JPH09107135A - 圧電トランス - Google Patents

圧電トランス

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JPH09107135A
JPH09107135A JP7290440A JP29044095A JPH09107135A JP H09107135 A JPH09107135 A JP H09107135A JP 7290440 A JP7290440 A JP 7290440A JP 29044095 A JP29044095 A JP 29044095A JP H09107135 A JPH09107135 A JP H09107135A
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side electrode
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JP7290440A
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Koichi Kanayama
光一 金山
Nobuhiro Maruko
展弘 丸子
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】二次側の接地電位を一次側の接地電位と独立に
設定できる圧電トランスを提供する。 【解決手段】圧電基板10の上面12および下面14に
一次側電極61、62をそれぞれ設け、一次側電極61
と62間の領域cと領域dの圧電基板10の厚み方向の
分極方向を反対とし、二次側領域bを圧電基板10の長
手方向に分極し、二次側領域bの上面12に二次側電極
73、75を設け、二次側領域bの下面14に二次側電
極74、76を設け、二次側電極73、75間および二
次側電極74、76間から出力電力を取り出す。圧電ト
ランス100を1.5波長モードで駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電トランスに関
し、特に液晶ディスプレー(以下、LCDという。)パ
ネルのバックライトに使用される冷陰極管(以下、CF
Lという。)点灯用等に好適に使用される圧電トランス
に関する。
【0002】
【従来の技術】ノート型パーソナルコンピュータなどの
LCDパネルを搭載した携帯機器では、小型化、省消費
電力化が望まれている。このLCDパネルのバックライ
トとして広く用いられているCFLは、点灯開始時には
1kV以上の高電圧を必要とし、また連続点灯している
時には数百V程度の高電圧を必要とする。そのためのト
ランスとして、高昇圧巻線トランスが用いられてきた
が、効率や大きさ等の点で高性能化の限界に近づきつつ
ある。
【0003】近年、このLCDパネル用として、より小
型で高効率を実現できる圧電トランスを用いたCFL点
灯用ユニットが開発された(日経エレクトロニクス、1
994.11.7(No.621)第147頁乃至第1
57頁参照。)。ここで用いられている圧電トランスは
ROSEN型と称される構造である。
【0004】図7は従来のROSEN型圧電トランスの
説明するための図であり、図7Aは斜視図、図7Bは断
面図、図7Cは応力分布を示す図、図7Dは振幅分布を
示す図である。
【0005】直方体状の圧電セラミックス基板10の上
面12の左側(一次側)半分には一次側電極221が設
けられ、一次側電極221と対向して圧電セラミクス基
板10の下面14にも一次側電極222が設けられ、一
次側電極221と一次側電極222の間の圧電セラミッ
クス基板10は上面12と下面14間の厚み方向におい
て分極されている。上面12および下面14と直角な二
次側端面17には二次側電極241が設けられ、一次側
電極221、222と二次側電極241との間の圧電セ
ラミックス基板10は上面12および下面14の延在方
向である長手方向において分極されている。電源200
の一端は接続部231を介して一次側電極221と接続
され、他端は接続部232を介して一次側電極222と
接続されている。二次側電極241は負荷としてのCF
L300の一端に接続され、CFL300の他端は接続
点232を介して一次側電極222に接続されている。
【0006】電源200から一次側電極221、222
に電圧が印加されると、左半分では、厚み方向に電界が
加わり、分極方向とは垂直方向に変位する圧電横効果で
長手方向の縦振動が励振されて、圧電トランス100全
体が振動する。さらに右半分では、長手方向に機械的歪
みが生じ、分極方向に電位差が発生する圧電縦効果によ
り、二次側電極241から一次側電極221、222間
に印加された一次電圧と同じ周波数の電圧が取り出され
る。圧電トランス100の共振周波数に等しい周波数の
駆動電圧を一次側電極221、222に印加すると、非
常に高い昇圧比を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の圧電トランス100では、一次側の接地と二次
側の接地は共通であったので、回路設計の自由度が制限
されていた。
【0008】従って、本発明の目的は、二次側の接地電
位を一次側の接地電位と独立に設定できる圧電トランス
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第1の
主面と前記第1の主面と対向する第2の主面とを有する
圧電基板を備え、前記第1の主面の一辺が延在する方向
である第1の方向の前記圧電基板の縦振動共振モードを
利用する圧電トランスにおいて、前記共振モードが、前
記第1の方向に少なくとも1波長以上の応力分布が存在
する共振モードであり、前記圧電基板が前記第1の方向
において第1の一次側領域と第2の一次側領域と二次側
領域とを有し、前記第1の一次側領域と前記第2の一次
側領域と前記二次側領域が互いに異なる領域であり、前
記第1の一次側領域が、前記第1の方向において前記共
振時の前記応力分布の半波長の長さを有し前記共振時に
前記第1の方向において正または負のうちいずれか一つ
の応力が生じる前記圧電基板の第1の所定の領域であっ
て、前記第1の一次側領域の前記第1の主面および第2
の主面に第1の一次側電極および第2の一次側電極がそ
れぞれ互いに対向して設けられ、前記第1の一次側領域
の前記第1の一次側電極と前記第2の一次側電極間が前
記第1の主面と前記第2の主面間の厚み方向において分
極され、前記第2の一次側領域が、前記第1の方向にお
いて前記共振時の前記応力分布の半波長以下の長さを有
し前記共振時に前記第1の方向において正または負のう
ちいずれか一つの応力が生じる前記圧電基板の第2の所
定の領域であって、前記圧電基板の前記第2の一次側領
域の前記第1の主面および前記第2の主面に第3の一次
側電極および第4の一次側電極がそれぞれ互いに対向し
て設けられ、前記第1および第2の一次側電極によって
励振される前記共振をさらに増大すべく前記第2の一次
側領域が振動するように、前記共振時に前記第2の一次
側領域に生じる応力の方向に応じて、前記第2の一次側
領域の前記第3の一次側電極と前記第4の一次側電極間
が前記厚み方向の所定の方向に分極されていると共に前
記第3の一次側電極および前記第4の一次側電極と前記
第1の一次側電極および前記第2の一次側電極とが所定
の接続状態に電気的に接続され、前記二次側領域に、前
記第1の方向において互いに対向する第1の二次側電極
と第2の二次側電極とが少なくとも設けられ、前記二次
側領域の少なくとも前記第1の二次側電極と第2の二次
側電極間が前記第1の方向において分極されていること
を特徴とする圧電トランスが提供される。
【0010】本発明においては、二次側領域に、第1の
方向において互いに対向する第1の二次側電極と第2の
二次側電極とが少なくとも設けられ、二次側領域の少な
くとも第1の二次側電極と第2の二次側電極間が第1の
方向において分極されているから、一次側領域によって
励振される第1の方向の縦振動によって第1の二次側電
極と第2の二次側電極間に第1の方向に機械的歪みが生
じ、分極方向に電位差が発生する圧電縦効果により、第
1の二次側電極と第2の二次側電極とにより出力電力を
取り出すことができる。
【0011】そして、このように出力電力を第1の二次
側電極と第2の二次側電極とにより取り出すことができ
るから、二次側においては一次側と接地電位を共通にし
なくてもよくなる。その結果、一次側の回路と、二次側
の回路とを直流的に分離することが可能となり、二次側
に一次側とは独立したアース電極をそれぞれ形成して一
次側のアースと二次側のアースとを絶縁でき、また、二
