JP5395070B2 - Ptcデバイス - Google Patents

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Description

本発明は、PTC(Positive Temperature Coefficient)素子を有して成るPTCデバイス、特に回路保護素子として使用されるポリマーPTC素子を有して成るPTCデバイス、およびそのようなPTCデバイスを有して成る電気または電子装置に関する。
種々の電気または電子装置において、電源回路等に過剰に大きい電流が流れた場合に、装置を構成する重要な要素が故障するのを未然に防ぐためにポリマーPTC素子が回路保護素子として広く使用されている。このような素子自体は周知であり、通常、ポリマー中で導電性フィラーが分散しているポリマー組成物でできた、通常は層状の形態のPTC要素、およびその対向する主表面に配置された金属電極、例えば金属箔電極を有して成る。
例えば、電気装置としての充電可能な電池パックにおいて上述のようなPTC素子およびそれに接続されたリードを有して成るPTCデバイスが使用されている。電池パックは、その一方の端部に陰極端子を有し、その陰極端子にリードを介してPTC素子が電気的に接続されている。
このようなPTC素子が具備すべき要件の1つとして、電気装置が平常時である場合、PTC素子自体の抵抗が小さくなければならないことがある。そのような低抵抗のPTC素子に用いられるPTC要素には、ポリマー中に分散させる導電性フィラーとして金属フィラー、特にニッケルまたはニッケル合金のフィラーが用いられる。このような金属フィラーは、PTC素子の周辺雰囲気中に存在する酸素によって酸化されやすく、その結果、PTC要素の抵抗値が増える。このような抵抗値の増加は、本来的には低抵抗であるべきPTC素子には好ましくない。
そこで、そのような金属フィラーを用いるポリマーPTC素子では、PTC要素の露出部分が周辺雰囲気に直接触れないように、従って、金属フィラーの酸化を防止するために、少なくとも露出部分を覆う樹脂コーティングを形成する対策が採られている。PTC要素の主表面は、上述のように、金属電極で覆われているので、そのような露出部分は、PTC要素の専ら側面部分(即ち、層状PTC要素の厚みを規定する側面部分または周囲部分、従って、PTC要素の対向する主表面の外周部を相互に接続する面)である。
このような樹脂コーティングは、金属フィラーの酸化を防止する点では基本的には有効であるが、PTC素子を有して成るPTCデバイスを使用する環境によっては必ずしも十分ではない場合がある。例えば、溶剤(例えば蒸気または微細な液滴の形態である溶剤)が周囲に存在する環境内にPTC素子が存在する場合、樹脂コーティングが溶媒によって劣化し、その結果、部分的に破壊され、酸素がPTC要素へアクセスできることがある。その場合、金属フィラーが酸化し、その結果、PTC素子が適切に機能しない可能性がある。
国際公開WO1997/06538号公報
従って、本発明が解決しようとする課題は、溶剤のようなPTC素子に悪影響を与え得る物質が存在する環境においてPTCデバイスを使用する場合においても、PTC素子が適切に機能するPTCデバイスを提供することである。
上述の課題に鑑み、発明者が鋭意検討を重ねた結果、半導体デバイス等に汎用されているセラミックパッケージ内にPTC素子を封入することによって、PTCデバイスを使用する環境が溶剤のようにPTC素子に悪影響を与え得る物質を含む場合であっても、PTC要素に含まれる金属フィラーの酸化を有効に防止でき、その結果、PTC素子の抵抗を低く維持できることが見出された。
従って、本発明は、
(1)ポリマーPTC要素、およびその両側の主表面に配置された第1および第2金属電極を有して成るポリマーPTC素子、
(2)ポリマーPTC素子の少なくとも一方の金属電極に接続されたリード、ならびに
(3)ポリマーPTC素子を収容する開放空間部を有し、該開放空間部はそれを規定する少なくとも1つの開口部を有するセラミックパッケージ
を有して成るPTCデバイスであって、
該開放空間部に配置されたポリマーPTC素子をセラミックパッケージの周囲の環境から隔離するように、該リードは該開口部を閉じていることを特徴とするPTCデバイスを提供する。
本発明のPTCデバイスでは、該リードが該開口部を閉じることによって、PTC素子がセラミックパッケージ内に実質的に封入されている。このセラミックパッケージは、いわゆるセラミックスと呼ばれる材料でできており、そのような材料は、一般的に耐溶剤性を有することで知られている。そのようなセラミックスとしては、例えば金属(例えばアルミニウム、ケイ素、チタン、ジルコニウム、亜鉛等)の酸化物、炭化物、窒化物、ホウ化物等の無機化合物を例示できる。
