JP3874546B2 - 圧電トランス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、
第1面、第2面、および外側横表面を有する圧電材料で作成した本体と、
その本体上に配置され、一次交流電圧に応答して前記本体を振動させる複数の一次電極と、
本体上に配置され、振動に応答して二次電圧を発生させる複数の二次電極とを含み、
外側横表面は、振動がないときには、対称軸を備えた第1円形シリンダの形状であり、前記第1面、第2面は、外側横表面の側に位置する外側部分と、この外側部分に囲まれた内側部分とを有する、
圧電トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】
これらの特徴を有する圧電トランスは米国特許第2974296号に開示され、その図1に示されている。このトランスの本体は、軸方向に分極した細長い中空円形シリンダの形状を有する。一次電圧は、本体を囲む2つの電極の間で、その中央の両側に長手方向に印加され、それによって記本体は長手方向モードで振動する。二次電圧は、本体の端部の1つにあり、本体を囲む2つの電極の間で受け取られる。
すべての周知のトランスに共通する後述の欠陥に加えて、このトランスは、細長い中空シリンダの形状を有するために大量の製造が比較的困難であるという欠点を有する。したがってそのコストは比較的高い。
【0003】
上記の特徴を有するもう1つのトランスが、同じ米国特許第2974296号に開示され、その図8に示されている。このトランスの本体は円形ディスクの形状を有し、その中央部分は軸方向に分極され、外側環状部分は半径方向に分極されている。一次電圧は、本体の中央部分の両側に配置された2つの電極の間に印加され、それによって本体は半径方向モードで振動する。二次電圧は、これらの電極の一方と本体の横表面上に配置された第3電極の間で受け取られる。
【0004】
上記の特徴を有するさらに別のトランスが、同じ米国特許第2974296号に開示され、その図9に示されている。このトランスの本体は円形リングの形状を有し、その第1半分は、平面図では軸方向に分極されている。このリングの第2半分は2つの接線方向に分極された部分で形成され、この2つの部分の分極方向は互いに反対向きである。一次電圧は、リングの第1半分の両側に配置された2つの電極の間に印加され、それによって本体はいわゆる接線モードで振動する。二次電圧は、これら2つの電極の一方と第3電極との間で受け取られ、第3電極は、互いに反対の方向に分極された2つの部分が接合する場所でリングの第2半分を取り囲んでいる。
【0005】
上記の2つのトランスは、その本体が異なる形で分極しなければならない複数の部分を有することから、製造が比較的困難であるという欠点を有する。したがって、これらのコストは比較的高い。
【0006】
上述の周知のトランスを動作させるために必要な一次電圧を供給する手段は、明らかに、トランスの本体がその振動モード共振周波数の1つで振動するように構成されている。この振動に応答して発生する二次電圧の周波数は、明らかにこの振動の周波数と同じである。したがって、二次電圧の最低周波数は、トランス本体が振動するモードの基本共振周波数と同じである。
【0007】
一般的には、物体の振動モードの1つで振動する物体の、したがって特に圧電トランス本体の基本共振周波数は、特に物体の寸法に依存し、他のすべてが同じであれば、その物体の寸法が小さいほど基本共振周波数が大きくなることが判っている。
【0008】
上記のことおよび上述の周知のトランスの特徴から、結果として、使用可能な空間が極めて限られている装置中でこれらの周知のトランスの1つを使用しようとする場合には、トランス本体の基本共振周波数は高くなければならず、もちろんトランスが供給する二次電圧の周波数も高くなければならない。
【0009】
使用可能な空間が極めて限られたこのような装置の一例として腕時計が挙げられるが、この場合、その内径が一般に3〜4cm以下であるケースに多くの構成部品を収容しなければならない。
【0010】
上記のような従来の圧電トランスを腕時計中に配置しようとする場合、トランスの本体の寸法は、本体の基本共振周波数が、したがってトランスが発生する二次電圧の最低共振周波数が100キロヘルツを超え、場合によっては数メガヘルツに達するほど小さくしなければならないことが、当業者には容易に理解されよう。
このような高い周波数の交流電圧を使用すると、問題を引き起こす可能性もある。
すなわち、たとえば、この電圧を受ける種々の導体によって必然的に形成される漂遊容量による損失が過大になる可能性があり、これらの漂遊容量は装置の正常な動作を妨げる可能性がある。
同様に、明らかに二次電圧と同じ周波数を持たなければならない一次電圧をトランスに供給する回路の電力消費量は、一般に周波数が高いほど電力消費量が多くなるので、過大になる可能性がある。
【0011】
さらにまた、このような高い周波数を有する電圧をあらゆる目的に使用することはできない。
すなわち、例えば、腕時計中で使用するとしばしば有利である照明装置またはエレクトロルミネセンス表示装置には、数10ボルトの振幅を有する交流電圧を供給しなければならないことが周知である。腕時計は一般に、1.5〜3ボルト程度の直流(DC)電圧を供給する電池または蓄電池によって給電される。このような直流電圧は、簡単な電子回路を使用して容易に交流電圧に変換することができるが、この交流電圧の振幅も明らかに1.5〜3ボルト程度である。
【0012】
腕時計中のエレクトロルミネセンス装置にエネルギーを供給するするためにトランスを準備する必要があり、圧電トランスは一見して、このような用途に特によく適していると思われる。
しかしながら、エレクトロルミネセンス装置の寿命は、その供給電圧の周波数が数10キロヘルツ、例えば30〜40キロヘルツを超える場合には、急激に短くなることも知られている。したがってこのような装置には、周知の圧電トランスから供給される電圧の周波数は高すぎるので、そのような圧電トランスによって電圧を供給することはできない。
【0013】