次側をアースせずにフロートすることも可能となり、耐
ノイズ性も向上する。これに対して、図7に示した従来
の圧電トランスでは、一次側および二次側のアース電極
が共に一次電極222であるので、一次側の回路と、二
次側の回路とを直流的に分離することができなかった。
【0012】また、本発明においては、圧電基板の第1
の方向において共振時の応力分布の半波長の長さを有し
共振時にこの第1の方向において正または負のうちいず
れか一つの応力が生じる圧電基板の第1の一次側領域の
第1の主面および第2の主面に第1の一次側電極および
第2の一次側電極をそれぞれ互いに対向して設け、ま
た、第1の方向において共振時の応力分布の半波長以下
の長さを有し共振時に第1の方向において正または負の
うちいずれか一つの応力が生じる圧電基板の第2の一次
側領域の第1の主面および第2の主面にも第3の一次側
電極および第4の一次側電極をそれぞれ互いに対向して
設けているから、一次側の電極面積がより大きくなっ
て、圧電トランスの入力インピーダンスが小さくなって
いる。その結果、圧電トランスに電源から電気エネルギ
ーが供給されやすくなる。
【0013】さらに、本発明においては、第1の一次側
領域は、圧電基板の第1の方向において共振時の応力分
布の半波長の長さを有し共振時に第1の方向において正
または負のいずれか一つの応力が生じる圧電基板の領域
であり、この第1の一次側領域の第1の一次側電極と第
2の一次側電極間が第1の主面と第2の主面間の厚み方
向において分極され、また、第2の一次側領域の第1の
方向の長さは共振時の応力分布の半波長以下の長さであ
り、この第2の一次側領域においては、共振時に第1の
方向において正または負のおよび第2の主面方向のいず
れか一つの方向のみの応力が生じ、そして、この第2の
一次側領域には、第1の一次側領域の第1および第2の
一次側電極によって励振される共振をさらに増大すべく
第2の一次側領域が振動するように、共振時に第2の一
次側領域に生じる応力の方向に応じて、第2の一次側領
域を厚み方向において所定の方向に分極していると共に
第3の一次側電極および第4の一次側電極と第1の一次
側電極および前記第2の一次側電極とを所定の接続状態
に電気的に接続しているから、この第2の一次側領域に
よって共振がさらに増大され、一次側において入力の電
気エネルギーをより効率よく機械的な弾性エネルギーに
変換できる。
【0014】このように、本発明のような第2の一次側
領域を設けることによって、圧電トランスの入力インピ
ーダンスが小さくなって、圧電トランスに電源から電気
エネルギーが供給されやすくなり、また、一次側におい
て入力の電気エネルギーをより効率よく機械的な弾性エ
ネルギーに変換できようになるから、圧電トランスの実
効的な昇圧比を大きくできる。
【0015】なお、この第2の一次側領域を、第1の一
次側領域の第1および第2の一次側電極によって励振さ
れる共振をさらに増大すべく振動するようにするには、
共振時に第2の一次側領域に生じる応力の方向が共振時
に第1の一次側領域に生じる応力の方向と反対である場
合には、第2の一次側領域の第3の一次側電極と第4の
一次側電極間の分極方向を、第1の一次側領域の第1の
一次側電極と第2の一次側電極間の分極方向と反対とす
ると共に、第3の一次側電極および第1の一次側電極を
電気的に接続し、第4の一次側電極および第2の一次側
電極を電気的に接続することが好ましい。
【0016】また、この第2の一次側領域を、第1の一
次側領域の第1および第2の一次側電極によって励振さ
れる共振をさらに増大すべく振動するようにするには、
共振時に第2の一次側領域に生じる応力の方向が共振時
に第1の一次側領域に生じる応力の方向と反対である場
合には、好ましくは、第2の一次側領域の第3の一次側
電極と第4の一次側電極間の分極方向を、第1の一次側
領域の第1の一次側電極と第2の一次側電極間の分極方
向と同じとすると共に、第3の一次側電極および第2の
一次側電極を電気的に接続し、第4の一次側電極および
第1の一次側電極を電気的に接続する。
【0017】また、この第2の一次側領域を、第1の一
次側領域の第1および第2の一次側電極によって励振さ
れる共振をさらに増大すべく振動するようにするには、
共振時に第2の一次側領域に生じる応力の方向が共振時
に第1の一次側領域に生じる応力の方向と同じ場合に
は、第2の一次側領域の第3の一次側電極と第4の一次
側電極間の分極方向を、第1の一次側領域の第1の一次
側電極と第2の一次側電極間の分極方向と同じとすると
共に、第3の一次側電極および第1の一次側電極を電気
的に接続し、第4の一次側電極および第2の一次側電極
を電気的に接続することが好ましい。
【0018】さらに、圧電基板に、前記第1の一次側領
域、第2の一次側領域および二次側領域とは異なる領域
である第3の一次側領域をさらに設け、この第3の一次
側領域を、第1の方向において共振時の応力分布の半波
長以下の長さを有し共振時に第1の一次側領域に生じる
応力の方向と同じ方向のみの応力が共振時に生じる圧電
基板の所定の第3の領域とし、圧電基板の第3の一次側
領域の第1の主面および第2の主面に第5の一次側電極
および第6の一次側電極をそれぞれ互いに対向して設
け、第3の一次側領域の第5の一次側電極と第6の一次
側電極間の分極方向を、第1の一次側領域の第1の一次
側電極と第2の一次側電極間の分極方向と同とし、第5
の一次側電極および第1の一次側電極を電気的に接続
し、第6の一次側電極および第2の一次側電極を電気的
に接続することにより、第1の一次側領域の第1および
第2の一次側電極によって励振される共振をより一層増
大することができる。
【0019】この第2の一次側領域は、好ましくは、第
1の一次側領域と二次側領域との間に位置している。
【0020】また、圧電基板が第3の一次側領域を有す
る場合には、好ましくは、第2の一次側領域および第3
の一次側領域は、第1の一次側領域と二次側領域との間
に位置している。
【0021】また、本発明によれば、第1の主面と、前
記第1の主面と対向する第2の主面と、前記第1の主面
の一辺が延在する方向である第1の方向と直交する第1
の端面および第2の端面とを有する実質的に直方体状の
圧電基板を備え、前記圧電基板の前記第1の方向の縦振
動共振モードを利用する圧電トランスにおいて、第1お
よび第2の一次側電極が前記圧電基板の前記第1の主面
および前記第2の主面上に前記第1の端面から前記第1
の端面と前記第2の端面との間の距離の約1/3の長さ
の距離の位置まで前記第1の方向においてそれぞれ延在
して設けられ、第3および第4の一次側電極が前記圧電
基板の前記第1の主面および前記第2の主面上に、前記
第1の端面から前記第1の端面と前記第2の端面との間
の距離の約1/3の長さの距離の位置から、前記第1の
端面から前記第1の端面と前記第2の端面との間の距離
の約2/3の長さの距離の位置まで、前記第1および第
2の一次側電極と離間して、前記第1の方向においてそ
れぞれ延在して設けられ、前記第1の一次側電極と前記
第2の一次側電極間の前記圧電基板が前記第1の主面と
前記第2の主面間の厚み方向において分極され、前記第
3の一次側電極と前記第4の一次側電極間の前記圧電基
板が前記厚み方向において前記第1の一次側電極と前記
第2の一次側電極間の前記圧電基板の分極方向と同じ方
向に分極され、前記第4の一次側電極および前記第1の
一次側電極が電気的に接続され、前記第3の一次側電極
および前記第2の一次側電極が電気的に接続され、前記
第1の方向において前記第2の端面から前記第1の端面
と前記第2の端面との間の距離の約1/3の長さの距離
の位置までの前記圧電基板のうちの所定領域が二次側領
域であり、前記二次側領域に、前記第1の方向において
互いに対向する第1の二次側電極と第2の二次側電極と
が少なくとも設けられ、前記二次側領域の少なくとも前
記第1の二次側電極と第2の二次側電極間が前記第1の
方向において分極されていることを特徴とする圧電トラ
ンスが提供される。
【0022】この圧電トランスは、第1の端面と第2の
端面との間の第1の方向に1.5波長の応力分布が存在
する圧電トランスに好適に適用され、昇圧比を大きくで
き、さらに、一次側の回路と、二次側の回路とを直流的
に分離することが可能となり、耐ノイズ性も向上する。
【0023】また、本発明によれば、第1の主面と、前
記第1の主面と対向する第2の主面と、前記第1の主面
の一辺が延在する方向である第1の方向と直交する第1
の端面および第2の端面とを有する実質的に直方体状の
圧電基板を備え、前記圧電基板の前記第1の方向の縦振
