JP2008038649A - 燃料ポンプ - Google Patents

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健三 長坂
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Abstract

【課題】 ターミナルの腐食を長期に亘ってより確実に食い止めることができる燃料ポンプを提供すること。
【解決手段】 本発明の燃料ポンプ10は、燃料タンク内に設置され、燃料タンク内の燃料を燃料タンク外に吐出する燃料ポンプである。本燃料ポンプは、コネクタ挿込口が設けられたターミナルハウジング50と、コネクタ挿込口内に配設された一対のハウジング側ターミナル52、54と、コネクタ挿込口の底面の少なくとも一部に敷設された絶縁性のシール材56と、コネクタ挿込口に着脱自在に取付けられており、ハウジング側ターミナルと接続する一対のコネクタ側ターミナル66、68と、一対のコネクタ側ターミナルを隔離する隔壁70を備えたコネクタ60と、を有している。本燃料ポンプは、コネクタ挿込口にコネクタが挿し込まれるとコネクタの隔壁の先端が絶縁性シール材に押圧され、各ターミナルが液密に分離されることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、燃料タンク内に設置され、燃料タンク内の燃料を燃料タンク外に吐出する燃料ポンプであり、燃料ポンプと外部電源とを接続するターミナルの腐食を防止する技術に関する。
燃料タンク内の燃料を内燃機関(例えば、自動車のエンジン等)に供給する装置として燃料ポンプが知られている。燃料ポンプは、燃料タンク内の燃料に浸された状態で駆動される。燃料ポンプは、コネクタ側ターミナルとハウジング側ターミナルを介して外部電源と接続され、外部電源からの電力がターミナルを介して供給される。燃料ポンプにはハウジング側ターミナルが設けられており、コネクタ側ターミナルとハウジング側ターミナルは燃料タンク内で接続している。
燃料タンクには、外部から水が入り込むことがある。その水が燃料ポンプに付着すると、ターミナルが腐食し易い。これは、燃料タンク内の水が一対のターミナルの間に介在し、ターミナル間に燃料タンク内の液体(燃料中の水)を介して弱い電流(腐食電流)が流れるからである。ターミナルの腐食を抑制するには、一対のターミナルの間に腐食電流が流れないように工夫する必要がある。
一対のターミナルの間に電流を流れにくくする技術として、特許文献1に記載の技術が挙げられる。特許文献1には、各ターミナルの周囲を保護筒体で囲む技術が開示されている。各ターミナルに保護筒体を備えると、ターミナル間の沿面距離は、保護筒体の壁面の分だけ長くなる。これによって、ターミナル間に水や劣化燃料が連続的に介在し難くなり、腐食電流が流れ難くなる。ターミナルの腐食は、ターミナル間に腐食電流が流れ難くなることで抑制される。
特開平5−280486号公報
特許文献1の技術を採用した場合、各ターミナルを保護筒体で囲むため、燃料ポンプの外表面に保護筒体を2つ設けなければならない。このため、燃料ポンプが大型化し易い。また、各ターミナルにリード線を接続するためのコネクタも2つ必要となり、部品点数の増加や組立工数の増加によってコストアップの原因となる。
そこで、燃料ポンプのターミナルハウジングに1つのコネクタ挿込口を設け、そのコネクタ挿込口に1対のハウジング側ターミナルを配し、コネクタ挿込口に挿込まれるコネクタに一対のコネクタ側ターミナルを設ける構成が採られることが多い。かかる構成を採る場合、各ターミナルをコネクタ挿込口内で隔離する必要がある。このため、コネクタに各ターミナルを隔離する絶縁性の隔壁を設け、コネクタ挿込口にコネクタが挿込まれたときに隔壁の先端とターミナルハウジングの底面とを当接させて各ターミナルを隔離するようにしている。
しかしながら、絶縁性の隔壁とコネクタ挿込口の底面とを当接させて各ターミナルを隔離する構成では、隔壁とコネクタ挿込口の底面との間に僅かな隙間が生じる。隔壁とコネクタ挿込口の底面との間に僅かな隙間があいていれば、その隙間に水が吸い上げられる毛管現象が生じる。吸い上げられた水は電解質として機能し、ターミナル間に腐食電流が流れ、ターミナルが腐食する。毛管現象で吸い上げられた水は、隙間から抜けづらい。隙間から水が抜けなければ、ターミナル間に腐食電流が流れ続ける。したがって、ターミナルの腐食を十分に抑制することができない。