他の圧電トランスも前述の米国特許第2974296号、米国特許第5241236号、同第5365141号、同第5371430号、同第5440195号に開示されていることに触れておきたい。しかしながら、これらのトランスでは、その所要空間が小さいときには、その本体の振動モードの基本共振周波数も非常に高くなるので、これらのトランスを前述の問題を解決するために使用することはできない。さらに、これらすべてのトランスの本体は平行六面体の形状を有し、したがって先に述べた一般的定義を満たさないことに留意されたい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、この一般的定義を満たし、使用可能な空間が限られている装置中で容易に使用することができる十分に小さな寸法を有し、その発生する二次電圧が、同じ空間要件を有する既知のトランスによって発生される二次電圧の周波数が高過ぎる場合にも使用できる、十分に低い基本周波数を有するモードでその本体が振動するように構成された圧電トランスを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この目的は、第1面、第2面、および外側横表面を有する圧電材料で作成した本体と、本体上に配置され、一次交流電圧に応答して前記本体を振動させる複数の一次電極と、本体上に配置され、振動に応答して二次電圧を発生させる複数の二次電極とを含み、外側横表面は、振動がないときには、対称軸を有する第1シリンダの形状を有し、第1面、第2面はそれぞれ、外側横表面の側面側に位置する外側部分と、この外側部分に囲まれた内側部分とを有し、一次電極は、一次電圧が少なくとも実質上所定の周波数に等しい周波数を有するときに、外側横表面が第1だ円形シリンダの形状と第2だ円形シリンダの形状とを交互にとるように配置され、第1だ円形シリンダは、対称軸に垂直な長径と短径とを有し、その長径は対称軸を含む第1対称面内にあり、短径は第1対称面に垂直でやはり対称軸を含む第2対称面内にあり、第2だ円形シリンダは、対称軸に垂直な長径と短径とを有し、その長径は前記第2対称面内にあり、また短径は前記第1対称面内にあり、外側横表面が前記第1および第2だ円形シリンダの一方の形状を有するとき、それぞれの長径は、円形シリンダの直径に等しい最小値から最大値まで増加し、次いでその最大値から最小値に減少して規則的に変化する長さを有し、その後、外側横表面は、前記の第1および第2だ円形シリンダとは別の形状をとることを特徴とする圧電トランスによって達成される。
【0016】
本発明のその他の目的および利点は、非限定的な例によって添付の図面を参照して以下で行う、本発明の選択された実施形態のいくつかの説明によって明らかになろう。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1から図3は、全体を参照記号1で示す本発明によるトランスの一実施形態を概略的に示す図である。
トランス1は、圧電材料で作成した単一部品で形成された本体2を含む。この圧電材料は当業者に周知の種々の圧電材料のどれでもよいので、その性質についてここでは述べない。
トランス1が動作していないとき、本体2は、互いに平行な、それぞれ図1と図3に示す2つの平行な面3、4を有する円形リングの形状を有する。
【0018】
本体2の外側横表面と内側横表面とは各々、参照記号Aで示される円対称軸を有する直円形シリンダの形状を有する。これらの外側横表面と内側横表面、およびこれらを形成するシリンダを、それぞれ参照記号EおよびIで示す。さらに、これらの表面E、Iと、面3、4の内側輪郭および外側輪郭を形成し、明らかに対称軸である軸Aに中心を置く円である面3、4の平面との交差部をそれぞれ参照記号E1、E2、I1、I2で示す。
【0019】
後で明らかになる理由によって、軸Aと同じ軸、および横表面E、Iを形成するシリンダの直径の算術平均に等しい直径を有する円形シリンダを図2に参照記号Cにより鎖線で示す。さらに、面3、4におけるこのシリンダCの軌跡を図1と図3にそれぞれ参照記号C1およびC2により鎖線で示す。
【0020】
本体2の圧電材料は、軸Aに平行な方向で面3から面4に向かう方向に均一に分極されている。この分極を図2に矢印Pで示す。
トランス2はまた、本体2の面上に配置され、参照記号5〜12で示された8個の電極を含む。
これらの電極のうち、電極5〜8は面3の周辺すなわち円のC1の外側に配置されている。すなわち、これらの電極5〜8は面3の幅の半分より少し小さい幅を占め、各電極は90°よりわずかに小さな中心角内に配置されている。さらに、これらの電極5〜8は互いに電気的に絶縁されている。
【0021】
後で明らかになる理由によって、図1と図3には参照記号N1とN2で2つの平面が示されている。これら2つの平面は、軸Aで交差して4つの90°の角を形成し、一方の面は電極5、6と電極7、8の間を通過し、他方の面は電極5、8と電極6、7の間を通過する。これらの平面N1、N2の軌跡は図1と図3に同じ参照記号により鎖線で示されている。さらに、これらの平面N1、N2によって決められ、それぞれ電極5〜8のうちの1つを含む、4つの空間ゾーンがそれぞれ参照記号Z1〜Z4で示されている。
【0022】
本体2の面3の内側部分の円C1内に電極9〜12が配置され、これらの電極はまた前記面3の幅の半分より少し小さい幅を占め、それらと電極5〜8の間に絶縁スペースを残している。これらの電極9〜12は、また90°よりわずかに小さな中心角内に配置され、それぞれ先に定めたゾーンZ1〜Z4に位置する。
また電極9〜12は互いに電気絶縁されているが、各電極は、参照記号13〜16で示される導電経路によって電極5〜8のうちの1つに接続されている。
さらに正確には、経路13〜16はそれぞれ、電極5と10、電極6と11、電極7と12、および電極8と9を接続する。さらに経路13〜16は、平面N1、N2の軌跡が中間円C1と交差する点の1つをそれぞれが含むように配置されている。
【0023】
トランス1はさらに、本体2の面4上に配置され、参照記号17〜24で示される別の8個の電極を含む。これらの電極17〜24はそれぞれ電極5〜12に面して配置され、したがってこれらの電極に類似のものである。したがって、電極17〜24についてはこれ以上詳しくは説明しない。導電経路25〜28はそれぞれ電極17と22、電極18と23、電極19と24、および電極20と21を接続していることだけを述べておく。さらに、これらの経路25〜28は、平面N1、N2の軌跡が円C2と交差する点の1つをそれぞれが含むように配置されている。
【0024】
図2の断面図に見られる電極6、8、10、12、18、20、22、24の厚さは、図2を見やすくするために、著しく誇張してあることに留意されたい。これらの電極ならびに見えない電極および導電経路13〜16と25〜28は、本体2の面3、4上に非常に薄い金属層を単に付着させることによって従来の方法で行われることが、当業者には理解されよう。
