JP5252633B2 - 逆止弁カートリッジ - Google Patents

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本発明は、例えば、ボールバルブ等の流路に内蔵されて流体の逆止機能を発揮する逆止弁カートリッジに関する。
従来より、この種の逆止弁カートリッジは、ボールバルブ等の二次側に内蔵されて流体の逆流を防ぎ、また、ボールバルブ等に対して着脱可能になっていることにより保守や交換が可能になっている。この種の逆止弁カートリッジとして、例えば、特許文献1のカートリッジ式逆止弁や、特許文献2の逆止弁取付構造に開示されたものがある。これらの逆止弁カートリッジでは、通常、ゴム製のジスクシートがジスクホルダと弁箱との間に装着された構造になっている。ジスクシートは、内径側にリップ形状の弁座部を有しており、この弁座部に対して内部に装着された弁体が二次側の流体により圧接して、逆止時の水密性が確保されるようになっている。
そして、この逆止弁の逆止時には、流体がジスクシートとカートリッジ本体との間から漏れる、いわゆる、裏漏れが発生するおそれがある。その対策として、ジスクシートは、予めジスクホルダと弁箱との間に押し潰されてこれらに密着した状態で装着されている。また、特許文献3においては、突起部位を有する2つの装着部材にジスクシートが挟着され、装着部材を締付けて突起部位をジスクシートに食い込ませることでシール部材の水密性を高める構造になっている。
特開昭59−37375号公報 特開2007−170630号公報 特開2006−119100号公報
しかしながら、特許文献1、2においては、ジスクシートがジスクホルダと弁箱との間に装着され、また、同文献3においては、ジスクシートが装着部材の間に挟まれて、これらのジスクシートが常に潰された状態になっているため、ゴム素材の圧縮永久歪によって弾性力が低下してシール性が失われることがある。これにより、同文献1〜3の逆止弁カートリッジは、ジスクシートの裏側から経年的に裏漏れが発生するおそれがある。
また、このような挟着構造によりシール部材を装着すると、弁体によりリップ形状の弁座部が外側に押し出されるため、弁体の開閉回数が増えると弁体の接触によって弁座部に劣化が生じることがある。弁体は軸方向に移動して弁座部に接触するため、弁体の一部が劣化した場合でも逆止動作時にはこの弁座部に対して弁体が均等に接触できなくなり水密性を確保することが難しくなる。
本発明は、従来の課題点を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、弁閉時における裏漏れを防止しつつ、密封性を確保して長期に渡って逆止め時の高シール性を維持できる逆止弁カートリッジを提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、弁箱とジスクホルダとから成るカートリッジ本体内に設けた環状のシール部材にスプリングの流路方向への弾発力で当接する弁体を設けた逆止弁カートリッジにおいて、前記弁箱とジスクホルダとによりシール部材を収容するシール収容部を形成し、前記シール部材は、前記シール収容部に収容する挟持収容領域の挟持部と前記流路内へ膨出させた膨出領域の膨出部とからなり、前記弁体に設けた傾斜面部を前記シール部材の膨出部に当接シールさせると共に、前記膨出部の一次側を前記弁箱の垂直面に当接させ、前記シール収容部の奥部側に設けたテーパ面に前記シール部材の挟持収容領域に形成した傾斜部を当接させ、前記シール部材の傾斜部の角度を前記弁体の傾斜面部の角度より僅かに小さくしたことを特徴とする逆止弁カートリッジである。
請求項2に係る発明は、シール部材の挟持収容領域の挟持部は、常時においてシール収容部内に押し潰されることなく装着されている逆止弁カートリッジである。
請求項に係る発明は、膨出部の二次側外周に傾斜面を設け、この傾斜面を、弁体の傾斜面部と略直交する角度に形成した逆止弁カートリッジである。
請求項1に係る発明によると、逆流圧により弁体の傾斜面部がシール部材の膨出部に当接シールしたときに、シール部材が弁箱の垂直面とテーパ面とに当接し、この相乗効果によって確実にシール部材と弁箱との間からの裏漏れを防止でき、密封性を確保して長期に渡って高シール性を確保でき、しかも、クサビ作用を働かせながら傾斜部をテーパ面に当接させることができ、シール部材とシール収容部との密着シール性を向上させて裏漏れを防ぐことが可能である
