JP5396040B2 - 触媒系及びこの系を用いたエラストマーの製造方法 - Google Patents
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Description
−炭化水素溶媒溶液中の希土類塩、
−この塩の、アルキルアルミニウムから成るアルキル化剤、及び
−アルキルアルミニウムハライド。
例えば文書“USSR科学院の報告,234巻,5号,1977(Y.B.Monakov,Y.R.Bieschev,A.A.Berg,S.R.Rafikov)から、以下の成分を含む触媒系を用いてイソプレンを重合することが知られている。
−トルエン溶液中、希土類塩として、ネオジム又はプラセオジムのビス(2−エチルヘキシル)リン酸塩、
−アルキル化剤として、20の“アルキル化剤:希土類塩”モル比のトリイソブチルアルミニウム、及び
−アルキルアルミニウムハライドとして、ジエチルアルミニウムクロライド。
−共役ジエンモノマーとしてブタジエン又はイソプレン、
−ベンゼン溶液中希土類塩としてオクタン酸セリウム、
−アルキル化剤として、実質的に20に等しい“アルキル化剤:希土類塩”モル比のジイソブチルアルミニウムヒドリド、及び
−アルキルアルミニウムハライドとして、エチルアルミニウムジクロライド。
この米国文書で言及している唯一の重合例は、ブタジエンの重合に関することが分かる。
−n−ヘキサン又はシクロヘキサン溶液中、希土類塩として、ネオジムのビス(2−エチルヘキシル)リン酸塩、
−アルキル化剤として、10〜30範囲の“アルキル化剤:希土類塩”モル比のトリイソブチルアルミニウム又はジイソブチルアルミニウムヒドリド、及び
−アルキルアルミニウムハライドとして、エチルアルミニウムセスキクロライド。
この触媒系を用いて得られるポリブタジエンは、同時に100℃での40以上のムーニー粘度ML(1+4)と、2.5未満の多分散指標を示さないことが分かる。結果として、これらポリブタジエンは、タイヤトレッド用途に適さない。
別の欠点は、これら触媒系を用いて得られるポリマーによって示されるマクロ構造及びミクロ構造特性、特にシス−1,4結合の含量に関して再現性がなく、有意に変化しうることである。
−共役ジエンモノマー、
−少なくとも1種の不活性な飽和した脂肪族若しくは脂環式炭化水素溶媒懸濁液中の、1種以上の希土類金属(メンデレーエフの周期表で原子番号57〜71の金属)の有機リン酸塩、
−“アルキル化剤:希土類塩”モル比が1〜5の範囲の、式AlR3又はHAlR2のアルキルアルミニウムから成るアルキル化剤、及び
−アルキルアルミニウムハライドから成るハロゲン供与体、
に基づく“プレフォーム”タイプの触媒系が、ポリイソプレン及びポリブタジエンのようなジエンエラストマーを得るための高い活性を示すことで、上記欠点を克服することを可能にし、特に、ポリイソプレンは、一方で広範な粘度を示し、他方で、実質的に98.0%〜98.5%の範囲の高くかつ再現性のあるシス−1,4結合含量を示すことを発見した。
好ましくは、前記“アルキル化剤:希土類塩”モル比は1〜2の範囲である。本発明の対応触媒系は、特に非常に高レベルの触媒活性で上記特性を示すポリイソプレンを得ることを可能にする。
本発明の触媒系は、今まで実用条件下で試験されてきた10又は20以上というモル比に比べて“アルキル化剤:希土類塩”モル比が非常に低いことを特徴とし、驚くべきことに、ポリイソプレンの製造で、この触媒系の活性を有意に高めうることが分かる。
言及できる他の共役ジエンは、2−メチル−1,3−ブタジエン(又はイソプレン)、例えば、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジエチル−1,3−ブタジエン、2−メチル−3−エチル−1,3−ブタジエンのような2,3−ジ(C1〜C5アルキル)−1,3−ブタジエン、フェニル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2,4−ヘキサジエン又は4〜8個の炭素原子を有する他の共役ジエンである。
“モノマー:希土類塩”モル比は、25〜50の範囲の値を取りうることが分かるだろう。
−本発明の好ましい実施形態により、前記希土類塩を懸濁させる不活性炭化水素溶媒は、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、n−ヘプタン又はこれら溶媒の混合物のような低分子量の脂肪族又は脂環式溶媒である。
−本発明の別の実施形態により、希土類塩を懸濁させるために使用する溶媒は、パラフィン系油、例えば石油を含む高分子量の脂肪族溶媒と、上述したような(例えばシクロヘキサン又はメチルシクロヘキサン)低分子量の溶媒との混合物である。
この懸濁液は、このパラフィン系油中で、該塩の微細かつ均質な懸濁液が得られるような様式で希土類塩の分散的粉砕によって調製される。
