JP5421002B2 - 転写方法および光ディスク製造方法 - Google Patents

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本発明は、転写方法および光ディスク製造方法に関する。
従来、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、レーザディスク(LD)、ブルーレイディスク(BD)等の光記録媒体の製造に際し、ディスク基板の表面に貼合された樹脂層にスタンパを押圧し、スタンパの凹凸を転写することで情報記録用の微細凹凸を樹脂層に形成する製造方法が採用されている(例えば、特許文献1参照)。この製造方法では、予め樹脂層が形成されたディスク基板をテーブルで支持し、樹脂層にスタンパを重ねてから、その上面を転動する押圧ローラ(押圧部材)でスタンパを樹脂層に押圧して貼合し、スタンパの凹凸を樹脂層に転写するという転写手順が採用されている。さらに、前記製造方法では、凹凸を転写した樹脂層を硬化させてから、スタンパと樹脂層との間にエアを噴出してスタンパを浮き上がらせ、これによりスタンパを樹脂層およびディスク基板から分離するという剥離手順が採用されている。
特開2006−318610号公報
ところで、従来の製造装置(製造方法)では、転写手順において、押圧ローラの押圧力によってスタンパと樹脂層とを貼合するため、押圧力をある程度以上に大きくしないと樹脂層の樹脂が凹凸に追従しにくく、転写不良が発生する可能性がある。一方、押圧ローラの押圧力を大きくすれば、凹凸の転写性はよくなるものの、スタンパの凹凸に追従して樹脂が入り込んでいる分、スタンパの剥離時に大きな剥離力が必要となることから、スタンパを破損させてしまうという相反する不都合が発生する。
本発明の目的は、スタンパによる樹脂層への転写不良を防止しつつ、樹脂層へ確実に凹凸を転写することができる転写方法および光ディスク製造方法を提供することにある。
また、本発明の転写方法は、対象物の表面に形成される樹脂層にスタンパで凹凸を転写する転写方法であって、前記スタンパと前記対象物とを押圧する押圧工程と、前記スタンパを前記樹脂層から剥離する剥離工程とを備え、前記押圧工程および剥離工程のうちの少なくとも一方において、前記樹脂層に振動を付与しつつ、前記樹脂層を加熱する、という構成を採用している。
また、本発明の光ディスク製造方法は、スタンパで凹凸が転写された樹脂層をディスク基板に貼付して光ディスクを製造する光ディスク製造方法であって、一方の面に剥離シートが仮着された樹脂層を当該剥離シート側から支持する支持工程と、前記樹脂層の他方の面にスタンパを押圧して貼付する押圧工程と、前記スタンパに貼付された樹脂層から前記剥離シートを剥離するシート剥離工程と、前記剥離シートが剥離された樹脂層の一方の面にディスク基板を貼付するディスク貼付工程と、前記スタンパを前記樹脂層から剥離するスタンパ剥離工程とを備え、前記押圧工程およびスタンパ剥離工程のうちの少なくとも一方において、前記樹脂層に振動を付与しつつ、前記樹脂層を加熱することを特徴とする。
以上のような本発明によれば、樹脂層にスタンパを押圧して凹凸を転写する際に、樹脂層に振動を付与すれば、スタンパの微細な凹凸に樹脂層を追従させてなじませることができ、押圧力をさほど大きくしなくても確実に樹脂層に凹凸を転写することができる。また、樹脂層からスタンパを剥離する際に、樹脂層に振動を付与すれば、樹脂層に転写された凹凸がスタンパの凹凸から容易に抜け出すことができ、大きな剥離力を加えることなく、また、樹脂層の凹凸を破損させることなく樹脂層からスタンパを剥離することができる。これにより、スタンパによる樹脂層への転写不良を防止しつつ、樹脂層へ確実に凹凸を転写することができる。
