JP2000142852A - 包装製品およびその製造法 - Google Patents

包装製品およびその製造法

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JP2000142852A JP10327326A JP32732698A JP2000142852A JP 2000142852 A JP2000142852 A JP 2000142852A JP 10327326 A JP10327326 A JP 10327326A JP 32732698 A JP32732698 A JP 32732698A JP 2000142852 A JP2000142852 A JP 2000142852A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/0005Components or details
    • B05B11/0097Means for filling or refilling the sprayer

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液状の内容物の包装製品として採用すること
ができ、比較的製造費用が安価で、しかも異物の混入に
気づきやすい包装製品を提供する。 【解決手段】 容器本体1と、その容器本体の開口部を
閉じる蓋体2とを有する容器3と、その容器の内部に空
間4を残して充填される液状の内容物5とを有し、使用
前には外気に対して気密に維持されるとともに、使用時
にはその気密を解除する包装製品A。容器3は可撓性お
よびある程度の耐圧性を有し、使用開始前に、容器3の
内部が大気圧に対して陰圧または陽圧に維持されてい
る。蓋体2には内容物の取り出し用のポンプ6が設けら
れており、使用開始前にはシール片16で容器の内外を
連通する通路をシールしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は包装製品およびそ
の製造法に関する。さらに詳しくは、容器本体の内部が
大気圧の状態で使用される包装製品の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧品や食品などの液状の内容物
は、紙または合成樹脂シートのパック、ガラスや合成樹
脂のビン、金属缶などに充填された包装製品として販売
されている。このような包装製品は、通常は内容物を保
護するため、外部に対して気密の状態に維持されて販売
される。このような包装製品は、ガス圧を利用して内容
物を噴出させるエアゾール製品や炭酸飲料を充填した缶
などを除けば、容器内部は使用前も使用時も大気圧であ
る。なお、ここでは内容物を押し出すために一時的に可
撓性の容器を加圧したり、ポンプで一時的に陰圧にする
場合などは含まない。
【0003】このような包装製品は、購入した消費者
が、使用開始時にシールを剥がしたり、容器の一部を切
り取ったり、あるいはネジ式の蓋を開いた上で、内容物
を取り出せるようにしている。そしてこのような気密を
解除する作業を通じて、内容物に異物などが混入されて
いないことを意識的あるいは無意識に確かめている。す
なわち、開けるべき蓋があらかじめ緩んでいたり、開口
部を覆うシールが剥がれていれば、異物が混入している
おそれがあると考えて、通常は使用を見合わせ、発売元
に返却するなどの対応をする。
【0004】しかしこのような大気圧で充填されている
包装製品は、包装の一部を破損し、外見から分からない
ように包装を修復した場合は、ほとんど混入を見つける
ことができない。その対策として、たとえばシュリンク
包装を施す方法もある。しかしたとえば注射器などによ
り意図的に異物を混入させる場合は、痕跡が残りにく
い。そのためそのような犯罪的な行為に対しては、対策
として不充分である。
【0005】他方、耐圧性の容器に内容物と共にプロペ
ラントを充填したエヤゾール製品においては、一部だけ
を破損した場合には元の通りに修復することはほとんど
できない。また、缶容器などに孔を開けても、内容物が
噴出してくるので、それに抗して異物を注入することは
きわめて困難である。したがってエヤゾール製品にはも
ともと異物の混入を防止する作用効果がある。しかし飲
料品などの内容物にはエヤゾール製品は適せず、製造費
用も高い。
【0006】また、ビールなどの炭酸飲料を充填した缶
やビンは、液体に含まれる炭酸ガスにより容器内に内圧
が生じており、容器自体の密封性も高い。したがって容
器の一部を破損して異物を混入することが比較的難し
い。また一旦容器を破損すれば、内圧が減少するので、
消費者が気づく場合もある。そのためこのような包装製
品も、ある程度は異物混入防止作用がある。しかし 缶
などに開けた孔を接着剤などで充分に密封した場合は、
しばらくすると再び炭酸ガスで内圧が上昇する。そのた
め、消費者が開封したときに異物の混入に気づきにく
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は種々の液状の
内容物の包装製品として採用することができ、比較的製
造費用が安価で、しかも異物の混入に気づきやすい包装
製品を提供することを技術課題としている。さらに本発
明はそのような包装製品の製造法を提供することを課題
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の包装製品は、容
器と、その容器の内部に充填される液状の内容物とを有
し、使用前には外気に対して気密に維持されるととも
に、使用時にはその気密を解除する包装製品であって、
使用開始前に、容器の内部が大気圧に対して所定の差圧
があるように維持されていることを特徴としている。前
記容器の内部は陰圧に維持しておいてもよく、また、容
器内に内容物に溶解しにくいガスを充填して陽圧に維持
しておいてもよい。
【0009】このような包装製品においては、容器を、