【0025】
トランス1はまた、トランス本体2の振動を励起する電圧をトランスに供給し、この振動によって生ずる電圧を使用する回路に電極5〜12および17〜24を接続する手段も含む。振動およびこの振動がこの電圧を発生させる方法については後で述べる。
この例では、これらの接続手段は、導電性材料で作成されて、それぞれ例えばボンディングによって導電経路13〜16および25〜28の1つに1端部が固定されたロッド29〜36によって形成される。
さらにまた、後で明らかになる理由によって、これらのロッド29〜36は、図1および図3に示すように、平面N1、N2が円C1、C2と交差する点において経路13〜16、25〜28に固定することが好ましい。
【0026】
以下のトランス1の動作に関する記載を読めば、これらのロッド29〜36または少なくともそのうちのいくつかを使用して、トランス1を適当な支持体上に機械的に固定することもできることが、当業者には容易に理解されよう。
トランス1の動作の説明を始める前に、トランス1が互いに垂直をなす2つの対称面S1、S2を含み、これらの平面S1、S2は同時に平面N1、N2によって形成される角を二分する平面であることを強調する。これらの平面S1、S2の軌跡を、図1と図3に同じ参照番号により鎖線で示す。
【0027】
電極5、7、9、11、17、19、21、23の各々は平面S1に対して対称であること、および電極6、8、10、12、18、20、22、24の各々は平面S2に対して対称であることがわかる。さらに、電極5、9、17、21は平面S2に対して電極7、11、19、23に対称であり、かつ電極6、10、18、22は平面S1に関して電極8、12、20、24に対称である。
【0028】
次に上述のトランス1の動作を図4に示した特定の例を用いて記載する。この例に限定することを意味しないのはいうまでもない。
この例では、接続ロッド29、31が互いに電気的に接続され、かつ端子BP1に接続されている。同様に、接続ロッド33、35が互いに電気的に接続され、かつ端子BP2に接続されている。さらにまた、接続ロッド30、32が互いに電気的に接続され、かつ端子BS1に接続され、接続ロッド34、36が互いに電気的に接続され、かつ端子BS2に接続されている。
この接続ロッド29〜36と端子BP1、BP2、BS1、BS2との間の接続は、当業者にはその製造は問題とならないので、さらに詳しくは記載しない。
【0029】
後で明らかになるように、端子BP1、BP2はトランス1に加えられる交流電圧すなわち一次電圧を受け取ることを目的とする。同様に端子BS1、BS2は、トランス1によって発生した電圧すなわち二次電圧をそれらの間に受け取る端子である。これらの一次電圧および二次電圧を、以後それぞれ電圧Up、電圧Usと呼ぶことにする。
【0030】
端子BP1、BP2が実際には存在せず、電圧Upは例えば接続ロッド29、33の両端間に直接加えられることは、当業者には容易に理解されよう。同様に、端子BS1、BS2は存在せず、したがって電圧Usは例えば接続ロッド30、34の両端間に直接受け取られる。
トランス1の電極5〜12、17〜24も、導電経路13〜16、25〜28と同様に極めて概略的に図4に示されている。
【0031】
この場合、電極5、7、10、12は互いに接続され、そして端子BP1に接続され、同様に電極17、19、22、24は端子BP2に接続されている。さらにまた、電極6、8、9、11は互いに接続され、そして端子BS1に接続され、同様に電極18、20、21、23は端子BS2に接続されている。
【0032】
換言すれば、本体2の各々の面3、4の上で、直径方向に向かい合っている2つのゾーンに位置する外側電極が互いに接続され、またそれらは2つの別のゾーンに位置する内側電極に接続されている。こうして、例えば面3の上のゾーンZ1とゾーンZ3とにそれぞれ位置する外側電極5、7は、同じ面3の上に位置するがゾーンZ2とゾーンZ4とにそれぞれ位置する内側電極10、12に接続されている。
【0033】
トランス1に一次交流電圧Upを供給する電源と、トランス1によって供給される二次交流電圧Usが供給される装置を図4においてそれぞれ参照記号41と42で示す。
電源41はどのような様式にすることもできるので、これについては記載しない。さらに、一次電圧Upはどのような波形にすることもできることは、当業者には容易に理解されよう。特に、この電圧Upは正弦波にすることができ、または一般に方形波として分類される波形とすることができる。いずれも、第1定常値と、この第1定常値の絶対値に等しいがこれとは反対の符号を付けた第2定常値とを交互に有する。
【0034】
装置42は、電圧Usなどの交流電圧が供給されるべきさまざまな装置のどの1つであってもよいので、その精密な性質は記載しない。
交流電圧Upによって、電極対5と17、7と19、10と22、12と24のそれぞれの間に位置する本体2の4つの部分に対して電界Fが加えられる。その電界は交流である。以下の説明では、これらの電極5、7、10、12、17、19、22、24を一次電極と呼び、本体2のこれらの電極の部分を本体2の一次部分と呼ぶことにする。
【0035】
電界Fは、軸Aの方向に平行な、したがって本体2の材料の分極方向Pに平行な方向を有し、また交互に分極方向Pと同じ方向および逆方向である方向を有する。
周知の方法で、一般に電気機械結合と呼ばれる電界Fと本体2の材料との横方向電気機械結合によって、先に定義した本体2の4つの一次部分に対して機械的応力が加えられることになる。電界Fは交互に2つの方向を有するので、これらの機械的応力は、やはり周知の方法で、軸Aに垂直なあらゆる方向でのこれら4つの一次部分の収縮と膨張とを起こさせる。
【0036】
先に定義した4つの一次部分の第1および第2部分、すなわち電極5、17および電極7、19のそれぞれの間に位置する部分は、やはり先に定義した4つの一次部分の第1および第2部分にそれぞれ位置する本体2の外側部分、すなわちゾーンZ1、Z3であることがわかる。これらの第1および第2一次部分は平面S2に対して互いに対称であり、またこれらの各々は平面S1に対して対称である。
【0037】
第3および第4一次部分すなわち電極10、22および電極12、24のそれぞれの間に位置する部分は、本体2の第2および第4ゾーンすなわちゾーンZ2およびゾーンZ4にそれぞれ位置する本体2の内側部分であることもわかる。これらの第3および第4一次部分は平面S1に対して互いに対称であり、これらの各々は平面S2に対して対称である。
