JP2004288429A - イオン発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】1個の装置によりプラスイオンとマイナスイオンを個別に同時に低い駆動電圧で発生するようにする。
【解決手段】圧電材料からなる矩形板2の中央部両面に入力電極3、4を、両端部に出力電極5、6を形成し、両入力電極3、4間を矩形板2の厚さ方向に分極し、両入力電極3、4と両出力電極5、6間を矩形板2の長さ方向に分極し、両出力電極5、6から相反する位相または同相の電圧を発生するようにした圧電トランス1と、一方の出力電極5に接続された放電針7と順方向のダイオード8と、他方の出力電極6に接続された放電針9と逆方向のダイオード10とを備え、両入力電極3、4間に駆動電圧を印加し、一方の放電針7からマイナスイオンを発生するとともに、他方の放電針9からプラスイオンを発生するようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】圧電材料からなる矩形板2の中央部両面に入力電極3、4を、両端部に出力電極5、6を形成し、両入力電極3、4間を矩形板2の厚さ方向に分極し、両入力電極3、4と両出力電極5、6間を矩形板2の長さ方向に分極し、両出力電極5、6から相反する位相または同相の電圧を発生するようにした圧電トランス1と、一方の出力電極5に接続された放電針7と順方向のダイオード8と、他方の出力電極6に接続された放電針9と逆方向のダイオード10とを備え、両入力電極3、4間に駆動電圧を印加し、一方の放電針7からマイナスイオンを発生するとともに、他方の放電針9からプラスイオンを発生するようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電セラミックス等の圧電材料からなる矩形板の圧電トランスを用い、プラスイオンとマイナスイオンを同時に発生するようにしたイオン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例1のイオン発生装置は、1個の出力電極に高い交流駆動電圧を印加し、出力電極に接続された1個の放電針から半サイクルごとにプラスイオンとマイナスイオンを交互に出力するようにしている。
【0003】
また、従来例2のイオン発生装置は、プラスイオンとマイナスイオンを個別に発生させるべく、イオン発生装置を2個使用し、一方の装置からプラスイオンを発生し、他方の装置からマイナスイオンを発生するようにしている。
【0004】
さらに、従来例3のイオン発生装置は、マイナスイオンのみを発生させるべく、圧電トランスを用いて交流高電圧を出力し、整流して負極性高電圧を放電針に印加し、放電針からマイナスイオンを発生するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−17218(第2頁、図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来例1のイオン発生装置は、1個の出力電極に接続された1個の放電針から、半サイクルごとにプラスイオンとマイナスイオンを交互に発生するため、プラスイオンとマイナスイオンが結合し、プラスイオンとマイナスイオンを個別に利用することができず、かつ、高い交流駆動電圧を要するという問題点がある。
【0007】
また、従来例2のイオン発生装置は、個別にプラスイオンとマイナスイオンを発生させるべく、2個の装置を使用するため、倍の装置を要するという問題点がある。
【0008】
さらに、従来例3の圧電トランスを用いたイオン発生装置は、マイナスイオンのみを発生し、プラスイオンを発生せず、別個にプラスイオン発生装置を要するという問題点がある。
本発明は、前記の点に留意し、1個の装置により、高い駆動電圧を要さず、プラスイオンとマイナスイオンを個別に同時に発生するイオン発生装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明のイオン発生装置は、圧電材料からなる矩形板の中央部両面に入力電極を形成するとともに、前記矩形板の両端部に出力電極を形成し、前記両入力電極間を前記矩形板の厚さ方向に分極し、前記両入力電極と前記両出力電極間を前記矩形板の長さ方向に分極し、前記両出力電極から相反する位相または同相の電圧を発生するようにした圧電トランスと、
一方の前記出力電極に接続された放電針と順方向のダイオードと、他方の前記出力電極に接続された放電針と逆方向のダイオードとを備え、
前記両入力電極間に駆動電圧を印加し、一方の前記放電針からマイナスイオンを発生するとともに、他方の前記放電針からプラスイオンを発生するようにしたものである。
【0010】
前記のように構成された本発明のイオン発生装置は、圧電トランスとして、圧電材料からなる矩形板の中央部両面に入力電極を形成するとともに、矩形板の両端部に出力電極を形成し、両入力電極間を矩形板の厚さ方向に分極し、両入力電極と両出力電極間を矩形板の長さ方向に分極し、両出力電極から相反する位相または同相の電圧を発生するようにしたものを用い、
