JP5407003B1 - メタンガス分解装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カーボンの付着を防止して、メタンガスを効率的かつ連続的に分解することができるメタンガス分解装置を提供する。
【解決手段】
メタンガス分解装置は、メタンガス供給部1と、メタンガスを水素およびカーボンに分解するガス分解部2と、メタンガスが分解された水素およびカーボンと、分解されずに該ガス分解部2を通過したメタンガスとの混合ガスから、カーボンを分離するカーボン分離部3と、水素を分離する水素分離部4と、水素が除去された後のメタンガスをガス分解部2に供給する未反応ガス供給部5とを備える。ガス分解部2は、第1反応管21と第2反応管22とを有し、第1反応管21および第2反応管22の上流側が互いに接続管23により接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、メタンガスを分解することによりカーボンと水素を生成するメタンガス分解装置に関する。
従来、この種のメタンガス分解装置としては、対向配置された一対の放電電極間の放電ギャップに、原料ガスが集中するように供給することで、水素ガスを効率的に発生させる装置が知られている。かかるメタンガス分解装置では、原料ガスに水蒸気を含ませることにより、水素ガスと共に生成されるカーボンを一酸化炭素または二酸化炭素とする。
(下記特許文献1 [0011]〜[0014]、[図1]参照)。
特開2003−212502号公報
しかしながら、従来のメタンガス分解装置では、原料ガスに水蒸気を含ませることにより、放電電極間の原料ガスの分解効率が低下するという問題がある。
また、水素ガスと共に生成されるカーボンは、その一部が一酸化炭素または二酸化炭素とならずにカーボンのまま存在するため、メタンガスを連続的に分解させた場合には、未反応のカーボンが水蒸気により電極部分や管路内により付着し易くなるという問題があった。
一方で、原料ガスに水蒸気を含ませないことも考えられるが、この場合には、水素ガスと共に生成されるカーボンを除去することができず、特に電極部分に堆積して放電、ひいてはメタンガスの分解ができなくなるという問題があった。
そこで、本発明は、原料ガスに水蒸気を含ませずに、カーボンの付着を防止して、メタンガスを効率的かつ連続的に分解することができるメタンガス分解装置を提供することを目的とする。
第1発明のメタンガス分解装置は、メタンガスを分解することによりカーボンと水素とを含む反応ガスを連続的に生成するメタンガス分解装置であって、
前記メタンガスを供給するメタンガス供給部と、
前記メタンガス供給部から供給されたメタンガスを水素およびカーボンに分解するガス分解部と、
前記ガス分解部によりメタンガスが分解された水素およびカーボンと、分解されずに該ガス分解部を通過したメタンガスとの混合ガスから、カーボンを分離するカーボン分離部と、
前記カーボン分離部によりカーボンが除去された前記混合ガスから、水素を分離する水素分離部と、
前記水素分離部により前記混合ガスから水素が除去された後のメタンガスを前記ガス分解部に供給する未反応ガス供給部と
を備え、
前記ガス分解部は、
前記メタンガス供給部に接続されて、通電により放電する放電電極を内部に有する第1反応管と、
前記未反応ガス供給部に接続されて、通電により放電する放電電極を内部に有する第2反応管と
を有し、前記第1反応管および前記第2反応管の上流側が互いに接続管により接続され
前記カーボン分離部と前記水素分離部との間に、該カーボン分離部によりカーボンが除去された前記混合ガスを該水素分離部に所望の圧力で供給する循環ポンプが設けられ、 前記第1反応管および前記第2反応管の放電電極は、それぞれ一対の放電電極と該放電電極の間に設けられた円盤状の回転電極とを有し、該一対の放電電極と該回転電極とが、前記メタンガスの進行方向が該回転電極の接線方向となるように、前記第1反応管および前記第2反応管内にそれぞれ配置されることを特徴とする。
