JP5412824B2 - モータ制御装置および電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
前記モータの駆動に用いられる指令電圧のレベルを求める制御手段と、
前記制御手段で求めたレベルの電圧を用いて単位周期毎に所定のパルス幅を有するパルス幅変調(PWM)信号を生成するモータ駆動信号生成手段と、
前記モータ駆動信号生成手段からの前記パルス幅変調信号に基づき、前記モータを駆動するための複数のスイッチング素子を有し、前記複数のスイッチング素子が前記パルス幅変調信号によってオン・オフされることにより前記モータに電流を供給するスイッチング回路を含むモータ駆動回路と、
電源から前記モータ駆動回路までの電流経路上の電子部品を含む配線の温度を求める配線温度算出手段と、
前記配線温度算出手段で求めた配線温度に基づき、前記配線の抵抗値を求める抵抗値算出手段と
を備え、
前記制御手段は、
前記モータに流れている検出された電流の量を示す検出電流値、前記モータに供給すべき電流の量を示す指令電流値、および前記モータに流れていると推定される電流の量を示す推定電流値のうちのいずれか1つの電流値を求める電流値算出手段を含み、
前記スイッチング素子のオン・オフ状態に応じて、前記モータ駆動回路に加わる電圧の変化が補償されるよう、前記電流値算出手段で求めた電流値と、前記抵抗値算出手段で求めた前記抵抗値に応じて前記指令電圧のレベルを補正するとともに、
前記単位周期内において前記n相のうちの各相につき、基準となる電圧値から変化した電圧値までの前記モータ駆動回路に加わる電圧の電圧変化量に変化時間を乗算した値と前記変化した電圧値に所定の補正期間を乗算した値とが等しくなるような前記補正期間だけ、前記パルス幅変調信号のオン期間が前記電圧変化に応じて増加または減少されるよう、前記指令電圧のレベルを補正し、
前記電流値算出手段により求めた電流値に対して前記抵抗値を乗算して得られる電圧値に、前記補正期間を最小値とし前記パルス幅変調信号の1周期に相当する期間を最大値とする範囲内で定められる長さの期間を乗算した値と、前記抵抗により変化した電圧値に所定の制限期間を乗算した値とが等しくなるような前記制限期間を算出し、
前記制限期間の半分の期間を、前記n相のうち最大の電圧が加わる相に対応するオン期間であって前記補正により増加される前のオン期間に対して加えた期間が前記パルス幅変調信号の1周期に相当する期間を超えないよう、または前記制限期間の半分の期間を、前記n相のうち最小の電圧が加わる相に対応するオン期間であって前記補正により減少される前のオン期間から差し引いた期間がゼロ以上となるよう、前記指令電圧のレベルを制限する制限値を算出し、算出された制限値以下に前記指令電圧のレベルを制限するとともに、
前記n相の全てに対応するオン期間から、前記補正期間を最小値とし前記制限期間を最大値とする範囲内で定められる長さの半分の長さの期間を補正により増加される場合には差し引き、補正により減少される場合には加えた期間を新たなオン期間とすることを特徴とする。
第2の発明は、n相(nは3以上の自然数)のモータを駆動するモータ制御装置であって、
前記モータの駆動に用いられる指令電圧のレベルを求める制御手段と、
前記制御手段で求めたレベルの電圧を用いて単位周期毎に所定のパルス幅を有するパルス幅変調(PWM)信号を生成するモータ駆動信号生成手段と、
前記モータ駆動信号生成手段からの前記パルス幅変調信号に基づき、前記モータを駆動するための複数のスイッチング素子を有し、前記複数のスイッチング素子が前記パルス幅変調信号によってオン・オフされることにより前記モータに電流を供給するスイッチング回路を含むモータ駆動回路と、
電源から前記モータ駆動回路までの電流経路上の電子部品を含む配線の温度を求める配線温度算出手段と、
前記配線温度算出手段で求めた配線温度に基づき、前記配線の抵抗値を求める抵抗値算出手段と
を備え、
前記制御手段は、
前記モータに流れている検出された電流の量を示す検出電流値、前記モータに供給すべき電流の量を示す指令電流値、および前記モータに流れていると推定される電流の量を示す推定電流値のうちのいずれか1つの電流値を求める電流値算出手段を含み、
前記スイッチング素子のオン・オフ状態に応じて、前記モータ駆動回路に加わる電圧の変化が補償されるよう、前記電流値算出手段で求めた電流値と、前記抵抗値算出手段で求めた前記抵抗値に応じて前記指令電圧のレベルを補正するとともに、
