JPH10175659A - 複合プラスチックキャップ - Google Patents
複合プラスチックキャップInfo
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- JPH10175659A JPH10175659A JP8339380A JP33938096A JPH10175659A JP H10175659 A JPH10175659 A JP H10175659A JP 8339380 A JP8339380 A JP 8339380A JP 33938096 A JP33938096 A JP 33938096A JP H10175659 A JPH10175659 A JP H10175659A
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- B65D47/241—Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge with poppet valves or lift valves, i.e. valves opening or closing a passageway by a relative motion substantially perpendicular to the plane of the seat the valve being opened or closed by actuating a cap-like element
- B65D47/243—Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge with poppet valves or lift valves, i.e. valves opening or closing a passageway by a relative motion substantially perpendicular to the plane of the seat the valve being opened or closed by actuating a cap-like element moving linearly, i.e. without rotational motion
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Abstract
容液の安定した注出が可能なプッシュプルタイプの複合
プラスチックキャップの提供。 【解決手段】 栓体1は、筒状側壁と、スコア10を有
する天井壁6とを備え、スコアを取り囲む様に直立環状
壁8が形成され、オーバーキャップ2は、天面と、スカ
ート部16と、バンド18とから成り、天面には、注ぎ
口が形成されており、天面内側には、スコア破断用突起
が下方に延びており、バンドを取り除いてオーバーキャ
ップを押し下げると、破断用突起27が栓体天井壁のス
コアを突き破り且つ天面の注ぎ口は直立環状壁の上端に
よって閉じられ、次いでオーバーキャップを引き上げる
と、注ぎ口が開放され、破断用突起の下端が栓体天井壁
の上面よりも上側に位置した状態でオーバーキャップが
位置決めされる。
Description
れる栓体と、該栓体に上下動可能に装着されたオーバー
キャップとから成り、該オーバーキャップを引っ張り上
げた状態で容器内容液の注出を行う所謂プッシュプルタ
イプの複合プラスチックキャップに関する。
を容器から取り外すことなく片手で或いは口で容易に内
容液を注出し得る状態にセットすることができ、例えば
各種の飲料が充填されたスクイズボトル等に装着した形
で特に広く使用されている。
64−45266号公報には、栓要素と、該栓要素に対
し可動な注入口付きキャップと、該キャップより取り外
し可能であると共に取り外されない時キャップ移動を妨
げる保証、又は不可侵帯とを有する、熱封止蓋を装着す
るネック部を有した容器のための注ぎ口付き栓装置が開
示されている。この栓装置では、容器口部にシール部材
である熱封止蓋2が設けられており、更に容器口部に栓
要素4が固定される。また栓要素4には、ヒンジ結合9
により上方に付勢された筒状体10が設けられ、筒状体
9の下端にはナイフ14が一体に設けられていると共
に、筒状体9の上部は、開口部を残して閉じられてい
る。この筒状体9を覆う様にしてキャップ7が栓要素4
に移動可能に装着されている。この場合、筒状体9の開
口部はキャップ7によって閉じられ、キャップ7の注入
口は、筒状体9によって閉じられるようになっている。
更にキャップ7には、バンドに相当する保証帯3が設け
られ、その移動が制限されている。
すことにより、キャップ7を降下させることが可能とな
り、その降下により、筒状体9もキャップ7と一体に降
下する。従って、筒状体9と一体のナイフ14も降下
し、容器口部を閉じている熱封止蓋2が破断され、容器
