JP5408832B2 - マクロセル状音響発泡体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は吸音及び遮音のための音響システムに用いられるマクロセル状音響発泡体及びその製造方法に関する。
発泡体及び発泡物品は吸音及び遮音のための音響システムにしばしば用いられる。そのような発泡体は、様々な市場分野(家庭用品、自動車、建築及び建設、等々)のために開発される場合、しばしば音響特性要求と適切な耐火コードに適合することが要求される。望ましい耐火度を達成するために、種々の難燃剤がそのような発泡樹脂の調合にしばしば加えられる。不幸なことに、調合において加えられる典型的な難燃剤及び他の添加剤は発泡体に多くの問題点を引き起こす。
難燃剤はポリマーのゲル粘度及び溶融強度に及ぼすそれらの影響により劣ったセル構造とセルの崩壊を引き起こす。難燃剤はまた発泡工程において核剤として作用し更なる核生成サイトを供給するので、結果として異なった特性をもつ多くの小さなセルを生成する。不幸なことに、小さなセルの発泡体は大きなセル発泡体と異なり吸音のためには音響学的に活性ではない。
米国特許4,277,569号は断熱材及びパッド用の難燃化ポリオレフィンの製造法を教示している。しかしながら、この特許は音響用途またはそれらの製造のためのマクロセル状の発泡体又は難燃化マクロ分子発泡体を記載していない。
マーチンライマーらの名前で2000年1月19日出願の米国出願番号60/178,516号は音の取り扱いに有用なマクロ分子発泡体の組成及びその製造法を教示している。バラーチョウダリーらの名前で1999年12月3日出願の米国出願番号60/168,844号は実質上ランダムなエチレンスチレンインターポリマー及びブレンド物から造られた物品の製造において難燃剤と難燃化相乗剤の使用を教示している。
しかしながら、重要な市場ではなお大きなセルで、良好な難燃性をもつ音響的に活性な発泡体を必要としている。本発明の開示はいくつかの商業用途に好適な良好な難燃性と音響特性を併せ持つそのようなマクロセル状の音響発泡体の組成物とその製造方法を教示する。本発明の鍵は核の少ない発泡体組成物の選択と、選択された難燃剤との組み合わせ及び特定のダイ圧力での調合押し出しである。調合は1以上のエチレン又はα−オレフィンホモポリマー樹脂又はそれらのブレンド物に基づく。調合は所望により、第二のポリマー成分、セル拡大剤、及び有機又は無機の難燃化相乗剤を含む。
発明が解決しようとする課題
本発明の目的は、吸音及び遮音のための音響システムの商業用途に好適な、良好な難燃性と音響特性を併せ持つマクロセル状の音響発泡体の組成物とその製造方法を提供することにある。
課題を解決するための手段
本発明の一態様は、(A)1以上のエチレンホモポリマー、1以上のC−C20 α−オレフィンポリマー、又はそれらの組み合わせ、(B)1以上のハロゲン化難燃剤、(C)所望により、成分A以外の1以上のポリマー、及び(D)所望により、1以上の難燃化相乗剤からなるマクロセル状音響発泡体である。
本発明の他の態様は、下記に示されるような、少なくとも1の発泡剤及び少なくとも1のポリマー状樹脂組成物からなる発泡性ゲルを予備発泡臨界圧力よりは大きいが該予備発泡臨界圧力の4倍以下であるダイ圧力で行うことを特徴とするマクロセル状音響発泡体の製造方法である。
本発明の他の態様は、特に(A)1以上のエチレンホモポリマー、1以上のC−C20 α−オレフィンポリマー、又はそれらの組み合わせ、(B)1以上のハロゲン化難燃剤、(C)所望により、成分A以外の1以上のポリマー、及び(D)所望により、1以上の難燃化相乗剤からなる、本発明の上記製造方法によって得られるまたは調製される、事務所の仕切り壁、自動車用デカップラー、家庭用電気機器の遮音材、遮音パネル又は機械包装材の形態であるマクロセル状音響発泡体である。
本発明の他の態様は、特に難燃性が要求される環境における音響吸収材料又は音響遮音材料としての、マクロセル状音響発泡体の使用である。
本明細書で或るグループに属する元素又は金属に関して参照される全てはCRC Press,Inc.によって1989年に刊行された元素の周期律表による。また基またはグループに関する参照はグループの番号付けのためのIUPACシステムを使用してこの周期律表に反映される基またはグループである。
ここで参照される数値は低い値と高い値の間で少なくとも2単位の分離がある場合を除き、低い値から上限値までの全ての値を1単位の増分で含む。例えば、もし成分の量又は、例えば、温度、圧力、時間等々のようなプロセス変数が、例えば、1から90、好ましくは20から80、より好ましくは30から70であると述べる場合、それは15から85、22から68、43から51、30から32等々のような値がこの明細書では表現上列挙されることを意味している。1以下の値に対しては、1単位が0.0001、0.001,0.01又は0.1であることが適切とみなされる。これらは、何が明確に意図されているかそして列挙されている最小値と最大値の間の数値の全ての可能な組み合わせがこの明細書では同様な表現で述べられているとみなされべき例に過ぎない。
用語“難燃剤”はここではハロゲン含有化合物又は本発明の組成物に難燃性を与える化合物であればいかなる混合物であることもできる難燃剤を示すために使用される。
用語“難燃化相乗剤”はここでは難燃剤、特にハロゲン化難燃剤の効率を促進する無機又は有機化合物を示すために使用される。
用語“インターポリマー”はここでは少なくとも2の異なるモノマーがインターポリマーを形成するために重合されているポリマーを示すために使用される。これにはコポリマー、ターポリマー、等々が包含される。
用語“マクロセル状音響発泡体”はここではASTM D3576に従ったとき、1.5mmから15mm、好ましくは2mmから10mm、より好ましくは3mmから10mm、そして最も好ましくは4mmから8mmの範囲にある平均セルサイズをもち、そして35mmの厚さで(ASTM E−1050により250、500、1000及び2000Hzで測定したとき)0.15より大きい、好ましくは0.20より大きい、より好ましくは0.25より大きい、さらにより好ましくは0.30より大きい平均音吸収係数をもつ発泡体を示すために使用される。
用語“予備発泡臨界ダイ圧力”は発泡プロセスの観察によって実験的に決定されるのがベストで、そしてここではダイでポップ音が聞こえ、そして結果として発泡体が早すぎる核生成とダイリップ内での発泡体の膨張によって引き起こされる粗い表面となる最小ダイ圧力として定義される。
発泡体の製造
エチレンポリマー発泡体構造の製造方法とそれらの加工方法に関する優れた教示はC.P.Park.の“Polyolefin Form”,第9章、Handbook of Polymer Forms and Technology,D.Klempner and K.C.Frisch,Hanser Publishers,ミュンヘン、ウイーン、ニューヨーク、バルセロナ(1991)に見出すことができ、ここでは参照として取り込まれている。
本発明のマクロセル状発泡体の製造方法には多くの部分で従来の押し出し発泡プロセスが包含される。発泡体はエチレン性ポリマー材料を熱調製し可塑化又は溶融ポリマー材料を形成し、それらに発泡剤を含有させて発泡性ゲルを生成させ、次いで該ゲルをダイを通して発泡製品に発泡させる。発泡剤を混合する前に、ポリマー材料はそのガラス転移温度又は融点でまたはそれ以上の温度まで加熱される。発泡剤は所望により押し出し機、ミキサー、ブレンダー、又は類似物のような公知の手段によって溶融ポリマー材料に含有させるか又は混合させる。発泡剤は溶融ポリマー材料の実質上の膨張を防止するために十分な高い圧力下で溶融ポリマー材料と混合されそして発泡剤を溶融ポリマー材料中に均一に分散させることが好ましい。所望により、核剤が必要に応じポリマー溶融下でブレンドされるか又は可塑化又は溶融前にポリマー材料にドライブレンドされる。発泡性ゲルは典型的には発泡体構造の物理特性を最適化するためにより低い温度まで冷却される。ゲルはそれから所望の形状のダイを通して減圧又は低い圧力ゾーンに押し出し又は移送され発泡体構造を形成する。低い圧力ゾーンは発泡性ゲルがダイを通して押し出される前に維持されている圧力よりも低い圧力である。低い圧力は所望により超又は高真空下でもよいが、大気圧レベルが好ましい。
しかしながら、本発明の製造方法において臨界的な事はマクロセル状発泡体の製造方法が、予備発泡臨界ダイ圧力よりは大きいが予備発泡臨界ダイ圧力の4倍、より好ましくは3倍、よりさらに好ましくは2倍までの高さの押し出しダイ圧力を使用することにある。
予備発泡臨界ダイ圧力の範囲は、温度及び圧力の関数としての溶融ポリマー中の発泡剤の溶解性データに基づく計算から概算することができる。内挿又は外挿のために、フローリーハギンス式又はアイリング及びヘンリーの式が使用できる。
フローリーハギンス理論は温度及び圧力の関数としての溶解度の暗黙の関係式を提供し、そしてトライアンドエラーによる解法を必要とする。
アイリング式及びヘンリー式はより容易に遂行できる温度と圧力の関数としての溶解度の暗黙の関係式を提供する。温度及び圧力の関数としての低密度ポリエチレン中のイソブタン(及び他の発泡剤)の溶解度はB.I.ChaudharyとA.I.Johnによって決定されそしてJournal of Cellular Plastics,Vol.34,No.4,p312−328(1998)に報告されている。実験データは三つの温度で提供されている:145℃、160℃、及び200℃。下記の式を使用すると、108℃での溶解曲線が予測できそして溶解度9%(重量)、即ち90mg/gポリマーに対応する圧力は予備発泡臨界ダイ圧力として読み取ることができる。
一定圧力において、アイリング式は、S=So*exp(−△H/RT)
によって与えられる。
ここでSは温度でのガスの溶解度、So は参照条件における溶解度、△HはエンタルピーでTは温度(K)
一定圧力において、ヘンリー式は、p=K Sによって与えられる。
ここでpはガスの分圧、Kは定数そしてSは溶解度
圧力を固定すると、或る温度における溶融物中のガスの溶解度は2個の実験温度における溶解度から計算できる。このようにして、108℃(発泡温度)、40バールでの溶解度は、アイリング式を使用して40バールで145℃及び160℃での溶解度から計算できる。
108℃、40バールでの溶解度を知ると、ヘンリー式はポリエチレン中のイソブタンの溶解度9重量%に対応する圧力を計算するために使用することができる。これは溶融ポリマー中にイソブタンを溶解させておくための最小圧力でありそれゆえに予備発泡臨界ダイ圧力である。
実験データの点在により、108℃への外挿は、選択されたデータに従属する予備発泡臨界ダイ圧力の値を変化させる。このように実験データの外挿によって得られる予備発泡臨界ダイ圧力はそれゆえ信頼性がない。即ち、引例に記載されている実験手順は108℃での溶解度曲線を一般化するために使用されそして予備発泡臨界ダイ圧力を求めるための9pphのイソブタン溶解度に対応する圧力を外挿なしで直接決定することを推奨する。
予備発泡臨界ダイ圧力はポリマー成分のみでなく難燃剤、難燃化相乗剤及びセル増大剤のような追加の添加剤を含む調合で実験的に決定されるのがベストである。典型的にはいくつかの予備発泡ダイ圧力で発泡体を調製し次いでダイ圧力の発泡体セルサイズと外観に及ぼす影響を決定することによって達成される。予備発泡臨界ダイ圧力以下では、発泡体の質は急激に低下し、表面セルの破壊によって発泡体上に粗い肌が観察されそして典型的には発泡剤の急速な脱気によってクラックノイズが聞こえる。高すぎるダイ圧力では、発泡体は核を生成する傾向にあり典型的には予備発泡臨界ダイ圧力の4倍までの値に対応するセルサイズ上限で重大なロスを引き起こす。
本発明の他の態様においては、生じた発泡体構造は所望によりエチレンポリマー材料をマルチオリフィスダイを通して押し出すことによって合体した糸状に形成されるが、その場合押し出し圧力は予備発泡臨界ダイ圧力より大きいが予備発泡臨界ダイ圧力の4倍、好ましくは3倍、より好ましくは2倍までの高さで実施される。オリフィスは発泡工程の過程で起こる溶融押し出し物の隣接した流れと接触表面の間の接触がお互いに十分接着し単一の発泡構造を生ずるように配置される。ダイを出る溶融押し出し物の流れは糸またはプロフィール形状を取り、望ましくは発泡し、合体し、そしてお互いに接着して単一の発泡体構造を形成する。
望ましくは、合体した個々の糸又はプロフィールは発泡体の製造、加工、及び使用時に遭遇する応力下で糸のほつれを防止するために単一の構造に接着しておくべきである。合体糸形状の発泡体構造の製造装置と製造方法は米国特許3,573,152号及び4,824,720号に見られ、いずれもここでは引例として参照する。
択一的に、生ずる発泡体構造は、後で引例として参照するように米国特許4,323,528号に見られる積層押し出しプロセスで製造するのが便利である。
このプロセスでは、大きな横断面積をもつ低密度発泡体構造は1)エチレン性ポリマー材料と発泡剤のゲルを加圧下でゲルが膨張するときにゲル粘度が発泡剤を十分保持できる温度で発泡させ、2)ゲルを発泡させない温度、圧力に維持された保持ゾーン(ゲルが発泡する低圧ゾーンに開いているオリフィスを特徴とする出口ダイ、及び開放可能なゲートを閉じるダイオリフィスを有する)にゲルを押し出し、3)定期的にゲートを開き、4)実質上可動ピストンによるゲルにかかる機械的圧力を併用してダイオリフィスを通して保持ゾーンから低圧ゾーンに、ダイオリフィスでの実質上の発泡が起こる速度より大きく、横断面又は形状の実質的な不規則性が起こる速度より小さい速度で押し出し、そして5)発泡体構造を作るために、押し出されたゲルを少なくとも1次元には拘束されずに膨張させ、そして6)ここでは押し出し圧力は発泡が起こる予備発泡臨界ダイ圧力よりは大きいが予備発泡臨界ダイ圧力の4倍、より好ましくは3倍、よりさらに好ましくは2倍までの圧力でのみ実施できる。
