JP2011151207A - 感熱素子及び電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】素子本体に歪みが生じて素子特性が変化することが抑制され、電流制御の信頼性が良好であるとともに、溶接に必要な面積を確保できるように導電板の大きさを設定しつつ、要求される素子特性を実現できるように素子本体の大きさ及び形状を設定することができる感熱素子、並びに該感熱素子を備える電池パックを提供する。
【解決手段】PTC素子5の素子部51は、例えばポリエチレン等の高分子に例えばNi等の金属粒子を分散させてなり、温度に対応して電気抵抗が変化する板状の素子本体511と、該素子本体511の四側面を、所定間隔を隔てて包囲する例えばセラミック製の包囲枠512とを備えている。そして、素子本体511の各平面及び包囲枠512の各枠縁面は、接着層514,513により例えばNi製のリード52,53と接合されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、良好な強度を有し、素子本体の大きさ設定の自由度が高く、過電流の発生時等に電流を良好に制限する感熱素子、及び該感熱素子を備える電池パックに関する。
ビデオカメラ,モバイルコンピュータ,携帯電話機等の携帯電子機器の電源としては、充放電可能な略直方体状の非水電解質二次電池が主として用いられている。
非水電解質二次電池の一例としてリチウムイオン二次電池(以下、電池という)が挙げられる。この電池は、正極及び負極をセパレータを介して巻回した電極群、並びに非水電解質を、Al又はAl合金製のケースに収容してなる。
前記電池の一面に、過充電及び過放電を防止するための保護回路、及び電池から外部へ電力を取り出し、又は外部から電力を取り込むための入出力端子を有する保護回路基板が配されて電池コアが構成される。保護回路基板と電池との間はリードにより電気的に接続されている。
前記電池コアの四側面を、絶縁性を有する例えば合成樹脂製の外装枠で覆う、又は電池コアを合成樹脂製の外装ケースに収納する等した後、電池コアをラベルで覆うことにより電池パックが得られる。
また、電池の蓋部に、保護回路基板と感熱素子等の保護素子、及びこれらを接続する配線部品を集約配置した後、入出力端子が露出する状態で保護回路基板を覆うようにホットメルトモールディング等のインサート成形を行い、蓋部と保護回路基板との間に樹脂モールド部を形成する電池パックも知られている(例えば特許文献1等)。
上述したように、通常、電池パックは、電池の温度に対応して入出力電力の制御を行うために感熱素子を備えている。感熱素子としては、PTC(Positive Temperature Coefficient)素子、NTC(Negative Temperature Coefficient)素子、ブレーカ素子等が知られている。
PTC素子は、セラミック系と高分子系とに大別される。高分子系PTC素子の場合、高分子にカーボンブラック、金属粒子等の導電性粒子が分散されたPTC組成物をシート状に形成して素子本体を構成し、該素子本体の表裏にNi等の導電板(電極)を接合している。近年、初期抵抗値を低くし、初期抵抗値への復帰性能を高くした低抵抗型のPTC素子が多く用いられている。
PTC組成物は通常は低抵抗であり、突発的な過電流の発生時に自己発熱により抵抗が増大し、又は周囲温度により抵抗が増大し、その結果、電流路が遮断される。温度上昇に伴い抵抗率が急増するのは、結晶性の高分子の結晶融点での大きな熱膨張により、室温ではネットワークを形成している導電性粒子が切り離されることによる。PTC素子は熱による影響を受け易く、特に上述の低抵抗型のPTC素子の場合、インサート成形によりモールディングする場合に、素子特性が阻害される虞があった。従って、低抵抗型のPTC素子等においては、絶縁性を保持し、使用時の信頼性を向上させる等の目的で、外表面を絶縁性の合成樹脂でコーティングするものも知られている(例えば特許文献2等)。
図14は従来の電池パックの電池コア36を示す分解斜視図、図15はPTC素子38を示す側面図である。
電池コア36は、角型平板状の電池2の蓋部22の外側に、正極端子及び負極端子、並びに温度端子である3つの端子9aを有する保護回路基板9を配し、該保護回路基板9と電池2とを電気的に接続することにより構成される。
電池2においては、上述の電極群及び非水電解質(図示せず)が、角を丸めた直方体状をなすAl又はAl合金製のケース21に収容されている。ケース21の開口は、Al又はAl合金製の前記蓋部22により閉塞されている。蓋部22には、他部より厚みが薄く、電池内圧が所定値以上に上昇した場合に開裂して電池内圧を開放する開裂弁22aが設けられている。開裂弁22a上には、絶縁板37が載置されている。
蓋部22には、負極端子23が絶縁された状態で設けられている。
PTC素子38は、高分子に金属微粒子を分散させてなる板状の素子本体38aと、その両平面の一部に接合されたリード38b,38cとから構成されている。リード38b,38cは、端部がPTC素子38の長手方向の外側に延出している。リード38bの端部は、リード7を介し負極端子23に接続されており、リード38cの端部は、リード8を介し保護回路基板9のマイナス側の接続端子(図示せず)に接続されている。
