JP5398095B2 - 衣料用洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は衣料用洗浄剤組成物に関する。
近年、グローバルにおける洗濯の課題として洗浄力不足が挙げられる。アジア地域においては気温が高く一度に発生する汚れが多いにも関わらず洗濯頻度が少ない。そのため衣料への汚れの蓄積が問題となっており、洗浄力の向上が求められている。こういった汚れに対してアジアでは洗剤溶液に一定時間漬け置きをしてその後手洗いをすることで対処している。
これまでにモノエタノールアミドを補助活性剤として用いると洗浄力や起泡性、また洗剤粒子の安定性や溶解性が向上する、といったことは公知である。例えば特許文献1には一般式で示されるモノエタノールアミド化合物とカルボン酸基を有するポリマー、水不溶性無機物、水溶性無機物及びモノエタノールアミド化合物以外の活性剤を含有することで洗浄力、安定性及び溶解性に優れる衣料用粉末洗剤組成物が開示されている。
特開2002−294283号公報
しかしながら、従来の洗剤系においては洗濯機で洗浄することに比べ浸漬洗浄をすると、ある一定の洗浄力は提供できるものの、まだ衣料に残存している皮脂は非常に多いことが問題となっており、このことが見た目やニオイなどの洗浄力不足に繋がっている。
従って本発明の課題は、衣料の洗浄において皮脂汚れに対して優れた洗浄力を発揮する衣料用洗浄剤組成物に関し、更には、浸漬洗浄を用いた場合において、通常落ちにくく残存しやすいとされている成分も衣料から除去することで、洗浄後の衣料中の皮脂の残存を低減できる洗浄剤組成物を提供することにある。
すなわち、本発明の要旨は、
〔1〕(a)界面活性剤を10質量%以上70質量%以下、及び
(b)アルカリ剤を5質量%以上50質量%以下含有する衣料用洗浄剤組成物であって、
(a)成分として、一般式(I):
Figure 0005398095
〔式中、R1は炭素数9の鎖式炭化水素基、R2は炭素数1〜3のアルキル基及びR3は炭素数1〜6のアルキレン基又はアルケニレン基である。〕で表される化合物である(a−1)成分を含有し、ここで、該(a−1)成分は(a)成分の少なくとも20質量%を占め、かつ該(a−1)成分は衣料用洗浄剤組成物の少なくとも5質量%を占めるものであり、さらに(a)成分として、前記(a−1)成分以外の非イオン界面活性剤(a−3)を(a)成分中に0質量%以上、20質量%以下含有する、衣料用洗浄剤組成物;並びに
〔2〕前記〔1〕に記載の衣料用洗浄剤組成物を水で希釈して得られる洗浄液に衣料を漬け置きする工程を含む、衣料の洗濯方法;に関するものである。
本発明によれば、衣料に付着する皮脂汚れに対して優れた洗浄力を有する衣料用洗浄剤組成物及びそれを用いた衣料の洗濯方法を提供することができる。
本発明では、衣料とは、肌着、シャツ、ズボン、靴下、タオル、ハンカチ、シーツ、マクラカバー、バスマット、布製の靴などの人が使用する繊維製品全般又は布製品全般を指し、いわゆる家庭用の洗濯に供される繊維製品全般を指すものとする。
<(a)成分>
(a)成分は界面活性剤である。(a)成分は、(1)後述の(a−1)成分を必須成分とし、(2)陰イオン界面活性剤〔(a−2)成分〕、(3)(a−1)成分以外の非イオン界面活性剤〔(a−3)成分〕及び(4)(a−1)成分〜(a−3)成分以外の界面活性剤を必要に応じて含む界面活性剤である。(a)成分を構成する界面活性剤としては特に限定されるものではなく、本発明分野で公知の種々の界面活性剤が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物は、(a)成分を10質量%以上70質量%以下、好ましくは10質量%以上50質量%以下、さらに好ましくは15質量%以上40質量%以下含有する。洗浄力の観点から、(a)成分を10質量%以上含有することが好ましく、洗浄力の観点から、(a)成分を70質量%以下含有することが好ましい。
(a)成分として、一般式(I):
Figure 0005398095
〔式中、R1は炭素数9の鎖式炭化水素基、R2は炭素数1〜3のアルキル基及びR3は炭素数1〜6のアルキレン基又はアルケニレン基である。〕で表される化合物、即ち(a−1)成分を所定量含有する。より具体的には、(a−1)成分は(a)成分の少なくとも20質量%、即ち(a)成分の合計質量中の20質量%以上を占め、好ましくは25質量%以上60質量%以下を占め、より好ましくは25質量%以上40質量%以下を占める。洗浄力の観点から、(a−1)成分は(a)成分の少なくとも20質量%を占めることが好ましく、洗浄力の観点から、(a−1)成分は(a)成分の60質量%以下を占めることが好ましい。さらに、(a−1)成分は、皮脂汚れに対する洗浄力の観点から、本発明の洗浄剤組成物中に少なくとも5質量%含有され、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上、さらに好ましくは30質量%以上含有される。皮脂汚れに対する洗浄力の観点から、(a−1)成分は(a)成分中の少なくとも20質量%を占め、且つ本発明の洗浄剤組成物中に少なくとも5質量%含有されることが好ましい。
