JP5408163B2 - 車両用駆動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン又はモータ等の駆動源からの動力をクラッチ及び変速装置を介して車輪に伝達する車両用駆動力伝達装置に係り、詳しくは上記駆動源からの動力を変速装置の入力軸に伝達する乾式クラッチの油圧アクチュエータの構造に関する。
エンジンと電気モータを駆動源とするハイブリッド駆動装置にあって、電気モータのロータを変速装置の入力軸に連結すると共に、該入力軸とエンジンとの間に乾式クラッチを配置して、走行駆動用の上記電気モータで前記エンジンを始動するものが知られている。
前記変速装置の入力軸とエンジンとの間に介在する乾式クラッチは、非潤滑のドライ空間に配置され、常時係合状態に付勢され、油圧アクチュエータへの油圧の供給により解放される。
従来、上記油圧アクチュエータを、変速装置と乾式クラッチのクラッチカバーとの間に配置し、油圧アクチュエータのピストンの移動を上記クラッチカバーを貫通するクラッチアームを介して上記乾式クラッチに伝達する構造にあって、上記油圧アクチュエータのピストンアーム摺動部からのリーク油が上記ドライ空間にある乾式クラッチ側に漏れることを防止すると共に、該リーク油を変速装置内に回収するリーク油回収装置が案出されている(特許文献1)。
該リーク油回収装置は、上記クラッチアームと乾式クラッチとの間を仕切るように、上記クラッチカバーに仕切り弾性部材を設けると共に、シリンダハウジングと上記クラッチカバーとの間を第1シール部材でシールして、上記油圧アクチュエータのピストンアーム摺動部からのリーク油を、シリンダハウジングとクラッチカバーの間に形成した隙間と、第1回収油路を経過して変速装置内に戻している。
特開2010−286112号公報
前記リーク油回収装置は、ピストンアーム用の貫通孔部分を閉塞する仕切り弾性部材により該ピストンアーム摺動部材からのリーク油が乾式クラッチ用のドライ空間に漏れることを防止すると共に、回転部材であるクラッチカバーと静止部材であるシリンダハウジングとの間を第1シール部材によりシールして、上記クラッチカバーとシリンダハウジングの間の隙間をベアリング潤滑油路から上記ピストンアーム摺動部分の下流側に延びる第1回収油路として利用して、上記リーク油を第1回収油路に合流して変速装置内に戻すものである。
従って、上記リーク油回収装置は、上記仕切り弾性部材の外、第1シール部材でシールしたクラッチカバーとシリンダハウジングとの間の空間を必要として、大掛りな装置となり、かつベアリング潤滑油路を前提とするものであって、その適用箇所も限られてしまう。
そこで、本発明は、乾式クラッチを操作する油圧アクチュエータ部分からのリーク油を小型、特に軸方向にコンパクトな装置により回収し、もって上述した課題を解決した車両用駆動力伝達装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、ドライ空間(D)に配置され、エンジン出力軸(2a)と変速装置入力軸(7)との間の動力を断接する乾式クラッチ(5)を有し、前記変速装置は、ケース(25)内にオイルが封入された湿潤環境(W)にて収納されて、前記入力軸(7)の回転を変速して駆動車輪(22l,22r)に繋ぐ出力部(20)に出力してなる、車両用駆動力伝達装置(1)において、
前記ケース(25a)の前記ドライ空間(D)に向い合う位置に前記乾式クラッチ(5)を操作する油圧アクチュエータ(50)を配置し、
該油圧アクチュエータ(50)は、前記ケース(25a)に形成されたシリンダ部(51)と、該シリンダ部に第1シール部(55)により油密状にかつ摺動自在に嵌挿され、該シリンダ部底面との間で作動油室(50a)を形成するピストン(52)と、該ピストンに当接されて前記乾式クラッチの操作部材(46)を押圧する連結部材(56)と、を有し、
前記連結部材(56)は、前記シリンダ部(51)との間でシールする第2シール部(59)を有し、
前記第1シール部(55)及び第2シール部(59)でシールされた、前記ピストン(52)の背面、前記連結部材(56)及び前記シリンダ部(51)で形成される空間(57)を、前記ケース(25a)に連通する油路(61)により前記変速装置内に連通して、前記ピストンからリークした前記空間(57)内のオイルを、前記油路(61)により前記変速装置のケース(25)内に戻してなる、
ことを特徴とする車両用駆動力伝達装置にある。
前記シリンダ部(51)は、底面(5a)と環状の外径側鍔部(51b)と内径側鍔部(51c)とにより構成され、
