JP5415307B2 - 流路開閉用の弁体 - Google Patents

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Description

本発明は、流体の流路の開口部に開閉可能に装着される、流路開閉用の弁体に関する。
一般に液体や気体等の流体は、パイプやチューブの内周の流路を通って移動するようになっている。このような流路の開口部には、流体の出入や流れ方向等を制御するための弁体が開閉可能に取付けられることがある。
例えば、自動車の燃料タンクには、給油口に連結された燃料注入パイプが接続され、このパイプ内の流路を燃料が流動するようになっており、更に、この燃料注入パイプの下流側開口に、逆止弁装置が取付けられている。そして、給油時には前記逆止弁装置の弁体が開いて、燃料をタンク内に流入させると共に、給油後に前記弁体が閉じて燃料注入パイプ内への燃料の逆流が防止されるようになっている。
下記特許文献1には、燃料タンクから給油口へ向けて給油管中を燃料が逆流することを防止するため給油時以外は閉状態となる燃料タンクの逆流防止弁が開示されている。その弁体は、スナップフィット爪を有する押え板と、前記スナップフィット爪に嵌合する嵌合孔を有するカバーと、環状パッキンとからなり、環状パッキンの外周に弁体が閉弁時に弁座周縁に押接する可撓性のあるフランジが形成され、環状パッキンの内周に前記押え板の外周が嵌め込まれる周回段差が形成され、前記カバーに前記環状パッキンの本体部分が嵌め込まれる周回壁が形成されている。
そして、カバーの周回壁内に環状パッキンの本体部分を嵌め込むと共に、環状パッキンの反対面の周回段差内に押え板を嵌め込んで、スナップフィット爪を嵌込孔に嵌合させることにより、カバー及び押え板の間に環状パッキンが挟持されて、弁体が一体化するようになっている。
上記弁体は、逆流防止弁の開口部に開閉可能に装着されると共に、ねじりコイルバネにより常時は開口部を閉じる方向に付勢され、環状パッキン外周のフランジが、給油管の弁座周縁に接離して、給油管の開口部を開閉するようになっている。なお、前記弁体外周の可撓性のあるフランジは、給油管の弁座に向かって傾斜してフィン状をなしていることが記載されている。
特許第3383168号公報
上記特許文献1の逆流防止弁におけるフランジは弁座に向かって傾斜しているので、弁体が閉じていくと、弁座周縁にフランジの内径側が当接すると共に、この当接した部分からフランジが緩やかに湾曲しつつ、外径部分が弁座周縁に当接し、フランジ全面が弁座周縁に面接触するようになっている。また、上記押え板は、フランジよりも内側の環状パッキンの周回段差内に嵌め込まれて配置されており、フランジの内側部分を押え板によって挟持される構造になっている。
しかしながら、フランジの内側部分の押え板によって挟持される部分に、面圧を高めるようなリブが形成されていないので、シール性が不足する可能性があった。また、フランジの内側部分を強く挟持してシール性を高めようとすると、フランジが変形して、弁座に対するシール性が低下する可能性があった。
したがって、本発明の目的は、流路の開口部を開閉する弁体外周の、フランジ部の反り返り等の変形を抑制して、フランジ部の開口部に対するシール性を向上させる、流路開閉用の弁体を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の流路開閉用の弁体は、流体の流路の開口部に開閉可能に装着される弁体において、係合孔を有する弁本体と、前記係合孔に係合する係合爪を有する押え部材と、前記弁本体と前記押え部材との間に挟持されるシール弁とを備え、前記シール弁は、外周に形成された撓み変形可能な肉薄のフランジ部と、このフランジ部の径方向内側に形成された、前記フランジ部の表裏両面から所定高さで突出する環状の第1リブと、この第1リブの径方向内側に形成された、前記第1リブよりも厚さの薄い肉薄部と、この肉薄部の径方向内側に形成された、前記フランジ部の表裏両面に対する高さが前記第1リブの突出高さとほぼ同じか或いはそれよりも低く、かつ、前記肉薄部より厚くなるように形成された第2リブと、この第2リブの径方向内側に形成された、前記押え部材の係合爪が挿入される挿入孔とを有していることを特徴とする。
