JP5407820B2 - エレベーターシステム - Google Patents

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この発明は、不特定多数の人の出入りを建物の一部の階床に制限するエレベーターシステムに関するものである。
集合住宅等では、エレベーターの利用を特定の人に制限することにより、防犯性能を高めることが行われている。
例えば、下記特許文献1に記載のエレベーターシステムでは、かご内に指紋認証装置を設置することにより、予め指紋を登録しておいた人のみが行先呼びの登録を行うことができるように構成している。
特開平5−776号公報
一方、近年では、中層階や上層階に住居が入った建物において、下層階にテナント等を入居させて不特定多数の人の出入りを可能にしたものも多く見られる。このような建物にでは、例えば、特許文献1に記載のエレベーターシステムが採用されていても、その建物の居住者に同乗してしまえば一般の乗客でも住居階に行くことができてしまい、防犯性能が著しく低下するといった問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、不特定多数の人の出入りが可能な共有階をその一部に有する建物において、所定のセキュリティ階への不特定多数の人の出入りを確実に制限し、建物の防犯性能を高めることができるエレベーターシステムを提供することである。
この発明に係るエレベーターシステムは、不特定多数の人の出入りが可能な共有階と、
不特定多数の人の出入りを制限したセキュリティ階とを有する建物に備えられたエレベー
ターシステムであって、二方向から乗降が可能なエレベーターのかごと、共有階に設けら
れ、一方のかご出入口からかごに乗降が可能な第1乗場と、セキュリティ階に設けられ、
一方又は他方のかご出入口からかごに乗降が可能な第2乗場と、共有階の一の階床からな
る特定階に設けられ、他方のかご出入口からかごに乗降が可能な第3乗場と、共有階から
セキュリティ階へのエレベーターによる移動を、第3乗場からかごに乗車した乗客のみに
制限し、且つ、第3乗場からかごに乗車して第2乗場に移動する乗客が、第1乗場からか
ごに乗車する乗客と同乗しないように制御を行うとともに、セキュリティ階からのエレベーターによる移動は、第1乗場及び第2乗場に対して有効とする制御装置と、を備え、第3乗場は、特定階の他の部分から区画され、不特定多数の人が他の部分から進入しないための所定の構成を有し、制御装置は、かご内に乗客が存在せず、且つ、戸全閉状態の場合のみ、第3乗場から登録された乗場呼びにかごを応答させるものである。


この発明によれば、不特定多数の人の出入りが可能な共有階をその一部に有する建物において、所定のセキュリティ階への不特定多数の人の出入りを確実に制限し、建物の防犯性能を高めることができるようになる。
この発明の実施の形態1におけるエレベーターシステムを備えた建物の構造を示す模式図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベーターシステムの要部を示す構成図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベーターシステムの動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2におけるエレベーターシステムの動作を示すフローチャートである。
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベーターシステムを備えた建物の構造を示す模式図、図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベーターシステムの要部を示す構成図である。
本システムが備えられた建物は、不特定多数の人が出入り可能な共有階1と、不特定多数の人の出入りを制限したセキュリティ階2とにより構成される。図1は上記構成を有する建物の一例を示したものである。具体的に、この建物では、テナント等が入居した共有階1として1階及び2階(A区間)が、住居等が入ったセキュリティ階2として3階及び4階(B区間)が割り当てられている。
各共有階1のエレベーター乗場3には、エレベーターのかご4に乗降するための乗場出入口が形成されており、各乗場3に、乗場出入口を開閉するための乗場ドア(図示せず)と、乗場呼びを登録するための乗場釦5とが設置されている。なお、この乗場3は、不特定多数の人がかご4に乗降するための場所である。
