JP5392103B2 - 自律移動体乗降システム - Google Patents

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Description

本発明はロボット等の自律移動体が安全に車両に乗り込むための自律移動体乗降システムに関する。
介護等に用いられる自律して移動可能なロボット等(以後の説明では自律移動体と記載する。)を、福祉車両(ウェルキャブ車両)をはじめとする車両に乗り込ませることがある。現在、一般に利用されている福祉車両では、車両後方の開閉ドア、及びスロープ装置等の操作は主にマニュアル操作のみで行われる。具体的には、介助者が車両周囲の安全を確認したうえで開閉ドアを開閉し、スロープ装置を有線リモコンにより操作する。
しかし、介助者の負担軽減や安全性の向上を図るために、上述の介助者によらず、自動的に自律移動体を福祉車両に搭乗させることが望ましい。以下に、自律移動体を自動的に福祉車両に搭乗させる方法について検討する。
福祉車両が周辺情報を検出するセンサを備えることを想定する。図10は、福祉車両にセンサを取り付けた場合の取り付けイメージを示す図である。図10に示すようにセンサは車両後方部の開閉ドア以外の部分に取り付けられる。この場合、福祉車両は自らのセンサが検出した周辺情報により周辺の安全を確認した後に、開閉ドアの開扉し、続いて開閉ドアの乗降口からスロープ装置の展開を行う。そして、スロープ装置の展開等によって、自律移動体の移動経路を確保した後に、福祉車両は自律移動体に搭乗開始を指示する。
しかしながら、上記のように福祉車両が周辺情報を検出するセンサを備える場合、以下の問題が生じる。第1の問題点は、車両後方の開閉ドアが開閉するために、センサを取り付ける位置が制限されることである。図10に示すように開閉ドアは開閉するため、当該開閉ドアにセンサを取りつけても、十分に周辺情報を検出することができない。そのため、開閉ドア以外の車両後方部の限られた箇所にセンサを取り付けなければならない。
第2の問題点は、スロープ装置を展開する際に周辺情報の検出が不十分になる恐れがあることである。図11は、当該問題を概念的に示す図である。図11に示すように、スロープ装置を展開する際に、センサの死角ができる場合がある。センサの死角が存在する場合、周辺情報の検出が不十分となり、自律移動体周辺の経路を安全に確保して乗降を行うことが困難となる可能性がある。
第3の問題点は、開閉ドアの開閉動作及びスロープ装置の展開動作によって、センサが視野を十分に確保できない可能性がある。これは、開閉ドアの開閉動作及びスロープ装置の展開動作により車体が上下動し、福祉車両の車高が変化する恐れがあるためである。
なお、上述の説明においてはスロープ装置を備える福祉車両について説明してきたが、スロープ装置の代わりにリフト装置を備える福祉車両でも同様の課題がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、車両に自律移動体が安全かつ自動的に乗降を行うことができる移動体乗降システムを提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明にかかる自律移動体乗降システムの一態様は、周辺情報を検出する検出部を有し、前記検出部により検出された周辺情報に基づいて自律的に移動する自律移動体と、前記自律移動体が乗降することが可能な乗降可能状態に移行可能な車両と、を備え、前記自律移動体は、前記検出部により前記自律移動体の進路及び前記車両の周囲に異常が検出されたか否かを前記車両に通知し、前記車両は前記通知に基づいて前記乗降可能状態に移行する、ものである。
この一態様において、前記自律移動体は、前記検出部により前記自律移動体の進路及び前記車両の周囲に異常があるかを検出し、当該検出により異常が検出されなかった場合に、前記車両に前記乗降可能状態に移行することを指示する通知を行うものであってもよい。
また、この一態様において、前記車両は、自動的に開閉可能な開閉ドアを備え、前記自律移動体の前記検出部が前記自律移動体の進路及び前記車両の周囲に異常を検出しなかった場合に、前記開閉ドアを開状態にするものであってもよい。
さらに、この一態様において、前記車両は、路面に展開可能なスロープ装置を備え、前記自律移動体の前記検出部が前記自律移動体の進路及び前記車両の周囲に異常を検出しなかった場合に、前記スロープ装置を路面に展開した状態にするものであってもよい。
なお、この一態様において、前記検出手段は、レーザレンジセンサ及び超音波センサの少なくとも一方を備えるものであってもよい。
