JP5402801B2 - 燃料供給装置 - Google Patents
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Description
従来より、自動車に搭載される燃料タンク内に設置されるインタンク方式の燃料ポンプを備え、燃料タンクに貯留された燃料をエンジン側部品に供給する燃料供給装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。
この燃料ポンプは、ケース部材の内部にポンプ部およびモータ部を収容している。
ポンプ部は、モータ部により駆動されるインペラ、ポンプ部の燃料吸入部を形成するハウジング、およびポンプ部の燃料吐出部を形成するエンドカバー等を有している。
モータ部は、シャフトの外周に嵌合する電機子コア、およびこの電機子コアに巻装されるコイルを有する電機子(ロータ)、およびポンプ部側に対して反対側に設置された整流子等を有している。
そして、燃料吸入部から吸入された燃料は、ポンプ部で加圧された後に、モータ部を経由してポンプ部(インペラ)とは反対側に設けられている燃料吐出部から外部へ排出される。そして、モータ部には、ターミナルを経由して外部電源から電力が供給される。ターミナルに供給された電力は、ブラシおよび整流子を経由してモータ部のコイルへ供給される。
ここで、ガソリンとアルコールとを任意の割合で混合したアルコール混合燃料またはエタノール100%燃料、つまり高導電性成分(電解質成分)を含む燃料は、通常のガソリンよりも飛躍的に導電率が上がる。
このため、自動車用燃料ポンプ等の燃料系部品は、高濃度アルコール混合燃料の使用による電気化学的な腐食(以下電食と呼ぶ)の対応が必要となる。
ところが、特許文献1に記載の燃料ポンプは、ガソリン燃料用のポンプであるため、正負極ターミナル間の距離が狭く、また、一対の異極ターミナル自体が燃料中に露出しているため、電食が生じ、ひいては正負極ターミナルの導通不良や折損を招くという問題がある。これにより、ガソリン燃料用のポンプを、そのまま、高濃度アルコール混合燃料用の燃料ポンプとして使用することが出来なかった。
そこで、高導電性成分が含まれているアルコール混合燃料での電食を低減するという目的で、既に特許文献2〜4を出願したが、これらの先願では、コネクタ嵌合部の正極ターミナルから負極ターミナルへのリーク電流(漏れ電流)を防止することが出来ないという問題があった。
また、燃料ポンプに対して外部電源側に配置される第2電気コネクタに、一対の第1異極端子に同一極性同士がそれぞれ接続する一対の第2異極端子、およびこれらの第2異極端子を個別に収容する第2ハウジングを設けている。
これによって、第1ハウジングと第2ハウジングとを嵌合し、これらの第1、第2ハウジングを燃料中に浸漬した際に、第1ハウジングまたは第2ハウジングのうちで嵌合相手の内側に嵌合されるハウジングの材質(樹脂)の膨潤(燃料に対する膨潤)によって、第1ハウジングと第2ハウジングとの間の隙間が縮小化、つまり上記隙間が詰められて気密化(液密化)される。
ここで、外部電源(直流電源)から直流電力の供給を受けて駆動力を発生する直流モータ(モータ部)、およびこの直流モータにより駆動されるインペラ(ポンプ部)等により燃料ポンプを構成しても良い。この場合、燃料ポンプには、外部電源(直流電源)から電力供給ラインを経由して供給される電力(電圧)の極性が正極性の正極外部接続端子(正極端子、正極ターミナル)、および極性が負極性の負極外部接続端子(負極端子、負極ターミナル)が設けられる。
請求項3に記載の発明によれば、第1ハウジングまたは第2ハウジングのうちで嵌合相手の内側に嵌合されるハウジングの材質(樹脂)を、第1ハウジングまたは第2ハウジングのうちで嵌合相手の外側に嵌合されるハウジングの材質(樹脂)よりも、温度変化に対する線膨張率が高くなるように設定している。
これによって、第1ハウジングと第2ハウジングとを嵌合し、これらの第1、第2ハウジングを燃料中に浸漬した際に、温度変化(例えば温度上昇)に伴って、第1ハウジングと第2ハウジングとの間の隙間が縮小化、つまり上記隙間が詰められて気密化(液密化)される。
したがって、一対の第1、第2異極端子間におけるリーク電流抑制効果をさらに向上することができるので、アルコール混合燃料等の導電率が高い燃料中に浸漬される一対の第1、第2異極端子における電食を防止することができる。
これにより、同一極性同士の第1、第2異極端子(A)を収容する一方側(例えば正極側)の端子収容室と、第1、第2異極端子(A)とは異なる極性で、且つ同一極性同士の第1、第2異極端子(B)を収容する他方側(例えば負極側)の端子収容室とを隔離できるので、互いに極性の異なる一対の第1、第2異極端子(A、B)を互いに電気的に独立させることができる。したがって、例えば第1、第2異極端子(A)から第1、第2異極端子(B)へのリーク電流を抑制できるので、互いに極性の異なる一対の第1、第2異極端子(A、B)間の電食を防止することができる。
