JP5400276B2 - SiCGe結晶薄膜の製造方法 - Google Patents

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本発明は、SiCGe結晶薄膜の製造方法に関する。
SiCの元素の一部がGeに置き換わったSiCGeはベース材料であるSiCに格子整合するが、バンドギャップを初めとする種々の物性はGe濃度で制御できるため、半導体デバイス用材料として種々の用途が期待されている。このようなGe濃度による物性の制御性を活用するには、比較的高濃度でGeを含有するSiCGe結晶材料を簡便に製造できる製造方法が必要になる。これまで、SiCGe結晶の成長については、下記のようにCVD法およびMBE法による方法が提案されている。
CVD法による方法として、非特許文献1には、SiCをCVD成長させる際にGe原料を同時に供給してSiCGeを成長させることが提案されている。これは方法として単純であるが、得られるSiCGeのGe濃度が成長温度に強く依存し、成長温度が高いほど低濃度になるという問題がある。例えば、基板温度720℃の場合、Ge濃度は0.4at%で飽和することが記載されている。一方、非特許文献2には、CVDにおいて270℃の成長温度により最大1.9at%のGe濃度を有する微結晶SiC膜が得られたと報告されている。しかし、成長温度が上昇するとともに結晶化が進むため、成長温度720℃では結晶が得られるが、成長温度270℃で得られるのはアモルファス膜である。また成長速度の観点でも、低温成長は実用上不利である。
MBE法による方法として、非特許文献3、4には、基板表面にGeを低温で数モノレイヤー付着させた後に、やはり数モノレイヤー程度のSiでGeをキャップした後に炭化し、その後温度を上げて結晶性を回復させるという方法が提案されている。しかしこの方法は、複雑で長時間を要し、1回のプロセスで得られるSiCGeの膜厚は数モノレイヤー程度と非常に薄い。しかも、このような複雑な処理を経て得られるGe濃度は2.5at%に過ぎない(非特許文献3)。
表面科学第21巻第6号(2000)30頁〜36頁 Technical Digest of the International PVSEC-14, Bankok, Thailand, 2004, P-104, p.367-368 Physical Review, B67, 125316 (2003) Material Science Forum, vols. 483-485 (2005) pp.173-176
本発明は、複雑な処理を必要とせずに高濃度のGeを含有するSiCGe結晶を成長する方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、基板上のSiGe結晶薄膜を炭化することによりSiCGe結晶薄膜を製造する方法が提供される。
本発明の方法によれば、SiGe結晶薄膜を炭化することにより、従来得られなかった高濃度のGeを含有しSiCに格子整合する結晶構造を備えたSiCGe結晶薄膜が成長できる。
SiCは種々の結晶多形があるが、六方晶と立方晶に大別され、六方晶では[0001]方向、立方晶では[111]方向に沿って、Siのみから成る結晶面とCのみから成る結晶面とが交互に配列した特有の構造を有する。バンドギャップは結晶多形により2.4〜3.3eV程度である。
一方、SiGeはSiと同様にダイヤモンド構造の結晶であり、各格子点をSiが占めるかGeが占めるかに規則性は無く、これら2種の原子が全くランダムに配置されている。バンドギャップは1.1〜0.66eVである。SiとGeは相互に全率固溶であり、どのような組成比も可能であり、組成比によりバンドギャップも若干異なる。
本発明の方法により製造するSiCGe結晶は、SiCの原子の一部をGeで置き換えた構造を有し、かつ、SiC特有のSi面/C面/Si面/C面という交互配列構造を有する。
本発明者は、多種多様な実験を繰返した結果、ダイヤモンド構造を有するSiGe結晶が炭化の進行に伴いSiCに格子整合する六方晶または立方晶のSiCGe結晶に成長し、しかもこのSiCGe結晶は従来の限界を超えた高濃度のGeを含有するという予想外の事実を新規に見出して、本発明を完成させた。
本発明の方法は、SiGe結晶薄膜を炭化するという簡便な処理のみにより実施可能であり、実用性が極めて高い。
本発明の方法に用いる基板の材質は、特に限定する必要はなく、Si、SiC(3C、4H、6Hなど)、Al、GaN、SiO、AlNなどを用いて良い。
SiCGeの成長母体となるSiGe結晶薄膜のGe濃度(at%)は、0<Ge<1、望ましくは0<Ge<0.5、更に望ましくは0<Ge<0.25である。
SiGe結晶薄膜の厚さは、1モノレイヤー〜10μm、望ましくは1モノレイヤー〜5μm、更に望ましくは1モノレイヤー〜1μmである。