本発明の流路開閉用の弁体においては、前記フランジ部の表裏両面に対する前記第2リブの高さは、前記第1リブの前記フランジ部の表裏両面に対する高さよりも低くされていることが好ましい。
本発明の流路開閉用の弁体においては、前記第2リブが環状をなすと共に、この第2リブよりも内周の全範囲が前記シール弁を貫通する抜き孔状をなして、これが前記挿入孔とされており、前記押え部材の係合爪が、前記第2リブの内周面に当接して前記挿入孔に挿入されるように構成されていることが好ましい。
本発明によれば、第1リブがシール弁の表裏両面からそれぞれ突出していることにより、弁本体及び押え板によりシール弁が挟持されると、第1リブが弁本体及び押え板に局所的に押圧されて当接するので、弁本体及び押え板の間のシール性を向上させることができる。
また、第1リブがフランジ部の表裏両面から突出しているので、フランジ部の表裏両面に均等な応力が作用し、フランジ部の反り返り等の変形を抑制できる。
更に、第1リブが弁本体及び押え板により押圧されて変形しても、その変形が肉薄部によって吸収されると共に、肉薄部の更に内側に形成された第2リブが弁本体及び押え板に当接又は近接するので、シール弁の内径側の変形を抑制してフランジ部側に影響を与えることを防止でき、それによってフランジ部の反り返り等の変形を抑制し、フランジ部を平坦に保ってシール性を向上させることができる。
また、第2リブの径方向内側の挿入孔に押え板の係合爪を挿入したとき、第2リブによってシール弁の剛性が保持されるので、第2リブの径方向内側の挿入孔に挿入される押え板の係合爪を、より確実に位置決め保持させることができる。
本発明に係る流路開閉用の弁体の一実施形態を示すと共に、同弁体をフラップ弁装置に適用した場合の斜視図である。 本発明に係る流路開閉用の弁体を構成するシール弁の斜視図である。 同シール弁の断面図である。 フラップ弁装置を燃料タンクの取付孔に取付けた状態を示す説明図である。 (a)は図5の要部拡大説明図で、(b)シール弁の要部拡大説明図である。 本発明に係る流路開閉用の弁体の他の実施形態を示しており、同弁体を構成するシール弁の斜視図である。 同シール弁の断面図である。 フランジ部の変形挙動を示す試験を示し、(a)は実施例の説明図、(b)は比較例の説明図である。
以下、図1〜5を参照して、本発明に係る流路開閉用の弁体の一実施形態について説明する。
図1,4に示すように、この実施形態における流路開閉用の弁体30(以下、「弁体30」という)は、内部が流体の流路Lをなす略円筒状の本体部20を有するフラップ弁装置10の、前記流路Lの開口部23に開閉可能に装着されるものである。
前記フラップ弁装置10(以下、「弁装置10」という)は、燃料逆流防止弁として用いられ、図4に示すように、燃料タンクTの燃料注入パイプP(以下、「パイプP」という)の下流側に取付けられ、パイプ上流側の給油口からパイプP内に注入された燃料を、パイプPを通して燃料タンクT内へ流入させると共に、燃料タンクT内に流入した燃料を、パイプP側へ逆流するのを防止する役割を果たすものである。なお、以下の説明中、「上流側」及び「下流側」とは燃料の流れる方向を示し、具体的にはパイプPにおいて弁装置10が設けられた側を下流側とし、パイプPの給油口が接続される側(弁装置10とは反対側)を上流側として説明する。
更に前記弁装置10は、図1,4に示すように、前記弁体30を常時は本体部20の開口部23に向けて閉じる方向に付勢するバネ部材15を備えている(すなわち、弁装置10は、本体部20と弁体30とバネ部材15とを備えている)。
この実施形態における前記本体部20は、2つの筒状部材が接続されて構成されており、その上流側の端部外周に前記パイプPが外装されるようになっている。同本体部20の軸方向途中には、フランジ状の本体取付座22が突設されており、この本体取付座22を介して、燃料タンクTの取付孔Ta周縁に本体部20が固着されるようになっている。
前記弁体30は、本体部20下流側の円形状をなした開口部23に開閉可能に装着され、同開口部23の周壁先端が、弁体30が接離する弁座24をなしている。また、図1に示すように、本体部20の開口部外周の周方向所定箇所には、ピン挿入孔25aを有する一対の弁体装着壁25,25が所定間隔をあけて設けられており、それらの間には、先端にバネ支軸26aを有するバネ取付アーム26が設けられている。