一方の出力電極に放電針と順方向のダイオードを接続し、他方の出力電極に放電針と逆方向のダイオードを接続し、両入力電極間に駆動電圧を印加し、一方の放電針からマイナスイオンを発生するとともに、他方の放電針からプラスイオンを発生するようにしたため、
圧電トランス、駆動電源等が1個で、プラスイオンとマイナスイオンを個別に同時に発生させることができ、プラスイオンとマイナスイオンの結合を防止し、プラスイオンとマイナスイオンを個別に利用することができ、かつ、前記従来例1の1個の放電針から半サイクルごとにプラスイオンとマイナスイオンを交互に発生させる装置に比し、半分の低い駆動電圧でプラスイオンとマイナスイオンを発生させることができる。
【0011】
また、本発明の他のイオン発生装置は、
圧電材料からなる矩形板の一端部両面に入力電極を形成するとともに、前記矩形板の他端部に出力電極を形成し、前記両入力電極間を前記矩形板の厚さ方向に分極し、前記両入力電極と前記出力電極間を前記矩形板の長さ方向に分極した圧電トランスを備え、
前記出力電極に2個の高耐圧コンデンサをカップリングし、
一方の前記コンデンサに放電針と順方向のダイオードを接続し、
他方の前記コンデンサに放電針と逆方向のダイオードを接続し、
前記両入力電極間に駆動電圧を印加し、
一方の前記放電針からマイナスイオンを発生するとともに、他方の前記放電針からプラスイオンを発生するようにしたものである。
【0012】
前記のように構成された本発明の他のイオン発生装置は、圧電材料からなる矩形板の一端部両面に入力電極を形成するとともに、矩形板の他端部に出力電極を形成し、両入力電極間を矩形板の厚さ方向に分極し、両入力電極と出力電極間を矩形板の長さ方向に分極した圧電トランスを備え、
出力電極に2個の高耐圧コンデンサをカップリングし、一方のコンデンサに放電針と順方向のダイオードを接続し、他方のコンデンサに放電針と逆方向のダイオードを接続し、両入力電極間に駆動電圧を印加し、一方の放電針からマイナスイオンを発生するとともに、他方の放電針からプラスイオンを発生するようにしたため、
プラスイオンとマイナスイオンを個別に同時に発生させることができ、プラスイオンとマイナスイオンの結合を防ぎ、2種のイオンを個別に利用でき、かつ、圧電トランスの製作が容易である。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の1形態を図1を参照して説明する。同図において、1は圧電材料の矩形板2からなる圧電トランス、3及び4は矩形板2の中央部上面及び下面に形成された一方及び他方の入力電極であり、他方の入力電極4は共通電極を形成する。5は矩形板2の一端部上面に形成された一方の出力電極、6は矩形板2の他端部上面に形成された他方の出力電極である。
【0014】
そして、両入力電極3、4間が上部から下部に向け矩形板2の厚さ方向に分極され、一方の出力電極5と両入力電極3.4間が、一方の出力電極5から両入力電極3、4の方向に、矩形板2の長さ方向に分極され、両入力電極3、4と他方の出力電極6間が、両入力電極3、4から他方の出力電極6に向け矩形板2の長さ方向に分極されている。
【0015】
7は一方の出力電極5に接続された一方の放電針、8は一方の出力電極5に一端が接続された順方向の一方のダイオードであり、他端が共通電極としての他方の入力電極4に接続され、アースされている。
【0016】
9は他方の出力電極6に接続された他方の放電針、10は他方の出力電極6に一端が接続された逆方向の他方のダイオードであり、他端が他方の入力電極4に接続され、アースされている。
【0017】
11は交流駆動電源であり、両端が両入力電極3、4に接続され、入力信号としての駆動電圧を圧電トランス1に入力する。
【0018】
そして、駆動電源11からの両入力電極3、4への駆動電圧の印加により、両出力電極5、6から相反する位相の電圧を発生し、一方の出力電極5には順方向のダイオード8が接続されているため、一方の放電針7からはマイナスイオンが発生する。他方の出力電極6には逆方向のダイオード10が接続されているため、他方の放電針9からはプラスイオンが発生し、両放電針7、9からそれぞれ個別に同時にマイナスイオンとプラスイオンが発生する。
従って、1個の圧電トランス1により、マイナスイオンとプラスイオンを個別に発生させて個別に利用することができる。
【0019】
なお、両出力電極5、6は矩形板2の両端面に形成してもよく、また、両入力電極3、4から両出力電極5、6に向け、或いは両出力電極5、6から両入力電極3、4に向け分極し、両出力電極5、6から同相の電圧を発生するようにしてもよく、さらに、両入力電極3、4間を下部から上部に向け分極するようにしてもよい。
【0020】
