JP4266465B2 - エレベータ - Google Patents

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寛晃 松岡
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Toshiba Elevator Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降路内を昇降するかごに2個の扉を有するエレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、鉄道機関を利用しようとする利用客は一般通路を駅舎に向かい、一般通路から駅舎の改札まで行って、さらに改札を通ってホームまで行く。この場合、一般通路と改札との間や改札とホームとの間に高低差がある場合が多い。
【0003】
例えば、改札が一般通路より高所にあり、ホームが改札より低所にある駅舎では、乗客は一般通路から階段を上って改札まで行き、改札を通った後にさらに階段を下って低所にあるホームまで行くことになる。このように、一般通路から駅舎のホームに辿り着くまでに2個の階段を昇降しなければならない。これは、特に身障者やお年寄りにとっては不便である。そこで、近年においては、そのような駅舎には、エレベータが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、改札を境界として所定の領域である改札内領域と一般通路などの改札外領域を仕切る必要があることから、改札外領域である一般通路と改札の外側にそれぞれ連通する2箇所の乗り場間及び改札の領域である改札の内側とホームにそれぞれ連通する2箇所の乗り場間に対応して、それぞれ別個にエレベータを設けることが必要になる。その場合、駅舎の立地条件や経済上等の理由から2台のエレベータの設けることが困難な場合がある。
【0005】
本発明の目的は、所定の領域の内側と外側に連絡する各乗り場に1台のエレベータで対応でき、しかも利用者の必要に応じて所定の領域の内外に対して、一方側から他方側に移動することができるエレベータを得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係わるエレベータは、少なくとも1つの共通階床に所定の領域の内側と外側に連絡する乗り場が設けられ、他の階床に所定の領域内に連絡する乗り場及び所定の領域に連絡する乗り場が設けられた昇降路と、この昇降路内を昇降し2個の扉を有するかごと、所定の領域内及び領域外の各乗り場に設けられ乗り場呼びを発生させる乗り場呼び登録装置と、かごを昇降して各乗り場に着床させ、いずれか一方の側の扉のみ開閉する運転を行う制御装置と、乗客の行先階を識別して制御装置に呼びを登録する識別装置を備え、制御装置は識別装置が使用されたときは、所定の領域の内側の乗り場と外側の乗り場との間を連絡し、識別装置が使用されないときは所定の領域の内側の乗り場間または外側の乗り場間を連絡するように運転制御することを特徴とする。
【0007】
請求項1の発明に係わるエレベータでは、識別装置が使用される場合は、所定の領域の内側の乗り場と外側の乗り場との間が直接連絡され、識別装置が使用されない場合は所定の領域の内側の乗り場間または外側の乗り場間が連絡される片側運転となる。
【0008】
請求項2の発明に係わるエレベータは、請求項1の発明において、識別装置は、かご内または乗り場に設けられ、乗客が挿入した入場パスを読み取り乗客の行先階を識別することを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明に係わるエレベータでは、請求項1の発明において、かご内または乗り場に設けられた識別装置は、乗客が挿入した入場パスを読み取り乗客の行先階を識別し、呼び登録を発生させる。
【0010】