そこで、本発明は、ターミナルハウジングのコネクタ挿込口に一対のターミナルを配した燃料ポンプにおいて、ターミナルの腐食を長期に亘ってより確実に食い止めることができる燃料ポンプを提供することを目的とする。
本発明の燃料ポンプは、燃料タンク内に設置され、燃料タンク内の燃料を燃料タンク外に吐出する燃料ポンプである。本燃料ポンプは、コネクタ挿込口が設けられたターミナルハウジングと、コネクタ挿込口内に配設された一対のハウジング側ターミナルと、コネクタ挿込口の底面の少なくとも一部に敷設された絶縁性のシール材と、コネクタ挿込口に着脱自在に取付けられており、ハウジング側ターミナルと接続する一対のコネクタ側ターミナルと、一対のコネクタ側ターミナルを各ターミナルに隔離する隔壁を備えたコネクタと、を有している。本燃料ポンプは、コネクタ挿込口にコネクタが挿し込まれるとコネクタの隔壁の先端が絶縁性シール材に押圧され、各ターミナルが液密に分離されることを特徴とする。
この燃料ポンプは、ターミナルハウジングのコネクタ挿込口にコネクタが挿込まれ、ハウジング側ターミナルとコネクタ側ターミナルが接続される。ターミナルハウジングの底面には絶縁性シール材が敷設され、コネクタには各ターミナルを隔離する隔壁が設けられている。コネクタ挿入口にコネクタを差し込むと、コネクタの隔壁の先端が絶縁性シール材を押圧し、絶縁性シール材によって各ターミナルが液密な状態になる。これにより、2つのハウジング側ターミナルの間には、液体が介在しにくくなる。結果、何らかの原因で、燃料ポンプのコネクタ挿込口内に入り込んだ水も、2つのターミナルの間に介在しにくくなる。電解質となり得る水がターミナル間に介在しなければ、ターミナルの腐食を引き起こす電流は生じない。
本発明によれば、一対のターミナルの間に水が介在しにくくなるので、ターミナルの腐食が抑制された燃料ポンプを得ることができる。
本発明の好ましい燃料ポンプでは、絶縁性シール材は、コネクタの隔壁の先端と当接する部分にコネクタ側に突出する突条が形成されている。
上記の構成によれば、コネクタの隔壁の先端が絶縁性シール材の突条を押しつぶすため、コネクタの隔壁の先端と絶縁性シール材の液密性が向上する。突条は、一対のハウジング側ターミナルの間に形成されていることから、ハウジング側ターミナルの間(すなわち、コネクタ側ターミナルの間も)を絶縁する。結果、ターミナルの腐食は、より確実に抑制される。
本発明の好ましい燃料ポンプでは、ターミナルハウジングには、挿込口にコネクタが取付けられた状態で、挿込口内の底部とターミナルハウジング外とを連通する連通孔を備えている。
上記の連通孔を備えていると、ターミナルハウジングの挿込口内に水が入り込んでも、その水は、連通口を通じてターミナルハウジングの外側に排出される。連通口を備えると、絶縁性シール材とハウジングの底面の間や絶縁性シール材とコネクタの端面の間には、水が浸透し難くなる。本発明の構成によれば、一対のハウジング側ターミナルの間には、腐食の要因となる電流が極めて流れにくい。
本発明の他の燃料ポンプは、コネクタ挿込口が設けられたターミナルハウジングと、コネクタ挿込口内に配設された一対のターミナルと、コネクタ挿込口の底面に敷設されており、コネクタ挿込口にコネクタが挿し込まれたときにコネクタと当接することで各ターミナルを液密に分離する絶縁性のシール材と、を有していることを特徴とする。
この構成によれば、コネクタが挿入されると、ターミナルハウジングの底面とコネクタの端面の間に、絶縁性シール材が介在する。ターミナルハウジングの底面とコネクタの端面が絶縁性シール材を圧迫することで、各ターミナルが液密に分離される。ターミナル間に腐食を引き起こす電流が流れづらくなり、ターミナルの腐食が防止される。
本発明の燃料ポンプでは、各ターミナルが絶縁性シール材によって液密に遮断される。このため、ターミナルの間に水や劣化燃料を電解質とした電流が流れづらい。これによって、ターミナルの腐食が抑制される。本発明の燃料ポンプは、ターミナルの腐食によるポンプ性能の低下が防止されている。本発明の燃料ポンプは、水や海水が入り込みやすい燃料ポンプに用いると、特に効果的である。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。