保護回路基板9の電池2と対向する面には、保護回路を実装し、該保護回路を例えばエポキシ樹脂等の絶縁性の合成樹脂で覆ってなる保護回路実装部9bが設けられている。
保護回路基板9とPTC素子38との間には、絶縁板13が介在されている。
そして、保護回路基板9のプラス側の接続端子(図示せず)は、リード12を介し、蓋部22に設けられたNi層とAl層との2層からなるクラッド板11に接続されている。
以上のように構成された電池コア36の端子9aの表面が露出する状態で保護回路基板9、配線等を合成樹脂製の蓋モールド部(図示せず)により封止し、電池2の底面を底面モールド部14で覆い、電池コア36の二平面及び二側面をラベルで覆うことにより電池パックが構成される。
前記蓋モールド部及び底面モールド部14は、金型に電池コア36を収容し、溶融した樹脂を注入してインサート成形することにより得られる。
図16は、従来の他の電池パックの電池コア39を示す分解斜視図である。図中、図14の電池コアと同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
電池コア39においては、蓋部22の開裂弁22a上に絶縁板18が載置されている。そして、PTC素子40は、板状の素子本体40aの両平面全体に導電板40b,40cを接合してなる。
リード17は、矩形状をなす2枚の板部の長辺同士を連結してなり、2つの板部が直角をなす状態で一方の板部が負極端子23に接続されている。保護回路基板9に半田ペーストを塗布してPTC素子40を載置し、リフロー炉を通して半田付けした後、導電板40cをリード17の他方の板部とスポット溶接することにより、保護回路基板9と負極端子23とが電気的に接続される。そして、リード17の2つの板部を合わせるようにリード17を折り曲げることにより、裏面が蓋部22と対向する状態で保護回路基板9が蓋部22に配される。
特開2005−346945号公報 特開平9−283263号公報
図14の従来の電池パックにおいては、蓋モールド部の成形時に、上述したようにPTC素子38が熱による影響を受ける虞があった。また、PTC素子38は負極端子23と保護回路基板9との間に、素子本体38aが剥き出しの状態で架設されているので、蓋モールド部の成形時に素子本体38aに外力が作用して歪みが生じ、素子特性が変化する虞があった。具体的には、歪みが生じた場合、熱膨張が妨げられるので、電流路が遮断(トリップ)されるときの動作温度が本来の値に対して変化することがある。
さらに、異常時に電池2が図14の二点鎖線Lで示すように平面に垂直な方向に膨らんだ場合に、蓋部22がケース21側に撓み、保護回路基板9も追従して撓み、PTC素子38に歪みが生じて素子特性が変化する虞もあった。
図16の電池パックの電池コア39においては、保護回路基板9にPTC素子40をリフロー半田付けして固定し、導電板40cにスポット溶接するために所定の面積を必要とする。導電板40b,40cの面積は素子本体40aの断面積に相当し、該断面積によりPTC素子40の素子特性が決まる。トリップされるときの動作温度を下げるために前記断面積を小さくしたい場合に上述の制約から該断面積、すなわちPTC素子40の大きさを小さくすることができないという問題があった。
そして、上述したリード17を折り曲げる工程において、素子本体40aに歪みが生じる虞もあった。
また、特許文献2のPTC素子においては、コーティング層の厚みが薄いため、素子本体及びリードの保護が不十分であり、扱いにくく、組立時に傷がつき、信頼性が低くなる虞があるという問題があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、素子本体が外力及び熱から良好に保護されており、素子本体に歪みが生じて素子特性が変化することが抑制され、電流制御の信頼性が良好であるとともに、溶接に必要な面積を確保できるように導電板の大きさを設定しつつ、要求される素子特性を実現できるように素子本体の大きさ及び形状を設定することができる感熱素子を提供することを目的とする。
また、本発明は、製造時及び使用時に素子本体に歪みが生じて素子特性が変化するのが抑制され、電流制御の信頼性が良好であり、過大電流が流れた場合及び温度が上昇した場合に良好に電流路が遮断され得る電池パックを提供することを目的とする。
第1発明に係る感熱素子は、温度に対応して電気抵抗が変化する板状の素子本体、及び該素子本体の両平面に接合された2枚の導電板を備える感熱素子において、前記素子本体の側面を包囲する包囲枠を備え、各導電板は、前記素子本体の各平面、及び前記包囲枠の各枠縁面と接合してあることを特徴とする。
本発明においては、素子本体が導電板及び包囲枠により覆われているので、感熱素子と電子部品とを樹脂モールドする場合、又は落下した場合等に感熱素子に外力が作用したときに、素子本体に応力が生じて歪みが生じるのが抑制されている。また、樹脂モールド成形時に感熱素子に熱が伝導した場合に、素子本体まで熱が伝導するのが抑制されている。従って、素子本体を絶縁性の樹脂でコーティングする必要がない。
