JP5435323B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

本発明は、合成樹脂製の遊技盤を有するパチンコ機に関するものである。
近年、例えば特許文献1に開示されているように、遊技盤全体を、従来一般的な木板ではなく、透明な合成樹脂により成形したパチンコ機が考案されている。しかしながら、遊技盤を合成樹脂により成形することで遊技盤が熱や外力で変形しやすくなることが問題となっている。
そのため、合成樹脂の材質を改善することによって遊技盤の強度を向上させる試みや、
また、特許文献2のパチンコ機のように、遊技盤の各辺に沿って剛性を有する(金属のような)枠状の補強部材によって、遊技盤に発生しやすい熱や外力による変形、もしくは経時変化による変形を強制的に押さえ込むとともに、衝撃による変形を防止する方法が考えられている。
特開2004−254901号公報 特開2006−34643号公報
しかしながら、上記補強部材による固定等といった構成を採用すると、遊技盤の設置作業が繁雑となるし、熱や外力による大きな形状変化(反り)を防止できたとしても、温度上昇によって遊技盤が左右もしくは上下方向へ熱膨張する形状変化を補強部材により強制的に押さえ込まれる為に、遊技盤に不均一な歪みが生じてしまう。そして、そのような不均一な歪みによって、遊技盤前面に植設されている遊技釘同士の間隔が一層変化してしまうといった問題がある。さらに、ただ耐熱性の高い合成樹脂により遊技盤を成形したのでは、コスト高を招くに過ぎない。
そこで、本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであって、遊技盤の熱膨張によって生じる歪を効果的に抑制することができるパチンコ機を提供しようとするものである。
かかる本発明のうち請求項1に記載された発明は、板状部材と、前記板状部材の後方に取り付けられるリブ片を直交状に備えた格子構造を有する複数の格子部材とからなり、前記板状部材の前面を遊技球が流下する遊技領域とした合成樹脂製の遊技盤を備えてなるパチンコ機であって、隣接する前記格子部材同士を、一方の格子部材に設けられた凹部に他方の格子部材に設けられた凸部を嵌入させて連結し、該連結された複数の前記格子部材の少なくとも格子構造を、前記板状部材の裏面において前記遊技領域を囲むように位置させている一方、前記凸部及び前記凹部の両者をネジ止めするためのネジ孔を設け、前記凹部のネジ孔を前記凸部の嵌入方向に長い長円状に形成するとともに、前記凹部の嵌入口における開口周縁部で前記他方の格子部材に対向する端面と、前記凸部の根元部で前記一方の格子部材に対向する端面とが当接するまで前記凸部を前記凹部へ嵌入させて、前記格子部材同士を連結した際に、前記凸部の嵌入方向での先端と前記凹部の嵌入方向での底面との間に隙間が形成されるようにしたことを特徴とする。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、板状部材の周縁部に切り欠きを設け、該切り欠き内に格子部材を露出させるとともに、該格子部材の露出部に、遊技盤をパチンコ機本体に設置するための設置部材を取り付けたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、複数の格子部材同士を、凸部を凹部へ嵌入した後に両者をネジ止めして連結するとともに、凹部のネジ孔を凸部の嵌入方向に長い長円状のネジ孔とし、当該ネジ孔の長径方向に遊びを設けている。したがって、温度変化等により板状部材が膨張した際に、板状部材に歪みが発生しにくくなる。また、格子部材の何れかが熱変形する際にも、格子部材同士の連結部において格子部材間を伝播する熱変形を緩和することができ、遊技盤全体の熱変形防止効果を高めることもできる。したがって、遊技盤全体での反りや歪みの量を低減することができ、遊技盤前面に植設されている遊技釘の間隔の変化等を抑制することができる。