一般式(I)中のR1は炭素数9の鎖式炭化水素基であり、炭素数9の飽和又は不飽和の鎖式炭化水素基が好ましい。具体的には、R1−CO−として、デカン酸、4−エチルオクタン酸等から誘導されるアシル基が好ましいものとして挙げられる。より好ましくは、直鎖デカン酸から誘導されるアシル基である。一般式(I)におけるR1の炭素数に関して言えば、炭素数が9以外のものも知られているが、衣料を浸漬洗浄する場合においては、R1の炭素数が9である一般式(I)で表される化合物を用いた時が突出して高い洗浄性が発現する。
一般式(I)中のR2は炭素数1〜3のアルキル基であり、炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましく、より好ましくはメチル基、エチル基であり、さらに好ましくはメチル基である。
一般式(I)中のR3は炭素数1〜6のアルキレン基又はアルケニレン基であり、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基あるいは炭素数2〜6の直鎖又は分岐鎖のアルケニレン基が好ましく、より好ましくは炭素数2又は3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。より具体的には1,2−エチレン基、1,3−プロピレン基及び1,2−プロピレン基から選ばれる基である。より高い洗浄性を得られる観点から、好ましいアルキレン基は、1,2−エチレン基及び1,2−プロピレン基から選ばれる基であり、より好ましくは1,2−エチレン基である。
(a−1)成分の具体例として、例えば、N−エタノール−N−メチルデカン酸アミド、N−イソプロパノール−N−エチルデカン酸アミド等が挙げられる。より高い洗浄性を得られる点で、(a−1)成分はN−エタノール−N−メチルデカン酸アミドが好ましい。
(a−1)成分の製造法は特に限定されず、例えば、脂肪酸又は脂肪酸低級アルコールエステルとアルカノールアミンとの脱水又は脱アルコール反応、脂肪酸ハロゲン化物とアルカノールアミンのアルカリ触媒下での反応、あるいは油脂とアルカノールアミンとのエステル−アミド交換反応等を用いて製造することができる。
これらの方法で得られた(a−1)成分中に、脂肪酸、無機塩、グリセリン等が少量含まれることがあるが、それらは本発明の組成物の性能には何ら影響を与えない。
(a−1)成分以外の(a)成分を構成する界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、即ち(a−2)成分や、(a−1)成分以外の非イオン界面活性剤、即ち(a−3)成分が挙げられ、その他に任意の陽イオン界面活性剤が挙げられる。洗浄力の点で陰イオン界面活性剤(a−2)を必須成分とすることが好ましい。特に泥汚れに対する洗浄性の点で陰イオン界面活性剤(a−2)が好ましい。
(a−2)成分において、陰イオン界面活性剤としては、炭素数10〜18のアルコールの硫酸エステル塩、炭素数8〜20のアルコールのアルコキシル化物の硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩又は脂肪酸塩が好ましい。本発明では、アルキル鎖の炭素数が10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩が好ましく、アルキル鎖の炭素数が12〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩がより好ましい。陰イオン界面活性剤を構成する対イオンとしては、アルカリ金属やアミン類に由来するカチオンが好ましく、より好ましくはナトリウム及び/又はカリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンに由来するカチオンである。
(a−1)成分と併用することができる(a−2)成分の好ましい例として、炭素数10以上、14以下のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、カリウム塩及びモノエタノールアンモニウム塩からなる群より選択される1種以上が挙げられる。(a−2)成分の具体例として、直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、直鎖テトラデシルベンゼンスルホン酸カリウム等が挙げられる。
(a−2)成分は本発明の洗浄剤組成物に5質量%以上65質量%以下含有されることが好ましく、8質量%以上40質量%以下含有されることがより好ましく、10質量%以上30質量%以下含有されることがさらに好ましい。溶解性及び洗浄力の観点から、(a−2)成分は本発明の洗浄剤組成物に5質量%以上含有されることが好ましく、溶解性及び洗浄力の観点から、(a−2)成分は本発明の洗浄剤組成物に65質量%以下含有されることが好ましい。
