JP2003275251A - 福祉車両及びその使用方法 - Google Patents
福祉車両及びその使用方法Info
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- JP2003275251A JP2003275251A JP2002082816A JP2002082816A JP2003275251A JP 2003275251 A JP2003275251 A JP 2003275251A JP 2002082816 A JP2002082816 A JP 2002082816A JP 2002082816 A JP2002082816 A JP 2002082816A JP 2003275251 A JP2003275251 A JP 2003275251A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 この発明は、大きな車高を必要とせずに車椅
子の利用者が容易に車椅子ごと運転席に乗り込むことが
できる福祉車両を提供することを課題とする。 【解決手段】 車椅子7ごとリフター2の台3の上に乗
り、車椅子7に設置された乗り込み用スイッチを投入す
ることにより車椅子7のシートを通常生活用の第1の高
さH1から車両乗り込み用の第2の高さH2まで下降さ
せて停止し、この状態でリフター2を駆動することによ
り利用者が車椅子7ごと運転席のスペース1に直接乗り
込む。
子の利用者が容易に車椅子ごと運転席に乗り込むことが
できる福祉車両を提供することを課題とする。 【解決手段】 車椅子7ごとリフター2の台3の上に乗
り、車椅子7に設置された乗り込み用スイッチを投入す
ることにより車椅子7のシートを通常生活用の第1の高
さH1から車両乗り込み用の第2の高さH2まで下降さ
せて停止し、この状態でリフター2を駆動することによ
り利用者が車椅子7ごと運転席のスペース1に直接乗り
込む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、福祉車両に係
り、特に車椅子に座った下肢障害者が車内に乗り込むた
めのリフターが設けられた車両に関する。
り、特に車椅子に座った下肢障害者が車内に乗り込むた
めのリフターが設けられた車両に関する。
【0002】
【従来の技術】下肢障害者等の車椅子の利用者が運転席
に乗り込んで自ら運転するための専用の福祉車両が考案
され実現化されている。従来、この種の福祉車両として
は、次の(1)〜(3)の三つのタイプが知られてい
る。 (1)車椅子からその車両のシートに人力で乗り換え
る、 (2)その車両に専用の車椅子兼用車両シートを背もた
れ部等で車両のアシスト装置に連結してアシスト装置に
より車内に乗り込む、(3)スロープやリフター等によ
りバックドア、RRドア、助手席側ドア等から車椅子の
まま車内に乗り込み、運転席へ移動する。
に乗り込んで自ら運転するための専用の福祉車両が考案
され実現化されている。従来、この種の福祉車両として
は、次の(1)〜(3)の三つのタイプが知られてい
る。 (1)車椅子からその車両のシートに人力で乗り換え
る、 (2)その車両に専用の車椅子兼用車両シートを背もた
れ部等で車両のアシスト装置に連結してアシスト装置に
より車内に乗り込む、(3)スロープやリフター等によ
りバックドア、RRドア、助手席側ドア等から車椅子の
まま車内に乗り込み、運転席へ移動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(1)
のタイプでは、人力で車両のシートに乗り換えるため
に、利用者の人的負担が大きいという問題があった。
(2)のタイプでは、普段の生活で利用している車椅子
から専用の車椅子兼用車両シートに乗り換えなければな
らず、利用者に負担がかかってしまう。普段からその専
用の車椅子兼用車両シートで生活すれば乗り換えは不要
になるが、アシスト装置との連結部を備える等、通常の
