JP5395513B2 - 連結部品 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベルの連結部品に関する。
建設機械である油圧ショベルは、走行装置、本体(旋回体)、及びアタッチメント(作業装置)を有する。このアタッチメントは、ブーム、ブームの先端に取り付けられるアーム、及び、アームの先端に取り付けられるバケットから構成される。そして、ブームの先端には、ブームとアームとを連結するためのブームトップ(連結部品)が設けられている。ブームトップは、二つのブラケットと、この間に挟まれた中間支持材とを備える。
従来のブームトップにおいては、主に、溶接構造(複数の部品が溶接により結合した構造)が採用されていたが、近年は、ブームトップを鋳造することが多い。ブームトップを鋳造品とすることにより、溶接作業がなくなるので生産作業効率の向上が可能となり、また、ブームトップの形状を複雑にすることもできる(すなわち、局所的な応力集中、及び、軽量化、の両方を考慮して、ブームトップの各部位の厚さを設定できる)。特許文献1には、従来の鋳造製のアーム取り付け部材(ブームトップ)が開示されている。
特開2004−108055号公報
以下、図15を用いて、従来の連結部品(ブームトップ)について説明する。図15は、従来のブームトップの一例を示す斜視断面図である。図15の断面位置は、図3のA−A’位置に相当する。このブームトップ901は、二枚のブラケット(図15には一方のブラケット911のみ図示)、及び、中間支持材(カバー板922及び底板921)を有する。ブラケット911には、軸穴911hが形成されており、ここにアームピンが挿入される。
図15に示すように、従来のブームトップにおいては、二枚のブラケットの間に挟まれた部材(カバー板922)によって、ブーム内部への液体等の流入が防止される。
また、軽量化のため、ブームトップの中間支持材(カバー板922及び底板921)は、中空となっている(図15の内部空間2s参照)。そのため、ブームトップを鋳造品とする場合には、外側鋳型に加え、内側鋳型が必要となる。そして、ブームトップには、内側鋳型を取り出すための穴(取り出し穴)が必要となる。通常、この取り出し穴は、底板に形成される(図15;底板921の取り出し穴921h参照)。
油圧ショベルの動作中に、バケットに偏荷重が加わると、ブーム及びブームトップには、ねじり荷重が作用する。また、底板に鋳型の取り出し穴が形成されていると、この穴の周囲(縁部)の強度が弱くなる(「縁部」:図15の破線円で囲われたZ部分参照)。そして、ブームトップにねじり荷重が作用し、且つ、この縁部に応力が集中すると、底板が破損するおそれがある。そこで、従来のブームトップにおいては、底板を補強する目的で、取り出し穴を塞ぐように、縁部に板(蓋部品)が溶接されている(「蓋部品」:図15の蓋970参照)。
しかし、この場合には、蓋部品の溶接作業が必要となり、その分だけ、ブームトップの製造時間及び製造コストが増大してしまう(問題1)。
また、蓋部品を取り付けると、その分だけブームトップが重くなってしまう(問題2)。そして、ブームトップが重くなると、カウンターウェイトについても、重量を増大させる必要が生じる。そのため、ブームトップについては、軽量であることが望ましい。
(課題)
本発明が解決しようとする課題は、溶接作業が不要でありながら、軽量で且つ強度が高い、鋳造品の連結部品を提供することである。
(1)上記の課題を解決するために、本発明に係る連結部品は、ブームとアームとを連結する鋳造品であって、アームピンが通される軸穴がそれぞれに形成され、平行に配置された二枚の支持板と、前記二枚の支持板から連続して形成され、前記二枚の支持板の間に配置された中間支持材と、を備える。
また、前記中間支持材の内部には空間が形成されており、前記中間支持材は、(i)鋳型を取り出すための取り出し穴が形成され、前記ブームに面する位置に配置された底板と、(ii)当該底板から連続して形成され、前記取り出し穴を覆うように、前記アームに面する位置に配置されたカバー板と、を有し、前記底板の、前記取り出し穴に面する縁部の、全周のうち少なくとも一部には、前記鋳型の取り出し方向に沿って突出する突出部が形成されている。
この構成では、連結部品が鋳造により製造されるために、局所的な応力集中、及び、連結部品全体の軽量化、の両方を考慮して、連結部品の各部位の厚さを設定できる。
また、蓋部品がないので、蓋部品がある場合に比べて、連結部品を軽量化できる。また、蓋部品の溶接作業が不要となるため、蓋部品を溶接する場合に比べて、連結部品の製造時間及び製造コストを低減できる。
さらに、縁部には、突出部が形成されているため、縁部が補強される。そのため、ねじり荷重が連結部品に作用し、且つ、縁部に応力が集中した場合であっても、底板の破損が抑制される。
以上のように、本構成により、溶接作業が不要でありながら、軽量で且つ強度が高い連結部品が得られる。
なお、連結部品とブームとの連結形態に関しては、連結部品がブームの内部に挿入されてもよいし、ブームが連結部品の内部に挿入されてもよい。そして、連結部品には、ブームの内部に挿入されるフィンが設けられていてもよい。
二枚の支持板が「平行」に配置されることについては、二枚の支持板の成す角度が、−5度以上、且つ、5度以内であればよい。
突出部が突出する方向については、底板から、中間支持材の内部空間へ向かう方向であってもよいし、底板から、ブーム側へ向かう方向であってもよい。また、突出部は、これらの両方向に突出していてもよい。
縁部の突出部は、縁部の全周にわたって形成されていてもよいし、縁部のうち一部に形成されていてもよい。