泥汚れと皮脂汚れに対する高い洗浄性を両立できる観点から、洗浄剤組成物中の(a−1)成分と、(a−1)成分と(a−2)成分との合計の質量比、即ち、(a−1)成分/〔(a−1)成分+(a−2)成分〕は0.2以上、0.8以下が好ましく、0.2以上、0.5以下がより好ましく、0.2以上、0.3以下が更に好ましい。
(a−3)成分における非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型の非イオン界面活性剤や、(a−1)成分の規定を満たさないモノエタノールアミド等が挙げられる。
(a−3)成分の具体例として、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ドデシノイルモノエタノールアミド等が挙げられる。ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、下記一般式(II)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい。
RO−(AO)n−H (II)
〔式中、R基は炭素数10以上、16以下の脂肪族炭化水素基であり、AO基は炭素数2〜3のアルキレンオキシ基であり、nは平均付加モル数を表し、6以上、30以下の数である。〕
原料の入手性の点で、R基は炭素数10以上、16以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましい。具体的には、R基は1−デシル基、1−ドデシル基、1−テトラデシル基及び1−ヘキサデシル基から選ばれる基が更に好ましく、1−ドデシル基及び1−テトラデシル基から選ばれる基がより好ましい。アルキレンオキシ基の具体例は、エチレンオキシ基及び1,2−プロピレンオキシ基から選ばれる基である。(a−1)成分による皮脂の洗浄効果を阻害しない点から、nは8以上が好ましく、10以上がより好ましく、12以上が特に好ましい。汎用性の点から、25以下が好ましく、20以下がより好ましい。
(a−3)成分の含有量は、(a)成分から前記した(a−1)成分及び(a−2)成分の各濃度と2質量%以下の任意の陽イオン界面活性剤とを除いた残部であってもよい。(a−3)成分は、漬け置き時の洗浄力を高めるために、例えば本発明における(a)成分の界面活性剤中に0〜20質量%含まれることが好ましく、0〜10質量%含まれることがより好ましく、0〜4質量%含まれることがさらにより好ましい。
(a−3)成分の含有量は、(a)成分から前記した(a−1)成分及び(a−2)成分の各濃度と2質量%以下の任意の陽イオン界面活性剤とを除いた残部であってもよい。(a−3)成分は、漬け置き時の洗浄力を高めるために、例えば本発明における(a)成分の界面活性剤中に0質量%以上、20質量%以下含まれることが好ましく、0質量%以上、10質量%以下含まれることがより好ましく、0質量%以上、4質量%以下含まれることがさらにより好ましい。
(a−3)成分の量が多すぎると、(a−3)成分によって、(a−1)成分が本発明の衣料用洗浄剤組成物を含む洗浄液中に、安定に乳化、分散、又は可溶化することが考えられる。その結果、(a−1)成分が衣料上に付着している皮脂汚れに吸着されにくくなり、洗浄剤組成物による皮脂の洗浄効果が低下することが考えられる。
より好ましい組み合わせの一態様としては、(a)成分が組成物の10質量%以上70質量%以下であって、(a−1)成分は(a)成分の少なくとも20質量%を占め、洗浄力の点で洗浄剤組成物に少なくとも5質量%、好ましくは10質量%以上30質量%以下含有され、(a−2)成分は洗浄力の点で洗浄剤組成物に5質量%以上65質量%以下、好ましくは8質量%以上40質量%以下含有され、及び(a−3)成分は残部、好ましくは(a)成分の界面活性剤中の0質量%以上20質量%以下で含有される、という組み合わせの洗浄剤組成物が挙げられる。更により好ましい組み合わせの一態様としては、(a)成分が10質量%以上50質量%以下であって、(a−1)成分は(a)成分中の25質量%以上40質量%以下を占め、洗浄剤組成物中に10質量%以上30質量%以下、好ましくは15質量%以上25質量%以下で含有され、(a−2)成分は洗浄力の観点から洗浄剤組成物に8質量%以上40質量%以下、好ましくは10質量%以上30質量%以下含有され、漬け置き洗浄力の向上の観点から(a−3)成分は、(a)成分の界面活性剤中の0〜20質量%、好ましくは0〜10質量%、より好ましくは0〜4質量%含有される、という組み合わせの洗浄剤組成物が挙げられる。
特に泥汚れと皮脂汚れに対する高い洗浄性の両立という観点から、好ましい組み合わせの一態様としては、(a)成分が洗浄剤組成物中の10質量%以上70質量%以下であって、(a−1)成分は(a)成分の少なくとも20質量%を占め、かつ洗浄力の点で洗浄剤組成物に少なくとも5質量%以上含有され、洗浄剤組成物中の(a−1)成分と、(a−1)成分と(a−2)成分との合計の質量比、即ち、(a−1)成分/〔(a−1)成分+(a−2)成分〕が好ましくは0.2以上、0.8以下、より好ましくは0.2以上、0.5以下、さらに好ましくは0.2以上、0.3以下となる量で含有され、漬け置き洗浄力の向上の観点から(a−3)成分は、(a)成分中の0〜20質量%、好ましくは0〜10質量%、より好ましくは0〜4質量%含有される、という組み合わせの洗浄剤組成物が挙げられる。
