JP5411590B2 - 毛髪処理剤組成物 - Google Patents
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Description
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の毛髪処理剤組成物において、前記(B)シリコーンの動粘度は、25℃における動粘度が30万mm2/s以上であることを特徴とする。
本実施形態の毛髪処理剤組成物は、特定の(A)脂肪酸エステル及び(B)シリコーンを含有する。(A)脂肪酸エステルは、脂肪酸とフラボノイドとのエステルである。(A)脂肪酸エステルは、毛髪の保湿性を向上させる。(A)脂肪酸エステルを構成する脂肪酸は、特に限定されず、飽和脂肪酸であっても不飽和脂肪酸であってもいずれでもよい。脂肪酸の炭素数は、特に限定されず炭素数10以下の脂肪酸及び炭素数11以上の高級脂肪酸のいずれでもよい。高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が挙げられる。(A)脂肪酸エステルを構成するフラボノイドとしては、例えばフラボン、イソフラボン、フラボノール、フラバノン、フラバノール、フラバン−3,4−ジオール、フラバン−3−オール、アントシアニジン、オーロン、及びカルコンが挙げられる。これらの中でも、毛髪の保湿性の向上効果が優れる観点から、フラバノンが好ましい。フラバノンとしては、例えばエリオディクティオール、ホモエリオディクティオール、ヘスペレチン、及びナリンゲニンが挙げられる。これらの脂肪酸エステルの中でも、毛髪の保湿性の向上効果が優れる観点から、ラウリン酸とヘスペレチンのエステルであるラウリン酸ヘスペレチンが好ましい。尚、(A)脂肪酸エステルを構成するフラボノイドは、脂肪酸とエステル結合するために、分子中に水酸基を1又は2以上有する。
上記の一般式(1)で表されるアミノ変性シリコーンの具体例としては、例えばアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(アミノプロピルジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(アモジメチコン)、及びアミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体が挙げられる。これらのアミノ変性シリコーンは単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。これらのアミノ変性シリコーンの具体例は、アミノ変性シリコーンの中でも、毛髪の感触を向上する効果に優れる。好ましくは、アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体が挙げられる。
(1)本実施形態の毛髪処理剤組成物は、脂肪酸とフラボノイドからなる(A)脂肪酸エステル、並びに25℃における動粘度が10万mm2/s以上である、ジメチコン、アミノ変性シリコーン、及びジメチコノールから選ばれる少なくとも一種の(B)シリコーンを含有する。したがって、毛髪に対し、感触の向上を図りながら、保湿性の向上効果を付与することができる。
前記実施形態は以下のように変更されてもよい。
表1に示される各成分を混合することにより、各例の毛髪処理剤組成物としてのヘアトリートメントを調製した。なお、各表の配合量を示す数値の単位は、質量%であり、その値は各表に記載の成分の純分を示している。表中「成分」欄におけるA,Bの表記は、本願請求項記載の各成分に対応する化合物を示す。一方、表中「成分」欄におけるa,bの表記は、各比較例における本願請求項記載の各成分の対比化合物を示す。
長さ約20cmの黒髪毛束を所定の質量となるように準備し、それを脱色剤(ホーユー株式会社製、(商品名)プロマスターEX LT)で常法により脱色処理した。次に、その毛束を試験用シャンプーで洗浄した後に乾燥させた。試験用シャンプーは、ラウレス硫酸ナトリウムの10質量%水溶液である。続いて、毛束を酸化染毛剤(ホーユー株式会社製、(商品名)プロマスターEX B 7/6)を常法により染色した後に、上記試験用シャンプーで常法に従って洗浄することで試験用の毛束サンプルL(低ダメージ毛)を作製した。ここでの毛束サンプルLは、濡れた状態とされている。
長さ約20cmの黒髪毛束を所定の質量となるように準備し、各黒髪毛束を脱色剤(ホーユー株式会社製、(商品名)ホーユーパウダーブリーチ)で常法により脱色処理した後、試験用シャンプーで洗浄した。試験用シャンプーは、ラウレス硫酸ナトリウムの10質量%水溶液である。次に、パーマネントウェーブ用剤(ホーユー株式会社製、(商品名)ルテアTG)で常法によりパーマ処理し、上記試験用シャンプーで洗浄した後に乾燥させた。続いて、毛束を酸化染毛剤(ホーユー株式会社製、(商品名)プロマスターEX B 7/6)を常法により染色した後に、上記試験用シャンプーで常法に従って洗浄することで試験用の毛束サンプルH(高ダメージ毛)を作製した。ここでの毛束サンプルHは濡れた状態とされている。
試験用の毛束サンプルL,Hに各例の毛髪処理剤組成物としてのヘアトリートメントを適量塗布した後、そのヘアトリートメントを洗い流すことなく毛束サンプルL,Hをドライヤーで乾燥させた。
上記ヘアトリートメントの適用後の毛束サンプルについて、その感触を指通りとして評価した。パネラー20名が各例のヘアトリートメントを適用した毛束サンプルL,Hに指を通すことで、指通りの良さについての官能評価を行った。パネラー20名のうち、指通りの良さを感じると判定した人数に基づいて、以下の5段階で評価した。
16〜13名:評価4
12〜9名:評価3
8〜5名:評価2
4〜0名:評価1
各表には、各例における指通りの評価結果を併記している。
上記ヘアトリートメントの適用後の毛束サンプルについて、その保湿性を水分保持性として評価した。上記の指通りを評価した後の毛束サンプルL,Hを25℃、50%RH(相対湿度)の条件下に24時間放置した後に、25℃、10%RHの条件下に24時間放置することで、調湿処理を施した。こうした毛束サンプルL,Hを精秤した質量を調湿質量W1とした。
水分保持効果指数=(W1−W2)/(C1−C2)×100
この水分保持効果指数の値から以下の基準により、水分保持性を5段階で評価した。
水分保持効果指数107以上110未満:評価4
水分保持効果指数103以上107未満:評価3
水分保持効果指数101以上103未満:評価2
水分保持効果指数101未満:評価1
(a)毛髪用の化学的な処理剤及びヘアケア剤として適用される前記毛髪処理剤組成物。したがって、特に損傷を受けた毛髪に対し、優れた感触及び保湿性の向上効果を付与することができる。(b)前記毛髪処理剤組成物を毛髪に塗布し、洗い流すことなく乾燥させることを特徴とする前記毛髪処理剤組成物の使用方法。本発明の効果を十分に発揮させることができる。
Claims (3)
- 脂肪酸とフラボノイドからなる(A)脂肪酸エステル、並びに25℃における動粘度が10万mm2/s以上である、ジメチコン、アミノ変性シリコーン、及びジメチコノールから選ばれる少なくとも一種の(B)シリコーンを含有する毛髪処理剤組成物。
- 前記フラボノイドは、フラバノンであることを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理剤組成物。
- 前記(B)シリコーンの動粘度は、25℃における動粘度が30万mm2/s以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の毛髪処理剤組成物。
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