JP6739877B2 - キャップ付き容器 - Google Patents
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Description
また、油等の粘性のある内容液を収容する容器のキャップとして、注出方向を案内するための注出筒をキャップ本体に設けるとともに、上蓋の頂壁裏面に付着した内容液を回収する液回収リブを頂壁裏面に設けて、液だれを防止するキャップが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
なお、容器の把手はどのような形状のものでもよく、図示しないが、例えば、容器本体の肩部や胴部に別体の把手を嵌合したもの、あるいは容器本体の肩部や胴部に一体成形したもの、または、容器本体のウエスト部に一体化したグリップ(把持)部等の形態が挙げられる。
本実施例では、リブ4は、周方向等間隔に4個形成されているが、複数設けられていればよい。
注出筒10は、内容液の注出方向を案内するため、ヒンジCの反対側が高く形成され、さらに、本実施例では、注出流路を形成するために、注出筒10の上端に湾曲部11が設けられている。
湾曲部11は、本実施例では内容液の注出方向の所定範囲のみに設けられている。
また、本実施例では、ヒンジ側(内容液の注出方向の反対側)の注出筒10は一段と低いものとなっているが、注出筒10はなくても構わない。
除去部13のヒンジC側には、支柱14を介してプルリング15が連設され、プルリング15のヒンジCと反対側の下部には、指先への接圧をやわらかくするために緩衝部16が形成されている。
本実施例では、緩衝部16は、プルリング15を指に掛けた際、外側(ヒンジCと反対側)へ屈曲が容易な薄肉の板状をなしている。
また、本実施例では、薄肉弱化部12を破断して開封するまで容器内部を密閉する隔壁5としたが、予め注出口が開口された隔壁5であってもかまわない。
また、内容液の注出方向側の蓋係合部9の上端には、斜め内側方向に突き出した液だれ防止フィン22が形成されている。
なお、位置決めリブ27は、上蓋Bの側周壁31にも、対応する位置に一箇所同様に突設されている。
また、注出方向の外筒8の上部外周には、上蓋Bの押さえ部40を収容するための収容凹部23が設けられている。
凹部25は、容器本体Dの口部1のリブ4に対応する位置に形成され、本実施例では、凹部25はリブ4と同数の4個設けられているが、リブ4と同数の複数設けられていればよい。
また、リブ4と凹部25との係合位置は、リブ4が凹部25に係合したとき、容器本体Dの把手の位置の反対側が注出方向となるように設けられていればどのような位置にあっても構わないが、その少なくとも一つが把手の位置と内容液の注出方向の注出筒10の中心位置とを結ぶ直線状に設けてあることが好ましく、容器本体Dにキャップ本体Aを打栓する際の位置決めが容易となる。
なお、くびれ部3の上端部以外のくびれ部3内にリブ4を設けた場合には、容器の押出ブロー成形の際に、口部1にヒケ(変形)が生じてしまうことがあり、また、リブ4は、上端部から下方に突出して設けてあるため、キャップの径を大きくすることがない。
縦リブ26は、傾斜面が形成してあり、打栓の際に案内の役割を果たす。
密封リング32の内側には、頂壁30の裏面から突出する複数の液回収リブ34が枝状に設けられ、それぞれの液回収リブ34は、所定の断面高さを有してヒンジCの反対側の末端では互いに間隔を隔てて配置され、ヒンジC側に向かって互いの間隔を狭めつつ、それぞれの基部が集束している。
また、液回収リブ34の具体的形状や高さ、肉厚、および延びる領域等についても同様に、適宜決定できる。
また、密封リング32の外周には、ヒンジC側の所定円弧範囲にわたって、開蓋時に斜め上方に延びる庇状リブ37が突設されている。
また、摘み部39の下端には、摘み部39と同程度の範囲で、側周壁31から下方に突出して押さえ部40が連設されている。
押さえ部40は、キャップ本体Aの外筒8の外周に設けられた収容凹部23内に、閉蓋時に収容されるが、外筒8とはわずかに隙間があるか、当接している。
押さえ部40は、上蓋Bの開蓋時に指などが注出筒10などキャップ本体Aの内方に触れることを防止し、指やキャップ本体A内を汚すことがない。
本実施例のキャップ付き容器は、キャップを図1に示す閉蓋状態で容器本体Dの口部1に打栓して装着される。
打栓工程は、位置決めリブ27を利用し、ヒンジCを容器の把手の位置方向に向け、その反対側が内容液の注出方向となる注出筒10の中心位置となるようにして、内筒6と外筒8との間に形成される環状溝部に容器本体Dの口部1の口筒部2をあてがい、外筒8のアンダーカット部24に設けられた凹部25に口部1のくびれ部3の上端部に設けられたリブ4が係合するように位置決めしながら、上蓋Bの上から押圧力が加えていくと、口筒部2が縦リブ26を乗り越え、さらにアンダーカット部24を乗り越えて、アンダーカット部24の凹部25に口部1のリブ4が係合するとともに、アンダーカット部24が口部1のくびれ部3に嵌合して、口部1が内筒6の外周と外筒8の内周および基壁7とによって挟持され装着される。
プルリング15のヒンジCと反対側の下部には、薄板状の緩衝部16を設けているので、手指が当たると緩衝部16が容易に屈曲して、手指への接圧をやわらかくすることができる。
本実施例では、注出筒10に湾曲部11が設けられているので、注出筒10からの液だれを防止することができる。
また、万が一湾曲部11から注出筒10の外周に液だれが生じた場合にも、液だれ防止フィン22によって受け止められるので、キャップの外を汚すことがない。
このとき、密封リング32の下端部33は、注出筒10と密接して周方向に連続したシールラインを形成し、容器が倒れたり傾いたりして注出口から内容液が流出してもキャップ外に漏れることがない。
また、摘み部39の下端には押さえ部40が設けられているので、指でキャップ本体Aの注出筒10や湾曲部11に触れることがないので、指が汚れたり、キャップ本体A内が汚れたりすることがない。
また、本実施例では注出筒であるが、ノズル状のものであっても構わない。
さらに、キャップは、キャップ本体と上蓋とをヒンジを介して一体成形されたヒンジキャップとしているが、キャップ本体と上蓋とが別体で形成され、キャップ本体の上部に上蓋が嵌着または螺着されるキャップであっても構わない。
容器は、本実施例では押出ブロー成形されたものであるが、2軸延伸ブロー成形でもよい。
把手付き容器の場合には、把手の反対方向が注出方向となり、注出筒の注出方向がずれることがないのできわめて使い勝手がよいものとなる。
また、食用油などの内容液が粘性の高いものであっても、注出筒およびその湾曲部によって注出時の液だれを防ぎ、液回収リブなどによって上蓋開閉時の液だれを防止するとともに、垂れた液を回収することができ、キャップ内を清潔に保つことができるので、とくに衛生的な使用環境を必要とする粘性のある液状食品を充填する容量の大きな把手付き容器に好適である。
B 上蓋
C ヒンジ
D 容器本体
1 口部
2 口筒部
3 くびれ部
4 リブ
5 隔壁
6 内筒
7 基壁
8 外筒
9 蓋係合部
10 注出筒
11 湾曲部
12 薄肉弱化部
13 除去部
14 支柱
15 プルリング
16 緩衝部
22 液だれ防止フィン
23 収容凹部
24 アンダーカット部
25 凹部
26 縦リブ
27 位置決めリブ
30 頂壁
31 側周壁
32 密封リング
33 下端部
34 液回収リブ
36 舌片
37 庇状リブ
39 摘み部
40 押さえ部
Claims (6)
- 容器本体の口部に打栓するキャップ本体と上蓋とからなるキャップを備えるキャップ付き容器であって、
容器本体の口部には、口筒部の下にくびれ部が設けられ、くびれ部の上端部に下方に突出するリブが複数形成され、
キャップ本体は、注出筒と、容器本体の口部の外周に嵌合する外筒とを有し、
外筒の内周に環状のアンダーカット部が設けられ、
アンダーカット部に、容器本体の口部に設けられたリブに対応する位置に凹部が複数形成されることによって、キャップの回りを防止することを特徴とするキャップ付き容器。 - キャップ付き容器が把手付き容器であることを特徴とする請求項1記載のキャップ付き容器。
- アンダーカット部の下部に、縦リブが設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のキャップ付き容器。
- 上蓋は、頂壁と、側周壁と、頂壁の裏面から垂下し、容器本体の注出筒を密封する密封リングとを有し、
頂壁の裏面には、密封リングの内側に複数の液回収リブが突設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のキャップ付き容器。 - 上蓋には、摘み部が設けられ、摘み部の下端に、摘み部と同範囲で、側周壁から下方に突出して押さえ部が設けられるとともに、閉蓋時に、キャップ本体の外筒の対応する位置に、押さえ部を収容する収容凹部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のキャップ付き容器。
- キャップは、キャップ本体と上蓋とがヒンジを介して連設されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のキャップ付き容器。
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