JP5394209B2 - 合成樹脂製キャップ - Google Patents

合成樹脂製キャップ Download PDF

Info

Publication number
JP5394209B2
JP5394209B2 JP2009267810A JP2009267810A JP5394209B2 JP 5394209 B2 JP5394209 B2 JP 5394209B2 JP 2009267810 A JP2009267810 A JP 2009267810A JP 2009267810 A JP2009267810 A JP 2009267810A JP 5394209 B2 JP5394209 B2 JP 5394209B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottle
inner plug
synthetic resin
spout
mouth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009267810A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011111177A (ja
Inventor
宗久 服部
正彰 池澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOKKAICAN CO.,LTD.
Original Assignee
HOKKAICAN CO.,LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HOKKAICAN CO.,LTD. filed Critical HOKKAICAN CO.,LTD.
Priority to JP2009267810A priority Critical patent/JP5394209B2/ja
Publication of JP2011111177A publication Critical patent/JP2011111177A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5394209B2 publication Critical patent/JP5394209B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、合成樹脂製ボトルに取り付けて用いる合成樹脂製キャップに関する。
従来、液状内容物を収容する合成樹脂製ボトルとして、ポリエチレンテレフタレート(以下PET)製のボトルが挙げられるが、この種のボトルの口部を閉塞するために、ポリエチレン(以下PE)等の合成樹脂により形成されたキャップが装着されているものが知られている(特許文献1参照)。この種のキャップは、ボトルの口部を閉塞すると共に一部を破断開口することによって液状内容物が注出可能となる注出口を備える注出口体と、この注出口を開閉する蓋部とにより構成され、注出口体がボトルの口部に打栓により圧入されることによってボトルの口部に強固に嵌着されている。
また、この種の注出口体においては、分別廃棄が容易に行えるように、注出口体の周壁を破断するための取外し用スコアを設けて、この取外し用スコアを破断してボトルから容易に取り外すことができるようになっている。
特開平8−58824号公報
しかし、この種の合成樹脂製キャップは、ボトルの口部に嵌着させる注出口体の周壁に取外し用スコアが設けられていることによって、ボトルの口部への打栓圧入時に該スコアが不用意に破断され、注出口体が装着不良となる不都合がある。また、この種の注出口体の周壁には、取外し用スコアの破断開始位置の近傍に把持片が設けられており、該把持片を把持して引っ張ることにより取外し用スコアが破断されるようになっているが、使用者が開封時に誤って取外し用スコアを破断する場合もあり、注出口体の強固な嵌着状態が維持できなくなる不都合がある。
以上の点に鑑み、本発明は、高い密封性を維持することができるだけでなく、ボトルからの不用意な外れを防止したうえでボトルとの分別廃棄を容易に行うことができる合成樹脂製キャップを提供することを課題とする。
かかる課題を解決するために、本発明は、液状内容物を収容する合成樹脂製ボトルに形成された円筒状の口部に設けられる合成樹脂製キャップであって、前記ボトルの口部に嵌着される中栓と、該中栓を介してボトルの口部に着脱自在に取り付けられる注出口体とを備え、前記中栓は、ボトルの口部上縁部に嵌合する円筒状の嵌合部と、該嵌合部の径方向一方側から内方に張出してボトルの口部の一部を覆う板状の張出し部と、該張出し部の端縁を内周縁の一部として該張出し部の面積より大きく開口され、ボトルの内部に連通する開口部と、少なくとも該開口部の上部外周に剥離可能に貼着されて該開口部を封止するフィルムとを備え、前記注出口体は、前記中栓の開口部を介して注出するボトル内部の液状内容物をボトル外部に案内する注出口を備えることを特徴とする。
