JP5110647B2 - パチンコ機 - Google Patents
パチンコ機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5110647B2 JP5110647B2 JP2008074040A JP2008074040A JP5110647B2 JP 5110647 B2 JP5110647 B2 JP 5110647B2 JP 2008074040 A JP2008074040 A JP 2008074040A JP 2008074040 A JP2008074040 A JP 2008074040A JP 5110647 B2 JP5110647 B2 JP 5110647B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boss
- plate
- adjustment
- fitting
- play
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
Description
この合成樹脂により形成された板状部材は熱や外力で変形しやすいため、板状部材に設けるボス受け部の形状を、その設置位置に応じて異ならせることで、温度変化に起因した板状部材の伸縮に伴う歪みを抑制するといった技術が考案されている。例えば特許文献1には、ボス受け部の形状を、板状部材の上部の外周近傍においては丸孔とし、板状部材の左右下部の外周近傍においては上下方向に伸びた長孔としている。
すなわち、特許文献1に記載のパチンコ機は、板状部材が温度変化や経時変化等によって伸縮した場合、板状部材の長孔型のボス受け部において固定位置を可動させ伸縮を許容することで、歪みを防止しようとしているものである。
また、調節ボス部は、柱状の軸部から上下方向に突出するリブ片を無くすか、もしくはその突出量をかなり少なくして形成しているため、調節ボス部と調節ボス受け部との関係において、左右方向では基準ボス部と基準ボス受け部同様に遊びを小さくすることを可能とし、上下方向では遊びを大きくすることを可能としている。
また、嵌め込み部の下辺部に、上方へ突出する複数の突起部を設け、嵌め込み部に嵌め込まれた板状部材を突起部の先端で支持可能としているため、板状部材の下辺と土台部材の嵌め込み部の内周とが、面と面とで接しており、熱膨張によって遊技盤が横方向へ移動しようとする時に、大きな摩擦を生じてしまう従来の構成と比較して、板状部材と土台部材との間であまり摩擦が生じない。したがって、板状部材の熱膨張による右側への移動が妨げられることがなく、その結果板状部材に反りが生じにくい。
また、遊技盤上部の調節ボス部と調節ボス受け部との遊びが大きくなるように調節しているため、遊技盤の上下方向における膨張または収縮が無理に抑えられず、遊技盤の歪みを効果的に抑制することができる。
図1におけるパチンコ機1は、パチンコ機1本体を支持する機枠2に、金属製のフレーム部材であるミドル枠(図示せず)を介して遊技盤10を設置すると共に、該遊技盤10の前方を閉塞可能な前扉3を片開き自在に取り付けてなるものである。そして、該前扉3により閉塞される遊技盤10の前方空間(遊技盤10の前面)を、遊技球が流下する略円形の遊技領域11としている。
また、遊技領域には、多数の遊技釘(図示せず)、遊技球が通過可能なゲート部材14、一対の爪片を開閉動作可能に備えたチューリップ式電動役物15、開閉可能な扉部材を有する大入賞装置16、遊技球が入賞可能な入賞部材17、17・・、風車18等が設置されている。
さらに、遊技盤10の後面には、「図柄」を図柄表示領域22内に表示させるための液晶表示装置(表示装置)、遊技に係る制御(例えば、所謂「大当たり抽選」や液晶表示装置における表示制御等)を行う制御装置等が設置されている。
板状部材31は、アクリル樹脂から成形された透明な略円形の板状体であって、その前面には、複数の障害釘が植設されている。また、板状部材31は、下部には略正円形状の基準ボス受け部91が穿設され、さらにその鉛直上方の外レール近傍には上下に伸びる長円形状の調節ボス受け部92が穿設されている。
また、土台部材32の前面側の内周縁には、板状部材31と同形の凹状の嵌め込み部33が、面上から約9mmの深さで形成されている。さらに、土台部材32の嵌め込み部33内には、前面側から見て、基準ボス部81が外レール12下端部近傍に設置され、その鉛直上方には調節ボス部82が設置されている。
また、格子部材51の右半分は、土台部材32の組み立て状態において嵌め込み部33を形成する凹状の段部33aとされており、当該段部33a内には、調節ボス部82が設けられている。
そして、調節ボス部82は、円筒形の軸部から左右方向にのみリブ片を突設してなるもので、ボス部の左右方向のリブ片と調節ボス受け部92との隙間の幅をXとした場合、その幅Xを0.15mmとする一方、上下方向にはリブ片を設けていない(図6(b))。
そして、基準ボス部81は、円筒形の軸部からリブ片をボス部の上下左右へ突設してなるもので、その左右方向の基準ボス受け部91との隙間の幅Xは、調節ボス部82と同様に0.15mmとし、上下方向の隙間の幅Yは0.15mmとしている(図6(a))。
さらに、格子部材53前面に形成された嵌め込み部33の下辺部には、突起部80,80・・が一定間隔で設けられている。当該突起部80,80・・は、板状部材31に接する先端部分が基端部分より幅狭且つ丸みを帯びて形成されており、板状部材31を土台部材32に嵌め込んだ際に、その突起部80,80・・の先端で板状部材31を支持可能としている。
また、格子部材54の左半分は、土台部材32の組み立て状態において嵌め込み部33を形成する凹状の段部33dとされている。
さらに、格子部材54の嵌め込み部33の下辺部には、格子部材53同様に、半球状の突起部80,80・・が一定間隔で設けられている。
なお、各格子部材51〜54の凸部および凹部には、両者を連結状態で固定するためのネジ(図示せず)を挿入可能なネジ孔が穿設されている。
上述したように遊技盤10の形成の際、嵌合状態になった調節ボス部82と調節ボス受け部92とは、調節ボス部82が上下方向にはリブ片を突出せず、また調節ボス受け部92が上下方向の縦長に形成されているため、上下方向における遊びが大きくなっている(図6(b))。
