JP5393930B2 - カメラ装置、交換レンズ装置、カメラ本体部およびフォーカス制御方法 - Google Patents

カメラ装置、交換レンズ装置、カメラ本体部およびフォーカス制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、所定の視野領域を撮像して光電変換を行うことによって画像データを生成するカメラ装置、レンズ交換可能なカメラ装置、交換レンズ装置、カメラ本体部およびフォーカス制御方法に関する。
近年、デジタルカメラ等の撮像装置として、静止画撮影だけでなく、動画撮影と同時録音も可能なものが実用化されている。動画撮影においては、ハイビジョンテレビ装置での動画再生に合わせてフレームレートを最大で60fpsとする装置が存在している。動きのある被写体の撮影に対しては、動画のフレームレートを高速化、例えば120fpsとすることにより、撮影された動画像の不自然な変化を抑圧して高画質で撮影することができる。
ところで、焦点を調整するオートフォーカス(以下、「AF」という)機構を備えた交換レンズ装置は、動画のフレームレートに同期して、AF機構内のフォーカスレンズを被写体の焦点深度内で光軸方向に沿って往復動作し、各フレームレートでの取得画像より空間的な輝度変化から得られるコントラスト評価値(以下、「AF評価値」という)に基づいて、被写体への焦点位置を探索して合焦位置へ追従するAF動作のウォブリング(以下、「Wob」という)駆動を行っている。このため、AF機構は、動画のフレームレートの高速化に合わせて、フォーカスレンズをWob駆動させた場合、Wob駆動の周期が短縮することによって、レンズ駆動時の慣性力が増加し、駆動時の振動やフォーカスレンズを支持する支持部材の反作用の振動が増加するため、レンズ駆動時に生じる駆動音が大きくなる。この結果、動画撮影時に、AF駆動による駆動音がノイズとして集音マイクに拾われるという問題があった。
そこで、AF機構において、Wob駆動の高速化と、Wob駆動時の振動や騒音を低減するため、ヴォイスコイルモータ(以下、「VCM」という)等のモータを、フォーカスレンズを駆動させる駆動部として採用したものが知られている(たとえば特許文献1を参照)。この技術によれば、動画撮影時でのWob駆動時において、フォーカスレンズ移動制御時の最高速度を抑えることによって、フォーカスレンズ駆動部の急激な加速度変化を抑えることで、振動や騒音を抑圧している。
特開2006−65176号公報
しかしながら、上述した技術では、フォーカスレンズ駆動部が、フォーカスレンズや駆動部材の弾性特性により、振動を強調する固有の共振周波数を有する。このため、交換レンズ装置内のレンズ制御部が駆動部に供給する供給電流に含まれる周波数成分の中に、駆動部の共振周波数が含まれる場合、駆動振幅が増幅してしまい、AF動作時に駆動音が大きくなってしまう。
また、動画撮影時のフォーカスレンズ移動速度を抑えているため、フレームレートを高速化する場合、フレームレートに同期したフォーカスレンズのWob駆動制御の対応が困難になり、高速フレームレート化とAF動作時の駆動音の低減とを両立できない問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、動画撮影時における高速フレームレートでのAF動作によって生じる騒音の低減を実現することができるレンズ装置、交換レンズ装置、カメラ本体部およびフォーカス制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるカメラ装置は、光電変換を行うことによって画像データを生成する撮像素子を有するカメラ装置であって、前記撮像素子の撮像面に結像される被写体の焦点位置を調整するフォーカスレンズと、前記フォーカスレンズを当該カメラ装置の光軸方向に沿って進退可能に駆動するレンズ駆動部と、前記光軸上における前記フォーカスレンズのレンズ位置を検出するレンズ位置検出部と、前記レンズ駆動部を制御するレンズ制御部と、当該カメラ装置の撮影時における撮影動作を制御する制御部と、を備え、前記レンズ制御部は、前記レンズ位置検出部が検出した前記レンズ位置を示すレンズ位置信号と前記制御部から送信される前記フォーカスレンズの前記光軸上における目標位置信号とをそれぞれ第1の時間周期毎にサンプリングし、該サンプリングした前記レンズ位置信号と前記目標位置信号とに基づいて、前記フォーカスレンズの駆動量出力を演算する駆動量演算部と、前記駆動量演算部によって得られた前記駆動量出力に対して、前記第1の時間周期の整数分の1である第2の時間周期でアップサンプリングを行うアップサンプリング部と、前記駆動量出力を前記第2の時間周期でサンプリングした結果に対して、所定の共振周波数帯域における高次共振周波数成分を抑圧する演算を行う共振抑圧演算部と、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかるカメラ装置は、上記発明において、前記共振抑圧演算部は、前記第2の時間周期の逆数となるサンプリング周波数の2分の1以下に前記高次共振周波数成分を遮断する遮断周波数を設けており、かつ該遮断周波数より低周波域を通過させる特性を有するデジタルフィルタ演算処理を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかるカメラ装置は、上記発明において、前記共振抑圧演算部は、前記駆動量出力を、前記第2の時間周期でサンプリングした時点の演算値に対して1次ローパスフィルタ特性での1次のIIRフィルタ形成となるデジタルフィルタ演算処理を行うことによって得ることを特徴とする。
また、本発明にかかるカメラ装置は、上記発明において、前記共振抑圧演算部は、FIRフィルタ形式のデジタルフィルタであり、前記フォーカスレンズの前記駆動量出力を、前記第2の時間周期でサンプリングした時点での演算値と1周期前にサンプリングした演算とを平均演算することによって得ることを特徴とする。
また、本発明にかかるカメラ装置は、上記発明において、前記レンズ制御部は、前記制御部から送信される指示信号に基づいて、前記共振周波数帯域を遮断する遮断周波数帯域の設定値を変更するパラメータ変更部をさらに有することを特徴とする。
また、本発明にかかるカメラ装置は、上記発明において、前記駆動量演算部は、前記レンズ位置信号と前記目標位置信号との差分に基づいて、前記レンズ駆動部による前記駆動量出力を調整する制御量を演算するフィードバック演算部と、前記フォーカスレンズが移動しているとき、前記目標位置信号に基づいて前記レンズ駆動部による前記駆動量を演算するフィードフォワード演算部と、前記フィードバック演算部が演算した前記制御量と前記フィードフォワード演算部が演算した前記駆動量とを加算した前記駆動量出力を出力する加算器と、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかるカメラ装置は、上記発明において、前記フィードフォワード演算部は、前記フォーカスレンズが一定位置で待機しているとき、前記目標位置信号に対する演算を停止することを特徴とする。
また、本発明にかかるカメラ装置は、上記発明において、前記レンズ駆動部は、リニアモータを有することを特徴とする。
また、本発明にかかるカメラ装置は、上記発明において、前記レンズ駆動部に存在する共振周波数帯域は、可聴周波数域に存在することを特徴とする。
また、本発明にかかる交換レンズ装置は、光電変換を行うことによって画像データを生成する撮像素子を有するレンズ交換式のカメラ本体部に着脱自在に装着される交換レンズ装置であって、前記撮像素子の撮像面に結像される被写体の焦点位置を調整するフォーカスレンズと、前記フォーカスレンズを当該交換レンズ装置の光軸に沿って進退可能に駆動するレンズ駆動部と、前記光軸上における前記フォーカスレンズのレンズ位置を検出する位置検出部と、前記レンズ駆動部を制御するレンズ制御部と、を備え、前記レンズ制御部は、前記位置検出部が検出した前記レンズ位置を示すレンズ位置信号と前記カメラ本体部から送信される前記フォーカスレンズの前記光軸上における目標位置信号とをそれぞれ第1の時間周期毎にサンプリングし、該サンプリングした前記レンズ位置信号と前記目標位置信号とに基づいて、前記レンズ駆動部による前記フォーカスレンズの駆動量出力を演算する駆動量演算部と、前記駆動量演算部によって得られた前記駆動量出力に対して、前記第1の時間周期の整数分の1である第2の時間周期でアップサンプリングを行うアップサンプリング部と、前記駆動量出力を前記第2の時間周期でサンプリングした結果に対して、所定の共振周波数帯域における高次共振周波数成分を抑圧する演算を行う共振抑圧演算部と、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる交換レンズ装置は、上記発明において、前記共振抑圧演算部は、前記第2の時間周期の逆数となるサンプリング周波数の2分の1以下に前記高次共振周波数成分を遮断する遮断周波数を設けており、かつ該遮断周波数より低周波域を通過させる特性を有するデジタルフィルタ演算処理を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる交換レンズ装置は、上記発明において、前記共振抑圧演算部は、前記駆動量出力を、前記第2の時間周期でサンプリングした時点の演算値に対して1次ローパスフィルタ特性での1次のIIRフィルタ形成となるデジタルフィルタ演算処理を行うことによって得ることを特徴とする。
また、本発明にかかる交換レンズ装置は、上記発明において、前記共振抑圧演算部は、FIRフィルタ形式のデジタルフィルタであり、前記フォーカスレンズの前記駆動量出力を、前記第2の時間周期でサンプリングした時点での演算値と1周期前にサンプリングした演算とを平均演算することによって得ることを特徴とする。
また、本発明にかかる交換レンズ装置は、上記発明において、前記レンズ制御部は、前記制御部から送信される指示信号に基づいて、前記共振周波数帯域を遮断する遮断周波数帯域の設定値を変更するパラメータ変更部をさらに有することを特徴とする。
また、本発明にかかる交換レンズ装置は、上記発明において、前記駆動量演算部は、前記レンズ位置信号と前記目標位置信号との差分に基づいて、前記レンズ駆動部による前記駆動量出力を調整する制御量を演算するフィードバック演算部と、前記フォーカスレンズが移動しているとき、前記目標位置信号に基づいて前記レンズ駆動部による前記駆動量を演算するフィードフォワード演算部と、前記フィードバック演算部が演算した前記制御量と前記フィードフォワード演算部が演算した前記駆動量とを加算した前記駆動量出力を出力する加算器と、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる交換レンズ装置は、上記発明において、前記フィードフォワード演算部は、前記フォーカスレンズが一定位置で待機しているとき、前記目標位置信号に対する演算を停止することを特徴とする。
