JP5411590B2 - 毛髪処理剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、特定の脂肪酸エステル及びシリコーンを含有する毛髪処理剤組成物に関し、詳しくは、毛髪の感触の向上及び保湿性の向上を図った毛髪処理剤組成物に関するものである。
近年、ヘアスタイルの多様化に伴って、毛髪を化学的な処理剤、例えば染毛剤及び毛髪脱色剤で処理する機会が多くなっている。これらの処理剤は、例えばアルカリ剤、及び酸化剤が配合されるため、化学的な処理剤で繰り返し処理された毛髪は、損傷(ダメージ)が累積され、枝毛の発生及び張力の低下を招く。また、毛髪は、化学的な処理によって受ける損傷以外に、熱、紫外線、及びコーミングよっても、損傷が累積される。損傷を受けた毛髪は、洗髪によって毛髪のタンパク質が流出する場合がある。それに伴い、毛髪の保湿性、及び感触、例えば指通りが低下する場合があるという問題があった。
従来より、毛髪の感触の低下を抑制する成分として、油性成分であるシリコーンが知られている。特に分子量の比較的高い高重合シリコーンは、毛髪の表面に付着し、毛髪の指通りを向上させる。例えば、従来より、特許文献1,2に開示される毛髪処理剤組成物が知られている。特許文献1,2は、高重合シリコーン、両性ポリマー、及びカチオン性ポリマー等を含有する染毛剤組成物について開示する。
特開2005−139155号公報(表1等参照) 特開2005−179222号公報(表3等参照)
ところが、特許文献1,2に開示される毛髪処理剤組成物は、保湿性を向上させる効果が不十分であるという問題があった。特に、損傷の累積が大きい毛髪(高ダメージ毛髪)の場合、特許文献1,2に開示される毛髪処理剤組成物を用いたとしても、保湿性を十分に向上させることができないという問題があった。
本発明者らは、毛髪処理剤組成物において、脂肪酸エステルの種類及びシリコーンの動粘度の値に着目し、毛髪の感触を向上させながら、毛髪の保湿性を向上させる方法を模索した。その結果、特定の脂肪酸エステル及びシリコーンを併用することにより、上記課題が解決できることを発見するに至った。本発明の目的とするところは、毛髪の感触を向上させるとともに、毛髪の保湿性を向上させることができる毛髪処理剤組成物を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の毛髪処理剤組成物は、脂肪酸とフラボノイドからなる(A)脂肪酸エステル、並びに25℃における動粘度が10万mm/s以上である、ジメチコン、アミノ変性シリコーン、及びジメチコノールから選ばれる少なくとも一種の(B)シリコーンを含有する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の毛髪処理剤組成物において、前記フラボノイドは、フラバノンであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の毛髪処理剤組成物において、前記(B)シリコーンの動粘度は、25℃における動粘度が30万mm/s以上であることを特徴とする。
本発明によれば、毛髪処理剤組成物において、毛髪の感触を向上させるとともに、毛髪の保湿性を向上させることができる。
以下、本発明の毛髪処理剤組成物を具体化した実施形態を詳細に説明する。
本実施形態の毛髪処理剤組成物は、特定の(A)脂肪酸エステル及び(B)シリコーンを含有する。(A)脂肪酸エステルは、脂肪酸とフラボノイドとのエステルである。(A)脂肪酸エステルは、毛髪の保湿性を向上させる。(A)脂肪酸エステルを構成する脂肪酸は、特に限定されず、飽和脂肪酸であっても不飽和脂肪酸であってもいずれでもよい。脂肪酸の炭素数は、特に限定されず炭素数10以下の脂肪酸及び炭素数11以上の高級脂肪酸のいずれでもよい。高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が挙げられる。(A)脂肪酸エステルを構成するフラボノイドとしては、例えばフラボン、イソフラボン、フラボノール、フラバノン、フラバノール、フラバン−3,4−ジオール、フラバン−3−オール、アントシアニジン、オーロン、及びカルコンが挙げられる。これらの中でも、毛髪の保湿性の向上効果が優れる観点から、フラバノンが好ましい。フラバノンとしては、例えばエリオディクティオール、ホモエリオディクティオール、ヘスペレチン、及びナリンゲニンが挙げられる。これらの脂肪酸エステルの中でも、毛髪の保湿性の向上効果が優れる観点から、ラウリン酸とヘスペレチンのエステルであるラウリン酸ヘスペレチンが好ましい。尚、(A)脂肪酸エステルを構成するフラボノイドは、脂肪酸とエステル結合するために、分子中に水酸基を1又は2以上有する。
毛髪処理剤組成物中における(A)脂肪酸エステルの含有量は、好ましくは0.00001〜5質量%、より好ましくは0.00003〜3質量%、さらに好ましくは0.00005〜1質量%である。この(A)脂肪酸エステルの含有量が0.00001質量%未満であると、毛髪の保湿性を向上させる効果が低下する場合がある。一方、(A)脂肪酸エステルの含有量が5質量%を超えると、毛髪の感触が悪化する場合がある。