さらに、同様に嵌合状態になった基準ボス部81と基準ボス受け部91とは、基準ボス部81が四方向の全てにリブ片を多く突出するように形成されているため、基準ボス受け部91との遊びが全ての方向において小さくなっている(図6(a))。
望ましくは、基準ボス部の中心から遊技盤の鉛直方向への直線上に、調節ボス部の左右端部のいずれかが接するように位置することで、さらに望ましくは、基準ボス部の中心から遊技盤の鉛直方向への直線上に調節ボス部の中心が位置することである。
上述の如き本実施形態に係るパチンコ機1によれば、基準ボス部81と基準ボス受け部91とは、上下と左右のいずれの方向においても殆ど隙間を生じず、また、調節ボス部82と調節ボス受け部92とは、左右方向においては殆ど隙間を生じていないが、上下方向においては隙間にかなり余裕がある。
すなわち、基準ボス部81と基準ボス受け部91との嵌合状態は、他のボス部とボス受け部との嵌合状態に比べ最も遊びが少なくなるように調節されているため、板状部材31に温度変化が生じた場合には、その基準ボス部91を中心として放射状に膨張または伸縮が生じる。そして、板状部材31の左側にのみボス部とボス受け部とが設けられているため、板状部材31の右側においてはその膨張または伸縮が抑制されることがなく、基準ボス部81から左右方向もしくは斜め方向においては歪みが生じにくい。
さらに、本実施例においては、縦方向に生じた膨張または伸縮に対しては、基準ボス部81から鉛直上方に調節ボス部82を設け、それに対応する調節ボス受け部92を上下方向に伸びた長孔に形成し、調節ボス部82を調節ボス受け部92内で移動可能にすることによって、板状部材31の上下方向における膨張もしくは伸縮を許容し、その結果歪みが生じることを防止している。
なお、上記実施例の場合において、基準ボス部81の左右のリブ片は基準ボス受け部91と当接していてもよく、さらには調節ボス部82の左右のリブ片が調節ボス受け部92と当接していてもよい。その際には、本発明の目的を果たすために、調節ボス部82を基準ボス部81の鉛直上方に設けることが必要である。
しかしながら、本実施例中のパチンコ機1では、板状部材31はその下辺において、土台部材32の嵌め込み部33の内周と、突起部80、80・・によって接している。従って、板状部材31の下辺と、土台部材32の嵌め込み部33の内周が、面と面とで接している従来の場合と比較して、本実施例においては、膨張または収縮によって板状部材31が右方向に動く場合、板状部材31と土台部材32との間であまり摩擦が生じず、板状部材31の膨張または収縮による右側への移動が妨げられない為、その結果板状部材31に歪みが生じにくい。
なお、本発明のパチンコ機1の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、基準ボス部81,調節ボス部82、基準ボス受け部91,調節ボス受け部92、及び突起部80,80・・の形状・構造等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
その場合、基準となるボス部からの距離に反比例させて、他のボス部における上下リブ片の突出量を小さくすることが望ましい。
また、各ボス部81,62,63における左右方向の遊びを異ならせる方法としては、ボス部の柱状の軸部から上下左右に突設させたリブ片のうち、基準となるボス部81からの距離に反比例させて、他のボス部62,63の左右のリブ片の突出量を異ならせ、それぞれのボス受け部72,73との遊びを調節する方法を用いることができる。
さらに、突起部80、80・・の材質は、土台部材32と同じ材質(合成樹脂等)である必要はなく、土台部材32の材質と異ならせることも可能である。加えて、その様に突起部80、80・・の材質を土台部材32と異ならせる場合には、突起部80、80・・の材質を、突起部と接する板状部材32との間に摩擦が生じにくいような素材(すなわち、合成ゴムや天然ゴム等の摩擦係数が高い弾性材料を除く)とすることが好ましい。
かかる構成を採用することによって、板状部材31は、横方向に膨張または収縮する際に、板状部材31と突起部80、80・・との間に生じる摩擦によって、板状部材31の横方向への動きが抑制されることなく、歪みが生じにくい。
Claims (4)
- 遊技球が流下する遊技領域が前面に形成される板状部材と、当該板状部材をその背面で支持する土台部材とから成る合成樹脂製の遊技盤を有したパチンコ機であって、
前記土台部材において、前記板状部材を位置決めするための基準ボス部を前記遊技領域外となる位置に設けるとともに、前記基準ボス部から鉛直方向で前記遊技領域を挟んだ位置に、前記板状部材を位置決めするための調節ボス部を設ける一方、
前記板状部材において、前記基準ボス部を嵌合可能な基準ボス受け部と前記調節ボス部を嵌合可能な調節ボス受け部とを設け、
さらに、前記基準ボス部を柱状の軸部から上下左右にリブ片を突設させて形成する一方、前記調節ボス部を柱状の軸部から左右方向へのみ前記基準ボス部と同様のリブ片を突設させて形成することにより、前記調節ボス部と前記調節ボス受け部との間の上下方向の遊びを、前記基準ボス部と前記基準ボス受け部との間の上下方向の遊びよりも大きくしたことを特徴とするパチンコ機。 - 前記基準ボス受け部を、略正円状に形成された凹部又は孔部とする一方、
前記調節ボス受け部を、上下方向に長い長円状に形成された凹部又は孔部とすることにより、
前記調節ボス部と前記調節ボス受け部との上下方向の遊びを、前記基準ボス部と前記基準ボス受け部との上下方向の遊びよりも大きくしたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。 - 前記土台部材の前面に、前記板状部材を嵌め込み可能な凹状の嵌め込み部を設け、前記嵌め込み部内に、前記基準ボス部を含めて左右方向へ複数のボス部を設けるとともに、前記板状部材に前記ボス部を嵌合可能なボス受け部を設け、前記ボス部と前記ボス受け部との間の左右方向における遊びを、前記基準ボス部からの距離に比例して大きくなるようにする一方、