(2)本発明に係る上記(1)の連結部品においては、前記突出部が、前記縁部の全周にわたって形成されていてもよい。
この構成では、縁部のどこに応力が作用するかを予測できない場合であっても、底板を確実に補強できる。
(3)本発明に係る上記(1)の連結部品においては、前記突出部が、前記縁部の、前記アームピンの軸方向に対して傾いた線上の位置に形成されていてもよい。
この構成では、アームピンの回転(アームピンの軸方向が回転する方向に関する回転)に起因して、アームピンの軸方向に対して傾いた方向に沿って、底板に応力が集中することが分かっている場合に、局所的な応力集中、及び、連結部品全体の軽量化、の両方を考慮して、連結部品の各部位の厚さを最適化できる。
なお、突出部は、「アームピンの軸方向に対して傾いた線上」に位置するが、突出部の形状については、「アームピンの軸方向に対して傾いた線」に沿って線状に形成されていてもよいし、線状ではなく、取り出し穴の円周方向に広がりのある形状を有していてもよい。
「アームピンの軸方向に対して傾いた線」に関しては、この線と軸方向とが成す角度が、30度以上、且つ、60度以下(又は、−60度以上、且つ、―30度以下)の範囲内にあればよい。
(4)上記の課題を解決するために、本発明に係る連結部品は、ブームとアームとを連結する鋳造品であって、アームピンが通される軸穴がそれぞれに形成され、平行に配置された二枚の支持板と、前記二枚の支持板から連続して形成され、前記二枚の支持板の間に配置された中間支持材と、を備える。
また、前記中間支持材の内部には空間が形成されており、前記中間支持材は、(i)鋳型を取り出すための取り出し穴が形成され、前記ブームに面する位置に配置された底板と、(ii)当該底板から連続して形成され、前記取り出し穴を覆うように、前記アームに面する位置に配置されたカバー板と、を有し、前記底板の、前記取り出し穴に面する縁部の、全周のうち少なくとも一部における厚さは、前記カバー板の最小厚さよりも大きい。
この構成では、連結部品が鋳造により製造されるために、局所的な応力集中、及び、連結部品全体の軽量化、の両方を考慮して、連結部品の各部位の厚さを設定できる。
また、蓋部品がないので、蓋部品がある場合に比べて、連結部品を軽量化できる。また、蓋部品の溶接作業が不要となるため、蓋部品を溶接する場合に比べて、連結部品の製造時間及び製造コストを低減できる。
さらに、底板の縁部は、増厚補強されている。そのため、ねじり荷重が連結部品に作用し、且つ、縁部に応力が集中した場合であっても、底板の破損が抑制される。
以上のように、本構成により、溶接作業が不要でありながら、軽量で且つ強度が高い連結部品が得られる。
なお、「縁部」の厚さについては、基部に対する底板の高さが、先端から1/3となる位置での底板の厚さとする。
増厚補強された部分は、縁部の全周にわたって形成されていてもよいし、縁部のうち一部に形成されていてもよい。
「連結部品とブームとの連結形態」、及び「平行」については、上記と同様であるため、説明を省略する。
(5)本発明に係る上記(4)の連結部品においては、前記底板の、前記取り出し穴に面する縁部の厚さは、全周にわたって、前記カバー板の最小厚さよりも大きくてもよい。
この構成では、縁部のどこに応力が作用するかを予測できない場合であっても、底板を確実に補強できる。
(6)本発明に係る上記(4)の連結部品においては、前記底板の、前記取り出し穴に面する縁部の、前記アームピンの軸方向に対して傾いた線上の位置における厚さは、前記カバー板の最小厚さよりも大きくてもよい。
この構成では、アームピンの回転(アームピンの軸方向が回転する方向に関する回転)に起因して、アームピンの軸方向に対して傾いた方向に沿って、底板に応力が集中することが分かっている場合に、局所的な応力集中、及び、連結部品全体の軽量化、の両方を考慮して、連結部品の各部位の厚さを最適化できる。
なお、縁部の補強部分は、「アームピンの軸方向に対して傾いた線上」に位置するが、補強部分の形状については、「アームピンの軸方向に対して傾いた線」に沿って線状に形成されていてもよいし、線状ではなく、取り出し穴の円周方向に広がりのある形状を有していてもよい。
「アームピンの軸方向に対して傾いた線」に関しては、上記と同様であるため、説明を省略する。
第1実施形態に係る油圧ショベルの全体側面図である。 ブーム及びブームトップの側面図である。 ブームトップの斜視図である。 ブームトップの底面図である。 図3のA−A’斜視断面図である。 図3のA−A’断面図である。 第2実施形態に係るブームトップの斜視断面図である。 図7のブームトップのねじり試験結果を示す正面斜視図である。 第1実施形態、第2実施形態、及び、第1乃至第5変形例に係る縁部の形状、並びに、従来の縁部の形状を示す断面概略図である。 第3実施形態に係るブームトップの底面図である。 第4実施形態に係るブームトップの底面図である。 第5、第6実施形態に係るブームトップの断面図である。 第7、第8実施形態に係るブームトップの断面図である。 従来のブームトップ(蓋なし)のねじり試験結果を示す斜視図である。 従来のブームトップ(蓋あり)の斜視断面図である。 図15のブームトップのねじり試験結果を示す斜視図である。
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明における「上下左右」は、図中における上下左右であるとする。また、図4は、図3の矢印Bに沿って見た図に相当する。
(全体構成)