本発明の別の特徴により、前記触媒系は、前記希土類塩が、エチレンジアミン四酢酸(EDTAと略記)によるコンプレクソン逆滴定及び誘導結合プラズマ原子分光分析(ICP−AESと略記)の両方で決定された、12.0%〜13.5%の範囲の希土類金属の質量含量を有するような系である。
前記希土類塩は、好ましくは12.5%〜13.2%の範囲の希土類金属の質量含量を示す。
有利には、得られるポリブタジエンは、同時に40を超える100℃でのムーニー粘度ML(1+4)と、2.0未満の多分散指標を示す。
さらに好ましくは、前記希土類塩は、ネオジムトリス[(ビス(2−エチルヘキシル)ホスフェート]である。
言及しうる本発明の触媒系に使用できるアルキル化剤は、以下のようなアルキルアルミニウムである。
−トリアルキルアルミニウム、例えばトリイソブチルアルミニウム、又は
−ジアルキルアルミニウムヒドリド、例えばジイソブチルアルミニウムヒドリド。
このアルキル化剤は、好ましくはジイソブチルアルミニウムヒドリドから成ることが分かる。
“ハロゲン供与体:希土類塩”モル比は、2.2〜3、好ましくは2.6〜3の範囲の値を有しうることが分かる。
本発明により、前記触媒系の製造は以下の工程にある。
−前記溶媒中、前記希土類塩の懸濁液を調製する第1工程、
−この懸濁液に、前記共役ジエンモノマーを添加する第2工程、
−前記モノマーを含む前記懸濁液に、前記アルキル化剤を添加して、アルキル化塩を得る第3工程、及び
−前記アルキル化塩に、前記ハロゲン供与体を添加する第4工程。
好適な共役ジエンモノマーは、特に、1,3−ブタジエン、イソプレン、例えば2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジエチル−1,3−ブタジエン、2−メチル−3−エチル−1,3−ブタジエン、2−メチル−3−イソプロピル−1,3−ブタジエンのような2,3−ジ(C1〜C5アルキル)−1,3−ブタジエン、アリール−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン及び2,4−ヘキサジエンである。
本発明の重合法で得られるジエンエラストマーは、高いシス−1,4結合含量を特徴とし、例えばポリイソプレン(IR)又はポリブタジエン(BR)から成る。
さらに、本発明のこの方法は、25℃〜100℃の温度範囲で重合を行うと、高い活性で、同様に高いシス−1,4結合含量と共に、2dl/gより高い、トルエン中0.1g/dlの濃度で測定された固有粘度(この固有粘度は規格ASTM D 1646に準拠して測定される)を示すポリブタジエンを得ることができる。
有利には、改良された触媒活性で、98.0%〜99.0%である、近赤外(NIR)分析で測定されたシス−1,4結合含量を示す、ポリブタジエンを得るため、“アルキル化剤:希土類塩”モル比は、1〜2の範囲の値を示す。
このNIR法の解説のために添付した付録1を参照せよ。
1)本発明のネオジム有機リン酸塩の合成:
この塩の合成のため多数の試験を行った。これら各試験のため、以下に詳述する同一の合成法を用いた。
a)ネオジムの水溶液NdCl 3 ,6H 2 Oの合成:
錯体化解析によって85.3%(理論値85.7%)のNd含量を有することが決定され、0.57モルのNdになる量、96gのNd2O3(RHODIA販売)を秤量して“トール”型600mlビーカーに入れた。
80mlの脱塩水を添加した。ヒュームフード下、マグネチックスターラーで混合物を撹拌しながら、150mlの36wt%濃度のHCl(d=1.18)、すなわち1.75モルのHCl(モル比HCl:Nd=1.75:0.57=3.07)をゆっくり周囲温度で添加した。
反応 Nd2O3+6HCl+9H2O→2NdCl3,6H2Oは、高発熱反応である。
この溶液を、ビーカーに130mlの量が残るまでエバポレートする。NdCl3,6H2Oを高濃度にする(周囲温度で結晶化する)。
NdCl3の濃縮溶液を、混合物を撹拌しながら(錨型撹拌機を備えたモーターを用いて)周囲温度で4500mlの脱塩水を含む10リットルドラム中に注ぐ。
25℃で測定した溶液のpHは、ほぼ4である。
150mlの工業銘柄アセトンを溶液に添加する。不溶性生成物は残存せず、生成溶液はピンク色である。
68g、つまり1.70mlのNaOHフレークを、1500mlの脱塩水を含む5リットルビーカー中で溶かす。554gの有機リン酸(“Aldrich”カタログに番号23,782−5として掲載されているビス(2−エチルヘキシル)リン酸)、すなわち1.72モルのこの酸を、500mlのアセトンを含む別の3リットルビーカー中で溶かす。モル比NaOH:有機リン酸は、1.70:1.72、つまり0.99である。
周囲温度で、かつガラススターラーを用いて手で混合物を撹拌しながら、前記有機リン酸の溶液をNaOH溶液中に注ぐ。反応は、以下の通りである。