生活のためには使い勝手のよいものではない。(3)の
タイプでは、車内に乗り込んでから車椅子で運転席まで
移動するための空間を車内に確保する必要があり、車両
が大型化したり、車内空間の有効利用を図ることができ
ないという問題があった。
のタイプでは、人力で車両のシートに乗り換えるため
に、利用者の人的負担が大きいという問題があった。
(2)のタイプでは、普段の生活で利用している車椅子
から専用の車椅子兼用車両シートに乗り換えなければな
らず、利用者に負担がかかってしまう。普段からその専
用の車椅子兼用車両シートで生活すれば乗り換えは不要
になるが、アシスト装置との連結部を備える等、通常の
生活のためには使い勝手のよいものではない。(3)の
タイプでは、車内に乗り込んでから車椅子で運転席まで
移動するための空間を車内に確保する必要があり、車両
が大型化したり、車内空間の有効利用を図ることができ
ないという問題があった。
【0004】そこで、特開2001−218794に
は、車椅子を乗せるプラットフォームを昇降及び回動自
在に設け、プラットフォームを上昇させて回動すること
により車椅子を運転席位置に位置させる車両が提案され
ている。このような車両によれば、車椅子に座ったまま
運転席につくことができ、また車内に乗り込んでから運
転席まで移動することもないが、車椅子を乗せて昇降及
び回動することにより車椅子を運転席に乗降させるよう
なプラットフォームを搭載するには、車両の大きさや形
状が専用のものに限られ、例えば特開2001−218
794では乗り込むためのドアがない一人乗りの電動車
両に適用されている。特に、車椅子に利用者が座ったま
まの姿勢で車両に乗り込むためには、車内やドアの開口
に所定の高さが必要となり、汎用の車両に簡単な改造を
加えるだけで実現し得るものではなかった。
は、車椅子を乗せるプラットフォームを昇降及び回動自
在に設け、プラットフォームを上昇させて回動すること
により車椅子を運転席位置に位置させる車両が提案され
ている。このような車両によれば、車椅子に座ったまま
運転席につくことができ、また車内に乗り込んでから運
転席まで移動することもないが、車椅子を乗せて昇降及
び回動することにより車椅子を運転席に乗降させるよう
なプラットフォームを搭載するには、車両の大きさや形
状が専用のものに限られ、例えば特開2001−218
794では乗り込むためのドアがない一人乗りの電動車
両に適用されている。特に、車椅子に利用者が座ったま
まの姿勢で車両に乗り込むためには、車内やドアの開口
に所定の高さが必要となり、汎用の車両に簡単な改造を
加えるだけで実現し得るものではなかった。
【0005】この発明はこのような問題点を解消するた
めになされたもので、大きな車高を必要とせずに車椅子
の利用者が容易に車椅子ごと運転席に乗り込むことがで
きる福祉車両を提供することを目的とする。また、この
発明は、このような福祉車両の使用方法を提供すること
も目的としている。
めになされたもので、大きな車高を必要とせずに車椅子
の利用者が容易に車椅子ごと運転席に乗り込むことがで
きる福祉車両を提供することを目的とする。また、この
発明は、このような福祉車両の使用方法を提供すること
も目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る福祉車両
は、乗り込み用指令の投入によりシートが通常生活用の
第1の高さから下降して車両乗り込み用の第2の高さで
停止させる昇降手段を有する車椅子と、車椅子に座った
利用者を台に乗せてシートを第2の高さで停止させた状
態で車椅子ごと運転席のスペースに直接乗降させるため
のリフターとを備えたものである。
は、乗り込み用指令の投入によりシートが通常生活用の
第1の高さから下降して車両乗り込み用の第2の高さで
停止させる昇降手段を有する車椅子と、車椅子に座った
利用者を台に乗せてシートを第2の高さで停止させた状
態で車椅子ごと運転席のスペースに直接乗降させるため
