JP2008188125A - 遊技機用モジュールおよびこれを用いた遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却用ファン等を用いることなく、ケース内エアーを介して発熱部品を効率良く冷却すること。
【解決手段】遊技機用モジュールは、ケース35内に、発熱部品36を有するモジュール本体を収容した遊技機用モジュールであって、ケース35の下端部に形成されケース35内に常温エアーを供給する吸気口61と、ケース35の上端部に形成されケース35内の昇温エアーを外部に排気する排気口64と、ケース35内を、一端部を吸気口61に連通し他端部を排気口64aに連通すると共に発熱部品36が臨む通気空間73と、通気空間73以外の非通気空間74とに仕切る複数の仕切り壁71と、を備えた。
【選択図】図5
【解決手段】遊技機用モジュールは、ケース35内に、発熱部品36を有するモジュール本体を収容した遊技機用モジュールであって、ケース35の下端部に形成されケース35内に常温エアーを供給する吸気口61と、ケース35の上端部に形成されケース35内の昇温エアーを外部に排気する排気口64と、ケース35内を、一端部を吸気口61に連通し他端部を排気口64aに連通すると共に発熱部品36が臨む通気空間73と、通気空間73以外の非通気空間74とに仕切る複数の仕切り壁71と、を備えた。
【選択図】図5
Description
本発明は、発熱部品を有するモジュール本体をケースに収容した遊技機用モジュールおよびこれを用いた遊技機に関するものである。
近年、多くのパチンコ機等の遊技機には、液晶ディスプレイの表示装置(遊技機用表示機)が組み込まれており、この表示装置の背面には、ディスプレイの表示制御回路等の多くの電子回路が配設された基板がケースに収容され、ユニット(モジュール)化されている。これら電子回路は、グラフィック処理などの高速処理により発熱を伴うため、従来では、電子回路等の発熱部品を冷却するために、ユニット内に冷却用ファンを備えたものが知られている(特許文献1参照)。この表示装置は、冷却用ファンにより、吸気口からケース内部に吸気された外気を排気口から排気して、ケース内の発熱部品を冷却している。
特開2006−034776号公報
しかしながら、従来の表示装置では、ケース内部の冷却のために冷却用ファンを取り付けるようにしているため、コスト高になると共に、冷却用ファンを取り付けた分、表示装置が大型化する問題がある。一方、冷却用ファンを用いずに自然換気によりケース内部を冷却した場合には、発熱部品により昇温されたエアーがケース内の広い空間から狭い排気口空間を通過すると共に新鮮なエアーが外部の広い空間から狭い吸気口空間を通過することになるため、流路抵抗が大きくなり、ケース内部のエアーを効率良く換気することができず、発熱部品を効率良く冷却することができない問題がある。
本発明は、冷却用ファン等を用いることなく、ケース内のエアーを介して発熱部品を効率良く冷却することができる遊技機用モジュールおよびこれを用いた遊技機を提供することを目的とする。
本発明の遊技機用モジュールは、発熱部品を有するモジュール本体と、前記モジュール本体を収容するケースとを有する遊技機用モジュールであって、ケースの下端部に形成されケース内に常温エアーを供給する吸気口と、ケースの上端部に形成されケース内の昇温エアーを外部に排気する排気口と、ケース内を、一端部を吸気口に連通し他端部を排気口に連通すると共に発熱部品が臨む通気空間と、通気空間以外の非通気空間とに仕切る複数の仕切り壁と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、発熱部品により昇温された昇温エアーを仕切り壁により、直接排気口に導くことができ、かつ、これに伴って外部の常温エアーを通気空間に流入させることができる。仕切り壁に囲まれた通気空間は、昇温エアーの上昇を促進するため、ケースからの排気とケースへの吸気とが円滑に行われ、昇温エアーを効率良く廃熱することができる。そして、これに接する発熱部品を適切かつ効率良く冷却することができる。また、冷却用ファンが不要であるため、部品点数を削減でき、コストを削減することができる。
この場合、各仕切り壁は、上下方向に延在していることが好ましい。
この構成によれば、通気空間の下から上に向けて、発熱部品を冷却したエアーを円滑に導くことができる。
これらの場合、通気空間は、上部に対し下部が拡開形状に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、下部から上部に向かって通気空間内のエアーの流速を速くすることができるので(いわゆるエントツ効果)、発熱部品周辺の昇温エアーをより効率良く廃熱し、これに接する発熱部品をより効率良く冷却することができる。なお、通気空間は、ケースの幅方向および奥行き方向のいずれにも拡幅形成することが好ましい。