更に、本発明は、そのようなPTCデバイスの製造方法、ならびにそのようなPTCデバイスを有して成る電気または電子装置をも提供する。
本発明のPTCデバイスでは、セラミックパッケージを構成するセラミックは耐溶剤性を有する。従って、PTC素子がセラミックパッケージ内に封入されている状態では、PTCデバイスを使用する環境において溶剤が含まれる場合であっても、封入状態にあるPTC素子はPTCデバイスの周辺環境によって実質的に影響を受けない。その結果、PTC要素を構成する金属フィラーがPTCデバイスの周辺環境に存在する空気または酸素によって酸化されるのを有効に防止できる。従って、上述のような樹脂コーティングをPTC素子の周囲部分に施す必要はない。その結果、樹脂コーティングを形成するに際して生じるPTC素子に樹脂コーティングを形成するための塗料のPTC素子の金属電極面上への流れ出し(素子の電気的導通を必要とする箇所(例えば金属電極面)への塗料の流れ出しは、素子の必要な電気的導通を確保できない場合がある)を考慮する必要がなくなる。従って、PTCデバイスまたはPTC素子の設計上の制約が緩和され、また、PTCデバイスまたはPTC素子の歩留まりが向上する。
樹脂コーティングはその寸法精度が必ずしも十分ではないのに対して、本発明のPTCデバイスでは規格寸法を有するセラミックパッケージを用いることができ、それがPTCデバイスの寸法を実質的に確定するため、PTCデバイスの寸法精度が向上する。その結果、PTCデバイスをそのユーザーが電気装置等に組み込む際のセッティングが容易になる。更に、セラミックパッケージを構成するセラミック材料は電池(例えば2次電池)の電解液に対しても安定であるので、本発明のPTCデバイスを電池の内部に組み込むことができる。その結果、発熱源のそばにPTCデバイスを配置できるので、結果的にPTCデバイスの異常を検知する感度が向上し、電池の信頼性が向上する。
図1(a)は、本発明のPTCデバイスの側方断面図を模式的に示し、また、図1(b)は、図1(a)のPTCデバイスに用いるセラミックパッケージの斜視図を模式的に示す。 図2(a)は、本発明の別の態様のPTCデバイスの側方断面図を模式的に示し、また、図2(b)は、図2(a)のPTCデバイスに用いるセラミックパッケージの斜視図を模式的に示す。 図3(a)は、本発明の更に別の態様のPTCデバイスの側方断面図を模式的に示し、また、図3(b)は、図3(a)のPTCデバイスに用いるセラミックパッケージの斜視図を模式的に示す。 図4は、本発明の更に別の態様のPTCデバイスの側方断面図を模式的に示す。
本発明のPTCデバイスが含むPTC素子自体は周知であり、それを構成するPTC要素および金属電極も周知である。本明細書中において、PTC素子なる用語は、当該技術分野において一般的に使用されている用語の意味で使用し、ポリマーPTC素子は、いわゆるポリマーPTC組成物を例えば層状に形成したPTC要素(即ち、ポリマーPTC要素)ならびにその各主表面に配置された第1金属電極(特に箔状電極)および第2金属電極(特に箔状電極)を有して成る。また、ポリマーPTC要素は、ポリマー材料(例えばポリエチレン、ポリビニリデンフルオライド等)中に金属フィラー(銅、ニッケル、ニッケル−コバルト合金等のフィラー)等)が分散している、いわゆる導電性ポリマー組成物から構成されているものである。通常、そのような組成物を押出成形することによってPTC要素を得ることができる。
PTC素子は、通常、層状のPTC要素の両側の主表面の全体に積層状態の金属電極(通常、金属箔電極)を有する、全体としても層状またはディスク状の要素である。金属電極をPTC要素に熱圧着することによって、あるいはPTC要素を押出成形する時に金属電極を同時に供給するか、または押出成形した直後に熱圧着することによってPTC素子(通常、素子のサイズは小さいのでPTC素子の集合体)を形成できる。尚、PTC要素は、例えば円板状であっても、薄い矩形状であってもよい。
本発明のPTC素子において使用するセラミックパッケージは、PTC素子を実質的に収容できる空間部を有する。通常、セラミックパッケージは、全体としてPTC素子をその内部に収容できる箱の形態であり、従って、筐体である。この空間部は、その中にPTC素子を入れるための開口部を少なくとも1つ有する。従って、空間部は開口部において開放状態にある。即ち、空間部は開放空間部である。
この開放空間部を規定する開口部は、少なくとも1つであり、別の態様では2つであってよい。前者の態様では、セラミックパッケージは、その1つの主表面で開口し、セラミックパッケージ自体は有底筐体である。後者の態様では、セラミックパッケージは、その対向する対の主表面で開口し、従って、セラミックパッケージは貫通空間部を有する。
