JP4123310B2 - 容器とこれに用いる耐熱キャップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は清酒、ジュース、麺つゆ等のような、容器に充填する場合に加熱して行う、容器とこれに用いる耐熱キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来上記のような目的に使用される容器とこれに用いる耐熱キャップは一般に図13に示すように形成されている。同図において51は容器であり、一例としての瓶を示す。52はその口部であり、その上部の外周に環状の凹条53が形成されている。かつその下方に環状の突部54が形成されている。55は中栓であり、合成樹脂、一例としてポリエチレンにより形成され、内筒56、中筒57、上壁58を有し、無端状の裂溝59を有する口壁60が設けられている。
61は裂取部材、62は下受け部、63は注筒、64は係止部を示す。又65は前記凹条53と係止する環状の突条を示す。次に66は外蓋であり、耐熱性の高い合成樹脂、一例としてポリプロピレンにより形成され、外筒67、蓋体68がヒンジ69により一体に形成されている。
そして前記外筒67の下端部70は前記下受け部62に達して位置させられており、かつ外筒67の上部内側に、内方に環状に突出する係合部71が設けられ、この係合部71が前記上壁58上に設けられた環状の係止部64に、上下方向に係合させて設けられている。又前記蓋体68はその内周面一部に設けられた固定部72が、前記係合部71の一部の上部に設けられた被固定部73に、閉止の際に上下に軽く固定するようになっている。74は前記注筒63と密接する環状の中足を示す。
【0003】
この容器とこれに用いる耐熱キャップは、前記のように構成されていることにより、前記のような加熱して充填する液体商品の容器に用いられ、外筒67の中筒57への圧接によって、中筒57の、前記容器51内に充填された図示しない加熱液体が口部52を伝ってもたらす熱により、中筒57の圧接による弾性変形における弾性が減少して密閉の減少してしまうのを補っている。即ち、それにより密閉の減少を防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし前記のように構成された従来の容器とこれに用いる耐熱キャップは次に述べるような問題を有している。
それは容器の内容の液体商品を消費し、この容器をリサイクルする場合、容器と前記耐熱キャップを分離する必要が生じる。
即ち前記耐熱キャップを容器口部52から取り外さなければならない。しかし前記耐熱キャップはその突条65が、前記凹条53と上下方向に固く係合しているため容易に取り外すことができない。かつ又栓抜き等の取り外し器具を用いようとしても、前記下受け部62の下面は容器口部52の突部54により遮られていて、栓抜き等の取り外し器具を用いることができない。
この発明は上記のような問題を解決するためになされたもので、その目的は容器51の口部52に装着する際は打栓形式の耐熱キャップで打栓により容易に装着でき、しかも容器の口部52から取り外しがきわめて容易な、容器のリサイクル用に適した、容器とこれに用いる耐熱キャップを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するこの発明について述べるとそれは、容器1の口部2外周に上下に間隔をおいて、周方向に形成された凹条3及び突部4;前記口部2に装着される合成樹脂製の中栓5;該中栓5に設けられた、前記口部2の内外及び上端にそれぞれ圧接する、内筒6、中筒7及び上壁8から成る挟持部9;前記上壁8上に設けられた注筒10及び半径方向外側に向けて形成された係止部11;前記注筒10内側に設けられた、無端状の裂溝12及び上面に裂取部材13を有する口壁14;前記中筒7内面に設けられた、前記凹条3に圧接する突条15;前記中筒7外周一部に圧接する外筒16と蓋体17から成り、前記中栓5を形成する合成樹脂よりも軟化温度が高く、かつ硬度も高く、又水の沸点よりも高い軟化温度を有する合成樹脂により形成された外蓋18;該外蓋18に設けられた、前記係止部11に係合させられる係合部19;前記中筒7外周で、前記突条15の上部に対応して位置せしめられた、前記外筒16の下端20;前記中筒7に形成された、前記外筒16の下端20を受ける下受け部21;前記中筒7に、前記突条15の上部に接して形成された周方向の弱化ライン22;前記中筒7の下端部23から前記弱化ライン22に接続して形成された切欠き24;から成ることを特徴とする容器とこれに用いる耐熱キャップである。
