JP2008143686A - 住宅用エレベータ及びそれを設置した住宅 - Google Patents

住宅用エレベータ及びそれを設置した住宅 Download PDF

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Abstract

【課題】審者等が住宅内に侵入してきた場合等に、安心できる場所に住人等をいち早く避難させることが可能な住宅用エレベータ及びそれを設置した住宅を提供する。
【解決手段】住宅10には、一階部分11と二階部分12とを貫通する昇降路21が設けられ、昇降路21内にはかご22が設置されている。各階の乗り場には乗り場操作盤31が設けられ、かご22内にはかご内操作盤32が設けられている。コントローラ35は、運転制御モードとして通常運転モードと避難時運転モードとを有し、避難時運転モードである場合に、かご内操作盤32の操作に基づいて、通常運転モードでの通常の停止階とは異なる避難階にかご22を停止させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、住宅用エレベータ及びそれを設置した住宅にかかり、特に住宅用エレベータを避難手段として好適に用いることのできる技術に関するものである。
住宅においては様々な防犯対策が施されており、その一対策として、住宅用エレベータ(いわゆるホームエレベータ)を避難手段として使用する技術が提案されている。例えば、特許文献1の避難室機能付きホームエレベータでは、手工具では破壊できない堅牢な防炎防弾扉と、内部から操作する扉ロック機構と、無線電話装置と、エレベータ扉前を監視するテレビモニタ装置とを備える構成としている。そしてこれにより、不審な侵入者(強盗など)から完全に身を守る防護効果が実現できるものとしていた。
特開2005−194063号公報
しかしながら上記従来技術では、ホームエレベータを避難室として使うことができるものの、エレベータ内への避難後はその中に閉じ籠もることができるのみである。そのため、エレベータ内に避難したユーザは、住宅内の侵入者が居なくなるか助けが来るまで、そのままエレベータ内で待つしかなく、不安感や恐怖感がつのると考えられる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、不審者等が住宅内に侵入してきた場合等に、安心できる場所に住人等をいち早く避難させることが可能な住宅用エレベータ及びそれを設置した住宅を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。なお以下では、理解を容易にするため、発明の実施形態において対応する構成例を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
本発明の住宅用エレベータは、住宅に設けられた昇降路(昇降路21)を昇降するかご(かご22)と、各階のエレベータ乗り場及び前記かご内にそれぞれ設けられた操作装置(乗り場操作盤31、かご内操作盤32)と、前記操作装置の操作に基づいて前記かごの昇降動作を制御する制御装置(コントローラ35)とを備える。そして特に、前記制御装置は、運転制御モードとして通常運転モードと避難時運転モードとを有し、前記避難時運転モードである場合に、前記かご内に設けられた操作装置の操作に基づいて、前記通常運転モードでの通常の停止階とは異なる避難階(二階天井裏階、屋上階、地下階等)に前記かごを停止させることを特徴とする。
本発明によれば、通常運転モードでは、基本的に各階のエレベータ乗り場やかご内の操作装置に対するユーザ操作に基づいて所定の停止階にて停止するようかごが昇降動作する。これに対し、避難時運転モードでは、かご内の操作装置の操作に基づいて、通常運転モードでの通常の停止階とは異なる避難階にかごが停止される。これにより、不審者等が住宅内に侵入してきたような事態において、不審者等が知らない、又は予測し得ない避難階に住人等を避難させることが可能となる。その結果、不審者等の侵入時に、安心できる場所に住人等をいち早く避難させることができる。
具体的には、避難階は、通常運転モードで停止可能とされる各階床のうち最上階の天井(二階天井12a)よりも高い場所に設定されていると良い。これにより、避難時運転モードにおいて、通常のエレベータ停止階よりも上方にてかごが停止し、そのかご停止場所から天井裏スペースや屋上スペースに避難することが可能となる。
上記のように最上階の天井よりも高い場所に避難階が設定されている場合において、同避難階にかごが停止する際、かごの一部が前記最上階の天井よりも下方に残り、その状態では、エレベータ乗り場に設けられた乗り場扉が開放されないように構成されると良い。かかる場合、かごにて避難する住人等は、かごの一部のみが避難階まで上昇した状態で避難階に逃げ込むこととなる。本構成によれば、かご全てが避難階まで上昇するのではないため、避難階へのかご上昇に要するスペースを小さくし、避難のための付加的構造を極力小さくすることができる。またこの場合、かごの一部が最上階の天井よりも下方に残っても、その状態で乗り場扉が開放されることはない。したがって、不審者等が最上階からかご内に乗り込んでくるおそれがないものとなっている。
又は、避難階は、通常運転モードで停止可能とされる各階床のうち最下階の床(一階床11a)よりも低い場所に設定されていると良い。これにより、避難時運転モードにおいて、通常のエレベータ停止階よりも下方にてかごが停止し、そのかご停止場所から地階スペースに避難することが可能となる。