これら4つの一次部分は同じ応力を受け、それは電界Fに応じて膨張か収縮のいずれかであることは明らかである。
【0038】
これらの一次部分の2つが、平面S2に対して互いに対称であって各々が平面S1に対して対称である本体2の外側部分であること、および他の2つの一次部分が、平面S1に対して互いに対称であって各々が平面S2に対して対称である本体2の内側部分であることのために、一次電圧Upの周波数が後で指定する所定の周波数frに少なくとも実質上等しいときには、上記の交替応力は、後で明らかになる理由によって、双だ円モードと言われる特定のモードの本体2の振動を引き起こす。あとでわかるように、基本共振周波数である周波数frを有するこの双だ円モードは、本体の全体形状が変化しないままである前述の周知のトランス本体の振動モードとは完全に異なる。
【0039】
双だ円振動モードについては、後で図5を参照して詳細に説明する。
図5では本体2の面3だけが見えることに留意すべきである。さらにまた、この面3の上に配置された電極5〜12、導電経路13〜16、および接続ロッド29〜32は、図面を不必要に複雑化しないように図5には示さなかった。
図5には、面3の内側輪郭E1と外側輪郭I1が実線で示されている。これらの輪郭は、本体2が振動していないときには円形である。同様に、中間円C1を鎖線で示す。
【0040】
下記の説明を単純化するために、だ円形シリンダが軸Aに垂直の平面のいずれかと交差することによって形成されるだ円の長径であるもの、または短径であるものをそれぞれ、これから述べるさまざまなだ円形シリンダの長径または短径と呼ぶことに留意されたい。
【0041】
先に述べた本体2の特定の振動モードは、この本体2がそのモードで振動するときには、第1だ円リングと第2だ円リングの形状を交互にとるので、双だ円モードと呼ばれる。これらのだ円リングは後で示すように可変でもある。
換言すれば、本体2がこの双だ円モードで振動すると、その外壁Eは、以後外側だ円形シリンダと呼ぶことにする第1だ円形シリンダと第2だ円形シリンダの形状を交互にとり、この本体2の内壁Iは、以後内側だ円形シリンダと呼ぶことにする別の第1だ円形シリンダと別の第2だ円形シリンダの形状を交互にとる。
【0042】
さらに正確には、第1外側だ円形シリンダと第2外側だ円形シリンダの長径はそれぞれ平面S1、S2に位置し、第1内側だ円形シリンダと第2内側だ円形シリンダの長径も同様である。さらに、第1外側だ円形シリンダと第2外側だ円形シリンダの短径はそれぞれ平面S2、S1に位置し、第1内側だ円形シリンダと第2内側だ円形シリンダの短径も同様である。これらすべての長径と短径は明らかに軸Aに垂直である。
【0043】
さらに、本体2の外壁Eと内壁Iが前記外側だ円形シリンダと内側だ円形シリンダとをそれぞれ交互にとると、これらのだ円形シリンダの各々の長径の長さは規則的に変化し、最小値から最大値に増加し、それからその最小値に減少する。それから外壁Eと内壁Iは、本体2の振動がないときに有する円形シリンダをとった後に、他の外側だ円形シリンダと内側だ円形シリンダの形状になる。
同時に、これらのだ円形シリンダの各々の短径の長さも、規則的であるが逆方向に変化し、この長さは最大値から最小値に減少し、それからその最大値に増加するので、本体2の容積は常に一定に保たれる。
【0044】
本体2が上記の様式で振動すると、中間シリンダCも、以後中間だ円形シリンダと呼ぶことにする第1だ円形シリンダと第2だ円形シリンダとを交互にとり、その長径もまた平面S1、S2にそれぞれ位置し、その短径もまた平面S2、S1にそれぞれ位置することは明らかである。さらにまた、これらの中間だ円形シリンダの長径と短径の長さは、先に述べたものと同様な様式で変化する。
【0045】
前記の外側、内側、および中間だ円形シリンダの各々の長径の最小長さと、これらの短径の最大長さは明らかに、それぞれ振動がない場合の外壁E、内壁I、および中間シリンダCの直径に等しいことにも留意すべきである。これらの長径の最大長さと、これらの短径の最小長さとは、例えば本体2の材料の機械的および電気機械的特徴、一次電圧Upの周波数と振幅などの、さまざまなファクタによって左右される。他のすべてが同じ場合には、これらの長径の最大長さと、これらの短径の最小長さは、電圧Upの周波数が本体2の双だ円共振モードの基本共振周波数frに等しいときに、それぞれそれらの最高値と最低値とを有することは、当業者には容易に理解されよう。
【0046】
図5は、前述のだ円形シリンダと本体2の面3の平面との交差によって形成されるさまざまなだ円の2つの例を示す。これらのだ円は、これらを形成するだ円形シリンダと同じ方法で呼ぶことにする。
したがって図5では、第1外側だ円の一例と第2外側だ円の一例とを点線で示し、それぞれ参照符号E11、E12で示す。
同様に、対応する第1内側だ円と第2内側だ円の例をやはり点線で示し、参照符号I11、I12で示す。
最後に、対応する第1中間だ円と第2中間だ円の例を鎖線で示し、それぞれ参照符号C11、C12で示す。
図5に示すさまざまなだ円は非常に誇張されており、実際には、これらの長径と短径の最大長さと最小長さとの差は、これらの長さの1000分の1以下であることに留意されたい。
【0047】
先に述べた双だ円モードでの本体2の振動は明らかに、電極対6と18、8と20、9と21、11と23との間にそれぞれ位置する本体2の4つの部分への、軸Aに垂直の方向の、交番する機械的な収縮応力と膨張応力の付加を引き起こす。これらの4つの部分を、以下の記載では二次部分と呼ぶことにする。
【0048】
周知の方法で、交番応力と本体2の材料の分極Pとの間の電気機械結合は、これらの二次部分において電界F’を発生させる。この電界F’もまた交番し、これは分極Pの方向と平行な方向を有し、また分極Pの方向と同じ方向とその反対方向とが交番する方向を有する。さらに周知の方法で、この電界F’は、先に列挙した本体2の二次部分となる電極対の両端に、したがってトランス1の端子BS1とBS2との両端に二次交流電圧Usを発生させる。
【0049】
上記の例では、4つの二次部分の第1と第2、すなわち電極9、21の間と電極11と23の間にそれぞれ位置する二次部分は、本体2の内側部分であり、先に定義したゾーンの第1と第2、すなわちゾーンZ1とZ3にそれぞれ位置し、そこには、やはり先に定義した第1および第2一次部分がそれぞれ位置する。これらの第1および第2二次部分も平面S2に関して互いに対称であり、これらの各々は平面S1に対して対称である。