第1発明のメタンガス分解装置によれば、ガス分解部が第1反応管および第2反応管の2つの反応管により構成されるため、メタンガスを同時並行に分解することができ、メタンガスの分解効率を高めることができる。
ここで、ガス分解部を第1反応管および第2反応管の2つの反応管に分けた場合には、供給されたメタンガスのガス圧が低下して、反応管内にメタンガスの分解により発生したカーボンが付着し得るが、第1反応管および第2反応管の上流側にこれらを互いに接続した接続管を設けることで、メタンガス供給部から供給されたメタンガスと、未反応ガス供給部から供給されたメタンガスとで互いにガス圧が低下することを補い合うことができる。そのため、ガス分解部を第1反応管および第2反応管の2つの反応管に分けた場合でも、供給されたメタンガスのガス圧が低下することを抑制して、反応管内にメタンガスの分解により発生したカーボンが付着することを防止することができる。
また、第1発明のメタンガス分解装置によれば、メタンガスの進行方向が回転電極の接線方向となるように一対の放電電極と回転電極とを配置することで、回転電極の回動作用方向とメタンガスの流動方向とが一致し、電極部分で発生したカーボンが電極部分に付着することを確実に防止することができる。
このように、第1発明のメタンガス分解装置によれば、電極部分へのカーボンの付着を防止して、メタンガスを効率的かつ連続的に分解することができる。
第2発明のメタンガス分解装置は、第1発明において、
前記メタンガス供給部は、前記接続管の上流側および下流側にガスの逆流を防止する逆止弁を備え、
前記未反応ガス供給部は、前記接続管の上流側および下流側にガスの逆流を防止する逆止弁を備えることを特徴とする。
第2発明のメタンガス分解装置によれば、第1反応管および第2反応管の上流側にこれらを互いに接続した接続管を設け、メタンガス供給部から供給されたメタンガスと、未反応ガス供給部から供給されたメタンガスとで互いにガス圧が低下することを補い合わせた場合には、メタンガス供給部と未反応ガス供給部とのいずれかのメタンガスのガス圧が高い場合は、ガス圧の低い供給部にメタンガスが逆流し得る。
特に、ガス分解部を第1反応管および第2反応管の2つの反応管に分けて、低圧でもメタンガスを効率的に分解可能とした場合には、ガス分解部での分解を上回るガス量がメタンガス供給部と未反応ガス供給部とのいずれかから供給された場合には、ガス圧の低い供給部にメタンガスが逆流し得るが、メタンガス供給部および未反応ガス供給部の接続管の上流側に逆止弁を設けることで逆流を防止しつつ、メタンガス供給部から供給されたメタンガスと、未反応ガス供給部から供給されたメタンガスとを互いに補い合わせて、第1反応管および第2反応管で効率よく分解させることができる。
一方、メタンガス供給部および未反応ガス供給部の接続管の上流側に逆止弁を設けた場合には、第1反応管および第2反応管の上流側のガス圧を安定させることができるが、全体として第1反応管および第2反応管の上流側のガス圧が低下した場合には、混合ガスが第1反応管および第2反応管に逆流することが懸念されるが、メタンガス供給部および未反応ガス供給部の接続管の下流側にも逆止弁を設けることでかかる逆流を防止することができる。
ここで、第1反応管および第2反応管の下流側にそれぞれ逆止弁を設けることも考えられるが、第1反応管および第2反応管の下流側には、メタンガスの分解に伴うカーボンが存在するため、逆止弁は目詰りを起こしてしまう。そのため、メタンガス供給部および未反応ガス供給部の接続管の下流側に逆止弁を設けることで、かかる目詰まりを防止しつつ、逆流を防止することができる。
このように、第2発明のメタンガス分解装置によれば、メタンガスの分解をより安定的に効率よく連続的に分解することができる。
第3発明のメタンガス分解装置は、第1または第2発明において、
前記カーボン分離部は、前記第1反応管の下流側に接続された第1カーボン分離部と、前記第2反応管の下流側に接続された第2カーボン分離部とを備えることを特徴とする。