前記連結部材は、前記内径側鍔部(51c)の内径側面に沿うような屈曲部(56a)を有する連結プレート(56)からなり、
前記第2シール部(59)は、前記連結プレート(56)の外径端に固定され、前記外径側鍔部(51b)の内径側面との間をシールする外側シール(59a)と、前記連結プレート(56)の屈曲部(56a)に固定され、前記内径側鍔部(51c)の内径側面との間をシールする内側シール(59b)と、からなる。
前記第1シール部(55)と前記第2シール部(59)の内側シール(59b)とが、径方向からみて軸方向にオーバラップするように配置されてなる。
前記乾式クラッチ(5)は、乾式単板クラッチであり、前記入力軸(7)に連結するクラッチプレート(40)を前記エンジン出力軸側にスプリング(45)で付勢して係合すると共に、前記操作部材であるレリーズベアリング(46)により前記付勢力を解除して解放してなり、
前記連結プレート(56)は、前記屈曲部(56a)の外径側(56b)が前記乾式クラッチ(5)側で径方向に延びて前記ピストン(52)に一体のピストンロッド(52a)先端に当接し、前記屈曲部(56a)の内径側(56c)が前記ケース(25a)側で径方向に延びて前記レリーズベアリング(46)に前記ケース(25a)側で当接してなる。
前記車両用駆動力伝達装置(1)が、電気モータ(3)を備え、
該電気モータのロータ(35)が、前記変速装置の入力軸(7)に連動するハイブリッド駆動装置からなる。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、乾式クラッチを操作するピストン背面と連結部材とシリンダ部で形成される空間を、第1シール部及び第2シール部でシールしたので、油圧アクチュエータの作動油室からピストンの摺動によりリークしたオイルは、上記空間に溜められ、更に油路によりケース内の潤滑空間に戻されるので、油圧アクチュエータからのリーク油が、乾式クラッチを収納するドライ空間に漏れることはなく、かつドライ空間の塵埃が油圧アクチュエータに入することはなく、連結部材に第2シール部を設けた比較的簡単な装置でもって、乾式クラッチの作動及び操作の信頼性を向上することができる。
請求項2に係る本発明によると、シリンダ部は、外径側及び内径側の環状の鍔部からなり、かつ連結部材が、内径側鍔部の内径側面に沿う屈曲部を有する連結プレートからなるので、油圧アクチュエータと乾式クラッチの操作部材とを軸方向にオーバラップするように配置することが可能となり、軸方向寸法を短縮化して、乾式クラッチの操作部分をコンパクト、特に軸方向寸法のコンパクト性を向上することができる。
請求項3に係る本発明によると、一体に移動するピストンの第1シール部と連結部材の第2シール部の内側シールとを、軸方向にオーバラップするように配置したので、軸方向寸法のコンパクト化を図ることができる。
請求項4に係る本発明によると、乾式クラッチは、乾式単板クラッチであり、スプリングの付勢力により常時係合し、油圧アクチュエータの作動油圧の供給によりレリーズベアリングを介して上記付勢力を解除することにより解放するので、内燃エンジンで駆動する使用時間の多い側にてクラッチがスプリング付勢力で係合し、作動油圧の供給時間が短くて足り、省エネを図ることができる。
請求項5に係る本発明によると、電気モータを備え、該電気モータにより前記乾式クラッチを係合して内燃エンジンを始動するハイブリッド駆動装置に適用して、上記油圧アクチュエータによる乾式クラッチの操作を比較的高い頻度で行うものであっても、油圧アクチュエータからドライ空間にオイルがリークすることを防止して、比較的簡単な装置でありながら、高い信頼性のハイブリッド駆動装置を提供することができる。
本発明を適用し得る車両用駆動力伝達装置の概要を示す図。 その入力部分を示す断面図。 その乾式クラッチ及びその操作用油圧アクチュエータを示す拡大断面図。
以下、図面に沿って、本発明の車両用駆動力伝達装置を説明する。本車両用駆動力伝達装置は、1モータタイプのハイブリッド駆動装置1として適用され、図1に示すように、駆動源として内燃エンジン2及び電気モータ3を有する。エンジン2の出力軸2aは、乾式クラッチ5及びダンパスプリング6を介して入力軸7に連結している。電気モータ3のロータは、出力ギヤ9、アイドラギヤ10を介して上記入力軸7に設けられたギヤ11に連結している。