発泡体構造を作るのに有用な発泡剤には無機薬剤、有機発泡剤及び化学発泡剤が包含される。好ましい無機発泡剤としては炭酸ガス、窒素、アルゴン、水、空気、窒素、そしてヘリウムが包含される。有機発泡剤としては炭素数1−6の脂肪族炭化水素、炭素数1−3の脂肪族アルコール、及び完全に又は部分的にハロゲン化した1−4の炭素数をもつ脂肪族炭化水素が包含される。脂肪族炭化水素にはメタン、エタン、プロパン、ブタン、イソブタン、n−ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、及び類似物が包含される。脂肪族アルコールにはメタノール、エタノール、n−プロパノール、及びイソプロパノールが包含される。完全に又は部分的にハロゲン化した脂肪族炭化水素にはフルオロカーボン、クロロカーボン、及びクロロフルオロカーボンが包含される。フルオロカーボンの例としてはメチルフルオライド、パーフルオロメタン、エチルフルオライド、1,1−ジフルオロエタン(HFC−152a)、1,1,1−トリフルオロエタン(HFC−143a)、1,1,1,2−テトラフルオロ−エタン(HFC−134a)、ペンタフルオロエタン、ジフルオロメタン、パーフルオロエタン、2,2−ジフルオロプロパン、1,1,1−トリフルオロプロパン、パーフルオロプロパン、ジクロロプロパン、ジフロロプロパン、パーフルオロブタン、パーフルオロシクロブタンが包含される。本発明で使用される部分的にハロゲン化したフロロカーボン及びクロロフルオロカーボンとしては塩化メチル、メチレンクロライド、塩化エチル、1,1,1−トリクロロエタン、1,1−ジクロロ−1フルオロエタン(HCFC−141b)、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン(HCFC−142b)、1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタン(HCFC−123)及び1−クロロ−1,2,2,2−テトラフルオロエタン(HCFC−124)が包含される。完全にハロゲン化したクロロフルオロカーボンとしてはトリクロロモノフルオロメタン(CFC−11),ジクロロジフルオロメタン(CFC−12)、トリクロロトリフルオロエタン(CFC−113)、1,1,1−トリフルオロエタン、ペンタフルオロエタン、ジクロロテトラフルオロエタン(CFC−114)、クロロヘプタフルオロプロパン、及びジクロロ−ヘキサフルオロプロパンが包含される。化学発泡剤にはアゾジカーボンアミド、アゾジイソブチロ−ニトリル、バリウムアゾジカーボキシレート、n,n’−ジメチル−n,n’−ジニトロソテレフタルアミド、及びベンゼンスルフォンヒドラジド、4,4−オキシベンゼンスルフォニルセミカルバジド、及びp−トルエンスルフォニルセミカルバジドトリヒドラジノトリアジンが包含される。好ましい発泡剤としてはプロパン、n−ブタン、イソブタン、HCFC−142b、HFC−152a、炭酸ガス及びこれらの混合物が包含される。
発泡ポリマーゲルを発泡させるためにポリマー溶融材料に内包される発泡剤の量は典型的には0.2から5.0、好ましくは0.5から3.0、そして最も好ましくは1.0から2.50gモル/kg−ポリマーである。しかしながら、これらの範囲は本発明の範囲を限定するものではない。
本発明の発泡体は好ましくは発泡溝を有し、より好ましくは少なくとも1表面の面積10cm 当たり平均で少なくとも1の、好ましくは少なくとも5の、より好ましくは少なくとも10の、さらに好ましくは少なくとも20の、よりさらに好ましくは少なくとも30の発泡溝であるような、発泡体の少なくとも1表面から拡がる多数の発泡溝を有することが望ましい。ここで使用される用語“多数”とは少なくとも2を意味する。好ましい態様においては、本発明の発泡体は少なくとも7の発泡溝を有する。
発泡溝は好ましくは少なくとも1の表面における平均直径が少なくとも0.1mm、より好ましくは少なくとも0.5mm、そしてよりさらに好ましくは少なくとも1mmで好ましくはASTM D3576に従って測定した発泡体の平均セルサイズに近いことが望ましい。発泡体の1以上の表面は発泡体の少なくとも1表面から拡がる平方センチ当たり少なくとも4の発泡溝を平均として持つことが好ましい。
ポリマー発泡体は発泡した表面に垂直な厚みが平均で少なくとも25mmであることが好ましくそしてポリマー発泡体はポリマー発泡体表面から下に平均で少なくとも5mmの深さであることが好ましい。
典型的には、穴あけはベース発泡体を1以上のとがった、鋭い物体で刺すことを含む。好ましいとがった、鋭い物体としては針、スパイク、ピン、又は爪が包含される。さらに、発泡にはドリルでの穴あけ、レーザー切断、高圧流体切断、エアガン、又は発射体を含んでいてもよい。異なった目的のために好ましい発泡溝を作り出す方法、即ち発泡体からの発泡剤の発散を促進させる方法の説明は米国特許5,585,058号に参照として述べられている。
さらに、ベース発泡体は膨張の過程で発泡体を引っ張ることによってセルを拡大するように調製されてもよい。そのような引っ張りは水平方向のセルサイズを変化又はしばしば増加させることなしでセルを拡大する。このように、引っ張りは垂直方向(EH平均)に直行する方向の平均セルサイズを増加させそして穴あけを促進する。
ベース発泡体の穴あけは方形パターン及び三角パターンを含むいかなるパターンで穴あけされてもよい。ベース発泡体に穴をあける鋭いとがった物体の特定の直径の選択は平均セルサイズ、意図する穴あけのスペース、本発明の発泡体の穴あけに有用な、とがった、鋭い物体の種類を含む多くの要因に依存するが、典型的には1mmから4mmの直径をもつ。
圧縮はセルを開く追加的手段として使用される。圧縮は発泡体の1以上の表面に外力を与えそしてこのように発泡体のセルを開くのに十分な手段によって行われてもよい。穴あけの過程又は後の圧縮はセル壁を横切る圧力差が大きくなるために穴あけによって造られる溝近傍のセル壁を破壊するのに特に有効である。さらに、ニードルパンチと異なり、圧縮は全ての方向に面したセル壁を破壊することができ、それによって音吸収に望ましい曲がりくねった通路を作り出すことができる。
ベース発泡体の閉じたセルを機械的に開くことはセル壁及び支柱の大きな孔を作ることによってベース発泡体の空気流れの抵抗力を低下させる。 いずれにせよ、
そうすることによる特殊な手段に関係なく、そのようなベース熱可塑性ポリマー発泡体の閉じたセルを機械的に開くことは音吸収や遮音用途への発泡体の有用性を高めるのに貢献する。
もちろん、機械的に開かれたセルの割合は、セルサイズ、セル形状、開口手段、及びベース発泡体に適用される開口手段の適用量を含む多くの要因に依存する。
結果として得られる発泡体構造は良好なサイズ安定性を示すことが好ましい。好ましい発泡体は発泡体の膨張後30秒で測定された初期体積に対して1ヶ月以内で80%以上回復する。体積は水の体積置換のような好ましい方法で測定される。
さらに、所望により、発泡体セルのサイズを制御するために、核剤を加えてもよい。好ましい核剤としては炭酸カルシウム、タルク、クレイ、酸化チタン、シリカ、硫酸バリウム、珪藻土、クエン酸と重炭酸ナトリウムの混合物、及びその類似物のような無機物質が包含される。採用される核剤の量はポリマー樹脂100重量部当たり0から5重量部の範囲である。
得られる発泡体の構造は実質上架橋しないものか又は未架橋である。発泡体構造からなるポリマー材料は実質上架橋していない。
発泡体構造はまた実質上架橋していてもよい。架橋は架橋剤を添加するか又は照射によって起こる。架橋の導入及び発泡又は膨張に影響を及ぼす高められた温度に暴露することは同時に又は連続的に起こってもよい。もし架橋剤が使用されるなら、化学発泡剤と同様な方法でポリマー材料に含有させる。さらに、もし架橋剤が使用されるなら、発泡性溶融ポリマー材料は架橋剤又は発泡剤の分解を防止するためそしてまた早すぎる架橋を防止するために好ましくは150℃以下の温度に加熱又は暴露される。もし照射架橋が使用されるなら、発泡性溶融ポリマー材料は発泡剤の分解を防止するために好ましくは160℃以下の温度に加熱又は暴露される。発泡性溶融ポリマー材料は発泡体構造を形成するために望ましい形状のダイを通して押し出し又は移送される。発泡体構造はそれから架橋されそして発泡体構造を形成するためにオーブン中のような高められた又は高い温度(典型的には、150℃−250℃)で膨張させられる。もし照射架橋が使用されるなら、発泡性構造はポリマー材料を架橋するために照射され、それから上記のような高められた温度で膨張させられる。本発明の構造は架橋剤又は照射のどちらかを使用して上記プロセスに従ってシート又は薄板形状に作るのが有利である。
本発明の発泡体構造はGB2,145,961号に記載されているロング−ランドダイを使用した押し出しプロセスによって連続板状構造に造られる。このプロセスではポリマー、分解性発泡剤及び架橋剤は押し出し機中で混合され、ロング−ランドダイ中でポリマーを架橋し発泡剤を分解させるために加熱する;そして適当な潤滑剤で発泡体構造とダイの接触を潤滑化されたダイを通して発泡体構造を形状化し処理する。
結果として得られる発泡体構造は閉じたセルでも開いたセルでもどちらでもよい。開口セルの割合はASTM D2856−Aに従って測定したとき0から100体積%の範囲である。
得られる発泡体構造は300以下、好ましくは100以下、より好ましくは60以下そして最も好ましくは10から50kg/m の密度を持つことが好ましい。
マクロセル状発泡体はASTM D3576に従った平均セルサイズが1.5mmから15mm、好ましくは2mmから10mm、より好ましくは3mmから10mm、そして特に好ましくは4mmから8mmである。好ましい密度とセルサイズは本発明の範囲をなんら限定するものではない。
本発明の製造方法で作られるマクロセル状発泡体は予備発泡臨界ダイ圧力が決定できるいかなるポリマーの組み合わせから造られてもよい。好ましくは、発泡させる樹脂はエチレン又はα−オレフィンホモポリマー樹脂又は1以上の該エチレン又はα−オレフィンホモポリマーのブレンド物からなる。発泡させる樹脂はまた1以上の該エチレン又はα−オレフィンホモポリマーと第2のポリマー成分とのブレンド物からなることもできる。第2のポリマー成分としては、限定はしないが、エチレン/α−オレフィンインターポリマー(ポリオレフィンエラストマー、及びポリオレフィンプラストマーを含む)又は1以上の実質上ランダムなインターポリマー、又はそれらの組み合わせを包含する。
α−オレフィンホモポリマー
ポリオレフィン樹脂としてはポリエチレン又はC−C20 のα−オレフィンホモポリマー又はそれらの組み合わせ、好ましくはポリエチレン又はC−C10 のα−オレフィンホモポリマー又はそれらの組み合わせ、最も好ましくはポリエチレン又はポリプロピレンを含むインターポリマー、又はそれらの組み合わせが包含される。そのようなポリエチレン樹脂の種類のひとつは一般的に遊離のラジカル開始剤を使用する高圧重合プロセスによって製造され伝統的な長鎖分岐の低密度ポリエチレン(LDPE)となる。本組成物で採用されるLDPEは通常0.935g/cc(ASTM D792)以下の密度と0.01から100、好ましくは0.05から50、より好ましくは0.1から20g/10分(ASTM D1238、条件190°/2.16で決定される)メルトインデックスをもつ。
ここで用いられる場合、用語“プロピレンポリマー”はそのモノマー単位の少なくとも50重量%が直接プロピレンから導かれているポリマーを意味する。プロピレンポリマーに含まれるプロピレン以外の好ましいエチレン性不飽和モノマーとしてはオレフィン、酢酸ビニル、メチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタクリレート、アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、及び無水マレイン酸が包含される。適切なプロピレンインターポリマーとしてはランダム、ブロック、及びプロピレンとエチレン、C−C10 の1−オレフィン、及びC−C10 のジエンからなる群から選択されるオレフィンとのグラフトコポリマー又はインターポリマーを包含する。プロピレンインターポリマーにはまたプロピレンとエチレンとC−C8 の1−オレフィンからなる群から選択される1−オレフィンとのランダムターポリマーが包含される。C−C10 の1−オレフィンには、例えば、1−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、3,4−ジメチル−1−ブテン、1−ヘプテン、3−メチル−1−ヘキセン、及びその類似物のような線状及び分岐状のC−C10 の1−オレフィンが包含される。C−C10 のジエンの例としては1,3−ブタジエン、1,4−ペンタタジエン、イソプレン、1,5−ヘキサジエン、及び2,3−ジメチル−1,3−ヘキサジエンが包含される。ここで用いられるとき、用語“インターポリマー”は2以上の異なったモノマーの反応から導かれるポリマーを意味しそして、例えば、コポリマーやターポリマーを含む。
プロピレンポリマー材料はもっぱら1以上のプロピレンホモポリマー、1以上のプロピレンコポリマー、及び1以上のプロピレンホモポリマーとコポリマーのブレンド物からなる。ポリプロピレンは好ましくは少なくとも70、より好ましくは少なくとも90、よりさらに好ましくは100重量%のプロピレンモノマー単位からなる(即ち、プロピレンホモポリマーが好ましい)。
プロピレンポリマーは好ましくは少なくとも100,00の重量平均分子量(Mw)をもつ。Mwは公知の方法で測定することができる。