動共振モードを利用する圧電トランスにおいて、第1お
よび第2の一次側電極が前記圧電基板の前記第1の主面
および前記第2の主面上に前記第1の端面から前記第1
の端面と前記第2の端面との間の距離の約1/3の長さ
の距離の位置まで前記第1の方向においてそれぞれ延在
して設けられ、第3および第4の一次側電極が前記圧電
基板の前記第1の主面および前記第2の主面上に、前記
第1の端面から前記第1の端面と前記第2の端面との間
の距離の約1/3の長さの距離の位置から、前記第1の
端面から前記第1の端面と前記第2の端面との間の距離
の約2/3の長さの距離の位置まで、前記第1および第
2の一次側電極と離間して、前記第1の方向においてそ
れぞれ延在して設けられ、前記第1の一次側電極と前記
第2の一次側電極間の前記圧電基板が前記第1の主面と
前記第2の主面間の厚み方向において分極され、前記第
3の一次側電極と前記第4の一次側電極間の前記圧電基
板が前記厚み方向において前記第1の一次側電極と前記
第2の一次側電極間の前記圧電基板の分極方向と反対方
向に分極され、前記第3の一次側電極および前記第1の
一次側電極が電気的に接続され、前記第4の一次側電極
および前記第2の一次側電極が電気的に接続され、前記
第1の方向において前記第2の端面から前記第1の端面
と前記第2の端面との間の距離の約1/3の長さの距離
の位置までの前記圧電基板のうちの所定領域が二次側領
域であり、前記二次側領域に、前記第1の方向において
互いに対向する第1の二次側電極と第2の二次側電極と
が少なくとも設けられ、前記二次側領域の少なくとも前
記第1の二次側電極と第2の二次側電極間が前記第1の
方向において分極されていることを特徴とする圧電トラ
ンスが提供される。
【0024】この圧電トランスは、第1の端面と第2の
端面との間の第1の方向に1.5波長の応力分布が存在
する圧電トランスに好適に適用され、昇圧比を大きくで
き、さらに、一次側の回路と、二次側の回路とを直流的
に分離することが可能となり、耐ノイズ性も向上する。
【0025】また、本発明によれば、第1の主面と前記
第1の主面と対向する第2の主面とを有する圧電基板を
備え、前記第1の主面の一辺が延在する方向である第1
の方向の前記圧電基板の縦振動共振モードを利用する圧
電トランスにおいて、前記共振モードが、前記第1の方
向に少なくとも1波長以上の応力分布が存在する共振モ
ードであり、前記圧電基板が前記第1の方向において一
次側領域と二次側領域とを有し、前記一次側領域と前記
二次側領域が互いに異なる領域であり、前記一次側領域
の前記第1および前記第2の主面の所定領域に第1の一
次側電極および第2の一次側電極がそれぞれ互いに対向
して設けられ、前記第1の一次側電極と前記第2の一次
側電極間の前記圧電基板が前記第1の主面と前記第2の
主面間の厚み方向において分極され、前記二次側領域
に、前記第1の方向において互いに対向する第1の二次
側電極と第2の二次側電極とが少なくとも設けられ、前
記二次側領域の少なくとも前記第1の二次側電極と第2
の二次側電極間が前記第1の方向において分極されてい
ることを特徴とする圧電トランスが提供される。
【0026】この圧電トランスにおいても、一次側の回
路と、二次側の回路とを直流的に分離することが可能と
なり、耐ノイズ性も向上する。
【0027】上記各圧電トランスにおいて、第1の二次
側電極を、圧電トランスの共振モードにおける振動の第
1の方向の節の位置に設けることにより、圧電トランス
の第1の方向の振動を阻害せずに、二次側の電気的接続
および機械的支持が容易にできるようになる。
【0028】また、第1および第2の二次側電極間の二
次側領域が、第1の方向において共振時の応力分布の半
波長以下の長さを有し共振時に第1の方向において正ま
たは負のうちいずれか一つの応力が生じる圧電基板の領
域である場合には、第1および第2の二次側電極間にさ
らに第3の二次側電極を第1および第2の二次側電極と
第1の方向において対向して設け、第1の二次側電極と
第3の二次側電極間の圧電基板を第1の方向において分
極し、第2の二次側電極と第3の二次側電極間の圧電基
板を第1の方向において第1の二次側電極と第3の二次
側電極間の分極方向と反対方向に分極し、第1および第
2の二次側電極と、第3の二次側電極との間で出力電力
を取り出せるようにすることにより、単に二次側領域に
第1および第2の二次側電極を設けて第1および第2の
二次側電極間を第1の方向のいずれか一方向に分極した
場合と比較して、二次側電極間の距離が短くなり、電極
面積が2倍となるので、二次側の静電容量が2倍以上と
なり、出力インピーダンスが1/2以下となる。このよ
うに圧電トランスの出力インピーダンスが小さくなる
と、圧電トランスの二次側電極に接続されている負荷に
印加される電圧がその分大きくなる。
【0029】さらに、このように、第3の二次側電極を
第1および第2の二次側電極間に設けることによって、
第1および第2の二次側電極間を分極する場合には、二
次側領域に第1および第2の二次側電極を設けて第1お
よび第2の二次側電極間を第1の方向のいずれか一方向
に分極した場合と比較して、二次側の電極間の距離が短
くなり、分極の際に印加する絶対電圧が小さくなる。そ
の結果、高圧の対策が容易となり、分極用の電源もより
低圧のものを使用できるようになる。
【0030】また、上記本発明の圧電トランスにおける
第1の方向において互いに対向する第1の二次側電極と
第2の二次側電極とが少なくとも設けられた二次側領域
を、第1の方向において対向する複数の二次側電極が設
けられた二次側領域とし、少なくとも複数の二次側電極
間の圧電基板を第1の方向において分極することによっ
て、複数の二次側電極のうち第1の方向において対向す
る所定の2以上の二次側電極から出力電力を取り出せる
ようにすることもできる。
【0031】また、第1の方向において対向する複数の
二次側電極のうち第1の方向において対向する第1の所
定の2以上の二次側電極から第1の出力電力を取り出
し、複数の二次側電極のうち第1の所定の2以上の二次
側電極とは異なる第2の所定の2以上の二次側電極であ
って第1の方向において対向する第2の所定の2以上の
二次側電極から第2の出力電力を取り出すようにするこ
ともできる。
【0032】第1の方向において対向する複数の二次側
電極を、圧電基板の第1の主面と第2の主面の両主面に
設けることもできる。
【0033】第1の方向において対向する複数の二次側
電極を、第1の方向とは垂直な第2の方向に複数列設け
ることもできる。
【0034】圧電トランスの共振モードにおける振動の
第1の方向の節の位置に圧電トランスの支持部を設ける
ことが好ましい。このようにすれば、圧電トランスの支
持部を設けても、圧電トランスの振動の阻害が抑制さ
れ、変換効率の低下を防止できる。
【0035】また、圧電トランスの共振モードにおける
振動の第1の方向の節の位置に圧電トランスへの電気的
接続点を設けることが好ましい。このようにすれば、圧
電トランスへの電気的接続点を設けても、圧電トランス
の振動の阻害が抑制され、変換効率の低下を防止でき
る。
【0036】本発明の圧電トランスは、冷陰極管点灯用
圧電トランスとして好ましく使用される。
【0037】本発明の圧電トランスはインバーターに好
適に組み込まれる。
【0038】また、本発明の圧電トランスは、液晶ディ
スプレーに好適に組み込まれる。
【0039】さらに、また、本発明の圧電トランスは、
ブラウン管の偏向高圧回路や、複写機、FAX等の高電
圧発生回路にも好適に使用される。
【0040】なお、本発明において圧電基板として使用
する圧電材料としては、例えば、PZT系、あるいは、
PbTiO3 などのPbTiO3 系の圧電セラミックス
が用いられる。PZT系セラミックスとしては、例え
ば、PZT、Pb(Ni1/3 Nb2/3 )O3 −Pb(Z
1/3 Nb2/3 )O3 −PbTiO3 −PbZrO3
のセラミックスが挙げられる。
【0041】また本発明において用いられる電極材料と
しては、Ag、Ag−Pdなどが挙げられる。
【0042】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0043】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態の圧電トランス100を説明するための
図であり、図1Aは斜視図、図1Bは断面図、図1Cは
応力分布を示す図、図1Dは振幅分布を示す図である。
【0044】図1A、Bに示すように、直方体状の圧電
セラミックス基板10の上面12の左側2/3の領域に
は一次側電極61が設けられ、一次側電極61と対向し