前記単位周期内において前記n相のうちの各相につき、基準となる電圧値から変化した電圧値までの前記モータ駆動回路に加わる電圧の電圧変化量に変化時間を乗算した値と前記変化した電圧値に所定の補正期間を乗算した値とが等しくなるような前記補正期間だけ、前記パルス幅変調信号のオン期間が前記電圧変化に応じて増加または減少されるよう、前記指令電圧のレベルを補正し、
前記n相のうち最大の電圧が加わる相に対応するオン期間であって前記補正により増加されたオン期間が前記パルス幅変調信号の1周期に相当する期間を超えないよう、または前記n相のうち最小の電圧が加わる相に対応するオン期間であって前記補正により減少されたオン期間がゼロ以上となるよう、前記抵抗値算出手段で求めた前記抵抗値および前記電流値算出手段により求めた電流値に基づき前記指令電圧のレベルを制限する制限値を算出し、算出された制限値以下に前記指令電圧のレベルを制限し、
前記電流値算出手段により求めた電流値に対して前記抵抗値を乗算して得られる電圧値に、前記オン期間について許容される最大の期間と最小の期間との差の長さの期間を乗算した値と、前記抵抗により変化した電圧値に所定の制限期間を乗算した値とが等しくなるような前記制限期間を算出し、算出された前記制限期間に基づき前記制限値を算出することを特徴とする。
前記配線温度算出手段は、前記経路を流れる電流によって生じる発熱エネルギーを算出し、当該発熱エネルギーに応じて生じるべき温度上昇量を、前記電流が流れないときの前記配線の温度である基準温度に加算することにより、前記配線温度を求めることを特徴とする。
前記配線温度算出手段は、前記電子部品である電界効果型トランジスタ素子に内蔵される温度検出用素子により、前記配線の温度を求めることを特徴とする。
前記配線温度に対応する前記配線の抵抗値を示すマップを予め記憶するとともに、前記抵抗値を記憶する記憶手段をさらに備え、
前記抵抗値算出手段は、前記指令電圧のレベルが求められる時間間隔より長い間隔を空けて、前記記憶手段に記憶される前記マップに基づき前記抵抗値を算出し、算出された抵抗値を前記記憶手段に記憶させ、
前記制御手段は、前記抵抗値算出手段により前記抵抗値が算出されないときに、前記記憶手段に記憶された抵抗値に基づき前記指令電圧のレベルを補正することを特徴とする。
前記制御手段は、前記モータに供給すべき電流の量を示す指令電流値と前記モータのロータの角速度とに基づき、モータの回路方程式に従い前記指令電圧のレベルを求めるオープンループ制御手段を含むことを特徴とする。
前記制御手段は、前記電流値算出手段により求めた電流値に対して前記抵抗値を乗算して得られる電圧値に、前記オン期間について許容される最大の期間と最小の期間との差の長さの期間を乗算した値と、前記抵抗により変化した電圧値に所定の制限期間を乗算した値とが等しくなるような前記制限期間を算出し、算出された前記制限期間に基づき前記制限値を算出することを特徴とする。
さらに上記第1の発明によれば、制御手段により各相につき電圧変化量に変化時間を乗算した値と変化した電圧値に補正期間を乗算した値とが等しくなるような補正期間だけ、パルス幅変調信号のオン期間が電圧変化に応じて増加または減少されるよう指令電圧のレベルが補正されるので、例えば電圧制御型のパルス幅変調器(インバータ)に適した構成で配線抵抗等による制御精度の低下を解消または抑制し、高い精度でモータを駆動できる。
さらにまた上記第1の発明によれば、抵抗算出手段により求めた配線抵抗値と電流値とに基づき指令電圧のレベルを補正するので、例えば電圧検出手段による電圧検出などを要することなく簡易な構成で配線抵抗等による制御精度の低下を解消または抑制し、高い精度でモータを駆動できる。
さらに上記第1の発明によれば、典型的にはオン期間がパルス幅変調信号の1周期に相当する期間を超えないよう、算出された抵抗値に基づき指令電圧のレベルを制限する制限値を算出し、算出された制限値以下に指令電圧のレベルを制限することにより、異常な制御状態となることを回避することができ、また配線抵抗等による制御精度の低下を解消または抑制し、高い精度でモータを駆動できる。
以上の効果は、上記第2の発明においても共通に奏する。
さらに上記第1の発明によれば、制限期間の半分の期間を典型的には補正により増加される前のオン期間に対して加えた期間が1周期に相当する期間を超えないような制限値を算出し、算出された制限値以下に指令電圧のレベルを制限するとともに、n相全てに対応するオン期間から例えば制限期間の半分の期間を差し引いた期間を新たなオン期間とする。したがって、上記のように制限値を緩和することにより制限を半分にすることができるのでオン期間の範囲をより広げることができ、また異常な制御状態となることを回避することができ、さらに配線抵抗等による制御精度の低下を解消または抑制し、高い精度でモータを駆動できる。