プロピレンポリマーはまた好ましくは1より小さい分岐指数をもつ。分岐指数はこの特定の発明のために選ばれる長鎖分岐の度合いを定量化する尺度となる。
分岐指数の定義とその決定方法は米国特許4,916,198号の欄3、65行から欄4、30行に記載されている。分岐指数は0.9以下がより好ましく、0.4以下がさらに好ましい。
プロピレンポリマーは1.5よりは大きくない、好ましくは1.2よりは大きくない、より好ましくは1.0よりは大きくない、そしてよりさらに好ましくは0.8よりは大きくないtanδ値をもつ。tanδはg”/g’から計算でき、ここでg”はプロピレンポリマーの損失弾性率でg’は2.5mm厚みで25mm直径のプロピレンポリマー試験片を用いて190℃、1ラジアン/秒の振動数で測定した溶融プロピレンポリマーの貯蔵弾性率である。これらの変数はレオメトリックス社(ピスキャタウェイ,ニュージャージー,アメリカ)から市販されているレオメーターRMS−800型のような機械式分光計を使用して測定される。さらに、tanδ、g”及びg’値の詳細な決定法は米国特許5,527,573号の欄5、59から64行、及び欄6、4から29行に参照として提供されている。
追加的に又は択一的に、プロピレンポリマーは好ましくは少なくとも7センチニュートン(cN)、より好ましくは少なくとも10cN、そしてよりさらに好ましくは少なくとも15cN、そしてよりさらに好ましくは少なくとも20cNの溶融張力(メルトテンション)をもつ。好ましくは、プロピレンポリマーは60cNよりは大きくない、より好ましくは40cNよりは大きくない溶融張力をもつ。この明細書を通して用いられる用語“溶融張力”は、東洋精機製作所(株)から市販されている溶融張力試験機2型として知られている装置を使用して溶融ポリマー材料の糸を直径2.1mmで長さ40mmのキャピラリーダイから230℃、押し出し速度20mm/分、一定取り上げ速度3.14m/分で押し出した時の張力をcNで測定した値に対応する。溶融張力決定のためのこの方法はしばしば“チッソ法”と呼ばれる。
追加的に又は択一的に、プロピレンポリマーは好ましくは少なくとも10センチニュートン(cN)、より好ましくは少なくとも20cN、そしてよりさらに好ましくは少なくとも25cN、そしてよりさらに好ましくは少なくとも30cNの溶融強度(メルトストレングス)をもつ。好ましくは、プロピレンポリマーは60cNよりは大きくない、より好ましくは55cNよりは大きくない溶融強度をもつ。 この明細書を通して用いられる用語“溶融強度”は、ゴットフェルト社から市販されている商標名Gottfert Rheotens溶融張力試験機として知られている装置を使用して溶融ポリマー材料の糸を直径2.1mmで長さ41.9mmのキャピラリーダイから190℃、速度0.030cc/秒、一定取り上げ速度3.14m/分で押し出し、そして限界引っ張り強度、又は破壊強度を決定するために一定加速で引っ張った時の張力をcNで測定した値に対応する。
本発明の製造方法で使用されるプロピレンポリマーは、また同じRheotens溶融張力試験機と上記の一般的な手順で測定したとき、少なくとも100%、より好ましくは少なくとも150%、最も好ましくは200%の溶融伸び率をもつ。
プロピレンポリマー材料は好ましくはまた少なくとも0.01、より好ましくは少なくとも0.05、よりさらに好ましくは少なくとも0.1g/10分、そしてよりさらに好ましくは少なくとも0.5g/10分から100まで、より好ましくは50まで、よりさらに好ましくは20まで、そしてよりさらに好ましくは10g/10分までのメルトフローレート(MFR)をもつ。この明細書中では、用語“メルトフローレート”はASTM D−1238,条件230℃/2.16kg(条件L)に従って測定された値を意味する。
好ましいプロピレンポリマーとしては分岐したもの或いは光架橋したものを包含する。分岐(又は光架橋)は化学的又は照射による分岐/光架橋のような当業者に一般的に知られている方法によって得られる。最終のポリプロピレン樹脂製品を製造するためにポリプロピレン樹脂を使用する前に分岐/光架橋ポリプロピレン樹脂として製造されるそのような樹脂及びそのようなポリプロピレン樹脂の製造方法は米国特許4,916,198号に参照として記載されている。分岐/光架橋ポリプロピレン樹脂の別の製造方法はポリプロピレン樹脂と一緒に化学薬品を押し出し機に導入し分岐/光架橋反応を押し出し機中で起こさせる方法である。この方法は、多官能アジドを使用する米国特許3,250,731号、アジド官能シランを使用する米国特許4,714,716号(及びWO99/10424号)及び多ビニル官能モノマーと結合した過酸化物を使用するEP879,844号に記載されている。上述の米国特許はここでは参照として取り込まれている。照射技術は米国特許5,605,936号及び5,883,151号に記載されており、これらもまた参照として取り込まれている。発泡体を製造するために使用されるポリマー組成物は好ましくは10%以下、より好ましくは5%以下のASTM D2765−84,方法Aによるゲル含量をもつ。
もしエチレンホモポリマーをプロピレンポリマーとブレンドする場合、プロピレンポリマー:エチレンホモポリマーの重量比は少なくとも35:65である。
第2のポリマーブレンド成分
オレフィンホモポリマー成分に追加して、本発明の発泡体を製造するために使用されるポリマー組成物はまた所望により第2のポリマー成分を含むことができ、それはそのブレンドしていない状態で発泡性でなければならず、またオレフィンホモポリマー成分とブレンドしたときにマクロセル状音響発泡体を形成するものでなければならない。オレフィンホモポリマー又はブレンド成分はそれらの相対融点及び/又はTgにもよるが典型的には、第2のポリマー成分のブレンド物の主成分である。そのようなブレンドにおいては、最大融点又はTgを持つ成分の存在量が最終ブレンド物中で35%以上、好ましくは40%以上、より好ましくは50%以上であることが重要である。
第2のポリマー成分は1以上の;不均一性エチレン/α−オレフィンインターポリマー、好ましくはエチレン/C−C8 α−オレフィンインターポリマー、最も好ましくは不均一性エチレン/オクテン−1インターポリマー;又は実質上線状のエチレン/α−オレフィンインターポリマー、最も好ましくはエチレン/C−C8 α−オレフィンインターポリマー、又は実質上ランダムなインターポリマー、好ましくは実質上ランダムなエチレン/スチレンインターポリマー;又は熱可塑性オレフィン、好ましくはエチレン/プロピレンゴム(EPM)又はエチレン/プロピレンジエンモノマーターポリマー(EPDM);又はスチレン性ブロックコポリマー、好ましくはスチレン−ブタジエン(SB)、スチレン−イソプレン(SI)、スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)又はスチレン−エチレン−ブテン−スチレン(SEBS)ブロックコポリマー、最も好ましくはスチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)コポリマー;又はスチレン性ホモポリマーまたはコポリマー、好ましくはポリスチレン、高対衝撃性ポリスチレン、スチレンと少なくとも1のアクリロニトリル、メタクリロニトリル、無水マレイン酸、又はα−メチルスチレンとのコポリマー、最も好ましくはポリスチレン;又はエラストマー、好ましくはポリイソプレン、ポリブタジエン、天然ゴム、エチレン/プロピレンゴム、エチレン/プロピレンジエンモノマーターポリマー(EPDM)ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、熱可塑性ポリウレタン;又はハロゲン化ビニルホモポリマーまたはコポリマー、好ましくは塩化ビニル又は塩化ビニリデン又はそれらからの塩素化誘導体のホモポリマーまたはコポリマー、最も好ましくはポリ塩化ビニル又はポリ塩化ビニリデン;又はエンジニアリング熱可塑性樹脂、好ましくはポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)、セルロース、ナイロン、ポリエステル、ポリアセタール;ポリアミド、ポリアクリレート、芳香族ポリエステル、ポリカーボネート、ポリブチレン及びポリブチレン及びポリエチレンテレフタレート、最も好ましくはポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)、及びポリエステル;及びそれらのいくつか及び全部の組み合わせを含むことができる。
エチレン/α−オレフィンインターポリマーはさらに長鎖又は短鎖分岐の度合いとそれらの分布によって特徴付けることができる。チーグラー重合プロセス(例えば、アンダーソンらの米国特許4,076,698号)を使用して製造された伝統的な線状低密度ポリエチレンポリマー(不均一性LLDPE)又は線状高密度ポリエチレンポリマー(HDPE)のような長鎖分岐が存在しない線状オレフィンポリマーはしばしば不均一性ポリマーと呼ばれる。
HDPEは主に長い線状ポリエチレン鎖から構成されている。本発明の組成物に採用されるHDPEはASTM D792によって決定されるとき少なくとも0.94g/ccの密度と、そして0.01から1000、好ましくは0.01から100、より好ましくは0.05から50g/10分(ASTM D1238,条件190°/2.16で決定されるとき)のメルトインデックスをもつ。
本発明の組成物に採用される不均一性LLDPEは一般的にASTM D792によって決定されるとき0.85から0.94g/ccの密度と、そして0.01から1000、好ましくは0.01から100、より好ましくは0.05から50g/10分(ASTM D1238,条件190°/2.16で決定されるとき)のメルトインデックスをもつ。好ましくはLLDPEはエチレンと3から18の炭素原子、より好ましくは3−8の炭素原子をもつ1以上の他のα−オレフィンとのインターポリマーである。好ましいコモノマーは1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、及び1−オクテンである。
さらなる等級は均一に分岐した又は均一なポリマー(例えば均一性ポリエチレン)。均一性ポリマーは長鎖分岐をもたず(もし2以上の炭素原子を持つなら)モノマーから導かれた分岐のみを持つ。均一性ポリマーとしては米国特許3,645,992号(エルストン)に記載されているように製造されたもの及び比較的高いオレフィン濃度をもつバッチ反応機中で(米国特許5,026,798号(カニッヒ)に記載されているような)いわゆるシングルサイト触媒を使用して製造されたものが包含される。規則的に分岐した/均一なポリマーはコモノマーが与えられたインターポリマー分子中にランダムに分布しそしてインターポリマー分子中に同じエチレン/コモノマー比を持つようなポリマーである。
本発明の組成物に採用される均一性LLDPEは一般的にASTM D792によって決定されるとき0.85から0.94g/ccの密度と、そして0.01から1000、好ましくは0.01から100、より好ましくは0.05から50g/10分(ASTM D1238,条件190°/2.16で決定されるとき)のメルトインデックスをもつ。好ましくはLLDPEはエチレンと3から18の炭素原子、より好ましくは3−8の炭素原子をもつ1以上の他のα−オレフィンとのインターポリマーである。好ましいコモノマーは1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、及び1−オクテンである。
さらに、本発明の発泡体を製造するのに使用されるブレンド物の成分(B)として有利な実質上線状のオレフィンポリマーの等級がある。これらのポリマーはLDPEと同様な加工性をもち、一方ではLLDPEの強度と靭性をもつ。実質的に線状のオレフィンポリマーは、米国特許5,272,236号、5,278,272号に開示されており、ここでは内容の全部が参照されている。
実質上線状のオレフィンポリマーの密度はASTM D792によって決定されるとき一般に0.85g/ccから0.97g/cc、好ましくは0.85g/ccから0.955g/cc、そして特に好ましくは0.85g/ccから0.92g/ccでありそしてメルトインデックスは0.01から1000、好ましくは0.01から100、より好ましくは0.05から50g/10分(ASTM D1238,条件190°/2.16で決定されるとき)である。
また、ゲストらによって超低分子量ポリマーと題して1997年1月22日に出願された米国出願番号784,683号に参照として記載されている超低分子量エチレンポリマー及びエチレン/α−オレフィンインターポリマーも含まれる。
これらのエチレン/α−オレフィンインターポリマーは1,000より大きなメルトインデックスI と11,000以下の数平均分子量をもつ。
特に好ましいオレフィンポリマーとしてはHDPE,不均一性LLDPE,均一性線状ポリエチレン、実質上線状のオレフィンポリマー、ポリプロピレン(PP),特にアイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン及びゴム靭性ポリプロピレン、又はエチレン−プロピレンインターポリマー(EP),又は塩素化ポリオレフィン(CPE)、又はエチレン−ビニルアセテートコポリマー(EVA)、重合性アイオノマー組成物又はエチレン−アクリル酸コポリマー、またはそれらのいくつかの組み合わせが包含される。
第2のポリマー成分としては1以上のα−オレフィンモノマーと1以上のビニルまたはビニリデン芳香族モノマー及び/又は立体障害の脂肪族または脂環族のビニルまたはビニリデンモノマーから導かれたポリマー単位からなるいわゆる実質上ランダムなインターポリマーもまた包含される。
