JP5412317B2 - フィルタ乾燥装置及びフィルタ乾燥方法 - Google Patents

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本発明は、フィルタ乾燥装置及びフィルタ乾燥方法に係り、特に、フィルタを洗浄装置により洗浄した後に乾燥させるフィルタ乾燥装置及びフィルタ乾燥方法に関する。
例えば、建物の空気調和機などの空気取入口には、周縁に枠が形成された網状のフィルタを装着し、吸入された空気に含まれる塵埃などを捕集して空気を濾過するのが一般的である。このフィルタは、塵埃などの異物がフィルタ面に付着するため、一定期間ごとにフィルタを空気取入口から外して洗浄し、その後に乾燥させて再使用される。
この網状フィルタの乾燥は、例えば、天日干し、加熱装置と撹拌送風装置とを備えた乾燥室を利用した加熱乾燥、遠心分離による脱水乾燥などより行なわれる。また、これらの網状フィルタの乾燥作業は手作業もしくは半自動で行われる。
例えば、特許文献1には、空調用フィルタの乾燥時間及び清掃の作業時間を短縮する空調用フィルタの乾燥装置が開示されている。ここでは、第一チャンバの内部を加熱し、空調用フィルタに含まれる水分の蒸発を促進する加熱手段と、第二チャンバの内部を冷却し、第二チャンバ内に含まれる水蒸気の凝縮を促進する冷却手段とを有する。そして、加熱手段と冷却手段とが冷媒を介して接続されており、第二チャンバから第一チャンバに熱が移動することが開示されている。
また、中性能或いは高性能な空調用フィルタとして、濾材を用いた空調用フィルタが採用されている。この濾材を用いた空調用フィルタは、プレフィルタとして網状フィルタを装着して塵埃などを捕集した後、空気中の微細な粉塵や油成分などまでも捕集する。この濾材は化学繊維を主体とした多孔質の不織布などからなり、その網目状構造により空気中の微細な粉塵や油成分などを捕集する。なお、本明細書では、空調用フィルタが捕集する空気中の微細な粉塵や油成分などを「異物」と総称する。
従来、この空調用フィルタはこの濾材の洗浄の難しさから使い捨てされていたが、環境問題への関心の高まりにより洗浄再生させて再使用する試みが研究され、空調用フィルタを回収して洗浄し、その後乾燥させる自動化された乾燥方法が提案されている。
特許文献2には、空調用エアフィルタの自動化された乾燥装置が開示されている。ここでは、搬送手段によるフィルタの搬送経路に沿って、圧縮空気噴射手段と集塵機を設けたエアー洗浄ゾーン、高圧水噴射手段を設けた水洗浄ゾーン及び温風発生手段を設けた乾燥ゾーンを順次配置し、乾燥ゾーンでは、フィルタは乾燥室内に入り、そこでヒーターとファンとから成る温風発生手段の温風により乾燥された後、乾燥室から出して再使用に供されることが開示されている。
特開2009−112973号公報 特開2001−129332号公報
網状フィルタの乾燥に用いられる天日干しについては、気候や季節要因の影響が多く乾燥がフィルタごとに不安定になるという問題がある。また、野外に放置されることで洗浄後のフィルタが外気に含まれる異物により再度汚染される危険性がある。
また、加熱装置と撹拌送風装置を備えた乾燥室を利用した加熱乾燥については、濾材面積の大きなフィルタでは洗浄後に多量の水分を含むため脱水、乾燥に長時間を要するという問題がある。また、乾燥に多量のエネルギを消費することはフィルタ洗浄本来の省エネルギ、或いは環境への配慮の観点から好ましくない。さらに、フィルタは耐熱性が低く、特にフィルタに使用されている接着剤は融点が低く高温状態では機能が低下するという問題がある。
また、遠心分離による脱水については、装置が大型化し、多様な形状のフィルタへ対応が難しいという問題がある。また、フィルタを連続的に処理することができず、一回の乾燥で可能なフィルタの枚数も限られるため生産性に劣るという問題がある。さらに、過剰な遠心力によりフィルタが破損する虞がある。