特に泥汚れと皮脂汚れに対する高い洗浄性の両立という観点から、好ましい組み合わせの一態様としては、(a)成分が洗浄剤組成物中の10質量%以上70質量%以下であって、(a−1)成分は(a)成分の少なくとも20質量%を占め、かつ洗浄力の点で洗浄剤組成物に少なくとも5質量%以上含有され、洗浄剤組成物中の(a−1)成分と、(a−1)成分と(a−2)成分との合計の質量比、即ち、(a−1)成分/〔(a−1)成分+(a−2)成分〕が好ましくは0.2以上、0.8以下、より好ましくは0.2以上、0.5以下、さらに好ましくは0.2以上、0.3以下となる量で含有され、漬け置き洗浄力の向上の観点から(a−3)成分は、(a)成分中の0質量%以上、20質量%以下、好ましくは0質量%以上、10質量%以下、より好ましくは0質量%以上、4質量%以下含有される、という組み合わせの洗浄剤組成物が挙げられる。
なお当然ながら、前記した(a−1)、(a−2)及び(a−3)の組成物中の好ましい濃度数値や、それらが占める(a)成分中の好ましい割合は、前記した(a)成分の濃度範囲ないし好ましい濃度範囲よりに対して矛盾しない比率であり、また具体的な化合物の濃度は上位概念の規定の濃度を超えることはない。
<(b)成分>
アルカリ剤としては、20℃の水100gに対する溶解度が5g以上のものが好ましく、10g以上のものがより好ましい。アルカリ剤としては、炭酸塩、炭酸水素塩、亜硫酸塩、硫酸水素塩、又はリン酸塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、又はアミン塩等が挙げられる。(b)成分として、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩が好ましく、具体例として、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムが挙げられ、かかる成分は、本発明の組成物が粉末洗剤のときに用いることが更により好ましい。洗浄性の点で、好ましいアンモニウム塩又はアミン塩としてはアルカノールアミンの塩が挙げられる。このようなアルカノールアミンの分子量は200以下が好ましい。また分子量が100以下のアルカノールアミンが好ましく、具体的にはモノエタノールアミンがより好ましい。アルカノールアミンは本発明の組成物が液体洗浄剤のときに用いることが更により好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、(b)成分を、洗浄性の点で5質量%以上50質量%以下含有するものであり、10質量%以上30質量%以下含有することがより好ましい。
衣料に付着している皮脂汚れ中には、脂肪酸と水道水中に含まれる硬度成分であるカルシウムイオンとが結合することで生成する脂肪酸スカムが存在していると考えられている。本発明の(b)成分は、脂肪酸スカムを洗浄液中で解離させることによる融点の低下させることで、本発明の(a−1)成分を皮脂汚れ中に浸透させやすくする役割を有していると考えている。
<その他成分>
本洗浄剤組成物の形態としては特に制限されないが、粉末洗浄剤組成物が望ましい。その場合、(c)成分として水不溶性無機化合物を含有する。
水不溶性無機化合物としては、20℃の水における溶解度が5質量%未満のものが好ましく、1質量%以下のものがより好ましい。水不溶性無機化合物としては、1次粒子の平均粒径が0.1〜20μmのものが好ましく、例えば、結晶性もしくは非晶質のアミノケイ酸塩や、二酸化ケイ素、水和ケイ酸化合物、パーライト、ベントナイト等の粘土化合物等があるが、結晶性もしくは非晶質のアルミノケイ酸塩や、二酸化ケイ素、水和ケイ酸化合物が好適であり、中でも金属イオン封鎖能及び界面活性剤の担持能の点で結晶性アルミノケイ酸塩が好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、(c)成分を、溶解性及び洗浄性の点で1質量%以上50質量%以下含有することが好ましく、5質量%以上40質量%以下含有することがより好ましい。
粉末洗浄剤組成物には、衣料用洗剤の分野で公知のビルダー、漂白剤(過炭酸塩、過ホウ酸塩、漂白活性化剤等)、再汚染防止剤(カルボキシメチルセルロース等)、柔軟化剤、還元剤(亜硫酸塩等)、蛍光増白剤、抑泡剤(シリコーン等)、香料、着色剤、酵素(セルラーゼ、ペプチナーゼ、アミラーゼ、リパーゼ等)、酵素安定化剤、抗菌防腐剤等の添加剤を含有させることができる。
さらに粉末洗浄剤組成物においては、硫酸ナトリウムや塩化ナトリウム等の中性の水溶性無機塩が含まれていてもよい。かかる水溶性無機塩の量としては、特に制限されないが、洗浄剤組成物の10質量%以上70質量%以下が好ましく、20質量%以上50質量%以下がより好ましく、25質量%以上40質量%以下がさらに好ましい。洗浄力の観点から、水溶性無機塩は洗浄剤組成物の20質量%以上であることが好ましく、洗浄力の観点から、水溶性無機塩は洗浄剤組成物の50質量%以下であることが好ましい。