請求項3の発明に係わるエレベータは、請求項1の発明において、識別装置は、かご内または乗り場に設けられ、パスワード入力する暗号装置であることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明に係わるエレベータでは、請求項1の発明において、かご内または乗り場に設けられた識別装置は、入力されたパスワードに基づいて乗客の行先階を判別し呼び登録を発生させる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態に係わるエレベータの構成図である。昇降路1は複数の階床において所定領域の内側(埒内)4aと外側(埒外)4bに連絡する乗り場21a、21b、22a、22bが設けられており、この昇降路1内をかご2が昇降する。かご2は駆動装置10aによりロープ10bを介して力ウンタウエイト10cとの釣り合いによって昇降される。このかご駆動方式は、油圧方式やリニア方式などを用いてもよい。埒内4aと埒外4bは、例えば図1の左側が駅舎における改札内区域(埒内)であり、右側が改札外区域(埒外)である。
【0013】
逆に、左側の埒の上部乗り場21aに乗り場呼びが発生した場合には、左側の扉3a、23aのみを開閉可能とし、反対側の扉3b、23bの開閉を行わない。従って、この通常運転の場合には、エレベータは左側の乗り場21a、22a間のみを連絡しサービスすることになる。
【0014】
昇降路1内を昇降するかご2は、乗り場21a、21bを有する階床と、乗り場22a、22bを有する階床間を昇降する。かご2は双方向に扉3a、3bを有し、各乗り場にも扉23a、23b、24a、24bを有している。かご2内の各々の扉3a、3bの近傍には、それぞれかご呼びを発生させるかご内操作盤5a、5bが設けられている。
【0015】
各かご内操作盤5a、5bには、乗客の行先階を登録する釦スイッチ(図示せず)、行先階を識別する識別装置7a、7b及び扉の開閉を行う扉開閉釦スイッチ9a、9bが設けられている。識別装置7a、7bは、乗客が携帯する入場パス(例えば切符)を通すことにより、かご呼びを発生させる。乗客が入場パスを携帯していない場合は行先階の釦スイッチによりかご呼びを発生させる。また、乗り場呼び登録装置8a、8bにも同様に乗客の行先階を識別する識別装置7c、7dが設けられている。
【0016】
一方、かご2を運転制御する制御装置11は、かご内操作盤5a、5b及び乗り場呼び登録装置8a、8bに接続されており、後述する通常運転モードが設定されているときは、乗り場呼びに応答した側の扉(乗り場側扉及びかご側扉の双方)のみ開閉する運転を行う。一方、識別装置7a〜7dの使用により特殊運転モードが選択されているときは、かご2の双方向の扉(乗り場側扉も含む)を開閉する運転を行う。この制御装置11は、乗り場側扉を構成する三方枠の戸袋内に設けられている。
【0017】
上述のように、識別装置7a〜7dを使用しない乗客がエレベータを利用するときは通常運転モードで運転されるが、この場合、制御装置11は、前後双方向に扉3a、3bを有するかご2に対して、乗り場呼びに応答した側の扉のみ開閉し、反対側の扉の開閉を行わない運転を行う。例えば、図1の右側の埒外の上部乗り場21bに乗り場呼びが発生した場合には、右側の扉3b、23bのみを開閉可能とし、反対側の扉3a、23aの開閉を行わない。従って、この場合の通常運転モードによる片側扉運転の場合には、エレベータは右側の乗り場21b、22b間のみを連絡しサービスすることになる。
【0018】
逆に、左側の埒外の上部乗り場21aに乗り場呼びが発生した場合には、左側の扉3a、23aのみを開閉可能とし、反対側の扉3b、23bの開閉を行わない。従って、この通常運転の場合には、エレベータは左側の乗り場21a、22a間のみを連絡しサービスすることになる。
【0019】
一方、識別装置7a〜7dの使用により、特殊運転モードが設定されたときは、制御装置11は、発生した乗り場呼びに応答し、双方向の扉3a、23aと3b、23bまたは3a、24aと3b、24bの開閉を可能とする。例えば、図1の左側の上部の乗り場21aにおいて、識別装置7aを使用して乗り場呼びが発生した場合には、その乗り場21a側の扉を開閉し、かご2が下降して下部階床に着床したときには、右側の扉3b、24bを開閉し、他方の側の扉3a、24aの開閉を行わない両側扉運転を行う。
【0020】
図2は、別の形態の駅舎に適用した例であり、図2(a)は駅舎の平面図、図2(b)は側面図である。この実施の形態では、通常運転モードは両側扉運転であり、特殊運転モードは片側扉運転である。いま、駅舎の改札6が道路より高所にありホーム13が改札6より低所にあるとする。そして、かご2の前後双方向に扉3a、3bを有するエレベータ14が設けられており、一方側の乗り場はホーム13と改札階床の埒内とに位置し、他方側の乗り場はホーム13の下部にある道路12に面した場所と改札階床の埒外とに位置し、改札階床においてのみ埒内と埒外の乗り場が設けられているものとする。なお、25は線路である。