これらの場合、モジュール本体は、発熱部品を実装すると共にケース内を上下方向に延在する回路基板を有しており、複数の仕切り壁は、回路基板と、回路基板が対面するケースの1の壁面と、回路基板および1の壁面との間に介設した2枚の隔壁部材と、により構成されていることが好ましい。
この構成によれば、既存の部材を通気空間の構成部材に用いることができるので、構造を単純化でき、コストを抑制することができる。なお、2枚の隔壁部材は、回路基板またはケースのいずれに設けてもよいが、特に、ケースに隔壁部材を設けた場合には、ケースと一体成形することができるので、簡単に構成することができる。
これらの場合、排気口に臨み、通気空間を延長するようにケースの外面に突設した通気延長部を、更に備えたことが好ましい。
この構成によれば、通気空間が実質的に上下に長くなるため、より一層上下方向のエアーの流れが促進され、廃熱効率を高めることができる。
これらの場合、遊技機用モジュールが、遊技機用表示機であることが好ましい。
この構成によれば、特に高速処理を行うパワーIC等の発熱部品を搭載した遊技機用表示機等に有用である。
本発明の遊技機は、上記した遊技機用モジュールを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、遊技機用モジュールの冷却を単純な構成で行うことができ、全体としてコストを削減することができる。
以下、添付の図面を参照して、本実施形態に係る遊技機用モジュールおよびこれを用いた遊技機について説明する。本実施形態に係る遊技機は、グラフィック表示のための遊技機用表示機(遊技機用モジュール)を備えたものであり、遊技機用表示機におけるケース内部の換気を部分的に促進し、発熱部品により昇温されたエアーを外部に廃熱するものである。なお、本実施形態では、遊技機としてパチンコ機を例に挙げて説明する。また、本実施形態において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は、パチンコ機で遊技を行う遊技者から見た方向に従う。
図1および図2は、本実施形態に係るパチンコ機10の表裏両側からそれぞれ見た外観斜視図である。両図に示すように、パチンコ機10は、枠状の筐体11と、筐体11に組み込まれた遊技機本体20と、を備えている。
筐体11の前面左部には、ヒンジ12が設けられ、このヒンジ12を介して遊技機本体20が前方に開き戸形式で引き出されるようになっている。そして、遊技機本体20の裏面には、遊技機用表示機30が着脱自在に取り付けられている。また、筐体11の上部裏面側には切欠き部13が形成され、この切欠き部13には、後述するように下側から遊技球の受け皿41が臨んでいる。
遊技機本体20は、前面に広く設けた遊技盤21と、遊技盤21の前面を覆う透光板を有する前扉22と、前面右下部に設けられ、遊技球の発射操作を行うためのハンドル23と、遊技盤21の下側に配設した遊技球を貯めるための上皿24と、上皿24の下方に配設した下皿25と、を備えている。
遊技盤21は、ハンドル23から打ち出された遊技球を導くガイドレール26によって囲まれた遊技領域Aを有し、この遊技領域A内には、遊技球の軌道を変更させる複数の遊技釘27と、遊技球が入賞すると下皿25に所定数の遊技球を払い出させる複数の入賞口28と、遊技球が入ると使用済み遊技球として処理されるアウト口29が設けられている。また、遊技盤21の中央部には開口が形成され、この開口には裏側から遊技機用表示機30の液晶ディスプレイ31が臨んでいる(詳細は後述する)。また、前扉22は、遊技盤21に対し開閉自在に設けられており、前扉22を開放することにより、遊技盤21の盤面のメンテナンス等を行うことが可能になっている。
遊技機本体20の裏面側には、遊技盤21の裏面の位置に、外部の遊技球供給装置(図示省略)から供給される遊技球を自機に導入する導入ユニット40と、導入ユニット40の下方に配置した遊技機用表示機30と、が配設されている。
導入ユニット40は、上記の切欠き部13の下部に配設される受け皿41と、受け皿41から供給された遊技球を上皿24および下皿25に選択的に供給する払出し装置43と、受け皿41と払出し装置43とを接続する遊技球供給通路42と、払出し装置43と上皿24および下皿25とを接続する遊技球分岐通路44と、で構成されている。遊技球供給通路42は、プラスチック等の樹脂性材料で形成されており、払出し装置43に向かって遊技球が転動するように図2に示す矢印C方向に下り傾斜に形成されている。