図1に示すように、本実施形態に係る油圧ショベル80は、走行装置80c、本体、及び、アタッチメント83を有する。本体は旋回体であり、キャビン82及びカウンターウェイト81を含む。また、アタッチメント83は、ブーム85、アーム84、及び、バケット86を有している。ブーム85は本体に装着され、アーム84はブーム85の先端に装着され、バケット86はアーム84の先端に装着されている。
図2に示すように、ブーム85の一端側には、本体に対して取り付けられる部分である接続部85bが設けられている。接続部85bには、ブーム85の回転軸である接続ピン(図示せず)を通すための、貫通孔85hが形成されている。
また、図1及び図2に示すように、ブーム85の他端側には、ブーム85とアーム84とを連結するブームトップ(連結部品)1が取り付けられている。具体的には、ブームトップ1の内部に、ブーム85の先端部が挿入されている。そして、ブームトップ1に形成された軸穴(軸穴11h及び軸穴12h)には、アーム84の回転軸であるアームピン84pが挿入されている。
そして、ブーム85は、接続ピンを中心として、本体に対して上下に回転移動でき、また、アーム84は、アームピン84pを中心として、ブーム85に対して上下に回転移動できる。
(ブームトップ)
ブームトップ1の全体構成について説明する。ブームトップ1は、上記のように、ブーム85とアーム84とを連結する連結部品であって、鋳造品である。また、ブームトップ1の材料は鋳鋼である。なお、ブームトップの材料に鋳鉄を使用してもよい。
ブームトップ1は、二枚の支持板(第1ブラケット11及び第2ブラケット12)、及び、これらに挟まれた中間支持材2を備える(図3参照)。また、中間支持材2は、底板21及びカバー板22を含む。以下、各部について説明する。
(ブラケット)
二枚の支持板、すなわち、第1ブラケット11、及び、第2ブラケット12は、平行に配置された板状部材である(図3、図5、図6参照)。第1ブラケット11には、軸穴11hが形成され、第2ブラケット12には、軸穴12hが形成されている。そして、ブーム85及びアーム84の連結時には、軸穴11h及び軸穴12hに、アームピン84pが通される。図の矢印C方向は、アームピン84pがブームトップ1の軸穴に通された場合における、アームピン84pの軸方向である。二つの支持板は、軸方向Cに対して垂直に配置されている。
なお、図の矢印D方向は、鋳型の取り出し方向である。この取り出し方向Dに関して、前方側をD1側、後方側をD2側とする(図参照)。また、図の矢印E方向は、取り出し方向D及び軸方向Cの両方に垂直な方向である。
それぞれのブラケットにおいては、軸穴(軸穴11h又は軸穴12h)が、D2側の端領域に形成されている。そして、ブラケットの方向Eに関する長さは、D2側の端部で最も短く、D1側の端部で最も長い(図6参照)。
(中間支持材)
中間支持材2は、二枚の支持板から連続して形成されている。また、中間支持材2は、二枚の支持板の間に配置されている。中間支持材2は、底板21と、カバー板22とを有する。また、中間支持材2には、内部空間2sが形成されている。ブームトップ1においては、中間支持材2を介して、二枚の支持板が強く結合している。以下、カバー板22及び底板21のそれぞれについて説明する。
(カバー板)
カバー板22は、底板21から連続して形成されている。また、カバー板22は、取り出し穴21h(後述;図5参照)を覆うように、アーム84に面する位置に設けられている。そして、カバー板22によって、ブーム85の内部への液体等の流入が防止される。
カバー板22は、第1フィン23、第1板2b、第2板2c、第3板2d、第4板2f、及び、第2フィン24から成る。第1フィン23、第1板2b、第2板2c、第3板2d、第4板2f、及び第2フィン24は、この順に連続して形成されている。また、カバー板22に含まれるこれらの板部は、全て、二枚の支持板のそれぞれに連続している。また、カバー板22は、軸方向Cに沿って延びるように形成されており、軸方向Cに垂直な断面におけるカバー板22の形状は、どの断面においても同様である。
第1フィン23は上板であり、第2フィン24は下板である。また、第1フィン23及び第2フィン24は、平板状に形成され、且つ、方向Eに対して垂直である。
カバー板22は、軸方向Cに垂直な断面において、第1フィン23及び第2フィン24を両端として、U字を描くように形成されている(図5、図6参照)。第1フィン23及び第2フィン24の端面(取り出し方向Dに関してD1側の端面)位置は、第1ブラケット11及び第2ブラケット12の端面位置と一致している。
第1フィン23及び第2フィン24の二つは、カバー板22において、最もD1側に位置している。また、第2板2c及び第3板2dの結合部分は、カバー板22において、最もD2側に位置している。
第2板2c及び第3板2dは、これらの結合部分から、それぞれ、第1フィン23、及び、第2フィン24の方向へ延びる。そして、第2板2c及び第3板2dは、V字状に結合している。また、第2板2c及び第3板2dは、取り出し方向Dに関して、取り出し穴21hに面して配置されている。第2板2c及び第3板2dの厚さはt9である(図6参照)。また、このt9は、カバー板22の最小厚さである。
第1板2bは、第2板2cから連続して形成されており、第1フィン23と同様に、方向Eに対して垂直である。また、第1フィン23と第1板2bとは連続している。
第4板2fは、第3板2dから連続して形成されている。第2フィン24と第4板2fとは連続している。第4板2fは、第2フィン24と第3板2dとをつないでおり、また、軸方向Cに垂直な断面において、湾曲している(図5、図6参照)。