開口部を有する容器本体と、開口部を閉じる蓋体とから
構成することができる。その場合、蓋体に内容物の取り
出し口やポンプなどの取り出し手段を設けるのが好まし
い。取り出し手段がポンプの場合は、そのポンプを操作
することにより気密が解除されるように構成するのが好
ましい。また、蓋体を容器本体に取付可能に構成すると
共に、容器本体に対して蓋体とは別個の蓋材で気密にシ
ールしておき、その蓋材を除去することにより気密が解
除されるようにしてもよい。
【0010】また、容器を、内外の差圧に応じて弾性変
形しうる程度の可撓性を有するもので構成し、その変形
状態により気密が解除されたことを明示するようにして
もよい。さらに容器の内外の差圧の大きさおよび気密を
解除する部位の大きさを、気密を解除するときに音が聞
こえる程度とし、その音の発生により気密が解除された
ことを明示するようにしてもよい。また、前記ポンプ
に、バルブ機構などのガス充填または吸引部を設けても
よく、容器本体に逆止弁などのガス充填または吸引部を
設けるようにしてもよい。
【0011】容器の内部を陰圧に維持する包装製品の場
合は、容器内に液状の内容物を空間を残して充填し、加
熱して内容物から蒸気を発生させ、容器を気密にし、つ
いで冷却ないし放熱して蒸気を液体にもどして容器本体
の内部を陰圧にすることにより製造しうる。また、容器
内に、内容物と共に、その内容物に溶けやすく、かつ内
容物から分離しにくいガスを充填し、ついでガスを内容
物に溶けさせることにより、容器内を陰圧にしてもよ
い。さらに容器内に、内容物と共に、気体と、その気体
を吸収する薬剤とを充填し、ついで気体を薬剤に溶けさ
せて容器内を陰圧にするようにしてもよい。
【0012】容器の内部を陽圧にする包装製品の場合
は、内容物と共に、前記ガスを液化した状態で滴下し、
その直後に気密にし、ついでそのガスを気体に戻して容
器内部を陽圧にすることにより製造しうる。また陰圧ま
たは陽圧に維持するいずれの態様の包装製品において
も、容器本体と蓋体とを有するものでは、容器本体に内
容物を充填した後、少なくとも容器本体の開口部近辺を
加圧ないし減圧状態に維持し、その状態の中で気密に閉
蓋することにより、製造することができる。
【0013】ポンプや容器本体にガス充填または吸引部
を有する包装製品の場合は、蓋体を閉じた後、それらの
ガス充填または吸引部により、ガスを充填ないし吸引す
るのが好ましい。
【0014】本発明のポンプは、前記ポンプにガス充填
または吸引部を備えた包装製品に用いるポンプであっ
て、蓋体で容器本体を閉じた後にガス充填または吸引す
ることができる部位を有することを特徴としている。
【0015】
【作用および発明の効果】本発明の包装製品は、容器の
内外に圧力差がある状態に維持されている。そのため、
陽圧に維持されていれば容器がいくらか膨れている。ま
た陰圧に維持されていれば、容器がいくらかへこんでい
る。そのため、使用者にとって、すでに開封されたもの
かどうかがわかりやすい。また、まったく変形しない容
器であっても、使用前に気密を解除したとき、外部から
空気が入ったり、内部からガスが抜けたりするので、そ
れまで安全に密封状態が維持されていたかどうかが分か
りやすい。
【0016】また陽圧に維持する包装製品では、内容物
に溶解しにくいガスを充填しておくと、長期間経過した
後でも、ガス圧が減少しない。そのため、長期にわたっ
て安全性を確認しやすい。さらに容器の内部を陽圧にす
る場合は、内外の圧力差を大きくすることができる。そ
のため一層未開封を確認しやすい。
【0017】本発明の包装製品において、容器を容器本
体と蓋体とから構成する場合は、内容物を充填しやす
く、容器本体や蓋体の製造も容易である。さらに蓋体に
ポンプなどの取り出し手段を設ける場合は、充填や製造
が容易で、しかも取り出しも容易である。取り出し手段
をポンプとし、そのポンプを操作することにより気密を
解除するように構成する場合は、解除方法を知らない使
用者でも戸惑うことがなく、容易に使用を開始すること
ができる。
【0018】また容器を内外の差圧によって弾性的に変
形しうる可撓性を有するもので構成する場合は、差圧に
基づく変形の状態で使用前に容易に未開封か否かを確認
することができる。容器の内圧および気密を解除する部
位の大きさが、気密を解除したときに入り込む空気や出
ていくガスが音を立てる程度にしておくときは、使用者
は一層包装製品が安全であることが分かりやすい。
【0019】前記ポンプや容器本体にガス充填または吸
引部を設ける場合は、通常の充填工程で内容物を充填
し、蓋体を閉じた後に、それらのガス充填部または吸引
部を利用して内外の差圧を与えることができる。
【0020】前述の発生させた蒸気を液体に戻すことに
より容器内部を陰圧にする製造法においては、特別なガ
スや薬剤が不要である。そのため種々の製品に対して適
用することができる。また、内容物に溶けやすいガスを
用いて容器内部を陰圧にする製造法や、薬剤を用いてガ
スを溶けさせて陰圧にする製造法は、加熱や加圧操作が
不要であるので、製造が容易で、製造設備が簡単であ
る。
【0021】前述のガスを液化した状態で滴下し、その
後気体に戻す製造法は、高速充填に適する。また前述の
加圧ないし減圧の状態で閉蓋する製造法は、容器の内圧
を比較的正確に設定しうる。
【0022】容器本体に蓋体を閉じた後にガス充填また
は吸引する製造法は、従来と同じ通常の設備で内容物の
充填ができるので、容易に実施することができる。また
蓋体を閉じた後にガス充填または吸引しうる部位を有す
るポンプは、ポンプ以外の蓋体や容器本体の構成を従来
と同じものとすることができるので、実施が容易であ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
の包装製品およびその製造法を説明する。図1は本発明
の包装製品の一実施形態を示す断面図、図2はその包装
製品の要部拡大断面図、図3は本発明の製造法の一実施