さらに、上述したように中性能或いは高性能な空調用フィルタに用いられる濾材は、化学繊維を主体とした多孔質の不織布などからなり、その網目状構造により空気中の微細な粉塵や油成分などを捕集する。そのため、上述した各乾燥方式では洗浄により密に折り込まれた濾材内部に浸透した水分を連続的に脱水して乾燥させることは難しいという問題がある。
本願の目的は、かかる課題を解決し、フィルタの濾材内部に含まれる水分を短時間に脱水し、大量のフィルタを連続的に乾燥させるフィルタ乾燥装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係るフィルタ乾燥装置は、繊維を網目状に絡み合わせた不織布を濾材とするフィルタを洗浄した後に乾燥させるフィルタ乾燥装置において、フィルタを乾燥装置に移送する搬送手段と、各吸水ローラに設けられた吸水材をフィルタの不織布の外側部に押し付けて不織布の外側部の繊維間に溜まった水分に接触させるとともに、不織布内部の繊維間に溜まった水分を相互結合させて不織布の外側部から不織布の内部にいたる水の通路を形成させ、不織布内部に含まれた水分を不織布外側部に押し付けた吸水材に吸収させる押し当て機構と、を備え、フィルタを搬送しながら不織布を濾材とするフィルタの不織布内部に含まれた水分を吸収すること、を特徴とする。
上記構成により、フィルタ乾燥装置は、水分を含んだフィルタの濾材に吸水材を押し付けることで、後述するように、濾材を形成する繊維間に溜まった水分が毛細管現象により吸水材に吸い上げられる。これにより、吸水材が接触した濾材表面の水分だけではなく濾材内部の水分も吸水材により吸収される。すなわち、濾材内部に含まれる水分を短時間に脱水し、フィルタを効果的に脱水乾燥させることができる。また、フィルタを乾燥装置に移送する搬送手段により大量のフィルタを連続的に乾燥させることができる。
また、フィルタ乾燥装置は、吸水ローラが、フィルタの上方に設けられる複数の上部吸水ローラと、フィルタの下方に設けられる複数の下部吸水ローラとから構成され、押し当て機構によりフィルタを上下方向に挟んでフィルタの内部に含まれた水分を吸収することが好ましい。これにより、フィルタの表側と裏側との双方から濾材内部の水分を双方に設けられた吸水材により吸収し、濾材内部に含まれる水分を短時間に脱水することができる。
また、フィルタ乾燥装置は、押し当て機構が、上部吸水ローラを上下方向に駆動させる駆動装置を有し、駆動装置が、上部吸水ローラとフィルタの上面との間隔を調整し、上部吸水ローラをフィルタに押し付けて吸水ローラの吸水材を圧縮させることが好ましい。これにより、押し当て機構の駆動装置は、上部吸水ローラをフィルタに押し付けて上部吸水ローラの吸水材を圧縮させる押し当て機能だけではなく、駆動装置により上部吸水ローラを昇降させてフィルタの上下方向の高さのバリエーションに対応する間隔調整機能を有することができる。
さらに、フィルタ乾燥装置は、上部吸水ローラ及び下部吸水ローラが、それぞれ絞りローラを備え、絞りローラを上部吸水ローラ又は下部吸水ローラに押し当てて吸水材を変形させることで脱水させることが好ましい。これにより、上部吸水ローラ及び下部吸水ローラを簡易に脱水させて次のフィルタの脱水に備えさせることができ、大量のフィルタを連続的に乾燥させることができる。
上記目的を達成するため、本発明に係るフィルタ乾燥方法は、繊維を網目状に絡み合わせた不織布を濾材とするフィルタを洗浄した後に乾燥させるフィルタ乾燥方法において、フィルタを乾燥装置に移送するステップと、フィルタを搬送しながら吸水材がロール状に巻き付けられた複数の吸水ローラをフィルタの不織布の外側部に押し付けて不織布の外側部の繊維間に溜まった水分に接触させるとともに、不織布内部の繊維間に溜まった水分を相互結合させて不織布の外側部から不織布の内部にいたる水の通路を形成させ、不織布内部に含まれた水分を不織布外側部に押し付けた吸水材に吸収させるステップと、フィルタを搬送しながら各吸水ローラにそれぞれ絞りローラを押し当てて各吸水材を変形させることで脱水させるステップと、を備え、フィルタを連続的に乾燥させることを特徴とする。
