JP5379034B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクに貯留された燃料を内燃機関に供給する燃料供給装置に関するもので、特に燃料タンクの開口部を塞ぐフランジに設置されたフランジ側コネクタ、およびこのフランジ側コネクタのターミナルに接続するワイヤリード線を収容する燃料ポンプ側コネクタを有するコネクタ接続装置を備えた燃料供給装置に係わる。
[従来の技術]
近年、環境保護の観点から、例えばエタノール等の生物由来のアルコールをガソリンと混合して使用することが試みられている。
ガソリンとアルコールとを任意の割合で混合したアルコール混合燃料またはエタノール100%燃料、つまり高導電性成分(電解質成分)を含む燃料は、通常のガソリンよりも飛躍的に導電率が上がり、コネクタの電極の電食が問題となる。
特に昨今のアルコール85%(同時に水を多く含む)まで対応したFFV車では、この問題が顕在化する。
ここで、燃料タンク内にサブタンクおよび燃料ポンプを収容したインタンク式のポンプモジュール(燃料供給装置)が公知である(例えば、特許文献1参照)。このポンプモジュールは、燃料タンクの上壁部に形成された開口部を塞ぐ蓋部材(フランジ)と、燃料タンク内に設置されたサブタンクと、このサブタンク内に収容されて、吸入した燃料を加圧して吐出する電動フューエルポンプ(燃料ポンプ)とを備えている。
フランジには、このフランジの下面からサブタンク側(燃料ポンプ側)に延設された第1ハウジング、およびこの第1ハウジングの周壁(フード部)で囲まれた凹部内に突出した一対の雄型端子金具(電極、ターミナル)を有する第1電気コネクタが設けられている。
また、第1電気コネクタには、第1ハウジングの凹部に嵌合する凸状の第2ハウジング、この第2ハウジングに形成されるキャビティ内に挿入される一対の雌型端子金具、これらの雌型端子金具に接続する一対のリードワイヤ(絶縁電線)を有する第2電気コネクタが結合する。
ここで、第1電気コネクタの第1ハウジングに形成される1つの凹部に正極ターミナルと負極ターミナルとが共存している場合、凹部の底面に沿うように第1ハウジング内に浸入した燃料を経由して電流経路が形成される。この結果、両ターミナル間で電気化学的な腐食(電気腐食、電食)が発生する。
このように両ターミナル間で電食が発生すると、正極ターミナルから金属がイオン化して溶出することとなり、正極ターミナルが細くなって折損に至って燃料ポンプが作動しなくなる問題が発生する。この問題が発生すると、エンジンストール等の車両不具合が発生したり、正極ターミナルに予め施してあるメッキ(錫、銀や金等)が溶出したりすることで、雄型端子金具と雌型端子金具との電気接続部の腐食が進展して、電気抵抗が上昇、発熱に至り、正極ターミナルの基部を埋設するモールド樹脂部が溶ける場合がある。特に燃料タンクの上壁部に形成された開口部を塞ぐフランジは、燃料タンクの燃料貯蔵室と外部とを遮断しているが、溶けた部分に穴ができて、燃料が外部に洩れる等の不具合に繋がる懸念がある。
正極ターミナル(雄型正極端子、雌型正極端子)と負極ターミナル(雄型負極端子、雌型負極端子)との間で発生する電食を防止するためには、正極ターミナルと負極ターミナルとの間の沿面距離を長くしたり、電流が流れる開口面積(断面積)を小さくしたりすることが考えられる。但し、この方法は、隙間低減に限界があって電食を皆無にすることはできない。
そこで、次に、正極ターミナルと負極ターミナルを個別に隔離する方法が考えられる。 電食を根絶する手段としては、両ターミナルにリードワイヤを先に接合した状態(1次成形)で樹脂をオーバーモールドする(2次成形)方法が考えられるが、リードワイヤが付いた状態で2次モールドしなければならないという設備、コスト上の不都合がある。
また、正極ターミナルと負極ターミナルを個別に隔離する方法として、一般的に、図7および図8に示したような防水コネクタが考えられる。この防水コネクタは、ハウジング101の内部に一対の第1異極端子を収容した第1電気コネクタと、ハウジング102の内部に一対の第2異極端子を収容した第2電気コネクタと、ハウジング102と第2正極端子との間の隙間をシールする筒状のゴム栓103と、ハウジング102と第2負極端子との間の隙間をシールする筒状のゴム栓104と、ハウジング101とハウジング102との間に形成される隙間をシールする筒状のシール部材105とを備えている。なお、ハウジング102には、ゴム栓103、104の抜け止めを行うためのキャップ106が嵌合している。
一対の第1異極端子は、燃料タンクの内部と外部とを隔離するフランジ107をその板厚方向に貫通するように組み付けられている。一対の第1異極端子は、第2正極端子に接続される端子接触部を有する雄型正極端子(正極ターミナル)111と、第2負極端子に接続される端子接触部を有する雄型負極端子(負極ターミナル)112とを備えている。 第1電気コネクタのハウジング101は、フランジ107の下面から燃料ポンプ側に延設されて、燃料ポンプ側に向けて開口した空間の周囲を取り囲む筒状の周壁(フード部)113、この周壁113により囲まれた空間を一対の正負極ターミナル111、112を個別に収容する一対の端子収容室(端子収容凹部)114、115、およびこれらの各端子収容室114、115を隔離する隔壁(仕切り壁)116等を有している。
一対の第2異極端子は、正極ターミナル111が挿入される筒状の端子接触部、および正極電線を固着する電線接続部を有する雌型正極端子(正極ターミナル)121と、負極ターミナル112が挿入される筒状の端子接触部、および負極電線を固着する電線接続部を有する雌型負極端子(負極ターミナル)122とを備えている。
第2電気コネクタのハウジング102は、一対の正負極ターミナル121、122を個別に収容する一対の端子収容部123、124、およびこれらの端子収容部123、124の基端部同士を結合する結合部125を有している。
ハウジング102の端子収容部123の内部には、正極ターミナル121および正極電線を収容する端子収容孔(正極キャビティ)126が形成されている。また、ハウジング102の端子収容部124の内部には、負極ターミナル122および負極電線を収容する端子収容孔(負極キャビティ)127が形成されている。
正極ターミナル121の電線接続部に固着される正極電線として、導電芯線が絶縁被膜により被覆された構造からなる絶縁電線(正極リードワイヤ)131が使用されている。 負極ターミナル122の電線接続部に固着される負極電線として、導電芯線が絶縁被膜により被覆された構造からなる絶縁電線(負極リードワイヤ)132が使用されている。 ここで、一対の正負極ターミナル121、122の各電線接続部に一対の正負極リードワイヤ131、132を接続する際には、一対の正負極リードワイヤ131、132の末端側の絶縁被膜を剥がして導電芯線を露出させ、正負極ターミナル121、122の電線接続部にかしめ等により固着することで、電気的な接続と機械的な接続とを行っている。
また、ゴム栓103は、正極リードワイヤ131の外周(絶縁被膜の外周)と正極キャビティ126の孔壁面との間に形成される隙間を密閉する。また、ゴム栓104は、負極リードワイヤ132の外周(絶縁被膜の外周)と負極キャビティ127の孔壁面との間に形成される隙間を密閉する。