本発明の一実施形態に係る光ディスク製造装置の全体図。 図1の光ディスク製造装置における押圧手段の動作説明図。 図1の光ディスク製造装置におけるシート剥離手段の動作説明図。 図1の光ディスク製造装置におけるディスク貼付手段の動作説明図。 図1の光ディスク製造装置におけるスタンパ剥離手段の動作説明図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態の光ディスク製造装置1は、スタンパSTで微細な凹凸を転写した樹脂層Rをディスク基板D1に貼付して光ディスクDを製造するものである。ここで、樹脂層Rは、エネルギー線硬化型の樹脂として紫外線硬化型のものが採用され、ディスク基板D1の形状に合わせた有孔円盤状に成形されるとともに、一方の面(図中、下面)に剥離シートRLが仮着されたシートSの状態で予め準備されている。一方、スタンパSTは、金属板の表面(図1中、下面)に所定サイズかつ所定形状の微細な凹凸を有した金型であって、この凹凸を転写することで樹脂層Rに情報記録用の微細凹凸(ピット)を形成するものである。
光ディスク製造装置1は、一方の面に剥離シートRLが仮着された樹脂層Rを当該剥離シートRL側から支持する支持手段2と、支持手段2に支持された樹脂層Rの他方の面にスタンパSTを押圧して貼付する押圧手段3と、スタンパSTに貼付された樹脂層Rから剥離シートRLを剥離するシート剥離手段4と、剥離シートRLが剥離された樹脂層Rの一方の面にディスク基板D1を貼付するディスク貼付手段5と、ディスク基板D1が貼付された樹脂層Rにエネルギー線である紫外線を照射する紫外線照射手段6と、スタンパSTを樹脂層Rから剥離するスタンパ剥離手段7とを備えて構成されている。
支持手段2は、テーブル21と、このテーブル21を図1中左右方向に移動可能に支持する直動モータ22とを備えている。テーブル21は、図示しない複数の吸引口によってシートSを吸着保持する保持面21Aを有し、供給手段SPによって供給されるシートSを吸着保持可能に設けられるとともに、その一端(図中右)側がヒンジ26を介してベース25に軸支され、他端(図中左)側がシリンダ27とその出力軸27Aを介してベース25に支持されている。なお、出力軸27Aは図示しない回転軸受を介してテーブル21を支持している。直動モータ22は、そのスライダ23がベース25の下方に固定され、テーブル21を図1中二点鎖線で示す供給位置と実線で示す貼付位置との間で、移動可能に支持している。
押圧手段3は、図2にも示すように、テーブル21の図1中紙面手前側と奥側にそれぞれ固定された支持部材31と回転軸32とを介して回転自在に支持された押圧ローラ33と、押圧ローラ33を所定の周波数で振動させる加振手段としての振動体34と、テーブル21の上方に対向してスタンパSTを吸着保持するスタンパ保持部材35と、スタンパ保持部材35を図1中左右方向に移動可能に支持する直動モータ36とを備えて構成されている。押圧ローラ33は、ゴム等の弾性変形可能な部材で構成され、その内部に加熱手段としてのヒータ38(図2参照)を備えており、ヒータ38の熱によって押圧ローラ33を加熱することで、シートSの樹脂層Rを軟化できるようになっている。振動体34は、その本体内部に各種の振動モータや圧電素子(電歪素子)などの振動体を備え、本体が図1中紙面手前側の支持部材31に固定され、その出力軸が押圧ローラ33の回転軸32に接続されている。これにより、振動体34の振動が回転軸32を介して押圧ローラ33に伝播されるようになっている。なお、振動体34は、振動幅を任意に設定できる振動幅変更手段が設けられ、例えば、周波数(振動数)が0.01〜100kHzで振動幅が1μm〜10mmの振動性能を付与することが可能となっている。スタンパ保持部材35は、図示しない複数の吸引口によってスタンパSTを吸着保持する保持面35Aを有し、直動モータ36のスライダ37に支持され、図1中実線で示す貼付位置から、図1中それぞれ二点鎖線で示す、シート剥離手段4上方のシート剥離位置と、ディスク貼付手段5上方のディスク貼付位置と、紫外線照射手段6上方のエネルギー線照射位置とを経て、スタンパ剥離手段7にスタンパSTおよびディスクDを受け渡す受け渡し位置までの間で移動可能に支持されている。
シート剥離手段4は、図3にも示すように、直動モータ36によって移動されて来たスタンパ保持部材35の下方に位置するとともに、剥離用テープPTをロール状に巻回して支持する支持ローラ41と、剥離用テープPTを案内する2個のガイドローラ42,43と、剥離ローラ44と、この剥離ローラ44を上下移動させる直動モータ45と、図示しない回動モータで駆動されるとともに、剥離用テープPTに接着された剥離シートRLを回収する回収ローラ46とを備えて構成され、図示しないフレームに支持されている。