形態を示す工程図、図4a〜cは、それぞれ本発明の包
装製品の他の実施形態を示す断面図、図5は本発明の製
造法の他の実施形態を示す一部断面正面図、図6は本発
明の製造法に用いるガス吸引・充填装置の一実施形態を
示す一部断面側面図、図7は図6のガス吸引・充填装置
の要部拡大断面図、図8は本発明の製造法のさらに他の
実施形態を示す一部断面正面図、図9は本発明の包装製
品に用いるポンプ付き蓋体の他の実施形態を示す断面
図、図10は本発明の包装製品のさらに他の実施形態を
その製造方法と共に示す一部断面正面図、図11aは本
発明に関わるポンプ付き蓋体のさらに他の実施形態を示
す断面図であり、図11bおよび図11cは本発明に関
わるポンプ付き蓋体のさらに他の実施形態を示す要部断
面図、図12は本発明の包装製品のさらに他の実施形態
を示す一部断面正面図である。
【0024】図1に示す包装製品Aは、容器本体1およ
び蓋体2からなる容器3と、その容器3内に空間4を残
して充填した液状の内容物5とを備えている。空間4は
大気圧(0atm )に対して陰圧状態であり、たとえば−
0.01〜−1.0atm にされている。空間4は真空に
近くてもよく、空気、窒素などのガスが残存していても
よい。また、空間4を残さずに内容物のみ充填してもよ
い。空間4内の圧力の上限は、未開封であることが使用
者に分かりやすいように、−0.01〜−0.3atm 程
度が好ましく、とくに−0.1atm 程度が好ましい。
【0025】容器本体1は筒状の胴部1a、その下端を
閉じる底部1b、胴部の上方に連続する肩部1cおよび
円筒状の首部1dを有する。首部1dの外周には雄ネジ
1eが形成されており、その上端は開口している。容器
本体1は合成樹脂、金属、ガラスなど、従来使用されて
いる種々のものを使用することができる。合成樹脂の場
合は、とくに空気の浸入を防止するガスバリア性の高い
ものが好ましい。図1では容器本体1はいくらか可撓性
を有する材料、たとえば合成樹脂や薄い金属板から製造
されており、容器内部の陰圧により、胴部1aがいくら
か凹んだ状態となる。しかし容器本体1は変形しない程
度に剛性が高いものであってもよい。
【0026】蓋体2は首部1dに被せることができる有
底筒状の形態を有し、内周面に容器本体の雄ネジ1eと
螺合する雌ネジが形成されている。蓋体2にはポンプ6
が取り付けられている。図2に示すように、ポンプ6は
筒状のハウジング7と、その内部を昇降するピストン軸
8と、そのピストン軸8内に軸方向摺動自在に収容され
た内軸9と、その内軸9を常時上方に付勢するバネ10
とを備えている。ピストン軸8の上端外周には、従来公
知の噴出ノズル11aを有する押しボタン11がネジ止
めまたは嵌合固定されている。なお蓋体2の中心部には
ピストン軸8を上下動自在に支持する筒状突起2aが設
けられている。
【0027】ハウジング7の上端にはフランジ部7aが
設けられ、その下面には容器本体の上端との間でシール
作用を奏するリング状のガスケット13が設けられてい
る。さらにフランジ部7aと蓋体2の間には、両者の間
をシールするシールリング14が介在されている。シー
ルリング14は断面L字状で、下端にはピストン軸8と
摺接するリップ14aが設けられている。ハウジング7
の上部近辺には、その内外を連通する横孔7bが形成さ
れている。またハウジング7の下端には、ディップチュ
ーブ15が連結されている。
【0028】ピストン軸8の内面と内軸9の間はシール
されておらず、内容物やガス(空気を含む)の通路Tと
なる。内軸9の上端部には、内軸9が上昇する方向でピ
ストン軸8の段部8bと係合するテーパー面9aが設け
られ、ピストン軸8の段部8aと係合したときはシール
作用を奏する。ピストン軸8の上端は、前述の通路Tを
遮断するシール片16が設けられている。このシール片
16は使用開始時には取り除くものである。なおシール
片16はピストン軸8と一体に形成し、切り取ることに
より取り除くようにしてもよい。
【0029】ピストン軸8の下端には第1ピストン8c
が一体に設けられ、ハウジング7の中間部にはその第1
ピストン8cと摺接する円筒内面7cが形成されてい
る。第1ピストン8cの上面は、ピストン軸8がその上
下ストロークの上端に達したとき、シールリング14の
リップ14aと係合してシール作用を奏する前述の段部
8aである。
【0030】内軸9の下端近辺には第1ピストン8cよ
り径が小さい第2ピストン9bが一体に設けられ、ハウ
ジング7の下部にはその第2ピストン9bと摺接する円
筒内面7dが形成されている。円筒内面7dの上端部に
は、第2ピストン9bをそのストローク上端で一時的に
係合する突起7eが設けられ、その内側には第1ピスト
ン8cのシール作用をその下端で一時的に解除する環状
の空所7fが設けられている。内軸9の下部には下端に
開口する通路9cが形成されており、その上部に内外を
連通する横孔9dが形成されている。その横孔9dはゴ
ムなどからなる円筒状の逆止弁17により覆われてお
り、その逆止弁17の上端は段部9eに係合している。
逆止弁17は、内部側から外部側には通すが、逆方向に
は通さない作用を奏する。
【0031】上記のごとく構成される包装製品は、容器
本体1とハウジング7の間がガスケット13でシールさ
れ、ハウジング7と蓋体2の間がシールリング14でシ
ールされている。さらに常時はピストン軸8がバネ10
で上方に付勢されているので、ピストン軸8と蓋体2の
間はシールリング14でシールされている。また、ピス
トン軸8と内軸9の間もテーパー面9aの部位でシール
されている。さらにピストン軸8の上端はシール片16
で密封されている。そのため、容器3の内部と外部が密
封されており、容器3の内部の陰圧(負圧)は、いずれ
かのシール部が解除されるまで維持される。
【0032】なおこのとき、大気圧により、シールリン
グ14で囲まれるピストン軸8の断面積に内外の差圧を
乗じた値に相当する力がピストン軸8を下向きに押して
いるが、バネ10の付勢力とシール部の摩擦力などでピ