ここで用いられる“実質上ランダム”の用語は、該インターポリマーのモノマー分布が、J.C.RandallによるPolymer Sequence Determination,Carbon−13NMR Method,Academic Press New York,1977,pp.71−78に記載されているように、ベルヌーイ統計モデルや一次または二次マルコビアン統計モデルによって説明することができることを意味する。好ましくは、実質上ランダムなインターポリマーは3単位以上のビニルまたはビニリデン芳香族モノマーブロック中にビニルまたはビニリデン芳香族モノマー合計量の15%以上は含まない。より好ましくは、インターポリマーは、アイソタクチシティーまたはシンジオタクティシティーのどちらかが高割合であることによっては特徴づけられない。これは実質上ランダムなインターポリマーのカーボン−13NMRスペクトルにおいて、メソダイアド配列かラセミダイアド配列のどちらかを表す主鎖メチレンとメチン炭素に対応するピーク面積が主鎖メチレンとメチン炭素の合計ピーク面積を越えてはならないことを意味する。
好ましいα−オレフィンは、例えば、2から20、好ましくは2から12、より好ましくは2から8の炭素原子からなるα−オレフィンモノマーを含む。特に好ましいものはエチレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチル−1−ペンテン、ヘキセン−1又はオクテン−1又はエチレンと1以上のプロピレン、ブテン−1、4−メチル−1−ペンテン、ヘキセン−1又はオクテン−1との組み合わせである。これらのα−オレフィンは芳香族部分を含まない。
インターポリマーを調製するのに使用できる好ましいビニルまたはビニリデン芳香族モノマーは、例えば、次式で示されるモノマーである。
Figure 0005408832
ここで、R は水素および炭素数1から4のアルキル基を含む群から選ばれるものであり、好ましくは水素またはメチルである;各R はそれぞれ独立に水素および炭素数1から4のアルキル基を含む群から選ばれるものであり、好ましくは水素またはメチルである;Arはフェニル基または1から5個の置換基で置換されているフェニル基であり、ハロ、C−C−アルキル、そしてC−C−ハロアルキルからなる群から選択される;そしてnは0から4、好ましくは0から2、最も好ましくは0の値をもつ。特に好ましいモノビニルまたはモノビニリデン芳香族モノマーはスチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、クロロスチレン、またはこれらの化合物のすべての異性体、及びその類似物を含む。特に好ましいそのようなモノマーはスチレン及び低級アルキル又はハロゲン置換されたスチレン誘導体を含む。好ましいモノマーはスチレン、α−メチルスチレン、低級アルキル−(C−C)またはフェニル環置換されたスチレン誘導体を含み、例えば、オルソ−、メタ−、そしてパラ−メチルスチレン、環状ハロゲン化スチレン、パラ−ビニルトルエンまたはそれらの混合物、及びその類似物を含む。より好ましい芳香族ビニルモノマーはスチレンである。
“立体障害脂肪族または脂環族ビニルまたはビニリデンモノマー”の用語は、次式に対応する重合可能なビニルまたはビニリデンモノマーを意味する:
Figure 0005408832
ここでA は立体的にバルキー(嵩高い)な炭素数20以上の脂肪族または脂環族置換基であり、R は水素および炭素数1から4のアルキル基を含む群から選ばれるものであり、好ましくは水素またはメチルである;各R はそれぞれ独立に水素および炭素数1から4のアルキル基を含む群から選ばれるものであり、好ましくは水素またはメチルである;または選択的にR とA は一緒に環状系を形成してもよい。
“立体的にバルキー”の用語は、この置換基をもつモノマーは通常標準のチーグラー−ナッタ重合触媒によっては、エチレン重合と比較できるだけの速度では付加重合することができないことを意味する。好ましい立体障害脂肪族または脂環族ビニルまたはビニリデン化合物はエチレン性不飽和をもつ炭素原子の一個は三級または四級置換されているモノマーである。そのような置換基の例はシクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロオクテニル、または環状アルキルまたはアリール置換されたそれらの誘導体、t−ブチル、ノルボニル、及びその類似物のような脂環基を含む。最も好ましい立体障害脂肪族または脂環族ビニルまたはビニリデン化合物はシクロヘキサンおよび置換シクロヘキサン、そして5−エチリデン−2−ノルボルネンの種々の異性体ビニル環置換誘導体である。特に好ましいのは1−、3−、そして4−ビニルシクロヘキセンである。
その他の必要に応じて用いる重合可能なエチレン性不飽和モノマーはノルボルネンおよびC−C10−アルキルまたはC−C10−アリール置換ノルボルネンを含む。例示的には実質上ランダムなインターポリマーはエチレン/スチレン、エチレン/スチレン/プロピレン、エチレン/スチレン/オクテン、エチレン/スチレン/ブテン、及びエチレン/スチレン/ノルボルネンインターポリマーを含む。
典型的なグラフト化、水素化、機能化、またはその他の反応により変性された実質上ランダムなインターポリマーは当業者に良く知られている。重合体は機能性誘導体を提供するために確立された技術でスルホン化または塩素化される。実質上ランダムなインターポリマーはまた、限定はしないが、パーオキサイド−、シラン−、サルファー−、照射−、またはアジド−ベースの硬化システムを含む種々の架橋反応により変性しても良い。種々の架橋技術の詳細な説明は、未公開の共に1997年8月27日に出願された米国特許出願番号08/921,641号(現在は米国特許5,869,591号として発行されている)および08/921,642号(現在は米国特許5,977,271号として発行されている)に記載されている。
熱、湿気硬化および照射段階の組み合わせを使用する二重硬化システムもまた効果的に用いられる。二重硬化システムは、K.L.WaltonおよびS.V.Karandeの名前で1995年9月29日に出願された米国特許出願番号536,022号に記載されクレームされている。例えば、シラン架橋剤とパーオキサイド架橋剤、照射とパーオキサイド架橋剤、シラン架橋剤と硫黄含有架橋剤、等々を用いることが望ましい。実質上ランダムなインターポリマーはまた、限定はしないがその調製およびそれに引き続く前述の方法およびさらに例えば架橋剤として硫黄を用いるビニル基の加硫を含む方法による架橋工程におけるターモノマーとしてのジエン成分の内包を含む種々の架橋プロセスによって変性される。
実質上ランダムなインターポリマーはJames C.StevensらによるEP−A−416,815およびFrancis J.TimmersによるUSP5,703,187に記載されているように擬似−ランダムなインターポリマーを含む。実質上ランダムなインターポリマーはまた米国特許5,872,201号に参照として記載されているように実質上ランダムなターポリマーも含む。実質上ランダムなインターポリマーは種々の助触媒との組み合わせで一個以上のメタロセンまたは拘束幾何触媒系の存在下で重合可能なモノマー混合物を重合することによって製造されるのがベストである。そのような重合反応の好ましい操作条件は大気圧から3000気圧の圧力および−30℃から200℃の温度である。それぞれのモノマーの自動重合温度より高い温度における重合と未反応モノマーの回収はフリーラジカル重合から生ずるホモポリマー重合生成物をある程度の量生成させる。
実質上ランダムなインターポリマー製造のための好ましい触媒と方法の例はEP−A−416,815;EP−A−514,828;EP−A−520,732;及びEP−B−705,269;及びUSP5,055,438;5,057,475;5,096,867;5,064,802;5,132,380;5,189,192;5,321,106;5,347,024;5,350,723;5,374,696;5,399,635;及び5,470,993に参照され、開示されている。
実質上ランダムなエチレン/ビニル芳香族インターポリマーはまた次式で示される化合物を用いる特開平7−278230に開示されている方法によっても製造することができる。
Figure 0005408832
ここでCpおよびCpはお互いに独立のシクロペンタジエニル基、インデニル基、フルオレニル基、またはこれらの置換基であり、RおよびRはお互いに独立の水素原子、ハロゲン原子、炭素数1−12の炭化水素基、アルコキシル基、またはアリールオキシル基であり;Mは第IV族金属、好ましくはZrまたはHf、最も好ましくはZrであり;そしてR はCpおよびCpを結合するのに使われるアルキレン基またはシランジイル基である。
実質上ランダムなエチレン/ビニル芳香族インターポリマーはまた、John G.Bradfuteら(W.R.Grace&Co.)のWO95/32095;R.B.Pannell(Exxon Chemical Patent,Inc)によるWO94/00500;そしてPlastics Technology p.25(1992年9月)に記載されている方法によって調製することもできる。
また好ましいのはWO98/0999号に記載されている少なくとも一個のα−オレフィン/ビニル芳香族/ビニル芳香族/α−オレフィンテトラドからなる実質上ランダムなインターポリマーである。これらのインターポリマーは付加シグナルがピークノイズの3倍のピーク強度をもつ。これらのシグナルは43.70−44.25ppmおよび38.0−38.5ppmのケミカルシフトの範囲に現われる。特に、主ピークは44.1、43.9、そして38.2ppmに観察される。プロトンNMR試験は43.7−44.25ppmのケミカルシフトの領域のシグナルはメチン炭素であり、そして38.0−38.5ppmのケミカルシフトの領域のシグナルはメチレン炭素であることを示す。
さらに本発明で使用されるインターポリマーの調製方法は文献に記載されてきた。LongoおよびGrassiの[Makromol.Chem.Vol.191,p2387から2396(1990)]やD’Annielloらの[Journal of Applied Polymer Science,Vol.58,P1701−1706(1995)]はエチレン−スチレン−コポリマーを調製するためにメチルアルモキサン(MAO)とシクロペンタジエニル−チタニウムトリクロライド(CpTiCl )ベースの触媒系の使用を報告した。XuとLinの(Polymer Preprints Am.Chem.Soc.,Div.Polym.Chem.),Vol.35,p686,687[1994])はスチレンとプロピレンのランダムコポリマーを与えるためにMgCl/TiCl/NdCl/Al(iBu) 触媒を使用する共重合を報告してきた。Luらの(Journal of Applied Polymer Science,Vol.53,P1453−1460(1994)]はTiCl/NdCl/Al(Et) 触媒を使用するエチレンとスチレンの共重合を記載している。SernetzとMulhauptの(Macromol.Chem.Phys.,Vol.197,p.1071−1083,1997)はMeSi(MeCp)(n−t−ブチル)TiCl /メチルアルミノキサンチーグラーナッタ触媒を使用するエチレンとスチレンの共重合における重合条件の影響を記載している。橋かけメタロセン触媒によリ製造されたエチレンとスチレンの共重合体は荒井敏明と鈴木の(Polymer Preprints Am.Chem.Soc.,Div.Polym.Chem.),Vol.38,p.349,350[1997])および三井東圧化学により出願されたUSP5,652,315に記載されている。
また、プロピレン/スチレンおよびブテン/スチレンのようなα−オレフィン/ビニル芳香族モノマーインターポリマーの製造は三井石油化学から出願されたUSP5,244,996またはUSP5,652,315に開示されており、または電気化学工業(株)のDE19711339A1及びUSP5,883,213にも開示されている。また、Toru AriaらによるPolymer Preprnts,Vol.39,No.1,March 1998に開示されているエチレンとスチレンのランダムコポリマーもまた本発明の発泡体のブレンド成分として用いることができる。
実質上ランダムなインターポリマーは通常少なくとも1のビニルまたはビニリデン芳香族モノマー及び/又は立体障害脂肪族または脂環族ビニルまたはビニリデンモノマーの0.5から65、好ましくは1から55、より好ましくは1から50モル%及びエチレン及び/又は少なくとも1個の3から20の炭素原子をもつ脂肪族α−オレフィンの35から99.5、好ましくは45から99、より好ましくは50から99モル%を含む。
本発明に適用できる実質上ランダムなインターポリマーは0.01から1000、好ましくは0.01から100、より好ましくは0.05から50g/10分のメルトインデックス(ASTM D1238,条件190°/2.16で決定されるとき)をもつことができる。
実質上ランダムなインターポリマーを調製する過程で、アタクチックなビニル又はビニリデン芳香族ホモポリマーは高温でのビニル又はビニリデン芳香族モノマーのホモ重合により生成する。ビニル又はビニリデン芳香族ホモポリマーの存在は一般に本発明の目的には不利益ではなく許容できるものである。ビニル又はビニリデン芳香族ホモポリマーは、もし望むなら、非溶媒で溶液からインターポリマーかビニル又はビニリデン芳香族ホモポリマーのどちらかを選択沈殿させる抽出技術によってインターポリマーから分離される。本発明の目的にとっては、アタクチックなビニル又はビニリデン芳香族の合計重量基準で20重量%を越えない、好ましくは15重量%を越えない最も好ましくは10重量%を越えないビニル芳香族ホモポリマーが存在することは好ましいことである。