請求項2に係る発明によると、挟持部が変形したり劣化したりすることが防がれ、弁体とシール部材とのシール時における裏漏れ防止機能を保持できる。
請求項に係る発明によると、膨出部が変形することを防ぐことができ、弁体とシール部材とを強く密着させて水密性を向上できる。また、弁体からシール部材に力が加わる際に、この力を傾斜面によってガイドさせながら伝達させることができ、シール収容部に対してより強くシール部材を密着させて裏漏れを防止できる。
以下に、本発明における逆止弁カートリッジの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1、4においては、本発明の逆止弁カートリッジの好ましい一例を示している。カートリッジ本体1は、弁箱2とジスクホルダ3とからなっている。そして、このカートリッジ本体1内にはシール部材4と、スプリング5と、弁体6とが設けられ、弁体6がスプリング5のカートリッジ本体1における流路7方向(ジスクホルダ3から弁箱2に向かう方向)への弾発力によりシール部材4に当接する構造になっている。また、弁箱2とジスクホルダ3とにより、シール収容部8が設けられ、このシール収容部8にシール部材4が収容されている。
シール収容部8は、奥部側(外径側)にテーパ面9が設けられ、このテーパ面9には後述するようにシール部材4の傾斜部10が当接可能になっている。シール収容部8内径側には突状部17が形成され、この突状部17にシール部材4が係合することでこのシール部材4がシール収容部8から容易に外れないようになっている。このため、シール部材4がシール収容部8から自然に脱落することが防がれている。
シール部材4は、ゴム等の弾性変形可能な材料により環状に形成され、挟持部11と膨出部12とからなっている。挟持部11は、シール収容部8に収容される挟持収容領域Dに設けられ、また、膨出部12は、流路7内に膨出させた膨出領域Dに設けられている。更に、挟持部11の挟持収容領域Dにおいては外径側に傾斜部10が形成され、一方、膨出部12においては一次側にシール面14が形成されている。
また、挟持部11は、常時においてシール収容部8に押し潰されることなく装着されている。ここで、常時とは、カートリッジ本体1において、1.流体が一次側(弁箱2側)から二次側(ジスクホルダ3側)に向かって流れ込む、いわゆる正圧が加わることで弁開状態となる時、或は、2.流体が止まるなど、弁体6がスプリング5の弾発力のみによりシール部材4に当接し、弁体6を境に一次側と二次側との差圧が無くなる、いわゆる無圧状態において弁閉状態となる時をいう。
一方、膨出部12の二次側外周には傾斜面15が形成され、この傾斜面15は、後述するように弁体6の傾斜面部22と略直交する交差角度αに傾斜している。
シール部材4は、図3の一点鎖線に示すように、膨出部12を形成することなく断面略矩形状に形成するようにしてもよい。この場合、矩形形状の頂点付近が弁体6とのシール部位となる。
弁体6は、弁部20と装着杆21とを有し、このうち、弁部20には傾斜面部22が設けられている。この傾斜面部22は、シール部材4の膨出部12に当接シール可能になっている。この場合、傾斜面部22の流路7の方向から傾斜した角度をθとすると、この角度θは、弁体6がシール部材4を押す力Fの分力Fをテーパ面9に指向させる点から、弁体6の軸心方向に対して30〜50°の範囲、好ましくは、35〜45°の範囲に設定させるようにすることがよく、本実施形態においては、約40°に設定している。仮に、角度θがこの範囲以外であると、分力Fがジスクホルダ3の先方側や、弁箱2の突状部分に遮られてしまうおそれがあるため望ましいことではない。
また、図3に示すように、本実施形態においては、この傾斜面部22に対してシール部材4の流路7の方向から傾斜した角度θを、弁体6の傾斜面部22の角度θよりも僅かに小さく設けている。これにより、逆止弁カートリッジは、分力Fによりシール部材4をテーパ面9における始点9aに近づくにつれて強く密着させる、いわゆる、クサビ作用を発揮することが可能になっており、角度θ=角度θとした場合よりも強い密着シール性を発揮している。角度θは、弁体6の軸心方向に対して25〜50°の範囲、好ましくは、30〜40°の範囲であることが望ましく、本実施形態においては、約35°に設定されている。角度θがこの範囲を超えると、シール部材4をテーパ面9に密着させる力が低下したり、上述したクサビ作用が得られなくなることがあるため望ましいことではない。