【0050】
同様に、第3と第4二次部分、すなわち電極6、18の間と電極8と20の間にそれぞれ位置する二次部分は、本体2の外側部分であり、先に定義したゾーンの第3と第4、すなわちゾーンZ2とZ4にそれぞれ位置し、そこには、やはり先に定義した第3および第4の一次部分がそれぞれ位置する。これらの第3および第4の二次部分も平面S1に関して互いに対称であり、これらの各々は平面S2に対して対称である。
【0051】
ところで、本体2の材料は軸Aに垂直のすべての方向に等方性である。この結果、この例で一次部分として選ばれた本体2の部分は、同様に二次部分としても選択されることができ、この逆も可能である。
同様に、一次電極として選ばれた電極は、同様に二次電極として選ぶことができ、この逆も可能である。
【0052】
こうして一般に、トランス1の本体2の面3、4の各々は第1および第2一次電極を含み、これらの電極は、平面S1、S2の第1面に対して互いに対称であり、各々が平面S1、S2の第2面に対して対称である外側電極であると言える。
面3、4の各々は第3および第4一次電極も含み、これらの電極は、先に定義した平面の第2面に対して互いに対称であり、各々が前記の平面の第1面に対して対称である内側電極である。
さらに、面3、4の各々は第1および第2二次電極を含み、これらの電極は、先に定義した平面の第1面に対して互いに対称であり、各々が前記の平面の第2面に対して対称である内側電極である。
最後に、面3、4の各々は第3および第4二次電極を含み、これらの電極は、先に定義した平面の第2面に対して互いに対称であり、各々が前記の平面の第1面に対して対称である外側電極である。
【0053】
本体2が前述の双だ円モードで振動すると、やはり先に定義した第1中間双だ円形シリンダは、軸Aに平行な4本の直線に沿って平面N1、N2と交差するということ、その4本の直線は中間円形シリンダが平面N1、N2と交差する直線でもあり、その位置は本体2の振動の振幅がどうであっても固定されることに留意すべきである。さらに、第2中間だ円形シリンダが同じ4本の直線に沿って平面N1、N2と交差する。
【0054】
こうして、これらの4本の直線は本体2の双だ円振動節直線であり、4本の直線が本体2の面3、4の平面と交差する点は前記振動の節点である。これは、接続ロッド29〜32が前述のようにこれらの点で固定されることが好ましいことの理由である。
【0055】
理論的考察をここでは繰り返さないが、この考察は、本体2などのリングの双だ円振動モードの基本共振周波数frは下記の式によって得られることを示す。
【数1】
【0056】
ただし、Reは、本体2の振動がない場合の本体2の外側半径であり、
αは、やはり本体2の振動がない場合の、本体2の内側半径Riと外側半径Reとの比Ri/Reに依存する解析的に決定される係数であり、
Eは、本体2の材料のヤング率であり、
ρは、本体2の材料の比重であり、
υは、本体2の材料のポアソン比である。
【0057】
図6は、本体2の内側半径Riと外側半径Reとの比Ri/Reの関数として、前記の係数αの変化を示す。この場合には、この係数αは、固形円盤について比Ri/Reがゼロにおける約1.37から比Ri/Reが0.9における約0.17にまで変化していることがわかる。
【0058】
周知であり頻繁に使用される通常PZT(ジルコン酸チタン酸鉛)と呼ばれるセラミック材料が、本体2のための材料として使用される場合には、
E=67・109パスカル
ρ=7.5・103kgm-3
υ=0.3
である。
さらに、例えばそれぞれ8mmと5mmである値が本体2の外側半径Reと内側半径Riのために任意に選択され、したがって比Ri/Reが0.625である場合には、図6は係数αが約0.38の値を有することを示す。
この状況で、上記の式(1)によれば、
fr=23.68kHz
となる。
【0059】
共振周波数が所定の値、例えば25kHzを有し、また半径Reが例えば6mmであることを望む場合には、上の式(1)は、先の例と同じ材料では、係数αは、0.30になるはずである。比Ri/Reは図6にしたがって0.7になるはずである。これは本体2の内側半径Riとして4.2mmの値を与える。
【0060】
上述の理論的考察はまた、トランス1の二次部分が負荷に全く接続されておらず、電圧Upの周波数が上式(1)によって与えられる基本共振周波数に等しいときには、二次電圧Usと一次電圧Upとの間の比、すなわちトランス1のオフロード変圧比Tは下記の式で得られる。
【数2】
ただし、Qは、本体2の過剰電圧係数すなわちキュー(Q)であり、本体2の材料の機械的特徴に依存する。
kは、この例で使用されすでに述べた結合モードにおける、本体2の材料の有効電気機械結合係数である。
この変圧比Tは本体2の材料の特徴のみに依存し、本体2の寸法には依存しないことがわかる。
本体2の材料が上記の例で述べた材料であるときには、
Q=800
k=0.2
となる。
この場合には、上式(2)にしたがって
T=33.3
となる。
【0061】
本体2の厚さ、すなわち軸Aに平行な方向における本体2の寸法は上の式(1)、(2)に現れないので、共振周波数frと変圧比Tはこのような厚さとは無関係であることに留意すべきである。しかしながら本体2の厚さに明らかに依存する本体2の機械的耐性は、本体2にとって、全く損傷することなく振動中に受ける機械的応力に耐えるように十分でなければならないことは、当業者には理解されよう。
さらに、本体2の厚さがトランス1の一次および二次インピーダンスに影響することも、当業者には理解されよう。
【0062】
本体2がその振動中に受ける機械的応力の値を計算できるようにする、先に挙げた理論的考察は、本体2は一般に1mm程度、または本体2が製造される材料によっては1mm以下の厚さを有することができ、しかもその機械的耐性が不足しないことを示す。この厚さの正確な値は明らかに、一次および二次インピーダンスが所望の値を有するように決定される。
【0063】
図7は本発明によるトランスの別の実施形態を示すもので、この場合、全体的に参照記号51で示されている。
トランス51は、円形リング53、54の形状をなす2つの同じ部分を含む本体52を含み、円形リング53、54は、やはり参照記号Aで示す円対称軸を有する。
リング53、54は、当業者には周知の圧電材料のいずれであってもよい圧電材料で作られ、互いに対面するリング53、54の表面全体を覆う導電材料の薄い金属層を介して互いに固定される。後でわかるように、この金属層は、参照記号55で示す共通電極を形成する。
