JP5404039B2 - 大気圧プラズマを生成する装置 - Google Patents

大気圧プラズマを生成する装置 Download PDF

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Description

本発明は、第1に請求項1の上位概念に記載の大気圧プラズマを生成する装置に関する。
大気圧下で、場合によってはより高い圧力でも生成され得るプラズマが、本発明の意味での大気圧プラズマと呼ばれる。大気圧プラズマを生成する装置の場合、ポンプ等のような真空装置が省略される。それ故にこのような装置は、低圧プラズマ又は低温プラズマを生成する装置に比べて基本的に簡単な構造を有する。
本発明は、特に基板を加工するために使用する大気圧プラズマを生成する装置に関する。この場合、特に2次元又は3次元の固体が、基板と解される。この固体の表面が、場合によっては特定の加工深さまで加工され、例えばコーティングされ、活性化され、洗浄され、変更されるか又はその他に処理され得る。しかし、例えば処理すべきガス流も、例えば洗浄すべき排気ガスが、本特許出願の意味での基板と解される。
大気圧プラズマは、一般に100℃未満のガス温度によるいわゆる「冷たい」非熱プラズマ及びより高いガス温度による熱プラズマと区別することができる。本発明は、特に非熱プラズマに関する。この非熱プラズマには、ガス温度が室温の範囲内にあるか又は室温を僅かしか超えないという利点がある。基板に対するプラズマのより長いホールドアップタイムも可能である。そして、基板の表面又は基板自体が、破損されることなしに、例えば薄いポリマー膜のような非常に傷付きやすい基板も、このプラズマによってより長く処理され得る。
例えば米国特許第5,637,279号号明細書から公知であるようなバリア放電の場合でも、例えば本出願人のドイツ連邦共和国特許出願公開第102 03 543号明細書から公知であるような大気圧グロー放電プラズマを生成する装置の場合でも、動作ガスを電離するために必要な高電圧が、励起電極から分離された外部の高電圧電源によって供給される。この高電圧電源は、強磁性体の変圧器を有する。この変圧器は、比較的小さい交流電圧から、最も簡単な場合は230V/50Hzの電源から1〜15kVの範囲内の高電圧を生成する。例えば希ガス,酸素,窒素又は空気が、動作ガスとして考えられる。高電圧電源で生成された高電圧が、絶縁電線を通じて電極に供給される。基本的には、このような強磁性体の変圧器の重量,この変圧器の大きさ及びイオンを生成するフィラメント(の部分放電)の形成時に発生する電気パルスが変圧器を通じて電源に帰還されるという事実が、この変圧器によって大気圧プラズマを生成するこの公知の装置の場合の欠点である。確かにこの欠点は、絶縁変圧器によって抑制され得るものの、追加の経費を必要とする。さらに電気安全性の理由から及び電磁的な影響から保護するため、電線を電極に対して絶縁することが必要である。このことは、技術経費をさらに上げる。さらに、高い変換損失及び伝達損失が発生する。
必要な高電圧を制御された圧電変換器(PT)によって生成することが、ドイツ連邦共和国特許出願公開第101 29 041号明細書から公知である。その結果、構造が遥かによりコンパクトである。この解決手段は、知られている圧電効果に基づく。この場合、バルク状の圧電セラミックが、機械的な変形時に電圧を出力する;この電圧は、技術的には例えば点弧装置で消費される。この圧電変換器の原理は、共振で動作する圧電セラミックが共振点で動作する低電圧の交流電圧をこの圧電セラミックの1次領域に印加することによって振動し、他方ではこれらの生成された機械的な振動がこの圧電セラミックの他方の端部、いわゆる2次領域で再び高電圧の交流電圧に変換される点にある。このドイツ連邦共和国特許出願公開第101 29 041号明細書中で説明されている解決手段の場合、圧電変換器は、独立した部品である。すなわち生成された高電圧が、既に説明した絶縁電線を通じて電極に供給される。
プラズマを使用してオゾンを生成するため、同時に高電圧電極の機能を請け負う圧電変換器を使用して高電圧を生成することが、刊行物(K. Teranishi, S. Suzuki, H. Itoh: ‘High Efficiency Ozon Production by a Compact Ozoniser Using Piezoelectric Transfomer’, Chiba Institute of technology)以下では伊藤氏の刊行物、から既に公知である。このため、扁平で一般的ないわゆる「ローゼンタイプ」のPTが使用される。圧電材から成る装置が、ローゼンタイプのPTとして挙げられる。この装置は、主に扁平で長手方向に伸ばされた直方体の形を有する。直方体は、1次領域と2次領域とに区分されている。2つの電極が、1次領域に設けられている。これらの電極は、材料領域の厚さによってプリセットされている間隔で離れている。1次領域が、低電圧の交流電圧、すなわち特に500V未満の振幅を有する交流電圧を印加することによって振動する。これらの振動は、1次領域から2次領域に伝達される。2次領域が、この2次領域の縦延在部分に沿って延在する所定の分極方向を有するので、電場つまり電位差が、2次領域の縦方向に沿って形成される。
ローゼンタイプPTは、1次領域内では特に横方向に分極していて、2次領域内では特に縦方向に分極している。
伊藤氏の刊行物による装置の場合、その所定の構造様式に起因して小さい隙間内の平面放電だけが可能である。酸素が、2次領域の横側に沿って、つまり外部から冷却ハウジングによって包囲されている環状空間内に送られる。オゾンの生成を超えた使用は、伊藤氏の刊行物に記されている装置によっては実現不可能である。オゾン生成自体は、伊藤氏の刊行物に記載の装置によっては特に効率が良くない。さらに伊藤氏の刊行物に記載の装置には、その用途が非常に限定されるという別の欠点がある:第一に場の制御が不可能である。さらに、プラズマ放電の場所的又は空間的な制御を不可能にする寄生放電が、異なる場所で発生する。さらにスケーリングが、機械的な理由から不可能である。広い面積の使用の可能性は排除される。この説明した装置は、プラズマが着火管から出て、プラズマ生成装置の輪郭からはみ出る「プラズマジェット」の技術に対しても適さない。
米国特許第5,637,279号号明細書 ドイツ連邦共和国特許出願公開第102 03 543号明細書 ドイツ連邦共和国特許出願公開第101 29 041号明細書 K. Teranishi, S. Suzuki, H. Itoh: ‘High Efficiency Ozon Production by a Compact Ozoniser Using Piezoelectric Transfomer’, Chiba Institute of technology
本発明の課題は、説明した伊藤氏の刊行物中に記されているような請求項1の上位概念に記載の装置から出発して改善したプラズマ生成が可能になるように公知の装置を改良することにある。
本発明は、この課題を第一に請求項1の特徴、特に請求項1の特徴部分によって解決し、したがって2次領域が2つの部分領域を有し、これらの部分領域が長手方向に沿って正反対に分極されていることを特徴とする。
主に本発明の原理は、本発明の設備の場合に圧電材から成る変更した装置を提供することにある。この装置の場合、2次領域が、異なって分極している2つの異なる部分領域を有する。この場合、両部分領域が圧電材から成る単一の加工品の構成要素であることが、本発明の実施の形態で提唱されている。これらの部分領域は、後でさらに説明する分極方法の範囲内でいろいろに分極される。代わりに、両部分領域は、圧電材から成る別々の加工品から形成されてもよく、互いに隣接して、間隔をあけて又は密接して配置されてもよい。
両部分領域が、異なって分極する共通の加工品から成る場合、1つの共通の1次領域が、両部分領域に付設されていることが有利になり得る。この1次領域は、両電極に低電圧の交流電圧を印加することによって振動する。これらの振動が、2次領域の両部分領域に伝達する。電場が、両部分領域の表面に沿った正反対の分極方向に起因してこれらの両部分領域の表面に沿って生成される。この場合、最大の電位差及び最大の場の強さが、両部分領域間で発生する、つまり特に2次領域の自由端部の領域内で発生する、すなわち1次領域から離れた部分領域の端部の領域内で発生する。大気圧プラズマが、これらの自由端部の領域内で高効率生成され得る。
本特許出願で意図する1次領域の印加(励起)は、低電圧の交流電圧が圧電材から成る装置の共振周波数に一致する周波数を有することを意味する。この共振周波数は、選択された圧電材に依存する、特に圧電材中の音速に依存し、かつ1次領域及び2次領域の幾何配置に依存する。一般的な共振周波数は、10〜500KHzの範囲内にある。1次領域の励起は、波長が共振波長のn倍又はn×0.5倍である周波数によっても可能である。励起モードが、nの選択に応じて異なる。
本発明の設備では、高い電場が、低電圧の交流電圧源によって事前に決めた場所又は事前に決めた領域で生成できて、そこでプラズマを生成する。すなわち、高電圧がそこで直接生成される。そこでは、プラズマが強い電場を必要とする。高い電圧を送るための特別に保護されたケーブル又は電線は省略できる。さらに、特にコンパクトで場所を節約する構造形態が実現可能である。
圧電セラミックス自体が、絶縁体である。したがって、2次領域の表面に沿った電圧差が検出されて測定され得る。例えば人の指が、2次領域の外面に触れた場合、電気ショックの危険がない程度の常に僅かな電荷しか流れない。したがって、従来の技術の既存の設備より低い安全要求を満たすだけでよい。0.9より大きい非常に高い効率が、本発明の設備によって実現可能である。構造上の観点から特に簡単な構造が、存在する「自然な」誘電バリアに起因して得られる。
本発明の好適な構成によれば、両部分領域が互いにほぼ平行に配置されている。このことは、特に効率の良いプラズマ生成を可能にする。
本発明の別の好適な構成によれば、1次領域の励起が、両部分領域間の電位差を長手方向に対して横方向に生成する。したがって、高い電場も両部分領域間の領域内で生成される、つまり特に両部分領域間の結合領域の近くで生成される。このことは、特にプラズマを2次領域の自由端部の領域内で生成させることを可能にし、そして多数の部分領域が直線に沿って又は平面に沿って配置されている場合に広面積のプラズマを生成することを基本的に可能にする。さらに、生成される場は、非常に正確に事前に決定され得る。
両部分領域間の電位差を長手方向に対して横方向に沿って生成することは、最大電位差が部分領域の自由端部の領域内に生じることを意味する。したがって、最大電場がそこに生成される。その結果、好ましいプラズマが、この領域内で発生する。
本発明の別の好適な構成の場合、両部分領域が互いに隣接して配置されている。このことは、非常にコンパクトな構造、両部分領域間の高い電位差の実現、すなわち高い電場の強さの実現を可能にする。
本発明の別の好適な構成の場合、2次領域の両部分領域が、異なって分極している1つの共通の加工品から形成され得るので、両部分領域が互いに密接している。この構成は、圧電材から成る装置の特に簡単な構造を可能にする。分極化及び対応する分極方法の実施は、本出願の後の箇所に説明されている。本発明のこの構成は、特にコンパクトで簡単な構造を可能にする。
本発明の別の好適な構成の場合、両部分領域が、異なる方向に分極している1つの共通の加工品から形成されている。このことは、特に簡単な構造を可能にする。
本発明の別の好適な構成によれば、1次領域及び2次領域が、少なくとも3つの異なる方向に分極している1つの共通の加工品から形成される。このことは、特に簡単でコンパクトな構造を可能にする。
