JP7321041B2 - 燃料ポンプモジュール - Google Patents
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Description
即ち、本発明に係る燃料ポンプモジュールは、車両の燃料タンクの外側に搭載される燃料ポンプモジュールであって、電動モータを内蔵するとともに、当該電動モータの複数の給電端子を有するポンプ本体と、前記ポンプ本体を内部に収容するポンプ収容室を形成する周壁、及び、電源ケーブルが接続される給電コネクタを有する筒状形状のモジュールケースと、前記モジュールケースに突設されて前記ポンプ本体が吐出した燃料を内燃機関に送出する送出配管と、前記モジュールケースの外周面に突設されて、前記ポンプ収容室内の余剰燃料を燃料タンクに戻すリターン配管と、前記ポンプ本体から吐出された余剰燃料を燃料排出口から前記ポンプ収容室内に戻して、前記送出配管に送出される燃料の圧力を調圧する圧力調整弁と、前記給電コネクタと前記ポンプ本体の複数の前記給電端子を接続する中継ケーブルユニットと、を備え、前記ポンプ本体は、当該ポンプ本体内の気体と燃料の一部を前記ポンプ収容室内に排出する脱気孔を有し、前記電動モータの複数の前記給電端子と前記中継ケーブルユニットは接続部を介して接続され、前記接続部のうちの、少なくとも二つの当該接続部が、車載状態において、前記脱気孔と前記燃料排出口のうちの、鉛直方向上側に位置するものよりも下方に位置されないように配置され、前記リターン配管の前記ポンプ収容室側の連通口は、前記脱気孔と前記燃料排出口のうちの、鉛直方向上側に配置されるものと、少なくとも一部が同高さとなる位置に配置されていることを特徴とする。
図1は、実施形態の燃料ポンプモジュール1の外観斜視図である。図2は、燃料ポンプモジュール1の分解斜視図である。また、図3は、図6のIII-III断面に対応する断面図である。
本実施形態の燃料ポンプモジュール1は、例えば、自動二輪車等の鞍乗型車両の燃料タンク(図示略)の外部に配置されて、燃料タンク内のガソリン等の液体燃料(以下、「燃料」と呼ぶ。)を内燃機関(不図示)に向けて圧送する用途に適用される。燃料ポンプモジュール1は、勿論、それ以外の自動四輪車両等の車両に搭載することも可能である。
第1モジュールカバー4は、モジュールケース2の軸方向の一端側の開口3を覆う円板状のベース壁4aと、ベース壁4aの外周縁部から径方向外側に延びる円環状の溶着壁4bと、ベース壁4aと溶着壁4bの境界部から(溶着壁4bの径方向内側位置から)円筒状に突出する内側周壁4cと、溶着壁4bの外周縁部から内側周壁4cと同側に突出する円筒状の外側周壁4dと、を備えている。内側周壁4cと外側周壁4dは、円板状のベース壁4aに対して同軸に形成されている。内側周壁4cは、モジュールケース2の軸方向の一端側の開口3内に挿入される。外側周壁4dは、モジュールケース2の軸方向の一端側の周壁2bの外周側を覆う。溶着壁4bには、モジュールケース2の周壁2bの軸方向の一端側の端面2cが突き当てられ、その状態で一端側の端面2cが溶着によって固定されている。
なお、モジュールケース2の周壁2bの一端部寄りの外周面には、径方向外側に突出して、外側周壁4dの端面に対向する帯状の保護壁32が一体に設けられている。保護壁32の突出高さは、外側周壁4dの外径寸法よりも高くなるように設定されている。
通路ブロック23は、樹脂材料によって全体が短軸円柱状に形成されている。通路ブロック23の軸方向は、モジュールケース2の開口3の深さ方向に沿う方向とされている。通路ブロック23の背面側の端面(軸方向のモジュールケース2内に臨む側の端面)には、ポンプ本体11のポンプ吐出口11cが接続される第1凹部24と、送出配管8のモジュールケース2内の端部が接続される第2凹部25と、圧力調整弁26(プレッシャレギュレータ)が圧入によって組付けられる第3凹部27と、が形成されている。
本実施形態の場合、第1凹部24と第1接続孔28と第2凹部25が、ポンプ吐出口11cと送出配管8を接続する接続通路30を構成し、第2接続孔29と第3凹部27が接続通路30から分岐する分岐通路31を構成している。
また、段差壁23bの外周縁部には、第1モジュールカバー4の内側周壁4cの突出端(小径部20の突出端)の径方向の変位を規制するための規制突起23eが突設されている。
ポンプ本体11は、図示しないポンプ機構と、ポンプ機構を作動させるための電動モータ11a(図3参照)が円筒状のケーシング42の内部に収容されている。なお、本実施形態では、電動モータ11aは、三つの給電端子35を有する三相ブラシレスモータによって構成されている。ケーシング42の軸方向の一端側の端部壁43aにはポンプ吸入口11bが設けられ、ケーシング62の軸方向の他端側の端部壁43bにはポンプ吐出口11cが設けられている。
モータ接続側コネクタ38は、給電端子35との接続部41を端部壁43bの中心側から覆う遮蔽壁38bをさらに有している。遮蔽壁38bは、モータ接続側コネクタ38が給電端子35に接続された状態において、ポンプ収容室12内の滞留水から給電端子35との接続部41を遮蔽する。