【0064】
リング53、54の圧電材料は、軸Aに平行な方向に均一に分極されるが、リング53の材料の分極方向は、リング54の材料の分極方向と逆である。図7に示す例では、それぞれ参照記号P1、P2で示す矢印で表されたこれらの分極は、リング53、54の外面56、57から電極55に向かっている。これらの分極P1、P2を同じように反対方向に向けることができるのは、当業者には容易に理解されよう。
【0065】
トランス51はまた、リング53、54の外面56、57の上に配置された電極、これらの電極を接続して対にする導電経路、およびこれらの電極を一次交流電圧と二次交流電圧の供給が目的となる装置とに接続できるようにする接続ロッドを含む。トランス51のこれらの構成部品は、図1と図3に示したトランス1の対応する構成部品と完全に同じであり、またこれらと同じ参照記号で示されているので、ここでは再び説明しないことにする。
【0066】
図8は、上に説明したトランス51を動作させる方法を示す図である。
この場合には、図4に示したトランス1の場合におけるように、接続ロッド29、31が互いに接続され、かつ第1一次端子BP1に接続されている。さらに、接続ロッド33、35も図4の場合におけるように互いに接続されているが、しかしこれらは第1一次端子BP1に接続されている。
同様に、図4の場合のように、接続ロッド30、32は互いに接続され、かつ第1二次端子BS1に接続されている。さらに、接続ロッド34、36も図4の場合におけるように互いに接続されているが、しかしこれらは第1二次端子BS1に接続されている。
最後に、共通電極55が第2一次端子BP2と第2二次端子BS2とに接続されている。
【0067】
やはりUpで示す一次電圧を供給することを目的とする電源、およびトランス51がやはりUsで示す二次電圧を供給すべき装置も、図8では図4の場合と同様に、それぞれ同じ参照記号41と42で示されている。
【0068】
先に述べたトランス1に類似して、共通電極55と電極5、7、10、12との間に位置するリング53の部分をリング53の一次部分と呼ぶ。同様に、共通電極55と電極17、19、22、24との間に位置するリング54の部分をリング54の一次部分と呼ぶ。さらに、リング53の一次部分の1つとこれに面して位置するリング54の一次部分とによって形成される本体52の部分を本体の一次部分と呼ぶ。したがって本体52の一次部分は、電極対5と17、7と19、10と22、および12と24の間にそれぞれ位置する。これらの電極5、7、10、12、17、19、22、24を一次電極と呼ぶ。
【0069】
また先に述べたトランス1に類似して、共通電極55と電極6、8、9、11との間に位置するリング53の部分をリング53の二次部分と呼ぶ。同様に、共通電極55と電極18、20、21、23との間に位置するリング54の部分をリング54の二次部分と呼ぶ。さらに、リング53の二次部分の1つとこれに面して位置するリング54の二次部分とによって形成される本体52の部分を本体の二次部分と呼ぶ。したがって本体52のこれらの二次部分は、電極対6と18、8と20、9と21、および11と23の間にそれぞれ位置する。これらの電極6、8、9、11、18、20、21、23を二次電極と呼ぶ。
【0070】
本体52の一次部分と二次部分は、正確にトランス1の本体2と同じ相互関係で配置されている。同様に、本体52の面56、57の各々の上には、一次電極と二次電極とが、正確にトランス1の本体2の面3、4の上に位置するものと同じ相互関係で配置されている。
【0071】
一次電圧Upに応じてリング53とリング54の一次部分にそれぞれ発生する電界F1、F2は常に、同時に、それぞれの分極P1、P2と同じ方向またはこの分極の方向と反対の方向のいずれかを有することもわかる。
【0072】
こうして、電界F1とリング53の材料との、および電界F2とリング54の材料との横方向電気機械結合は、前記リング53、54の一次部分すべての上に同じ機械的応力を付加させ、そしてこれらの応力は、軸Aに垂直なあらゆる方向への前記一次部分の収縮と膨張とを交互に引き起こす。
【0073】
リング53とリング54の一次部分は、先に定義したように対として本体52の一次部分を形成し、この結果、一次電圧Upの周波数が少なくとも実質的に式(1)によって先に決定された周波数frと同じときには、トランス51の本体52も、トランス1の場合でも先に記載した双だ円モードで振動する。したがって、この双だ円モード振動をここで再度説明はしない。
【0074】
同様に、トランス51の本体52がこの双だ円モードで振動すると、リング53、54の二次部分は同様に同じ機械的応力を受けるので、これらの二次部分の中に発生する電界F1’、F2’は常に、それぞれの分極P1、P2と同じ方向またはこの分極P1、P2の方向と反対の方向のいずれかを有する。
したがって、これらの電界F1’、F2’に応じて一方では共通電極55と電極6、8、9、11との間に、また他方では共通電極55と電極18、20、21、23との間に発生する電圧は、常に同じ極性を有し、一緒に二次電圧Usを形成する。
電圧UsとUpとの比すなわちトランス51の変圧比Tは、前述の式(2)によっても得られ、したがってこれは前述のトランス1の変圧比と同じである。
【0075】
図9は、図7を参照して説明したトランス51の別の動作方法を示す。
この場合には、接続ロッド29、31が互いに接続され、第1一次端子BP1aに接続され、接続ロッド30、32が互いに接続され、第2一次端子BP1bに接続されている。
共通電極55は第3一次端子BP2に接続されている。
【0076】
やはりこの場合でも、接続ロッド33、35が互いに接続され、第1二次端子BS1に接続され、接続ロッド34、36が互いに接続され、第2二次端子BS2に接続されている。
【0077】
この場合には、トランス51は61で示す電源によって電力が供給される。この電源61は一次電圧Upを形成する2つの交流電圧Up1、Up2と一緒に供給し、これらの電圧は同じ周波数と同じ振幅とを有するが、互いに180°の位相差がある。言い換えれば、これらの電圧Up1、Up2は常に互いに相反する極性を有する。この電源61は、この実現を当業者が理解できるので詳しくは記載しない。
【0078】
電源61は端子BP1a、BP1b、およびBP2に、電圧Up1が端子BP1aと端子BP2の間に印加され、電圧Up2が端子BP1bと端子BP2の間に印加されるように接続されている。
【0079】