本発明の別の好適な構成によれば、1次領域及び2次領域並びに/又は部分領域が、互いに固定されている複数の異なる加工品から形成されている。このことは、モジュール構造を可能にする。このモジュール構造は、例えば部分領域と1次領域とが最初に分離され、製造後に分極されることを可能にする。この場合、次いで初めて取り付けが実施される。この取り付けは、適切な結合手段によって、例えば適切な接着手段によって実施できる。この結合が、共振周波数を1次領域から2次領域に伝達させることを可能にすることが重要である。適切な結合手段が、従来の技術で公知である。
本発明の別の好適な構成によれば、両部分領域が互いに僅かに間隔をあけている。このことは、一方では両部分領域間の自由空間の提供を可能にする。この自由空間は、これらの部分領域を機械的に及び/又は電気的に遮断できる。この自由空間は、気体流路も提供できる。この気体流路は、一方ではプラズマ生成に好ましく影響し、他方ではプラズマを生成する処理ガスつまり動作ガスも提供できる。最終的に気体流路は、加工すべきガス状の基質も送ることができる。
さらに絶縁要素も、両部分領域間の存在する自由空間内に配置され得る。このような絶縁区間は、両部分領域を機械的に又は場合によっては電気的に遮断できる。その結果、高い電場つまり電位差が、予め設定した所定の領域だけに沿って生じる。このことは、精度を上げる。プラズマが生成される領域が、この精度で予め確定され得る。
本発明の別の好適な構成によれば、1つの固有の1次領域が、各部分領域に付設されている。このことは、第1の1次領域が第1部分領域に付設されていて、第2の1次領域が第2部分領域に付設されていることを意味する。これらの両1次領域はそれぞれ、少なくとも一対の接続電極を有する。その結果、交流電圧が、各1次領域に別々に印加される。このことは、少なくとも3つの電極が両1次領域に対して設けられていることを意味する。1つの電極が、両1次領域に共通に付設され得る。
両1次領域が、位相を同じくして又は180°移相して励起され、いずれにしても同位相に印加されることが非常に重要である。このことは、高い電場及び大きい電位差の効率の良い制御された生成を可能にする。
本発明の別の好適な構成の場合、多数の部分領域が、直線状に列を成して、特に長手方向に対して横に配置されている。部分領域のこのような列配置は、直線方向に任意の長さで延在する構造を可能にする。1つの固有の1次領域が、各部分領域に付設されている。その結果、1つの自由空間が、2つの部分領域間ごとに確保され得る。電極対の数は、部分領域の数に一致する。部分領域の分極方向が、列に沿って交互にできる。したがって、プラズマの生成が、2つの隣接した部分領域間ごとに、特にそれらの自由端部の領域内で可能である。
本発明の別の好適な構成の場合、多数の部分領域が、ラスター状の平面に沿って配置されている。このことは、特に広面積のプラズマ生成及びこれに応じて特に広面積の基板加工を可能にする。
さらに本発明は、請求項19の上位概念に記載の大気圧プラズマを生成する設備に関する。
この発明は、同様に上述した伊藤氏の刊行物から出発する。この発明の課題は、同様に大気圧プラズマの生成を改良することにある。
この発明の課題は、請求項19の特徴によって、特に請求項19の特徴部分によって解決され、したがって2次領域が2つの別々の部分領域から形成されていて、これらの部分領域は同じ分極方向に沿って分極していること、1つの固有の1次領域が各部分領域に付設されていること、及び両1次領域が反転して配置されていることを特徴とする。こうして、これらの両1次領域の励起が、両部分領域間の電位差を長手方向に対して横方向に生成する。
この発明の原理は、請求項1に記載の設備の上述した機能を考察するのと同様に最も理解される。
請求項1によれば、2次領域の2つの反対方向に分極した部分領域が設けられている一方で、この発明は、同じ分極方向に沿って分極している2つの別々の部分領域を使用する。確かにこれらの部分領域は、反転して励起される。このことは、いろいろな方法で実施できる。両1次領域の反転した配置は、例えば両1次領域が同じ分極方向に沿って分極していて、180°移相し、しかし位相を揃えて、すなわち一定の位相で励起されることを意味する。代わりに、両1次領域が、正反対の分極方向に沿って分極していて、同位相に、すなわち移相なしに、移送を揃えて励起されてもよい。1次領域が同期するものの、180°移相して振動することが重要である。その結果、2次領域の別々の両部分領域が、同様に一定の位相で、しかし互いに正反対に振動する。これによって、大気圧プラズマの生成を促進する同様に高い電場の強さが、両部分領域間で生成される。
これらの両1次領域の反転した配置は、1次領域の分極方向の選択の説明した両形態,これに応じて付随する電極幾何配置及び付随する電圧供給線を有する。
別々の両部分領域及び、例えば同様に付随する両1次部分領域も、間隔があいていて、その間に特に気体流路の形態の自由空間又は絶縁体を有し得る。これらの両部分領域間の気体流路の場合、プラズマが、気体流路内でも生成できる。絶縁体が、両部分領域間に存在する場合、プラズマが、特に部分領域の自由な前面に生成する、特に結合面に沿ってつまり両部分領域間の境界面に沿って生成する。
本発明の好適な構成の場合、両1次領域が、一致する分極方向を有し、180°移相して励起可能である。移相した励起は、両1次領域が一定の位相で互いに励起され、この場合、180°の移相が提供されていることを意味する。これらの両1次領域は、この実施の形態の場合は同じ分極方向に沿って分極できる。
代わりに両1次領域は、正反対の分極方向を有し、位相を同じくして、すなわち移相なしに、位相を揃えて励起可能である。
本発明の好適な構成の場合、両1次領域の各々は、一対の電極を有する。このことは、各1次領域が別々の一対の電極を所持できることを意味する。代わりに、複数の電極のうちの1つの電極が両1次領域に共通に付設されていて、この電極がこれらの両1次領域間に配置されている配置も提供され得る。
それぞれの1次領域及び部分領域は、好ましくは1つの共通の加工品から形成されている。このことは、特に簡単な構造を可能にする。
両部分領域は、さらに好ましくは互いに僅かに間隔をあけて配置されている。このことは、絶縁要素を両部分領域間に配置すること及び気体流路を両部分領域間に配置することを可能にする。
本発明の好適な構成の場合、多数の部分領域が、直線状に列を成して、特に長手方向に対して横に配置されている。このことは、プラズマを生成する多数の領域を有する設備の構成を可能にする。その結果、全体で非常に広面積の基板加工が可能になる。
本発明の好適な構成の場合、付随する1次領域の反転が、部分領域の列に沿って交互する。このことは、多数の部分領域が例えば列に沿って密接し又は間隔をあけて配置されていて、全ての部分領域が同じ分極方向を有することを意味する。電位差を長手方向に対して横に生成できるようにするためには、個々の部分領域に付設されている1次領域が、同期するものの180°移相して振動する必要がある。このことは、2つずつの隣接した1次領域が互いに反転して配置されていることを意味する。同様にこのことは、2つの異なる代わりの構成によって実現され得る。第1の構成の場合、隣接した両1次領域が、同じ分極方向に沿って分極しているものの、180°移相して励起されている。第2の構成の場合、1次領域が、正反対の分極方向を有し、位相を同じくして、すなわち移相なしに、位相を揃えて励起される。
本発明の別の好適な構成の場合、多数の部分領域が、ラスター状の平面に沿って配置されている。これによって、特に広面積の基板加工が可能になる。本発明のこの構成の場合、付随する1次領域の反転が、第1方向に沿って及び第2方向に沿って交互に起きてもよい。したがって請求項29及び30に関して説明されている装置は、説明されている1次元の配置から2次元の配置に変更されている。
さらに本発明は、請求項33の上位概念に記載の大気圧プラズマを生成する設備に関する。
同様にこの発明は、上述した伊藤氏の刊行物中に記されているような設備から出発する。
この発明の課題は、同様に改良し特に効率の良いプラズマ生成が可能になるように公知の装置をさらに改良することにある。
この発明の課題は、請求項33に記載の特徴によって、特に特徴部分によって解決され、したがって別々の第2の1次領域及び長手方向に延在する別々の第2の2次領域を有する第2装置が設けられていること、これらの両2次領域が互いに平行にかつ長手方向に対して横に互いに間隔をあけて配置されていること、及びこれらの両2次領域がその間に長手方向に沿って延在する気体流路を形成することを特長とする。
主にこの発明の原理は、2つの2次領域を2次領域の長手方向に対して横方向に互いに間隔をあけて、しかし互いに平行に配置することにある。したがってこれらの両2次領域は、その間に長手方向に延在する気体流路を形成できる。別々の1次領域が、両2次領域に1つずつ付設されている。この気体流路は、好ましくは別々の両1次領域間を貫通している。
これらの両1次領域は、一定の位相で互いに位相を同じくし又は代わりに180°移相して励起される。このため、両1次領域の各々は、一対の電極を有する。低い交流電圧が、これらの電極に印加される。両1次領域は、同期励起される。このことは、両1次領域が同じ分極方向に沿って分極していて位相を揃えて、位相を同じくして又は180°移相して配置されている。代わりに1次領域は、異なる方向に沿って、特に正反対の方向に沿って分極されてもよい。
両2次領域間に生じる電場によって影響を受ける気体流が、これらの両2次領域間を貫流できることが重要である。これらの電場は、それぞれの2次領域の長手方向に沿って又はこの長手方向に対して横に及ぶ電位差に起因して生じ得る。主に電場線の空間分布は、2次領域がどのように分極しているかに依存する、すなわち2つの互いに対向する2次領域が同じ分極方向に沿って分極しているか又は正反対の分極方向に分極しているかに依存する。両方の構成が可能である。
2つの互いに対向する2次領域が設けられていることが、この発明の機能原理に対して重要である。その結果、電場の幾何学的分布が非常に正確に予め決定可能である。この場合、電場が重畳して増幅する。2次領域の両部分領域間の領域内のプラズマ生成が、付随する1次領域の同期励起によって及び互いに対向する2次領域に沿った電場の対応する同期生成によって促進される。
本発明の好適な実施形の場合、多数の2次領域が、直線状に列を成して配置されていて、その間に長手方向に延在する多数の気体流路を形成する。このことは、大容量又は広面積のプラズマの生成を可能にする。
本発明の別の構成によれば、多数の2次領域が、特にラスター状の平面に沿って配置されていて、その間に長手方向に延在する多数の気体流路を形成する。このとは、特に大容量の又は特に広面積のプラズマの生成及び同様に広面積又は大容量の基板の加工を可能にする。
さらに本発明は、請求項36の上位概念に記載の大気圧プラズマを生成する設備に関する。この発明は、同様に前述した伊藤氏の刊行物から出発する。
この発明の課題は、プラズマの改良した生成が可能になるように公知の設備を改良することにある。
この発明の課題は、請求項36に記載の特徴によって、特に請求項36の特徴部分によって解決され、したがって2次領域が湾曲した内面を有し、この内面が、気体流路の内壁を形成することを特徴とする。
主にこの発明の原理は、2次領域を湾曲して形成することにある。この湾曲の結果、2次領域が、湾曲した内面を有する。この内面は、本発明にしたがって気体流路の内壁を提供する。したがって動作ガスつまり処理ガスが、2次領域の表面に直接沿って送られ得る。この場合、拡大された表面が、この湾曲に起因して得られる。したがってプラズマが、より大きい容積内で又はより広い表面に沿って生成され得る。つまり、ガスとプラズマとの間の改良された相互作用が実現され得る。湾曲した内面に沿って延在する電場線が、従来の技術と比べてプラズマの生成を促進する。