入力軸7の回転は、変速機構12により変速されてカウンタドライブギヤ13に伝達され、更にカウンタドリブンギヤ15を介してカウンタシャフト16に伝達される。該カウンタシャフト16の回転は、ギヤ17及びデフマウントギヤ19を介してディファレンシャル装置20に伝達され、左右のアクスルシャフト21l,21rを介して左右の駆動車輪22l,22rに伝達される。上記変速機構12は、前進4速、6速又は8速等の有段自動変速機構、ベルト式又はコーンリング式等の無段変速機構等、どのようなものでもよい。
前記変速機構12、カウンタシャフト16及びディファレンシャル装置20は、変速装置としてケース内に収納されており、図2に示すように、該ケース25には、前記電気モータ3も、ギヤ9,10,11と共に収納されている。該ケース25内は、潤滑油及び作動油となるオイルが封入されて湿潤空間(環境)Wとなっている。前記ケース25は、その前側にクラッチハウジング26が一体に形成されており、該クラッチハウジング26内に前記乾式クラッチ5が収納されており、かつ該クラッチハウジング26の前端は内燃エンジン2に固定される。該クラッチハウジング25内はドライ(乾燥、非湿潤、オープン)空間Dになっている。
前記ケース25内の変速装置は、上記ドライ空間Dと前壁25aにより仕切られており、かつ該前壁25aのボス部27にクラッチシャフト29がベアリング30により支持されて貫通すると共に、オイルシール31により密封されている。クラッチシャフト29は、ケース25内にて変速装置(機構12等)の入力軸7にスプライン係合していると共に、ギヤ11が一体に形成されており、かつオイルポンプ32に連結している。電モータ3のロータ35を有するロータ軸35aは、ギヤ9が一体に形成されていると共にケース25にベアリング65,65により回転自在に支持されている。アイドラギヤ10もケース25にベアリング66,66により回転自在に支持されており、前記ロータ軸35aの回転は、ギヤ9,10,11を介して入力軸7に伝達される。
前記乾式クラッチ5は、図3に示すように、クラッチシャフト29に上記ダンパスプリング6を介して連結されている1枚のクラッチプレート40を有する乾式単板クラッチからなる。クラッチプレート40は、その両側に摩擦板40a,40aが貼付されて、前記エンジン出力軸2aに一体に固定されたフライホイール41とプレッシャプレート42との間に位置する。フライホイール41にはクラッチカバー43が固定されており、該クラッチカバー43に回転方向一体にかつ軸方向に所定量移動自在にプレッシャプレート42が連結されている。上記クラッチカバー43の先端部43aには、ダイヤフラムスプリング45がその中間部にて支持されており、該ダイヤフラムスプリング45の外径側端が前記プレッシャプレート42に当接し得、その内径側端がクラッチ操作部材であるレリーズベアリング46に当接している。レリーズベアリング46は、前記ケース前壁25aのボス27に回転自在かつ軸方向に移動自在に支持されている。
前記ケース前壁25aにおける前記レリーズベアリング46の外径側に、本発明に係る上記乾式クラッチ5操作用の油圧アクチュエータ50が配置されている。該油圧アクチュエータ50は、前記ケース前壁25aに形成されたシリンダ部51とピストン52とを有する。上記シリンダ部51は、底面51aから軸方向ドライ空間D側に突出する環状の外径側鍔部51bと内径側鍔部51cとからなる環形状からなり、両鍔部51b,51cの間に上記ピストン52がOリングからなる第1シール部55によりシールされて摺動自在に嵌合しており、該ピストンとシリンダ部底面51aとの間に作動油室50aを形成している。
該ピストン52には上記ドライ空間Dに向けて突出するピストンロッド52aが一体に形成されており、該ピストンロッド52a先端と上記レリーズベアリング46とを連結部材である連結プレート56が連結している。連結プレート56は、中間部分が軸方向に延びるように屈曲された屈曲部56aを有し、該屈曲部の外径側(部)56bは、乾式クラッチ側において径方向に延びて前記ピストンロッド52a先端に当接しており、上記屈曲部56aの内径側(部)56cは、ケース側において径方向に延びて上記レリーズベアリング46にケース側にて当接している。連結プレート56にはゴム等の弾性部材からなる第2シール部59が固定されており、該第2シール部59が上記シリンダ部51に油密状に摺接している。上記第1シール部55及び第2シール部59でシールされて、前記ピストン52の裏面(ロッド側)、上記連結プレート56及びシリンダ部51によりリーク油空間57が形成されている。なお、ピストン52にピストンロッド52aが一体に固定されて、ピストンを構成している。また、連結プレートにロッドをピストン背面に向けて一体に形成し、ピストンと連結プレートとを連動してもよい。