(B)シリコーンは、毛髪の感触を向上させるとともに、毛髪の保湿性を向上させる。(B)シリコーンの動粘度の下限は、25℃において、10万mm/s、好ましくは30mm/s、より好ましくは50万mm/sである。(B)シリコーンの動粘度が10万mm/s未満であると、毛髪の感触及び保湿性を向上させる効果が低下する。特に、損傷の累積が大きい毛髪に対しては、毛髪の感触及び保湿性を向上させる効果がより低下する。(B)シリコーンの動粘度の上限は、特に限定されないが、好ましくは25℃において500万mm/sである。(B)シリコーンの動粘度が500万mm/sを超えると製造コストの上昇を招く。(B)シリコーンの動粘度は、重合度を変えることにより調整することができる。この動粘度は、JISZ8803(液体の粘度−測定方法)に従い、例えばウベローデ粘度計を用い測定することができる。
(B)シリコーンとしては、ジメチコン(メチルポリシロキサン)、アミノ変性シリコーン、及びジメチコノール(末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン)から選ばれる少なくとも一種である。これらのシリコーンの具体例の内、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
アミノ変性シリコーンは、下記の一般式(1)で表される1分子中に少なくとも1個のアミノアルキル基を有するオルガノシロキサンの重合体を示すものである。
Figure 0005411590
(式中、Rはメチル基又はヒドロキシル基を表し、Rはメチル基、ヒドロキシル基又はRを表す。RはRZで表されるアミノ基又はアンモニウム基を有する置換基を表し、a及びbはそれぞれ分子量に依存する整数を表す。また、Rは炭素数3〜6の2価の炭化水素基を表す。Zは−NR 、−N 、−NR(CHNR 、−NR(CH 、及び−NR(CHNRC=O(R)からなる群より選ばれる1価の基を表す。ここで、Rは水素原子又は炭素数1〜4の炭化水素基を示し、Rは炭素数1〜4の炭化水素基を示し、Aはハロゲン原子を表し、cは2〜6の整数を表す。)
上記の一般式(1)で表されるアミノ変性シリコーンの具体例としては、例えばアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(アミノプロピルジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(アモジメチコン)、及びアミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体が挙げられる。これらのアミノ変性シリコーンは単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。これらのアミノ変性シリコーンの具体例は、アミノ変性シリコーンの中でも、毛髪の感触を向上する効果に優れる。好ましくは、アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体が挙げられる。
毛髪処理剤組成物中における(B)シリコーンの含有量は、好ましくは0.05〜99.9質量%、より好ましくは0.1〜99.5質量%、さらに好ましくは0.5〜99質量%である。この含有量が0.05質量%未満であると、特に損傷の累積の大きい毛髪に対する感触の向上及び保湿性の向上効果が低下する場合がある。
毛髪処理剤組成物は必要に応じて前述した成分以外の成分、例えば可溶化剤、水溶性高分子化合物、上記以外の油性成分、多価アルコール、界面活性剤、糖、防腐剤、キレート化剤、安定剤、pH調整剤、植物・微生物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、及び無機塩を含有してもよい。
可溶化剤としては、例えば水及び有機溶媒が挙げられる。有機溶媒としては、例えばエタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、及びベンジルオキシエタノールが挙げられる。水溶性高分子化合物としては、アニオン性高分子化合物、カチオン性高分子化合物、非イオン性高分子化合物、及び両性の天然又は合成高分子化合物が挙げられる。カチオン性高分子化合物としては、例えばポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム液、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ポリクオタニウム−10、及びキトサンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドが挙げられる。非イオン性の合成高分子化合物として、例えばヒドロキシエチルセルロース(HEC)が挙げられる。両性の合成高分子化合物として、例えばポリクオタニウム−39(INCI名称)が挙げられる。天然由来の高分子化合物として、例えばヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解コムギタンパク質、及び(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解コラーゲンが挙げられる。
油性成分は毛髪にうるおい感を付与する。そのため、毛髪処理剤組成物は好ましくは油性成分を含有する。油性成分としては、例えば油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、アルキルグリセリルエーテル、エステル、及びシリコーンが挙げられる。