ディスク貼付手段5は、図4にも示すように、直動モータ36によって移動されて来たスタンパ保持部材35の下方に位置するとともに、ベース51の上方左右に設けられたシリンダ52と、このシリンダの出力軸52Aに図示しない回転軸受を介して支持された基板保持テーブル53とを備えて構成されている。基板保持テーブル53は、図示しない複数の吸引口によってディスク基板D1を吸着保持する保持面53Aを有し、この保持面53Aは、上向き凸な緩やかな曲面状に形成され、ディスク基板D1を曲げた状態で保持可能に構成されている。複数のシリンダ52は、その出力軸52Aを上下に突没させることで基板保持テーブル53の高さを変更するとともに、基板保持テーブル53の傾斜角度を変更できるようになっている。
紫外線照射手段6は、高圧水銀ランプや紫外線発光ダイオード等の公知の紫外線ランプ61と、紫外線ランプ61によって発光される光を集光させる反射板62とによって構成されている。
スタンパ剥離手段7は、図5にも示すように、直動モータ36によって移動されて来たスタンパ保持部材35の下方に位置するとともに、スタンパ保持部材35から樹脂層Rを介してスタンパSTが貼付されたディスク基板D1を受け取るディスク保持テーブル71と、このディスク保持テーブル71を図1中左右方向に移動可能に支持する直動モータ74と、スタンパSTを剥離する剥離テーブル76とを備えている。ディスク保持テーブル71は、図示しない複数の吸引口によってディスク基板D1を吸着保持する保持面71Aを有するとともに、その内部に加振手段としての振動体78と加熱手段としてのヒータ71Bを備え、直動モータ72を介してベース73に支持されている。直動モータ74は、そのスライダ75がベース73の下方に固定され、ディスク保持テーブル71を図1中実線で示す受け渡し位置と二点鎖線で示すスタンパ剥離位置との間で、移動可能に支持している。剥離テーブル76は、図示しない複数の吸引口によってスタンパSTを吸着保持する保持面76Aを有し、この保持面76Aは、下向き凸な緩やかな曲面状に形成され、剥離したスタンパST1を曲げた状態で吸着保持可能に構成されているとともに、支持部材76Bを介して軸79に揺動可能に支持されている。また、剥離テーブル76には、図示しない駆動手段を介して図1中上下方向に移動してスタンパSTの端縁を係止可能な係止部材77が設けられている。振動体78は、前記振動体34と略同様の構成を備えたものが採用され、図5に示す振動方向Bに沿ってディスク保持テーブル71を適宜に設定した所定の周波数および振幅で振動可能となっている。ここで、振動方向Bとしては、スタンパSTの面方向に略直交する方向、すなわちスタンパSTの樹脂層Rからの剥離方向に沿った方向であることが好ましく、このような振動方向Bでディスク保持テーブル71を振動させることで、樹脂層Rに形成した凹凸の破損を防止して、小さい剥離力でスタンパSTを剥離できるようになっている。
以上の光ディスク製造装置1において、光ディスクDを製造する手順としては、先ず、支持手段2が直動モータ22を駆動してテーブル21を供給位置に位置させ、供給手段SPからシートSを受け取って剥離シートRL側から保持面21Aで支持する(支持工程)。このシートSの支持が図示しないセンサによって確認されると、直動モータ22を駆動してテーブル21を貼付位置に移動させる。
次に、図2に示すように、押圧手段3がシリンダ27を駆動してヒンジ26の回転軸を中心にテーブル21の押圧ローラ33側を上昇させ、押圧ローラ33によって樹脂層Rの図1中左端部をスタンパSTに押圧する。なお、スタンパSTは、図示しない搬送手段によって予めスタンパ保持部材35の保持面35Aに凹凸面が下方となるように吸着支持されている。そして、押圧ローラ33が樹脂層RをスタンパSTに押圧したままの状態で、振動体34で押圧ローラ33を振動させつつ、ヒータ38で樹脂層Rを加熱しながら、直動モータ22を駆動してテーブル21を図中右方向に移動させる。これにより、樹脂層RがスタンパSTの凹凸に追従して入り込み、スタンパSTに貼付される(押圧工程)。