共有階1の最下階(本実施の形態においては1階)の乗場3には、上方向の乗場釦5のみが、共有階1の最上階(本実施の形態においては2階)の乗場3には、下方向の乗場釦5のみが設置されている。即ち、共有階1の最上階の上方に更にエレベーターがサービスする階床が存在しても、共有階1の最上階の乗場3に設置された上方向の乗場釦は、乗場呼びが登録できないように無効化されている。なお、共有階1が3階床以上存在し、その最下階及び最上階の間に中間階が存在する場合は、その中間階の乗場3には、上方向及び下方向の各乗場釦5が設置される。
各セキュリティ階2のエレベーター乗場6には、かご4に乗降するための乗場出入口が形成されており、各乗場6に、乗場出入口を開閉するための乗場ドア(図示せず)と、乗場呼びを登録するための乗場釦7とが設置されている。なお、この乗場6は、居住者等、特定の人がかご4に乗降するための場所である。
エレベーター昇降路内を昇降する上記かご4には、乗場3及び6の各乗場出入口に対向するフロント側と、その反対側となるリア側との双方にかご出入口が形成されており、各かご出入口にかごドア(図示せず)が設置されている。即ち、かご4は、二方向から乗降可能な所定の構造を有しており、乗場3及び6は、一方のかご出入口であるフロント側から、かご4に乗降することができるように構成されている。
かご4は、複数のかご出入口(かごドア)が設けられていることが条件となるが、その構成は上記に限定されるものではない。また、セキュリティ階2の乗場6については、他方のかご出入口であるリア側から、かご4への乗降が行えるように構成されていても構わない。なお、以下においては、上記フロント側及びリア側にかご出入口が形成され、且つ、乗場3及び6の各出入口がかご4のフロント側に対向する場合について、具体的な説明を行う。
また、上記共有階1は、その一部の階床(本実施の形態では1階)が特定階8として設定されている。特定階8は、3階や4階の居住者等、セキュリティ階2への移動が許可された人(以下、「許可者」ともいう)がエレベーターを利用して共有階1からセキュリティ階2へ移動するための階床である。即ち、この特定階8には、不特定多数の人が利用できる乗場3の他に、上記許可者がエレベーターを利用してセキュリティ階2に移動するための乗場9が設けられている。
エレベーター乗場9には、かご4に乗車するための乗場出入口が形成されており、乗場出入口を開閉するための乗場ドア(図示せず)と、乗場呼びを登録するための乗場釦10とが設置されている。なお、乗場9には、セキュリティ階2の方向(本実施の形態では、上方向)の乗場釦10のみが設けられている。また、乗場9の乗場出入口(乗場ドア)は、かご4のリア側のかご出入口(かごドア)に対向している。即ち、乗場9は、同じ特定階8に設けられた乗場3とは異なり、リア側からかご4に乗降することができるように構成されている。
また、乗場9は、壁等によって同じ階床(特定階8)の他の部分から区画されており、不特定多数の人が特定階8の上記他の部分から進入できないように構成されている。即ち、乗場9は、かご4への乗降を、上記許可者やその関係者等、特定の人に限定するための場所である。具体的に、乗場9の上記機能を実現するため、特定階8には、ドア装置11、認証装置12、監視カメラ13が備えられている。
ドア装置11は、乗場9を特定階8の上記他の部分から区画するために設けられたものである。即ち、ドア装置11は、乗場9の入口や乗場9への通路等、乗場9からエレベーターを利用しようとする乗客が必ず通過しなければならない場所に設置されている。また、ドア装置11は、不特定多数の人による乗場9の利用を防止するために設置されたものであるため、基本的に、電気錠によって常時施錠されている。
認証装置12は、ドア装置11の開放を、上記許可者等に限定するために備えられたものである。即ち、本人を特定するための情報(以下、「本人特定情報」ともいう)を認証装置12に予め登録しておいた者だけが、電気錠を解錠してドア装置11を開放させることができる。具体的に、認証装置12は、乗場9の外側(特定階8の上記他の部分側)にドア装置11に近接して設置されている。そして、認証装置12は、個人特定情報の入力が行われると、その入力情報が既登録情報の何れかに一致するか否かの照合を行い、一致する旨の判定(本人認証)がなされると、電気錠を解錠してドア装置11を所定時間だけ開放させるための指令を、所定の制御手段(図示せず)に対して出力する。
監視カメラ13は、ドア装置11の通過者及び認証装置12の操作者を撮影するために設置されたものである。なお、監視カメラ13は、防犯及び記録の双方の機能を有していれば良い。このため、例えば、監視カメラ13をドア装置11や認証装置12に内蔵することにより、その内蔵した監視カメラ13により、ドア装置11の通過者及び認証装置12の操作者の何れか一方のみを撮影しても構わない。