また、包囲枠から所定の間隔を隔てた状態で素子本体を収容することができるので、感熱素子を基板にリフロー半田付けする場合、スポット溶接する場合等に、溶接に必要な面積を確保できるように導電板(感熱素子の平面)の大きさを設定しつつ、要求される素子特性(トリップの動作温度等)を実現できるように素子本体の大きさ及び形状を設定することができる。
第2発明に係る感熱素子は、第1発明において、前記導電板に、前記包囲枠の外側に延出した延出部が設けられていることを特徴とする。
本発明においては、前記延出部により電子部品と接続することができる。
第3発明に係る感熱素子は、第1又は第2発明において、前記包囲枠はセラミック材からなることを特徴とする。
本発明においては、外的圧力に対する強度、及び耐熱性がより良好である。
第4発明に係る感熱素子は、第1乃至第3発明のいずれかにおいて、前記素子本体は、高分子に導電体が分散されたPTC組成物を含むことを特徴とする。
本発明においては、外的圧力及び熱に比較的弱いが、電流制御特性に優れる素子本体が良好に保護され得る。
第5発明に係る電池パックは、多面体状の電池と、一方の導電板が前記電池と電気的に接続された第1乃至第4発明のいずれかの感熱素子とを備えることを特徴とする。
本発明においては、感熱素子の強度及び耐熱性が良好であるので、製造時等に素子本体に歪みが生じて素子特性が変化するのが抑制されている。従って、電流制御の信頼性が良好である。
第6発明に係る電池パックは、第5発明において、前記電池の一面に対向して配され、該電池へ電力を入出力するための端子を有する端子基板と、前記端子が露出する状態で、前記一面及び端子基板を覆う樹脂製のモールド部とを備え、前記感熱素子の他方の導電板は、前記端子基板に電気的に接続してあることを特徴とする。
本発明においては、モールド部の成形時に、素子本体に外的圧力及び熱が作用して、素子特性が変化するのが抑制されている。
第7発明に係る電池パックは、第6発明において、前記他方の導電板は、前記端子基板にリフロー半田付けにより接続してあることを特徴とする。
本発明においては、感熱素子の平面がリフロー半田付けに必要な面積を有し、しかも内包する素子本体が、要求される素子特性を実現するのに必要な大きさ及び形状を有するように設定することができる。
本発明の感熱素子によれば、素子本体の側面を包囲する包囲枠を備え、各導電板は、前記素子本体の各平面、及び前記包囲枠の各枠縁面と接合してあるので、素子本体が外力及び熱から良好に保護される。従って、素子本体に歪みが生じて素子特性が変化することが抑制され、電流制御の信頼性が良好である。また、溶接に必要な面積を確保できるように導電板の大きさを設定しつつ、要求される素子特性(トリップの動作温度等)を実現できるように素子本体の大きさ及び形状を設定することができる。
本発明の電池パックによれば、多面体状の電池と、本発明の感熱素子とを備え、感熱素子の強度及び耐熱性が良好であるので、製造時及び使用時に素子本体に歪みが生じて素子特性が変化するのが抑制されている。従って、電流制御の信頼性が良好であり、過大電流が流れた場合及び温度が上昇した場合に良好に電流路が遮断され得、良好な安全性を有する。
本発明の実施の形態1に係る電池パックを示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る電池パックの電池コアを示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る電池コアを示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る電池コアを示す一部側面図である。 本発明の実施の形態1に係るPTC素子を示す断面図である。 リード及び接着層を除いた場合のPTC素子を示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係る電池パックを示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る電池パックの電池コアを示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る電池コアを示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る電池コアを示す一部側面図である。 本発明の実施の形態2に係るPTC素子を示す断面図である。 リード及び接着層を除いた場合のPTC素子を示す平面図である。 素子本体を小さくした状態を示す平面図である。 従来の電池パックの電池コアを示す分解斜視図である。 従来の電池パックのPTC素子を示す側面図である。 従来の他の電池パックの電池コアを示す分解斜視図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る電池パック1を示す斜視図、図2は電池コア3を示す斜視図、図3は電池コア3を示す分解斜視図、図4は電池コア3を示す一部側面図である。図中、図14及び図16と同一部分は同一符号を付している。また、図2において、保護回路基板9を省略している。