また、本発明にかかる交換レンズ装置は、上記発明において、前記レンズ駆動部は、リニアモータを有することを特徴とする。
また、本発明にかかる交換レンズ装置は、上記発明において、前記レンズ駆動部に存在する共振周波数帯域は、可聴周波数域に存在することを特徴とする。
また、本発明にかかるカメラ本体部は、光電変換を行うことによって画像データを生成する撮像素子の撮像面に結像される被写体の焦点位置を調整するフォーカスレンズを有する交換レンズ装置を着脱可能なカメラ本体部であって、前記撮像素子を駆動制御して画像信号を取得するとともに、前記交換レンズ装置への制御量を演算する制御部と、静止画撮影または動画撮影のどちらか一方を選択する撮影条件選択部と、前記制御部の演算結果に基づいて、前記制御部から出力された制御信号を前記交換レンズ装置に送信するとともに、前記交換レンズ装置から出力された制御信号を受信する本体通信部と、を備え、前記制御部は、前記交換レンズ内の前記フォーカスレンズを移動させる目標位置と、該目標位置を中心に往復移動させる往復移動量と、往復移動周期とを含む制御量を演算して前記本体通信部に出力するとともに、前記本体通信部を介して前記交換レンズ装置から現在の前記フォーカスレンズの光軸上におけるレンズ位置を示すレンズ位置情報を取得することを特徴とする。
また、本発明にかかるカメラ本体部は、上記発明において、前記制御部は、当該カメラ本体部の動画撮影時において、前記撮像素子が生成する前記画像データのフレームレートに同期して、前記本体通信部を介して前記交換レンズ装置から前記レンズ位置情報を取得するとともに、前記制御量を演算して前記交換レンズ装置に出力することを特徴とする。
また、本発明にかかるカメラ本体部は、上記発明において、前記制御部は、前記本体通信部を介して前記交換レンズ装置の共振周波数帯域を遮断する遮断周波数帯域の設定を変更するための制御信号を前記交換レンズ装置へ送信することを特徴とする。
また、本発明にかかるフォーカス制御方法は、光電変換を行うことによって画像データを生成する撮像部を有するカメラ本体部と、前記カメラ本体部に着脱自在に装着可能であり、前記撮像素子の撮像面に結像される被写体の焦点位置を調整するフォーカスレンズおよび前記フォーカスレンズを光軸に沿って進退可能に移動させるレンズ駆動部を有する交換レンズ装置と、を備えたカメラシステムが実行するフォーカス制御方法であって、前記光軸上における前記フォーカスレンズのレンズ位置を検出する位置検出ステップと、前記位置検出ステップが検出した前記レンズ位置を示すレンズ位置信号と前記カメラ本体部から送信される前記フォーカスレンズの前記光軸上における目標位置信号とをそれぞれ第1の時間周期毎にサンプリングし、該サンプリングした前記レンズ位置信号と前記目標位置信号とに基づいて、前記レンズ駆動部による前記フォーカスレンズの駆動量を示す駆動量出力を演算する駆動量演算ステップと、前記駆動量演算ステップが演算した前記駆動量信号に対して、前記第1の時間周期の整数分の1である第2の時間周期でアップサンプリングを行うアップサンプリングステップと、前記アップサンプリングステップがアップサンプリングした前記駆動量出力に対して、所定の共振周波数帯域における高次共振周波数成分を抑圧する演算を行う共振抑圧演算ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、駆動量演算部が、第1の周期毎に目標位置信号とレンジ位置信号とをサンプリングし、サンプリングした目標位置信号および位置信号とに基づいてレンズ駆動部によるフォーカスレンズの駆動量を示す駆動量信号を演算する。演算した結果を、アップサンプリング部が第1の時間周期の整数分の1である第2の時間周期でアップサンプリングを実施し、共振抑圧演算部が、アップサンプリング部によってアップサンプリングされた駆動量信号に対して、アップサンプリングされた第2の周期毎に、所定の抑圧周波数帯域の出力を減衰させてフォーカスレンズ駆動部の高次共振周波数成分出力を抑圧する演算を行う。この結果、動画撮影時における高速フレームレートでのAF動作、つまりWob駆動によって生じる高次共振周波数が励起する騒音の低減を行うことができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる交換レンズ装置が装着されるカメラシステムの模式的な構成図である。 図2は、本発明の実施の形態1にかかる交換レンズ装置が装着されるカメラシステムの構成を示すブロック図である。 図3は、図2に示すレンズ位置検出部およびレンズ制御部の詳細な構成を示すブロック図である。 図4は、図3に示す共振抑圧演算部の構成を示すブロック図である。 図5は、本発明の実施の形態1にかかるカメラシステムが行う処理の概要を示すフローチャートである。 図6は、図5に示す動画AF処理の概要を示すフローチャートである。 図7は、本発明の実施の形態1にかかるカメラシステムが行う動画AF動作の一例を説明するための模式図である。 図8は、制御部の動画AF処理時における各部の処理のタイミングを示すタイミングチャートである。 図9は、レンズ制御部が行う処理の概要を示すフローチャートである。 図10は、レンズ制御部の動画AF処理時における各部の処理のタイミングを示すタイミングチャートである。 図11は、位相補償演算部の処理結果の伝達特性のボード線図である。 図12は、第2の演算結果の伝達特性のボード線図である。 図13は、第1の演算結果に対して、第2の演算処理を行った結果の伝達特性のボード線図である。 図14は、レンズ駆動部の伝達特性のボード線図である。 図15は、本発明の実施の形態2にかかる共振抑圧演算部の構成を示すブロック図である。 図16は、本発明の実施の形態2にかかる第2の演算処理の演算結果を加算した伝達特性のボード線図である。 図17は、第1の演算処理の演算結果に対して、第2の演算処理が演算した演算結果の伝達特性のボード線図である。
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)について説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付して説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる交換レンズ装置が装着されるカメラシステムの模式的な構成図である。図2は、本発明の実施の形態1にかかる交換レンズ装置が装着されるカメラシステムの構成を示すブロック図である。なお、図1および図2においては、左側を前方側とし、右側を後方側として説明する。
図1および図2に示すカメラシステム1は、本体部2と、本体部2に装着自在な交換レンズ装置3と、を備える。交換レンズ装置3は、交換レンズ装置3の後方側に設けられた後方側レンズマウント31を、本体部2の前方側に設けられた本体側マウントリング21に結合することにより、本体部2に装着される。これにより、本体部2および交換レンズ装置3は、一体的に接続される。なお、上述した本体側マウントリング21は、たとえばバヨネットタイプであればよい。
本体部2は、シャッタ201、シャッタ駆動部202と、撮像素子203と、撮像素子駆動部204と、信号処理部205と、A/D変換部206と、ストロボ207と、ストロボ駆動部208と、音声入出力部209と、音声信号処理部210と、画像処理部211と、入力部212と、表示部213と、表示駆動部214と、FROM215と、SDRAM216と、記録媒体217と、電源部218と、本体通信部219と、制御部220(以下、「BCPU220」という)と、を備える。
シャッタ201は、開閉動作を行うことにより、撮像素子203の状態を露光状態または遮光状態に設定する露光動作を行う。シャッタ駆動部202は、ステッピングモータ等を用いて構成され、制御部220から入力される指示信号に応じてシャッタ201を駆動する。
撮像素子203は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いて構成される。撮像素子203は、交換レンズ装置3が集光した光を受光して、各画素に光電変換を行い、順次電気信号を転送することによって、2次元の画像データを生成する。撮像素子駆動部204は、所定の撮像タイミングで撮像素子203の露光および電気信号の転送動作を実施する。撮像素子駆動部204は、電気信号の転送動作時に、撮像素子203の各画素で光電変換された電荷量出力または電圧出力のアナログ信号の画像データを信号処理部205に順次転送出力させる。
信号処理部205は、撮像素子203から転送される各画素の画像データに対して、アナログ信号処理を施してA/D変換部206に出力する。具体的には、信号処理部205は、画像データに対して、フィルタリングやバイアスオフセットキャンセル等のノイズ低減処理および画素出力の増幅処理等を行う。
A/D変換部206は、信号処理部205で処理された各画素の画像データに対して、順次A/D変換を行うことにより、撮像素子203で検出された水平方向および垂直方向を組み合わせた2次元のデジタル化された画像データ(RAWデータ)を生成し、制御部220に出力する。
ストロボ207は、キセノンランプまたはLED等によって構成される。ストロボ207は、シャッタ201の露光動作と同期して所定の視野領域に向けて発光する。ストロボ駆動部208は、制御部220の制御のもと、ストロボ207を発光させる。
音声入出力部209は、音声入力部209aと、音声出力部209bとを有する。音声入力部209aは、マイク等を用いて構成される。音声出力部209bは、スピーカ等を用いて構成される。音声入力部209aは、音声情報の取得を行う。音声出力部209bは、取得された音声情報の再生出力を行う。音声信号処理部210は、音声入力部209aから入力された音声データ(アナログ信号)に対して、所定の信号処理を行い、A/D変換を行うことによりデジタルの音声データを生成し、この生成した音声データを制御部(BCPU)220に出力し、音声を録音する動作を行う。また、音声信号処理部210は、音声の再生を行う場合、BCPU220から入力される音声データに対して、D/A変換を行うことによりアナログの音声データを生成し、この生成した音声データを音声入出力部209に含まれる音声出力部209bに出力し、録音データの再生出力を行う。
画像処理部211は、画像データに対して各種の画像処理を施す。具体的には、画像処理部211は、画像データに対して、撮像素子の暗電流出力による出力オフセットを補正するオプティカルブラック減算処理、RGB出力混合比を調整して、被写体の色温度補正を行うホワイトバランス調整処理、画像データの同時化処理、RGB情報の三原色出力から輝度−色差−色相成分に変換するカラーマトリクス演算処理、γ補正処理、色再現処理およびエッジ強調処理等を含む画像処理を行う。