また、上記構成の建物に備えられたエレベーターでは、その制御装置により、セキュリティ階2への不特定多数の人の出入りを規制するための制御が行われている。以下に、図2も参照し、この制御装置の具体的な機能について説明する。
エレベーターの制御装置は、共有階1からセキュリティ階2へのエレベーターによる移動を、乗場9からかご4に乗車した乗客のみに制限するとともに、乗場9からかご4に乗車してセキュリティ階2の乗場6に移動する乗客が、乗場3からかご4に乗車する乗客と同乗することがないように、各種制御を行う。このような機能を実現するため、エレベーターの制御装置には、かご位置検出手段14、かご状態検出手段15、かご内乗客検出手段16、乗場釦操作検出手段17、乗場呼び登録制御手段18、かご釦操作検出手段19、かご呼び登録制御手段20、動作制御手段21が備えられている。
14乃至16に示す各手段は、かご4の現在位置、かご4の現在の状態、かご4にいる乗客をそれぞれ検出するためのものである。これら各手段14乃至16は、従来から周知なものであるため、具体的構成についてはその説明を省略する。なお、本実施の形態では、かご4のフロント側及びリア側にかごドアが設けられているため、かご状態検出手段15は、フロント側及びリア側のそれぞれについて、かごドアの開閉状態を検出できるものとする。
乗場釦操作検出手段17は、乗客が乗場呼びを登録するために乗場釦5、7、10(以下、乗場釦5、7、10を総称する場合は、「乗場釦5等」という)に対して行った操作を検出する機能を有している。即ち、乗客が乗場釦5等を押した際の接点信号等は、この乗場釦操作検出手段17によって検出される。
乗場呼び登録制御手段18は、乗場釦操作検出手段17が検出した釦操作に対し、かご位置検出手段14及びかご状態検出手段15の各検出結果に応じて乗場呼びを登録する機能を有している。なお、乗場呼び登録制御手段18による乗場呼びの登録情報は、後述の動作制御手段21に対して出力される。
かご釦操作検出手段19は、乗客がかご呼びを登録するために行った操作を検出する機能を有している。なお、かご4には、その内部に、乗客が行先階を入力するためのかご操作盤が設けられており、乗客は、かご操作盤に設けられたかご釦を押すことにより、自分の行先階を入力する。即ち、乗客がかご釦を押した際の接点信号等は、このかご釦操作検出手段19によって検出される。
かご呼び登録制御手段20は、かご釦操作検出手段19が検出した釦操作に対し、かご位置検出手段14及びかご状態検出手段15の各検出結果に応じてかご呼びを登録する機能を有している。なお、かご呼び登録制御手段20には、所定の条件下、乗客がかご呼びを登録するために行った操作を無効化するかご呼びサービスカット制御手段22が備えられている。即ち、かご呼び登録制御手段20は、かご呼びサービスカット制御手段22によって有効とされた釦操作についてのみ、かご呼びの登録を行うことができる。
下記表1は、かご呼びサービスカット制御手段22の上記機能を説明するためのものであり、本実施の形態における建物において、かご釦(或いは、かご釦に対して行われた操作)が有効か否かについて、かご4の位置毎にまとめたものである。かご呼びサービスカット制御手段22は、下記表1に示すように、かご位置検出手段14及びかご状態検出手段15の各検出結果に基づいて、かご釦(かご釦操作)の一部を無効化する。
なお、下記表1における各記号は以下の通りである。
○:かご釦(かご釦操作)有効
×:かご釦(かご釦操作)無効
△:リア側の戸開時のみ、かご釦(かご釦操作)有効
Figure 0005407820
セキュリティ階2にいる人は、既に何らかの方法によってセキュリティ階2に到達しており、居住者やその関係者であると推認できる。このため、セキュリティ階2にいる人が他の階床に移動しても何ら問題は生じない。したがって、かご4がセキュリティ階2に存在する場合は、各階へのかご釦が有効になる。しかし、1階のリア側、即ち、特定階8の乗場9に対応するかご釦を有効にすると、途中の共有階1(本実施の形態においては2階)の乗場3から乗車する乗客が、セキュリティ階2で乗車した乗客と共に特定階8の乗場9に降りることが可能になってしまうため、かご4がセキュリティ階2に存在する場合は、特定階8の乗場9に対応するかご釦を除いた全てのかご釦を有効としている。
表1からも分かるように、特定階8の乗場9に対応するかご釦は常に無効化されている。即ち、かご4がかご呼びに応答して特定階8に停止した場合は、必ずフロント側が戸開され、乗客は乗場3に降車する。なお、特定階8の乗場9に対応するかご釦は、かご操作盤に設けられていなくても構わない。