口部が開封される。この状態で、キャップ7を上昇させ
ると、筒状体9は、栓要素4にヒンジ連結されているた
め、上昇することなく降下位置に止まり、従ってナイフ
14もその位置に止まり、また筒状体9の開口部及びキ
ャップ7の注入口は開放され、容器内容液の注出が行わ
れる。
ルしている熱封止蓋2を破断するナイフ14が、内容液
注出状態において破断位置に止まっているため、破断さ
れた熱封止蓋2の残片が再び容器口部を遮断するという
トラブルが有効に防止され、安定して内容液の注出を行
うことができるという利点を有している。
置は、ナイフ14を備えた筒状体9を栓要素4に設けて
いるため、容器口部をシールする部材(熱封止蓋2)を
栓要素4とは全く別個に製造し、且つ容器口部に設ける
必要がある。このため、該装置を構成する部品数が多
く、製造コストが高く、また容器口部への装着作業も手
間がかかるという欠点がある。またこの装置は、これを
構成する栓要素4やキャップ7の形状等が複雑であるた
め、所謂無菌(アセプテッィク)充填法に適していない
という問題がる。即ち、無菌充填法は、一般に液体の内
容物を高温下で短時間殺菌後急冷し、別に殺菌処理され
た容器内に上記液体内容物を充填し、殺菌処理された容
器蓋を装着して密封するというものである。この場合、
容器や容器蓋の殺菌処理は、殺菌液での処理後、殺菌液
を排出し、次いで無菌の洗浄水を用いての洗浄により行
われる。上述した栓装置は、構成部品の形状が複雑であ
るため、殺菌液を除去するための洗浄水を多量に必要と
し、しかも水切りも悪く、無菌充填法には極めて不適で
ある。
を有し、製造コストや無菌充填性に優れ、しかも容器内
容液の安定した注出を行うことが可能なプッシュプルタ
イプの複合プラスチックキャップを提供することにあ
る。
部に固定される栓体と、該栓体に上下動可能に装着され
たオーバーキャップとから成る複合プラスチックキャッ
プにおいて、前記栓体は、容器口部外周に係合固定され
る筒状側壁と、該筒状側壁の上端を閉じる天井壁とを備
え、該天井壁には、スコアが形成されていると共に、該
天井壁外面には、前記スコアを取り囲む様に直立環状壁
が形成されており、前記オーバーキャップは、天面と、
天面周縁部から垂下し且つ前記直立環状壁の外周部に沿
って延びているスカート部と、該スカート部の下端部に
弱化部を介して設けられたバンドとから成り、該天面に
は、前記直立環状壁の上端に対応する位置に、少なくと
も1個の注ぎ口が形成されており、且つ該天面内側に
は、前記スコアを破断するための破断用突起が下方に延
びていると共に、前記バンドを取り除いてオーバーキャ
ップを押し下げると、前記破断用突起が栓体天井壁のス
コアを突き破り、該オーバーキャップが最下方位置に到
達した時に、天面の注ぎ口は直立環状壁の上端によって
閉じられ、最下方位置からオーバーキャップを引き上げ
ていくと、天面の上昇に伴って注ぎ口が開放され、前記
破断用突起の下端が栓体天井壁の上面よりも上側に位置
した状態でオーバーキャップが位置決めされて内容液の
注出が行われることを特徴とするキャップが提供され
る。
ている状態において、オーバーキャップに設けられてい
る破断用突起の下端部が、栓体天井壁の上面よりも上側
に位置した状態に保持されている。従って、破断用突起
によるスコア破断によって垂れ下がった状態にある天井
壁残片は、内容液の注出を行っている状態では上側にめ
くれ上がり、内容液の注出流路を遮ることがなく、安定
した注出を行うことが可能となる。特にスコアを多角形
状とし、この多角形の各頂点から中心部に向けて放射状
のスコアを形成すると、多角形の辺を構成している直線
状のスコアをヒンジとして、放射状のスコアの破断によ
り形成された天井壁残片が容易に上側にめくれ上がるの
で好ましい。また本発明の複合プラスチックキャップ
は、構成部品が栓体とオーバーキャップとの2部材のみ
であるから、製造コストの点で有利であり、また容器口
部へのキャップの装着作業も容易である。しかも、スコ
アを破断するための破断用突起は、ヒンジ結合等の格別
の手段を用いることなく、オーバーキャップに一体に設
けられている。従って栓体は勿論のこと、オーバーキャ
ップの形状も複雑ではなく、無菌充填法に極めて適して
いる。即ち、これらの部材中には、液溜まりとなる溝が
ほとんど形成されていないから、殺菌処理に際して、殺
菌液の除去のための洗浄水の使用量は可及的に少量でよ
く、また水切りも良好であるため、洗浄を短時間で行う
ことができる。
体例に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の複合
プラスチックキャップの一例を容器口部と共に示す図で
あって、図1中、(a)は上面図、(b)は半断面側面
図、(c)は(b)の線A−Aに沿った断面図である。
また図2は、図1のキャップにおいて、バンドを除去
し、オーバーキャップを最降下位置に押し下げてスコア