のリフターとを備えたものである。
【0007】なお、昇降手段は、さらにドライビングポ
ジション用指令が投入されるとシートを第2の高さから
さらに下降させてドライビングポジションとなる第3の
高さで停止させるように構成することができる。好まし
くは、車椅子が、昇降自在のシートを有する車椅子本体
と、車椅子本体に取り付けられ且つ昇降手段に乗り込み
用指令を投入するための乗り込み用スイッチと、車椅子
本体に取り付けられ且つ昇降手段にドライビングポジシ
ョン用指令を投入するためのドライビングポジション用
スイッチとを備え、昇降手段が、乗り込み用スイッチが
投入されるとシートを第1の高さから下降させて第2の
高さで停止させると共に乗り込み用スイッチを解除する
とシートを第2の高さから上昇させて第1の高さで停止
させ、ドライビングポジション用スイッチが投入される
とシートを第2の高さから下降させて第3の高さで停止
させると共にドライビングポジション用スイッチを解除
するとシートを第3の高さから上昇させて第2の高さで
停止させる。
ジション用指令が投入されるとシートを第2の高さから
さらに下降させてドライビングポジションとなる第3の
高さで停止させるように構成することができる。好まし
くは、車椅子が、昇降自在のシートを有する車椅子本体
と、車椅子本体に取り付けられ且つ昇降手段に乗り込み
用指令を投入するための乗り込み用スイッチと、車椅子
本体に取り付けられ且つ昇降手段にドライビングポジシ
ョン用指令を投入するためのドライビングポジション用
スイッチとを備え、昇降手段が、乗り込み用スイッチが
投入されるとシートを第1の高さから下降させて第2の
高さで停止させると共に乗り込み用スイッチを解除する
とシートを第2の高さから上昇させて第1の高さで停止
させ、ドライビングポジション用スイッチが投入される
とシートを第2の高さから下降させて第3の高さで停止
させると共にドライビングポジション用スイッチを解除
するとシートを第3の高さから上昇させて第2の高さで
停止させる。
【0008】昇降手段は、シートを昇降自在に支持する
支持レールと、支持レールに沿ってシートを昇降させる
電動シリンダと、電動シリンダに電源を供給するための
バッテリと、シートが第1、第2及び第3の高さに位置
することをそれぞれ検出する高さ検出手段と、乗り込み
用スイッチあるいはドライビングポジション用スイッチ
の操作に応じて電動シリンダを作動させることによりシ
ートを昇降させると共にシートが乗り込み用スイッチあ
るいはドライビングポジション用スイッチの操作に対応
した高さに位置したことを高さ検出手段が検出すると電
動シリンダの作動を停止させる制御回路とから形成する
ことができる。また、シートを第3の高さまで下降させ
ることにより自動的に車椅子の姿勢を固定するロック装
置をさらに備えることが好ましい。さらに、リフターの
駆動を遠隔操作するリモートコントローラを備えたり、
リフターにより車椅子ごと台に乗せて運転席のスペース
に乗降させるためのドアを車両の外側部及び運転席にそ
れぞれ取り付けられた開閉スイッチの操作により開閉さ
れる自動ドアにすれば、より便利となる。
支持レールと、支持レールに沿ってシートを昇降させる
電動シリンダと、電動シリンダに電源を供給するための
バッテリと、シートが第1、第2及び第3の高さに位置
することをそれぞれ検出する高さ検出手段と、乗り込み
用スイッチあるいはドライビングポジション用スイッチ
の操作に応じて電動シリンダを作動させることによりシ
ートを昇降させると共にシートが乗り込み用スイッチあ
るいはドライビングポジション用スイッチの操作に対応
した高さに位置したことを高さ検出手段が検出すると電
動シリンダの作動を停止させる制御回路とから形成する
ことができる。また、シートを第3の高さまで下降させ
ることにより自動的に車椅子の姿勢を固定するロック装
置をさらに備えることが好ましい。さらに、リフターの
駆動を遠隔操作するリモートコントローラを備えたり、
