JP4304606B2 - 車両用昇降装置 - Google Patents

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本発明は、被載置体を載置可能に構成された載置台を車両の開口部を通して、車両内の収納位置と車両外の地面上又はその近くの外部位置とに移動操作する移動操作手段と、前記開口部或いはその近くに位置する操作者にて操作可能に設けられた開口部側指令手段と、前記開口部側指令手段からの指令に基づいて、前記載置台を前記収納位置と前記外部位置との間で移動させるように、前記移動操作手段の作動を制御する制御手段とが設けられている車両用昇降装置に関するものである。
かかる車両用昇降装置は、被載置体を地面上と車両内との間で移載する際に用いられるものであって、従来の車両用昇降装置では、開口部に対する開閉扉を開き操作した後、開閉扉が開いた状態において操作者が開口部側指令手段を操作することにより載置台を収納位置と外部位置との間で移動させるように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−238571号公報
しかし、上記従来の構成では、車両を目的地まで走行して、その目的地において地面上の被載置体を車両内に移載させる場合、載置台が収納位置に位置し且つ開閉扉が閉じている状態であり、車両を運転していた操作者が載置台を収納位置から外部位置まで移動させるためには、運転搭乗部から開口部或いはその近くに移動し、開閉扉を開き操作した後、開口部側指令手段を操作しなければならず、載置台の移動操作が煩わしく時間がかかるものであった。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、簡単迅速に載置台の移動操作が行える車両用昇降装置を提供する点にある。
本願発明の車両用昇降装置は、被載置体を載置可能に構成された載置台を車両の開口部を通して、車両内の収納位置と車両外の地面上又はその近くの外部位置とに移動操作する移動操作手段と、前記開口部或いはその近くに位置する操作者にて操作可能に設けられた開口部側指令手段と、前記開口部側指令手段からの指令に基づいて、前記載置台を前記収納位置と前記外部位置との間で移動させるように、前記移動操作手段の作動を制御する制御手段とが設けられている車両用昇降装置であって、
第1特徴構成は、前記開口部に対する開閉扉を開き操作する扉操作手段と、前記車両の運転搭乗部に位置する操作者にて操作可能に設けられた運転部側指令手段とが設けられ、前記制御手段が、前記運転部側指令手段からの指令に基づいて、前記開閉扉を開き操作し且つ前記載置台を前記収納位置から前記外部位置へ移動させるように、前記移動操作手段並びに前記扉操作手段の作動を制御するように構成され、前記載置台上に前記被載置体が載置されているか否かを検出する存否センサが備えられ、前記制御手段が、前記存否センサの検出結果に基づいて前記載置台に被載置体が載置されている状態であると判別すると、前記運転部側指令手段の指令による前記載置台の前記収納位置から前記外部位置への移動を禁止するように、前記移動操作手段の作動を制御するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、車両を目的地まで走行して、その目的地において地面上の被載置体を車両内に移載させる場合、載置台が収納位置に位置し且つ開閉扉が閉じている状態であるが、操作者は開口部或いはその近くの外部位置に移動しなくても、運転搭乗部に位置したままで運転部側指令手段を操作することにより、開閉扉を開き操作し且つ載置台が収納位置から外部位置へ移動させることができ、車両を運転していた操縦者による載置台の移動を容易に行えるので、簡単迅速に載置台の移動操作が行える車両用昇降装置を提供することができるに至った。
また、被載置体が載置されている載置台を収納位置から外部位置へ移動させる場合は、操縦者は、運転搭乗部に位置して運転部側指令手段を操作しても載置台を移動させることができないため、開口部或いはその近くに位置して開口部側指令手段を操作して載置台を移動させることとなり、被載置体の状態を近くで確認しながら開口部側指令手段を操作するので被載置体の不測の事態に対応しやすい。
第2特徴構成は、前記開口部の車両外方側箇所を撮像する撮像手段と、その撮像手段にて撮像された画像を表示するモニタとが備えられている点を特徴とする。