前記嵌め込み部の下辺部に、上方へ突出する複数の突起部を設け、前記嵌め込み部に嵌め込まれた前記板状部材を前記突起部の先端で支持可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載のパチンコ機。 - 前記遊技盤の前面に、遊技球発射装置によって発射された遊技球を前記遊技領域の下部から上部へ導くための一対のレール部材が設置されており、前記基準ボス部を前記レール部材の前記遊技領域の下部側の端部近傍に設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のパチンコ機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008074040A JP5110647B2 (ja) | 2008-03-21 | 2008-03-21 | パチンコ機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008074040A JP5110647B2 (ja) | 2008-03-21 | 2008-03-21 | パチンコ機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009225956A JP2009225956A (ja) | 2009-10-08 |
JP5110647B2 true JP5110647B2 (ja) | 2012-12-26 |
Family
ID=41242078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008074040A Expired - Fee Related JP5110647B2 (ja) | 2008-03-21 | 2008-03-21 | パチンコ機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5110647B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5373033B2 (ja) * | 2011-11-02 | 2013-12-18 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5024513B2 (ja) * | 2006-06-23 | 2012-09-12 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
-
2008
- 2008-03-21 JP JP2008074040A patent/JP5110647B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009225956A (ja) | 2009-10-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009279188A (ja) | 樹脂製遊技盤ユニット、及びパチンコ遊技機 | |
JP2020081107A (ja) | 遊技機 | |
JP2008237564A (ja) | 遊技機 | |
JP5110643B2 (ja) | パチンコ機 | |
JP5327781B2 (ja) | パチンコ機 | |
JP5110647B2 (ja) | パチンコ機 | |
JP5239068B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5110654B2 (ja) | パチンコ機 | |
JP4562701B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP4756059B2 (ja) | 樹脂製遊技盤ユニット、及びパチンコ遊技機 | |
JP5435323B2 (ja) | パチンコ機 | |
JPH119775A (ja) | 球発射装置 | |
JP4898150B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2009273787A (ja) | パチンコ機 | |
JP5194215B2 (ja) | パチンコ機 | |
JP6090953B1 (ja) | 遊技機 | |
JP6913894B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4972187B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP6292598B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6582204B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2008229363A (ja) | 弾球遊技機 | |
JP6292597B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6090952B1 (ja) | 遊技機 | |
JP6292587B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2021041027A (ja) | 遊技機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120619 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120816 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120904 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121004 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5110647 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |