JP2008251692A - 感熱素子、該感熱素子を備える電池パック及び電子機器、並びに該感熱素子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】外装強度が良好であって傷がつきにくく、金属粒子の酸化及び腐食が十分に抑制され、初期抵抗特性の低下が抑制されており、信頼性が良好である感熱素子、該感熱素子を備える電池パック及び電子機器、並びに該感熱素子の製造方法を提供する。
【解決手段】PTC素子9は、金属粒子が分散された素子本体と、素子本体の表面,裏面に設けられた各電極と接続されたリード92,93と、一面が開口した直方体状をなし、液晶ポリマー製のケースとを備える。ケースの一側面には切り欠き94aが、該一側面に対向する側面にはスリット94bが設けられている。リード92,93が切り欠き94a,スリット94bから突出した状態で、素子本体がケースに収納されている。この素子本体を収納した状態で、ケースには、PA樹脂が充填され、素子本体、及びリード92,93の端部が樹脂被覆部95により覆われている。
【選択図】図2
【解決手段】PTC素子9は、金属粒子が分散された素子本体と、素子本体の表面,裏面に設けられた各電極と接続されたリード92,93と、一面が開口した直方体状をなし、液晶ポリマー製のケースとを備える。ケースの一側面には切り欠き94aが、該一側面に対向する側面にはスリット94bが設けられている。リード92,93が切り欠き94a,スリット94bから突出した状態で、素子本体がケースに収納されている。この素子本体を収納した状態で、ケースには、PA樹脂が充填され、素子本体、及びリード92,93の端部が樹脂被覆部95により覆われている。
【選択図】図2
Description
本発明は、感熱素子、該感熱素子を備える電池パック及び電子機器、並びに該感熱素子の製造方法に関する。
近年、急速に普及しているビデオカメラ,モバイルコンピュータ,携帯電話機等の携帯電子機器の電源として、充放電可能な直方体状の非水電解質二次電池が主として用いられている。
例えばリチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池は、正極及び負極をセパレータを介して巻回した電極群、並びに非水電解質を、アルミニウム又はアルミニウム合金製のケースに収容してなる。この電池の一側面には、過充電及び過放電を防止するために電池電圧を制御する保護回路を備える保護回路基板が配されており、これらを合成樹脂製のケースに収容した状態の電池パックとして携帯電子機器に装着する。電池パックとしては、インサート成形法を用いて電池の一部と保護回路基板との間に樹脂モールド部を形成するものも知られている。
電池パックには、通常、電池の温度に対応して入出力電力の制御を行うために、感熱素子が備えられている。感熱素子としては、ブレーカ素子、PTC(Positive Temperature Coefficient)素子、NTC(Negative Temperature Coefficient)素子等が知られているが、上述のインサート成形法を用いて成形する電池パックにおいては、PTC素子及びNTC素子を用いることは困難である。即ち、感熱素子が配された電池部分を金型にセットし、樹脂材料を充填してインサート成形を実施した場合、感熱素子が高温に晒されるため、成形後において、感熱素子の初期抵抗値が復帰しないという問題があった。
従来の一般的なPTC素子としては、ポリマーにカーボンブラックを分散して素子本体を構成したものが知られていたが、近年、カーボンブラックの代わりに、金属粒子をポリマーに分散させて素子本体を構成し、初期抵抗値を低く、初期抵抗値への復帰性能を高くした低抵抗型のPTC素子がよく用いられている。
しかしながら、前記PTC素子は熱による影響を受け易く、例えば、インサート成形により該PTC素子を配した電池側面を合成樹脂で覆うときに、その性能を阻害するおそれがある。従って、この低抵抗型のPTC素子については、絶縁性を保持し、使用時の信頼性を向上させる等の目的で、外表面を絶縁性の樹脂でコーティングすることが一般に行なわれている。
図4は、この低抵抗型のPTC素子19を示す斜視図である。
PTC素子19の素子本体19aは、ポリマーに金属粒子を分散させてなる。素子本体19aの表面側、裏面側に設けられた電極にはそれぞれNi製のリード19b,19cが接続されている。
素子本体19a、リード19bの素子本体側の端部、及びリード19cの素子本体側の端部の外表面には、エポキシ樹脂等により被覆部19d,19e,19fが形成されている。
図4は、この低抵抗型のPTC素子19を示す斜視図である。
PTC素子19の素子本体19aは、ポリマーに金属粒子を分散させてなる。素子本体19aの表面側、裏面側に設けられた電極にはそれぞれNi製のリード19b,19cが接続されている。
素子本体19a、リード19bの素子本体側の端部、及びリード19cの素子本体側の端部の外表面には、エポキシ樹脂等により被覆部19d,19e,19fが形成されている。
特許文献1には、PTC素子を、リードをインサート成形した凹部を有する樹脂ケースに収納し、他のリードをインサート成形した蓋部を樹脂ケースに嵌合して、PTC素子両面の電極と、両リードとを押圧接触導通させたチップ型過電流保護素子の発明が開示されている。
特許文献2には、基板と、該基板上に形成された絶縁層と、該絶縁層上に配され、熱により溶断する溶断部を有するヒューズ体とを有し、これらがパッケージング樹脂によってパッケージされており、ヒューズ体の溶断部の周囲全体が、熱伝導性の低い熱伝導抑止体によって覆われている過電流保護素子の発明が開示されている。
特許文献2には、基板と、該基板上に形成された絶縁層と、該絶縁層上に配され、熱により溶断する溶断部を有するヒューズ体とを有し、これらがパッケージング樹脂によってパッケージされており、ヒューズ体の溶断部の周囲全体が、熱伝導性の低い熱伝導抑止体によって覆われている過電流保護素子の発明が開示されている。
特許文献3には、PTC素子に電圧を印加して発熱させ、この発熱によりPTC素子の表面にコーティング材料をコーティングさせる、PTC素子の製造方法の発明が開示されている。
特許文献4には、電池と、PTC素子と、電池蓋の表面と、これらを一体にパッケージングする樹脂モールド部とを有する電池パックの発明が開示されている。
特開平9−232104号公報
特開2002−25419号公報
特開平9−283263号公報
特開2005−346945号公報
特許文献4には、電池と、PTC素子と、電池蓋の表面と、これらを一体にパッケージングする樹脂モールド部とを有する電池パックの発明が開示されている。
上述の特許文献1の発明においては、中空のケースに保護素子を収納しており、特許文献2の保護素子の発明は、PTC素子にも適用することが可能であるが、PTC素子の一部のみが樹脂モールド部によって覆われることになる構成であるので、いずれの発明も、上述の低抵抗型のPTC素子に適用した場合、PTC素子に含まれる金属が空気に触れて酸化し、抵抗値が上昇するおそれがあるという問題があった。
そして、上述したPTC素子19、及び特許文献3のPTC素子においては、コーティング層の厚みが薄いため、素子本体及びリードの保護が不十分であり、扱いにくく、組立時に傷がつき、信頼性が低くなるという問題があった。また、落下した場合に、素子本体とリードとの接続部分に半田剥がれが発生するという問題もあった。
さらに、特許文献4においては、PTC素子が上述の低抵抗型のPTC素子であり、樹脂でモールドすることにより保護がなされている。しかしながら、該PTC素子は耐熱性が悪く、低温で樹脂モールド部の成形を行う必要があるため、この技術を適用することができる電池パックは限定されていた。
さらに、特許文献4においては、PTC素子が上述の低抵抗型のPTC素子であり、樹脂でモールドすることにより保護がなされている。しかしながら、該PTC素子は耐熱性が悪く、低温で樹脂モールド部の成形を行う必要があるため、この技術を適用することができる電池パックは限定されていた。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、一面に開口した合成樹脂製のケースに、リードの端部が他面から突出した状態で、ポリマー中に金属粒子が分散された感熱素子の本体を収納し、該ケースに合成樹脂を充填して構成することにより、外装強度が良好であるので傷がつきにくく、落下時に素子本体が十分に保護され、素子本体とリードとの接続の切断等が防止されるとともに、金属粒子の酸化及び腐食が十分に抑制されているので、抵抗値の上昇が抑制され、信頼性が良好である感熱素子を提供することを目的とする。
また、本発明は、多面体状の電池と、該電池の側面に配された、上述の感熱素子とを備えることにより、外装強度が良好であるので、この感熱素子を側面に配して組み立てるときに取り扱いやすく、傷がつきにくく、金属粒子の酸化及び腐食が十分に抑制され、初期抵抗特性の低下が抑制されているので、過大電流が流れた場合及び温度が上昇した場合に良好に電気回路の電流が制限される電池パックを提供することを目的とする。
そして、本発明は、上述の感熱素子を備えることにより、外装強度が良好であるので、この感熱素子を用いて組み立てるときに取り扱いやすく、傷がつきにくく、金属粒子の酸化及び腐食が十分に抑制され、初期抵抗特性の低下が抑制されているので、過大電流が流れた場合及び温度が上昇した場合に良好に電気回路の電流が制限される電子機器を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、ポリマー中に金属粒子が分散された感熱素子の本体を、該本体に接続したリードの端部が一面から突出する状態で他面に開口したケースに収納する工程と、ケースにポッティング樹脂を注入してポッティング成形する工程とを有することにより、素子本体が十分に保護されているので、耐熱性及び取り扱い性が良好であり、傷がつきにくく、落下した場合に素子本体とリードとの接続の切断等が防止され、抵抗値が上昇せず、信頼性が良好である感熱素子が得られる製造方法を提供することを目的とする。
第1発明に係る感熱素子は、ポリマー中に金属粒子が分散され、温度に対応して抵抗が変化する素子本体、及び該素子本体に接続されたリードを備える感熱素子において、一面に開口し、前記リードの端部が他面から突出した状態で、前記素子本体が収納される、合成樹脂製のケースを備え、前記素子本体が収納された前記ケースに合成樹脂を充填してなることを特徴とする。
本発明においては、感熱素子本体がケースに収納されているので、機械的強度が良好であり、この感熱素子を用いて電池パック、及び電子機器等を組み立てるときに取り扱いやすく、ケース内が合成樹脂で充填されていることと相まって傷がつくのが抑制されており、使用時の信頼性が良好である。また、落下した場合に、合成樹脂で形成された部分に亀裂及び剥がれが発生しにくく、素子本体が十分に保護されるので、素子本体とリードとの接続の切断等が防止されている。
そして、上述したように、ケース内で、素子本体及びリードの端部が合成樹脂により厚く覆われているので、素子本体の外表面のみをコーティングする場合と比較して、素子本体に含まれる金属粒子の酸化及び腐食が十分に抑制されており、抵抗値が上昇せず、初期抵抗特性の低下が抑制され、信頼性が良好である。
そして、上述したように、ケース内で、素子本体及びリードの端部が合成樹脂により厚く覆われているので、素子本体の外表面のみをコーティングする場合と比較して、素子本体に含まれる金属粒子の酸化及び腐食が十分に抑制されており、抵抗値が上昇せず、初期抵抗特性の低下が抑制され、信頼性が良好である。
さらに、素子本体をケースに収納した上で、ポッティング成形し、肉厚の成形体としているため、耐熱性が良好であり、この感熱素子を電池パックの側面に配したときに、この側面部分を高温成形によりモールドすることも可能であり、種々のタイプの電池パックに適用することが可能であり、種々の電子機器にも適用することが可能である。
また、ケース内をポリアミド樹脂等の若干、弾力性がある合成樹脂で充填した場合、素子本体が収縮したときにも割れ等が生じないため、電気的な影響が出ず、信頼性が良好になる。
また、ケース内をポリアミド樹脂等の若干、弾力性がある合成樹脂で充填した場合、素子本体が収縮したときにも割れ等が生じないため、電気的な影響が出ず、信頼性が良好になる。
第2発明に係る電池パックは、多面体状の電池と、該電池の側面に配された、第1発明の感熱素子とを備えることを特徴とする。
本発明においては、感熱素子本体がケースに収納されているので、外装強度が良好であり、この感熱素子を電池の側面に配して電池パックを組み立てるときに取り扱いやすく、ケース内が合成樹脂で充填されていることと相まって傷がつくのが抑制されており、使用時の信頼性が良好である。また、落下した場合に、合成樹脂で形成された部分に亀裂及び剥がれが発生しにくく、素子本体が十分に保護されるので、素子本体とリードとの接続の切断等が防止されている。
上述したように、ケース内で、素子本体及びリードの端部が合成樹脂により厚く覆われているので、素子本体に含まれる金属粒子の酸化及び腐食が十分に抑制されており、電池への取付手段を選ばず、例えば感熱素子を配した電池側面を高温でのインサート成形法により合成樹脂で覆う場合であっても、初期抵抗特性が低下せず、過大電流が流れた場合及び温度が上昇した場合に良好に電気回路の電流が制限されるので、電池パックの安全性が良好に確保される。
上述したように、ケース内で、素子本体及びリードの端部が合成樹脂により厚く覆われているので、素子本体に含まれる金属粒子の酸化及び腐食が十分に抑制されており、電池への取付手段を選ばず、例えば感熱素子を配した電池側面を高温でのインサート成形法により合成樹脂で覆う場合であっても、初期抵抗特性が低下せず、過大電流が流れた場合及び温度が上昇した場合に良好に電気回路の電流が制限されるので、電池パックの安全性が良好に確保される。
さらに、素子本体をケースに収納した上で、ポッティング成形しているので、耐熱性が良好であり、この感熱素子を電池パックの側面に配したときに、この側面部分を高温成形によりモールドすることも可能であり、種々のタイプの電池パックに適用することができる。
第3発明に係る電子機器は、第1発明の感熱素子を備えることを特徴とする。
本発明においては、外装強度が良好であるので、この感熱素子を用いて電子機器を組み立てるときに取り扱いやすく、ケース内が合成樹脂で充填されていることと相まって傷がつくのが抑制されており、使用時の信頼性が良好である。また、落下した場合に、合成樹脂で形成された部分に亀裂及び剥がれが発生しにくく、素子本体が十分に保護されるので、素子本体とリードとの接続の切断等が防止されている。
上述したように、ケース内で、素子本体及びリードの端部が合成樹脂により厚く覆われているので、素子本体に含まれる金属粒子の酸化及び腐食が十分に抑制されており、初期抵抗特性が低下せず、電気回路の電流制限能力の信頼性が良好である。
さらに、素子本体が成形加工されているので、耐熱性が良好であり、種々の電子機器に使用することが可能である。
上述したように、ケース内で、素子本体及びリードの端部が合成樹脂により厚く覆われているので、素子本体に含まれる金属粒子の酸化及び腐食が十分に抑制されており、初期抵抗特性が低下せず、電気回路の電流制限能力の信頼性が良好である。
さらに、素子本体が成形加工されているので、耐熱性が良好であり、種々の電子機器に使用することが可能である。
第4発明に係る感熱素子の製造方法は、ポリマー中に金属粒子が分散された感熱素子の本体を、該本体に接続したリードの端部が一面から突出する状態で、他面に開口した合成樹脂製のケースに収納する工程と、前記ケースにポッティング樹脂を注入してポッティング成形する工程とを有することを特徴とする。
本発明においては、射出成形により得られたケースに感熱素子の素子本体を収納し、このケースにポッティング樹脂を注入してポッティング成形するので、素子本体が十分に保護されており、耐熱性及び取り扱い性が良好であり、傷がつきにくく、落下した場合に素子本体とリードとの接続の切断等が防止されている感熱素子が得られる。また、使用時に素子本体に含まれる金属粒子の酸化及び腐食が十分に抑制されており、抵抗値が上昇せず、信頼性が良好である感熱素子が得られる。
そして、インサート成形により素子本体をモールドするのではなく、溶融した合成樹脂をケースに注入して素子本体をモールドするので、加工時に素子本体が熱による影響を受けにくく、初期抵抗特性が良好であり、不良品の発生が抑制されている。
そして、インサート成形により素子本体をモールドするのではなく、溶融した合成樹脂をケースに注入して素子本体をモールドするので、加工時に素子本体が熱による影響を受けにくく、初期抵抗特性が良好であり、不良品の発生が抑制されている。
第1発明の感熱素子によれば、一面に開口した合成樹脂製のケースに、リードの端部が他面から突出した状態で、金属粒子が分散された感熱素子の本体を収納し、該ケースに合成樹脂を充填して構成されているので、外装強度が良好であり、傷がつきにくく、金属粒子の酸化及び腐食が十分に抑制されているため、抵抗値が上昇せず、信頼性が良好である。
第2発明の電池パックによれば、多面体状の電池と、該電池の側面に配された、第1発明の感熱素子とを備えるので、外装強度が良好であり、この感熱素子を側面に配して組み立てるときに取り扱いやすく、傷がつきにくく、落下時に合成樹脂で形成された部分に亀裂及び剥がれが発生しにくく、素子本体が十分に保護されるので、素子本体とリードとの接続の切断等が抑制されている。そして、金属粒子の酸化及び腐食が十分に抑制され、初期抵抗特性の低下が抑制されているので、過大電流が流れた場合及び温度が上昇した場合に良好に電気回路の電流が制限される。
第3発明の電子機器によれば、第1発明の感熱素子を備えているので、外装強度が良好であり、この感熱素子を用いて組み立てるときに取り扱いやすく、傷がつきにくく、落下時に素子本体が十分に保護されるので、素子本体とリードとの接続の切断等が防止されている。そして、金属粒子の酸化及び腐食が十分に抑制され、初期抵抗特性の低下が抑制されているので、過大電流が流れた場合及び温度が上昇した場合に良好に電気回路の電流が制限される。
第4発明の感熱素子の製造方法によれば、ポリマー中に金属粒子が分散された感熱素子の本体を、該本体に接続したリードの端部が一面から突出する状態で、他面に開口した合成樹脂製のケースに収納する工程と、ケースにポッティング樹脂を注入してポッティング成形する工程とを有しているので、素子本体が十分に保護されており、耐熱性及び取り扱い性が良好であり、傷がつきにくく、落下した場合に素子本体とリードとの接続の切断等が防止されている感熱素子が得られる。そして、使用時に抵抗値が上昇せず、信頼性が良好である感熱素子が得られる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る電池パック1を示す分解斜視図である。
電池パック1の電池2は、直方体状であり、その内部に正極板及び負極板をセパレータを介して巻回した発電要素を含む非水電解質二次電池、具体的にはリチウムイオン二次電池等の二次電池であり、発電要素をアルミニウム又はアルミニウム合金製のケースに収納してなる。電池2の第1側面には、負極端子が設けられており(図示せず)、これと対向する第2側面には、リード取付板2aが設けられている。負極端子が設けられた部分以外の電池2の全体が正極(端子)とされる。
図1は、本発明の実施の形態に係る電池パック1を示す分解斜視図である。
電池パック1の電池2は、直方体状であり、その内部に正極板及び負極板をセパレータを介して巻回した発電要素を含む非水電解質二次電池、具体的にはリチウムイオン二次電池等の二次電池であり、発電要素をアルミニウム又はアルミニウム合金製のケースに収納してなる。電池2の第1側面には、負極端子が設けられており(図示せず)、これと対向する第2側面には、リード取付板2aが設けられている。負極端子が設けられた部分以外の電池2の全体が正極(端子)とされる。
電池2の前記第1側面に隣接する第3側面、並びに第1側面及び第2側面の第3側面側の端部には、両面粘着性を有し、コの字状をなす固定テープ3が貼付されている。固定テープ3には、保護回路部5を支持した状態で、基板ホルダ4が貼着されている。
保護回路部5の基板5aの裏面には、電池2の過充電又は過放電等を防止するための保護回路素子5bが実装されている。基板5aの表面には外部へ電力を取り出し、また逆に充電のために外部から電力を取り込むための正負極の外部出力端子5c,5c,5cが金メッキにより設けられている。