SiGe結晶薄膜の成膜法は、特に限定する必要はなく、通常用いられる薄膜成長方法(MBE、CVD、レーザアブレーション、スパッタリング、ゾルゲル法など)の他、SOIウェハの作製に用いるようなSmart-cut、ELTRAN、接合法などであっても良い。
SiGe結晶薄膜を炭化する炭化媒体は、特に限定する必要はなく、CH4、C2H2、C3H8などの炭化水素ガス、または固体Cの分解や反応によって発生する炭素含有ガスを用いることができる。
炭化温度は、500℃程度〜1400℃程度が適当である。炭化が進行してSiCGe結晶の成長が起きるためには炭化温度を500℃程度以上とする必要がある。ただし余り高温になるとSiの融点(1412℃)を超えて液状化するという不都合な現象が起きるので、1400℃程度以下とする。特にSiGeの融点を超えるとSiGe膜が融解再結晶プロセスを経るため膜の品質が保てなくなる。Siは高融点であるがGeの添加により融点が低下する。望ましい炭化温度は、900℃程度〜1340℃程度である。
炭化時間は、成長させるSiCGe結晶薄膜の所望厚さ、炭化温度および炭化媒体(ガス)の種類に応じて決めることができる。
炭化初期のSiCGe結晶薄膜が極薄い段階では、成長膜厚は反応律速となると考えられるので時間に比例すると考えられる。SiCGe結晶薄膜が厚くなると炭化媒体(ガス)が膜中を拡散して反応界面に到着するのに要する時間に依存する拡散律速になると考えられるので、成長膜厚は炭化時間の平方根に比例すると考えられる。
〔SiGe膜の炭化〕
本発明によりSiCGe結晶薄膜を成長させた。図1を参照しつつ手順を説明する。
1)まず、Siウェハ上に、CVD法によりSiGe薄膜(Ge濃度=19at%)を約0.2μmの厚さに成長させて、SiCGe成長用の基板を用意した。すなわち、図1(1)に模式的に示すように、基板10の上にSiGe膜12が成長した状態である。
2)用意した基板を267Paに減圧した真空チャンバー内に装入し加熱を開始した。
3)基板温度が500℃になった時点で、チャンバー内にH500sccmとC3.3sccmを供給して炭化を開始した。図1(2)に模式的に示すように、SiGe膜12の表面から炭化が開始し、初期炭化膜14’が生成開始する。初期炭化膜14’はSiCGe結晶の前駆体である。
4)基板温度が1000℃に到達した後、その温度に1時間保持して炭化を進行させた。これにより、図1(3)に模式的に示すように、前駆体14’はSiCGe膜14に成長する。図示した状態はSiGe膜12の一部がまだ炭化されずに残っている状態である。炭化が更に進行した状態では、図1(4)に示すように、SiGe膜12全厚がSiCGe膜14に変換し、SiGe膜12は残留していない。
5)加熱を停止し、室温まで降温した後に、チャンバーから基板を取り出した。
〔得られた膜の評価〕
基板上に成長している膜を評価するために下記の各測定を行なった。
<FTIR>
結合状態を評価するためにFTIR(フーリエ変換赤外分光法)を行なった。図2に測定結果を示す。Si−C結合による796cm−1付近の強い吸収ピークが確認された。
<XRD>
結晶状態を評価するためにXRD(X線回折法)を行なった。36°付近の回折ピークが認められた。これは立方晶SiCの(111)面または六方晶SiCの(0001)面からの回折ピークに相当する。
<XPS>
XPS(X線光電子分光法)により、成長薄膜の表面から深さ方向の元素濃度プロファイルを求めた。図3に測定結果を示す。Ge濃度5at%、厚さ20nmのSiCGe膜と、厚さ40nmの遷移層が認められる。すなわち図1(3)の状態であり、表面に成長したSiCGe膜14の下に、成長母体であるSiGe膜12が残留している状態である。
本発明によれば、複雑な処理を必要とせずに、SiGe膜を炭化することにより、高濃度のGeを含有するSiCGe結晶を成長する方法が提供される。
本発明によりSiGe膜の炭化によりSiCGe膜が成長する推移を段階的に示す模式断面図である。 本発明により成長させたSiCGe膜の結合状態を評価するためにFTIR(フーリエ変換赤外分光法)の測定結果を示すグラフである。 本発明により成長させたSiCGe膜について、XPS(X線光電子分光法)により求めた成長薄膜の表面から深さ方向の元素濃度プロファイルを示すグラフである。
符号の説明
10 基板
12 SiGe膜
14 SiCGe膜

Claims (1)

  1. 基板上のSiGe結晶薄膜を、炭化水素ガス雰囲気下で、前記SiGe結晶薄膜の融点未満である900℃〜1000℃で炭化することによりSiCGe結晶薄膜を製造する方法。
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