半導体チップ、水晶振動子等の微小素子をその周辺環境から保護するためにセラミックパッケージが使用されているが、そのようなセラミックパッケージと同様のものを本発明のデバイスに使用できる。セラミックパッケージはいずれの適当なセラミックス材料から形成されていてもよく、例えば酸化アルミニウム(Al)、ムライト(3Al・2SiO)、窒化アルミニウム(AlN)等から形成されていてよい。
本発明のデバイスでは、セラミックパッケージ内にPTC素子が位置する状態でその空間部内に素子を封入するために、PTCデバイスに接続するリードによって開口部を閉じる。このリードは、PTCデバイスを用いる電気装置において、PTC素子を所定の回路、より詳細には、配線、部品、パッド、ランド、ターミナル等に電気的に接続するために存在するものであり、開口部を閉じることができる限り、いずれの適当な形態であってもよい。リードは、例えば、正方形もしくは矩形の金属箔、金属シート等のストリップの形態であってよく、また、それを構成する材料はいずれの導電性材料であってもよい。例えば、ニッケル、コバール、42アロイ(Fe−42%Ni合金)等の材料でリードを形成できる。
このようなリードは、セラミックパッケージの開口部を閉じるように、いずれの適当な方法によって、セラミックパッケージに接着してもよい。例えば、後述するように、接続材料(ハンダ材料、導電性接着剤、導電性ペースト等)を用いてリードとセラミックパッケージとを接着することができる。別の態様では、リードとセラミックパッケージとをいわゆる銀ロウ付けによって接着してもよい。例えば、セラミックパッケージ上に接続材料としての銀ロウ部材を載せて、その上にリードを配置してリードとセラミックパッケージとの間に銀ロウ部材を位置決めして、銀ロウを溶融させてこれらを一体に溶接してもよい。銀ロウ部材としてはAg−Cu合金、Ag−Cu−Ti合金等で形成されたもの、あるいはコバール(Kovar、鉄−ニッケル−コバルト合金)等で形成されたもの例示でき、セラミックパッケージの開口部を包囲する形状のもの(例えばリング(円環)形状、矩形環状のもの等)であるのが好ましい。ハンダ材料、銀ロウ部材のような接続材料がリードとセラミックパッケージとの間との介在した状態で加熱することによって(また、必要に応じて力を加えながら)、接続材料を溶融させて、リードをセラミックパッケージに接着する接続部材を形成することができる。
セラミックパッケージは、開口部の周囲に金属層を有するのが好ましく、リードが開放空間部の開口部を閉じるようにリードを配置した場合、この金属層上にリードの周縁部が位置するように構成されているのが好ましい。このような金属層は、セラミックパッケージの開口部を規定する面の周縁部に密着して設けられているのが特に好ましい。そのような密着を確保するために、セラミックパッケージの周縁部に、そのような金属層を例えば焼結、メッキ等によって設けることができる。
上述のように、金属層上にリードが位置した状態でこれらを一体に接続する。この接続には、金属層上にハンダ材料、導電性接着剤、導電性ペースト、銀ロウ部材等のような接続材料、好ましくはハンダ材料を配置し、その上にリードを配置して、その後、例えば加熱手段によって加熱し、あるいはリフロー炉に入れて接続材料を溶融させて接続部材を形成することによって、これらを一体に接続してよく、セラミックパッケージの開放空間部を閉じることができる。
別の態様では、セラミックパッケージに設けた金属層上に直接リードが位置した状態で(即ち、上述のように接続材料を配置することなく、)これらを一体に溶接して接続部材を形成することによってこれらを接続してよい。この場合、金属層とリードが接触界面で溶融することによって形成される溶接部が接続部材として機能する。このような溶接には、例えば抵抗溶接(例えばシーム溶接)、レーザー溶接等を使用することができる。
リードとセラミックパッケージの金属層との間に接続材料が介在する場合(即ち、ハンダ材料、銀ロウ部材等の接続材料を用いて間接的に接続する場合)、あるいはリードとセラミックパッケージの金属層とが直接接触する場合(即ち、溶接によって直接的に接続する場合)、リードのセラミックパッケージへの接着がより確実となり、その結果、PTC素子のセラミックパッケージ内への封入がより確実なものとなる。このような金属層は、いずれの適当な材料から形成されていてもよく、そのような材料としては、例えばモリブデン/マンガン合金、タングステン、Ag−Cu−Ti等を例示できる。例えば、セラミックパッケージの所定の箇所に、金属層を形成する金属の粉末のペーストを塗布し、これを焼結することによってセラミックパッケージに密着した金属層を形成できる。
上述のようにセラミックパッケージが金属層を有する態様において、リードを金属層にハンダ材料、銀ロウ部材等の接続材料を介して間接的に接続する場合、あるいはこれらを溶接して直接的に接続する場合において、接着を更に促進するために、金属層は、その上に、別の金属層を有してよい。そのような別の金属層は、例えばメッキ、蒸着等によって形成することができる。具体的には、例えば金属層としてのモリブデン/マンガン合金層、タングステン層等の上に別の金属層としてニッケルメッキ層、スズメッキ層等を形成してよく、更には、これに金フラッシュメッキしてよい。