すなわち、操作者は運転部側指令手段を操作する際に、モニタにて車両外方側箇所に開き操作される開閉扉や外部位置に移動する載置台に接当するような障害物の存否を確認することができるので、開閉扉や載置台が障害物に接当することによる損傷を未然に防ぐことができる。
以下、本発明にかかる車両用昇降装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この車両用昇降装置は、図1および図2に示すように、例えば、後部の開口部Oを開閉する開閉扉Dを備えたワゴン車のような車両Vにおいて、後部に搭載して用いられているものである。
そして、車両用昇降装置は、車椅子(被載置体に相当)Cを載置して昇降する昇降台(載置台に相当)1、その昇降台1を前後方向にスライド移動自在に支持する昇降枠2、昇降枠2を下端部に連結支持する左右一対の昇降アーム3、左右一対の昇降アーム3を車両V側に連結する左右一対の平行四連リンク機構4、その左右一対の平行四連リンク機構4をそれぞれ操作して昇降台1を昇降操作する左右一対のリンク用シリンダ5、そのリンク用シリンダ5に作動油を供給する油圧ポンプ6などを備え、平行四連リンク機構4を支持する基枠7を介して車両Vの後部に固着可能に構成されている。
つぎに、各装置や部材の詳細について説明するが、本明細書においては、便宜上、車両Vの前進方向を前方、後進方向を後方と称し、後方から前方を見た状態で、左右方向を特定して説明する。
また、左右に位置する部材については、左右の勝手違いはあるものの、略同じ構成なので、左右いずれか一方のみについて説明し、左右で構成の異なる部材については、その都度説明を加える。
図3に示すように、前記基枠7には、その左右両端部に上方へ突出する基枠側ブラケット8が備えられており、平行四連リンク機構4を構成する上リンク9と下リンク10の一端部が、ピン11a,12aを介して夫々基枠側ブラケット8に枢支連結されている。また、上リンク9と下リンク10の他端部が、昇降アーム3の上端に設けられたアーム側ブラケット13に対し、夫々ピン11b,12bを介して枢支連結されている。これら上リンク9と下リンク10との両リンク並びに基枠側ブラケット8とアーム側ブラケットとにより平行四連リンク機構4が構成され、その平行四連リンク機構4が図1に示すようにリンク用カバー14によって覆われている。
前記リンク用シリンダ5は、復動式のシリンダに構成されており、図3に示すように、そのシリンダ側が、前記基枠側ブラケット8に対して下リンク10を枢支するピン12aに相対回動可能に枢支連結され、ロッド側が、アーム側ブラケット13に対して上リンク9を枢支するピン11bに相対回転可能に枢支連結されている。
そして、左右一対のリンク用シリンダ5を伸縮させることにより、平行四連リンク機構4の作用によって、昇降台1と昇降枠2とを水平姿勢に維持したままで昇降移動並びに前後移動する昇降操作が行われるように構成されており、図9(イ)に示すように、昇降台1と昇降枠2とを車両Vの後方から外側へと車両Vから遠ざかる方向へ移動させながら地面G上に接地又は地面G近くにまで下降させる下降位置と、昇降台1と昇降枠2とを上昇させながら車両Vに近接する方向へ移動させて、図9(ロ)に示すように、車両Vの床面Fと略同高さにまで上昇させる上昇位置とにわたって昇降操作可能に構成されている。
平行四連リンク機構4の横側方には、下リンク10と一体的に回動するように構成されたピン12aの回転に応じてパルスを出力するロータリエンコーダ15が設けられており、基準位置となる上昇位置からのパルス数を計測することにより昇降台1の対車両高さを判別できるように構成されている。
図4〜図6に示すように、前記昇降枠2は、後方側から見て上方が開放されたコの字形に形成されていて、その左右の壁面から内方に向けて、横軸心周りに回転する複数のスライド用遊転ローラ17が突設され、かつ、右側の壁面には、上下軸心周りに回転する複数のガイド用遊転ローラ20とピニオン18を備えたスライド用電動モータ19とが取付けられている。
昇降台1には、その左右方向両側に案内レール21が設けられ、左側の案内レール21にはスライド用遊転ローラ17が内嵌され、右側の案内レール21にはスライド用遊転ローラ17とガイド用遊転ローラ20とが内嵌されている。よって、載置台1は、昇降枠2に対して前後方向にスライド移動自在に支持され、ガイド用遊転ローラ20によって、昇降枠2に対する昇降台1の横揺れが防止されている。