[RO]2P(O)OH+NaOH→[RO]2P(O)ONa+H2O
この反応はわずかに発熱し、黄色っぽい均一溶液が得られる。25℃で測定した溶液のpHは、ほぼ7である。
−周囲温度で、かつ混合物を激しく撹拌しながら(錨型撹拌機を備えたモーターを用いて)、上記パラグラフb)で得られる有機Naリン酸塩を、上記パラグラフa)で得られるNdCl3,6H2Oの水溶液中に注ぐ。
即座に、微細な白色沈殿が生じる。すべての有機Naリン酸塩を添加したら、生成混合物の撹拌を30分間続けた(モル比(RO)2P(O)ONa:NdCl3=1.70:0.57=2.98)。反応は、以下の通りである。
3[RO]2P(O)ONa+NdCl3,6H2O→
Nd[OP(O)[RO]2]3+3NaCl+6H2O
−生成するネオジムリン酸塩を回収し、“ソック(sock)”を備えた遠心分離機で洗浄する。
母液のpHは、25℃で3〜4である。この母液は無色透明である。
各洗浄サイクルは、最初2リットルのアセトンを含む10リットルのプラスチックバケツ内で行う。約1分間“Ultra−Turrax”ホモジナイザーを用いて各試料を均質化して、乳状溶液を得る。
4リットルの脱塩水をバケツに添加し、生成混合物を同一のホモジナイザーで3分間均質化する。
生成混合物を遠心分離し、ネオジムリン酸塩を“ソック”内に回収する。
塩化物の定性分析試験は、最終洗浄水で事実上陰性である(反応は、以下の通りである。NaCl+AgNO3(HNO3媒体)→AgCl↓+NaNO3)。
行った各合成試験について最終収率は、95%〜98%であり、洗浄時に生じる損失によって決まる。各場合に、約600gの乾燥ネオジムリン酸塩が得られる。
エチレンジアミン四酢酸(EDTA)によるコンプレクソン逆滴定及び誘導結合プラズマ原子分光分析(ICP−AESと略記)の両方で決定される、ネオジムの質量含量は、実質的に12.5%〜12.8%である(理論含量τは13.01%であり、τ=[144.24/1108.50]×100、144.24g/mol=ネオジムのモル質量)。
これら2方法のそれぞれで、ネオジム含量測定は、開放系で砂浴内、又は閉鎖系でマイクロ波乾燥器内のどちらかで、塩の湿式酸鉱化後に行った。
当量点の光度検出で着色指示薬を使用した。
誘導結合プラズマ原子分光分析は、プラズマ中励起状態にされた原子によって放出される放射線の観察に基づく元素分析法である。
ネオジムの分析で使用する放出される放射線は、406.109nm〜401.225nmの波長に相当する。
この分光測定法は、既知のネオジム含量を有する“対照”ネオジム塩で該システムを前もって較正することによって行った。
下表は、これら2方法を用いて得られたNd含量を示す(各塩試料について行った試験数は、かっこ内に示される)。
a)“対照”触媒系t及びt'の組成
“対照”触媒系tは、以下に基づく。
−共役ジエンモノマーとしてブタジエン、
−希土類塩としてネオジムオクチル酸塩(octoate)、
−アルキル化剤としてジイソブチルアルミニウムヒドリド(以後DiBAH)、及び
−ハロゲン供与体としてジエチルアルミニウムクロライド(以後DEAC)。
この触媒系tは、ネオジム塩について以下の相対モル比を特徴とする。
Ndオクチル酸塩:ブタジエン:DiBAH:DEAC=1:30:1.8:2.6。
これら2つの触媒系t及びt'では、ネオジム塩は、メチルシクロヘキサンから成る低分子量溶媒中に懸濁される。
これら各系1〜29は、上記パラグラフa)に従って合成されるリン酸ネオジム塩を含む。
−本発明の第1系列の触媒系(以後、系1〜13及び27〜29)は、リン酸ネオジム塩が低分子量炭化水素溶媒(メチルシクロヘキサン、n−ヘプタン又はシクロヘキサンから成る)中に懸濁されるような系である。
これら2溶媒の混合物中の懸濁は、第1段階で、前記油中1分間、“Ultra−Turrax”ホモジナイザーを用いてリン酸ネオジム塩の分散性粉砕を行い、微細な、均一かつ比較的安定な(何らかの固体の沈降が観測されるまで数日かかる)懸濁液を得ることによって実現される。
第2段階で、得られた懸濁液にシクロヘキサン又はメチルシクロヘキサンを添加することで、実質的に粘度が上昇し、かつおそらく多かれ少なかれ流動性のゲルの形成となる。
本発明の触媒系1〜29は、ネオジム塩について以下の相対モル比を特徴とする。
オクチル酸塩:ブタジエン:DiBAH:DEAC=1:25〜5:1.3〜4.5:2.6又は3。
−第1工程:
触媒系t、t'、1〜13及び27〜29を得る目的で、15.6gの粉末形態のネオジム塩を、前もって不純物を除去した1リットルの反応器中に注ぐ。この塩を、反応器の底から泡立つ窒素に15分間さらす。
触媒系14〜26を得る目的で、上述したように、リン酸ネオジム塩を、この塩に対して10%の質量分率の石油中に懸濁させる。この塩の懸濁液を5分間泡立つ窒素にさらす。生じた懸濁液を、不純物を除去して窒素雰囲気下に置いた前の反応器と同じ反応器中に注ぐ。