なお、カバー板の形状は、このようなものには限られない。例えば、図12(a)に示すように、ブームトップ501Aのカバー板522Aが、第1板2b、第2板2c、及び、第3板2dの代わりに、ほぼ等曲率の湾曲部502xを有していてもよい。また、図12(b)に示すように、ブームトップ501Bのカバー板522Bが、取り出し方向Dに対して垂直な平板502zを有していてもよい。
(底板)
底板21は板状に形成されており、また、底板21は、ブーム85に面する位置に設けられている。そして、底板21は、取り出し方向Dに垂直であり、方向E及び軸方向Cの両方に平行である。また、底板21は、二枚の支持板のそれぞれに連続している(図4乃至図6参照)。
底板21の中央部には、円形の取り出し穴21hが形成されている(図4及び図5参照)。取り出し穴21hは、ブームトップ1を製造する際に、内側鋳型を取り出すためのものである。
底板21は、カバー板22に対して連続している。具体的には、底板21は、カバー板22に対し、第1板2b及び第4板2fにおいて結合している(図5及び図6参照)。そのため、第1ブラケット11のD1側の端部、第2ブラケット12のD1側の端部、第1フィン23、及び第2フィン24は、底板21の位置よりもD1側に延びている(図5参照)。すなわち、底板21は、第1ブラケット11、第2ブラケット12、及びカバー板22の、D1側の端面位置よりも、D2側に入り込んだ位置に設けられている。そして、底板21、第1フィン23、第1ブラケット11、第2フィン24、及び第2ブラケット12によって形成された空間(凹部)に、ブーム85の先端部が挿入される。なお、ブーム85の先端部の内側に、ブームトップが挿入されるように、ブームトップが形成されていてもよい。
底板21は、本体部21w、増厚部21v、及び、突出部21tを有する(図5参照)。本体部21wは、厚さがt2の板状部である(図9(a)参照)。また、増厚部21vは、底板21の外縁部(底板21のうち、第1板2b、第4板2f、第1ブラケット11、及び第2ブラケット12に隣接した部分)に形成されている。この外縁部においては、増厚部21vの厚さと、本体部21wの厚さとの和が、底板21の全厚になっている。また、本体部21w及び増厚部21vは、取り出し方向Dに対して垂直に形成されている。
(縁部)
底板21において、取り出し穴21hの周囲の領域(取り出し穴21hに面する部分)を縁部21rとする。縁部21rの形状は環状である。縁部21rには、その全周にわたって、突出部21tが形成されている。突出部21tは、本体部21wの先端から、取り出し方向Dに沿って、D1側へ突出している(図5、図6参照)。
底板21がこのように形成されている結果、増厚部21vと突出部21tとの間には、本体部21wを底とする溝21dが、環状に形成されている。
なお、図13(a)のブームトップ601Aのように、底板621Aに、増厚部21vがなくてもよい。そして、底板621Aが、本体部21w及び突出部21tのみから成っていてもよい。
次に、図9について説明する。図9の各断面は、取り出し方向Dに平行で、且つ、取り出し穴の中心を通る断面である。また、図9(a)に示した断面は、図6において、破線円Kで囲われた部分に相当する。なお、図9(b)乃至図9(g)については、後述するためここでは説明しない。
縁部21rの厚さ(すなわち、本体部21w及び突出部21tの厚さ)は、t1である(図9(a)参照)。また、底板21においては、t2<t1の関係が成立している。t2は、t9と同等の厚さを有する。すなわち、t2及びt9に次の関係が成立している。
(0.8×t9)<t2<(1.2×t9)
また、従来のブームトップにおける底板921の縁部の厚さをt0とすると(図9(h)参照)、t2及びt9は、t0と同等である。
また、取り出し方向Dに平行で、且つ、取り出し穴21hの中心を通る断面において、突出部21tは半楕円形状を有する(図9(a)参照)。
図6及び図9(a)は、取り出し方向Dに平行で、且つ、取り出し穴21hの中心を通る断面のうち、軸方向Cに垂直な一断面を示している。
ブームトップ1においては、突出部21tが、縁部21rの全周にわたって、均一に形成されている。そのため、取り出し方向Dに平行で、取り出し穴21hの中心を通る断面(すなわち、取り出し穴21hの縁に沿った方向に対して垂直な断面)であれば、軸方向Cに垂直な断面でなくても、その断面の縁部21rの形状は、図6、及び図9(a)の縁部21rと同様に表わされる。
(ブームトップの製造方法)
次に、ブームトップ1の製造方法について説明する。(i)まず、底板21の各部の厚さを設定する(設定工程)。具体的には、t1>t2の関係が成立するように、底板21を設計する。(ii)次に、材料となる鋳鋼を、融点よりも高い温度になるまで加熱して液体にする(加熱工程)。(iii)次に、鋳型に、液体の鋳鋼を流し込む(注入工程)。(iv)次に、鋳型を冷却することにより、液体の鋳鋼を冷却して凝固させる(冷却工程)。
(v)次に、外側鋳型を分解して、内側鋳型が内部に収容された状態の鋳造品を外部鋳型から取り出し、さらに、取り出し穴21hから、内側鋳型を、取り出し方向Dに沿ってD1側に取り出す(型分離工程)。以上のようにしてブームトップ1が製造される。
製品であるブームトップ1においては、取り出し穴21hの径の大きさよりも、内部空間2sの最大高さ(及び最大幅)が大きくなっている。一方で、内側鋳型が、複数部品からなる分割型となっている。したがって、上記の型分離工程においては、内部鋳型に含まれる複数の型部品のうち、中央の型部品から順に取り外すことにより、全ての内部鋳型が、底板21に引っ掛かることなく、ブームトップ1の内から外へ取り出される。
