JP4412349B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関(以下、「内燃機関」をエンジンという)の燃料供給装置に関するものである。
従来、燃料ポンプからインジェクタに供給される燃料を濾過して異物を除去する燃料フィルタと、燃料ポンプからインジェクタに供給される燃料を所定圧に調節するプレッシャレギュレータとを近接して配置する燃料供給装置として、米国特許第5195494号公報、米国特許第5078167号公報に開示されているものが知られている。
米国特許第5195494号公報、米国特許第5078167号公報に開示されているものは、燃料フィルタとプレッシャレギュレータとを燃料ポンプの近傍に配置し、燃料タンクに燃料フィルタ、プレッシャレギュレータおよび燃料ポンプを収容して余剰燃料をプレッシャレギュレータから直接燃料タンク内にリターンしている。これにより、エンジン側から高温の燃料を燃料タンクにリターンすることを防止するので、燃料タンク内における燃料蒸気の発生を低減できる。
また特開平2−191862号公報に開示されているものでは、プレシャレギュレータの配置は開示されていないが、燃料タンク内に燃料フィルタを設けることにより、低温の燃料が燃料フィルタで濾過されるため、熱による燃料フィルタ内での燃料蒸気の発生または燃料中での気泡の発生を低減できる。また特表平6−500373号公報に開示されているものでは、燃料フィルタのケースを例えば車体等に電気的に接続することにより、燃料が燃料フィルタを流れる際に発生する静電気が車体側に流れるので、ケースに蓄積される電荷量を低減できる。これにより、ケースと車体間での放電によるケースの損傷を防止できるため、損傷部分から燃料が漏出することを防止できる。
米国特許第5195494号公報 米国特許第5078167号公報 特開平2−191862号公報 特表平6−500373号公報
しかしながら、このような米国特許第5195494号公報、米国特許第5078167号公報に開示されている従来の燃料供給装置では、燃料フィルタと燃料タンクに燃料フィルタを取付ける部材とが別体であるため、燃料タンクに燃料フィルタを取付ける部材が必要となる。燃料フィルタは一定期間毎に内部のフィルタエレメント等を交換する必要のある部品であるため、燃料タンクに燃料フィルタを取付ける部材が多くなると燃料フィルタの取付けおよび取外しの工数が増えるという問題がある。また、燃料供給装置の小型化が困難であるとともにコストが増加するという問題がある。
また、特開平2−191862号公報に開示されているものでは、燃料フィルタの一部を燃料タンクの蓋の一部で兼用しているが、蓋とケースとが一体に成形されていないため、やはり蓋にケースを取付ける部材が必要になるので、前述した問題が同様に発生する。また、特表平6−500373号公報に開示されている燃料フィルタは、燃料タンクへの取付け構造は開示されていないが、燃料タンクに燃料フィルタを取付ける部材が必要だと考えられるので、前述した問題が同様に発生する。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、燃料フィルタの燃料タンクへの取付けが容易であり、小型化可能な燃料供給装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための本発明の請求項1記載の燃料供給装置は、内燃機関の燃料タンク内に収容される燃料ポンプにより燃料タンクから燃料を吸い上げ、この燃料中に含まれる異物を燃料フィルタ内に収容したフィルタ本体で除去してからインジェクタに供給する燃料供給装置において、前記燃料フィルタは、前記フィルタ本体と前記フィルタ本体を収容するフィルタケースとを有し、前記フィルタケースは、前記燃料タンクに開設された開口部に対しシール部材を介してシールする蓋部と一体成形された上ケースと、前記燃料タンク内側から前記上ケースと接合される下ケースとを有し、前記上ケースは、前記蓋部から下ケース側に向かって突出し、前記蓋部と前記燃料タンクの開口部との間をシールする前記シール部材の抜けを防止する係止部と、前記蓋部から下ケースに向かって突出し、前記下ケースと溶着により接合される突出部と、を有し、前記突出部の下端と前記下ケースとの溶着による接合境界部は、前記係止部の下端よりも前記燃料タンクの底面側に位置していることを特徴とする。