受け皿41は、その底部が、左部に設けた供給口41aに向かって所定の下り勾配を有している。そして、供給口41aに遊技球供給通路42が接続されている。遊技球供給通路42は、例えば、円筒や角筒のパイプ形状に形成されており(図示のものは角パイプ状)、受け皿41に供給された遊技球は、遊技球供給通路42内を転動して払出し装置43に流れ、払出し装置43から上皿24および下皿25に選択的に供給される。したがって、パチンコ機10が使用されている状態では、遊技球供給通路42内を遊技球が流れる(転動する)こととなる。
図2ないし図4に示すように、遊技盤21に裏側から臨む遊技機用表示機30は、表側の液晶ディスプレイ31と、液晶ディスプレイ31の裏面に添設したバックライト32と、液晶ディスプレイ31の表示を制御する表示制御回路やバックライトの駆動を制御する駆動制御回路等の複数の電子回路33を組み込んだ回路基板34と、これらを収容するケース35と、から成り、これらが一体にモジュール(ユニット)化されている。
液晶ディスプレイ31およびバックライト32は、ケース35の表側の空間に組み込まれて、回路基板34は、ケース35の裏側の空間に組み込まれている。液晶ディスプレイ31には、表示制御回路の制御により、抽選結果などの遊技に関連した画像が表示される。バックライト32は、蛍光管および反射板(図示省略)を有し、駆動制御回路の蛍光管への電圧印加により、蛍光管の生じた放電光を反射板に反射させて液晶ディスプレイ31側に射出する。
電子回路33は、入賞口28に落入した際の抽選を行う制御回路、液晶ディスプレイ31に抽選結果などの遊技に関連する画像を表示制御し、グラフィック処理等の高速演算処理を行う表示制御回路およびバックライトを駆動制御する駆動制御回路等で構成され、これらが回路基板34に実装されている。そして、回路基板34上には、グラフィック処理等に供されるパワートランジスタ等の複数の発熱部品36が組み込まれている(図4参照)。
図3に示すように、ケース35は、天板51、底板52、両側板53および裏板54により方形箱状に形成されており、前面開放部分には液晶ディスプレイ31が嵌め込まれている。天板51の上面には左右一対の掛止部55が設けられる一方、底板52の下面には左右一対の固定金具56が設けられ、一対の掛止部55を遊技機本体20の一対のフック(図示省略)に掛止し、かつ一対の固定金具56で遊技機本体20に締結することにより、ケース35が遊技機本体20に固定されている。底板52、両側板53および裏板54は、透明な樹脂性材料で形成され、ケース35の内部が外部から視認可能に構成されている。
図4および図5に示すように、ケース35の裏板54と回路基板34との間の間隙には、裏板54、回路基板34および左右2枚の隔壁部材72をそれぞれ仕切り壁71として、上記複数の発熱部品36が臨む通気空間73が構成されている。すなわち、ケース35内は、通気空間73と、通気空間73以外の非通気空間74とに仕切られている。2枚の隔壁部材72の間隙は、上部が幅狭のストレート形状に形成され、下部がロート状の拡開形状に形成され、通気空間73は上部の幅狭部75と下部の拡開部76とで構成されている。実施形態のものでは、発熱部品36が、幅狭部75に配設されているが、拡開部76に配設されていてもよい。2枚の隔壁部材72の上端は、天板51の下面に当接し、下端は回路基板34の下端と同位置に配設されている。そして、回路基板34の上端と天板51との間には、サブ隔壁部材77が設けられている。すなわち、両隔壁部材72、72間に位置する回路基板34の一部、両隔壁部材72、72間に位置する裏板54の一部およびサブ隔壁部材77により、複数の発熱部品36に臨む通気空間73が構成されている。この場合、隔壁部材72は、裏板54と一体に成形され、またサブ隔壁部材77は、天板51と一体に成形されることが好ましい。
ケース35の底板52には、ガラリ状の5つ(複数)の底板主吸気口61と、スリット状の2つ(複数)の底板副吸気口62と、がそれぞれ横並びに形成され、またケース35の裏板54の下部には、スリット状の2つ(複数)の裏板吸気口63が形成されている。底板主吸気口61のうちの中間に位置する4つの中間部吸気口61aと、底板副吸気口62と、裏板吸気口63とは、通気空間73の拡開部76に連通している。また、底板主吸気口61の外側に位置する2つの外側吸気口61bは、上記の非通気空間74に連通している。
一方、天板51には、ガラリ状の4つ(複数)の天板排気口64が形成されており、そのうちの中間に位置する中間部排気口64aが、通気空間73の幅狭部75に連通している。また、天板排気口64のうちの外側に位置する外側排気口64bは、非通気空間74に連通している。なお、各底板主吸気口61、各底板副吸気口62および各裏板吸気口63を複数の小孔で形成してもよい。