油脂としては、例えばオリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油が挙げられる。ロウとしては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。
高級アルコールとしては、例えばセチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコールが挙げられる。
炭化水素としては、例えばパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンが挙げられる。高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルとしては、例えばバチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルが挙げられる。
エステルとしては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸からなる脂肪酸コレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、及び2−エチルヘキサン酸セチルが挙げられる。
シリコーンとしては、例えば上記以外のジメチコン(メチルポリシロキサン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、上記以外のジメチコノール(末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン)、上記以外のアミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンが挙げられる。これらの油性成分の具体例の内、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
多価アルコールとしては、例えばグリコール、及びグリセリンが挙げられる。グリコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールが挙げられる。グリセリンとしては、例えばグリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンが挙げられる。
界面活性剤は、乳化剤又は各成分の可溶化剤として毛髪処理剤組成物を乳化又は可溶化し、粘度を調整したり粘度安定性を向上させたりする。界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及びノニオン性界面活性剤が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えばアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、及びスルホコハク酸エステルが挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンとしては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンが挙げられる。アルキル硫酸塩としては、例えばラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム(セトリモニウムクロリド)、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(ベヘントリモニウムクロリド)、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(ジステアリルジモニウムクロリド)、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム、及びクオタニウム−91(INCI名称)が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、及びラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)が挙げられる。
非イオン性界面活性剤の具体例としては、例えばエーテル型非イオン性界面活性剤、及びエステル型非イオン性界面活性剤が挙げられる。エーテル型非イオン性界面活性剤の具体例としては、例えばポリオキシエチレン(以下、POEという。)セチルエーテル(セテス)、POEステアリルエーテル(ステアレス)、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル(オレス)、POEラウリルエーテル(ラウレス)、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、及びPOEオクチルフェニルエーテルが挙げられる。
エステル型非イオン性界面活性剤の具体例としては、例えばモノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、及びモノミリスチン酸デカグリセリルが挙げられる。これらの界面活性剤の具体例の内、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