て圧電セラミックス基板10の下面14にも一次側電極
62が設けられ、一次側電極61と一次側電極62との
間(一次側領域a)の圧電セラミックス基板10は上面
12と下面14間の厚み方向において分極されている。
ただし、一次側端面16と一次側端面16から圧電セラ
ミックス基板10の長手方向の長さの1/3の距離のと
ころとの間(領域c)の圧電セラミックス基板10は下
向きに分極され、一次側端面16から圧電セラミックス
基板10の長手方向の長さの1/3の距離のところと一
次側端面16から圧電セラミックス基板10の長手方向
の長さの2/3の距離のところとの間(領域d)の圧電
セラミックス基板10は上向きに分極され、領域cの圧
電セラミックス基板10の分極と領域dの圧電セラミッ
クス基板10の分極とは互いに反対方向である。
【0045】圧電セラミックス基板10の一次側端面1
6から圧電セラミックス基板10の長手方向の長さの2
/3の距離のところと二次側端面17との間(二次側領
域b)の圧電セラミックス基板10は、上面12が延在
する平面および下面14が延在する平面と平行な方向で
ある圧電セラミックス基板10の長手方向において分極
されている。
【0046】圧電セラミックス基板10の上面12の二
次側の端部上には、二次側電極33が圧電セラミックス
基板10の長手方向とは垂直な幅方向端面18と幅方向
端面19との間に圧電セラミックス基板10の幅方向の
全幅にわたって設けられている。圧電セラミックス基板
10の下面14の二次側の端部上には、二次側電極34
が圧電セラミックス基板10の幅方向端面18と幅方向
端面19との間に圧電セラミックス基板10の幅方向の
全幅にわたって設けられている。
【0047】圧電セラミックス基板10の二次側端面1
7から圧電セラミックス基板10の長手方向の長さの1
/3弱の距離の位置の上面12上には、二次側電極31
が圧電セラミックス基板10の幅方向端面18と幅方向
端面19との間に圧電セラミックス基板10の幅方向の
全幅にわたりかつ一次側電極61と離間して設けられて
いる。圧電セラミックス基板10の二次側端面17から
圧電セラミックス基板10の長手方向の長さの1/3弱
の距離の位置の下面14上には、二次側電極32が圧電
セラミックス基板10の幅方向端面18と幅方向端面1
9との間に圧電セラミックス基板10の幅方向の全幅に
わたりかつ一次側電極62と離間して設けられている。
【0048】電源200の一端は接続部71を介して一
次側電極61と接続され、電源200の他端は接続部7
2を介して一次側電極62と接続されている。
【0049】二次側電極31は接続部73を介して負荷
としてのCFL301の一端に接続され、二次側電極3
2も接続部74を介して負荷としてのCFL301の一
端に接続されている。二次側電極33は接続部75を介
してCFL301の他端に接続され、二次側電極34も
接続部76を介して負荷としてのCFL301の他端に
接続されている。
【0050】電源200から一次側電極61、62間に
電圧が印加されると、左側2/3の領域(一次側領域
a)では、厚み方向に電界が加わり、分極方向とは垂直
方向に変位する圧電横効果で長手方向の縦振動が励振さ
れて、圧電トランス100全体が振動する。この圧電ト
ランス100では一次側端面16と2次側端面17との
間に1.5波長の応力分布が存在する共振モードで駆動
を行う。電源200から、このような1.5波長モード
の共振の周波数に等しい周波数の電圧を印加する。圧電
トランス100においては、圧電セラミックス基板10
の一次側端面16および2次側端面17は共に開放され
ているので、圧電セラミックス基板10の長手方向の両
端においては応力が零となり、振幅が最大となる。そし
て、圧電トランス100においては1.5波長モードで
共振させているから、応力分布および振幅分布はそれぞ
れ図1Cおよび図1Dに示すようになる。
【0051】このような1.5波長モードで駆動する
と、振動の節は、圧電セラミックス基板10の一次側端
面16から圧電セラミックス基板10の長手方向の長さ
の1/6の距離のところ(節X)、圧電セラミックス基
板10の一次側端面16から圧電セラミックス基板10
の長手方向の長さの1/2の距離のところ(節Y)およ
び圧電セラミックス基板10の一次側端面16から圧電
セラミックス基板10の長手方向の長さの5/6の距離
のところ(節Z)の3カ所となる。本実施の形態の圧電
トランス100においては、接続部71、72は振動の
節Xに設けられている。
【0052】なお、接続部71〜76は、圧電セラミッ
クス基板10の幅方向の中央部に設けられている。
【0053】本実施の形態の圧電トランス100におい
ては、一次側電極61、62を、一次側端面16から、
この一次側端面16から圧電セラミックス基板10の長
手方向の長さの2/3の距離の位置まで延在させてい
る。従って、一次側の電極面積が大きくなって、その
分、圧電トランス100の入力インピーダンスが小さく
なっている。その結果、圧電トランス100に電源20
0から電気エネルギーが供給されやすくなっている。
【0054】また、領域cの応力は圧電セラミックス基
板10の上面12の方向であるのに対して、領域dの応
力は圧電セラミックス基板10の下面の方向であり、領
域cの応力とは反対方向である。領域cの分極方向は、
領域dの分極方向と反対であるが、電界の印加方向は同
一方向である。従って、電源200から一次側電極6
1、62間に電圧が印加されると、領域dの圧電セラミ
ックス基板10は、電源200から領域cに電圧が印加
されることによって励振される共振をさらに増大するよ
うに振動する。その結果、一次側において電源200か
ら供給される電気エネルギーをより効率よく機械的な弾
性エネルギーに変換できる。
【0055】このように、本実施の形態の圧電トランス
100では、一次側領域aにおいては、領域cの応力と
は反対方向の応力が生じる領域dまで一次側電極61、
62を延在させ、領域cの分極方向を、領域dの分極方
向と異ならせ、電界の印加方向は同一とすることによっ
て、圧電トランス100の入力インピーダンスが小さく
なって、圧電トランス100に電源200から電気エネ
ルギーが供給されやすくなり、また、一次側領域aにお
いて入力の電気エネルギーをより効率よく機械的な弾性
エネルギーに変換できようになるから、圧電トランス1
00の実効的な昇圧比を大きくできる。
【0056】なお、領域cの分極方向と、領域dの分極
方向とを同じとし、領域cの上面12の一次側電極と領
域dの上面12の一次側電極とを離間させ、領域cの下
面14の一次側電極と領域dの下面14の一次側電極と
を離間させ、領域cの上面12の一次側電極と領域dの
下面14の一次側電極とを接続し、領域cの下面14の
一次側電極と領域dの上面12の一次側電極とを接続し
た構造の圧電トランスにおいても、圧電トランスの入力
インピーダンスが小さくなって、圧電トランスに電源か
ら電気エネルギーが供給されやすくなり、また、一次側
領域aにおいて入力の電気エネルギーをより効率よく機
械的な弾性エネルギーに変換できようになるから、圧電
トランスの実効的な昇圧比を大きくでき、本発明はこの
ような一次側の構造の圧電トランスにも好適に適用でき
る。
【0057】さらに、本実施の形態の圧電トランス10
0においては、圧電セラミックス基板10の一次側端面
16から圧電セラミックス基板10の長手方向の長さの
2/3の距離のところと二次側端面17との間(二次側
領域b)の圧電セラミックス基板10が圧電セラミック
ス基板10の長手方向において分極されており、圧電セ
ラミックス基板10の上面12および下面14の二次側
の端部上には、二次側電極33、34がそれぞれ設けら
れており、圧電セラミックス基板10の二次側端面17
から圧電セラミックス基板10の長手方向の長さの1/
3弱の距離の位置の上面12および下面14上には、二
次側電極31、32がそれぞれ設けられているから、一
次側電極61、62間の圧電セラミックス基板10によ
って励振される圧電セラミックス基板10の長手方向の
縦振動によって二次側電極31および32と二次側電極
33および34との間の圧電セラミックス基板10にも
圧電セラミックス基板10の長手方向に機械的歪みが生
じ、分極方向に電位差が発生する圧電縦効果により、二
次側電極31および32と二次側電極33および34と
により出力電力を取り出すことができる。
【0058】そして、このように出力電力を二次側電極
31および32と二次側電極33および34とにより取
り出すことができるから、二次側においては一次側と接
地電位を共通にしなくてもよくなる。その結果、一次側