ストン軸8は下がらない。もしバネ10の付勢力や摩擦
力がピストン軸8を下向きに押す力よりも弱い場合は、
たとえば押しボタン11と蓋体2の間に、破断容易な爪
P1や突っかえ棒(想像線P2)を介在させたり、押し
ボタン11を蓋体2に対して粘着テープなどで固定して
おく。なお図2では、破断容易な爪P1を蓋体2の内面
に設けているが、想像線P3のように押しボタン11側
に設けてもよい。
【0033】そして使用を開始するとき、使用者がピス
トン軸8から押しボタン11を外してシール片16を剥
がし、さらに押しボタン11を嵌合させて爪P1を折り
ながらピストン軸8を押し下げると、シールリング14
のリップ14aが第1ピストン8cから離れるので、ピ
ストン軸8と蓋体2の間から空気がハウジング7の内部
に浸入し、ハウジング7の横孔7bを通って容器本体1
の内部に浸入する。それにより容器内部の空間4が大気
圧になり、容器本体1の胴部1aのへこみが元に戻る。
それにより使用者は、密封がまだ解除されていなかった
ことを確認することができる。またこの包装製品Aで
は、一旦、内部の圧力が大気圧に戻ると、所定の設備や
技術がない限り、再び減圧状態に戻すことは困難であ
る。そのため使用者は、内部に異物が混入されていない
ことを確認することができ、安心して使用することがで
きる。
【0034】なお容器本体1に可撓性がなく、胴部1a
が凹まないものであっても、シールを解除するときに空
気の流入があり、その流れ込む様子や音などで、使用者
は密封が解除されていることを認識することができる。
そのような容器本体では、空気の流入部はそのような音
を発する程度に小さくしておくのが好ましい。
【0035】その後の使用は通常のポンプ付きの容器と
同じであり、押しボタン11を押し下げるとピストン軸
8と内軸9とが一緒に下降する。ついで押しボタン11
を離すと、バネ10により内軸9およびピストン軸8が
上昇し、逆止弁17が通す方向であるので、ディップチ
ューブ15を通してハウジング7内に内容物5を吸い上
げる。そのとき蓋体2とピストン軸8の隙間から容器内
に外部の空気が入る。ついで押しボタン11を押し下げ
ると、第1ピストン8cと第2ピストン9bの間の筒状
の空間の容積が小さくなり、逆止弁17が流さない方向
であるので、その空間の内圧が上昇する。そしてその内
圧による内軸9を下降させる力がバネ10の付勢力を上
回ったとき、内軸9がピストン軸8に対して相対的に下
降する。それによりテーパ面9aのシール部が開き、内
容物はピストン軸8と内軸9の隙間の通路Tおよびシー
ル部を通ってノズル11aから、たとえば霧状で噴出す
る。
【0036】なお上記の実施形態の場合は、押しボタン
を押して初めて密封解除になるようにしているが、破断
容易な爪P1を設けている場合など、バネ10の付勢力
が弱い場合は、シール片16を剥がして爪P1などを破
断するだけで、内軸9が内外の圧力差で下降し、密封が
解除される。また、単に蓋体2を緩めるように回転させ
て容器本体1の上端とハウジング7の間のガスケット1
3のシールを解除し、空気を容器内に導入するようにし
てもよい。
【0037】容器3の内部を陰圧にする方法はとくに限
定されないが、たとえば図3に示す本発明の製造法の一
実施形態により行うことができる。図3の製造法は、蓋
体2およびポンプ6を容器本体1から外した状態で、容
器本体1の開口部から内容物5を充填する。そのとき所
定の空間4を残しておく。つぎに蓋体2を容器本体1に
仮止めする。そのときネジを途中までねじ込み、ガスケ
ット2aがシール作用を奏しないようにする。その状態
で容器本体1を加熱し、あるいはマイクロ波などで内容
物5のみを加熱して、内容物5の蒸気を発生させ、空間
4にその蒸気を満たして元の空気を追い出すようにする
(工程S1参照)。
【0038】ついで蓋体2をしっかりと容器本体1にね
じ込み、ガスケット13のシール作用により容器本体1
と蓋体2の間をシールする(工程S2参照)。その状態
で放熱あるいは冷却して、空間4内の蒸気を液体に戻
す。そうすると図1のように空間4内が減圧状態にな
り、つぎに気密が解除されるまでその減圧状態が維持さ
れる。
【0039】この製造法は、内容物が蒸気を発生しやす
く、また蒸気が液体に戻りやすい液体で、加熱・冷却に
より内容物の性質が変わりにくい場合に有効に採用しう
る。そのような液体として、たとえば水や、各種の水溶
液などがあげられる。
【0040】また、図3の工程S1の蓋体2を閉じてい
ない状態で、容器3内に、内容物5と共に、その内容物
に溶けやすく、かつ内容物から分離しにくいガスを充填
し、空間4をそのガスで充満させ、ついで工程S2のよ
うに蓋体2を閉じた上で、放置し、あるいは振盪するこ
とにより、ガスを内容物5に溶けさせると、前述と同じ
ように容器3の空間4を陰圧にすることができる。その
ようないわばガス置換の方法を採用しうるガスとして
は、CO2 があげられる。またそのようなガスを吸収し
やすい内容物として、たとえば水や水溶液、とくにアル
カリ性水溶液などがあげられる。この充填法は加熱によ
らずに行えるため、粘度が10万cps 程度の高粘度の液
体でも使用しうる。
【0041】C02 などのガスを吸収しにくい液体、た
とえば炭化水素などを内容物5とする場合は、その内容
物5にガスを吸収する薬剤を混入してもよい。そのよう
な薬剤としては、トリエタノールアミンなどのアルカリ
があげられる。
【0042】前記実施形態ではいずれもポンプ付きの蓋
体を採用しているが、図4aのように、単なる容器本体
1とポンプを有しない蓋体2とを組み合わせて容器3を
構成した包装製品Bとすることもできる。また、図4b
のように、可撓性を有する容器本体1と、注出口18を
備えた蓋体2とにより容器3を構成した包装製品Cとす
ることもできる。なお符号19は注出口18をシールす
るキャップである。キャップを設けずに、注出口18の
先端を閉じておき、使用開始時に先端を切断するように