特にこの装置は、プラズマを生成する領域に対してガスを送るための独立した容器を完全に省略する可能性も提供する。電場線つまり交流電場に不利に影響する従来の技術で必要な容器は、この発明では不都合な影響を受けることなしに2次領域自体によって提供できる。
内面は、好ましくは湾曲線に沿って湾曲している。主にこの湾曲線は、2次領域の長手方向に沿って延在する。したがって気体流も、長手軸線に沿って送られ得る。特に、1次領域が放射状に分極している。このことは、1次領域内の分極方向が湾曲線に向かって指向するか又は湾曲線から離れるように指向することを意味する。
本発明の好適な構成によれば、湾曲した内面が、大気圧プラズマに対する境界面になる。したがって、独立した境界面が省略できる。
さらに本発明は、請求項38の上位概念に記載の大気圧プラズマを生成する設備に関する。この発明は、同様に前述した伊藤氏の刊行物から出発する。
この発明の課題は、改良したプラズマ生成が可能になるように公知の設備を改良することにある。
この発明の課題は、請求項38に記載の特徴によって、特に請求項38の特徴部分によって解決され、したがって長手方向に延在して貫通している気体流路が2次領域内に配置されていること、及び2次領域が気体流路を完全に包囲することを特徴とする。
主にこの発明の原理は、2次領域が貫通開口部を有し、この貫通開口部が気体流路を形成する点にある。この2次領域は、気体流路を完全に包囲する。この2次領域は、プラズマジェット用の出口領域も提供できる。プラズマが、気体流路内に生成され得る。例えばガスの流速のような種々のパラメータに依存して、気体流路の出口の後方の流れ方向に沿ったプラズマも、気体流路内のプラズマにつなげてもよい。このため、出口領域がノズル状に形成されてもよい。
気体流路を提供するための独立した容器が完全に省略できることが、特に好ましい。2次領域内の貫通開口部の内壁が、気体流路の内壁を直接提供できる。したがって、設備の簡単な構造でプラズマを特に好ましく最適に生成することが可能になる。
本発明の好適な構成によれば、気体流路が、1次領域も貫通する。したがって、この発明の蜂の巣構造が可能になる。この蜂の巣構造は、理想的な場合は単一の加工品から製造され得る。以下に、このような蜂の巣構造の製造をさらに説明する。
気体流路が、1次領域も貫流する場合、この1次領域は特に放射状に分極する。このことは、1次領域内の分極方向が、気体流路の中心つまり中心線に向かって指向しているか又はこの中心線から離れるように指向している。
このような分極化は、電極が気体流路の内面及び気体流路の外面に取り付けられることによって可能な簡単な方法で実施できる。
本発明の好適な構成によれば、装置が、ほぼ管形に形成されている。このような構造は、特に簡単な構造を可能にする。
多数の対応する管形の装置が、例えば直線配置で又は平面に沿ってラスターに配置されて統合され得る。したがって、広面積又は大容量の蜂の巣状の構成も可能になる。
さらに本発明は、請求項42の上位概念に記載の大気圧プラズマを生成する設備に関する。
この発明は、前述した伊藤氏の刊行物から出発する。
この発明の課題は、大気圧プラズマの改良した効率の良い生成を可能にすることにある。
この発明の課題は、請求項42に記載の特徴によって、特に請求項42の特徴部分によって解決され、したがって長手方向に延在し、貫通しそして互いに平行な多数の気体流路が、2次領域内に配置されていることを特徴とする。
主にこの発明の原理は、多数の気体流路を2次領域内に設けることにある。これらの気体流路は、2次領域の長手方向に延在する。その結果、気体も、電位差が生じる方向に沿って流れる。これらの気体流路は、2次領域を蜂の巣状に構成する。このことは、この発明の設備の特に簡単でコンパクトな構造及び特に大容量又は広面積のプラズマ生成を可能にする。
さらに本発明は、圧電材から成る加工品に関する。
さらに本発明は、前述した伊藤氏の刊行物から出発する。請求項1の上位概念に記載の加工品が、この刊行物中で説明されている。
この公知の設備から出発して、この発明の課題は、公知の加工品が、特に簡単に加工可能であり、大気圧プラズマを生成する設備で使用するために特に適するように、公知の加工品を改良することにある。
この発明の課題は、加工品が異なって分極化する少なくとも3つの区域を有することを特徴とする。
主にこの発明の原理は、加工品を異なって分極化する多数の区域に区分することにある。公知の加工品が、異なって分極化する2つだけの区域を有するのに対して、この発明によれば異なって分極化する少なくとも3つの区域が設けられている。したがって、第1分極方向に沿って分極している1次領域及び2つの部分領域を有する2次領域が提供され得る。これらの部分領域は、2次領域の長手方向に沿って、すなわち1次領域の分極方向に対して横に、確かに正反対の分極方向に沿って分極している。これによって、加工品の特に簡単な製造が可能になる。この加工品は、大気圧プラズマを生成する設備で使用され得る。
さらに本発明は、圧電材から成る一様な加工品を分極する方法に関する。
このような方法は、印刷物で公知でない。前述した伊藤氏の刊行物では、確かにローゼンタイプのPTから構成される加工品が記されている。加工品の分極が、ローゼンのPTを製造するために実施される。2つの電極が、このPTの1次領域に取り付けられる。分極が、第1分極方向に沿って実施される。このため、キロボルト範囲内の高い分極電圧が、両電極間に印加される。引き続き、これらの両電極が同電位にされ、第3電極が、2次領域の前面に取り付けられる。キロボルト範囲内の分極電圧が、この電極と既に上述した両固定電極との間に印加される。このことは、1次領域の分極方向に対して横の2次領域内の分極方向、すなわち2次領域の長手方向に沿った分極方向を実現する。
この発明の方法の場合、一様な加工品内で3つの異なる分極区域を生成することが可能になる。これによって、正反対の分極を有する2次領域の2つの部分領域から成る加工品が製造され得る。このことは、加工品の特に便利な分極を可能にする。
さらに本発明は、圧電材から成る一様な蜂の巣状の加工品を製造する方法に関する。このような方法は、平均的な従来の技術において本出願人に公知でない。
この発明の課題は、蜂の巣状の加工品が特に簡単に製造され得る方法を提供することにある。
したがって、加工品が押出法にしたがって製造されることが提唱されている。
したがって圧電材が、押出装置のノズルから出される。このノズル、すなわち圧電材用の排出装置は、製造すべき加工品の蜂の巣構造に対して相補的な逆蜂の巣構造を有する。この逆蜂の巣構造は、多数の孔(Dornen)を有する。これによって、長手方向に延在する複数の貫通開口部を有する加工品が製造される。圧電材は、希望する長さに切断され得る。この場合、貫通開口部は、後に加工品の気体流路を提供できる。
電極を取り付けるため、切断された圧電材から成る蜂の巣構造が、長手方向に電極の浸漬槽内に浸漬され得る。これによって電極が、蜂の巣構造に取り付けられ得る。その後に、分極が実施され得る。2次領域が、第2の分極ステップで分極され得る。
貫通開口部は、任意の横断面、例えば正方形の横断面を有してもよい。
本発明のその他の利点を説明しなかった従属請求項及び図中に示された多数の実施の形態の以下の説明に基づいて説明する。
全体を10で示した本発明のプラズマを生成する設備を、本発明の第1の実施の形態に関して最初に図1に基づいてその基本原理によって説明する。図中の説明では異なる実施の形態の場合も、同じか又は匹敵するか又は機能的に同じ部分は、分かりやすくするために同じ符号と同じ文字で、一部が小さい添え字で示されていることが、最初の特記事項である。
図1は、本発明の圧電材から成る装置11を有する設備10の第1の実施の形態を示す。圧電効果を呈する材料、例えばチタン酸ジルコン酸鉛のようなPXEセラミックスが、圧電材として適切に考慮される。
装置11は、例えば唯一の加工品から形成され得る。この加工品は、異なる分極の3つの区域16a,16b,16cに区分されている。これらの分極方向が、矢印Pで示されている。
高い分極電圧が印加されることによって、圧電材の1つの分極方向が生じる。その結果、この圧電材中のワイスの双極子の全てのドメインが、印加された電圧によってつまり電極の幾何配置によって定められるこの方向に整列する。それ故にこの分極方向は、印加されたこれらの両電極間の最短の幾何結合によって及びこれらの両電極の極性によって定められる。
図1によれば、装置11は、1次区域12つまりほぼ横方向Qに延在する分極方向Pを有する1次領域及び2次領域つまり長手方向Lに沿ってかつ反対方向に延在する複数の分極方向を有する2次領域を備える。
図1の装置11は、例えば直方体の形を成してもよい。この直方体は、紙面に対して垂直に距離sに沿って延在し、この距離sは、例えば装置11の幅dより大きい。
ほぼ板状の電極17a及び17bが、1次領域12内で装置11に対応して形成された側面B1及びB2に沿って取り付けられている。
これらの両電極17a及び17bは、電圧供給線19a及び19bを通じて電圧供給源19に接続されている。この電圧供給源19は、所定の周波数でかつ500V未満の振幅の低電圧の交流電圧を発生する。
1次領域12が、例えば100KHzの所定の共振周波数によって印加される場合、この1次領域12が、印加された交流電圧によって機械振動する。これらの機械振動は、電極17a,17b間の1次領域12の厚さdを周期的に変化させる。これらの機械振動は、2次領域13にも伝達される。
2次領域13は、本発明の方法で2つの部分領域14及び15に区分されている。これらの部分領域14及び15は、相違する、つまり正反対の分極方向Pを有する。2次領域13が同様に共振振動すると、この2次領域13の長手方向Lの長さlに沿った電場つまり電位差が変化する。
確かに最大電位差、すなわち最大の電場の強さが、両部分領域14及び15間の結合領域21内、つまり特に2次領域13の自由端部領域内で発生する。図1中に扁平に形成されたプラズマ雲によって示されているように、プラズマ20が、この自由端部領域で生じる。
それ故に高効率の最大プラズマが、図1中に示されている装置によって生成され得る。
装置11は、圧電変換器(PT)を提供し、低電圧源19によって2次領域13に沿って高電圧の電位差を生成することを可能にする。したがって、特にコンパクトでかつ簡単に構成された本発明の設備が実現され得る。
1次領域12並びに両部分領域14及び15を有する2次領域13がただ1つの加工品から形成され得ることが、図1に関して分かる。この加工品は、対応する分極電圧の印加及び適切な電極の配置に起因した異なる分極方向を有する3つの区域16a,16b,16cに区分され得る。
この代わりに、1次領域12が、2次領域13に連結されている別々の加工品から形成されてもよい。このことは、図1中に示されていない。最後に、2次領域13の両部分領域14及び15を同様に互いに連結され得る異なる加工品から提供することが可能である。このことは、図1中に示されていない。つまり、図1の装置11が1つ、2つ又は3つの異なる加工品から構成され得ることが分かる。
この点に関しては、1次領域12が1つ又は多数の加工品から構成され得ることが分かる。図1は、2つの電極12a及び12bが1次領域12に付設されている配置を示す。しかし1次領域は、多数の部分領域に区分されてもよい。この場合、交流電圧が、多数の電極に印加され得る。このような層構造は後でさらに説明する。
本発明の設備10の機能原理を図2に基づいてさらに説明する。ここでは、1次領域12及び両部分領域14及び15を有する2次領域13がそれぞれ、別々の要素から構成されている。例えば接着剤のような適切な接合剤が、境界層22a,22bの領域内に存在する。このような接合剤は、十分な機械的な接合を実現し、機械的な振動を1次領域12から2次領域13に伝達することに特に寄与する。