画像処理部211は、焦点検出領域内の画像データから、空間周波数における高周波成分(コントラスト)に対し、空間ハイパスフィルタ演算処理により抽出して、所定の空間周波数スペクトラムからAF評価値を算出する算出処理を行う。なお、画像処理部211は、画像データを所定の方式、たとえば静止画であれば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式を行う。また、画像処理部211は、連続した動画撮影データであれば、MotionJPEG方式またはデータ圧縮率がより高いMP4(H.264)方式等に従って圧縮し、圧縮した画像データを記録媒体217に記録させる。
入力部212は、カメラシステム1の電源状態をオン状態またはオフ状態に切換える電源スイッチ(図示せず)と、静止画撮影の指示を与える静止画レリーズ信号の入力を受け付けるレリーズスイッチ212aと、カメラシステム1に設定された各種撮影モードを切換える撮影モード切換スイッチ(図示せず)と、動画撮影の指示を与える動画レリーズ信号の入力を受け付ける動画スイッチ212bと、を有する。レリーズスイッチ212aは、外部からの押圧により進退可能であり、半押しされた場合に撮影準備動作を指示するファーストレリーズ信号の入力を受け付ける一方、全押しされた場合に静止画撮影を指示するセカンドレリーズ信号の入力を受け付ける。
表示部213は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等からなる表示パネルを用いて構成される。表示駆動部214は、撮影した画像データを表示部213に表示させる。表示駆動部214は、シャッタースピード、絞り値、感度等、撮影日時等を含む各種撮影情報を表示部213に表示させる。
FROM215は、不揮発性メモリを用いて構成される。FROM215は、カメラシステム1を動作させるための各種プログラム、プログラムの実行中に使用される各種データおよび画像処理部211による画像処理の動作に必要な各種パラメータ等を記憶する。
SDRAM216は、揮発性メモリを用いて構成される。SDRAM216は、制御部220の処理中の情報を一時的に記憶する。たとえば、SDRAM216は、静止画を連続して撮影したとき、または動画の撮影時には、デジタル化された画像データを一時的に記憶することによって、画像処理部211での信号処理および記録媒体217へのデータ転送を滞りなく実行させる。
記録媒体217は、本体部2の外部から装着されるメモリカード等を用いて構成される。記録媒体217は、メモリI/F(図示せず)を介して本体部2に着脱自在に装着される。記録媒体217は、画像データが記録される一方、記録した画像データが読み出される。
電源部218は、本体部2に含まれるBCPU220および電子制御や駆動を行う各構成部に接続され、各構成部に電源供給を行う。電源部218は、本体通信部219を介して、交換レンズ装置3を構成する各部に電源を供給する。電源部218は、本体部2に装着されたバッテリ(非図示)の電圧出力を、所定の直流電圧の平滑化および昇圧等を行い、本体部2内の各構成部に電源を供給する。
本体通信部219は、本体部2に装着される交換レンズ装置3とのコマンド通信と電源供給を行うための通信インターフェースである。
BCPU220は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成される。BCPU220は、入力部212からの指示信号に応じて、カメラシステム1を構成する各部に対応する指示やデータの転送等を行ってカメラシステムの動作を統括的に制御する。BCPU220は、本体通信部219を介して交換レンズ装置3を駆動する駆動信号および交換レンズ装置3のレンズ状態を要求する要求信号等を送信する。BCPU220は、撮像素子203が生成する画像データのフレームレート、たとえば動画撮影条件としてフレームレートが120fpsに設定されている場合、このフレームレートに同期して、120分の1秒周期で、交換レンズ装置3を駆動する駆動信号を送信する。
外部通信部221は、本体部2に対して装着される電子ビューファインダ(EVF)およびインターネットを介してパーソナルコンピュータ等の外部処理装置(図示せず)と双方向に通信する通信部等を本体部2に接続するインターフェースとして機能する。
つぎに、交換レンズ装置3の構成について説明する。交換レンズ装置3は、光学系301と、レンズ駆動部302と、絞り機構303と、絞り駆動部304と、フォーカスリング305と、ズームリング306と、レンズ位置検出部307と、ズーム位置検出部308と、レンズEEPROM309と、レンズRAM310と、レンズ通信部311と、レンズ制御部312と、を備える。
光学系301は、撮像素子203上の撮像面に像を形成する3群構成のレンズ群で構成される。具体的には、光学系301は、前方側から後方側の順に、第1群レンズである前群レンズ301aと、第2群レンズであるフォーカスレンズ301bと、第3群レンズである後群レンズ301cとを用いて構成される。
前群レンズ301aは、たとえば2枚のレンズを用いて構成され、負屈折力を有する。フォーカスレンズ301bは、一または複数のレンズを用いて構成され、正屈折力を有する。フォーカスレンズ301bは、レンズ枠301dによって支持され、フォーカシング時(AF時)に光軸O方向に沿って駆動される。後群レンズ301cは、たとえば3枚のレンズを用いて構成され、正屈折力を有する。前群レンズ301a、フォーカスレンズ301bおよび後群レンズ301cは、ズーミング時に光軸O方向に沿って駆動される。
レンズ駆動部302は、フォーカシング時にレンズ枠301dを光軸O方向に沿って駆動することにより、フォーカスレンズ301bを光軸O方向のフォーカシング位置に向けて移動させる。レンズ駆動部302は、動画撮影時のフォーカシング動作を行う場合、フォーカスレンズ301bを光軸O方向に沿って、往復移動させてWob駆動を行う。ここで、Wob駆動とは、カメラシステム1が動画撮影を行う場合において、交換レンズ装置3のフォーカスレンズ301bを、動画撮影時のフレームレートに同期した周期で、カメラシステム1の合焦位置を中心に行う微小往復駆動のことである。レンズ駆動部302は、ヴォイスコイルモータ(以下、「VCM」という)またはリニアモータおよびレンズ駆動ドライバ等を用いて構成される。
絞り機構303は、複数の絞り羽(図示せず)の開閉動作によって、光透過面積を可変させ、光学系301が集光する光の入射量を制限することにより露出の調整を行う。絞り駆動部304は、ステッピングモータおよびモータドライバ等を用いて構成され、絞り機構303を駆動する。
フォーカスリング305は、カメラシステム1がマニュアルフォーカスモード(以下、「MFモード」という)に設定されている状態で、撮影者によって操作された場合、フォーカスレンズ301bの位置を光軸O方向に沿って移動させて交換レンズ装置3の焦点位置を調整する。フォーカスリング305は、交換レンズ装置3のレンズ鏡筒の周囲に設けられる回転可能なリングである。
ズームリング306は、撮影者によって操作された場合、後群レンズ301cの位置を光軸O方向に沿って移動させて交換レンズ装置3の画角(焦点距離)を変更する。ズームリング306は、交換レンズ装置3のレンズ鏡筒の周囲に設けられる回転可能なリングである。
レンズ位置検出部307は、レンズ駆動部302によって駆動されたフォーカスレンズ301bの位置を検出する。レンズ位置検出部307は、フォトインタラプタ等を用いて構成される。
ズーム位置検出部308は、ズームリング306によって駆動された後群レンズ301cの位置を検出する。ズーム位置検出部308は、リニアエンコーダセンサや、可変抵抗素子などのポテンショメータ等によって構成される。ズーム位置検出部308は、リニアエンコーダセンサまたはポテンショメータによって得られたアナログ出力電圧をA/D変換回路によってデジタルに変換し、この変換したデジタルな信号に基づいて、ズーム位置を検出する。
レンズEEPROM309は、光学系301の位置および動きを決定するための制御用プログラム、光学系301のレンズ特性および各種パラメータを含むレンズデータを記憶する。レンズEEPROM309は、不揮発性メモリを用いて構成される。
レンズRAM310は、レンズ制御部312の処理中の情報を一時的に記憶している。レンズRAM310は、揮発メモリを用いて構成される。
レンズ通信部311は、交換レンズ装置3が本体部2に装着されたときに、本体部2の本体通信部219と通信を行うための通信インターフェースである。また、レンズ通信部311および本体通信部219を介して本体2の電源部218から、交換レンズ装置3に含まれる各構成へ電源が供給される。
レンズ制御部312は、CPU等を用いて構成される。レンズ制御部312(以下、「LCPU312」という。)は、交換レンズ装置3の動作を制御する。具体的には、LCPU312は、レンズ駆動部302を駆動させて交換レンズ装置3のフォーカシングを行うとともに、絞り駆動部304を駆動させて絞り値の変更を行う。LCPU312は、交換レンズ装置3が本体部2に装着されることで電気的にBCPU220に接続され、BCPU220からの駆動信号および指示信号に従って制御される。ここで、駆動信号とは、フォーカスレンズ301bを光軸Oに沿って移動させる目標位置と、この目標位置を中心にフォーカスレンズ301bを往復移動させる往復移動量と、往復移動周期とを含む。
ここで、上述したレンズ位置検出部307およびLCPU312の詳細な構成について説明する。図3は、レンズ位置検出部307およびLCPU312の詳細な構成を示すブロック図である。
図3に示すように、レンズ位置検出部307は、フォトインタラプタ307aと、増幅回路307bと、帯域制限回路307cと、を有する。
フォトインタラプタ307aは、反射部材(図示せず)と、フォトリフレクタ(図示せず)と、を有する。反射部材およびフォトリフレクタは、レンズ枠301dおよび交換レンズ装置3の鏡筒内に対向した状態でそれぞれ設けられる。フォトリフレクタからの光は、反射部材で反射され、再度、フォトリフレクタに入射する。これにより、フォトインタラプタ307aは、レンズ位置に応じて、受光される光量変化に対し、光電変換から電圧出力に変換することにより、レンズ枠301dの位置を検出し、この検出結果に応じた位置信号(アナログ信号)を増幅回路307bへ出力する。