さらにまた、この一態様において、前記自律移動体は、前記車両に搭乗した際に前記車両と連結するための連結機構を備え、前記車両は、前記連結機構と連結して前記自律移動体を固定するための移動体固定装置を備えるものであってもよい。
また、前記自律移動体が前記車両に乗り込む前に、前記車両及び前記自律移動体により前記車両が前記乗降可能状態であるか否かを判定するものであってもよい。
本発明によれば、車両に自律移動体が安全かつ自動的に乗降を行うことができる移動体乗降システムを提供することができる。
実施の形態1にかかる自律移動体乗降システムの概念図である。 実施の形態1にかかる車両10の外観を示す図である。 実施の形態1にかかる自律移動体20の外観を示す図である。 実施の形態1にかかる自律移動体20の検出部22による障害検知の概念を示す図である。 実施の形態1にかかる自律移動体20の検出部22による障害検知の概念を示す図である。 実施の形態1にかかる自律移動体乗降システムの動作を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる自律移動体20による異常検出の概念を示す図である。 実施の形態1にかかる車両10が乗降可能状態か否かを調査する際の概念を示す図である。 実施の形態1にかかる自律移動体20の搭乗の概念を示す図である。 従来の福祉車両の外観を示す図である。 従来の福祉車両による異常検出の概念を示す図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる自律移動体乗降システムの構成を概念的に示すブロック図である。本実施の形態にかかる自律移動体乗降システム1は、自律移動体20を乗降させるための車両10(図2)と、自律的に移動可能に構成された自律移動体20(図3)と、を備える構成である。
車両10は、自律移動体20を内部に積載できるように構成された車両であり、スロープ装置等を備えた福祉用自動車が一例として挙げられる。また自律移動体20は、例えば、高齢者、身体障害者等の搭乗者が搭乗可能に構成され、自律的に移動可能なロボット等の移動体である。
図2は車両10の概要を示す図である。車両10は、制御装置11(図2には図示せず)と、制御装置11により制御可能な開閉ドア12と、制御装置11により制御可能なスロープ装置13と、自律移動体20に情報を送信するための通信装置14(図2には図示せず)と、自律移動体20を車両10内部で固定するための移動体固定装置15(図2には図示せず)と、を備える。
制御装置11は、例えば、演算処理等を行うCPU(Central Processing Unit:中央演算装置)111と、記憶装置112と、を備える構成である。記憶装置112は、任意の記憶装置であり、例えば、CPU111により実行される制御プログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)、または、処理データを記憶するためのRAM(Random Access Memory)等により構成される。
開閉ドア12は、例えば電動モーター等で開閉可能に構成され、車両10後方に設けられたドア(パワーバッグドア)である。開閉ドア12の一例としてハッチバッグドアが挙げられる。開閉ドア12は、例えば制御装置11から送信される制御信号に応じて開閉動作を行う。
スロープ装置13は、車両10の乗降口から路面に対して展開可能な装置である。スロープ装置13は、展開後にほぼ一直線上の形状となる。スロープ装置13は、例えば電動モーター等により展開、及び収縮を行えるように構成されている。スロープ装置13の展開、及び収縮動作は、例えば制御装置11から送信される制御信号に応じて実行される。スロープ装置13の表面は、自律移動体20の移動が容易になるように凹凸ができる限り少ないように構成される。自律移動体20は、スロープ装置13が展開した後に、当該展開後のスロープ装置上を移動することにより、車両10と路面との間をスムーズに移動することができる。なお、自律移動体20が車両10に乗降する場合に、スロープの角度が小さいほど自律移動体20がスムーズに乗降を行えるため、スロープ装置13は展開したときに十分な長さを備えていることが望ましい。
車両10は乗降可能状態及び乗降不可能状態という2つの状態を持つ。乗降可能状態とは、車両10に対して自律移動体20が乗降できる状態を指し、本例では開閉ドア12が完全に開状態であり、かつ、スロープ装置13が路面に完全に展開されている状態を指す。乗降不可能状態とは、車両10が乗降可能状態でない場合を指す。