つぎに、本発明の他の形態を図2を参照して説明する。同図において、図1と同一符号は同一もしくは相当するものを示し、同図において、圧電材料の矩形板2からなる圧電トランス12は、矩形板2の一端部上面及び下面に入力電極3、4が形成され、矩形板2の他端部に一極の出力電極5が形成され、両入力電極3、4間が矩形板2の厚さ方向に分極され、両入力電極3、4と出力電極5間が矩形板2の長さ方向に分極されている。
【0021】
そして、出力電極5が2個の高耐圧コンデンサ13、14によりカップリングされ、一方のコンデンサ13に、一方の放電針7と順方向のダイオード8の一端が接続され、ダイオード8の他端が共通電極の入力電極4に接続されてアースされ、他方のコンデンサ14に、他方の放電針9と逆方向のダイオード10の一端が接続され、ダイオード10の他端が入力電極4に接続されてアースされ、交流駆動電源11の両端が両入力電極3、4に接続されている。
【0022】
そして、駆動電源11からの両入力電極3、4への駆動電圧の印加により、一極の出力電極5から、カップリングの2個の高耐圧コンデンサ13、14を介して、両放電針7、9からそれぞれ個別にマイナスイオン及びプラスイオンを同時に発生することができ、圧電トランス12の構成が簡単であり、容易に製作することができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
本発明のイオン発生装置は、圧電トランス1として、圧電材料からなる矩形板2の中央部両面に入力電極3、4を形成するとともに、矩形板2の両端部に出力電極5、6を形成し、両入力電極3、4間を矩形板2の厚さ方向に分極し、両入力電極3、4と両出力電極5、6間を矩形板2の長さ方向に分極し、両出力電極5、6から相反する位相または同相の電圧を発生するようにしたものを用い、一方の出力電極5に放電針7と順方向のダイオード8を接続し、他方の出力電極6に放電針9と逆方向のダイオード10を接続し、両入力電極3、4間に駆動電圧を印加し、一方の放電針7からマイナスイオンを発生するとともに、他方の放電針9からプラスイオンを発生するようにしたため、圧電トランス1、駆動電源11等が1個で、プラスイオンとマイナスイオンを個別に同時に発生させることができ、プラスイオンとマイナスイオンの結合を防止し、プラスイオンとマイナスイオンを個別に利用することができ、かつ、前記従来例1の1個の放電針から半サイクルごとにプラスイオンとマイナスイオンを発生させる装置に比し、半分の低い駆動電圧でプラスイオンとマイナスイオンを発生させることができる。
【0024】
また、本発明の他のイオン発生装置は、圧電材料からなる矩形板2の一端部両面に入力電極3、4を形成するとともに、矩形板2の他端部に出力電極5を形成し、両入力電極3、4間を矩形板2の厚さ方向に分極し、両入力電極3、4と出力電極5間を矩形板2の長さ方向に分極した圧電トランスを備え、出力電極5に2個の高耐圧コンデンサ13、14をカップリングし、一方のコンデンサ13に放電針7と順方向のダイオード8を接続し、他方のコンデンサ14に放電針9と逆方向のダイオード10を接続し、両入力電極3、4間に駆動電圧を印加し、一方の放電針7からマイナスイオンを発生するとともに、他方の放電針9からプラスイオンを発生するようにしたため、プラスイオンとマイナスイオンを個別に同時に発生させることができ、プラスイオンとマイナスイオンの結合を防ぎ、2種のイオンを個別に利用でき、かつ、圧電トランスの製作を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態の構成図である。
【図2】本発明の実施の他の形態の構成図である。
【符号の説明】
1、12 圧電トランス
2 矩形板
3、4 入力電極
5、6 出力電極
7、9 放電針
8、10 ダイオード
11 駆動電源
13、14 コンデンサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電セラミックス等の圧電材料からなる矩形板の圧電トランスを用い、プラスイオンとマイナスイオンを同時に発生するようにしたイオン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例1のイオン発生装置は、1個の出力電極に高い交流駆動電圧を印加し、出力電極に接続された1個の放電針から半サイクルごとにプラスイオンとマイナスイオンを交互に出力するようにしている。
【0003】
また、従来例2のイオン発生装置は、プラスイオンとマイナスイオンを個別に発生させるべく、イオン発生装置を2個使用し、一方の装置からプラスイオンを発生し、他方の装置からマイナスイオンを発生するようにしている。
【0004】
さらに、従来例3のイオン発生装置は、マイナスイオンのみを発生させるべく、圧電トランスを用いて交流高電圧を出力し、整流して負極性高電圧を放電針に印加し、放電針からマイナスイオンを発生するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−17218(第2頁、図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来例1のイオン発生装置は、1個の出力電極に接続された1個の放電針から、半サイクルごとにプラスイオンとマイナスイオンを交互に発生するため、プラスイオンとマイナスイオンが結合し、プラスイオンとマイナスイオンを個別に利用することができず、かつ、高い交流駆動電圧を要するという問題点がある。