増幅回路307bは、フォトインタラプタ307aから入力される位置信号を増幅して帯域制限回路307cへ出力する。なお、本実施の形態では、レンズ位置検出部307は、フォトインタラプタ307aとフォトリフレクタとの組み合わせとしているが、フォトリフレクタの代わりに、一定間隔で着磁された磁気スケールを用いてもよい。さらに、本実施の形態では、フォトインタラプタの代わりに、ホールセンサやMRセンサ(磁気抵抗素子)等の磁気センサを用いてもよい。
帯域制限回路307cは、LCPU312のA/D変換部402に接続される。帯域制限回路307cは、増幅回路307bから入力される位置信号に所定の帯域制限を施すことによって特定の周波数成分を取り出し、この取り出した周波数成分の位置信号をA_POS信号として出力する。ここで、周波数の帯域制限は、後述するLCPU312がA/D変換し、サンプルホールドする第1の周期T1の逆数の2分の1となる周波数以下に帯域制限する。
LCPU312は、動作クロック生成部400と、サンプリング同期生成部401と、A/D変換部402と、サンプルホールド部403と、レンズ位置演算部404と、送受信部405と、フォーカスレンズ目標値設定部406と、減算器407と、位相補償演算部408と、アップサンプリング部409と、共振抑圧演算部410と、PWM変調部411と、を有する。
動作クロック生成部400は、LCPU312の各部が演算する際に参照する基準クロックを生成する。なお、動作クロック生成部400は、BCPU220のクロックに同期して基準クロックを生成してもよい。なお、LCPU312内でフォーカスレンズ301bを制御する際に参照する第1の周期T1および第2の周期T2は、動作クロック生成部400のクロック周波数を分周する形で生成される。なお、第1の周期T1および第2の周期T2については後述する。
サンプリング同期生成部401は、LCPU312内でフォーカスレンズ301bを制御する際にLCPU312の各部が演算する際に参照する第1の周期T1および第2の周期T2を生成する。
A/D変換部402は、帯域制限回路307cから入力される位置信号(A_POS)に対して、A/D変換を行ってサンプルホールド部403へ出力する。
サンプルホールド部403は、A/D変換部402から入力される位置信号の波形を整形してレンズ位置演算部404へ出力する。具体的には、サンプルホールド部403は、A/D変換部402から入力される位置信号に対して、所定のタイミング(サンプリング周期T1)でサンプリングし、このサンプリングした位置信号をレンズ位置演算部404で演算処理し、次のサンプリング周期の時間まで演算結果をホールドする。
レンズ位置演算部404は、サンプルホールド部403から入力される位置信号に基づいて、光軸Oにおけるフォーカスレンズ301bのレンズ位置を演算し、この演算結果として得られるD_POS信号を減算器407へ出力する。
送受信部405は、レンズ通信部311を介してBCPU220から送られてくる指示信号をフォーカスレンズ目標値設定部406に送信する。また、送受信部405は、移動完了判定部413の判定結果を示す信号を、レンズ通信部311を介してBCPU220へ出力する。
フォーカスレンズ目標値設定部406は、BCPU220からの駆動信号に基づいて、フォーカスレンズ301bを駆動する位置までの目標位置を示す目標位置信号を設定し、この設定した目標位置信号(T_Pos)を減算器407へ出力する。
減算器407は、フォーカスレンズ目標値設定部406から入力される目標位置信号(T_Pos)とレンズ位置演算部404から入力されるレンズ位置信号(D_Pos)との差分(目標値からの偏差量)を演算し、この演算によって得られる信号(dev)を位相補償演算部408へ出力する。
位相補償演算部408は、フォーカスレンズ目標値設定部406から入力される目標位置信号(T_Pos)および減算器407から得られる信号(dev)から位相補償演算部408により演算処理を行って、この演算を行った信号(drv1)をアップサンプリング部409へ第1の時間周期T1毎に出力する。具体的には、位相補償演算部408は、レンズ駆動部302を目標位置に追従制御するため、第1の時間周期(T1)毎に、フォーカスレンズ目標値設定部406から入力される目標位置信号(T_Pos)と、減算器407の出力信号(dev)とに基づいて、レンズ駆動部302によるフォーカスレンズ301bの駆動量(drv1)を演算し、この演算を行った信号をアップサンプリング部409へ出力する。位相補償演算部408は、FB(Feedback)演算部408aと、FF(Feedforward)演算部408bと、加算器408cとによって構成される。
FB演算部408aは、減算器407の出力信号(dev)に基づいて、レンズ駆動部302によるフォーカスレンズ301bの駆動量となるフィードバック制御による追従制御量を演算し、この演算によって得られる信号(FB_out)を加算器408cへ出力する。具体的には、FB演算部408aは、減算器407から出力される信号(dev)に対し、位相進み補償フィルタ演算および位相遅れ補償フィルタ演算をそれぞれ行い、位相進み補償フィルタ演算によりレンズ位置フィードバック制御での制御安定(位相余裕)の確保と、位相遅れ補償によりWob駆動時の駆動周波数の追従性能を得るために、Wob駆動時の駆動周波数でのフィードバック制御系の閉ループゲイン増加を行う。
FF演算部408bは、フォーカスレンズ301bが移動しているとき、フォーカスレンズ目標値設定部406から入力される目標位置信号(T_pos)に基づいて、レンズ駆動部302によるフォーカスレンズ301bの駆動量を演算し、この演算によって得られる信号(FF_out)を加算器408cへ出力する。具体的には、FF演算部408bは、第1の時間周期(T1)毎に、フォーカスレンズ目標値設定部406から入力される目標位置信号(FF_out)に基づき、フォーカスレンズ駆動部の伝達特性の逆特性となる演算後、レンズ駆動部302によるフォーカスレンズ301bの駆動量を演算し、この演算によって得られる信号(FF_out)を加算器408cへ出力する。さらに、FF演算部408bは、フォーカスレンズ301bが光軸O上で保持動作しているとき、フォーカスレンズ目標値設定部406から入力される目標位置信号に対する演算を停止する。
加算器408cは、FB演算部408aの出力信号(FB_out)と、FF演算部408bの出力信号(FF_out)とを加算し、その加算結果(drv1)をアップサンプリング部409へ出力する。
アップサンプリング部409は、位相補償演算部408から入力される信号(drv1)に対して、第1の時間周期(T1)の1/2である第2の時間周期(T2)でアップサンプリングを行って共振抑圧演算部410への入力信号とする。換言すると、アップサンプリング部409は、位相補償演算部408から入力される信号に対してサンプリング周波数の2倍のサンプリング周波数でサンプリング処理を実行して共振抑圧演算部410へ出力する。
共振抑圧演算部410は、ローパスフィルタ形式となるデジタルフィルタ演算によって構成される。共振抑圧演算部410は、アップサンプリング部409がアップサンプリングした信号に対して、交換レンズ装置3固有の共振周波数帯域の高次共振周波数成分を抑圧する演算を行って、PWM変調部411へ出力する。具体的には、共振抑圧演算部410は、アップサンプリング部409から入力される信号に対して、所定の周波数以下の周波数帯域を遮断するローパスフィルタ演算処理を施してPWM変調部411へ出力する。ここで、所定の周波数以下の周波数帯域とは、信号に含まれる高次共振周波数帯域の可聴周波数域である。また、共振抑圧演算部410は、高次共振周波数を遮断する遮断周波数(fc)が第2の時間周期(T2)の逆数であるサンプリング周波数の2分の1(f/2=1/2T2)以下である低域通過特性を有するデジタルフィルタ演算処理を行う。
図4は、共振抑圧演算部410のデジタルフィルタ演算の構成を示すブロック図である。図4に示すように、共振抑圧演算部410は、位相補償演算部408の演算出力信号(drv1)での、第2の時間周期T2であるアップサンプリングした最新の信号(X(N))と、1サンプリング前の信号(X(N−1))と、共振抑圧演算部410で1サンプリング前の演算結果Y(N−1)とをそれぞれ、所定の係数A、A1およびB1で重み付け(積算)したものを加算して、演算出力Y(N)を得る3項の積和演算構成による一次のIIR(Infinite Impulse Response)フィルタによって構成される。共振抑圧演算部410は、乗算器410aと、入力遅延部410bと、乗算器410cと、加算器410dと、加算器410e、出力遅延部410fと、乗算器410gと、によって構成される。
乗算器410aは、アップサンプリング部409からの入力信号X(N)を所定倍(A0倍)して出力する。入力遅延部410bは、アップサンプリング部409からの入力信号X(N)の出力タイミングを1サンプリング周期分前の入力データを出力する。乗算器410cは、入力遅延部410bの出力信号X(N−1)を所定倍(A1倍)して出力する。加算器410dは、乗算器410cの出力信号と乗算器410gの出力信号との和を計算して出力する。加算器410eは、乗算器410aの出力信号と加算器410dの出力信号との和を計算して出力する。出力遅延部410fは、加算器410gの出力信号Y(N)の1サンプリング前の値Y(N−1)を出力する。加算器410gは、出力遅延部410fの出力信号Y(N−1)を所定倍(B1倍)して出力する。
アップサンプリング部409からの入力信号をX(N)とすると、乗算器410aの出力信号はA0X(N)、入力遅延部410bの出力信号はX(N−1)、乗算器410cの出力信号はA1X(N−1)で与えられる。また、加算器410eの出力信号をY(N)とすると、出力遅延部410fの出力信号はY(N−1)、乗算器410gの出力信号はB1Y(N−1)で与えられる。したがって、共振抑圧演算部410の出力信号Y(N)は、以下の漸化式(1)で表される。
Y(N)=A0・X(N)+A1・X(N―1)+B1・Y(N―1) ・・・(1)
式(1)の係数A0、A1およびB1は、たとえば以下の式(2)および(3)で定義される。
0=A1=1/(1+fs2/fc)/π ・・・・(2)
1=(fs2−π・fc)/(fs2+π・fc) ・・・(3)
ここで、fcは、共振抑圧演算部410の遮断周波数であり、fs2は、アップサンプリング部409のアップサンプリング周波数である。なお、N=0のとき、Y(0)=X(0)=0となる。
なお、1次ローパスフィルタとしての共振抑圧演算部410の伝達特性としての連続時間系でのラプラス変換による伝達関数をG2(s)とおくと、以下の式(4)が成り立つ。
G2(s)=2πfc/(s+2πfc) ・・・(4)
ここで、πは円周率である。
したがって、(4)式での伝達関数から、サンプリング周波数fs2でのデジタルフィルタ特性は、双一次変換(5)式によって、離散化したラプラス変換の伝達関数(z関数)として表される。
