JP5419118B2 - パチンコ機 - Google Patents
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請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、少なくとも表示装置の後面を覆う箱状の支持部材を介して前記表示装置を遊技盤の後方に設置したパチンコ機にあっては、前記表示装置の後面に突起部を設け、支持状態において前記表示装置の後面と前記支持部材との間に隙間を形成するとともに、前記支持部材に、前記隙間と連通する開口を設け、ファンにより生じた風のうち誘導壁がうけた風を、当該開口を介し前記隙間を通過させて前記表示装置に当てるようにしたことを特徴とする。
また、ファンの風を利用して制御装置の内部及び遊技盤をも除熱するため、遊技盤の熱変形防止効果を一層高めることができるし、表示装置を除熱するためのファンと制御装置の内部及び遊技盤を除熱するためのファンとを同一のファンとしているため、遊技盤の後方における構成の合理化を図ることができ、部材点数の削減、省スペース化等を実現することができる。
加えて、請求項2に記載の発明によれば、表示装置の後面に突起部を設け、支持状態において表示装置の後面と支持部材との間に隙間を形成するとともに、支持部材に、隙間と連通する開口を設け、ファンにより生じた風のうち誘導壁がうけた風を、当該開口を介し隙間を通過させて表示装置に当てるようにしている。したがって、表示装置を箱状の支持部材により確実に支持した状態で、表示装置を除熱することができる。
実施例1のパチンコ機1について、図1〜4をもとに説明する。
図1は、パチンコ機1の前面を示した説明図である。図2は、遊技盤10を後方から示した説明図であり、図3は、遊技盤10を左側方から示した説明図、図4は、遊技盤10を上方から示した説明図である。
パチンコ機1は、パチンコ機1本体を支持する機枠2に、金属製のフレーム状部材であるミドル枠(図示せず)を介して遊技盤10を設置するとともに、該遊技盤10の前方を閉塞可能な前扉3を片開き自在に取り付けてなるものである。そして、該前扉3により閉塞される遊技盤10の前方空間(遊技盤10の前面)が、遊技球が流下する略円形の遊技領域11となっている。
さらに、遊技領域11の略中央部には、遊技球を左右へ揺動可能なステージ部材20が設置されているとともに、当該ステージ部材20上へ遊技球を導くための誘導部材(図示せず)、及びステージ部材20の上方に形成される図柄表示領域22への遊技球の進入を防止する庇部材21等を組み付けてなるセンター部材が設置されている。
さらに、遊技盤10の後面には、「0」〜「9」の数字や絵柄等からなる「図柄」を図柄表示領域22内に表示させるための液晶表示装置(表示装置)41、遊技に係る制御(たとえば、所謂「大当たり抽選」や液晶表示装置41における表示制御等)を行う制御装置42等が後述するような状態で設置されている。
遊技盤10は、透明な合成樹脂(たとえば、アクリル樹脂)により成形された板部材31と、板部材31よりも耐熱性を有する合成樹脂(たとえば、ポリカーボネート)により成形された格子状部材32とからなり、格子状部材32を、板部材31の後面側で、遊技領域11の周囲となる位置に固着して構成されている。
まず、ファン45を動作させると、ダクト部42c内へ風が送り込まれる。そして、当該風により、制御素子42b、42b・・が発した熱を吸収しているヒートシンク43、43・・を除熱し、制御装置42内の温度上昇が抑制される。
また、ダクト部42c内へ送り込まれた風は、スリット42d、42d・・を介して外部へ排出される。そして、その排出された風の一部を、スリット42d、42d・・上方へ突出した誘導壁41bにより隙間44内へ導くことにより、液晶表示装置41の金属板を除熱する。尚、隙間44内へ導かれた風は、図示しないスリットから外部へ液晶支持部材41a外部へ排出される。
さらに、スリット42d、42d・・から排出され、誘導壁41aに遮られることなく風受け部材47まで到達した風を、連通路を介して空間48へ導くことで、板部材31の後面をも除熱する。
また、液晶表示装置41と遊技盤10の板部材31との間の空間へも風を送り込むようになっており、板部材31の後面をも除熱するようになっているため、遊技盤10の熱変形防止効果を一層高めることができる。
加えて、このような除熱機構を備えることで、遊技盤10の板部材31として、従来の木製の遊技盤と比較すると熱変形しやすいアクリル樹脂製等の遊技盤であっても何ら問題なく採用することが可能となる。
実施例2のパチンコ機について、図5及び6をもとに説明する。尚、実施例2のパチンコ機は、遊技盤10’の構成を除いて、実施例1のパチンコ機1と略同様に構成されるものであり、同様に構成される部分についての説明は省略する。また、実施例1に記載のものと同じ構成要素については同符号を付して説明する。
図5は、遊技盤10’を後方から示した説明図であり、図6は、遊技盤10’を左側方から示した説明図である。
そして、当該第二ファン51を動作させ、板部材31の後面へ風を吹き付けることで、板部材31の後面に沿って風を上方(空間48内)へ導き、板部材31の後面全体を除熱可能としている。尚、直接風が吹き付けられるチューリップ式電動役物15及び大入賞装置16近傍が、最も除熱されることになる。
また、第二ファン51を、熱を発しやすいソレノイド等が備えられるチューリップ式電動役物15や大入賞装置16の後方に設置しているため、遊技盤10’の温度上昇をより効果的に抑制することができる。
さらに、遊技盤10’後面の除熱機構に関しては、既にホール等に設置されているパチンコ機に対して第二ファン51を後付け設置するだけで構成可能であり、風受け部材47を設置する実施例1に記載の構成と比較して、汎用性に富む。
さらにまた、ヒートシンク毎にファンを設置するような場合には、制御装置内にダクト部を設けなくともよい。
またさらに、上記実施形態では、遊技盤としてアクリル樹脂を採用しているが、他の合成樹脂を採用しても何ら問題はない。しかしながら、アクリル樹脂を採用した方が、たとえばポリカーボネートを採用した場合と比較すると、加工性において優れており、製造コストを安価に抑えることができるというメリットがある。
加えて、上記実施形態に記載の除熱機構は、木製の遊技盤等に対しても適用可能であり、当該除熱機構を備えることで、従来よりも薄い木板を採用することができ、環境に配慮したパチンコ機とすることができる。
Claims (2)
- 前面が遊技球を流下させる遊技領域となる遊技盤を備えるとともに、該遊技盤の後方に表示装置及び遊技に係る制御を行う制御装置を設置してなるパチンコ機であって、
前記遊技盤を合成樹脂製とする一方、
前記制御装置の収納ケースの後面に、前記収納ケース内へ風を送り込んで前記制御装置の内部を除熱するためのファンを設置するとともに、
前記収納ケースに、前記ファンにより送り込まれた風を前記収納ケースの上面に形成されたスリットから排出するためのダクト部を形成し、
さらに、前記スリットから排出された風の一部を前記表示装置側へ導くための誘導壁と、前記スリットから排出された風の一部を前記遊技盤の後面側へ導くための風受け部材とを前記スリットの上方へ突出するように夫々設け、前記スリットから排出された風により前記表示装置及び前記遊技盤を除熱することを特徴とするパチンコ機。 - 少なくとも表示装置の後面を覆う箱状の支持部材を介して前記表示装置を遊技盤の後方に設置したパチンコ機にあっては、前記表示装置の後面に突起部を設け、支持状態において前記表示装置の後面と前記支持部材との間に隙間を形成するとともに、前記支持部材に、前記隙間と連通する開口を設け、ファンにより生じた風のうち誘導壁がうけた風を、当該開口を介し前記隙間を通過させて前記表示装置に当てるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
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