JP4304606B2 - 車両用昇降装置 - Google Patents
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第1特徴構成は、前記開口部に対する開閉扉を開き操作する扉操作手段と、前記車両の運転搭乗部に位置する操作者にて操作可能に設けられた運転部側指令手段とが設けられ、前記制御手段が、前記運転部側指令手段からの指令に基づいて、前記開閉扉を開き操作し且つ前記載置台を前記収納位置から前記外部位置へ移動させるように、前記移動操作手段並びに前記扉操作手段の作動を制御するように構成され、前記載置台上に前記被載置体が載置されているか否かを検出する存否センサが備えられ、前記制御手段が、前記存否センサの検出結果に基づいて前記載置台に被載置体が載置されている状態であると判別すると、前記運転部側指令手段の指令による前記載置台の前記収納位置から前記外部位置への移動を禁止するように、前記移動操作手段の作動を制御するように構成されている点を特徴とする。
また、被載置体が載置されている載置台を収納位置から外部位置へ移動させる場合は、操縦者は、運転搭乗部に位置して運転部側指令手段を操作しても載置台を移動させることができないため、開口部或いはその近くに位置して開口部側指令手段を操作して載置台を移動させることとなり、被載置体の状態を近くで確認しながら開口部側指令手段を操作するので被載置体の不測の事態に対応しやすい。
この車両用昇降装置は、図1および図2に示すように、例えば、後部の開口部Oを開閉する開閉扉Dを備えたワゴン車のような車両Vにおいて、後部に搭載して用いられているものである。
そして、車両用昇降装置は、車椅子(被載置体に相当)Cを載置して昇降する昇降台(載置台に相当)1、その昇降台1を前後方向にスライド移動自在に支持する昇降枠2、昇降枠2を下端部に連結支持する左右一対の昇降アーム3、左右一対の昇降アーム3を車両V側に連結する左右一対の平行四連リンク機構4、その左右一対の平行四連リンク機構4をそれぞれ操作して昇降台1を昇降操作する左右一対のリンク用シリンダ5、そのリンク用シリンダ5に作動油を供給する油圧ポンプ6などを備え、平行四連リンク機構4を支持する基枠7を介して車両Vの後部に固着可能に構成されている。
また、左右に位置する部材については、左右の勝手違いはあるものの、略同じ構成なので、左右いずれか一方のみについて説明し、左右で構成の異なる部材については、その都度説明を加える。
そして、左右一対のリンク用シリンダ5を伸縮させることにより、平行四連リンク機構4の作用によって、昇降台1と昇降枠2とを水平姿勢に維持したままで昇降移動並びに前後移動する昇降操作が行われるように構成されており、図9(イ)に示すように、昇降台1と昇降枠2とを車両Vの後方から外側へと車両Vから遠ざかる方向へ移動させながら地面G上に接地又は地面G近くにまで下降させる下降位置と、昇降台1と昇降枠2とを上昇させながら車両Vに近接する方向へ移動させて、図9(ロ)に示すように、車両Vの床面Fと略同高さにまで上昇させる上昇位置とにわたって昇降操作可能に構成されている。
平行四連リンク機構4の横側方には、下リンク10と一体的に回動するように構成されたピン12aの回転に応じてパルスを出力するロータリエンコーダ15が設けられており、基準位置となる上昇位置からのパルス数を計測することにより昇降台1の対車両高さを判別できるように構成されている。
昇降台1には、その左右方向両側に案内レール21が設けられ、左側の案内レール21にはスライド用遊転ローラ17が内嵌され、右側の案内レール21にはスライド用遊転ローラ17とガイド用遊転ローラ20とが内嵌されている。よって、載置台1は、昇降枠2に対して前後方向にスライド移動自在に支持され、ガイド用遊転ローラ20によって、昇降枠2に対する昇降台1の横揺れが防止されている。
そして、左右の側面には外方に向けて横軸心周りに回転して床面Fに設けられたレール(図示せず)上を転動可能なレール用遊転ローラ23がそれぞれ突設されている。
また、昇降台1の後端部右側には支柱26が立設されており、この支柱26には、シートベルト27や手摺り29等が備えられている。
そして、昇降台1の外側面には被検出物が設けられ、支持枠2の側壁内側には被検出物を検出する検出センサが設けられており、この被検出物と検出センサとにより昇降台1の昇降枠2に対するスライド位置を検出するスライド位置検出手段Sが構成されている。そして、スライド位置検出手段Sは、昇降台1が内方位置や外方位置にスライド移動した際に、検出センサが被検出物を検出するように構成されている。
