JP5818986B2 - 燃料ポンプ - Google Patents

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Description

この発明は、二輪車等の燃料タンクの開口部に保持されて燃料を燃料タンク外へ送出するための燃料供給装置を構成する燃料ポンプに関するものである。
従来のブラシレスモータを用いた燃料ポンプは、コイルが巻回された磁性体からなるコアを樹脂材料でモールド成形することにより覆って形成されるステータ部と、コアの内周側に回転自在に配置され、コイルへ通電されるとコアに形成された磁界を受けて回転するロータ部と、ロータの回転軸に固定されたインペラ,インペラを回転自在に収容するポンプケース,ポンプケースをその外周側で保持するとともに前記ステータ部に結合しているハウジングを有するポンプ部と、前記ステータ部を保持し、容器に設けられた開口部を覆うようにして容器に固定されることにより、燃料ポンプを容器に固定するフランジ部と、を備え、前記ステータ部は、回転軸の一端側と回転自在に嵌合して支持する軸受けを保持する軸受け保持部を有し、且つ、この軸受け保持部はモールド成形により形成され、前記フランジ部は前記ステータ部をモールド成形する際に前記ステータ部と一体的に形成されており、ポンプケースの吸込口には吸込フィルタを装着するようにしている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2009−222055号公報(第1実施形態、図1)
従来のブラシレスモータを用いた燃料ポンプは以上のように構成されており、モータ部は樹脂モールドに保持され、ポンプ部はハウジングで保持されているが、ロータ部を支持する軸受けがモータ部とポンプ部のそれぞれに跨っており、それぞれの軸受け間の距離が長いことから、それぞれの軸受け間の同心を確保しにくく、ロータ部と軸受けの接触部での摩擦が大きくなり、その結果、ポンプ性能が低下するという問題があった。
この発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、性能が良い燃料ポンプを提供することを目的とする。
この発明に係る燃料ポンプは、ステータコアに巻回されたコイルに流れる電流が制御されることにより前記ステータコアの内周面に周方向に形成される磁極が切り換わるステータ部、前記ステータコアの内周側に回転自在に設置され、回転方向に交互に異なる磁極が前記ステータコアと向き合う外周部に形成されたロータ部から形成されるモータ部と、前記ロータ部に係合して回転駆動される回転部材により燃料を吸入し昇圧するポンプ部と、及び、このポンプ部および前記モータ部を保持すると共に、燃料タンクに設けられた開口部を覆うようにして前記燃料タンクに固定されるフランジ部とから構成され、前記燃料タンク内の燃料を吐出パイプを介して前記燃料タンク外へ送出する燃料ポンプにおいて、樹脂モールドにより形成され、一端が前記フランジ部に連結され、前記モータ部を収容保持すると共に、前記モータ部の下部に前記ポンプ部の収納部を有するハウジングと、このハウジングに装着され、前記ポンプ部を前記ハウジングの収納部に嵌挿させて保持するポンプホルダーと、及び、前記ポンプ部を前記ハウジングの収納部に嵌挿させた状態で前記ハウジングと前記ポンプ部との間を気密にするOリングとを備え、前記ハウジングと前記ポンプホルダーに、両者を着脱自在に装着可能とする係合部を設け、前記係合部により前記ポンプ部を前記ポンプホルダーによって前記ハウジングに着脱可能に保持し、前記ポンプ部を前記ハウジングの収納部に嵌挿させるとき、前記ポンプ部は、前記ハウジングの収納部に設けた複数の突起によりその外周が保持されると共に、前記複数の突起は、その突起間の間隔が前記ハウジングの収納部の周方向に均一であり、かつ、前記各突起はそれぞれ前記ステータコアを軸方向に投影したときの前記ステータコアのティースの位置に設けられるか、又は、前記ティースに対する周方向の機械的離間角度が同じ位置に設けられるものである。