電池パック1の電池コア3は、角型平板状の電池2の蓋部22の外側に、3つの端子9aを有する保護回路基板(端子基板)9を配し、該保護回路基板9と電池2とを電気的に接続することにより構成される。そして、端子9aの表面が露出する状態で保護回路基板9、配線等を例えばポリアミド樹脂等の蓋モールド部4により封止し、電池2の底面を底面モールド部14で覆うことにより電池パック1が構成される。各端子9aは、蓋モールド部4に設けられた3つの窓部4aから露出している。
蓋モールド部4及び底面モールド部14は、金型に電池コア3を収容し、溶融した樹脂を注入してインサート成形することにより得られる。
電池コア3の二平面及び二側面はラベル15により覆われている。
電池2は携帯電話機の電源用のリチウムイオン二次電池である。銅集電体に負極合剤を塗布してなる負極板、及びAl集電体に正極合剤を塗布してなる正極板がセパレータを介して巻回された扁平巻状の電極群、並びに非水電解質(図示せず)が、角を丸めた直方体状をなすAl又はAl合金製のケース21に収容されている。ケース21の開口は、Al又はAl合金製の前記蓋部22により閉塞されている。蓋部22には、他部より厚みを薄くし、電池内圧が所定値以上に上昇した場合に開裂して電池内圧を開放する開裂弁22aが設けられている。
蓋部22には、負極端子23が絶縁された状態で設けられている。負極端子23が設けられた部分以外の電池2の全体が正極(端子)となる。
PTC素子(感熱素子)5は、板状の素子部51と、その両平面に接合されたリード(導電板)52,53とを備えている。リード52,53は、端部が素子部51の長手方向の外側に延出している。負極端子23には、PTC素子5のリード52がリード7を介し接続されている。他方のリード53は、リード8を介し保護回路基板9のマイナス側の接続端子(図示せず)に接続されている。
PTC素子5は、蓋部22に固定シール10を介して固定された素子ホルダ6に保持されている。素子ホルダ6は、絶縁性を有する例えば合成樹脂材料から構成されており、中央部に凹部6aが設けられ、素子部51は該凹部6aに嵌め込まれている。
保護回路基板9の外面には、外部へ電力を取り出し、また逆に充電のために外部から電力を取り込むための正極端子及び負極端子(入出力端子)、並びに温度端子である上述の端子9a,9a,9aが金メッキにより設けられている。保護回路基板9の電池2と対向する面には、保護回路を実装し、該保護回路を例えばエポキシ樹脂等の絶縁性の合成樹脂で覆ってなる保護回路実装部9bが設けられている。
保護回路基板9とPTC素子5との間には、絶縁板13が介在されている。
保護回路基板9のプラス側の接続端子(図示せず)はリード12を介して、蓋部22に設けられたNi層とAl層との2層からなるクラッド板11に接続されている。
図5はPTC素子5を示す断面図、図6はリード52及び接着層513,514を除いた場合のPTC素子5を示す平面図である。
PTC素子5の素子部51は、例えばポリエチレン等の高分子に例えばNi等の金属粒子を分散させてなり、温度に対応して電気抵抗が変化する板状の素子本体511と、該素子本体511の四側面を、所定間隔を隔てて包囲する例えばAl2 3 等のセラミックからなる包囲枠512とを備えている。包囲枠512の各枠縁面及び素子本体511の各平面全面は、半田又はNi等の金属を含む接着層513,接着層514により、例えばNi製の前記リード52,53と接合されている。
素子本体511の大きさ及び形状は、要求されるトリップの動作温度等の素子特性を発揮することができ、かつ放電することができるものであればよい。また、素子本体511と包囲枠512との間隙は、過電流が生じた場合等に素子本体511が熱膨張できるように設定する。
本実施の形態においては、素子本体511が、リード52,53及び包囲枠512により覆われているので、PTC素子5と蓋部22とを樹脂モールドする工程等において、PTC素子5に外力が作用した場合、及び熱が伝わった場合に素子本体511に影響が及ぶのが抑制されている。よって、素子本体511を絶縁性の合成樹脂でコーティングする必要がない。また、包囲枠512の剛性及び強度が高いので、異常時に電池2が膨らんだ場合の蓋部22の撓みに基づく応力は素子本体511には生じず、又は低減され、PTC素子5の素子特性が変動し難い。さらに、電池パック1が落下した場合にも素子本体511は保護される。
従って、電池パック1は、PTC素子5が電流制御の良好な信頼性を有し、良好な品質安定性及び安全性を有する。
なお、本実施の形態においては、電池パック1が素子ホルダ6を備える場合につき説明しているがこれに限定されるものではない。上述したように、素子本体511は外的圧力及び熱から良好に保護されているので、絶縁板を開裂弁22a上に載置して素子ホルダ6を省略することにした場合においても、PTC素子5の素子特性は良好に維持され得る。
実施の形態2.