リフターにより車椅子ごと台に乗せて運転席のスペース
に乗降させるためのドアを車両の外側部及び運転席にそ
れぞれ取り付けられた開閉スイッチの操作により開閉さ
れる自動ドアにすれば、より便利となる。
【0009】また、この発明に係る福祉車両の使用方法
は、車両に装備されたリフターの台上に車椅子を乗せ、
車椅子に備えられた昇降手段に乗り込み用指令を投入す
ることにより車椅子のシートを通常生活用の第1の高さ
から下降させて車両乗り込み用の第2の高さで停止さ
せ、この状態でリフターを駆動することにより利用者を
車椅子ごと運転席のスペースに直接乗降させる方法であ
る。
は、車両に装備されたリフターの台上に車椅子を乗せ、
車椅子に備えられた昇降手段に乗り込み用指令を投入す
ることにより車椅子のシートを通常生活用の第1の高さ
から下降させて車両乗り込み用の第2の高さで停止さ
せ、この状態でリフターを駆動することにより利用者を
車椅子ごと運転席のスペースに直接乗降させる方法であ
る。
【0010】なお、乗車時には、リフターを駆動するこ
とによりリフターの台を車両から搬出して路面上に位置
させ、台上に車椅子を乗せ、車椅子に備えられた昇降手
段に乗り込み用指令を投入して車椅子のシートを第1の
高さから第2の高さまで下降させ、リフターを駆動する
ことにより車椅子ごと台を運転席のスペースに直接乗り
込み、車椅子に備えられた昇降手段にドライビングポジ
ション用指令を投入して車椅子のシートを第2の高さか
らドライビングポジションとなる第3の高さまで下降さ
せるようにすることができる。一方、降車時には、車椅
子に備えられた昇降手段へのドライビングポジション用
指令を解除して車椅子のシートを第3の高さから第2の
高さまで上昇させ、リフターを駆動することにより車椅
子ごと台を車両から搬出して路面上に位置させ、車椅子
に備えられた昇降手段への乗り込み用指令を解除して車
椅子のシートを第2の高さから第1の高さまで上昇させ
ればよい。
とによりリフターの台を車両から搬出して路面上に位置
させ、台上に車椅子を乗せ、車椅子に備えられた昇降手
段に乗り込み用指令を投入して車椅子のシートを第1の
高さから第2の高さまで下降させ、リフターを駆動する
ことにより車椅子ごと台を運転席のスペースに直接乗り
込み、車椅子に備えられた昇降手段にドライビングポジ
ション用指令を投入して車椅子のシートを第2の高さか
らドライビングポジションとなる第3の高さまで下降さ
せるようにすることができる。一方、降車時には、車椅
子に備えられた昇降手段へのドライビングポジション用
指令を解除して車椅子のシートを第3の高さから第2の
高さまで上昇させ、リフターを駆動することにより車椅
子ごと台を車両から搬出して路面上に位置させ、車椅子
に備えられた昇降手段への乗り込み用指令を解除して車
椅子のシートを第2の高さから第1の高さまで上昇させ
ればよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。図1にこの発明の実施の形
態に係る福祉車両の概略的な正面断面を示す。車両の運
転席のスペース1の底部にリフター2の平板形状の台3
が配置され、台3の下側にリフター2を駆動するための
駆動モータ4が配設されている。助手席側にはスライド
式のドア5が設けられており、ドア5を開けた状態でリ
フター2の駆動モータ4を作動させることにより、台3
は運転席のスペース1と助手席側方の路面6との間で平
行移動されるようになっている。利用者は車椅子7に座
ったまま台3と共に運転席のスペース1に横乗りする。
なお、ドア5は、車両の外側部と運転席とにそれぞれ取
り付けられた開閉スイッチ(図示せず)の操作により自
動的に開閉される自動ドアから構成されている。また、
リフター2の駆動モータ4はリモートコントローラ(図
示せず)により車両の外部から遠隔操作することができ
るようになっている。
付図面に基づいて説明する。図1にこの発明の実施の形
態に係る福祉車両の概略的な正面断面を示す。車両の運