また、溶解性の点で粉末洗浄剤組成物には、低分子量の水溶性有機酸塩類も使用することができ、例えば、クエン酸塩、フマル酸塩等のカルボン酸塩が挙げられる。又、洗浄力の点から、メチルイミノジ酢酸塩、イミノジコハク酸塩、エチレンジアミンジコハク酸塩、タウリンジ酢酸塩、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸塩、β−アラニンジ酢酸塩、ヒドロキシイミノジコハク酸塩、メチルグリシンジ酢酸塩、グルタミン酸ジ酢酸塩、アスパラギンジ酢酸塩、セリンジ酢酸塩等が好ましいものとして挙げられる。
粉末洗浄剤組成物の形態の場合、組成物に含まれる水分の量としては少ないほど好ましい。例えば、組成物の10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、0質量%以上3質量%以下がさらに好ましい。
本発明の衣料用洗浄剤組成物においては、洗浄力の観点から、カルボン酸基を有するポリマーを含有しないか又は衣料用洗浄剤組成物の20質量%を越えて含有しないことが好ましい。カルボン酸基を有するポリマーとしては、アクリル酸−マレイン酸コポリマーのナトリウム塩、カリウム塩及びアンモニウム塩や、ポリアクリル酸のナトリウム塩、カリウム塩及びアンモニウム塩が挙げられる。
本発明の衣料用洗浄剤組成物を、公知の製造方法で製造することができる。例えば次のようにして製造することができる。
本発明の組成物が粉末ないし粒状洗剤の場合、成分の界面活性剤、アルカリ剤、任意の成分(例えば金属イオン封鎖剤やポリマー、水およびその他蛍光染料など)を含有するスラリーを噴霧乾燥して得られた噴霧乾燥粒子を、必要に応じてゼオライト、ベントナイト又は脂肪酸もしくはその塩などの表面改質剤で表面被覆することで得ることができる。本発明の組成物が液体洗浄剤の場合は、界面活性剤がゲル化ないし高粘度化を起こさない工程で製造することが好ましい。
<洗浄方法>
本発明では、水で希釈した本発明の衣料用洗浄剤組成物に衣料を漬け置きした後、洗浄するという洗浄方法もまた提供する。以下詳細に説明する。
本発明の洗浄剤組成物を水で希釈して洗浄液を調製し、洗浄液の中に衣料を漬け置きする。この時に用いることができる水としては、硬度成分を含有する水道水で構わない。本発明の洗浄剤組成物は、硬度成分が高くても、皮脂汚れを洗浄できる特徴を有する。本発明の効果が実感できる点で、洗浄液に使用する水の好適な硬度は、ドイツ硬度で4°DH以上が好ましく、8°DH以上がより好ましく、10°DH以上が更に好ましく、30°DH以下が好ましく、25°DH以下がより好ましく、20°DH以下がさらに好ましく、18°DH以下がさらに好ましい。洗浄液中の全界面活性剤濃度は、洗浄力の観点から100ppm以上2000ppm以下が好ましく、500ppm以上1500ppm以下がより好ましい。
浸漬時間は洗浄力の観点から1時間以上が好ましく、2時間以上がより好ましく、3時間以上がより好ましく、5時間以上がより好ましく、6時間以上がより好ましく、10時間以上が更に好ましいが、24時間で十分な洗浄力は担保されている。色柄を有する衣料の色柄を維持する観点から、20時間以下が好ましく、15時間以下がより好ましい。漬け置き洗い後に、衣料と共に洗浄液を洗濯機に入れてさらに水で希釈しても十分な洗浄力は得られるが、希釈せずに洗浄するとより好ましく、手洗いによる洗浄が更に好ましい。
洗浄時の衣料の質量(kg)と洗浄液の容量(L)との比で表される浴比〔洗浄液の容量(L)/衣料の質量(kg)〕は、洗浄性の点から、2以上が好ましく、3以上がより好ましく、4以上が更に好ましく、5以上が特に好ましい。手洗いによる洗浄を行う場合には、手洗いによる機械力を衣料に付与でき、洗浄性をより高める観点から、浴比は40以下が好ましく、30以下がより好ましく、20以下が更に好ましく、15以下が特に好ましく、10以下が最も好ましい。
洗浄液の温度は、一般的な水道水の温度でよい。例えば、本発明の(a−1)成分を衣料上の皮脂汚れに浸透させ洗浄力を高める点で、洗浄液の温度は0℃以上が好ましく、5℃以上が好ましく、10℃以上がより好ましく、15℃以上が更に好ましく、経済性の点から50℃以下が好ましく、45℃以下がより好ましく、40℃以下がさらに好ましく、35℃以下がさらに好ましく、30℃以下がさらに好ましい。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の組成物あるいは方法を開示する。
<1>(a)界面活性剤を10質量%以上70質量%以下、及び
(b)アルカリ剤を5質量%以上50質量%以下含有する衣料用洗浄剤組成物であって、
(a)成分として、一般式(I):
Figure 0005398095