【0006】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態について述べると次の通りである。
容器1の口部2外周に上下に間隔をおいて、周方向に形成された凹条3及び突部4と、前記口部2に装着される合成樹脂製の中栓5と、該中栓5に設けられた、前記口部2の内外及び上端にそれぞれ圧接する、内筒6、中筒7及び上壁8から成る挟持部9と、前記上壁8上に設けられた注筒10及び半径方向外側に向けて形成された係止部11と、前記注筒10内側に設けられた、無端状の裂溝12及び上面に裂取部材13を有する口壁14と、前記中筒7内面に設けられた、前記凹条3に圧接する突条15と、前記中筒7外周一部に圧接する外筒16と蓋体17から成り、前記中栓5を形成する合成樹脂よりも軟化温度が高く、かつ硬度も高く、又水の沸点よりも高い軟化温度を合成樹脂により形成された外蓋18と、該外蓋18に設けられた、前記係止部11に係合させられる係合部19と、前記中筒7外周で、前記突条15の上部及び下部又はその間に対応して位置せしめられた、前記外筒16の下端20と、前記中筒7に形成された、前記外筒16の下端20を受ける下受け部21と、前記中筒7に、前記突条15の上下部のうちのいずれか選ばれた一方に接して形成された周方向の弱化ライン22と、前記中筒7の下端部23から前記弱化ライン22に接続して形成された切欠き24と、から成ることを特徴とする容器とこれに用いる耐熱キャップ。
【0007】
この発明は、前記のように構成されたことにより、加熱した液体商品を充填した容器1の口部2にこの耐熱キャップを装着した場合、前記液体商品の、口部2を伝わってもたらされる熱により中筒7の、弾性変形による圧接において、その弾性が減少し、圧接の度合いが減少しそうになる。この場合水の沸点より高い軟化点の前記外筒16の圧接により、その減少分は補充され、これにより密閉力の減少は実用上差支えない程度に抑制することができる。
【0008】
そして容器1のリサイクルに際しては、切欠き24により前記弱化ライン22を裂切るだけの簡単な動作によって、栓抜き等を掛止させる部分を形成させることができ、これにより、栓抜きを用い又は素手で、容器1からこの耐熱キャップを容易に外し取ることができる。そして栓抜きを用いる場合、弱化ライン22を裂き切った際に中筒7と外筒16の両方の下面が現われるものについては、中筒7の外側に、中筒7よりも硬度の高い外筒16が圧接していることにより、中筒7は栓抜きによる部分的な付勢に対して、部分的に変形してしまうことなく、上記付勢に対する充分な反力を生じるから、栓抜きの力は分散せずに通達するため、なかなか抜けないもどかしさがなく、壮快に外し取ることができる。又下受部21を裂き取った後には中筒5の下面と外筒16の下面の各面積の和が、又は中筒7の上部より厚い下受け部21の下面が大きく出現するから、栓抜きをかけて外し取る力を加え易くすることができる。
又弱化ライン22を裂き切った場合に下受け部21の下部を含む中筒7の下面が現われるものは、同様に栓抜きをかける広い面積が出現することになり栓抜きに強い力をかけ易くなり容易に外しとることができる。
【0009】
又前記外筒16の下端20は前記中筒7の、突条15上部に対応する位置に位置し、かつ弱化ライン22は中筒7に、突条15の上部に接した位置に形成されてもよい。
このように構成されることにより、この耐熱キャップは容器のリサイクルの際に切り欠き24から弱化ライン22を裂切ることにより、栓抜き等の器具を用いることなく、素手によりきわめて容易に外し取ることができる。
又前記外筒16の下端20は中筒7の、突条15上部に対応する位置に位置し、かつ弱化ライン22は中筒7の内面で、突条15の下部に接して形成されていてもよい。
【0010】
このように構成されることにより、容器のリサイクルの際に切欠き24から弱化ライン22を裂き切ることによって、栓抜きを用いてきわめて容易に耐熱キャップを外し取ることができる。