【0007】
また、従来例2のイオン発生装置は、個別にプラスイオンとマイナスイオンを発生させるべく、2個の装置を使用するため、倍の装置を要するという問題点がある。
【0008】
さらに、従来例3の圧電トランスを用いたイオン発生装置は、マイナスイオンのみを発生し、プラスイオンを発生せず、別個にプラスイオン発生装置を要するという問題点がある。
本発明は、前記の点に留意し、1個の装置により、高い駆動電圧を要さず、プラスイオンとマイナスイオンを個別に同時に発生するイオン発生装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明のイオン発生装置は、圧電材料からなる矩形板の中央部両面に入力電極を形成するとともに、前記矩形板の両端部に出力電極を形成し、前記両入力電極間を前記矩形板の厚さ方向に分極し、前記両入力電極と前記両出力電極間を前記矩形板の長さ方向に分極し、前記両出力電極から相反する位相または同相の電圧を発生するようにした圧電トランスと、
一方の前記出力電極に接続された放電針と順方向のダイオードと、他方の前記出力電極に接続された放電針と逆方向のダイオードとを備え、
前記両入力電極間に駆動電圧を印加し、一方の前記放電針からマイナスイオンを発生するとともに、他方の前記放電針からプラスイオンを発生するようにしたものである。
【0010】
前記のように構成された本発明のイオン発生装置は、圧電トランスとして、圧電材料からなる矩形板の中央部両面に入力電極を形成するとともに、矩形板の両端部に出力電極を形成し、両入力電極間を矩形板の厚さ方向に分極し、両入力電極と両出力電極間を矩形板の長さ方向に分極し、両出力電極から相反する位相または同相の電圧を発生するようにしたものを用い、
一方の出力電極に放電針と順方向のダイオードを接続し、他方の出力電極に放電針と逆方向のダイオードを接続し、両入力電極間に駆動電圧を印加し、一方の放電針からマイナスイオンを発生するとともに、他方の放電針からプラスイオンを発生するようにしたため、
圧電トランス、駆動電源等が1個で、プラスイオンとマイナスイオンを個別に同時に発生させることができ、プラスイオンとマイナスイオンの結合を防止し、プラスイオンとマイナスイオンを個別に利用することができ、かつ、前記従来例1の1個の放電針から半サイクルごとにプラスイオンとマイナスイオンを交互に発生させる装置に比し、半分の低い駆動電圧でプラスイオンとマイナスイオンを発生させることができる。
【0011】
また、本発明の他のイオン発生装置は、
圧電材料からなる矩形板の一端部両面に入力電極を形成するとともに、前記矩形板の他端部に出力電極を形成し、前記両入力電極間を前記矩形板の厚さ方向に分極し、前記両入力電極と前記出力電極間を前記矩形板の長さ方向に分極した圧電トランスを備え、
前記出力電極に2個の高耐圧コンデンサをカップリングし、
一方の前記コンデンサに放電針と順方向のダイオードを接続し、
他方の前記コンデンサに放電針と逆方向のダイオードを接続し、
前記両入力電極間に駆動電圧を印加し、
一方の前記放電針からマイナスイオンを発生するとともに、他方の前記放電針からプラスイオンを発生するようにしたものである。
【0012】
前記のように構成された本発明の他のイオン発生装置は、圧電材料からなる矩形板の一端部両面に入力電極を形成するとともに、矩形板の他端部に出力電極を形成し、両入力電極間を矩形板の厚さ方向に分極し、両入力電極と出力電極間を矩形板の長さ方向に分極した圧電トランスを備え、
出力電極に2個の高耐圧コンデンサをカップリングし、一方のコンデンサに放電針と順方向のダイオードを接続し、他方のコンデンサに放電針と逆方向のダイオードを接続し、両入力電極間に駆動電圧を印加し、一方の放電針からマイナスイオンを発生するとともに、他方の放電針からプラスイオンを発生するようにしたため、
プラスイオンとマイナスイオンを個別に同時に発生させることができ、プラスイオンとマイナスイオンの結合を防ぎ、2種のイオンを個別に利用でき、かつ、圧電トランスの製作が容易である。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の1形態を図1を参照して説明する。同図において、1は圧電材料の矩形板2からなる圧電トランス、3及び4は矩形板2の中央部上面及び下面に形成された一方及び他方の入力電極であり、他方の入力電極4は共通電極を形成する。5は矩形板2の一端部上面に形成された一方の出力電極、6は矩形板2の他端部上面に形成された他方の出力電極である。
【0014】
そして、両入力電極3、4間が上部から下部に向け矩形板2の厚さ方向に分極され、一方の出力電極5と両入力電極3.4間が、一方の出力電極5から両入力電極3、4の方向に、矩形板2の長さ方向に分極され、両入力電極3、4と他方の出力電極6間が、両入力電極3、4から他方の出力電極6に向け矩形板2の長さ方向に分極されている。