次に、図面を参照して本発明のPTCデバイスをより詳細に説明する。図1(a)は、本発明のPTCデバイスの1つの態様を模式的側方断面図にて示す。また、図1(b)は、図1(a)に示すデバイスに用いるセラミックパッケージの模式的斜視図である。尚、図2および図3においても、(a)および(b)は、それぞれ図1(a)および図1(b)と同様の図面である。尚、図面において、同じ符号は、実質的に同じ機能を有する要素を示すものとする。
図1に示す態様のPTCデバイス100は、
(1)層状のポリマーPTC要素102、およびその両側の主表面に配置された第1金属電極104および第2金属電極106を有して成るポリマーPTC素子108、
(2)ポリマーPTC素子のそれぞれの金属電極に接続された第1リード110および第2リード112、ならびに
(3)ポリマーPTC素子を収容する開放空間部114を有し、該開放空間部はそれを規定する上側開口部116および下側開口部118(従って、2つの開口部)を有するセラミックパッケージ120
を有して成り、該開放空間部114に配置されたポリマーPTC素子108をセラミックパッケージ120の周囲の環境から隔離するように、該リード110および112は、該開口部116および118を閉じている。
図1(b)に示すように、セラミックパッケージは、その対向する主表面122および124がそれぞれ開口部116および118を有し、それによって開放空間部114は、その両側で開口する貫通空間部となっている。そして、主表面の開口部には、金属層126が配置され、これが開口部を包囲する(尚、図1(b)においては、上側の金属層126のみを図示しているが、図1(a)に示すようにセラミックパッケージはその下側にも金属層128を有する)。このような金属層は、半導体チップ等に用いられるセラミックパッケージには、種々の目的で設けられており、そのようなセラミックパッケージが市販されている。例えば、パッケージの内部と外部との間の電気的接続を確保するために設けられている。本発明のPTCデバイスでは、リードを直接的に接続する対象としてセラミックパッケージの金属層を用い、この接続によってリードがセラミックパッケージの空間部114を封止できる。
具体的には、このような各金属層(126および128)とそれぞれのリード(110および112)との間に接続部材130が存在し、それによって、リードと金属層とが、従って、リードとセラミックパッケージとが接着される。上述のように、金属層が開放空間部の開口部を包囲するように存在するので、開口部を覆うように、そして、開口部の周縁部上に載るように、リードをセラミックパッケージの主表面に載せて、金属層とリードとを開口部の周囲で接着すると、セラミックパッケージの開放空間部がリードによって閉じられて封止される。
セラミックパッケージの主表面の両側の開口部で、このようにリードと金属層とを接着すると、空間部114内に配置されたPTC素子108は、セラミックパッケージの外部から実質的に隔離された状態となり、セラミックパッケージの周辺の雰囲気の影響、即ち、空気(または酸素)のPTC素子への影響を最小限にすることができ、その結果、PTC要素に含まれる導電性フィラーの酸化を可及的に抑制できる。
尚、図示した態様では、PTC素子の金属電極104および106とリード110および112とがそれぞれ電気的に接続されている。この接続は、これらの間に配置したハンダのような導電性接続材料で形成される接続部材132によって確保されている。別の態様では、これらの間の接続に導電性接着剤または導電性ペーストを用いてもよい。
図1(a)に示すPTCデバイス100は、例えば次のような方法によって製造できる:最初に第2リード112上に接続材料としてのハンダ材料(接続部材132および130の前駆体に相当)を載せ、そのようなハンダ材料上に、第2リード112とPTC素子の第2金属電極106とが対向するようにPTC素子108を配置し、また、セラミックパッケージ120の下側の開口部118を第2リード112が閉じるようにセラミックパッケージ120の金属層128を配置する。即ち、第2リード112と第2金属電極106との間にハンダ材料(接続部材132に対応)が位置し、また、第2リード112とセラミックパッケージの下側開口部の周縁部の金属層128との間にハンダ材料(接続部材130に対応)が位置するように、これらを位置決めする。