これにより、同一極性同士の第1、第2異極端子(A)を収容する一方側(例えば正極側)の端子収容室の内部と外部とを隔離できるので、例えば第1、第2異極端子(A)から外部(燃料中に浸漬される他の負極側電極等)へのリーク電流を抑制できるので、互いに極性の異なる第1、第2異極端子(A)と外部との間の電食を防止することができる。 請求項6に記載の発明によれば、燃料ポンプに対して外部電源側に配置される第2電気コネクタに、一対の第2異極端子に同一極性同士がそれぞれ接続する一対の異極電線を設けている。そして、一対の第2異極端子に、一対の第1異極端子がそれぞれ接続可能な端子接触部、一対の異極電線の芯線をそれぞれ接続する電線接続部、および一対の異極電線の端末部をそれぞれ保持固定する電線固定部を設けている。
なお、一対のキャビティは、一対の端子収容部のうちの一方側の端子収容部および他方側の端子収容部に設けられている。
また、ゴム栓は、一対の端子収容部の各キャビティに跨がって、一対の異極電線の端末部の各々の外周と一対のキャビティの各々の内壁面との間に形成される隙間をそれぞれシールするように構成しても良い。例えば一対の異極電線の端末部の各々の外周を気密的に取り囲む一対の筒状部を有するゴム栓としても良い。
請求項8に記載の発明によれば、第1ハウジングまたは第2ハウジングのうちで嵌合相手の内側に嵌合されるハウジングに、一対の第2異極端子の各端子接触部、各電線接続部および各電線固定部の周囲を取り囲むように、一対の第2異極端子と一対の異極電線の端末部を個別に収容する一対の端子収容部を設けている。
請求項10に記載の発明によれば、一対の端子収容部は、第1ハウジングと第2ハウジングとを嵌合した際に、一対の端子収容室の各内壁面との間に所定の隙間を隔てて対向配置される外壁面を有している。
これによって、第1ハウジングと第2ハウジングとを嵌合して、一対の端子収容部が一対の端子収容室内にそれぞれ嵌め込まれている場合、第1、第2ハウジングが燃料中に浸漬されると、第1ハウジングまたは第2ハウジングのうちで嵌合相手(一対の端子収容室)の内側に嵌合されるハウジング(一対の端子収容部)の材質(樹脂)の膨潤(燃料に対する膨潤)によって、一対の端子収容室の各内壁面と一対の端子収容部の外壁面との間の隙間が縮小化、つまり上記隙間が詰められて気密化(液密化)される。
したがって、第1ハウジングと第2ハウジングとの間のシール長が長くなり、且つ一対の第1、第2異極端子間の沿面距離が長くなるので、高導電性成分が燃料中に含まれている場合であっても、互いに極性の異なる一対の第1、第2異極端子(A、B)を互いに電気的に独立させることができる。これにより、例えば第1、第2異極端子(A)から第1、第2異極端子(B)へのリーク電流を抑制できるので、互いに極性の異なる一対の第1、第2異極端子(A、B)間の電食を防止することができる。
請求項12に記載の発明によれば、一対の第1、第2異極端子のうちで同一極性同士の第1、第2異極端子(B)とは、極性が負極性同士の第1、第2負極端子のことである。 この場合、一対の端子収容部のうちの他方側(例えば負極側)の端子収容部は、第1、第2負極端子の周囲を取り囲むように設けられる。また、一対の端子収容部のうちの他方側(例えば負極側)の端子収容部は、一対の異極電線のうちの負極電線(第1、第2負極端子に接続する異極電線)の端末部の周囲を取り囲むように設けられる。
本発明は、一対の第1、第2異極端子における電食を防止するという目的を、第1ハウジングまたは第2ハウジングのうちで嵌合相手の内側に嵌合されるハウジングの材質(樹脂)を、第1ハウジングまたは記第2ハウジングのうちで嵌合相手の外側に嵌合されるハウジングの材質(樹脂)よりも、燃料に対する膨潤率が高くなるように設定して、アルコール混合燃料等の導電率が高い燃料中に浸漬される一対の第1、第2異極端子間におけるリーク電流抑制効果を向上することで実現した。
図1ないし図4は本発明の実施例1を示したもので、図1(a)、(b)は燃料ポンプを示した図である。
ここで、燃料タンク内に貯留される燃料は、エタノール等のアルコールとガソリンとを任意の割合で混合した高濃度アルコール混合燃料、バイオエタノールおよびエタノール100%燃料等の導電性の高い成分(高導電性成分)が含まれた燃料である。なお、燃料として低濃度アルコール混合燃料、ガソリンまたはディーゼル油等を用いても構わない。
燃料ポンプは、燃料タンク内において燃料中に浸漬された状態で設置されるインタンク方式の電動フューエルポンプ(直流モータ駆動式の電動ポンプ)である。この燃料ポンプは、外部電源(直流電源)から直流電力の供給を受けて駆動力を発生するモータ部(直流モータ)と、このモータ部により駆動されて吸入した燃料を昇圧するポンプ部(タービンポンプ)とを備えている。また、燃料ポンプは、モータ部の駆動力によってポンプ部を回転させることで、燃料タンク内に貯留されている燃料を吸い上げ(吸入し)高圧で吐出する。