また、ケース35の天板51には、上記中間部排気口64aに臨むと共に、通気空間73を延長するように、すなわち、両隔壁部材72、72、裏板54およびサブ隔壁部材77を天板51上に延長するように、略方形形状の通気延長部78が突設して形成されている(図3および図4参照)。この場合、通気延長部78は、天板51と一体に成形されていることが好ましい。
図5に示すように、発熱部品36により昇温された通気空間73のエアーは、軽くなって上昇してゆき、中間部排気口64aおよび通気延長部78を通過して外部に排気される。一方、この排気された分のエアーは、中間部吸気口61a、底板副吸気口62および裏板吸気口63から通気空間73内に流入する。この場合、通気空間73は、拡開部76と幅狭部75とから成り、上部にゆくに従って断面積が小さくなる。このため、通気空間73内のエアーは上にゆくに従って、流速を増し、円滑に排気される。すなわち、通気空間73内のエアーの換気が促進される。したがって、ケース35内の昇温エアーを効率良く廃熱することができ、ひいては発熱部品36を効率良く冷却することができる。
なお、本実施形態では、拡開部76を回路基板34の位置から底板52まで延長するようにしてもよい。かかる場合に、拡開部76を、ケース35の奥行き方向に拡幅形成することが好ましい。また、通気空間73内の幅狭部75において、上部にゆくにしたがってより狭小になるように形成してもよい。
また、本実施形態では、パチンコ機10を例に説明をしたが、これに限定されるものではなく、発熱部品36を有する遊技機用表示機30を備えたスロット機やゲーム機等のアミューズメント機であれば、本発明を適用することができる。
10…遊技機 30…遊技機用表示機 34…回路基板 35…ケース 36…発熱部品 61…底板主吸気口 62…底板副吸気口 63…裏板吸気口 64…天板排気口 71…仕切り壁 72…隔壁部材 73…通気空間 74…非通気空間 78…通気延長部
Claims (7)
- 発熱部品を有するモジュール本体と、前記モジュール本体を収容するケースとを有する遊技機用モジュールであって、
前記ケースの下端部に形成され前記ケース内に常温エアーを供給する吸気口と、
前記ケースの上端部に形成され前記ケース内の昇温エアーを外部に排気する排気口と、
前記ケース内を、一端部を吸気口に連通し他端部を前記排気口に連通すると共に前記発熱部品が臨む通気空間と、前記通気空間以外の非通気空間とに仕切る複数の仕切り壁と、を備えたことを特徴とする遊技機用モジュール。 - 前記各仕切り壁は、上下方向に延在していることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用モジュール。
- 前記通気空間は、上部に対し下部が拡開形状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機用モジュール。
- 前記モジュール本体は、前記発熱部品を実装すると共に前記ケース内を上下方向に延在する回路基板を有しており、
前記複数の仕切り壁は、前記回路基板と、前記回路基板が対面する前記ケースの1の壁面と、前記回路基板および前記1の壁面との間に介設した2枚の隔壁部材と、により構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技機用モジュール。 - 前記排気口に臨み、前記通気空間を延長するように前記ケースの外面に突設した通気延長部を、更に備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の遊技機用モジュール。
- 前記遊技機用モジュールが、遊技機用表示機であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の遊技機用モジュール。
- 請求項6に記載の前記遊技機用モジュールを備えたことを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007023561A JP2008188125A (ja) | 2007-02-01 | 2007-02-01 | 遊技機用モジュールおよびこれを用いた遊技機 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014131656A (ja) * | 2013-12-05 | 2014-07-17 | Daito Giken:Kk | 遊技台 |
-
2007
- 2007-02-01 JP JP2007023561A patent/JP2008188125A/ja active Pending
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