さらに、凹部のネジ孔を長円状としたことで、2つのネジ孔が重なる領域が増えるため、2つの格子部材を連結させる場合、格子部材の連結位置を多少調節することができる。したがって、各格子部材成型時の加工誤差や、成型後の温度変化等に起因する形状変化によって、寸法に多少の狂いを生じた格子部材を用いる場合であっても、格子部材間の連結具合を調節することができる。
請求項2に記載の発明によれば、板状部材より熱膨張や収縮が起こりにくい格子部材部分を、パチンコ機本体への組み付けに利用しているため、板状部材が熱膨張や収縮を生じたとしても、遊技盤全体がずれたりしないし、無理な負荷がかからない。また、板状部材をパチンコ機本体への組み付けに使用しない為、板状部材自体に余計な歪みを生じさせることがない。
以下、本発明のパチンコ機の一実施形態について、図面に基いて詳細に説明する。
図1におけるパチンコ機1は、パチンコ機1本体を支持する機枠2に、金属製のフレーム部材であるミドル枠(図示せず)を介して遊技盤10を設置すると共に、該遊技盤10の前方を閉塞可能な前扉3を片開き自在に取り付けてなるものである。そして、該前扉3により閉塞される遊技盤10の前方空間(遊技盤10の前面)を、遊技球が流下する略円形の遊技領域11としている。
遊技領域11は、円弧状に配設された外レール12や内レール13等により囲まれており、当該遊技領域11へは、外レール12と内レール13との間に形成される発射通路を介して遊技球を打ち込み可能となっている。また、遊技領域11の略中央には、「0」〜「9」の数字や絵柄等からなる「図柄」を表示する図柄表示領域22や、遊技球を左右へ揺動させるステージ部材20が設置されていると共に、当該ステージ部材20上へ遊技球を導くための誘導部材(図示せず)、及びステージ部材20の上方に形成される図柄表示領域22への遊技球の進入を防止する庇部材21等を組み付けてなるセンター部材が設置されている。
また、遊技領域には、多数の遊技釘19、19・・(図2に示す)、遊技球が通過可能なゲート部材14、一対の爪片を開閉動作可能に備えたチューリップ式電動役物15、開閉可能な扉部材を有する大入賞装置16、遊技球が入賞可能な入賞部材17、17・・、風車18等が設置されている。
一方、遊技盤10の下方には、遊技球を発射装置(図示せず)へ供給するための供給皿4、及び該供給皿4から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿5が機枠2に対して片開き可能に取り付けられている。また、貯留皿5の近傍には、発射装置を作動させるための発射ハンドル6、音声や効果音による演出を行うためのスピーカ7等が設置されている。
さらに、遊技盤10の後面には、「図柄」を図柄表示領域22内に表示させるための液晶表示装置(表示装置)41、遊技に係る制御(例えば、所謂「大当たり抽選」や液晶表示装置41における表示制御等)を行う制御装置42等が後述するような状態で設置されている。
以上のようなパチンコ機1では、遊技者によって発射ハンドル6が回動操作されると、発射装置が作動して遊技球が遊技領域11内へ打ち込まれる。そして、遊技領域を流下する遊技球がチューリップ式電動役物15へ入賞すると、制御装置42にて所謂「大当たり抽選」を行い、「大当たり」である場合には、図柄表示領域22に所定態様の図柄を確定表示した後、大入賞装置16の扉部材を所定回数にわたって断続的に開成させるといった所謂「大当たり状態」を生起させる。
次に本発明の要部となる遊技盤10について、図2〜4をもとに説明する。
図2は、パチンコ機1の後面を示した説明図であり、図3は、遊技盤10の裏打ち機構部32を後面側から示した説明図である。また、図4は、裏打ち機構部32を構成する格子部材51〜54を後面側から示した説明図である。
遊技盤10は、一枚板状に形成された板状部材31と、該板状部材31の後面側で、遊技領域11の周囲に固着される裏打ち機構部32とからなる。