燃料ポンプには、第1電気コネクタが設置されている。この第1電気コネクタは、燃料ポンプの図示上端面からフランジ側に向かって延設された角筒状のコネクタハウジング(第1ハウジング、雌型ハウジング:以下ハウジング1と言う)を有している。そして、第1電気コネクタのハウジング1には、第2電気コネクタの角筒状のコネクタハウジング(第2ハウジング、雄型ハウジング:以下ハウジング2と言う)が嵌合可能となっている。
一対の正負極ターミナル3、4は、互いに並列配置されている。
第2電気コネクタは、ハウジング2の内部に、2つの雌型端子金具(一対の正負極ターミナル5、6)および2つの絶縁電線(一対の正負極リードワイヤ:以下一対の正負極電線7、8と言う)の端末部を収容する2極コネクタ(相手側コネクタ)である。さらに、第2電気コネクタには、ハウジング2と一対の正負極電線7、8との間に形成される隙間を液密的にシール(密閉)するシールゴム9が設置されている。
一対の正負極ターミナル5、6は、互いに並列配置されている。
また、ハウジング2の図示上端部には、シールゴム9の抜け止めを行うコの字状のバックホルダ(キャップ)10が嵌合している。
なお、ハウジング1、2、一対の正負極ターミナル3、4、一対の正負極ターミナル5、6、一対の正負極電線7、8、シールゴム9およびバックホルダ10の詳細は後述する。
また、ハウジング101の回転軸方向の他端側(リヤ側、図示上側)には、ベアリングホルダ106およびエンドカバー107が配置されている。
ポンプ部は、ポンプ吸入口110からポンプ吸入流路111を経由してポンプ室112、113内に吸引した燃料をインペラ103の回転により昇圧し、モータ連通流路(図示せず)を経由してモータ部の内部流路114、115に導入する。モータ部の内部流路114、115を流通した燃料は、モータ連通流路116、ポンプ吐出流路117〜119を経由して、燃料吐出口120からエンジン側部品(デリバリパイプ、インジェクタ)に向けて吐出される。
ポンプハウジングは、ポンプカバー104およびポンプケーシング105等によって構成されている。ポンプカバー104とポンプケーシング105との間に形成される円環状空間には、インペラ103が回転自在に収容されている。インペラ103とポンプカバー104との間には、C字状のポンプ室112が形成されている。また、インペラ103とポンプケーシング105との間には、C字状のポンプ室113が形成されている。
ポンプケーシング105は、合成樹脂または金属材料によって一体的に形成されており、ハウジング101の一端側の内周面に密着した状態で、ハウジング101の一方側の環状段差とポンプカバー104との間に挟み込まれている。このポンプケーシング105には、ポンプ室112、113とモータ部の内部流路114、115とを連通するモータ連通流路が形成されている。
ベアリング123は、ポンプケーシング105の円筒部(軸受保持部)125の貫通孔壁面に圧入固定されている。また、ベアリング124は、ベアリングホルダ106の円筒部(軸受保持部)126の貫通孔壁面に圧入固定されている。
なお、ポンプケーシング105の内周部には、ベアリング123を保持固定する円筒部125が設けられている。
ベアリングホルダ106は、回転軸方向に延びるマグネット係止部(マグネット周方向位置規制部)127、およびブラシホルダ(図示せず)を有している。ブラシホルダの内部には、一対の正負極ブラシ、一対のブラシスプリングが保持されている。
アウトレットパイプ128の内部には、逆止弁が収容されている。この逆止弁は、アウトレットパイプ128の内部に設けられる円環状のバルブシートに対して着座、離脱してポンプ吐出流路118を閉鎖、開放する弁体(バルブ)131、このバルブ131の軸部132を摺動自在に支持するバルブガイド133、バルブ131を閉弁方向に付勢するスプリング134等を有し、燃料吐出口120から吐出された燃料の逆流を防止する。
そして、燃料ポンプの内部が燃料で満たされると、逆止弁はポンプ吐出流路117〜119を開放する。そして、ポンプ部(インペラ103)により昇圧された燃料は、燃料吐出口120から、この燃料吐出口120に接続された配管(図示せず)を経て燃料ポンプの外部(例えばデリバリパイプまたはインジェクタ)へ供給される。
ステータは、円筒状のハウジング101、およびこのハウジング101の内周面において互いに対向する位置に接着剤等により固着された2個の永久磁石(マグネット)141を有している。これらのマグネット141は、2極の界磁極を形成する。また、2個のマグネット141は、ベアリングホルダ106のマグネット係止部127によって係止されることで、各マグネット141の円周方向(モータ周方向)の位置が最適な位置となるように規制されている。