次に、直動モータ36を駆動してスタンパ保持部材35をシート剥離位置に移動させて停止させる。そして、図3に示すように、シート剥離手段4が直動モータ45を駆動して剥離ローラ44を上昇させ、剥離用テープPTを剥離シートRLの図3中左端部に押圧する。次いで、剥離ローラ44が剥離用テープPTを剥離シートRLに押圧したままの状態で、直動モータ36を駆動してスタンパ保持部材35を図中左方向に移動させる。これにより、剥離シートRLを樹脂層Rから剥離して図示しない回動モータの回転によって剥離シートRLを剥離用テープPTとともに回収ローラ46で回収する(シート剥離工程)。
次に、直動モータ36を駆動してスタンパ保持部材35をディスク貼付位置に移動させて停止させる。そして、図4(A)に示すように、ディスク貼付手段5が図4中左側のシリンダ52を駆動して基板保持テーブル53を上昇させ、ディスク基板D1の図中左端部を樹脂層Rに押圧する。次いで、図4(B)に示すように、図中右側のシリンダ52を駆動するとともに、図中左側のシリンダ52を徐々に下降させることで、基板保持テーブル53を回動させ、ディスク基板D1を左端部から右端部に向かって順次樹脂層Rに押圧して貼付する(ディスク貼付工程)。
この後、直動モータ36を駆動してスタンパ保持部材35をエネルギー線照射位置上方を通過させることで、紫外線ランプ61から発光される紫外線がディスク基板D1を透過して樹脂層Rに照射され、当該樹脂層Rを硬化させる(硬化工程)。
次に、直動モータ36を駆動してスタンパ保持部材35を受け渡し位置に移動させて停止させる。そして、スタンパ剥離手段7が直動モータ72を駆動してディスク保持テーブル71を上昇させ、スタンパ保持部材35に支持されたディスク基板D1に当接する。次いで、スタンパ保持部材35の吸着保持を解除するとともに、ディスク保持テーブル71による吸着保持を開始し、直動モータ72を駆動して当該ディスク保持テーブル71を下降させる。これにより、樹脂層Rを介してスタンパSTが貼付されたディスク基板D1がディスク保持テーブル71に受け渡される。そして、直動モータ74を駆動してディスク保持テーブル71をスタンパ剥離位置に移動させて停止させる。その後、図5(A)に示すように、スタンパ剥離手段7が直動モータ72を駆動してディスク保持テーブル71を上昇させるとともに、直動モータ74を駆動してディスク保持テーブル71を僅かに右方向へ移動させる。これにより、スタンパSTの右端部が剥離テーブル76と係止部材77との間に入り込む。そして、図示しない駆動手段を駆動して係止部材77を図5中上方へ移動させることで、スタンパSTの右端部を剥離テーブル76と係止部材77とで挟み込む。さらに、スタンパ剥離手段7は、剥離テーブル76による吸引を開始するとともに、振動体78を駆動してディスク保持テーブル71を振動させつつ、ヒータ71Bで樹脂層Rを加熱しながら、図5(B)に示すように、図示しない回動モータを駆動して剥離テーブル76を軸79を中心に揺動させ、スタンパSTを樹脂層Rから剥離する(スタンパ剥離工程)。
以上のようにして剥離されたスタンパSTは、図示しない搬送手段によって剥離テーブル76からスタンパ保持部材35に搬送され、再利用される。一方、凹凸が形成された樹脂層Rとディスク基板D1とが一体化された光ディスクDは、図示しない搬送手段によってディスク保持テーブル71から取り出され、次工程として例えば表面処理工程等に搬送されるようになっている。
以上のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
すなわち、押圧工程において樹脂層RをスタンパSTに押圧して貼付する際に、振動体34で押圧ローラ33を振動させることで、樹脂層RをスタンパSTの微細な凹凸に追従させてなじませることができ、スタンパSTの凹凸を樹脂層Rに確実に転写することができる。また、ヒータ38で樹脂層Rが加熱されることで、当該樹脂層Rが軟化され、スタンパSTの凹凸になじませ易くなって転写性が向上される。さらに、スタンパ剥離工程において樹脂層RからスタンパSTを剥離する際に、振動体78でディスク保持テーブル71を振動させることで、スタンパSTを小さい剥離力で剥離することができる。また、ヒータ71Bで樹脂層Rが加熱されることで、当該樹脂層Rが軟化され、樹脂層Rに転写された凹凸が弾性変形して破損し難い。さらに、振動体78による振動方向をスタンパSTの剥離方向に沿った方向、つまり、樹脂層Rに転写された凹凸からスタンパSTの凹凸が抜ける方向にすることで、樹脂層Rに形成された凹凸と交差する向きの振動が付与されることがないので、樹脂層R転写された凹凸の破損を防止しつつ、スタンパSTを剥離することができる。
