JP6753692B2 - フラップ弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、配管内に配置され、同配管の内部流路を開閉するフラップ弁装置に関する。
例えば、自動車の燃料タンクには、給油口に連結された燃料注入パイプが接続されている。給油口にはキャップが着脱可能に取付けられていることが多いが、パイプ内にフラップ弁を配置してキャップレス構造としたものもある。この種のフラップ弁は、付勢手段によって、常時は配管の内部流路を閉じているが、給油ガンを給油口に挿入してフラップ弁が押されると開き、給油口から給油ガンを引き抜くと、付勢手段によってフラップ弁が閉じるようになっている。
従来のこの種ものとして、下記特許文献1には、円筒状をなし外周にボス部を設けた閉塞支持部と、該閉塞支持部に、円筒状の軸を介して開閉可能に取付けられたフラップと、フラップを閉塞支持部の開口部一端側に向けて付勢するバネとからなる閉塞組立体を、パイプの開口端に取付けられる円筒キャップ状の本体内に挿入して、閉塞支持部のボス部を、本体の切欠きに係合させて取付けるように構成した、閉塞組立体を備えた燃料注入パイプ用ヘッドが記載されている。
特表2010−522118号公報
上記特許文献1の燃料注入パイプ用ヘッドにおいては、フラップを閉塞支持部に開閉可能に取付けるための軸は、閉塞組立体を本体内に挿入することで抜け止めされるが、開閉体を本体内に挿入する前は、軸は抜け止め構造を何ら有しておらず、フラップや開閉支持部の軸受孔から、軸が抜け落ちる可能性があった。
したがって、本発明の目的は、配管内に本体を挿入する前であっても、ピン部材が軸受孔から脱落することを確実に防止することができる、フラップ弁装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、配管内に設置され、同配管の内部流路を開閉するフラップ弁装置であって、配管内に挿入されて配置される筒状の本体と、該本体に軸支され、同本体の一端開口部を開閉するフラップ状の弁体と、この弁体を、常時は前記本体の一端開口部に向けて閉じる方向に付勢するバネ部材と、前記本体に形成された第1軸受孔と、前記弁体に形成され、前記第1軸受孔に対して同軸上に配置された第2軸受孔と、前記第1軸受孔及び前記第2軸受孔に挿入されて、前記本体に前記弁体を回動可能に軸支するピン部材とを有し、前記ピン部材は、前記本体が前記配管内に配置されていない状態で、前記第1軸受孔及び前記第2軸受孔に挿入可能とされ、その外周の軸方向所定箇所に環状凹部が形成されており、前記本体が前記配管内に配置された状態では、前記配管の内周面に規制されて抜け止めされるように構成されており、前記本体には、同本体の所定箇所から前記ピン部材に向けて延び、前記第1軸受孔及び前記第2軸受孔に前記ピン部材が挿入された状態で、前記環状凹部に弾性的に嵌合する弾性嵌合片が設けられていることを特徴とする。
本発明のフラップ弁装置によれば、配管内に本体を挿入配置する前に、本体の第1軸受孔及び弁体の第2軸受孔にピン部材を挿入することで、ピン部材の環状凹部に弾性嵌合片が嵌合するので、ピン部材を介して本体に弁体を回動可能に軸支しつつ、ピン部材を抜け止め保持することができ、配管にフラップ弁装置を設置する前に、ピン部材が第1軸受孔や第2軸受孔から脱落することを確実に防止することができる。なお、本体が配管内に配置された状態では、ピン部材は、配管の内周面に規制されて抜け止めされるので、第1軸受孔や第2軸受孔からピン部材が脱落することはない。
本発明のフラップ弁装置の、一実施形態を示す分解斜視図である。 同フラップ弁装置の拡大斜視図である。 図2の断面拡大斜視図である。 同フラップ弁装置において、ピン部材の挿入作業工程を示しており、(a)は各軸受孔にピン部材を挿入する前の状態の斜視図、(b)は各軸受孔にピン部材を挿入した状態の斜視図である。 同フラップ弁装置を配管内に設置した状態の斜視図である。 同フラップ弁装置において、ピン部材の軸方向から見たときの、要部拡大断面図である。 同フラップ弁装置を構成する弾性嵌合片の変形例を示しており、(a)は第1変形例の弾性係合片の拡大断面図、(b)は第2変形例の弾性係合片の拡大断面図、(c)は第3変形例の弾性係合片の拡大断面図である。 同弾性嵌合片の変形例を示しており、(a)は第4変形例の弾性係合片の拡大断面図、(b)は第5変形例の弾性係合片の拡大断面図、(c)は第6変形例の弾性係合片の拡大断面図、(d)は第7変形例の弾性係合片の拡大断面図、(e)は第8変形例の弾性係合片の拡大断面図である。 同フラップ弁装置において、配管に給油ガンを挿入した状態を示す断面説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るフラップ弁装置の一実施形態について説明する。
