JPH1022541A - 圧電トランス - Google Patents

圧電トランス

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Publication number
JPH1022541A
JPH1022541A JP18824296A JP18824296A JPH1022541A JP H1022541 A JPH1022541 A JP H1022541A JP 18824296 A JP18824296 A JP 18824296A JP 18824296 A JP18824296 A JP 18824296A JP H1022541 A JPH1022541 A JP H1022541A
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JP
Japan
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primary
piezoelectric
electrode
region
piezoelectric substrates
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Withdrawn
Application number
JP18824296A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Saigo
宏明 西郷
Nobuhiro Maruko
展弘 丸子
Koichi Kanayama
光一 金山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】変換効率を保ったまま幅を狭くできる圧電トラ
ンスを提供する。 【解決手段】単板の圧電トランス100と単板の圧電ト
ランス200とをこれらの間に設けられたエポキシ樹脂
30で貼り合わせて圧電トランス10を構成する。一次
側電極122と124との間の圧電セラミックス基板1
10は上向きに分極され、一次側電極222と224と
の間の圧電セラミックス基板210は下向きに分極され
ている。一次側電極124と222が接続され、一次側
電極122と224が接続されている。圧電セラミック
ス基板110、210を積層しているから、圧電トラン
ス10の幅を狭くしても、圧電セラミックス基板110
と210との積層体全体の体積が小さくならないように
することができ、その結果、変換効率を減少させずに所
定のパワー密度の入力電力を供給できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電トランスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】圧電トランスは、液晶ディスプレー(以
下、LCDという。)パネルのバックライトに使用され
る冷陰極管(以下、CFLという。)点灯用等に好適に
使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ノートブック型パーソ
ナルコンピュータや携帯端末などに液晶ディスプレーを
搭載する場合、限られたスペースの中で表示画面はでき
るだけ大きくとりたいということから、液晶ディスプレ
ーのバックライト点灯回路用のトランスとして使用され
る圧電トランスの幅を狭くしたいという要請がある。
【0004】しかしながら、圧電トランスの幅を狭くす
るために圧電振動子の幅を狭くして圧電振動子を細くす
るだけでは、圧電振動子の体積が小さくなってしまう。
圧電振動子には、あるパワー密度以上になると損失が増
大して変換効率が低下するという問題がある。そのため
に、圧電振動子の幅を狭くするにも限界があった。
【0005】圧電振動子の体積を大きくする方法とし
て、一体焼結により積層体を作製することが考えられ
る。しかしながら、一体焼結では焼結時に生じた圧電体
の変形を矯正することができないという問題がある。ま
た、異なる方向に分極を付与する場合には、一体焼結で
は、一次側と二次側との境界のように、分極方向の異な
る領域の境界部分で生じる大きな内部応力が開放され
ず、内部電極など一体焼結された圧電体の中では機械的
強度の弱いところにストレスがたまり易く、それが原因
でクラックが入り易いという問題がある。
【0006】従って、本発明の目的は、変換効率を保っ
たまま幅を狭くできる圧電トランスを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一次側
領域と二次側領域と互いに対向する2つの主面とを有し
前記一次側領域の前記2つの主面には一次側電極がそれ
ぞれ設けられ前記一次側電極間の前記一次側領域が分極
された圧電基板を複数枚積層した圧電トランスであっ
て、前記複数の圧電基板のそれぞれの前記主面が互いに
対向して積層され、前記複数の圧電基板が固着手段によ
って互いに固着されていることを特徴とする第1の圧電
トランスが提供される。
【0008】このように、複数の圧電基板を積層してい
るから、個々の圧電基板の幅をそれぞれ狭くして圧電ト
ランスの幅を狭くしても、圧電基板の積層体の体積が小
さくならないようにすることができる。従って、圧電ト
ランスの幅を狭くしても、パワー密度の上昇がなく、か
つ変換効率を減少させずに所定の入力電力を供給でき
る。
【0009】また、複数の圧電基板を積層しているか
ら、圧電基板の積層体内のエネルギー密度が下がり、そ
の結果、効率低下を引き起こすことなく入力電流を積層
数分流すことができる。従って、圧電基板の幅を一定と
すれば、入力電力を増大させてハイパワー駆動すること
ができる。
【0010】また、このように入力電流を積層数倍流す
ことができるから、入力電力が一定の場合には、入力電
圧は積層数分の1となり、入力電圧を低減することがで
きる。
【0011】また、一体焼結ではなく、圧電基板を積層
し互いに固着する構造であるので、焼結時に生じた各圧
電基板の変形を、例えば焼結後に切断もしくは研磨加工
することによって、固着前に矯正することができる。
【0012】さらに、一体焼結ではなく、圧電基板を積
層し互いに固着する構造であるので、各圧電基板を一つ
ずつ分極することができる。その結果、一体焼結の場合
に比べてストレスがたまりにくくなり、それに起因する
クラックも入りにくくなる。
【0013】なお、上記のように複数の圧電基板を積層
し互いに固着することによって、複数の圧電基板の振動
モードを単一のものにすることができる。
【0014】好ましくは、前記複数の圧電基板のそれぞ
れの前記一次側領域が前記複数の圧電基板の他の圧電基
板の振動を増大すべく振動するように、前記複数の圧電
基板のそれぞれの前記一次側領域が所定の方向にそれぞ
れ分極されると共に前記複数の圧電基板のそれぞれの一
次側電極と前記複数の圧電基板の他の圧電基板の一次側
電極とが所定の接続状態に電気的に接続可能とされてい
る。
【0015】また、好ましくは、前記複数の圧電基板が
互いに実質的に同一構造であり、前記複数の圧電基板の
それぞれに設けられる前記一次側電極も前記複数の圧電
基板間でそれぞれ互いに実質的に同一構造であり、前記
複数の圧電基板のそれぞれの一次側領域には前記複数の
圧電基板の他の圧電基板の一次側領域を積層し、前記複
数の圧電基板のそれぞれの二次側領域には前記複数の圧
電基板の他の圧電基板の二次側領域を積層し、前記複数
の圧電基板の互いに対応する一次側電極同士をそれぞれ
電気的に並列に接続する。
【0016】また、本発明によれば、第1の方向におい
て互いに対向する第1の主面と第2の主面とをそれぞれ
有する複数の圧電基板が前記第1の方向に積層されると
共に固着手段によって互いに固着された圧電トランスで
あり、前記圧電トランスが前記第1の主面および前記第
2の主面が延在する所定の一方向である第2の方向の縦
振動共振モードを利用する圧電トランスであって、前記
共振モードが、前記第2の方向に少なくとも1波長以上
の応力分布が存在する共振モードである圧電トランスに
おいて、前記複数の圧電基板のそれぞれが前記第2の方
向において互いに離間する第1の一次側領域と第2の一
次側領域と二次側領域とを少なくとも有し、前記第1の
一次側領域が前記第2の方向において前記共振時の前記
応力分布のほぼ半波長の長さを有し前記共振時に前記第
2の方向において正または負のうちいずれか一つの応力
が生じる領域であり、前記第1の一次側領域の前記第1
の主面および第2の主面には第1の一次側電極および第
2の一次側電極がそれぞれ互いに対向して設けられ、前
記第1の一次側領域の前記第1の一次側電極と前記第2
の一次側電極間が前記第1の主面と前記第2の主面間の
前記第1の方向の所定の方向に分極され、前記第2の一
次側領域が前記第2の方向において前記共振時の前記応
力分布の半波長以下の長さを有し前記共振時に前記第2
の方向において正または負のうちいずれか一つの応力が
生じる領域であり、前記第2の一次側領域の前記第1の
主面および前記第2の主面に第3の一次側電極および第
4の一次側電極がそれぞれ互いに対向して設けられ、前
記第2の一次側領域の前記第3の一次側電極と前記第4
の一次側電極間が前記第1の方向の所定の方向に分極さ
れ、前記複数の圧電基板のそれぞれの前記第1の一次側
領域が前記第1の方向に互いに積層され、前記複数の圧
電基板のそれぞれの前記第2の一次側領域が前記第1の
方向に互いに積層され、前記複数の圧電基板のそれぞれ
の前記二次側領域が前記第1の方向に互いに積層され、
前記複数の圧電基板のそれぞれにおいては、前記第1の
一次側領域および前記第2の一次側領域のいずれの一方
も前記第1の一次側領域および前記第2の一次側領域の
他方の領域によって励振される共振を増大すべく振動す
るように、前記共振時に前記第1の一次側領域と前記第
2の一次側領域とにそれぞれ生じる応力の方向に応じて
前記第1の一次側領域と前記第2の一次側領域とが前記
第1の方向の所定の方向にそれぞれ分極されていると共
に前記第3の一次側電極および前記第4の一次側電極と
前記第1の一次側電極および前記第2の一次側電極とが
所定の接続状態に電気的に接続可能とされており、前記
複数の圧電基板間においては、前記複数の圧電基板のそ
れぞれの前記第1および第2の一次側領域がそれぞれ前
記複数の圧電基板の他の圧電基板の前記第1および第2
の一次側領域によって励振される共振を増大すべく振動
するように、前記共振時に前記複数の圧電基板のそれぞ
れの前記第1の一次側領域と前記第2の一次側領域とに