本発明の請求項2記載の燃料供給装置は、請求項1記載の燃料供給装置において、前記第二の突出部と前記下ケースとの接合境界部は、前記燃料タンク内に位置していることを特徴とする。
本発明の請求項3記載の燃料供給装置は、請求項1または2記載の燃料供給装置において、前記上ケースの前記蓋部を境に前記下ケースとは反対側には、前記フィルタ本体を通過した燃料をインジェクタに供給する燃料吐出管が、前記上ケースと一体成形されていることを特徴とする。
本発明の請求項4記載の燃料供給装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載の燃料供給装置において、前記上ケースの前記蓋部を境に前記下ケース側には、燃料ポンプを支持するポンプホルダが、前記上ケースと一体成形されていることを特徴とする。
本発明の請求項5記載の燃料供給装置は、請求項1から4のいずれか一項に記載の燃料供給装置において、前記下ケースには、プレッシャレギュレータに接続するリターン管が一体成形されていることを特徴とする。
本発明の請求項1から4記載の燃料供給装置によると、燃料タンクに開設された開口部を覆う蓋とフィルタ本体を収容するフィルタハウジングとを一体成形したことにより、燃料タンクに燃料フィルタを取付ける部品点数を減少することができる。このため、燃料タンクへの燃料フィルタの取付けが容易になるとともに、燃料フィルタを小型化できる。
また本発明の請求項1から4記載の燃料供給装置によると、フィルタケースが上ケースと下ケースとの接合により形成されることにより、フィルタケースにフィルタ本体を容易に収容できるので、燃料フィルタの組付け工数が低減する。
また本発明の請求項4記載の燃料供給装置によると、燃料タンクの開口部を覆いフィルタハウジングと一体に成形される蓋に燃料ポンプが支持されることにより、燃料タンク内に燃料ポンプを容易に収容できる。また本発明の請求項5記載の燃料供給装置によると、プレッシャレギュレータに接続するリターン管がフィルタケースに設けられていることにより、燃料フィルタ近傍の燃料タンク内にプレッシャレギュレータを設置することも可能であるため、燃料供給装置がシステム化できる。またエンジン側に設置されるプレッシャレギュレータに比べて温度の低い燃料を余剰燃料として燃料タンクへ戻すことができるので、燃料タンク内での燃料蒸気の発生または燃料中での気泡の発生を低減できる。
本発明の実施の形態を示す複数の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
(第1実施例)本発明の第1実施例による燃料供給装置を図1〜図4に示す。図4に示すように、燃料ポンプ10、燃料フィルタ20およびプレッシャレギュレータ40は、燃料タンク1の上壁に設けられた開口部を通して燃料タンク1に収容されている。燃料ポンプ10のポンプ本体11を収容するポンプケース12がフィルタケース21に支持されることにより、燃料ポンプ10は燃料フィルタ20に支持されている。燃料フィルタ20は、燃料ポンプ10およびプレッシャレギュレータ40と互いに脱着可能に組付けられている。ポンプ本体11により吸い上げられる燃料タンク1内の燃料は、まずフィルタ13で燃料タンク1内の異物を除去される。ポンプ本体11から燃料フィルタ20に導入された燃料は、プレッシャレギュレータ40により所定圧に調節され、燃料中の異物をさらに燃料フィルタ20により除去されて燃料吐出管24から図示しないインジェクタに供給される。
燃料フィルタ20のフィルタケース21は、樹脂材料に炭素繊維または炭素粉等の導電材料を含有させて成形されているので導電性を有している。フィルタケース21は、車両と電気的に接続することにより接地されている。フィルタケース21は上ケース22および下ケース31からなり、上ケース22と下ケース31とは、境界部29で溶着されている。燃料フィルタ20は、上ケース22の周縁部が燃料タンク1の上壁開口周縁部に形成された溝部1aに嵌合することにより燃料タンク1に取付けられている。燃料フィルタ20は、一つの燃料入口と、二つの燃料出口とをフィルタケース21に設けている。燃料入口を形成する吸入管33は、ポンプ本体11の吐出管14と接続している。2つの燃料出口の内の第1の燃料出口を形成する燃料吐出管24は、フィルタ本体30で異物を除去された燃料をインジェクタに供給する。他の第2の燃料出口を形成するリターン管34は、インジェクタに供給する燃料の圧力を所定圧に保持するプレッシャレギュレータ40と接続している。