通信装置14は、車両10上に設けられた情報送受信装置である。通信装置14は、例えば赤外線通信、Bluetooth、無線LAN(Local Area Network)等の無線通信が可能な装置である。通信装置14は、自律移動体20が車両10への搭乗を開始する前に、自律移動体20内の通信装置24に対して車両10の状態(例えば開閉ドア12の開閉度合い、スロープ装置13が展開しているか否か等)を送信する。また、通信装置14は、自律移動体20が車両10及び自律移動体20の周辺に異常が無いと判断した場合に送信される動作命令(開閉ドア12の開閉命令、スロープ装置13の展開)を受信する。
移動体固定装置15は、車両10上に設けられ、車両10に搭乗した自律移動体20を車両10に固定するための装置である。移動体固定装置15は、例えば自律移動体20と接触する複数の接触部を備え、当該接触部が全て自律移動体20と接触している場合に自律移動体20の自動連結機構25と連結することにより自律移動体20を固定する。
図3は自律移動体20の概要を示す図である。自律移動体20は、制御装置21(図3には図示せず)と、制御装置21により制御可能であり、自律移動体20の周辺の情報を検出するための検出部22と、自律移動体20を移動させるための自律移動機構23(図3には図示せず)と、車両10に情報を送信するための通信装置24(図3には図示せず)と、車両10内部で車両10と連結するための機構である自動連結機構25(図3には図示せず)と、スピーカ26(図3には図示せず)と、を備える。
制御装置21は、例えば、演算処理等を行うCPU(Central Processing Unit:中央演算装置)211と、記憶装置212と、を備える構成である。記憶装置212は、任意の記憶装置であり、例えば、CPU111により実行される制御プログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)、または、処理データを記憶するためのRAM(Random Access Memory)等により構成される。
検出部22は、車両10の周囲及び自律移動体20の周囲の情報(路面上の溝、路面の凹凸、路面の傾斜、障害物の有無、障害物の大きさ、障害物の形状等)を検出するためのセンサユニットである。検出部22は、自律移動体20の進行方向前方部に備えられる。検出部22は、レーザレンジセンサ221と、超音波センサ222と、を備える。
レーザレンジセンサ221は、前方に所定の角度でレーザ光を照射し、照射したレーザ光に対する反射光を受光した時間に基づいて、レーザ光を照射した範囲に存在する物体の位置、物体の形状等を検出する。レーザレンジセンサ221のレーザ光の照射の概念を示す図を図4に示す。
図4に示すように、略鉛直方向に上方向から下方向までレーザ光を照射して、レーザ光照射範囲の物体の有無、及び物体位置を検出する。また、図5は、レーザレンジセンサ221がレーザ光を照射している際に、自律移動体20を上面からみた場合の概念を示す図である。図5に示すように、略水平方向の前方を全て網羅するようにレーザ光を照射する。レーザレンジセンサ221から照射されるレーザ光が車両10の開閉ドア12、スロープ装置13の可動範囲を全て網羅するように、レーザレンジセンサ221はレーザ光を照射する。
超音波センサ222は、前方に所定の角度で超音波を照射し、照射された超音波を反射した超音波を受信する。超音波センサ222は、受信した超音波の強度に基づいて、超音波を照射した範囲に存在する物体の位置、物体の形状等を検出する。超音波センサ222は、レーザレンジセンサ221による検出が難しい物体の検出に適している。たとえば、超音波センサ222は、鏡、ガラスのように反射率の高い物体を検知することに適している。超音波センサ222により照射される超音波の範囲、すなわち、超音波センサ222により物体等を検出できる範囲は、上述のレーザレンジセンサ221による物体等を検出できる範囲(図4、図5)と同等である。
検出部22は、車両10の開閉ドア12が完全に開状態であり、車両10のスロープ装置13が路面に完全に展開されており、かつ自律移動体20の搭乗経路に障害物等の異常がないことを検出した場合、制御装置21を介して後述の自律移動機構23に移動開始を指示する。たとえば、当該移動開始指示は信号を自律移動機構23に入力することにより行う。
また検出部22は、自律移動体20が移動中に、移動経路内に障害物等の異常がないかを常時検出する。異常を検出した場合、検出部22は、制御手段21を介して異常が検出されたことを自律移動機構23に通知する。
なお、検出部22は、レーザレンジセンサ221と、超音波センサ222と、を備える構成に限られず、車両10及び自律移動体20の周囲の情報を検出できる構成であればよい。また、検出部22は、レーザレンジセンサ221または超音波センサ222のいずれか一方のみを備える構成でもよい。