第3発明のメタンガス分解装置によれば、第1反応管および第2反応管のそれぞれに個別のカーボン分離部を設けることで、第1反応管および第2反応管の下流側を互いに接続する必要がなくなり、ガス分解部とカーボン分離部との間でのカーボンの目詰まりを防止することができる。
このように、第3発明のメタンガス分解装置によれば、第1反応管および第2反応管で生じたメタンガスをダイレクトに第1カーボン分離部および第2カーボン分離部で混合ガスから分離することができ、カーボンの付着を防止して、メタンガスを効率的かつ連続的に分解することができる。
本実施形態のメタンガス分解装置の全体構成を示す構成図。 本実施形態の反応管の放電電極の構造を示す説明図。 本実施形態の逆止弁の構造を示す説明図。
図1に示すように、本実施形態のメタンガス分解装置は、メタンガスを分解することによりカーボンと水素とを連続的に生成する装置であって、メタンガスが供給されるメタンガス供給部1と、メタンガスを分解するガス分解部2と、メタンガスの分解により生成されたカーボンをガスから分離するカーボン分離部3と、メタンガスの分解により生成された水素をガスから分離する水素分離部4と、未反応ガスを再度ガス分解部2に循環供給する未反応ガス供給部5とを備える。
メタンガス供給部1は、天然ガスやバイオガス等のメタンガスの供給源(図示省略)に一端が接続されたガス供給管であって、他端がガス分解部2に接続される。
メタンガス供給部1には、メタンガスのガス分解部2への供給を開栓・閉栓により切替可能な仕切弁1aと、供給するメタンガスの流量を計測する流量計1bと、ガスの逆流を防止する逆止弁1cとが設けられている。
ガス分解部2は、2つの反応管が並列に設けられてなる。具体的に、ガス分解部2は、メタンガス供給部1に接続されて、通電により放電する放電電極を内部に有する第1反応管21と、未反応ガス供給部5に接続されて、通電により放電する放電電極を内部に有する第2反応管22とを備える。
また、ガス分解部2は、第1反応管21および第2反応管22の上流側が互いに接続管23により接続されている。そして、接続管23と第1反応管21との間には、ガスの逆流を防止する逆止弁21aと、第1反応管21へのメタンガスの供給を開栓・閉栓により切替可能な仕切弁21bとが設けられている。接続管23と第2反応管22との間には、ガスの逆流を防止する逆止弁22aと、第2反応管22へのメタンガスの供給を開栓・閉栓により切替可能な仕切弁22bとが設けられている。
なお、第1反応管21および第2反応管22の構成の詳細は、図2を参照して後述する。
カーボン分離部3は、第1反応管21の下流側に接続された第1カーボン分離部31と、第2反応管22の下流側に接続された第2カーボン分離部32とを備える。
第1カーボン分離部31および第2カーボン分離部32は、いずれも同様の構成であり、例えば、カーボン分離フィルタを内蔵し、カーボン分離フィルタにより分離されたカーボンは、第1および第2カーボン分離部31,32の底部に蓄積されるようになっている。
なお、カーボン分離フィルタは、第1および第2カーボン分離部31,32の入口側および出口側のように複数フィルタを設けるようにしてもよい。また、カーボンの分離は、フィルタ方式以外の種々の構成が採用可能である。
カーボン分離部3と水素分離部4との間には、水タンク7および循環ポンプ8が設けられている。
水タンク7は、カーボン分離部3によりカーボンが除去されたガスを水中放出し、残存するカーボン成分を完全に除去するものである。水タンク7と第1カーボン分離部31および第2カーボン分離部32との間には、それぞれガスの逆流を防止する逆止弁31aおよび逆止弁32aが設けられている。
また、水タンク7は、定期的または連続的にタンク内の水が交換可能なように、仕切弁7a,7bを介して、水の流入出が可能となっている。
循環ポンプ8は、水素分離部4に所望の圧力でガスを供給する押込型のポンプである。
水素分離部4は、水素透過膜により構成される。この水素透過膜は、例えば、Pd膜であって、Pd膜表面に水素分子が吸着され、吸着された水素分子が水素原子に分離し、分離した水素原子からPdが電子を奪い陽子となりPd中に拡散する。これにより、Pd膜の反対面で陽子と電子が再結合して水素分子となり、水素ガスのみがPd膜を通過する。