〔式中、R1は炭素数9の鎖式炭化水素基、R2は炭素数1〜3のアルキル基及びR3は炭素数1〜6のアルキレン基又はアルケニレン基である。〕で表される化合物である(a−1)成分を含有し、ここで、該(a−1)成分は(a)成分の少なくとも20質量%を占め、かつ該(a−1)成分は衣料用洗浄剤組成物の少なくとも5質量%を占めるものであり、さらに(a)成分として、前記(a−1)成分以外の非イオン界面活性剤(a−3)を(a)成分中に0質量%以上、20質量%以下含有する、衣料用洗浄剤組成物。
<2>(a)成分の量が好ましくは15質量%以上、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下であり、(b)成分の量が好ましくは10質量%以上、好ましくは30質量%以下である、前記<1>に記載の組成物。
<3>(a−1)成分が、(a)成分の好ましくは25質量%以上、好ましくは60質量%以下、より好ましくは40質量%以下を占め、かつ(a−1)成分は、洗浄剤組成物の好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下を占める、前記<1>又は<2>に記載の組成物。
<4>(a−1)成分がN−エタノール−N−メチルデカン酸アミド及び/又はN−イソプロパノール−N−エチルデカン酸アミドである、前記<1>〜<3>のいずれか1つに記載の組成物。
<5>(a−1)成分がN−エタノール−N−メチルデカン酸アミドである、前記<1>〜<4>記載の組成物。
<6>(b)成分が、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム及びモノエタノールアミンからなる群より選択される1種以上である、前記<1>〜<5>のいずれか1つに記載の組成物。
<7>(a)成分として(a−2)陰イオン界面活性剤をさらに含有する、前記<1>〜<6>のいずれか1つに記載の組成物。
<8>(a−2)成分が、炭素数10〜18のアルコールの硫酸エステル塩、炭素数8〜20のアルコールのアルコキシル化物の硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩及び脂肪酸塩からなる群より選択される1種以上である、前記<1>〜<7>のいずれか1つに記載の組成物。
<9>(a−2)成分が、炭素数10以上、14以下のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、カリウム塩及びモノエタノールアンモニウム塩からなる群より選択される1種以上である、前記<1>〜<8>のいずれか1つに記載の組成物。
<10>(a−2)成分の量が、洗浄剤組成物の好ましくは5質量%以上、より好ましくは8質量%以上、より好ましくは10質量%以上、好ましくは65質量%以下、より好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下である、前記<1>〜<9>のいずれか1つに記載の組成物。
<11>(a)成分として、(a−3)前記(a−1)成分以外の非イオン界面活性剤の組成物中の含有量は0〜20質量%であり、好ましくは0〜10質量%であり、より好ましくは0〜4質量%である、前記<1>〜<10>のいずれか1つに記載の組成物。
<12>(a−3)成分が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル及び/又はドデシノイルモノエタノールアミドである、前記<1>〜<11>のいずれか1つに記載の組成物。
<13>(a−3)成分が下記一般式(II):
RO−(AO)n−H (II)
〔式中、R基は炭素数10以上、16以下の脂肪族炭化水素基であり、炭素数10以上、16以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましく、1−デシル基、1−ドデシル基、1−テトラデシル基及び1−ヘキサデシル基から選ばれる基が更に好ましく、1−ドデシル基及び1−テトラデシル基から選ばれる基がより好ましい。AO基は炭素数2〜3のアルキレンオキシ基であり、エチレンオキシ基及び1,2−プロピレンオキシ基から選ばれる基が好ましく、nは平均付加モル数を表し、6以上、30以下の数であり、8以上が好ましく、10以上がより好ましく、12以上が特に好ましく、25以下が好ましく、20以下がより好ましい。〕で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテルである、前記<1>〜<12>のいずれか1つに記載の組成物。
<14>さらに(c)成分としての水不溶性無機化合物を、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5質量%以上、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下含有する、前記<1>〜<13>のいずれか1つに記載の組成物。
<15>(c)成分が、結晶性又は非晶質のアミノケイ酸塩、二酸化ケイ素、水和ケイ酸化合物、パーライト及びベントナイトからなる群より選択される1種以上である、前記<1>〜<14>のいずれか1つに記載の組成物。