また、シール部材105は、ハウジング101の周壁113の内周と、ハウジング102の2つの端子収容部123、124の外周との間に形成される隙間を密閉する。
[従来の技術の不具合]
ところが、上記の防水コネクタを、インタンク式のポンプモジュールに使用した場合、燃料タンク内の燃料に浸漬される正負極リードワイヤ131、132の導電芯線と絶縁被膜との界面を通って毛細管現象によって、液体(この場合は燃料)が防水コネクタ(第1、第2電気コネクタ)の内部に浸入する懸念がある。
正負極リードワイヤ131、132の導電芯線と絶縁被膜との界面、正負極キャビティ126、127を通って端子収容室114、115内に燃料が浸透すると、ゴム栓103、104およびシール部材105によって端子収容室114、115から防水コネクタ(第1、第2電気コネクタ)の外部へ燃料を流出させることができない。
これにより、防水コネクタ内部に浸透した燃料によって電食が発生し、第1電気コネクタの正負極ターミナル111、112と第2電気コネクタの正負極ターミナル121、122との導通不良や折損を招いてしまう。このため、ゴム栓103、104を有する第2電気コネクタに嵌合する、ゴム栓を有しない第1電気コネクタも防水コネクタ構造(例えばモールド樹脂により異極端子の周囲を被覆する等)とする必要があり、高価となってしまう。
特開2004−257347号公報
本発明の目的は、高導電性成分が燃料中に含まれており、しかも毛細管現象で異極電線の導電芯線と絶縁被膜との界面を通って燃料が端子収容室内に浸透しても電食を防止することのできる燃料供給装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、第1電気コネクタの第1ハウジングは、一対の第1異極端子を個別に収容する一対の端子収容室、およびこれらの各端子収容室を隔離すると共に、各端子収容室の内部と外部とを隔離する隔壁を有している。また、一対の第2異極端子は、一対の第1異極端子がそれぞれ接続可能な端子接触部、一対の異極電線の芯線をそれぞれ接続する電線接続部、および一対の異極電線をそれぞれ保持固定する電線固定部を有している。
これにより、同一極性同士の第1、第2異極端子(A)を収容する一方側(例えば正極側)の端子収容室(A)と、第1、第2異極端子(A)とは異なる極性で、且つ同一極性同士の第1、第2異極端子(B)を収容する他方側(例えば負極側)の端子収容室(B)とを隔離できるので、互いに極性が異なる一対の第1、第2異極端子(A、B)を互いに電気的に独立させることができる。したがって、例えば第1、第2異極端子(A)から第1、第2異極端子(B)への電流リークを防止できるので、互いに極性が異なる一対の第1、第2異極端子(A、B)間の電食を防止することができる。
また、第2電気コネクタの第2ハウジングは、一対の第2異極端子の各端子接触部、各電線接続部および各電線固定部の周囲を取り囲むように設けられて、一対の第2異極端子を個別に収容する一対の端子収容部を有している。
そして、一対の第1、第2異極端子のうちで同一極性同士の第1、第2異極端子(A)を収容する片側の端子収容部(A)の外周のみに、片側の端子収容部(A)の外周と片側の端子収容部(A)の周囲を囲む壁面との間に形成される隙間をシールして、同一極性同士の第1、第2異極端子(A)と第1、第2異極端子(A)とは異なる極性で、且つ同一極性同士の第1、第2異極端子(B)とを隔離するシール部材を装着することにより、第1、第2異極端子(A)と第1、第2異極端子(B)とを互いに電気的に独立させることが可能となる。
これによって、高導電性成分が燃料中に含まれており、しかも毛細管現象で(第2異極端子(A)の電線接続部に接続される片側の)異極電線の導電芯線と絶縁被膜との界面を通って、燃料が一対の端子収容部のうちの片側の端子収容部が嵌まる端子収容室内に浸透した場合であっても、例えば第1、第2異極端子(A)から第1、第2異極端子(B)への電流リークを防止できるので、互いに極性が異なる一対の第1、第2異極端子(A、B)間の電食を防止することができる。
また、第1、第2電気コネクタを安価に構成することができる。
請求項2に記載の発明によれば、燃料ポンプは、外部電源から直流電力の供給を受けて駆動力を発生する直流モータ、およびこの直流モータにより駆動されるインペラを有している。この場合、燃料ポンプには、外部電源(直流電源)から電力供給ラインを経由して供給される電力(電圧)の極性が正極性の正極外部接続端子、および極性が負極性の負極外部接続端子が設けられる。
請求項3に記載の発明によれば、第1ハウジングの隔壁は、一対の端子収容部のうちの片側の端子収容部の周囲を囲む壁面(内壁面)を有している。
また、シール部材は、2つの第1、第2ハウジングを嵌合した際に、一対の端子収容部のうちの片側の端子収容部の外周面に密着し、第1ハウジングの隔壁の壁面(内壁面)に密着する筒状のシールゴムである。
請求項4に記載の発明によれば、一対の第1、第2異極端子のうちで同一極性同士の第1、第2異極端子とは、(電圧の)極性が正極性同士の第1、第2正極端子のことである。そして、一対の端子収容部のうちの片側の端子収容部とは、第1、第2正極端子を収容する正極側の端子収容部のことである。この正極側の端子収容部は、第1、第2正極端子の周囲を取り囲むように設けられている。
請求項5に記載の発明によれば、一対の異極電線のうちで片方の極性の異極電線を収容する片側の端子収容部は、燃料ポンプ側に向けて開口し、同一極性同士の第1、第2異極端子と片方の極性の異極電線を収容する片側のキャビティ、および片方の極性の異極電線の外周と片側のキャビティの内壁面との間に形成される隙間をシールするゴム栓を有している。
請求項6に記載の発明によれば、一対の異極電線のうちで片方の極性の異極電線とは、極性が正極性の正極電線のことである。そして、一対の端子収容部のうちの片側の端子収容部とは、正極電線を収容する正極側の端子収容部のことである。この正極側の端子収容部は、正極電線の周囲を取り囲むように設けられている。
請求項7に記載の発明によれば、燃料タンク内に設置される電気部品を備えている。この電気部品は、(電圧の)極性が正極性の正極外部接続端子、および(電圧の)極性が負極性の負極外部接続端子を有している。これによって、高導電性成分が燃料中に含まれており、しかも毛細管現象で(第2異極端子(A)の電線接続部に接続される片側の)異極電線の導電芯線と絶縁被膜との界面を通って、燃料が一対の端子収容部のうちの片側の端子収容部が嵌まる端子収容室内に浸透した場合であっても、第1、第2正極端子から第1、第2電気コネクタの外部の電気部品への電流リークを防止できるので、第1、第2正極端子と電気部品の負極外部接続端子との間で電食が発生する不具合を防止することができる。
ここで、第1ハウジングに、互いに極性が異なる一対の第1異極端子の周囲を個別に樹脂モールドして、一方側の極性の第1異極端子と他方側の極性の第1異極端子とを隔離するモールド樹脂部を設けても良い。
また、第2ハウジングに、互いに極性が異なる一対の第2異極端子の各電線接続部および各電線固定部の周囲を個別に樹脂モールドして、一方側の極性の第2異極端子およびこの第2異極端子に接続される異極電線と他方側の極性の第2異極端子およびこの第2異極端子に接続される異極電線とを隔離するモールド樹脂部を設けても良い。