図8に示すように、この実施形態におけるフラップ弁装置10(以下、「弁装置10」という)は、配管1内に設置され、その内部流路を開閉するものである。この実施形態における配管1は、燃料タンクに接続されて、燃料タンク内に燃料を注入するための、燃料注入管である。そして、この弁装置10は、配管1の給油口側の端部内に設置され、常時は給油口を閉じると共に、該給油口に給油ガン3が挿入されると、給油口が開くように構成されており、給油キャップが不要なキャップレス構造を実現するものとなっている。なお、本発明におけるフラップ弁装置としては、配管内に設置され、同配管の内部流路を開閉するものであればよく、上記のような給油口のキャップレス構造に適用される弁装置に、限定されるものではない。
図1に示すように、この実施形態における弁装置10は、配管1内に挿入されて配置され、内部が流体流路をなす筒状の本体20と、この本体20に軸支され、同本体20の一端開口部21を開閉するフラップ状の弁体50と、この弁体50を、常時は本体20の一端開口部21に向けて閉じる方向に付勢するバネ部材80と、本体20に弁体50を回動可能に軸支するピン部材70とを有している。
まず、本体20について説明する。
図1〜3に示すように、この実施形態の本体20は、一端側に一端開口部21、他端側に他端開口部23を有する、略円筒状をなしている。この本体20の他端側には、環状に拡径した環状部25が設けられ、該環状部25が配管1の端部開口周縁に係合するようになっている(図8参照)。また、環状部25の一端からは、本体20の軸心に対し偏心して、一端開口部21側に向けて、次第に縮径した延びる挿入部27が形成されている(図2及び図3参照)。更に図3及び図8に示すように、挿入部27の一端開口部21側からは、一定径の管状部29が延び、その端部外周縁からは、フランジ状をなした弁座31が広がっており、該弁座31に弁体50が接離して一端開口部21を開閉するようになっている。
図2及び図3に示すように、本体20の挿入部27の外周面からは、アーム状をなした一対の第1軸受部33,33が、所定間隔をあけて互いに平行に、かつ、本体20の軸方向に沿って延設されており、その先端部34,34は、一端開口部21よりも本体20の軸方向外方に突出した位置となるように設けられている。また、各先端部34には、ピン部材70が挿入される円形状の第1軸受孔35がそれぞれ形成されている。更に図2及び図4に示すように、一対の第1軸受部33,33の内側にはバネ係止部36,36が設けられており、バネ部材80の、コイル部81,81の他端部81a,81aが係止されるようになっている。
また、図2及び図3に示すように、本体20の、一端開口部21寄りの挿入部27及び管状部29の外周面であって、前記一対の第1軸受部33,33の間には、突出部37が突設されている。
そして、図1〜3に示すように、この突出部37の先端面から、ピン部材70に向けて延び、前記第1軸受孔35,35、及び、弁体50の後述する第2軸受孔53にピン部材70が挿入された状態で、ピン部材70の後述する環状凹部73に弾性的に嵌合する、弾性嵌合片40が設けられている。
図1及び図3に示すように、この突出部37の一端開口部21側の先端面から、板状をなした突出片38が、一端開口部21よりも本体20の軸方向外方に突出している。
この実施形態の弾性嵌合片40は、図1及び図3に示すように、前記突出部37の一端開口部21側の先端面から、前記一端開口部21よりも本体20の軸方向外方に突出した基部41と、該基部41の先端から、基部41よりも幅狭で且つ一定幅の帯状をなすように延出した先端部43とを有している。そして、図6に示すように、この弾性嵌合片40は、ピン部材70の軸方向から見たとき、先端部43の最先端部が屈曲して、屈曲した部分43a(以下、「屈曲部分43a」という)をなしており、この屈曲部分43aで環状凹部73に嵌合するように構成されている。