上記構成により、本発明の合成樹脂製キャップにおいては、前記注出口体をボトルから取り外し、前記フィルムを剥離除去した後に再びボトルに注出口体を取り付けてボトル内部の液状内容物を注出可能とする。
また、前記注出口体をボトルから取り外し、前記フィルムが除去されて開放状態の前記開口部から棒状の物体(スプーンの柄等)を挿入して該物体の端部を前記張出し部の下面側に掛止させ、該張出し部の対向側の嵌合部の上縁を支点として棒状の物体を揺動させて張出し部を押し上げて、ボトルの口部への嵌合部の嵌合を解除させることにより、前記中栓がボトルから取り外し自在とされている。
これによれば、中栓をボトルから極めて容易に取り外すことができるので、分別廃棄が容易であるだけでなく、従来のように中栓の外周面に破断可能な弱め線を設けておく必要がないので、弱め線の不用意な破断による中栓の外れが防止でき、使用中には中栓の嵌着状態を確実に維持することができる。
更に、前記中栓を前記注出口体により覆い隠すことができ、悪戯等によりフィルムが剥離されて開封されることを確実に防止することができる。
また、本発明において、前記合成樹脂製ボトルは、前記口部の上縁から所定距離を存した下方位置の外周に環状に突出するサポートリングが形成されており、前記中栓は前記サポートリングより上方位置に嵌着されることを特徴とする。
これによれば、ボトル内部に液状内容物を充填した後に、ボトルの口部に中栓を打栓して嵌着する際、サポートリングを保持して打栓を行うことができる。一般に、この種の合成樹脂製ボトルは薄肉化されて座屈強度が比較的弱い場合があるが、この場合にも、サポートリングで打栓時の衝撃を受けることができる。従って、ボトルに損傷を与えることなく嵌着強度の高い中栓を採用することができ、中栓の不用意な外れを確実に防止することができる。更に、中栓はサポートリングの上方に嵌着されるので、既存の打栓機を用いてボトル口部に中栓を取り付けることができるので、専用の設備が不要となってコスト増加を防止することができる。
また、本発明において、前記中栓の嵌合部は、その内方に突出する第1突起を備え、前記ボトルの口部は、該中栓の第1突起に嵌合すべく外方に突出する第2突起を備え、前記中栓の第1突起は、少なくとも前記張出し部に対応する範囲の突出量が他部より小とされていることを特徴とする。
これによれば、張出し部側における嵌合部の嵌合強度を他側より弱くすることができる。従って、ボトルから中栓を取り外す際に、前述したように、開口部からの棒状の物体(スプーンの柄等)を挿入して該物体の端部を前記張出し部の下面側に掛止させ、該張出し部の対向側の嵌合部の上縁を支点として棒状の物体を揺動させて張出し部を押し上げて、ボトルの口部への嵌合部の嵌合を解除させるとき、張出し部側の第1突起が第2突起から容易に外れ、中栓を円滑に取り外すことができる。一方、張出し部側以外の第1突起は第2突起に強固に嵌合して、使用中のボトルの口部から中栓が不用意に外れることが防止できる。
また、本発明においては、前記中栓は射出成形により形成され、射出成形時のゲート痕が前記張出し部に形成されることが好ましい。ゲート痕は射出成形品の表面に僅かな凹凸として残り、他の部材との接触面にゲート痕が形成されていると、密着度が阻害されて密封性を損なうおそれがある。本発明においては、前記張出し部にゲート痕が形成されるようにしたことにより、前記注出口体との接触面を平滑とすることができ、高い密封性を得ることができる。
また、本発明において、前記注出口体は、前記注出口が前記中栓の開口部の位置に対応して偏心した位置に形成されていると共に、前記中栓の外周壁に螺着することにより前記ボトルに取り付けられ、該注出口体の中栓への螺着完了時に中栓の開口部の直上に注出口が位置することを特徴とする。
注出口体が中栓の外周壁に螺着して取り付けられることにより、注出口体の取り付け及び取り外しが極めて容易に行える。ここで、注出口体の注出口を偏心して設けているので、ボトルを傾けてボトル内の液状内容物を確実に注出方向へ案内することが可能となるが、注出口が偏心した位置に設けられていると、注出口の下方に前記張出し部が位置した場合には、張出し部が邪魔板となって、円滑な注出が阻害される。
そこで、本発明においては、中栓と注出口体とを螺着させるねじ山の関係を利用して、注出口体の中栓への螺着完了時に中栓の開口部の直上に注出口が位置するようになっている。これによれば、注出口体をボトルの口部に取り付けるときに、中栓への螺着を完了させるだけで注出口体の注出口が中栓の開口部の直上に位置するので、中栓に前記張出し部が形成されていても円滑な注出を行うことができる。
また、本発明においては、前記中栓の上端周縁に沿って環状に形成されて起立する起立壁を設け、前記注出口体における前記起立壁に対向する内面側に、前記中栓を介して該注出口体を前記ボトルの口部に取り付けたとき、前記起立壁の全周一側面に液密に密着する筒状の垂下壁を設けたことを特徴とする。
これによれば、ボトルの口部に嵌着された中栓を介して注出口体を取り付けたとき、中栓の起立壁と注出口体の垂下壁とが液密に密着するので、中栓と注出口体と接触部分からの液漏れを確実に防止して密封性を向上させることができる。
また、本発明において、前記張出し部は、その一部に上下方向に貫通する貫通部が形成されていてもよい。こうすることにより、ボトル内部の液状内容物が張出し部の上面側に流れ込んでも、貫通部からボトル内部に落下させることができ、液状内容物の張出し部への付着残留を抑制することができる。
また、本発明において、前記張出し部は、前記開口部に向かって次第に下降するように傾斜して設けられていてもよい。これによれば、張出し部の下面側に掛止させた棒状の物体(スプーンの柄等)の端部によって張出し部を押し上げて中栓をボトルの口部から取り除くとき、この押し上げ力に対する張出し部の歪みを前記傾斜により抑制することができる。従って、分別廃棄の際に比較的小さな力で中栓をボトルの口部から取り外すことができ、更に、張出し部を比較的薄肉として材料コストを削減することもできる。しかも、張出し部が傾斜していることによって、張出し部に付着した液状内容物を傾斜に沿って流下させて開口部からボトル内部に落下させることができるので、液状内容物の張出し部への付着残留を抑制することができる。
また、本発明において、前記注出口体は、その下面から垂下して前記フィルムに圧接することにより該フィルムの貼着位置を押える押え片を備えてもよい。これによれば、例えば、未開封の状態でボトルを落下させた場合に、液状内容物によりフィルムに衝撃が付与されても、押え片による押しつけによりフィルムの貼着状態を強固に維持することができ、衝撃等によるフィルムの不用意な剥離を確実に防止することができる。
本発明の一実施形態の合成樹脂製キャップを示す断面図。 封止状態の中栓の平面図。 開封状態の中栓の平面図。 中栓の取り外し作業を示す説明図。 本発明の他の実施形態の合成樹脂製キャップを示す断面図。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、合成樹脂製キャップ1は、合成樹脂製ボトル2の口部2aに嵌着固定される中栓3と、この中栓3に着脱自在に螺着される注出口体4とにより構成されている。
中栓3は、ボトル2の口部2aの上縁から所定距離を存した下方位置の外周に環状に突出するサポートリング2bよりも上方位置に嵌着され、ボトル2の口部2aの上縁部に嵌合する嵌合部5を備えている。嵌合部5は、ボトル2の口部2aの内周面に密着する円筒状の内筒部5aと、口部2aの外周面を覆う円筒状の外筒部5bと、口部2aの上縁を跨いで内筒部5aの頂部と外筒部5bの頂部とを一体に連結する連結部5cとを備えている。
外筒部5bの内面側には、内方に環状に突出する第1突起6が形成されている。第1突起6は、ボトル2の口部2aに外方に突出して形成された第2突起7に嵌合することにより、ボトル2の口部2aへの中栓3の嵌着状態を強固に維持する。
中栓3の連結部5cには環状に形成されて起立する起立壁8が形成されている。更に、図1及び図2に示すように、起立壁8の内側の上板部9には、中栓3の上側を覆って封止するフィルム10が剥離自在に貼着されている。なお、図2において符号10aにより示すものは、フィルム10の一部に設けられてフィルム10の剥離作業時に把持するタブである。
中栓3の内筒部5aの上端側には、図1及び図3に示すように、内筒部5aの径方向一方側から内方に張出す板状の張出し部11が形成されている。張出し部11は、ボトル2の口部2aの一部を覆っており、張出し部11に覆われていない部分には、ボトル2の内部に連通する開口部12が形成されている。開口部12は、張出し部11の端縁を内周縁の一部として張出し部11の面積より大きく開口され、その上側に設けられた前記フィルム10により封止されている。
このように形成された中栓3は、図示しない打栓機によりボトル2の口部2aに嵌着される。このとき、中栓3はボトル2のサポートリング2bより上方位置に設けられる形状であるので、打栓機においてはサポートリング2bを支持して中栓3を打栓することができる。従って、ボトル2が薄肉軽量化されて座屈強度が比較的弱いものであっても、ボトル2を損傷させることなく中栓3を取り付けることができ、また、専用の打栓機によらずとも、既存の打栓機を用いてボトル2に中栓3を取り付けることができるので、製造コストの増加を防止することができる。
注出口体4は、図1に示すように、中栓3に螺着することにより中栓3を介してボトル2の口部2aを覆う基体部13と、基体部13の一部にヒンジ14を介して揺動自在に連設された蓋部15とにより構成されている。基体部13は、ボトル2の内部の図示しない液状内容物を外部に案内する注出口16が形成された天板部17と、天板部17の外周縁全周に連設されて下方に延びる筒状のスカート部18とを備えている。
蓋部15は、注出口16に対応する位置に注出口16を閉塞する閉塞部19を備えている。また、蓋部15のヒンジ14と反対側には指掛け部20が形成されており、その内周面に形成された突部21が基体部13の天板部17の外周縁部に形成された係止部22に係止されて閉蓋される。
注出口16はヒンジ14の反対側に偏心して設けられている。これにより、蓋部15を開けた状態で、ヒンジ14の反対側にボトル2を傾けて液状内容物を注出する際に、液状内容物を確実に注出方向へ案内することが可能となっている。
スカート部18の内側面には、中栓3の外筒部5bの外側面に形成された第1ねじ山23に螺合する第2ねじ山24が形成されており、注出口体4を回転させるだけで、注出口体4の取り付けと取り外しが行える。
ここで、中栓3は内筒部5aの径方向一方側に板状の前記張出し部11が設けられている。そして、注出口体4は偏心した位置に注出口16が形成されている。このため、注出口16の下方に張出し部11が位置した場合には、張出し部11が邪魔板となって、円滑な注出が阻害されるおそれがある。そこで、本実施形態においては、中栓3と注出口体4とを螺着させる両ねじ山23,24が、螺着完了時に中栓3の開口部12の直上に注出口16が位置するように設定されている。これによれば、注出口体4を回転させて中栓3への螺着を完了させるだけで注出口16が中栓3の開口部12の直上に位置させることができる。
更に、注出口体4の天板部17の下面には、中栓3の起立壁8の全周一側面に液密に密着する筒状の垂下壁25が形成されている。中栓3の起立壁8と注出口体4の垂下壁25とが密着することにより、液状内容物の漏れを確実に防止することができ、密封性を向上させることができる。
また、上記構成の合成樹脂製キャップ1は、未開封状態から新規開封する場合には、先ず、注出口体4の中栓3への螺着を解除して取り外す。次いで、中栓3に貼着されているフィルム10を引き剥がし、中栓3の開口部12を開放させる。その後、注出口体4を中栓3に螺着する。そして、ボトル2の内部の液状内容物を注出するときには、注出口体4の蓋部15を基体部13から外してヒンジ14を介して揺動させ、注出口16を開放してボトル2を傾ける。
なお、中栓3は射出成形により形成されるため、射出成形時のゲート痕がその表面に僅かな凹凸として残るが、中栓3に張出し部11を備えるとにより、図1及び図3に示すように、ゲート痕Gを張出し部11に形成することができる。このため、注出口体4と中栓3との接触面を平滑とすることができ、高い密封性を得ることができる。
また、ボトル2の内部が空になった使用後には、次のようにして分別廃棄を行うことができる。即ち、先ず、注出口体4の中栓3への螺着を解除して取り外す。次いで、図4(a)に示すように、開口部12からスプーンの柄等の棒状の物体Wを挿入して該物体Wの端部を張出し部11の下面側に掛止させる。そして、図4(b)に示すように、張出し部11の対向側の嵌合部5の上縁(起立壁8)を支点として物体Wを揺動させて張出し部11を押し上げる。こうすることで、第1突起6が第2突起7から外れ、中栓3がボトル2の口部2aから離脱する。
このように、注出口体4を中栓3に螺着する構成としたことにより、注出口体4の取り外しが容易であるだけでなく、比較的強固に嵌着されている中栓3も、棒状の物体Wを用いれば極めて容易に取り外すことができ、分別廃棄を容易に行うことができる。ここで、図1に一部を示すように、張出し部11に対応する範囲の前記第1突起6の突出量を、張出し部11に対応する範囲以外の第1突起6の突出量より小としておくことにより、張出し部11側の第1突起6が外れやすくなり、中栓3の嵌着状態を強固に維持しながら、張出し部11の押し上げ力を比較的小さくして中栓3の取り外しを容易に行うことができる。
また、前記張出し部11においては、図示しないが、その一部に上下方向に貫通する貫通部が形成されていてもよい。これによれば、張出し部11の上面側に流れ込んだ液状内容物が、貫通部からボトル2の内部に落下し易くなり、張出し部への液状内容物の付着残留を抑制することができる。
また、前記張出し部11においては、図示しないが、開口部12に向かって次第に下降するように傾斜させた状態に設けてもよい。こうすることで、中栓3をボトル2の口部2aから取り除くとき、張出し部11を棒状の物体Wで押し上げる際の張出し部11の歪みを抑制することができ、比較的小さな力で中栓3を取り外すことができ、更に、張出し部11を比較的薄肉として材料コストを削減することができる。しかも、張出し部11が傾斜していることにより、張出し部11に付着した液状内容物が傾斜に沿って流下し易くなり、液状内容物の張出し部への付着残留を抑制することができる。
また、本発明においては、他の実施形態として、図5に示すように、垂下壁25の内側に、注出口体4の天板部17の下面から垂下する押え片26を設けることが好ましい。押え片26は、その下縁がフィルム10の上面に当接してフィルム10を上板部9に押しつける。このとき、押え片26は、環状に或いは所定間隔を存して複数設けてもよく、その下縁がフィルム10の上板部9への貼着部分に対応して当接するように設けられる。これによれば、例えば、未開封の状態でボトル2を落下させた場合に、その衝撃に伴いボトル2内部の液状内容物がフィルム10をその内側から激しく押圧しても、押え片26による押しつけによりフィルム10の貼着状態を強固に維持することができ、衝撃等によるフィルム10の不用意な剥離を確実に防止することができる。
1…合成樹脂製キャップ、2…合成樹脂製ボトル、2a…口部、2b…サポートリング、3…中栓、4…注出口体、5…嵌合部、6…第1突起、7…第2突起、8…起立壁、10…フィルム、11…張出し部、12…開口部、16…注出口、25…垂下壁、26…押え片、G…ゲート痕。

Claims (9)

  1. 液状内容物を収容する合成樹脂製ボトルに形成された円筒状の口部に設けられる合成樹脂製キャップであって、
    前記ボトルの口部に嵌着される中栓と、該中栓を介してボトルの口部に着脱自在に取り付けられる注出口体とを備え、
    前記中栓は、ボトルの口部上縁部に嵌合する円筒状の嵌合部と、該嵌合部の径方向一方側から内方に張出してボトルの口部の一部を覆う板状の張出し部と、該張出し部の端縁を内周縁の一部として該張出し部の面積より大きく開口され、ボトルの内部に連通する開口部と、少なくとも該開口部の上部外周に剥離可能に貼着されて該開口部を封止するフィルムとを備え、
    前記注出口体は、前記中栓の開口部を介して注出するボトル内部の液状内容物をボトル外部に案内する注出口を備えることを特徴とする合成樹脂製キャップ。
  2. 前記合成樹脂製ボトルは、前記口部の上縁から所定距離を存した下方位置の外周に環状に突出するサポートリングが形成されており、
    前記中栓は前記サポートリングより上方位置に嵌着されることを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製キャップ。
  3. 前記中栓の嵌合部は、その内方に突出する第1突起を備え、
    前記ボトルの口部は、該中栓の第1突起に嵌合すべく外方に突出する第2突起を備え、
    前記中栓の第1突起は、少なくとも前記張出し部に対応する範囲の突出量が他部より小とされていることを特徴とする請求項1又は2記載の合成樹脂製キャップ。
  4. 前記中栓は射出成形により形成され、射出成形時のゲート痕が前記張出し部に形成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の合成樹脂製キャップ。
  5. 前記注出口体は、前記注出口が前記中栓の開口部の位置に対応して偏心した位置に形成されていると共に、前記中栓の外周壁に螺着することにより前記ボトルに取り付けられ、
    該注出口体の中栓への螺着完了時に中栓の開口部の直上に注出口が位置することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の合成樹脂製キャップ。
  6. 前記中栓の上端周縁に沿って環状に形成されて起立する起立壁を設け、
    前記注出口体における前記起立壁に対向する内面側に、前記中栓を介して該注出口体を前記ボトルの口部に取り付けたとき、前記起立壁の全周一側面に液密に密着する筒状の垂下壁を設けたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の合成樹脂製キャップ。
  7. 前記張出し部は、その一部に上下方向に貫通する貫通部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載の合成樹脂製キャップ。
  8. 前記張出し部は、前記開口部に向かって次第に下降するように傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項記載の合成樹脂製キャップ。
  9. 前記注出口体は、その下面から垂下して前記フィルムに圧接することにより該フィルムの貼着位置を押える押え片を備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項記載の合成樹脂製キャップ。
JP2009267810A 2009-11-25 2009-11-25 合成樹脂製キャップ Active JP5394209B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009267810A JP5394209B2 (ja) 2009-11-25 2009-11-25 合成樹脂製キャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009267810A JP5394209B2 (ja) 2009-11-25 2009-11-25 合成樹脂製キャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011111177A JP2011111177A (ja) 2011-06-09