また、一対の第1異極端子として、一対の第2異極端子の各端子接触部にそれぞれ挿入する端子挿入部を有する雄型端子金具を採用しても良い。なお、一対の第1異極端子は、(電圧の)極性が正極性の第1正極端子、および(電圧の)極性が負極性の第1負極端子により構成される。
また、一対の第2異極端子として、一対の第1異極端子の各端子挿入部がそれぞれ挿入される筒状の端子接触部を有する雌型端子金具を採用しても良い。なお、一対の第2異極端子は、(電圧の)極性が正極性の第2正極端子、および(電圧の)極性が負極性の第2負極端子により構成される。
また、一対の異極電線は、導電芯線の周囲を絶縁被膜が被覆した絶縁電線である。
また、一対の異極電線は、(電圧の)極性が正極性の正極電線、および(電圧の)極性が負極性の負極電線により構成される。そして、正極電線として使用される絶縁電線の導電芯線は、第2正極端子と燃料ポンプの正極外部接続端子とを接続している。また、負極電線として使用される絶縁電線の導電芯線は、第2負極端子と燃料ポンプの負極外部接続端子とを接続している。
インタンク式のポンプモジュール(燃料供給装置)を示した概略図である(実施例1)。 (a)はポンプモジュールのフランジの上面を示した平面図で、(b)はポンプモジュールのフランジの側面を示した側面図である(実施例1)。 (a)は第1電気コネクタを示した側面図で、(b)は第1電気コネクタの下部ハウジングを示した平面図である(実施例1)。 第2電気コネクタ、ゴム栓およびキャップを示した分解図である(実施例1)。 (a)は(b)のA−A断面図で、(b)は第1電気コネクタの下部ハウジングを示した平面図である(実施例1)。 図5(a)のB−B断面図である(実施例1)。 防水コネクタを示した断面図である(従来の技術)。 第2電気コネクタのハウジング、ゴム栓およびキャップを示した分解図である(従来の技術)。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
本発明は、高導電性成分が燃料中に含まれており、しかも毛細管現象で異極電線の導電芯線と絶縁被膜との界面を通って燃料が端子収容室内に浸透しても電食を防止するという目的を、一対の第1、第2異極端子のうちで同一極性同士の第1、第2正極端子を収容する正極側の端子収容部の外周のみに、正極側の端子収容部の外周と正極側の端子収容部の周囲を囲む壁面との間に形成される隙間をシールして、第1、第2正極端子とこの第1、第2正極端子とは異なる極性で、且つ同一極性同士の第1、第2負極端子とを隔離するシール部材を装着することにより、第1、第2正極端子と第1、第2負極端子とを互いに電気的に独立させることで実現した。
[実施例1の構成]
図1ないし図6は本発明の実施例1を示したもので、図1は燃料供給装置を示した図である。
本実施例の燃料供給装置は、図示しない燃料タンク内の燃料を内燃機関(ガソリンエンジン:以下エンジンと言う)の燃料噴射弁(インジェクタ)まで所定の圧力で圧送供給する装置(ポンプモジュール)である。
燃料タンクの内部には、燃料を貯留する燃料貯留室が形成されている。また、燃料タンクの上壁部(自動車等の車両上下方向、重力方向の上方側に設けられるタンク上壁部)には、円形状の開口部が形成されている。
ここで、燃料タンクの燃料貯留室内に貯留される燃料は、エタノール等のアルコールとガソリンとを任意の割合で混合した高濃度アルコール混合燃料、バイオエタノールおよびエタノール100%燃料等の導電性の高い成分(高導電性成分)が含まれた燃料である。なお、燃料として低濃度アルコール混合燃料、ガソリンまたはディーゼル油等を用いても構わない。
本実施例の燃料タンクには、サブタンク1、燃料ポンプ2およびセンダゲージ(液面検出装置)3等を備えたインタンク式のポンプモジュールが設置されている。このポンプモジュールのフランジ(蓋部材、閉鎖部材)4は、燃料タンクの上壁部に設けられた開口部(嵌合孔:図示せず)を覆うように燃料タンクの上壁部に取り付けられている。なお、ポンプモジュールの他の部品は、燃料タンク内に設置されている。
サブタンク1は、フランジ側(図1において図示上方側)が開口した容器形状に形成されている。このサブタンク1は、フランジ4に支持されて燃料タンクの燃料貯留室の内部に収容されている。また、サブタンク1の内部には、吸入した燃料をエンジンに圧送供給する燃料ポンプ2、およびこの燃料ポンプ2の周囲を円周方向に取り囲むように配置される円筒状の燃料フィルタ(図示せず)等が収容されている。
サブタンク1の内部には、燃料ポンプ2、燃料フィルタおよびサクションフィルタ5等が収容されている。このサクションフィルタ5は、外周を不織布で覆われており、燃料ポンプ2がサブタンク1の燃料貯留室内から吸入する燃料中に含まれる比較的大きな異物を除去する。
また、サブタンク1の側壁部の外側面には、燃料タンクの燃料貯留室内に貯留されている燃料の液面レベル、つまり燃料の残量を検出するセンダゲージ(電気部品)3が取り付けられている。
燃料ポンプ2は、燃料タンク内に設置されるインタンク方式の電動フューエルポンプである。この燃料ポンプ2は、直流モータ駆動式のフューエルポンプ(電動ポンプ)であって、外部電源(直流電源)から直流電力の供給を受けて駆動力を発生するモータ部(ブラシ付きの直流モータ)、およびこの直流モータのロータに連結されたインペラを有するポンプ部(タービンポンプ)を有している。また、燃料ポンプ2は、直流モータの駆動力によってポンプ部を回転させることで、サブタンク1の燃料貯留室内に貯留されている燃料を吸い上げ(吸入し)高圧で吐出する。
また、燃料ポンプ2は、軸方向の両端が開口した金属製のハウジングの一端側にポンプ部が配置され、ハウジングの中間部に直流モータが配置され、ハウジングの他端側に合成樹脂製のエンドカバーが配置されている。このエンドカバーには、ポンプ側コネクタが設けられている。このポンプ側コネクタのハウジング内には、外部(直流電源またはエンジン制御ユニット(ECU)またはポンプ制御回路またはポンプ駆動回路)から直流モータの駆動源となる直流電力が電力供給ラインを経由して供給される正極外部接続端子(正極ターミナル)および負極外部接続端子(負極ターミナル)が設置されている。
燃料フィルタは、燃料ポンプ2の周囲を周方向に取り囲むように配置される円筒状のフィルタエレメント、およびこのフィルタエレメントを収容するフィルタケースを有している。フィルタエレメントは、燃料ポンプ2の吐出口より吐出される燃料中に含まれる異物を除去する。フィルタケースの流入口は、燃料ポンプ2の吐出口と嵌合している。
センダゲージ3は、サブタンク1の側壁部の外側面に設置されたセンサ部3a、燃料タンク内に設けられるフロート3b、および一端がセンサ部3aに回転自在に取り付けられ、他端にフロート3bが装着されるフロートアーム3cを有し、燃料タンクの燃料貯留室内に貯留されている燃料の残量を検出する。
センサ部3aには、電気抵抗値の異なる複数の導電パターンが形成されている。また、センサ部3aには、外部接続用のコネクタが設けられている。このコネクタには、正極接続端子(正極(入力)ターミナル)、負極接続端子(負極(グランド)ターミナル)および正極接続端子(正極(出力)ターミナル)が設置されている。
フロートアーム3cの反フロート側の端部は、センサ部3aの導電パターンと接触可能となっている。燃料タンクの燃料貯留室内の燃料に浮遊するフロート3bが燃料の液面位置に応じて移動すると、フロート3bの移動に伴ってフロートアーム3cが回動する。これにより、フロートアーム3cとセンサ部3aの導電パターンとの接触状態が変化し、燃料タンクの燃料貯留室内の燃料の液面位置、つまり燃料タンクの燃料貯留室内の燃料の残量が検出される。