つまり、スライド用電動モータ19とリンク用シリンダ5とにより、昇降台1を車両の開口部Oを通して、車両内の収納位置と車両外の地面上又はその近くの外部位置とに移動操作する移動操作手段30が構成されている。
そして、上端部を支点として上下方向に開閉する開閉扉Dの揺動支点近くには、開閉扉Dが閉じた状態を検出するリミットスイッチにて構成された閉じ検出センサ32aと、開閉扉Dが開いた状態を検出するリミットスイッチにて構成された開き検出センサ32bとが設けられており、この閉じ検出センサ32aと開き検出センサ32bとで開閉扉Dの開閉状態を検出する開閉センサ32が構成されている。
尚、開口部O或いはその近くに位置する操作者にて操作可能なようにペンダント式の開口部側操作具(開口部側指令手段に相当)38が左側の昇降アーム3に設けられている。
また、開閉扉Dが開き状態に切り換えられると内部カメラ33bにて撮像された画像がモニタに37に表示され、開閉扉Dが閉じ状態に切り換えられると外部カメラ33aにて撮像された画像がモニタ37表示されるように、モニタ37の作動を制御するように構成されている。
運転部側操作具36にて昇降台1を移動操作する場合は、車椅子Cが昇降台1に載置されていない状態で、昇降台1の収納位置から外部位置への移動操作が行え、閉じ状態の開閉扉Dも運転部側操作具36の操作により開き操作することができる。
尚、モニタ37の切り換えは開閉センサ32の検出結果に基づいて行われ、手動による開閉操作、運転部側操作具36による開き操作に拘らず切り換えられるように構成されている。
開閉扉Dが開いた状態で且つ昇降台1が収納位置に位置する状態で、開口部側操作具38の下降ボタンを押し操作することにより、昇降台1が収納位置から外部位置まで移動し、昇降台1が外部位置に位置する状態で開口部側操作具38の上昇ボタンを押し操作することにより、昇降台1が外部位置から収納位置まで移動する。これらの開口部側操作具38による昇降台1の移動操作は、昇降台1に車椅子Cが載置されているか否かに拘らず行えるように構成されている。
尚、この昇降台1が外部位置まで移動する途中にもう一度運転部側操作具36を押し操作することにより昇降台1の移動が停止し、さらにもう一度運転部側操作具36を押し操作することにより昇降台1の移動が再開するように構成されている。
(1) 上記実施の形態では、開閉扉Dを閉じた状態で昇降台1を収納位置から外部位置に移動させるのに、開閉扉Dを開き操作した後に昇降台1を外部位置に向けての移動を開始するように構成する例を示したが、開閉扉Dが開き操作が完了する前に昇降台1を外方位置に向けての移動を開始するように構成してもよい。
25 存否センサ
30 移動操作手段
31 扉操作手段
33 撮像手段
36 運転部側指令手段
37 モニタ
38 開口部側指令手段
C 被載置体
G 地面
H 制御手段
O 開口部
U 運転搭乗部
Claims (2)
- 被載置体を載置可能に構成された載置台を車両の開口部を通して、車両内の収納位置と車両外の地面上又はその近くの外部位置とに移動操作する移動操作手段と、
前記開口部或いはその近くに位置する操作者にて操作可能に設けられた開口部側指令手段と、
前記開口部側指令手段からの指令に基づいて、前記載置台を前記収納位置と前記外部位置との間で移動させるように、前記移動操作手段の作動を制御する制御手段とが設けられている車両用昇降装置であって、
前記開口部に対する開閉扉を開き操作する扉操作手段と、
前記車両の運転搭乗部に位置する操作者にて操作可能に設けられた運転部側指令手段とが設けられ、
前記制御手段が、前記運転部側指令手段からの指令に基づいて、前記開閉扉を開き操作し且つ前記載置台を前記収納位置から前記外部位置へ移動させるように、前記移動操作手段並びに前記扉操作手段の作動を制御するように構成され、
前記載置台上に前記被載置体が載置されているか否かを検出する存否センサが備えられ、
前記制御手段が、前記存否センサの検出結果に基づいて前記載置台に被載置体が載置されている状態であると判別すると、前記運転部側指令手段の指令による前記載置台の前記収納位置から前記外部位置への移動を禁止するように、前記移動操作手段の作動を制御するように構成されている車両用昇降装置。 - 前記開口部の車両外方側箇所を撮像する撮像手段と、その撮像手段にて撮像された画像を表示するモニタとが備えられている請求項1記載の車両用昇降装置。
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