板状部材31は、アクリル樹脂から成形された透明な板状体であって、その前面には、複数の障害釘19,19・・が植設されている。また、板状部材31の略中央部には、ステージ部材20を設置するための開口部23が設けられている。さらに、板状部材31の図2における左上隅部と左下隅部とには、後面に固着される裏打ち機構部32の一部を露出させるための切り欠き49a、50aが設けられている。尚、板状部材31の外周面及び開口部23内周面には、疎水性を有するシール部材によるコーティングが施されている。
一方、裏打ち機構部32は、板状部材31よりも耐熱性の高い合成樹脂(例えば、ポリカーボネート)により成形され、遊技盤10を後方から見た際に、左上隅部、右上隅部、左下隅部、及び右下隅部にそれぞれ対応する格子部材51,52,53,54を連結してなる。各格子部材51〜54は、厚さ略2mmの底板部分から高さ略12mmのリブ片を突出させ、また上下方向及び左右方向に直交させた格子構造を備えている。尚、裏打ち機構部32の外周面及び内周面にも、疎水性を有するシール部材によるコーティングが施されている。
板状部材31と裏打ち機構部32との固着方法は、図2のように板状部材31と裏打ち機構部32を2つを重ね合わせた状態で遊技領域11の周囲に配置し、板状部材31の前面側から裏打ち機構部32までを挿通させるように、ピンもしくは螺子により固定されている。この際、複数の格子部材51〜54の各々全てが板状部材31と固着された状態となっている。
左上隅部の格子部材51は、略円弧状の一辺を持つ略三角形状で、右上隅部の格子部材52と接する右端部には凹部51aを、左下隅部の格子部材53と接する下端部には凸部51bをそれぞれ有している。また、該格子部材51の上部左側縁は、上記板状部材31の切り欠き49a内に露出する露出部49bとなっており、該露出部には、遊技盤10をミドル枠に設置するための設置部材49が取り付けられている。
右上隅部の格子部材52は、上記格子部材51同様の略三角形状で、左上隅部の格子部材51と接する左端部には、凹部51a内へ嵌入可能な凸部52aを、右下隅部の格子部材54と接する下端部には凹部52bをそれぞれ有している。
左下隅部の格子部材53も、上記格子部材51同様の略三角形状で、左上隅部の格子部材51と接する上端部には、凸部51bを嵌入可能な凹部53aを、右下隅部の格子部材54と接する右端部には凹部53bをそれぞれ有している。また、該格子部材53の下部左側縁は、上記格子部材51同様、板状部材31の切り欠き50a内に露出する露出部50bとなり、該露出部にも設置部材50が取り付けられている。
右下隅部の格子部材54も、上記格子部材51同様の略三角形状体で、右上隅部の格子部材52と接する上端部には、凹部52a内へ嵌入可能な凸部54aを、左下隅部の格子部材53と接する左端部には、凹部53b内へ嵌入可能な凸部54bをそれぞれ有している。
さらに、各格子部材51〜54の凸部および凹部において、凸部には両者を連結状態で固定するためのネジを挿入可能なネジ孔A,A・・を穿設し、凹部には凸部の嵌入方向へ長い長円状のネジ孔B2B2・・を穿設している(図7)。
そして格子部材51〜54を、各凸部を対応する凹部に嵌入させ、ネジ止めして一体化することにより、遊技領域11を囲むように設置可能なリング状の裏打ち機構部32が形成される。また、該裏打ち機構部32を、板状部材31の後面にネジ止めすることで、遊技盤10を形成することができる。
次に、遊技盤10の更に後方部について図5及び図6をもとに説明する。図5はパチンコ機10の左側方を示した説明図であり、図6はパチンコ機10を上方から示した説明図である。遊技盤10は、後方に液晶表示装置41と、制御装置42とが設置されている。