そして、センダゲージ3より出力される電気信号(検出信号)は、信号伝送ラインを経由してECUへ出力される。
フランジ4は、燃料タンクの内部(燃料貯留室)と外部とを隔離する仕切り板であって、例えばポリアセタール(POM)等の合成樹脂によって一体的に形成されている。このフランジ4の上面には、燃料ポンプ2から吐出された燃料が燃料供給パイプ(タンク内燃料供給管)4a、燃料コネクタ4bを通って流入する燃料吐出管4cが組み付けられている。この燃料吐出管4cは、燃料ポンプ2の吐出口から吐出された燃料を燃料ポンプ2の外部(エンジン側部品であるデリバリパイプまたはインジェクタ)に供給するパイプ(燃料供給管)である。ここで、燃料ポンプ2が吐出し、燃料フィルタのフィルタエレメントで異物が除去された燃料は、タンク内燃料供給管4a、燃料コネクタ4b、燃料吐出管4c、タンク外燃料供給管(図示せず)、デリバリパイプ(図示せず)を介して複数個のインジェクタ(図示せず)に導かれ、各インジェクタからエンジンの各気筒毎の燃焼室または吸気ポート内に噴射される。
フランジ4は、図示上下方向(重力方向、軸方向)に延びるガイドロッド(シャフト)4dによってサブタンク1と接続されている。
ガイドロッド4dは、その軸方向の一端(重力方向の上端)がフランジ4に圧入され、軸方向の他端(重力方向の下端)がサブタンク1に形成されている挿入部(図示せず)に緩く挿入されている。
また、ガイドロッド4dの外周側には、サブタンク1とフランジ4とを互いに引き離す方向(車両上下方向、図示上下方向)に付勢するコイルスプリング(図示せず)が設置されている。これにより、サブタンク1とフランジ4とは、フランジ4の板厚方向、つまりガイドロッド4dの軸方向(図1において図示上下方向)へ相対的に往復移動可能である。したがって、燃料タンクが温度変化による内圧の変化や燃料量の変化で膨張または収縮することで、燃料タンクの上壁部の壁面と下壁部(底部)の底面との距離が変動した場合であっても、コイルスプリングの付勢力(スプリング荷重)によりサブタンク1の底部が燃料タンクの底部内壁(底面)に常に押し付けられるため、サブタンク1を燃料タンクの底部内壁(底面)の位置変動に追従させることができる。
フランジ4には、フランジ側コネクタ(第1電気コネクタ)が設置されている。
第1電気コネクタは、フランジ4をその板厚方向に貫くように上下両面に設けられている。この第1電気コネクタは、フランジ4の外面(上面)からサブタンク側(燃料ポンプ側)に対して反対側(重力方向の上方側:以下図示上方側と言う)に延設(突出するように設置)され、且つフランジ4の内面(下面)からサブタンク側(燃料ポンプ側、重力方向の下方側:以下図示下方側と言う)に延設(突出するように設置)されている。
第1電気コネクタは、フランジ4の上面および下面に一体的に形成された筒状のコネクタハウジング(第1ハウジング、雌型ハウジング:以下ハウジング6と言う)を有している。そして、第1電気コネクタのハウジング6には、2つの第2、第3電気コネクタの各ハウジング7、8が嵌合可能となっている。
フランジ側の第1電気コネクタにフランジ4よりも下方側(サブタンク側、燃料ポンプ側)から結合する第2電気コネクタは、ハウジング6に嵌合(結合)する角筒状の第2ハウジング(雄型ハウジング:以下ハウジング7と言う)を有している。
また、フランジ側の第1電気コネクタにフランジ4よりも下方側(サブタンク側、燃料ポンプ側)から結合する第3電気コネクタは、ハウジング6に嵌合(結合)する角筒状の第3ハウジング(雄型ハウジング:以下ハウジング8と言う)を有している。
第1電気コネクタは、ハウジング6の内部に、5つの雄型端子金具(一対の正負極ターミナル11、12、3つの正負極ターミナル13〜15)を収容する5極コネクタである。
一対の正負極ターミナル11、12および3つの正負極ターミナル13〜15は、互いに並列配置されている。
正極ターミナル13は、正極電線23を介して、センダゲージ3の入力端子に接続される正極端子(入力端子)である。この正極ターミナル13は、フランジ4の上面から図示上方に突出し、図示しない相手側コネクタに挿入される端子挿入部、フランジ4の下面から図示下方に突出し、第3電気コネクタの正極ターミナル(図示せず)に挿入される端子挿入部、および合成樹脂(モールド樹脂)によりモールド成形される中間部(基部、被保持部)を有している。
負極ターミナル14は、負極電線24を介して、センダゲージ3のグランド端子に接続される負極端子(グランド端子)である。この負極ターミナル14は、フランジ4の上面から図示上方に突出し、図示しない相手側コネクタに挿入される端子挿入部、フランジ4の下面から図示下方に突出し、第3電気コネクタの負極ターミナル(図示せず)に挿入される端子挿入部、およびモールド樹脂によりモールド成形される中間部(基部、被保持部)を有している。
正極ターミナル15は、正極電線25を介して、センダゲージ3の出力端子に接続される正極端子(出力端子)である。この正極ターミナル15は、フランジ4の上面から図示上方に突出し、図示しない相手側コネクタに挿入される端子挿入部、フランジ4の下面から図示下方に突出し、第3電気コネクタの正極ターミナル(図示せず)に挿入される端子挿入部、およびモールド樹脂によりモールド成形される中間部(基部、被保持部)を有している。
第2電気コネクタは、ハウジング7の内部に、2つの雌型端子金具(一対の正負極ターミナル16、17)および2つの絶縁電線(一対の正負極リードワイヤ:以下一対の正負極電線18、19と言う)の端末部を収容する2極コネクタである。
一対の正負極ターミナル16、17は、互いに並列配置されている。
さらに、第2電気コネクタには、ハウジング7と正極電線18との間に形成される隙間を液密的にシール(密閉)するゴム栓21、およびハウジング6とハウジング7との間に形成される隙間を液密的にシール(密閉)するシール部材22が設置されている。
なお、ハウジング6、7、一対の正負極ターミナル11、12、一対の正負極ターミナル16、17、一対の正負極電線18、19、ゴム栓21およびシール部材22の詳細は後述する。
第3電気コネクタは、ハウジング8の内部に、3つの雌型端子金具(3つの正負極ターミナル:図示せず)および3つの絶縁電線(3つの正負極リードワイヤ:以下3つの正負極電線23〜25と言う)の端末部を収容する3極コネクタである。
3つの正負極ターミナルは、互いに並列配置されている。
第3電気コネクタは、ハウジング6に嵌合可能なハウジング8、およびこのハウジング8に収容される3つの正負極ターミナル、これらの正負極ターミナルの各電線接続部に固着される3つの正負極電線23〜25を有している。
正極ターミナルは、その端子挿入部内に、第1電気コネクタの正極ターミナル13が挿入される角筒状の第3正極端子(雌型正極端子金具)である。また、負極ターミナルは、その端子挿入部内に、第1電気コネクタの負極ターミナル14が挿入される角筒状の第3負極端子(雌型負極端子金具)である。また、正極ターミナルは、その端子挿入部内に、第1電気コネクタの正極ターミナル15が挿入される角筒状の第3正極端子(雌型正極端子金具)である。