保護回路部5のリード5dは、後述するPTC素子9のリード92と接続されており、PTC素子9の他方のリード93はリード5eに接続され、リード5eは前記負極端子と接続されている。
基板5aの他方に接続されたリード5fは、リード取付板2aを介し電池2の第2側面と接続されている。
基板5aの他方に接続されたリード5fは、リード取付板2aを介し電池2の第2側面と接続されている。
基板ホルダ4は、前記第3側面に配される第1側板部4aと、第1側板部4aに垂直に連設され、第1側面に配される第2側板部4bとを備える。
第1側板部4aには、該第1側板部4aから枠状に突出し、前記保護回路素子5bを嵌め込む回路素子嵌合部4cが設けられている。そして、第2側板部4bには、前記負極端子を突出させるための突出穴4dが設けられている。
第1側板部4aには、該第1側板部4aから枠状に突出し、前記保護回路素子5bを嵌め込む回路素子嵌合部4cが設けられている。そして、第2側板部4bには、前記負極端子を突出させるための突出穴4dが設けられている。
合成樹脂製の第1外装枠6は、前記保護回路部5の基板5aを覆う基板被覆部6aと、前記第2側面の略半分を覆う被覆部6bと、基板ホルダ4の第2側板部4bの略半分を覆う被覆部6cとを備える。基板被覆部6aには、外部出力端子5c,5c,5cを露出させるための窓部6d,6d,6dが設けられている。被覆部6bの端部には、突部6eが設けられており、被覆部6cの端部には、凹部6fが設けられている。
第2外装枠7は、電池2の第4の側面を覆う被覆部7aと、第2側面の略半分を覆う被覆部7bと、第2側板部4bの略半分を覆う被覆部7cとを備える。被覆部7bの端部には、凹部7dが設けられており、被覆部7cの端部には、突部7eが設けられている。
以上のように構成された第1側板部4aの回路素子嵌合部4cに保護回路部5の保護回路素子5bを嵌め込み、第1側板部4aを電池2の第3側面に固定テープ3により貼着させる。そして、リード5eの先端部を負極端子にスポット溶接させ、リード5fの先端部をリード取付板2aにスポット溶接させる。これにより、基板ホルダ4に保持された状態で、保護回路部5が第3側面に配される。
さらに、逆L字状の他方の固定テープ3を電池2の第2側面、及び第4側面に貼付し、電池2の第3側面側に第1外装枠6を、第4側面側に第2外装枠7を嵌め合わせ、前記凸部6eと凹部7dとを係合させ、凹部6fと凸部7eとを係合させる。
そして、窓部6d,6d,6dを露出させた状態で、電池2の両平面、第1外装枠6、及び第2外装枠7にラベル8を巻き付けることにより、電池パック1が得られる。
さらに、逆L字状の他方の固定テープ3を電池2の第2側面、及び第4側面に貼付し、電池2の第3側面側に第1外装枠6を、第4側面側に第2外装枠7を嵌め合わせ、前記凸部6eと凹部7dとを係合させ、凹部6fと凸部7eとを係合させる。
そして、窓部6d,6d,6dを露出させた状態で、電池2の両平面、第1外装枠6、及び第2外装枠7にラベル8を巻き付けることにより、電池パック1が得られる。
以下に、本発明に係るPTC素子9について詳述する。
図2はPTC素子9を示す斜視図、図3はPTC素子9を示す分解斜視図である。
PTC素子9は、ポリマーの抵抗値を調整することができる、例えばNi等の金属粒子が分散されており、温度に対応して抵抗が変化する素子本体91と、素子本体91の表面に設けられた電極と接続されたリード92と、素子本体91の裏面に設けられた他方の電極と接続されたリード93と、一面が開口した直方体状をなし、液晶ポリマー等の合成樹脂からなるケース94とを備える。この合成樹脂としては、ポリカーボネート樹脂(PC樹脂)等も用いられ得る。
図2はPTC素子9を示す斜視図、図3はPTC素子9を示す分解斜視図である。
PTC素子9は、ポリマーの抵抗値を調整することができる、例えばNi等の金属粒子が分散されており、温度に対応して抵抗が変化する素子本体91と、素子本体91の表面に設けられた電極と接続されたリード92と、素子本体91の裏面に設けられた他方の電極と接続されたリード93と、一面が開口した直方体状をなし、液晶ポリマー等の合成樹脂からなるケース94とを備える。この合成樹脂としては、ポリカーボネート樹脂(PC樹脂)等も用いられ得る。
ケース94の一側面の上部には該一側面の長手方向に延びる略矩形状の切り欠き94aが設けられており、該一側面に対向する側面の下部には該側面の長手方向に延びる略矩形状のスリット94bが設けられている。切り欠き94aの深さは前記リード92の厚みより大きくしてある。
素子本体91は、リード93を前記スリット94bに挿通させ、リード92を切り欠き94aに嵌め込んだ状態で、ケース94に収納されている。このとき、リード92の表面はケース94の上端面より下側に位置する。
素子本体91は、リード93を前記スリット94bに挿通させ、リード92を切り欠き94aに嵌め込んだ状態で、ケース94に収納されている。このとき、リード92の表面はケース94の上端面より下側に位置する。