それぞれ生じる応力の方向に応じて前記複数の圧電基板
のそれぞれの前記第1の一次側領域と前記第2の一次側
領域とが前記第1の方向の所定の方向にそれぞれ分極さ
れていると共に前記複数の圧電基板のそれぞれの前記第
1乃至第4の一次側電極と前記複数の圧電基板の他の圧
電基板の前記第1乃至第4の一次側電極とが所定の接続
状態に電気的に接続可能とされていることを特徴とする
第2の圧電トランスが提供される。
【0017】この第2の圧電トランスにおいても、複数
の圧電基板を積層しているから、個々の圧電基板の幅を
それぞれ狭くして圧電トランスの幅を狭くしても、圧電
基板の積層体の体積が小さくならないようにすることが
できる。従って、圧電トランスの幅を狭くしても、パワ
ー密度の上昇がなく、かつ変換効率を減少させずに所定
の入力電力を供給できる。
【0018】また、複数の圧電基板を積層しているか
ら、圧電基板の積層体内のパワー密度が下がり、その結
果、効率低下を引き起こすことなく入力電流を積層数分
流すことができる。従って、圧電基板の幅を一定とすれ
ば、入力電力を増大させてハイパワー駆動することがで
きる。
【0019】また、このように入力電流を積層数倍流す
ことができるから、入力電力が一定の場合には、入力電
圧は積層数分の1となり、入力電圧を低減することがで
きる。
【0020】また、一体焼結ではなく、圧電基板を積層
し互いに固着する構造であるので、焼結時に生じた各圧
電基板の変形を、例えば焼結後に切断もしくは研磨加工
することによって、固着前に矯正することができる。
【0021】さらに、一体焼結ではなく、圧電基板を積
層し互いに固着する構造であるので、各圧電基板を一つ
ずつ分極することができる。その結果、一体焼結の場合
に比べてストレスがたまりにくくなり、それに起因する
クラックも入りにくくなる。
【0022】なお、上記のように複数の圧電基板を積層
し互いに固着することによって、複数の圧電基板の振動
モードを単一のものにすることができる。
【0023】そして、前記複数の圧電基板間において
は、前記複数の圧電基板のそれぞれの前記第1および第
2の一次側領域がそれぞれ前記複数の圧電基板の他の圧
電基板の前記第1および第2の一次側領域によって励振
される共振を増大すべく振動するように、前記共振時に
前記複数の圧電基板のそれぞれの前記第1の一次側領域
と前記第2の一次側領域とにそれぞれ生じる応力の方向
に応じて前記複数の圧電基板のそれぞれの前記第1の一
次側領域と前記第2の一次側領域とが前記第1の方向の
所定の方向にそれぞれ分極されていると共に前記複数の
圧電基板のそれぞれの前記第1乃至第4の一次側電極と
前記複数の圧電基板の他の圧電基板の前記第1乃至第4
の一次側電極とが所定の接続状態に電気的に接続可能と
されているので、複数の圧電基板は互いに他の圧電基板
の共振を増大させるように作用する。
【0024】また、前記複数の圧電基板のそれぞれにお
いては、前記第1の一次側領域および前記第2の一次側
領域のいずれの一方も前記第1の一次側領域および前記
第2の一次側領域の他方の領域によって励振される共振
を増大すべく振動するように、前記共振時に前記第1の
一次側領域と前記第2の一次側領域とにそれぞれ生じる
応力の方向に応じて前記第1の一次側領域と前記第2の
一次側領域とが前記第1の方向の所定の方向にそれぞれ
分極されていると共に前記第3の一次側電極および前記
第4の一次側電極と前記第1の一次側電極および前記第
2の一次側電極とが所定の接続状態に電気的に接続可能
とされている。
【0025】このように、第1の一次側電極と第2の一
次側電極とに加えて第3の一次側電極および第4の一次
側電極を設けているから、一次側の電極面積がより大き
くなって、各圧電基板で構成される圧電トランスの入力
インピーダンスが小さくなる。その結果、圧電トランス
に電源から電気エネルギーが供給されやすくなる。
【0026】さらに、複数の圧電基板のそれぞれにおい
ては、第1の一次側領域および第2の一次側領域のいず
れの一方も第1の一次側領域および第2の一次側領域の
他方の領域によって励振される共振を増大すべく振動す
るように、共振時に第1の一次側領域と第2の一次側領
域とにそれぞれ生じる応力の方向に応じて第1の一次側
領域と第2の一次側領域とが第1の方向の所定の方向に
それぞれ分極されていると共に第3の一次側電極および
第4の一次側電極と第1の一次側電極および第2の一次
側電極とが所定の接続状態に電気的に接続可能とされて
いるから、この第1の一次側領域および第2の一次側領
域によって各圧電基板の共振がさらに増大され、一次側
において入力の電気エネルギーをより効率よく機械的な
弾性エネルギーに変換できる。
【0027】なお、複数の圧電基板のそれぞれにおい
て、第1の一次側領域および第2の一次側領域のいずれ
の一方も、第1の一次側領域および第2の一次側領域の
他方の領域によって励振される共振を増大すべく振動す
るようにするには、共振時に第1の一次側領域に生じる
応力の方向が共振時に第2の一次側領域に生じる応力の
方向と反対である場合には、好ましくは、第2の一次側
領域の第3の一次側電極と第4の一次側電極間の分極方
向を、第1の一次側領域の第1の一次側電極と第2の一
次側電極間の分極方向と同じとすると共に、第3の一次
側電極および第2の一次側電極を電気的に接続し、第4
の一次側電極および第1の一次側電極を電気的に接続す
る。
【0028】また、複数の圧電基板のそれぞれにおい
て、第1の一次側領域および第2の一次側領域のいずれ
の一方も、第1の一次側領域および第2の一次側領域の
他方の領域によって励振される共振を増大すべく振動す
るようにするには、共振時に第1の一次側領域に生じる
応力の方向が共振時に第2の一次側領域に生じる応力の
方向と反対である場合には、第2の一次側領域の第3の
一次側電極と第4の一次側電極間の分極方向を、第1の
一次側領域の第1の一次側電極と第2の一次側電極間の
分極方向と反対とすると共に、第3の一次側電極および
第1の一次側電極を電気的に接続し、第4の一次側電極
および第2の一次側電極を電気的に接続することも好ま
しい。
【0029】また、複数の圧電基板のそれぞれにおい
て、第1の一次側領域および第2の一次側領域のいずれ
の一方も、第1の一次側領域および第2の一次側領域の
他方の領域によって励振される共振を増大すべく振動す
るようにするには、共振時に第1の一次側領域に生じる
応力の方向が共振時に第2の一次側領域に生じる応力の
方向と同じ場合には、第2の一次側領域の第3の一次側
電極と第4の一次側電極間の分極方向を、第1の一次側
領域の第1の一次側電極と第2の一次側電極間の分極方
向と同じとすると共に、第3の一次側電極および第1の
一次側電極を電気的に接続し、第4の一次側電極および
第2の一次側電極を電気的に接続することが好ましい。
【0030】また、本発明によれば、第1の方向におい
て互いに対向する第1の主面と第2の主面とをそれぞれ
有する複数の圧電基板が前記第1の方向に積層されると
共に固着手段によって互いに固着された圧電トランスに
おいて、前記第1の主面および前記第2の主面が延在す
る一方向を第2の方向とし、前記複数の圧電基板のそれ
ぞれが、前記第2の方向を分割する第1の一次側領域、
第2の一次側領域および二次側領域を少なくとも有し、
前記複数の圧電基板のそれぞれの前記第1の一次側領域
は前記圧電基板の前記第2の方向の長さのほぼ1/n
(nは2以上の整数である。)の長さを有し、前記第1
の一次側領域の前記第1の主面および第2の主面に第1
の一次側電極および第2の一次側電極がそれぞれ互いに
対向して設けられ、前記第1の一次側領域の前記第1の
一次側電極と前記第2の一次側電極間が前記第1の主面
と前記第2の主面間の前記第1の方向の所定の方向に分
極され、前記複数の圧電基板のそれぞれの前記第2の一
次側領域は、前記圧電基板の前記第2の方向の長さの1
/n以下の長さを有し、前記第2の一次側領域の前記第
1の主面および前記第2の主面に第3の一次側電極およ
び第4の一次側電極がそれぞれ互いに対向して設けら
れ、前記第2の一次側領域の前記第3の一次側電極と前
記第4の一次側電極間が前記第1の方向の所定の方向に
分極されており、前記複数の圧電基板のそれぞれにおい
ては前記第3の一次側電極および前記第4の一次側電極
と前記第1の一次側電極および前記第2の一次側電極と
が所定の接続状態に電気的に接続され、前記複数の圧電
基板間においては、前記複数の圧電基板のそれぞれの前
記第1乃至前記第4の一次側電極が前記複数の圧電基板
の他の圧電基板の前記第1乃至第4の一次側電極と所定
の接続状態に電気的に接続されていることを特徴とする
第3の圧電トランスが提供される。
【0031】この第3の圧電トランスにおいても、複数
の圧電基板を積層しているから、個々の圧電基板の幅を
それぞれ狭くして圧電トランスの幅を狭くしても、圧電
基板の積層体の体積が小さくならないようにすることが
できる。従って、圧電トランスの幅を狭くしても、パワ
ー密度の上昇がなく、かつ変換効率を減少させずに所定
の入力電力を供給できる。
【0032】また、複数の圧電基板を積層しているか
ら、圧電基板の積層体内のパワー密度が下がり、その結
果、効率低下を引き起こすことなく入力電流を積層数分
流すことができる。従って、圧電基板の幅を一定とすれ
ば、入力電力を増大させてハイパワー駆動することがで
きる。
【0033】また、このように入力電流を積層数倍流す
ことができるから、入力電力が一定の場合には、入力電
圧は積層数分の1となり、入力電圧を低減することがで
きる。
【0034】また、一体焼結ではなく、圧電基板を積層
し互いに固着する構造であるので、焼結時に生じた各圧
電基板の変形を、例えば焼結後に切断研磨加工すること
によって、固着前に矯正することができる。
【0035】さらに、一体焼結ではなく、圧電基板を積
層し互いに固着する構造であるので、各圧電基板を一つ
ずつ分極することができる。その結果、一体焼結の場合
に比べてストレスがたまりにくくなり、それに起因する
クラックも入りにくくなる。
【0036】なお、上記のように複数の圧電基板を積層
し互いに固着することによって、複数の圧電基板の振動
モードを単一のものにすることができる。
【0037】また、前記複数の圧電基板のそれぞれにお
いては、一次側電極への入力周波数と圧電基板の物性お
よび振動方向の長さで共振モードが決まるが、ここで圧
電基板の第2の方向の1/nの長さは共振モードの半波
長に相当する。したがって、例えば、共振モードが1.