(形態1) 絶縁性シール材は、ゴムシートで構成されている。
(形態2) コネクタの外形は、ターミナルハウジングの内形(コネクタ挿込口)にほぼ等しく、コネクタは、ターミナルハウジングに嵌め込まれた状態で燃料ポンプに固定される。
(形態3) ターミナルは、燃料ポンプのケーシングの上部に位置するトップカバーの上部に備えられている。
(形態4) ターミナルハウジングの内外を貫通する連通口は、絶縁性シール材とコネクタの端面の接触面に近接する位置に設けられている。
(形態5) 連通口は、ターミナルハウジングの端縁から絶縁性シール材とコネクタの端面の接触面に近接する領域まで切り込まれたスリット状に設けられている。
(第1実施例)
本発明を具現化した第1実施例について、図1〜図5を用いて説明する。図1は燃料ポンプ10の縦断面図である。図2は燃料ポンプのトップケーシング32側から見た図である。図3は図2のIII―III線断面図であり、陽極ターミナル52と陰極ターミナル54を縦断する燃料ポンプ10の部分断面図である。図4は陽極ターミナル52と陰極ターミナル54とターミナルケーシング50を詳しく示す断面図であり、陽極ターミナル52と陰極ターミナル54に接続するコネクタ60を併せて示している。図5は陽極ターミナル52及び陰極ターミナル54とコネクタ60が接続している状態を示した断面図である。
図1に示すように、燃料ポンプ10は、モータ部12とポンプ部14を有し、モータ部12とポンプ部14はハウジング16内に収容されている。モータ部12は回転子18を有する。回転子18は、シャフト20と、シャフト20に固定されている積層鉄芯22と、積層鉄芯22に巻かれている図示されていないコイルと、そのコイルの端部が接続されている整流子24を有している。シャフト20は、ハウジング16に対して、軸受26、28によって回転可能に支持されている。ハウジング16の内側には、回転子18を取囲むように、永久磁石30が固定されている。
ハウジング16の下部にはポンプ部14が収容されている。ポンプ部14は、略円板状で外周部に昇圧溝群36a、36bが設けられたインペラ36と、インペラ36を収容するポンプケーシングを備えている。ポンプケーシングは吐出側ケーシング38と吸入側ケーシング40とから構成される。インペラ36の上面の外周に沿って設けられた昇圧溝群36aに対向して、吐出側ケーシング38には第1昇圧溝38aが形成されている。インペラ36の下面の外周に沿って設けられた昇圧溝群36bに対向して、吸入側ケーシング40には第2昇圧溝40aが形成されている。第1昇圧溝38aと第2昇圧溝40aは、インペラ36の回転方向に沿って上流端から下流端まで略C字型に形成されている。第2昇圧溝40aの上流端に連通するように吸入口42が形成されている。第1昇圧溝38aの下流端に連通するように図示されていない吐出口が形成されている。インペラ36の上面に設けられた昇圧溝群36aと吐出側ケーシング38に形成された第1昇圧溝38aによって第1昇圧路44が形成され、インペラ36の下面に設けられた昇圧溝群36bと吸入側ケーシング40に形成された第2昇圧溝40aによって第2昇圧路46が形成されている。インペラ36の中心にはシャフト20と相対回転不能に係合する中心開口が設けられており、シャフト20が回転するとインペラ36が回転する。
インペラ36がポンプケーシング38、40内で回転すると、燃料が吸入口42からポンプ部14内に吸引されて昇圧路44、46に導入される。昇圧路44、46を流れるうちに昇圧された燃料は、吐出口からモータ部12側に送り出される。モータ部12に送り出された燃料は、モータ部12を通過し、ケーシングの上部であるトップカバー32に形成されているポート48から外部に送り出される。
図2、図3に示すように、ケーシングの上部のトップカバー32には、陽極ターミナル52と陰極ターミナル54とターミナルハウジング50からなるターミナル部51が設けられている。コネクタ60からの電力は、陽極ターミナル52と陰極ターミナル54及び陰極用バスバ57と陽極用バスバ55を通じてブラシ34に供給され、ブラシ34から整流子24を介してコイルに供給される。回転子18は、ブラシ34と整流子24を介してコイルに通電すると回転する。