又前記外筒16の下端20は中筒7の、突条15に対応する位置に位置し、弱化ライン22は中筒7の内面で突条15の下部に接して形成されてもよい。
このように構成されたことにより、外筒16による突条15の前記口部2への圧接を充分強めて行うことができ、従って耐熱性を高めることができると共に、容器1のリサイクルの際は、切り欠き24から弱化ライン22を裂切ることにより、栓抜き等の器具等を用いてきわめて容易にこの耐熱キャップを外し取ることができる。
【0011】
又外筒16の下端20は、中筒7の、突条15の下部に対応する位置に位置し、かつ下受け部21より下の中筒7は半径方向で齟齬して形成されてもよい。
このように構成されることにより弱化ライン22を裂切る際に極めて容易に裂切ることができる。これは前記齟齬部分において裂切りの応力が集中し易く、かつ中栓5よりも硬度の高い外筒16の下端がいわゆるカッターとして役立つからである。又容器1のリサイクルの際は切欠き24から弱化ライン22を裂切れば、弱化ライン22は中筒7の齟齬している部分のため前記のように応力集中が起こり易いので、きわめて容易に裂切れ、従って栓抜き等の器具を用いて容易に外し取ることができる。
又前記下受け部21より下の中筒7が半径方向に齟齬して形成されている耐熱キャップにおいて、突条15は前記凹条3の、上下方向の途中に圧接させられてもよい。
【0012】
このように構成されることにより、容器のリサイクルの際に切欠き24から弱化ライン22を裂き切れば、外筒16の下端がカッターとして役立ち、一層容易に薄肉部13を裂き切ることができる。
又前記下受け部21より下の中筒7が半径方向に齟齬して形成されている耐熱キャップにおいて、前記突条15は凹条3の最深部25より上に位置させられていてもよい。このように構成されることにより、中筒6の下面に栓抜き等の器具をかけてこのキャップを外す際にきわめて容易に外すことができると共に、栓抜き等の器具をもちいずに素手で、指によってもきわめて容易に外すことができる。又前記外筒16は、ヒンジ26を介して蓋体17を有して形成されてもよい。
このように構成されることにより、外筒16及び蓋体17は一体に形成されるから、この耐熱キャップの半径方向に加えて上下方向の耐熱性を高めることができる。
【0013】
又前記切欠き24は、該切欠き24に一体的に張り渡した薄膜27を有して形成されてもよい。
このように構成されることにより、切欠き24部分からの塵埃の侵入を防止できると共に開放の場合はきわめて容易に破断することができる。又この薄膜27は不正開放を防止する封止部材として役立てることができる。
次に前記下受け部21は、切欠き24の近傍に摘み28を有して形成されてもよい。このように構成されることにより、この摘み28を引っ張ることによって、容易に栓抜きの掛止部を出現させることができ、従って容易にこの耐熱キャップを容器1から外しとることができる。
【0014】
【実施例】
図1〜図7において1は容器であり、一例として瓶が示され、その口部2外周に、上下に間隔をおいて凹条3及び突部4が形成されている。5は前記口部2に装着される中栓であり、一例としてポリエチレンにより形成されている。9は内筒6、中筒7及び上壁8から成る挟持部である。
そして前記上壁8上には注筒10及び係止部11が設けられてあり、又その注筒10内側には口壁14が設けられ、これに無端状の裂溝12と、その上面に裂取部材13が設けられている。又前記中筒7内面には前記凹条3に圧接する突条15が設けられている。18は外蓋であり、前記中筒7外周で、その一部に圧接する外筒16と蓋体17から成り、かつ該外蓋18は前記中栓5の合成樹脂よりも軟化温度が高く、硬度も高く、又水の沸点よりも高い軟化温度を有する合成樹脂、一例としてポリプロピレンにより形成された。
【0015】
そして前記外筒16の下端20は、前記中筒7外周で、前記突条15の上部及び下部、又はその間に対応して位置させられている。次に、前記中筒7に前記外筒16の下端20を受ける下受け部21が形成されており、又該中筒7に、前記突条15の上下部のうちのいずれか選ばれた一方に接して、周方向の弱化ライン22が形成されている。この弱化ライン22は一例として溝状に形成されているが、その外ミシン目、それらの組合わせ等で裂取り易く形成されている部分である。そして前記中筒7の下端部23から、前記弱化ライン22に接して切欠き24が形成されている。19は外蓋18に設けられた係合部で前記係止部11に係合させられている。