また、本体部20の開口部23の、弁体装着壁25,25及びバネ取付アーム26が設けられていない外周部分には、開口部23を覆うように周方向に沿って円弧状に伸びる、一対の弁体防護壁27,27が突設されており、弁座24に当接して開口部23を閉塞する弁体30を防護する役割をなしている。各弁体防護壁27には、流体を流通させるための通孔27aが形成されている。
次に弁体30について説明する。図1に示すように、この弁体30は、弁本体40と、押え部材50と、弁本体40と押え部材50との間に挟持されるシール弁60とを備えている。この実施形態では、弁本体40、押え部材50、シール弁60のいずれも板状をなし、これらが組付けられてなる前記弁体30はフラップ状をなしている。ただし、例えば、押え部材50の開口部側の表面中央を隆起させて円錐状とし、その表面周縁から棒状のガイド突起を複数延設させて、弁体を流路の軸方向に対してスライドさせる構造としてもよく、フラップ状に限定されるものではない。
この実施形態における前記弁本体40は、本体部20の下流側の開口部23に適合する形状をなし、この実施形態では、開口部23よりもやや拡径した円板状をなしている。この弁本体40の下流側の表面側(タンク内方に向いた面側)には、外径方向に突出すると共に、その先端が前記本体部20の軸方向に沿って折曲された一対の回動アーム41,41と、これらの間に配置された角度規制部43とが、それぞれ平行に配置されている。各回動アーム41,41の延出方向先端からは、各弁体装着壁25のピン挿入孔25aにそれぞれ挿入される一対のピン41a,41aが互いに向き合う方向に突設されている。なお、前記角度規制部43は、弁体30が開口部23に対して開いたときに、本体部20の外周面に当接し、弁体30がそれ以上開くことを規制する部分となっている。
また、弁本体40の表面側(タンク内方に向いた面側)の中央には、バネ部材15の一方の脚部17の先端を係止するための、バネ係止突部45が突設されている。更に弁本体40の前記バネ係止突部45の外周には、周方向に均等な間隔を設けて複数(ここでは4つ)の係合孔47が形成されている。各係合孔47には、後述する押え部材50の係合爪52がそれぞれ係合するようになっている。
一方、押え部材50は、この実施形態の場合、薄肉円板状をなしており、後述するシール弁60の第1リブ63に当接する外径で形成されている。更に押え部材50には、シール弁60の後述する挿入孔69に挿入されると共に、弁本体40の前記係合孔47に係合する係合爪52が設けられている。すなわち、押え部材50の表面側(シール弁60側)から、弁本体40の複数の係合孔47に整合するように、周方向に均等な間隔を設けて、複数の係合爪52(ここでは4つ)が延設されている。また、各係合爪52の先端外方からは係合突部52aが突設されており、これが弁本体40の係合孔47の表面側周縁にそれぞれ係合するようになっている。なお、各係合爪52は、その基部外周が、シール弁60の挿入孔69の内周に当接するようになっている。この実施形態では挿入孔69が抜き孔状をなしているため、係合爪52の基部外周が後述する第2リブ67の内周面に当接するようになっている。
次に図2及び図3を併せて参照して、上記弁本体40及び押え部材50に挟持されるシール弁60について説明する。このシール弁60は、その外周から内径方向に向けて形成された、フランジ部61と、第1リブ63と、肉薄部65と、第2リブ67と、挿入孔69とからなり、フッ素ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム等のエラストマーや、その他の弾性材料から形成されている。この実施形態では、シール弁60の各部61、63、65、67、69は、上記の弾性材料で一体形成されているが、少なくとも前記フランジ部61が撓み変形可能なように形成されていればよい。
シール弁60の外周に形成された撓み変形可能な肉薄のフランジ部61は、前記弁本体40の外径よりもやや小さく、かつ、本体部20の開口部23の内径よりは大きく形成されており(図4参照)、これが弁座24の周縁に接離して、本体部20の開口部23を開閉するようになっている(図5(a)参照)。