また、コア142の円周方向に隣合う2つのティース間には、コイルを収納する複数のスロットが形成されている。
コイルは、複数のティースの各ティース巻装部の周囲に巻装されて、各スロットに収納される多相の相コイルにより構成されている。各相コイルは、各ティース巻装部の外側にインシュレータを介して巻回されている。
また、コンミテータ143は、一対の正負極ブラシスプリングによりそれぞれ押し付けられている一対の正負極ブラシと接触する。
以上により、コンミテータ143の各セグメントに電気的に接続する一対の正負極ブラシに、一対の異極ターミナル3〜6を経由して直流電源から電流が供給されると、コイル(各相コイル)に電流が流れ、電機子が回転する。
ハウジング1は、エンドカバー107と同じ合成樹脂(例えばPPS)により一体的に形成されている。このハウジング1は、2つのハウジング(第1、第2ハウジング)1、2のうちで嵌合相手(ハウジング2)の外側に嵌合される外側ハウジングを構成している。
一対の端子収容室11、12は、フランジ側に向けて開口している。
端子収容室11は、ハウジング2に設けられる正極側のブロック21、正極ターミナル3、正極ターミナル5および正極電線7を収容する正極側の収容凹部である。
端子収容室12は、ハウジング2に設けられる負極側のブロック22、負極ターミナル4、負極ターミナル6および負極電線8を収容する負極側の収容凹部である。
隔壁は、一対の端子収容室11、12の周囲を周方向に取り囲むことで一対の端子収容室11、12の内部と外部とを隔離する周壁(フード部:以下フード壁13と言う)、およびこのフード壁13の内部空間を一対の端子収容室11、12に区画する仕切り壁14を有している。
ハウジング1の仕切り壁14は、エンドカバー107の上面、つまりモールド樹脂部108の上面からフランジ側への突出量(高さ)が、フード壁13の突出量(高さ)と同じである。仕切り壁14は、一対の端子収容室11、12を電気的に独立させるように区画する隔壁である。
ここで、一対の端子収容室11、12は、各正負極ターミナル3、4の外面との間に嵌合部を隔てて対向する内壁面を有している。また、各端子収容室11、12は、段差16、17よりも開口側(図示上方側)の開口断面積に比べて、段差16、17よりも奥側(図示下方側)の開口断面積の方が狭くなっている。
正極ターミナル3は、第1正極端子(雄型正極端子金具)である。この正極ターミナル3は、エンドカバー107のモールド樹脂部108から図示上方に突出し、第2電気コネクタの正極ターミナル5に挿入される端子挿入部、およびモールド樹脂部108に埋設される正極ブラシ接続部(基部、被保持部)を有している。この正極ブラシ接続部は、ベアリングホルダ106やエンドカバー107に収容保持される正極ブラシ中継部品(正極側チョークコイル、正極側ブラシターミナルおよび正極側ピグテール等)を介して正極ブラシ(いずれも図示せず)に電気的に接続されている。
なお、正極側チョークコイルは設けなくても良い。
なお、負極側チョークコイルは設けなくても良い。
そして、ハウジング2の材質は、ハウジング1の材質よりも、燃料に対する膨潤率が高く設定されている。例えばPPS製のハウジング1の燃料に対する膨潤率が0.14%であるのに対し、POM製のハウジング2の燃料に対する膨潤率は2.9%である。
また、ハウジング2の材質は、ハウジング1の材質よりも、温度変化に対する線膨張率が高く設定されている。例えばPPS製のハウジング1の線膨張率が2.9×10-5/℃であるのに対し、POM製のハウジング2の線膨張率は12×10-5/℃である。
一対のブロック21、22の段差26、27よりも開口側(後方側、図示上方側、燃料ポンプ側に対して反対側(フランジ側))には、段差26、27よりも燃料ポンプ側の肉厚と比べて薄肉の角筒状の周方向壁28が形成されている。
なお、段差26、27は、シールゴム9を係止してシールゴム9の装着位置を決めるための係止部を構成している。
また、一対のブロック21、22間には、第1電気コネクタのハウジング1の仕切り壁14と嵌合可能なスリット29が形成されている。
ブロック22は、負極ターミナル4、6および負極電線8を収容保持する負極側の端子収容部である。
一対のブロック21、22の内部には、各正負極ターミナル5、6の軸線方向の両方向(図示上下方向)に開口するキャビティ31、32が形成されている。
ブロック21のキャビティ31は、正極ターミナル3、5および正極電線7が挿入される正極側の端子収容孔である。
ブロック22のキャビティ32は、負極ターミナル4、6および負極電線8が挿入される負極側の端子収容孔である。