ネオジム塩を含有する反応器中に、パラグラフa)及びb)で述べた溶媒、触媒系t及びt'の合成ではメチルシクロヘキサン、触媒系1〜13及び29ではメチルシクロヘキサン又はn−ヘプタン、触媒系14〜28ではシクロヘキサン又はメチルシクロヘキサンの90%(質量分率)を導入する。
この溶媒とネオジム塩とを接触させる時間及び温度は、それぞれ、触媒系t、t'、1〜13及び29では30分及び30℃、触媒系14〜27では4時間及び60℃、触媒系28では2時間及び60℃である。
各触媒系を“プレフォームする”目的で、30℃の温度で、反応器中にブタジエンを導入する(上記パラグラフa)及びb)で既に述べたモル比で)。
−第4工程:
ネオジム塩用のアルキル化剤としてジイソブチルアルミニウムヒドリド(DiBAH)を約1Mの濃度で、第2工程で既述した溶媒全量の5%の質量分率に相当する量の溶媒と共に導入する。アルキル化時間は、触媒系t、t'、1〜9、14〜28では15分、その他の系10〜13及び29では30分である(後述するパラグラフII参照)。アルキル化反応の温度は30℃である。
ハロゲン供与体としてジエチルアルミニウムクロライド(DEAC)を約1Mの濃度で、第2工程で既述した溶媒全量の5%の残存質量分率に相当する量の溶媒と共に導入する。反応媒体の温度は、60℃に調整する。
−第6工程:
温度を60分間だけ維持する触媒系11を除き、この温度60℃を120分間維持することで、生成される混合物は“プレフォーム”(又はエイジング)される(パラグラフII参照)。
−第7工程:
この様式で、約700mlの触媒系t、t'又は1〜29の溶液が得られる。反応器を空にし、前もって洗浄、乾燥かつ泡立つ窒素にさらした750mlの“Steinie”ボトル中に内容物を移した。
最後に、触媒溶液を窒素雰囲気下−15℃の温度の冷凍庫内に保存した。
1)種々の重合の操作方法:
250mlの“Steinie”ボトルを重合反応器として使用した(触媒系5を用いる第2及び第3重合例では750mlの“Steinie”ボトルを使用、下表参照)。各重合反応は、このボトルを水タンク内での撹拌にさらすことで行った。
100%に近い純度でイソプレンを抽出する目的で、水蒸気分解されたC5ナフサ留分を使用した。この目的のため、以下の連続工程を含む通常の実験室精製プロセスを使用した。
−如何なる残留シクロペンタジエンも除去するため、無水マレイン酸によるこのC5留分の蒸留、次いで
−極性不純物を除去するためのアルミニウムカラムの通過、及び
−重合反応直前の20分間の窒素泡立て。
このC5留分から抽出された質量分率は、気相クロマトグラフィー(GPC)で99.2%に決定された。
ネオジム触媒基剤の量は、100gのイソプレンにつき、90μmol〜600μmolの範囲であり、行う試験によって決まる(この量は、以下の一覧表でμMcmで言及される)。このネオジムの量は、得られるポリイソプレンについて実質的に同一である最終固有粘度値を得る目的で、“アルキル化剤:希土類塩”比に基づいて調整されることが分かる。
ボトルの締め付けは、“隔壁/開口封印”組立品によって確実にされ、注射器を用いて各触媒系を添加することができる。
カルシウムタモレート(tamolate)の存在下(2mlのタモール(tamol)と50mlのCaCl2を30g/lで用いて)、30分間水蒸気ストリッピングによって、生成ポリマー溶液からポリイソプレンを抽出する。この抽出溶液を60℃の乾燥器内で、減圧下(200mmHgの圧力で)、窒素の穏やかな気流下約18時間乾燥する。
反応時間の関数として、イソプレンのポリイソプレンへの転化率を測定し、重合反応速度論を説明する。
トルエン中0.1g/dlの固有粘度ηinhについて言えば、このパラメーターは、得られた各ポリイソプレンのマクロ構造を特徴づける。
下表は、以下の詳細を述べる。
−以下の点に関する使用した各触媒系の特徴:
・溶媒和条件(使用した溶媒、接触時間及び温度);CH=シクロヘキサン、MCH=メチルシクロヘキサン、
・“プレフォームモノマー(この場合Bdと略記されるブタジエン):希土類塩(Ndと略記)”モル比、
・“アルキル化剤(Al):希土類塩(Nd)モル比、
・アルキル化条件(時間及び温度T)、
・モル比“ハロゲン供与体(Cl):希土類塩(Nd)”、
・プレフォーム又はエイジング条件(時間及び温度T);
−以下の点に関するプレフォームされる各重合反応の特徴:
・用いるネオジム触媒基剤の量(Nd、μMcmで)、
・S:M質量比(シクロヘキサン溶媒:重合されるモノマー)と重合温度T、
・所定反応時間に対応する転化率(conv.rateと略記);及び
−以下の点に関する得られる種々のポリイソプレンの特徴:
・固有粘度ηinh及び100℃でのムーニー粘度ML(1+4)(規格ASTM:D−1646に準拠して測定)、
・サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)で測定した数平均分子量Mn及び多分散指標Ip、付録2参照、
・カーボン13核磁気共鳴(13C NMR)及び中間赤外(MIR)分析で測定したシス−1,4結合の含量、これら方法は、下表で、それぞれ“*”及び“**”と表示される。
これら方法の詳細については、添付した付録1を参照せよ。
−“対照”触媒系t及びt'を用いた重合例は、ネオジムトリス[ビス(2−エチルヘキシル)ホスフェート]のような本発明の希土類塩に代えてネオジムオクチル酸塩又はネオジムアセチルアセトナトから成る塩を用い、1〜2のAl:Ndモル比を特徴とする触媒系で、対応する触媒系に対してイソプレン重合についてゼロ活性を与えることを示している。
ポリイソプレンの4dl/gオーダーの所定固有粘度では(100%転化率で)、前記触媒系8及び10〜16を用いたポリイソプレンの調製に関する図1に示されるように、Al:Ndモル比が下がると触媒活性が増すことが分かる。
特に、1.3のAl:Ndモル比を特徴とする触媒系13は、20分で96%の転化率及び約4.4dl/gの最終固有粘度、98%のシス−1,4結合含量を示すポリイソプレンの実現を可能にするという点で、本発明の好ましい実施形態を構成することが分かる。
得られたポリイソプレンは、触媒基剤(Nd)の量及びブタジエン:Ndモル比の変動にもかかわらず、実質的に同一のマクロ構造及びミクロ構造の特徴を示す(特に98%のシス−1,4含量)ことも分かる。
特に、触媒系3〜6で行った試験は、前記後者の比の値(25〜50の範囲)が、活性及び上記特性に有意な影響を何ら及ぼさないことを示している。
−溶媒として油及びシクロヘキサンの混合物を含む触媒系14〜16は、メチルシクロヘキサンのような単一の脂環式溶媒を含む触媒系1〜13の活性に比較的近い活性を示す(Nd触媒基剤の量と無関係に)。
−2未満のAl:Nd比を特徴とする触媒系10〜13を用いて行った重合で見られるように、最適触媒活性の達成は、長時間の希土類塩とアルキル化剤の反応(30℃で15分に代えて30分)及びCl:Nd比の低減(2以上のAl:Nd比を特徴とする触媒系で値3から値2.6に)を必要とすることが分かる。
−一般に、シス−1,4結合含量は、重合温度によって決まることが分かる(30℃の重合温度を特徴とする触媒系5を用いる第3重合例参照、この例は、得られるポリイソプレン中98.4又は98.5%のシス−1,4結合含量をもたらし、この触媒系5を用いて50℃の重合温度で行われる場合より高い)。
1)種々の重合の操作方法:
250mlの“Steinie”ボトルを重合反応器として使用した。各重合反応は、このボトルを水タンク内での撹拌にさらすことで行った。
各ブタジエン重合反応(ボトル毎に10gのブタジエンを使用する)は、不活性雰囲気(窒素)下、シクロヘキサン中、30℃、50℃又は60℃で行う。7又は9の“重合溶媒(シクロヘキサン):モノマー(ブタジエン)”質量比を用いた(この質量比は、以後“S:M”と示す)。
ネオジム触媒基剤の量は、100gのブタジエンにつき、250μmol〜2000μmolの範囲であり、行う試験によって決まる(この量は、以下の一覧表でμMcmで言及される)。このネオジムの量は、得られるポリブタジエンについて実質的に同一である最終固有粘度値を得る目的で、“アルキル化剤:希土類塩”比に基づいて調整されることが分かる。
触媒系14〜20に対応する重合反応を停止するためには1mlの量のアセチルアセトンを使用し、触媒系28及び29に対応する反応を停止するためには21のアセチルアセトン:ネオジムモル比でアセチルアセトンを使用する。
触媒系21〜27に対応する重合反応を停止するために、その一部としてメタノールを使用する。
保護剤としてN−1,3−ジメチルブチル−N'−フェニル−p−フェニレンジアミン(6PPD)を使用し(0.5gの質量で)、触媒系28で得られるポリマー溶液の場合、6PPDは、“AO2246”と称する保護剤0.2phrと共に0.2phrの量で使用する。
乾燥は、60℃の乾燥器内で、減圧下(200mmHgの圧力で)、窒素の穏やかな気流下、約18時間行う。
反応時間の関数としてのブタジエンのポリブタジエンへの転化率を測定して、重合反応速度論について述べる。
トルエン中0.1g/dlの固有粘度ηinhについて言えば、このパラメーターは、得られた各ポリブタジエンのマクロ構造を特徴づける。
パラグラフIIの例に基づき、下表は、使用した各触媒系、行った各重合反応及び得られたポリブタジエンの詳細を以下の点に関して示す。
固有粘度値表示(**)は、“油なし”粘度、すなわちその油分がメタノール中凝固によって洗浄された場合の前記試料の粘度を意味する。