【0015】
7は一方の出力電極5に接続された一方の放電針、8は一方の出力電極5に一端が接続された順方向の一方のダイオードであり、他端が共通電極としての他方の入力電極4に接続され、アースされている。
【0016】
9は他方の出力電極6に接続された他方の放電針、10は他方の出力電極6に一端が接続された逆方向の他方のダイオードであり、他端が他方の入力電極4に接続され、アースされている。
【0017】
11は交流駆動電源であり、両端が両入力電極3、4に接続され、入力信号としての駆動電圧を圧電トランス1に入力する。
【0018】
そして、駆動電源11からの両入力電極3、4への駆動電圧の印加により、両出力電極5、6から相反する位相の電圧を発生し、一方の出力電極5には順方向のダイオード8が接続されているため、一方の放電針7からはマイナスイオンが発生する。他方の出力電極6には逆方向のダイオード10が接続されているため、他方の放電針9からはプラスイオンが発生し、両放電針7、9からそれぞれ個別に同時にマイナスイオンとプラスイオンが発生する。
従って、1個の圧電トランス1により、マイナスイオンとプラスイオンを個別に発生させて個別に利用することができる。
【0019】
なお、両出力電極5、6は矩形板2の両端面に形成してもよく、また、両入力電極3、4から両出力電極5、6に向け、或いは両出力電極5、6から両入力電極3、4に向け分極し、両出力電極5、6から同相の電圧を発生するようにしてもよく、さらに、両入力電極3、4間を下部から上部に向け分極するようにしてもよい。
【0020】
つぎに、本発明の他の形態を図2を参照して説明する。同図において、図1と同一符号は同一もしくは相当するものを示し、同図において、圧電材料の矩形板2からなる圧電トランス12は、矩形板2の一端部上面及び下面に入力電極3、4が形成され、矩形板2の他端部に一極の出力電極5が形成され、両入力電極3、4間が矩形板2の厚さ方向に分極され、両入力電極3、4と出力電極5間が矩形板2の長さ方向に分極されている。
【0021】
そして、出力電極5が2個の高耐圧コンデンサ13、14によりカップリングされ、一方のコンデンサ13に、一方の放電針7と順方向のダイオード8の一端が接続され、ダイオード8の他端が共通電極の入力電極4に接続されてアースされ、他方のコンデンサ14に、他方の放電針9と逆方向のダイオード10の一端が接続され、ダイオード10の他端が入力電極4に接続されてアースされ、交流駆動電源11の両端が両入力電極3、4に接続されている。
【0022】
そして、駆動電源11からの両入力電極3、4への駆動電圧の印加により、一極の出力電極5から、カップリングの2個の高耐圧コンデンサ13、14を介して、両放電針7、9からそれぞれ個別にマイナスイオン及びプラスイオンを同時に発生することができ、圧電トランス12の構成が簡単であり、容易に製作することができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
本発明のイオン発生装置は、圧電トランス1として、圧電材料からなる矩形板2の中央部両面に入力電極3、4を形成するとともに、矩形板2の両端部に出力電極5、6を形成し、両入力電極3、4間を矩形板2の厚さ方向に分極し、両入力電極3、4と両出力電極5、6間を矩形板2の長さ方向に分極し、両出力電極5、6から相反する位相または同相の電圧を発生するようにしたものを用い、一方の出力電極5に放電針7と順方向のダイオード8を接続し、他方の出力電極6に放電針9と逆方向のダイオード10を接続し、両入力電極3、4間に駆動電圧を印加し、一方の放電針7からマイナスイオンを発生するとともに、他方の放電針9からプラスイオンを発生するようにしたため、圧電トランス1、駆動電源11等が1個で、プラスイオンとマイナスイオンを個別に同時に発生させることができ、プラスイオンとマイナスイオンの結合を防止し、プラスイオンとマイナスイオンを個別に利用することができ、かつ、前記従来例1の1個の放電針から半サイクルごとにプラスイオンとマイナスイオンを発生させる装置に比し、半分の低い駆動電圧でプラスイオンとマイナスイオンを発生させることができる。
【0024】
また、本発明の他のイオン発生装置は、圧電材料からなる矩形板2の一端部両面に入力電極3、4を形成するとともに、矩形板2の他端部に出力電極5を形成し、両入力電極3、4間を矩形板2の厚さ方向に分極し、両入力電極3、4と出力電極5間を矩形板2の長さ方向に分極した圧電トランスを備え、出力電極5に2個の高耐圧コンデンサ13、14をカップリングし、一方のコンデンサ13に放電針7と順方向のダイオード8を接続し、他方のコンデンサ14に放電針9と逆方向のダイオード10を接続し、両入力電極3、4間に駆動電圧を印加し、一方の放電針7からマイナスイオンを発生するとともに、他方の放電針9からプラスイオンを発生するようにしたため、プラスイオンとマイナスイオンを個別に同時に発生させることができ、プラスイオンとマイナスイオンの結合を防ぎ、2種のイオンを個別に利用でき、かつ、圧電トランスの製作を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態の構成図である。