転席のスペース1の底部にリフター2の平板形状の台3
が配置され、台3の下側にリフター2を駆動するための
駆動モータ4が配設されている。助手席側にはスライド
式のドア5が設けられており、ドア5を開けた状態でリ
フター2の駆動モータ4を作動させることにより、台3
は運転席のスペース1と助手席側方の路面6との間で平
行移動されるようになっている。利用者は車椅子7に座
ったまま台3と共に運転席のスペース1に横乗りする。
なお、ドア5は、車両の外側部と運転席とにそれぞれ取
り付けられた開閉スイッチ(図示せず)の操作により自
動的に開閉される自動ドアから構成されている。また、
リフター2の駆動モータ4はリモートコントローラ(図
示せず)により車両の外部から遠隔操作することができ
るようになっている。
【0012】図2に示されるように、車椅子7は、大径
の後輪8とキャスター式の前輪9とにより移動自在に構
成されると共に利用者が座るシート10を備えた車椅子
本体11を有している。車椅子本体11には、後傾した
左右一対の支持レール12が設けられており、これらの
支持レール12にシート10が昇降自在に支持されてい
る。シート10は、車椅子7の底部に配置された電動シ
リンダ13のプランジャ14の伸縮により支持レール1
2に沿って昇降するように構成されている。車椅子7の
底部には、電動シリンダ13に電源を供給するためのバ
ッテリ15も搭載されている。
の後輪8とキャスター式の前輪9とにより移動自在に構
成されると共に利用者が座るシート10を備えた車椅子
本体11を有している。車椅子本体11には、後傾した
左右一対の支持レール12が設けられており、これらの
支持レール12にシート10が昇降自在に支持されてい
る。シート10は、車椅子7の底部に配置された電動シ
リンダ13のプランジャ14の伸縮により支持レール1
2に沿って昇降するように構成されている。車椅子7の
底部には、電動シリンダ13に電源を供給するためのバ
ッテリ15も搭載されている。
【0013】シート10の側部には乗り込み用スイッチ
16とドライビングポジション用スイッチ17とが配設
され、支持レール12にはシート10の昇降位置を検出
するための第1〜第3のマイクロスイッチ(図示せず)
が支持レール12の長手方向に沿って上から順にそれぞ
れ所定の高さに設置されている。さらに、車椅子7には
制御回路(図示せず)が搭載されており、この制御回路
に電動シリンダ13、バッテリ15、乗り込み用スイッ
チ16、ドライビングポジション用スイッチ17及び第
1〜第3のマイクロスイッチが電気的に接続されてい
る。制御回路は、乗り込み用スイッチ16あるいはドラ
イビングポジション用スイッチ17が操作されると、第
1〜第3のマイクロスイッチのうちその操作に対応した
高さのマイクロスイッチがシート10の昇降位置を検出
するまで電動シリンダ13を駆動してシート10の昇降
を行う。
16とドライビングポジション用スイッチ17とが配設
され、支持レール12にはシート10の昇降位置を検出
するための第1〜第3のマイクロスイッチ(図示せず)
が支持レール12の長手方向に沿って上から順にそれぞ
れ所定の高さに設置されている。さらに、車椅子7には
制御回路(図示せず)が搭載されており、この制御回路
に電動シリンダ13、バッテリ15、乗り込み用スイッ
チ16、ドライビングポジション用スイッチ17及び第
1〜第3のマイクロスイッチが電気的に接続されてい
る。制御回路は、乗り込み用スイッチ16あるいはドラ
イビングポジション用スイッチ17が操作されると、第
1〜第3のマイクロスイッチのうちその操作に対応した
高さのマイクロスイッチがシート10の昇降位置を検出
するまで電動シリンダ13を駆動してシート10の昇降
を行う。
【0014】なお、第1のマイクロスイッチはシート1
0が通常生活に適した第1の高さH1に位置するときに
作動し、第2のマイクロスイッチはシート10が第1の
高さH1より低く且つ車両への乗り込みに適した第2の