図2,3に示すように、このフランジ部61の径方向内側には、前記フランジ部61の表面(弁本体40側)及び裏面(本体部20の開口部23側)の両面から、所定高さで突出する環状の第1リブ63が形成されている。この実施形態での第1リブ63は、フランジ部61の表裏両面から同一の高さで突出している。そして、この第1リブ63は、シール弁60が弁本体40及び押え部材50に挟持されたときに、弁本体40の内面と、押え部材50の内面にそれぞれ圧接されるようになっている。
また、第1リブ63は前記フランジ部61の表裏両面から高く突出しているので、図5に示すように、フランジ部61と弁本体40との間、及び、フランジ部61と押え部材50との間に隙間が形成され、弁本体40や押え部材50がフランジ部61に直接当接しないようになっており、フランジ部61に弁本体40や押え部材50からの押圧力が付加されずに、フランジ部61を平坦に保持するようになっている。更に、図3の部分拡大図に示すように、第1リブ63の表裏の両突出端部は、丸みを帯びた形状をなしており、その結果、弁本体40及び押え部材50に対する接触面積が小さくなり、弁本体40及び押え部材50に対する面圧を高めてシール性を向上させるようになっている。
上記第1リブ63の径方向内側には、第1リブ63よりも厚さの薄い肉薄部65が形成されている。この肉薄部65は、第1リブ63が弁本体40や押え部材50に押圧されたり、或いは、燃料の浸漬により膨潤したりして、図3の部分拡大図の想像線で示すように変形したときに、その変形を吸収してフランジ部61への影響を防ぐための部分である。すなわち、肉薄部65を設けることにより、第1リブ63が変形したときに、その変形分を逃がすような逃げ溝を形成しておき、これによりフランジ部61への影響が防止されるようになっている。この実施形態における肉薄部65は、第1リブ63の径方向内側に同心状に形成された環状の凹溝状をなしており、前記フランジ部61の厚さとほぼ同じ厚さとなっている(図3の部分拡大図参照)。
この肉薄部65の径方向内側には、フランジ部61の表裏両面に対する高さが前記第1リブ63の突出高さとほぼ同じか或いはそれよりも低く、かつ、前記肉薄部65より厚くなるように第2リブ67が形成されている。この第2リブ67は、第1リブ63が弁本体40や押え部材50により押圧されたときに、それらに当接又は近接し(図3の部分拡大図参照)、それによりシール弁60の内径側の変形を抑制してフランジ部61への影響を防ぐと共に、シール弁60の剛性を確保する部分である。この実施形態における第2リブ67は、環状の第1リブ63の径方向内側に肉薄部65を介して、第1リブ63と同心状となるように環状に突設しており、フランジ部61の表裏両面から同一高さで、かつ、前記第1リブ63の突出高さよりも低くなるように突出している。
上記第2リブ67の径方向内側には、記押え部材50の係合爪52が挿入される挿入孔69が形成されている。この実施形態では、前記第2リブが環状をなしていると共に、この第2リブ67よりも内周の全範囲が、シール弁60を貫通する抜き孔状をなし、これが挿入孔69とされている。上述したように、抜き孔状をなした挿入孔69の内周には、押え部材50の表面から突設した係合爪52の基部外周が当接するようになっている。
上記構造からなる弁体30は、図1に示すように、弁本体40及び押え部材50の間にシール弁60を配置して、押え部材50の複数の係合爪52を、シール弁60の抜き孔状の挿入孔69に挿入すると共に、同複数の係合爪52を、弁本体40の複数の係合孔47に挿入し、その先端の係合突部52aを係合孔47の表側周縁に係合させることにより、シール弁60が弁本体40及び押え部材50に挟持されて、弁体30が組付けられるようになっている。
このとき、図5(b)に示すように、フランジ部61の表裏両面から高く突出した第1リブ63の表裏の突出端部が、弁本体40及び押え部材50により局所的に強く押圧されて、両者に当接するようになっているので、弁本体40と押え部材50との間のシール性を向上させることができる。
また、押え部材50の係合爪52が挿入される係合孔47の、径方向外側に第2リブ67を設けたことにより、前記係合孔47に係合爪52を挿入したときに、第2リブ67によって、シール弁60の剛性が保持されるので、係合孔47に挿入される係合爪52を、より確実に位置決め保持させることができる。