次に、ターミナル部51とコネクタ60の構成について説明する。
図2に示すように、トップカバー32の上部にはターミナル部51が設けられている。ターミナル部51は、ターミナルハウジング50を備えている。ターミナルハウジング50には挿込口50aが設けられ、挿込口50a内に陽極ターミナル52と陰極ターミナル54が配設されている。陽極ターミナル52と陰極ターミナル54は、扁平金属板から構成されている。陽極ターミナル52と陰極ターミナル54は離れて配設されており、また、その扁平面同士が同一平面を形成するように配設されている。
ターミナルハウジング50の挿込口50aの底部には、絶縁性のゴムシート56(絶縁性シール材の実施例)が備えられている。陽極ターミナル52と陰極ターミナル54は、ゴムシート56を貫通している。ゴムシート56の中央には、陽極ターミナル52と陰極ターミナル54を隔てる突条58が形成されている。突条58の横断面形状は、略矩形である。後で説明するが、コネクタ60を差し込むと、突条58とコネクタ60の隔壁70が当接する。
図4に示すように、コネクタ60は、コネクタ側陽極ターミナル66とコネクタ側陰極ターミナル68が備えられている。コネクタ側陽極ターミナル66とコネクタ側陰極ターミナル68は、コード62、64と接続しており、コード62、64は、図示しない電源に接続している。
コネクタ60の端面には、2つの差込口72、74が形成されている。コネクタ側陽極ターミナル66とコネクタ側陰極ターミナル68は、差込口72、74の内部に備えられている。燃料ポンプ10の陽極ターミナル52と陰極ターミナル54は、コネクタ60の差込口72、74に挿込まれる。コネクタ側陽極ターミナル66、コネクタ側陰極ターミナル68は、二枚の端子板から構成されている。差込口72に陽極ターミナル52を差し込むと、陽極ターミナル52は、コネクタ側陽極ターミナル66の二枚の端子板の間に挟みこまれる。差込口74に陰極ターミナル54を差し込むと、陰極ターミナル54は、コネクタ側陰極ターミナル68の二枚の端子板の間に挟み込まれる。これによって、陽極ターミナル52と陰極ターミナル54は、コネクタ側陽極ターミナル66とコネクタ側陰極ターミナル68に接続し、それぞれ二枚の端子板で固定される。
図5に示すように、コネクタ60の外形は、ターミナルハウジング50の挿込口50aと略同形状である。コネクタ60を挿込口50aに差し込まれると、コネクタ60はターミナルハウジング50の挿込口50a内にちょうど収容される。コネクタ60が挿込口50a内に収容されると、陽極ターミナル52及び陰極ターミナル54が差込口72、74にそれぞれ差込まれ、コネクタ側陽極ターミナル66とコネクタ側陰極ターミナル68に接続される。また、コネクタ60が挿込口50a内に収容されると、コネクタ60の隔壁70とゴムシート56の突条58が最初に当接する。コネクタ60をさらに押し込むと、ゴムシート56の突条58は、隔壁70の先端で押し潰される。これによって、コネクタ60の隔壁70の先端は、ゴムシート56と強固に密着する。結果、陽極ターミナル52と陰極ターミナル54の間で、液体の流通ができなくなる。このため、電解質になり得る水や劣化燃料は、陽極ターミナル52と陰極ターミナル54の間に介在することができない。陽極ターミナル52と陰極ターミナル54は、絶縁状態が保持される。本燃料ポンプ10の構成によれば、陽極ターミナル52と陽極ターミナル43の腐食の原因となる電流が流れないので、陽極ターミナル52と陰極ターミナル54の腐食現象が抑制される。
(第2実施例)
本発明を具現化した第2実施例について、図6〜図8を用いて説明する。図6は燃料ポンプ100のターミナル部151を示す拡大図である。図7は燃料ポンプ100のターミナル部151を陰極ターミナル54側の側面から見た部分拡大図である。図8はコネクタ60をターミナル部151に装着した状態を示している。本実施例の燃料ポンプ100と第1実施例の燃料ポンプ10に共通の部材については、同一符号を用いることとする。本実施例の燃料ポンプ100は、第1実施例の燃料ポンプ10と略同一構成を有し、ターミナルハウジング150に連通口153を有しているという点において、第1実施例の燃料ポンプ10の構成と相違している。