S=2・fs2・(1−z-1)/(1+ z-1) ・・・(5)
式(5)のz-1の1サンプリング遅延の伝達特性は、以下の式(6)で定義される。
z-1=exp(−s/fs2) ・・・(6)
PWM変調部411は、共振抑圧演算部410から入力される信号に応じて、レンズ駆動ドライバ302aに対して、PWM変調によってスイッチングパルス時間幅に変換したパルス信号を出力する。
パラメータ変更部412は、レンズ通信部311および送受信部405を介してBCPU220から送信される指示信号に基づいて、レンズEEPROM309が記憶する各種パラメータを参照して、アップサンプリング部409が行う第2の時間周期と、交換レンズ装置3の共振周波数帯域を遮断する遮断周波数帯域の設定値を変更する。
移動完了判定部413は、フォーカスレンズ301bの移動が完了したことを示す信号を、送受信部405へ出力する。この信号は、レンズ通信部311を介してBCPU220へ出力される。
つぎに、本実施の形態1にかかるカメラシステム1が行う動作について説明する。図5は、本実施の形態1にかかるカメラシステム1が行う処理の概要を示すフローチャートである。
図5に示すように、BCPU220は、本体通信部219を介して交換レンズ装置3からレンズデータを取得する(ステップS101)。具体的には、BCPU220は、LCPU312にレンズデータ要求信号を送信し、LCPU312から送信されたレンズデータを取得する。レンズデータは、フォーカスレンズ301bの動作パラメータと光学データとを含む。動作パラメータは、フォーカスレンズ301bの最高動作速度情報およびWob駆動情報等である。光学データは、分光透過率情報、歪補正情報および色収差情報等である。
続いて、BCPU220は、LCPU312とレンズ情報を確認する同期通信を開始する(ステップS102)。具体的には、BCPU220は、LCPU312に同期周期毎にフォーカスレンズ301bのレンズ位置を含むレンズ状態データを要求するレンズ状態データ要求信号を送信し、LCPU312から送信されたレンズ状態データを取得する。
その後、BCPU220は、撮像素子駆動部204を駆動することにより、撮像素子203を同期周期毎に動作させて画像データを取得し、取得した画像データに対して画像処理部211でライブビュー画像表示用の画像処理を施して表示部213にライブビュー画像を表示させる(ステップS103)。
続いて、BCPU220は、動画スイッチ212bが操作されることにより、動画スイッチ212bがオン状態である場合(ステップS104:Yes)、BCPU220は、動画撮影を開始する(ステップS105)。具体的には、BCPU220は、撮像素子駆動部204を駆動することにより、撮像素子203を同期周期毎に動作させて、撮像素子203から連続的に出力される画像データに対し、画像処理部211で画像処理を順次施してSDRAM216または記録媒体217への記憶を開始する。
その後、BCPU220は、動画撮影中にピントを自動的に合わせる動画AF処理を実行する(ステップS106)。なお、動画AF処理の詳細については後述する。また、BCPU220は、動画AF処理と並行して測光および露出値の算出処理等の撮影に必要な他の動作も実行する。
続いて、BCPU220は、撮像素子駆動部204により撮像素子203の動作を停止させて動画撮影を終了し(ステップS107)、ステップS103へ戻る。
ステップS104において、動画スイッチ212bがオン状態でなく(ステップS104:No)、レリーズスイッチ212aがオン状態である場合(ステップS108:Yes)、BCPU220は、撮像素子203から出力される画像データに対し、画像処理部211で画像処理を施して記録媒体217へ記録する静止画撮影処理を実行する(ステップS109)。その後、BCPU220は、ステップS103へ戻る。
ステップS108において、レリーズスイッチ212aがオン状態でなく(ステップS108:No)、カメラシステム1の電源がオフ状態である場合(ステップS110:Yes)、カメラシステム1は、本処理を終了する。一方、カメラシステム1の電源がオフ状態でない場合(ステップS110:No)、カメラシステム1は、ステップS103へ戻る。
つぎに、図5のステップS106の動画AF処理について説明する。図6は、動画AF処理の概要を示すフローチャートである。
図6に示すように、BCPU220は、フォーカスレンズ301bのレンズ位置の初期化を行う(ステップS201)。具体的には、BCPU220は、フォーカスレンズ301bを初期位置に駆動させるレンズ駆動信号をLCPU312に送信する。ここで、初期位置とは、フォーカスレンズ301bの可動範囲における中央の位置である。
続いて、BCPU220は、フォーカスレンズ301bを駆動して合焦させる合焦位置への移動方向を判断する(ステップS202)。具体的には、BCPU220は、フォーカスレンズ301bを現在の位置から所定方向、たとえば至近方向に駆動させる駆動信号をLCPU312に送信するとともに、同期周期毎に算出したAF評価値とLCPU312から送信されたフォーカスレンズ301bのレンズ位置とに基づいて合焦位置への移動方向を判断する。
図7は、カメラシステム1が行う動画AF動作の一例を説明するための模式図である。なお、図7においては、縦軸がAF評価値を示し、横軸がフォーカスレンズ301bのレンズ位置を示す。また、図7においては、左側が無限方向を示し、右側が至近方向を示す。また、CD1〜CD14は、フォーカスレンズ301bの位置に応じて順次取得されるAF評価値を示す。また、LP1〜LP14は、BCPU220が撮像素子203での撮像動作実行毎にLCPU312から取得するフォーカスレンズ301bのレンズ位置を示す。
図7に示すように、BCPU220は、フォーカスレンズ301bの至近方向への駆動開始から同期周期4周期分(LD1)の方向判断用のレンズ駆動LD1の範囲でAF評価値CD1〜CD4とフォーカスレンズ301bのレンズ位置LP1〜LP4とを取得し、最小二乗法等でAF評価値が増加傾向であるか否かを判断する。BCPU220は、AF評価値が増加傾向であれば至近方向を合焦する移動方向であると判断する一方、AF評価値が減少傾向であれば無限方向を合焦する移動方向であると判断する。なお、図7では、至近方向に合焦位置があるものとして考える。
ステップS202の後、BCPU220は、フォーカスレンズ301bを合焦させる合焦位置への移動方向と判断した方向へ向け合焦位置のスキャン駆動を開始させる(ステップS203)。具体的には、BCPU220は、合焦位置へフォーカスレンズ301bを駆動させる駆動信号をLCPU312へ送信するとともに、AF評価値を算出してAF評価値のピークを検出する。
続いて、BCPU220は、撮像素子駆動部204を駆動することにより、撮像素子203に撮像動作を同期周期毎に実行させ、画像処理部211によりAF評価値を算出させて時系列的にSDRAM216に記憶する(ステップS204)。
その後、BCPU220は、撮像素子203の撮像動作毎にフォーカスレンズ301bのレンズ位置を取得し、画像処理部211に算出させたAF評価値に対応付けてSDRAM216に記憶する(ステップS205)。
続いて、BCPU220は、SDRAM216に記憶されたAF評価値に基づいて、AF評価値のピーク越え判断を行う(ステップS206)。具体的には、図7に示すように、BCPU220は、ステップS202の方向判断後のレンズ位置LP4を基準に、フォーカスレンズ301bの至近方向へ向けてAF評価値のピークを検出するレンズ駆動LD2の駆動開始から同期周期毎に取得したAF評価値が増加から減少に転じるAF評価値CD14が検出された時点をAF評価値のピーク越えと判断する。この際、BCPU220は、AF評価値のピーク越えを判断した時点でAF評価値の最大(極大)値(CD13)、およびその前後の時点における値(CD12,CD14)と、これらのAF評価値それぞれを取得した時点でのレンズ位置(LP13、LP12およびLP14)とを対応付けて合焦位置算出用のデータとしてSDRAM216に記憶する。
その後、ステップS206のAF評価値のピーク越え判定でAF評価値のピーク越えがあるとBCPU220が判断した場合(ステップS207:Yes)、カメラシステム1は、後述するステップS208へ移行する。一方、ステップS206のAF評価値のピーク越え判定でAF評価値のピーク越えがないとBCPU220が判定した場合(ステップS207:No)、カメラシステム1は、ステップS204へ戻る。
ステップS208において、BCPU220は、AF評価値のピークを検出するフォーカスレンズ301bのスキャン駆動を停止する(ステップS208)。具体的には、BCPU220は、AF評価値のピークを検出した時点で、フォーカスレンズ301bの駆動停止信号をLCPU312に送信する。
続いて、BCPU220は、SDRAM216に記録された合焦位置算出用のデータに基づいて、カメラシステム1の合焦位置を算出する(ステップS209)。具体的には、BCPU220は、3点間補償演算でカメラシステム1の合焦位置(図7のLPmaxを参照)を算出する。さらに、BCPU220は、フォーカスレンズ301bをWob駆動する際の振動中心を合焦位置(図7のLPmax)に設定し、この設定した合焦位置の前後(CD12〜CD14)をWob駆動による駆動範囲(図7のE1)として設定する。なお、合焦位置の算出方法は、上述した3点間補償演算に限定されるものでなく、たとえば2次関数近似演算等の他の方法で算出してもよい。
その後、BCPU220は、フォーカスレンズ301bにWob駆動を開始させる(ステップS210)。具体的には、BCPU220は、LCPU312に駆動信号を送信する。
続いて、BCPU220は、動画スイッチ212bがオフ状態であるか否かを判断する(ステップS211)。動画スイッチ212bがオフ状態でないとBCPU220が判断した場合(ステップS211:No)、BCPU220は、フォーカスレンズ301bにWob駆動を指示する(ステップS212)。具体的には、BCPU220は、駆動信号を送信するとともに、Wob駆動を行うためのWobパラメータをLCPU312に送信する。ここで、Wobパラメータとは、Wob駆動の振幅(図7のE1)および振動中心図7のLPmax)から目標値までの移動量等を含むパラメータである。
ステップS213〜ステップS216は、上述したステップS204〜ステップS207それぞれに対応する。
ここで、ステップS213〜ステップS216のBCPU220の動画AF処理時における各部の処理のタイミングについて説明する。図8は、BCPU220の動画AF処理時における各部の処理のタイミングを示すタイミングチャートである。