糖としては、例えばソルビトール、マルトース、アセチルグルコサミン、及びグリコシルトレハロースが挙げられる。防腐剤としては、例えばメチルパラベン及び安息香酸ナトリウムが挙げられる。キレート化剤としては、例えばエチレンジアミン四酢酸(EDTA)及びその塩、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(エチドロン酸、HEDP)及びその塩が挙げられる。
安定剤としては、例えばフェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸が挙げられる。pH調整剤としては、例えば乳酸、レブリン酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、クエン酸、グルタミン酸、及びアルギニンが挙げられる。酸化防止剤としては、例えばアスコルビン酸、及び亜硫酸塩が挙げられる。微生物抽出物として、例えば保湿効果を有する加水分解酵母エキスが挙げられる。無機塩としては、例えば塩化ナトリウム、及び炭酸ナトリウムが挙げられる。その他の成分として、アミノ酸の類縁体としてタウリンが挙げられる。
毛髪処理剤組成物の剤型は特に限定されず、具体例として、例えば固体状、液状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。固体状としては、例えば粉末状及び粒子状が挙げられる。液状としては、例えば水溶液、油溶液、分散液、及び乳化液が挙げられる。油溶液としては、例えばシリコーン油溶液が挙げられる。第1剤の剤型が固体状の場合、添加剤として、さらに分散剤、例えばステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩、タルク、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、デキストリン、及びデンプンを配合してもよい。
この毛髪処理剤組成物は、例えば毛髪の感触向上効果を付与するためのヘアケア剤、例えばシャンプー、リンス、及びヘアトリートメント剤として使用してもよい。この毛髪処理剤組成物は、整髪剤として使用してもよい。この毛髪処理剤組成物は、例えば染料をさらに配合することにより染毛剤組成物、例えば酸化染毛剤及び酸性染毛料として使用してもよい。この毛髪処理剤組成物は、例えば酸化剤を配合することにより、脱色剤として適用してもよい。この毛髪処理剤組成物は、例えば還元剤を配合することにより毛髪改質剤、例えばパーマネントウェーブ剤及び縮毛矯正剤、並びに脱染剤として使用してもよい。この毛髪処理剤組成物は、毛髪用の化学的な処理剤、例えば染毛剤、毛髪脱色剤、脱染剤、及び毛髪改質剤の後処理剤として適用してもよい。この毛髪処理剤組成物は、毛髪に適用した後に、水や温水で洗い流すようにして使用してもよく、水や温水で洗い流すことなく乾燥させることにより使用してもよい。
本実施形態に係る毛髪処理剤組成物は以下の利点を有する。
(1)本実施形態の毛髪処理剤組成物は、脂肪酸とフラボノイドからなる(A)脂肪酸エステル、並びに25℃における動粘度が10万mm/s以上である、ジメチコン、アミノ変性シリコーン、及びジメチコノールから選ばれる少なくとも一種の(B)シリコーンを含有する。したがって、毛髪に対し、感触の向上を図りながら、保湿性の向上効果を付与することができる。
(2)本実施形態の毛髪処理剤組成物は、特に損傷を受けた毛髪に対し、優れた感触及び保湿性の向上効果を付与することができる。したがって、本実施形態の毛髪処理剤組成物は、毛髪用の化学的な処理剤、例えば染毛剤、毛髪脱色剤、脱染剤、及び毛髪改質剤の後処理剤として好適に使用することができる。また、損傷を受けた毛髪のヘアケア剤として好適に使用することができる。
(3)好ましくは、(A)脂肪酸エステルを構成するフラボノイドは、フラバノンである。したがって、毛髪に対し保湿性をより向上させることができる。
前記実施形態は以下のように変更されてもよい。
・前記実施形態の毛髪処理剤組成物では、上記(A)脂肪酸エステル及び(B)シリコーンが、使用時において、混合物中に含有されていれば、本発明の効果を奏することができる。したがって、毛髪処理剤組成物が複数剤型として構成される場合、保存時において、(A)成分及び(B)成分はいずれの剤中に含有されてもよい。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態を更に具体的に説明する。
表1に示される各成分を混合することにより、各例の毛髪処理剤組成物としてのヘアトリートメントを調製した。なお、各表の配合量を示す数値の単位は、質量%であり、その値は各表に記載の成分の純分を示している。表中「成分」欄におけるA,Bの表記は、本願請求項記載の各成分に対応する化合物を示す。一方、表中「成分」欄におけるa,bの表記は、各比較例における本願請求項記載の各成分の対比化合物を示す。
<試験用の毛束サンプルL(低ダメージ毛)の作製>
長さ約20cmの黒髪毛束を所定の質量となるように準備し、それを脱色剤(ホーユー株式会社製、(商品名)プロマスターEX LT)で常法により脱色処理した。次に、その毛束を試験用シャンプーで洗浄した後に乾燥させた。試験用シャンプーは、ラウレス硫酸ナトリウムの10質量%水溶液である。続いて、毛束を酸化染毛剤(ホーユー株式会社製、(商品名)プロマスターEX B 7/6)を常法により染色した後に、上記試験用シャンプーで常法に従って洗浄することで試験用の毛束サンプルL(低ダメージ毛)を作製した。ここでの毛束サンプルLは、濡れた状態とされている。