また、上記第2の発明によれば、上記第1の発明と共通の効果に加えて、電圧値にPWM信号のオン期間について(例えば装置の設計上)許容される最大の期間と最小の期間との差の長さの期間を乗算した値に基づき制限期間を算出するので、PWM信号の1周期に相当する期間に基づき制限期間を算出する場合よりも制限を緩和することができるのでオン期間の範囲をより広げることができ、また異常な制御状態となることを回避することができ、さらに配線抵抗等による制御精度の低下を解消または抑制し、高い精度でモータを駆動できる。
<1. 第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成を、それに関連する車両の構成と共に示す概略図である。図1に示す電動パワーステアリング装置は、ブラシレスモータ1、減速機2、トルクセンサ3、車速センサ4、位置検出センサ5、および電子制御ユニット(Electronic Control Unit :以下、ECUという)10を備えたコラムアシスト型の電動パワーステアリング装置である。
vd=(R+PLd)id *−ωeLqiq * …(1)
vq=(R+PLq)iq *+ωeLdid *+ωeΦ …(2)
ただし、式(1)と(2)において、vd はd軸指令電圧、vq はq軸指令電圧、id *はd軸指令電流、iq *はq軸指令電流、ωe はロータの角速度、Rは電機子巻線抵抗を含む回路抵抗、Ld はd軸の自己インダクタンス、Lq はq軸の自己インダクタンス、Φはu、v、w相電機子巻線鎖交磁束数の最大値の√(3/2)倍、Pは微分演算子である。このうちR、Ld 、Lq およびΦは、既知のパラメータとして扱われる。なお、上記回路抵抗には、ブラシレスモータ1とECU10との間の配線抵抗やECU10内でのモータ駆動回路13の抵抗および配線抵抗などが含まれる。
Vu=√(2/3)×{vd×cosθ−vq×sinθ} …(3)
Vv=√(2/3)×{vd×cos(θ−2π/3)
−vq×sin(θ−2π/3)} …(4)
Vw=−Vu−Vv …(5)
なお、式(3)と(4)に含まれる角度θは、角度算出部24で求めたものである。
id=√2×{iv×sinθ−iu×sin(θ−2π/3)} …(6)
iq=√2×{iv×cosθ−iu×cos(θ−2π/3)} …(7)
なお、式(6)と(7)に含まれる角度θは、角度算出部24で求めたものである。
Φ={vq−(R+PLq)iq−ωeLdid}/ωe …(8)
なお、式(8)は、式(2)のd軸指令電流id *とq軸指令電流iq *にd軸検出電流id とq軸検出電流iq を代入し、その式をΦについて解いたものである。
R=R’×Kr×(Tl−20)+R’ …(9)
(R×|iu|)×T1=(Vb−(R×|iu|))×ΔT1 …(10)
ΔT1=(R×|iu|)×T1/(Vb−(R×|iu|)) …(11)
(R×|iu|)×(T1+ΔT1)+(R×|(iu+iv)|)×(T2−ΔT1) =(Vb−(R×|(iu+iv)|))×ΔT2 …(12)
ΔT2=(((R×|iu|)×(T1+ΔT1)
+(R×|(iu+iv)|)×(T2−ΔT1))
/(Vb−(R×|(iu+iv)|)) …(13)
ΔT=(A−B)×Kt …(14)
A=ia 2×R×t …(15)
本発明に係る第2の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成は、図1に示される第1の実施形態の場合と同様であり、またモータ制御装置の構成も図2に示される第1の実施形態の場合とほぼ同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態では、3相電圧補正部29の補正動作の内容は第1の実施形態の場合と同様であるが、補正結果に対して制限を行う動作と、その制限値を算出する動作が行われる点で、第1の実施形態とは異なる。
(R×|iw|)×Tpwm=(Vb−(R×|iw|))×Tc …(16)
Tc=(R×|iw|)×Tpwm/(Vb−(R×|iw|)) …(17)
(Vp_u−Tc/2)−(Vp_v−Tc/2)=Vp_u−Vp_v …(18)