5波長であればnは3、1波長であればnは2となる。
圧電トランスでの共振モードはいくらでも大きな波数を
とれるため、nは2以上の整数をとり得る。
【0038】本発明の第3の圧電トランスにおいては、
第1の一次側電極と第2の一次側電極とに加えて第3の
一次側電極および第4の一次側電極を設けているから、
一次側の電極面積がより大きくなって、各圧電基板で構
成される圧電トランスの入力インピーダンスが小さくな
る。その結果、圧電トランスに電源から電気エネルギー
が供給されやすくなる。
【0039】さらに、本発明の第3の圧電トランスの各
圧電基板においては、第1の一次側領域が圧電基板の第
2の方向の長さのほぼ1/n(nは2以上の整数であ
る。)の長さを有しているから、第1の一次側領域は、
圧電基板の第2の方向において、共振時の応力分布の半
波長の長さを有し共振時に第2の方向において正または
負のうちいずれか一つの応力が生じる圧電基板の領域と
なる。また、第2の一次側領域は圧電基板の第2の方向
の長さの1/n以下の長さを有するから、第2の一次側
領域は圧電基板の第2の方向において、共振時の応力分
布の半波長以下の長さを有し、共振時に第2の方向にお
いて正または負のうちいずれか一つの応力が生じる領域
となる。そして、第1の一次側領域の第1の主面および
第2の主面に第1の一次側電極および第2の一次側電極
をそれぞれ互いに対向して設け、第1の一次側領域の第
1の一次側電極と第2の一次側電極間を第1の方向の所
定の方向に分極し、第2の一次側領域の第1の主面およ
び第2の主面に第3の一次側電極および第4の一次側電
極をそれぞれ互いに対向して設け、第2の一次側領域の
第3の一次側電極と第4の一次側電極間を第1の方向の
所定の方向に分極していると共に第3の一次側電極およ
び第4の一次側電極と第1の一次側電極および前記第2
の一次側電極とを所定の接続状態に電気的に接続してい
るから、共振時に第1の一次側領域および第2の一次側
領域にそれぞれ生じる応力の方向に応じて、第1の一次
側領域および第2の一次側領域のいずれの一方も、第1
の一次側領域および第2の一次側領域の他方の領域によ
って励振される共振を増大すべく振動するようにするこ
とができ、その結果、一次側において入力の電気エネル
ギーをより効率よく機械的な弾性エネルギーに変換でき
るようになる。
【0040】なお、第1の一次側領域および第2の一次
側領域のいずれの一方も、第1の一次側領域および第2
の一次側領域の他方の領域によって励振される共振を増
大すべく振動するようにするには、共振時に第1の一次
側領域に生じる応力の方向が共振時に第2の一次側領域
に生じる応力の方向と反対である場合には、好ましく
は、第2の一次側領域の第3の一次側電極と第4の一次
側電極間の分極方向を、第1の一次側領域の第1の一次
側電極と第2の一次側電極間の分極方向と同じとすると
共に、第3の一次側電極および第2の一次側電極を電気
的に接続し、第4の一次側電極および第1の一次側電極
を電気的に接続する。
【0041】また、第1の一次側領域および第2の一次
側領域のいずれの一方も、第1の一次側領域および第2
の一次側領域の他方の領域によって励振される共振を増
大すべく振動するようにするには、共振時に第1の一次
側領域に生じる応力の方向が共振時に第2の一次側領域
に生じる応力の方向と反対である場合には、第2の一次
側領域の第3の一次側電極と第4の一次側電極間の分極
方向を、第1の一次側領域の第1の一次側電極と第2の
一次側電極間の分極方向と反対とすると共に、第3の一
次側電極および第1の一次側電極を電気的に接続し、第
4の一次側電極および第2の一次側電極を電気的に接続
することも好ましい。
【0042】また、第1の一次側領域および第2の一次
側領域のいずれの一方も、第1の一次側領域および第2
の一次側領域の他方の領域によって励振される共振を増
大すべく振動するようにするには、第1の一次側領域と
第2の一次側領域との間の距離が圧電基板の第2の方向
の長さの1/n以上離れており共振時に第1の一次側領
域に生じる応力の方向が共振時に第2の一次側領域に生
じる応力の方向と同じ場合には、第2の一次側領域の第
3の一次側電極と第4の一次側電極間の分極方向を、第
1の一次側領域の第1の一次側電極と第2の一次側電極
間の分極方向と同じとすると共に、第3の一次側電極お
よび第1の一次側電極を電気的に接続し、第4の一次側
電極および第2の一次側電極を電気的に接続することが
好ましい。
【0043】上記第2および第3の圧電トランスにおい
ては、好ましくは、前記複数の圧電基板は互いに実質的
に同一構造であり、前記複数の圧電基板のそれぞれに設
けられる前記第1乃至第4の一次側電極も前記複数の圧
電基板の他の圧電基板にそれぞれ設けられる前記第1乃
至第4の一次側電極とそれぞれ互いに実質的に同一構造
であり、前記複数の圧電基板間で互いに対応する第1乃
至第4の一次側電極同士をそれぞれ電気的に並列に接続
する。
【0044】この場合に、好ましくは、隣接する2つの
圧電基板の前記第1の主面同士を向かい合わせ、前記隣
接する2つの圧電基板の前記第1の一次側電極同士を向
かい合わせると共に接続し、前記隣接する2つの圧電基
板の前記第3の一次側電極同士を向かい合わせると共に
接続する。
【0045】そして、この場合に、さらに好ましくは、
前記隣接する2つの圧電基板の一方の前記第1の一次側
電極と前記第2の一次側電極間の分極方向と前記隣接す
る2つの圧電基板の他方の前記第1の一次側電極と前記
第2の一次側電極間の分極方向とを前記第1の方向にお
いて反対とし、前記隣接する2つの圧電基板の一方の前
記第3の一次側電極と前記第4の一次側電極間の分極方
向と前記隣接する2つの圧電基板の他方の前記第3の一
次側電極と前記第4の一次側電極間の分極方向とを前記
第1の方向において反対とする。
【0046】この場合に、さらに好ましくは、前記隣接
する2つの圧電基板の前記第1の一次側電極と前記隣接
する2つの圧電基板の前記第3の一次側電極とを共通に
接続し、前記隣接する2つの圧電基板の前記第2の一次
側電極と前記隣接する2つの圧電基板の前記第4の一次
側電極とを共通に接続し、前記隣接する2つの圧電基板
の一方の前記第1の一次側電極と前記第2の一次側電極
間の分極方向と前記隣接する2つの圧電基板の前記一方
の前記第3の一次側電極と前記第4の一次側電極間の分
極方向とを前記第1の方向において反対とし、前記隣接
する2つの圧電基板の他方の前記第1の一次側電極と前
記第2の一次側電極間の分極方向と前記隣接する2つの
圧電基板の前記他方の前記第3の一次側電極と前記第4
の一次側電極間の分極方向とを前記第1の方向において
反対とする。
【0047】また、前記隣接する2つの圧電基板の前記
第1の一次側電極と前記隣接する2つの圧電基板の前記
第4の一次側電極とを共通に接続し、前記隣接する2つ
の圧電基板の前記第2の一次側電極と前記隣接する2つ
の圧電基板の前記第3の一次側電極とを共通に接続し、
前記隣接する2つの圧電基板の一方の前記第1の一次側
電極と前記第2の一次側電極間の分極方向と前記隣接す
る2つの圧電基板の前記一方の前記第3の一次側電極と
前記第4の一次側電極間の分極方向とを前記第1の方向
において同じとし、前記隣接する2つの圧電基板の他方
の前記第1の一次側電極と前記第2の一次側電極間の分
極方向と前記隣接する2つの圧電基板の前記他方の前記
第3の一次側電極と前記第4の一次側電極間の分極方向
とを前記第1の方向において同じとすることも好まし
い。
【0048】そして、向かい合う前記第1の一次側電極
同士の接続および向かい合う前記第3の一次側電極同士
の接続は、前記圧電基板の側面であって前記第1の方向
と前記第2の方向とに共に平行な側面においてそれぞれ
行うことが好ましい。
【0049】また、前記第2の一次側領域が前記第1の
一次側領域と前記二次側領域との間に設けられているこ
とが好ましい。
【0050】このように、第2の一次側領域を第1の一
次側領域と二次側領域との間に設けることによって、二
次側領域を第2の方向において短くでき、その結果、二
次側を第2の方向において分極する場合には、出力イン
ピーダンスを小さくできる。圧電トランスの出力インピ
ーダンスが小さくなると、圧電トランスの二次側に接続
される負荷に印加できる電圧が大きくなる。
【0051】また、このように、第2の一次側領域を第
1の一次側領域と二次側領域間に設けることによって二
次側領域を第2の方向において短くでき、二次側領域を
第2の方向において分極する場合には、この第2の一次
側領域を設けない場合と比べて、分極の際に印加する絶
対電圧が小さくなる。その結果、高圧の対策が容易とな
り、分極用の電源もより低圧のものを使用できるように
なる。
【0052】さらに、圧電トランスの二次側に接続され
る負荷がCFLである場合には、より有効に作用する。
CFLは、放電開始時には1kV以上の高電圧を必要と
する。一方圧電トランスの昇圧比は共振子の品質係数で
あるQmに比例する。放電開始前においてはCFLのイ
ンピーダンスは無限大に近いから、圧電トランスそのも
ののQmに昇圧比が比例することになり、昇圧比を大き
くとれる。従って、このように第2の一次側領域を設け
ることによって二次側領域が短くなって二次側の形状か
ら決まる昇圧比は小さくなっても、上述のように、放電
開始時には共振子そのもののQmが昇圧比に大きく寄与
するから、放電を開始できる電圧までの昇圧は容易にで
きる。そして放電が開始すると、CFLのインピーダン
スは下がるが、このような第2の一次側領域を設けるこ