この実施形態における弾性嵌合片40は、前記基部41及び先端部43の屈曲部分43a以外が、本体20の軸方向(ここでは配管1の軸方向)に沿ってピン部材70に向けて延出しており、前記屈曲部分43aが、配管1の軸方向に交差する方向(ここでは先端部43の平面に対してほぼ直角な方向)であって、且つ、本体20の外径方向(ここでは配管1の中心軸Cから離れる方向)に向けて屈曲しており、略L字枠状をなしている(図6参照)。
そして、弾性嵌合片40は、ピン部材70の軸方向から見たとき、延出方向の先端部43が、ピン部材70の環状凹部73の、弁体50の開き方向側の周面と、配管1の中心軸C側の周面に嵌合するようになっている。この実施形態では、図6に示すように、弾性嵌合片40の先端部43の屈曲部分43aが、ピン部材70の環状凹部73の、弁体50の開き方向側の周面に嵌合し、同先端部43の、屈曲部分43aに隣接した部分が、環状凹部73の、配管1の中心軸C側の周面に嵌合するようになっている。また、図2に示すように、ピン部材70を介して本体20に弁体50を回動可能に軸支した状態で、上記弾性嵌合片40は、弁体50の後述する一対の軸受部51,51の間に配置されるようになっている。
なお、弾性嵌合片としては、上記形状に限定されるものではなく、例えば、図7(a)〜(c)や図8(a)〜(e)に示す形状であってもよく、その個数も2個以上であってもよい。
図7(a)の弾性嵌合片40aは、先端部43が屈曲しておらず、この屈曲してない先端部43が、ピン部材70の環状凹部73の、環状凹部73の、配管1の中心軸C側の周面に嵌合するようになっている。
また、図7(b)の弾性嵌合片40bは、その基部41が、本体20の所定箇所から、配管1の中心軸Cに向けて斜め内方に延出し、延出方向の先端部43が、本体20の軸方向に交差し、かつ、本体20の外径方向に向けて屈曲している。そして、先端部43が、ピン部材70の環状凹部73の、弁体50の開き方向側の周面に嵌合するようになっている。
更に、図7(c)の弾性嵌合片40cは、本体20の所定箇所からピン部材70側に向けて延びる基部41と、該基部41の先端から、二股に分岐するように屈曲した一対の先端部43,43とを有しており、全体として略Y字状をなしている。そして、一対の先端部43,43が、ピン部材70の環状凹部73の、配管1の中心軸C側の周面、及び、それに対向する周面を挟み込むようにして嵌合するようになってる。
また、図8(a)の弾性嵌合片40dは、本体20の所定箇所から、配管1の中心軸C側に向けて斜め内方に基部41が延出し、延出方向の先端部43が、配管1の中心軸Cに沿って延出するように屈曲している。そして、先端部43が、環状凹部73の、配管1の中心軸C側の周面に嵌合するようになっている。
更に図8(b)の弾性嵌合片40eは、本体20の所定箇所から、配管1の軸方向に沿って基部41が延出し、延出方向の先端部43が、配管1の中心軸Cから離れる方向に向けて斜めに屈曲している。そして、先端部43が、環状凹部73の、弁体50の開き方向側の周面とは反対側の周面に対して、斜め外方に向けて嵌合するようになっている。
図8(c)の弾性嵌合片40fは、本体20の所定箇所から、配管1の軸方向に沿って基部41が延出し、延出方向の先端部43が、配管1の中心軸C側に向けて斜めに屈曲している。そして、先端部43が、環状凹部73の、弁体50の開き方向側の周面とは反対側の周面に対して、斜め内方に向けて嵌合するようになっている。
図8(d)の弾性嵌合片40gは、本体20の所定箇所から、ピン部材70の軸部71の、配管1の中心軸Cから離れる方向の周面に対して、所定隙間をあけて基部41が延出しており、延出方向の先端部43が、配管1の中心軸C側に向けて斜めに屈曲している。そして、先端部43が、環状凹部73の、弁体50の開き方向側の周面に対して、斜め内方に向けて嵌合するようになっている。