の破断を行った状態を示す図であり、図3は、図2の状
態から、オーバーキャップを最上昇位置に引っ張り上げ
て内容液の注出を行っている状態を示す図である。
口部50に固定される栓体1と、栓体1に装着されてい
るオーバーキャップ2とから構成されている。
端を閉じている天井壁6とから成っている。筒状側壁5
の内面には、容器口部50の外周に形成されている螺条
51と係合する螺条7が形成されており、螺子係合によ
り、栓体1が容器口部50に装着されるようになってい
る。また、筒状側壁5の下端部には、ラチェット機構等
の係止機構が形成され、これにより、栓体1の容器口部
50からの脱着が不能となっている。尚、この例では、
螺子機構により栓体1が容器口部50に装着されるよう
になっているが、筒状側壁5と容器口部50との嵌合に
より、栓体1が容器口部50に固定されるような構造と
することも勿論可能である。
形成されている。この直立環状壁8は、オーバーキャッ
プ2を装着し且つ該キャップ2の上下動する際の案内と
なるものであり、該環状壁8の外周部には、オーバーキ
ャップ係止用突起9が形成されている。この係止用突起
9は、通常、環状壁8の外周部の全体にわたって周状に
形成されているが、周方向に適当な間隔をおいて複数形
成しておくこともできる。
壁6の下面には、複数のスコア10が形成されている。
これらのスコア10は、特に図1(c)によく示されて
いる様に、放射状に延びている。図1(c)では、放射
状のスコアを10aで示した。この放射状のスコア10
aの中心部Pは、キャップの中心に位置しているのがよ
い。即ち、このスコア10aを破断することにより、容
器口部50のシールが解除され、内容液の注出が行われ
るものである。また放射状スコア10aの周囲には、こ
れらと交わっているリング状のスコア10bを形成して
おくのがよい。即ち、放射状スコア10aが破断された
場合、天井壁6を構成していた壁部の残片(図1(c)
において、10cで示す)は花弁状に開き、リング状の
スコア10bを折り目として、スムーズに下方に垂れ下
がり、内容液の注出路が形成されるからである。このリ
ング状のスコア10bの形状は、多角形状とすることが
開口を円滑に形成する点で好ましいが、この形状を円形
状とすることも可能である。さらに上述したスコア10
a及び10bは、天井壁6の上面に形成することもでき
るが、これらスコアの破断によって形成される天井壁6
の残片10cが上方に変形し易くするためには、図1に
示す如く、天井壁6の下面に形成しておくのがよい。こ
の点については、後述する。
周縁部から垂下し且つ直立環状壁8の外周部に沿って延
びているスカート部16とを備えており、スカート部1
6の下端部には、薄肉の弱化部17を介してバンド18
が設けられている。
に、バンド18は、天井壁6の上面上に位置しており、
ストッパーとして機能している。即ち、オーバーキャッ
プ2は、バンド18の存在により、図1(b)の状態に
安定に保持されている。またバンド18には、摘まみ片
20が設けられており、この摘まみ片20を持ってバン
ド18を引っ張ることにより、弱化部17を破断し、バ
ンド18をスカート部16から除去し得るようになって
いる。
8の外周部と密着するように形成されていると共に、下
端部内面には、アンダーカット21が形成されている。
即ち、アンダーカット21が係止用突起9の下面と係合
することにより、オーバーキャップ2の位置決め、即ち
上昇が制限されている。このことから判る様に、アンダ
ーカット21と係止用突起9との係合を強固にし、バン
ド18を取り除いてスカート部16の下端を捲り上げな
い限り、オーバーキャップ2を移動させることができな
いようにすれば、バンド18にタンパーエビデント(T
E)性を持たせることができ、不正使用を防止する点で
も好ましい。また、上記アンダーカット21の代わり
に、バンド18の内面に周状突起を形成し、係止用突起
9と係合させることも可能である。
周状小突起22が形成され、さらにその上には第2の周
状小突起23が形成されている。これら小突起22,2
3は、バンド18が除去された時のオーバーキャップ2
の上昇動を規制し、該キャップ2の安定な位置決めを行
うためのものである。これらの作用については、後述す
る。
環状壁8の上端面に対面する位置に、注出口25が形成
されている。この注出口25は、少なくとも1個設けら
れていればよいが、一般的には、図1(a)の通り、適
当な間隔を置いて、複数個(図1では6個)の注出口2
5を対称的に設けるのがよい。また注出口25の大きさ
は、内容液の適度な注出を行い得る限り、特に制限はな
い。
からやや離れて環状リング26が形成されている。即
ち、スカート部16と環状リング26との間に注出口2
5が位置するようになっており、またスカート部16と
環状リング26との間に直立環状壁8の上端が嵌合し得
るようになっている。これにより、注出口25の閉塞を