の回路と、二次側の回路とを直流的に分離することが可
能となり、二次側に一次側とは独立したアース電極をそ
れぞれ形成して一次側のアースと二次側のアースとを絶
縁でき、また、二次側をアースせずにフロートすること
も可能となり、耐ノイズ性も向上する。
【0059】さらに、また、本実施の形態の圧電トラン
ス100おいては、二次側電極31、33を圧電セラミ
ックス基板10の上面12に共に設けているから、一次
側電極61と同じ成膜工程で二次側電極31、33を形
成でき、二次側電極32、34を圧電セラミックス基板
10の下面14に共に設けているから、一次側電極62
と同じ成膜工程で二次側電極32、34を形成できる。
さらに、リードまたはリードフレームとの接続が上面1
2および下面14上のみとなり、リードまたはリードフ
レームの形状が簡略化できる。
【0060】なお、上記本実施の形態では、圧電セラミ
ックス基板10の上面12上に二次側電極31、33を
設け、下面14上に二次側電極32、34を設けたが、
圧電セラミックス基板10の下面14には二次側電極3
2、34を設けず、上面12上のみに二次側電極31、
33を設けてもよく、圧電セラミックス基板10の上面
12には二次側電極31、33を設けず、下面14上の
みに二次側電極32、34を設けてもよい。また、上面
12上に二次側電極31のみを設け下面14上に二次側
電極34のみを設けてもよく、上面12上に二次側電極
33のみを設け下面14上に二次側電極32のみを設け
てもよい。
【0061】また、本実施の形態の圧電トランス100
おいては、一次側電極61、62の接続点71、72を
長手方向の振動の節Xに設けたから、圧電トランス10
0の一次側にリード端子を接続することによって生じる
圧電トランス100の長手方向の振動の阻害を小さくす
ることができる。
【0062】次に、図2を参照して本実施の形態の圧電
トランス100の製造方法を説明する。
【0063】図2A〜図2Dは、本実施の形態の圧電ト
ランス100の製造工程を工程順に示した断面図であ
る。
【0064】まず、図2Aに示すように、スクリーン印
刷法等により圧電セラミックス基板10の領域cの上面
12には一次側電極63を、圧電セラミックス基板10
の領域cの下面14には一次側電極64を、圧電セラミ
ックス基板10の領域dの上面12には一次側電極65
を、圧電セラミックス基板10の領域dの下面14には
一次側電極66を、圧電セラミックス基板10の二次側
領域bの上面12には二次側電極31、33を、圧電セ
ラミックス基板10の二次側領域bの下面14には二次
側電極32、34をそれぞれ形成する。
【0065】その後、図2Bに示すように、一次側電極
63、64を分極用の高圧直流電源41に接続し、ま
た、一次側電極65、66を分極用の他の高圧直流電源
42に接続し、それぞれの高圧直流電源41、42から
それぞれ高電圧を印加することでc領域およびd領域の
厚み方向の分極を行う。
【0066】その後、図2Cに示すように、一次側電極
63〜66を分極用の高圧直流電源43の負極に接続
し、二次側電極33、34を高圧直流電源43の正極に
接続し、高電圧を印加することで、二次側領域bの長手
方向の分極処理を行う。
【0067】その後、導電性ペースト67により一次側
電極63と65とを接続して、図1に示す一次側電極6
1とし、導電性ペースト68により一次側電極64と6
6とを接続して、図1に示す一次側電極62とした。
【0068】なお、導電ペースト67を用いずにリード
線(図示せず。)により一次側電極63と65とを接続
してもよく、また、導電性ペースト68を用いずにリー
ド線(図示せず。)により一次側電極64と66とを接
続してもよい。
【0069】(第2の実施の形態)図3は、本発明の第
2の実施の形態の圧電トランスを説明するための断面図
である。
【0070】上述した第1の実施の形態においては、負
荷としてのCFLを1つとし、二次側電極31、32を
共に負荷としてのCFL301の一端に接続し、二次側
電極33、34を共にCFL301の他端に接続した
が、本実施の形態においては、負荷としてのCFLを2
つとし、二次側電極31を負荷としてのCFL302の
一端に接続し、二次側電極33をCFL302の他端に
接続し、二次側電極32を負荷としてのCFL303の
一端に接続し、二次側電極34をCFL303の他端に
接続して、圧電セラミックス基板10の上面12および
下面14を各々独立させて、負荷としてのCFLを独立
して駆動している点が第1の実施の形態の異なるが他の
点が第1の実施の形態と同様であり、二次側においては
一次側と接地電位を共通にしなくてもよくなって、一次
側の回路と、二次側の回路とを直流的に分離することが
可能となり、二次側に一次側とは独立したアース電極を
それぞれ形成して一次側のアースと二次側のアースとを
絶縁でき、また、二次側をアースせずにフロートするこ
とも可能となり、耐ノイズ性も向上する点も同様であ
る。
【0071】(第3の実施の形態)図4は、本発明の第
3の実施の形態の圧電トランスを説明するための図であ
り、図4Aは斜視図、図4Bは断面図、図4Cは応力分
布を示す図、図4Dは振幅分布を示す図である。
【0072】上述した第2の実施の形態においては、負
荷としてのCFLを2つとし、二次側電極31を負荷と
してのCFL302の一端に接続し、二次側電極33を
CFL302の他端に接続し、二次側電極32を負荷と
してのCFL303の一端に接続し、二次側電極34を
CFL303の他端に接続して、圧電セラミックス基板
10の上面12および下面14を各々独立させて、負荷
としてのCFLを独立して駆動していたが、本実施の形
態においては、負荷としてのCFLを4つとし、二次側
電極31を圧電セラミックス基板10の幅方向において
2分割して二次側電極35および37とし、二次側電極
32を圧電セラミックス基板10の幅方向において2分
割して二次側電極36および38とし、二次側電極33
を圧電セラミックス基板10の幅方向において2分割し
て二次側電極39および41とし、二次側電極34を圧
電セラミックス基板10の幅方向において2分割して二
次側電極40および42とし、二次側電極35を接続部
77を介して負荷としてのCFL304の一端に接続
し、二次側電極39を接続部81を介してCFL304
の他端に接続し、二次側電極37を接続部79を介して
負荷としてのCFL305の一端に接続し、二次側電極
41を接続部83を介してCFL305の他端に接続
し、二次側電極36を接続部78を介して負荷としての
CFL306の一端に接続し、二次側電極40を接続部
82を介してCFL306の他端に接続し、二次側電極
38を接続部80を介して負荷としてのCFL307の
一端に接続し、二次側電極42を接続部84を介してC
FL307の他端に接続して、負荷としての4つのCF
L304〜307をそれぞれ独立して駆動している点が
第2の実施の形態の異なるが他の点が第2の実施の形態
と同様であり、二次側においては一次側と接地電位を共
通にしなくてもよくなって、一次側の回路と、二次側の
回路とを直流的に分離することが可能となり、二次側に
一次側とは独立したアース電極をそれぞれ形成して一次
側のアースと二次側のアースとを絶縁でき、また、二次
側をアースせずにフロートすることも可能となり、耐ノ
イズ性も向上する点も同様である。
【0073】(第4の実施の形態)図5は、本発明の第
4の実施の形態の圧電トランスを説明するための図であ
り、図5Aは斜視図、図5Bは断面図、図5Cは応力分
布を示す図、図5Dは振幅分布を示す図である。
【0074】上述した第2の実施の形態においては、二
次側領域b全体を圧電セラミックス基板10の長手方向
の一方向のみに分極し、負荷としてのCFL302の両
側に二次側電極31および33をそれぞれ接続してCF
L302を駆動し、負荷としてのCFL303の両側に
二次側電極32および34をそれぞれ接続してCFL3
03を駆動しているが、本実施の形態においては、圧電
セラミックス基板10の二次側端面17から圧電セラミ
ックス基板10の長手方向の長さの1/6の距離の位置
の上面12および下面14に圧電セラミックス基板10
の幅方向の全幅にわたって二次側電極43と二次側電極
44とをそれぞれ設け、圧電セラミックス基板10の二
次側端面17から、圧電セラミックス基板10の二次側
端面17から圧電セラミックス基板10の長手方向の長
さの1/6の距離の位置までの圧電セラミックス基板1
0を圧電セラミックス基板10の長手方向であって左方
向に分極し、圧電セラミックス基板10の二次側端面1
7から圧電セラミックス基板10の長手方向の長さの1