してもよい。それらの包装製品も、図3などの方法によ
り、製造することができ、開封時に異物の混入がなかっ
たことを確認することができる。
【0043】さらに図4cのように、容器本体1に直接
注出口18が設けられ、その注出口18にキャップ19
を設けた包装製品Dとしてもよい。このものも図3など
の方法で内容物5を充填し、空間4を減圧することがで
き、開封時に異物の混入がなかったことを確認すること
ができる。なおこのものもキャップ19を設けずに、内
容物5の充填後、あるいはガスの充填後に注出口18の
先端を熱融着などで閉じておき、使用開始時に先端を切
断するようにしてもよい。
【0044】図1に示す包装製品Aは、容器本体1の内
部を大気圧に対して陽圧(正圧)にすることもできる。
その圧力は、たとえば0.1〜2atm 程度が好ましい。
しかし2atm を超える圧力であってもよい。その場合は
たとえば容器本体1の胴部1aは膨らんだ形状になる。
なおこのものは、容器本体1とハウジング7および蓋体
2の間のシールは陰圧の場合と同じであるが、逆止弁1
7がシール作用を奏することができない。また第1ピス
トン1cとハウジング7の間のシール作用もそれほど強
くできず、ピストン軸8と内軸9の間のシール作用もそ
れほど期待できない。そのためシール片16が重要なシ
ール作用を奏する。
【0045】このように陽圧にした包装製品において
も、使用開始前ではガスケット13やシール片16があ
るため、容器の内外は密封されており、空間4の陽圧は
使用開始時まで維持されている。そして使用開始時にポ
ンプ6の押しボタン11を押圧すると、前述の場合と同
様にして、シールリング14と第1ピストン8cの間の
シールを解除することができ、各隙間から空間4内のガ
スが外部に漏れる。そのため使用者は、容器がもとの状
態に戻ったり、ガスの流出音で、本体1に異物が混入さ
れていないことを確認することができる。ついでシール
片16を剥がして使用する。その後は前述と同様に、ポ
ンプ6の作用で内容物5をノズル11aから噴出させる
ことができる。なお、シール片16を剥すことにより、
密封を解除することもできる。
【0046】容器3の内部を陽圧にする方法はとくに限
定されず、種々の方法を採用しうる。図5の製造法で
は、容器本体1内に内容物5を充填した後、蓋体2を筒
状の保持具24で容器本体1からいくらか離した状態で
保持し、容器本体1の肩部1cに筒状の隔壁25の下端
部を当接し、保持具24と隔壁25の間に加圧したガス
を誘導し、蓋体2と容器本体1の間から、そのガスを容
器内部に充填している。充填後は保持具24のみを下降
させ、蓋体2を容器本体1に被せて気密状態で仮止めす
る。そしてその後に蓋体2を容器本体1の首部1dにね
じ込めばよい。
【0047】なお、上記の製造法において、保持具24
で直接蓋体2をねじ込むようにしてもよい。また、ポン
プ6の押しボタン11をピストン軸9から外しておく方
が、充填作業が容易である。その場合は充填後に押しボ
タン11を取り付ける。また図5の製造法は、容器の内
部を陰圧にする場合にも採用することができる。
【0048】図6は本発明の製造法に用いるガス吸引・
充填装置28の一実施例を示しており、図7はその要部
拡大図である。図6において符号30は支柱であり、そ
の支柱30の下部近辺に包装容器3を支持するスタンド
31が配置され、そのスタンド31は昇降駆動装置32
により上下動自在に構成されている。支柱30の上端に
は蓋体2の開閉のためのモータMが回転中心が垂直方向
に向くように取り付けられている。モータMには通常減
速機を設けている。モータMの出力軸33はカップリン
グ34およびクラッチ35を介してスピンドル36に連
結されている。クラッチ35はオーバートルクに対して
滑りを生じさせるメカニカルクラッチである。なお、ト
ルクの伝達の入り切りを行う電磁クラッチを設けてもよ
い。スピンドル36は支柱30に取り付けたアーム3
7、37に設けたベアリング38、38により回転自在
に支持されている。
【0049】図7に示すように、スピンドル36の下端
には、容器3のポンプ6に気密に被せられるポンプホル
ダー40が設けられている。ポンプホルダー40からス
ピンドル36の中心を通ってガス吸引用(あるいは充填
用)の通路41が形成され、その上端はロータリージョ
イント42を介して図示していないバキューム回路に連
結されている。なおバキューム回路に代えて、加圧回路
(ガス供給回路)に連結することもできる。バキューム
回路はポンプ6を介して容器3内を減圧するためのもの
であるが、ポンプ6を吸着保持するために用いてもよ
い。
【0050】スピンドル36の周囲には、円筒状の空間
43をあけてパイプ(隔壁)44が配置されている。パ
イプ44は支柱30から延びるアーム45によって支持
されている。パイプ44の下端には、容器3の肩部1c
と密接するためのキャンシール46が設けられている。
前記空間43はバキューム回路(あるいは加圧回路)に
連結するが、単に密閉空間とすることもできる。なお符
号47は容器3の肩部1cとの間で気密を保持するため
のスプリングであり、符号48は気密を保持するための
Oリングシールである。
【0051】上記のように構成されるガス吸引・充填装
置28により容器3から空気を吸引する場合、まずあら
かじめ内容物を入れた容器3を昇降駆動装置32に設置
し、その昇降駆動装置32で容器3を上昇させ、ポンプ
39の上部をポンプホルダー40で保持すると共に、パ
イプ44の下端に容器3の肩部1cを当接させる。その
状態でモータMを回転させてポンプ6を蓋体2ごと容器
本体1から外すか、緩めてシールを解除する。このとき
容器本体1はパイプ44で押さえられているので、回転
しない。ついでバキューム回路と連通させて、包装容器
3内を陰圧にする。ついでモータMを逆方向に回転さ
せ、蓋体2を容器本体1に取り付ける。それにより内部
が陰圧に維持された包装製品が得られる。その後、昇降
駆動装置32により、包装製品を下降させる。最後に押