素子本体91を収納した状態で、ケース94には、ポリアミド樹脂(PA樹脂)等のポッティング樹脂としての合成樹脂が充填されており、素子本体91、及びリード92、リード93それぞれの素子本体側の端部が樹脂被覆部95により覆われている。図3において、ケース94に充填されて生じる樹脂被覆部95を模式的に示している。この合成樹脂として、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合)樹脂、PVC(ポリ塩化ビニル)樹脂、PC樹脂、PP(ポリプロピレン)樹脂、PE(ポリエチレン)樹脂、ウレタン系樹脂等を用いることもできる。
以下に、このPTC素子9の製造方法の一例について説明する。
まず、液晶ポリマーを用いた高速射出成形により、ケース94を成形する。
次に、リード93をスリット94bに挿通させ、リード92を切り欠き94aに嵌め込んだ状態で、素子本体91をケース94に収納する。
そして、ポッティング成形を行う。ポッティング樹脂としてPA樹脂を用いる場合、このPA樹脂を略200℃に加温し、アプリケーター、シングルガン等の成形樹脂塗布装置により、PA樹脂をケース94に注入する。ポッティング樹脂の粘度、溶融温度、塗布量、圧力等はPTC素子9の大きさにより異なる。
冷却後、素子本体91の内部抵抗等の確認を行い、PTC素子9が得られる。
まず、液晶ポリマーを用いた高速射出成形により、ケース94を成形する。
次に、リード93をスリット94bに挿通させ、リード92を切り欠き94aに嵌め込んだ状態で、素子本体91をケース94に収納する。
そして、ポッティング成形を行う。ポッティング樹脂としてPA樹脂を用いる場合、このPA樹脂を略200℃に加温し、アプリケーター、シングルガン等の成形樹脂塗布装置により、PA樹脂をケース94に注入する。ポッティング樹脂の粘度、溶融温度、塗布量、圧力等はPTC素子9の大きさにより異なる。
冷却後、素子本体91の内部抵抗等の確認を行い、PTC素子9が得られる。
本実施の形態においては、使用するPTC素子9が、インサート成形法により素子本体91を金型に入れて成形加工するのではなく、ポッティング成形法により、溶融した合成樹脂をケース94に注入し、素子本体91を該合成樹脂で覆うので、加工時に素子本体91が熱による影響を受けにくく、初期抵抗特性が低下せず、不良品の発生が抑制されている。
そして、PTC素子9の素子本体91がケースに収納されているので、外装強度が良好であり、このPTC素子9を用いて電池パック1を組み立てるときに取り扱いやすく、ケース94内がPA樹脂で充填され、素子本体91、リード92及びリード93の端部がPA樹脂で覆われていることと相まって傷がつくのが抑制されており、使用時の信頼性が良好である。また、落下した場合に、樹脂被覆部95の亀裂及び剥がれが抑制されているので、素子本体91とリード92及びリード93との接続が切れたり、素子本体91の金属粒子が酸化して抵抗値が上昇するのが抑制されている。
そして、PTC素子9の素子本体91がケースに収納されているので、外装強度が良好であり、このPTC素子9を用いて電池パック1を組み立てるときに取り扱いやすく、ケース94内がPA樹脂で充填され、素子本体91、リード92及びリード93の端部がPA樹脂で覆われていることと相まって傷がつくのが抑制されており、使用時の信頼性が良好である。また、落下した場合に、樹脂被覆部95の亀裂及び剥がれが抑制されているので、素子本体91とリード92及びリード93との接続が切れたり、素子本体91の金属粒子が酸化して抵抗値が上昇するのが抑制されている。
そして、上述したように、ケース94内で、素子本体91、リード92及びリード93の端部がPA樹脂で厚く覆われているので、素子本体の外表面のみをコーティングする場合と比較して、素子本体91に含まれる金属粒子の酸化及び腐食が十分に抑制されており、抵抗値の上昇が抑制され、初期抵抗特性の低下が抑制されており、信頼性が良好である。
また、ケース94内をPA樹脂等のように若干、弾力性がある合成樹脂で充填した場合、素子本体91が収縮したときにも割れ等が生じないため、電気的な影響が出ず、信頼性が良好である。
また、ケース94内をPA樹脂等のように若干、弾力性がある合成樹脂で充填した場合、素子本体91が収縮したときにも割れ等が生じないため、電気的な影響が出ず、信頼性が良好である。
さらに、素子本体91が合成樹脂により成形加工されているので、耐熱性が良好であり、このPTC素子9を電池2の側面に配したときに、この側面部分を高温成形によりモールドすることも可能であり、種々のタイプの電池パックに適用することが可能である。
以下に、本発明の実施例につき具体的に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
まず、液晶ポリマー(ポリプラスチック(株)製、商品名「ベクトラE130G」)を用いた高速射出成形により、ケース94を成形した。ケース94のスリット94bが設けられている側の長さは略3mm、これに直交する方向の長さは略4.5mm、高さは略1mmである。そして、ケース94の底板部の厚みは0.15mm、側板部の厚みは0.25mmである。
まず、液晶ポリマー(ポリプラスチック(株)製、商品名「ベクトラE130G」)を用いた高速射出成形により、ケース94を成形した。ケース94のスリット94bが設けられている側の長さは略3mm、これに直交する方向の長さは略4.5mm、高さは略1mmである。そして、ケース94の底板部の厚みは0.15mm、側板部の厚みは0.25mmである。
次に、リード93をスリット94bに挿通させ、リード92を切り欠き94aに嵌め込んだ状態で、素子本体91をケース94に収納した。
PA樹脂(東亜合成(株)製、商品名「アロンメルトSA−3401」)を略200℃に加温し、アプリケーター、シングルガン等の成形樹脂塗布装置により、ケース94に注入してポッティング成形を行った。溶融したポッティング樹脂は切り欠き94aよりしみ出す以前に固化し、リード93とケース94とを一体化する。なお、次工程の電池2への装着時において支障がない範囲で、切り欠き94aより樹脂がしみ出しても差し支えない。
冷却後、素子本体91の内部抵抗等の確認を行った。
PA樹脂(東亜合成(株)製、商品名「アロンメルトSA−3401」)を略200℃に加温し、アプリケーター、シングルガン等の成形樹脂塗布装置により、ケース94に注入してポッティング成形を行った。溶融したポッティング樹脂は切り欠き94aよりしみ出す以前に固化し、リード93とケース94とを一体化する。なお、次工程の電池2への装着時において支障がない範囲で、切り欠き94aより樹脂がしみ出しても差し支えない。
冷却後、素子本体91の内部抵抗等の確認を行った。
ポッティングの前後で、PTC素子9の内部抵抗は1mΩ上昇したのみであった。
上述したPTC素子19のように、300〜400℃でのインサート成形加工により、素子本体及びリードの端部の外表面をコーティングする、従来の低抵抗型のPTC素子の場合、成形加工の前後で25〜75mΩ上昇していた。
上述したPTC素子19のように、300〜400℃でのインサート成形加工により、素子本体及びリードの端部の外表面をコーティングする、従来の低抵抗型のPTC素子の場合、成形加工の前後で25〜75mΩ上昇していた。
次に、落下試験を行った。
まず、上述のPTC素子9を10個作製し、上述した保護回路部5に組み込んだ上で基板ホルダ4に嵌めて電池2の側面に配し、10個の電池パック1を作製した。そして、Pタイル(プラスチックタイル)上に、各電池パック1を1.5mの高さから落下させ、素子本体91とリード92,93との接続部分に半田剥がれが発生したか否かを調べた。
実施例の10個の電池パック1のPTC素子9は、全て、ケース94及び樹脂被覆部95に亀裂及び剥がれが発生せず、素子本体91とリード92との接続部分、及び素子本体91とリード93との接続部分のいずれにも半田剥がれが発生しなかったことが確認された。
外表面がコーティングされた従来の低抵抗型PTC素子を、上述した電池パック1と同様に、保護回路部5に組み込んだ上で基板ホルダ4に嵌めて電池パックを作製し、上述の落下試験を行った場合、10個に7個の割合で、コーティングに割れ又は剥がれが発生し、素子本体とリードとの接続部分に半田剥がれが発生していた。
以上より、本発明に係るPTC素子9は、製造時に初期抵抗値が上昇しないこと、並びに機械的強度が良好であり、ケース94及び樹脂被覆部95の亀裂及び剥がれが抑制されているので、素子本体91とリード92及びリード93との接続が切れたり、素子本体91の金属粒子が酸化して抵抗値が上昇するのが抑制されていることが確認された。
まず、上述のPTC素子9を10個作製し、上述した保護回路部5に組み込んだ上で基板ホルダ4に嵌めて電池2の側面に配し、10個の電池パック1を作製した。そして、Pタイル(プラスチックタイル)上に、各電池パック1を1.5mの高さから落下させ、素子本体91とリード92,93との接続部分に半田剥がれが発生したか否かを調べた。
実施例の10個の電池パック1のPTC素子9は、全て、ケース94及び樹脂被覆部95に亀裂及び剥がれが発生せず、素子本体91とリード92との接続部分、及び素子本体91とリード93との接続部分のいずれにも半田剥がれが発生しなかったことが確認された。
外表面がコーティングされた従来の低抵抗型PTC素子を、上述した電池パック1と同様に、保護回路部5に組み込んだ上で基板ホルダ4に嵌めて電池パックを作製し、上述の落下試験を行った場合、10個に7個の割合で、コーティングに割れ又は剥がれが発生し、素子本体とリードとの接続部分に半田剥がれが発生していた。
以上より、本発明に係るPTC素子9は、製造時に初期抵抗値が上昇しないこと、並びに機械的強度が良好であり、ケース94及び樹脂被覆部95の亀裂及び剥がれが抑制されているので、素子本体91とリード92及びリード93との接続が切れたり、素子本体91の金属粒子が酸化して抵抗値が上昇するのが抑制されていることが確認された。
なお、前記実施の形態においては、PTC素子9を保護回路部5に組み込んだ上で基板ホルダ4に嵌め、さらに外装枠6で保護して、電池パック1を構成する場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、PTC素子9を配した電池2を合成樹脂製のハードケースに収納する場合、PTC素子9を配した電池2を熱収縮性チューブで被覆する場合、及びPTC素子9を配した電池2の側面部分に高温でのインサート成形法により樹脂モールド部を形成する場合等であってもよい。