自律移動機構23は、自律移動体20を移動させるための機構である。自律移動機構23は、本例では1対の駆動輪と、当該駆動輪を回転させるためのモーターと、を備える構成であり、制御装置21の制御信号により自動的に移動を開始する制御を行う。また、自律移動機構23は、1対の駆動輪と、モーターとに電力を供給するリチウムイオンバッテリー等のバッテリーを備えている。
自律移動機構23は、車両10の開閉ドア12が完全に開状態であり、車両10のスロープ装置13が路面に完全に展開されており、かつ自律移動体20の搭乗経路に障害物等の異常がないことが確認された場合、自律移動体20が移動するように制御する。すなわち、自律移動機構23は駆動輪の回転を開始するように制御する。当該確認は、車両10及び自律移動体20の双方によりなされる。当該確認の詳細は後述する。
自律移動機構23は、駆動輪を回転させている間に、検出部22が障害物等の異常を検出した場合、制御装置21を介して駆動輪の回転を停止することを指示する信号が入力される。当該停止信号が入力された場合、自律移動機構23は駆動輪の回転を停止し、自律移動体20の移動を停止する。
なお図3においては、自律移動機構23は駆動輪により移動を行っているが、これに限られず、自律移動体20は、例えばモーターによって制御されるクローラにより移動を行う構成であってもよい。
通信装置24は、自律移動体20上に設けられ、車両10内の通信装置14と情報を送受信するための情報送受信装置である。通信装置24は、通信装置14と同様に、赤外線通信等が可能な装置である。通信装置24は、通信装置14から車両10の状態(例えば開閉ドア12の開閉度合い、スロープ装置13が展開しているか否か等)を受信する。また通信装置24は、検出部22が車両10及び自律移動体20の周辺に異常がないことを確認した場合に、車両10が乗降可能状態に移行することを指示する旨の通知を通信装置14に送信する。
自動連結機構25は、自律移動体20が車両10に乗り込んだ際に、車両10内の移動体固定装置15と連結するための機構である。自動連結機構25と、移動体固定装置15と、が連結することにより、自律移動体20が車両10内で固定される。
自律移動体20は、検出部22が自律移動体20の移動経路の異常を検出した場合に、異常がある旨を自律移動体20の搭乗者等に通知するためのスピーカ26を備える。またスピーカ26は、車両10の動作、例えば開閉ドア12が開状態に移行する旨、またはスロープ装置13が展開される旨等を通知するためにも使用される。
続いて、自律移動体20が車両10に搭乗する動作について説明する。図6は、自律移動体20が車両10に搭乗する動作を示すフローチャートである。はじめにユーザにより連結開始の指示がなされる(S101)。連結開始の指示は、例えば、車両10に取り付けられた連結開始ボタンを押下することにより行われる。なお、連結開始ボタンは、自律移動体20に取り付けられていてもよく、車両10及び自律移動体20と通信可能なリモートコントローラー上に取り付けられていてもよい。
連結開始の指示がなされた場合、自律移動体20は検出部22により車両10の周辺の状況を確認する(S102)。自律移動体20による車両10の周辺状況の確認の詳細を、図7を用いて説明する。
自律移動体20はレーザレンジセンサからレーザを照射するとともに、超音波センサから超音波を発射して、障害物等の異常があるか否かを検出する。具体的には以下の項目について異常の有無を調べる。まず、自律移動体20は、車両10の開閉ドア12の可動範囲に異常がないか否かを確認する(図7(A))。
また自律移動体20は、スロープ装置13の可動範囲に異常がないか否かの確認(図7(B))、スロープ装置13が展開した際の着地地点に異常がないか否かの確認(図7(C))、及び車両10の車体の下に異常がないか否か(図7(D))、を確認する。車両10の車体の下に異常がないか否かの確認は、自律移動体20が車両10に搭乗することにより車高が変化する可能性があるために行う必要がある。
さらに、自律移動体20は、車両との位置関係に異常がないか否かの確認を行う(図7(E))。具体的には、自律移動体20と開閉ドア12の可動範囲とが干渉しているか否か、自律移動体20とスロープ装置13の可動範囲とが干渉しているか否か、及び自律移動体20が車両10に安全に搭乗できるか否か、を確認する。
以降の説明において、上述の自律移動体20による車両10の周辺の状況を確認(図7(A)〜(E))を「車両周辺状況の確認(図7)」と記載する。
図7を用いて説明したように自律移動体20は、車両周辺状況の確認(図7)を行う(S102)。車両周辺状況に異常が検出された場合(S103:Yes)、自律移動体20は、異常状態を車両10に通知する。通知を受けた車両10は、開閉ドア12の開動作を行っている場合には当該動作を停止する(S104)。そして、自律移動体20は、スピーカ26を介して異常状態を通知する(S119。例えば、「車両の周辺に障害物があります。」と音声通知する。)。