上記のように最下階の床よりも低い場所に避難階が設定されている場合において、同避難階にかごが停止する際、かごの一部が前記最下階の床よりも上方に残り、その状態では、エレベータ乗り場に設けられた乗り場扉が開放されないように構成されると良い。かかる場合、かごにて避難する住人等は、かごの一部のみが避難階まで下降した状態で避難階に逃げ込むこととなる。本構成によれば、かご全てが避難階まで下降するのではないため、避難階へのかご下降に要するスペースを小さくし、避難のための付加的構造を極力小さくすることができる。またこの場合、かごの一部が最下階の床よりも上方に残っても、その状態で乗り場扉が開放されることはない。したがって、不審者等が最下階からかご内に乗り込んでくるおそれがないものとなっている。
また、前記かごの位置を表示する階床表示部(階床表示部31b)をエレベータ乗り場に設けた住宅用エレベータでは、前記避難階は、前記階床表示部に表示可能な停止階以外の階床にて設定されていると良い。本構成によれば、住宅内に侵入した不審者等に予測されにくい場所に住人等を避難させることが可能となる。
また特に、前記制御装置は、前記避難時運転モードである場合に、前記階床表示部による階床表示を誤表示させるか、又はその階床表示を中止すると良い。これにより、住宅内に侵入した不審者等が、階床表示を見ることでかごの行き先階を知ろうとしても、それを正確に知ることができない。そのため、不審者にその行き先階が予測されることなく、住人等が安心して避難できる。
各階のエレベータ乗り場に設置された前記操作装置(乗り場操作盤31)に、その各階に前記かごを呼ぶための呼びボタン(呼びボタン31a)を設けた住宅用エレベータにおいて、前記制御装置は、前記避難時運転モードへの移行後、前記呼びボタンによる操作を無効化すると良い。これにより、住宅内に侵入した不審者等が、避難しようとする住人等を追ってエレベータを使おうとしてもそれが不可能となる。よって、エレベータを使って不審者等が追ってくる心配がなく、住人等にとって、避難の際の安心感を高めることができる。
前記かご内に設置された前記操作装置(かご内操作盤32)に、行き先階を指定するための行き先階指定ボタン(行き先階指定ボタン32b)を設けた住宅用エレベータにおいて、前記制御装置は、前記避難時運転モードである場合に、前記行き先階指定ボタンによるかご上昇操作又はかご下降操作に応じて前記かごを前記避難階まで上昇又は下降させると良い。この場合、住人等がかご内操作盤の行き先階指定ボタンを操作することで、所望とする避難階に逃げ込むことが可能となる。
前記操作装置として、前記かごの周壁内に隠して設けられた隠し操作装置を備えた住宅用エレベータにおいて、前記制御装置は、前記避難時運転モードである場合に、前記隠し操作装置による操作に応じて前記かごを前記避難階まで上昇又は下降させると良い。この場合、住人等が隠し操作装置を操作することで、所望とする避難階に逃げ込むことが可能となる。
住宅内に不審者等が侵入した場合には、避難する住人等は、少しでも早くかご内に乗り込み、さらには避難階に移動したいであろうと思われる。この点、前記制御装置が、前記避難時運転モードである場合に、前記かごの搭乗口に設けられた扉(かご扉25、乗り場扉26)を、前記通常運転モードである場合よりも早い開閉速度で開閉させると良い。これにより、いち早い避難が可能となる。またこの場合、住人等がかご内に乗り込んだ後、素早く搭乗扉を閉めることができるため、不審者等にかご内に乗り込まれるといった不都合を抑制できる。
ここで、住宅内に不審者等が侵入した場合には、次のようにしてエレベータの運転制御モードが通常運転モードから避難時運転モードに移行されると良い。すなわち、前記制御装置は、各階のエレベータ乗り場の操作装置若しくは前記かご内の操作装置に対する特定操作、又はエレベータ乗り場近傍に設けられたモード移行装置に対する特定操作に応じて前記避難時運転モードに移行すると良い。この場合、住人等がエレベータ乗り場又はかご内まで来て特定操作を行えばモード移行が可能となる。
又は、前記制御装置は、各階のエレベータ乗り場の操作装置又は前記かご内の操作装置の少なくともいずれかに設けられたボタン部材の長押し操作又は所定回の早押し操作に応じて前記避難時運転モードに移行すると良い。この場合、ボタン部材の長押し操作又は所定回の早押し操作は比較的単純な操作であり、不審者の侵入時など緊迫した状況下であっても間違いなくかつ、認証キー等を用意しなくてもモード移行が可能となる。したがって、いち早く避難時運転モードへのモード移行を行わせることができる。
その他、住人等の生体情報をあらかじめ登録しておき、その生体情報に基づく生体認証により前記避難時運転モードへの移行を行わせるようにすることも可能である。かかる場合にも上記の通り、いち早く避難時運転モードへのモード移行を行わせることができる。なお、生体情報としては、指紋、網膜、虹彩パターン、血管の静脈パターン、音声(声紋)などが用いられると良い。
各階のエレベータ乗り場に設けられた乗り場扉は、前記かご内の視認が不可で、かつ扉体のこじ開けを困難にする強固な構造を有するものであると良い。かかる構成により、かご内に避難した住人等の状況を不審者等に分からないようにすることができ、さらに不審者が無理やりかご内に入ろうとするのを阻止することができる。
本発明の住宅用エレベータには、住宅内に電力(商用電力)を供給する電源系とは別系統で電力が供給されると良い。例えば、通常運転モードでは通常電源を用い、避難時運転モードではバッテリや自家発電装置による非常用電源を用いる構成とすることも可能である。これにより、住宅内に侵入した不審者等が住宅内の電源系統を壊したりしても、住宅用エレベータの運転が継続でき、同エレベータによる避難が可能となる。