図6〜8に示すように、燃料ポンプ100は、ターミナルハウジング150の内外を連通する連通口153が形成されている。連通口153は、陰極ターミナル54側のターミナルハウジング150の壁面で、かつ、ゴムシート56の上面に接する部分に設けられている。連通口153の開口形状は、ゴムシート56の上面に沿って伸びる楕円形である。
図8に示すように、ターミナル部151にコネクタ60を装着したとき、コネクタ60の隔壁70の先端はターミナルハウジング150の挿込口150a内のゴムシート56と接触している。特に隔壁70の先端と突条58が接触している領域は、第1実施例の燃料ポンプ10と同様に強固に密着している。ターミナルハウジング150内は、陽極ターミナル52側の領域と陰極ターミナル54側の領域に分けられている。どちらか一方の領域の水が完全に絶たれれば、陽極ターミナル52と陰極ターミナル54に腐食を引き起こす電流が流れない。
本燃料ポンプ100は、ターミナルハウジング150の一部に連通口153が形成されている。ゴムシート56とコネクタ60の端面は、押し合っている状態で密着している。ターミナルハウジング150内に、電解質になり得る水や劣化燃料等の液体が入り込んでも、その液体は、ターミナルハウジング150の連通口153からターミナルハウジング150の外側に追い出される。
本実施例の燃料ポンプ100は、万一ターミナルハウジング150内に水や劣化燃料が入り込んだとしても、連通口153からターミナルハウジング150の外側に排出される。ターミナルハウジング150内は、電解質となり得る液体が排除されているので、陽極ターミナル52と陰極ターミナル54の絶縁状態は確保される。結果、陽極ターミナル52と陰極ターミナル54の腐食が、より確実に防止される。
(変形例1)
本変形例は、第2実施例の燃料ポンプ100において、ターミナルハウジング150に設けられた連通口153の形状と形成場所を変更したものである。本変形例の燃料ポンプ200と第2実施例の燃料ポンプ100に共通の部材については、同一符号を用いることとする。
図9は、燃料ポンプ200のターミナル部251を陽極ターミナル52側の側面から見た部分拡大図である。図9に示すように、連通口253は、ターミナルハウジング250の陽極ターミナル52側に形成されている。連通口253の形状は、ターミナルハウジングの上縁部から底部にかけて略平行に切り込まれたスリット形状である。図9に示すように、ターミナル部251を陽極ターミナル52側の側面から見ると、ゴムシート56の縁部が視認される。
ターミナル部251にコネクタを装着したとき、ゴムシート56とコネクタの端面は、押し合っている状態で密着している。ターミナルハウジング250内に、電解質になり得る水や劣化燃料等の液体が入り込んでも、その液体は、ターミナルハウジング250の連通口253からターミナルハウジング250の外側に追い出される。また、ゴムシート56とターミナルハウジング250の底部の間に液体が入っても、その液体は、連通口253から排出される。
本実施例の燃料ポンプ200は、万一、ターミナルハウジング250内に水や劣化燃料が入り込んだとしても、連通口253からターミナルハウジング250の外側に水や劣化燃料が排出される。ターミナルハウジング250内は、電解質となり得る液体が排除されているので、陽極ターミナル52と陰極ターミナル54の絶縁状態は確保される。結果、陽極ターミナル52と陰極ターミナル54の腐食が、より確実に防止される。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、上記実施例では、ゴムシートに矩形型断面形状の突条が形成されているが、突条の形状は特に限定されない。突条に変えて、陰極ターミナルと陽極ターミナルの間の領域に肉厚領域を形成してもよい。絶縁性シール材は、比較的柔軟な材料を選択すれば、均一の厚さで形成されていてもよい。比較的柔軟な材料を選択することで、コネクタと絶縁性シール材の密着性が向上する。