次に、第1金属電極104および金属層126の上に接続材料としてのハンダ材料(接続部材132および130の前駆体に相当)を載せ、そのようなハンダ材料上に、第1リード110とPTC素子の第1金属電極104とが対向するように、また、セラミックパッケージの上側の開口部116を第1リード110が閉じるようにセラミックパッケージの金属層126の上に第1リード110を載せる。即ち、第1リード110と第1金属電極104との間にハンダ材料(接続部材132に対応)が位置し、また、第1リード110とセラミックパッケージの上側開口部の周縁部の金属層126との間にハンダ材料(接続部材130に対応)が位置するように、これらを位置決めする。
このようにして形成した、第1リードおよび第2リード、セラミックパッケージ、PTC素子ならびにこれらの間に位置する接続材料としてのハンダ材料によって構成される組立体(またはアッセンブリ)を得、この組立体を加熱炉(例えばリフロー炉)に入れてハンダ材料を溶融し、その後、冷却することによってハンダ材料を接続部材に変換することによって、図1のデバイスを得ることができる。
図2に別の態様の本発明のPTCデバイスを、図1と同様に示す。図2に示す態様のPTCデバイス200は、図1と同様のポリマーPTC素子108を有し、ポリマーPTC素子108の第1金属電極としての一方の金属電極104に接続部材132によって電気的に接続され、また、接続部材130によってセラミックパッケージの金属層126に接続された第1リード110を有する。このPTC素子108は、図2(b)に示すセラミックパッケージ201内に配置されている。
セラミックパッケージ201は、図2(b)に示すように、ポリマーPTC素子を収容する開放空間部114を有し、図示した態様では、該開放空間部は底部202ならびにそれを囲むように位置する4つの壁204、206、208および210により規定され、セラミックパッケージの一方の主表面に開放する開口部116を有する。即ち、セラミックパッケージは有底筐体であり、開放空間部は1つの開口部116を有する。
図1に示す態様と同様に、セラミックパッケージは、開口部116を包囲する金属層126を有し、更に、空間部を規定する底部の内側(上側)と外側(下側)との間の電気的導通を確保するために、電気導体212(例えば金属層、金属ワイヤー、金属ストリップ等のいずれの適当な形態であってもよい)を有する。図示した態様では、図2(b)から分かるように、電気導体は、底部202の上側露出面を実質的に全部覆い、底部の上側の露出表面からセラミックパッケージの側方まで延在し、その後、側方からセラミックパッケージの底部の下側の表面へと回り込む金属層212の形態である(尚、図2(b)においては底部の上側に露出状態で位置する金属層の部分のみを図示)。従って、図2(a)から理解できるように、電気導体212は、セラミックパッケージの底部を規定する部材214を包囲するように存在する。尚、第1リードについては、図1の場合と実質的に同じである。
図2(a)に示すように、上述のような電気導体212の、開放空間部を規定する底部の外側に位置する部分、即ち、底部を規定する部材214の下側に位置する部分216と第2リード112とが電気的に接続されている。第2リード112と電気導体212、詳しくは電気導体212の部分216との間のそのような接続は、第1リード110と金属層126との間の接続と同様であってよく、例えばハンダ、導電性接着剤、導電性ペースト等の接続材料を用いて接続部材130を形成することによって実施してよい。このような電気導体212は、ポリマーPTC素子の第2電極としての他方の金属電極106に接続部材132によって電気的に接続されている。
従って、第2金属電極106と第2リード112とが直接的に電気的に接続されている図1に示すPTCデバイスとは対照的に、図2に示す態様のPTCデバイスでは、PTC素子の第2金属電極106は、電気導体212を介して第2リード112に間接的に電気的に接続されている。
図2に示す態様では、第1リード110を(PTC素子108を予め収容している)セラミックパッケージ201に、より詳しくはその金属層126に取り付けるだけで、PTC素子108のセラミックパッケージへの封入が完了する点で好都合である。例えば、次の方法によって製造することができる:最初に、第2リード112上に、ハンダのような接続材料(接続部材130の前駆体に相当)を介してセラミックパッケージ201を載せ、次に、セラミックパッケージの底部の露出状態の上側の表面上にハンダ材料(接続部材132の前駆体に相当)を載せ、その上にPTC素子108を載せ、次に、PTC素子の第1電極104上およびセラミックパッケージの金属層126上にハンダ材料(それぞれ接続部材132および130の前駆体に相当)を載せ、その上に第1リード110を載せて形成されるアッセンブリを、加熱炉に入れてハンダ材料を溶融させた後に冷却することによって、本発明の図2のPTCデバイスを得ることができる。