2つの表に示されるシス−1,4結合含量は、“近赤外”分析(当業者によって“NIR”とも略記される、付録1参照)で決定した。
−得られたポリブタジエンについて(実質的に100%の転化率)2.6〜2.8dl/gの所定固有粘度では、前記触媒系14、15、16、24、25、26を用いたポリブタジエンの調製に関する図2に示されるように、Al:Ndモル比が低下すると触媒活性が上昇することが分かる。
図2では、Al:Nd比を4.5から1.7に下げると、非常に実質的に触媒活性が高まることが分かる(触媒系14及び26を用いて行った試験は、それぞれ、ブタジエン100gにつき、Ndの量を250から680μmolに変えて、2.6〜2.8dl/gの同様の粘度を得た)。
1.7のAl:Ndモル比を特徴とする触媒系26は、約2.8dl/gの固有粘度と98.5%のシス−1,4結合含量を示すポリブタジエンのために、16.5分で100%の転化率を達成させるという点で、本発明の好ましい実施形態を構成することが分かる。
−これら触媒系を用いて得られるポリブタジエンは、特に低い多分散指標を示すことも分かる(Ipは実質的に1.40〜1.80)。
−脂肪族又は脂環式溶媒として高分子量油と、シクロヘキサン若しくはメチルシクロヘキサンのような低分子量溶媒との混合物、又は代わりにシクロヘキサンのみを含む触媒系21、22、23及び27を用いて行った試験は、油と脂肪族又は脂環式溶媒を併用して希土類塩とゲルを形成するという性質が、触媒系の活性に事実上何の影響もないことを示している。さらに、この溶媒中の前記油の存否は、触媒活性に事実上何の変化ももたらさない(触媒系27で行った試験を参照せよ)。
I/ポリイソプレンについて
1)カーボン13核磁気共鳴分析で( 13 C NMR分析):
a)試料調製:
2gのポリイソプレンを8時間還流アセトン中で抽出する。抽出したポリイソプレンを、減圧下24時間周囲温度で乾燥する。この乾燥ポリイソプレンをクロロホルムに再溶解する。このポリイソプレン溶液をろ過し、回転式エバポレーター中4時間で溶媒を除去する(浴温度は40℃である)。
分析目的のため、このやり方で調製したポリイソプレン約600mgを、直接13C NMR管中のCDCl3(2ml)に溶解する。
−名称“BRUKER AM250”で販売されている分光光度計。
−共振周波数(SFO)=62.9MHz。
−パルスプログラム:INVGATE.AU(13C NMRの定量分析の“NOE”効果の抑制)。
−パルス持続時間:9μs(90°)。
−緩和時間:10s。
−スキャンの累積数(NS)=8192。
a)スペクトルピークの割当て:
ピークは後で同定した:
Quang Tho Pham,R.Petiaud,H.Waton,M.F.Llauro Darricacdes,“ポリマーのプロトン及びNMRスペクトル”,1991,Penton Press。
d)積分法:
−1,2−構造単位は検出されず。
−3,4−と1,4−含量の比は、エチレン性炭素によって決定した。ポリイソプレン中のトランス−1,4及びシス−1,4結合含量は、脂肪族炭素から計算する。
a)試料調製:
この赤外分析には上記パラグラフ1)で調製したポリイソプレンを使用し、NMR用に、試料をアセトンで抽出してから乾燥器内で乾燥する。
CCl4中、正確に10g/lのポリイソプレン溶液を、路長0.2mmのKBrセルを用いて分析する。
b)装置:
−名称“BRUKER IFS88”で販売されている分光光度計。
−記録条件:
ビーム開口:最大;
分解能:2cm-1;
移動鏡速度:0.639cm.s-1;
ディテクター:DTGS;
累積:64スキャン;
パージ時間:3分;
スペクトル窓:4000〜400cm-1;
伝送スペクトル記録型;
基準:CCl4溶媒。
−スペクトル処理:
マイクロコンピュータに伝達;
“BRUKER”からの“OPUS”ソフトウェアで処理。
下記文書のスペクトルの研究及び内容を利用して種々の結合態様の特徴的なバンドを決定することができる。
−Y. Tanaka, Y. Takeuchi, M. Kobayashi, H. Tadokoro, Journal of Polymer Science, Part A−2, 1971, 9(1), 43−57.
− J.P. Kistel, G. Friedman, B. Kaempf, Bulletin de la Societe Chimique de France, 1967, no. 12.
− F. Asssioma, J. Marchal, C. R. Acad. Sc. Paris, Ser C, 1968, 266(22), 1563−6 and Ser D, 1968, 266(6), 369−72.
− T.F. Banigan, A.J. Verbiscar, T.A. Oda, Rubber Chemistry and Technology, 1982, 55(2), 407−15.