とによって上述のように圧電トランスの出力インピーダ
ンスは小さくなるから、その分CFLに印加される電圧
を大きくすることができる。
【0053】上記第1乃至第3の圧電トランスにおいて
は、好ましくは、前記複数の圧電基板が接着剤によって
互いに貼り合わせられている。
【0054】そして貼り合わせる圧電基板の、少なくと
も二次側領域の互いに対向する面のほぼ全面に接着剤を
塗布し、この面間の隙間を接着剤で充填することがより
好ましい。これにより単一の振動モードが得られると共
に、二次側電極はいずれか1つの圧電基板上の主面に設
けられた二次電極だけから取り出すことができ、電極取
り出し構造を簡易にできる。
【0055】さらに好ましくは、前記接着剤が前記複数
の圧電基板の間に設けられている。
【0056】そして、前記接着剤がエポキシ樹脂である
ことが好ましい。エポキシ樹脂としては、好ましくはビ
スフェノールA型樹脂、ビスフェノールF型樹脂、ビス
フェノールAD型樹脂が用いられる。
【0057】本発明の圧電トランスは、冷陰極管点灯用
圧電トランスとして好ましく使用される。
【0058】本発明の圧電トランスはインバーターにも
好適に組み込まれる。
【0059】また、本発明の圧電トランスは、液晶ディ
スプレーに好適に組み込まれる。
【0060】さらに、また、本発明の圧電トランスは、
ブラウン管の偏向高圧回路や、複写機、FAX等の高電
圧発生回路にも好適に使用される。
【0061】なお、本発明において圧電基板として使用
する圧電材料としては、例えば、PZT系、あるいは、
PbTiO3 などのPbTiO3 系の圧電セラミックス
が用いられる。PZT系セラミックスとしては、例え
ば、PZT、Pb(Ni1/3 Nb2/3 )O3 −Pb(Z
1/3 Nb2/3 )O3 −PbTiO3 −PbZrO3
のセラミックスが挙げられる。
【0062】また本発明において用いられる電極材料と
しては、Ag、Ag−Pdなどが挙げられる。
【0063】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0064】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態の圧電トランスを説明するための図であ
り、図1Aは斜視図、図1Bは平面図、図1Cは側面
図、図1Dは応力分布を示す図、図1Eは振幅分布を示
す図である。
【0065】本実施の形態の圧電トランス10は、単板
の圧電トランス100と単板の圧電トランス200とを
これらの間に設けられたエポキシ樹脂30で貼り合わせ
ることによって構成されている。
【0066】単板の圧電トランス100(200)は直
方体状の圧電セラミックス基板110(210)を備え
ている。なお、本実施の形態においては、単板の圧電ト
ランス100と単板の圧電トランス200とは実質的に
同一構造なので、単板の圧電トランス100の構造や製
造方法のみを主として説明し、単板の圧電トランス20
0については、対応する構成要素を()内に記載してそ
の説明は省略する。
【0067】圧電セラミックス基板110(210)の
上面112(212)の左側(一次側)半分には一次側
電極122(222)が設けられ、一次側電極122
(222)と対向して圧電セラミックス基板110(2
10)の下面114(214)にも一次側電極124
(224)が設けられている。一次側電極122と一次
側電極124の間の圧電セラミックス基板110は上面
112と下面114間の厚さ方向Tにおいて上向きに分
極されている。一次側電極222と一次側電極224の
間の圧電セラミックス基板210は上面212と下面2
14間の厚さ方向Tにおいて下向きに分極されている。
二次側端面117(217)近傍の上面112(21
2)には二次側電極142(242)が設けられ、二次
側端面117(217)近傍の下面114(214)に
は二次側電極144(244)が設けられている。一次
側電極122(222)、124(224)と二次側電
極142(242)、144(244)との間の圧電セ
ラミックス基板110(210)の二次側領域は上面1
12(212)および下面114(214)の延在方向
である長手方向Lにおいて右向きに分極されている。な
お、一次側電極122(222)、124(224)、
二次側電極142(242)、144(244)は長手
方向端面118(218)から長手方向端面119(2
19)まで圧電基板110(210)の幅wの全幅にわ
たって延在して設けられている。
【0068】圧電セラミックス基板110の下面114
と圧電セラミックス基板210の上面212とが向かい
合わせられ、一次側電極124と一次側電極222とが
向かい合わせられている。圧電セラミックス基板110
の下面114と圧電セラミックス基板210の上面21
2との間、一次側電極124と一次側電極222との間
および二次側電極144と二次側電極242との間には
エポキシ樹脂30が全面にわたって設けられている。本
実施の形態ではエポキシ樹脂30としてビスフェノール
F型樹脂を使用した。
【0069】一次側電極124と一次側電極222と
は、一次側端面116(216)から圧電セラミックス
基板110(210)の長手方向の長さの約1/4離間
した位置を中心として長手方向端面118(218)に
設けられた共通外部電極40によって接続されている。
電源80の一端が、この共通外部電極40に接続され、
電源80の他端は一次側電極122、224および負荷
としてのCFL90の一端に接続され、CFL90の他
端は二次側電極142に接続されている。
【0070】本実施の形態においては、Pb(Ni1/3
Nb2/3 )O3 −Pb(Zn1/3 Nb2/3 )O3 −Pb
TiO3 −PbZrO3 系圧電セラミックス焼成体から
直方体を切り出し、圧電セラミックス基板110(21
0)とした。次に、銀電極をスクリーン印刷によって圧
電セラミックス基板110(210)の上面112(2
12)および下面114(214)に塗布した。その
後、空気中で焼き付けを行い、圧電セラミックス基板1
10(210)の上面112(212)には一次側電極
122(222)、二次側電極142(242)を、圧
電セラミックス基板110(210)の下面114(2
14)には一次側電極124(224)、二次側電極1
44(244)をそれぞれ形成した。
【0071】その後、一次側電極122(222)と一
次側電極124(224)間に高圧の直流を印加し、一
次側電極122(222)と一次側電極124(22
4)との圧電セラミックス基板110(210)の厚み
方向の分極処理を行い、次に、一次側電極122(22
2)、124(224)をDC高圧電源正極に、二次側
電極142(242)、144(244)をDC高圧電
源負極にそれぞれ接続し高圧の直流を印加して、一次側
電極122(222)、124(224)と二次側電極
142(242)、144(244)との間の圧電セラ
ミックス基板110(210)の二次側領域の長手方向
の分極処理を行った。
【0072】次に、圧電セラミックス基板110の下面
114と圧電セラミックス基板210の上面212とを
向かい合わせ、一次側電極124と一次側電極222と
を向かい合わせ、圧電セラミックス基板110の一次側
上に圧電セラミックス基板210の一次側を積層し、圧
電セラミックス基板110の二次側上に圧電セラミック
ス基板210の二次側を積層して、圧電セラミックス基
板110と圧電セラミックス基板210とをエポキシ樹
脂で貼り合わせた。
【0073】その後、圧電セラミックス基板110(2
10)の長手方向端面118(218)を削って接着面
の一次側電極124と一次側電極222の端面を露出さ
せ、一次側電極124の端面と一次側電極222の端面
とにかかるように導電ペーストを塗布して引き出し用の
共通外部電極40とした。
【0074】このようにして形成された本実施の形態の
圧電トランス10は、2つの単板の圧電トランス10
0、200を背中合わせにして、対応する一次側電極同
士を並列に接続した構成となっている。
【0075】本実施の形態の圧電トランス10では一次
側端面116(216)と2次側端面117(217)
との間に、例えば1波長の振動モードが立つように駆動
することができる。この場合には、一次側端面116
(216)から圧電セラミックス基板110(210)
の長手方向の長さの1/4および3/4の箇所がそれぞ
れ長手方向の振動の節AおよびBとなる。なお、この圧
電トランス10においては、左側半分が一次側領域aで
あり、右側半分が二次側領域bである。
【0076】個々の単板の圧電トランス100(20
0)においては、一次側電極122(222)、124
(224)間に電圧が印加されると、左半分では、厚み
方向に電界が加わり、分極方向とは垂直方向に変位する
圧電横効果で長手方向の縦振動が励振されて、単板の圧
電トランス100(200)全体が振動する。さらに右
半分では、長手方向に機械的歪みが生じ、分極方向に電
位差が発生する圧電縦効果により、二次側電極142
(242)、144(244)から一次側電極122
(222)、124(224)間に印加された一次電圧
と同じ周波数の電圧が取り出される。単板の圧電トラン
ス100(200)の共振周波数に等しい周波数の駆動
電圧を一次側電極122(222)、124(224)
間に印加すると、高い昇圧比を得ることができる。
【0077】さらに、本実施の形態においては、圧電セ
ラミックス基板110、210を積層しているから、個
々の圧電セラミックス基板110、210の幅wをそれ