図2は、1次領域12が異なる分極方向P1,P2又はP3に沿って分極され得ることを示す。この場合、図2の分極方向P1は、図1の分極方向Pに一致する。この場合、図2の設備の場合の電極は示されていない。この場合、分極方向Pの方向は、ここでは重要でない。この代わりに1次領域12が、分極方向Pに沿って分極されてもよい。この場合には、複数の扁平な電極が、図2中に示された前側V及び図2中に示されなかった後側に配置される必要がある。その結果、電極の結合線が、分極方向Pに相当する。
分極方向Pに選択された分極が、同様に1次領域12の機械的な共振振動を発生させ、これに応じて2次領域13の機械振動を引き起こす。最終的にこの機械振動は、図2中にE矢印によって示された電場を発生させる。
分かりやすさのため図2中には、発生したプラズマが、装置11の上面Fに示されている。
図2は、最後に完璧を期するために分極方向P3をさらに示す。この分極方向P3は、2次領域の分極方向Pに対してほぼ平行に延在する。電極を例えば1次領域12の下端部の領域内及び1次領域12の上端部の領域内に配置すると、1次領域12を均質に印加することが可能である。確かにこのような構造形態は構造的に欠点があるものの、この発明の原理は実現可能である。
交流電場を印加することによって、1次領域12又は後でさらに説明する1次領域をその都度全体的に振動させる必要があることが、図1及び2に関して分かる。このためには、互いに間隔をあけた2つの電極で十分である。これらの電極は、厚さ(D)の圧電材領域(1次領域)を挟んで包囲できる。この代わりに多数の平行な電極板が、1次領域12の厚さつまり幅Dに沿って配置されてもよい。その結果、後でさらに別の実施の形態で説明するように、層構造が形成される。この層構造は、構造上第一により複雑であるものの、実現可能な高電圧に対する印加される低電圧の伝達比が改善される利点がある。2つより多い電極を全体的に均一に振動させなければならない1次領域に配置する場合、電極の適切な接続つまり1次領域の区域の分極方向の適切な順序が必要である。このことは、後でさらに詳しく説明する。
図3は、図1に匹敵する本発明の設備の別の実施の形態を示す。この実施の形態の場合の本発明の設備10は、装置11を有する。この装置11は、2つの別々の1次領域12a及び12b並びに正反対に分極した2つの空間的に分離された部分領域14及び15を有する。図3の実施の形態の場合、絶縁要素23が、2次領域13の両部分領域14及び15の間に存在する。この場合、絶縁要素は、機械的及び/又は電気的な絶縁要素でもよい。機械的な絶縁要素は、両部分領域14及び15の機械振動の少なくとも一部を互いに隔離できる。この電気絶縁要素23は、両部分領域14及び15の互いに面した境界面の領域内の電場が不都合な効果を発生させず、プラズマ20が装置11の前部Fの領域内だけで生成されることに寄与できる。
両1次領域つまり1次領域12a及び12bはそれぞれ、一対の電極を有する。両1次領域12a及び12bが共通の電極17bも有し得ることが、図3から明らかである。
3つの電極17a,17b,17cが、低電圧源19に接続されていて、同位相につまり位相を同じくして印加される。すなわち、図3の実施の形態の場合の両1次領域12a及び12bによって形成された全体の1次領域12は、図1の設備10の1次領域に相当し、全体的に同期して振動する。図4は、本発明の設備10の別の実施の形態を示す。この設備10の場合、両1次領域12a及び12b並びに2次領域13の両部分領域14及び15が、自由空間24によって完全に互いに分離されている。自由区間24は、気体流路を提供する。適切な動作ガス又はキャリアガスが、この気体流路を長手方向Lに貫流できる。図4は、電場Eの形成を示す。これらの電場Eは、電位差を発生させ、プラズマが、これらの電位差に沿って生成できる。図4は、最大の電場の強さが両部分領域14,15の両前面F1及びF2間の領域内で発生することを示す。
図5は、多数の部分領域14a,14b,14c及び15a,15b,15c等が列状に配置されている装置10を示す。したがって2次領域13は、例えば直方体状に形成された部分領域14a,15a,14b,15b,14c,15cの列配置から形成されている。
プラズマ雲20aが、異なって分極した2つずつの部分領域間で、例えば部分領域14aと15aとの間で発生する。14で示された全ての部分領域は、第1分極方向に沿って分極し、15で示された全ての部分領域は、正反対の分極方向に分極する。
1次領域12は、多数の個々の1次領域に区分されている。例えば14aは、付随する1次領域12aを有する。この1次領域12aは、1次領域12a1と正反対に分極した第2の1次領域12a2とに区分されている。1次領域12aは、3つの電極17a,17b及び17cを有する。これらの電極17a,17b及び17cは、電圧供給線を通じて電源19に接続されている。両1次領域12a1及び12a2は、同位相につまり位相を同じくして印加される。その結果、全ての1次領域12が共振振動し、その振動が対応する部分領域14aに伝達され得る。別の1次領域12b及び図5中に示されたものの符号を付けなかった1次領域も、全て同期して振動する。その結果、上面Fの領域内で異なって分極し、互いに間隔をあけた2つずつの部分領域の間で、プラズマ雲20a,20b,20cが発生する。
図6は、矢印VIから見た1次領域12の幾何構造を明らかにし、1次領域12が方向Sに沿って長く延在し、層構造の方式にしたがう多数の要素によって形成されていることを示す。1次領域(例えば、12a1)はそれぞれ、板状の要素によって形成されていて、1つの電極が、2つずつの1次領域間に、例えば1次領域12a1と1次領域12a2との間に存在する。したがって、装置10の上面Fのプラズマ雲20a,20b,20cが、同様に方向Sに沿って延在する。その結果、プラズマ雲のストリップ状のパターンが形成され得る。
図7は、2次領域13の多数の部分領域14a,14b,14c,14d,14e,14f,14g,15a,15b,15c,15d,15e,15fが平面に沿ってラスターの方式にしたがって配置されてもよいことを明らかにする。すなわち部分領域14,15の分極方向が、方向Sに沿って交互に起こり得る。図7中で選択された構成は、設備10の上面Fを正面で示す。クローバ状に形成された多数のプラズマ雲20a,20b,20c,20dが発生することが明らかになる。
隣接した2つずつの部分領域、例えば部分領域14a,15c又は部分領域14a及び15aが、正反対の分極方向を有する。このことは、丸で囲まれたx及び丸で囲まれた点の符号によって示されている。すなわち隣接した部分領域の分極方向が、横方向Q及び矢印Sの方向の双方で交互に起こる。
図7は、非常に広い面積のプラズマ生成、すなわち広い面積の基板加工が可能になることを示す。加工すべき基板が表面Fに沿って移動してもよいし、又は、設備10が固定すべき基板に対して移動してもよい。
基本的に異なる幾何配置を、図8〜15に基づいてプラズマを生成する本発明の装置の実施の形態によって説明する。
1次領域又は1次部分領域に沿って配置されている電極が、見やすさのために図8〜15中に示されていないことをこの点に対して注記する。
図8は、1次領域12を有する装置11及び2次領域13を示す。この2次領域13は、多数の部分領域14a,14b,14c,14d,14e,15a,15b,15c,15dに区分されている。これらの部分領域14a,14b,14c,14d,14e,15a,15b,15c,15dは、棒状で三角形の複数の立体から形成されている。異なって分極した2つの部分領域間、例えば部分領域14aと部分領域15aとの間の境界面22bの領域内ごとに、図8中に図示しなかったプラズマ雲が、前面で発生する。
図9の設備10の別の構成の場合、1次領域12及び2次領域13がそれぞれ、多数の部分領域から形成されている。すなわち1次領域12が、1次部分領域12a,12b,12c,12d,12eから形成されていて、2次領域13が、対応する2次部分領域13a,13b,13c等から形成されている。この場合、9つの2次部分領域及び9つの1次領域が示されているものの、全ては示されていない。
隣接した部分領域14a,14b,14c,15a,15cが、同様に反対方向に分極している。その結果、高い電場が、異なって分極した2つの部分領域14a,15a間ごとに発生し得る。気体流路24が、2つの部分領域14a,15a間ごとに延在する。この気体流路24は、長手方向Lに延在する。図9中に示された矢印Gが、気体流を示す。
全ての1次部分領域12a,12b,12c,12d,12e等が、互いに一定の位相関係で、すなわち特に位相を同じくして印加される。その結果、部分領域14a,14b,14cと15a,15b,15cとの間の電場の生成を制御することができる。
図9は、プラズマが正反対に分極した2つの部分領域15a,14b間で貫流する気体流を通過できることを明らかにする。プラズマは、部分領域15a,14bの前面の領域内だけに生成できるのではなくて、流路24の領域内でも生成できる。このことは、気体流とプラズマとの改善された相互作用を可能にする。
図10は、図8で示した本発明の設備10の別の実施形を示す。この設備10は、図8で示された幾何構造に比較的近い。2次領域13の部分領域14a,15aは、ここでは正方形の横断面を有するシリンダ状の複数の立体から形成されている。2次領域の2つずつの隣接した部分要素、例えば部分領域14a及び15a又は部分領域15a及び14bが、反対方向の分極方向を有する。その結果、図示しなかったプラズマ雲が、異なる分極方向の2つずつの部分領域間の境界面22bの領域内で発生する。図11は、本発明の設備10の別の実施の形態を示す。この設備10の場合、2つの別々のユニットが設けられている。これらのユニットはそれぞれ、1次領域12及び2次領域を有する。第1ユニットは、棒状の立体の形態で形成されていて、したがって正方形の横断面を成す1次部分領域12aを有する。この横断面は、部分領域14に沿って同じ横断面で延在する。第2ユニットは、正方形の横断面を有するシリンダ状の管の種類にしたがって形成されていて、第1ユニットを同心状に包囲する。第2ユニットに付随する放射状に分極する第2の1次部分領域12bが、2次領域13の部分領域15の方向に延在する。この2次領域13は、第2の1次部分領域12bと同じ幾何構造を有する。
気体流路を形成するリング状の自由空間24が、両1次部分領域12a及び12bとの間並びに両部分領域14及び15の間に存在する。プラズマが、気体流路24内の両部分領域14及び15の間で発生できる。
両1次部分領域12a及び12bを有する1次領域12が、同位相ですなわち同じ周期で印加される場合、両部分領域14及び15が正反対に分極している。その結果、プラズマが、部分領域14の外面に沿ったつまり部分領域15の内面に沿った気体流路24の領域内で発生できる。
図12は、本発明の設備10の別の実施形を示す。この設備10の場合、1次領域12及び2次領域13が、半径方向に互いに間隔をあけない同心状のリングから形成されている。正方形の横断面を有するほぼ棒状の立体が、中心に配置されている。この正方形の横断面は、1次部分領域12aを有し、2次部分領域14aの方向に延在する。1次部分領域12aは、第2の1次部分領域12bによって同心状に包囲されている。この1次領域12bは、2次領域の部分領域15aの方向に延在する。この場合、部分領域15bは、部分領域14aに対して正反対の分極方向を有する。
最後に第3の1次部分領域12cが設けられている。この1次部分領域12cは、両1次部分領域12a及び12bを同心状に包囲する。2次領域13の第3部分領域14bが、部分領域14aと同じ分極方向を有する。
ほぼリング状のプラズマ雲が、図12に対して後の前面Fの部分領域14a,15b及び14bの結合領域に沿って発生できる。