高さH2に位置するときに作動し、第3のマイクロスイ
ッチはシート10が第2の高さH2よりさらに低く且つ
運転席で運転操作を行うのに適した第3の高さH3に位
置するときに作動する。
0が通常生活に適した第1の高さH1に位置するときに
作動し、第2のマイクロスイッチはシート10が第1の
高さH1より低く且つ車両への乗り込みに適した第2の
高さH2に位置するときに作動し、第3のマイクロスイ
ッチはシート10が第2の高さH2よりさらに低く且つ
運転席で運転操作を行うのに適した第3の高さH3に位
置するときに作動する。
【0015】また、車椅子7の後部には後方を向いて第
1のロック機構18が取り付けられ、シート10の前部
には斜め下方を向いて第2のロック機構19が取り付け
られている。一方、リフター2の台3上には後部に第1
のロックバー20が固定され、前部に第2のロックバー
21が固定されている。台3上で車椅子7を所定の位置
として後退させることにより自動的に第1のロック機構
18が第1のロックバー20に係合して台3上の車椅子
7の位置が固定される。さらに、この状態でシート10
を下降させることにより自動的に第2のロック機構19
が第2のロックバー21に係合して車椅子7の姿勢が固
定される。第1のロック機構18と第1のロックバー2
0により第1のロック装置が、第2のロック機構19と
第2のロックバー21により第2のロック装置がそれぞ
れ構成されている。
1のロック機構18が取り付けられ、シート10の前部
には斜め下方を向いて第2のロック機構19が取り付け
られている。一方、リフター2の台3上には後部に第1
のロックバー20が固定され、前部に第2のロックバー
21が固定されている。台3上で車椅子7を所定の位置
として後退させることにより自動的に第1のロック機構
18が第1のロックバー20に係合して台3上の車椅子
7の位置が固定される。さらに、この状態でシート10
を下降させることにより自動的に第2のロック機構19
が第2のロックバー21に係合して車椅子7の姿勢が固
定される。第1のロック機構18と第1のロックバー2
0により第1のロック装置が、第2のロック機構19と
第2のロックバー21により第2のロック装置がそれぞ
れ構成されている。
【0016】次に、車椅子7の利用者が車両に乗り込む
際の動作について説明する。まず、利用者は車椅子7で
車両に近づき、車両の外側部に取り付けられた開閉スイ
ッチを操作してドア5を開く。次に、リモートコントロ
ーラで駆動モータ4を駆動させて運転席のスペース1内
に収納されていたリフター2の台3を搬出し、助手席側
方の路面6の上に位置させる。
際の動作について説明する。まず、利用者は車椅子7で
車両に近づき、車両の外側部に取り付けられた開閉スイ
ッチを操作してドア5を開く。次に、リモートコントロ
ーラで駆動モータ4を駆動させて運転席のスペース1内
に収納されていたリフター2の台3を搬出し、助手席側
方の路面6の上に位置させる。
【0017】続いて車椅子7を移動させ、図1に破線で
示したように、利用者が車両の前方を向くように車椅子
7ごと台3の上に乗る。このとき、側方から見ると図2
のような状態となる。利用者が台3に対して車椅子7を
位置合わせし、そのまま後退すると、図3に示されるよ
うに、車椅子7の後部の第1のロック機構18が台3の
第1のロックバー20に自動的に係合して台3上の車椅
子7の位置が固定される。
示したように、利用者が車両の前方を向くように車椅子
7ごと台3の上に乗る。このとき、側方から見ると図2
のような状態となる。利用者が台3に対して車椅子7を
位置合わせし、そのまま後退すると、図3に示されるよ
うに、車椅子7の後部の第1のロック機構18が台3の
第1のロックバー20に自動的に係合して台3上の車椅
子7の位置が固定される。
【0018】ここで、利用者がシート10の側部に配置
された乗り込み用スイッチ16を操作して乗り込み用指
令を投入することにより、制御回路は、バッテリ15か
らの電源を電動シリンダ13に供給して電動シリンダ1