絶縁性シール材は、ターミナルハウジングに囲まれた領域(挿込口)の全体に設けられていなくてもよい。帯状の絶縁性シール材が、陰極ターミナルと陽極ターミナルの間を離隔するようにターミナルハウジング内を横断していてもよい。ターミナルハウジング内に電解質となり得る液体が入り込んでも、陰極ターミナルと陽極ターミナルの通電は、帯状の絶縁性シール材によって遮断される。絶縁状態が保持されるので、陰極ターミナルと陽極ターミナルの腐食は防止される。
上記第2実施例及び変形例では、連通口をターミナルハウジングの1箇所に形成していたが、複数箇所に形成してもよい。例えば、ターミナルハウジングの陰極ターミナル側の壁面と陽極ターミナル側の壁面の両方に1つずつ設けてもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
第1実施例の燃料ポンプの縦断面図である。 第1実施例の燃料ポンプを上面から見た正面図である。 第1実施例に係るターミナル部とコネクタの様子を示す拡大断面図である。 第1実施例の係るターミナル部にコネクタを接続した様子を示す拡大断面図である。 第2実施例に係るターミナル部とコネクタの様子を示す拡大断面図である。 第2実施例のターミナル部に形成された連通口を示す拡大図である。 第2実施例に係るターミナル部にコネクタを接続した様子を示す拡大断面図である。 第2実施例の変形例に係るターミナル部にコネクタを接続した様子を示す拡大断面図である。 第2実施例の変形例の燃料ポンプの部分側面図である。
符号の説明
10、100、200:燃料ポンプ
12:モータ部
14:ポンプ部
16:ハウジング
18:回転子
20:シャフト
22:積層鉄芯
24:整流子
28:軸受
30:永久磁石
32:トップカバー
34:ブラシ
36:インペラ、36a、36b:昇圧溝群
38:吐出側ケーシング、38a:第1昇圧溝、38b:内周面、38c:外周面
40:吸入側ケーシング、40a:第2昇圧溝、40b:外周面
50、150、250:ターミナルハウジング、50a、150a:挿込口
51、151、251:ターミナル部
52:陽極ターミナル
54:陰極ターミナル
55:陽極用バスバ
57:陰極用バスバ
56:ゴムシート
58:突条
60:コネクタ
62:コード
64:コード
66:コネクタ側陽極ターミナル
68:コネクタ側陰極ターミナル
70:隔壁
72、74:差込口
153、253:排出口

Claims (4)

  1. 燃料タンク内に設置され、燃料タンク内の燃料を燃料タンク外に吐出する燃料ポンプであり、
    コネクタ挿込口が設けられたターミナルハウジングと、
    コネクタ挿込口内に配設された一対のハウジング側ターミナルと、
    コネクタ挿込口の底面の少なくとも一部に敷設された絶縁性のシール材と、
    コネクタ挿込口に着脱自在に取付けられており、ハウジング側ターミナルと接続する一対のコネクタ側ターミナルと、一対のコネクタ側ターミナルを各ターミナルに隔離する隔壁を備えたコネクタと、を有しており、
    コネクタ挿込口にコネクタが挿し込まれるとコネクタの隔壁の先端が絶縁性シール材に押圧され、各ターミナルが液密に分離されることを特徴とする燃料ポンプ。
  2. 絶縁性シール材は、コネクタの隔壁の先端と当接する部分にコネクタ側に突出する突条が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料ポンプ。
  3. ターミナルハウジングは、挿込口にコネクタが取付けられた状態で、挿込口内の底部とターミナルハウジング外とを連通する連通孔を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料ポンプ。
  4. 燃料タンク内に設置され、燃料タンク内の燃料を燃料タンク外に吐出する燃料ポンプであり、
    コネクタ挿込口が設けられたターミナルハウジングと、
    コネクタ挿込口内に配設された一対のターミナルと、
    コネクタ挿込口の底面に敷設されており、コネクタ挿込口にコネクタが挿し込まれたときにコネクタと当接することで各ターミナルを液密に分離する絶縁性のシール材と、を有していることを特徴とする燃料ポンプ。
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