この発明の燃料ポンプによれば、ポンプ性能の低下を抑えることができる。
この発明の前記以外の目的、特徴、観点及び効果は、図面を参照する以下のこの発明の詳細な説明から、さらに明らかになるであろう。
この発明の実施の形態1における燃料ポンプの縦断面図である。 実施の形態1における燃料ポンプの分解斜視図である。 図1の要部拡大図である。 実施の形態1におけるベーパ孔を示すポンプカバーの上面図である。 実施の形態1におけるベーパ孔を示すポンプカバーの断面図である 実施の形態1における燃料ポンプの他の例を示す縦断面図である。 図6のポンプ部を示す断面図である。 図6のステータ部とロータ部を分解して示す斜視図である。 図6のステータ部の上面図である。 図6のステータ部の側面及び下面図であり、ロータ部を除いて示す。 図6のハウジングの側面及び下面図であり、ロータ部とポンプ部を除いて示す。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳述する。なお、各図中、同一符号は、同一又は相当部分を示すものとする。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における燃料ポンプの縦断面図、図2は実施の形態1における燃料ポンプの分解斜視図、図3は図1の要部拡大図である。
実施の形態1に係る燃料ポンプ(燃料供給装置)100の構成について、図を用いて説明する。図1〜図3において、燃料ポンプ100は、例えば、自動二輪車において、燃料1を貯蔵する燃料タンク2の開口部2aに吊装されており、ポンプ部30と、ポンプ部30の駆動源であるモータ部40と、燃料タンク2への取り付け部材となるフランジ部50とから構成されている。
ポンプ部30は、ポンプベース3及びポンプカバー4に回転部材であるインペラ5を収容して構成(図3参照)されており、実施の形態1に係る燃料ポンプ100におけるポンプの形式はいわゆるタービンポンプである。円盤状に形成されたインペラ5は、ポンプベース3及びポンプカバー4によりその表裏両面側から挟むようにして収容され、後述のロータ部10のシャフト10aに中心部が係合し、ポンプカバー4の中心部分に固着された軸受6により支承されて回転自在に形成されている。
ポンプベース3とポンプカバー4は、例えば円筒状の金属パイプから成るポンプケース7により外周面を被われており、ポンプカバー4の燃料タンク2側(図1の下方側)にはこの燃料タンク2内の燃料1を吸込む吸込口4aが配設され、この吸込口4aには燃料1中のゴミを濾過するための吸込フィルタ8が装着されている。ポンプベース3及びポンプカバー4のインペラ5に対向する面には、それぞれC字状のポンプ流路30aが形成されており、燃料タンク2内の燃料1はポンプカバー4に結合した吸込フィルタ8で濾過された後、吸入口4aから流入し、インペラ5の回転によりポンプ流路30a内を流れつつ昇圧され、モータ部40側に圧送される。
ポンプ部30からモータ部40側に圧送された燃料は、後述するステータコア部9とロータ部10との間を通り、後述するフランジ部50に形成された連絡通路14fを介して燃料通路14dに供給される。モータ部40には、ブラシレスモータが採用されており、磁性体からなるステータコア9aとこのステータコア9aに巻回されたコイル9bから成るステータ部9、及び、円筒状に成型されたプラスチックマグネット10b(図8参照)と中心に嵌挿されたシャフト10aから成るロータ部10により構成されている。
ステータ部9はステータコア9aに巻回されたコイル9bに流れる電流が制御されることにより、ステータコア9aの内周面に周方向に形成される磁極が切り換わる。シャフト10aが軸受6により回転自在に支持されたロータ部10は、ステータコア9aの内周で回転自在に設置されており、ステータコア9aと向き合う外周面側に回転方向に交互に異なる磁極を形成するように着磁されている。