/6の距離の位置から、圧電セラミックス基板10の二
次側端面17から圧電セラミックス基板10の長手方向
の長さの1/3の距離の位置までの圧電セラミックス基
板10を圧電セラミックス基板10の長手方向であって
右方向に分極し、二次側電極43を接続部85を介して
負荷としてのCFL308の一端に接続し、二次側電極
31を接続部73を介してCFL308の他端に接続す
ると共に二次側電極33を接続部75を介してCFL3
08の他端に接続し、二次側電極44を接続部86を介
して負荷としてのCFL309の一端に接続し、二次側
電極32を接続部74を介してCFL309の他端に接
続すると共に二次側電極34を接続部76を介してCF
L309の他端に接続している点が第2の実施の形態の
異なるが他の点は第2の実施の形態と同様であり、二次
側においては一次側と接地電位を共通にしなくてもよく
なって、一次側の回路と、二次側の回路とを直流的に分
離することが可能となり、二次側に一次側とは独立した
アース電極をそれぞれ形成して一次側のアースと二次側
のアースとを絶縁でき、また、二次側をアースせずにフ
ロートすることも可能となり、耐ノイズ性も向上する点
も同様である。
【0075】本実施の形態においては、二次側電極3
1、33を共通接続して一方の出力側とし、二次側電極
43を他方の出力側とし、また、二次側電極32、33
を共通接続して一方の出力側とし、二次側電極44を他
方の出力側としているから、二次側電極31、33間か
ら出力を取り出し、二次側電極32、34間から出力を
取り出す第2の実施の形態と比較して、二次側の電極間
の距離が約1/2となり、電極面積が2倍となるので、
二次側の静電容量が約4倍となり、出力インピーダンス
が約1/4となる。このように圧電トランスの出力イン
ピーダンスが小さくなると、圧電トランス100の二次
側電極に接続されている負荷に印加される電圧がその分
大きくなり、より重負荷が駆動できるようになる。
【0076】さらに、このように、二次側電極43を二
次側電極31、33間に設け、二次側電極44を二次側
電極32、34間に設けることによって、二次側電極間
を分極する場合には、単に二次側領域の上面12に二次
側電極31、33を設け、また下面14に二次側電極3
1、33を設けて二次側電極31、33間および二次側
電極32、34間を長手方向の右側または左側のいずれ
か一方向に分極した場合と比較して、二次側電極間の距
離が短くなり、分極の際に印加する絶対電圧が小さくな
る。その結果、高圧の対策が容易となり、分極用の電源
もより低圧のものを使用できるようになる。
【0077】なお、本実施の形態においては、接続点8
5、86は圧電セラミックス基板10の長手方向の振動
の節Zに設けられているから、圧電トランス100の二
次側での支持をこの接続点85、86において行うこと
によって、圧電トランス100の長手方向の振動の阻害
を小さくすることができる。
【0078】(第5の実施の形態)図6は、本発明の第
5の実施の形態の圧電トランスを説明するための図であ
り、図6Aは斜視図、図6Bは断面図、図6Cは応力分
布を示す図、図6Dは振幅分布を示す図である。
【0079】上述した第2の実施の形態においては、圧
電セラミックス基板10の上面12の二次側電極31の
圧電セラミックス基板10の長手方向の配置と、圧電セ
ラミックス基板10の下面14の二次側電極32の圧電
セラミックス基板10の長手方向の配置とを同一とし、
圧電セラミックス基板10の上面12の二次側電極33
の圧電セラミックス基板10の長手方向の配置と、圧電
セラミックス基板10の下面14の二次側電極34の圧
電セラミックス基板10の長手方向の配置とを同一とし
たが、必ずしも、上面12および下面14に設ける二次
側電極の圧電セラミックス基板10の長手方向の配置を
同一とする必要はなく、本実施の形態においては、第2
の実施の形態の二次側電極31に代えて二次側電極43
を圧電セラミックス基板10の二次側端面17から圧電
セラミックス基板10の長手方向の長さの1/6の距離
の位置の上面12上に圧電セラミックス基板10の幅方
向端面18と幅方向端面19との間に圧電セラミックス
基板10の幅方向の全幅にわたって設け、第2の実施の
形態の二次側電極34に代えて二次側電極44を圧電セ
ラミックス基板10の二次側端面17から圧電セラミッ
クス基板10の長手方向の長さの1/6の距離の位置の
下面14上に圧電セラミックス基板10の幅方向端面1
8と幅方向端面19との間に圧電セラミックス基板10
の幅方向の全幅にわたって設け、二次側電極43を接続
部85を介して負荷としてのCFL310の一端に接続
し、二次側電極33を接続部75を介してCFL310
の他端に接続し、二次側電極32を接続部74を介して
負荷としてのCFL311の一端に接続し、二次側電極
44を接続部86を介してCFL311の他端に接続し
ている点が第2の実施の形態の異なるが他の点は第2の
実施の形態と同様であり、二次側においては一次側と接
地電位を共通にしなくてもよくなって、一次側の回路
と、二次側の回路とを直流的に分離することが可能とな
り、二次側に一次側とは独立したアース電極をそれぞれ
形成して一次側のアースと二次側のアースとを絶縁で
き、また、二次側をアースせずにフロートすることも可
能となり、耐ノイズ性も向上する点も同様である。
【0080】なお、本実施の形態においては、接続点8
5、86は圧電セラミックス基板10の長手方向の振動
の節Zに設けられているから、圧電トランス100の二
次側での支持をこの接続点85、86において行うこと
によって、圧電トランス100の長手方向の振動の阻害
を小さくすることができる。
【0081】また、二次側電極43と33との距離が第
2の実施の形態の二次側電極31と33との距離よりも
小さくなり、二次側電極44と32との距離が第2の実
施の形態の二次側電極32と34との距離よりも小さく
なるから、出力電圧は第2の実施の形態よりも小さくな
るが、出力インピーダンスも第2の実施の形態よりも小
さくなるので、第2の実施の形態よりも重負荷を駆動で
きる。
【0082】
【発明の効果】本発明においては、出力電力を第1の二
次側電極と第2の二次側電極とにより取り出すことがで
きるから、二次側においては一次側と接地電位を共通に
しなくてもよくなる。その結果、一次側の回路と、二次
側の回路とを直流的に分離することが可能となり、二次
側に一次側とは独立したアース電極をそれぞれ形成して
一次側のアースと二次側のアースとを絶縁でき、また、
二次側をアースせずにフロートすることも可能となり、
耐ノイズ性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の圧電トランスを説
明するための図であり、図1Aは斜視図、図1Bは断面
図、図1Cは応力分布を示す図、図1Dは振幅分布を示
す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の圧電トランスの製
造方法を説明するための断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の圧電トランスを説
明するための断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の圧電トランスを説
明するための図であり、図4Aは斜視図、図4Bは断面
図、図4Cは応力分布を示す図、図4Dは振幅分布を示
す図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態の圧電トランスを説
明するための図であり、図5Aは斜視図、図5Bは断面
図、図5Cは応力分布を示す図、図5Dは振幅分布を示
す図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態の圧電トランスを説
明するための図であり、図5Aは斜視図、図5Bは断面
図、図5Cは応力分布を示す図、図5Dは振幅分布を示
す図である。
【図7】従来の圧電トランスを説明するための図であ
り、図7Aは斜視図、図7Bは断面図、図7Cは応力分
布を示す図、図7Dは振幅分布を示す図である。
【符号の説明】
10…圧電セラミックス基板 12…上面 14…下面 16…一次側端面 17…二次側端面 18、19…幅方向端面 31〜44…二次側電極 61〜66…一次側電極 67、68…導電性ペースト 71〜86…接続部 100…圧電トランス 200…電源 221、222…一次側電極 231、232…接続部 241…二次側電極 300〜311…冷陰極管(CFL) a…一次側領域 b…二次側領域 c、d、e…領域 S、T、X、Y、Z…振動の節