【図2】本発明の実施の他の形態の構成図である。
【符号の説明】
1、12 圧電トランス
2 矩形板
3、4 入力電極
5、6 出力電極
7、9 放電針
8、10 ダイオード
11 駆動電源
13、14 コンデンサ
Claims (2)
- 圧電材料からなる矩形板の中央部両面に入力電極を形成するとともに、前記矩形板の両端部に出力電極を形成し、前記両入力電極間を前記矩形板の厚さ方向に分極し、前記両入力電極と前記両出力電極間を前記矩形板の長さ方向に分極し、前記両出力電極から相反する位相または同相の電圧を発生するようにした圧電トランスと、
一方の前記出力電極に接続された放電針と順方向のダイオードと、
他方の前記出力電極に接続された放電針と逆方向のダイオードとを備え、
前記両入力電極間に駆動電圧を印加し、
一方の前記放電針からマイナスイオンを発生するとともに、他方の前記放電針からプラスイオンを発生するようにしたことを特徴とするイオン発生装置。 - 圧電材料からなる矩形板の一端部両面に入力電極を形成するとともに、前記矩形板の他端部に出力電極を形成し、前記両入力電極間を前記矩形板の厚さ方向に分極し、前記両入力電極と前記出力電極間を前記矩形板の長さ方向に分極した圧電トランスを備え、
前記出力電極に2個の高耐圧コンデンサをカップリングし、
一方の前記コンデンサに放電針と順方向のダイオードを接続し、
他方の前記コンデンサに放電針と逆方向のダイオードを接続し、
前記両入力電極間に駆動電圧を印加し、
一方の前記放電針からマイナスイオンを発生するとともに、他方の前記放電針からプラスイオンを発生するようにしたことを特徴とするイオン発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003077540A JP2004288429A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | イオン発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003077540A JP2004288429A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | イオン発生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004288429A true JP2004288429A (ja) | 2004-10-14 |
Family
ID=33292268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003077540A Pending JP2004288429A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | イオン発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004288429A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009501409A (ja) * | 2005-07-14 | 2009-01-15 | ヨット・エー・プラズマコンサルト・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 大気圧プラズマを生成する装置 |
JP2016169122A (ja) * | 2015-03-13 | 2016-09-23 | 株式会社村田製作所 | オゾン発生装置 |
DE102016101497B3 (de) * | 2016-01-28 | 2017-05-24 | Haug Gmbh & Co. Kg. | Luftionisationsgerät |
-
2003
- 2003-03-20 JP JP2003077540A patent/JP2004288429A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009501409A (ja) * | 2005-07-14 | 2009-01-15 | ヨット・エー・プラズマコンサルト・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 大気圧プラズマを生成する装置 |
JP2016169122A (ja) * | 2015-03-13 | 2016-09-23 | 株式会社村田製作所 | オゾン発生装置 |
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