図8(e)の弾性嵌合片40hは、本体20の所定箇所から、ピン部材70の軸部71の、配管1の中心軸C側の周面に対して、所定隙間をあけて基部41が延出しており、延出方向の先端部43が、配管1の中心軸Cから離れる方向に向けて斜めに屈曲している。そして、先端部43が、環状凹部73の、弁体50の開き方向側の周面に対して、斜め外方に向けて嵌合するようになっている。
また、図2〜4に示すように、弾性嵌合片40には、ピン部材70のフランジ部77(後述)側に位置する、内側縁部に外側に向けて広がるテーパ面45が形成されている。この実施形態では、弾性嵌合片40の先端部43の、ピン部材70のフランジ部77側に位置する、内側(ピン部材保持側)の縁部に、外側に向けて次第に広がるようにして、テーパ面45が屈曲部分43aに至るまで形成されている。
次に、上記本体20に開閉可能に取付られる弁体50について説明する。
図1に示すように、この実施形態の弁体50は、本体20の一端開口部21に適合する円板形状をなし、その周方向所定箇所から、所定間隔をあけて互いに平行に配置された一対の第2軸受部51,51が外径方向に向けて延設されている。各第2軸受部51に、前記本体20の第1軸受孔35に対して同軸上に配置されるように、ピン部材70が挿入される円形状の第2軸受孔53が形成されている。この第2軸受孔53及び本体20の第1軸受孔35に、ピン部材70が挿入されることで、ピン部材70を介して本体20に弁体50が軸支される。
また、図2に示すように、この実施形態においては、ピン部材70を介して本体20に弁体50を回動可能に軸支した状態で、一対の第2軸受部51,51は、前記本体20の一対の第1軸受部33,33の内側で、かつ、弾性嵌合片40の外側に、配置されるようになっている。
なお、また、本体20側の第1軸受部33や、弁体50側の第2軸受部51の個数や、配置関係等も特に限定はなく、例えば、弁体50の第2軸受部51,51を、本体20の第1軸受部33,33の外側に配置してもよく、第1軸受孔35と第2軸受孔53とが同軸上となるように整合して、ピン部材70を介して本体20に弁体50を回動可能に軸支できれば、どのような構造であってもよい。
更に図1及び図2に示すように、一対の第2軸受部51,51の、互いに離れた外面側には、同第2軸受部51よりも拡径した略小判形状をなした、バネ受け板54,54が設けられている。このバネ受け板54が、バネ部材80の後述するコイル部81に幅広く当接して、同コイル部81を安定して保持できるようになっている(図2参照)。
また、図2に示すように、弁体50の表面側(本体20の弁座31との接離面とは反対側)には、バネ部材80の後述する連結部83を支持する、一対のバネ支持突起52,52が突設されている。更に図3及び図8に示すように、弁体50の裏面側(本体20の弁座31との接離面側)の中央からは、円筒状をなした筒状部55が突設されており、該筒状部55には、複数の係合孔57が形成されている。
また、上記弁体50の裏面側には、ゴムやエラストマー等からなり、外径側の周縁部61が断面Y字状をなした(図3参照)、薄肉環状のシール部材60が配置されており、該シール部材60は、固定部材65を介して弁体50に固定される。このシール部材60の周縁部61が、本体20の弁座31に当接することで、本体20の一端開口部21が閉じた状態にシールされる(図3参照)。
更に、シール部材60を弁体50に固定させる固定部材65は、その表面側(シール部材60の配置面側)から、複数の係合爪66が突設されている(図1参照)。この固定部材65の周方向所定箇所からは、外径方向に向けて押圧突起67が突設されており、この押圧突起67は、本体20内に給油ガン3が挿入されたときに、給油ガン3の先端部により押圧されて、弁体50を開かせる部分となっている。
そして、弁体50の筒状部55をシール部材60の中央部内周に挿入すると共に、同筒状部55内に固定部材65の複数の係合爪66を挿入し、各係合爪66を筒状部55の各係合孔57に内側から係合させることで、弁体50及び固定部材65の間に、シール部材60が挟持されて固定される(図3及び図8参照)。なお、シール部材60を設けずに、弁体50のシール面側を本体20の弁座31に直接当接させてもよく、特に限定はされない。
次に、本体20の第1軸受孔35及び弁体50の第2軸受孔53に挿入されて、本体20に弁体50を回動可能に軸支するピン部材70について説明する。