図2および図3に示すように、上ケース22は、フィルタハウジング23、燃料吐出管24、蓋部25およびポンプホルダ26からなり一体に成形されている。図3に示すコネクタ38は蓋部25の外壁に溶着されている。コネクタ38は導電性を有するフィルタケース21と絶縁するために絶縁材で形成されている。蓋部25の外周には、90°間隔で切欠き25aが3箇所形成されている。燃料タンク1に燃料フィルタ20を取付けるとき、図4に示す燃料タンク1の開口周縁部に形成された爪部1bに切欠き25aを嵌合させた後、燃料フィルタ20を回転させて蓋部25の周縁部を溝部1aに嵌合させる。蓋部25と燃料タンク1とはガスケット121でシールされている。また、蓋部25の外周部の下端面に下方に延びる環状の係止部25bが蓋部25と一体に成形されており、この係止部25bはガスケット121の抜けを防止している。
図2に示すように、フィルタハウジング23と後述する下ケース31のフィルタハウジング32とは境界部29で溶着されており、フィルタハウジング23とフィルタハウジング32とで区画形成する空間部39にフィルタ本体30を収容している。境界部29は、係止部25bの下端よりも下方に位置しているので、樹脂を溶かすための熱板等の操作を容易に行なえ、樹脂製上ケース22と下ケース31との溶着が容易に行える。燃料吐出管24は上ケース22の上部外壁に形成されている。蓋部25はフィルタハウジング23の径方向外側に延びて円環状に形成されている。ポンプホルダ26は、蓋部25の下端面から下方に延び、ポンプケース12の断面形状に合わせて断面円弧状に形成されている。ポンプホルダ26には、ポンプケース12に設けられている三つの爪部の内の二つが嵌合可能な嵌合孔26aが二箇所形成されている。
下ケース31は、一体に成形されるフィルタハウジング32、吸入管33、リターン管34およびポンプホルダ35と、通路形成部材である連絡管37とからなる。ポンプホルダ35は円筒状に形成され、側壁を貫通する嵌合孔35aが180°の位置に二箇所設けられている。フィルタ本体30は、その外周を下ケース31の内周に圧入して固定されており、空間部39に収容されている。このフィルタ本体30の軸中心に液密にして中空円筒状の連絡管37が下端をフィルタハウジング32に固定されて配設されている。連絡管37の一方の端部はフィルタ本体30の燃料出口側である上端から突出し、他方の端部は図1に示すリターン管34内に向けて開口している。
ポンプケース12に設けられた三つの爪部のうち図示しない二つの爪部は、ポンプホルダ26の嵌合孔26aに嵌合している。他の一つの爪部12bは、ポンプケース12から突出するように設けられた腕部12aから上方に向けて矢印状に形成され、ポンプホルダ35の嵌合孔35aに嵌合している。爪部12bを含む三つの爪部は弾性を有しているので、嵌合孔35aおよび26aから容易に外すことができる。ポンプケース12に設けられたこれら三つの爪部が燃料フィルタ20のフィルタケース21に嵌合することにより、ポンプケース12は燃料フィルタ20に支持されている。ポンプ本体11のターミナル15は、図3に示すコネクタ38と接続され、ポンプ本体11を駆動する図示しないモータに電力を供給する。
図1に示すように、ポンプ本体11の上部に設けられた吐出管14の外周壁と燃料フィルタ20の燃料吸入管33の内壁とはOリング122によりシールされている。このため、吐出管14と燃料吸入管33とはそれ程緊密に嵌合する必要がないので、吐出管14および燃料吸入管33の加工が容易である。このため、燃料ポンプ10と燃料フィルタ20との脱着が容易になる。吐出管14の開口先端部にはOリング122の抜け止めとして中央部が開口した樹脂製のキャップ16が圧入されている。吐出管14の外周壁に設けられている円管状のスペーサ17は、Oリング122を所定の位置に保持している。吐出管14内には、チェックバルブ18が収容されている。チェックバルブ18は、吐出管14から吐出された燃料がポンプ本体11に逆流することを防止するとともに、ポンプ本体11の停止時、燃料配管中の燃料残圧を保持する。