また、共有階1の乗場3には不特定多数の人が存在する。このため、かご4が特定階8以外の共有階1に存在する場合は、セキュリティ階2及び特定階8の乗場9に対応するかご釦は無効化され、共有階1の乗場3に対応するかご釦のみが有効となる。
一方、かご4が特定階8に存在する場合は、乗客の乗車方向によって、かご釦の状態を変更する。即ち、リア側が戸開し、乗客が乗場9から乗車する場合は、かご4がセキュリティ階2に存在する時と同じ理由により、各階へのかご釦が有効になる。また、フロント側が戸開し、乗客が乗場3から乗車する場合は、かご4が特定階8以外の共有階1に存在する時と同じ理由により、共有階1の乗場3に対応する各かご釦が有効となる。
このように、かご呼び登録制御手段20は、かご呼びサービスカット制御手段22による上記機能により、常時はセキュリティ階2へのかご呼びを無効とし、その登録を行えないようにする。そして、かご呼び登録制御手段20は、かご4がセキュリティ階2に存在する場合、及び、乗客が乗場9からかご4に乗車する場合のみ、セキュリティ階2へのかご呼び登録を有効にして、セキュリティ階2への不特定多数の人の出入りを規制する。
また、上記動作制御手段21は、乗場呼び登録制御手段18によって登録された乗場呼び、及び、かご呼び登録制御手段20によって登録されたかご呼びに対し、14乃至16に示す各手段の検出結果等に基づいて、かご4を適切に応答及び動作させる機能を有している。この動作制御手段21も、かご呼び登録制御手段20等と同様に、セキュリティ階2への不特定多数の人の出入りを規制するための特有の制御を行う。例えば、動作制御手段21は、かご4内に乗客が存在せず、且つ、戸全閉状態の場合のみ、乗場9から登録された乗場呼びに対してかご4を応答させる。また、動作制御手段21は、例えば、乗場3からかご4に乗車した乗客が乗場9に降りることを防止するため、かご呼びに応答してかご4が特定階8に停止した場合は、フロント側を常に戸開して乗客を乗場3に降車させるようにする。
なお、23はかご4の具体的な動作を制御するためのかご運転制御手段、24はかご4に設けられたドア駆動装置(図示せず)を動作させて戸開閉制御を行う戸開閉制御手段、25はアナウンス装置や表示装置等によってかご4内への報知を行う報知制御手段である。
次に、図3も参照し、上記構成を有する本システムの具体的な動作について説明する。図3はこの発明の実施の形態1におけるエレベーターシステムの動作を示すフローチャートである。
エレベーターの制御装置では、乗場釦操作検出手段17により、特定階8における乗場9の乗場釦10が操作されたか否かが常時判定されている(S101)。なお、S101において乗場釦10に対する釦操作が検出されない場合、制御装置は、乗場9からの乗場呼びが乗場呼び登録制御手段18によって既に登録されているか否かを判定し(S102)、登録されていなければ、かご呼びサービスカット制御手段22によって、かご4の停止階と特定階8のリア側とを除いた共有階1のかご釦のみを有効とする(S103)。
一方、3階或いは4階の居住者等、セキュリティ階2への移動が許可された者が、認証装置12による本人認証によってドア装置11を通過し、乗場9の乗場釦10を操作すると、その釦操作が乗場釦操作検出手段17によって検出され(S101のYes)、乗場呼び登録制御手段18によってその乗場呼びが登録される(S104)。
乗場9からの乗場呼びが登録されると(S104、S102のYes)、制御装置では、かご内乗客検出手段16によるかご内乗客の有無の判定(S105)、及び、かご状態検出手段15による戸開閉状態の判定(S106)を順次実施する。なお、制御装置は、かご4内に乗客がいる場合、及び、フロント側或いはリア側の戸開が検出された場合は、乗場9から登録された乗場呼びには応答せず、S103に進んで、かご呼びサービスカット制御手段22による上記処理を実施する。
一方、S105においてかご4内の乗客なしが検出され、且つ、S106においてフロント側及びリア側が共に戸全閉状態であることが検出されると、制御装置は、S104において登録された、乗場9からの乗場呼びにかご4を応答させる(S107)。即ち、かご運転制御手段23によってかご4の走行を開始してかご4を特定階8に停止させるとともに、戸開閉制御手段24によってかご4のリア側を戸開させる。