<16>さらに中性の水溶性無機塩を、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、より好ましくは25質量%以上、好ましくは70質量%以下、より好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下含有する、前記<1>〜<15>のいずれか1つに記載の組成物。
<17>中性の水溶性無機塩が硫酸ナトリウム及び/又は塩化ナトリウムである、前記<1>〜<16>のいずれか1つに記載の組成物。
<18>水分の量が組成物の好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは0質量%以上3質量%以下である、前記<1>〜<17>のいずれか1つに記載の組成物。
<19>カルボン酸基を有するポリマーを含有しないか又は組成物の20質量%を越えて含有しない、前記<1>〜<18>のいずれか1つに記載の組成物。
<20>前記<1>〜<19>のいずれか1つに記載の組成物を水で希釈して得られる洗浄液に衣料を漬け置きする工程を含む、衣料の洗濯方法。
<21>洗浄液中の全界面活性剤の濃度が100ppm以上、2000ppm以下、好ましくは500ppm以上、1500ppm以下である、前記<20>記載の衣料の洗濯方法。
<22>前記<20>又は<21>記載の洗浄液の中に衣料を漬け置きする浸漬時間が、1時間以上、好ましくは2時間以上、より好ましくは3時間以上、更に好ましくは5時間以上、特に好ましくは6時間以上、最も好ましくは10時間以上、24時間以下、好ましくは20時間以下、より好ましくは15時間以下である、<20>又は<21>に記載の衣料の洗濯方法。
<23>前記<1>〜<19>のいずれか1つに記載の組成物を希釈する水の硬度が、ドイツ硬度で4°DH以上、好ましくは8°DH以上、より好ましくは10°DH以上、30°DH以下、好ましくは25°DH以下、好ましくは20°DH以下、より好ましくは18°DH以下である、前記<20>〜<22>のいずれか1つに記載の衣料の洗濯方法。
<24>衣料の質量(kg)と洗浄液の容量(L)との質量比である浴比〔洗浄液の容量(L)/衣料の質量(kg)〕が、2以上、好ましくは3以上、より好ましくは5以上、40以下、好ましくは30以下、より好ましくは20以下、特に好ましくは15以下、最も好ましくは10以下である、前記<20>〜<23>のいずれか1つに記載の衣料の洗濯方法。
<25>前記<1>〜<19>のいずれか1つに記載の組成物を希釈して得られる洗浄水の温度が、0℃以上、好ましくは5℃以上、より好ましくは10℃以上、更に好ましくは15℃であり、50℃以下、好ましくは45℃以下、より好ましくは40℃以下、より好ましくは35℃以下、特に好ましくは30℃以下である、前記<20>〜<24>のいずれか1つに記載の衣料の洗濯方法。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施例等によりなんら制限されるものではない。
実施例1〜8及び比較例1〜6
表1及び表2に示す組成の洗浄剤組成物を調製した。次いで、イオン交換水と所定の硬度水を用いて、各組成物を希釈したモデル洗浄液を調製した。得られた組成物を用いて下記の洗浄力評価を行った。その結果を表1及び表2に示す。モデル洗浄液の25℃のpHは何れも10〜11であった。なお、表中の組成の数値は配合量(質量%)である。
(エリモデル人工汚染布の洗浄力の評価)
洗浄剤組成物2.4gをイオン交換水に溶解させて600mLの水溶液を調製した。その後、あらかじめ塩化カルシウムと塩化マグネシウムとを用いて調製しておいた硬度水(Ca2+/Mg2+=8/2〔モル比〕)を水溶液に添加して、溶液の硬度(ドイツ硬度)が4°DHになるように調整した。この水溶液をモデル洗浄液とした。モデル洗浄液中の全界面活性剤の濃度は1000ppmであった。
洗浄液600mLにエリモデル人工汚染布を4枚(計20g)入れ、20℃で所定時間浸漬を行った。その後ターゴトメーターにて100rpm/minで10分間、20℃で洗浄した。洗浄後は水道水にてすすぎを行い脱水、室温で自然乾燥させ、洗浄力の測定を行った。洗浄力は、汚染前の原布及び洗浄前後の汚染布の550nmにおける反射率を自記色彩計(島津製作所製)にて測定し、次式によって洗浄率(%)を求め、4枚の平均値をもって判定した。
Figure 0005398095
なお、エリモデル人工汚染布は次のようにして作製した。
(エリモデル人工汚染布の調製)
下記組成の人工汚染液を布に付着して人工汚染布を調製した。人工汚染液の布への付着は、グラビアロールコーターを用いて人工汚染液を布に印刷することで行った。人工汚染液を布に付着させて人工汚染布を作製する工程は、グラビアロールのセル容積58cm3/m2、塗布速度1.0m/min、乾燥温度100℃、乾燥時間1分で行った。布は木綿/ポリエステル混紡ブロード染着布(木綿/ポリエステル比=65/35、(谷頭商店より入手)を使用した。汚染布は6cm×6cmに裁断したものを用いた。