前記連結プレート56の屈曲部56aは、シリンダ部51の前記内径側鍔部51の内周面内側に沿って軸方向に延びている。前記第2シール部59は、前記連結プレート外径部56bの外周部に固着された外側シール59aと、前記屈曲部56の内径部56c側に固着された内側シール59bとならなり、外側シール59aがシリンダ部外径側鍔部51bの内周面に密着し、内側シール59bがシリンダ部内径側鍔部51cの内径側面に密着する。
前記油圧アクチュエータ50の作動油室50aは、ケース25に形成された油路60を介してバルブに連通しており、適宜作動油圧が供給される。前記リーク油空間57は、ケース前壁25aを貫通して形成されたリーク油回収用油路61によりケース25内の変速装置を収納する湿潤空間Wに連通している。なお、図2及び図3は、展開図であるため、リーク油回収用油路61がリーク空間57の上方位置にあるように示されているが、該油路61は、空間57の下方位置にあることが好ましい。
前記ケース前壁25aは、図2に示すように、油圧アクチュエータ50及びその内側Aが、ロータ軸35a及びアイドラギヤ10を支持するベアリング65,66を装着する部分Bに対して、変速装置側に凹んだ構造となっており、油圧アクチュエータ50、連結プレート56及びレリーズベアリング46用としての軸方向スペースを少なくしている。また、油圧アクチュエータ50とレリーズベアリング46とを、径方向からみて軸方向に一部オーバラップするように配置して、軸方向寸法の短縮化を図っており、更に一体に移動する第1シール部55及び第2シール部の内側シール59bを軸方向にオーバラップするように配置して、軸方向寸法の短縮化を図っている。
本ハイブリッド駆動装置1は、以上のような構成からなるので、車両の発進時及びEV走行時、電気モータ3により車両が駆動される。この状態では、油圧アクチュエータ50の作動油室50aに油路60を介して所定作動圧が供給されており、ピストン52及びピストンロッド52aを伸長する。これにより、ピストンロッド52aに当接している連結プレート56を介してレリーズベアリング46は、ダイヤフラムスプリング45の付勢力に抗して図2、図3の右方向に移動した状態にあり、該ダイヤフラムスプリング45の先端がプレッシャプレート42と離れた状態にあって、乾式クラッチ5は解放状態にある。また、内燃エンジン2は停止状態にあり、電気モータ3のロータ35の回転は、ギヤ9,10,11を介して入力軸7に伝達され、変速機構12により適宜変速され、更にカウンタシャフト16及びディファレンシャル装置20を介して左右の駆動車輪22l,22rに伝達される。
車両が所定速度に達した場合、及び電気モータ3のみでは駆動力不足になる場合、電気モータ3により内燃エンジン2が始動される。即ち、油圧アクチュエータ50の作動油室50aの所定油圧が開放され(0圧)、ピストン5及びピストンロッド52aを縮収して、連動プレート56を介してレリーズベアリング46をダイヤフラムスプリング45の付勢力に順じて図2、図3の左方向に移動する。これにより、ダイヤフラムスプリング45は、クラッチカバー43の先端部43aを支点して、その外径側端がプレッシャプレート42に当接し、該ダイヤフラムスプリング45の付勢力がプレッシャプレート42に作用して、クラッチプレート40を該プレッシャプレート42とフライホイール41との間で挟持して、乾式クラッチ5が係合する。
これにより、電気モータ3のトルクが、ギヤ9,10,11を介してクラッチシャフト29に伝達され、係合状態の乾式クラッチ5を介してエンジン出力軸2aに伝達され、イグニションコイルのONと相俟って内燃エンジン2が始動される。この際、エンジン始動のための負荷の増大及び内燃エンジン始動後の該エンジントルクの入力により、自動変速装置の出力部(20)の出力トルクが変動するが、電気モータ3は、自動変速装置出力部の変動が滑らかになるようにその出力を制御する。そして、内燃エンジン2が始動すると、該内燃エンジンの動力は、乾式クラッチ5、クラッチシャフト29を介して入力軸7に伝達され、変速機構12により適宜変速され、カウンタシャフト16及びディファレンシャル装置20を介して左右駆動輪22l,22rに伝達される。この際、電気モータ3は、無負荷で空転するか、上記エンジン2の動力をアシストするように駆動するか、又は回生してバッテリを充電する。