図7は本発明の実施の形態2に係る電池パック31を示す斜視図、図8は電池パック31の電池コア33を示す斜視図、図9は電池コア33を示す分解斜視図、図10は電池コア33を示す一部側面図である。図中、実施の形態1の電池パック1と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、図8において、保護回路基板9を省略している。
本発明の実施の形態2に係る電池パック31は、PTC素子35の構成と、負極端子23、PTC素子35、及び保護回路基板9の接続方法とが実施の形態1に係る電池パック1と異なる。
電池パック31の電池コア33は、角型平板状の電池2の蓋部22の外側に、保護回路基板9を配し、該保護回路基板9と電池2とを電気的に接続することにより構成される。そして、端子9aの表面が露出する状態で保護回路基板9、配線等を例えばポリアミド樹脂等の蓋モールド部4により封止し、電池2の底面を底面モールド部14で覆うことにより電池パック31が構成される。
図11は電池パック31に備えられるPTC素子35を示す断面図、図12はリード35c及び接着層35e,35fを除いた場合のPTC素子35を示す平面図である。
PTC素子35は、例えばポリエチレン等の高分子に例えばNi等の金属粒子を分散させてなり、温度に対応して電気抵抗が変化する板状の素子本体35aと、該素子本体35aの四側面を、所定間隔を隔てて包囲する例えばAl2 3 等のセラミックからなる包囲枠35bと、例えばNi製の導電板(リード)35c,35dとを備えている。包囲枠35bの各枠縁面及び素子本体35aの各平面全面は、半田又はNi等の金属を含む接着層35e,接着層35fにより、前記導電板35c,35dと接合されている。
素子本体35aの大きさ及び形状は、要求されるトリップの動作温度等の素子特性を発揮することができ、かつ放電することができるものであればよい。また、素子本体35aと包囲枠35bとの間隙は、過電流が生じた場合等に素子本体35aが熱膨張できるように設定する。
本実施の形態の電池コア33においては、蓋部22の開裂弁22a上に絶縁板18が載置されている。
リード17は、矩形状をなす2枚の板部の長辺同士を連結してなり、2つの板部が直角をなす状態で一方の板部が負極端子23に接続されている。保護回路基板9に半田ペーストを塗布してPTC素子35を載置し、リフロー炉を通して導電板35cを保護回路基板9に半田付けした後、導電板35dをリード17の他方の板部とスポット溶接することにより、保護回路基板9と負極端子23とが電気的に接続される。そして、リード17の2つの板部を合わせるようにリード17を折り曲げることにより、裏面が蓋部22と対向する状態で保護回路基板9が蓋部22に配される。
保護回路基板9のプラス側の接続端子(図示せず)はリード12を介して、蓋部22に設けられたNi層とAl層との2層からなるクラッド板11に接続されている。
本実施の形態においては、上述のリフロー半田付けを行うことにより、PTC素子35と電池2との接続工程の簡略化が図られている。
本実施の形態においては、溶接に必要な面積を確保できるように導電板35c,35dの大きさを設定しつつ、要求される素子特性を実現できるように素子本体35aの大きさ及び形状を設定することができる。素子本体35aの形状及び大きさの一例として、3mm×4mmの矩形板状のものが挙げられるが、より動作温度を下げるために、図13に示すように例えば2mm×4mmの矩形板状のものに変更したり、さらに動作温度を下げるために直径3mmの円板状のものに変更したりすることができる。
本実施の形態においては、素子本体35aが、導電板35c,35d及び包囲枠35bにより覆われている。従って、上述のリフロー半田付け工程及び蓋モールド部4の形成工程等において、PTC素子35に外力が作用した場合及び熱が伝わった場合、並びに上述のリード17の折り曲げ工程でPTC素子35に外力が作用した場合に、素子本体35aに影響が及ぶのが抑制されている。よって、素子本体35aを絶縁性の合成樹脂でコーティングする必要がない。また、包囲枠35bの剛性及び強度が高いので、異常時に電池2が膨らんだ場合の蓋部22の撓みに基づく応力は素子本体35aには生じず、又は低減され、PTC素子35の素子特性が変動し難い。さらに、電池パック31が落下した場合にも素子本体35aは保護される。