なお、ステータコア9aは、軸方向に積層された複数の磁性鋼板が固着されて形成されており、ステータコア9aには、その表面を覆うように絶縁材質からなるインシュレータ9cが設けられ、インシュレータ9cの周囲にコイル9bが巻回され、コイル9bに図示しない制御装置から三相交流電流が供給され、周方向に回転磁界を発生するように例えばスター結線されて、後述の3つの負荷端子13a、13b、13c(図8参照)に接続されている。
ステータコア9a、コイル9bから成るステータ部9、および、コイル9bに電気的に接続された負荷端子13a、13b、13cは、例えば、ポリアセタール樹脂などの熱可塑性樹脂で形成されたハウジング11により一体的にインサートして成型されており、樹脂材料が充填されることにより燃料がコイル9bには直接接触せず、劣化燃料や低質燃料を使用しても、コイル9bの腐食を防止できるものである。
ハウジング11には、ポンプ部30が嵌挿されて収納される収納部11a、外周面にはポンプ部30を保持させるために配設された係合凸部11bが設けられており、ポンプ部30は収納部11aに収納された後、ポリアセタール樹脂などの熱可塑性樹脂で形成されたポンプ部保持手段であるポンプホルダー12に配設された係合凹部12aが、ハウジング11の係合凸部11bに嵌合(図2矢印に示す)することにより、ポンプ部30がモータ部40に保持される。なお、前述した、ポンプ部30の収納部11aへの収納が、この発明の特徴の1部であるため、後で詳しく説明する。
なお、係合凸部11bはモータ部40のハウジング11の外周面に略120度ピッチで配設され、係合凹部12aはポンプホルダー12の内周(実施の形態1では、内周から突き抜けて外周に至っている)に略120度ピッチで配設されて嵌合するように形成された、所謂、スナップフィット構造であり、着脱が容易であると共に確実に保持される。また、前記係合凸部11bは逆に係合凹部でもよく、そのときは、前記係合凹部12aは、係合凸部とすればよい。また、ハウジング11とポンプ部30との間には油密を維持するための気密部材であるOリング19が挿入されており、Oリング19はハウジング11の収納部11aの底部に形成された凹溝11a1に収納され、ポンプ部30をOリング19に当接させて気密にさせている。
フランジ部50は、図示しない燃料配管を介して加圧燃料をエンジン(図示せず)へ送出する吐出パイプ14a、及びコイル9bに電力を供給するための後述の電源端子17a、17b、17cが収納された電力供給手段であるコネクタ部14bが、例えば、PPS(Poly Phenylene Sulfide)樹脂、あるいはPOM(polyacetal, polyoxymethylene)樹脂などの熱可塑性樹脂材にて一体的に成型されたフランジ14などから構成されており、フランジ14は、軸方向(図1において上下方向)に直交する平板状に形成されており、燃料タンク2の円形の開口部2aに嵌挿され、且つ平板部を燃料タンク2の外側表面との間にパッキン17を挟装させ密着させた状態で、図示しない固定用金具等で締結することにより、燃料タンク2に固定される。フランジ14の中央部には、後述の吐出フィルタ18で濾過された燃料を燃料通路14dに連通させる連絡通路14fが形成されている。
燃料通路14dの途中には逆止弁15が配置されている。逆止弁15は、弁体15a、弁座15bおよびバルブスプリング15cから構成されており、スプリング15cには、コイルスプリングが用いられており、逆止弁15の取付状態においては圧縮状態となっている。弁体15aは、スプリング15cの弾性力により弁座15bに当接しており、燃料ポンプ100の運転中においては、ポンプ部30から吐出された燃料圧力により、弁体15aに作用する燃料通路14dの下流側(図1において左側)へ向かう方向の力がスプリング15cの弾性力に打ち勝って、弁体15aが弁座15bから離れ燃料が吐出パイプ14aへ流れる。