この場合、本体52の一次部分は2つの群を形成し、このうちの第1群は、共通電極55と電極5、7、10、12との間に位置する一次部分によって形成され、第2群は、共通電極55と電極6、8、9、11との間に位置する一次部分によって形成される。
【0080】
同様に、本体52の二次部分も2つの群を形成し、このうちの第1群は、共通電極55と電極17、19、22、24との間に位置する二次部分によって形成され、第2群は、共通電極55と電極18、20、21、23との間に位置する二次部分によって形成される。
【0081】
この実施形態の場合にはこうして、一次部分のすべてと二次部分のすべては、それぞれリング53とリング54とに属する。
第1群の一次部分と第2群の一次部分においては、電圧Up1、Up2に応じて発生したそれぞれの電界F1、F2が常に互いに相反する方向を有し、これらの電界F1、F2の各々もまた、リング53の材料の分極P1と同じ方向または前記分極P1の方向と反対の方向のいずれかを有する。
【0082】
この結果、第1群の一次部分が例えば機械的膨張応力を受けると、第2群の一次部分が機械的収縮応力を受け、またその逆となる。
ゾーンZ1、Z3の各々において、外側部分すなわち電極5、7に対面してそれぞれ位置する部分が、これらの一次部分の第1群に属し、内側部分すなわち電極9、11に対面してそれぞれ位置する部分が、一次部分の第2群に属することもわかる。
同様に、別のゾーンZ2、Z4の各々において、外側部分すなわち電極6、8に対面してそれぞれ位置する部分は、これらの一次部分の第2群に属し、内側部分すなわち電極10、12に対面してそれぞれ位置する部分が、一次部分の第1群に属する。
【0083】
この結果、一般に、2つの直径方向に対向するゾーンZ1〜Z4に位置する外側部分が、例えば収縮応力を受けると、同じゾーンに位置する内側部分は膨張応力を受ける。さらに、2つの別のゾーンに位置する外側部分は膨張応力を同時に受け、これらのゾーンに位置する内側部分は圧縮応力を受ける。
【0084】
本体52のさまざまな一次部分におけるこの応力分布の効果は、電圧Up1、Up2の周波数が先に式(1)によって決定された周波数frに少なくとも実質的に等しいときに、本体52が前述の双だ円モードで振動することである。
同様に、トランス51の本体52がこの双だ円モードで振動して、第1群の二次部分がこの振動に応じて例えば機械的膨張応力を受けると、第2群の二次部分は機械的収縮応力を受け、またこの逆もある。
【0085】
この結果、第1群のこれらの二次部分と第2群のこれらの二次部分にそれぞれ発生した電界F1’、F2’は、常に互いに相反する方向を有する。さらに、これらの電界F1’、F2’に応じて一方では共通電極55と電極17、19、22、24との間に、他方では共通電極55と電極18、20、21、23との間に発生した電圧は、明らかに同じ周波数と同じ振幅とを有し、常に互いに相反する方向を有する。
【0086】
接続ロッド33〜36が、先に説明し図9に示す様式で接続されると、これら2つの電圧は一緒になって、トランス51によって発生される二次電圧Usを形成する。
この場合、トランスの変圧比Tも前述の式(2)によって得られる。
同等の空間要件では、本実施形態によるトランス本体の双だ円モードの基本共振周波数は、先に述べた周知のトランスの本体の振動モードの基本共振周波数よりも著しく低いことがわかる。
【0087】
こうして、本発明によるトランスは、周知のトランスが供給する周波数よりも著しく低い周波数を有する二次電圧を供給することができる。
しかも、本発明によるトランスの変圧比は周知のトランスのそれと同じ程度か、またはそれよりも高い。
【0088】
本発明によるトランスは、使用可能空間が限られた腕時計などの装置や、比較的低い周波数を有する比較的高い交流電圧を得ることが必要なすべての場合などにおける使用に特によく適合する。
【0089】
さらに、本発明によるトランス本体またはこの本体を形成する各部品を作るための圧電材料が、その面に垂直な方向に均一に分極されるという事実は、前記本体の製造を簡単にし、トランスのコスト価格を節減する。
【0090】
本発明によるトランスの実施形態を記載したが、本発明の範囲を逸脱することなく、本発明によるトランスの多くの変更が可能であることは明らかである。
【0091】
こうして、例えば、本発明によるトランスの本体に中央開口を設けることなく固形ディスクの形状を与えることは可能であり、このディスクを図1〜図3のトランス1の本体2のような単一部分として作ることができ、または図7のトランス1の本体52のような2つの同じ部分として形成することができる。
【0092】
同様に、本発明によるトランスの本体の上に配置されたさまざまな電極は、記載した例のものとは異なる形状を有することもでき、これらの接続部も異なった様式で達成することができる。
【0093】
先に記載した例におけるように多くの二次電極を設けることは、強制的でないことも当業者には理解されよう。実際に、単に一対の二次電極、例えば図4と図8の電極6と18、または11と23、または図9の電極17と18、または21と22を準備しても十分である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施形態による圧電トランスの第1面の概略図である。
【図2】 図1のトランスの図1の軸のII−IIに沿った概略断面図である。
【図3】 図1のトランスの第2面の概略図である。
【図4】 図1〜図3のトランスの動作方法を示す概略図である。
【図5】 図1〜図3のトランス本体の変形を示す概略図である。
【図6】 図1〜図3のトランス本体の特性を示す概略図である。
【図7】 本発明によるトランスの別の実施形態を示す概略図である。
【図8】 図7のトランスの動作方法を示す概略図である。
【図9】 図7のトランスの別の動作方法を示す概略図である。
【符号の説明】
1 トランス
2 本体
3 本体の第1面
4 本体の第2面
5〜12 電極
13〜16 電極
17〜24 電極
25〜28 導電経路
29〜36 接続ロッド
41 電源
42 装置
53 円形リング
54 円形リング
55 共通電極
56 円形リングの外面
57 円形リングの外面
61 電源
Claims (14)
- 第1面、第2面、および外側横表面を有する圧電材料で作成した本体と、
前記本体上に配置され、一次交流電圧に応答して前記本体を振動させる複数の一次電極と、
前記本体上に配置され、前記振動に応答して二次電圧を発生させる複数の二次電極とを含み、