【0021】
図2(a)及び図2(b)において、電車に乗車しようとする乗客は、エレベータ14を利用しない場合には、道路12から埒外の階段15bを上って改札6まで行き、改札6を通った後に、さらに改札内区域の階段15aを下って低所にあるホーム13まで行くことになる。
【0022】
ここで、エレベータ14を利用し、入場パス等による識別装置を使用しない場合には、埒外の階段15bに代えて、ホーム13よりも下部にある道路12に面したエレベータ14の乗り場から乗り場呼びを発生させ、かご2を呼んで乗りこみ改札階床まで昇って埒外の側(扉3b、23b側)に降りることになる。この実施の形態では、駅舎が通常営業している場合には、エレベータ14は両側扉運転を行う通常運転モードが選択されているからである。従って、改札6を通らずに道路12とホーム13との通行はできず無賃乗車が防止される。入場パス等により識別装置を使用した場合は道路12に面した乗り場(扉3a側)から乗り込んで直接ホーム13に面した乗り場側(扉3a側)で降りることになる。
【0023】
一方、電車から降車した乗客は、エレベータ14を利用しない場合には、ホーム13から埒内区域の階段15aを上って改札6まで行き、改札6を通った後にさらに埒外区域の階段15bを下って低所にある道路13まで行くことになる。
【0024】
エレベータ14を利用し、識別装置を使用しない場合には、埒内区域の階段15aに代えて、ホーム13に面したエレベータの乗り場(扉3b側)から乗り場呼びを発生させ、かご2を呼んで乗りこみ改札階床まで昇って埒内(扉3a側)で降りることになる。従って、改札6を通らずに道路12とホーム13との通行ができない。これにより無賃乗車の防止を図っている。識別装置を使用した場合には、ホーム13に面した乗り場(扉3b側)から乗り込んで、道路12に面した乗り場(扉3a側)で降りることになる。
【0025】
次に、図3は制御装置11のブロック構成図である。かご2に設けられたかご内操作盤5a、5b及び乗り場に設けられた乗り場呼び登録装置8a、8b(それぞれ識別装置を含む)からの呼びは、制御装置11のかご呼び応答手段16に入力される。かご呼び応答手段16では、その呼びを登録すると共にその旨を呼びを発生させたかご内操作盤5a、5bや乗り場呼び登録装置8a、8bに通知する。また、報知手段17は、図示省略の運転状況出力装置にエレベータの運転状況を報知する。
【0026】
運転制御手段18は、呼び応答手段16に登録された呼びに従って駆動装置10aに指令を出力しかご2を運転制御する。また、扉開閉手段19はかご2が階床で停止した場合に自動的に、または停止中に扉開閉釦スイッチ9a、9bの操作に基づき、かご2の扉駆動手段25に指令を出力して扉3の開閉を行う。かご2内には乗客検出手段20が設けられており、この乗客検出手段20によりかご2内に乗客が閉じ込められるのを防止するようにしている。
【0027】
いま、乗客がいずれかの乗り場におり、識別装置を使用しない乗客が乗り場呼び登録装置8を操作すると乗り場呼びが発生する。また、入場パスをその乗り場呼び登録装置8内の識別装置7に通したとすると、識別装置7は、入場パスに記憶された情報を解読し自動的に乗り場呼びを発生させる。呼び応答手段16はその乗り場呼びを登録すると共に、その旨を呼びを発生させた乗り場呼び登録装置8に通知する。なお、この状態で、反対側の乗り場呼びまたは同じ側の乗り場呼びがあったときは、反対側及び同じ側に関係なく、呼び応答手段16はその登録を一旦受け付け保存する。
【0028】
呼び応答手段16に乗り場呼びの登録があると、報知手段17は、最初に登録された乗り場呼びの反対側の運転状況出力装置(図示せず)に、反対側でかご2を使用中である旨を報知する。
【0029】
また、運転制御手段18は呼び応答手段16から乗り場呼びの登録の通知があると、現在処理中の乗り場呼びがないときは、その乗り場呼びにかご2を応答させるべく、かご2を駆動する駆動装置10aにかご駆動指令を出力し、かご2を乗り場呼びのあった階床まで運転する。かご2が乗り場呼びのあった階床に到着すると、扉開閉手段19は乗り場呼びのあった側の扉を開く。