確実に行うことができる。
が設けられている。この破断用突起27は、栓体1の天
井壁6のスコア10を破断するためのものであり、従っ
て、その下端部は、スカート部16の下端よりも下側に
突出していることが必要であるが、図1(b)に示す様
に、バンド18が設けられている状態においては、スコ
ア10が破断されないように、破断用突起27の下端部
は、栓体1の天井壁6から離れていなければならない。
されている様に、内容液の注出を行っている状態におい
て、破断用突起27の先端部が、天井壁6の上面よりも
更に上方に位置しているようにすることが重要である。
これにより、スコア10の破断により、形成される天井
壁6の残片10cによる注出路の遮断を有効に防止する
ことが可能となる。また、このような位置設定は、破断
用突起27の長さに応じて、環状壁8の外周部の係止用
突起9の位置を適当に定めることにより、容易に行うこ
とができる。
分がプラスのドライバー形状となっているのがよい。即
ち、図1(a)に示されている様に、破断用突起27の
平断面は、十字形形状であり、且つ図1(b)に示され
ている様に、その下部の側断面は、下方に向かって先細
り状となっているのがよい。これにより、スコア10の
破断により形成される残片10cによる注出路の遮断を
一層有効に防止することができる。また、スコア10の
破断に寄与する破断用突起27の下部の径は、先に述べ
たリング状のスコア10bの径よりも小さくしておく。
これよりも大きくすると、リング状のスコア10bも破
断し、残片10cが容器内に落ちてしまうことがある。
て、容器内容液の注出は、図2及び図3に示す手順にし
たがって行われる。尚、図2及び図3では、要部の印照
数字のみを示し、一部の部分の印照数字は省略した。
れた図1(b)の状態において、摘まみ片20を持って
バンド18を引っ張って、バンド18を除去する。この
状態で、オーバーキャップ2を押し下げると、破断用突
起27の下端は、天井壁6に食い込み、図2に示す様に
放射状スコア10aが破断し、残片10cが花弁状に開
いて垂れ落ち、内容液の注出路が形成される。即ち、ス
カート部16の下端が天井壁6の上面に当接するまでオ
ーバーキャップ2を押し下げると、第2の周状小突起2
3が係止用突起9を乗り越え、これと係合する。従っ
て、オーバーキャップ2の上昇が規制され、オーバーキ
ャップ2が図2に示す位置に保持される。
スカート部16と環状リング26との間に直立環状壁8
の上端が嵌め込まれ、注出口25は閉じられる。従っ
て、この嵌合と、第2の周状小突起23と係止用突起9
の係合とによって、オーバーキャップ2はしっかりと位
置固定されており、しかも直立環状壁8と環状リング2
6とが密着しているので、この状態で容器を傾けたり、
倒立させた場合にも、注出口25から液漏れを生じるこ
とがない。
っ張り上げて最上方位置に到達させると、図3に示す様
に、直立環状壁8の上端と環状リング26との密着が解
除され、従って注出口25は開放される。また第1及び
第2の周状小突起22,23は係止用突起9を乗り越
え、係止用突起9は、再びアンダーカット21と第1の
周状小突起22との間に嵌め込まれ、オーバーキャップ
2は、この位置で保持される。一方、スコア10の破断
は既に行われており、残片10cは花弁状に開いている
ので、この状態で、内容液の注出が行われる。尚、この
状態では、直立環状壁8の上端はスカート部16の内面
と密着しているので、この部分から液漏れを生じること
はない。
うと、液圧により、下方にめくれた残片10cが再び上
方にめくれ上がることがあり、特に容器がスクイズボト
ルの場合には、この傾向が顕著である。しかるに、本発
明では、破断用突起27の先端部が、天井壁6の上面よ
りも上方に位置しているため、図3に示されている様
に、破断用突起27が残片10cのめくり上がりを遮る
おそれがなく、残片10cは、スコア10bをヒンジと
して十分に上方にめくれ上がり、常に一定の注出路が確
保されている。従って、内容液の注出を常に安定に行う
ことができる。内容液の注出後は、再びオーバーキャッ
プ2を押し込み、図2の状態に保持しておくことによ
り、再使用可能である。
キャップ2が最上昇位置に保持されている時に、破断用
突起27の先端部が天井壁6の上面よりも上方に位置し
ていることが必要であるが、天井壁6の上面に近接して
いると、内容液の注出時における残片10cのめくり上
がりが不十分となり、例えば残片10cが図1(b)に
極めて近い状態に保持され、注出路が遮断されるおそれ
がある。従って、破断用突起27の先端部は、残片10
cの十分なめくり上がりが可能となる程度に天井壁6の
上面よりも上方に位置せしめることが必要であり、スコ
アの破断により形成される残片10cの形状等に応じ
て、その高さを設定しておく。ただ、必要以上に上方に
位置せしめると、スコアを破断するために、スコアの破
断を行うために破断用突起27の降下距離を大きくしな