(効果)
本実施形態により得られる効果について説明する。ブームトップ1は、ブーム85とアーム84とを連結する鋳造品であって、アームピン84pが通される軸穴(軸穴11h及び軸穴12h)がそれぞれに形成され、平行に配置された二枚の支持板(第1ブラケット11及び第2ブラケット12)と、二枚の支持板から連続して形成され、二枚の支持板の間に配置された中間支持材2と、を備える。
また、中間支持材2の内部には内部空間(空間)2sが形成されており、中間支持材2は、(i)鋳型を取り出すための取り出し穴21hが形成され、ブーム85に面する位置に配置された底板21と、(ii)当該底板21から連続して形成され、取り出し穴21hを覆うように、アーム84に面する位置に配置されたカバー板22と、を有し、底板21の、取り出し穴21hに面する縁部21rの全周には、鋳型の取り出し方向Dに沿って突出する突出部21tが形成されている。
この構成では、ブームトップ(連結部品)1が鋳造により製造されるために、局所的な応力集中、及び、ブームトップ1全体の軽量化、の両方を考慮して、ブームトップ1の各部位の厚さを設定できる。
また、蓋部品がないので、蓋部品がある場合に比べて、ブームトップを軽量化できる。また、蓋部品の溶接作業が不要となるため、蓋部品を溶接する場合に比べて、ブームトップの製造時間及び製造コストを低減できる。
さらに、縁部21rには、突出部21tが形成されているため、縁部21rが補強される。そのため、ねじり荷重がブームトップ1に作用し、且つ、縁部21rに応力が集中した場合であっても、底板21の破損が抑制される。
以上のように、本構成により、溶接作業が不要でありながら、軽量で且つ強度が高いブームトップ1が得られる。
また、ブームトップ1においては、突出部21tが、縁部21rの全周にわたって形成されている。この構成では、縁部21rのどこに応力が作用するかを予測できない場合であっても、底板21を確実に補強できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図7及び図9(b)を用いて説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、図に同一の符号を付してその説明を省略する。図7は、第2実施形態に係るブームトップの斜視断面図である。以下、上記の実施形態とは異なる部分を中心に説明し、上記の実施形態と同様の事項については、その説明を省略する。なお、厚さt9は、上記の実施形態のt9に相当する。また、図7の断面位置は、図3のA−A’位置に相当する。
ブームトップ101においては、底板121の形状が、上記の底板21とは異なる。以下、底板121について具体的に説明する。底板121は、本体部121w及び増厚部21vから成り、底板121は、上記の突出部21tを含まない。また、本体部121wは、上記の本体部21wに比べて、全体的に厚くなっている。すなわち、底板121の縁部121rは、増厚補強されている(本体部121wの、厚さがt3の部分参照)。
底板121の、縁部121rの厚さt3は、その全周にわたって、カバー板22の最小厚さであるt9よりも大きい(図7及び図9(b)参照)。ここでは、図9(b)に示すように、「縁部121rの厚さ」を、「基部(第4板2f)に対する底板121の高さが、先端から1/3となる位置での底板121の厚さ」と定義している。
(ブームトップの製造方法)
次に、ブームトップ101の製造方法について説明する。まず、底板21の各部の厚さを設定する(設定工程)。具体的には、t3>t9の関係が成立するように、底板121を設計する。
その他の、加熱工程、注入工程、冷却工程、型分離工程については、上記の実施形態と同様であるので、説明を省略する。以上のようにしてブームトップ101が製造される。
(効果)
本実施形態により得られる効果について説明する。ブームトップ(連結部品)101は、ブーム85とアーム84とを連結する鋳造品であって、アームピン84pが通される軸穴(軸穴11h及び軸穴12h)がそれぞれに形成され、平行に配置された二枚の支持板(第1ブラケット11及び第2ブラケット12)と、二枚の支持板から連続して形成され、二枚の支持板の間に配置された中間支持材102と、を備える。
また、中間支持材102の内部には内部空間(空間)2sが形成されており、中間支持材102は、(i)鋳型を取り出すための取り出し穴21hが形成され、ブーム85に面する位置に配置された底板121と、(ii)当該底板121から連続して形成され、取り出し穴21hを覆うように、アーム84に面する位置に配置されたカバー板22と、を有し、底板121の、取り出し穴21hに面する縁部121rの全周の厚さt3は、カバー板22の最小厚さt9よりも大きい。
この構成では、ブームトップ101が鋳造により製造されるために、局所的な応力集中、及び、ブームトップ101全体の軽量化、の両方を考慮して、ブームトップ101の各部位の厚さを設定できる。
また、蓋部品がないので、蓋部品がある場合に比べて、ブームトップ101を軽量化できる。また、蓋部品の溶接作業が不要となるため、蓋部品を溶接する場合に比べて、ブームトップ101の製造時間及び製造コストを低減できる。
さらに、底板121の縁部121rは、増厚補強されている。そのため、ねじり荷重がブームトップ101に作用し、且つ、縁部121rに応力が集中した場合であっても、底板121の破損が抑制される。
以上のように、本構成により、溶接作業が不要でありながら、軽量で且つ強度が高いブームトップ101が得られる。