3つの正負極電線23〜25は、導電芯線が絶縁被膜により被覆された構造からなる正負極絶縁電線である。正極電線23は、第3電気コネクタの正極ターミナルを介して、第1電気コネクタの正極ターミナル13とセンダゲージ3の正極(入力)ターミナルとを接続する。負極電線24は、第3電気コネクタの負極ターミナルを介して、第1電気コネクタの負極ターミナル14とセンダゲージ3の負極(グランド)ターミナルとを接続する。正極電線25は、第3電気コネクタの正極ターミナルを介して、第1電気コネクタの正極ターミナル15とセンダゲージ3の正極(出力)ターミナルとを接続する。
次に、本実施例の第1電気コネクタの詳細を図1ないし図6に基づいて簡単に説明する。
第1電気コネクタは、フランジ4の上面および下面に一体的に形成された筒状のハウジング6、およびこのハウジング6の基板部(フランジ4)を図示上下に貫くようにモールド成形された5つの雄型端子金具(一対の正負極ターミナル11、12、3つの正負極ターミナル13〜15)等により構成されている。
ハウジング6は、フランジ4と同じ合成樹脂(例えばポリアセタール:POM)により一体的に形成されている。このハウジング6は、フランジ4と一体の底壁(モールド樹脂部)26よりも上面側に設けられる上部ハウジング、および底壁26よりも下面側に設けられる下部ハウジングを有している。
上部ハウジングは、5つの雄型端子金具の各端子挿入部(ECU、ポンプ制御回路、ポンプ駆動回路等の外部装置との接続用の外部接続端子)を収容する端子収容室(収容凹部)27、およびこの端子収容室27の内部と外部とを隔離する隔壁(フード部:以下フード壁28と言う)を有している。
下部ハウジングは、5つの雄型端子金具を個別に収容する複数の端子収容室(端子収容凹部)31〜35、およびこれらの端子収容室31〜35を隔離すると共に、複数の端子収容室31〜35の内部と外部とを隔離する隔壁を有している。
ハウジング6の端子収容室31は、正極ターミナル11、ハウジング7のブロック41、正極ターミナル16および正極電線18を収容する正極側の収容凹部である。また、ハウジング6の端子収容室32は、負極ターミナル12、ハウジング7のブロック42、負極ターミナル17および負極電線19を収容する負極側の収容凹部である。
複数の端子収容室31〜35は、サブタンク側(燃料ポンプ側)に向けて開口している。
隔壁は、複数の端子収容室31〜35の周囲を周方向に取り囲むことで複数の端子収容室31〜35の内部と外部とを隔離する周壁(フード部:以下フード壁36と言う)、およびこのフード壁36の内部空間を複数の端子収容室31〜35に区画する仕切り壁37〜39を有している。
ハウジング6の下部ハウジングのフード壁36には、スナップフィット結合のための係合突起46が形成されている。この係合突起46は、フード壁36の外壁面との間に係止部(段差)を有している。
仕切り壁37〜39、特に仕切り壁39は、フランジ4の下面、つまり底壁26の下面から燃料ポンプ側への突出量(高さ)が、フード壁36の突出量(高さ)と同じである。 仕切り壁37は、3つの端子収容室33〜35を電気的に独立させるように区画する隔壁である。また、仕切り壁38は、3つの端子収容室33〜35を収容する空間と一対の端子収容室31、32を収容する空間とを電気的に独立させるように区画する隔壁である。また、仕切り壁39は、一対の端子収容室31、32を電気的に独立させるように区画する隔壁である。
ここで、複数の端子収容室31〜35は、各ターミナル11〜15の外面との間に嵌合部を隔てて対向する内壁面を有している。
正極ターミナル11を収容する端子収容室31は、段差47よりも前方側(フランジ4側)の開口断面積に比べて、段差47よりも後方側の開口断面積の方が大きくなっている。
一対の正負極ターミナル11、12は、互いに極性が異なる一対の第1異極端子であって、平板状の導電金属板をプレス打ち抜き加工することによって所定の形状に形成されている。
正極ターミナル11は、第1正極端子(雄型正極端子金具)である。この正極ターミナル11は、フランジ4の上面から図示上方に突出し、図示しない相手側コネクタに挿入される端子挿入部、フランジ4の下面から図示下方に突出し、第2電気コネクタの正極ターミナル16に挿入される端子挿入部、およびモールド樹脂によりモールド成形される中間部(基部、被保持部)を有している。
負極ターミナル12は、第1負極端子(雄型負極端子金具)である。この負極ターミナル12は、フランジ4の上面から図示上方に突出し、図示しない相手側コネクタに挿入される端子挿入部、フランジ4の下面から図示下方に突出し、第2電気コネクタの負極ターミナル17に挿入される端子挿入部、およびモールド樹脂によりモールド成形される中間部(基部、被保持部)を有している。
次に、本実施例の第2電気コネクタの詳細を図1ないし図6に基づいて簡単に説明する。
第2電気コネクタは、第1電気コネクタのハウジング6に嵌合可能なハウジング7、このハウジング7に収容される一対の雌型端子金具(一対の正負極ターミナル16、17)、これらの正負極ターミナル16、17の各電線接続部に固着される一対の正負極電線18、19、ハウジング7と正極電線18との間に形成される隙間をシールするゴム栓21、および両ハウジング6、7間に形成される隙間をシールするシール部材22を有している。
ハウジング7は、第1電気コネクタのハウジング6と同様に、合成樹脂(例えばポリアセタール:POM)により一体的に形成されている。このハウジング7は、一対の正負極ターミナル16、17および一対の正負極電線18、19の端末側の周囲を周方向に取り囲むように設置された一対のブロック41、42、およびこれらのブロック41、42同士を連結する連結部43を有している。
ハウジング7のブロック41は、正極ターミナル11、16および正極電線18を収容保持する正極側の端子収容部である。また、ハウジング7のブロック42は、負極ターミナル12、17および負極電線19を収容保持する負極側の端子収容部である。
一対のブロック41、42の内部には、各正負極ターミナル16、17の軸線方向の両方向(図示上下方向)に開口するキャビティ51、52が形成されている。ブロック41のキャビティ51は、正極ターミナル11、16および正極電線18が挿入される正極側の端子収容孔である。また、ブロック42のキャビティ52は、負極ターミナル12、17および負極電線19が挿入される負極側の端子収容孔である。
一対のブロック41、42の図示上方側(フランジ側)には、相手側の正負極ターミナル11、12の各電線接触部が進入可能な一対の挿通孔53、54が形成されている。一対の挿通孔53、54は、キャビティ51、52に連通するようにブロック41、42のフランジ側壁部を貫通して設けられている。また、一対の挿通孔53、54の前面側(底壁26の下面に当接する端面側)には、正負極ターミナル11、12をキャビティ51、52の内部に誘導(ガイド)するための傾斜面(前面からキャビティ側に向けて徐々に挿通孔53、54の開口断面積を狭くするガイド面)が形成されている。また、キャビティ51、52の内部は、正負極ターミナル16、17がそれぞれ挿入可能となっている。
また、一対のブロック41、42の図示下方側(燃料ポンプ側、後方側)には、一対の正負極電線18、19が挿通可能な一対の挿通孔55、56が形成されている。
なお、キャビティ51の後方側、つまり正極電線18が挿通する挿通孔55近傍のキャビティ51には、ゴム栓21を収容可能なゴム栓収容室57が形成されている。このゴム栓収容室57は、キャビティ51の中で最も燃料ポンプ側に設けられており、燃料ポンプ側に向けて開口している。