液晶表示装置41は、前面に開口を有する箱状の液晶支持部材(支持部材)41aに支持されており、その前面開口から表示部を露出させた状態で図柄表示領域22の後方に位置されている。遊技盤後方は、比較的温度が上がりやすいが、その中でも液晶表示装置41が最も熱を発しており、この液晶表示装置からの発熱が生じさせる板状部材の変形が問題となっている。該液晶表示部41は、その後面が金属板で形成されており、該金属板にはさらに後方へ突出する突起部41c、41cが設けられている。そのため、液晶支持部材41aによる支持状態において、液晶表示部装置41の後面(金属板)と液晶支持部材41aの後面との間に隙間44が形成されることになる。さらに、液晶支持部材41aの後面上部には、誘導壁41bが図4における制御装置42のスリット42d、42d・・の上方へ突出するように切り起こし形成されて(液晶支持部材41a内と連通する開口が設けられて)おり、下方から吹き付けられた風を隙間44内へ導くようになっている。尚、液晶支持部材41aには、隙間44と連通する図示しない複数のスリットも開設されている。
また、液晶支持部材41aの上部が固定される取付部材33の誘導壁41b上方位置には、スリット42d、42d・・の上方を覆うような庇状の風受け部材47が後方へ突設されている。さらに、当該取付部材33には、風受け部材47内と液晶表示装置41の前方の空間48とを連通させる連通路が設けられており、風受け部材47が受けた風を液晶表示装置41の前方と板状部材31の後方との間の空間48へ導くようになっている。
またさらに、該液晶表示装置の後方には、液晶支持部材41aの後面に、制御装置42が取り付けられている。該制御装置42は、合成樹脂製の収納ケース内に制御基板42aを収納したもので、制御基板42aには、CPUやROM等の各種制御素子42b、42b・・が搭載されている。
さらにまた、収納ケース内には、制御素子42b、42b・・の邪魔とならないようにL字状のダクト部42cが設けられている。ダクト部42cは、収納ケースの後面から前方へ突設された一対の壁部により形成されており、該ダクト部42c内には、複数の放熱フィンを立設してなるヒートシンク43、43・・が制御基板42に固定されており、制御素子42b、42b・・が発する熱を吸収するようになっている。また、ダクト部42cの一端は、収納ケースの後面に設置されたファン(除熱用ファン)45を介して外部と連結されており、ファン45により外部の空気をダクト部42c内へ送り込めるようになっている。一方、ダクト部42cの他端は、収納ケースの上面に連結されている。該連結位置には、複数のスリット42d、42d・・が開設されており、ダクト部42c内を通過してきた風を制御装置42外部へ排出可能としている。尚、ファン45は、ダクト部42cの一端(スリット42d、42d・・から最も遠い位置)にあるヒートシンク43の後方に設置されており、風を当該ヒートシンク43に直接吹き付けながらダクト部42c内へ送り込むようになっている。
上述の如き本実施形態に係るパチンコ機1によれば、遊技盤10を、板状部材31と該板状部材31よりも耐熱性を有する合成樹脂製の裏打ち機構部32とから形成し、さらに裏打ち機構部32をリブ片を直交状に備えた格子構造を有する複数の格子部材51〜54から形成している。
したがって、裏打ち機構部が板状部材に比べ温度変化に強くなり、且つ複数の格子部材の構成を採用することにより、軽量で頑丈な部材を実現できる。
さらに、該格子部材51〜54を設置する構成を採用することで、板状部材31として比較的安価なアクリル樹脂を用いることができ、遊技盤10全体の低コスト化を図ることができる。
上記実施形態に係るパチンコ機1によれば、裏打ち機構部32を複数の格子部材51〜54で構成している為、一箇所の不具合又は破損が生じた際に、一体成形の場合は、裏打ち機構部全体を破棄しなければならないのに比べ、複数の格子部材で構成している場合は、破損部分の交換のみで、他の部分をそのまま有効利用することができる。
さらに、裏打ち機構部が有している略円状の開口部は、一体成形の場合は、上下もしくは左右方向へ過度の負担がかかると破損することがあるが、複数の格子部材で構成している場合は、個々の部材が一体成形されたものに比べてサイズが小さく、また解体して運ぶことが可能な為、損傷を受けにくくなる。