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の主面と前記第1の主面と対向する第
    2の主面とを有する圧電基板を備え、前記第1の主面の
    一辺が延在する方向である第1の方向の前記圧電基板の
    縦振動共振モードを利用する圧電トランスにおいて、 前記共振モードが、前記第1の方向に少なくとも1波長
    以上の応力分布が存在する共振モードであり、 前記圧電基板が前記第1の方向において第1の一次側領
    域と第2の一次側領域と二次側領域とを有し、前記第1
    の一次側領域と前記第2の一次側領域と前記二次側領域
    が互いに異なる領域であり、 前記第1の一次側領域が、前記第1の方向において前記
    共振時の前記応力分布の半波長の長さを有し前記共振時
    に前記第1の方向において正または負のうちいずれか一
    つの応力が生じる前記圧電基板の第1の所定の領域であ
    って、 前記第1の一次側領域の前記第1の主面および第2の主
    面に第1の一次側電極および第2の一次側電極がそれぞ
    れ互いに対向して設けられ、前記第1の一次側領域の前
    記第1の一次側電極と前記第2の一次側電極間が前記第
    1の主面と前記第2の主面間の厚み方向において分極さ
    れ、 前記第2の一次側領域が、前記第1の方向において前記
    共振時の前記応力分布の半波長以下の長さを有し前記共
    振時に前記第1の方向において正または負のうちいずれ
    か一つの応力が生じる前記圧電基板の第2の所定の領域
    であって、 前記圧電基板の前記第2の一次側領域の前記第1の主面
    および前記第2の主面に第3の一次側電極および第4の
    一次側電極がそれぞれ互いに対向して設けられ、 前記第1および第2の一次側電極によって励振される前
    記共振をさらに増大すべく前記第2の一次側領域が振動
    するように、前記共振時に前記第2の一次側領域に生じ
    る応力の方向に応じて、前記第2の一次側領域の前記第
    3の一次側電極と前記第4の一次側電極間が前記厚み方
    向の所定の方向に分極されていると共に前記第3の一次
    側電極および前記第4の一次側電極と前記第1の一次側
    電極および前記第2の一次側電極とが所定の接続状態に
    電気的に接続され、 前記二次側領域に、前記第1の方向において互いに対向
    する第1の二次側電極と第2の二次側電極とが少なくと
    も設けられ、 前記二次側領域の少なくとも前記第1の二次側電極と第
    2の二次側電極間が前記第1の方向において分極されて
    いることを特徴とする圧電トランス。
  2. 【請求項2】前記共振時に前記第2の一次側領域に生じ
    る応力の方向が前記共振時に前記第1の一次側領域に生
    じる応力の方向と反対であり、 前記第2の一次側領域の前記第3の一次側電極と前記第
    4の一次側電極間の分極方向が、前記第1の一次側領域
    の前記第1の一次側電極と前記第2の一次側電極間の分
    極方向と反対であり、 前記第3の一次側電極および前記第1の一次側電極が電
    気的に接続され、前記第4の一次側電極および前記第2
    の一次側電極が電気的に接続されていることを特徴とす
    る請求項1記載の圧電トランス。
  3. 【請求項3】前記共振時に前記第2の一次側領域に生じ
    る応力の方向が前記共振時に前記第1の一次側領域に生
    じる応力の方向と反対であり、 前記第2の一次側領域の前記第3の一次側電極と前記第
    4の一次側電極間の分極方向が、前記第1の一次側領域
    の前記第1の一次側電極と前記第2の一次側電極間の分
    極方向と同じであり、 前記第3の一次側電極および前記第2の一次側電極が電
    気的に接続され、前記第4の一次側電極および前記第1
    の一次側電極が電気的に接続されていることを特徴とす
    る請求項1記載の圧電トランス。
  4. 【請求項4】前記共振時に前記第2の一次側領域に生じ
    る応力の方向が前記共振時に前記第1の一次側領域に生
    じる応力の方向と同じであり、 前記第2の一次側領域の前記第3の一次側電極と前記第
    4の一次側電極間の分極方向が、前記第1の一次側領域
    の前記第1の一次側電極と前記第2の一次側電極間の分
    極方向と同じであり、 前記第3の一次側電極および前記第1の一次側電極が電
    気的に接続され、前記第4の一次側電極および前記第2
    の一次側電極が電気的に接続されていることを特徴とす
    る請求項1記載の圧電トランス。
  5. 【請求項5】前記圧電基板が、前記第1の一次側領域、
    第2の一次側領域および二次側領域とは異なる領域であ
    る第3の一次側領域をさらに有し、 前記第3の一次側領域が、前記第1の方向において前記
    共振時の前記応力分布の半波長以下の長さを有し前記共
    振時に前記第1の一次側領域に生じる応力の方向と同じ
    方向のみの応力が前記共振時に生じる前記圧電基板の所
    定の第3の領域であって、 前記圧電基板の前記第3の一次側領域の前記第1の主面
    および前記第2の主面に第5の一次側電極および第6の
    一次側電極がそれぞれ互いに対向して設けられ、 前記第3の一次側領域の前記第5の一次側電極と前記第
    6の一次側電極間の分極方向が、前記第1の一次側領域
    の前記第1の一次側電極と前記第2の一次側電極間の分
    極方向と同じであり、 前記第5の一次側電極および前記第1の一次側電極が電
    気的に接続され、前記第6の一次側電極および前記第2
    の一次側電極が電気的に接続されていることを特徴とす
    る請求項2または3記載の圧電トランス。
  6. 【請求項6】前記第2の一次側領域が前記第1の一次側
    領域と前記二次側領域との間に位置していることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載の圧電トラン
    ス。
  7. 【請求項7】前記第2の一次側領域および前記第3の一
    次側領域が前記第1の一次側領域と前記二次側領域との
    間に位置していることを特徴とする請求項5記載の圧電
    トランス。
  8. 【請求項8】第1の主面と、前記第1の主面と対向する
    第2の主面と、前記第1の主面の一辺が延在する方向で
    ある第1の方向と直交する第1の端面および第2の端面
    とを有する実質的に直方体状の圧電基板を備え、前記圧
    電基板の前記第1の方向の縦振動共振モードを利用する
    圧電トランスにおいて、 第1および第2の一次側電極が前記圧電基板の前記第1
    の主面および前記第2の主面上に前記第1の端面から前
    記第1の端面と前記第2の端面との間の距離の約1/3
    の長さの距離の位置まで前記第1の方向においてそれぞ
    れ延在して設けられ、 第3および第4の一次側電極が前記圧電基板の前記第1
    の主面および前記第2の主面上に、前記第1の端面から
    前記第1の端面と前記第2の端面との間の距離の約1/
    3の長さの距離の位置から、前記第1の端面から前記第
    1の端面と前記第2の端面との間の距離の約2/3の長
    さの距離の位置まで、前記第1および第2の一次側電極
    と離間して、前記第1の方向においてそれぞれ延在して
    設けられ、 前記第1の一次側電極と前記第2の一次側電極間の前記
    圧電基板が前記第1の主面と前記第2の主面間の厚み方
    向において分極され、 前記第3の一次側電極と前記第4の一次側電極間の前記
    圧電基板が前記厚み方向において前記第1の一次側電極
    と前記第2の一次側電極間の前記圧電基板の分極方向と
    同じ方向に分極され、 前記第4の一次側電極および前記第1の一次側電極が電
    気的に接続され、前記第3の一次側電極および前記第2
    の一次側電極が電気的に接続され、 前記第1の方向において前記第2の端面から前記第1の
    端面と前記第2の端面との間の距離の約1/3の長さの
    距離の位置までの前記圧電基板のうちの所定領域が二次
    側領域であり、 前記二次側領域に、前記第1の方向において互いに対向
    する第1の二次側電極と第2の二次側電極とが少なくと
    も設けられ、 前記二次側領域の少なくとも前記第1の二次側電極と第
    2の二次側電極間が前記第1の方向において分極されて
    いることを特徴とする圧電トランス。