プレッシャレギュレータ40は、第1ケース41と第2ケース42との間でダイアフラム43の外縁部を巻締めにより固定している。第1ケース41には、通気孔41aが形成され、第1ケース41のスプリング室41bを大気圧またはタンク内圧に設定している。第2ケース42に円筒状の支持部材44が固定され、後述する弁体51に向かって突出するように円筒状のシート部材45が支持部材44の内壁に固定されている。弁体51および弁ガイド52は、圧縮コイルスプリング47の付勢力により、シート部材45側に付勢されている。
円筒状の吸入管46は、第2ケース42側の端部外周壁に環状の溝を形成し、この溝に連通孔を形成する第2ケース42の側壁周縁部が嵌合している。吸入管46は下ケース31のリターン管34内に挿入されており、吸入管46の外壁とリターン管34の内壁とはOリング123によりシールされている。これにより、燃料フィルタ20内の燃料は、燃料出口側であるフィルタ本体30の上方から連絡管37、リターン管34、吸入管46を通ってプレッシャレギュレータ40の燃料室42aに流入する。吸入管46とリターン管34とはそれ程緊密に嵌合する必要がないので、吸入管46およびリターン管34の加工が容易である。このため、燃料フィルタ20とプレッシャレギュレータ40との脱着が容易になる。また、U字状に形成されたホールドリング36は、ホールドリング36に形成された矩形の係止孔をリターン管34に設けた係止部34aに嵌合することにより、プレッシャレギュレータ40が燃料フィルタ20から脱落しないように支持している。ポンプ本体11の停止時には、チェックバルブ18と共にプレッシャレギュレータ40の弁体51も閉じて燃料配管中の燃料残圧を保持する。
次に、燃料フィルタ20またはプレッシャレギュレータ40の交換手順について説明する。
(1)燃料吐出管24からインジェクタに燃料を供給する図示しない燃料配管を取り外し、燃料タンク1外に露出している上ケース22の上部を掴んで燃料フィルタ20を回転して切欠き25aを燃料タンク1の爪部1bに合わせ、燃料フィルタ20に燃料ポンプ10およびプレッシャレギュレータ40を組付けた状態で燃料フィルタ20を上方に持ち上げ、燃料タンク1から取り外す。
(2)ポンプケース12の三つの爪部をそれぞれ各嵌合孔26a、35aから外すことにより、燃料フィルタ20からポンプ本体11およびポンプケース12を取り外すことができる。
(3)次に、ホールドリング36の嵌合孔を係止部34aから外すことにより、燃料フィルタ20からプレッシャレギュレータ40を取り外すことができる。
(4)交換すべき燃料フィルタ20またはプレッシャレギュレータ40を新しい部品に代えて、ホールドリング36の嵌合孔が爪部34aに嵌合するまで燃料フィルタ20のリターン管34にプレッシャレギュレータ40の吸入管46を挿入する。
(5)ポンプケース12の三つの爪部を各嵌合孔26a、35aに嵌合させることにより、燃料フィルタ20に燃料ポンプ10を組付ける。
(6)組付けの終わった燃料ポンプ10、燃料フィルタ20およびプレッシャレギュレータ40を燃料タンク1の開口部に通し、燃料タンク1の溝部1aに蓋部25を嵌合させる。
次に、燃料供給装置の作動について説明する。ポンプ本体11の吐出管14から吸入管33内に吐出された燃料は、下方の燃料入口側からフィルタ本体30内に導入され、異物等を除去されてフィルタ本体30の上方の燃料出口側から流出し、燃料吐出管24から燃料配管を通ってインジェクタに供給される。フィルタ本体30から流出した燃料は、連絡管37内にも導入され、吸入管46からプレッシャレギュレータ40の燃料室42aに導かれる。プレッシャレギュレータ40は燃料フィルタ20を経由してポンプ本体11から燃料室42aに導入される燃料の圧力により、圧縮コイルスプリング47の付勢力に抗してダイアフラム43がスプリング室41b側に移動する。弁体51および弁ガイド52はダイアフラム43とともに移動しシート部材45から離座するので、燃料室42a内の燃料は、支持部材44の排出口44aから燃料タンク1内にリターンする。ダイアフラム43は、圧縮コイルスプリング47の付勢力と燃料室42aの燃料圧により受ける力とが釣り合う位置に移動して排出口44aからの燃料排出量を調整するので、ポンプ本体11から吐出され、燃料フィルタ20からインジェクタに向けて供給される燃料の供給圧を所定圧に保持することができる。