また、本実施形態においては、傾斜面15と弁体6の傾斜面部22とが成す交差角度αはこれらが略直交するように設定されている。この交差角度αは、90°以外であってもよく、例えば、90〜120°の範囲としてもよい。この場合、交差角度αが90°よりも小さいと、弁体6による押圧力に耐えきれずに膨出部12が流路7側に倒れて水密性を確保しにくくなり、また、交差角度αが120°よりも大きいと、分力Fがテーパ面9に向かって発生し難しくなって裏漏れが生じるおそれがあるため注意が必要となる。
更に、シール部材4のシール面14の内径は、ジスクホルダ3の内径よりも小径に設定されている。これにより、弁体6によって押されたシール部材4を、弁箱2に設けた垂直面16に当接させて確実に受けることができ、シール部材4がせん断破壊することが防止される。
一方、弁体6の装着杆21においては、端部外周側に突起部25、端部側に割り溝26が設けられている。装着杆21は、割り溝26により縮径方向に変形可能であり、突起部25を全体の外径よりも縮径した状態で後述するジスクホルダ3に形成した孔部3aに装入できるようになっている。
なお、カートリッジ本体1において、図3に示すように、弁箱2のジスクホルダ3装着側は環状に突設形成され、この突設部位の内周側に環状凹部30が形成され、この環状凹部30内に、ジスクホルダ3に設けた環状凸部31が嵌合可能になっている。更に、環状凹部30の内周面には、環状の係合凸部32が形成されている。また、図2に示すように、弁箱2には、ボールシート33を装着可能な装着凹部34が形成されている。更に、弁箱2の外周側には、装着溝35が形成され、この装着溝35にはシール用のOリング36が装着されている。
一方、ジスクホルダ3は、前記弁箱2への取付け用の上記環状凸部31と、弁体6の装着杆21を装入するための孔部3aを有する装着部37とを有し、環状凸部31と装着部37とは、外周縁側で複数のリブ38によって接続されている。また、リブ38とリブ38との間には開口部38aが形成されており、この開口部38aを介して流体が流れるようになっている。更に、環状凸部31の外周側には弁箱2の係合凸部32が係合可能な係合凹部39が形成され、この係合凹部39に係合凸部32を係合させることにより、ジスクホルダ3と弁箱2とを一体化できるようになっている。
係合凸部32と係合凹部39との係合により、弁箱2とジスクホルダ3との相対的な位置、例えば、図3において、弁箱2における係合凸部32の先端面32aから、ジスクホルダ3における環状凸部31の先端面31aまでの軸方向の距離Tが一定に決まるように設定している。これにより、ジスクホルダ3における環状凸部31の先端面31aと、弁箱との間に形成されるシール収容部8において、軸方向の厚さT1が一定に決まる。
このシール収容部8における軸方向の厚さT1は、シール部材4の挟持部11における、先端面4aから後端面4bまでの軸方向の厚さT2と略同じか、やや長く形成されている。これにより、シール部材4の挟持部11は、シール収容部8に押し潰されることなく装着されている。図示しないが、弁箱2とジスクホルダ3とは、上記の位置関係で一体化されれば、係合部と係合凹部との位置関係が逆になっていてもよく、また、弁箱2とジスクホルダ3とを螺着によって一体化する構造であってもよい。
弁体6をカートリッジ本体1内に装着する場合には、弁体6を突起部25側を縮径させた状態で孔部3aに貫通させるように装着してジスクホルダ3に取付けるようにする。そして、突起部25側を元の状態に戻すことにより、この突起部25が孔部3aの縁に引っ掛かって抜け止めされる。このことにより、弁部20と装着部37との間にスプリング5が弾発状態で装着され、通常時には、弁体6がスプリング5の弾発方向に付勢した状態になっている。そして、ジスクホルダ3と、弁体6と、スプリング5とを予めユニットとして一体することができ、組立作業時における簡便化を図ることが可能になっている。