また、裏打ち機構部32は格子部材51〜54同士凸部の凹部への嵌入後にネジ止めして連結してなり、凸部の嵌入方向に長い長円状のネジ孔B2,B2を凹部に設けている。それにより、2つのネジ孔が重なる領域が増えるため、2つの格子部材51〜54を連結させる場合、格子部材51〜54の連結位置を多少調節することができる。したがって、各格子部材成型時の加工誤差や、成型後の温度変化等に起因する形状変化によって、寸法に多少の狂いを生じた格子部材を用い裏打ち機構部を形成する場合であっても、格子部材51〜54間の連結具合を調節できるため、板状部材31やミドル枠への取り付けの規格に合った裏打ち機構部32を形成することができる。
さらに、格子部材51〜54の凹部のネジ孔B2,B2を凸部の嵌入方向へ長い長円状に形成し、ネジ孔B2,B2の長径方向に遊びを設けている。したがって、温度変化等により板状部材31が膨張した際に、板状部材31に歪みが発生しにくくなるし、格子部材51〜54の何れかが熱変形する際にも、格子部材51〜54同士の連結部において格子部材間を伝播する熱変形を緩和することができ、遊技盤10全体の熱変形防止効果を一層高めることができる。
さらにまた、板状部材31に切り欠き49a、50aを設けて、該切り欠き49a、50a内に裏打ち機構部32の一部である49b、50bを露出させるようにし、該露出部に設置部材49,50を取り付けており、熱膨張や収縮しにくい裏打ち機構部32をミドル枠に固定するようにしている。
したがって、板状部材31をも固定するような構成の場合は、板状部材31が温度変化により熱膨張を起こした際に、固定部によって熱膨張による形状変化が強制的に抑えられることになり、遊技盤の歪みの原因となってしまう。
しかしながら、裏打ち機構部32でのみ固定する構成だと、遊技盤3に余計な歪みを生じることがなく、さらに、ミドル枠への固定部に負荷がかかり遊技盤3に割れが生じてしまうといった事態も起こらない。
加えて、板状部材31や裏打ち機構部32の外周面及び内周面(すなわち、加工面)を疎水性のシール部材によりコーティングしているため、加工面が湿気等を吸収することにより生じる変形をも防止することができ、遊技盤10の変形防止効果を更に高めることができる。
一方、パチンコ機1では、ファン等を備えているため、液晶表示装置41の後面へ風をあてることにより、熱をもちやすい液晶表示装置41の金属板を除熱可能としているため、遊技盤10後方の温度上昇を抑制することができる。
したがって、温度上昇による遊技盤10の熱変形を防止することができる。
なお、本発明のパチンコ機の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、遊技盤、制御装置、液晶表示装置、除熱機構、及び裏打ち機構に係る構成について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば本実施例において、格子部材の素材にポリカーボネート樹脂を採用しているが、耐熱性プラスチックを採用することも可能である。さらに、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂、尿素系樹脂等のいずれかを用いてもよい。
また、上記実施例では、別の板状部材31と裏打ち機構部32との固着方法として、板状部材31と裏打ち機構部32とをピンもしくは螺子により固定しているが、その様な方法に限定されることはない。例えば、裏打ち機構部32の前面側に、板状部材31と同形状の凹部を設け、板状部材31を凹部に嵌め込むとともに、裏打ち機構部の凹部周縁部に設けられた爪部により板状部材を固定する等、種々の方法が考えられる。
また、上記実施例では裏打ち機構部を4つの格子部材により構成しているが、2つの格子部材から構成するようにしてもよい。
遊技盤は上下方向に長い略長方形であることが多く、熱膨張や収縮の割合が左右方向より上下方向の方が大きくなる場合がある。その場合においては、上下方向への2つの格子部材の配置が、より板部材の膨張に伴う変化に対応出来るので、左右方向に配置した場合より反りや歪みの抑制に適している。