<試験用毛束サンプルH(高ダメージ毛)の作製>
長さ約20cmの黒髪毛束を所定の質量となるように準備し、各黒髪毛束を脱色剤(ホーユー株式会社製、(商品名)ホーユーパウダーブリーチ)で常法により脱色処理した後、試験用シャンプーで洗浄した。試験用シャンプーは、ラウレス硫酸ナトリウムの10質量%水溶液である。次に、パーマネントウェーブ用剤(ホーユー株式会社製、(商品名)ルテアTG)で常法によりパーマ処理し、上記試験用シャンプーで洗浄した後に乾燥させた。続いて、毛束を酸化染毛剤(ホーユー株式会社製、(商品名)プロマスターEX B 7/6)を常法により染色した後に、上記試験用シャンプーで常法に従って洗浄することで試験用の毛束サンプルH(高ダメージ毛)を作製した。ここでの毛束サンプルHは濡れた状態とされている。
<ヘアトリートメントの適用>
試験用の毛束サンプルL,Hに各例の毛髪処理剤組成物としてのヘアトリートメントを適量塗布した後、そのヘアトリートメントを洗い流すことなく毛束サンプルL,Hをドライヤーで乾燥させた。
<指通りの評価>
上記ヘアトリートメントの適用後の毛束サンプルについて、その感触を指通りとして評価した。パネラー20名が各例のヘアトリートメントを適用した毛束サンプルL,Hに指を通すことで、指通りの良さについての官能評価を行った。パネラー20名のうち、指通りの良さを感じると判定した人数に基づいて、以下の5段階で評価した。
20〜17名:評価5
16〜13名:評価4
12〜9名:評価3
8〜5名:評価2
4〜0名:評価1
各表には、各例における指通りの評価結果を併記している。
<水分保持性>
上記ヘアトリートメントの適用後の毛束サンプルについて、その保湿性を水分保持性として評価した。上記の指通りを評価した後の毛束サンプルL,Hを25℃、50%RH(相対湿度)の条件下に24時間放置した後に、25℃、10%RHの条件下に24時間放置することで、調湿処理を施した。こうした毛束サンプルL,Hを精秤した質量を調湿質量W1とした。
続いて、乾燥剤(五酸化二リン)を収容したデシケータ内に、毛束サンプルL,Hを静置するとともに、そのデシケータ内を減圧した状態で1週間放置することで前記毛束サンプルL,Hを乾燥させた。その後の毛束サンプルL,Hを精秤した質量を絶乾質量W2とした。
コントロールの場合は、試験用の毛束サンプルL,Hにヘアトリートメントを塗布することなくドライヤーで乾燥した後に、上記と同様に調湿処理後の質量及び乾燥後の質量を精秤し、それぞれ調湿質量C1及び絶乾質量C2とした。
調湿質量W1,C1及び絶乾質量W2,C2から以下の式に従って水分保持効果指数を求めた。
水分保持効果指数=(W1−W2)/(C1−C2)×100
この水分保持効果指数の値から以下の基準により、水分保持性を5段階で評価した。
水分保持効果指数110以上:評価5
水分保持効果指数107以上110未満:評価4
水分保持効果指数103以上107未満:評価3
水分保持効果指数101以上103未満:評価2
水分保持効果指数101未満:評価1
Figure 0005411590
各表に示されるように、各実施例に係る染毛剤は、各比較例に対し、毛髪の指通りに優れ且つ水分保持性に優れることが分かった。
ヘアトリートメント中において脂肪酸とフラボノイドのエステルである(A)脂肪酸エステルを含有しない比較例1、及びフラバノンであるヘスペレチンを含有する比較例2は、各実施例に対し、水分保持性の評価がいずれも低いことが分かった。
ヘアトリートメント中において(B)シリコーンを含有しない比較例3、25℃における動粘度が10万mm/s以下であるシリコーンを含有する比較例4〜6は、各実施例に対し、特に高ダメージ毛の指通り及び水分保持性の評価が低いことが分かった。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下に追記する。
(a)毛髪用の化学的な処理剤及びヘアケア剤として適用される前記毛髪処理剤組成物。したがって、特に損傷を受けた毛髪に対し、優れた感触及び保湿性の向上効果を付与することができる。(b)前記毛髪処理剤組成物を毛髪に塗布し、洗い流すことなく乾燥させることを特徴とする前記毛髪処理剤組成物の使用方法。本発明の効果を十分に発揮させることができる。

Claims (3)

  1. 脂肪酸とフラボノイドからなる(A)脂肪酸エステル、並びに25℃における動粘度が10万mm/s以上である、ジメチコン、アミノ変性シリコーン、及びジメチコノールから選ばれる少なくとも一種の(B)シリコーンを含有する毛髪処理剤組成物。
  2. 前記フラボノイドは、フラバノンであることを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理剤組成物。
  3. 前記(B)シリコーンの動粘度は、25℃における動粘度が30万mm/s以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の毛髪処理剤組成物。
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