しボタンを取りつけて完成する。
【0052】上記の製造法において、バキューム回路に
代えて加圧回路に連結する場合は、内部を陽圧にした包
装製品を得ることができる。
【0053】図8に示す製造法は、蓋体2を容器本体1
に固定したままガス充填あるいはエア抜きを行う方法を
示している。たとえば図1の包装製品Aの場合、ピスト
ン軸8を押し下げた状態では、シールリング14と第1
ピストン8cの段部8aの間のシールが解除される。ま
たピストン軸8の表面とシールリング14の間のシール
作用は弱い。したがってピストン軸8をいくらか押し下
げた状態では、ピストン軸8と蓋体2の間の隙間および
横孔7bによって、容器本体1の内部は外部と連通す
る。
【0054】図8の製造法では、このことを利用して、
ピストン軸8を押し下げながら、隔壁25の内部を加圧
して、容器本体1の内部にガスを充填し、内部を陽圧に
維持するようにしている。なお逆に、ピストン軸8を押
し下げながら、隔壁25の内部をバキュームポンプで陰
圧にすれば、容器本体1の内部を陰圧にすることができ
る。上記のようにして陽圧あるいは陰圧にした包装製品
は前述の場合と同じく、使用開始時にピストン軸8を押
し下げると、シールを解除して容器本体の内部を大気圧
に戻すことができる。
【0055】前述の包装製品の実施形態では、内容物の
噴霧を行うノズルを備えた押しボタンを採用している
が、図9に示すように、液状の内容物をそのまま噴出な
いし吐出するスパウト50を備えた押しボタン11を採
用することもできる。なおこのポンプ付きの蓋体2の場
合は、蓋体2とハウジング7の間にシールリングを設け
ていない。そのため蓋体2の下端に、容器本体1の肩部
1cに密接されるシールリング51を設けている。さら
にピストン軸8からピストン52を分離して、軸方向に
相対的にいくらか移動自在にすると共に、ピストン52
の下端と内軸9との間に、開閉自在のシール部53を設
けている。また、ハウジング7の下部にボールを用いた
逆止弁54を設けている。なお、蓋体2と押しボタン1
1の間および蓋体2とピストン軸8の間にそれぞれOリ
ング55、56を介在させて、シールを確実にしてい
る。なお、上側のOリング55は、包装製品の使用時に
取りはずすのが好ましい。ピストン軸8の上端にシール
片16を設けている点など、他の部分は図1の場合と実
質的に同じである。
【0056】このものは押しボタン11を押し込むと、
ピストン52を残したまま、ピストン軸8と内軸9とが
いくらか下降する。それによりピストン52と内軸9の
シール部53が開く。その後はピストン軸8の下端がピ
ストン52と係合し、ピストン52はピストン軸8と一
緒に下降する。そのため、ハウジング7内の内容物をス
パウト50から吐出することができる。また、押しボタ
ン11を離すと、バネ10の作用で内軸9とピストン軸
8とがいくらか上昇し、内軸9がピストン52と係合し
て、シール部53のシールを閉じた状態で上昇する。そ
れによりハウジング7内に内容物を吸引することができ
る。
【0057】図10に示す包装製品Fは、ポンプ6を備
えた蓋体2を容器本体1とは別個に包装している。そし
て容器本体1には、本来の蓋体2とは別個に、栓体(蓋
材)57で密封している。栓体57には外部からの流入
を許し、内部からの流出を阻止する逆止弁59が設けら
れている。逆止弁59はたとえばボール60とバネ61
により構成されている。このものは、内容物5を容器本
体1に充填した後、逆止弁59を利用して加圧下にガス
を空間4内に充填することができる。そのため充填作業
が容易である。
【0058】このものは使用者が開封するまでは空間4
が陽圧状態に維持されている。そして使用者が栓体57
を抜いたり緩めたりして、あるいは細いピンないし棒な
どで逆止弁57のボール60を押し込むなどにより開封
すると、内部のガスが抜け出る。それにより、使用者は
密封状態が維持されていたことを確認することができ
る。ガスを抜いた後、使用者は栓体57を抜き、別個に
包装されている本来のポンプ6付きの蓋体2を容器本体
1にネジ込み、通常の状態で使用する。
【0059】なお、前記逆止弁59のバネ61の付勢力
が充分に強い場合は、逆止弁59を単なる密封弁として
使用し、容器内部を陰圧に維持させることもできる。そ
の場合は、ピンなどでボール60を押し込んで弁を開封
しながら、バキュームポンプなどで容器内部の空気を吸
引することにより、容器内部を陰圧にすることができ
る。前記栓体57に代えて、逆止弁を有しない通常のゴ
ム栓や、想像線で示す通常のネジキャップ(蓋材)62
を用いることもできる。ネジキャップ62の場合は、容
器本体1との間にガスケットを設けておく。このような
ゴム栓やネジキャップ62を用いる場合は、前述の図5
の方法などで容器内部を陽圧にすることができる。ま
た、図4aの包装製品Bと同様の方法、たとえば図3の
方法などで、容器内部を陰圧にすることもできる。また
図10の包装製品Fにおいて、逆止弁59の方向を逆に
しておく場合は、バキュームポンプなどを用いて容器内
部を容易に陰圧にすることができる。それらの場合も、
容器の密封を解除するときに容器が安全に密封されてい
たことを確認することができる。
【0060】上記のように流入方向の逆止弁59や流出
方向の逆止弁、あるいはピンによる押圧などで開弁でき
る密封弁など、ガスの充填ないし吸引部を、ポンプ6や
蓋体2、さらに容器本体1の首部、肩部や底部、あるい
は胴部などに設ける場合は、蓋体2の開閉をせずにガス
の充填、吸引ができるので、たとえば図1のように、容
器本体1にポンプ付きの蓋体2をあらかじめ取り付けて
おくことができる。
【0061】また前述のボール60とバネ61を用いた
逆止弁59に代えて、棒やピンなどで押圧することによ
り変形するゴム栓を用いることもできる。そのようなゴ
ム栓としては、たとえば二重エアゾール製品の底部に設
ける充填用バルブが好ましい。このようなゴム栓の場合