そして、左右の側面には外方に向けて横軸心周りに回転して床面Fに設けられたレール(図示せず)上を転動可能なレール用遊転ローラ23がそれぞれ突設されている。
昇降台1の床部には載置させた車椅子Cを昇降台1に固定させる固定装置28が設けられており、この固定装置28は、昇降台1に車椅子Cを固定させた状態では検出信号を出力されるように構成されており、昇降台1上に車椅子Cが載置されているか否かを検出する存否センサ25を兼ねている。
また、昇降台1の後端部右側には支柱26が立設されており、この支柱26には、シートベルト27や手摺り29等が備えられている。
右側のレール部材21には前記ピニオン18が噛合するラック部材24が固着されており、スライド用電動モータ19の正逆回転駆動により、図9(ハ)に示すような車両内方側の内方位置と、図9(ロ)に示すような車両外方側の外方位置とに亘って、昇降台1が昇降枠2に対してスライド移動可能に構成されている。
そして、昇降台1の外側面には被検出物が設けられ、支持枠2の側壁内側には被検出物を検出する検出センサが設けられており、この被検出物と検出センサとにより昇降台1の昇降枠2に対するスライド位置を検出するスライド位置検出手段Sが構成されている。そして、スライド位置検出手段Sは、昇降台1が内方位置や外方位置にスライド移動した際に、検出センサが被検出物を検出するように構成されている。
従って、スライド用電動モータ19を作動させて、リンク用シリンダ5を伸長させて昇降台1を上昇位置に上昇させた後、昇降台1を昇降枠2に対して車両内方側の内方位置にスライド移動させることにより、図9(ハ)に示すように、昇降台1を車両内の収納位置に位置させることができ、また、スライド用電動モータ19を作動させて、昇降台1を昇降枠2に対して車両外方側の外方位置にスライド移動させた後、リンク用シリンダ5を短縮させて昇降台1を下降位置に下降させることにより、図9(ロ)に示すように、昇降台1を車両外の地面上又はその近くの外部位置に位置させることができる。
つまり、スライド用電動モータ19とリンク用シリンダ5とにより、昇降台1を車両の開口部Oを通して、車両内の収納位置と車両外の地面上又はその近くの外部位置とに移動操作する移動操作手段30が構成されている。
図6に示すように、車両Vの後部には開口部Oに対する前記開閉扉Dを開き操作する扉用シリンダ(扉操作手段に相当)31が備えられている。この扉用シリンダ31は、前記油圧ポンプ6からの作動油を給排させることにより伸縮するように構成されている。
そして、上端部を支点として上下方向に開閉する開閉扉Dの揺動支点近くには、開閉扉Dが閉じた状態を検出するリミットスイッチにて構成された閉じ検出センサ32aと、開閉扉Dが開いた状態を検出するリミットスイッチにて構成された開き検出センサ32bとが設けられており、この閉じ検出センサ32aと開き検出センサ32bとで開閉扉Dの開閉状態を検出する開閉センサ32が構成されている。
そして、図6に示すように、開閉扉Dには、開口部Oの車両外方側箇所を撮像する撮像手段33が備えられている。この撮像手段33は、開閉扉Dの外面に装着されて開閉扉Dが閉じた状態において車両外方側箇所である開閉扉Dの後方側を撮像可能な外部カメラ33aと、開閉扉Dの内面に装着されて開閉扉Dが開いた状態において車両外方側箇所である開閉扉Dの下方側を撮像可能な内部カメラ33bとで構成されている。
図2に示すように、車両Vの運転搭乗部Uには、運転席34やハンドル35の他に、運転搭乗部Uに位置する操作者にて操作可能に設けられた運転部側操作具(運転部側指令手段に相当)36と、前記撮像手段33にて撮像された画像を表示するモニタ37とが設けられている。
尚、開口部O或いはその近くに位置する操作者にて操作可能なようにペンダント式の開口部側操作具(開口部側指令手段に相当)38が左側の昇降アーム3に設けられている。
このような構成からなる車両用昇降装置は、図7に示すように、制御装置(制御手段に相当)Hによって、前記油圧ポンプ6に連動連結されたポンプ用電動モータM、スライド用電動モータ19、モニタ37などの作動が制御されるように構成され、その制御装置Hには、運転部側操作具36や開口部側操作具38からの信号、ロータリエンコーダ15からのパルス信号、スライド位置検出センサSや開閉センサ32や存否センサ25からの検出信号が入力されるように構成されている。