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。また、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、樹脂層Rをディスク基板D1に貼付して光ディスクDを製造する光ディスク製造装置1について説明したが、本発明の転写装置は、光ディスク製造装置1に用いられるものに限らず、光ディスク製造装置1のうち、押圧手段3およびスタンパ剥離手段(剥離手段)7と同様の構成を備えたものであればよく、その他の構成に関しては光ディスク製造装置1のものに限定されない。また、転写装置において、樹脂層Rが積層される対象物としては、ディスク基板D1に限定されるものではなく、ガラス板、鋼板、または、樹脂板等、その他の板状部材などや、板状部材以外のものも対象とすることができる。また、樹脂層Rは、剥離シートRLに仮着されたシートSの状態で準備されるものに限らず、対象物の表面に予め積層された樹脂層であってもよい。光ディスクDとしては、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、レーザディスク(LD)、ブルーレイディスク(BD)等であってもよい。
また、加振手段は、公知の超音波振動装置や、電動モータやエアを利用した公知のバイブレータ等を採用することができ、押圧ローラ33やディスク保持テーブル71を振動可能なものであれば何ら限定されることはない。また、前記実施形態では、押圧手段3およびスタンパ剥離手段7の両方に加振手段を設けたが、いずれか一方のみに加振手段を設けたものでもよい。
さらに、加熱手段は、ヒータ38,71B以外に、温風や温水、放電加熱機、赤外線加熱機等によって構成されてもよいし、テーブル21、スタンパ保持部材35、剥離テーブル76に設けてもよい。
また、振動体34,78の周波数(振動数)や振動幅は、前記実施形態の数値に限定されることなく、樹脂層R、スタンパST、ディスク基板D1を構成するものの種類、性質、材質、厚さ寸法、硬さ等に応じて適宜な周波数、振動幅を設定することができる。
さらに、振動体34,78の振動方向は、前記実施形態で示した方向に限定されることなく、適宜な方向に振動するように構成してもよく、手動、又は駆動手段を設けてその振動方向を任意に変更できるように構成してもよい。
また、振動体34をスタンパ保持部材35側に設けたり、振動体78を剥離テーブル76側に設けたりしてもよい。
1 光ディスク製造装置
2 支持手段
3 押圧手段
4 シート剥離手段
5 ディスク貼付手段
6 紫外線照射手段
7 スタンパ剥離手段(剥離手段)
34,78 振動体(加振手段)
38,71B ヒータ(加熱手段)
D 光ディスク
D1 ディスク基板
R 樹脂層
S シート
RL 剥離シート
ST スタンパ

Claims (2)

  1. 対象物の表面に形成される樹脂層にスタンパで凹凸を転写する転写方法であって、
    前記スタンパと前記対象物とを押圧する押圧工程と、
    前記スタンパを前記樹脂層から剥離する剥離工程とを備え、
    前記押圧工程および剥離工程のうちの少なくとも一方において、前記樹脂層に振動を付与しつつ、前記樹脂層を加熱することを特徴とする転写方法。
  2. スタンパで凹凸が転写された樹脂層をディスク基板に貼付して光ディスクを製造する光ディスク製造方法であって、
    一方の面に剥離シートが仮着された樹脂層を当該剥離シート側から支持する支持工程と、
    前記樹脂層の他方の面にスタンパを押圧して貼付する押圧工程と、
    前記スタンパに貼付された樹脂層から前記剥離シートを剥離するシート剥離工程と、
    前記剥離シートが剥離された樹脂層の一方の面にディスク基板を貼付するディスク貼付工程と、
    前記スタンパを前記樹脂層から剥離するスタンパ剥離工程とを備え、
    前記押圧工程およびスタンパ剥離工程のうちの少なくとも一方において、前記樹脂層に振動を付与しつつ、前記樹脂層を加熱することを特徴とする光ディスク製造方法。
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