第2のポリマー成分として最も好ましいものはダウケミカル社から商標名INDEXとして市販されているような実質上ランダムなインターポリマー、ダウケミカル社から商標名アフィニティーとして市販されているようなポリオレフィンプラストマー、デュポンダウエラストマー社から商標名エンゲージとして市販されているようなポリエチレンエラストマーである。
難燃剤
発泡体が建物の遮音材として使用されるときは、発泡体の炎を消す又は少なくとも火事の拡がりを遅くする作用をもつ難燃剤が含まれる。好ましい難燃剤としては当業者に公知でありそして限定はしないがヘキサハロジフェニルエーテル、テトラブロモビスフェノールAビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)オクタハロジフェニルエーテル、デカハロジフェニルエーテル、デカハロビフェニルエタン、1,2−ビス(トリハロフェノキシ)エタン、1,2−ビス(ペンタハロフェノキシ)エタン、ヘキサハロシクロドデカン、テトラハロビスフェノール−A、エチレン(N,N’)−ビス−テトラハロフタールイミド、テトラハロ無水フタル酸、ヘキサハロベンゼン、ハロゲン化インダン、ハロゲン化燐酸エステル、ハロゲン化パラフィン、ハロゲン化ポリスチレン、及びハロゲン化ビスフェノールAとエピクロロヒドリンのポリマー、又はそれらの組み合わせが包含される。好ましくは、難燃剤は臭素又は塩素を含む化合物である。ハロゲン化難燃剤は1以上のヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)、テトラブロモビスフェノールーA−(TBBA)、クロロワックスを含みそして難燃化促進剤の存在下で或いは存在無しで使用される。本発明で難燃剤として使用される好ましい市販製品としてはPE−68(商標名で、Great Lakes Chemical Corporationの製品)がある。好ましい難燃剤は公知であり、米国特許4,446,254号及び5,171,757号に参照として記載されているよな臭素化有機化合物を含む。発泡体の場合、最終発泡体中のハロゲン含量は0.05−20wt%、好ましくは0.1−15wt%そして最も好ましくは0.2−10wt%であるべきである。
好ましい態様においては、難燃剤はヘキサハロシクロドデカン、好ましくはヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)、テトラブロモビスフェノールーA−ビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)、商標名PE−68、又は他のハロゲン化又はハロゲン化していない難燃剤の組み合わせであり、それらは限定はしないがトリフェニルフォスフェート及びカプセル化された赤リンのようなリンベースの難燃剤を含むことができる。
ハロゲン化した難燃剤においては、好ましい充填量は用途や難燃剤の望ましいレベルによるが、典型的には発泡体構造中で0.05から20phrのハロゲン含量である。
難燃化相乗剤
所望により難燃化相乗剤を難燃剤に加えてもよい。難燃化相乗剤の例としては、限定はしないが、金属酸化物、例えば、酸化鉄、酸化スズ、酸化亜鉛、3酸化アルミニウム、アルミナ、3酸化アンチモン及び5酸化アンチモン、酸化ビスマス、3酸化モリブデン、3酸化タングステン、ホウ酸亜鉛のようなホウ素化合物、珪酸アンチモン、スズ酸亜鉛、オキシスズ酸亜鉛、フェロセン及びそれらの組み合わせを包含する。有機難燃化相乗剤の例としては、限定はしないが、ジキュミルパーオキサイド及びポリキュミルパーオキサイドのような有機過酸化物が包含される。1以上のハロゲン化化合物と1以上の難燃化相乗剤の混合物のような相乗化剤の組み合わせは、典型的には難燃化相乗剤の1重童部当たり難燃化ハロゲンの割合が0.25から25、好ましくは0.5から15、より好ましくは0.5から10重量部で使用される。
安定化制御剤またはセルサイズ拡大剤
安定化制御剤またはセルサイズ拡大剤は所望により本発明の発泡体に寸法安定性を増すために加えられる。好ましい薬剤はアミド及びC10−24の脂肪酸である。そのような薬剤は米国特許3,644,230号及び4,214,054号に見られ、ここでは108℃で参照として使われている。最も好ましい薬剤としてはステアリルステアリン酸アミド、グリセロールモノステアレート(ICI アメリカ社から商標名Atmer129として市販されている)、グリセロールモノベヘネート、及びソルビトールモノステアレートが包含される。典型的には、そのような安定化制御剤はポリマー100重量部当たり0.1から10重量部の範囲の量で使用される。
その他の添加剤
ヒンダードフェノール(例えば、商標名イルガノックス1010)、及びフォスファイト(例えば、商標名イルガフォス168)(これらは共にチバガイギー社から市販されている商標名である)のような抗酸化剤、紫外線安定剤、粘着剤(例えば、ポリイソブチレン)、アンチブロック剤、着色剤、顔料、フィラー、酸捕捉剤(限定はしないが、ゼオライト、有機カルボン酸エステル及びハイドロタルサイトを含む)及びその類似物もまた所望により本発明の組成物及び製造物品に、その高物性を損なわない範囲で含ませることができる。
添加剤は当業者によく知られている機能的に等価の量で使用される。例えば、使用される抗酸化剤の量はポリマー又はポリマーブレンド物をポリマーの貯蔵及び最終使用の過程で採用される温度及び環境での酸化が進むのを防止する量である。そのような抗酸化剤の量は通常ポリマー又はポリマーブレンド物の重量基準で0.01から10、好ましくは0.05から5、より好ましくは0.1から2重量%の範囲である。
同様に、他の列挙された添加剤の量はポリマーブレンド物をアンチブロックにしたり、希望の結果を得るために望ましい量のフィラーを充填したり、着色剤又は顔料で望ましい色を作り出すための機能的に等価な量である。そのような添加剤はポリマー又はポリマーブレンド物の重量基準で0から50、好ましくは0から35、より好ましくは0から20重量%の範囲で使用される。
好ましいフィラーの例はタルク、カーボンブラック、カーボンファイバー、炭酸カルシウム、アルミナ3水和物、ガラスファイバー、大理石屑、セメント屑、クレイ、長石、シリカ又はガラス、溶融シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、2酸化チタン、チタネート、ガラス微粒またはチョークである。これらのフィラーのうち、硫酸バリウム、タルク、炭酸カルシウム、シリカ/ガラス、ガラスファイバー、アルミナ及び2酸化チタン、及びそれらの混合物が好ましい。最も好ましい無機フィラーはタルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ガラスファイバー又はそれらの混合物である。これらのフィラーはポリマー又はポリマーブレンド物の重量基準で0から90、好ましくは0から80、より好ましくは0から70重量%の量で使用される。
本発明の発泡体を製造するために使用されるポリマー組成物に有用な添加剤の一種として潤滑剤がある。そのような添加剤は添加剤として予期された特定の変性特性に依存すると思われる滑剤又は離型剤としてより一般的な名前でよく知られている。例示的な潤滑剤、好ましくは固体潤滑剤としては、シリコーン、特にジメチルシロキサンポリマーのような有機材料、エチレンビス(ステアリン酸アミド)、オレイン酸アミド及びエルカ酸アミドのような脂肪酸アミド;及びステアリン酸亜鉛、カルシウム、又は鉛のような脂肪酸の金属塩が包含される。また好ましいものはタルク、マイカ、溶融シリカ及び珪酸カルシウムである。特に好ましいものは脂肪酸アミド、オレイン酸アミド及びエルカ酸アミドである。混合物の合計重量基準で0から5重量%の潤滑剤の量で十分であり、より好ましいのは0から4重量%の量である。
本発明のマクロセル状難燃化音響組成物への適用は種々の押し出しプロセスによって製造される物品を含む。そのような物品は音吸収及び遮音のような音響システムとして自動車及び他の輸送用装置、建築及び建設、家庭用及び庭園用途、動力装置及び電気供給設備、接続器具、及び飛行機に使用される。その材料は適切な音響特性標準に適合するのに加えて耐火コードに適合しなければならない用途、例えば事務所の仕切り壁、自動車用デカップラー、家庭用電気機器の遮音材、遮音パネル又は機械包装材に特に適している。
本発明の発泡体は優れた音響吸収能力を持つ。音吸収能力を測定するひとつの方法はASTM E−1050に従って25,500、1000及び2000Hzで発泡体の音響吸収係数を測定し、これらの音響吸収係数の数値平均を計算することである。本発明の発泡体でそれが決定される場合、平均音響吸収係数は0.15より大きく、好ましくは0.20より大きく、より好ましくは0.25より大きく、よりさらに好ましくは0.30より大きい。このように本発明の発泡体はこれまでの好ましい平均音響吸収係数に等価な音吸収能力である250から2000HZの範囲での音吸収に有用である。例えば、発泡体は燃焼式エンジンの装備された乗り物のように少なくとも50デシベルの音強度の存在するところに置かれるかもしれない。
これまでのリストは単に好ましい用途の数を示している。熟練した当業者であれば本発明の範囲又は精神から逸脱すること無しに更なる用途を容易に予見することができるであろう。
以下の実施例は、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
試験方法
a)メルトフローの測定
本発明に使用されるポリマー組成物の分子量はASTM D−1238,条件190℃/2.16kg(慣例的に“条件(E)”として知られまたI として知られている)に従ったメルトインデックス測定を使用して通常示される。メルトインデックスはポリマーの分子量に反比例する。このように、その関係は線形ではないが、分子量が高くなれば、メルトインデックスは低くなる。
b)スチレン分析
インターポリマーのスチレン含量とESIインターポリマー中のアタクチックポリスチレンホモポリマー不純物の濃度はプロトン核磁気共鳴(H NMR)を使用して決定した。全てのNMR試料は1,1,2,2−テトラクロロエタン−d (tce−d )中で調製した。得られる溶液は約1−3重量%のポリマーを含んでいた。インターポリマーは5−mm試料管中に直接秤量した。tce−d 0.75mlをシリンジで加え試料管をキャップできっちりシールした。
試料を85℃で加熱してインターポリマーを軟化させた。撹拌に供するために、蓋をした試料をヒートガンを使用してリフラックスにかけた。
プロトンNMRスペクトルを80℃の試料プローブで採取し、5.99ppmでのtce−d のプロトンと比較した。データは以下の機器条件で各試料につき3回採取した:掃引幅;5000Hz、採取時間;3.002秒、パルス幅;8マイクロ秒、振動数;300mHz、遅延;1秒、トランジェント;16。1試料当たりのの合計分析時間は10分であった。
最初に、ポリスチレン(192,000Mw)試料のスペクトルを採取した。ポリスチレンはプロトンNMRで区別される5個の異なったタイプのプロトンをもつ。図1では、これらのプロトンは図1に示されるようにb;ブランチ、α;アルファ、o;オルソ、m;メタ、p;パラのようにラベル化される。ポリマー中の各繰り返し単位に対し、1個の分岐プロトン、2個のアルファプロトン、2個のオルソプロトン、2個のメタプロトン及び1個のパラプロトンがある。
Figure 0005408832
ポリスチレンホモポリマーのNMRスペクトルは7.1ppmのケミカルシフトの近傍を中心とする共鳴をもち、それらは3個のオルソ及びパラプロトンに対応すると信じられている。スペクトルはまた6.6ppmのケミカルシフト近傍を中心とする別のピークをもつ。このピークはメタプロトンに対応する。約1.5及び1.9ppmでの他のピークは3個の脂肪族プロトン(アルファ及び分岐)に対応する。
これらのプロトンのそれぞれの共鳴の相対強度は積分によって決定される。
7.1ppmでの共鳴に対応する積分値を下記のPS7.1 に示した。6.6ppmでの共鳴に対応する積分値を下記のPS6.6 に、そして脂肪族プロトン(0.8−2.5ppmから積分)に対応する積分値をPSAl に示した。PS7.1 :PS6.6 :PSAl の理論比は3:2:3、又は1.5:1:1.5である。アタクチックポリスチレンのホモポリマーの場合、採取された全てのスペクトルが期待値の1.5:1:1.5の積分比を有した。2:1の脂肪族比は図1中でそれぞれα及びbにラベル化されたプロトンに基づいて予測された。この比はまた2個の脂肪族ピークが別々に積分されたときにも観察された。さらに、芳香族プロトン/脂肪族プロトンの比は理論的考察から予測されるように、5から3であると測定された。
ESIインターポリマーのH NMRスペクトルがそれから得られた。このスペクトルは約7.1ppm、6.6ppmに中心がある共鳴を示しこれは脂肪族領域にある。しかしながら、6.6ppmピークはESIインターポリマーの場合ポリスチレンのホモポリマーの場合に比べ相対的に非常に弱いものである。
このピークが相対的に弱いのはESIコポリマー中のメタプロトンが7.1ppm領域で共鳴するために起こると信じられている。このように、6.6ppmピークを生成するプロトンのみがESI中で不純物となるアタクチックポリスチレンホモポリマーと結合するメタプロトンである。約7.1ppmに中心のあるピークはポリスチレンホモポリマー不純物中の芳香族環からのオルソ、メタ、パラプロトンと同様に、このようにESIインターポリマー中の芳香族環からのオルソ、メタ、パラプロトンを含む。脂肪族領域のピークはESIインターポリマー及びポリスチレンホモポリマー不純物の両方からの脂肪族プロトンの共鳴を含む。