一方、燃料ポンプ100の停止中においては、弁体15aがスプリング15cの弾性力により弁座15bに当接しているため、燃料通路14dは逆止弁15により遮断されている。このため、逆止弁15aより下流側の燃料通路14d内および吐出パイプ14aに接続された図示しない燃料配管内の燃料は、燃料ポンプ100を介して燃料タンク2内に戻らずそのままそこに留まり、且つ加圧された燃料圧力も保持される。したがって、次回のエンジン始動時に、燃料は直ちにエンジンへ供給され、速やかなエンジン始動が可能になる。
更に、逆止弁15より下流側の燃料通路14dの途中には、燃料タンク2方向(図1の下方向)に調圧弁16が配置されている。調圧弁16は、弁体16a、弁座16bおよびスプリング16cから構成されている。スプリング16cは、この場合コイルスプリングが用いられており、調圧弁16の取付状態においては圧縮状態となっている。調圧弁16は、燃料ポンプ100から送出される燃料圧力を所望圧力に調節するものである。ここで、所望圧力とは、エンジン側から要求される燃料圧力である。調圧弁16においては、燃料圧力により弁体16aに作用する力とスプリング16cの弾性力との大小関係に基づいて、弁体16aと弁座16bとの当接・離間状態が決定される。
すなわち、燃料通路14d内の燃料圧力が所望圧力以下である場合は、弁体16aが弁座16bに当接し、調圧弁16は閉じている。燃料通路14d内の燃料圧力が所望圧力を超えた場合は、弁体16aが弁座16bから離れ調圧弁16が開弁して、燃料通路14d内の燃料の一部が調圧弁16を介して燃料タンク2内、つまり低圧領域に戻り、これにより、燃料通路14d内の燃料圧力が所望圧力に維持される。調圧弁16の燃料タンク2側のハウジングには、調圧弁16に対応した位置に貫通孔14eが設けられており、調圧弁16から排出された燃料は、この戻し口である貫通孔14eを通って燃料タンク2内に戻される。
また、フランジ部50のフランジ14には、ハウジング11のハウジング側結合部11cが結合可能に形成されたフランジ側結合部14gが延設されており、フランジ側結合部14gとハウジング側結合部11cの端面を加熱された熱板により加熱させた後、ハウジング11とフランジ14を図1の上下方向に挟圧させて溶着結合する。また、フランジ側結合部14gの外周には、フランジ側結合部14gがハウジング側結合部11cに結合したときに、負荷端子13a、13b、13cに電気接続される電源端子17a、17b、17cが配設されている。
また、フランジ側結合部14gの内部には燃料タンク2外に送出される燃料1を濾過する吐出フィルタ18が配設されている。吐出フィルタ18は菊花形筒状またはロール状に形成した濾材であって、ロータ部10の円筒形状に対して同心円状に配置されており、ステータコア9aとロータ部10との間を流れた燃料は、吐出フィルタ18に対して矢印A、矢印B、矢印C、矢印Dへと流れるが、燃料は吐出フィルタ18の円周方向に対して均一に流れ込むため、圧力損失が小さくなるという効果がある。
また、吐出フィルタ18の略中心部には連絡通路14fが配設されており、ロータ部10、吐出フィルタ18、連絡通路14fは直線的に形成されているので燃料がスムースに通過するため、圧力損失が小さく、濾材は不織布が用いられており網状フィルタ等に対して濾過性能が優れている。なお、一般に、この網状フィルタが用いられる吸込フィルタ8のメッシュが細かいものが採用出来れば、この吐出フィルタ18は省略することができる。
次に、以上のように構成された燃料ポンプ100の動作を説明する。コネクタ部14bから電源端子17a、17b、17c、負荷端子13a、13b、13cを介してコイル9bに図示しない制御回路から駆動電流が供給され、ステータ部9のロータ部10と向き合う対抗面に回転磁界を生成させる。
ロータ部10は、ステータ部9の回転磁界に追従して回転し、ロータ部10のシャフト10aに係合したインペラ5も回転し、C字状のポンプ流路30a内で旋回流が発生する。燃料タンク2内の燃料1が吸込フィルタ8を介してポンプカバー4に設けられた吸入口4aから流入し、インペラ5の回転によりポンプ流路30a内を流れつつ昇圧され、モータ部40側(図1においてポンプ部30の上方)に圧送される。