しかしながら、遊技盤の左右方向に膨張が生じ、横方向の遊技釘の間隔が変化することによって、遊技領域内での球詰まりや、入賞口への入賞確率の変化などの不具合をもたらす場合がある。特に、命釘と呼ばれる始動入賞口(所謂スタート)の上方近傍に位置する2本の遊技釘の間隔の変化は、ホール営業にも深刻な影響を及ぼすことがある。したがって、本場合においては、左右方向に2つの格子部材を配置し、互いの連結部を裏打ち機構部の上辺側と下辺側に位置させた方が、板状部材31の横方向への膨張に伴う変化に対応可能となり、横方向への反りや歪みを解消できる。
なお、格子部材を4つ以上設置した場合、格子部材を2つ設置した場合と比較して、格子部材間の連結部の数が増えることで遊びの割合が多くなる為、板状部材の変形に適応可能な範囲が広がり、板状部材31を押さえ込むことによって生じる反りや歪みが生じにくくなる。
さらにまた、板状部材を保持する格子部材を一体成形ではなく複数のパーツから構成することにより、加工が容易となることに加え、不良品を交換する場合には部分的な交換で済むため、製造効率が向上するなどの利点がある。
またさらに、本実施例では、格子部材の底板部分に2mmの厚みを採用しているが、さらに厚みを持たせることによって、耐熱性プラスチック素材でなくとも、熱膨張や収縮に対する耐性を獲得することが出来る。例えば、素材にアクリル樹脂を採用した場合、ポリカーボネートを採用した場合と比較すると、加工性に優れており、製造コストを安価に抑えることができるというメリットがある。
パチンコ機の前面を示した説明図である。 遊技盤を後方から示した説明図である。 裏打ち機構部の正面図である。 裏打ち機構部を構成している格子部材の説明図である。 遊技盤を左側方から示した説明図である。 遊技盤を上方から示した説明図である。 格子部材のネジ孔の説明図である。
1・・パチンコ機、3・・遊技盤、6・・レール部材、10・・遊技盤、31・・板状部材、32・・裏打ち機構部、33・・取付部材、34・・取付金具、41・・液晶表示装置、41a・・液晶支持部材、42c・・ダクト部、43・・ヒートシンク、44・・隙間、48・・空間、49、50・・設置部材、49a、50a・・切り欠き、49b、50b・・露出部、51、52,53,54・・格子部材、51a、52a、53a、53b・・凹部、51b、52b、54a、54b・・凸部、A・・正円状のネジ孔B2・・長円状のネジ孔。

Claims (2)

  1. 板状部材と、前記板状部材の後方に取り付けられるリブ片を直交状に備えた格子構造を有する複数の格子部材とからなり、前記板状部材の前面を遊技球が流下する遊技領域とした合成樹脂製の遊技盤を備えてなるパチンコ機であって、
    隣接する前記格子部材同士を、一方の格子部材に設けられた凹部に他方の格子部材に設けられた凸部を嵌入させて連結し、該連結された複数の前記格子部材の少なくとも格子構造を、前記板状部材の裏面において前記遊技領域を囲むように位置させている一方、
    前記凸部及び前記凹部の両者をネジ止めするためのネジ孔を設け、前記凹部のネジ孔を前記凸部の嵌入方向に長い長円状に形成するとともに、前記凹部の嵌入口における開口周縁部で前記他方の格子部材に対向する端面と、前記凸部の根元部で前記一方の格子部材に対向する端面とが当接するまで前記凸部を前記凹部へ嵌入させて、前記格子部材同士を連結した際に、前記凸部の嵌入方向での先端と前記凹部の嵌入方向での底面との間に隙間が形成されるようにしたことを特徴とするパチンコ機。
  2. 格子部材の周縁部に切り欠きを設け、該切り欠き内に格子部材を露出させるとともに、該格子部材の露出部に、遊技盤をパチンコ機本体に設置するための設置部材を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
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