一対のブロック21、22の図示下方側(燃料ポンプ側、エンドカバー107のモールド樹脂部108側)には、相手側の正負極ターミナル3、4の各電線接触部が進入可能な一対の挿通孔36、37が形成されている。一対の挿通孔36、37は、キャビティ31、32に連通するようにブロック21、22の燃料ポンプ側壁部(端面)を貫通して設けられている。また、一対の挿通孔36、37の前面側(モールド樹脂部108に当接する端面側)には、正負極ターミナル3、4をキャビティ31、32の内部に誘導(ガイド)するための傾斜面(前面からキャビティ側に向けて徐々に挿通孔36、37の開口断面積を狭くするガイド面)が形成されている。また、キャビティ31、32の内部は、正負極ターミナル5、6がそれぞれ挿入可能となっている。
バックホルダ10は、一対の正負極電線7、8が貫通する貫通孔41、42が形成され、ゴム栓収容室38、39を閉鎖する閉鎖部、およびこの閉鎖部に連結し、ブロック21、22の外壁面に対向する対向部を有している。この対向部には、ブロック21、22の外壁面に設けられる係合突起(係合部)43、44が嵌合する係合孔45、46、および係合突起43、44が係合する係合壁(被係合部)47、48が設けられている。
また、一対のブロック21、22には、キャビティ31、32内に収容された一対の正負極ターミナル5、6を抜け止め状態に保持するランス49がそれぞれ形成されている。このランス49は、一対のブロック21、22の中央部から燃料ポンプ側に向けて突出する片持ち状に形成され、一対の正負極ターミナル5、6の板厚方向に弾性変形が可能となっている。
一対の正負極ターミナル5、6は、平板状の導電金属板をプレス打ち抜き加工した後に、所定の形状となるように折り曲げ加工して形成されている。一対の正負極ターミナル5、6は、相手側の第1電気コネクタの正負極ターミナル3、4の端子挿入部がそれぞれ接続可能な角筒状の端子接触部51、一対の正負極電線7、8の各導電芯線をそれぞれ接続する電線接続部52、および一対の正負極電線7、8の端末部を保持固定する電線固定部53等を有している。
一対の正負極ターミナル5、6の各電線接続部52は、一対のかしめ片により構成されて、一対の正負極電線7、8の導電芯線56をかしめ接続している。
一対の正負極ターミナル5、6の各電線固定部53は、一対のかしめ片により構成されて、一対の正負極ターミナル5、6の各端末部をかしめ固着している。
正極電線7は、導体である導電芯線56の周囲が絶縁被覆体(絶縁被膜)で被覆された構造からなる正極絶縁電線である。
負極電線8は、導体である導電芯線56の周囲が絶縁被覆体(絶縁被膜)で被覆された構造からなる負極絶縁電線である。
そして、一対の正負極電線7、8は、絶縁被膜の端部を剥いで導電芯線56を露出させ、この露出された導電芯線56が一対の正負極ターミナル5、6の各電線接続部52に接続される。
シールゴム9は、2つのゴム栓61、62およびこれらのゴム栓61、62を連結する連結部63等により構成されている。
ゴム栓61は、内部に貫通孔64が形成された円筒部を有している。この貫通孔64内には、正極電線7の端末部がゴム栓61をその軸線方向に貫くように挿入される。ゴム栓62は、内部に貫通孔65が形成された円筒部を有している。この貫通孔65内には、負極電線8の端末部がゴム栓62をその軸線方向に貫くように挿入される。
そして、2つのゴム栓61、62等を有するシールゴム9がゴム栓収容室38、39に収容されると、2つのゴム栓61、62の各円筒部の外周側の環状突条部および外周部は、ブロック21、22のキャビティ31、32の後方側(ゴム栓収容室38、39)の内壁面(内周面)に密着する。
これにより、ハウジング2のブロック21の端子収容孔壁面と正極電線7の外周面との間に形成される環状隙間が液密的にシールされる。また、ハウジング2のブロック22の端子収容孔壁面と負極電線8の外周面との間に形成される環状隙間が液密的にシールされる。したがって、一対のブロック21、22の後面で開口したゴム栓収容室38、39からキャビティ31、32内への燃料の浸入が阻止される。
次に、本実施例の燃料ポンプの作動を図1に基づいて簡単に説明する。
そして、燃料タンク内の燃料は、ポンプ吸入口110からポンプ吸入流路111を経由してポンプ室112、113に吸入されて、インペラ103の回転により昇圧される。
そして、昇圧された燃料は、モータ連通流路を経由してモータ部の内部流路114へ吐出され、ハウジング101の内部空間のうちステータ(マグネット141等)と電機子(コア142のティース磁極部)との間に形成される内部流路を通って内部流路115に到達する。内部流路115に到達した燃料は、モータ連通流路116からエンドカバー107内のポンプ吐出流路117〜119へ流入する。
その後、エンドカバー107内のポンプ吐出流路117〜119に流入した燃料は、逆止弁のバルブ131を押し上げ、燃料吐出口120から配管を経てエンジン側部品(デリバリパイプ、インジェクタ)に向けて吐出される。
先ず、一対の正負極電線7、8の端末部を、バックホルダ10に形成された閉鎖部の各貫通孔41、42の軸線方向に貫通させておく。