次に、本発明の逆止弁カートリッジをボールバルブに内蔵した例を説明する。
図2においては、カートリッジ本体1をボールバルブ40内に内蔵した状態を示している。
ボールバルブ40は、ボデー41と接続体42とを有し、このボデー41と接続体42とは螺着により一体化されている。ボデー41と接続体42とを一体化すると、一次側流路43と二次側流路44とが本体内部に構成される。また、ボデー41内には2つのボールシート33、33に保持された状態でボール弁体46が装着され、このボール弁体46は、ステム47を介してハンドル48により回転可能になっている。
カートリッジ本体1は、二次側のボールシート33を装着凹部34に嵌め込むようにしながらボデー41内に挿入され、また、リブ38を接続体の内側に形成された取付部49に取付けるようにし、この状態でボデー41と接続体42とを螺子込むことによりボールバルブ40内の所定位置に配設される。このとき、弁箱2は、弁体6が装着されたジスクホルダ3をボデー41内に装着する役割と、ボールシート33をボデー41内の適切な位置に装着する役割とを有しており、このことによって部品点数と組込み工数を削減することが可能になっている。
カートリッジ本体1の組み込み後には、ボール弁体46がボールシート33、33によりシール状態に保持された状態で回転可能となり、また、Oリング36がボデー内の所定位置にシールすることでカートリッジ本体1とボデー41とがシールされる。
上記のカートリッジ本体1を内蔵したボールバルブ40は、例えば、給水配管において水道用メータユニットとメータユニットの二次側に配管を介して接続される給湯器との間に配置され、流体が給湯器からメータユニット側に逆流するのを防止する。
なお、本発明のカートリッジ本体1は、他のバルブやメータユニットに内蔵してもよく、メータユニットの二次側に内蔵配置される場合には、メータユニットに装着した水道用メータ内に水が逆流することが防がれる。この場合、弁箱2において、ボールシート用の装着凹部34は不要である。
続いて、本発明の逆止弁カートリッジの上記実施形態における作用を説明する。
図2に示すようにカートリッジ本体1がボールバルブ40内に内蔵された状態において、ボールバルブ40内に流体が流れない無圧力時には、弁体6がスプリング5の弾発付勢力によりシール部材4側に押圧され、傾斜面部22が膨出部12に当接して弁体6が着座した状態になっている。この状態において、シール部材4の膨出部12は、傾斜面15等により強度が保たれていることもあり、弁体6の押圧力による変形はわずかであり、この押圧力が挟持部11に伝達される割合は極めて小さい。これに加えて、シール部材4の挟持部11が弁体6に押し潰されることの無い状態で装着されているため、この挟持部11に圧縮永久歪が生じることが防がれる。このため、このシール部材4全体の弾性が長期に渡って維持される。
図5に示すように、この状態から、ボールバルブ40の一次側流路43より流路7を介してカートリッジ本体1に流体が流れ込み、このカートリッジ本体1に正圧が加わると、弁体6がこの流体圧によりスプリング5の弾発付勢力に抗して流れ方向に押されてシール部材4から離間する。そして、この離間によって流体が開口部38aから二次側流路44へと流れる。その際、スプリング5は、ジスクホルダ3と弁体6との間に収縮した状態になる。このときにも、挟持部11は押し潰されることが防がれている。
一方、図2に示すように、ボールバルブ40の二次側流路44より逆流圧が発生した場合には、この二次側の流体圧力によって弁体6が弁閉方向に移動してシール部材4に密着する。その際、弁体6は、無圧力時の状態よりも高い圧力でシール部材4に接触し、弁体6とシール部材4とは、水密性が確保された状態でシールする。
このとき、弁体6の傾斜面部22がシール部材4の膨出部12を押圧する力Fにより、膨出部12の一次側のシール面14が弁箱2の垂直面16に密接する。この密接により、シール部材4と弁箱2との間をシールする。ここで、力Fによってシール面14が垂直面16に密接することによって生じる反力(図示せず)は、シール部材4内部を外径側に伝達し、挟持部11側に及ぶ。
また、力Fの分力F1は、直接、挟持部11に伝達し、傾斜部10の中心方向に向かって作用し、シール部材4の傾斜部10がシール収容部8の奥部側のテーパ面9に密接する。この密接によって、更にシール部材4と弁箱2との間をシールする。