従って、図2(a)に示すPTCデバイスは、第2リード112上に接続材料としてのハンダ材料(接続部材130の前駆体に相当)を載せ、その上にセラミックパッケージ201を載せて、セラミックパッケージの底部202に接続材料としてのハンダ材料を介してPTC素子108を載せ、次に、PTC素子の第1金属電極104およびセラミックパッケージの金属層126の上に接続材料としてのハンダ材料(接続部材132および130の前駆体に相当)を載せ、その上に開口部116を閉じるように第1リード110を載せた組立体(またはアッセンブリ)を得、この組立体を加熱炉(例えばリフロー炉)に入れてハンダ材料を溶融し、その後、冷却することによって得ることができる。
図3に更に別の態様の本発明のPTCデバイスを、図1と同様に示す。図3に示す態様のPTCデバイス300は、図1と同様のポリマーPTC素子108を有し、ポリマーPTC素子108の第1金属電極としての一方の金属電極104に接続部材132によって電気的に接続された第1リード110を有する。このPTC素子108は、図3(b)に示すセラミックパッケージ301内に配置されている。容易に理解できるように、図3の第1リードと第1金属電極およびセラミックパッケージとの接続は、図1または図2の態様で同様である。
セラミックパッケージ301は、図1および図2に示す態様と同様に、開口部116を包囲する金属層126を有するが、図3(b)に示すように、ポリマーPTC素子を収容する開放空間部114を規定する底部302が貫通孔304を有する点で図2(b)に示すセラミックパッケージと異なる。その結果、空間部114を規定する底部の内側(上側)と外側(下側)との間の電気的導通を確保するために、図3(a)に示すように、貫通孔304の内壁を経由して電気導体306が設けられている。
図3(a)に示すように、上述のような電気導体306の、空間部を規定する底部の外側(下側)に位置する部分308と第2リード112とが電気的に接続されている。第2リード112と電気導体306の一部分308との間の接続は、第1リード110と金属層126との間の接続と同様であてよく、例えばハンダ、導電性接着剤、導電性ペースト等によって実施してよい。
従って、第2金属電極106と第2リード112とが直接的に接続されている図1に示すPTCデバイスとは対照的に、図3に示す態様のPTCデバイスにおいても、図2と同様に、PTC素子の第2金属電極106は、電気導体306を介して第2リード112に間接的に接続されている。この態様では、セラミックパッケージの側方を経由することなく、セラミックパッケージの内側と外側との電気的導通を確保できるので、セラミックパッケージの製造が容易である。例えば、セラミックパッケージの底部の内側および外側に貫通孔304の周縁まで延在する電気導体部分(例えば金属層、金属ワイヤー、金属ストリップ等)を配置し、貫通孔の内壁を金属メッキすることよって内側および外側の電気導体部分を一体に接続することによって電気導体306を形成できる。
尚、図3(a)に示すPTCデバイスは、貫通孔304を有する点で異なるが、アッセンブリの形成については、図2(a)のPTCデバイスに関して先に説明したのと実質的に同様に形成できる。従って、図3(a)のPTCデバイスの製造は、図2(a)の場合と同様である。
図4に更に別の態様の本発明のPTCデバイスを示す。図4に示す態様のPTCデバイス400は、図1と同様のポリマーPTC素子108を有し、ポリマーPTC素子108の第1金属電極としての一方の金属電極104に接続された第1リード110を有する。この態様では、図2(b)に示すセラミックパッケージに類似するが、底部がステップ部分(または段差部)402を有する点で異なるセラミックパッケージ401内にPTC素子108が配置されている。
このセラミックパッケージ401では、底部が段差部402を有し、段差部の両側で2つの独立した電気導体404および406(例えば金属層、金属ワイヤー、金属ストリップ等)が設けられている。一方の電気導体404は、図2の金属層212と同様であり、セラミックパッケージの底部の上側に位置し、PTC素子の第2金属電極106に電気的に接続されると共に、底部の外側(または下側)に位置する第2リード112に電気的に接続されている。他方の電気導体406は、第1リード110に電気的に接続されると共に、ワイヤーボンディング408によってPTC素子の第1金属電極104に電気的に接続されている。従って、図4の態様では、PTC素子の各金属電極は、いずれも間接的にリードに接続されている。
図4の態様では、第1リード110はセラミックパッケージの電気導体406としての金属層に、また、第2リード112はセラミックパッケージの電気導体404に直接的に接続され、その結果、これらのリードはPTC素子の金属電極に間接的に接続される。従って、リードの金属層または電気導体への接続は、PTC素子に悪影響を与え得る、より過酷な熱的条件下の接続方法によっても実施できる。