ければならず、この結果として、バンド18を大きなも
のとしなければならない等の不都合を生じるので、この
点を考慮して、どの程度上方に破断用突起27の先端部
が位置していればよいかを設定すべきである。
クキャップは、種々のプラスチックにより形成され、例
えばポリエチレン、プロピレン−エチレン共重合体、プ
ロピレン−ブテン1共重合体等のオレフィン樹脂;アク
リロニトリル−スチレン−ブタジエン(ABS)樹脂;
耐衝撃性スチレン樹脂;アクリル樹脂;ナイロン樹脂
等、特に好ましくは高密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等を使用し、栓体1及びオーバーキャップ2を、それ
ぞれ射出成形、圧縮成形等により成形することにより製
造される。
更が可能である。例えば図4に、本発明の他の態様の複
合プラスチックキャップについて、バンド18が取り外
され内容液の注出が可能となっている状態を示した。こ
の図4に示されている様に、図1に比して環状リング2
6を長くし、環状リング26とスカート部16との間の
空間内で直立環状壁8が上下動し得るようにすることが
できる。この場合、環状リング26には、その下端から
上方に延びている切欠き部40を設ける。即ち、直立環
状壁8の降下位置では(図4(a)参照)、該環状壁8
の内面は環状リング26の外面に密着しているが、切欠
き部40が開放されており、この切欠き部40を介し
て、注ぎ口25が容器内空間と連通しており、内容液の
注出を行うことができる。一方、直立環状壁8が上昇位
置に達すると(図4(b)参照)、該環状壁8の壁面に
よって切欠き部40が完全に閉じられ、注ぎ口25が閉
じられた状態になる。この態様は、環状リング26が案
内として有効に機能するので、オーバーキャップの押し
下げ及び上昇の作業をスムーズに行うことができる。
容液の漏れを防止するために、直立環状壁8の外面がス
カート部16の内面に密着するように形成されている
が、例えばスカート部16と環状リング26との間に適
当なインナーリングを設け、このインナーリングの内面
が直立環状壁8の外面と密着するようにして液漏れを防
止することもできる。この場合には、インナーリングと
環状リング26との間の空間内に直立環状壁8の上部が
嵌め込まれて上下動することになる。
に示されているような形状とする必要はなく、スコアの
破断により天井壁6の一部が容器内に落下しない限り、
種々の形状とすることができる。例えばスコアを円弧状
とすることができる。この場合には、スコアの破断によ
り、天井壁6の一部が舌片状に垂れ下がり、開口が形成
されることになる。この場合のスコアの破断のための破
断用突起27は、先端部を傾斜させるのがよい。即ち、
突起27の傾斜部の下端側をスコアが形成されている部
分に対面させ、傾斜部の上端側をスコアが形成されてい
ない部分に対面させる。従って、突起27が最下方位置
に達した場合に、その先端(傾斜部下端)は天井壁6よ
りも下側に食い込むが、傾斜部上端側は、天井壁6より
も上方に位置せしめるようにする。これにより、スコア
の破断により天井壁6の一部が容器内に落下するトラブ
ルが有効に防止される。
される天井壁残片によって内容液の注出流路の遮断が行
われることがなく、常に一定の流路が確保されているた
め、内容液の注出を安定して行うことができる。また構
成部品が栓体とオーバーキャップとの2部材のみである
から、製造コストや容器口部への装着作業の点で有利で
ある。さらに構成部材の形状は複雑でなく、これらの部
材中には、液溜まりとなる溝がほとんど形成されていな
いので、殺菌処理を容易に行うことができ、無菌充填に
極めて適している。
器口部と共に示す図であって、(a)は上面図、(b)
は半断面側面図、(c)は(b)の線A−Aにおける断
面図である。
ーバーキャップを最降下位置に押し下げてスコアの破断
を行った状態を示す図である。
置に引っ張り上げて内容液の注出を行っている状態を示
す図である。
し、内容液の注出が可能となっている状態を示す図であ
る。
3 25:注出口 26:環状リング 27:破断用突起27
Claims (11)
- 【請求項1】 容器口部に固定される栓体と、該栓体に
上下動可能に装着されたオーバーキャップとから成る複
合プラスチックキャップにおいて、 前記栓体は、容器口部外周に係合固定される筒状側壁
と、該筒状側壁の上端を閉じる天井壁とを備え、該天井
壁には、スコアが形成されていると共に、該天井壁外面
には、前記スコアを取り囲む様に直立環状壁が形成され
ており、 前記オーバーキャップは、天面と、天面周縁部から垂下
し且つ前記直立環状壁の外周部に沿って延びているスカ
ート部と、該スカート部の下端部に弱化部を介して設け
られたバンドとから成り、該天面には、前記直立環状壁
の上端に対応する位置に、少なくとも1個の注ぎ口が形
成されており、且つ該天面内側には、前記スコアを破断