第1実施例では、溶着したフィルタハウジング23および32、ならびに燃料タンク1に設けられた開口部を覆う蓋部25とを一体に成形したことにより、燃料タンク1と燃料フィルタ20とをシールするガスケット121が必要なだけで、燃料タンク1に燃料フィルタ20を取付ける他部材が不要であるため部品点数が減少する。これにより、取付けおよび取り外しの工数が減少するとともに製造コストを低減できる。
(第2実施例)本発明の第2実施例を図5、図6および図7に示す。車両により燃料タンクの深さには差が生じることがあるので、第1実施例の燃料供給装置では深さの浅い燃料タンク内に収容できないことがある。第2実施例では、第1実施例に比べて深さの浅い燃料タンクに収容可能な燃料供給装置の構成を例示する。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
図5に示すように、燃料フィルタ60は燃料タンク2に対して傾斜して取付けられている。燃料フィルタ60のフィルタケース61は導電性を有し、上ケース62と下ケース71とが境界部70で溶着されている。図6および図7に示すように、上ケース62は、フィルタハウジング63、燃料吐出管64、蓋部65および2個のポンプホルダ66からなり一体に成形されている。ポンプホルダ66は、蓋部65の下端面から斜め下方にポンプケース12の断面形状に合わせて断面円弧状に延び、それぞれにポンプケース12の爪部の嵌合可能な嵌合孔66aが形成されている。図7に示すコネクタ38は蓋部65の外壁に溶着されている。下ケース71は、一体に成形されるフィルタハウジング72、燃料入口を形成する吸入管33、燃料出口を形成するリターン管34およびポンプホルダ35と、通路形成部材である連絡管37とからなる。
境界部70と第1の燃料出口を形成する燃料吐出管64とは蓋部65と平行であるが、他の部材は蓋部65に対し傾斜して成形されている。第2実施例では、蓋部65に対して他の部材を傾斜させて成形するとにより、第1実施例と実質的な構成を変更することなく、浅い燃料タンク2に燃料供給装置を収容することができる。
(第3実施例)本発明の第3実施例を図8〜図11に示す。図11に示すように、燃料ポンプ10と燃料フィルタ80とは燃料タンク3内に並設されており、燃料フィルタ80が燃料タンク3に取付けられている。ポンプ本体11を収容するポンプケース12がフィルタケース81に支持されることにより、燃料ポンプ10は燃料フィルタ80に支持されている。燃料フィルタ80のフィルタケース81は導電性を有し、上ケース82と下ケース91とが境界部90で溶着されている。
図9および図10に示すように、上ケース82は、円板状に形成された蓋部85と、蓋部85の下端面に蓋部85と一体に成形されたフィルタハウジング83、2個のポンプホルダ86、燃料入口を形成する燃料吸入管87および燃料連通管89と、蓋部85の上端面に第1の燃料出口を形成する燃料吐出管84とからなる。燃料吸入管87およびフィルタハウジング83、フィルタハウジング83および燃料連通管89はそれぞれ一か所で接続しており、燃料吸入管87およびフィルタハウジング83の接続部には燃料通路82aが形成されている。燃料通路82aは、フィルタハウジング83、92および蓋部85とにより区画形成された空間部98と燃料吸入管87内とを連通している。燃料通路82aは、燃料吸入管87のフィルタハウジング83と反対側から成形時にスライドピンで形成するので、燃料吸入管87に燃料タンク3内に開口する貫通孔があいてしまう。栓88はこの貫通孔を塞いでいる。燃料連通管89の燃料通路と燃料吐出管84の燃料通路とは連通している。コネクタ38は蓋部85の上端面に溶着されている。
下ケース91は、フィルタハウジング92、第2の燃料出口を形成するリターン管93、ポンプホルダ94および燃料連通管95からなり一体に成形されている。燃料連通管95は、フィルタハウジング92と接続しており、空間部98の下方に開口している。燃料連通管89と燃料連通管95とは境界部90で溶着されており、それぞれの燃料通路は連通している。フィルタ本体99は空間部98に収容されている。
図8に示すように、ポンプケース12の爪部12bはポンプホルダ94の嵌合孔94aに嵌合し、ポンプケース12の図示しない他の二つの爪部はポンプホルダ86の図9に示す嵌合孔86aに嵌合していることにより、燃料ポンプ10は燃料フィルタ80に支持されている。ポンプ本体11の吐出管14は、燃料吸入管87に嵌合している。プレッシャレギュレータ40は、リターン管93に吸入管34を嵌合し、ホールドリング36により燃料フィルタ80に支持されている。