なお、人工汚染液の組成は以下の通りである。
ラウリン酸 0.44質量%、ミリスチン酸 3.09質量%、ペンタデカン酸 2.31質量%、パルミチン酸 6.18質量%、ヘプタデカン酸 0.44質量%、ステアリン酸 1.57質量%、オレイン酸 7.75質量%、トリオレイン 13.06質量%、パルミチン酸n−ヘキサデシル 2.18質量%、スクアレン 6.53質量%、卵白レシチン液晶物 1.94質量%、鹿沼赤土 8.11質量%、カーボンブラック 0.01質量%、水道水 バランス。
Figure 0005398095
Figure 0005398095
実施例9〜12及び比較例7
(泥汚れ人工汚染布の洗浄力の評価)
上記のモデル洗浄液600mLに泥汚れ人工汚染布を4枚(計25g)入れ、20℃で所定時間浸漬を行った。その後ターゴトメーターにて100rpm/minで10分間、20℃で洗浄した。洗浄後は水道水にてすすぎを行い脱水、室温で自然乾燥させ、上記の「エリモデル人工汚染布」と同様の方法によって洗浄力の測定を行った。結果を表3に示す。
(泥汚れ人工汚染布の調製)
鹿沼園芸用赤玉土を120℃±5℃で4時間乾燥後粉砕し、150メッシュ(100μm)パスのものを、120℃±5℃で2時間乾燥させた。その後、乾燥させた土の150gを1リットルのパークレンに分散させ、金巾#2023布をこの分散液に接触させた。次いでブラッシングし、分散液を除去し、過剰付着汚れを脱落させて、泥汚れ汚染布を作製した。
Figure 0005398095
各表に記載の成分は以下の通りである。
C8NMEA:一般式(I)において、R1は炭素数7の直鎖炭化水素基、R2はメチル基、R3は炭素数2のアルキレン基を有するN−エタノールN−メチルオクタン酸アミド。
C10NMEA:一般式(I)において、R1は炭素数9の直鎖炭化水素基、R2はメチル基、R3は炭素数2のアルキレン基を有するN−エタノールN−メチルデカン酸アミド。
C12NMEA:一般式(I)において、R1は炭素数11の直鎖炭化水素基、R2はメチル基、R3は炭素数2のアルキレン基を有するN−エタノールN−メチルドデカン酸アミド。
ヤシ油由来NMEA:アルキル基の組成がヤシ油由来のN−エタノールN−メチル脂肪酸アミド(このうちC10NMEAは8質量%であり、残りは一般式(I)におけるR1が炭素数9以外のN−エタノールN−メチル脂肪酸アミドである。)。
LAS:アルキル鎖が炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム。
E108:炭素数12の直鎖第一級アルコールにEOを平均6モル付加させたもの。
表1及び表2に示されるように、エリモデル人工汚染布を用いた実験、即ち皮脂汚れに対する実験においては、本願発明の範囲内の組成物を用いた場合、高い洗浄率を示した。一方、(a−1)成分(上記成分中のC10NMEAで示されるN−エタノールN−メチルデカン酸アミド)の量が規定の量よりも少ない場合、浸漬後の洗浄率は実施例のそれよりも劣っていた(各比較例)。
表3に示されるように、泥汚れに対する実験においては、LASの量が多くなるほど、洗浄率が高くなる傾向があることが分かった。
これらの結果から、皮脂汚れに対する洗浄性と泥汚れに対する洗浄性とのバランスの点で、実施例3及び実施例4(即ち、実施例11及び実施例12)の組成が好ましく、実施例4(即ち、実施例12)の組成がより好ましい、と言うことができる。
本発明の洗浄剤組成物は、衣料の洗濯用の洗剤として、特に漬け置き洗濯用の洗剤として好適に用いられる。

Claims (4)

  1. (a)界面活性剤を10質量%以上70質量%以下、及び
    (b)アルカリ剤を5質量%以上50質量%以下含有する衣料用洗浄剤組成物であって、
    (a)成分として、一般式(I):
    Figure 0005398095
    〔式中、R1は炭素数9の鎖式炭化水素基、R2は炭素数1〜3のアルキル基及びR3は炭素数1〜6のアルキレン基又はアルケニレン基である。〕で表される化合物である(a−1)成分を含有し、ここで、該(a−1)成分は(a)成分の少なくとも20質量%を占め、かつ該(a−1)成分は衣料用洗浄剤組成物の少なくとも5質量%を占めるものであり、さらに(a)成分として、前記(a−1)成分以外の非イオン界面活性剤(a−3)を(a)成分中に0質量%以上、20質量%以下含有する、衣料用洗浄剤組成物。
  2. (a)成分として(a−2)陰イオン界面活性剤をさらに含有する、請求項1に記載の組成物。
  3. (a)成分中の(a−1)成分の含有量が60質量%以下である、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の衣料用洗浄剤組成物を水で希釈して得られる洗浄液に衣料を漬け置きする工程を含む、衣料の洗濯方法。
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