従って、電池パック31は、PTC素子35が電流制御の良好な信頼性を有し、良好な品質安定性及び安全性を有する。
なお、前記実施の形態1及び2においては、PTC素子5,35の素子本体511,35aとして高分子系のものを用いた場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、セラミック系のものを用いることにしてもよい。
また、包囲枠512,35bがセラミック材からなる場合につき説明しているがこれに限定さるものではなく、強度及び耐熱性が良好であり、絶縁性を有するものであればよく、雲母又は合成樹脂等から構成することにしてもよい。
そして、前記実施の形態1及び2においては、PTC素子5,35を配した電池2の蓋側部分にインサート成形法により蓋モールド部4を形成する場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、電池コア3,33の四側面を合成樹脂製の外装枠で覆うタイプ、電池コア3,33を合成樹脂製の外装ケースに収納するタイプ、電池コア3,33を熱収縮性チューブで被覆するタイプ等の電池パックに適用することができる。
また、前記実施の形態1及び2においては、電池2がリチウムイオン二次電池である場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、ニッケル・水素二次電池、ニッケル・カドミウム二次電池等の他の電池であってもよい。電池の形状も角型平板状のものに限定されず、円筒状等であってもよい。用途も携帯電話機の電源用には限定されない。
そして、前記実施の形態1及び2においては、感熱素子としてPTC素子5,35を用いた場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、本発明はNTC素子に適用することが可能である。
さらに、端子基板として、保護回路を実装した保護回路基板を適用する場合には限定されない。
そして、本発明の感熱素子は電池以外にも適用することが可能であり、種々の電子機器に適用することが可能である。
1、31 電池パック
2 電池
21 ケース
22 蓋部
22a 開裂弁
23 負極端子
3、33 電池コア
4 蓋モールド部
5、35 PTC素子
51 素子部
511、35a 素子本体
512、35b 包囲枠
513、514、35e、35f 接着層
35c、35d 導電板
52、53、7、8、12、17 リード
6 素子ホルダ
6a 凹部
9 保護回路基板
9a 端子
9b 保護回路実装部
10 固定シール
11 クラッド板
14 底面モールド部
15 ラベル
18 絶縁板

Claims (7)

  1. 温度に対応して電気抵抗が変化する板状の素子本体、及び該素子本体の両平面に接合された2枚の導電板を備える感熱素子において、
    前記素子本体の側面を包囲する包囲枠を備え、
    各導電板は、前記素子本体の各平面、及び前記包囲枠の各枠縁面と接合してあることを特徴とする感熱素子。
  2. 前記導電板に、前記包囲枠の外側に延出した延出部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の感熱素子。
  3. 前記包囲枠はセラミック材からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の感熱素子。
  4. 前記素子本体は、高分子に導電体が分散されたPTC組成物を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の感熱素子。
  5. 多面体状の電池と、
    一方の導電板が前記電池と電気的に接続された請求項1乃至4のいずれかに記載の感熱素子と
    を備えることを特徴とする電池パック。
  6. 前記電池の一面に対向して配され、該電池へ電力を入出力するための端子を有する端子基板と、
    前記端子が露出する状態で、前記一面及び端子基板を覆う樹脂製のモールド部とを備え、
    前記感熱素子の他方の導電板は、前記端子基板に電気的に接続してあることを特徴とする請求項5に記載の電池パック。
  7. 前記他方の導電板は、前記端子基板にリフロー半田付けにより接続してあることを特徴とする請求項6に記載の電池パック。
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