再び、ピークの相対強度は積分によって決定された。7.1ppm近傍に中心のあるピークは下記のようにI7.1 、6.6ppm近傍に中心のあるピークはI6.6 、そして脂肪族領域のピークはIal で参照される。
7.1 はESIインターポリマー芳香族プロトンに寄与できる成分及びポリスチレンホモポリマー不純物の芳香族のオルソ、及びパラプロトンに寄与できる成分を含む。このように、I7.1 =Ic7.1+IPS7.1 となる。
ここでIc7.1 はインターポリマー中の芳香族プロトンに寄与できる7.1ppmの共鳴強度でありそしてIPS7.1 はポリスチレンホモポリマーのオルソ及びメタプロトンに寄与できる7.1ppmの共鳴強度である。
理論的考察から、ポリスチレンホモポリマーの H NMRスペクトルによって確認されるように、ポリスチレンホモポリマー不純物に寄与できる7.1ppmの共鳴強度(IPS7.1 )は6.6ppm共鳴強度の1.5倍に等しい。これは、次式のように、測定値からIc7.1を決定する根拠を提供する:
c7.1=I7.1 −1.5(I6.6 )。
同様に、Ial はESIとポリスチレンホモポリマー不純物に寄与できる共鳴に次の関係を使用して求めることができる。Ial =Ical +IPSal
ここでIcal はインターポリマーの脂肪族プロトンに寄与できる強度でありそしてIPSal はポリスチレンホモポリマー不純物の脂肪族プロトンに寄与できる強度である。再び、理論的考察とアタクチックポリスチレンホモポリマーのスペクトルからIPSal はI6.6 の1.5倍に等しいことが知られる。このように、次式の関係は測定値からIcal を決定する根拠を与える:
cal=Ial −1.5(I6.6 )。
インターポリマー中のエチレンとスチレンのモル%は次式のように計算される:S =Ic7.1/5、 e =(Ical−(3XS ))/4、
E=e /(S +e )、及びS=S /(S +e )、
ここでE及びSはそれぞれ、インターポリマー中に含まれる共重合したエチレンとスチレンのモル分率である。
エチレンとスチレンの重量%は次式を使用して計算された。
Wt%E=100%*28E 及び Wt%S=100%*104S
(28E+104S) (28E+104S)
ESI試料中のポリスチレンホモポリマー不純物の重量%はそれから次式で決定された:
Wt%PS=100%*Wt%S*(I 6.6 /2S)
100−[Wt%S*(I6.6 /2S)]
合計スチレン含量は定量フーリエ伝送赤外スペクトル計(FTIR)によって決定された。
本発明の発泡体を製造するために使用された材料
1.LDPE1は0.925g/cm の密度と1.0dg/分のメルトインデックスをもつ低密度ポリエチレン(LDPE)で、LDPE400Rとして市販されているものでダウケミカル社から市販されている。
2.LDPE2は0.924g/cm の密度と1.8dg/分のメルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kgに従って)をもつ低密度ポリエチレン(LDPE)で、LDPE620iとして市販されているものでダウケミカル社から市販されている。
3.ESI1は37,5モル%(69wt%)の名目上のスチレン含量と1dg/分のメルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kgに従って)をもつ実質上ランダムなエチレンスチレンインターポリマー(ESI)DS201として市販されているものでダウケミカル社から市販されている。
4.HMS PP1は3dg/分のメルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kgに従って)をもつ高溶融強度ポリプロピレンProfaxPF814として市販されているものでモンテル社から市販されている。
5.PE−68(商標名)は68wt%の臭素含量をもつ臭素化難燃剤(テトラブロモビスフェノールAビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)がLDPE中で30%濃度)でThe Great Lakes Chemical Corporationから市販されている。
6.TRUTINT50(商標名)は平均粒径3ミクロンの3酸化アンチモン、SbO(LDPE中で80%濃度で使用される)でThe Great Lakes Chemical Corporationから市販されている。
7.TMS(商標名)は平均粒径1.5ミクロンの3酸化アンチモン、SbO(LDPE中で80%濃度で使用される)でThe Great Lakes Chemical Corporationから市販されている。
8.CHLOREZ700(商標名)は塩素70%を含む塩素化パラフィンでDover Chemical Corporationから市販されている。
9.CHLOREZ760(商標名)は塩素74%を含む塩素化パラフィンでDover Chemical Corporationから市販されている。
10.SAYTEX HP−900(商標名)は臭素約75%を含むヘキサブロモシクロドデカンでアルベマール社から市販されている。
実施例1
この実施例は難燃化ポリエチレン調合の臨界予備発泡ダイ圧力を決定する実験的方法を説明する。表1に示される発泡体は市販の押し出し装置で製造された。
実験室規模の単軸押し出し機は固体添加剤及び樹脂の供給ゾーン、溶融ゾーン及び計量ゾーンから構成されている。さらに、発泡剤と液体添加剤を注入する部分には混合ゾーンがあり、溶融物を発泡温度とダイ本体温度まで均一に冷却するための冷却ゾーンがある。発泡温度は溶融強度が発泡体を安定化させセル崩壊を防ぐのに十分な強度であるとき、発泡のための最適ゲル温度である。溶融物はダイを通して室温及びゲルを膨張させそして生ずる発泡体を安定化させる圧力に押し出される。
0.925g/cm の密度と1.0dg/分のメルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kgに従って)をもつ低密度ポリエチレン(LDPE1)を供給ホッパーから押し出し機に供給した。調合において使用される添加剤のレベルはポリマー樹脂ブレンド物の100重量部当たりの重量部(pph)で表す。以下の添加剤を加えた:0.3pphのグリセロールモノステアレート、4pphの臭素化難燃剤(PE−68、テトラブロモビスフェノールAビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)LDPE中で30%濃度)及び2pphの難燃化相乗剤(商標名Trutint50,3酸化アンチモン、LDPE中で80%濃度)。9pphのイソブタンを混合ゾーンに注入した。安定な発泡体を製造するために冷却ゾーンとダイブロックの温度を発泡温度範囲まで低下させた。108℃のダイ温度で、ダイ圧力を変化させるためにダイ開口度を変化させた。セルサイズと発泡体の外観に対するダイ圧力の変化の結果を表1に示す。
高ダイ圧力(>3000kpa)において、発泡体はかなり核化しセルサイズは小さかった。ダイ圧力を減少させると、発泡体の性状は改善されセルサイズは大きくなった。最後に、発泡圧力において、発泡体の性状は急激に低下し(表面セルの破壊による非常に粗い肌)そして発泡剤の急激な脱ガスによりクラックノイズが聞こえた。この調合の予備発泡臨界圧力は650kpaである。
Figure 0005408832
実施例2
この実施例は難燃化ポリエチレン調合の臨界予備発泡ダイ圧力を決定する実験的方法を説明する。
実施例1に使用されたと同様の調合で高レベルのグリセロールモノステアレート(GMS)を使用して発泡を行った。調合において使用される添加剤のレベルはポリマー樹脂ブレンド物の100重量部当たりの重量部(pph)で表す。使用したGMSのレベルは1.3pphである。他のプロセス条件は全て実施例1と同様である。発泡温度は108℃である。製造された発泡体を表2に示す。この場合、この調合の予備発泡臨界圧力は350kpaから720kpaの間である。
Figure 0005408832
実施例3
次の実施例は非難燃化ポリエチレン調合の臨界予備発泡ダイ圧力を決定する実験的方法を説明する。臭素化難燃剤と相乗化剤のいずれも無しで実施例2と同様な調合を行った。発泡温度は108℃で、他のプロセス条件は全て前と同様である。製造された発泡体を表3に示す。この場合、この調合の予備発泡臨界圧力は760kpaである。
Figure 0005408832
実施例4
本実施例は難燃剤と相乗剤を含む大きなセルの音響発泡体を作る調合と製造条件を説明する。
発泡体は市販の押し出し装置で製造された。パイロット規模の単軸押し出し機は固体添加剤及び樹脂の供給ゾーン、溶融ゾーン及び計量ゾーンから構成されている。さらに、発泡剤と液体添加剤を注入する部分には混合ゾーンがあり、溶融物を発泡温度とダイ本体温度まで均一に冷却するための冷却ゾーンがある。計量ゾーンと混合ゾーンの間のギヤポンプはメルトフローレートを安定化させる。発泡温度は溶融強度が発泡体を安定化させセル崩壊を防ぐのに十分な強度であるとき発泡のための最適ゲル温度である。溶融物はダイを通して室温及びゲルを膨張させそして生ずる発泡体を安定化させる圧力に押し出される。
この実施例4の場合、0.925g/cm の密度と1.0dg/分のメルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kgに従って)をもつ低密度ポリエチレンを押し出し機に供給した。調合において使用される添加剤のレベルはポリマー樹脂ブレンド物の100重量部当たりの重量部(pph)で表す。比較の発泡体(比較例1)のために以下の添加剤を用いた:0.1pphのイルガノックス1010(テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタン。8.5pphのイソブタンを混合ゾーンに注入しそして1.5pphのグリセロールモノステアレートを溶融注入した。実施例4の難燃化発泡体のために、以下の成分を調合に加えた:5pphの臭素化難燃剤(PE−68、テトラブロモビスフェノールAビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)LDPE中で30%濃度)及び1.4pphの難燃化相乗剤(商標名TMS,1.5ミクロンの平均粒径の3酸化アンチモン、LDPE中で80%濃度)。
押し出し機中のゲルの滞留時間は45分であった。ゲル温度は混合ゾーンで最も高く(200℃)そしてゲル圧力はギヤポンプ出口で最も高かった(18540kPa)。熱いゲルを発泡温度(104℃)まで冷却した。調節可能なダイ(50mm幅x3.3mm高さ)の温度を104℃に維持しそしてダイ圧力を1300kPaに保った。ダイ圧力は予備発泡臨界ダイ圧力の約2倍であることに注目されたい。優れた特性のマクロセル状の発泡体が得られた。
難燃剤無しで作られた比較の発泡体(比較例1)の場合、平均セルサイズは11.7mmで密度は47.8kg/mであった。
難燃剤を使用して作られた実施例4の発泡体の場合、平均セルサイズは10.4mmで密度は33.5kg/mであった。
比較の発泡体(比較例1)はDIN−4102 B2耐燃性試験及びUL−94耐燃性試験に不合格であった。難燃剤を含む(実施例4)発泡体はDIN−4102試験をB2等級(紙燃焼)で合格しまたUL−94試験は94HF−2等級(液滴燃焼)で合格した。
比較例(比較例1)と難燃化発泡体(実施例4)共に肌に穴のない25mm厚みのものをASTM E−1050(インピーダンスチューブ法)を使用して音響特性を試験した。下記に表示した音響試験結果は、比較例(比較例1)と難燃化発泡体(実施例4)が非常に似通った結果であることを示している。
Figure 0005408832
実施例5
本実施例は調合に使用される核剤の発泡体セルサイズと音響特性に及ぼす影響を示す。
調合は実施例4で述べたと同じ市販の押し出し機で製造された。この実施例の場合、0.925g/cm の密度と1.0dg/分のメルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kgに従って)をもつ低密度ポリエチレンと名目上69wt%のスチレン含量と1.0dg/分のメルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kgに従って)をもつ実質上ランダムなエチレンスチレンインターポリマー(ESI1)の85/15wt%ブレンド物を押し出し機に供給した。調合において使用される添加剤のレベルはポリマー樹脂ブレンド物の100重量部当たりの重量部(pph)で表す。ESI樹脂は強力な核剤として作用するアンチブロック剤としてタルク屑を約1pph含む。8.5pphのイソブタンを混合ゾーンに注入しそして1.5pphのグリセロールモノステアレートを溶融注入した。0.1pphのイルガノックス1010(テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタンと3.2pphのカーボンブラック濃縮物を押し出し機に供給した。難燃剤パッケージは5.5pphの臭素化難燃剤(PE−68、テトラブロモビスフェノールAビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)LDPE中で30%濃度)と0.55pphの難燃化相乗剤(商標名TMS,1.5ミクロンの平均粒径の3酸化アンチモン、LDPE中で80%濃度)からなる。
押し出しラインのゲルの滞留時間は45分であった。ゲル温度は混合ゾーンで最も高く(197℃)そしてゲル圧力はギヤポンプ出口で最も高かった(17000kPa)。熱いゲルを発泡温度(106℃)まで冷却した。調節可能なダイ(50mm幅x3mm高さ)の温度を103.4℃に維持しそしてダイ圧力を1170kPaに保った。ダイ圧力は予備発泡臨界ダイ圧力の約2倍であることに注目されたい。優れた特性のマクロセル状の発泡体が得られた。