そして、開口部側操作具38からの指令に基づいて、昇降台1を収納位置と外部位置との間で移動させ、運転部側操作具36からの指令に基づいて、開閉扉Dを開き操作し且つ昇降台1を収納位置から外部位置に移動させるように、移動操作手段30並びに扉用シリンダ31の作動を制御するように構成されている。そして、存否センサ25の検出結果に基づいて昇降台1に車椅子Cが載置されている状態であると判別すると、運転部側操作具36の指令による昇降台1の収納位置から外部位置への移動を禁止するように、移動操作手段30の作動を制御するように構成されている。
また、開閉扉Dが開き状態に切り換えられると内部カメラ33bにて撮像された画像がモニタに37に表示され、開閉扉Dが閉じ状態に切り換えられると外部カメラ33aにて撮像された画像がモニタ37表示されるように、モニタ37の作動を制御するように構成されている。
つまり、開口部側操作具38にて昇降台1を移動操作する場合は、昇降台1の収納位置から外部位置への移動操作と外部位置から収納位置への移動操作との両方を行うことができ、開閉扉Dの開き操作や閉じ操作は手動により行う。
運転部側操作具36にて昇降台1を移動操作する場合は、車椅子Cが昇降台1に載置されていない状態で、昇降台1の収納位置から外部位置への移動操作が行え、閉じ状態の開閉扉Dも運転部側操作具36の操作により開き操作することができる。
尚、モニタ37の切り換えは開閉センサ32の検出結果に基づいて行われ、手動による開閉操作、運転部側操作具36による開き操作に拘らず切り換えられるように構成されている。
前記制御装置Hによる車両用昇降装置並びに開閉扉Dの作動について、図8のフローチャートに基づいて説明する。
開閉扉Dが開いた状態で且つ昇降台1が収納位置に位置する状態で、開口部側操作具38の下降ボタンを押し操作することにより、昇降台1が収納位置から外部位置まで移動し、昇降台1が外部位置に位置する状態で開口部側操作具38の上昇ボタンを押し操作することにより、昇降台1が外部位置から収納位置まで移動する。これらの開口部側操作具38による昇降台1の移動操作は、昇降台1に車椅子Cが載置されているか否かに拘らず行えるように構成されている。
そして、昇降台1が収納位置に位置し且つ昇降台1に車椅子Cが載置されていない状態で、運転部側操作具36を押し操作することにより、開閉扉Dが閉じている場合では開閉扉Dを開き操作した後に昇降台1が外部位置まで移動する。つまり、運転部側操作具36による昇降台1の移動操作は、収納位置から外部位置への移動は昇降台1に車椅子Cが載置されていない状態で行えるが、外部位置から収納位置への移動は昇降台1に車椅子Cが載置されているか否かに拘らず行えないように構成されている。
尚、この昇降台1が外部位置まで移動する途中にもう一度運転部側操作具36を押し操作することにより昇降台1の移動が停止し、さらにもう一度運転部側操作具36を押し操作することにより昇降台1の移動が再開するように構成されている。
〔別実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、開閉扉Dを閉じた状態で昇降台1を収納位置から外部位置に移動させるのに、開閉扉Dを開き操作した後に昇降台1を外部位置に向けての移動を開始するように構成する例を示したが、開閉扉Dが開き操作が完了する前に昇降台1を外方位置に向けての移動を開始するように構成してもよい。
(2) 上記実施の形態では、運転部側操作具36を一度操作することにより、閉じ状態の開閉扉Dを開き操作し且つ昇降台1を収納位置から外部位置に移動するように構成する例を示したが、運転部側操作具36の一度目の押し操作により閉じ状態の開閉扉を開き操作し、2度目の押し操作により昇降台1を収納位置から外部位置に下降させるように構成してもよい。また、昇降台1の移動を途中で停止させる停止ボタンを別に設けてもよい。
(3) 撮像手段33にて撮像された画像を表示するモニタ37として、上記実施の形態では、撮像手段33にて撮像された画像を表示する専用のモニタを設ける例を示したが、カーナビゲーション用のモニタやテレビジョン用のモニタが設けられている場合では、カーナビゲーション用のモニタやテレビジョン用のモニタを撮像手段33にて撮像された画像を表示するモニタ37に利用してもよい。