するための破断用突起が下方に延びていると共に、 前記バンドを取り除いてオーバーキャップを押し下げる
と、前記破断用突起が栓体天井壁のスコアを突き破り、
該オーバーキャップが最下方位置に到達した時に、天面
の注ぎ口は直立環状壁の上端によって閉じられ、最下方
位置からオーバーキャップを引き上げていくと、天面の
上昇に伴って注ぎ口が開放され、前記破断用突起の下端
が栓体天井壁の上面よりも上側に位置した状態でオーバ
ーキャップが位置決めされて内容液の注出が行われるこ
とを特徴とするキャップ。 - 【請求項2】 前記直立環状壁の外面には、オーバーキ
ャップ係止用突起が形成され、前記オーバーキャップの
スカート部内面又はバンド内面に、前記オーバーキャッ
プ係止用突起と係合する位置決め突起が形成されている
請求項1に記載のキャップ。 - 【請求項3】 前記オーバーキャップのスカート部内面
には、前記位置決め突起の上方に第1の周状小突起が形
成され、オーバーキャップが最上方位置にある時に、前
記位置決め突起と第1の周状小突起との間にオーバーキ
ャップ係止用突起が挟持され、これによりオーバーキャ
ップの位置決めがなされる請求項2に記載のキャップ。 - 【請求項4】 前記オーバーキャップのスカート部内面
には、第1の周状小突起の上に第2の周状突起が形成さ
れ、オーバーキャップが前記最降下位置にある時に、第
2の周状小突起とオーバーキャップ係止用突起の下側と
が係合する請求項2に記載のキャップ。 - 【請求項5】 前記スコアは、天井壁中心部から放射状
に延びている請求項1に記載のキャップ。 - 【請求項6】 前記放射状のスコアの外側端部を結んで
多角形状乃至円形状にスコアが形成されている請求項3
に記載のキャップ。 - 【請求項7】 前記スコアは、天井壁の下面に形成され
ている請求項4又は5に記載のキャップ。 - 【請求項8】 前記破断用突起の下端部は、プラスのド
ライバー形状に形成されている請求項1に記載のキャッ
プ。 - 【請求項9】 前記天面内側には環状リングが形成され
ており、前記オーバーキャップを降下させると、該環状
リングの外周面とスカート部内面との間の空間内に、前
記直立環状壁の上端が入り込んで前記注ぎ口を閉塞する
請求項1に記載のキャップ。 - 【請求項10】 前記天面内側には環状リングが形成さ
れており、該環状リングの外周面とスカート部内面との
間の空間内に、前記直立環状壁の上部が上下動可能に嵌
合保持されていると共に、前記環状リングには、下端か
ら上方に延びている切欠き部が形成されており、前記オ
ーバーキャップの降下位置において、該切欠き部が該直
立環状壁面によって閉じられ、前記オーバーキャップの
上昇位置において、該切欠き部を介して注ぎ口が容器内
空間と連通状態となって内容物の注出が行われる請求項
1に記載のキャップ。 - 【請求項11】 前記容器がスクイジーボトルである請
求項1に記載のキャップ。
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---|---|---|---|
JP33938096A JP3922750B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 複合プラスチックキャップ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33938096A JP3922750B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 複合プラスチックキャップ |
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JPH10175659A true JPH10175659A (ja) | 1998-06-30 |
JP3922750B2 JP3922750B2 (ja) | 2007-05-30 |
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ID=18326929
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JP33938096A Expired - Fee Related JP3922750B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 複合プラスチックキャップ |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1996
- 1996-12-19 JP JP33938096A patent/JP3922750B2/ja not_active Expired - Fee Related
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