3つの同心状のリング1次部分領域12a,12b及び12cが、図12中に示されたように設けられている場合、1つの管状の電極が、結合線22bに沿ったリング領域12cとリング領域12bとの間に配置され得る。棒状の1次部分本体12aを被覆して包囲する絶縁体が、付随する結合線22bに沿った1次部分領域12bと1次部分領域12aとの間に配置され得る。この絶縁要素は、その内面上に例えば2つの板状の電極を有する。これらの電極は、互いに対向し、示された第1の分極方向PPに作用する。このとき、リング領域12eに付設された同様なもう1つの電極が、この絶縁要素のリング本体12bに面した側面上に配置されてもよい。
この代わりに、1次領域12の12bで示された領域が絶縁区間から形成されていることが、図12の幾何構造の場合に考えられる。このとき、1次領域12は、絶縁体から分離された2つの1次部分領域12a及び12cだけを有する。
最後に12bで示した1次部分領域は、省略してリング状の気体流路を形成してもよい。
図13は、図11に似ている本発明の設備10の別の実施形を示す。この場合、図11に比べて大きな違いは、1次部分領域12aが正方形の横断面を有するほぼ棒状でシリンダ状の立体から形成されているのではなくて、中心に開口部25が設けられている中空のリング本体から形成されている点にある。この開口部25は、同様に気体流路を形成できる。この図を観察する場合、2次領域13が1次領域12に対応する幾何構造を有することが明らかになる。
図14は、本発明の設備の別の実施の形態を示す。この設備の場合、1次領域12及び2次領域13がそれぞれ、別々の部分領域から形成される。1次部分領域12aは、四角形の横断面を有する直方体の形を成し、2次領域13の対応する部分領域14ほ方向に延在する。1次部分領域12bは、絶縁した横断面を有し、2次領域13の部分領域15の方向に延在する。気体流路として形成されている自由空間24が、1次部分領域12aと1次部分領域12bとの間並びに部分領域14と部分領域15との間に存在する。気体が、示された矢印Gの方向に流れる。部分領域14及び15は、長手方向Lに沿って正反対に分極している。
図15は、図14に似ている本発明の装置の別の実施形を示す。この場合、図14と違って、絶縁要素23が、直方体の両要素間の自由空間24内に配置されている。この実施の形態は、図3の実施の形態に比較的似ている。
図15中でも電極が1次領域12内に示されていないことを注記する。絶縁区間の代わりに、電極が、両1次領域12aと12bとの間に配置され得る。このとき、対応する対向電極が、1次部分領域12a及び12bの外面上に配置され得る。
図3の実施の形態と図15の実施の形態とを組み合わせた種類による幾何配置も可能である。この配置の場合、絶縁区間23は、両1次領域12a及び12bとの間に配置されている。この場合、電極が、絶縁区間23の両外面上に1つずつ配置されている。
したがって上述した実施の形態の場合、1次部分領域が、同期する、すなわち共振して励起される。
以下に、本発明の設備10の別の実施の形態を図16に基づいて説明する。
設備10は、低電圧の交流電圧によって共振励起可能な1次領域12及びこれによって励起可能な高電圧を生成する2次領域13を有する。2次領域13は、2つの部分領域14及び15に区分されている。これらの部分領域14及び15は、同じ分極方向Pに分極されていて、絶縁要素23が、両部分領域14及び15間に存在する。各部分領域14,15は、付随する1次部分領域12a,12bに振動接続されている。このことは、共振振動が1次領域12a,12bと2次領域12の付随する部分領域14,15との間で伝達され得ることを意味する。第1の1次部分領域12aは、電極17a及び対向する電極17bを有する。第2の1次部分領域12bは、電極17c及び先に既に説明した電極17bを有する。両1次部分領域12a及び12bは、同じ分極方向Pに沿って分極している。図16中に示された電極の接続に基づいて、同じ電位が、各時点に対して電極17a又は17cに印加される。したがって、両1次部分領域12a及び12bが、180°移相して印加される。したがって、両1次部分領域12a及び12bの配置は、逆位相に印加される。
両1次部分領域12a及び12bの説明した180°移相した又は位相シフトしている励起の結果、2次領域13の部分領域14及び15が振動する。この場合、これらの部分領域14,15は均等に移相して振動する。したがって、最大電位差が、両部分領域14及び15の間の結合領域21に沿って発生する。その結果、プラズマ20が、設備10の前面Fに沿って発生する。
絶縁要素23は、両部分領域14及び15を互いに機械的にかつ電気的に分離するために使用される。
別の実施の形態で先に説明したように、単一の加工品から成る部分領域14,15及びこれに付随する1次部分領域12a,12bはそれぞれ、相違する分極によって形成され得るつまり互いに接合して固定された別々の加工品から製造され得る。図16に示された配置の代わりに、両1次部分領域12a,12bに対して正反対の分極方向が提供されてもよい。この場合、同位相の励起が生じる。
図17は、図16の設備の機能原理を概略図で示す。この場合、両2次部分領域14及び15間に設けられている絶縁要素23の代わりに、自由空間24が存在する。この自由空間は、気体流路を提供できる。
1次領域12a又は12bに対して並設されている電極は、見易さのために示されていない。発生したプラズマも、見やすさのために省略した。
図17は、1次部分領域が3つの分極方向P1,P2,P3のうちのどの分極方向に沿って励起するかは重要でないことを明確に示す。したがって、両1次部分領域12a及び12bが、180°移相して同期励起する。
電場が、反転した励起によって形成される。これらの電場は、図17中では示された電場線Eによって概略的に示されている。自由空間24内に存在する磁場は、両1次部分領域12a,12bの同期励起によって最適に増幅され得る。
本発明の装置の別の一群の実施の形態を図18〜26に基づいて説明する。
図18は、ほぼ直方体状の本発明の1次部分領域12及び2次部分領域13を有する装置10を示す。1次部分領域12内では、分極方向がPPで付記されていて、2次領域13内では分極方向がPSで示されている。図18は、1次領域が半径方向に分極していて、2次領域が長手方向Lに分極していることを明らかにしている。
中心の貫通開口部24が、設備10を貫通している。この貫通開口部24は、設備10の軸線方向の全長A=l+aに沿って延在する。この貫通開口部24は、気体流路を提供できる。この場合、気体が、矢印Gの方向に設備を貫流できる。
1次領域12が、図18中に示さなかった電極によって共振励起する場合、長手方向Lに沿った電位差に起因した電場が、2次領域13の内面IFに沿った貫通開口部24の領域内で発生する。それ故にプラズマが、貫通路24内で発生できる。1次領域を印加するために必要な電極が、1次領域12の内面及び外面に存在する。
図19は、図18に似た配置を示す。この配置の場合、貫通路24が、円い横断面を有する。この場合、1次部分領域12及び2次領域13を提供する装置11が、シリンダ状でほぼ管形の立体によって形成されている。
図18の実施の形態の場合と同様に、1次領域12が、半径方向PPに分極している。この場合、1次領域12の内周面IFに存在する電極及びこれに対向して1次部分領域12の外面AFに存在する図19中に示さなかった電極が、設備10を動作させるために設けられている。
図20は、本発明の設備10の別の実施の形態を明らかにしている。この設備10の場合、装置11は、横断面が正方形の直方体状に形成されている。この直方体は、同様に1次部分領域12と2次領域13とに区分されている。正方形の横断面の貫通路が、装置11の長手方向に沿って貫通している。貫通路24a,24b,24c等の各々が、1次領域12内に図示しなかった1つの電極を有する。すなわちそれぞれの電極が、1次領域12内の気体流路24の内壁を形成する。1次領域12は、示された分極矢印PPに応じて分極している。2次領域13は、分極方向PSに沿って一様に分極している。
大気プラズマが、2次領域13の貫通路24a,24b,24c等内で長手方向Lに沿って発生する。
図21は、図19の設備を図1式に示す。本発明の設備10のこの実施の形態の場合、装置11が、管形で円シリンダ状の立方体から形成されている。この立方体の1次領域12は、半径方向に分極していて、この立方体の2次領域13は、長手方向Lに沿って分極している。図21aは、両電極17a及び17bが軸線方向に適切に短く保持されているほぼ管の形態で形成されていることを示す。図21及び21a中に示された電極17a及び17bは、大きく誇張して示されている。これらの電極は実際には非常に薄く、例えば数μmだけで形成されていることが当業者に自明である。このことは、一般に本特許出願で示された全ての別の実施の形態に対しても成立する。
1次領域12の内側の電極17b及び2次領域13の内周面IFが、気体流路24の内壁を提供する。気体流が、矢印Gによって示されている。
大気圧プラズマ20が、2次領域13内で気体流路24に沿って発生する。この大気圧プラズマ20は、プラズマジェット26の形態で2次領域13の出口Mから噴出する。図21から見て例えば設備10の上面Fの上に設置する必要がある加工すべき基板が、プラズマジェット26によって捕捉されて加工され得る。長手方向Lのプラズマジェット26長さは、特に気体の流速に依存する。
図22は、多数の管状の装置11が列を成して又は図23でさらに良く分かるように平面に沿ってラスター状に配置されている場合に、多数のプラズマジェット26a,26b,26cが生成可能であることを明らかにしている。図22の横方向Qに延在する列配置の場合、プラズマジェット26a,26b,26cが重なるか又は近くに寄る時に、長く伸びた1本のプラズマストリップが生成され得る。設備10の場合の装置11a,11b,11cが、図23にしたがって平面に沿ってラスターに配置され延在する場合、平面的なプラズマ又は相前後して配置された任意の多数のプラズマジェットが生成され得る。
個々の1次部分領域12a,12b,12cが、同位相にすなわち位相を同じくして動作されることによって、図22又は図23のマルチジェット設備が動作する。装置11aの各内側電極は、隣接した装置11bの外側電極を同時に提供する。すなわち、例えば装置11aの内側電極17aが、装置11bの外側電極17aを同時に提供する。2次領域13の部分領域14a,14b,14c,14dが、全て同じ分極方向Pに沿って分極している。設備10の2つずつの隣接した1次部分領域12a,12b,12cが、反転して配置されている。すなわちこれらの1次部分領域12a,12b,12cは、180°移相して動作する。この場合、例えば気体流路24a及び24b間の内壁が、1次部分領域12a及び12bによって共通に形成されていることが注目される。第1の1次部分領域12aが、気体流路24aに割り当てられていて、第2の1次部分領域12bが、気体流路24bに割り当てられている。1次部分領域12aが、特定の振動時点に対して例えば放射状に内側に向かう最大運動を実施し、気体流路24aが、1次部分領域12aによって(仮にごく僅かでも)締め付けられている一方で、隣接した気体流路24bは、同じ時点に対して放射状に(ごく僅かに)最大に拡大している。それ故に、気体流路24bに属する1次部分領域12bは、同程度に最大に拡大する。したがって両1次部分領域12a,12bは、丁度180°移相して励起されている。こうして、3つの装置11a,11b,11cの気体流路24a,24b,24c内の電場が、2次領域13に沿って発生する。
気体流路24a,24bの横断面は、列配置の場合は任意であり、例えば円形又は正方形の横断面から形成されてもよく、代わりにその他の任意の横断面から形成されてもよい。