ぞれ狭くして圧電トランス10の幅を狭くしても、圧電
セラミックス基板110と210との積層体の体積が小
さくならないようにすることができる。従って、圧電ト
ランス10の幅を狭くしても、パワー密度の上昇がな
く、かつ変換効率を減少させずに所定の入力電力を供給
できる。
【0078】また、複数の圧電セラミックス基板11
0、210を積層しているから、圧電セラミックス基板
110、210の積層体内のパワー密度が下がり、その
結果、効率低下を引き起こすことなく入力電流を積層数
分(本実施の形態では2倍)流すことができる。従っ
て、圧電基板の幅wを一定とすれば、入力電力をほぼ倍
増させてハイパワー駆動することができる。
【0079】また、このように入力電流を積層数倍(本
実施の形態では2倍)流すことができるから、入力電力
が一定の場合には、入力電圧は積層数分の1(本実施の
形態では1/2)となり、入力電圧を低減することがで
きる。
【0080】また、一体焼結ではなく、圧電セラミック
ス基板110、210を積層し互いにエポキシ樹脂で接
着する構造であるので、焼結時に生じた各圧電セラミッ
クス基板110、210の変形を、例えば焼結後に切断
研磨加工することによって、接着前に矯正することがで
きる。
【0081】さらに、一体焼結ではなく、圧電セラミッ
クス基板110、210を積層し互いにエポキシ樹脂で
接着する構造であるので、各圧電セラミックス基板11
0、210を一つずつ分極することができる。その結
果、一体焼結の場合に比べてストレスがたまりにくくな
り、それに起因するクラックも入りにくくなる。
【0082】また、上記のように2つの圧電セラミック
ス基板110、210を積層し互いにエポキシ樹脂で接
着することによって、2つの圧電セラミックス基板11
0、210の振動モードを単一のものにすることができ
る。
【0083】特に2つの圧電基板110、210の、少
なくとも二次側領域の互いに対向する面のほぼ全面に接
着剤を塗布し、この面間の隙間を接着剤で充填すること
により単一の振動モードが得られると共に、二次側電極
はいずれか1つの圧電基板上の主面に設けられた例えば
二次電極142だけから取り出すことができる。そのた
めに電極取り出し構造を簡易にできる。
【0084】そして、一次側電極122と一次側電極2
24とを接続し、一次側電極124と一次側電極222
とを接続し、一次側電極122と一次側電極124との
間の圧電セラミックス基板110の厚さ方向の分極方向
と一次側電極222と一次側電極224との間の圧電セ
ラミックス基板210の厚さ方向の分極方向とを反対と
しているから、一次側電極122と一次側電極124と
の間の圧電セラミックス基板110が圧電セラミックス
基板210の共振を増大すべく振動し、また、一次側電
極222と一次側電極224との間の圧電セラミックス
基板210が圧電セラミックス基板110の共振を増大
すべく振動する。
【0085】なお、本実施の形態では、2つの単板の圧
電トランス100、200を積層し互いに接着したが、
3以上の単板の圧電トランスを積層し互いに接着しても
よい。
【0086】また、本実施の形態では、二次側電極14
2のみをCFL90に接続したが、他の二次側電極14
4、242、244をCFL90に接続してもよく、こ
れらの二次側電極142、144、242、244のう
ちから2以上の二次側電極を適宜選びそれらをCFL9
0に接続してもよい。さらに、二次側電極は二次側端面
117(217)に設けてもよい。また、長手方向端面
119(219)側にも共通外部電極を設けてもよい。
また、各圧電基板の二次側領域に幅方向Wにおいて対向
する二次側電極を設け、各圧電基板の二次側領域を幅方
向Wにおいて分極してもよい。
【0087】(第2の実施の形態)図2は、本発明の第
2の実施の形態の圧電トランスを説明するための図であ
り、図2Aは斜視図、図2Bは平面図、図2Cは側面
図、図2Dは応力分布を示す図、図2Eは振幅分布を示
す図である。
【0088】本実施の形態の圧電トランス20は、単板
の圧電トランス300と単板の圧電トランス400とを
これらの間に設けられたエポキシ樹脂50で貼り合わせ
ることによって構成されている。
【0089】単板の圧電トランス300(400)は直
方体状の圧電セラミックス基板310(410)を備え
ている。なお、本実施の形態においては、単板の圧電ト
ランス300と単板の圧電トランス400とは実質的に
同一構造なので、単板の圧電トランス300の構造や製
造方法のみを主として説明し、単板の圧電トランス40
0については、対応する構成要素を()内に記載してそ
の説明は省略する。
【0090】圧電セラミックス基板310(410)の
上面312(412)の左側1/3には一次側電極32
2が設けられ、一次側電極322と対向して圧電セラミ
ックス基板310(410)の下面314(414)に
も一次側電極324(424)が設けられている。
【0091】圧電セラミックス基板310(410)の
上面312(412)には、一次側端面316(41
6)から圧電セラミックス基板310(410)の長手
方向Lの長さの1/3の距離離間した位置から、一次側
端面316(416)から圧電セラミックス基板310
(410)の長手方向Lの長さの2/3の距離離間した
位置まで、一次電極326(426)が設けられ、一次
側電極326(426)と対向して圧電セラミックス基
板310(410)の下面314(414)にも一次側
電極328(428)が設けられている。一次側電極3
22(422)は一次側電極326(426)と離間し
て設けられ、一次側電極324(424)は一次側電極
328(428)と離間して設けられている。
【0092】一次側電極322と一次側電極324との
間の圧電セラミックス基板310は厚み方向Tにおいて
上向きに分極されている。一次側電極326と一次側電
極328との間の圧電セラミックス基板310は厚み方
向Tにおいて下向きに分極されている。一次側電極42
2と一次側電極424との間の圧電セラミックス基板4
10は厚み方向Tにおいて下向きに分極されている。一
次側電極426と一次側電極428との間の圧電セラミ
ックス基板410は厚み方向Tにおいて上向きに分極さ
れている。
【0093】二次側端面317(417)近傍の上面3
12(412)には二次側電極342(442)が設け
られ、二次側端面317(417)近傍の下面314
(414)には二次側電極344(444)が設けられ
ている。一次側電極326(426)、328(42
8)と二次側電極342(442)、344(444)
との間の圧電セラミックス基板310(410)の二次
側領域は上面312(412)および下面314(41
4)の延在方向である長手方向Lにおいて右向きに分極
されている。
【0094】なお、一次側電極322(422)、32
4(424)、326(426)、328(428)、
二次側電極342(442)、344(444)は長手
方向端面318(418)から長手方向端面319(4
19)まで圧電基板310(410)の幅wの全幅にわ
たって延在して設けられている。
【0095】圧電セラミックス基板310の下面314
と圧電セラミックス基板410の上面412とが向かい
合わせられ、一次側電極324と一次側電極422とが
向かい合わせられ、一次側電極328と一次側電極42
6とが向かい合わせられている。圧電セラミックス基板
310の下面314と圧電セラミックス基板410の上
面412との間、一次側電極324と一次側電極422
との間、一次側電極328と一次側電極426との間お
よび二次側電極344と二次側電極442との間にはエ
ポキシ樹脂50が全面にわたって設けられている。本実
施の形態ではエポキシ樹脂30としてビスフェノールF
型樹脂を使用した。
【0096】一次側電極324、328、422および
426は、一次側端面316(416)から圧電セラミ
ックス基板310(410)の長手方向Lの長さの約1
/3離間した位置を中心として長手方向端面318(4
18)に設けられた共通外部電極60によって接続され
ている。電源80の一端が、この共通外部電極60に接
続され、電源80の他端は一次側電極322、326、
424および428ならびに負荷としてのCFL90の
一端に接続され、CFL90の他端は二次側電極342
に接続されている。
【0097】本実施の形態においては、Pb(Ni1/3
Nb2/3 )O3 −Pb(Zn1/3 Nb2/3 )O3 −Pb
TiO3 −PbZrO3 系圧電セラミックス焼成体から
直方体を切り出し、圧電セラミックス基板310(41
0)とした。次に、銀電極をスクリーン印刷によって圧
電セラミックス基板310(410)の上面312(4
12)および下面314(414)に塗布した。その
後、空気中で焼き付けを行い、圧電セラミックス基板3
10(410)の上面312(412)には一次側電極
322(422)、326(426)および二次側電極
342(442)を、圧電セラミックス基板310(4
10)の下面314(414)には一次側電極324
(424)、328(428)および二次側電極344
(444)をそれぞれ形成した。
【0098】その後、一次側電極322(422)と一
次側電極324(424)間および一次側電極326
(426)と一次側電極328(428)間に高圧の直
流をそれぞれ印加し、一次側電極322(422)と一
次側電極324(424)との間の圧電セラミックス基
板310(410)の厚み方向の分極処理および一次側
電極326(426)と一次側電極328(428)と