【0016】
なお図1中35は蓋体17内面に設けられた中足であり、蓋体17の閉止の際に前記注筒10に密接するようになっている。又36は前記外筒16の上部の一部に設けられた掛止部で、前記蓋体17閉止の際に、蓋体17の一部に設けられた被掛止部37に掛止するようになっている。
図1において、消費者等は使用の際蓋体17を明け、裂取部材13を上方に引っ張り裂溝12を裂切って口壁14に通口を形成し、容器1内の図示しない液体商品を注出して用いる。容器1のリサイクルの際は前記中筒7を、切欠き24の近傍のつまみ28を外方に引っ張り、弱化ライン22を周方向に裂切って弱化ライン22より下部の中筒7を除去する。
そうすると中筒7の下受部21を含む巾の広い下面、又は中筒7及び外筒16の下面が出現する。これらの部分とこの耐熱キャップの上部に、図9に示すように栓抜き34をかけ、上方に押し上げて外し取るのである。なお図9において蓋体17は紙背となっていて現れない。
図1に示すものは、外筒16の下端20は前記中筒7の、突条15上部に対応する位置に位置し、かつ弱化ライン22は中筒7内面で、突条15の上部に接した位置に形成されたものである。
【0017】
図2に示すものは、外筒16の下端20は中筒7の、突条15上部に対応する位置に位置し、かつ弱化ライン22は中筒7に、突条15の下部に接して形成されている。
又図3において外筒16の下端20は中筒7の、突条15に対応する位置に位置し、かつ弱化ライン22は中筒7に、突条15の下部に接して形成されている。図4に、図1に示す耐熱キャップの外観が示されている。
同図において28は摘みであり、切欠き24の近傍において中筒7に設けられており、前記弱化ライン22を裂切る場合、この摘み28を引っ張るようになっている。
【0018】
29は摘み28の基端部、30は先端部、31は裂切れ易い連結片を示す。但し摘み28が設けられていないものは切欠き24の端部を指で摘み、外方に引っ張ればよい。図5に示すものは弱化ライン22を、前記突条15の上部を侵して形成させたものであり、外筒18の下端20は本来突条15の上部に対応する位置に位置している。同図に示すものは摘み28が設けられてなく、かつ切欠き24を垂直に形成したものである。
図6に示すものも同様の構成において摘み28を弱化ライン22に沿って設けたものである。
図7に示すものは、図1に示す耐熱キャップにおいて切欠き24を垂直に形成したものである。
次に図10に示すものは前記の耐熱キャップにおいて、外筒16の下端20を、中筒7の、突条15下部に対応する位置に位置させ、かつ下受け部21より下の中筒7は、半径方向で齟齬して形成されている。
【0019】
図11に示すものは図3に示す耐熱キャップのA−A線断面図を示すが、その切欠き24に薄膜27が形成されている。この薄膜27は中筒7に一体に形成されているもので、中筒7の、その厚み方向の位置は任意であり、図示のように中筒7の外表面と同一に形成されてもよく、又は内面と同一面を形成して位置させてもよく、更に外表面と内面との間に位置させても差支えない。
【0020】
次に、このように形成された容器とこれに用いる耐熱キャップの実施例の作用について述べると、使用に際して蓋体17を明け、裂取部材13を上方に引っ張り裂溝12を裂切って通口を形成し、容器1の内容品を注出する。そして容器1のリサイクルの場合は摘み28を摘んで外方に引っ張り、或は指で切欠き24の端部を摘み、外方に引っ張り、切欠き24から中筒7の弱化ライン22を裂切り、図8、図12に示すようにそこに現われた中筒7、外筒16の両方の下面に指33をかけ、又は栓抜き34を上下に亘ってかけ、上方に付勢して外し取るのである。又図9に示すように下受け部21の下部を含む中筒7の下面の現われたものは、ここに栓抜き34を上下に亘ってかけ、上方に付勢して外し取るのである。同図に示すものは蓋体17を開けて栓抜き34をかけた場合を示す。