ポンプ本体11の吐出管14からから吐出された燃料は、燃料吸入管87内から燃料通路82aを経てフィルタ本体99の上方の空間部98に導入される。空間部98に導入された燃料は、フィルタ本体99で燃料中の異物を除去され、フィルタ本体99の下方から燃料連通管95内に送出される。そして、燃料連通管89、燃料吐出管84からインジェクタに異物を除去された燃料が供給される。
フィルタ本体99の下方から送出された燃料は、リターン管93に接続したプレシャレギュレータ40にも送出され、プレッシャレギュレータ40により所定圧に調節されるので、燃料吐出管84からインジェクタに供給される燃料は所定の供給圧でインジェクタに供給される。第3実施例では、燃料フィルタ80の上方から燃料を吸入して下方から送出する構成であるため、燃料フィルタ80と燃料ポンプ10とを並設することができる。このため、浅い燃料タンクにも燃料供給装置を収容できる。
また第3実施例では、フィルタ本体99の上方から燃料を導入し、下方から送出した燃料を直接プレッシャレギュレータ40に導入しているため、第1実施例および第2実施例のように、フィルタ本体の燃料出口側からプレッシャレギュレータ40に燃料を導入する通路形成部材が不要であるので、燃料フィルタの部品点数が減少する。
(第4実施例)本発明の第4実施例を図12、図13および図14に示す。図12に示すように、燃料ポンプ10と燃料フィルタ100とは燃料タンク4内に並設されており、燃料フィルタ100が燃料タンク4に取付けられている。ポンプ本体11を収容するポンプケース12がフィルタケース101に支持されることにより、燃料ポンプ10は燃料フィルタ100に支持されている。燃料フィルタ100のフィルタケース101は導電性を有し、上フィルタ102および下ケース111が境界部110で溶着されている。フィルタ本体119は、第3実施例のフィルタ本体99よりも軸方向に長くなっている。これに伴い、上フィルタ102の蓋部105の下端面に一体に成形されているフィルタハウジング103、2個のポンプホルダ106、燃料入口を形成する燃料吸入管107および燃料連通管109はそれぞれ第3実施例に比べて長くなっている。下ケース112は、フィルタハウジング112、第2の燃料出口を形成するリターン管93、ポンプホルダ94および燃料連通管115からなり一体に成形されている。この内、フィルタハウジング112が第3実施例と比べて長くなっている。これ以外の構成は第3実施例と実質的に同一である。
第4実施例では、フィルタ本体119の軸長を長くすることにより、燃料中の異物の除去率を高めている。以上説明した本発明の実施例では、各フィルタケースが導電性を有しているので、車両等に電気的に接続して接地することにより、燃料フィルタを流れる燃料により発生する静電気を車両に散逸させることができる。このため、フィルタケースとフィルタケースと近接する導電部材間での放電を防止することができるので、放電によるフィルタケースの損傷を防止できる。本発明では、静電気の発生量によっては、導電材料を含まない樹脂材料でフィルタケースを成形することも可能である。
また本実施例では、各燃料フィルタとプレッシャレギュレータ40とを容易に脱着可能に組付け、さらに各燃料フィルタと燃料タンクとが容易に脱着可能であるため、各燃料フィルタまたはプレッシャレギュレータ40のみの交換が容易にできる。また、各燃料タンク内にプレッシャレギュレータ40を収容し、燃料タンクからエンジンへ送られるだけの一方通行の燃料配管を配設するだけとしていることにより、エンジンの近傍で加熱された燃料が余剰燃料として再び燃料タンク内に戻されない。このため、燃料温度が上昇する前に燃料タンク内に余剰燃料をリターンできるので、燃料タンク内での燃料蒸気の発生または燃料中での気泡の発生を抑制できる。
本実施例では、各燃料フィルタにインジェクタおよびプレッシャレギュレータに接続する燃料出口を設けたが、本発明では、燃料フィルタにインジェクタに接続する燃料出口だけを設ける構成にしてもよい。この場合、プレッシャレギュレータは燃料タンクの外壁面に取付けてもよいし、エンジンの近傍に配設してもよい。