本発明の住宅用エレベータは、以下のような特徴的構成を有する住宅に設けられると良い。すなわち、住宅用エレベータを設置した住宅において、住人が起居する起居階以外の場所に前記避難階が設けられていると良い。この場合、住宅の起居階以外の場所は、住人が通常行かない場所であり、この場所を避難階とすることで、不審者等に予測されにくい場所に避難することが可能となる。
より具体的には、前記通常運転モードで停止可能とされる各階床のうち最上階の天井よりも高い場所に前記避難階を設け、その避難階には、他からアクセス可能なアクセス手段(階段等)が前記住宅用エレベータ以外に設けられていないと良い。この場合、住人等が逃げ込んだ避難階に不審者等が来る可能性がほとんど無いため、住人等は安心して避難することができる。
又は、前記通常運転モードで停止可能とされる各階庄のうち最下階の床よりも低い場所に前記避難階を設け、その避難階には、他からアクセス可能なアクセス手段(階段等)が前記住宅用エレベータ以外に設けられていないと良い。この場合にもやはり、住人等が逃げ込んだ避難階に不審者等が来る可能性がほとんど無いため、住人等は安心して避難することができる。
前記避難階には、閉空間からなる避難用通路(地階スペース45)が設けられ、その避難用通路の出口部分には内側からのみ解錠可能な施錠装置(施錠装置48)が設けられていると良い。この場合、住人等が避難用通路を通じて住宅外に逃げ出すことは可能であるが、不審者等が外部から避難用通路に入り込むことは不可能となっている。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、住宅に設けられる、いわゆるホームエレベータシステムについて、特に住宅内に不審者が侵入した場合等において避難に利用できる構成等を詳しく説明する。図1は、エレベータシステムの全体構成を示す概略図であり、図2は、昇降路平面図である。
図1に示すように、住宅10は、一階部分11と二階部分12とを有する二階建て建物であり、各階を貫通するようにして昇降路21が上下方向に設けられている。一階部分11及び二階部分12は、住人が起居する起居階に相当する。昇降路21内にはかご22が設置されている。かご22は、直方体状の箱形状をなし、例えば大人2,3名ほどが同時に搭乗できる大きさを有する(ただし、その大きさは任意)。昇降路21内には、上下方向に延びるガイドレール23が設けられており、油圧シリンダ式の昇降装置36の駆動によりガイドレール23に沿ってかご22が昇降可能となっている。
かご22はその一側面が開口されており、その開口を通じてかご22への出入りが可能となっている。図2で説明すれば、かご22には、人出入り用の開口部22aが形成されており、その開口部22aの外側にはかご扉25が設けられている。また、かご扉25の外側には乗り場扉26が設けられている。かご扉25はかご22に取り付けられており、かご25と共に昇降するのに対し、乗り場扉26は各階の乗り場ごとに設けられている。なお、かご扉25と乗り場扉26とは基本的に同時に開閉されるが、図2では説明の便宜上、かご扉25は閉鎖され、乗り場扉26は開放された状態を示している。かご扉25及び乗り場扉26は、図示の事例ではいずれも両開きタイプであり、各々二枚の扉体25a,26aを有する構成となっている。ただし、これら各扉25,26を片開きタイプに変更したり、二枚戸以外に一枚戸、四枚戸などに変更したりすることも可能である。なお図2において、符号27は乗り場(ホール)側の内壁である。
乗り場扉26は、窓等の開口部を持たないものとなっており、エレベータ乗り場側からかご22の内部が視認できない構造となっている。ただし、乗り場扉26に窓等の開口部を設けるとともに、その開口部に、かご22内からのみ開閉可能な遮蔽板を設ける構成とすることも可能である。この場合、かご22内にて遮蔽板を閉じることにより、元々開口部を持たない場合と同様に、エレベータ乗り場側からかご22の内部が視認できないようになる。
また、乗り場扉26は、扉体26aのこじ開け等によるかご22内への侵入を困難にするべく強固な構造を有するものとなっている。具体的には、乗り場扉26は、防犯性を高めるための以下の各構成を有する。
・各扉体26aが鋼板製の扉体により構成されるとともに、その扉体26aの表面(例えばかご22側の表面)に、ポリカーボネート等の耐破壊性を有するフィルム材が貼り付けられている。
・二枚の扉体26aのいずれか一方の戸先部に、閉扉時において二枚の扉体26aの間の隙間を埋めるための張出部が設けられている。
・二枚の扉体26aのいずれか一方の戸先部に、鎌状をなす1又は複数の錠部材が設けられ、閉扉時にはその錠部材により施錠が行われるようになっている。例えば、この錠部材は、閉扉動作に伴い電気的に駆動されて施錠状態とされる構成(電子ロック型鎌錠)である。
・各扉体26aをスライド移動させるための扉レールに、閉扉時において扉体26aの戸尻部側にて突出する固定ガードが設けられている。なお、固定ガードは、電子ロック型鎌錠の施錠動作に連動するものであると良い。
また、エレベータ使用時にユーザにより操作される操作装置として、各階の乗り場には乗り場操作盤31が設けられ、かご22内にはかご内操作盤32が設けられている。図3(a)に示すように、乗り場操作盤31には、ユーザが搭乗しようとする搭乗階にかご22を呼ぶための呼びボタン31aと、かご22が存在する階床を表示するための階床表示部31bとが設けられている。また、図3(b)に示すように、かご内操作盤32には、かご扉25及び乗り場扉26を開閉するための扉開閉ボタン32aと、行き先階を指定するための行き先階指定ボタン32bと、かご22が存在する階床を表示するための階床表示部32cとが設けられている。なお、本実施形態では二階建て住居を想定していることから、行き先階指定ボタン32bとして「1」(一階指定ボタン)と「2」(二階指定ボタン)とが設けられている。