次に、一対の正負極電線7、8の端末部を、シールゴム9に形成された2つのゴム栓61、62の各貫通孔64、65の軸線方向に貫通させて、一対の正負極電線7、8の端末部の外周に2つのゴム栓61、62の各円筒部を嵌合する。
次に、一対の正負極ターミナル5、6の各電線接続部52および各電線固定部53に、一対の正負極電線7、8の端末部(2つのゴム栓61、62の各円筒部の開口端面よりも燃料ポンプ側に突出している部分)を挿入する。
その後に、一対の正負極ターミナル5、6の各電線接続部52により一対の正負極電線7、8の導電芯線56をかしめ接続することにより、一対の正負極ターミナル5、6の各電線接続部52と一対の正負極電線7、8の導電芯線56との端子電線結線部において、安定した導通状態(電気的な接続)が得られる。
そして、シールゴム9を正規の場所にセットする。シールゴム9に形成された2つのゴム栓61、62の各円筒部の開口端面(燃料ポンプ側端面)を、ゴム栓収容室38、39の奥側に設けられる環状の段差26、27に当接する位置(微小隙間を隔てて対向する位置でも良い)まで進入させる。これにより、ハウジング2の一対のブロック21、22の保持部24、25の各壁面および周方向壁28の内壁面と一対の正負極電線7、8の端末部の外周との間に、シールゴム9に形成された2つのゴム栓61、62の各円筒部が挟み込まれて2つのゴム栓61、62が弾性変形する。そして、2つのゴム栓61、62の弾性復元力によって、ハウジング2の一対のブロック21、22の保持部24、25の各壁面および周方向壁28の内壁面と一対の正負極電線7、8の端末部の外周との間に形成される一対の環状隙間が液密的にシールされる。
そして、ハウジング2のブロック21、22の前面(燃料ポンプ側端面)が、各端子収容室11、12の底面付近に設けられる環状の段差16、17(モールド樹脂部108)に当接する位置(微小隙間を隔てて対向する位置でも良い)まで進入すると、ハウジング2の外壁面に設けられたロックアーム33の係合爪34が、ハウジング1のフード壁13に設けられた係合突起15を乗り越えて、係合突起15に係止される。これにより、両ハウジング1、2が離脱を規制された状態でロック(コネクタ嵌合)される。
その後に、バックホルダ10の対向部の先端が、ブロック21、22の外壁面に設けられる係合突起43、44を乗り越えるまで、バックホルダ10を燃料ポンプ側に押し込む。すると、バックホルダ10の各対向部の先端に設けられる係合壁47、48が係合突起43、44に係止される。これにより、ハウジング1、2とバックホルダ10とが離脱を規制された状態でロック(コネクタ嵌合)される。よって、バックホルダ10の閉鎖部によってゴム栓収容室38、39が閉鎖されるため、ゴム栓収容室38、39に装着されているシールゴム9、つまり2つのゴム栓61、62が抜け止め状態に保持される。
なお、ハウジング1の各端子収容室11、12、ハウジング2の各ブロック21、22、一対の正負極ターミナル3、4および一対の正負極ターミナル5、6によりコネクタ嵌合部が形成される。
以上のように、本実施例のインタンク方式の燃料ポンプを備えた燃料供給装置においては、一対の正負極ターミナル3、4と一対の正負極ターミナル5、6とが導通状態(正規の状態)となるように、燃料ポンプ側コネクタである第1電気コネクタとフランジ側(相手側)コネクタである第2電気コネクタとをコネクタ嵌合している。
第1電気コネクタは、燃料ポンプのエンドカバー107と同じ合成樹脂(ポリフェニレンサルファイド:PPS)により樹脂モールド成形されたハウジング1を備えている。このハウジング1には、同一極性同士の正極ターミナル3、5と同一極性同士の負極ターミナル4、6とを個別に収容する一対の端子収容室11、12等が形成されている。
第2電気コネクタは、ハウジング1と異なる合成樹脂(ポリアセタール:POM)により樹脂モールド成形されたハウジング2を備えている。このハウジング2には、同一極性同士の正極ターミナル3、5および正極電線7の端末部と同一極性同士の負極ターミナル4、6および負極電線8の端末部とを個別に収容する一対のブロック21、22等が形成されている。
これにより、第1電気コネクタのハウジング1の各端子収容室11、12内に、第2電気コネクタのハウジング2の各ブロック21、22が嵌合する際に、各端子収容室11、12の内周面(内壁面)と各ブロック21、22の外周面(内壁面)との間に形成される隙間寸法を低減することができる。
ここで、PPSの限界伸び率は、1.2%である。この限界伸び率を越えるとハウジング1にクラックが入る可能性がある。
なお、正極ターミナル3、5を取り囲むPOM製のハウジング2のブロック21とPPS製のハウジング1の端子収容室11との間の隙間、あるいは負極ターミナル4、6を取り囲むハウジング2のブロック22とハウジング1の端子収容室12との間の隙間のどちらか一方の隙間を縮小化するようにしても良い。