なお、水素ガスに窒素を含ませる場合のために、水素分離部4には、仕切弁4aを介して、窒素の流入が可能となっている。
そして、水素透過膜を通過した水素ガスは、水素ボンベ9に貯蔵される。水素分離部4と水素ボンベ9との間には、ガスの逆流を防止する逆止弁4bと、ガスの供給を開栓・閉栓により切替可能な仕切弁4cとが設けられており、水素ボンベ9の下流側には、同様の仕切弁9aと、水素ボンベ9から供給されるメタンガスの流量を計測する流量計9bとが設けられている。なお、水素ボンベ9には、ボンベ内の圧力を計測表示する圧力計9cが取付けられている。
一方、水素透過膜を通過できない未反応のメタンガスは、未反応ガス供給部5に供給されて、再び、ガス分解部2に供給される。すなわち、未反応ガス供給部5は、未反応のメタンガスの循環路を形成している。
未反応ガス供給部5は、接続管23との間に、管内の圧力の異常上昇時に解放される安全弁5aと、ガスの供給を開栓・閉栓により切替可能な仕切弁5bと、ガスの逆流を防止する逆止弁5cとが設けられている。
以上が、本実施形態のメタンガス分解装置の全体構成である。
次に、図2を参照して、説明を後回しにした第1反応管21および第2反応管22の構成について説明する。
図2(a)に示すように、第1反応管21および第2反応管22は、いずれも同様の構成であり、一対の放電電極20a,20bと、これらの放電電極20a,20bの間に設けられた円盤状の回転電極20cとを備える。
一対の放電電極20a,20bは、いずれか一方が正極で他方が負極となっており、それぞれ接続端子20d,20eを介して絶縁ケース20f外の電源装置(図示省略)に接続されている。
図2(b)に示すように、回転電極20cは、絶縁ケース20f内においてメタンガスの進行方向(図中の矢印が進行方向)が該回転電極の接線方向となるように、一対の放電電極20a,20bの間に配置され、モータ(図示省略)により回動可能となっている。
そのため、回転電極の回動作用方向とメタンガスの流動方向とが一致し、電極部分で発生したカーボンが電極部分に付着することを確実に防止することができる。
また、供給されたメタンガスの進行方向と電極の放電方向とが垂直となり、電極間20a−20c,20b−20cに生成されたカーボンを次に供給されたメタンガスで効率よく粉砕することができる。
さらに、ガスを電極間20a−20c,20b−20cに供給する際に、予め絞りを設けてガスの流速を上げることで、より確実に生成したカーボンを粉砕して飛散させることができる。
次に、図3を参照して、本実施形態のメタンガス分解装置に用いられる逆止弁1c,5c,21a,22a,31a,32a・・などの構成について説明する。以下、代表して逆止弁1cで説明する。
逆止弁1cは、筒状の本体10と、その内部を小径に突出させた弁座部10aと、弁座部10aに着座する弁体11と、弁体11を弁座部10a側に付勢するコイルバネ12とを備える。
弁体11は、弁座部10a側の支持体13により支持された軸体14により、スライドガイドされている。また、コイルバネ12の他端側は、バネ支持体15により支持されている。
かかる構成により、弁体11は、コイルバネ12の付勢力により弁座部10aに着座状態に保持される。このとき、弁体11は、Oリング等のシール部材11aが弁座部10aとの当接面に設けられているため、着座状態における気密性を保つことができる。
ここで、図中に矢印で示す順方向からガスが供給されると、ガスは、支持体13を放射状に貫通する貫通孔13aを通して、(さらに弁座部10aの間隙を通して)弁体11に作用する。
そして、コイルバネ12の付勢力を超える圧力が作用すると、弁体11が弁座部10aから浮き上がり、閉弁状態から開弁状態となり、コイルバネ12の間から、バネ支持体15に放射状に形成された貫通孔15aを介して放出される。