そして、前記実施の形態においては、電池パック1の電池2がリチウムイオン二次電池である場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、ニッケル・水素二次電池、ニッケル・カドミウム二次電池等の他の電池であってもよい。
また、前記実施の形態では、感熱素子としてPTC素子9を用いた場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、本発明はNTC素子にも適用することが可能である。
そして、本発明の感熱素子は電池以外にも適用することが可能であり、種々の電子機器に適用することが可能である。
また、前記実施の形態では、感熱素子としてPTC素子9を用いた場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、本発明はNTC素子にも適用することが可能である。
そして、本発明の感熱素子は電池以外にも適用することが可能であり、種々の電子機器に適用することが可能である。
1 電池パック
2 電池
2a リード取付板
3 固定テープ
4 基板ホルダ
5 保護回路部
5a 基板
5b 保護回路素子
5c 外部出力端子
5d、5e、5f、92、93 リード
6 第1外装枠
7 第2外装枠
8 ラベル
9 PTC素子
91 素子本体
94 ケース
94a 切り欠き
94b スリット
95 樹脂被覆部
2 電池
2a リード取付板
3 固定テープ
4 基板ホルダ
5 保護回路部
5a 基板
5b 保護回路素子
5c 外部出力端子
5d、5e、5f、92、93 リード
6 第1外装枠
7 第2外装枠
8 ラベル
9 PTC素子
91 素子本体
94 ケース
94a 切り欠き
94b スリット
95 樹脂被覆部
Claims (4)
- ポリマー中に金属粒子が分散され、温度に対応して抵抗が変化する素子本体、及び該素子本体に接続されたリードを備える感熱素子において、
一面に開口し、前記リードの端部が他面から突出した状態で、前記素子本体が収納される、合成樹脂製のケースを備え、
前記素子本体が収納された前記ケースに合成樹脂を充填してなることを特徴とする感熱素子。 - 多面体状の電池と、
該電池の側面に配された、請求項1に記載の感熱素子と
を備えることを特徴とする電池パック。 - 請求項1に記載の感熱素子を備えることを特徴とする電子機器。
- ポリマー中に金属粒子が分散された感熱素子の本体を、該本体に接続したリードの端部が一面から突出する状態で、他面に開口した合成樹脂製のケースに収納する工程と、
前記ケースにポッティング樹脂を注入してポッティング成形する工程と
を有することを特徴とする感熱素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007088890A JP2008251692A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | 感熱素子、該感熱素子を備える電池パック及び電子機器、並びに該感熱素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008251692A true JP2008251692A (ja) | 2008-10-16 |
Family
ID=39976324
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008251692A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010108754A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Sanyo Electric Co Ltd | パック電池 |
JP2010238983A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Nichicon Corp | 正特性サーミスタ装置およびその製造方法 |
JP2011210716A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Samsung Sdi Co Ltd | 二次電池パック及び二次電池パック用保護回路モジュール |
EP2426759A1 (en) * | 2010-09-01 | 2012-03-07 | FDK Twicell Co., Ltd. | Battery |
CN109935774A (zh) * | 2017-12-15 | 2019-06-25 | 无锡市华焯光电科技有限公司 | 锂电池短路保护结构、具有该保护结构的锂电池及其制备方法 |
CN112802647A (zh) * | 2021-01-13 | 2021-05-14 | 江苏新林芝电子科技股份有限公司 | 一种耐还原性气氛强的正温度系数陶瓷热敏电阻元件及其制备方法 |
-
2007
- 2007-03-29 JP JP2007088890A patent/JP2008251692A/ja active Pending
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