上記構成により、フィルタ乾燥方法は、水分を含んだフィルタの濾材に吸水材を押し付けることで、後述するように、濾材を形成する繊維間に溜まった水分が毛細管現象により吸水材に吸い上げられる。これにより、吸水材が接触した濾材表面の水分だけではなく濾材内部の水分も吸水材により吸収される。すなわち、濾材内部に含まれる水分を短時間に脱水し、フィルタを効果的に脱水乾燥させることができる。また、フィルタを乾燥装置に移送する搬送手段により大量のフィルタを連続的に乾燥させることができる。
また、フィルタ乾燥方法は、吸水ローラが、フィルタの上方に設けられる複数の上部吸水ローラと、フィルタの下方に設けられる複数の下部吸水ローラとから構成され、上部吸水ローラと下部吸水ローラとは、略同時にフィルタに押し付けられ、フィルタの内部に含まれた水分を吸収することが好ましい。これにより、フィルタの表側と裏側との双方から濾材内部の水分を双方に設けられた吸水材により吸収し、濾材内部に含まれる水分を短時間に脱水することができる。
さらに、フィルタ乾燥方法は、上部吸水ローラ及び下部吸水ローラが、それぞれ絞りローラを備え、絞りローラを上部吸水ローラ又は下部吸水ローラに押し当てて吸水材を変形させることで脱水させることが好ましい。これにより、上部吸水ローラ及び下部吸水ローラを簡易に脱水させて次のフィルタの脱水に備えさせることができ、大量のフィルタを連続的に乾燥させることができる。
以上のように、本発明に係るフィルタ乾燥装置によれば、フィルタの濾材内部に含まれる水分を短時間に脱水し、大量のフィルタを連続的に乾燥させるフィルタ乾燥装置を提供することができる。
本発明に係るフィルタ乾燥装置の1つの実施形態の概略構成を側面から示す説明図である。 図1のフィルタ乾燥装置のA−A断面を示す説明図である。 フィルタが上部吸水ローラ及び下部吸水ローラにより挟み込まれる状態を示す説明図である。 吸水材押し付け圧力と吸水量との関係を示すグラフである。 上部吸水ローラ及び下部吸水ローラの絞り機構を示す説明図である。 本発明に係るフィルタ乾燥方法の1つの実施形態を示すフローチャートである。
(フィルタ乾燥装置)
以下に、図面を用いて本発明に係るフィルタ乾燥装置の実施形態につき、詳細に説明する。図1には、フィルタ乾燥装置1の1つの実施形態の概略構成を側面から示す。また、図2には、図1のフィルタ乾燥装置1のA−A断面を示す。
本実施形態では、フィルタ2は、化学繊維を主体とした多孔質の不織布などからなる濾材を用いた空調用フィルタであり、中性能或いは高性能な空調用フィルタである。このフィルタ2は、例えば、建物の空気調和機などの空気取入口に取り付けられ、吸入された空気に含まれる塵埃などの異物を捕集して空気を濾過する。従って、このフィルタ2は、塵埃などの異物がフィルタ2に付着して空気を濾過する能力が低下するため、所定の期間ごとにフィルタ2を空気取入口から外してフィルタ洗浄装置(図示せず)により洗浄され、その後にフィルタ乾燥装置1により乾燥される。
この濾材を用いたフィルタ2の厚みは、約10mm〜約500mmの範囲であり、その網目状構造により空気中の微細な粉塵や油成分などまでも捕集する。フィルタ2は、その縦横の大きさにより単一個、或いは複数個が洗浄用の枠材に収められてフィルタ搬送手段であるコンベア3に搭載されてフィルタ洗浄装置(図示せず)により洗浄され、その後にフィルタ乾燥装置1により乾燥されて再度空調用フィルタとして使用される。