また、ブームトップ101においては、底板121の、取り出し穴21hに面する縁部121rの厚さt3は、全周にわたって、カバー板22の最小厚さt9よりも大きい。
この構成では、縁部121rのどこに応力が作用するかを予測できない場合であっても、底板121を確実に補強できる。
また、縁部に突出部21tを形成せず、縁部121rを増厚補強することにより、突出部の付け根に生じる応力集中がなくなる。また、突出部を設ける場合に比べて、鋳造湯流れの量を低減できるため、歩留まりの良い鋳造が可能となる。
なお、図13(b)のブームトップ601Bのように、底板621Bに、増厚部21vがなくてもよい。そして、底板621Bが、本体部621wのみから成っていてもよい。
次に、第2実施形態に係るブームトップ101の実施例について、図8を用いて説明する。ここでは、ブームトップ101のねじり試験(数値解析)を行なった。
(試験の内容)
第1ブラケット11の軸穴11h付近、及び、第2ブラケット12の軸穴12h付近を、方向Eに関して、それぞれ反対方向に引っ張った(図の矢印F方向、及び、矢印F’方向参照)。そして、そのねじり荷重によりブームトップ101に生じるミーゼス応力[MPa]を測定した。なお、この試験条件における、底板121の許容応力を、片振り応力(pulsating stress)で125MPa、両振り応力(reversed stress)で250MPaとする。
また、比較例として、従来のブームトップ801(図14参照;後述)を用いて同様の試験を行なった。
さらに、参考比較例として、従来のブームトップ901(図15及び図16参照)を用いて同様の試験を行なった。
(比較例)
比較例のブームトップ801について、図14を用いて説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、図に同一の符号を付してその説明を省略する。なお、符号801、821、821h、821rを付した部分は、それぞれ、上記の実施形態において、符号101、121、21h、121rを付した部分に相当する。
ブームトップ801は、底板821と、アーム84に面する位置に配置されたカバー板とを有する。なお、図14において、取り出し穴821hの奥に見えているのがカバー板である。ブームトップ801には、蓋が設けられていない。そのため、取り出し穴821hは、開放された状態となっている。
底板821の、取り出し穴821hに面する縁部821rには、取り出し方向Dに沿って突出する突出部は設けられていない。
また、底板821の縁部821rの厚さは、カバー板の最小厚さ(t9)と同等である。すなわち、底板821の縁部821rは、縁部121rとは異なり、増厚補強されていない。
(比較例の試験結果)
比較例においても、上記と同様のねじり試験を行なった。その結果、比較例においては、最大応力が縁部821rにおいて発生した。また、この最大応力は、底板821の対角線(軸方向Cに対して45度及び−45度傾いた二本の線)上の位置(4箇所)で発生し、その値は、約148MPaであった(図14参照)。なお、図14には、片振り応力についての試験結果を示している。
(参考比較例の試験結果)
参考比較例においても、上記と同様のねじり試験を行なった。その結果、参考比較例においては、底板921の縁部Zに発生した最大応力は、約70MPaであった(図16参照)。なお、図16には、片振り応力についての試験結果を示している。
(実施例の試験結果)
以下、本実施例の試験結果(数値解析結果)について説明する。
図8(図8には、片振り応力についての試験結果を示している)に示すように、実施例に係るブームトップ101においては、最大応力が縁部121rにおいて発生した。また、この最大応力の値は115MPaであった。このように、ブームトップ101においては、縁部121rに生じる最大応力が、比較例(約148MPa)に比べて抑制されており、且つ、その値が許容応力範囲内に収まった。
以上のように、ブームトップ101の構成により、蓋970がなくても、底板を十分に補強できることがわかった。
また、20トンクラスの油圧ショベルにおいては、蓋970の重量は約5kgfとなる。すなわち、蓋を使用しないことにより、従来のブームトップ901に比べて、5kgfの減量が可能となる。
一方、ブームトップ101においては、本体部121wの厚さをt3とする(増厚補強する)ことにより、従来のブームトップ901の底板921(蓋は含まれない)と比べて、底板121の重量が2kgf増加した。
そのため、ブームトップ101の底板121は、従来の底板921に比べて、3kgf(=5kgf−2kgf)軽量化された。
(参考実施形態)
次に、参考実施形態について説明する。この実施形態では、上記の「縁部の厚さ」を、次の(i)又は(ii)のように定義する。
(i)底板全体の平均厚さ(相加平均、相乗平均、又は調和平均)を「縁部の厚さ」とする。
(ii)底板に平板部分(両面が平行に形成されている部分)がある場合には、その部分の厚さを「縁部の厚さ」とする。
(変形例)
次に、上記の第1実施形態の変形例について、図9を用いて説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、図に同一の符号を付してその説明を省略する。以下、上記の第1実施形態とは異なる部分を中心に説明し、上記の第1実施形態と同様の事項については、その説明を省略する。なお、符号221A、221C、221E、221G、221Jを付した部分は、全て、上記の実施形態において符号21tを付した部分に相当する。また、厚さt1、t2は、上記の実施形態のt1、t2に相当する。