一方、ガスの圧力が低下すると(コイルバネ12の付勢力を超える圧力が作用しなくなると)、弁体11が再び弁座部10aに着座し、開弁状態から閉弁状態となる。
次に、以上のように構成されたメタンガス分解装置の作動について、図1を参照して説明する。
まず、メタンガス供給部1を介して供給されるメタンガスは、接続管23を介して、それ以前に供給され、ガス分解部2で分解されずに未反応ガス供給部5を循環するメタンガスと混合され、第1反応管21および第2反応管22へと供給される。
このように、第1反応管21および第2反応管22の2つの反応管によりガス分解部2を構成することで、メタンガスを同時並行に分解することができ、メタンガスの分解効率を高めることができる。
ここで、ガス分解部2を第1反応管21および第2反応管22の2つの反応管に分けた場合には、供給されたメタンガスのガス圧が低下して、反応管内にメタンガスの分解により発生したカーボンが付着し得るが、第1反応管21および第2反応管22の上流側にこれらを互いに接続した接続管23を設けることで、メタンガス供給部1から供給されたメタンガスと、未反応ガス供給部5から供給されたメタンガスとで互いにガス圧が低下することを補い合うことができる。
そのため、ガス分解部2を第1反応管21および第2反応管22の2つの反応管に分けた場合でも、供給されたメタンガスのガス圧が低下することを抑制して、反応管21,22内にメタンガスの分解により発生したカーボンが付着することを防止することができる。
このとき、ガス分解部2を第1反応管21および第2反応管22の2つの反応管に分けて、低圧でもメタンガスを効率的に分解可能とした場合には、ガス分解部2での分解を上回るガス量がメタンガス供給部1と未反応ガス供給部5とのいずれかから供給された場合には、ガス圧の低い供給部にメタンガスが逆流し得るが、メタンガス供給部1および未反応ガス供給部5の接続管23の上流側に逆止弁1c,5cを設けることで逆流を防止しつつ、メタンガス供給部1から供給されたメタンガスと、未反応ガス供給部5から供給されたメタンガスとを互いに補い合わせて、第1反応管21および第2反応管22で効率よく分解させることができる。
また、メタンガス供給部1および未反応ガス供給部5の接続管23の上流側に逆止弁1c,5cを設けた場合には、第1反応管21および第2反応管22の上流側のガス圧を安定させることができるが、全体として第1反応管21および第2反応管22の上流側のガス圧が低下した場合には、混合ガスが第1反応管21および第2反応管22に逆流することが懸念されるが、接続管23の下流側にも逆止弁21a,22aを設けることでかかる逆流を防止することができる。
全体として第1反応管21および第2反応管22の上流側のガス圧がさらに低下した場合には、2つの仕切弁21b,22bのいずれかを閉栓することで、第1反応管21と第2反応管22とのいずれかでメタンガスを分解することができ、ガス圧が低下してガス分解部2にカーボンが付着することを防止することができる。なお、第1反応管21と第2反応管22とのいずれか一方をメンテンス等で使用を停止する場合にも、仕切弁21b,22bを閉栓することで対応する反応管の使用を停止することができる。
次いで、第1反応管21および第2反応管22により、メタンガスが直接分解された水とカーボンと未反応のメタンガスとが、第1反応管21および第2反応管22に接続された第1カーボン分離部31および第2カーボン分離部32に供給される。第1カーボン分離部31および第2カーボン分離部32に供給されたガスは、ガス中のカーボンが分離される。これにより、カーボン分離部3を経た後のガスは、水素と未反応のメタンガスとなっている。
ここで、第1反応管21および第2反応管22のそれぞれに個別のカーボン分離部31,32を設けることで、第1反応管21および第2反応管22の下流側を互いに接続する必要がなくなり、ガス分解部2とカーボン分離部3との間でのカーボンの目詰まりを防止することができる。