本発明に係るフィルタ乾燥装置1は、ケーシング13内に設置され、フィルタ2をフィルタ乾燥装置1に移送する搬送手段であるコンベア3、フィルタ2に含まれる水分を吸収する吸水材14が設けられた吸水手段である吸水ローラ4,5、及び、吸水ローラ4,5をフィルタ2に押し付けてフィルタ2の内部に含まれた水分を吸収させる押し当て機構10から構成される。
搬送手段であるコンベア3は、左右のローラ6a,6b及びベルト7からなるベルトコンベア、及び下部吸水ローラ4から構成される。コンベア3の動力は下部吸水ローラ4を回転させ、その回転によってフィルタ2が図1中の矢印Bの方向に搬送される。すなわち、相互に略平行に配置されたローラ6a及びローラ6bにベルト7が巻き掛けられたコンベア3がベルト駆動モータ(図示せず)によりローラ軸8を介して回転する。ベルト7は、下部吸水ローラ4と接触又はかみ合わされており、ベルト7の移動が下部吸水ローラ4を回転させる。下部吸水ローラ4の回転により、下部吸水ローラ4に乗せられたフィルタ2が搬送される。
吸水手段である吸水ローラ4,5は、本実施形態では、吸水材14がロール状に巻き付けられ、フィルタ2の上方に設けられる上部吸水ローラ5、及びフィルタ2の下方に設けられる下部吸水ローラ4から構成される。そして、上部吸水ローラ5及び下部吸水ローラ4は、フィルタ2を上下方向に挟み込んでフィルタ2の内部に含まれた水分を吸水する。この吸水材14は、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)などの吸水性樹脂、或いは親水性樹脂からなるが、これに限らず、吸水性或いは親水性を有する素材であれば良い。また、吸水手段は吸水ローラの形式に限らず、例えば、平板状、ベルト状の吸水材が設けられた形式などであっても良い。また、吸水手段に使用される吸水ローラは、下部吸水ローラ4又は上部吸水ローラ5の片方のみを設置した形式とすることもできる。
図3に、フィルタ2が上部吸水ローラ5及び下部吸水ローラ4により挟み込まれる状態を示す。フィルタ2を構成する多孔質の不織布17の網目状の内部に洗浄の際に溜まった水分16が含まれている。なお、図3では、上部吸水ローラ5の下端部がフィルタ2の上表面(E面)に接触した状態を示す。下部吸水ローラ4のロール芯材15は、ベルト7を介してローラ6a,6bに連動して図3中のR方向に回転し、ロール芯材15に巻き付けられた吸水材14を介してフィルタ2を図3中のX方向に搬送する。同時に、後述する押し当て機構10により、フィルタ2内部に含まれた水分16を吸水する。すなわち、下部吸水ローラ4は、吸水手段として機能するとともに搬送手段の1部としても機能する。
押し当て機構10は、図1,2に示すように、架台11に取り付けられた上部吸水ローラ5を、支持棒12を介して上下方向に駆動させる駆動装置9を有する。この押し当て機構10は、駆動装置9による昇降により下記に示す2つの機能を有する。
第1の機能は、上部吸水ローラ5とフィルタ2との間隔を調整する機能である。すなわち、移送されるフィルタ2の上下方向の厚み(d)は、約10mm〜約500mmの範囲であり、昇降装置9は、このフィルタ2の上下方向の厚み(d)に対して最適な高さ方向の位置を設定する。すなわち、昇降装置9は、昇降することでフィルタ2を上部吸水ローラ5と下部吸水ローラ4とにより挟み込ませる位置に調整する。この昇降装置9には、ボールねじ(図示せず)が設けられ、サーボモータ(図示せず)によりC方向に昇降するが、他の方式、例えばロック・シリンダなどにより昇降させても良い。
第2の機能は、上部吸水ローラ5をフィルタ2に押し付けて上部吸水ローラ5及び下部吸水ローラ4の吸水材14を圧縮させる機能である。図3の接触状態では、フィルタ2の上表面(E側)と、上部吸水ローラ5に巻き付けられた吸水材14との接触により、フィルタ2の上表面(E側)及びその表面近傍の水分16、或いは水分16が結合した水滴が接触する吸水材14により吸水される。また、フィルタ2の下表面(F側)と、下部吸水ローラ4に巻き付けられた吸水材14との接触により、フィルタ2の下表面(F側)及びその表面近傍の水分16、或いは水分16が結合した水滴が接触する吸水材14により吸水される。