この実施形態におけるピン部材70は、金属で形成されたものであって、円柱状をなした軸部71を有している。この軸部71の軸方向所定箇所(ここでは軸方向のほぼ中央)の外周に、所定深さの環状凹部73が形成されており、該環状凹部73に前記弾性嵌合片40が弾性的に嵌合するようになっている。
そして、このピン部材70は、図4に示すように、本体20が配管1内に配置されていない状態で、第1軸受孔35及び第2軸受孔53に挿入可能とされており、図5に示すよに、本体20が配管1に配置された状態で、配管1の内周面に規制されて抜け止めされるように構成されている。
また、軸部71の、第1軸受孔35及び第2軸受孔53への挿入方向側の先端部であって、その先端外周には、先細状をなすテーパ面75が形成されており、第1軸受孔35や第2軸受孔53に、ピン部材70を先端部側から挿入する際に、挿入しやすくなっている(図4(a)参照)。
更に、ピン部材70の軸部71の、第1軸受孔35及び第2軸受孔53への挿入方向とは反対側の基端部には、外周に広がるフランジ部77が形成されており、該フランジ部77が、第1軸受孔35又は第2軸受孔53の周縁に係合(ここでは第1軸受孔35に係合)するようになっている(図4参照)。
なお、ピン部材としては、少なくとも弾性嵌合片に弾性的に嵌合する環状凹部を有するものであれば、その形状は特に限定されず、また、本体に弾性嵌合片が複数設けられている場合には、それに対応して環状凹部を複数形成してもよく、特に限定はされない。
また、図1に示すように、この実施形態におけるバネ部材80は、2つのコイル部81,81と、該コイル部81の一端部どうしを連結する連結部83とからなる、いわゆるダブルトーション構造のトーションバネとなっている。そして、図2に示すように、本体20側に設けた弾性嵌合片40及びピン部材70の環状凹部73は、バネ部材80の、2つのコイル部81,81の間に配置されるように構成されている。
上記バネ部材80によって、弁体50が本体20の一端開口部21に向けて閉じる方向に付勢され、シール部材60の周縁部61が本体20の弁座31に当接して、一端開口部21が閉じた状態に閉塞される(図3参照)。なお、このバネ部材としては、例えば、コイル部が1つのトーションであってもよく、弁体を、常時は本体部の一端開口部21に向けて閉じる方向に付勢可能であればよい。
次に、上記構成からなる本発明の弁装置10の組付け手順及び作用効果について説明する。
まず、本体20の一対の第1軸受部33,33の先端部34,34の間に、弁体50の一対の第2軸受部51,51を配置すると共に、一対の第2軸受部51,51の間に、本体20の弾性嵌合片40を配置して、各第1軸受部33の第1軸受孔35と、各第2軸受部51の第2軸受孔53とを、同軸上となるように整合させる(図4(a)参照)。また、バネ部材80の2つのコイル部81,81を、第1軸受部33の先端部34と、第2軸受部51との間に配置すると共に、連結部83を弁体50のバネ支持突起52,52に支持させ、かつ、各コイル部81の他端部81aを、第1軸受部33の内側のバネ係止部36に係止させる(図4(a)参照)。
上記状態で、図4(a)に示すように、一方の第1軸受孔35に、ピン部材70を先端部側から挿入していく。すると、ピン部材70の先端部が、テーパ面75を介して第1軸受孔35に挿入されていき、その軸部71が、第1軸受孔35、コイル部81、第2軸受孔53に挿入されていく。そして、第2軸受孔53からピン部材70の先端部が挿出されて、同ピン部材70の軸部71が、テーパ面45を介して弾性嵌合片40の内側(ピン部材70の支持側を意味する。以下の説明でも同様)に入り込んで、弾性嵌合片40を外方に弾性変形させる。更にピン部材70を、フランジ部77が第1軸受孔35の外側周縁に係合するまで押し込んでいくと、軸部71が、ピン部材70の挿入方向とは反対側に位置する第2軸受孔53や、コイル部81、第1軸受孔35にそれぞれ挿入されていき、弾性変形した弾性嵌合片40がピン部材70の環状凹部73に至ると、同弾性嵌合片40が弾性復帰して環状凹部73に嵌合する(図4(b)参照)。