従って、図4に示すPTCデバイスは、例えば次の方法によって製造できる:最初に、第2リード112上に別の金属層409が位置するようにセラミックパッケージ401を載せて、これらを一体に溶接して溶接部410を形成し、次にセラミックパッケージの底部の上側にハンダ材料(接続部材130に対応)を載せ、その上にPTC素子108を載せて加熱してPTC素子の第2金属電極106を金属層404に接続し、その後、PTC素子の第1電極104と金属層402とをワイヤーボンディング接続し、次に、セラミックパッケージの開口部116を閉じるように第1リード110を、別の金属層409を介してセラミックパッケージの周囲の金属層406上に載せ、第1リード110を別の金属層409に溶接して溶接部410を形成することによって、得ることができる。尚、別の金属層は、セラミックパッケージの金属層に、例えばメッキ、焼結等によって、予め接着されているのが好ましい。
金属電極が薄い場合(通常、金属箔の形態である)が一般的であるので、リードの金属電極への直接的な接続の場合には、ハンダ、導電性接着剤、導電性ペースト等を加熱炉で加熱する方法を用いるのが一般的である。これに対して、リードを金属層または電気導体に直接的に接続する場合には、これらの間を溶接によって接続できるので、これらの間においてより確実な接続を確保できる。即ち、PTC素子のセラミックパッケージ内へのより確実な封入を達成できる。
図4において、セラミックパッケージ401は、その上側の主表面には金属層406を予め有し、更にその上に、溶接を容易ならしめるために別の金属層(例えばAg−Cu層、コバール層等)409を予め有する。尚、図示した態様では、溶接部410をも示している。下側の金属層404についても、同様に別の金属層409を有し、溶接部410も図示している。
尚、上述のような種々の態様において、リードによってセラミックパッケージの開口部を閉じる工程を、不活性ガス雰囲気下、例えば窒素雰囲気下または真空下で実施する場合、PTC素子が保持されている空間部は不活性ガスで満たされた状態でリードによって閉じられるので、PTC要素に含まれる金属フィラーの酸化に関する問題点はより一層緩和される。
以下のセラミックパッケージ、PTC素子およびリードを用いて、図4に示す本発明のPTCデバイスをシュミレートした:
・セラミックパッケージ(日本特殊陶業社製、酸化アルミニウム製)
サイズ(外寸):4.8mm×9.1mm×1.3mm(高さ)
開放空間部サイズ:3.4mm×7.7mm×1.05mm(高さ)
金属層:Mo/Mn層(図4の404および406に相当)上にNiメッキしてその上にAuメッキしたもの(これらのメッキ層が図4の409に相当)
・PTC素子(タイコエレクトロニクスレイケム社製、商品名:ポリスイッチ)
サイズ:2.3mm×3.0mm×0.43mm(厚さ)
・リード(ニッケル製、サイズ:5mm×20mm×0.125mm(厚さ))
セラミックパッケージ内の開放空間部内にPTC素子を配置した後、セラミックパッケージ上にリードを配置し、セラミックパッケージの周縁部においてその金属層(406+409)とリードとを溶接することによって該空間部を規定する開口部を閉じてPTC素子をセラミックパッケージ内に封入した。
次に、得られたセラミックパッケージを40気圧の空気雰囲気下で7日間保持した後、リードをセラミックパッケージから剥がしてPTC素子を取り出した。取り出したPTC素子の抵抗値(R1)を測定した後、6V/50Aの印加条件でトリップさせて5分間保持した後、印加を止め、その1時間後にPTC素子の抵抗値(R2)を測定した。また、比較例として、リードによる封入を行うことなく、同じ条件下でセラミックパッケージ内で保持したPTC素子の抵抗値も同様に測定した。その結果を、表1および表2に示す:
Figure 0005395070
Figure 0005395070
本実施例においては、リードとPTC素子の金属電極との間の電気的接続を実施していない。リードを用いてセラミックパッケージ内にPTC素子を封入することによってPTC要素の金属フィラーの酸化を抑制する効果は、表1および表2の結果を比較すると、そのような電気的接続を実施するまでもなく明らかである。この意味で、「図4に示す本発明のPTCデバイスをシュミレートした」と記載している。
特に、本発明のPTCデバイスでは、PTC素子をトリップさせた後の抵抗値の増加を抑制できる。このことは、導電性フィラーの酸化が効果的に防止されるので長期間に渡ってPTC素子、従って、PTCデバイスの信頼性が保たれ、その結果、PTCデバイスを使用する装置等の信頼性、安全性の向上を図れることを意味する。
本発明は、PTCデバイスを構成するPTC素子のPTC要素が含む金属フィラーが酸化することを抑制できるので、PTC素子の抵抗が経時的に増加するという問題点を緩和できる。