ここで、図示しないエンジンを含めた、いわゆる燃料供給システム内ではエンジンからの受熱などでベーパ、いわゆる気体が発生する。エンジンへの燃料供給量が多いとき、燃料ポンプのポンプ流路内のベーパは貫通孔14eから燃料とともに排出することができる。一方で、アイドル運転時などの低出力運転時にはエンジンへの燃料の供給量が少ないため、燃料が高温になるとベーパがポンプ流路に滞留しやすくなっている。このため、ベーパがポンプ流路に滞留すると燃料排出量が低下し、ベーパの滞留が累積し続けるとベーパロックが発生する可能性がある。
そこで、図4に示すように、ベーパ排出口4bをポンプカバー4のポンプ流路30aに設け、このベーパ排出口4bからベーパを燃料タンク2内に逃すようにしている。図4はベーパ孔を示すポンプカバーの上面図である。矢印Fはインペラ5の回転方向を示す。ここで、ベーパは、その比重の関係で燃料と分離されて内周側に集まる傾向があるため、ベーパ排出口4bは、図5に示すように、ポンプ流路30aの内周側に設けることが望ましい。図5はベーパ孔を示すポンプカバーの1部の断面図である。特に、この図5に示すように、ベーパ排出口4bの中心をポンプ流路30a端面(より詳しくは、流路エッジ部にベーパ孔中心がくる位置)に設けることにより、低電圧(低回転)時でも安定したベーパ排出を促すので、この低電圧始動時における吸上げ性低下(吐出不能)が発生しないので好ましい。なお、流路端面にベーパ孔加工を施すことから、この図5に示すように、あらかじめザグリ加工4b1を施した後、孔加工を施せば、加工性が向上するので好ましい。
モータ部40側に圧送された燃料1は、ステータコア9aとロータ部10との間を通って、吐出フィルタ18を介してフランジ部50に形成された連絡通路14fに流入し、更に、燃料通路14dに供給される。燃料通路14dに流入した燃料は、調圧弁16で所望圧力に調圧されて吐出パイプ14aから図示しない車両のエンジンなどの内燃機関に吐出される。燃料ポンプ100の停止中においては、逆止弁15の作用により下流側の燃料通路14d内および吐出パイプ14aに接続された図示しない燃料配管内の燃料は、加圧された燃料圧力で保持される。
以上のように、実施の形態1の燃料ポンプによれば、ポンプ部30が収納される収納部11aをハウジング11に配設し、ポンプ部保持手段であるポンプホルダー12により、ポンプ部30をモータ部40に保持させるようにし、ハウジング11とポンプホルダー12とは着脱自在なスナップフィット構造で係止するようにしたので、樹脂モールドを機械的に破壊することなく、ポンプ部30の組み換え作業をすることができる。また、スナップフィット構造であるので、着脱が容易であり、係合手段である外周の係合凸部11bと内周の係合凹部12aが略120度ピッチで配設されて嵌合するように形成されているので、ポンプ部30がモータ部40に確実に保持される。
続いて、この発明の特徴の1部である、ポンプ部30の収納部11aへの収納について、別な例を基に説明する。図6は実施の形態1における燃料ポンプの他の例を示す縦断面図である。なお、この図6では、図1の吐出フィルタ18は無い仕様とし、フランジ14とハウジング11は、係合凸部11d(図11参照)によるスナップフィット構造で係止するようにしている。また、図1で示した負荷端子13と電源端子17a、17b、17cは、図示しないワイヤーでの電気的接続としている。