次いで、水タンクを通過して循環ポンプに供給されたガスは、水素分離部4の水素透過膜によりガス中の水素が分離される。分離された水素は、水素ボンベ9に供給され、水素ボンベ9から、例えば燃料電池等に水素が供給可能となっている。一方、水素透過膜を通過できない未反応のメタンガスは、未反応ガス供給部5へ導入され、新たに供給されたメタンガスと共に、再びガス分解部2の第1反応管21および第2反応管22に供給される。
以上が、本実施形態のメタンガス分解装置の作動である。かかるメタンガス分解装置によれば、カーボンの付着を防止して、メタンガスを効率的かつ連続的に分解することができる。
なお、本実施形態において、反応管21,22の放電電極として、図2に示すような一対の放電電極20a,20bと、これらの放電電極20a,20bの間に設けられた円盤状の回転電極20cとを備える構成について説明したが、放電電極はこれに限定されるものではなく、回転電極を省略して、一対の放電電極のみで構成してもよい。
また、本実施形態では、カーボン分離部を第1カーボン分離部31および第2カーボン分離部32としているが、これに限定されるものではなく、第1カーボン分離部31と第2カーボン分離部32とを統合した1つのカーボン分離部を、第1反応管21および第2反応管22の下流側に設け、これらの反応管21,22で発生したカーボンを一括して分離するようにしてもよい。
1…メタンガス供給部、1c,5c,21a,22a…逆止弁、2…ガス分解部、3…カーボン分離部、4…水素分離部、5…未反応ガス供給部、20a,20b…一対の放電電極、20c…回転電極、21…第1反応管、22…第2反応管、23…接続管、31…第1カーボン分離部、32…第2カーボン分離部。

Claims (3)

  1. メタンガスを分解することによりカーボンと水素とを含む反応ガスを連続的に生成するメタンガス分解装置であって、
    前記メタンガスを供給するメタンガス供給部と、
    前記メタンガス供給部から供給されたメタンガスを水素およびカーボンに分解するガス分解部と、
    前記ガス分解部によりメタンガスが分解された水素およびカーボンと、分解されずに該ガス分解部を通過したメタンガスとの混合ガスから、カーボンを分離するカーボン分離部と、
    前記カーボン分離部によりカーボンが除去された前記混合ガスから、水素を分離する水素分離部と、
    前記水素分離部により前記混合ガスから水素が除去された後のメタンガスを前記ガス分解部に供給する未反応ガス供給部と
    を備え、
    前記ガス分解部は、
    前記メタンガス供給部に接続されて、通電により放電する放電電極を内部に有する第1反応管と、
    前記未反応ガス供給部に接続されて、通電により放電する放電電極を内部に有する第2反応管と
    を有し、前記第1反応管および前記第2反応管の上流側が互いに接続管により接続され
    前記カーボン分離部と前記水素分離部との間に、該カーボン分離部によりカーボンが除去された前記混合ガスを該水素分離部に所望の圧力で供給する循環ポンプが設けられ、
    前記第1反応管および前記第2反応管の放電電極は、それぞれ一対の放電電極と該放電電極の間に設けられた円盤状の回転電極とを有し、該一対の放電電極と該回転電極とが、前記メタンガスの進行方向が該回転電極の接線方向となるように、前記第1反応管および前記第2反応管内にそれぞれ配置されることを特徴とするメタンガス分解装置。
  2. 請求項1記載のメタンガス分解装置において、
    前記メタンガス供給部は、前記接続管の上流側および下流側にガスの逆流を防止する逆止弁を備え、
    前記未反応ガス供給部は、前記接続管の上流側および下流側にガスの逆流を防止する逆止弁を備えることを特徴とするメタンガス分解装置。
  3. 請求項1または2記載のメタンガス分解装置において、
    前記カーボン分離部は、前記第1反応管の下流側に接続された第1カーボン分離部と、前記第2反応管の下流側に接続された第2カーボン分離部とを備えることを特徴とするメタンガス分解装置。
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