このとき、この実施形態の弾性嵌合片40は、図6に示すように、ピン部材70の軸方向から見たとき、先端部43が屈曲しており、その屈曲部分43aで環状凹部73に嵌合するように構成されている。より具体的には、先端部43の屈曲部分43aが、ピン部材70の環状凹部73の、弁体50の開き方向側の周面に嵌合し、同先端部43の、屈曲部分43aに隣接した部分が、環状凹部73の、配管1の中心軸C側の周面に嵌合する。
その結果、一対の第1軸受孔35,35や、一対の第2軸受孔53,53、2つのコイル部81,81に、ピン部材70の軸部71が挿入されて、ピン部材70を介して本体20に弁体50を回動可能に軸支することができる。なお、この実施形態では、ピン部材70の先端部は、挿入方向反対側の第1軸受孔35から飛び出ないようになっている(図2参照)。また、この状態では、図6に示すように、ピン部材70の環状凹部73の周面の2箇所に、弾性嵌合片40の先端部43が嵌合しているので、ピン部材70を抜け止め保持することができる。
このように、この弁装置10においては、配管1内に本体20を挿入配置する前に、本体20の第1軸受孔35及び弁体50の第2軸受孔53にピン部材70を挿入することで、ピン部材70の環状凹部73に弾性嵌合片40が嵌合するので、ピン部材70を介して本体20に弁体50を回動可能に軸支しつつ、ピン部材70を抜け止め保持することができ、配管1に弁装置10を設置する前に、ピン部材70が第1軸受孔35や第2軸受孔53から脱落することを確実に防止することができる。
そして、本体20に弁体50を組付けた状態で、本体20を配管1内に挿入して配置し、同本体20の環状部25を配管1の端部開口周縁に係合させて、図示しない抜け止め手段等を介して、弁装置10を配管1内に設置する(図5及び図8参照)。この本体20が配管1内に挿入配置された状態では、ピン部材70は、配管1の内周面に規制されて抜け止めされるので、第1軸受孔35や第2軸受孔53からピン部材70が脱落することはない(図5参照)。
また、図6に示すように、この実施形態における弾性嵌合片40は、図6に示すように、ピン部材70の軸方向から見たとき、先端部43が屈曲しており、その屈曲部分43aで環状凹部73に嵌合するように構成されているので、例えば、弾性嵌合片40が矢印F1方向に撓んだとしても、屈曲部分43aは、ピン部材70の環状凹部73の深さ方向(矢印F2参照)とは交差した方向(矢印F3参照)に動くことになり、環状凹部73に対する弾性嵌合片40の嵌合が解除されにくくなる。なお、図7(b)、図7(c)、図8(a)〜(e)に示す弾性嵌合片40b,40c,40d,40e,40f,40g,40hの場合も同様であり、屈曲した各先端部43が、ピン部材70の環状凹部73に嵌合するので、各弾性嵌合片が撓んだとしても、屈曲した先端部43が、ピン部材70の環状凹部73の深さ方向とは交差した方向に動いて、環状凹部73に対する弾性嵌合片40の嵌合が解除されにくくなる。
更に図6に示すように、この実施形態では、弾性嵌合片40の先端部43の屈曲部分43aが、ピン部材70の環状凹部73の、弁体50の開き方向側の周面に嵌合し、同先端部43の、屈曲部分43aに隣接した部分が、環状凹部73の、配管1の中心軸C側の周面に嵌合するようになっており、弾性嵌合片40の先端部43が、ピン部材70の環状凹部73の周面の2箇所に嵌合するようになっているので、ピン部材70の挿入時に弾性嵌合片40が撓んでも、ピン部材70の環状凹部73から、弾性嵌合片40の先端部43を、より外れにくくすることができ、第1軸受孔35や第2軸受孔53からの、ピン部材70の脱落をより確実に防止することができる。
また、この実施形態においては、図2〜4に示すように、弾性嵌合片40には、ピン部材70のフランジ部77側に位置する、内側縁部に外側に向けて広がるテーパ面45が形成されているので、上述したように、ピン部材70を、第1軸受孔35やコイル部81、第2軸受孔53にそれぞれ挿入した後、弾性嵌合片40の内側にピン部材70を入り込ませて、ピン部材70を押し込んでいくときに、弾性嵌合片40の内側にピン部材70をスムーズに入り込ませて、弾性嵌合片40を弾性変形させやすくすることができ、ピン部材70の挿入作業性を向上させることができる。また、図4に示すように、この実施形態では、フランジ部77が、ピン部材70の挿入方向側に配置された第1軸受孔35の外側周縁に係合するので、ピン部材70の押し込み過ぎを防止することができる。