も、容器内部を陽圧あるいは陰圧にすることができ、ゴ
ム栓を操作するだけで容易に密封を解除することができ
る。
【0062】図11a〜図11cはポンプ6のフランジ
部7aのガスケット13を利用して蓋体2に逆止弁59
を構成した実施形態を示している。図11aの容器本体
1の首部1dの内面とハウジング7の外面との間には、
隙間63が設けられており、そのためガスケット13の
内周は、片持ち支持になっている。そしてハウジング7
のフランジ部7aと蓋体2の隙間63と対応する部位に
は孔64、65が形成されている。なおフランジ部7a
と蓋体2の間にシールリングなどが介在されている場合
は、孔64、65に対応する部位に孔ないし切り欠きを
設ければよい。さらにガスケット13の内周側が撓みや
すいように、放射状に2本のスリットを設けてもよい。
【0063】またこの実施形態では、ピストン軸8が上
昇しているときにハウジング7の横孔7bをピストン5
2が塞いでシールしており、ピストン軸8が下降したと
き、その横孔7bを開くようにしている。
【0064】このように構成される逆止弁59は、通常
の状態ではガスケット13がフランジ部の孔65を塞い
でいる。そして蓋体2の孔64からガスを充填すると、
ガスケット13の内縁側がいくらか撓み、隙間63を通
って容器本体1内に入る。そのため容器内が陽圧にな
る。充填が終了すると、内圧によりガスケット13がフ
ランジ部7aに押圧されるので、フランジの孔65がシ
ールされ、その陽圧の状態が維持される。このようにし
て得られた包装製品は、孔64、65にピンなどを通し
てガスケット13を変形させることにより、シールを解
除することができる。なおピストン軸8を下降させるこ
とによっても、横孔7b を通じてシールを解除すること
ができる。このような実施形態においては、ピストン軸
8の上端のシール片16は必須ではない。しかしピスト
ン52によるハウジング7の横孔7bのシールは、操作
上の観点からあまり強くすることができないので、長期
間では漏れが生ずるおそれがある。そのためシール片1
6を設けてピストン軸8の内部の通路をシールするのが
好ましい。
【0065】図11bの逆止弁59では、ガスケット1
3に外向きに凸となるU字状にスリットを入れて、想像
線のように撓む舌片66を形成している。また容器本体
1の首部の上端には、そのような撓みを可能とし、か
つ、通路を形成するための凹溝67を設けている。この
ものも図11aの場合と同じように、流入は許すが流出
を許さない逆止弁の作用を奏する。
【0066】上記の逆止弁59は、いずれも容器内部を
陰圧にする場合は、外部から空気が入ってくるので、本
来は使用できない。ただし陰圧の程度が低い場合は、ガ
スケット13の弾性力でシールすることもできる。陰圧
にする場合は、たとえば図11cのように、フランジ部
7c に切り欠きを設け、舌片66が想像線のように上向
きに撓むように構成すると共に、容器本体1にその舌片
66で塞がれる孔69を形成する。このものは前述の場
合とは逆に、容器内から流出方向にガスを通すが、流入
方向にはガス(空気)を通さない逆止弁の作用を奏す
る。このものは蓋体2の孔64からバキューポンプなど
で容器内のガスを吸引することにより、容器内を陰圧に
することができる。
【0067】図12に示す包装製品Gは蓋体2およびポ
ンプ6の押しボタン11を覆うオーバーキャップ74を
備えている。オーバーキャップ74の下端と容器本体1
の肩部1cの間には、ガスケット75が介在されてい
る。そしてオーバーキャップ74の下端の内周には係合
爪76が設けられ、その係合爪76が蓋体2の下端縁と
着脱自在に係合している。さらに蓋体2と押しボタン1
1の間の隙間をシール材77でシールしてもよい。
【0068】この包装製品Gは、オーバーキャップ74
と容器本体1の間がシールされているので、また、蓋体
2と押しボタン11の間にシール材77を設けているの
で、必ずしもピストン軸の上端をシール片(図1の符号
16参照)でシールする必要がない。しかしシール片を
設けた上で、オーバーキャップ74を設けたり、シール
材77を設けたりするときは、図1の包装製品Aなどに
比して、容器本体1の内部の気密性が一層高く維持され
る。すなわち、シール片16を通してガスが漏れたり、
周囲の空気が容器本体内にいくらか入ったとしても、オ
ーバーキャップ74の内部の圧力が上昇したり、減圧し
たりするため、それ以上漏れにくくなるからである。
【0069】本発明の包装製品に充填する内容物とし
て、最適なものとしては、直接人体に服用または塗布す
るものがあげられる。それらは安全性がとくに求められ
るからである。しかしその他の家庭用品などにも使用し
うる。そのような内容物として、飲料、調味料、その
他、体内に取り入れるもの、スキンケア商品(化粧水、
洗顔フォーム、乳液、モイスチャークリーム、サンスク
リーンクリーム、サンオイル、(登録商標)忌避剤な
ど)、毛髪・頭皮用商品(シャンプー、リンス、トリー
トメント、整髪料(スプレー、フォーム、ゲル、ワック
スなど)、育毛剤、ヘアトニック、クレンジングな
ど)、医薬品(殺菌消毒剤、消炎鎮痛剤、ビタミン剤な
ど)、眼や鼻、喉などの粘膜用の薬品類、家庭用品(消
臭剤、抗菌剤、芳香剤、洗浄剤など)、その他、異物の
混入が使用者の被害になるすべての商品に使用しうる。
【0070】前述の実施形態では、ポンプに押しボタン
を設けているが、たとえばトリガーを引くことにより内
容物をノズルやスパウトから噴出ないし吐出させうるい
わゆるトリガータイプのポンプを採用することもでき
る。また、液状の内容物を霧状に噴射したり、液状の内
容物をそのまま吐出したりするもののほか、たとえば内
容物を空気と混合しながら泡状で噴出ないし吐出させる
いわゆるスクイズフォームタイプのポンプを採用するこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の包装製品の一実施形態を示す断面図
である。