JP5394209B2 true JP5394209B2 (ja) 2014-01-22

Family

ID=44233813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009267810A Active JP5394209B2 (ja) 2009-11-25 2009-11-25 合成樹脂製キャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5394209B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4962743B2 (ja) 2008-12-19 2012-06-27 セイコーエプソン株式会社 発光装置
JP6108866B2 (ja) * 2013-02-22 2017-04-05 三笠産業株式会社 ヒンジキャップ
JP6074857B2 (ja) * 2013-07-31 2017-02-08 株式会社吉野工業所 ヒンジキャップ
JP2022106072A (ja) 2021-01-06 2022-07-19 シロウマサイエンス株式会社 ヒンジキャップ、およびヒンジキャップセット

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3873174B2 (ja) * 1996-06-12 2007-01-24 三笠産業株式会社 容器に使用されるキャップ
JPH1095450A (ja) * 1996-09-19 1998-04-14 Mikasa Sangyo Kk 容器及びこれに用いる耐熱キャップ
JP4123310B2 (ja) * 1997-04-11 2008-07-23 三笠産業株式会社 容器とこれに用いる耐熱キャップ
JP2005231689A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Mikasa Sangyo Kk 合成樹脂製キャプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011111177A (ja) 2011-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DK153316B (da) Genlukkelig beholder
JP5394209B2 (ja) 合成樹脂製キャップ
JP2013525219A (ja) キャップを用いて引っ込められる飲み口をボトルに取り付けるためのボトル付属品
JP2014094044A (ja) 飲料抽出用容器
JP4851912B2 (ja) 液戻り性に優れた注出具
JP3938960B2 (ja) 複合キャップ
JP6739877B2 (ja) キャップ付き容器
JP5147604B2 (ja) 分別機能付ヒンジキャップ
JP5306783B2 (ja) スパウト閉栓キャップ
US11059633B2 (en) Flip-top closure for container
JP7446057B2 (ja) 打栓キャップ
JP4727453B2 (ja) キャップから取り除かれた開口予定部を収納可能なヒンジキャップ
JP2013129430A (ja) ピルファープルーフキャップ
JP4034391B2 (ja) 分別機能を有するプラスチックキャップ
JP4349671B2 (ja) 易開栓性中栓及び中栓付容器蓋
JP7466988B2 (ja) ヒンジキャップ
JP4285822B2 (ja) 易開栓性中栓及び易開栓性中栓付複合容器蓋
JP4404253B2 (ja) 簡易開口式容器蓋
JP4815981B2 (ja) 中栓及び中栓付きキャップ
JP7260240B2 (ja) ヒンジキャップ付き注出口
JP3706419B2 (ja) 分別廃棄性を有するキャップ
JP2005212864A (ja) 簡易開口式容器蓋
JP3068825B1 (ja) 分別廃棄キャップ
JP2005206222A (ja) プルリング付きキャップ
JP4652591B2 (ja) 複合容器蓋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131008

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5394209

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250