図8(b)に示すように、BCPU220は、フレーム周期信号(垂直同期信号VD)を周期的に生成する(たとえばタイミングt1)。
また、図8(a)に示すように、BCPU220は、フレーム周期信号に同期させて撮像素子駆動部204の駆動および撮像素子203の露光を制御することにより、撮像素子203に画像データを生成させる(たとえばタイミングt2)。
続いて、図8(c)に示すように、BCPU220は、フレーム周期信号に基づいて、本体−レンズ同期通信を行い、駆動信号をレンズ装置3に送信する(たとえばタイミングt3)。この際、BCPU220は、交換レンズ装置3からフォーカスレンズ301bのレンズ位置情報を取得する。
その後、図8(d)に示すように、LCPU312は、駆動信号に基づいて、フォーカスレンズ301bのWob駆動、たとえば無限側に向けてフォーカスレンズ301bを移動(たとえばタイミングt4)または至近側に向けてフォーカスレンズ301bを移動(タイミングt5)させる。なお、LCPU312の詳細な動作について後述する。
続いて、図8(e)に示すように、BCPU220は、取得した画像データに基づいて、AF評価値(AF1)を算出してSDRAM216に記憶する(たとえばタイミングt4)。
このように、カメラシステム1は、BCPU220が生成するフレーム周期信号に基づいて、各部が駆動することにより、動画AF処理時のWob駆動が行われる。これにより、被写体を常にピントを合わせながら動画撮影を行うことができる。
図6に戻り、ステップS217以降の説明を続ける。ステップS217においてBCPU220は、SDRAM216に記憶された合焦位置算出用のデータに基づいて、カメラシステム1の合焦位置を算出する。その後、カメラシステム1は、ステップS211へ戻る。
ステップS211において、動画スイッチ212bがオフ状態であるとBCPU220が判断した場合(ステップS211:Yes)について説明する。この場合、BCPU220は、フォーカスレンズ301bのWob駆動を停止させる(ステップS218)。具体的には、BCPU220は、フォーカスレンズ301bのWob駆動を停止させる駆動停止信号をLCPU312へ送信する。ステップS218の後、カメラシステム1は、図5に示したメインルーチンへ戻る。
つぎに、交換レンズ装置3のLCPU312が行う動作について説明する。図9は、交換レンズ装置3のLCPU312が行う処理の概要を示すフローチャートである。図10は、LCPU312の動画AF処理時における各部の処理のタイミングを示すタイミングチャートである。
図9に示すように、LCPU312は、BCPU220から入力される駆動信号に基づいて、レンズ駆動部302を駆動することにより、フォーカスレンズ301bのレンズ位置を初期位置に移動させる(ステップS301)。
続いて、LCPU312は、BCPU220からフォーカスレンズ301bのレンズ状態を要求するレンズ状態要求信号を受信した場合(ステップS302:Yes)、フォーカスレンズ301bのレンズ位置をBCPU220に送信する(ステップS303)。具体的には、LCPU312のレンズ位置演算部404は、A/D変換部402およびサンプルホールド部403を介してレンズ位置検出部307から入力されるレンズ位置信号に基づいて、フォーカスレンズ301bのレンズ位置を演算し、この演算結果を示すレンズ位置信号をBCPU220へ送信する。その後、LCPU312は、ステップS302へ戻る。
ステップS302において、LCPU312は、BCPU220からフォーカスレンズ301bのレンズ状態を要求するレンズ状態要求信号を受信せず(ステップS302:No)、フォーカスレンズ301bをWob駆動するWob駆動信号を受信した場合(ステップS304:Yes)、フォーカスレンズ目標値設定部406は、レンズ通信部311および送受信部405を介して受信したWob駆動信号に基づいて、フォーカスレンズ301bの目標位置を示す目標位置信号を設定し、設定した目標位置信号を減算器407へ出力する(ステップS305)。
続いて、レンズ位置演算部404は、サンプリング開始クロックに従って、フォーカスレンズ301bのレンズ位置を演算する(ステップS306)。具体的には、図3に示すように、レンズ位置演算部404は、第1の周期(T1)に従って、A/D変換部402およびサンプルホールド部403を介してレンズ位置検出部307から出力されるレンズ位置信号に基づいて、フォーカスレンズ301bのレンズ位置を演算し(以下、「ADC処理」という)、演算結果として得られるフォーカスレンズ位置を示すレンズ位置信号を減算器407へ出力する。
その後、減算器407は、フォーカスレンズ目標値設定部406から入力される目標値と、レンズ位置演算部404から入力されるレンズ位置信号との差分を演算し、この演算によって得られる信号を位相補償演算部408へ出力する(ステップS307)。
続いて、位相補償演算部408は、減算器407から入力される信号に基づいて、フォーカスレンズ301bを目標位置に追従制御する際にレンズ駆動部302によるフォーカスレンズ301bの駆動量を演算する(ステップS308)。具体的には、位相補償演算部408のFB演算部408aは、減算器407から入力される差分に基づいて、レンズ駆動部302によるフォーカスレンズ301bの駆動量を調整する制御量を演算し、この演算によって得られる信号を加算器408cへ出力する。位相補償演算部408のFF演算部408bは、フォーカスレンズ目標値設定部406から入力される目標値信号に基づいて、レンズ駆動部302によるフォーカスレンズ301bの駆動量を演算し、演算によって得られる信号を加算器408cへ出力する。加算器408cは、FB演算部408aから入力される信号と、FF演算部408bから入力される信号との和を計算してアップサンプリング部409へ出力する。
ここで、位相補償演算部408の伝達特性について説明する。入力信号の周波数をf(Hz)とした場合において、サンプリング周波数をfs=1/T1(Hz)とし、位相補償演算部408の周波数の伝達特性をG(f)とすると、サンプリング定理により、入力周波数成分に対する操作量(駆動量)は、f<fs/2(ナイキスト周波数)の周波数帯域でしか正しく演算出力できない。
これに対し、入力信号の周波数がfs/2<f<fsであるとき、以下の式(7)が成り立つ。
G(f)=G(fs/2−(f−(fs/2)) ・・・(7)
この式(7)は、入力信号の周波数の伝達特性が、ナイキスト周波数を対称軸として、周波数の伝達特性がナイキスト周波数以下で折り返す特性(以下、「エリアジング特性」という)を有していることを示している。
また、入力信号の周波数がfs<f<1.5fsである場合、以下の式(8)が成り立つ。
G(f)=G(f−fs) ・・・(8)
この式(8)は、入力信号の周波数の伝達特性が、サンプリング周波数だけシフトした周波数の伝達特性と等しくなることを示している。
図11は、位相補償演算部408の処理結果の伝達特性を示すボード線図である。具体的には、図11(a)がゲインの周波数特性を示すボード線図であり、図11(b)が位相の周波数特性を示すボード線図である。なお図11においては、サンプリング周波数(fs)を12kHzとして考える。
図11に示すように、位相補償演算部408の伝達特性は、f<fs/2の周波数帯域で追従させる周波数帯域のゲインを増加させるため、100Hz以下を位相遅れ補償特性でゲインを増加させる。さらに、位相補償演算部408の伝達特性は、開ループ特性のゲイン交差周波数(速応性)を200Hz〜300Hz付近とし、このゲイン交差周波数の制御安定性(位相余裕)を確保するため、位相進み補償によって進相演算を行う。しかしながら、レンズ駆動部302の高次共振周波数が、fs/2よりも高周波領域に存在する場合、位相補償演算部408は、エリアジング特性により、位相補償演算部408のFB演算部408aで制御できない周波数領域に対して、フォーカスレンズ操作量を出力する伝達のゲインが折り返して大きくして出力する。このため、LCPU312は、式(5)に示すエリアジング特性による伝達ゲイン増加を相殺するため、後述する第2の演算処理(ステップS309〜ステップS310)を行う。
図9に戻り、ステップS309以降の説明を続ける。ステップS309において、アップサンプリング部409は、位相補償演算部408から入力される信号に対して、位相補償演算部408が行う周期T1の整数倍となるアップサンプリングクロック(T2=1/2fs)毎に従って(図10を参照)、アップサンプリング処理(以下「UpSamp」という)を行い、この結果を共振抑圧演算部410へ出力する。
続いて、共振抑圧演算部410は、アップサンプリング部409から入力される信号に対して、高次共振周波数成分を抑圧する演算処理を行い、演算結果をPWM変調部411へ出力する(ステップS310)。具体的には、共振抑圧演算部410は、ローパスフィルタ処理(以下、「LPF処理」という)を行うことによって、信号に含まれる高次共振周波数付近の出力を抑圧する。
ローパスフィルタ特性の伝達特性は、アップサンプリング周波数fs2(Hz)のナイキスト周波数であるfs2/2(Hz)でゲインが折り返すエリアジング特性を有する。このため、第2の演算処理による出力抑圧周波数範囲は、fc(Hz)〜fc+(fs2/2)(Hz)となる。すなわち、本実施の形態1では、アップサンプリング部409のアップサンプリング周波数fs2と、遮断周波数fcとを設定することにより、第2の演算結果による出力抑圧周波数範囲を設定することができる。さらに、第2の演算処理は、レンズ位置演算部404、フォーカスレンズ目標値設定部406および位相補償演算部408を含む演算結果(以下、「第1の演算処理」という)が更新された場合、更新された第1の演算処理結果に基づいて第2の演算処理を行うことにより、レンズ駆動部302を駆動する操作量を演算する一方、第1の演算処理結果が更新されていない場合、前回参照した第1の演算処理結果に基づいて、第2の演算処理を行うことにより、レンズ駆動部302を駆動する操作量を演算する。
図12は、第2の演算結果の伝達特性を示すボード線図である。図13は、第1の演算処理に対して、第2の演算処理を行った結果の伝達特性を示すボード線図である。図14は、レンズ駆動部302の伝達特性を示すボード線図である。図12(a)において、曲線L11がIIRフィルタ演算のゲイン特性を示し、曲線L12が入力周波数のゲイン特性を示し、図12(b)において、曲線L21がIIRフィルタ演算の位相特性を示し、曲線L22が入力周波数の位相特性を示す。また、図13(a)において、曲線L31が第2の演算処理のゲイン特性を示し、曲線L32が第1の演算結果のゲイン特性を示し、図13(b)において、曲線L41が第2の演算処理の位相特性を示し、曲線L42が第1の演算結果の位相特性を示す。また、図14(a)において、曲線L51がレンズ駆動部302のイメージゲインを示し、曲線L52がレンズ駆動部302のゲインを示し、図14(b)において、曲線L61がレンズ駆動部302のイメージ位相を示し、曲線L62がレンズ駆動部302の位相を示す。また、図12および図13においては、アップサンプリング周波数を24kHzとして考える。