図4は、昇降装置9により上部吸水ローラ5の押し付け圧力を変化させた場合に、フィルタ2から吸い出される水分量を測定した結果である。上部吸水ローラ5の押し付け圧力を高めるとフィルタ2から吸い出される水分量が増加する。昇降装置9によって上部吸水ローラ5をフィルタ2に押し付けると、上部吸水ローラ5及び下部吸水ローラ4と接触する部分でフィルタ2の濾材を形成する不織布17が圧縮される。これは、不織布17に溜まった水分16を内部で相互結合させ、フィルタ2の外側部から内部にいたる水の通路を形成する。そして、フィルタ2内部の水分16は、毛細管現象により上部吸水ローラ5及或いは下部吸水ローラ4の吸水材14に吸い寄せられる。すなわち、フィルタ2内部の水分16は、吸水材14が圧縮されて変形した状態で濾材を形成する多孔質の不織布17相互の隙間を伝わってフィルタ2の両表面に毛細管現象により滲み出てくる。そして、上部吸水ローラ5及び下部吸水ローラ4の吸水材14に吸収される。
このように、フィルタ2は、本フィルタ乾燥装置1により連続的に脱水され、脱水率は50パーセント以上となる。ここに、脱水率は、式(1−W1/W0)で表され、W1は乾燥後にフィルタに残存している水分量であり、W0はフィルタの飽和水分量である。この吸水ローラ4,5による脱水乾燥後にフィルタ2に残存する水分16は、一般的な熱乾燥により乾燥され、フィルタ2は所定の乾燥状態となる。
図5に、上部吸水ローラ5a,5b及び下部吸水ローラ4a,4bの水分を除去する絞り機構を示す。図5では、上部吸水ローラ5a,5b及び下部吸水ローラ4a,4bは、連続する2つの吸水ローラを取り出して記載する。上部吸水ローラ5a,5bは上部絞りローラ19を備える。そして、上部絞りローラ19は、回転する上部吸水ローラ5a,5bの吸水材14に押し当てられて吸水材14を変形させて脱水させる。同様に下部吸水ローラ4a,4bは下部絞りローラ18を備える。そして、下部絞りローラ18は、回転する下部吸水ローラ4a,4bの吸水材14に押し当てられて吸水材14を変形させて脱水させる。上部吸水ローラ5a,5bと上部絞りローラ19とが接触する部分には、水分が落下するのを防ぐための受け板20が設けられている。上部吸水ローラ5a,5bから絞り出された水分は、受け板20によって下部吸水ローラ4a,4bの端部に流され、下部吸水ローラ4a,4bに落下するのが防止される。
これにより、回転する上部吸水ローラ5a,5b及び下部吸水ローラ4a,4bを簡易に脱水させて次のフィルタ2の脱水に備えさせることができ、大量のフィルタ2を連続的に脱水乾燥させることができる。
(フィルタ乾燥方法)
図6に、本発明に係るフィルタ乾燥方法の1つの実施形態をフローチャートで示す。まず、フィルタ2を乾燥装置1に移送する(S1)。次に、吸水材14がロール状に巻き付けられた吸水ローラ5をフィルタ2に押し付けてフィルタ2の内部に含まれた水分を吸収させる(S2)。そして、吸水ローラ5に絞りローラ18,19を押し当てて吸水材14を変形させることで脱水させる(S3)。次に乾燥するフィルタ2がある場合には、ステップ1に戻り、ない場合には終了する。
このように、フィルタ2を乾燥装置1に移送して吸水ローラ5を押し付けるによりことでフィルタ2の内部に含まれた水分を吸収させ、さらに、吸水ローラ5に絞りローラ18,19を押し当てて吸水材14を変形させることで脱水させる。このように、吸水ローラ5によるフィルタ2の水分の吸収と、絞りローラ18,19による脱水とを連続的に行なうことで、次のフィルタ2の乾燥に備えることができ、大量のフィルタを連続的に乾燥させることができる。