前記乾式クラッチ5を操作するため、油圧アクチュエータ50の作動油室50aに作動油圧を給排してピストン52シリンダ部51を摺動する際、該摺動によりOリングからなる第1シール部55からオイルがリークしてリーク油空間57に溜められる。該空間57は、ピストンロッド52aの先端に連結プレート56が当接して、該プレート56がピストン52と一体に移動して、ピストンの移動に拘らず同じ体積からなり、かつ第2シール部59によりシールされて、リーク油が該空間57の外部へ漏れることはない。そして、該空間57に溜められたリーク油は、油路61からケース25a内の湿潤空間Wに回収される。これにより、乾式クラッチ5が収納されているドライ空間Dに油圧アクチュエータ50からオイルが漏れることはなく、またドライ空間Dから塵埃等が油圧アクチュエータ50の作動油室50aに入することはない。
なお、上述した実施の形態は、車両用駆動力伝達装置としてハイブリッド駆動装置に適用して説明したが、これに限らず、例えば乾式クラッチを発進クラッチとした内燃エンジンによる駆動力伝達装置等の他のあらゆる車両用駆動力伝達装置に適用可能である。また、乾式クラッチ5は、単板クラッチにより説明したが、これは、多板クラッチでもよい。
1 車両用駆動力伝達装置(ハイブリッド駆動装置)
2 エンジン
3 電気モータ
5 乾式(単板)クラッチ
7 入力軸
12 変速機構
20 出力部(ディファレンシャル装置)
22l,22r 駆動車輪
25,25a ケース
35 ロータ
40 クラッチプレート
45 (ダイヤフラム)スプリング
46 操作部材(レリーズベアリング)
50 油圧アクチュエータ
50a 作動油室
51 シリンダ部
51a 底面
51b 外径側鍔部
51c 内径側鍔部
52 ピストン
52a ピストンロッド
55 第1シール部
56 連結部材(プレート)
56a 屈曲部
56b 外径側部
56c 内径側部
57 (リーク油)空間
59 第2シール部
59a 外側シール
59b 内側シール
61 油路
D ドライ空間
W 湿潤環境(空間)

Claims (5)

  1. ドライ空間に配置され、エンジン出力軸と変速装置入力軸との間の動力を断接する乾式クラッチを有し、前記変速装置は、ケース内にオイルが封入された湿潤環境にて収納されて、前記入力軸の回転を変速して駆動車輪に繋ぐ出力部に出力してなる、車両用駆動力伝達装置において、
    前記ケースの前記ドライ空間に向い合う位置に前記乾式クラッチを操作する油圧アクチュエータを配置し、
    該油圧アクチュエータは、前記ケースに形成されたシリンダ部と、該シリンダ部に第1シール部により油密状にかつ摺動自在に嵌挿され、該シリンダ部底面との間で作動油室を形成するピストンと、該ピストンに当接されて前記乾式クラッチの操作部材を押圧する連結部材と、を有し、
    前記連結部材は、前記シリンダ部との間でシールする第2シール部を有し、
    前記第1シール部及び第2シール部でシールされた、前記ピストン背面、前記連結部材及び前記シリンダ部で形成される空間を、前記ケースに連通する油路により前記変速装置内に連通して、前記ピストンからリークした前記空間内のオイルを、前記油路により前記変速装置のケース内に戻してなる、
    ことを特徴とする車両用駆動力伝達装置。
  2. 前記シリンダ部は、底面と環状の外径側鍔部と内径側鍔部とにより構成され、
    前記連結部材は、前記内径側鍔部の内径側面に沿うような屈曲部を有する連結プレートからなり、
    前記第2シール部は、前記連結プレートの外径端に固定され、前記外径側鍔部の内径側面との間をシールする外側シールと、前記連結プレートの屈曲部に固定され、前記内径側鍔部の内径側面との間をシールする内側シールと、からなる、
    請求項1記載の車両用駆動力伝達装置。
  3. 前記第1シール部と前記第2シール部の内側シールとが、径方向からみて軸方向にオーバラップするように配置されてなる、
    請求項1又は2記載の車両用駆動力伝達装置。
  4. 前記乾式クラッチは、乾式単板クラッチであり、前記入力軸に連結するクラッチプレートを前記エンジン出力軸側にスプリングで付勢して係合すると共に、前記操作部材であるレリーズベアリングにより前記付勢力を解除して解放してなり、
    前記連結プレートは、前記屈曲部の外径側が前記乾式クラッチ側で径方向に延びて前記ピストンに一体のピストンロッド先端に当接し、前記屈曲部の内径側が前記ケース側で径方向に延びて前記レリーズベアリングに前記ケース側で当接してなる、
    請求項2又は3記載の車両用駆動力伝達装置。
  5. 電気モータを備え、
    該電気モータのロータが、前記変速装置の入力軸に連動してなる、
    請求項1ないし4のいずれか記載の車両用駆動力伝達装置。
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