前記外側横表面は、前記振動がないときには、円対称軸を有する円形シリンダの形状を有し、前記第1面及び第2面はそれぞれ、前記外側横表面の側面に位置する外側部分と、この外側部分に囲まれた内側部分とを有し、
前記一次電極は、前記円対称軸を含む第1対称面と前記第1対称面に直交するとともに前記円対称軸を同様に含む第2対称面とを有する対称な外形をなすように配置され、そして前記一次電圧の周波数が少なくとも所定の周波数に等しいときに、前記外側横表面が第1だ円形シリンダの形状と第2だ円形シリンダの形状とを交互にとり、前記第1だ円形シリンダは、前記円対称軸に垂直な長径と短径とを有し、その長径は第1対称面内にあり、また短径は第2対称面内にあり、前記第2だ円形シリンダは、前記円対称軸に垂直な長径と短径とを有し、その長径は前記第2対称面内にあり、またその短径は前記第1対称面内にあり、前記外側横表面が前記第1および第2だ円形シリンダの一方の形状を有するとき、それぞれの長径は、前記円形シリンダの直径に等しい最小値から最大値まで増加し、次いで前記最大値から前記最小値に減少して規則的に変化する長さを有し、その後、前記外側横表面は前記第1および第2だ円形シリンダの他方の形状となる、
圧電トランス。 - 前記本体が単一部分から形成され、前記圧電材料が、前記対称軸に平行な方向で、前記本体の第1面および第2面の一方から他方へ向かう方向に均一に分極されている請求項1に記載の圧電トランス。
- 前記本体が第1部分と第2部分とを含み、前記第1部分の圧電材料が、前記対称軸に平行な方向で、前記本体の第1面および第2面の一方から他方へ向かう第1方向に均一に分極され、前記第2部分の圧電材料が、前記対称軸に平行な前記方向で、前記第1方向とは反対の第2方向に均一に分極されており、前記本体の前記第1部分と第2部分との間に配置された共通電極を含む請求項1に記載の圧電トランス。
- 前記複数の一次電極が、
それぞれ前記第1対称面に対して対称であり、前記第2対称面に対して互いに対称であり、共に前記本体の前記第1面の前記外側部分に配置されている第1および第2の一次電極と、
それぞれ前記第2対称面に対して対称であり、前記第1対称面に対して互いに対称であり、共に前記本体の前記第1面の前記内側部分に配置されている第3および第4の一次電極と、
すべて前記本体の前記第2面上に配置され、それぞれ前記第1、第2、第3、第4の一次電極に面している、第5、第6、第7、および第8の一次電極と
を含む請求項2または3に記載の圧電トランス。 - 前記第1の一次電極と前記第3の一次電極、前記第2の一次電極と前記第4の一次電極、前記第5の一次電極と前記第7の一次電極、そして前記第6の一次電極と前記第8の一次電極をそれぞれ電気的に接続する手段を含む請求項4に記載の圧電トランス。
- 前記複数の二次電極が少なくとも、前記本体の前記第1面上で前記第1の一次電極と前記第2の一次電極との間に配置され、前記第2対称面に対して対称である第1の二次電極と、前記本体の前記第2面の上に配置され第1の二次電極に面する第2の二次電極とを含む請求項4に記載の圧電トランス。
- 前記複数の二次電極が、
それぞれ前記本体の前記第1面および前記第2面上で互いに対面して配置され、前記第1対称面に対してそれぞれ前記第1の二次電極および前記第2の二次電極に対称である第3および第4の二次電極と、
それぞれ前記本体の前記第1面および前記第2面上で互いに対面して配置され、それぞれ前記第3の一次電極と前記第4の一次電極との間および前記第7の一次電極と前記第8の一次電極との間の位置する、第5および第6の二次電極と、
それぞれ前記本体の前記第1面と前記第2面上で互いに対面して配置され、前記第2対称面に対して第5および第6の二次電極に対称である第7および第8の二次電極と
をさらに含む請求項6に記載の圧電トランス。 - 前記複数の二次電極が少なくとも、前記本体の前記第1面上で前記第3の一次電極と前記第4の一次電極の間に配置され、前記第1対称面に対して対称である第1の二次電極と、前記本体の前記第2面上に配置され第1の二次電極に面する第2の二次電極とを含む請求項4に記載の圧電トランス。
- 前記複数の一次電極が、
それぞれ前記第1対称面に対して対称であり、前記第2対称面に対して互いに対称であり、共に前記本体の前記第1面の前記外側部分に配置されている第1および第2の一次電極と、
それぞれ前記第2対称面に対して対称であり、前記第1対称面に対して互いに対称であり、共に前記本体の前記第1面の前記内側部分に配置されている第3および第4の一次電極と、
前記第2対称面に対して対称であり、前記第1の一次電極と前記第2の一次電極の間に配置された第5の一次電極と、
前記第1対称面に対して第5の一次電極に対称である第6の一次電極と、
前記第1対称面に対して対称であり、前記第3の一次電極と前記第4の一次電極の間に配置された第7の一次電極と、
前記第2対称面に対して第7の一次電極に対称である第8一次電極と
を含む請求項3に記載の圧電トランス。 - 前記第1の一次電極と前記第3の一次電極、前記第2の一次電極と前記第4の一次電極、前記第5の一次電極と前記第8の一次電極、そして前記第6の一次電極と前記第7の一次電極を電気的に接続する手段を含む請求項9に記載の圧電トランス。
- 前記複数の二次電極が少なくとも、前記本体の前記第2面上に配置され、それぞれ前記第1、第2、第3、第4の一次電極の1つおよび前記第5、第6、第7、第8の一次電極の1つに面する第1および第2の二次電極を含む請求項9に記載の圧電トランス。
- 前記複数の二次電極が、前記本体の前記第2面上に配置され、それぞれ前記一次電極の1つに対面している8個の二次電極を含む請求項9に記載の圧電トランス。
- 前記本体が中央開口のない固形ディスクの全体形状を有する請求項2または3に記載の圧電トランス。
- 前記本体が、振動していないときには前記第1円形シリンダと同軸の第2円形シリンダの形状を有する内側横表面を含むリングの全体形状を有し、前記外側横表面がそれぞれ前記第1だ円形シリンダの形状および前記第2だ円形シリンダの形状をとるとき、前記内側横表面は第3だ円形シリンダの形状および第4だ円形シリンダの形状を交互にとり、前記第3だ円形シリンダは、前記対称軸に垂直で前記第1対称面および前記第2対称面にそれぞれ位置する長径と短径を有し、前記第4だ円形シリンダは、前記円対称軸に垂直で前記第2対称面および前記第1対称面にそれぞれ位置する長径と短径を有する請求項2または3に記載の圧電トランス。
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