【0030】
この状態で乗客がかご2内に乗ったか否かを乗客検出手段20で検出し、乗客検出手段20は乗客がかご2内に乗ったことを検出し識別装置が使用されていない場合、呼び応答手段16に対し行先階を自動発生させるための指令を出力する。これは、駅舎に設けられるエレベータの階床は、上階と下階の2階床しかないことから、かご呼び行先階は一方の階床と特定されるからである。
【0031】
呼び応答手段16から自動登録または識別装置による登録によってかご呼びが発生すると、運転制御手段18は扉開閉手段19に指令を出力して扉3を閉じ、かご2をその行先階まで運転する。また、かご呼びが発生すると、扉3が開く方向の情報が報知される。そして、かご2が行先階に到着すると、運転制御手段18は扉開閉手段19に指令を出力して扉を開く。識別装置が使用された場合と使用されない場合では開閉する扉が異なる。
【0032】
この状態で、運転制御手段18はその着床階に乗り場呼びが発生しているか否かを呼び応答手段16からの情報で判断し、その乗り場呼びが発生してなく、かつかご2内に乗客が存在しないときは、扉開閉手段19に指令を出力して扉3を閉じ運転を終了する。
【0033】
そして、呼び応答手段16に乗り場呼びが登録されているときはその登録されている乗り場呼びに応答する。例えば、片側扉運転中に反対側の乗り場呼びがあったときは、その登録を受け付け現行の片側扉運転が終了したときにその反対側の乗り場呼びに応答する。
【0034】
一方、着床階に乗り場呼びが発生しているときは、反対側の乗り場呼びに優先して着床階の乗り場呼びに応答する。
【0035】
また、着床階に乗り場呼びの発生はないが、乗客検出手段20がかご2内に乗客の存在を検出しているときは、運転制御手段18は扉閉釦スイッチが押されたか否かを判定する。かご2内に乗客が存在しているにもかかわらず扉閉釦スイッチが押されていないときは、所定の時間経過後に警報を発する。これは、乗客が何らかの理由により降りることができなかった異常事態と考えられるからである。
【0036】
次に、図4は制御装置11の通常運転モードとして片側運転が採用されている場合の動作を示すフローチャートである。まず、いずれかの乗り場呼び登録装置8から乗り場呼びが発生したか否かを判定する(S1)。一方側または他方側から乗り場呼びが発生している場合には最初に発生した乗り場呼びを優先させる(S2)。乗り場呼びが発生しているときは、乗り場呼びが発生した反対側の運転状況出力装置に対し反対側で使用中である旨を報知する(S3)。つまり、片側運転であることを反対側の乗り場に報知する。例えば、「反対側の乗り場で使用しています。しばらくお待ち下さい」との音声出力や表示灯に表示出力する。
【0037】
そして、かごをその乗り場呼びのある階床まで運転し扉を開く(S4)。扉の開く時間は、お年寄りや車椅子利用者を考慮して多少長めの時間、例えば10秒程度とする。この状態で乗客がかご内に乗ったか否かを検出し(S5)、一定時間経過しても乗客がかごに乗ったことを検出できないときは、誤った乗り場呼びであると判断して、扉を閉じ乗り場への報知を解除する(S6)。一方、乗客がかご内に乗ったことを検出したときは、かご呼びを自動発生させる(S7)。これは、駅舎に設けられるエレベータの階床は、上階と下階の2階床しかないことから、かご呼び行先階は一方の階床と特定されるからである。また、駅舎に設けられたエレベータの利用者は身障者やお年寄りが多く、かごに乗っても即座にかご内操作盤を操作しない場合があるからである。
【0038】
かご呼びの自動発生により、扉を閉じてかごをそのかご呼び階まで運転すると共に、その運転中に扉が開く方向を報知する(S8)。例えば、「こちら側の扉が開きます」との音声出力や表示灯への表示出力を運転状況出力装置に対し行う。そして、かごがかご呼び階に到着すると扉を開く。
【0039】
この状態で、その着床時に乗り場呼びが発生しているか否かを判断し(S9)、その着床階に乗り場呼びが発生しているときは、扉の開く時間(例えば10秒)経過後に扉を閉じステップS5に戻る(S10)。この場合、反対側の乗り場呼びが登録されていてもその反対側の乗り場呼びは待たされることになる。つまり、着床階に乗り場呼びが発生しているときは.反対側の乗り場呼びに優先して着床階の乗り場呼びに応答することになる。