図12〜図14に示すように、第1の演算処理の演算結果(図11を参照)に、第2の演算処理(図12を参照)の演算結果を加算することにより、レンズ駆動部302によるフォーカスレンズ301bを駆動させる駆動量信号に含まれる3kHz〜20kHzの周波数帯域の出力成分を抑圧することができる。このように、レンズ駆動部302の高次共振周波数帯域が、可聴周波数域(図14を参照)に存在している場合であっても、共振周波数による振動や騒音を励起しにくく抑圧することができる。
図9に戻り、ステップS311以降の説明を続ける。ステップS311において、PWM変調部411は、共振抑圧演算部410から入力される信号に対してPWM変調したパルス信号をレンズ駆動ドライバ302aへ出力してVCM302bを駆動する。
続いて、移動完了判定部413は、送受信部405およびレンズ通信部311を介してフォーカスレンズ301bの移動が完了したことを示す信号をBCPU220へ出力する(ステップS312)。
その後、LCPU312は、電源がオフ状態である場合(ステップS313:Yes)、LCPU312は、本処理を終了する。一方、LCPU312は、電源がオフ状態でない場合(ステップS313:No)、LCPU312は、ステップS302へ戻る。
ステップS304において、LCPU312が、BCPU220からフォーカスレンズ301bのレンズ位置を要求するレンズ状態データ要求信号を受信せず(ステップS302:No)、フォーカスレンズ301bをWob駆動するWob駆動信号を受信していない(ステップS304:No)場合について説明する。この場合、LCPU312は、ステップS313へ移行する。
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、位相補償演算部408が、第1の周期毎に、フォーカスレンズ目標値設定部406から入力される目標位置信号と、レンズ位置演算部404から入力される位置信号とをサンプリングし、サンプリングした目標位置信号および位置信号とに基づいてレンズ駆動部302によるフォーカスレンズ301bの駆動量を示す駆動量信号を演算し、アップサンプリング部409が第1の時間周期の整数分の1である第2の時間周期でアップサンプリングを行い、共振抑圧演算部410がアップサンプリング部409によってアップサンプリングされた駆動量信号に対して、交換レンズ装置3固有の共振周波数の高次共振周波数成分を抑圧する演算を行う。この結果、動画撮影時における高速フレームレートでのAF動作によって生じる騒音の低減を行うことができる。
さらに、本発明の実施の形態1によれば、パラメータ変更部412がBCPU220の指示信号に基づいて、アップサンプリング部409が行う第2の時間周期および共振抑圧演算部410の遮断周波数を変更する。この結果、高次共振周波数が交換レンズ装置3固有の高次共振周波数特性の固体変動や温度変動に応じて、適宜変更することができ、異なる高次共振周波数成分を抑圧することができる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。本発明の実施の形態2にかかるカメラシステムは、上述した共振抑圧演算部の構成が上述したカメラシステムと異なる。このため、以下においては、上述した実施の形態1と異なる構成を説明後、本発明の実施の形態2にかかるカメラシステムの効果について説明する。なお、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
図15は、共振抑圧演算部500の構成を示すブロック図である。図15に示すように、共振抑圧演算部500は、位相補償演算部408が演算した前回の信号と最新の信号とを平均するFIR(Finite Impulse Response)フィルタによって構成される。共振抑圧演算部500は、乗算器500aと、遅延素子500bと、乗算器500cと、加算器500dとによって構成される。
乗算器500aは、アップサンプリング部409からの入力信号X(N)を所定倍(A0倍)して出力する。遅延素子500bは、アップサンプリング部409からの入力信号の出力タイミングを1サンプリング周期前の値X(N−1)を出力する。乗算器500cは、遅延素子500bの出力信号を所定倍(A1倍)して出力する。加算器500dは、乗算器500aの出力信号と乗算器500cの出力信号との和を計算して出力する。
アップサンプリング部409からの入力信号をX(N)、加算器500dの出力信号をY(N)とすると、乗算器500aの出力信号はA0X(N)、遅延素子500bの出力信号はX(N−1)、乗算器500cの出力信号はA1X(N−1)で与えられる。したがって、共振抑圧演算部500の出力信号Y(N)は、以下の漸化式(9)で表される。
Y(N)=A0・X(N)+A1・X(N―1) ・・・(9)
式(9)の係数A0およびA1は、1サンプリング前入力と現在の入力の加算平均演算では、以下の式(10)で定義される。
0=A1=0.5 ・・・(10)
図16は、本実施の形態2にかかる第2の演算処理の演算結果を加算した伝達特性を示すボード線図である。図17は、第1の演算処理の演算結果に対して、第2の演算処理が演算した演算結果の伝達特性を示すボード線図である。図16(a)において、曲線L71がFIRフィルタ演算のゲイン特性を示し、曲線L72が入力周波数のゲイン特性を示し、図16(b)において、曲線L81がFIRフィルタ演算の位相特性を示し、曲線L82が入力周波数の位相特性を示す。また、図17(a)において、曲線L91が第2の演算処理のゲイン特性を示し、曲線L92が第1の演算処理のゲイン特性を示し、図17(b)において、曲線L101が第2の演算処理の位相特性を示し、曲線L102が第1の演算処理の位相特性を示す。
図16および図17に示すように、FIRフィルタの伝達特性は、アップサンプリング周波数をfs2(Hz)とした場合、アップサンプリング周波数fs2のナイキスト周波数fs2/2で伝達ゲインを最大に抑圧し、エリアジング特性により、アップサンプリング周波数fs2のナイキスト周波数付近に対して抑圧帯域を持つ特性を有する。これにより、第1の演算処理の演算結果(図11を参照)に、第2の演算処理の演算結果を加算することにより、レンズ駆動部302によるフォーカスレンズの駆動量に含まれる3kHz〜20kHz周波数帯域の出力成分を抑圧することができる。このように、レンズ駆動部302の高次共振周波数帯域が、可聴周波数域(図14を参照)に存在している場合であっても、共振周波数による振動や騒音を励起しにくく抑圧することができる。
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、共振抑圧演算部500をFIRフィルタによって構成しているので、駆動量信号に対して行う演算処理の処理時間をIIRフィルタに比して短縮することができるとともに、動画撮影時における高速フレームレートでのAF動作によって生じる騒音の低減を行うことができる。
さらに、本発明の実施の形態2によれば、共振抑圧演算部500が1周期前にサンプリングした駆動量信号と最新の駆動量信号とを平均化することにより、積和演算ステップの数を削減することができる。この結果、LCPU312は、演算処理時間を短縮することができる。
(その他の実施の形態)
また、上述した実施の形態では、共振抑圧演算部が高次共振周波数を遮断する遮断周波数(fc)を3kHzとしていたが、交換レンズ装置の構成に応じて適宜変更することができる。具体的には、遮断周波数fcをアップサンプリング周波数の2分の1周波数(ナイキスト周波数)以内の周波数を遮断周波数とすることにより、第1の演算処理の演算結果で実施するサンプリング周波数fsの2分の1周波数(ナイキスト周波数)よりも高周波帯域の駆動量信号成分を抑圧することができる。
また、上述した実施の形態では、位相補償演算部のサンプリング周波数の2倍のアップサンプリング周波数で行っていたが、たとえば位相補償演算部のサンプリング周波数の整数倍、具体的には3倍、4倍および5倍等であってもよい。
また、上述した実施の形態では、位相補償演算部は、位相進み、および遅れ補償による演算を行っていたが、たとえば差分に対する比例演算、時間変化(微分演算)および積算(積分演算)それぞれを行って加算するPID演算であってもよい。
また、本発明の実施の形態では、共振抑圧演算部をバンドパスフィルタとし、遮断周波数およびサンプリング周波数等に関する各種のパラメータをパラメータ変更部によって変更するようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態では、共振抑圧演算部に複数種類のフィルタを内蔵させ、パラメータ変更部によってフィルタの種別を変更させるようにしてもよい。たとえば、パラメータ変更部は、動画のフレームレートに基づいて、IIRフィルタとFIRフィルタとを適宜変更するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、カメラシステムとしてデジタル一眼レフカメラを説明したが、たとえばレンズと本体部が一体に形成されたコンパクトデジタルカメラやデジタルビデオカメラ、および動画機能を有する携帯電話やタブレット型携帯機器等の電子機器にも適用することができる。
1 カメラシステム
2 本体部
3 交換レンズ装置
201 シャッタ
202 シャッタ駆動部
203 撮像素子
204 撮像素子駆動部
205 信号処理部
206,402 A/D変換部
209 音声入出力部
210 音声信号処理部
211 画像処理部
212 入力部
212a レリーズスイッチ
212b 動画スイッチ
213 表示部
214 表示駆動部
219 本体通信部
220 制御部
301 光学系
301b フォーカスレンズ
302 レンズ駆動部
307 レンズ位置検出部
311 レンズ通信部
312 レンズ制御部
400 動作クロック生成部
401 サンプリング同期生成部
403 サンプルホールド部
404 レンズ位置演算部
405 送受信部
406 フォーカスレンズ目標値設定部
407 減算器
408 位相補償演算部
408a FB演算部
408b FF演算部
408c 加算器
409 アップサンプリング部
410,500 共振抑圧演算部
411 PWM変調部

Claims (20)

  1. 光電変換を行うことによって画像データを生成する撮像素子を有するカメラ装置であって、