本発明に係る第3の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成は、図1に示される第1の実施形態の場合と同様である。また、本実施形態におけるモータ制御装置の構成は、図1に示される第1の実施形態の場合と同様とほぼ同様であるが、図12に示される第3の実施形態に係るモータ制御装置の構成を図1に示される上記構成と比較すればわかるように、第1の実施形態の場合に備えられる配線温度算出部27が省略されており、また雰囲気温度Taを検出する温度センサ18に代えて、配線温度Tlを直接検出する温度センサ19が備えられている。そこで、以下では第1の実施形態の場合と異なる点を中心にして本実施形態の構成および動作を説明する。
上記第1の実施形態では、図6に示すステップS12において、基準温度Tbを温度センサ18で検出された雰囲気温度Taの値としているが、基準となる配線温度Tlを定めることができる場合には温度センサ18で実際に検出された雰囲気温度Ta以外の値を基準温度Tbとしてもよい。例えば、ECU10内に取り付けられた他の温度センサにより検出された温度を基準温度Tbとしてもよいし、温度センサ18が故障した場合には、その故障前の値を記憶部に記憶しておき、この記憶部に記憶された値を基準温度Tbとしてもよい。さらには、他のECUから通信などで温度を取得してもよい。
Claims (8)
- n相(nは3以上の自然数)のモータを駆動するモータ制御装置であって、
前記モータの駆動に用いられる指令電圧のレベルを求める制御手段と、
前記制御手段で求めたレベルの電圧を用いて単位周期毎に所定のパルス幅を有するパルス幅変調(PWM)信号を生成するモータ駆動信号生成手段と、
前記モータ駆動信号生成手段からの前記パルス幅変調信号に基づき、前記モータを駆動するための複数のスイッチング素子を有し、前記複数のスイッチング素子が前記パルス幅変調信号によってオン・オフされることにより前記モータに電流を供給するスイッチング回路を含むモータ駆動回路と、
電源から前記モータ駆動回路までの電流経路上の電子部品を含む配線の温度を求める配線温度算出手段と、
前記配線温度算出手段で求めた配線温度に基づき、前記配線の抵抗値を求める抵抗値算出手段と
を備え、
前記制御手段は、
前記モータに流れている検出された電流の量を示す検出電流値、前記モータに供給すべき電流の量を示す指令電流値、および前記モータに流れていると推定される電流の量を示す推定電流値のうちのいずれか1つの電流値を求める電流値算出手段を含み、
前記スイッチング素子のオン・オフ状態に応じて、前記モータ駆動回路に加わる電圧の変化が補償されるよう、前記電流値算出手段で求めた電流値と、前記抵抗値算出手段で求めた前記抵抗値に応じて前記指令電圧のレベルを補正するとともに、
前記単位周期内において前記n相のうちの各相につき、基準となる電圧値から変化した電圧値までの前記モータ駆動回路に加わる電圧の電圧変化量に変化時間を乗算した値と前記変化した電圧値に所定の補正期間を乗算した値とが等しくなるような前記補正期間だけ、前記パルス幅変調信号のオン期間が前記電圧変化に応じて増加または減少されるよう、前記指令電圧のレベルを補正し、
前記電流値算出手段により求めた電流値に対して前記抵抗値を乗算して得られる電圧値に、前記補正期間を最小値とし前記パルス幅変調信号の1周期に相当する期間を最大値とする範囲内で定められる長さの期間を乗算した値と、前記抵抗により変化した電圧値に所定の制限期間を乗算した値とが等しくなるような前記制限期間を算出し、
前記制限期間の半分の期間を、前記n相のうち最大の電圧が加わる相に対応するオン期間であって前記補正により増加される前のオン期間に対して加えた期間が前記1周期に相当する期間を超えないよう、または前記制限期間の半分の期間を、前記n相のうち最小の電圧が加わる相に対応するオン期間であって前記補正により減少される前のオン期間から差し引いた期間がゼロ以上となるよう、前記指令電圧のレベルを制限する制限値を算出し、算出された制限値以下に前記指令電圧のレベルを制限するとともに、
前記n相の全てに対応するオン期間から、前記補正期間を最小値とし前記制限期間を最大値とする範囲内で定められる長さの半分の長さの期間を補正により増加される場合には差し引き、補正により減少される場合には加えた期間を新たなオン期間とすることを特徴とする、モータ制御装置。 - n相(nは3以上の自然数)のモータを駆動するモータ制御装置であって、
前記モータの駆動に用いられる指令電圧のレベルを求める制御手段と、
前記制御手段で求めたレベルの電圧を用いて単位周期毎に所定のパルス幅を有するパルス幅変調(PWM)信号を生成するモータ駆動信号生成手段と、
前記モータ駆動信号生成手段からの前記パルス幅変調信号に基づき、前記モータを駆動するための複数のスイッチング素子を有し、前記複数のスイッチング素子が前記パルス幅変調信号によってオン・オフされることにより前記モータに電流を供給するスイッチング回路を含むモータ駆動回路と、