したがって、ハウジング1の各端子収容室11、12の内周面(内壁面)とハウジング2の各ブロック21、22の外周面(外壁面)との間におけるリーク電流を抑制するシール長が十分確保することができる。これにより、正極ターミナル3、5と負極ターミナル4、6との間の沿面距離を長くとれるので、正極ターミナル3、5と負極ターミナル4、6との間におけるリーク電流抑制効果を向上することができる。この結果、アルコール混合燃料等の導電率が高い燃料中に浸漬されるターミナル部(コネクタ嵌合部内の正極ターミナル3、5と負極ターミナル4、6との間)における電食を抑制することができる。これにより、正極ターミナル3、5および負極ターミナル4、6の導通不良や折損を防止できる。
本実施例では、第1電気コネクタのハウジング1に設けられる一対の端子収容室11、12の内側に、第2電気コネクタのハウジング2に設けられる一対のブロック(端子収容部)21、22を挿入して嵌合するコネクタ嵌合装置を構成しているが、第1電気コネクタのハウジング1に一対のブロック(端子収容部)を設け、第2電気コネクタのハウジング2に一対の端子収容室を設け、ハウジング2の各端子収容室の内側に、ハウジング1の各ブロック(端子収容部)を挿入して嵌合するコネクタ嵌合装置を構成しても良い。
この場合、各端子収容室を隔離すると共に、各端子収容室の内部と外部とを隔離する隔壁(フード壁、仕切り壁)を第2電気コネクタのハウジング2に設けても良い。
また、ハウジング1の各端子収容室11、12のX方向寸法またはY方向寸法のうちのいずれか一方の寸法のみを従来製品と比べて変更しても良い。
また、ゴム栓61とゴム栓62とを分離独立させても良い。また、ゴム栓61、62または充填されるモールド樹脂を設けなくても良い。
また、第2電気コネクタのハウジングを、燃料タンクの上壁部に設けられた開口部を塞ぐ合成樹脂製のフランジの下面(燃料貯留室側面)から燃料ポンプ側に向けて延設された筒状のコネクタハウジングとし、このコネクタハウジングに収容される一対の中継ターミナル(燃料ポンプと外部電源とを接続する一対の正負極ターミナル)を第2異極端子としても良い。この場合には、一対の異極電線が不要となる。
2 第2電気コネクタのハウジング(第2ハウジング)
3 第1電気コネクタの正極ターミナル(第1異極端子、第1正極端子)
4 第1電気コネクタの負極ターミナル(第1異極端子、第1負極端子)
5 第2電気コネクタの正極ターミナル(第2異極端子、第2正極端子)
6 第2電気コネクタの負極ターミナル(第2異極端子、第2負極端子)
7 正極電線(異極電線)
8 負極電線(異極電線)
9 シールゴム(シール部材)
11 端子収容室(端子収容凹部)
12 端子収容室(端子収容凹部)
13 フード壁(隔壁)
14 仕切り壁(隔壁)
21 ブロック(正極側の端子収容部)
22 ブロック(負極側の端子収容部)
31 キャビティ(正極側の端子収容孔)
32 キャビティ(負極側の端子収容孔)
51 端子接触部
52 電線接続部
53 電線固定部
56 導電芯線
61 ゴム栓
62 ゴム栓
Claims (12)
- 燃料タンク内に貯留された燃料を内燃機関に供給する燃料供給装置において、
(a)前記燃料タンク内の燃料を吸入して加圧するポンプ部、および外部電源から電力の供給を受けて前記ポンプ部を駆動するモータ部を有し、前記燃料タンク内に設置される燃料ポンプと、
(b)前記モータ部から外部に向けて延設されて、互いに極性が異なる一対の第1異極端子、およびこれらの第1異極端子を個別に収容する樹脂製の第1ハウジングを有し、前記燃料ポンプ側に配置される第1電気コネクタと、
(c)前記一対の第1異極端子に同一極性同士がそれぞれ接続する一対の第2異極端子、およびこれらの第2異極端子を個別に収容すると共に、前記第1ハウジングに嵌合する樹脂製の第2ハウジングを有し、前記燃料ポンプに対して前記外部電源側に配置される第2電気コネクタと
を備え、
前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちで嵌合相手の内側に嵌合されるハウジングの材質は、前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちで嵌合相手の外側に嵌合されるハウジングの材質よりも、燃料に対する膨潤率が高く設定されていることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項1に記載の燃料供給装置において、
前記第2電気コネクタは、前記一対の第2異極端子に同一極性同士がそれぞれ接続する一対の異極電線を有し、
前記第2ハウジングは、前記一対の第2異極端子と前記一対の異極電線の端末部を個別に収容することを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項1または請求項2に記載の燃料供給装置において、