一方、車両周辺状況に異常が検出されなかった場合(S103:No)、自律移動体20は、車両10に対して開閉ドア12を開状態にするような指示を通知する。当該通知を受け付けた車両10は、開閉ドア12を電動モーター等の制御により開ける。この際、自律移動体20は、スピーカ26を介して開閉ドア12を空けることを通知する(例えば、「バックドアが開きます。」と音声通知する。)。開閉ドア12が完全に開状態となるまで、車両10及び自律移動体20は、上述のS102〜S105の処理を実行する。
開閉ドア12が完全に開状態となった後に(S106:Yes)、自律移動体20は再度車両周辺状況の確認(図7)を行う(S107)。車両周辺状況に異常が検出された場合(S108:Yes)、自律移動体20は、異常状態を車両10に通知する。通知を受けた車両10は、スロープ装置13の展開動作を行っている場合には当該動作を停止する(S109)。そして、自律移動体20は、スピーカ26を介して異常状態を通知する(S119。例えば、「車両の周辺に障害物があります。」と音声通知する。)。上述のS107及びS108において、自律移動体20は、常に車両周辺状況の確認(図7)を実行する。
一方、車両周辺状況に異常が検出されなかった場合(S108:No)、自律移動体20は、車両10に対してスロープ装置13を展開状態にするような指示を通知する(S110)。当該通知を受け付けた車両10は、スロープ装置13を電動モーター等の制御により路面に展開する。この際、自律移動体20は、スピーカ26を介してスロープ装置13を路面に展開することを通知する(例えば、「スロープが下がります。」と音声通知する。)。スロープ装置13が路面に完全に展開されるまで、車両10及び自律移動体20は、上述のS107〜S110の処理を実行する。
スロープ装置13が路面に完全に展開された場合(S112:Yes)、車両10の開閉ドア12の状態及びスロープ装置13の状態を確認する(S113)。具体的には、車両10及び自律移動体20により、開閉ドア12の状態及びスロープ装置13の状態の確認を行う。図8は確認動作の概念を示す図である。
車両10は、開閉ドア12と、スロープ装置13の内部状態を取得し、開閉ドア12が完全に開状態であること及びスロープ装置13が完全に展開されていることを確認する。たとえば、開閉ドア12の内部状態の取得は、開閉ドア12を電気的に制御するECU(Engine Control Unit, エンジンコントロールユニット)の状態を把握することにより行う。スロープ装置13についても同様である。
一方、自律移動体20は、検出部22の機能を用いて開閉ドア12が完全に開状態であること、及びスロープ装置13が完全に路面に展開されていることを確認する。このように、車両10及び自律移動体20の双方により開閉ドア12が完全に開状態であること、及びスロープ装置13が完全に路面に展開されていることを確認する。
上述の車両10及び自律移動体20の双方による異常確認(S113)において異常があると判定された場合(S113:No)、スピーカ26を介して異常がある旨を通知する(S119)。異常通知(S119)の後に、車両10及び自律移動体20は処理を終了する。
上述の車両10及び自律移動体20の双方による異常確認(S113)において異常がないと判定された場合(S113:Yes)、自律移動体20は、経路上に異常がないか否かを確認する(S114)。経路上に異常がある場合(S115:Yes)、自律移動体20は、移動を中止し(S116)、異常が生じた旨をスピーカ26を介して通知する(S119)。
経路上に異常がない場合(S115:No)、自律移動体20は車両10への搭乗動作を行う(S117)。自律移動体20は、車両10への搭乗が完了するまで経路上の異常確認等を継続して行う(S114〜S118)。図9は、自律移動体20が車両10への搭乗を行っている場合の概念を示す図である。自律移動体20は車両10への搭乗が終わるまで経路上の異常検知を継続して行う。
続いて、本実施の形態にかかる自律移動体乗降システムの効果について説明する。本実施の形態にかかる自律移動体乗降システムは、上述のように自律移動体20が周辺情報を検出する検出部22を有し、車両10の周辺状況を確認したうえで、車両10は乗降可能状態への移行を行う。本例では自律移動体20が周辺状況に異常がないことを確認したうえで、車両10が開閉ドア12を完全に開状態とし、かつスロープ装置13を展開する。これにより、車両10が周辺状況の検出を行う場合と比べ、より広い範囲の周辺状況を把握でき、安全に自律移動体20を車両10に搭乗させることができる。