このように、逆流圧が発生した場合に初めてシール部材4のシール面14と弁箱2の垂直面16とのシール、及びシール部材4の傾斜部10とシール収容部8のテーパ面9とのシールという、二ヶ所のシールが可能となり、シール部材4と弁箱2との隙間が塞がれ、裏漏れの発生を防ぐことができる。
更には、シール部材4の挟持部11には、力Fの分力F1と、シール面14が垂直面16に密接することによって生じる外径方向への反力が及ぶことにより、シール面14と垂直面16との密接と、傾斜部10とテーパ面9との密接とによる相乗効果が働き、優れたシール性を発揮することができる。
この場合、膨出部12の耐久性を向上させるために、シール部材4の図示しない肉厚(径方向の幅)を厚くしてこのシール部材4の内径側を流路側に突出させるようにすると、シール面14と垂直面16とが流体に曝された状態になりこの部分のシール性が低下しやすくなるが、上記した傾斜部10とテーパ面9とによってシール面14と垂直面16とのシール性が向上し、シール性の低下をカバーすることができる。しかも、傾斜部10とテーパ面9との密接シール位置は、シール面14と垂直面16との密接位置よりも外径側にあって流体が直接接触しない位置に設けられているため、逆流時における傾斜部10とテーパ面9との密接シール状態が確保され、裏漏れが確実に防がれる。
また、シール部材4の傾斜部10の角度θを弁体6の傾斜面部22の角度θよりも僅かに小さくしているので、クサビ作用の働きにより傾斜部10の略法線方向に生じる分力Fをテーパ面9により効率的に受けることができる。そのため、傾斜部10とテーパ面9との密着力をより増大させて裏漏れを防止できる。
ここで、「略法線方向」とは、弁体6とシール部材4とのシール点Pを起点とし、このシール点Pと、ジスクホルダ3の先端側及び弁箱2の突状部位の先端側をそれぞれ結んだ角度βの範囲で示される方向をいう。
また、傾斜面15を弁体6の傾斜面部22と略直交する角度に形成しているので、膨出部12に分力Fが加わったときに、この分力Fが膨出部12が変形しようとする方向に加わることが防がれる。これにより、シール部材4が劣化したり変形したりすることが防がれ、このシール部材4に対して常に弁体6が均等に密接してシール性が確保される。また、傾斜面15は、分力Fをテーパ面9に伝達しやすくするためのガイドとしても機能している。
本発明の逆止弁カートリッジを示した断面図である。 図1の逆止弁カートリッジを装着したボールバルブを示した断面図である。 図1のA部拡大図である。 本発明の逆止弁カートリッジの分離斜視図である。 図1の逆止弁カートリッジが動作した状態を示す断面図である。
符号の説明
1 カートリッジ本体
2 弁箱
3 ジスクホルダ
4 シール部材
5 スプリング
7 流路
6 弁体
8 シール収容部
9 テーパ面
10 傾斜部
11 挟持部
12 膨出部
14 シール面
15 傾斜面
16 垂直面
22 傾斜面部
挟持収容領域
膨出領域
θ、θ 角度

Claims (3)

  1. 弁箱とジスクホルダとから成るカートリッジ本体内に設けた環状のシール部材にスプリングの流路方向への弾発力で当接する弁体を設けた逆止弁カートリッジにおいて、前記弁箱とジスクホルダとによりシール部材を収容するシール収容部を形成し、前記シール部材は、前記シール収容部に収容する挟持収容領域の挟持部と前記流路内へ膨出させた膨出領域の膨出部とからなり、前記弁体に設けた傾斜面部を前記シール部材の膨出部に当接シールさせると共に、前記膨出部の一次側を前記弁箱の垂直面に当接させ、前記シール収容部の奥部側に設けたテーパ面に前記シール部材の挟持収容領域に形成した傾斜部を当接させ、前記シール部材の傾斜部の角度を前記弁体の傾斜面部の角度より僅かに小さくしたことを特徴とする逆止弁カートリッジ。
  2. 前記シール部材の挟持収容領域の挟持部は、常時において前記シール収容部内に押し潰されることなく装着されている請求項1に記載の逆止弁カートリッジ。
  3. 前記膨出部の二次側外周に傾斜面を設け、この傾斜面を、前記弁体の傾斜面部と略直交する角度に形成した請求項1又は2に記載の逆止弁カートリッジ。
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