上記のように、図9(c)、図9(d)、図9(e)、図9(f)、及び図9(g)に示した断面は、取り出し方向Dに平行で、且つ、取り出し穴の中心を通る断面のうち、軸方向Cに垂直な一断面を示している。
図9(c)は、第1変形例に係る底板を示している。この底板には、縁部に二つの突出部(突出部221A及び突出部221B)が形成されている。突出部221Aは、取り出し方向Dに沿って、D1側に突出しており、突出部221Bは、D2側に突出している。本変形例では、突出部が、D1側及びD2側の両方に突出しているので、縁部の厚さt4は、t1よりも大きい。また、突出部221Aの突出量(本体部21wから、取り出し方向Dに沿って突出している部分の長さ)と、突出部221Bの突出量とは等しい。このように、底板の断面(取り出し穴21hの縁に沿った方向に対して垂直な断面)の形状が、T字形であってもよい。
図9(d)は、第2変形例に係る底板を示している。この底板においても、二つの突出部(突出部221C及び突出部221D)が形成されている。突出部221Cは、取り出し方向Dに沿って、D1側に突出しており、突出部221Dは、D2側に突出している。また、本変形例の縁部の厚さt4は、第1変形例と同じだが、第1変形例とは異なり、突出部221Cの突出量は、突出部221Dの突出量よりも大きい。
図9(e)は、第3変形例に係る底板を示している。この底板においても、二つの突出部(突出部221E及び突出部221F)が形成されている。突出部221Eは、取り出し方向Dに沿って、D1側に突出しており、突出部221Fは、D2側に突出している。また、縁部の断面形状としては、長軸方向が取り出し方向Dに沿った楕円形となっている。この底板において、縁部の厚さt5は、t1よりも大きい。
図9(f)は、第4変形例に係る底板を示している。この底板においても、二つの突出部(突出部221H及び突出部221G)が形成されている。突出部221Hは、取り出し方向Dに沿って、D1側に突出しており、突出部221Gは、D2側に突出している。また、縁部の断面形状としては、逆三角形状となっている。
上記の第3及び第4変形例においては、突出部の付け根の湾曲部(突出部と本体部との結合部分の表面;湾曲部221y及び湾曲部221x)の曲率半径が、第1及び第2変形例(T字形の底部)の湾曲部よりも大きくなっている。これにより、第3及び第4変形例においては、第1及び第2変形例よりも、湾曲部への応力集中を低減できる。
図9(g)は、第5変形例に係る底板を示している。この底板においては、底板21と同様に、突出部221Jは、D1側にのみ突出しているが、縁部の形状が、縁部21rとは異なる。具体的には、突出部221J及び本体部21wの結合部分の表面である、湾曲部221zの曲率半径が、湾曲部221x及び湾曲部221yに比べて、さらに大きく設定されている。そのため、湾曲部への応力集中を、さらに効果的に低減できる。
なお、突出部が突出する方向については、D2側(底板から、中間支持材の内部空間へ向かう側)であってもよいし、D1側(底板から、ブームの方へ向かう側)であってもよい。
また、図9(c)乃至図9(g)に示した突出部が、縁部の全周にわたって均一に形成されていてもよいし、これらのような突出部が、縁部のうち一部に形成されていてもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、図10を用いて説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、図に同一の符号を付してその説明を省略する。図10は、第3実施形態に係るブームトップの底面図である。以下、上記の第1実施形態とは異なる部分を中心に説明し、上記の第1実施形態と同様の事項については、その説明を省略する。なお、符号321、321d、321h、321r、321t、321vを付した部分は、それぞれ、上記の実施形態において、符号21、21d、21h、21r、21t、21vを付した部分に相当する。
ブームトップ301においては、上記の実施形態とは異なり、取り出し穴321hが、円形ではなく、四角形(四隅が丸くなった四角形)となっている。また、この取り出し穴321hの形状に合わせて、縁部321r及び突出部321tが形成されている。なお、取り出し穴は、これ以外の形状を有していてもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について、図11を用いて説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、図に同一の符号を付してその説明を省略する。図11は、第4実施形態に係るブームトップの底面図である。以下、上記の第1実施形態とは異なる部分を中心に説明し、上記の第1実施形態と同様の事項については、その説明を省略する。なお、符号421、421d、421r、421tを付した部分は、それぞれ、上記の実施形態において、符号21、21d、21r、21tを付した部分に相当する。また、厚さt1、t2は、上記の実施形態のt1、t2に相当する。
本実施形態に係るブームトップ401においては、底板421の形状が、上記の底板21とは異なる。以下、具体的に説明する。底板421においては、そして、突出部が全周にわたって形成されていない。そして、縁部421rに、四つの突出部421tが形成されている。なお、縁部421rは、破線円Mの内部の領域(取り出し穴21hを除く)である。