    前記撮像素子の撮像面に結像される被写体の焦点位置を調整するフォーカスレンズと、
    前記フォーカスレンズを当該カメラ装置の光軸方向に沿って進退可能に駆動するレンズ駆動部と、
    前記光軸上における前記フォーカスレンズのレンズ位置を検出するレンズ位置検出部と、
    前記レンズ駆動部を制御するレンズ制御部と、
    当該カメラ装置の撮影時における撮影動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記レンズ制御部は、
    前記レンズ位置検出部が検出した前記レンズ位置を示すレンズ位置信号と前記制御部から送信される前記フォーカスレンズの前記光軸上における目標位置信号とをそれぞれ第1の時間周期毎にサンプリングし、該サンプリングした前記レンズ位置信号と前記目標位置信号とに基づいて、前記フォーカスレンズの駆動量出力を演算する駆動量演算部と、
    前記駆動量演算部によって得られた前記駆動量出力に対して、前記第1の時間周期の整数分の1である第2の時間周期でアップサンプリングを行うアップサンプリング部と、
    前記駆動量出力を前記第2の時間周期でサンプリングした結果に対して、所定の共振周波数帯域における高次共振周波数成分を抑圧する演算を行う共振抑圧演算部と、
    を有することを特徴とするカメラ装置。
  2. 前記共振抑圧演算部は、前記第2の時間周期の逆数となるサンプリング周波数の2分の1以下に前記高次共振周波数成分を遮断する遮断周波数を設けており、かつ該遮断周波数より低周波域を通過させる特性を有するデジタルフィルタ演算処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
  3. 前記共振抑圧演算部は、前記駆動量出力を、前記第2の時間周期でサンプリングした時点の演算値に対して1次ローパスフィルタ特性での1次のIIRフィルタ形成となるデジタルフィルタ演算処理を行うことによって得ることを特徴とする請求項2に記載のカメラ装置。
  4. 前記共振抑圧演算部は、FIRフィルタ形式のデジタルフィルタであり、
    前記フォーカスレンズの前記駆動量出力を、前記第2の時間周期でサンプリングした時点での演算値と1周期前にサンプリングした演算とを平均演算することによって得ることを特徴とする請求項2に記載のカメラ装置。
  5. 前記レンズ制御部は、
    前記制御部から送信される指示信号に基づいて、前記共振周波数帯域を遮断する遮断周波数帯域の設定値を変更するパラメータ変更部をさらに有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載のカメラ装置。
  6. 前記駆動量演算部は、
    前記レンズ位置信号と前記目標位置信号との差分に基づいて、前記レンズ駆動部による前記駆動量出力を調整する制御量を演算するフィードバック演算部と、
    前記フォーカスレンズが移動しているとき、前記目標位置信号に基づいて前記レンズ駆動部による前記駆動量出力を演算するフィードフォワード演算部と、
    前記フィードバック演算部が演算した前記制御量と前記フィードフォワード演算部が演算した前記駆動量出力とを加算した前記駆動量出力を出力する加算器と、
    を有することを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載のカメラ装置。
  7. 前記フィードフォワード演算部は、前記フォーカスレンズが一定位置で待機しているとき、前記目標位置信号に対する演算を停止することを特徴とする請求項6に記載のカメラ装置。
  8. 前記レンズ駆動部は、リニアモータを有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のカメラ装置。
  9. 前記レンズ駆動部に存在する共振周波数帯域は、可聴周波数域に存在することを特徴とする請求項8に記載のカメラ装置。
  10. 光電変換を行うことによって画像データを生成する撮像素子を有するレンズ交換式のカメラ本体部に着脱自在に装着される交換レンズ装置であって、
    前記撮像素子の撮像面に結像される被写体の焦点位置を調整するフォーカスレンズと、
    前記フォーカスレンズを当該交換レンズ装置の光軸に沿って進退可能に駆動するレンズ駆動部と、
    前記光軸上における前記フォーカスレンズのレンズ位置を検出する位置検出部と、
    前記レンズ駆動部を制御するレンズ制御部と、
    を備え、
    前記レンズ制御部は、
    前記位置検出部が検出した前記レンズ位置を示すレンズ位置信号と前記カメラ本体部から送信される前記フォーカスレンズの前記光軸上における目標位置信号とをそれぞれ第1の時間周期毎にサンプリングし、該サンプリングした前記レンズ位置信号と前記目標位置信号とに基づいて、前記レンズ駆動部による前記フォーカスレンズの駆動量出力を演算する駆動量演算部と、
    前記駆動量演算部によって得られた前記駆動量出力に対して、前記第1の時間周期の整数分の1である第2の時間周期でアップサンプリングを行うアップサンプリング部と、
    前記駆動量出力を前記第2の時間周期でサンプリングした結果に対して、所定の共振周波数帯域における高次共振周波数成分を抑圧する演算を行う共振抑圧演算部と、
    を有することを特徴とする交換レンズ装置。
  11. 前記共振抑圧演算部は、前記第2の時間周期の逆数となるサンプリング周波数の2分の1以下に前記高次共振周波数成分を遮断する遮断周波数を設けており、かつ該遮断周波数より低周波域を通過させる特性を有するデジタルフィルタ演算処理を行うことを特徴とする請求項10に記載の交換レンズ装置。
  12. 前記共振抑圧演算部は、前記駆動量出力を、前記第2の時間周期でサンプリングした時点の演算値に対して1次ローパスフィルタ特性での1次のIIRフィルタ形成となるデジタルフィルタ演算処理を行うことによって得ることを特徴とする請求項11に記載の交換レンズ装置。
  13. 前記共振抑圧演算部は、FIRフィルタ形式のデジタルフィルタであり、
    前記フォーカスレンズの前記駆動量出力を、前記第2の時間周期でサンプリングした時点での演算値と1周期前にサンプリングした演算とを平均演算することによって得ることを特徴とする請求項11に記載の交換レンズ装置。
  14. 前記レンズ制御部は、
    前記カメラ本体部の撮影時における撮影動作を制御する制御部から送信される指示信号に基づいて、前記共振周波数帯域を遮断する遮断周波数帯域の設定値を変更するパラメータ変更部をさらに有することを特徴とする請求項11〜13のいずれか一つに記載の交換レンズ装置。
  15. 前記駆動量演算部は、
    前記レンズ位置信号と前記目標位置信号との差分に基づいて、前記レンズ駆動部による前記駆動量出力を調整する制御量を演算するフィードバック演算部と、
    前記フォーカスレンズが移動しているとき、前記目標位置信号に基づいて前記レンズ駆動部による前記駆動量出力を演算するフィードフォワード演算部と、
    前記フィードバック演算部が演算した前記制御量と前記フィードフォワード演算部が演算した前記駆動量出力とを加算した前記駆動量出力を出力する加算器と、
    を有することを特徴とする請求項10〜14のいずれか一つに記載の交換レンズ装置。
  16. 前記フィードフォワード演算部は、前記フォーカスレンズが一定位置で待機しているとき、前記目標位置信号に対する演算を停止することを特徴とする請求項15に記載の交換レンズ装置。
  17. 前記レンズ駆動部は、リニアモータを有することを特徴とする請求項10〜16のいずれか一つに記載の交換レンズ装置。
  18. 前記レンズ駆動部に存在する共振周波数帯域は、可聴周波数域に存在することを特徴とする請求項17に記載の交換レンズ装置。
  19. 請求項10〜18のいずれか一つに記載の交換レンズ装置を着脱可能なカメラ本体部であって、
    前記撮像素子を駆動制御して画像信号を取得するとともに、前記交換レンズ装置への制御量を演算する制御部と、
    静止画撮影または動画撮影のどちらか一方を選択する撮影条件選択部と、
    前記制御部の演算結果に基づいて、前記制御部から出力された制御信号を前記交換レンズ装置に送信するとともに、前記交換レンズ装置から出力された制御信号を受信する本体通信部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記交換レンズ装置内の前記フォーカスレンズを移動させる目標位置と、該目標位置を中心に往復移動させる往復移動量と、往復移動周期とを含む制御量を演算して前記本体通信部に出力するとともに、前記本体通信部を介して前記交換レンズ装置から現在の前記フォーカスレンズの光軸上におけるレンズ位置を示すレンズ位置情報を取得し、かつ、当該カメラ本体部の動画撮影時において、前記撮像素子が生成する前記画像データのフレームレートに同期して、前記本体通信部を介して前記交換レンズ装置から前記レンズ位置情報を取得するとともに、前記制御量を演算して前記交換レンズ装置に出力し、さらに、前記本体通信部を介して前記交換レンズ装置の共振周波数帯域を遮断する遮断周波数帯域の設定を変更するための制御信号を前記交換レンズ装置へ送信することを特徴とするカメラ本体部。
  20. 光電変換を行うことによって画像データを生成する撮像部を有するカメラ本体部と、前記カメラ本体部に着脱自在に装着可能であり、像素子の撮像面に結像される被写体の焦点位置を調整するフォーカスレンズおよび前記フォーカスレンズを光軸に沿って進退可能に移動させるレンズ駆動部を有する交換レンズ装置と、を備えたカメラシステムが実行するフォーカス制御方法であって、
    前記光軸上における前記フォーカスレンズのレンズ位置を検出する位置検出ステップと、
    前記位置検出ステップが検出した前記レンズ位置を示すレンズ位置信号と前記カメラ本体部から送信される前記フォーカスレンズの前記光軸上における目標位置信号とをそれぞれ第1の時間周期毎にサンプリングし、該サンプリングした前記レンズ位置信号と前記目標位置信号とに基づいて、前記レンズ駆動部による前記フォーカスレンズの駆動量を示す駆動量出力を演算する駆動量演算ステップと、
    前記駆動量演算ステップが演算した前記駆動量出力に対して、前記第1の時間周期の整数分の1である第2の時間周期でアップサンプリングを行うアップサンプリングステップと、
    前記アップサンプリングステップがアップサンプリングした前記駆動量出力に対して、所定の共振周波数帯域における高次共振周波数成分を抑圧する演算を行う共振抑圧演算ステップと、
    を含むことを特徴とするフォーカス制御方法。
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