図6において、燃料ポンプ100は、例えば自動二輪車において、燃料1を貯蔵する燃料タンク2の開口部2aに吊装されており、ポンプ部30と、ポンプ部30の駆動源であるモータ部40と、燃料タンク2への取り付け部材となるフランジ部50とから構成されている。ポンプ部30は、図7の断面図に示すように、ポンプベース3およびポンプカバー4に、回転部材であるインペラ5を収容し、外周をポンプケース7により被装させて構成されている。図8は樹脂モールド前のステータ部とロータ部を分解して示す斜視図である。図9は樹脂モールド前のステータ部の上面図である。モータ部40は所謂ブラシレスモータが採用され、磁性体からなるステータコア9aとこのステータコアに巻回されたコイル9bからなるステータ部9、及びリング状のマグネット10bの略中心部にシャフト10aがインサート成形されたロータ部10から構成され、シャフトの上部はハウジング11の略中心部に固着されたメタル20aに嵌挿され、またシャフトの下部はポンプ部30のポンプベース3に圧入固定されたメタル20bに嵌挿されることで、ロータ部10が回動自在に保持される。
ステータ部9はステータコア9aに巻回されたコイル9bに流れる電流が制御されることにより、ステータコア9aの内周面に周方向に形成される磁極が切り替わる。ステータコア9a、インシュレータ9c、コイル9b、このコイル9bに電気的に接続された負荷端子13a、13b、13cから構成されるステータ部9は、例えば、ポリアセタール樹脂などの熱可塑性樹脂で形成されたハウジング11により一体的にインサート成型されており、樹脂材料が充填されることにより、燃料がコイル9bには直接接触せず、劣化燃料や低質燃料を使用してもコイル9bの腐食を防止できるものである。
ハウジング11に嵌挿されたメタル20aにより、回転自在に支持されたロータ部10はステータコア9aの内周で回転自在に設置されており、ステータコア9aと向き合う外周面側に回転方向に交互に異なる磁極を形成するように着磁されている。なお、ステータコア9aは軸方向に積層された複数の磁性鋼板が固着されて形成されており、ステータコア9aにはその表面を覆うように絶縁材質からなるインシュレータ9cが設けられ、インシュレータ9cの周囲にコイル9bが巻回され、コイル9bに図示しない制御装置から三相交流電流が供給され周方向に回転磁界を発生するように、例えばスター結線されて、3つの負荷端子13a、13b、13cに接続されている。
図10は図6の樹脂モールド前のステータ部9の側面及び下面図で、ロータ部10を除いて示す。図11は図6のハウジング11の側面及び下面図であり、ロータ部10とポンプ部30を除いて示す。ハウジング11とポンプ部30は、ハウジング11の収納部の内周に設けられた複数の突起11e(11e1,11e2,11e3)(図11と図6参照)(複数の突起は、実施例的には、3個以上である)によりポンプ部30のポンプケース7の外周を保持、あるいは位置決めし、ハウジング11に対し、略中心位置(同軸)にポンプ部30が配設される構造となっている。保持の形態例としては、圧入、あるいは隙間嵌め等が挙げられる。ハウジング11を成型する際に、インサート部品(ステータ部9やそのティース)と充填樹脂(金型)の温度差によりひけ・そり等が生じるが、燃料ポンプの低消費電流を実現する上では、前記メタル20a、20bの同軸の確保が極めて重要であり、特にその部品周りの寸法変化を如何に低減するかが課題となる。
実施の形態の構成では、複数の突起11eの位置は、ステータコア9aのティース9a1(図10参照)位置に同期し、つまり、ステータコアを軸方向に投影したときの、ステータコアのティース位置に配置し、且つ突起間が周方向に等ピッチ(θ1=θ2=θ3)となるよう配設したことを特徴とする。前述したように、インサート部品(ステータ部9やそのティース)と充填樹脂(金型)の温度差により、成型樹脂には、ひけ・そり等が生じることから、各突起11eに対して同じ条件にするため、突起11eの位置は、各突起がティースに対して同じ関係になるようにすることが望ましい。つまり、複数の突起は、その突起間の間隔がハウジング11の収納部11aの周方向に均一であり、かつ、各突起はそれぞれステータコアを軸方向に投影したときの前記ステータコアのティースの位置に設けるか、又は、前記ティース(最も近いティース)に対する周方向の機械的離間角度が同じ位置に設けるもので、スロットの位置に設けてもよい。図10で示す実施の形態では、12スロットに対し、図11に示すように、120°の間隔で3箇所の突起11e1、11e2、11e3を設けており、前記ポンプ部30はこれらの突起11e1,11e2,11e3により外周を保持、位置決めされる構造となっている。なお、これがこの発明の特徴の1部となっている。