更に、この実施形態においては、図1に示すように、バネ部材80は、コイル部81を2つ有するトーションバネであり、図2に示すように、弾性嵌合片40及びピン部材70の環状凹部73は、バネ部材80の、2つのコイル部81,81の間に配置されるように構成されているので、いわゆるダブルトーション構造のバネ部材80を用いた場合であっても、ピン部材70の環状凹部73とそれに嵌合する弾性嵌合片40とを、無駄のない位置にコンパクトに且つバランスよく配置することができる。
上記のようにして、配管1内に設置された弁装置10は、図8に示すように、本体20の他端開口部23に、給油ガン3が挿入されて、その先端部が弁体50の押圧突起67を押圧することで、バネ部材80の付勢力に抗して弁体50が開いて、配管1の奥方に給油ガン3の先端部を挿入することができる。この状態で配管1及び本体20から給油ガン3を引き抜くと、バネ部材80の付勢力によって、その弁体50が本体20の一端開口部21に向けて閉じる方向に付勢され、シール部材60の周縁部61が本体20の弁座31に当接して、本体20の一端開口部21が閉じた状態に保持され、配管1の給油口を閉じることができる(図3及び図5参照)。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
1 配管
10 フラップ弁装置(弁装置)
20 本体
21 一端開口部
35 第1軸受孔
40,40a,40b,40c,40d,40e,40f,40g,40h 弾性嵌合片
43 先端部
43a 屈曲した部分(屈曲部分)
45 テーパ面
50 弁体
53 第2軸受孔
60 シール部材
65 固定部材
70 ピン部材
73 環状凹部
77 フランジ部
80 バネ部材
81 コイル部

Claims (5)

  1. 配管内に設置され、同配管の内部流路を開閉するフラップ弁装置であって、
    配管内に挿入されて配置される筒状の本体と、
    該本体に軸支され、同本体の一端開口部を開閉するフラップ状の弁体と、
    この弁体を、常時は前記本体の一端開口部に向けて閉じる方向に付勢するバネ部材と、
    前記本体に形成された第1軸受孔と、
    前記弁体に形成され、前記第1軸受孔に対して同軸上に配置された第2軸受孔と、
    前記第1軸受孔及び前記第2軸受孔に挿入されて、前記本体に前記弁体を回動可能に軸支するピン部材とを有し、
    前記ピン部材は、前記本体が前記配管内に配置されていない状態で、前記第1軸受孔及び前記第2軸受孔に挿入可能とされ、その外周の軸方向所定箇所に環状凹部が形成されており、前記本体が前記配管内に配置された状態では、前記配管の内周面に規制されて抜け止めされるように構成されており、
    前記本体には、同本体の所定箇所から前記ピン部材に向けて延び、前記第1軸受孔及び前記第2軸受孔に前記ピン部材が挿入された状態で、前記環状凹部に弾性的に嵌合する弾性嵌合片が設けられていることを特徴とするフラップ弁装置。
  2. 前記弾性嵌合片は、前記ピン部材の軸方向から見たとき、延出方向の先端部が屈曲しており、該屈曲した部分で前記環状凹部に嵌合するように構成されている請求項1記載のフラップ弁装置。
  3. 前記弾性嵌合片は、前記ピン部材の軸方向から見たとき、延出方向の先端部が、前記ピン部材の環状凹部の、前記弁体の開き方向側の周面と、前記配管の中心軸側の周面とに嵌合する請求項2記載のフラップ弁装置。
  4. 前記ピン部材には、前記第1軸受孔及び前記第2軸受孔への挿入方向とは反対側の基端部に、前記第1軸受孔又は前記第2軸受孔の周縁に係合する、フランジ部が形成されており、
    前記弾性嵌合片には、前記ピン部材の前記フランジ部側に位置し、前記ピン部材の保持側である内側の縁部に、前記ピン部材の保持側とは反対側の外側に向けて広がるテーパ面が形成されている請求項1〜3のいずれか1つに記載のフラップ弁装置。
  5. 前記バネ部材は、コイル部を2つ有するトーションバネであり、
    前記弾性嵌合片及び前記ピン部材の環状凹部は、前記バネ部材の、2つのコイル部の間に配置されるように構成されている請求項1〜4のいずれか1つに記載のフラップ弁装置。
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