その他、各階の乗り場(例えば乗り場の天井)には、その乗り場付近の状況を撮影するカメラ33が設けられ、かご22内には、液晶ディスプレイ等からなる表示装置34が設けられている。この場合、カメラ33で撮影された映像が表示装置34により表示されるようになっている。また、かご22内に、外部との通話が可能な電話装置や、外部に対して各種信号を送信可能な通信装置等が設けられていても良い。
次に、本エレベータシステムの電気的構成を図4のブロック図により説明する。
コントローラ35は、周知のマイクロコンピュータを備えて構成されており、例えば一階部分11の乗り場操作盤31に一体化されて設けられている。コントローラ35には、各階の乗り場操作盤31やかご内操作盤32から各ボタンの操作信号等が適宜入力される。また、コントローラ35には、かご22を昇降駆動するための昇降装置36や、かご扉25及び乗り場扉26を開閉駆動するための扉モータを備える扉駆動装置37が接続されている。この場合、コントローラ35は、各階の乗り場操作盤31やかご内操作盤32から送られてくる各種の操作信号に基づいて昇降装置36や扉駆動装置37の駆動を制御する。また、コントローラ35は、かご22の昇降に合わせて乗り場操作盤31及びかご内操作盤32の各階床表示部31b,32cの表示制御を実施する。かかる制御により、ユーザの操作に応じて、かご扉25及び乗り場扉26が開閉駆動されるとともにかご22が昇降駆動される。こうして乗り場操作盤31やかご内操作盤32の操作信号に従い各扉25,26やかご22等が通常制御される制御モードが「通常制御モード」に相当する。
また、本実施形態のエレベータシステムには、上述した通常運転モード以外に避難時運転モードが設定されており、この避難時運転モード下では通常運転モードとは異なる制御が行われる。すなわち、コントローラ35は、運転制御モードとして通常運転モード以外に避難時運転モードを有し、避難時運転モード下において以下の(1)〜(4)の各制御を適時実行する。
(1)通常運転モードでの通常の停止階(本実施形態では、起居階である一階、二階)とは異なる避難階にかご22を停止させる。この場合特に、避難階は、乗り場操作盤31及びかご内操作盤32の各階床表示部31b,32cに表示可能な停止階以外の階床にて設定されている。
(2)乗り場操作盤31の階床表示部31bによる階床表示を誤表示させる。例えば、かご22が上昇動作する際に、かご22の停止階を下階(1階)としたり、その逆に、かご22が下降動作する際に、かご22の停止階を上階(2階)としたりする。又は、階床表示部31bの階床表示を中止して何も表示しない状態とする。
(3)乗り場操作盤31の呼びボタン31aによる押し操作を無効化する。この場合、呼びボタン31aの無効化は、住人等が避難のためにかご22内に乗り込んだ後に行われる必要があり、避難時運転モードへの移行後、かご22内の扉開閉ボタン32aに対して扉閉じ操作が行われることを条件に、呼びボタン31aの無効化が行われる。
(4)かご扉25及び乗り場扉26を、通常運転モードである場合よりも早い開閉速度で開閉させる。
ここでは、上記(1)について特に詳述する。図1に示すように、住宅10において二階部分12の天井(二階天井12a)には、昇降路21に通じる天井開口部41が設けられ、この天井開口部41には開閉扉42が設けられている。開閉扉42は、通常は天井開口部41を閉じる状態となっており、開閉扉42が開作動されることでかご22が二階天井12aよりも高い位置まで上昇可能となっている。この場合、かご22が二階天井12aよりも高い位置まで上昇することで、かご22内に入っている住人等(ユーザ)が二階天井裏スペース43に出ることが可能となる。開閉扉42は2枚の扉片よりなり、モータ(図示略)により各扉片が両開き方向にスライドすることで、天井開口部41が開放されるようになっている。
ただし、開閉扉42の構成やその開閉機構等を変更することも可能である。例えば、天井開口部41の周縁部に扉片を回動可能に支持しておき、かご22が上昇する際に、かご22の上面部によって開閉扉42を押し開けるように構成することも可能である(この場合、モータ等の駆動機構は不用である)。
開閉扉42が開動作されることでかご22が住宅10の屋上面(例えば陸屋根タイプの住宅の屋根面)の上方に突き出るようにすることも可能である。かかる場合には、かご22が屋上面の上方に突き出ることで、かご22内に入っている住人等が屋上に出ることができる。なお本構成の場合、開閉扉42が住宅10の屋根部に設けられることとなる。
上記のように、かご22が二階天井12aよりも高い場所まで上昇可能となる構成では、二階天井裏スペース43が形成される二階天井裏階や、屋上スペースが形成される屋上階が「避難階」に相当する。
本実施形態では、ホームエレベータの昇降駆動機構として、油圧シリンダ式の昇降装置36を有する構成を採用しており、その昇降装置36の駆動によりガイドレール23に沿ってかご22が昇降する。かかる構成では、吊下げ式の昇降装置とは異なり、かご22の上方に滑車等を必要としないものとなっている。そのため、かご22の上方構造が簡易となり、かご22を二階天井裏スペース43(二階天井裏階)や屋上スペース(屋上階)まで上昇させる上で有利な構成となっている。