の間の圧電セラミックス基板310(410)の厚み方
向の分極処理を行い、次に、一次側電極326(42
6)、328(428)をDC高圧電源正極に、二次側
電極342(442)、344(444)をDC高圧電
源負極にそれぞれ接続し高圧の直流を印加して、一次側
電極326(426)、328(428)と二次側電極
342(442)、344(444)との間の圧電セラ
ミックス基板310(410)の二次側領域の長手方向
Lの分極処理を行った。
【0099】次に、圧電セラミックス基板310の下面
314と圧電セラミックス基板410の上面412とを
向かい合わせ、一次側電極324と一次側電極422と
を向かい合わせ、一次側電極328と一次側電極426
とを向かい合わせ、圧電セラミックス基板310の一次
側領域上に圧電セラミックス基板410の一次側領域を
積層し、圧電セラミックス基板310の二次側領域上に
圧電セラミックス基板410の二次側領域を積層して、
圧電セラミックス基板310と圧電セラミックス基板4
10とをエポキシ樹脂50で貼り合わせた。
【0100】その後、圧電セラミックス基板310(4
10)の長手方向端面318(418)を削って接着面
の一次側電極324、328、422、426の端面を
それぞれ露出させ、一次側電極324の端面と一次側電
極328の端面と一次側電極422の端面と一次側電極
426の端面とにかかるように導電ペーストを塗布して
引き出し用の共通外部電極60とした。
【0101】このようにして形成された本実施の形態の
圧電トランス20は、2つの単板の圧電トランス30
0、400を背中合わせにして、対応する一次側電極同
士を並列に接続した構成となっている。
【0102】本実施の形態の圧電トランス素子20では
一次側端面316(416)と2次側端面317(41
7)との間に、例えば1.5波長の振動モードが立つよ
うに駆動することができる。この場合には、一次側端面
316(416)から圧電セラミックス基板310(4
10)の長手方向Lの長さの1/6、3/6および5/
6の箇所がそれぞれ長手方向の振動の節C、DおよびE
となる。なお、この圧電トランス20においては、左側
の2/3が一次側領域cであり、右側の1/3が二次側
領域dである。
【0103】個々の単板の圧電トランス300(40
0)においては、一次側電極322(422)、324
(424)間および一次側電極326(426)、32
8(428)間に電圧が印加されると、一次側領域で
は、厚み方向Tに電界が加わり、分極方向とは垂直方向
に変位する圧電横効果で長手方向Lの縦振動が励振され
て、単板の圧電トランス300(400)全体が振動す
る。さらに二次側では、長手方向Lに機械的歪みが生
じ、分極方向に電位差が発生する圧電縦効果により、二
次側電極342(442)、344(444)から一次
側電極322(422)、324(424)間および一
次側電極326(426)、328(428)間に印加
された一次電圧と同じ周波数の電圧が取り出される。単
板の圧電トランス300(400)の共振周波数に等し
い周波数の駆動電圧を一次側電極322(422)、3
24(424)間および一次側電極326(426)、
328(428)間に印加すると、高い昇圧比を得るこ
とができる。
【0104】また、個々の単板の圧電トランス300
(400)においては、一次側電極322(422)と
一次側電極324(424)に加えて、一次側電極32
6(426)と一次側電極328(428)とを設けて
いるから、一次側の電極面積がより大きくなって、圧電
基板310(410)で構成される圧電トランス300
(400)の入力インピーダンスが小さくなる。その結
果、圧電トランス300(400)に電源80から電気
エネルギーが供給されやすくなる。
【0105】さらに、単板の圧電トランス300におい
ては、一次側電極322と一次側電極324との間の圧
電セラミックス基板310は厚み方向Tにおいて上向き
に分極され、一次側電極326と一次側電極328との
間の圧電セラミックス基板310は厚み方向Tにおいて
下向きに分極され、一次側電極322と326が共通に
接続され、一次側電極324と328が共通に接続され
ているから、一次側電極322と一次側電極324との
間の圧電セラミックス基板310によって励振される圧
電セラミックス基板310全体の共振と、一次側電極3
26と一次側電極328との間の圧電セラミックス基板
310によって励振される圧電セラミックス基板310
全体の共振とが互いに他の共振を増大する。従って、一
次側において入力の電気エネルギーをより効率よく機械
的な弾性エネルギーに変換できる。
【0106】また、単板の圧電トランス400において
も、一次側電極422と一次側電極424との間の圧電
セラミックス基板410は厚み方向Tにおいて下向きに
分極され、一次側電極426と一次側電極428との間
の圧電セラミックス基板410は厚み方向Tにおいて上
向きに分極され、一次側電極422と426が共通に接
続され、一次側電極424と428が共通に接続されて
いるから、一次側電極422と一次側電極424との間
の圧電セラミックス基板410によって励振される圧電
セラミックス基板410全体の共振と、一次側電極42
6と一次側電極428との間の圧電セラミックス基板4
10によって励振される圧電セラミックス基板410全
体の共振とが互いに他の共振を増大する。従って、一次
側において入力の電気エネルギーをより効率よく機械的
な弾性エネルギーに変換できる。
【0107】また、個々の単板の圧電トランス300
(400)においては、一次側電極326(426)と
328(428)とが、一次側電極322(422)、
324(424)と二次側電極342(442)、34
4(444)との間に設けられている。
【0108】一次側電極326(426)と328(4
28)とをこのように設けることによって、二次側領域
dを長手方向Lにおいて短くでき、その結果、単板の圧
電トランス300(400)の出力インピーダンスを小
さくでき、ひいては圧電トランス20の出力インピーダ
ンスを小さくできる。圧電トランス20の出力インピー
ダンスが小さくなると、圧電トランス20の二次側に接
続される負荷(CFL)90に印加できる電圧が大きく
なる。
【0109】また、一次側電極326(426)と32
8(428)とをこのように設けることによって、二次
側領域dを長手方向Lにおいて短くでき、二次側領域d
を長手方向Lにおいて分極する場合には、この一次側電
極326(426)と328(428)とを設けない場
合と比べて、分極の際に印加する絶対電圧が小さくな
る。その結果、高圧の対策が容易となり、分極用の電源
もより低圧のものを使用できるようになる。
【0110】さらに、圧電トランス20の二次側に接続
される負荷がCFL90である場合には、本実施の形態
はより有効に作用する。CFLは、放電開始時には1k
V以上の高電圧を必要とする。一方圧電トランス20の
昇圧比は共振子の品質係数であるQmに比例する。放電
開始前においてはCFL90のインピーダンスは無限大
に近いから、圧電トランス20そのもののQmに昇圧比
が比例することになり、昇圧比を大きくとれる。従っ
て、一次側電極326(426)と328(428)と
をこのように設けることによって二次側領域dが短くな
って二次側の形状から決まる昇圧比は小さくなっても、
放電開始時には共振子そのもののQmが昇圧比に大きく
寄与するから、放電を開始できる電圧までの昇圧は容易
にできる。そして放電が開始すると、CFL90のイン
ピーダンスは下がるが、一次側電極326(426)と
328(428)とをこのように設けることによって圧
電トランス20の出力インピーダンスは小さくなるか
ら、その分CFL90に印加される電圧を大きくするこ
とができる。
【0111】さらに、本実施の形態においては、圧電セ
ラミックス基板310、410を積層しているから、個
々の圧電セラミックス基板310、410の幅wをそれ
ぞれ狭くして圧電トランス20の幅を狭くしても、圧電
セラミックス基板310と410との積層体の体積が小
さくならないようにすることができる。従って、圧電ト
ランス20の幅を狭くしても、パワー密度の上昇がな
く、かつ変換効率を減少させずに所定の入力電力を供給
できる。
【0112】また、2つの圧電セラミックス基板31
0、410を積層しているから、圧電セラミックス基板
310と410との積層体内のパワー密度が下がり、そ
の結果、効率低下を引き起こすことなく入力電流を積層
数分(本実施の形態では2倍)流すことができる。従っ
て、圧電基板の幅wを一定とすれば、入力電力をほぼ倍
増させてハイパワー駆動することができる。
【0113】また、このように入力電流を積層数倍(本
実施の形態では2倍)流すことができるから、入力電力
が一定の場合には、入力電圧は積層数分の1(本実施の
形態では1/2)となり、入力電圧を低減することがで
きる。
【0114】また、一体焼結ではなく、圧電セラミック
ス基板310、410を積層し互いにエポキシ樹脂で接
着する構造であるので、焼結時に生じた各圧電セラミッ
クス基板310、410の変形を、例えば焼結後に切断
研磨加工することによって、接着前に矯正することがで
きる。
【0115】さらに、一体焼結ではなく、圧電セラミッ
クス基板310、410を積層し互いにエポキシ樹脂で
接着する構造であるので、各圧電セラミックス基板31
0、410を一つずつ分極することができる。その結
果、一体焼結の場合に比べてストレスがたまりにくくな
り、それに起因するクラックも入りにくくなる。