上記のように組付けられた弁体30は、次のようして本体部20の開口部23に装着される。すなわち、バネ部材15の巻回部16内に、バネ取付アーム26のバネ支軸26aを挿入して、バネ部材15の他方の脚部17を本体部20外周に係止させる。その後、本体部20の弁体装着壁25の各ピン挿入孔25a,25aに、弁体30の回動アーム41の各ピン41a,41aをそれぞれ挿入すると共に、バネ部材15の一方の脚部17を弁体30のバネ係止突部45に係止させることにより、バネ部材15により弁体30が開口部23を閉じる方向に付勢された状態で、本体部20の開口部23に弁体30を開閉可能に装着させることができる。
この状態では、図5(a)に示すように、バネ部材15により開口部23側に付勢された弁体30のフランジ部61が、本体部20の弁座24に当接して、開口部23を閉塞すると共に、フランジ部61が弁座24に押圧されて弁本体40側に向けてやや変形して、その径方向先端部分が弁本体40の裏面側に圧接するようになっている。このように、弁座24及び弁本体40にフランジ部61が当接するようになっているので、開口部23に対するシール性が向上するようになっている。
そして、パイプPから供給された燃料が、本体部20の流路Lを通り、弁体30の押え部材50の裏面に衝突すると、バネ部材15の付勢力に抗して弁体30が回動して、弁座24からフランジ部61が離れて、開口部23から燃料が燃料タンクT内に流入し、一方、燃料の供給が終わると、バネ部材15の付勢力により弁体30が上記とは反対方向に回動して、弁座24にフランジ部61が再び当接して、開口部23が閉塞されて、燃料の逆流が防止される。
上述したように、本体部20の弁座24に、弁体30のシール弁60外周のフランジ部61が当接して、開口部23を閉塞するようになっている(図4,5(a)参照)。そして、このフランジ部61は、バネ部材15の付勢力や弁座24の状態等に応じて適宜撓み変形して、弁座24に密接するようになっている。
そして、この弁体30では、第1リブ63がフランジ部61の表裏両面から突出し、フランジ部61の径方向内側部分(すなわち、フランジ部61の撓み変形の起点となる部分)が、弁本体40及び押え部材50によって表裏均等に挟み込まれるようになっているので、フランジ部61の反り返り等の変形を抑制することができる(図5(b)参照)。
また、弁体30は、シール弁60の第1リブ63が弁本体40及び押え部材50に局所的に強く押圧されているので、図3の部分拡大図に示すように、第1リブ63が押し潰されて変形することとなる。このように第1リブ63が変形しても、その径方向内側に肉薄部65を設けたことにより、その変形が吸収されると共に、この肉薄部65よりも更に径方向内側に設けられた第2リブ67が、弁本体40及び押え部材50に当接又は近接するようになっているので、シール弁60のフランジ部61よりも内径側部分の変形を抑制して、フランジ部61側に影響を与えることを防止することができる。その結果、フランジ部61の反り返り等の変形を最大限抑制して、フランジ部61をなるべく平坦に保持することができ、フランジ部61を弁座24に密接させてシール性を向上させることができる。
なお、シール弁60に燃料が浸漬すると、その材質によってはシール弁60が膨潤して変形する場合がある。このような場合であっても、上述したように、第1リブ63の表裏両突出部が弁本体40及び押え部材50により強く挟み込まれると共に、その膨潤による変形が上記肉薄部65により吸収され、かつ、第2リブ67に弁本体40や押え部材50が当接又は近接することにより、フランジ部61の反り返り等の変形を効果的に防止して、弁座24に対するシール性を向上させることができるようになっている。
また、この実施形態においては、フランジ部61の表裏両面に対する第2リブ67の高さは、第1リブ63のフランジ部61の表裏両面に対する高さよりも低くされていることにより、弁本体40及び押え部材50によりシール弁60を挟持したとき、第2リブ67によって第1リブ63が押圧されるのを妨げられることがなく、第1リブ63が押圧されて圧縮しても、第2リブ67が強く押圧されることを防止して、フランジ部61への影響を少なくし、更に、弁本体40及び押え部材50と、第1リブ63との間の面圧を確保して、シール性を良好にすることができる。