また、住宅10において一階部分11の床(一階床11a)よりも下方には地階スペース45(床下スペース)が設けられており、昇降路21は、一階床11aよりも下方に、すなわち地階スペース45まで設けられている。この場合、かご22が一階床11aよりも低い位置まで下降することで、かご22内に入っている住人等が地階スペース45に出ることが可能となる。
地階スペース45は避難用通路を構成するためのスペースであり、住宅10の外壁部分(例えば、基礎外周部)まで延びる構成となっている。地階スペース45は、少なくとも住人等が這って行き来できるだけの幅及び高さを有するものであり、同スペース45の高さは例えば1m程度である。地階スペース45内には非常用の照明装置46が設けられている。また、地階スペース45には非常用扉47が設けられており、地階スペース45内にいる住人等は非常用扉47を通じて屋外に出ることができるようになっている。非常用扉47には、地階スペース45側からのみ解錠操作が可能な施錠装置48が設けられている。
上記のように、かご22が一階床11aよりも低い場所まで下降可能となる構成では、地階スペース45が形成される地下階が「避難階」に相当する。
また、本実施形態のホームエレベータシステムでは、二つの電源系から電力が供給される構成となっている。すなわち、図5に示すように、コントローラ35や昇降装置36、扉駆動装置37等からなるエレベータシステムには、電力会社等から送電される商用電力(通常電源からの電力に相当)が供給されるとともに、バッテリや自家発電装置等からなる非常用電源51から非常用電力が供給されるようになっている。この場合、エレベータシステムへの電源入力部には電源切替装置52が設けられており、コントローラ35によって、エレベータシステムにおける都度の制御運転モードに基づき電源切替装置52が切替操作される。例えば、通常運転モードでは商用電力が供給され、避難時運転モードでは非常用電源51から非常用電力が供給される。
ただし、エレベータシステムに関しては、常に非常用電源51から電力供給が行われる構成であっても良い。また、非常用電源51からの電力供給を行わせるのは、住宅10内に侵入した不審者等によって電源系統が破壊(断線等)されてエレベータが使用不可能とされるのを阻止するための対策であり、通常電源の破壊の可能性が低い場合には電源系を通常電源のみとすることも可能である。
通常運転モードから避難時運転モードへの移行は、各階の乗り場操作盤31又はかご内操作盤32の特定操作により行われる。具体的には、コントローラ35は、乗り場操作盤31及びかご内操作盤32に設けられたボタン類のいずれかが長押し操作又は所定回の早押し操作されたことを検知し、その検知に伴い通常運転モードから避難時運転モードへのモード移行を行う。
図6はエレベータ動作についての説明図であり、同図(a)は、通常運転モードでのエレベータ動作を示し、図6(b),(c)は、避難時運転モードでのエレベータ動作を示す。
さて、図6(a)に示す通常運転モードでは、かご22は、住人等による乗り場操作盤31及びかご内操作盤32の各ボタンの操作に従い、一階部分11及び二階部分12の昇降路21内で昇降動作する。このとき、乗り場操作盤31及びかご内操作盤32の各階床表示部31b,32cには、かご22の停止階に合わせて「1」又は「2」が表示される。
一方、不審者等が住宅10内に侵入してきたような場合には、エレベータ制御モードが通常運転モードから避難時運転モードに移行され、図6(b)又は(c)のように避難時運転が行われる。このとき、図6(b)のようにかご22が二階天井裏スペース43まで上昇するか、又は図6(c)のようにかご22が地階スペース45まで下降するかは、都度のユーザ操作に基づいて選択的に行われる。例えば、かご内操作盤32の行き先階指定ボタン32bに対してかご上昇操作(本実施形態では、上階側の「2」の押し操作)が行われた場合にはかご22が二階天井裏スペース43まで上昇し、同行き先階指定ボタン32bに対してかご下降操作(本実施形態では、下階側の「1」の押し操作)が行われた場合にはかご22が地階スペース45まで下降するようになっている。
図6(b)では、住人等(ユーザ)がかご22内に入った後、かご22が二階天井12aよりも高い位置まで上昇し、その状態でかご扉25を開放(手動開放)することにより、かご22内の住人等が二階天井裏スペース43に避難することができる。この場合、かご22は完全に二階天井12aよりも高い位置に上昇するのではなく、一部が二階天井12aよりも下方に残るようになっている。したがって、二階天井裏スペース43との間に段差ができ、かご22内の住人等は段差を這い上がるようにして二階天井裏スペース43に逃げ込むこととなる。このように、かご22の一部が二階天井12aよりも下方に残る構成としたため、二階天井裏スペース43においてかご22の上昇に要するスペースを最小限にすることができる。
なお、かご22が二階天井裏スペース43まで上昇する際、かご22の床面と二階天井裏スペース43の床面との間にできる段差は、大人が這い上がることが可能な高さであれば良く、例えば最大1m程度である。かご22内に出没式の踏み板(ステップ)を設けておき、その踏み板を用いて住人等が二階天井裏スペース43に避難できるようにすることも可能である。
上記のようにかご22の一部が二階天井12aよりも下方に残る構成では、仮にかご扉25と共に乗り場扉26が開放されると、二階部分12から不審者等がかご22内に入ってくるおそれがある。この点、本実施形態では、かご扉25は開放(手動開放)可能であるが、乗り場扉26は開放不可となっている。したがって、二階部分12から不審者等がかご22内に入ってくるおそれのないものとなっている。