難燃剤パッケージを使用して作られた実施例5の発泡体の場合、平均セルサイズは5.5mmで密度は31.7kg/mであった。セルサイズは実施例4のそれよりもかなり小さい。
難燃化発泡体はUL−94試験に94HBF等級でそしてASTM E−84スタイナートンネル試験にA級で合格した。
肌に穴のない25mm厚みの難燃化発泡体をASTM E−1050(インピーダンスチューブ法)を使用して音響特性を試験した。結果を下記に表示する。
Figure 0005408832
発泡体の難燃化は十分である。小さいセルの発泡体の音響特性は実施例4の大きなセルの発泡体の音響特性に比べ良好ではない。セルサイズは明らかに音吸収特性に大きな影響をもつことがわかる。このように発泡体の調合はタルク(珪酸マグネシウム)、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、等々のような核剤のレベルを低く、好ましくは0とすべきである。
実施例6
本実施例はグリセロールモノステアレートとプロピレングリコール/エタノールのような添加剤の発泡体セルサイズと音響特性に及ぼす影響を示す。
試験は実施例1に詳細に示した装置及び方法で行った。調合において使用される添加剤のレベルはポリマー樹脂ブレンド物の100重量部当たりの重量部(pph)で表す。以下のような調合で用いた:0.925g/cm の密度と1.0dg/分のメルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kgに従って)をもつ低密度ポリエチレン(LDPE1)、9pphのイソブタン、5pphの臭素化難燃剤(PE−68、テトラブロモビスフェノールAビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)LDPE中で30%濃度)と2pphの難燃化相乗剤(商標名Trutint50、3酸化アンチモン、LDPE中で80%濃度)。他の全ての条件は同じに保ち、グリセロールモノステアレート(GMS)レベル(ポリマー当たりの重量%)を変化させた。表6の結果はGMSの増加はセルサイズの増加をもたらすが、臨界値を越えるとGMSの増加はセルサイズの減少をもたらすことを示している。GMSは発泡過程でセルサイズを増大させそしてエージング過程での寸法安定性を与えることに注目されたい。
Figure 0005408832
実施例7
試験は実施例4に詳細に示した装置及び方法で行った。以下のような調合で用いた:0.925g/cm の密度と1.0dg/分のメルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kgに従って)をもつ低密度ポリエチレン(LDPE1)と名目上69wt%のスチレン含量と1.0dg/分のメルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kgに従って)をもつ実質上ランダムなエチレンスチレンインターポリマー(ESI1)の70/30wt%ブレンド物、9pphのイソブタン、0.4pphのグリセロールモノステアレート、0.1pphのイルガノックス1010抗酸化剤(テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタンと1.5pphのカーボンブラック濃縮物。他の全ての条件は同じに保ち、75/25プロピレングリコール/エタノール(PPG/EtOH)混合物のレベルを変化させその結果を表7Aに示す。その結果はプロピレングリコール/エタノール混合物レベルの増加は調べた範囲ではセルサイズの増加をもたらしそして難燃性添加剤の核生成傾向を幾分妨げることを示している。
Figure 0005408832
ポリエチレン、ポリプロピレン及びエチレンスチレンインターポリマーからなる以下の樹脂調合もまた使用した:0.925g/cm の密度と1.0dg/分のメルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kgに従って)をもつ低密度ポリエチレン(LDPE1)と名目上69wt%のスチレン含量と1.0dg/分のメルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kgに従って)をもつ実質上ランダムなエチレンスチレンインターポリマー(ESI1)及び3g/10分(ASTM D1238、230℃/2.16kgに従って)のメルトフローレートをもつ高溶融強度ポリプロピレン(HMS PP)の28/2/70wt%ブレンド物。
調合において使用される添加剤のレベルはポリマー樹脂ブレンド物の100重量部当たりの重量部(pph)で表す。8pphのイソブタン、0.3pphのグリセロールモノステアレート、0.1pphのイルガノックス1010抗酸化剤(テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタンと1.5pphのカーボンブラック濃縮物。難燃剤パッケージは3.8pphのテトラブロモビスフェノールAビス2,3−ジブロモプロピルエーテル(商標名PE−68)と1.5pphの商標名TRUTINT50の3酸化アンチモンからなる。他の全ての条件は同じに保ち、75/25プロピレングリコール/エタノール(PPG/EtOH)混合物のレベルを変化させその結果を表7Bに示す。その結果はプロピレングリコール/エタノール混合物レベルの増加は調べた範囲ではセルサイズの増加をもたらしそして難燃性添加剤の核生成傾向を幾分妨げることを示している。
Figure 0005408832
PE−68/Sb系の難燃化パッケージで作られた実施例7d及び7eの発泡体はDIN−4102試験をB2等級で合格した。
実施例8
本実施例は難燃剤と相乗剤を使用して大きなセルを作る調合と製造条件について説明する。
試験は実施例4で使用したものと同じ装置及び製造方法を使用して行った。以下のような樹脂を用いた:0.925g/cm の密度と1.0dg/分のメルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kgに従って)をもつ低密度ポリエチレン(LDPE1)と名目上69wt%のスチレン含量と1.0dg/分のメルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kgに従って)をもつ実質上ランダムなエチレンスチレンインターポリマー(ESI1)の85/15wt%ブレンド物。調合において使用される添加剤のレベルはポリマー樹脂ブレンド物の100重量部当たりの重量部(pph)で表す。0.1pphのイルガノックス1010抗酸化剤(テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタンを押し出し機に計量した。使用した難燃剤は臭素系難燃剤(商標名PE−68、テトラブロモビスフェノールAビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)LDPE中で30%濃度)及び塩素系難燃剤(商標名クロレッツ700)を含む。使用した無機相乗化剤は3酸化アンチモン(商標名TMS、LDPE中80%濃度)であり使用した有機相乗化剤はポリキュミル(ポリ1,4−ジイソプロピルベンゼン)である。8.5pphのイソブタンを混合ゾーンに注入しそして1.5pphのグリセロールモノステアレートを溶融注入した。最初の4点の実験は白い発泡体用で着色剤を使用していないが、後の2点の実験は黒い発泡体用に3.2pphのカーボンブラック濃縮物を使用した。比較用の発泡体(比較例2)は難燃剤も相乗化剤も使用しなかった。
押し出し機中のゲルの滞留時間は45分であった。ゲル温度は混合ゾーンで最も高く(約197℃)そしてゲル圧力はギヤポンプ出口で最も高かった(約18200kPa)。熱いゲルを発泡温度(105℃)まで冷却した。調節可能なダイ(50mm幅x3.2mm高さ)の温度を105℃に維持しそしてダイ圧力を1260kPaに保つた。ダイ圧力は予備発泡臨界ダイ圧力の約2倍であることに注目されたい。
Figure 0005408832
発泡体の性質を表8に示す。製造された全ての難燃剤パッケージは優れた特性の発泡体を大きなセル状にすることを和らげる、そしてこのことは調合の核発生潜在力が低いことを示す。比較の発泡体(比較例2)はDIN−4102試験(B2等級)に不合格であった。PE−68/Sb系の難燃化パッケージで作られた実施例8の発泡体はUL−94試験をHBF等級で合格した。商標名クロレッツ700/Sb系の難燃化パッケージで作られた実施例8の発泡体はASTM−84試験をA級で合格した。
実施例9
本実施例は臭素系及び塩素系の難燃剤及び難燃化相乗剤の2元ブレンド物で大きなセルを作るための調合と製造条件を説明する。
試験は実施例4で使用したものと非常に似かよった装置及び製造方法を使用して行った。0.925g/cm の密度と1.0dg/分のメルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kgに従って)をもつ低密度ポリエチレン(LDPE1)を使用した。調合において使用される添加剤のレベルはポリマー樹脂ブレンド物の100重量部当たりの重量部(pph)で表す。0.1pphのイルガノックス1010抗酸化剤(テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタンを押し出し機に計量した。使用した難燃剤は4.1pphの臭素系難燃剤商標名PE−68(テトラブロモビスフェノールAビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)LDPE中で30%濃度)及び2pphの塩素系難燃剤商標名クロレッツ700及び2pphの無機相乗化剤3酸化アンチモン(LDPE中の商標名TMSの濃縮物)の3成分ブレンド物を含む。 9pphのイソブタンを混合ゾーンに注入しそして0.2pphのグリセロールモノステアレートを溶融注入した。この実験は黒色発泡体用として1.5pphのカーボンブラック濃縮物を使用した。
押し出し機中のゲルの滞留時間は45分であった。ゲル温度は混合ゾーンで最も高く(約197℃)そしてゲル圧力はギヤポンプ出口で最も高かった(約12106kPa)。熱いゲルを発泡温度(108℃)まで冷却した。調節可能なダイ(50mm幅)の温度を106℃に維持した。
Figure 0005408832
発泡体の性質を表9に示す。製造された全ての難燃剤パッケージは優れた特性の発泡体を大きなセル状にすることを和らげる、そしてこのことは調合の核発生潜在力が低いことを示す。PE−68/クロレッツ700/Sb系の難燃化パッケージで作られた実施例9の発泡体はUL−94試験をHF−1等級で合格しまたDIN−4102試験をB2等級で合格した。
実施例10
本実施例はポリエチレンとポリプロピレンのブレンド物を使用し難燃剤及び難燃化相乗剤で大きなセルを作るための調合と製造条件を説明する。
試験は実施例4で使用したものと非常に似かよった装置及び製造方法を使用して行った。以下の樹脂を使用した:0.925g/cm の密度と1.0dg/分のメルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kgに従って)をもつ低密度ポリエチレン(LDPE1)及びメルトフローレート3g/10分(ASTM D1238、230℃/2.16kgに従って)をもつ高溶融強度のポリプロピレンの40/60wt%ブレンド物を使用した。調合において使用される添加剤のレベルはポリマー樹脂ブレンド物の100重量部当たりの重量部(pph)で表す。0.1pphのイルガノックス1010抗酸化剤(テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタンを押し出し機に計量した。使用した難燃剤は臭素系難燃剤(商標名PE−68(テトラブロモビスフェノールAビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)LDPE中で30%濃度)及び塩素系難燃剤(商標名クロレッツ700)を含む。使用した無機相乗化剤は3酸化アンチモン(LDPE中80%濃度の商標名TMS)である。10pphのイソブタンを混合ゾーンに注入した。この実験は黒色発泡体用として1.5pphのカーボンブラック濃縮物を使用した。比較の発泡体は難燃剤も相乗化剤も使用しなかった。
押し出し機中のゲルの滞留時間は45分であった。ゲル温度は混合ゾーンで最も高く(約225℃)そしてゲル圧力はギヤポンプ出口で最も高かった(約21474kPa)。熱いゲルを発泡温度(155℃)まで冷却した。調節可能なダイ(50mm幅)の温度を152℃に維持した。
Figure 0005408832
発泡体の性質を表10に示す。製造された全ての難燃剤パッケージは優れた特性の発泡体を大きなセル状にすることを和らげ、そしてこのことは調合の核発生潜在力が低いことを示す。比較発泡体(比較例)はDIN−4102試験(B2等級)に不合格でまたUL−94試験も不合格であった。PE−68/Sb系の難燃化パッケージで作られた実施例10の発泡体はDIN−4102試験をB2等級で合格しまたUL−94試験をHF−1等級で合格した。PE−68/クロレッツ700/Sb系で作られた実施例10の発泡体はDIN−4102試験をB2等級で合格しまたUL−94試験をHF−1等級で合格した。
実施例11
実施例11はセルサイズに及ぼす核剤の効果を説明する。本実施例はまた無機及び有機相乗化剤からなる難燃化パッケージを使用して得られる発泡体の性質を比較する。