尚、本願は、日本国特許出願第2008−148888号(2008年6月6日出願;発明の名称「PTCデバイス」)に基づく優先権を主張し、ここでこれを参照することによって、この日本出願に開示されている事項は、全て本明細書の開示事項に含まれる。
100…PTCデバイス、102…PTC要素、104…第1金属電極、
106…第2金属電極、108…PTC素子、110…第1リード、
112…第2リード、114…開放空間部、116,118…開口部、
120…セラミックパッケージ、122,124…主表面、
126,128…金属層、130,132…接続部材、
200…PTCデバイス、201…セラミックパッケージ、202…底部、
204,206,208,210…空間部を規定する壁、212…電気導体、
300…PTCデバイス、301…セラミックパッケージ、302…底部、
304…貫通孔、306…電気導体、400…PTCデバイス、
401…セラミックパッケージ、402…段差部、404,406…電気導体、
408…ボンディングワイヤ、409…別の金属層、410…溶接部。

Claims (11)

  1. (1)ポリマーPTC要素、およびその両側の主表面に配置された第1および第2金属電極を有して成るポリマーPTC素子、
    (2)ポリマーPTC素子の少なくとも一方の金属電極に接続されたリード、ならびに
    (3)ポリマーPTC素子を収容する開放空間部を有し、該開放空間部はそれを規定する少なくとも1つの開口部を有するセラミックパッケージ
    を有して成るPTCデバイスであって、
    該開放空間部に配置されたポリマーPTC素子をセラミックパッケージの周囲の環境から隔離するように、該リードは該開口部を閉じていることを特徴とするPTCデバイス。
  2. 該開放空間部は、セラミックパッケージの相互に対向する第1主表面および第2主表面に位置する第1開口部ならびに第2開口部を有する貫通空間部であり、
    ポリマーPTC素子の一方の金属電極に接続された第1リードが第1開口部を閉じ、ポリマーPTC素子の他方の金属電極に接続された第2リードが第2開口部を閉じていることを特徴とする請求項1に記載のPTCデバイス。
  3. セラミックパッケージは、その一つの主表面に開口部を有する有底筐体の形態であり、また、該有底筐体を底部の内側と外側とを接続する電気導体を有し、
    ポリマーPTC素子の第1金属電極に接続された第1リードとしてのリードがセラミックパッケージの開口部を閉じ、
    ポリマーPTC素子の第2金属電極は、セラミックパッケージの底部にて該電気導体に接続され、それによって、第2金属電極は、該電気導体に接続された第2リードに接続されていることを特徴とする請求項1に記載のPTCデバイス。
  4. セラミックパッケージは、貫通孔を底部に有し、また、貫通孔を経由して底部の内側と外側とを接続する電気導体を有し、
    該底部の外側に配置された第2リードが該電気導体に接続されていると共に、該貫通孔を閉じていることを特徴とする請求項3に記載のPTCデバイス。
  5. セラミックパッケージは開口部を包囲する金属層をその主表面に有し、
    開口部を閉じる少なくとも1つのリードは、セラミックパッケージの主表面の金属層上に配置され、該リードと金属層との間に位置する接続部材によってセラミックパッケージに接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のPTCデバイス。
  6. 接続部材は、ハンダによって形成されていることを特徴とする請求項5に記載のPTCデバイス。
  7. 接続部材は、リードと金属層との間に位置するこれらの溶接部であることを特徴とする請求項5に記載のPTCデバイス。
  8. PTC素子の第1金属電極は、リードまたは第1リードに接続されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のPTCデバイス。
  9. セラミックパッケージの開口部を包囲する金属層は、開放空間部内に延在する部分を有し、PTC素子の第1金属電極は、該部分に接続されていることによって該リードに接続されていることを特徴とする請求項5に記載のPTCデバイス。
  10. 開放空間部には、窒素雰囲気下または真空下、PTC素子が封入されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のPTCデバイス。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載のPTCデバイスを有して成る電気装置。
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