前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちで嵌合相手の内側に嵌合されるハウジングの材質は、前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちで嵌合相手の外側に嵌合されるハウジングの材質よりも、温度変化に対する線膨張率が高く設定されていることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の燃料供給装置において、
前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちで嵌合相手の外側に嵌合されるハウジングは、前記一対の第1異極端子を個別に収容する一対の端子収容室、およびこれらの各端子収容室を隔離する隔壁を有していることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の燃料供給装置において、
前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちで嵌合相手の外側に嵌合されるハウジングは、前記一対の第1異極端子を個別に収容する一対の端子収容室、およびこれらの各端子収容室の内部と外部とを隔離する隔壁を有していることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項4または請求項5に記載の燃料供給装置において、
前記第2電気コネクタは、前記一対の第2異極端子に同一極性同士がそれぞれ接続する一対の異極電線を有し、
前記一対の第2異極端子は、前記一対の第1異極端子がそれぞれ接続可能な端子接触部、前記一対の異極電線の芯線をそれぞれ接続する電線接続部、および前記一対の異極電線の端末部をそれぞれ保持固定する電線固定部を有していることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項6に記載の燃料供給装置において、
前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちで嵌合相手の内側に嵌合されるハウジングは、前記燃料ポンプ側に対して反対側に向けて開口し、前記一対の異極電線の端末部を個別に収容する一対のキャビティ、および前記一対の異極電線の端末部の各々の外周と前記一対のキャビティの各々の内壁面との間に形成される隙間をそれぞれシールするゴム栓を有していることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項6または請求項7に記載の燃料供給装置において、
前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングのうちで嵌合相手の内側に嵌合されるハウジングは、前記一対の第2異極端子の各端子接触部、各電線接続部および各電線固定部の周囲を取り囲むように設けられて、前記一対の第2異極端子と前記一対の異極電線の端末部を個別に収容する一対の端子収容部を有していることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項8に記載の燃料供給装置において、
前記一対の端子収容部は、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを嵌合した際に、前記一対の端子収容室の内部にそれぞれ嵌め込まれて保持されることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項9に記載の燃料供給装置において、
前記一対の端子収容部は、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを嵌合した際に、前記一対の端子収容室の各内壁面との間に所定の隙間を隔てて対向配置される外壁面を有していることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項1ないし請求項10のうちのいずれか1つに記載の燃料供給装置において、
前記一対の第1、第2異極端子のうちで同一極性同士の第1、第2異極端子とは、極性が正極性同士の第1、第2正極端子のことであることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項1ないし請求項11のうちのいずれか1つに記載の燃料供給装置において、
前記一対の第1、第2異極端子のうちで同一極性同士の第1、第2異極端子とは、極性が負極性同士の第1、第2負極端子のことであることを特徴とする燃料供給装置。
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