【0040】
一方、その着床階に乗り場呼びが発生していない場合には、かご内に乗客が存在するか否かを判定し(S11)、乗客が存在しない場合には扉を閉じ乗り場出力装置への報知出力を解除する(S12)。これにより、片側運転を終了しステップS1に戻る。従って、この状態で反対側の乗り場呼びが登録されているときは、その登録されている乗り場呼びに応答することになる。このように、片側扉運転中に反対側の乗り場呼びがあったときはその登録を受け付けるが、片側運転が終了したときにその反対側の乗り場呼びに応答することになる。
【0041】
ステップS11の判定で、かご2内に乗客が存在していると判定されたときは、扉閉釦スイッチが押されたか否かを判定し(S13)、扉閉釦スイッチが押されていないときは、所定時間(例えば60秒)経過したか否かを判定し(S14)、所定時間が経過するまでは扉を開いた状態に保持する(SI5)。そして、所定時間が経過すると、扉を開き警報を出力する(S16)。これは、着床階に到着しても乗客がかご内に存在しており、扉閉釦スイッチも操作されないで、所定の時間が経過した状態であるので、かご2内の乗客に異常が発生した場合と考えられるからである。
【0042】
一方、ステップS13の判定で、扉閉釦スイッチが押されていると判定されたときは扉を閉じ(S17)、さらにかご呼びが発生したか否かを判定する(S18)。かご呼びが発生しているときは、行先階へ運転を行う(S19)。これは、その着床階で別の乗客が乗り込んできた場合と考えられるからである。
【0043】
ステップS18の判定で、かご呼びが発生していないと判定された場合には、乗り場呼びが発生したか否かを判定し(S20)、乗り場呼びが発生しているときはステップS1に戻る。これは、その着床階で乗り込んできた別の乗客がかご内操作盤の操作をしなかった場合と考えられるが、駅舎に設けられるエレベータの階床は上階と下階の2階床しかないことから、乗り場呼びが発生している状態では、その行先階に運転を開始できるからである。
【0044】
ステップS20の判定で、乗り場呼びが発生しなかった場合には、かご内にかご内操作盤の操作を促す報知を行う(S21)。例えば、「もう一度、行先階釦スイッチを押して下さい」との音声出力を行う。そして、所定時間が経過したか否かを判定し(S14)、所定時間が経過するまでは扉を開いた状態に保持する(S15)。そして、所定時間が経過すると、扉を開き警報を出力する(S16)。
【0045】
これは、着床階に到着しても乗客がかご内に存在しており、扉閉釦スイッチは押されたが、かご内操作盤の行先階釦スイッチの操作を促す報知をし、所定の時間が経過してもその操作がなされない状態であることから、かご2内の乗客に異常が発生したと考えられるからである。
【0046】
警報が発生したときは、エレベータの管理者はエレベータに直行し異常状態がないかどうかを確認することになる。
【0047】
図5は、本発明の実施の形態に係わるエレベータが昇降する昇降路の他の一例を示す説明図である。図5に示した昇降路1では、埒内と埒外にそれぞれ連通する乗り場21a、21bが共通の階床に設けられ、この階床が昇降路1の中間部に位置して設けられる。この共通階床の上の階床に埒外の乗り場22bが設けられ、共通階床の下の階床に埒内の乗り場22aが設けられる。
【0048】
この図5に示す昇降路1であっても同様に本発明のエレベータを適用できる。また、図示は省略するが、かごに設けられる扉が直行する方向に配置され、昇降路の乗り場がそのかご扉に対応して配置されたエレベータに対しても適用可能である。
【0049】
このように、本発明のエレベータは1台のエレベータにより通常運転モードでは埒内の乗り場間と埒外の乗り場間を連絡することができ、また、識別装置を使用した場合は、特殊運転モードとなって埒内の乗り場から埒外の乗り場またはその逆に直接移動することができる。なお、入場パスとして、切符、定期券、カード等、行先階の情報が記憶され、識別装置で解読できればどんな形態でも良い。
【0050】
また、入場パスの代わりの識別装置として暗証装置を使用し、所定のパスワードを入力することにより行先階への呼び登録を自動で行うこともできる。この場合には、乗客は埒内への入場を許可する入場パスを識別装置に通す代わりに、埒内に入場を許可された乗客のみに開示されたパスワードを暗証装置に入力することにより、行先階への登録を自動で行う。