ここで、一対のブロック41、42のうちの少なくとも一方のブロックまたは連結部43には、外壁面からT字状に突出する弾性係合爪片(ロックアーム)58が設けられている。この弾性係合爪片58には、ハウジング6のフード壁36に設けられた係合突起46に係合する係合爪59が形成されている。また、弾性係合爪片58には、係合爪59を係合突起46より解除する際に作業者が押圧する押圧壁60が設けられている。
また、ハウジング7の下端部には、ゴム栓21の抜け止めを行うコの字状のキャップ9が嵌合している。このキャップ9は、一対の正負極電線18、19が貫通する貫通孔61、62が形成され、挿通孔55、56を閉鎖する閉鎖部、この閉鎖部に連結し、ブロック41、42の外壁面に対向する対向部とを有している。この対向部には、ブロック41、42の外壁面に設けられる係合爪63、64が係合する係合孔65、66が設けられている。
また、一対のブロック41、42には、キャビティ51、52内に収容された一対の正負極ターミナル16、17を抜け止め状態に保持するランス67がそれぞれ形成されている。このランス67は、一対のブロック41、42の中央部からフランジ側に向けて突出する片持ち状に形成され、一対の正負極ターミナル16、17の板厚方向に弾性変形が可能となっている。
また、正極ターミナル16および正極電線18を収容するブロック41は、段差68よりもフランジ側(前方側)に設けられる角筒状部69の肉厚(サイズ)に比べて、段差68よりも後方側の角筒状部(または円筒状部)70の肉厚(サイズ)の方が大きくなっている。
また、正極ターミナル16および正極電線18を収容するブロック41の前方側部分(角筒状部69)の外壁面のうちの対向する2辺の外壁面には、シール部材22を係止してシール部材22の抜け止めおよび位置決めを行うための係止溝71、72がそれぞれ形成されている。
また、ブロック41の角筒状部69とブロック42の前方側部分(角筒状部)との間には、第1電気コネクタのハウジング6の仕切り壁39と嵌合可能なスリット73が形成されている。
一対の正負極ターミナル16、17は、互いに極性が異なり、一対の正負極ターミナル11、12にそれぞれ接続される一対の第2異極端子である。これらの正負極ターミナル16、17は、第2正極端子(雌型正極端子金具)である正極ターミナル16、および第2負極端子(雌型負極端子金具)である負極ターミナル17により構成されている。
一対の正負極ターミナル16、17は、平板状の導電金属板をプレス打ち抜き加工した後に、所定の形状となるように折り曲げ加工して形成されている。一対の正負極ターミナル16、17は、相手側の第1電気コネクタの正負極ターミナル11、12の端子挿入部がそれぞれ接続可能な角筒状の端子接触部81、一対の正負極電線18、19の各導電芯線をそれぞれ接続する電線接続部82、一対の正負極電線18、19の端末部を保持固定する電線固定部83、端子接触部81と電線接続部82とを連結する連結部84、および電線接続部82と電線固定部83とを連結する連結部85等を有している。
一対の正負極ターミナル16、17の各端子接触部81は、導電性金属板を方形筒状となるように折り曲げて形成され、一部が重なっている。この端子接触部81の内部には、一対の正負極ターミナル11、12の各端子挿入部がそれぞれ挿入される。また、端子接触部81の側壁には、ランス67に係止される係合孔(ランスホール)86が開口している。これにより、正負極ターミナル16、17をサブタンク側からキャビティ51、52内に挿入すると、ランス67を図示上方に弾性変形させる。そして、正負極ターミナル16、17がキャビティ51、52内の所定の位置に至ると、ランス67がランスホール86内に入り込んでランスホール86の開口端縁を係止する。
また、端子接触部81のフランジ側端部には、端子接触部81の側壁からの折り返しによって弾性接触片87が形成されており、端子接触部81の板厚方向に弾性変形が可能である。これにより、挿通孔53、54を通って進入してきた正負極ターミナル11、12の各端子挿入部を、弾性接触片87とこの弾性接触片87に対向する側壁との間に挟み込むことで、正負極ターミナル11、12の各端子挿入部と正負極ターミナル16、17の端子接触部81との端子接続部において、安定した導通状態(電気的な接続)が得られる。
一対の正負極ターミナル16、17の各電線接続部82は、一対のかしめ片により構成されて、一対の正負極電線18、19の導電芯線88をかしめ接続する。これにより、一対の正負極ターミナル16、17の各電線接続部82と一対の正負極電線18、19の導電芯線88との端子電線結線部において、安定した導通状態(電気的な接続)が得られる。
一対の正負極ターミナル16、17の各電線固定部83は、一対のかしめ片により構成されて、一対の正負極ターミナル16、17の各端末部をかしめ固着する。これにより、一対の正負極ターミナル16、17の各電線接続部82と一対の正負極電線18、19の導電芯線88との端子電線結線部において、安定した結線状態(機械的な接続)が得られる。
一対の正負極電線18、19は、互いに極性が異なり、一対の正負極ターミナル16、17にそれぞれ接続される一対の異極電線である。これらの正負極電線18、19は、燃料ポンプ2の正極外部接続端子(正極ターミナル)に接続される正極電線18、および燃料ポンプ2の負極外部接続端子(負極ターミナル)に接続される負極電線19により構成されている。
正極電線18は、導体である導電芯線88の周囲が絶縁被覆体(絶縁被膜)で被覆された構造からなる正極絶縁電線である。
負極電線19は、導体である導電芯線88の周囲が絶縁被覆体(絶縁被膜)で被覆された構造からなる負極絶縁電線である。
そして、一対の正負極電線18、19は、絶縁被膜の端部を剥いで導電芯線88を露出させ、この露出された導電芯線88が一対の正負極ターミナル16、17の各電線接続部82に接続される。
ゴム栓21は、例えばフロロシリコンゴム等の合成ゴムにより円筒状に形成されている。このゴム栓21は、正極ターミナル16を収容するブロック41の後面で開口した挿通孔55からキャビティ51の後方側(ゴム栓収容室57)内に挿入されて組み付けられている。
ゴム栓21の内部には、その軸線方向に貫通する貫通孔90が形成されている。この貫通孔90内には、正極電線18の端末部がゴム栓21を貫くように挿入される。
また、ゴム栓21の外周面には、ゴム栓21の円周方向(外周方向)に延びる複数本の環状突条部(リップ部)が設けられている。また、ゴム栓21の内周面には、ゴム栓21の円周方向(内周方向)に延びる複数本の環状突条部(リップ部)が設けられている。
そして、ゴム栓21がゴム栓収容室57に収容されると、ゴム栓21の外周側の環状突条部および外周部は、ブロック41のキャビティ51の後方側(ゴム栓収容室57)の内壁面(内周面)に密着する。また、ゴム栓21の内周側の環状突条部および内周部は、正極電線18の端末部(導電芯線88の周囲を絶縁被膜で被覆した正極絶縁電線の端末部、つまり絶縁被膜が剥がれておらず、導電芯線88が露出していない正極絶縁電線の端末部)の外周面に密着する。これにより、ハウジング7のブロック41の端子収容孔壁面と正極電線18の外周面との間に形成される環状隙間が液密的にシールされる。したがって、挿通孔55からキャビティ51内への燃料の浸入が阻止される。