−ビニル基(=CH2)の末端水素の面外変角振動(δC−H)に相当する880cm-1の高強度バンド。
−これと同じ基(=CH2)のνC−H伸縮に相当する3070cm-1のバンド。
シス−1,4コンホメーションは、3030cm-1あたりに特徴的なバンドを有する。このバンドは、=CH基のνC−H伸縮振動に相当する
メチル基の対称的な変角振動(δCH3)は、3つの全コンホメーションを取り込んだ複雑なバンドである。トランス−1,4コンホメーションのδCH3に相当する吸収は、1385cm-1あたりがその最大であり;これはこのバンドの肩である。
d)積分法:
シス−3,4及び1,4バンドは、接線領域法で積分される。
1,4−トランス吸収最大は、強いδCH3バンドの肩上に位置する。この場合に最適な方法は、ベースラインとしてδCH3バンドの接線を用いて、このバンドの高さを測定することである。
ベール−ランバートの法則のステートメント:
Do(ν又はδ)=ε(ν又はδ)ec
式中:
Do(ν又はδ)=バンドν又はδの光学密度;
ε(ν又はδ)=バンドν又はδの原因である分析物のモル吸光係数;
c=分析物のモル濃度;及び
e=試料厚。
市販のポリイソプレン(“IR305”、“NATSYN 2200”及び“SKI−3S”として販売)、実験室で合成したポリイソプレン(MC78)及び天然ゴム(NR)を基準として使用する。等濃度(溶液)で比較すると、この法則は以下のように書ける:Dx=KX
式中:
Dx=構造単位Xに相当するバンドの積分値、
X=ゴム中の構造単位Xの含量(13C NMRで決定)、及び
K=較正定数。
各構造単位について較正曲線Dx=f(X)をプロットすることができる。
“近赤外”(NIR)分析を使用した。これは、そのミクロ構造を13C NMRで測定した“対照”エラストマーを利用する間接法である。エラストマー中のモノマー分布と該エラストマーのNIRスペクトルの形状との間で有力な定量的関係(ベール−ランバートの法則)を利用する。この方法は、以下の2工程で行われる。
1)較正:
−“対照”エラストマーのスペクトルを得る。
−スペクトルデータの階乗分析に基づくPLS(部分最小自乗)回帰法を用いて所定スペクトルにミクロ構造を関連づける数学モデルを構築する。以下の2文書は、このデータ分析の“多変形”法の理論と実施の詳細な説明を与える。
(1)P. GELADI及びB. R. KOWALSKI
“部分最小自乗回帰:個別指導”,
Analytica Chimica Acta, vol. 185, 1−17 (1986).
(2)M. TENENHAUS
“La regression PLS Theorie et pratique”
Paris, Editions Technip (1998).
2)測定:
−試料のスペクトルを記録する。
−ミクロ構造を計算する。
a)測定原理:
SEC(サイズ排除クロマトグラフィー)は、多孔性固定相で充填されたカラム内で膨潤状態の巨大分子のサイズによって巨大分子を物理的に分離することができる。巨大分子は、水力学的体積によって分離され、最もかさ高い巨大分子が最初に溶離される。
絶対的な方法ではないが、SECは、ポリマーの分子量分布の評価を可能にする。商業的に入手可能な標準物質に基づき、種々の数平均分子量(Mn)及び質量平均分子量(Mw)を決定し、かつ多分散指標を計算する(IP=Mw/Mn)。
分析前に何ら特定処理をポリマー試料に施さないが、単に約1g/lの濃度のテトラヒドロフランにポリマーを溶解する。
c)SEC分析:
使用する装置は、“WATERSモデル150C”クロマトグラフである。溶離液はテトラヒドロフランであり、流速0.7ml/分、系の温度35℃、分析持続時間90分である。1セットの4カラムを直列に使用し、カラムは、商品名“SHODEX KS807”、“WATERS type STYRAGEL HMW7”及び2つの“WATERS STYRAGEL MHW6E”である。
注入するポリマー試料溶液の量は100μlである。ディテクターは、“WATERS モデル RI32X”示差屈折計であり、クロマトグラフデータ処理ソフトウェアは、“WATERS MILLENNIUM”(バージョン3.00)である。
1.ポリイソプレン及びポリブタジエンを含むジエンエラストマーの、重合による製造に有用な触媒系であって、少なくとも以下の成分:
−共役ジエンモノマー、
−1種以上の希土類金属の有機リン酸塩、
−式AlR3又はHAlR2のアルキルアルミニウムから成るアルキル化剤、及び
−アルキルアルミニウムハライドから成るハロゲン供与体、
に基づき、前記塩が、少なくとも1種の不活性かつ飽和した脂肪族若しくは脂環式炭化水素溶媒中に懸濁し、“アルキル化剤:希土類塩”モル比が1〜5の範囲であることを特徴とする触媒系。
2.前記塩が、希土類トリス[ビス(2−エチルヘキシル)ホスフェート]であることを特徴とする1に記載の触媒系。
3.前記塩が、ネオジムトリス[ビス(2−エチルヘキシル)ホスフェート]であることを特徴とする2に記載の触媒系。
4.該触媒系が、0.02mol/lに等しいか、又は実質的に等しい濃度で、前記希土類金属を含むことを特徴とする1〜3のいずれか1項に記載の触媒系。
5.前記塩が、エチレンジアミン四酢酸によるコンプレクソン逆滴定及び誘導結合プラズマ原子分光分析の両方で測定された、12.0〜13.5%の範囲の希土類金属の質量含量を示すことを特徴とする1〜4のいずれか1項に記載の触媒系。
6.“ハロゲン供与体:塩”モル比が、2.2〜3の範囲の値を示すことを特徴とする1〜5のいずれか1項に記載の触媒系。