電源から前記モータ駆動回路までの電流経路上の電子部品を含む配線の温度を求める配線温度算出手段と、
前記配線温度算出手段で求めた配線温度に基づき、前記配線の抵抗値を求める抵抗値算出手段と
を備え、
前記制御手段は、
前記モータに流れている検出された電流の量を示す検出電流値、前記モータに供給すべき電流の量を示す指令電流値、および前記モータに流れていると推定される電流の量を示す推定電流値のうちのいずれか1つの電流値を求める電流値算出手段を含み、
前記スイッチング素子のオン・オフ状態に応じて、前記モータ駆動回路に加わる電圧の変化が補償されるよう、前記電流値算出手段で求めた電流値と、前記抵抗値算出手段で求めた前記抵抗値に応じて前記指令電圧のレベルを補正するとともに、
前記単位周期内において前記n相のうちの各相につき、基準となる電圧値から変化した電圧値までの前記モータ駆動回路に加わる電圧の電圧変化量に変化時間を乗算した値と前記変化した電圧値に所定の補正期間を乗算した値とが等しくなるような前記補正期間だけ、前記パルス幅変調信号のオン期間が前記電圧変化に応じて増加または減少されるよう、前記指令電圧のレベルを補正し、
前記n相のうち最大の電圧が加わる相に対応するオン期間であって前記補正により増加されたオン期間が前記パルス幅変調信号の1周期に相当する期間を超えないよう、または前記n相のうち最小の電圧が加わる相に対応するオン期間であって前記補正により減少されたオン期間がゼロ以上となるよう、前記抵抗値算出手段で求めた前記抵抗値および前記電流値算出手段により求めた電流値に基づき前記指令電圧のレベルを制限する制限値を算出し、算出された制限値以下に前記指令電圧のレベルを制限し、
前記電流値算出手段により求めた電流値に対して前記抵抗値を乗算して得られる電圧値に、前記オン期間について許容される最大の期間と最小の期間との差の長さの期間を乗算した値と、前記抵抗により変化した電圧値に所定の制限期間を乗算した値とが等しくなるような前記制限期間を算出し、算出された前記制限期間に基づき前記制限値を算出することを特徴とする、モータ制御装置。 - 前記配線温度算出手段は、前記経路を流れる電流によって生じる発熱エネルギーを算出し、当該発熱エネルギーに応じて生じるべき温度上昇量を、前記電流が流れないときの前記配線の温度である基準温度に加算することにより、前記配線温度を求めることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のモータ制御装置。
- 前記配線温度算出手段は、前記電子部品である電界効果型トランジスタ素子に内蔵される温度検出用素子により、前記配線の温度を求めることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のモータ制御装置。
- 前記配線温度に対応する前記配線の抵抗値を示すマップを予め記憶するとともに、前記抵抗値を記憶する記憶手段をさらに備え、
前記抵抗値算出手段は、前記指令電圧のレベルが求められる時間間隔より長い間隔を空けて、前記記憶手段に記憶される前記マップに基づき前記抵抗値を算出し、算出された抵抗値を前記記憶手段に記憶させ、
前記制御手段は、前記抵抗値算出手段により前記抵抗値が算出されないときに、前記記憶手段に記憶された抵抗値に基づき前記指令電圧のレベルを補正することを特徴とする、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のモータ制御装置。 - 前記制御手段は、前記モータに供給すべき電流の量を示す指令電流値と前記モータのロータの角速度とに基づき、モータの回路方程式に従い前記指令電圧のレベルを求めるオープンループ制御手段を含むことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のモータ制御装置。
- 前記制御手段は、前記電流値算出手段により求めた電流値に対して前記抵抗値を乗算して得られる電圧値に、前記オン期間について許容される最大の期間と最小の期間との差の長さの期間を乗算した値と、前記抵抗により変化した電圧値に所定の制限期間を乗算した値とが等しくなるような前記制限期間を算出し、算出された前記制限期間に基づき前記制限値を算出することを特徴とする、請求項1に記載のモータ制御装置。
- 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のモータ制御装置を備えた、電動パワーステアリング装置。
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