  9. 【請求項9】第1の主面と、前記第1の主面と対向する
    第2の主面と、前記第1の主面の一辺が延在する方向で
    ある第1の方向と直交する第1の端面および第2の端面
    とを有する実質的に直方体状の圧電基板を備え、前記圧
    電基板の前記第1の方向の縦振動共振モードを利用する
    圧電トランスにおいて、 第1および第2の一次側電極が前記圧電基板の前記第1
    の主面および前記第2の主面上に前記第1の端面から前
    記第1の端面と前記第2の端面との間の距離の約1/3
    の長さの距離の位置まで前記第1の方向においてそれぞ
    れ延在して設けられ、 第3および第4の一次側電極が前記圧電基板の前記第1
    の主面および前記第2の主面上に、前記第1の端面から
    前記第1の端面と前記第2の端面との間の距離の約1/
    3の長さの距離の位置から、前記第1の端面から前記第
    1の端面と前記第2の端面との間の距離の約2/3の長
    さの距離の位置まで、前記第1および第2の一次側電極
    と離間して、前記第1の方向においてそれぞれ延在して
    設けられ、 前記第1の一次側電極と前記第2の一次側電極間の前記
    圧電基板が前記第1の主面と前記第2の主面間の厚み方
    向において分極され、 前記第3の一次側電極と前記第4の一次側電極間の前記
    圧電基板が前記厚み方向において前記第1の一次側電極
    と前記第2の一次側電極間の前記圧電基板の分極方向と
    反対方向に分極され、 前記第3の一次側電極および前記第1の一次側電極が電
    気的に接続され、前記第4の一次側電極および前記第2
    の一次側電極が電気的に接続され、 前記第1の方向において前記第2の端面から前記第1の
    端面と前記第2の端面との間の距離の約1/3の長さの
    距離の位置までの前記圧電基板のうちの所定領域が二次
    側領域であり、 前記二次側領域に、前記第1の方向において互いに対向
    する第1の二次側電極と第2の二次側電極とが少なくと
    も設けられ、 前記二次側領域の少なくとも前記第1の二次側電極と第
    2の二次側電極間が前記第1の方向において分極されて
    いることを特徴とする圧電トランス。
  10. 【請求項10】第1の主面と前記第1の主面と対向する
    第2の主面とを有する圧電基板を備え、前記第1の主面
    の一辺が延在する方向である第1の方向の前記圧電基板
    の縦振動共振モードを利用する圧電トランスにおいて、 前記共振モードが、前記第1の方向に少なくとも1波長
    以上の応力分布が存在する共振モードであり、 前記圧電基板が前記第1の方向において一次側領域と二
    次側領域とを有し、前記一次側領域と前記二次側領域が
    互いに異なる領域であり、 前記一次側領域の前記第1および前記第2の主面の所定
    領域に第1の一次側電極および第2の一次側電極がそれ
    ぞれ互いに対向して設けられ、 前記第1の一次側電極と前記第2の一次側電極間の前記
    圧電基板が前記第1の主面と前記第2の主面間の厚み方
    向において分極され、 前記二次側領域に、前記第1の方向において互いに対向
    する第1の二次側電極と第2の二次側電極とが少なくと
    も設けられ、 前記二次側領域の少なくとも前記第1の二次側電極と第
    2の二次側電極間が前記第1の方向において分極されて
    いることを特徴とする圧電トランス。
  11. 【請求項11】前記第1の二次側電極が、前記圧電トラ
    ンスの共振モードにおける振動の前記第1の方向の節の
    位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至1
    0のいずれかに記載の圧電トランス。
  12. 【請求項12】前記第1および第2の二次側電極間の前
    記二次側領域が、前記第1の方向において前記共振時の
    前記応力分布の半波長以下の長さを有し前記共振時に前
    記第1の方向において正または負のうちいずれか一つの
    応力が生じる前記圧電基板の領域であって、 前記第1および第2の二次側電極間にさらに第3の二次
    側電極が前記第1および第2の二次側電極と前記第1の
    方向において対向して設けられ、 前記第1の二次側電極と前記第3の二次側電極間の前記
    圧電基板が前記第1の方向において分極され、前記第2
    の二次側電極と前記第3の二次側電極間の前記圧電基板
    が前記第1の方向において前記第1の二次側電極と前記
    第3の二次側電極間の分極方向と反対方向に分極され、 前記第1および前記第2の二次側電極と、前記第3の二
    次側電極との間で出力電力を取り出せるようにしたこと
    を特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の圧電
    トランス。
  13. 【請求項13】前記第1の方向において互いに対向する
    前記第1の二次側電極と前記第2の二次側電極とが少な
    くとも設けられた前記二次側領域が、前記第1の方向に
    おいて対向する複数の二次側電極が設けられた前記二次
    側領域であり、 少なくとも前記複数の二次側電極間の前記圧電基板は前
    記第1の方向において分極され、前記複数の二次側電極
    のうち前記第1の方向において対向する所定の2以上の
    二次側電極から出力電力を取り出せるようにしたことを
    特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の圧電ト
    ランス。
  14. 【請求項14】前記第1の方向において対向する前記複
    数の二次側電極のうち前記第1の方向において対向する
    第1の所定の2以上の二次側電極から第1の出力電力を
    取り出し、前記複数の二次側電極のうち前記第1の所定
    の2以上の二次側電極とは異なる第2の所定の2以上の
    二次側電極であって前記第1の方向において対向する前
    記第2の所定の2以上の二次側電極から第2の出力電力
    を取り出すようにしたことを特徴とする請求項13記載
    の圧電トランス。
  15. 【請求項15】前記第1の方向において対向する前記複
    数の二次側電極が、前記圧電基板の前記第1の主面と第
    2の主面の両主面に設けられていることを特徴とする請
    求項13または14記載の圧電トランス。
  16. 【請求項16】前記第1の方向において対向する前記複
    数の二次側電極が、前記第1の方向とは垂直な第2の方
    向に複数列設けられていることを特徴とする請求項13
    乃至15のいずれかに記載の圧電トランス。
  17. 【請求項17】前記圧電トランスの共振モードにおける
    振動の前記第1の方向の節の位置に前記圧電トランスの
    支持部を設けたことを特徴とする請求項1乃至16のい
    ずれかに記載の圧電トランス。
  18. 【請求項18】前記圧電トランスの共振モードにおける
    振動の前記第1の方向の節の位置に前記圧電トランスの
    前記一次側電極への電気的接続点および前記二次側電極
    への電気的接続点をそれぞれ設けたことを特徴とする請
    求項1乃至16のいずれかに記載の圧電トランス。
  19. 【請求項19】前記圧電トランスが冷陰極管点灯用圧電
    トランスであることを特徴とする請求項1乃至18のい
    ずれかに記載の圧電トランス。
  20. 【請求項20】請求項1記載の圧電トランスを組み込ん
    だことを特徴とするインバータ。
  21. 【請求項21】請求項1記載の圧電トランスを組み込ん
    だことを特徴とする液晶ディスプレー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999063603A1 (fr) * 1998-05-29 1999-12-09 Tokin Corporation Transformateur piezo-electrique

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WO1999063603A1 (fr) * 1998-05-29 1999-12-09 Tokin Corporation Transformateur piezo-electrique

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