【0116】また、上記のように2つの圧電セラミック
ス基板310、410を積層し互いにエポキシ樹脂で接
着することによって、2つの圧電セラミックス基板31
0、410の振動モードを単一のものにすることができ
る。
【0117】そして、一次側電極322、326、42
4および428を共通に接続し、一次側電極324、3
28、422および426を共通に接続し、一次側電極
322と一次側電極324との間の圧電セラミックス基
板310を厚さ方向Tにおいて上向きに分極し、一次側
電極326と一次側電極328との間の圧電セラミック
ス基板310を厚さ方向Tにおいて下向きに分極し、一
次側電極422と一次側電極424との間の圧電セラミ
ックス基板410を厚さ方向Tにおいて下向きに分極
し、一次側電極426と一次側電極428との間の圧電
セラミックス基板410を厚さ方向Tにおいて上向きに
分極しているから、一次側電極322と一次側電極32
4との間の圧電セラミックス基板310が圧電セラミッ
クス基板410の共振を増大すべく振動し、一次側電極
326と一次側電極328との間の圧電セラミックス基
板310が圧電セラミックス基板410の共振を増大す
べく振動し、一次側電極422と一次側電極424との
間の圧電セラミックス基板410が圧電セラミックス基
板310の共振を増大すべく振動し、一次側電極426
と一次側電極428との間の圧電セラミックス基板41
0が圧電セラミックス基板310の共振を増大すべく振
動する。
【0118】なお、本実施の形態では、2つの単板の圧
電トランス300、400を積層し互いに接着したが、
3以上の単板の圧電トランスを積層し互いに接着しても
よい。
【0119】また、本実施の形態では、二次側電極34
2のみをCFL90に接続したが、他の二次側電極34
4、442、444をCFL90に接続してもよく、こ
れらの二次側電極342、344、442、444のう
ちから2以上の二次側電極を適宜選びそれらをCFL9
0に接続してもよい。さらに、二次側電極は二次側端面
317、417に設けてもよい。また、長手方向端面3
19(419)側にも共通外部電極を設けてもよい。ま
た、各圧電基板の二次側領域に幅方向Wにおいて対向す
る二次側電極を設け、各圧電基板の二次側領域を幅方向
Wにおいて分極してもよい。
【0120】また、一次側電極322、328、424
および426を共通に接続し、一次側電極324、32
6、422および428を共通に接続し、一次側電極3
22と一次側電極324との間の圧電セラミックス基板
310と一次側電極326と一次側電極328との間の
圧電セラミックス基板310とを厚さ方向Tにおいて同
じ方向に分極し、一次側電極422と一次側電極424
との間の圧電セラミックス基板410と一次側電極42
6と一次側電極428との間の圧電セラミックス基板4
10とを厚さ方向Tにおいて同じ方向に分極し、圧電セ
ラミックス基板310の一次側の厚さ方向Tにおける分
極方向と圧電セラミックス基板410の一次側の厚さ方
向Tにおける分極方向とを反対にしてもよい。
【0121】
【発明の効果】本発明においては、圧電トランスの幅を
狭くしても、変換効率を減少させずに所定のパワー密度
の入力電力を供給できる。その結果、本発明の圧電トラ
ンスを液晶ディスプレーのバックライト点灯回路用のト
ランスとして使用した場合には、圧電トランスの幅を狭
くすることによって、表示面積の大きい液晶ディスプレ
ーが得られる。
【0122】また、圧電トランスの幅を一定とすれば、
入力電力を増大させてハイパワー駆動することができ
る。
【0123】さらに、入力電流を積層数倍流すことがで
きるから、入力電力が一定の場合には、入力電圧は積層
数分の1となり、入力電圧を低減することができる。
【0124】また、一体焼結ではなく、圧電基板を積層
し互いに固着する構造であるので、焼結時に生じた各圧
電基板の変形を、固着前に矯正することができる。
【0125】さらに、一体焼結ではなく、圧電基板を積
層し互いに固着する構造であるので、各圧電基板を一つ
ずつ分極することができ、その結果、一体焼結の場合に
比べてストレスがたまりにくくなり、それに起因するク
ラックも入りにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の圧電トランスを説
明するための図であり、図1Aは斜視図、図1Bは平面
図、図1Cは側面図、図1Dは応力分布を示す図、図1
Eは振幅分布を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の圧電トランスを説
明するための図であり、図2Aは斜視図、図2Bは平面
図、図2Cは側面図、図2Dは応力分布を示す図、図2
Eは振幅分布を示す図である。
【符号の説明】
10、20…圧電トランス 30、50…エポキシ樹脂 40、60…共通外部電極 80…電源 90…負荷(冷陰極管:CFL) 100、200、300、400…単板の圧電トランス 110、210、310、410…圧電セラミックス基
板 112、212、312、412…上面 114、214、314、414…下面 116、216、316、416…一次側端面 117、217、317、417…二次側端面 118、119、218、219、318、319、4
18、419…長手方向端面 122、124、222、224、322、324、3
26、328、422、424、426、428…一次
側電極 142、144、242、244、342、344、4
42、444…二次側電極 a、c…一次側領域 b、d…二次側領域 W…幅方向 T…厚さ方向 L…長手方向

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次側領域と二次側領域と互いに対向する
    2つの主面とを有し前記一次側領域の前記2つの主面に
    は一次側電極がそれぞれ設けられ前記一次側電極間の前
    記一次側領域が分極された圧電基板を複数枚積層した圧
    電トランスであって、前記複数の圧電基板のそれぞれの
    前記主面が互いに対向して積層され、前記複数の圧電基
    板が固着手段によって互いに固着されていることを特徴
    とする圧電トランス。
  2. 【請求項2】前記複数の圧電基板のそれぞれの前記一次
    側領域が前記複数の圧電基板の他の圧電基板の振動を増
    大すべく振動するように、前記複数の圧電基板のそれぞ
    れの前記一次側領域が所定の方向にそれぞれ分極される
    と共に前記複数の圧電基板のそれぞれの一次側電極と前
    記複数の圧電基板の他の圧電基板の一次側電極とが所定
    の接続状態に電気的に接続可能とされていることを特徴
    とする請求項1記載の圧電トランス。
  3. 【請求項3】前記複数の圧電基板が互いに実質的に同一
    構造であり、前記複数の圧電基板のそれぞれに設けられ
    る前記一次側電極も前記複数の圧電基板間でそれぞれ互
    いに実質的に同一構造であり、前記複数の圧電基板のそ
    れぞれの一次側領域には前記複数の圧電基板の他の圧電
    基板の一次側領域を積層し、前記複数の圧電基板のそれ
    ぞれの二次側領域には前記複数の圧電基板の他の圧電基
    板の二次側領域を積層し、前記複数の圧電基板の互いに
    対応する一次側電極同士をそれぞれ電気的に並列に接続
    したことを特徴とする請求項1または2記載の圧電トラ
    ンス。
  4. 【請求項4】第1の方向において互いに対向する第1の
    主面と第2の主面とをそれぞれ有する複数の圧電基板が
    前記第1の方向に積層されると共に固着手段によって互
    いに固着された圧電トランスであり、前記圧電トランス
    が前記第1の主面および前記第2の主面が延在する所定
    の一方向である第2の方向の縦振動共振モードを利用す
    る圧電トランスであって、前記共振モードが、前記第2
    の方向に少なくとも1波長以上の応力分布が存在する共
    振モードである圧電トランスにおいて、 前記複数の圧電基板のそれぞれが前記第2の方向におい
    て互いに離間する第1の一次側領域と第2の一次側領域
    と二次側領域とを少なくとも有し、 前記第1の一次側領域が前記第2の方向において前記共
    振時の前記応力分布のほぼ半波長の長さを有し前記共振
    時に前記第2の方向において正または負のうちいずれか
    一つの応力が生じる領域であり、前記第1の一次側領域
    の前記第1の主面および第2の主面には第1の一次側電
    極および第2の一次側電極がそれぞれ互いに対向して設
    けられ、前記第1の一次側領域の前記第1の一次側電極
    と前記第2の一次側電極間が前記第1の主面と前記第2
    の主面間の前記第1の方向の所定の方向に分極され、 前記第2の一次側領域が前記第2の方向において前記共
    振時の前記応力分布の半波長以下の長さを有し前記共振
    時に前記第2の方向において正または負のうちいずれか
    一つの応力が生じる領域であり、前記第2の一次側領域
    の前記第1の主面および前記第2の主面に第3の一次側
    電極および第4の一次側電極がそれぞれ互いに対向して
    設けられ、前記第2の一次側領域の前記第3の一次側電
    極と前記第4の一次側電極間が前記第1の方向の所定の
    方向に分極され、 前記複数の圧電基板のそれぞれの前記第1の一次側領域
    が前記第1の方向に互いに積層され、前記複数の圧電基
    板のそれぞれの前記第2の一次側領域が前記第1の方向