図23は、図22の装置をラスターに拡張した装置を図22の矢印XXIIIから見下ろして示す。各電極が、4つの隣接した電極によって包囲されていることが分かる。すなわち、例えば電極17aが、4つの電極17e,17b,17d及び17fによって包囲されている。
図23は、電極17aが正方形の横断面を有する気体流路24を包囲することを示す。その他の横断面の形も可能であることは、当業者に自明である。
図23aは、図22の装置をラスターに拡張した装置の正面図、すなわち図22の矢印XXIIIaから見た図である。この正面図は、ラスター状に配置された多数のプラズマジェット20a,20b,20cが生成され得ることを明らかにしている。円内のXの記号は、2次領域13の蜂の巣状の構造の全体が同じ分極方向に沿って、すなわち長手方向Lに分極している。
図24は、本発明の設備10の別の実施の形態を示す。この設備10の場合、装置11が、1次領域12及び2次領域13を有する。この設備は、図19中に示された装置にほぼ一致する。このため、繰り返しを避けるため、多くは詳細な説明に記載されている。特徴は、ここではほぼ四角形の横断面を有する気体流路24にある。1次領域12の分極方向は、図24中にはPPで示されていて、2次領域13の分極方向は、PSで示されている。図24は、1次領域12がほぼ放射状に分極できることを示す。
図25は、図21に匹敵する本発明の装置の別の実施の形態を示す。図25の設備10は、図21の装置と違って出口ノズル27を有する。プラズマジェット26の発生が、この出口ノズル27によって有利に影響を受け得る。この設備は、この設備のその他の構造に関しては図21の設備に一致する。このため、繰り返しを避けるため、先の説明を参照のこと。
図26は、図25に示した本発明の設備の別の実施の形態を示す。この場合、設備10の出口Mの領域が僅かに変更されている。ここでは、図25中に示された角領域Eが、除去されている。その結果、やっとこ形の配置が形成される。
本発明のプラズマ生成の物理原理を図27及び28に基づいてもう一度説明する。
図27は、正方形の横断面を有する管形の立方体の断面の一部の概略図である。図27は、図18の設備の中心面に沿った縦断面図にほぼ一致する。この場合、図27の気体流路24は、図18の気体流路と違ってほぼ正方形の横断面を有する。
この示された管形の立方体は、装置11を大気圧プラズマを生成する設備10の構成要素として形成する。この装置11は、圧電材から成り、1次領域12と2次領域13とに区分されている。1次領域12は、3つの分極方向P1,P2及びP3のうちの任意の1つの分極方向に沿って励起される。スリーブ状つまり管形の内側電極を1次領域12の内周面IFに取り付け、対応する外側電極を1次領域12の外面AFに取り付けできるようにするためには、半径方向の分極方向P1が特に選択される。図示しなかったその他の電極の結合構造の場合、1次領域12を分極方向P2又はP3に沿って励起することも問題なく可能である。
結局は、1次領域12の選択された分極方向次第である。それぞれの選択された分極方向、すなわち分極方向P1,P2又はP3はそれぞれ、図示しなかった電極に対応するただ1つの配置を伴う。1次領域12が全体で共振励起し、その振動が長手方向に延在する所定の分極を伴う2次領域13に伝達され得ることが適切である。
1次領域12が共振励起すると、共振周波数にある振動が、2次流域13に伝達される。その結果、電場が、長手方向Lに沿って広がる。気体が、気体流路24を下から上に向かって貫流する。この場合、プラズマが、最も強い電場の領域内で発生する。気体流路24の対向している側面が、振動する2次領域13の材料領域によって包囲されていることによって、磁場の非常に好ましい幾何配置が実現され得る。この幾何配置は、プラズマの生成を促進する。
図28の発明の別の実施形の場合、2次領域13が異なって分極している。図28は、同様にほぼ管形の要素の一部の概略図である。2次領域13の図28に対して左の部分領域13は、分極方向Pに分極していて、2次領域13の図28に対して右の部分領域15は、分極方向Pに分極している。
2次領域13の全体が、図28の実施の形態の場合でも単一の加工品から形成され得るので、部分領域14及び15間の移行領域内の分極方向がどのようにして保持されるかをさらに説明する必要がある。これに対して、例えば、第1電極が領域B1内に配置され、正反対の極性を有する第2電極が加工品の分極中の領域B2内に配置されることによって、希望する分極が得られることを補足する。このとき、長手方向Lの分極は、生じた分極にしたがって領域B1内で最大であり、正反対の分極方向を有する領域B2内で最大である。分極が、領域B3内で減少し、領域B4内でほぼ零値に達するつまり分極の符号が反転する。したがって、最大の電位差、すなわち図28中で示したように、最大の電場が、領域B1及びB2間の領域内で発生することが明らかになる。
図27の装置は、特にプラズマを気体流路24の内部空間内で生成するために使用するのに対して、図28の装置は、好ましくはプラズマを気体流路24の出口24の領域内で生成するために使用可能である。
図29は、図27〜28において1次領域12の内面IFに配置されている特別な構造をした電極17cを示す。容易に分かるように、電極17cは、2次領域13に面した領域に多数の歯28a,28b,28cを有する。電場がここで適切に生じるので、これらの歯は、プラズマの速い点弧を促進できる。一般的に特に大きい場の強さが、これらの電極の縁部の領域内で実現可能である。これによって、プラズマがより速く又はより早く点弧され得る。
図30は、本発明の設備10の別の実施の形態を示す。この設備10の場合、先の様々な配置のうちの1つの配置、例えば図22の配置が、ハウジング29内に配置されている。このハウジングは、図示しなかった気体槽に連結されている流入口30を有する。このハウジング29内では、大気圧に相当する外圧Pより大きい圧力Pが支配する。この圧力差は、図示した矢印Gによって明らかである所定の気体の流れを引き起こす。
図30の設備10は、多数の装置11a,11b,11cを有する。これらの装置は、図21の設備のように列を成して又はラスター状に平面に沿って配置されている。ここでは、固有の気体流路24a,24b,24c,24dを1つずつ有する4つの装置11a,11b,11c,11dが例示的に示されている。各装置は、気体の流れ方向の上流に1次領域12a,12b,12c,12d及び気体の流れ方向の下流に2次領域13を有する。プラズマジェットが、出口領域Ma,Mb,Mc及びMd内で発生する。
特に横の面での寄生放電も、図30の設備によって阻止され得る。
図31は、本発明の設備10の別の実施の形態を示す。この設備10の場合、傾斜した複数の層の層構造31が設けられている。図31は、第1層31a,第2層31b,第3層31c及び第2層31dを示す。これらの層の各々は、圧電材から成り、1次領域12及び付随する2次領域13を提供する。これらの2次領域13はそれぞれ、長手方向Lにつまり長手方向Lに沿って分極している。正反対に分極している2つずつの互いに隣接した層が、2次領域13の部分領域14a,14b,15a,15bを有する。
個々の層31a,31b,31c,31dの1次領域12a,12b,12c,12dが、2次領域13の分極方向に対して横に分極している。各1次領域12は、一対の電極17a,17b;17b,17cを有する。この場合、2つずつの互いに隣接した1次領域12a,12bが、1つの共通の電極(例えば、17b)を分割する。
全ての1次領域12a,12b,12c,12dが、一定の位相であるものの移相なしに位相を同じくして励起されることが重要である。これによって、特に強い電場が、2つの隣接した部分領域(14a,15a)の結合流域内ごとに設備の上面Fの結合領域に沿って生じる。これによって、図31中に示されたプラズマ20a,20b,20cが、上面で生成され得る。
既に上述したように、発生すべき高電圧つまり場の強さが、2次領域13の軸線方向の長さlに依存する。それ故に、大きい軸線方向の長さが望ましい。2次領域13の軸線方向の長さlが大きい場合でも、設備10の僅かな構造高さBHが、図31の傾斜した層構造31によって実現され得る。これによって、コンパクトな構造が可能になる。
図32は、図6に匹敵する本発明の設備の別の実施の形態を示す。図32は、気体流スリットを提供できる自由空間24がほぼ板状又はプレート状の構造を有する2つの1次部分領域12a,12b間ごとに確保され得ることを明らかにしている。プラズマストリップが、気体流スリット24によって図32中に示された下面に対向している上面で適切に発生できる。明らかに、気体流スリット24内のプラズマ生成も可能である。
最後の図33は、本発明の設備10の別の実施の形態を示す。設備10の場合、装置11が、波形板状に形成された要素から形成されている。図33は、装置11の上面が湾曲されていることを明らかにしている。湾曲された上面が、表面に沿って貫流する気体と表面に沿って生成したプラズマとの間の平坦な表面に比べて改良された相互作用を可能にする。1次領域13の湾曲された表面が、湾曲された内面IFを提供する。この内面IFは、気体流路24の少なくとも一部を限定する。気体流が、図33中で矢印Gによって示されている。
図33の波形板状の構造が、多数互いに平行に配置されてもよいことが分かる。このような配置は、図33aに示されている。この図33aは、波形板状に構成された2つの装置11a及び11bが適切にずらして選択される場合に、実際に完全に閉じられている多数の気体流路24a,24bが得られることを明らかにしている。この場合、図33aは、図33中の矢印XXXIIIaから見た概略横断面図に相当する。
図33bは、波形板状に構成された2つの装置11a及び11bの平行でずらさなかった配置を示す。この場合、波形状に貫通している気体流スリット24が得られる。
匹敵する波形板状の多数の構造11a及び11bを重ねて配置することも可能である。
図示して説明した多数の実施の形態は、圧電変換器が特別に構成された1次領域及び特別に構成された2次領域を備えることが本発明にとって重要であることを明らかにしている。幾つかの実施の形態が、多数の圧電変換器の平行な配置も提供する。例えば図21中に示したように複数の貫通している開口部が、2次領域内に及び好ましくは同様に1次領域内にも設けられている場合、1次領域を半径方向に分極させることが望ましい。
上述した幾つかの実施の形態の場合、例えば図2の実施の形態の場合、1次領域の分極方向は重要でない。例えば図3の実施の形態の場合のように多数の1次領域が設けられている場合、1次領域の分極方向は、上述した幾つかの実施の形態では同様に重要でない。多数の1次領域つまり1次部分領域の場合、同期励起が生じること、すなわち異なる装置11a,11b又は11cの1次領域つまり装置の部分領域が、同位相に、すなわち位相を同じくして、すなわち移相なしに又は180°移相して振動することだけが重要である。このため、これらの異なる1次領域つまりこれらの異なる1次部分領域が、別々の電圧供給線19a及び19bを通じて1つの共通の電圧供給源19に接続できる。
2次領域13つまり付随する部分領域の分極方向も結局は必ずしも重要でないことが、上の説明から明らかになる。すなわち、例えば図15の実施の形態は、そこに示された2次領域13の分極方向によって動作される。したがって両部分領域14及び15が反対方向に分極している。同様に、両部分領域14及び15が同方向の分極方向を有すること及び付随する1次部分領域12a及び12bを反転励起することも考えられる。しかし最終的には、図15の実施の形態は、1次部分領域12a及び12bの同期励起によっても動作され得る。