なお図示は省略するが、前記注筒7の全部又は周方向の一部を薄肉に形成してもよい。その薄さの程度は、つけ根部の厚さ1.1mmを0.9mm以下とするのである。具体的な一例としては0.8mmに形成され、そのつけ根部から先端に至る程次第に薄くなるように形成された。但しこのテーパーは付けなくても差支えはない。このようにすることにより、棒状の、一方に缶切りを設けた栓抜きを用いて、その一端で中筒7を斜め下方向に押圧すると、同方向に屈曲し、その変形によって前記栓抜きを掛けることができるのである。このように、即ち栓抜きにより押圧することによって弾性変形するように薄く構成されてもよい。従来の、つけ根部の厚さ1.1mmの注筒7は栓抜き等の押圧によっても容易に屈曲しないのである。
【0021】
【発明の効果】
請求項1の発明は、前記のように構成されたことにより、加熱した液体商品を充填した容器1の口部2にこの耐熱キャップを装着した場合、前記液体商品の、口部2を伝わってもたらされる熱により、中筒7の弾性変形による圧接において、その弾性が減少し、圧接の度合いが減少しそうになる。この場合水の沸点より高い軟化点の前記外筒16の圧接によりその減少分は補充され、これにより密閉力の減少は実用上差支えない程度に抑制することができる。
【0022】
そして容器1のリサイクルに際しては、切欠き2により前記弱化ライン22を裂き切るだけの簡単な動作よって、栓抜き34を掛止させる部分を形成させることができ、これにより、栓抜き34を用い、又は素手で容器1からこの耐熱キャップを容易に外し取ることができる。そして栓抜き34を用いる場合、弱化ライン22を裂き切った場合に中筒7と外筒16の両方の下面が現われるものについては、中筒7よりも硬度の高い外筒16が圧接していることにより、中筒7は栓抜き34による部分的な付勢に対して部分的に変形してしまうことなく、上記付勢に対する充分な反力を生じるから、栓抜き34の力は分散せずに直達する為、なかな抜けないもどかしさがなく、壮快に外し取ることができる。
【0023】
又下受部21を裂き取った後には中筒5の下面と外筒16の下面の各面積の和が、又は中筒5の上部より厚い下受部21の下面が大きく出現するから、栓抜き34をかけて外し取る力を加え易くすることができる。
【0024】
の発明は前記のように構成されることにより、容器のリサイクルの際に、切欠き24から弱化ライン22を裂切ることにより、栓抜き34を用いてきわめて容易に耐熱キャップを外し取ることができる。
【0025】
の発明は前記のように構成されることにより、外筒16により突条15の前記口部2への圧接を充分強めて行うことができ、従って耐熱性を高めることができると共に、容器1のリサイクルの際は切欠き24から弱化ライン22を裂切ることにより、栓抜き34を用いてきわめて容易にこの耐熱キャップを外し取ることができる。
【0026】
の発明は前記のように構成されることにより、弱化ライン22を裂切る際に極めて容易に裂切ることができる。これは前記齟齬部分において裂切りの応力が集中し易く、かつ中栓5よりも硬度の高い外筒16の下端がいわゆるカッターとして役立つからである。
【0027】
の発明は前記のように構成されたことにより、容器1のリサイクルの際に、切欠き24から弱化ライン22を裂き切れば外筒16の下端がカッターとして役立ち、一層容易に薄肉部13を切ることができる。
【0028】
の発明は前記のように構成されたことにより、中筒6の下面に栓抜き34をかけてこのキャップを外す際にきわめて容易に外すことができると共に、栓抜き34を用いずとも、素手で指33によってもきわめて容易に外すことができる。
【0029】
の発明は前記のように構成されることにより、外筒16及び蓋体17は一体に形成されるから、この耐熱キャップの半径方向に加えて上下方向の耐熱性を高めることができる。
【0030】
の発明は前記のように構成されたことにより、切欠き24部分から塵埃の侵入を防止できると共に開放の場合きめて容易に破断することができる。又この薄膜27は不正開放を防止する封止部材として役立てることができる
【0031】