    に互いに積層され、前記複数の圧電基板のそれぞれの前
    記二次側領域が前記第1の方向に互いに積層され、 前記複数の圧電基板のそれぞれにおいては、前記第1の
    一次側領域および前記第2の一次側領域のいずれの一方
    も前記第1の一次側領域および前記第2の一次側領域の
    他方の領域によって励振される共振を増大すべく振動す
    るように、前記共振時に前記第1の一次側領域と前記第
    2の一次側領域とにそれぞれ生じる応力の方向に応じて
    前記第1の一次側領域と前記第2の一次側領域とが前記
    第1の方向の所定の方向にそれぞれ分極されていると共
    に前記第3の一次側電極および前記第4の一次側電極と
    前記第1の一次側電極および前記第2の一次側電極とが
    所定の接続状態に電気的に接続可能とされており、 前記複数の圧電基板間においては、前記複数の圧電基板
    のそれぞれの前記第1および第2の一次側領域がそれぞ
    れ前記複数の圧電基板の他の圧電基板の前記第1および
    第2の一次側領域によって励振される共振を増大すべく
    振動するように、前記共振時に前記複数の圧電基板のそ
    れぞれの前記第1の一次側領域と前記第2の一次側領域
    とにそれぞれ生じる応力の方向に応じて前記複数の圧電
    基板のそれぞれの前記第1の一次側領域と前記第2の一
    次側領域とが前記第1の方向の所定の方向にそれぞれ分
    極されていると共に前記複数の圧電基板のそれぞれの前
    記第1乃至第4の一次側電極と前記複数の圧電基板の他
    の圧電基板の前記第1乃至第4の一次側電極とが所定の
    接続状態に電気的に接続可能とされていることを特徴と
    する圧電トランス。
  5. 【請求項5】第1の方向において互いに対向する第1の
    主面と第2の主面とをそれぞれ有する複数の圧電基板が
    前記第1の方向に積層されると共に固着手段によって互
    いに固着された圧電トランスにおいて、 前記第1の主面および前記第2の主面が延在する一方向
    を第2の方向とし、前記複数の圧電基板のそれぞれが、
    前記第2の方向を分割する第1の一次側領域、第2の一
    次側領域および二次側領域を少なくとも有し、 前記複数の圧電基板のそれぞれの前記第1の一次側領域
    は前記圧電基板の前記第2の方向の長さのほぼ1/n
    (nは2以上の整数である。)の長さを有し、前記第1
    の一次側領域の前記第1の主面および第2の主面に第1
    の一次側電極および第2の一次側電極がそれぞれ互いに
    対向して設けられ、前記第1の一次側領域の前記第1の
    一次側電極と前記第2の一次側電極間が前記第1の主面
    と前記第2の主面間の前記第1の方向の所定の方向に分
    極され、 前記複数の圧電基板のそれぞれの前記第2の一次側領域
    は、前記圧電基板の前記第2の方向の長さの1/n以下
    の長さを有し、前記第2の一次側領域の前記第1の主面
    および前記第2の主面に第3の一次側電極および第4の
    一次側電極がそれぞれ互いに対向して設けられ、前記第
    2の一次側領域の前記第3の一次側電極と前記第4の一
    次側電極間が前記第1の方向の所定の方向に分極されて
    おり、 前記複数の圧電基板のそれぞれにおいては前記第3の一
    次側電極および前記第4の一次側電極と前記第1の一次
    側電極および前記第2の一次側電極とが所定の接続状態
    に電気的に接続され、 前記複数の圧電基板間においては、前記複数の圧電基板
    のそれぞれの前記第1乃至前記第4の一次側電極が前記
    複数の圧電基板の他の圧電基板の前記第1乃至第4の一
    次側電極と所定の接続状態に電気的に接続されているこ
    とを特徴とする圧電トランス。
  6. 【請求項6】前記複数の圧電基板は互いに実質的に同一
    構造であり、前記複数の圧電基板のそれぞれに設けられ
    る前記第1乃至第4の一次側電極も前記複数の圧電基板
    の他の圧電基板にそれぞれ設けられる前記第1乃至第4
    の一次側電極とそれぞれ互いに実質的に同一構造であ
    り、前記複数の圧電基板間で互いに対応する第1乃至第
    4の一次側電極同士をそれぞれ電気的に並列に接続した
    ことを特徴とする請求項4または5記載の圧電トラン
    ス。
  7. 【請求項7】隣接する2つの圧電基板の前記第1の主面
    同士を向かい合わせ、前記隣接する2つの圧電基板の前
    記第1の一次側電極同士を向かい合わせると共に接続
    し、前記隣接する2つの圧電基板の前記第3の一次側電
    極同士を向かい合わせると共に接続したことを特徴とす
    る請求項6記載の圧電トランス。
  8. 【請求項8】前記隣接する2つの圧電基板の一方の前記
    第1の一次側電極と前記第2の一次側電極間の分極方向
    と前記隣接する2つの圧電基板の他方の前記第1の一次
    側電極と前記第2の一次側電極間の分極方向とを前記第
    1の方向において反対とし、前記隣接する2つの圧電基
    板の一方の前記第3の一次側電極と前記第4の一次側電
    極間の分極方向と前記隣接する2つの圧電基板の他方の
    前記第3の一次側電極と前記第4の一次側電極間の分極
    方向とを前記第1の方向において反対としたことを特徴
    とする請求項7記載の圧電トランス。
  9. 【請求項9】前記隣接する2つの圧電基板の前記第1の
    一次側電極と前記隣接する2つの圧電基板の前記第3の
    一次側電極とを共通に接続し、 前記隣接する2つの圧電基板の前記第2の一次側電極と
    前記隣接する2つの圧電基板の前記第4の一次側電極と
    を共通に接続し、 前記隣接する2つの圧電基板の一方の前記第1の一次側
    電極と前記第2の一次側電極間の分極方向と前記隣接す
    る2つの圧電基板の前記一方の前記第3の一次側電極と
    前記第4の一次側電極間の分極方向とを前記第1の方向
    において反対とし、 前記隣接する2つの圧電基板の他方の前記第1の一次側
    電極と前記第2の一次側電極間の分極方向と前記隣接す
    る2つの圧電基板の前記他方の前記第3の一次側電極と
    前記第4の一次側電極間の分極方向とを前記第1の方向
    において反対としたことを特徴とする請求項8記載の圧
    電トランス。
  10. 【請求項10】前記隣接する2つの圧電基板の前記第1
    の一次側電極と前記隣接する2つの圧電基板の前記第4
    の一次側電極とを共通に接続し、 前記隣接する2つの圧電基板の前記第2の一次側電極と
    前記隣接する2つの圧電基板の前記第3の一次側電極と
    を共通に接続し、 前記隣接する2つの圧電基板の一方の前記第1の一次側
    電極と前記第2の一次側電極間の分極方向と前記隣接す
    る2つの圧電基板の前記一方の前記第3の一次側電極と
    前記第4の一次側電極間の分極方向とを前記第1の方向
    において同じとし、 前記隣接する2つの圧電基板の他方の前記第1の一次側
    電極と前記第2の一次側電極間の分極方向と前記隣接す
    る2つの圧電基板の前記他方の前記第3の一次側電極と
    前記第4の一次側電極間の分極方向とを前記第1の方向
    において同じとしたことを特徴とする請求項8記載の圧
    電トランス。
  11. 【請求項11】前記圧電基板の側面であって前記第1の
    方向と前記第2の方向とに共に平行な側面において、向
    かい合う前記第1の一次側電極同士の接続および向かい
    合う前記第3の一次側電極同士の接続をそれぞれ行うこ
    とを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載の圧
    電トランス。
  12. 【請求項12】前記第2の一次側領域が前記第1の一次
    側領域と前記二次側領域との間に設けられていることを
    特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の圧電ト
    ランス。
  13. 【請求項13】前記複数の圧電基板が接着剤によって互
    いに貼り合わせられていることを特徴とする請求項1乃
    至12のいずれかに記載の圧電トランス。
  14. 【請求項14】前記接着剤が前記複数の圧電基板の間に
    設けられていることを特徴とする請求項13記載の圧電
    トランス。
  15. 【請求項15】前記接着剤がエポキシ樹脂であることを
    特徴とする請求項14記載の圧電トランス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6949867B1 (en) * 2002-05-20 2005-09-27 Zippy Technology Corp. Multi-load driver circuit equipped with piezoelectric transformation circuits
JP2009501409A (ja) * 2005-07-14 2009-01-15 ヨット・エー・プラズマコンサルト・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 大気圧プラズマを生成する装置

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