上記乗場呼びに対する応答を開始した後に、特定階8におけるリア側の戸開がかご状態検出手段15によって検出されると(S108)、制御装置は、かご呼びサービスカット制御手段22により、各かご釦(かご釦操作)の有効/無効の切り替えを行う。即ち、かご呼びサービスカット制御手段22は、S108においてリア側の戸開が検出されることにより、停止階以外の階床(セキュリティ階2も含む)のかご釦を全て有効にする(S109)。
S109に示すかご呼びサービスカット制御手段22の処理は、特定階8においてリア側が戸開している間のみ行われ、例えば、かご4がかご呼びに応答すると上記処理は終了する。即ち、制御装置は、S109の処理の後にかご状態検出手段15によってリア側の戸全閉が検出されると(S110のYes)、かご呼びサービスカット制御手段22によって各かご釦(かご釦操作)の有効/無効の切り替えを再度実施し、かご4の停止階と特定階8のリア側とを除いた共有階1のかご釦のみを有効とする(S103)。
なお、S108からS110の間に乗場9からかご4に乗車した乗客によって、セキュリティ階2へのかご呼びが登録された場合、制御装置は、セキュリティ階2へのかご呼びに全て応答し終わるまでの期間、乗場3から登録された乗場呼びにかご4を応答させないようにする。但し、上記期間であっても、セキュリティ階2の乗場6から登録された同方向の乗場呼びに対しては、かご4を応答させても構わない。
この発明の実施の形態1によれば、不特定多数の人の出入りが可能な共有階1をその一部に有する建物において、エレベーターを利用したセキュリティ階2への不特定多数の人の出入りを確実に制限することができ、建物の防犯性能を大幅に高めることが可能となる。また、セキュリティ階2の居住者等のために専用のエレベーターを備える必要もなく、システム全体を安価に構成することが可能となる。
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2におけるエレベーターシステムの動作を示すフローチャートである。なお、図4におけるS201、S202、S203、S204は、図3のS102、S105、S106、S107の各処理に対応する。
エレベーターの制御装置では、乗場9から登録された乗場呼びが乗場呼び登録制御手段18によって登録されると(S201のYes)、かご内乗客検出手段16によってかご内乗客の有無の判定が行われる(S202)。なお、S202においてかご4内の乗客なしが検出されると、制御装置は、かご状態検出手段15による戸開閉状態の判定を行い(S203)、この判定によってフロント側及びリア側双方の戸全閉状態が検出されれば、乗場9からの乗場呼びにかご4を応答させる(S204)。また、制御装置は、S203においてフロント側或いはリア側の戸開が検出されれば、乗場9から登録された乗場呼びへの応答は行わない(S205)。
一方、S202においてかご4内の乗客ありが検出されると、制御装置は、乗場9から登録された乗場呼びへの応答は行わず(S206)、かご4内の乗客を降車させるための制御を開始する。
具体的に、制御装置は、S202においてかご4内の乗客ありが検出されると、かご内乗客検出手段16の検出結果と所定の計時手段(図示せず)とに基づき、かご4内に乗客がいる状態が一定時間以上継続したか否かを判定する(S207)。そして、S207において上記状態が一定時間以上継続したことが判定されると、制御装置は、先ず、かご位置検出手段14によってかご4の現在位置を確認し、かご運転制御手段23によってかご4を最寄りの共有階1に停止させる。また、制御装置は、上記最寄りの共有階1にかご4を停止させた後、戸開閉制御手段24によってフロント側(乗場3側)を戸開し、その状態でかご4を待機させる。更に、制御装置は、報知制御手段25によって「ドアが開いたらお降り下さい」等の表示やかご内アナウンス等を実施し、かご4内にいる乗客に降車を促す(S208)。
かご4内の乗客を乗場3に降車させるための上記制御を実施した後、制御装置は、かご内乗客検出手段16によってかご4内の乗客の有無を再度検出する(S209)。なお、S209においてかご4内の乗客ありを検出する場合は、上記報知を繰り返し実施して乗客に降車を促す。一方、S209においてかご4内の乗客なしを判定すると、制御装置は、S208から行っている戸開待機を解除して戸閉動作を実施し、S203の処理に移行する。
この発明の実施の形態2によれば、乗場9から登録された乗場呼びへの応答時にかご4内の乗客ありが検出されると、共有階1において戸開待機と降車を促すかご内報知とが行われる。このため、かご4内にいる乗客を早期に乗場3に降車させることができ、乗場9にいる乗客の長待ちを防止することが可能となる。
その他は、実施の形態1と同様の構成及び効果を有している。
1 共有階
2 セキュリティ階
3、6、9 乗場
4 かご
5、7、10 乗場釦