更に、この実施形態においては、第2リブ67が環状をなすと共に、この第2リブ67よりも内周の全範囲がシール弁60を貫通する抜き孔状をなし、これが挿入孔69とされているので、第2リブ67の径方向内側の壁部の変形に起因する、シール弁60の反り返り等の変形をより確実に防止することができると共に、押え部材50の係合爪52が、第2リブ67の内周面に当接するようになっているので、第2リブ67の内周面によって係合爪52をしっかりと保持することができる。
図6,7には、本発明に係る流路開閉用の弁体の他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態に係る弁体は、前記実施形態とは、シール弁60aに形成された挿入孔69aが異なっている。すなわち、前記実施形態では、シール弁60に形成された挿入孔69が、第2リブ67の内周全部を貫通する抜き孔状をなしているのに対して、この実施形態におけるシール弁60aでは、第2リブ67の内周が薄肉板70により閉塞されており、これに複数(ここでは4つ)の挿入孔70aが、第2リブ67の径方向内側となるように、第2リブ67の周方向に沿って均等な間隔をあけて形成された構造となっている。
図8(a),(b)に示すように、弁体に所定の圧力を加えたときに、シール弁外周に設けたフランジ部がどのような変形をするかを測定した。
<実施例>
図1〜5に示す実施形態と同様の形状をなす弁体30を製造した。すなわち、図8(a)に示すように、第1リブ63の表裏の両突出端部が弁本体40及び押え部材50により押圧されている。シール弁60はフッ素ゴムからなり、その外径は35mm、フランジ部61の厚さは0.5mmである。
<比較例>
図8(b)に示すように、一定肉厚の円板状をなすシール弁6を形成すると共に、フランジ部の径方向内側であって、シール弁6の押え部材側の面だけに、押え部材に当接する突部6aを設けた弁体3を製造した。シール弁6の突部6aとは反対側の面全体は、弁本体に当接されている。シール弁6はフッ素ゴムからなり、その外径は35mm、フランジ部の厚さは0.5mmである。
<試験方法>
実施例の弁体30を、押え部材50の裏面側から第1リブ63に向けて所定圧力を付加して、第1リブ63を0.3mm圧縮変形させた状態で、所定成分の燃料に浸漬させた。同様に比較例の弁体を、押え部材の裏面側から突部6aに向けて所定圧力を付加して、突部6aを0.3mm圧縮変形させた状態で、所定成分の燃料に浸漬させた。その際に、フランジ部が、どの程度変形したかを測定した。
<試験結果>
比較例の弁体では、2mmも反り返ったのに対し(図8(b)参照)、実施例の弁体30においては、僅か0.016mm反り返ったに過ぎず(図8(a)参照)、フランジ部の変形を効果的に防止できることが確認できた。
30,30a 弁体
40 弁本体
47 係合孔
50 押え部材
52 係合爪
60 シール弁
61 フランジ部
63 第1リブ
65 肉薄部
67 第2リブ
69,69a 挿入孔

Claims (3)

  1. 流体の流路の開口部に開閉可能に装着される弁体において、
    係合孔を有する弁本体と、前記係合孔に係合する係合爪を有する押え部材と、前記弁本体と前記押え部材との間に挟持されるシール弁とを備え、
    前記シール弁は、外周に形成された撓み変形可能な肉薄のフランジ部と、このフランジ部の径方向内側に形成された、前記フランジ部の表裏両面から所定高さで突出する環状の第1リブと、この第1リブの径方向内側に形成された、前記第1リブよりも厚さの薄い肉薄部と、この肉薄部の径方向内側に形成された、前記フランジ部の表裏両面に対する高さが前記第1リブの突出高さとほぼ同じか或いはそれよりも低く、かつ、前記肉薄部より厚くなるように形成された第2リブと、この第2リブの径方向内側に形成された、前記押え部材の係合爪が挿入される挿入孔とを有していることを特徴とする流路開閉用の弁体。
  2. 前記フランジ部の表裏両面に対する前記第2リブの高さは、前記第1リブの前記フランジ部の表裏両面に対する高さよりも低くされている請求項1記載の流路開閉用の弁体。
  3. 前記第2リブが環状をなすと共に、この第2リブよりも内周の全範囲が前記シール弁を貫通する抜き孔状をなして、これが前記挿入孔とされており、前記押え部材の係合爪が、前記第2リブの内周面に当接して前記挿入孔に挿入されるように構成されている請求項1記載の流路開閉用の弁体。
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