シール部材22は、角筒状のシールゴムであって、例えばフロロシリコンゴム等の合成ゴムにより角筒状に形成されている。このシール部材22は、正極ターミナル16および正極電線18を収容するブロック41の前方側部分(角筒状部69)の外周面に圧入(嵌合)されて装着されている。
シール部材22の内部には、その軸線方向に貫通する貫通孔91が形成されている。この貫通孔91内には、ブロック41の角筒状部69がシール部材22を貫くように挿入される。
また、シール部材22の外周面には、シール部材22の外周方向に延びる複数本の環状突条部(リップ部)が設けられている。また、シール部材22の内周面には、シール部材22の内周方向に延びる複数本の環状突条部(リップ部)が設けられている。また、シール部材22の一端面(前端面)は、ハウジング6、7を結合した際に、ハウジング6の端子収容室31に設けられる段差47に軸方向隙間を隔てて対向している。また、シール部材22の他端面(後端面)は、ハウジング7のブロック41に設けられる段差68に微小隙間を隔てて対向している。
また、シール部材22の他端部(後端部)の内周部(4辺のうちの対向する2辺)には、ブロック41の角筒状部69の外壁面に設けられた2つの係止溝71、72にそれぞれ係止される内周突起92、93が設けられている。これにより、シール部材22をブロック41の前面側から段差68に向けて、ブロック41の角筒状部69の外周に嵌合(圧入)する際に、シール部材22がブロック41の所定の位置に至ると、シール部材22の内周突起92、93が係止溝71、72に嵌まり込んでシール部材22が係止される。したがって、シール部材22の抜け止めおよびブロック41に対するシール部材22の相対回転が阻止される。
そして、ハウジング7のブロック41の角筒状部69の外壁面にシール部材22を装着した状態で、ハウジング6、7を結合すると、シール部材22の外周側の環状突条部および外周部は、ハウジング6の端子収容室31の壁面(つまりフード壁36および仕切り壁38、39におけるブロック41の前方側部分の周囲を囲む壁面)に密着する。また、シール部材22の内周側の環状突条部および内周部は、ブロック41の角筒状部69の外壁面に密着する。これにより、ハウジング6の端子収容室31の壁面とハウジング7のブロック41の角筒状部69の外壁面との間に形成される環状隙間が液密的にシールされる。したがって、ハウジング6のフード壁36の開口部とハウジング7のブロック41の外周部との隙間から端子収容室31内への燃料の浸入が阻止される。
[実施例1の作用]
次に、本実施例の燃料供給装置(ポンプモジュール)の作用を図1ないし図6に基づいて簡単に説明する。
一対の正負極ターミナル16、17、一対の正負極電線18、19およびゴム栓21を、第2電気コネクタのハウジング7のキャビティ51、52に挿入しており、シール部材22をハウジング7のブロック41の前方側部分(角筒状部69)の外壁面に圧入している状態で、ハウジング7のブロック41、42を、第1電気コネクタのハウジング6の嵌合部内に嵌合する。
ハウジング7のブロック41、42の前面が、ハウジング6の底壁26に当接する位置(微小隙間を隔てて対向する位置でも良い)まで進入すると、ハウジング7の外壁面に設けられた弾性係合爪片58の係合爪59が、ハウジング6のフード壁36に設けられた係合突起46を乗り越えて、係合突起46に係止される。これにより、両ハウジング6、7が離脱を規制された状態でロックされる。
このとき、シール部材22は、ハウジング6の端子収容室31の壁面とハウジング7のブロック41の角筒状部69の外壁面との間に挟み込まれて弾性変形する。そして、シール部材22の弾性復元力によって、ハウジング6の端子収容室31の壁面とハウジング7のブロック41の角筒状部69の外壁面との間に形成される環状隙間が液密的にシールされる。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例の燃料供給装置(ポンプモジュール)においては、ハウジング7に設けられる、正極ターミナル11、16と正極電線18を収容するブロック41の前方側部分(角筒状部69)の外壁面のみに、ブロック41の角筒状部69の外壁面とハウジング6の端子収容室31の壁面(フード壁36、仕切り壁38、39)との間に形成される環状隙間を液密的にシールして、正極ターミナル11、16と負極ターミナル12、17とを隔離するシール部材22を圧入することにより、正極ターミナル11、16と負極ターミナル12、17とを互いに電気的に独立させることができる。
これによって、高導電性成分が燃料中に含まれており、しかも毛細管現象で燃料が正極電線18の導電芯線88と絶縁被膜との界面、キャビティ51、挿通孔53を通ってブロック41の前方側部分(角筒状部69)が嵌まる端子収容室31内に浸透した場合であっても、端子収容室31から仕切り壁39、端子収容室32、挿通孔54を通ってキャビティ52に至る電流経路(高導電性成分が含まれた燃料を経由して正極ターミナル11、16と負極ターミナル12、17との間に形成される電流経路)がシール部材22によって液密的に遮断されている。これにより、正極ターミナル11、16から負極ターミナル12、17への電流リークを確実に防止することができる。したがって、正極ターミナル11、16と負極ターミナル12、17との間で電食が発生する不具合を防止することができる。
また、正極電線18の端末部の外周のみに、ハウジング7のブロック41の端子収容孔壁面と正極電線18の外周面との間に形成される環状隙間を液密的にシールするゴム栓21を嵌合(圧入)しているので、一対の正負極リードワイヤ131、132の両方の外周にゴム栓103、104を装着する従来の技術と比べて、部品点数および組付工数を減らすことができるので、第1、第2電気コネクタにより構成されるフランジ側コネクタ接続装置の製品価格が安価となる。したがって、インタンク式のポンプモジュールのコストを削減することができる。
本実施例の燃料タンクの燃料貯留室の内部には、一対の正負極接続端子を有する燃料ポンプ2、および3つの正負極接続端子を有するセンダゲージ3が設置されている。この場合、毛細管現象で高導電性成分を含んだ燃料が、ブロック41の前方側部分(角筒状部69)が嵌まる端子収容室31内に浸透しても、ブロック41の角筒状部69の外壁面とハウジング6の端子収容室31の壁面(フード壁36、仕切り壁38、39)との間に形成される環状隙間を液密的にシールするシール部材22を設置しているので、正極ターミナル11、16から第1、第2電気コネクタの外部への電流リークを防止することができる。したがって、正極ターミナル11、16と燃料ポンプ2の負極接続端子またはセンダゲージ3の負極接続端子との間で電食が発生する不具合を防止することができる。
また、本実施例の第1電気コネクタのハウジング6には、第2電気コネクタのハウジング7だけでなく、第3電気コネクタのハウジング8も結合可能となっている。このため、高導電性成分が含まれた燃料を経由して第1、第2電気コネクタの正極ターミナル11、16と第1、第3電気コネクタの負極ターミナル14との間に電流経路が形成される懸念があるが、シール部材22を設置することで、正極ターミナル11、16から第1、第3電気コネクタの負極ターミナル14への電流リークを防止することができる。したがって、正極ターミナル11、16と負極ターミナル14との間で電食が発生する不具合を防止することができる。