【0051】
入場パスの代わりに乗客に発行されるパスワードは、券売機等により切符の代わりに発行されるものや、カードや定期券等の代わりとして特定の乗客や期間等に対して有効なもの等、入場を許可する区域の種類、行先階等の情報が記憶されており、その情報をテンキー等の入力装置を介して識別装置により解読、呼び登録を行うことになる。
【0052】
すなわち、乗客がいずれかの乗り場呼び登録装置内の暗証装置により所定のパスワードを入力すると乗り場呼び登録装置は、そのパスワードに対応する情報を解読し、乗り場呼びを発生させる。呼び応答手段はその乗り場呼びを登録すると共に、その旨を呼びを発生させた乗り場呼び登録装置に通知する。以降は入場パスにより呼び登録を行うオペレーションと同様なオペレーションにより運転を行う。また、上記各実施の形態では、一般の乗客を対象としたが、駅員が保守作業員等の入場制限を受けない人も利用できることはもちろんである。
【0053】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、識別装置が使用されないときは所定の領域の内側または外側の乗り場間が連絡され、識別装置が使用されたときは所定の領域の内側と外側の乗り場間が連絡される。従って、所定の領域内外のゲートとしての役割を果たすとともに、必要に応じて所定の領域内外への直接の移動も可能である。さらには、所定の領域の内側と外側の各々にエレベータを設置しなくても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係わるエレベータの構成図である。
【図2】図2は、駅舎の埒内と埒外との説明図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は側面図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態における制御装置のブロック構成図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態における制御装置の片側運転モードの動作を示すフローチヤートである。
【図5】図5は、本発明の実施の形態に係わるエレベータが昇降する昇降路の他の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 昇降路 2 かご 3a、3b 扉 4a 埒内 4b 埒外 5a、5b かご内操作盤 6 改札 7a〜7d 識別装置 8a、8b 乗り場呼び登録装置 10a 駆動装置 10b ロープ 10c カウンタウエイト 11 制御装置 12 道路 13 ホーム 14 エレベータ 15a、15b階段 16 呼び応答手段 17 報知手段 18 運転制御手段 19 扉開閉手段 20 乗客検出手段 21a、21b、22a、22b 乗り場

Claims (3)

  1. 少なくとも1つの共通階床に所定の領域の内側と外側に連絡する乗り場が設けられ、他の階床に所定の領域内に連絡する乗り場及び所定の領域外に連絡する乗り場が設けられた昇降路と、この昇降路内を昇降し2個の扉を有するかごと、所定の領域内及び領域外の各乗り場に設けられ乗り場呼びを発生させる乗り場呼び登録装置と、前記かごを昇降して各乗り場に着床させ、いずれか一方側の扉のみ開閉する運転を行う制御装置と、乗客の行先階を識別して前記制御装置に呼びを登録する識別装置とを備え、前記制御装置は前記識別装置が使用されたときは、前記所定の領域の内側の乗り場と外側の乗り場との間を連絡し、前記識別装置が使用されないときは前記所定の領域の内側の乗り場間または外側の乗り場間を連絡するように運転制御することを特徴とするエレベータ。
  2. 前記識別装置は、かご内または乗り場に設けられ、乗客が挿入した入場パスを読み取り乗客の行先階を識別することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  3. 前記識別装置は、かご内または乗り場に設けられ、パスワード入力する暗号装置であることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
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