調合及び製造方法は前の項で使用したものと非常に似かよったものであった。ESI1樹脂はブロッキング(ペレットの凝集)を防止するために典型的にはタルク粉を入れる。樹脂中のタルクの量はバッチ毎に変化する。タルク(珪酸マグネシウム)、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム等々のような核剤は発泡過程で生成する核の数を増加させそして小さいセルを作り出す。セルサイズは臨界レベルまでは核剤のレベルが増加するほど減少するが、臨界レベルを越えると効果は何ら認められない。
発泡体の性質を表11に示す。3pphのテトラブロモビスフェノールAビス2,3−ジブロモプロピルエーテル(商標名PE−68)及び1pphの商標名Trutint50,3酸化アンチモンからなる難燃化パッケージを前の項で使用したのと同じ割合(3:1)で使用して音響的に不活性な小さいセルの発泡体(<3mm)を製造した。調合において高レベルのタルク添加はこのセルサイズ減少の原因となっている。3.5pphの商標名SAYTEX HP−900ヘキサブロモシクロ−ドデカン(HBCD)と0.3pphのポリ1,4−ジイソプロピルベンゼン(ポリキュミル)からなる難燃化パッケージを調合に加えた。
適度なセルサイズの発泡体が得られた(>3mm)。不溶部分の少ない相乗剤がそれらの低い核生成傾向のために大きなセル状音響発泡体を製造するために好ましい。ESIの割合の増加に対し、難燃化パッケージは4.6pphのテトラブロモビスフェノールAビス2,3−ジブロモプロピルエーテル(商標名PE−68)及び1.9pphの商標名Trutint50,3酸化アンチモンを含む。
固定した難燃剤組成(4.6pphのテトラブロモビスフェノールAビス2,3−ジブロモプロピルエーテル(商標名PE−68)及び1.9pphの商標名Trutint50,3酸化アンチモン)の場合、調合におけるESI(そしてそれゆえ、タルクのレベル)を変化させそして結果を表11に示す。結果はブレンド物中のESIのレベルの増加は添加タルクによって引き起こされる核の進行によってセルサイズの減少を引き起こすことを示している。しかしながら、全ての発泡体がDIN4102耐火試験にB2等級で合格したように、調べた範囲では難燃剤に何ら負の影響は認められなかった。
Figure 0005408832
難燃化発泡体はDIN4102耐火試験にB2等級で合格した。
実施例12
本実施例は難燃剤及び難燃化相乗剤で大きなセルを作るための調合と製造条件を説明する。発泡体は市販の押し出し装置で製造した。大規模の単軸押し出し機は固体添加剤及び樹脂の供給ゾーン、溶融ゾーン及び計量ゾーンから構成されている。さらに、発泡剤と液体添加剤を注入する部分には混合ゾーンがあり、溶融物を発泡温度とダイ本体温度まで均一に冷却するための冷却ゾーンがある。計量ゾーンと混合ゾーンの間のギヤポンプはメルトフローレートを安定化させる。冷却ゾーンのスタティックミキサーはゲル温度を均一にするのを助ける。発泡温度は溶融強度が発泡体を安定化させセル崩壊を防ぐのに十分な強度であるとき発泡のための最適ゲル温度である。溶融物はダイを通して室温に及びゲルを膨張させそして生ずる発泡体を安定化させる圧力に押し出される。
調合において使用される添加剤のレベルはポリマー樹脂ブレンド物の100重量部当たりの重量部(pph)で表す。比較例3の場合、0.924g/cm の密度と1.8dg/分のメルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kgに従って)をもつ低密度ポリエチレン(LDPE2)を0.3pphのイルガノックス抗酸化剤(テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタン及び1.5pphのカーボンブラック濃縮物(同じLDPE樹脂中で25%のカーボンブラック)と共に供給した。8.5pphのイソブタンを混合ゾーンに注入しそして1.5pphのグリセロールモノステアレートを溶融注入した。同じ難燃剤実験の場合、難燃化パッケージの調合は3.5pphの商標名クロレッツ760と3.5pphの3酸化アンチモンとした。
押し出し機中のゲルの滞留時間は45分であった。ゲル温度は混合ゾーンで最も高く(192℃)そしてゲル圧力はギヤポンプ出口で最も高かった(8800kPa)。熱いゲルを発泡温度(112.5℃)まで冷却した。固定した可変横断面ダイの温度は112.5℃に維持された。ダイ本体はダイ圧力を決定するための圧力変換器を装備しなかった。
ダイの形状を知れば、大規模押し出し機のダイ圧力は以下の手順でパイロット規模の押し出し機のダイ圧力から推算することができる。その手順はポリマー溶融物の粘度、ゲル発泡温度及び調合が両方の工程で同じと仮定する。
それゆえ2つの工程の非−ニュートン流体のせん断速度(γ°)は同じでそしてラビノウィッチュ式で与えられる:
γ°={( 2n+1)/3n}6Q/(wh)
ここでnは指数係数(τ=γ°)、Qは流速そしてw及びhはダイの幅と高さである。
パイロット工程で、流速は60kg/hr=132lb/hr。ダイ圧力は2つのダイスリット設定で決定される。
スリットダイの寸法が50mm幅(1.97インチ)で3.3mm高さ(0.13インチ)のとき、ダイ圧力は1390kPa(予備発泡臨界ダイ圧力の2倍)でせん断速度は上式(n=1の場合)から計算され215/秒である。
スリットダイの寸法が50mm幅(1.97インチ)で0.85mm高さ(0.13インチ)のとき、ダイ圧力は3130kPa(予備発泡臨界ダイ圧力の4.5倍)せん断速度は上式(n=1の場合)から計算され3341/秒である。
大スケールの工程の場合、流速は1180kg/hr=2600lb/hrである。ダイの横断面は不均一で代表的なギャップが決定される必要がある。これはダイの中心からダイの末端までダイを部分に分割し、それぞれの部分の増分と累積面積を計算することによってなされる。それから累積面積をダイの中心からのその部分の距離に対してプロットすると非常に非線形の曲線となる。異なった平均ギャップを仮定しそして累積面積をダイの中心からのその部分の距離に対してプロットすると異なった傾斜の線形曲線を生ずる。最も一致する線がダイの中心からのその部分の距離によって分割される全幅の2/3の部分の累積面積に対応する平均ギャップで得られる。大規模なダイの場合、平均ギャップは3.22mmそしてダイの有効幅は332mmと計算される。上式から計算されるせん断速度は670/秒である。大規模工程のダイ圧力は予備発泡臨界ダイ圧力の2.4倍と見積もられる。
難燃化パッケージ無しで作られた比較例3の場合、セルサイズは7mmで密度は30.4kg/m であった。難燃化パッケージを使用して作られた実施例11の場合、セルサイズは4mm(水平方向)x12mm(垂直方向)で密度は30.4kg/m であった。
比較例3の発泡体はDIN−4102試験に不合格でまたUL−94試験も不合格であった。実施例12の難燃化発泡体はDIN−4102試験をB2等級で合格しまたUL−94試験をHF−1等級で合格した。実施例12と比較例3の発泡体は共に薄皮も穴もなくそして35mm厚みでASTM E−1050(インピーダンスチューブ法)を使用して音響特性を試験した。音響試験結果は表12に示すように類似している。
Figure 0005408832
実施例13
本実施例は異なった難燃剤/相乗化剤パッケージを用いた大きいセル状音響発泡体を作るための調合と製造条件を説明する。
実験は市販の押し出し機を使用し異なった大規模の工程で行った。難燃化発泡体の実験の場合、0.924g/cm の密度と1.8dg/分のメルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kgに従って)をもつ低密度ポリエチレン(LDPE2)と名目上69wt%のスチレン含量と1.0dg/分のメルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kgに従って)をもつエチレンスチレンインターポリマー(ESI1)の97/3ブレンド物を供給した。0.5pphのイルガノックス抗酸化剤(テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタン及び2pphのカーボンブラック濃縮物(LDPE2中で25%のカーボンブラック)もまた押し出し機に供給した。9pphのイソブタンを混合ゾーンに注入しそして0.75pphのグリセロールモノステアレートを溶融注入した。1番目の難燃化処方(FR1)は5pphのPE−68(テトラブロモビスフェノールAビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)LDPE中で30%濃度)と1.5pphの3酸化アンチモン(商標名Trutint50、粒径3ミクロン、LDPE中で80%濃度)からなる。2番目の難燃化処方(FR1)は4pphのPE−68(テトラブロモビスフェノールAビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)LDPE中で30%濃度)と2pphの3酸化アンチモン(商標名Trutint50、LDPE中で80%濃度)からなる。
押し出し機中のゲルの滞留時間は45分であった。ゲル温度は混合ゾーンで最も高かった(190℃)。熱いゲルを発泡温度(112.5℃)まで冷却した。固定した可変横断面ダイの温度は112.5℃に維持された。ダイ本体はダイ圧力を決定するための圧力変換器を装備しなかった。
大規模工程の場合、流速は680kg/hr=1500lb/hrであった。大規模なダイの場合、平均ギャップは3.22mmそしてダイの有効幅は332mmと計算される。前項で詳述した手順を使用して計算するとせん断速度は386/秒である。大規模工程のダイ圧力は予備発泡臨界ダイ圧力の2.1倍と見積もられる。
セルサイズ6mm(水平方向)x6mm(押し出し)x8mm(垂直方向)の大きなセル状発泡体が得られた。1番目の難燃化処方はUL−94試験をHBF等級で合格しまたDIN−4102試験をB2等級で合格した。2番目の難燃化処方はHBF等級のUL−94試験のみで合格した。発泡体は薄皮も穴もなくそして35mm厚みで試験した。音響試験結果は表13に示す。
Figure 0005408832
発明の効果
本発明のマクロセル状音響発泡体は、音吸収及び遮音のような音響システムとして自動車及び他の輸送用装置、建築及び建設、家庭用及び庭園用途、動力装置及び電気供給設備、接続器具、及び飛行機での使用に有用である。また適切な音響特性標準に適合するのに加えて耐火コードに適合しなければならない用途、例えば事務所の仕切り壁、自動車用デカップラー、家庭用電気機器の遮音材、遮音パネル又は機械包装材に特に有用である。

Claims (10)

  1. (A)1以上のエチレンホモポリマー、1以上のC−C20α−オレフィンポリマー、又はそれらの組み合わせ、
    (B)1以上のハロゲン化難燃剤、ここで該ハロゲン化難燃剤は1以上の、ヘキサハロジフェニルエーテル、オクタハロジフェニルエーテル、デカハロジフェニルエーテル、デカハロビフェニルエタン、1,2−ビス(トリハロフェノキシ)エタン、1,2−ビス(ペンタハロフェノキシ)エタン、ヘキサハロシクロドデカン、テトラハロビスフェノール−A、エチレン(N,N’)−ビス−テトラハロフタールイミド、テトラブロモビスフェノールAビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)、テトラハロ無水フタル酸、ヘキサハロゲン化ポリスチレン、ハロゲン化ビスフェノールAとエピクロロヒドリンのポリマー、又はそれらの組み合わせを含み、及
    (D)1以上の難燃化相乗剤を含み、
    成分Bを0.1〜15重量%のハロゲン含量を与える量で含有する
    ASTM D3576に従ったとき3mmから10mmの範囲にある平均セルサイズをもつマクロセル状音響発泡体。
  2. 質上線状のエチレン/C−C8 α−オレフィンインターポリマーをさらに含む、請求項1記載のマクロセル状音響発泡体。
  3. (D)成分Dが1以上の金属酸化物、ホウ素化合物、有機過酸化物、又はそれらの組み合せを含んでなる請求項1又は請求項2記載のマクロセル状音響発泡体。
  4. (A)成分Aがエチレンホモポリマー、又はプロピレンポリマー、又はそれらの組み合わせである請求項1〜3のいずれか1項記載のマクロセル状音響発泡体。
  5. (B)該ハロゲン化難燃剤、即ち成分Bがヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)、テトラブロモビスフェノールAビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)又はそれらの組み合わせを含んでなる請求項1〜4のいずれか1項記載のマクロセル状音響発泡体。
  6. (D)該難燃化相乗剤、即ち成分Dが1以上の酸化鉄、酸化スズ、酸化亜鉛、3酸化アルミニウム、アルミナ、3酸化アンチモン、5酸化アンチモン、酸化ビスマス、3酸化モリブデン、3酸化タングステン、ホウ酸亜鉛、珪酸アンチモン、スズ酸亜鉛、ヒドロキシスズ酸亜鉛、フェロセン、ジクミルパーオキサイド、ポリクミルパーオキサイド、又はそれらの組み合わせを含んでなる請求項1〜5のいずれか1項記載のマクロセル状音響発泡体。
  7. (A)成分AがLDPE、ポリプロピレンポリマー、又はそれらの組み合わせである請求項1〜6のいずれか1項記載のマクロセル状音響発泡体。
  8. 成分B:成分Dの重量比が0.5:1〜15:1の範囲にある請求項1〜7のいずれか1項記載のマクロセル状音響発泡体。
  9. 事務所の仕切り壁、自動車用デカップラー、家庭用電気機器の遮音材、遮音パネル又は機械包装材の形態である請求項1〜8のいずれか1項記載のマクロセル状音響発泡体。
  10. 音響吸収材料としての請求項1〜9のいずれか1項記載のマクロセ
    ル状音響発泡体の使用。
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