(4) 開口部Oの車両外方側箇所を撮像する撮像手段33として、上記実施の形態では、開閉扉Dの外面に装着されて開閉扉Dが閉じた状態において開口部Oの車両外方側箇所を撮像する外部カメラ33aと開閉扉Dの内面に装着されて開閉扉Dが開いた状態において開口部Oの車両外方側箇所を撮像する内部カメラ33bとで構成する例を示したが、開閉扉Dの横側方或いは開閉扉Dの下方に設けられて開閉扉Dの開閉状態に拘らず開口部Oの車両外方側箇所を撮像することができる1つのカメラにて構成してもよい。また、撮像手段33を外部カメラ33aと内部カメラ33bとで構成する場合において、上記実施の形態では、外部カメラ33bとして開閉扉Dの外面に装着された専用のカメラを設ける例を示したが、開閉扉Dの外面にバックカメラが予め装着されている場合では、バックカメラを外部カメラ33aに利用してもよい。
(5) 載置台1上に被載置体Cが載置されているか否かを検出する存否センサ25として、上記実施の形態では、固定装置28を利用して載置台1上に被載置体Cが載置されているか否かを検出するように構成する例を示したが、固定装置28を設けない場合は、光電センサにより載置台1上に被載置体Cが載置されているか否かを検出するように構成してもよく、また、載置台1上を撮像する撮像装置を設け、その撮像装置にて撮像した画像を画像処理して載置台1上に被載置体Cが載置されているか否かを検出するように構成してもよい。
) 上記実施の形態では、車両Vの一例としてワゴン車を示し、そのワゴン車の後部に車両用昇降装置を装着した例を示したが、車両Vとしては、普通乗用車、バス、トラックなど種々の車両にも適用することができ、また、装着箇所についても、車両Vの前後方向の中間部などに装着してもよい。
) 上記実施の形態では、開閉扉Dを開き操作する扉操作手段を油圧式に構成した扉用シリンダ31にて構成する例を示したが、扉操作手段としては、電動式に構成した扉用シリンダ31にて構成してもよく、また、扉用シリンダ31に代えてウォーム減速機構を備えた電動モータにて構成してもよい。
) 運転部側指令手段36の指令による載置台1の収納位置から外部位置への移動操作を可能とし且つ開口部側指令手段38の指令による載置台1の収納位置から外部位置への移動操作を禁止とする状態と、開口部側指令手段38の指令による載置台1の収納位置から外部位置への移動操作を可能とし且つ運転部側指令手段36の指令による載置台1の収納位置から外部位置への移動操作を禁止とする状態とに切り替え操作する切替手段を設け、運転部側指令手段36と開口部側指令手段38との一方のみで指令を与えることができるようにして、操作の安全性を向上できるように構成してもよい。
車両の斜視図 車両の平面図 平行四連リンク機構の斜視図 昇降枠と昇降台との斜視図 昇降枠と昇降台との断面背面図 車両後部の側面図 制御ブロック図 フローチャート 車両用昇降装置の作用図
符号の説明
1 載置台
25 存否センサ
30 移動操作手段
31 扉操作手段
33 撮像手段
36 運転部側指令手段
37 モニタ
38 開口部側指令手段
C 被載置体
G 地面
H 制御手段
O 開口部
U 運転搭乗部

Claims (2)

  1. 被載置体を載置可能に構成された載置台を車両の開口部を通して、車両内の収納位置と車両外の地面上又はその近くの外部位置とに移動操作する移動操作手段と、
    前記開口部或いはその近くに位置する操作者にて操作可能に設けられた開口部側指令手段と、
    前記開口部側指令手段からの指令に基づいて、前記載置台を前記収納位置と前記外部位置との間で移動させるように、前記移動操作手段の作動を制御する制御手段とが設けられている車両用昇降装置であって、
    前記開口部に対する開閉扉を開き操作する扉操作手段と、
    前記車両の運転搭乗部に位置する操作者にて操作可能に設けられた運転部側指令手段とが設けられ、
    前記制御手段が、前記運転部側指令手段からの指令に基づいて、前記開閉扉を開き操作し且つ前記載置台を前記収納位置から前記外部位置へ移動させるように、前記移動操作手段並びに前記扉操作手段の作動を制御するように構成され
    前記載置台上に前記被載置体が載置されているか否かを検出する存否センサが備えられ、
    前記制御手段が、前記存否センサの検出結果に基づいて前記載置台に被載置体が載置されている状態であると判別すると、前記運転部側指令手段の指令による前記載置台の前記収納位置から前記外部位置への移動を禁止するように、前記移動操作手段の作動を制御するように構成されている車両用昇降装置。
  2. 前記開口部の車両外方側箇所を撮像する撮像手段と、その撮像手段にて撮像された画像を表示するモニタとが備えられている請求項1記載の車両用昇降装置。
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