[変形例]
本実施例では、ハウジング7の正極側のブロック41の端子収容孔壁面と正極電線18の外周面との間に正極側のゴム栓21を挿入(圧入)しているが、ハウジング7の負極側のブロック42の端子収容孔壁面と負極電線19の外周面との間に負極側のゴム栓を設置しても良い。
本実施例では、正極ターミナル16および正極電線18を収容する正極側のブロック41の前方側部分(角筒状部69)の外周のみに正極側のシール部材22を装着しているが、負極ターミナル17および負極電線19を収容する負極側のブロック42の外周のみに負極側のシール部材を設置しても良い。この場合、負極側のゴム栓と負極側のシール部材を一緒に負極側のブロック42に設置することで、リーク電流の発生を防止できる。
また、一対の正負極ターミナル11、12をフランジ1の底壁26に圧入により組み付けても良い。
また、第3電気コネクタの端子収容部にシール部材やゴム栓を装着しても良い。
本実施例では、ハウジング7のブロック41の端子収容孔壁面と正極電線18の外周面との間にゴム栓21を挿入(圧入)しているが、ハウジング7のブロック41のキャビティ51の端子収容孔壁面と正極ターミナル16の電線接続部82、電線固定部83との間に合成樹脂(モールド樹脂)を充填しても良い。つまりモールド樹脂によって正極ターミナル16の電線接続部82、電線固定部83とハウジング7のブロック41との間に形成される隙間を封止(密閉)しても良い。
また、ハウジング7のブロック42のキャビティ52の端子収容孔壁面と負極ターミナル17の電線接続部82、電線固定部83との間に合成樹脂(モールド樹脂)を充填しても良い。つまりモールド樹脂によって負極ターミナル17の電線接続部82、電線固定部83とハウジング7のブロック42との間に形成される隙間を封止(密閉)しても良い。
1 サブタンク
2 燃料ポンプ(電気部品)
3 センダゲージ(液面検出装置、電気部品)
4 フランジ(蓋部材)
6 第1電気コネクタのハウジング(第1ハウジング)
7 第2電気コネクタのハウジング(第2ハウジング)
11 正極ターミナル(第1異極端子、第1正極端子、雄型端子金具)
12 負極ターミナル(第1異極端子、第1負極端子、雄型端子金具)
16 正極ターミナル(第2異極端子、第2正極端子、雌型端子金具)
17 負極ターミナル(第2異極端子、第2負極端子、雌型端子金具)
18 正極電線(異極電線、絶縁電線)
19 負極電線(異極電線、絶縁電線)
21 ゴム栓
22 シール部材(シールゴム)
31 端子収容室
32 端子収容室
36 フード壁(隔壁、周壁)
38 仕切り壁(隔壁)
39 仕切り壁(隔壁)
41 ブロック(端子収容部)
42 ブロック(端子収容部)
51 キャビティ
52 キャビティ
81 端子接触部
82 電線接続部
83 電線固定部
88 導電芯線

Claims (7)

  1. 燃料タンク内に貯留された燃料を内燃機関に供給する燃料供給装置において、
    前記燃料タンクの開口部を塞ぐ蓋部材と、
    前記燃料タンク内に設置されて、前記燃料タンクから吸入した燃料を加圧して吐出する燃料ポンプと、
    前記蓋部材から前記燃料ポンプ側に向けて延設された第1ハウジング、およびこの第1ハウジングに収容されて、互いに極性が異なる一対の第1異極端子を有する第1電気コネクタと、
    前記第1ハウジングに嵌合する第2ハウジング、この第2ハウジングに収容されて、前記一対の第1異極端子に(同一極性同士が)それぞれ接続する一対の第2異極端子、およびこれらの第2異極端子に(同一極性同士が)それぞれ接続する一対の異極電線を有する第2電気コネクタと
    を備え、
    前記第1ハウジングは、前記一対の第1異極端子を個別に収容する一対の端子収容室、およびこれらの各端子収容室を隔離すると共に、前記各端子収容室の内部と外部とを隔離する隔壁を有し、
    前記一対の第2異極端子は、前記一対の第1異極端子がそれぞれ接続可能な端子接触部、前記一対の異極電線の芯線をそれぞれ接続する電線接続部、および前記一対の異極電線をそれぞれ保持固定する電線固定部を有し、
    前記第2ハウジングは、前記一対の第2異極端子の各端子接触部、各電線接続部および各電線固定部の周囲を取り囲むように設けられて、前記一対の第2異極端子を個別に収容する一対の端子収容部を有し、
    前記第2電気コネクタは、前記一対の第1、第2異極端子のうちで同一極性同士の第1、第2異極端子を収容する片側の端子収容部の外周のみに装着されて、前記片側の端子収容部の外周とこの片側の端子収容部の周囲を囲む壁面との間に形成される隙間をシールするシール部材を有していることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 請求項1に記載の燃料供給装置において、
    前記燃料ポンプは、外部電源から直流電力の供給を受けて駆動力を発生する直流モータ、およびこの直流モータにより駆動されるインペラを有していることを特徴とする燃料供給装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料供給装置において、
    前記片側の端子収容部の周囲を囲む壁面は、前記隔壁に設けられ、
    前記シール部材は、前記第1ハウジングに前記第2ハウジングを嵌合した際に、前記片側の端子収容部の外周面に密着し、前記隔壁の壁面に密着する筒状のシールゴムであることを特徴とする燃料供給装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の燃料供給装置において、
    前記一対の第1、第2異極端子のうちで同一極性同士の第1、第2異極端子とは、極性が正極性同士の第1、第2正極端子のことであり、
    前記片側の端子収容部とは、前記第1、第2正極端子の周囲を取り囲むように設けて、前記第1、第2正極端子を収容する正極側の端子収容部のことであることを特徴とする燃料供給装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の燃料供給装置において、
    前記一対の異極電線のうちで片方の極性の異極電線を収容する片側の端子収容部は、前記燃料ポンプ側に向けて開口し、前記同一極性同士の第1、第2異極端子と前記片方の極性の異極電線を収容する片側のキャビティ、および前記片方の極性の異極電線の外周と前記片側のキャビティの内壁面との間に形成される隙間をシールするゴム栓を有していることを特徴とする燃料供給装置。
  6. 請求項5に記載の燃料供給装置において、
    前記一対の異極電線のうちで片方の極性の異極電線とは、極性が正極性の正極電線のことであり、
    前記片側の端子収容部とは、前記正極電線の周囲を取り囲むように設けて、前記正極電線を収容する正極側の端子収容部のことであることを特徴とする燃料供給装置。
  7. 請求項4または請求項6に記載の燃料供給装置において、
    前記燃料タンク内に設置される電気部品を備え、
    前記電気部品は、極性が正極性の正極外部接続端子、および極性が負極性の負極外部接続端子を有していることを特徴とする燃料供給装置。
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