よって、前記構成においては、ティース9a1位置と同期する位置、つまり、ステータコアを軸方向に投影したときの、ティース9a1の周方向の中心位置で、収納部に突起11e1,11e2,11e3が配設されることにより、突起11e1,11e2,11e3近傍のひけ・そり等が各々均等になることから、ハウジング11内周上部に設けられたメタル20a嵌合(圧入)用の下穴11f(図11参照)と、3点の突起11e1,11e2,11e3が形成するポンプ部30嵌合用円筒との同軸度、ならびに真円度の向上が可能となる。
なお、12スロットモータを例にすれば、前記突起11eは、90°間隔で4個、60°間隔で6箇所、あるいは30°間隔で12箇所の構成においても同様の効果が期待できる。また、図11では、ハウジング11の収納部11aに設ける複数の突起11eは、その周方向の起点が、ステータコアに設けた3個の負荷端子を軸方向に投影したときのその中央の負荷端子13bの位置としている。この構成により、負荷端子13bを中心とした左右の熱容量が均等となることで、一層の寸法安定性が期待できる。これが、この発明の別の特徴の1部である。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。

Claims (2)

  1. ステータコアに巻回されたコイルに流れる電流が制御されることにより前記ステータコアの内周面に周方向に形成される磁極が切り換わるステータ部、前記ステータコアの内周側に回転自在に設置され、回転方向に交互に異なる磁極が前記ステータコアと向き合う外周部に形成されたロータ部から形成されるモータ部と、
    前記ロータ部に係合して回転駆動される回転部材により燃料を吸入し昇圧するポンプ部と、及び、
    このポンプ部および前記モータ部を保持すると共に、燃料タンクに設けられた開口部を覆うようにして前記燃料タンクに固定されるフランジ部とから構成され、
    前記燃料タンク内の燃料を吐出パイプを介して前記燃料タンク外へ送出する燃料ポンプにおいて、
    樹脂モールドにより形成され、一端が前記フランジ部に連結され、前記モータ部を収容保持すると共に、前記モータ部の下部に前記ポンプ部の収納部を有するハウジングと、
    このハウジングに装着され、前記ポンプ部を前記ハウジングの収納部に嵌挿させて保持するポンプホルダーと、及び、
    前記ポンプ部を前記ハウジングの収納部に嵌挿させた状態で前記ハウジングと前記ポンプ部との間を気密にするOリングとを備え、
    前記ハウジングと前記ポンプホルダーに、両者を着脱自在に装着可能とする係合部を設け、
    前記係合部により前記ポンプ部を前記ポンプホルダーによって前記ハウジングに着脱可能に保持し、
    前記ポンプ部を前記ハウジングの収納部に嵌挿させるとき、前記ポンプ部は、前記ハウジングの収納部に設けた複数の突起によりその外周が保持されると共に、
    前記複数の突起は、その突起間の間隔が前記ハウジングの収納部の周方向に均一であり、かつ、前記各突起はそれぞれ前記ステータコアを軸方向に投影したときの前記ステータコアのティースの位置に設けられるか、又は、前記ティースに対する周方向の機械的離間角度が同じ位置に設けられることを特徴とする燃料ポンプ。
  2. 前記ハウジングの収納部に設ける前記複数の突起は、その周方向の起点が、前記ステータコアに設けた3個の負荷端子を軸方向に投影したときのその中央の前記負荷端子の位置に設けられることを特徴とする請求項1記載の燃料ポンプ。
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