8 特定階
11 ドア装置
12 認証装置
13 監視カメラ
14 かご位置検出手段
15 かご状態検出手段
16 かご内乗客検出手段
17 乗場釦操作検出手段
18 乗場呼び登録制御手段
19 かご釦操作検出手段
20 かご呼び登録制御手段
21 動作制御手段
22 かご呼びサービスカット制御手段
23 かご運転制御手段
24 戸開閉制御手段
25 報知制御手段

Claims (8)

  1. 不特定多数の人の出入りが可能な共有階と、不特定多数の人の出入りを制限したセキュ
    リティ階とを有する建物に備えられたエレベーターシステムであって、
    二方向から乗降が可能なエレベーターのかごと、
    前記共有階に設けられ、一方のかご出入口から前記かごに乗降が可能な第1乗場と、
    前記セキュリティ階に設けられ、前記一方又は他方のかご出入口から前記かごに乗降が
    可能な第2乗場と、
    前記共有階の一の階床からなる特定階に設けられ、前記他方のかご出入口から前記かご
    に乗降が可能な第3乗場と、
    前記共有階から前記セキュリティ階へのエレベーターによる移動を、前記第3乗場から
    前記かごに乗車した乗客のみに制限し、且つ、前記第3乗場から前記かごに乗車して前記
    第2乗場に移動する乗客が、前記第1乗場から前記かごに乗車する乗客と同乗しないよう
    に制御を行うとともに、前記セキュリティ階からのエレベーターによる移動は、前記第1乗場及び前記第2乗場に対して有効とする制御装置と、
    を備え、
    前記第3乗場は、前記特定階の他の部分から区画され、不特定多数の人が前記他の部分
    から進入しないための所定の構成を有し、
    前記制御装置は、前記かご内に乗客が存在せず、且つ、戸全閉状態の場合のみ、前記第
    3乗場から登録された乗場呼びに前記かごを応答させる
    ことを特徴とするエレベーターシステム。
  2. 前記かごに設けられたかご操作盤と、
    前記制御装置に設けられ、前記かご操作盤に対する操作に基づいて、かご呼びを登録するかご呼び登録制御手段と、
    を備え、
    前記かご呼び登録制御手段は、常時は前記セキュリティ階へのかご呼び登録を無効とし、前記かごが前記セキュリティ階に位置する場合、及び、乗客が前記第3乗場から前記かごに乗車する場合に、前記セキュリティ階へのかご呼び登録を有効とすることを特徴とする請求項1に記載のエレベーターシステム。
  3. 前記かご呼び登録制御手段は、前記特定階に前記かごが停止している場合は、前記第3乗場側のみ戸開している間だけ、前記セキュリティ階へのかご呼び登録を有効とすることを特徴とする請求項2に記載のエレベーターシステム。
  4. 前記制御装置は、前記第3乗場から登録された乗場呼びに前記かごを応答させた後に前記セキュリティ階へのかご呼びが登録された場合は、前記セキュリティ階へのかご呼びに全て応答し終わるまでの所定期間、前記第1乗場から登録された乗場呼びには応答しないことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のエレベーターシステム。
  5. 前記制御装置は、前記所定期間であっても、前記第2乗場から登録された同方向の乗場呼びには応答することを特徴とする請求項4に記載のエレベーターシステム。
  6. 前記制御装置は、かご呼びに応答して前記かごが前記特定階に停止した場合は、前記第1乗場側を常に戸開することを特徴とする請求項2から請求項5の何れかに記載のエレベーターシステム。
  7. 前記制御装置は、前記第3乗場から登録された乗場呼びへの応答時に前記かご内の乗客ありを検出した場合は、前記第1乗場で前記かごを戸開待機させるとともに、降車を促すかご内報知を行うことを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載のエレベーターシステム。
  8. 前記第3乗場を前記特定階の他の部分から区画するために設けられ、電気錠によって施錠されたドア装置と、
    前記特定階の前記他の部分に設けられ、入力情報が既登録情報に一致すると、前記電気錠を解錠して前記ドア装置を所定時間開放させる認証装置と、
    前記ドア装置の通過者及び前記認証装置の操作者の少なくとも何れかを撮影するための監視カメラと、
    を備えたことを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載のエレベーターシステム。
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