本住宅10では、二階天井裏スペース43に他からアクセス可能なアクセス手段(階段等)が住宅用エレベータ以外に設けられていない。そのため、不審者等が二階天井裏スペース43に入り込む可能性が極めて低くなっている。
また、図6(c)では、住人等(ユーザ)がかご22内に入った後、かご22が一階床11aよりも低い位置まで下降し、その状態でかご扉25を開放(手動開放)することにより、かご22内の住人等が地階スペース45に避難することができる。なおこのとき、避難時運転モードへの移行に伴い、地階スペース45内の照明装置46が自動点灯されるようになっている。この場合、かご22は完全に一階床11aよりも低い位置に下降するのではなく、一部が一階床11aよりも上方に残るようになっている。このように、かご22の一部が一階床11aよりも上方に残る構成としたため、地階スペース45においてかご22の下降に要するスペースを最小限にすることができる。
上記のようにかご22の一部が一階床11aよりも上方に残る構成では、仮にかご扉25と共に乗り場扉26が開放されると、一階部分11から不審者等がかご22内に入ってくるおそれがある。この点、本実施形態では、かご扉25は開放(手動開放)可能であるが、乗り場扉26は開放不可となっている。したがって、一階部分11から不審者等がかご22内に入ってくるおそれのないものとなっている。
本住宅10では、地階スペース45に他からアクセス可能なアクセス手段(階段等)が住宅用エレベータ以外に設けられていない。そのため、不審者等が二階天井裏スペース43に入り込む可能性が極めて低くなっている。
地階スペース45に逃げ込んだ住人等は、助けが来るまで、又は不審者等が立ち去るまでそのまま待機する。又は、非常用扉47の施錠装置48を解錠してその非常用扉47から住宅外へ逃げ出ることも可能である。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
通常運転モードでの通常の停止階(本実施形態では一階、二階)とは異なる避難階として二階天井裏階、屋上階、地下階を設定しておき、避難時運転モードでは、避難階に対してかご22の昇降動作を可能とした。また、その避難階は、階床表示部31bに表示可能な停止階以外の階床にて設定した。そのため、不審者等が住宅内に侵入してきたような事態において、不審者等が知らない、又は予測し得ない避難階に住人等を避難させることが可能となる。その結果、不審者等の侵入時に、安心できる場所に住人等をいち早く避難させることができる。
避難時運転モードにおいて、二階天井裏スペース43(二階天井裏階)にかご22が停止した際にかご22の一部が二階天井12aよりも下方に残るが、その状態では乗り場扉26が開放されないようになっている。そのため、不審者等が二階部分12からかご22内に乗り込んでくるおそれがなく、かご22内に逃げ込んだ住人等は安心して避難することができる。
また、同じく避難時運転モードにおいて、地階スペース45(地下階)にかご22が停止した際にかご22の一部が一階床11aよりも上方に残るが、その状態では乗り場扉26が開放されないようになっている。そのため、不審者等が一階部分11からかご22内に乗り込んでくるおそれがなく、かご22内に逃げ込んだ住人等は安心して避難することができる。
また、避難時運転モードにおいて、階床表示部31bによる階床表示を誤表示させるか、又はその階床表示を中止するようにしたため、不審者等が階床表示を見ることでかご22の行き先階を知ろうとしても、それを正確に知ることができない。そのため、不審者にその行き先階が予測されることなく、住人等が安心して避難できる。
避難時運転モードへの移行後、乗り場操作盤31の呼びボタン31aによる操作を無効化するようにしたため、不審者等が、避難しようとする住人等を追ってエレベータを使おうとしてもそれが不可能となる。よって、エレベータを使って不審者等が追ってくる心配がなく、住人等にとって、避難の際の安心感を高めることができる。
避難時運転モードにおいて、かご扉25及び乗り場扉26を、通常運転モードである場合よりも早い開閉速度で開閉させるようにしたため、避難しようとする住人等が素早くかご22内に乗り込むことができ、いち早い避難が可能となる。またこの場合、住人等がかご22内に乗り込んだ後、素早くかご扉25及び乗り場扉26を閉めることができるため、不審者等がかご22内に乗り込むのを阻止できる。
乗り場操作盤31及びかご内操作盤32に設けられたボタン類の長押し操作又は所定回の早押し操作により通常運転モードから避難時運転モードへのモード移行を行う構成としたため、不審者の侵入時など緊迫した状況下であっても、比較的単純な操作でかつ、認証キー等を使わなくてもモード移行が可能となる。したがって、いち早くかつ簡単に避難時運転モードへのモード移行を行わせることができる。
各階のエレベータ乗り場に設けられた乗り場扉26を、かご22内の視認が不可で、かつ扉体26aのこじ開けを困難にする強固な構造を有するものとしたため、かご22内に避難した住人等の状況を不審者等に分からないようにすることができる。また、不審者が無理やりかご22内に入ろうとするのを阻止することができる。
エレベータの電源系として、商用電力の供給系とは別に、バッテリや自家発電装置等による非常用電源51を設けたため、住宅内に侵入した不審者等が住宅内の電源系統を壊したりしても、ホームエレベータの運転が継続でき、同エレベータによる避難が可能となる。