分極方向の選択に関する同じ考え方が、その他の実施の形態に対しても成立する。この場合、装置11,11a,11b及び11cの分極方向及び幾何配置は、気体流路内の大気圧プラズマを生成しなければならないのか、プラズマジェットを生成しなければならないのか又は沿面プラズマを生成しなければならないのかどうかに主に依存して選択される。
1次領域12が多数の1次部分領域12a,12bに区分されているか否かが重要でないことが、図1と図3との比較に基づいてさらに明らかになる。交流磁場が、両電極17a及び17b間で生成されるので、図1の1次領域12は、その全体が共振振動する一方で、逆極性に配置された電極17a,17b,17cが設けられているので、図3の実施の形態の2つの1次部分領域12a及び12bから構成された1次領域12は、同様にその全体が共振振動する。
これらの電極の数は、同じ目標を達成するために任意に増やしてもよい。この場合、2つの電極間にある材料の厚さ及びこれらの電極に印加される電圧は、2次領域に対する1次領域の電圧伝達比に対する目安である。
結局、1次領域12及び2次領域13の幾何配置も、本発明の設備10のいろいろな実施の形態の場合でほぼ任意に選択可能でありかつ提供される用途の目的に好ましく適合可能である。したがって、例えば図14の装置11a及び11bは、横方向Qに延在しかつ板状に長手方向に延在した立方体を形成できる。多数の別の装置が、方向Sに示された両装置11a及び11bに沿ってさらに隣接できる。したがって、図32中に示されているような層構造が最終的に実現可能である。
さらに、図23a中に示されているような列配置11の蜂の巣状の構造が特に簡単に製造され得ることを注記する。図23aでは、圧電材が、押出法で相補的な逆蜂の巣構造を通じて押し通されるか又は通過される。そして貫通路24が、押出ノズル内の対応する孔(Dorne)によってつまりノズルの対応する逆蜂の巣構造によって生成される。2次領域を構成する第1端部領域を有する加工品が、金属液等の中に浸漬されて、電極を気体流路の内壁に沿って取り付けることによって、このような蜂の巣状の加工品が分極できる。この加工品は、電極を取り付けた後に例えばプリント回路基板又はボード等の上に装着され得る。多数の平行なばねクリップ又はばね接触子が、このプリント回路基板又はボード等に配置されている。これらのばねクリップ接触子は、蜂の巣構造がボードに適合するために対応する気体流路内に挿入でき、したがってそこで先に取り付けられた電極に接触できる。次いで、図23の分極を生成するための1次領域の分極化が、例えば絶縁破壊の強度を上げる油液つまり油槽内で実施され得る。この場合、分極電圧が、2つずつの互いに隣接した電極に相違する極性で印加される。
次いで、この蜂の巣構造の2次領域が分極され得る。逆電極が、1次領域の上面に、すなわち蜂の巣構造の外面から離れた1次領域の上面に装着され得る。分極電圧が、この逆電圧と上述したばねクリップ接触子との間に印加される。これによって、図23a中に示された2次領域13の分極が達成される。
代わりに、2つずつ互いに隣接した部分領域、例えば部分領域14a,14bが、同じ分極方向に沿ってではなくて、正反対の分極方向に沿って分極されるように、図23aの蜂の巣構造を分極することも可能である。例えば、対応する複数の電極を有する1つの逆電極が、2次領域の分極化を実施する蜂の巣構造の上面に装着されることによって、この正反対の分極方向に沿った分極が可能になる。
図33に関しては、無限に連続する波板構造のほかにこのような波板構造の一部だけを有する装置11を設けてもよいことを注記する。例えば、特に湾曲に形成されていて、例えば点XとYとの間だけで延在するセグメント部分が考えられる。この場合、横方向Qに比較的短く保持された部分が重要である。しかしながらこれらの部分は、任意の幾何構造に構成でき、湾曲した表面に起因してプラズマと動作ガスとの間の改良された相互作用を提供するつまり改良されたプラズマ生成を可能にする。
任意の大きさの装置への拡張が、上述した多数の本発明の装置によって可能になる。広面積又は大容量のプラズマが、適切に大きく寸法決めされた設備によって生成され得る。
同様に本発明の設備は、構造形状を小型化した構造形状までコンパクトにできる。このような小型化は、別々の高電圧源及びこれに対応する別々の絶縁区間を有する高電圧線を必要とする従来のプラズマ生成設備では不可能である。
微細構造が、本発明の設備によって加工可能であるか又は場合によっては生成可能でもある。例えば、気体流路24が、つまり例えば図23aの蜂の巣構造の場合でもほぼ任意の小さい直径で形成され得る。
2次領域を有する本発明の設備の第1の実施の形態の概略的な部分断面図である。この2次領域は、反対方向に分極した2つの部分領域に区分されている。 図1の設備の投影図である。この場合、電極及び電圧供給源は見やすさのために省略した。この場合、1次領域及び2次領域の両部分領域が、別々の要素から形成されている。 本発明の設備の第2の実施の形態を図1にしたがって示す。この場合、絶縁区間が、2次領域の両部分領域間に配置されている。この場合、ただ1つの付随する1次領域が2次領域の各部分領域に付設されている。 本発明の設備の別の実施の形態の概略図である。この設備の場合、2次領域の両部分領域及び付随する両1次部分領域が、自由空間によって隔てられている。 図1の2次領域の部分領域から成る列配置を示す。この場合、1次領域に区分された固有の1次領域が、各部分領域に付設されている。 図5の矢印VIから見た図5の設備を示す。 本発明の別の実施の形態のプラズマを生成する上面を示す。この場合、2次領域の多数の部分領域が、直線に沿って配置されている。 本発明の設備の別の実施の形態を示す。この設備の場合、2次領域の部分領域が、三角形の横断面を有する棒状の立方体から形成されている。 図8の本発明の設備の別の実施の形態を示す。この場合、固有の1次領域が、各部分領域に付設されている。この場合、部分領域及び1次部分領域が、ほぼ正方形の横断面を有する棒状の立体から形成されていて、この場合、棒状の各立方体は、隣接した棒状の立方体から隔てられている。 図9に匹敵する本発明の設備の別の実施の形態を示す。この場合、複数の棒状の立方体が互いに密接している。 図9の本発明の設備の別の実施の形態を示す。この場合、単一の中心に配置された棒状の立方体が設けられている。この立方体は、リング空間を確保する正方形の横断面を有するリング状の立方体によって包囲されている。 図11の本発明の設備の別の実施の形態を示す。この場合、3つの同心状に配置された立方体が互いに密接して配置されている。 図11及び図12の実施の形態に匹敵する本発明の装置の別の実施の形態を示す。この場合、図11と違ってこの実施の形態の場合、中心の立方体自体が、貫通開口部を有する。 本発明の設備の別の実施の形態を示す。この設備の場合、2つのほぼ直方体状の立方体が互いに間隔をあけている。その結果、両1次部分領域間及び2次領域の両部分領域間が、気体流路を形成する。 図14の本発明の別の実施の形態を示す。この実施の形態の場合、絶縁区間が、直方体状の両立方体間に配置されている。 2次領域の2つの部分領域を有する本発明の設備の別の実施の形態を示す。これらの部分領域は、同じ分極方向に沿って分極している。 本発明の設備の別の実施の形態を示す。この設備の場合、自由空間が、両2次領域間及び付随する1次部分領域間に配置されている。 中心の貫通開口部を有する本発明の設備の別の実施の形態を示す。 図18の実施の形態に匹敵する本発明の別の実施の形態を示す。 多数の貫通開口部を有する本発明の設備の別の実施の形態を示す。 プラズマジェットを生成するためのほぼ管形のシリンダ状の装置を有する本発明の設備の別の実施の形態を示す。 図21のマルチプラズマジェット源を示す。 図22中の矢印XXIIIから見た図22の設備の下面を示す。 図22中の矢印XXIIIaの設備の正面図である。 本発明の設備の別の実施の形態を示す。 ノズル状に先細りする気体流路を有する本発明の設備の別の実施に形態を示す。 本発明の設備の別の実施の形態を示す。 物理的な基本原理を具体的に説明するための本発明の設備の別の実施の形態を示す。 別の物理的な基本原理を具体的に説明するための本発明の設備の別の実施の形態を示す。 内側にある別々の電極を有する本発明の設備の別の実施の形態を示す。 ハウジングを有する本発明の設備の別の実施の形態を示す。 傾斜した層構造配置を有する本発明の設備の別の実施の形態を示す。この場合、個々の層は、例えば印刷された電極を有する表層処理を施したセラミックスフィルムから成る。 図6に似た本発明の設備の別の実施の形態の下面図である。 波板構造状の本発明の設備の別の実施の形態の概略的な部分断面図である。 例えば図33中の矢印XXXIIIaから見た概略的に示された2つの波板構造を有する本発明の設備の別の実施の形態を示す。 図33aに似た別の実施の形態を示す。この実施の形態の場合、両波板構造が互いに平行である。
10 設備
11 装置,列配置
11a,11b,11c,11d 装置
12 1次区域,1次領域
12a,12b,12c,12d 1次部分領域,リング本体
12e リング領域
13 2次区域,2次領域
14,15 部分領域
14a,14b,15a,15b 部分領域
14a,14b,14c,14d,15a,15b,15c 部分領域
16a,16b,16c 区域
17a,17b,17c 電極
19 電圧供給源,低電圧源,電源
19a,19b 電圧供給線
20 プラズマ,大気圧プラズマ
20a,20b,20c プラズマ雲,プラズマ
21 結合領域
22a,22b 境界層,境界面
23 絶縁要素,絶縁区間
24 自由空間,気体流路,貫通開口部,気体流スリット
24a,24b,24c,24d 貫通路
25 開口部
26 プラズマジェット
26a,26b,26c プラズマジェット
27 出口ノズル
28a,28b,28c 歯
29 ハウジング
30 流入口
31 層構造
31a,31b,31c,31d 層
B1,B2 側面
P 分極方向
PP 分極方向,半径方向
P1,P2,P3 分極方向
Q 横方向
L 長手方向
F 上面
F1,F2 前面
D 厚さ,幅
E 電場,角領域
S 方向
G 矢印
A 全長
IF 内周面,内面
AF 外面
M 出口
Ma,Mb,Mc,Md 出口領域
BH 構造高さ

Claims (42)

  1. 基板を加工するため大気圧プラズマ(20,20a,20b,20c,20d)を生成する設備(10)あって、この設備(10)は、圧電材から成る装置(11,11a,11b,11c)を備え、この装置(11,11a,11b,11c)は、少なくとも1つの1次領域(12,12a,12b,12c)及び1つの2次領域(13)を有し、低電圧の交流電圧を印加するための少なくとも2つの電極(17a,17b,17c)が、前記1次領域(12,12a,12b,12c)に配置されていて、電位差が、前記2次領域(13)の長手方向(L)に沿ってこの1次領域の励起に起因して生じる結果、前記大気圧プラズマが、前記2次領域の自由端部領域で生じる当該設備(10)において、
    前記2次領域(13)、長手方向(L)に沿って反対方向に分極している2つの部分領域(14,14a,14b,14c,15,15a,15b,15c)を有すること、及び
    気体流路(24)が、前記2つの部分領域間に配置されていることを特徴とする設備。
  2. 前記2つの部分領域(14,14a,14b,14c,15,15a,15b,15c)は、互いにほぼ平行に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の設備。
  3. 1次領域(12,12a,12b,12c)の励起前記2つの部分領域(14,14a,14b,14c,15,15a,15b,15c)間の電位差を前記長手方向(L)に対して垂直方向(Q)に生成させることを特徴とする請求項1又は2に記載の設備。