また本実施例では、各フィルタケースで燃料ポンプ10を支持するとにより燃料供給装置をシステム化するとともに燃料タンクの構造を簡素化することができたが、本発明では、燃料タンクで燃料ポンプを支持することも可能である。なお、以上に述べた実施例では、フィルタケースを蓋とともに導電性樹脂製としたが、下ケース31、71、91、111だけを導電性樹脂により成形してもよい。この構成でもフィルタが発生する静電気の蓄積を抑えることができる。すなわち、フィルタケースは、少なくとも燃料タンク内側の下ケースが導電性樹脂製であることが重要であって、樹脂によって蓋と一体成形された上ケースは要求に応じて導電性樹脂製あるいは絶縁性樹脂製を選択することができる。
また、ポンプケース12を導電性樹脂製とし、ポンプケースと下ケースとを接続して静電気の放電を促進してもよい。この場合、下ケース31、71、91、111に形成されたポンプホルダ35、94とポンプケース12との接続を利用して両者を電気的に導通させることが望ましい。
本発明の第1実施例による燃料供給装置を示す断面図である。 第1実施例の燃料フィルタを示す断面図である。 図2のIII方向矢視図である。 第1実施例の燃料供給装置を燃料タンクに収容した状態を示す断面図である。 本発明の第2実施例による燃料供給装置を示す断面図である。 第2実施例の燃料フィルタを示す断面図である。 図6のVII方向矢視図である。 本発明の第3実施例による燃料供給装置を示す断面図である。 第3実施例の燃料フィルタを示す断面図である。 図9のX方向矢視図である。 第3実施例の燃料供給装置を燃料タンクに収容した状態を示す断面図である。 本発明の第4実施例による燃料供給装置を示す断面図である。 第4実施例の燃料フィルタを示す断面図である。 図13のXIV−XIV方向矢視図である。
符号の説明
1、2、3、4…燃料タンク
10…燃料ポンプ
11…ポンプ本体
12…ポンプケース
20、60、80、100…燃料フィルタ
21、61、81、101…フィルタケース
22、62、82、102…上ケース
25、65、85、105…蓋部
31、71、91、111…下ケース
30、99、119…フィルタ本体
37…連絡管(通路形成部材)
40…プレッシャレギュレータ

Claims (5)

  1. 内燃機関の燃料タンク内に収容される燃料ポンプにより燃料タンクから燃料を吸い上げ、この燃料中に含まれる異物を燃料フィルタ内に収容したフィルタ本体で除去してからインジェクタに供給する燃料供給装置において、
    前記燃料フィルタは、前記フィルタ本体と前記フィルタ本体を収容するフィルタケースとを有し、
    前記フィルタケースは、前記燃料タンクに開設された開口部に対しシール部材を介してシールする蓋部と一体成形された上ケースと、前記燃料タンク内側から前記上ケースと接合される下ケースとを有し、
    前記上ケースは、前記蓋部から下ケース側に向かって突出し、前記蓋部と前記燃料タンクの開口部との間をシールする前記シール部材の抜けを防止する係止部と、前記蓋部から下ケースに向かって突出し、前記下ケースと溶着により接合される突出部と、を有し、
    前記突出部の下端と前記下ケースとの溶着による接合境界部は、前記係止部の下端よりも前記燃料タンクの底面側に位置していることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記突出部と前記下ケースとの接合境界部は、前記燃料タンク内に位置していることを特徴とする請求項1記載の燃料供給装置。
  3. 前記上ケースの前記蓋部を境に前記下ケースとは反対側には、前記フィルタ本体を通過した燃料をインジェクタに供給する燃料吐出管が、前記上ケースと一体成形されていることを特徴とする請求項1または2記載の燃料供給装置。
  4. 前記上ケースの前記蓋部を境に前記下ケース側には、燃料ポンプを支持するポンプホルダが、前記上ケースと一体成形されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  5. 前記下ケースには、プレッシャレギュレータに接続するリターン管が一体成形されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
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