本実施形態のエレベータシステムが設置される住宅10において、避難階としての二階天井裏階、屋上階、地下階にはホームエレベータ以外にアクセス手段(階段等)が設けられていないため、住人等が逃げ込んだ避難階に不審者等が来る可能性がほとんど無い。それ故に、住人等は安心して避難することができる。
地階スペース45には、その出口部分に内側からのみ解錠可能な施錠装置48を設けたため、住人等が地階スペース45から屋外に逃げ出すことは可能であるが、不審者等が屋外から地階スペース45に入り込むことは不可能となっている。
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されても良い。
上記実施形態では、乗り場操作盤31及びかご内操作盤32に設けられたボタン類の長押し操作又は所定回の早押し操作によりモード移行を行う構成としたが、これを以下の変更しても良い。例えば、エレベータ乗り場近傍(乗り場操作盤31の下方、又は同操作盤31に一体化も可)にモード移行装置を設けておき、そのモード移行装置に対する特定操作に応じて避難時運転モードへのモード移行を行わせる。
より具体的には、住人等の生体情報をコントローラ35内のメモリ等にあらかじめ登録しておき、その生体情報に基づく生体認証により避難時運転モードへの移行を行わせるようにする。生体情報としては、指紋、網膜、虹彩パターン、血管の静脈パターン、音声(声紋)などのいずれかが用いられると良く、モード移行装置として生体情報読取装置を設置する。この場合、上記いずれかの生体情報が生体情報読取装置により読み取られ、その読み取りデータがコントローラ35にて照合された後、モード移行が行われる。かかる場合にも、ボタン類の長押し操作又は所定回の早押し操作によりモード移行を行う構成と同様に、いち早くかつ簡単に避難時運転モードへのモード移行を行わせることができる。
その他、識別コード(ID)や暗証コード等の入力により、避難時運転モードへのモード移行を行わせる構成とすることも可能である。
上記実施形態では、避難時運転モードにおいて、かご内操作盤32の行き先階指定ボタン32bの押し操作によりかご22を避難階(二階天井裏階、地下階等)まで上昇又は下降させる構成としたが、これを変更しても良い。例えば、かご22の周壁内に隠すようにして隠し操作装置を設けておき、避難時運転モードにおいて、隠し操作装置による操作に応じてかご22を避難階まで上昇又は下降させるようにしても良い。この場合、住人等が隠し操作装置を操作することで、所望とする避難階に逃げ込むことが可能となる。
乗り場操作盤31としてタッチ操作式の液晶パネルを採用するとともに、その液晶パネルの画面上に呼びボタンや階床表示部を設定表示させる構成としても良い。かご内操作盤32としても同様に、タッチ操作式の液晶パネルを採用するとともに、その液晶パネルの画面上に扉開閉ボタンや行き先階指定ボタン、階床表示部を設定表示させる構成としても良い。この場合特に、GUI(Graphical User Interface)による画面切替を行い、通常運転モードと避難時運転モードとで操作画面を切り替えることも可能である。この画面切替により操作性の向上を図ることができる。
上記実施形態では、避難時運転モードでのエレベータ制御形態として、かご22を二階天井よりも高い位置(二階天井裏スペース)まで上昇させる構成と、同かご22を一階床よりも低い位置(地階スペース)まで下降させる構成とを共に採用したが、このうちいずれかのみを採用することも可能である。
また、上記実施形態では、避難階として二階天井裏階、屋上階、地下階を設定したが、これ以外に、例えば一階部分と二階部分との間にスキップ階(いわゆる1.5階部分)を設けた住宅において、そのスキップ階を避難階として用いることも可能である。この場合、避難時運転モードでのみスキップ階にかごを停止させ、そのスキップ階に住人等が逃げ込むことができるようにする。
上述した各実施形態では、住宅内に不審者等が侵入してきた場合にホームエレベータを利用して住人等を避難させる事例について説明したが、これ以外に、同じくホームエレベータを利用してかご内に不審者等を閉じ込めることも可能である。すなわち、かご扉の開閉を外部操作できる外部操作装置を、住宅内であって住人のみが知っている場所に設けておく。そして、住宅内に侵入してきた不審者がかご内に入った後、かご内操作盤の一切の操作を無効とするとともに、外部操作装置の操作によりかご扉を閉鎖状態とし、警察官等が来るまでそのままの状態で保持する。その際、かご内照明を消灯させてかご内を暗くしても良い。また、不審者をかご内に閉じ込めた後、かご内に鎮静効果のある香りなどを出し、かご内の不審者を落ち着かせるようにしても良い。
上記のように不審者をかご内に閉じ込めることで危険回避が可能となる。なお、不審者をかご内に閉じ込めるには、まずは不審者をかご内に誘導するのが良く、例えば、住人が逃げる擬声音や気配音をかご内から発することで不審者をかご内に誘導する。又は、住宅の各部屋から大音量の音声を出し、その音声により驚かせて不審者をかご内に誘導することも可能である。
エレベータシステムの全体構成を示す概略図。 昇降路平面図。 乗り場操作盤及びかご内操作盤の構成を示す正面図。 エレベータシステムの電気的構成を示すブロック図。 エレベータシステムの電源系の構成を示すブロック図。 エレベータ動作についての説明図。
符号の説明