ポンプ本体11の三つ給電端子35のうちの残りの二つは、車載状態において、ポンプ本体11の脱気孔45aよりも上方側となる位置に配置されている。したがって、給電端子35と中継ケーブルユニット16(モータ接続側コネクタ38)の残りの二つ接続部41は、ポンプ本体11の脱気孔45よりも上方に配置されている。
(a)ポンプ本体11の脱気孔45は、圧力調整弁26の燃料排出口52aよりも上方に配置されている。
(b)一つの給電端子35(給電端子35と中継ケーブルユニット16の一つの接続部41)は、ポンプ本体11の脱気孔45よりも下方に配置されている。したがって、一つの接続部41は、脱気孔45と燃料排出口52aのうちの、鉛直方向上側に位置されるものより下方に配置されている。
(c)残余の二つの給電端子35(給電端子35と中継ケーブルユニット16の残りの二つの接続部41)は、ポンプ本体11の脱気孔45よりも上方に配置されている。したがって、少なくとも二つの接続部41は、脱気孔45と燃料排出口52aのうちの、鉛直方向上側に位置されるものよりも下方に位置されないように配置されている。
(d)リターン配管9のポンプ収容室12側の連通口40は、脱気孔45と燃料排出口52aのうちの、鉛直方向上側に配置されるものと一部が同高さとなる位置に配置されている。
本実施形態の燃料ポンプモジュール1では、車載状態でポンプ本体11が作動すると、ポンプ本体11の脱気孔45や圧力調整弁26の燃料排出口52aからポンプ収容室12内に燃料が噴出される。このため、ポンプ収容室12内の脱気孔45や燃料排出口52aの近傍では、燃料の噴出流によってポンプ収容室12内の滞留水がリターン配管9の方向に誘導される。このため、ポンプ収容室12内の滞留水の水位が脱気孔45や燃料排出口52aと同じ高さまで上昇する前に、滞留水をリターン配管9を通してポンプ収容室12の外部に排出することができる。したがって、ポンプ収容室12内では、滞留水の水位が、脱気孔45と燃料排出口52aのうちの、鉛直方向上側に位置されるものよりも上昇しにくくなる。
2…モジュールケース
2b…周壁
8…送出配管
9…リターン配管
11…ポンプ本体
11a…電動モータ
12…ポンプ収容室
15…給電コネクタ
16…中継ケーブルユニット
26…圧力調整弁
35…給電端子
38…モータ接続側コネクタ
38a…雌型コネクタ部
38b…遮蔽壁
40…連通口
41…接続部
45…脱気孔
52a…燃料排出口
Claims (4)
- 車両の燃料タンクの外側に搭載される燃料ポンプモジュールであって、
電動モータを内蔵するとともに、当該電動モータの複数の給電端子を有するポンプ本体と、
前記ポンプ本体を内部に収容するポンプ収容室を形成する周壁、及び、電源ケーブルが接続される給電コネクタを有する筒状形状のモジュールケースと、
前記モジュールケースに突設されて前記ポンプ本体が吐出した燃料を内燃機関に送出する送出配管と、
前記モジュールケースの外周面に突設されて、前記ポンプ収容室内の余剰燃料を燃料タンクに戻すリターン配管と、
前記ポンプ本体から吐出された余剰燃料を燃料排出口から前記ポンプ収容室内に戻して、前記送出配管に送出される燃料の圧力を調圧する圧力調整弁と、
前記給電コネクタと前記ポンプ本体の複数の前記給電端子を接続する中継ケーブルユニットと、を備え、
前記ポンプ本体は、当該ポンプ本体内の気体と燃料の一部を前記ポンプ収容室内に排出する脱気孔を有し、
前記電動モータの複数の前記給電端子と前記中継ケーブルユニットは接続部を介して接続され、
前記接続部のうちの、少なくとも二つの当該接続部が、車載状態において、前記脱気孔と前記燃料排出口のうちの、鉛直方向上側に位置するものよりも下方に位置されないように配置され、
前記リターン配管の前記ポンプ収容室側の連通口は、前記脱気孔と前記燃料排出口のうちの、鉛直方向上側に配置されるものと、少なくとも一部が同高さとなる位置に配置されていることを特徴とする燃料ポンプモジュール。 - 前記電動モータは、三つの前記給電端子を有する三相ブラシレスモータであり、
三つの前記接続部のうちの、少なくとも二つの当該接続部は、車載状態において、前記脱気孔と前記燃料排出口のうちの、鉛直方向上側に位置するものよりも上方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料ポンプモジュール。 - 前記中継ケーブルユニットは、前記電動モータの複数の前記給電端子に接続されるモータ接続側コネクタを有し、
前記モータ接続側コネクタは、対応する前記給電端子に接続された状態において、前記ポンプ収容室内の滞留水から前記給電端子との接続部を遮蔽する遮蔽壁を有することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料ポンプモジュール。 - 前記モータ接続側コネクタは、前記電動モータの各前記給電端子に接続される複数の雌型コネクタ部が一体のブロックによって構成されていることを特徴とする請求項3に記載の燃料ポンプモジュール。
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