7.共役ジエンモノマー:塩”モル比が、25〜50の範囲の値を示すことを特徴とする1〜6のいずれか1項に記載の触媒系。
8.アルキル化剤:希土類塩”モル比が、1〜2の範囲の値を示すことを特徴とする1〜7のいずれか1項に記載の触媒系。
9.前記共役ジエンモノマーが、ブタジエンであることを特徴とする1〜8のいずれか1項に記載の触媒系。
10.前記アルキル化剤が、ジイソブチルアルミニウムヒドリドであることを特徴とする1〜9のいずれか1項に記載の触媒系。
11.前記ハロゲン供与体が、ジエチルアルミニウムクロライドであることを特徴とする1〜10のいずれか1項に記載の触媒系。
12.1〜11のいずれか1項に記載の触媒系の製造方法であって、以下の工程:
−前記溶媒中、前記塩の懸濁液を調製する第1工程、
−前記懸濁液に、前記共役ジエンモノマーを添加する第2工程、
−前記モノマーを含む前記懸濁液に、前記アルキル化剤を添加して、アルキル化塩を得る第3工程、及び
−前記アルキル化塩に、前記ハロゲン供与体を添加する第4工程、
にあることを特徴とする方法。
13.ポリイソプレン及びポリブタジエンを含むジエンエラストマーの製造方法であって、不活性炭化水素溶媒中、かつ重合する予定の共役ジエンの存在下、触媒系を反応させることにある方法において、該方法が、1〜11のいずれか1項に記載の触媒系を使用することを特徴とする方法。
14.13に記載のジエンエラストマーの製造方法において、該方法が、25℃〜55℃の範囲の温度でイソプレンをホモ重合し、98.0%〜98.5%の範囲内である、カーボン13核磁気共鳴及び中間赤外分析の両方で測定されたシス−1,4結合含量を示すポリイソプレンを得ることを特徴とする方法。
15.13に記載のジエンエラストマーの製造方法において、該方法が、25℃〜100℃の範囲の温度で、少なくとも以下の成分:
−共役ジエンモノマー、
−1種以上の希土類金属の有機リン酸塩、
−式AlR3又はHAlR2のアルキルアルミニウムから成るアルキル化剤、及び
−アルキルアルミニウムハライドから成るハロゲン供与体、
に基づき、前記塩が、少なくとも1種の不活性かつ飽和した脂肪族若しくは脂環式炭化水素溶媒中に懸濁し、“アルキル化剤:希土類塩”モル比が1〜5の範囲であり、かつ前記塩が、エチレンジアミン四酢酸によるコンプレクソン逆滴定及び誘導結合プラズマ原子分光分析の両方で決定された、12.0〜13.5%の範囲の希土類金属の質量含量を示す触媒系の援助によって、ブタジエンをホモ重合又は共重合し、
規格ASTM D 1646に準拠して測定された、40以上の100℃におけるムーニー粘度ML(1+4)と、サイズ排除クロマトグラフィーで測定された、2.5未満の多分散指標とを同時に示す、ブタジエンのホモポリマー又はコポリマーを得ることを特徴とする方法。
Claims (7)
- ポリイソプレン及びポリブタジエンからなる群より選択されるジエンエラストマーの、重合による製造用触媒系であって、少なくとも以下の成分:
−共役ジエンモノマー、
−1種以上の希土類金属の有機リン酸塩、
−トリアルキルアルミニウム又はジアルキルアルミニウムヒドリドから成るアルキル化剤、及び
−アルキルアルミニウムハライドから成るハロゲン供与体、
に基づき、前記塩が、少なくとも1種の不活性かつ飽和した脂肪族若しくは脂環式炭化水素溶媒中に懸濁しており、“アルキル化剤:希土類塩”モル比が1〜5の範囲であり、“共役ジエンモノマー:塩”モル比が、25〜50の範囲の値を示すことを特徴とする触媒系。 - 該触媒系が、0.02mol/lに等しい濃度で、前記希土類金属を含むことを特徴とする請求項1に記載の触媒系。
- 前記塩が、エチレンジアミン四酢酸によるコンプレクソン逆滴定及び誘導結合プラズマ原子分光分析の両方で測定された、12.0〜13.5%の範囲の希土類金属の質量含量を示すことを特徴とする請求項1又は2に記載の触媒系。
- “ハロゲン供与体:塩”モル比が、2.2〜3の範囲の値を示すことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の触媒系。
- “アルキル化剤:希土類塩”モル比が、1〜2の範囲の値を示すことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の触媒系。
- ポリイソプレン及びポリブタジエンからなる群より選択されるジエンエラストマーの製造方法であって、不活性炭化水素溶媒中、かつ重合する予定の共役ジエンの存在下、触媒系を反応させることにある方法において、該方法が、請求項1〜5のいずれか1項に記載の触媒系を使用することを特徴とする方法。
- 請求項6に記載のジエンエラストマーの製造方法において、該方法が、25℃〜100℃の範囲の温度で、少なくとも以下の成分:
−共役ジエンモノマー、
−1種以上の希土類金属の有機リン酸塩、
−トリアルキルアルミニウム又はジアルキルアルミニウムヒドリドから成るアルキル化剤、及び
−アルキルアルミニウムハライドから成るハロゲン供与体、
に基づき、前記塩が、少なくとも1種の不活性かつ飽和した脂肪族若しくは脂環式炭化水素溶媒中に懸濁しており、“アルキル化剤:希土類塩”モル比が1〜5の範囲であり、“共役ジエンモノマー:塩”モル比が、25〜50の範囲の値を示し、かつ前記塩が、エチレンジアミン四酢酸によるコンプレクソン逆滴定及び誘導結合プラズマ原子分光分析の両方で決定された、12.0〜13.5%の範囲の希土類金属の質量含量を示す触媒系の援助によって、ブタジエンをホモ重合又は共重合し、
ブタジエンのホモポリマー又はコポリマーを得ることを特徴とする方法。
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