1 (フィルタ)乾燥装置、2 フィルタ、3 コンベア、4,4a,4b 下部吸水ローラ、5,5a,5b 上部吸水ローラ、6a,6b ローラ、7 ベルト、8 ローラ軸、9 昇降装置、10 押し当て機構、11 架台、12 支持棒、13 ケーシング、14 吸水材、15 ロール芯材、16 水分、17 不織布、18 下部絞りローラ、19 上部絞りローラ、20 受け板。

Claims (7)

  1. 繊維を網目状に絡み合わせた不織布を濾材とするフィルタを洗浄した後に乾燥させるフィルタ乾燥装置において、
    フィルタを乾燥装置に移送する搬送手段と、
    水分を吸収する吸水材がロール状に巻き付けられ、フィルタの搬送方向に多段に配置され、搬送手段の駆動に連動して回転する複数の吸水ローラと、
    各吸水ローラに設けられた吸水材をフィルタの不織布の外側部に押し付けて不織布の外側部の繊維間に溜まった水分に接触させるとともに、不織布内部の繊維間に溜まった水分を相互結合させて不織布の外側部から不織布の内部にいたる水の通路を形成させ、不織布内部に含まれた水分を不織布外側部に押し付けた吸水材に吸収させる押し当て機構と、を備え、
    フィルタを搬送しながら不織布を濾材とするフィルタの不織布内部に含まれた水分を吸収すること、
    を特徴とするフィルタ乾燥装置。
  2. 請求項1に記載のフィルタ乾燥装置であって、各吸水ローラは、フィルタの上方に設けられる複数の上部吸水ローラと、フィルタの下方に設けられる複数の下部吸水ローラとから構成され、押し当て機構によりフィルタを上下方向に挟んでフィルタの内部に含まれた水分を吸収することを特徴とするフィルタ乾燥装置。
  3. 請求項2に記載のフィルタ乾燥装置であって、押し当て機構は、各上部吸水ローラを上下方向に駆動させる駆動装置を有し、駆動装置は、各上部吸水ローラとフィルタの上面との間隔を調整し、各上部吸水ローラをフィルタに押し付けて各吸水ローラの各吸水材を圧縮させることを特徴とするフィルタ乾燥装置。
  4. 請求項2又は3に記載のフィルタ乾燥装置であって、各上部吸水ローラ及び各下部吸水ローラは、それぞれ絞りローラを備え、各絞りローラを各上部吸水ローラ又は各下部吸水ローラに押し当てて各吸水材を変形させることで脱水させることを特徴とするフィルタ乾燥装置。
  5. 繊維を網目状に絡み合わせた不織布を濾材とするフィルタを洗浄した後に乾燥させるフィルタ乾燥方法において、
    フィルタを乾燥装置に移送するステップと、
    フィルタを搬送しながら吸水材がロール状に巻き付けられた複数の吸水ローラをフィルタの不織布の外側部に押し付けて不織布の外側部の繊維間に溜まった水分に接触させるとともに、不織布内部の繊維間に溜まった水分を相互結合させて不織布の外側部から不織布の内部にいたる水の通路を形成させ、不織布内部に含まれた水分を不織布外側部に押し付けた吸水材に吸収させるステップと、
    フィルタを搬送しながら各吸水ローラにそれぞれ絞りローラを押し当てて各吸水材を変形させることで脱水させるステップと、
    を備え、フィルタを連続的に乾燥させることを特徴とするフィルタ乾燥方法。
  6. 請求項5に記載のフィルタ乾燥方法であって、各吸水ローラは、フィルタの上方に設けられる複数の上部吸水ローラと、フィルタの下方に設けられる複数の下部吸水ローラとから構成され、各上部吸水ローラと各下部吸水ローラとは、略同時にフィルタに押し付けられ、フィルタの内部に含まれた水分を吸収することを特徴とするフィルタ乾燥方法。
  7. 請求項6に記載のフィルタ乾燥方法であって、各上部吸水ローラ及び各下部吸水ローラは、それぞれ絞りローラを備え、各絞りローラを各上部吸水ローラ又は各下部吸水ローラに押し当てて吸水材を変形させることで脱水させることを特徴とするフィルタ乾燥方法。

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