【図2】 図1の包装製品の要部拡大断面図である。
【図3】 図1の包装製品の製造法の一実施形態を示す
工程図である。
【図4】 図4a〜cは、それぞれ本発明の包装製品の
他の実施形態を示す断面図である。
【図5】 本発明の包装製品の製造法のさらに他の実施
形態を示す一部断面正面図である。
【図6】 本発明の製造法に用いる充填装置の一実施形
態を示す一部断面側面図である。
【図7】 図6の充填装置の要部拡大断面図である。
【図8】 本発明の製造法のさらに他の実施形態を示す
一部断面正面図である。
【図9】 本発明の包装製品に用いるポンプ付き蓋体の
他の実施形態を示す断面図である。
【図10】 本発明の包装製品のさらに他の実施形態を
その製造方法と共に示す一部断面正面図である。
【図11】 図11aは本発明に関わるポンプ付き蓋体
のさらに他の実施形態を示す断面図であり、図11bお
よび図11cは本発明に関わるポンプ付き蓋体のさらに
他の実施形態を示す要部断面図である。
【図12】 本発明の包装製品のさらに他の実施形態を
示す一部断面正面図である。
【符号の説明】
A 包装製品 1 容器本体 2 蓋体 3 容器 4 空間 5 内容物 6 ポンプ 7 ハウジング 8 ピストン軸 8a 第1ピストン 8b 第2ピストン 9 内軸 10 バネ 11 押しボタン 11a ノズル 13 ガスケット 14 シールリング 15 ディップチューブ 16 シール片 17 逆止弁 B 包装製品 C 包装製品 18 注出口 19 キャップ D 包装製品 28 充填装置 E 包装製品 24 保持具 25 隔壁 F 包装製品 57 栓体 59 逆止弁 62 ネジキャップ G 包装製品 74 オーバーキャップ 75 ガスケット 76 係合爪

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器と、その容器の内部に充填される液
    状の内容物とを有し、使用前には外気に対して気密に維
    持されるとともに、使用時にはその気密を解除する包装
    製品であって、使用開始前に、容器の内部が大気圧に対
    して所定の差圧があるように維持されている包装製品。
  2. 【請求項2】 容器の内部が陰圧に維持されている請求
    項1記載の包装製品。
  3. 【請求項3】 前記容器内に、内容物に溶解しにくいガ
    スが充填されており、使用開始前に容器の内部が大気圧
    に対して陽圧に維持されている請求項1記載の包装製
    品。
  4. 【請求項4】 前記容器が、開口部を有する容器本体
    と、開口部を閉じる蓋体とを備えている請求項1、2ま
    たは3記載の包装製品。
  5. 【請求項5】 前記蓋体に内容物の取り出し用のポンプ
    が設けられている請求項4記載の包装製品。
  6. 【請求項6】 前記ポンプを操作することにより気密が
    解除される請求項5記載の包装製品。
  7. 【請求項7】 蓋体が容器本体に取付可能に構成され、
    容器本体が蓋体とは別個の蓋材で気密にシールされてお
    り、その蓋材を除去することにより気密が解除される請
    求項4、5または6記載の包装製品。
  8. 【請求項8】 前記容器が、内外の差圧に応じて弾性変
    形しうる程度の可撓性を備えており、その変形状態によ
    り気密が解除されたことを明示する請求項1、2または
    3記載の包装製品。
  9. 【請求項9】 前記容器の内外の差圧の大きさおよび気
    密を解除する部位の大きさが、気密を解除するときに音
    が聞こえる程度であり、その音の発生により気密が解除
    されたことを明示する請求項1、2または3記載の包装
    製品。
  10. 【請求項10】 前記ポンプがガス充填または吸引部を
    有する請求項5記載の包装製品。
  11. 【請求項11】 前記容器本体がガス充填または吸引部
    を有する請求項4または5記載の包装製品。
  12. 【請求項12】 請求項2記載の包装製品の製造法であ
    って、容器内に液状の内容物を空間を残して充填し、加
    熱して内容物から蒸気を発生させ、容器を気密にし、つ
    いで冷却ないし放熱して蒸気を液体にもどすことによ
    り、容器本体の内部を陰圧にする包装製品の製造法。
  13. 【請求項13】 請求項2記載の包装製品の製造法であ
    って、容器内に、内容物と共に、その内容物に溶けやす
    く、かつ内容物から分離しにくいガスを充填し、ついで
    ガスを内容物に溶けさせることにより容器内を陰圧にす
    る包装製品の製造法。
  14. 【請求項14】 請求項2記載の包装製品の製造法であ
    って、容器内に、内容物と共に、気体と、その気体を吸
    収する薬剤とを充填し、ついで気体を薬剤に溶けさせる
    ことにより、容器内を陰圧にする包装製品の製造法。
  15. 【請求項15】 請求項3記載の包装製品の製造法であ
    って、内容物と共に、前記ガスを液化した状態で滴下
    し、その直後に気密にし、ついでそのガスを気体に戻す
    ことにより容器内部を陽圧にする、包装製品の製造法。
  16. 【請求項16】 請求項4、5または6記載の包装製品
    の製造法であって、容器本体に内容物を充填した後、少
    なくとも容器本体の開口部近辺を加圧ないし減圧状態に
    維持し、その状態の中で気密に閉蓋する包装製品の製造
    法。
  17. 【請求項17】 請求項10または11記載の包装製品
    の製造法であって、蓋体で容器本体を閉じた後、ガス充
    填または吸引する包装製品の製造法。
  18. 【請求項18】 請求項10記載の包装製品に用いるポ
    ンプであって、蓋体で容器本体を閉じた後にガス充填ま
    たは吸引することができる部位を有するポンプ。
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