  4. 前記2つの部分領域(14,14a,14b,14c,15,15a,15b,15c)は、互いに隣接して配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の設備。
  5. 前記2つの部分領域(14,14a,14b,14c,15,15a,15b,15c)は、互いに密接していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の設備。
  6. 前記2つの部分領域(14,15)は、正反対の方向に分極している1つの共通の加工品から形成されていることを特徴とする請求項5に記載の設備。
  7. 前記1次領域(12)及び前記2次領域(13)は、少なくとも3つの異なる方向(16a,16b,16c)に分極している1つの共通の加工品から形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の設備。
  8. 前記1次領域(12)及び前記2次領域(13)並びに/又は前記部分領域(14,15)は、互いに固定されている複数の異なる加工品から形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の設備。
  9. 前記2つの部分領域(14,15)は、互いに僅かに間隔をあけていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の設備。
  10. 1つの1次領域(12a,12b)が、各部分領域(14,15)に付設されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の設備。
  11. 前記2つの1次領域(12a,12b)は、同期して配置されていて、移相なしに励起可能であることを特徴とする請求項10に記載の設備。
  12. 前記2つの1次領域(12a,12b)の各々は、一対の電極(17a,17b;17b,17c)を有することを特徴とする請求項10又は11に記載の設備。
  13. 少なくとも1つの共通の電極(17b)が、前記2つの1次領域(12a,12b)に付設されていることを特徴とする請求項12に記載の設備。
  14. 自由空間(24)が、前記2つの部分領域(14,15)間に配置されていることを特徴とする請求項1〜4又は6〜13のいずれか1項に記載の設備。
  15. 多数の部分領域(14a,14b,14c,15a,15b)が、直線状に列を成して、前記長手方向に対して垂直方向に配置されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の設備。
  16. 前記部分領域の分極方向が、前記列に沿って交互することを特徴とする請求項15に記載の設備。
  17. 多数の部分領域(14a,14b,14c,15a,15b,15c)が、ラスター状の平面に沿って配置されていることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の設備。
  18. 前記部分領域(14a,14b,14c,15a,15b,15c)の分極方向が、前記長手方向に対して垂直方向にある第1方向(Q)に沿って交互し、そしてこの第1方向に対して垂直にかつ前記長手方向に対して垂直にある第2方向(S)に沿って交互することを特徴とする請求項17に記載の設備。
  19. 基板を加工するため大気圧プラズマ(20,20a,20b,20c)を生成する設備(10)あって、この設備(10)は、圧電材から成る装置(11,11a,11b,11c)を備え、この装置(11,11a,11b,11c)は、少なくとも1つの1次領域(12,12a,12b,12c)及び1つの2次領域(13)を有し、低電圧の交流電圧を印加するための少なくとも2つの電極(17a,17b,17c)が、前記1次領域(12,12a,12b,12c)に配置されていて、電位差が、前記2次領域(13)の長手方向(L)に沿って前記1次領域の励起に起因して生じる結果、前記大気圧プラズマが、前記2次領域の自由端部領域で生じる当該設備(10)において、
    前記2次領域(13)が、同じ分極方向に沿って分極している2つの別々の部分領域(14,14a,14b,14c,15,15a,15b,15c)から形成されていること、
    1つの1次領域(12a,12b)が、各部分領域に付設されていること、
    前記2つの1次領域(12a,12b)が、反転して配置されていること、及び
    気体流路(24)が、前記2つの部分領域間に配置されていることを特徴とする設備。
  20. 前記2つの1次領域(12a,12b)は、一致する分極方向を有し、180°移相して励起可能であることを特徴とする請求項19に記載の設備。
  21. 前記2つの1次領域(12a,12b)は、正反対の分極方向を有し、位相を同じくして、すなわち位相を揃えてかつ移相なしに励起可能であることを特徴とする請求項19に記載の設備。
  22. 前記2つの1次領域(12a,12b)の各々が、一対の電極(17a,17b;17b,17c)を有することを特徴とする請求項1921のいずれか1項に記載の設備。
  23. 前記2つの1次領域(12a,12b)は、少なくとも1つの共通の電極(17b)を有することを特徴とする請求項22に記載の設備。
  24. 前記2つの部分領域(14,15,14a,15a,14b,15b,14c,15c)は、互いにほぼ平行に配置されていることを特徴とする請求項1923のいずれか1項に記載の設備。
  25. 前記2つの部分領域(14,14a,14b,14c,15,15a,15b,15c)は、互いに隣接して配置されていることを特徴とする請求項1924のいずれか1項に記載の設備。
  26. 1つの1次領域(12a,12b)及び1つの部分領域(14,15)はそれぞれ、1つの共通の加工品から形成されていることを特徴とする請求項1925のいずれか1項に記載の設備。
  27. 前記2つの部分領域は、互いに僅かに間隔をあけていることを特徴とする請求項25に記載の設備。
  28. 自由空間(24)が、前記2つの部分領域(14,15)間に配置されていることを特徴とする請求項27に記載の設備。
  29. 多数の部分領域(14a,14b,14c)が、直線状に列を成して、前記長手方向(L)に対して垂直方向(Q)に配置されていることを特徴とする請求項1925のいずれか1項に記載の設備。
  30. 付随する1次領域(12a,12b,12c)の反転が、前記部分領域(14a,14b,14c)の列に沿って交互することを特徴とする請求項29に記載の設備。
  31. 多数の部分領域(14a,14b,14c)が、ラスター状の平面に沿って配置されていることを特徴とする請求項1930のいずれか1項に記載の設備。
  32. 付随する1次領域(12a,12b,12c)の反転が、前記長手方向に対して垂直方向にある第1方向(Q)に沿って交互し、そしてこの第1方向に対して垂直にかつ前記長手方向に対して垂直にある第2方向(S)に沿って交互する請求項31に記載の設備。
  33. 基板を加工するため大気圧プラズマ(20,20a,20b,20c)を生成する設備(10)あって、この設備(10)は、圧電材から成る装置(11,11a,11b,11c)を備え、この装置(11,11a,11b,11c)は、少なくとも1つの1次領域(12,12a,12b,12c,12d)及び長手方向(L)に延在する1つの2次領域(14)を有し、低電圧の交流電圧を印加するための少なくとも2つの電極(17a,17b,17c)が、前記1次領域(12,12a,12b,12c,12d)に配置されていて電位差が、長手方向(L)に沿ってこの1次領域の励起に起因して生じる結果、前記大気圧プラズマが、前記2次領域の自由端部領域で生じる当該設備(10)において、
    独立した第2の1次領域(12b)及び長手方向に延在する独立した第2の2次領域(15)を有する第2装置(11b)が設けられていること、
    前記2つの2次領域(14,15)、互いに平行に指向されていてかつ前記長手方向に対して垂直方向に互いに間隔をあけて配置されていること、及び
    前記2つの2次領域これらの2次領域の間に長手方向(L)延在する気体流路(24)を形成することを特徴とする設備(10)。
  34. 多数の2次領域(14,15,14a,15a,14b,15b,14c,15c)、直線状に列を成して配置されていて、これらの2次領域の間に長手方向(L)に延在する多数の気体流路(24a,24b,24c)を形成する請求項33に記載の設備。
  35. 多数の2次領域(14,15,14a,15a,14b,15b,14c,15c)、平面に沿って、ラスター状に配置されていて、これらの2次領域の間に長手方向(L)に延在する気体流路を形成することを特徴とする請求項33に記載の設備。
  36. 基板を加工するため大気圧プラズマを生成する設備(10)あって、この設備(10)は、圧電材から成る装置(11)を備え、この装置(11)は、少なくとも1つの1次領域(12)及び1つの2次領域(13)を有し、低電圧の交流電圧を印加するための少なくとも2つの電極(17a,17b)が、前記1次領域(12)に配置されていて、電位差が、前記2次領域(13)の長手方向(L)に沿ってこの1次領域の励起に起因して生じる結果、前記大気圧プラズマが、前記2次領域の自由端部領域で生じる当該設備(10)において、
    前記2次領域(13)、1つの気体流路(24)の内壁を形成する湾曲された内面(IF)を有することを特徴とする設備(10)。
  37. 前記湾曲された内面(IF)は、前記大気圧プラズマ(20)用の境界面であることを特徴とする請求項36に記載の設備。
  38. 基板を加工するため大気圧プラズマを生成する設備(10)あって、この設備(10)は、圧電材から成る装置(11)を備え、この装置(11)は、少なくとも1つの1次領域(12)及び1つの2次領域(13)を有し、低電圧の交流電圧を印加するための少なくとも2つの電極(17a,17b)が、前記1次領域(12)に配置されていて、電位差が、前記2次領域(13)の長手方向(L)に沿ってこの1次領域の励起に起因して生じる結果、前記大気圧プラズマが、前記2次領域の自由端部領域で生じる当該設備(10)において、
    長手方向(L)に延在して貫通している1つの気体流路(24)が、前記2次領域(13)内に配置されていること、及び
    この2次領域(13)、この気体流路(24)を完全に包囲することを特徴とする設備(10)。
  39. 前記2次領域(13)は、その内面(IF)によって前記気体流路(24)の内壁を提供することを特徴とする請求項38に記載の設備。
  40. 前記気体流路(24)は、前記1次領域(12)を貫通することを特徴とする請求項38又は39に記載の設備。
  41. 前記装置(11)は、ほぼ管形に形成されていることを特徴とする請求項3840のいずれか1項に記載の設備。
  42. 基板を加工するため大気圧プラズマを生成する設備(10)あって、この設備(10)は、圧電材から成る装置(11)を備え、この装置(11)は、少なくとも1つの1次領域(12)及び1つの2次領域(13)を有し、低電圧の交流電圧を印加するための少なくとも2つの電極(17a,17b)が、前記1次領域(12)に配置されていて、電位差が、前記2次領域(13)の長手方向(L)に沿ってこの1次領域の励起に起因して生じる結果、前記大気圧プラズマが、前記2次領域の自由端部領域で生じる当該設備(10)において、
    長手方向に延在し貫通している互いに平行な複数の気体流路(24)が、前記2次領域(13)内に配置されていることを特徴とする設備(10)。
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