また、自律移動体20が車両10への搭乗動作を開始する前に、車両10及び自律移動体20の双方で搭乗可能状態か否かを判定する。これにより、自律移動体20がより安全に車両10に搭乗できる自律移動体乗降システムを提供することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。たとえば、検出部22は、カメラや赤外線センサにより周辺状況を検出する構成でもよい。
上記実施の形態においては、車両10はスロープ装置13を備える構成として説明したが、これに限らず、例えば車両10は自律移動体20を乗降させるための昇降リフト装置を備える構成であってもよい。
また自律移動体20が検出部22を備える構成に加えて、車両10が後方に超音波センサ、レーザレンジセンサ等の検出部を備え、周囲の情報を検出する構成であってもよい。これにより、車両10及び自律移動体20による周辺情報の確認が実行でき、より安全に自律移動体20を車両10に乗り込ませることが可能となる。
さらに、車両10は、車両30の後方部に開閉ドア12を備えたものとして説明したが、これに限らず、車両側面部にスライド式ドアを備え、自律移動体20を当該スライド式ドアから乗降させてもよい。
なお、本実施の形態においては、自律移動体20が検出部22により検出した周辺情報に基づき、車両10に対して開閉ドア12の開扉の指示及びスロープ装置13の展開指示を行っているがこれに限られない。たとえば、自律移動体20は、検出部22により検出した周辺情報を車両10に通知し、車両10は通知された周辺情報から開閉ドア12の開扉動作を行うか否か、及びスロープ装置13を展開するか否かを判定してもよい。
10 車両
11 制御装置
12 開閉ドア
13 スロープ装置
14 通信装置
15 移動体固定装置
20 自律移動体
21 制御装置
22 検出部
221 レーザレンジセンサ
222 超音波センサ
23 自律移動機構
24 通信装置
25 自動連結機構
26 スピーカ

Claims (7)

  1. 周辺情報を検出する検出部を有し、前記検出部により検出された周辺情報に基づいて自律的に移動する自律移動体と、
    前記自律移動体が乗降することが可能な乗降可能状態に移行可能な車両と、を備え、
    前記自律移動体は、前記検出部により前記自律移動体の進路及び前記車両の周囲に異常が検出されたか否かを前記車両に通知し、
    前記車両は前記通知に基づいて前記乗降可能状態に移行する、自律移動体乗降システム。
  2. 前記自律移動体は、前記検出部により前記自律移動体の進路及び前記車両の周囲に異常があるかを検出し、当該検出により異常が検出されなかった場合に、前記車両に前記乗降可能状態に移行することを指示する通知を行うことを特徴とする請求項1に記載の自律移動体乗降システム。
  3. 前記車両は、自動的に開閉可能な開閉ドアを備え、
    前記自律移動体の前記検出部が前記自律移動体の進路及び前記車両の周囲に異常を検出しなかった場合に、前記開閉ドアを開状態にすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自律移動体乗降システム。
  4. 前記車両は、路面に展開可能なスロープ装置を備え、
    前記自律移動体の前記検出部が前記自律移動体の進路及び前記車両の周囲に異常を検出しなかった場合に、前記スロープ装置を路面に展開した状態にすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の自律移動体乗降システム。
  5. 前記検出部は、レーザレンジセンサ及び超音波センサの少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の自律移動体乗降システム。
  6. 前記自律移動体は、前記車両に搭乗した際に前記車両と連結するための連結機構を備え、
    前記車両は、前記連結機構と連結して前記自律移動体を固定するための移動体固定装置を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の自律移動体乗降システム。
  7. 前記自律移動体が前記車両に乗り込む前に、前記車両及び前記自律移動体により前記車両が前記乗降可能状態であるか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の自律移動体乗降システム。
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