また、これらの突出部421tは、それぞれ、(i)縁部421rの範囲内の位置であって、且つ、(ii)軸方向Cに対して、45度(又は−45度)傾いた線上の位置に形成されている。すなわち、図11において、四つの突出部421tは、取り出し穴21hの周囲の縁部であって、且つ、底板421の対角線(図のG−Jを結ぶ線、及び、H−Iを結ぶ線)上の位置にある。
縁部421rの厚さは、対角線上で最も厚く、t1である(図11の対応断面図(a)参照)。軸方向Cに沿った線上、及び方向Eに沿った線上において、縁部421rの厚さは最も薄く、t2である(図11の対応断面図(c)参照)。これらの間の線上では、縁部421rの厚さは、t2よりも大きく、t1よりも小さい。例えば、図11の対応断面図(b)(軸方向Cに対して、60度傾いた線上での断面図)においては、縁部421rの厚さがt7(t2<t7<t1)となっている。このように、それぞれの突出部421tは、底板421の対角線を中心として、取り出し穴21hの円周方向に広がりのある形状を有する。ブームトップはこのように形成されていてもよい。
(効果)
本実施形態により得られる効果について説明する。ブームトップ401においては、四つの突出部421tが、縁部421rの、アームピン84pの軸方向Cに対して45度(又は−45度)傾いた線上の位置に形成されている。
この構成では、アームピン84pの回転(アームピン84pの軸方向Cが回転する方向に関する回転)に起因して、アームピン84pの軸方向Cに対して傾いた方向に沿って、底板421に応力が集中することが分かっている場合に、局所的な応力集中、及び、ブームトップ401全体の軽量化、の両方を考慮して、ブームトップ401の各部位の厚さを最適化できる。
(変形例)
また、本実施形態の変形例として、図11の縁部421rにおいて、突出部421tの部分が、図の本体部121w(増厚補強された底板部)に置き換えられてもよい。すなわち、本変形例においては、縁部に突出部が設けられていない。
すなわち、底板の、取り出し穴に面する縁部の、アームピンの軸方向Cに対して45度(又は−45度)傾いた線上の位置における厚さt3は、カバー板22の最小厚さt9よりも大きくてもよい。
この構成では、アームピン84pの回転(アームピン84pの軸方向が回転する方向に関する回転)に起因して、アームピン84pの軸方向Cに対して傾いた方向に沿って、底板に応力が集中することが分かっている場合に、局所的な応力集中、及び、ブームトップ全体の軽量化、の両方を考慮して、ブームトップの各部位の厚さを最適化できる。
(他の実施形態について)
本発明の実施の形態は、上記の実施形態には限られない。例えば、この連結部品は、ブームフット(本体とブームとを連結する部品)として使用されてもよい。
本発明は、油圧ショベル用のブームトップとして利用することができる。
1 ブームトップ(連結部品)
11 第1ブラケット(支持板)
11h 軸穴
12 第2ブラケット(支持板)
12h 軸穴
2 中間支持材
2b 第1板
2c 第2板
2d 第3板
2f 第4板
2s 内部空間
21 底板
21d 溝
21h 取り出し穴
21r 縁部
21t 突出部
21v 増厚部
21w 本体部
22 カバー板
23 第1フィン
24 第2フィン

Claims (4)

  1. ブームとアームとを連結する、鋳造された連結部品(1)であって、
    アームピンが通される軸穴(11h、12h)がそれぞれに形成され、平行に配置された二枚の支持板(11、12)と、
    前記二枚の支持板から連続して形成され、前記二枚の支持板の間に配置された中間支持材(2)と、を備え、
    前記中間支持材の内部には空間(2s)が形成されており、
    前記中間支持材は、(i)鋳型を取り出すための取り出し穴(21h)が形成され、前記ブームに面する位置に配置された底板(21)と、(ii)当該底板から連続して形成され、前記取り出し穴を覆うように、前記アームに面する位置に配置されたカバー板(22)と、を有し、
    前記底板の、前記取り出し穴に面する縁部(21r)の、全周のうち少なくとも一部には、前記鋳型の取り出し方向に沿って突出する突出部(21t)が形成されていることを特徴とする連結部品。
  2. 前記突出部が、前記縁部の全周にわたって形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の連結部品。
  3. 前記突出部が、前記縁部の、前記アームピンの軸方向に対して傾いた線上の位置に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の連結部品。
  4. ブームとアームとを連結する、鋳造された連結部品(01)であって、
    アームピンが通される軸穴がそれぞれに形成され、平行に配置された二枚の支持板(11、12)と、
    前記二枚の支持板から連続して形成され、前記二枚の支持板の間に配置された中間支持材(102)と、を備え、
    前記中間支持材の内部には空間(2s)が形成されており、
    前記中間支持材は、(i)鋳型を取り出すための取り出し穴が形成され、前記ブームに面する位置に配置された底板(121)と、(ii)当該底板から連続して形成され、前記取り出し穴を覆うように、前記アームに面する位置に配置されたカバー板(22)と、を有し、
    前記底板の、前記取り出し穴に面する縁部(121r)の、前記アームピンの軸方向に対して傾いた線上の位置における厚さは、前記カバー板の最小厚さよりも大きいことを特徴とする連結部品。
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