の発明は前記のように構成されたことにより、この摘み28を引っ張ることにより容易に栓抜き34の掛止部を出現させることができ、従って容易にこの耐熱キャップを容器1から外しとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示し、容器とこれに用いる耐熱キャップの断面図である。
【図2】同じく第2の実施例を示し、図1に相当する図である。
【図3】同じく第3の実施例を示し、図1に相当する図あでる。
【図4】図1に示す容器とこれに用いる耐熱キャップにおける、耐熱キャップの部分断面図である。
【図5】この発明の第4の実施例を示し、図4に相当する図である。
【図6】同じく第5の実施例を示し、図4に相当する図である。
【図7】同じく第6の実施例を示し、図4に相当する図である。
【図8】図1に示す耐熱キャップの、容器から外し取る状態を示す図である。
【図9】図2に示す耐熱キャップの、容器から外し取る状態を示す図である
【図10】この発明の第7の実施例を示し、図1に相当する図である。
【図11】図1におけるA−A線矢視断面図である。
【図12】図10に示す耐熱キャップの、容器から外し取る状態を示す図である。
【図13】従来の容器とこれに用いる耐熱キャップの断面図である。
【符号の説明】
1 容器
2 口部
3 凹条
4 突部
5 中栓
6 内筒
7 中筒
8 上壁
9 挟持部
10 注筒
11 係止部
12 裂溝
13 裂取部材
14 口壁
15 突条
16 外筒
17 蓋体
18 外蓋
19 係合部
20 下端
21 下受け部
22 弱化ライン
23 下端部
24 切欠き
25 最深部
26 ヒンジ
27 薄膜
28 摘み

Claims (7)

  1. 容器(1)の口部(2)外周に上下に間隔をおいて、周方向に形成された凹条(3)及び突部(4);前記口部(2)に装着される合成樹脂製の中栓(5);該中栓(5)に設けられた、前記口部(2)の内外及び上端にそれぞれ圧接する、内筒(6)、中筒(7)及び上壁(8)から成る挟持部(9);前記上壁(8)上に設けられた注筒(10)及び半径方向外側に向けて形成された係止部(11);前記注筒(10)内側に設けられた、無端状の裂溝(12)及び上面に裂取部材(13)を有する口壁(14);前記中筒(7)内面に設けられた、前記凹条(3)に圧接する突条(15);前記中筒(7)外周一部に圧接する外筒(16)と蓋体(17)から成り、前記中栓(5)を形成する合成樹脂よりも軟化温度が高く、かつ硬度も高く、又水の沸点よりも高い軟化温度を有する合成樹脂により形成された外蓋(18);該外蓋(18)に設けられた、前記係止部(11)に係合させられる係合部(19);前記中筒(7)外周で、前記突条(15)の上部に対応して位置せしめられた、前記外筒(16)の下端(20);前記中筒7に形成された、前記外筒(16)の下端(20)を受ける下受け部(21);前記中筒(7)に、前記突条(15)の上部に接して形成された周方向の弱化ライン(22);前記中筒(7)の下端部(23)から前記弱化ライン(22)に接続して形成された切欠き(24);から成ることを特徴とする容器とこれに用いる耐熱キャップ。
  2. 外筒(16)の下端(20)は、中筒(7)の、突条(15)部に対応する位置に位置し、かつ下受け部 ( 21 ) より下の中筒 ( ) は半径方向で齟齬して形成されている請求項1記載の容器とこれに用いる耐熱キャップ。
  3. 突条 ( 15 ) は凹条 ( ) の、上下方向の途中に圧接させられている請求項記載の容器とこれに用いる耐熱キャップ。
  4. 突条 ( 15 ) は凹条 ( ) の最深部 ( 25 ) より上に位置させられている請求項記載の容器とこれに用いる耐熱キャップ。
  5. 外筒(16)はヒンジ ( 26 ) を介して蓋体 ( 17 ) を有している請求項1、2、3又は4記載の容器とこれに用いる耐熱キャップ。
  6. 切欠き ( 24 ) は、該切欠き ( 24 ) に一体的に張り渡した薄膜 ( 27 ) を有する請求項1、2、3、4又は5記載の容器とこれに用いる耐熱キャップ。
  7. 下受け部 ( 21 ) は切欠き ( 24 ) の近傍に摘み ( 28 ) を有している請求項1、2、3、4、5又は6記載の容器とこれに用いる耐熱キャップ。
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