10…住宅、11…一階部分、11a…一階床、12…二階部分、12a…二階天井、21…昇降路、22…かご、23…ガイドレール、25…かご扉、26…乗り場扉、31…乗り場操作盤、31a…呼びボタン、31b…階床表示部、32…かご内操作盤、32b…行き先階指定ボタン、35…コントローラ、43…二階天井裏スペース、45…地階スペース、47…非常用扉、48…施錠装置。

Claims (19)

  1. 住宅に設けられた昇降路を昇降するかごと、
    各階のエレベータ乗り場及び前記かご内にそれぞれ設けられた操作装置と、
    前記操作装置の操作に基づいて前記かごの昇降動作を制御する制御装置と、
    を備えた住宅用エレベータにおいて、
    前記制御装置は、運転制御モードとして通常運転モードと避難時運転モードとを有し、前記避難時運転モードである場合に、前記かご内に設けられた操作装置の操作に基づいて、前記通常運転モードでの通常の停止階とは異なる避難階に前記かごを停止させることを特徴とする住宅用エレベータ。
  2. 前記避難階は、前記通常運転モードで停止可能とされる各階床のうち最上階の天井よりも高い場所に設定されている請求項1に記載の住宅用エレベータ。
  3. 前記避難階にかごが停止する場合に、かごの一部が前記最上階の天井よりも下方に残り、その状態では、エレベータ乗り場に設けられた乗り場扉が開放されない構成とした請求項2に記載の住宅用エレベータ。
  4. 前記避難階は、前記通常運転モードで停止可能とされる各階床のうち最下階の床よりも低い場所に設定されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の住宅用エレベータ。
  5. 前記避難階にかごが停止する場合に、かごの一部が前記最下階の床よりも上方に残り、その状態では、エレベータ乗り場に設けられた乗り場扉が開放されない構成とした請求項4に記載の住宅用エレベータ。
  6. 前記かごの位置を表示する階床表示部を前記エレベータ乗り場に設けた住宅用エレベータにおいて、
    前記避難階は、前記階床表示部に表示可能な停止階以外の階床にて設定されている請求項1乃至5のいずれか一項に記載の住宅用エレベータ。
  7. 前記制御装置は、前記避難時運転モードである場合に、前記階床表示部による階床表示を誤表示させるか、又はその階床表示を中止する請求項6に記載の住宅用エレベータ。
  8. 各階のエレベータ乗り場に設置された前記操作装置に、その各階に前記かごを呼ぶための呼びボタンを設けた住宅用エレベータにおいて、
    前記制御装置は、前記避難時運転モードへの移行後、前記呼びボタンによる操作を無効化する請求項1乃至7のいずれか一項に記載の住宅用エレベータ。
  9. 前記かご内に設置された前記操作装置に、行き先階を指定するための行き先階指定ボタンを設けた住宅用エレベータにおいて、
    前記制御装置は、前記避難時運転モードである場合に、前記行き先階指定ボタンによるかご上昇操作又はかご下降操作に応じて前記かごを前記避難階まで上昇又は下降させる請求項1乃至8のいずれか一項に記載の住宅用エレベータ。
  10. 前記操作装置として、前記かご内の壁内に隠して設けられた隠し操作装置を備えた住宅用エレベータにおいて、
    前記制御装置は、前記避難時運転モードである場合に、前記隠し操作装置による操作に応じて前記かごを前記避難階まで上昇又は下降させる請求項1乃至8のいずれか一項に記載の住宅用エレベータ。
  11. 前記制御装置は、前記避難時運転モードである場合に、前記かごの搭乗口に設けられた扉を、前記通常運転モードである場合よりも早い開閉速度で開閉させる請求項1乃至10のいずれか一項に記載の住宅用エレベータ。
  12. 前記制御装置は、各階のエレベータ乗り場の操作装置若しくは前記かご内の操作装置に対する特定操作、又はエレベータ乗り場近傍に設けられたモード移行装置に対する特定操作に応じて前記避難時運転モードに移行する請求項1乃至11のいずれか一項に記載の住宅用エレベータ。
  13. 前記制御装置は、各階のエレベータ乗り場の操作装置又は前記かご内の操作装置の少なくともいずれかに設けられたボタン部材の長押し操作又は所定回の早押し操作に応じて前記避難時運転モードに移行する請求項1乃至11のいずれか一項に記載の住宅用エレベータ。
  14. 各階のエレベータ乗り場に設けられた乗り場扉は、前記かご内の視認が不可で、かつ扉体のこじ開けを困難にする強固な構造を有するものである請求項1乃至13のいずれか一項に記載の住宅用エレベータ。
  15. 住宅内に電力を供給する電源系とは別系統で電力が供給される構成とした請求項1乃至14のいずれか一項に記載の住宅用エレベータ。
  16. 請求項1乃至15のいずれか一項に記載の住宅用エレベータを設置した住宅であって、
    住人が起居する起居階以外の場所に前記避難階が設けられていることを特徴とする住宅。
  17. 前記通常運転モードで停止可能とされる各階床のうち最上階の天井よりも高い場所に前記避難階を設け、その避難階には、他からアクセス可能なアクセス手段が前記住宅用エレベータ以外に設けられていない請求項16に記載の住宅。
  18. 前記通常運転モードで停止可能とされる各階庄のうち最下階の床よりも低い場所に前記避難階を設け、その避難階には、他からアクセス可能なアクセス手段が前記住宅用エレベータ以外に設けられていない請求項16又は17に記載の住宅。
  19. 前記避難階には、閉空間からなる避難用通路が設けられ、その避難用通路の出口部分には内側からのみ解錠可能な施錠装置が設けられている請求項16乃至18のいずれか一項に記載の住宅。
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