3のプランジャ14を縮め、利用者が座っているシート
10を支持レール12に沿って下降させる。そして、図
4に示されるように、シート10が第2の高さH2にま
で下降して第2のマイクロスイッチが作動したところ
で、制御回路により電動シリンダ13のプランジャ14
の動きが停止され、これによりシート10が車両乗り込
み用の第2の高さH2に固定される。
された乗り込み用スイッチ16を操作して乗り込み用指
令を投入することにより、制御回路は、バッテリ15か
らの電源を電動シリンダ13に供給して電動シリンダ1
3のプランジャ14を縮め、利用者が座っているシート
10を支持レール12に沿って下降させる。そして、図
4に示されるように、シート10が第2の高さH2にま
で下降して第2のマイクロスイッチが作動したところ
で、制御回路により電動シリンダ13のプランジャ14
の動きが停止され、これによりシート10が車両乗り込
み用の第2の高さH2に固定される。
【0019】このようにしてシート10が第2の高さH
2にまで下げられた状態で、利用者はリモートコントロ
ーラでリフター2の駆動モータ4を駆動し、助手席側方
の路面6の上に位置していた台3を運転席のスペース1
内に収納させる。すなわち、図1に実線で示したよう
に、利用者は車椅子7ごと直接運転席のスペース1に横
乗りすることとなる。
2にまで下げられた状態で、利用者はリモートコントロ
ーラでリフター2の駆動モータ4を駆動し、助手席側方
の路面6の上に位置していた台3を運転席のスペース1
内に収納させる。すなわち、図1に実線で示したよう
に、利用者は車椅子7ごと直接運転席のスペース1に横
乗りすることとなる。
【0020】ここで、今度は利用者がシート10の側部
に配置されたドライビングポジション用スイッチ17を
操作してドライビングポジション用指令を投入すること
により、電動シリンダ13のプランジャ14をさらに縮
めて利用者が座っているシート10を支持レール12に
沿って下降させる。そして、図5に示されるように、シ
ート10が第3の高さH3にまで下降して第3のマイク
ロスイッチが作動したところで、制御回路により電動シ
リンダ13のプランジャ14の動きが停止され、これに
よりシート10が第3の高さH3に固定される。このと
き、車椅子7の前部の第2のロック機構19が台3の第
2のロックバー21に自動的に係合して台3上の車椅子
7の姿勢が固定される。シート10が第3の高さH3と
なったこの位置がそのままドライブポジションとなる。
に配置されたドライビングポジション用スイッチ17を
操作してドライビングポジション用指令を投入すること
により、電動シリンダ13のプランジャ14をさらに縮
めて利用者が座っているシート10を支持レール12に
沿って下降させる。そして、図5に示されるように、シ
ート10が第3の高さH3にまで下降して第3のマイク
ロスイッチが作動したところで、制御回路により電動シ
リンダ13のプランジャ14の動きが停止され、これに
よりシート10が第3の高さH3に固定される。このと
き、車椅子7の前部の第2のロック機構19が台3の第
2のロックバー21に自動的に係合して台3上の車椅子
7の姿勢が固定される。シート10が第3の高さH3と
なったこの位置がそのままドライブポジションとなる。
【0021】そこで、利用者は運転席に設置されている
開閉スイッチを操作することによりドア5を閉め、フレ
ンドマチックやジョイスティック等の装置を用いて車両
の運転を行うことができる。このとき、車椅子7の後部
及び前部が第1及び第2のロック装置によりそれぞれ台
3に固定されているため、安全に運転を行うことが可能
となる。
開閉スイッチを操作することによりドア5を閉め、フレ
ンドマチックやジョイスティック等の装置を用いて車両
の運転を行うことができる。このとき、車椅子7の後部
及び前部が第1及び第2のロック装置によりそれぞれ台
3に固定されているため、安全に運転を行うことが可能
となる。
【0022】次に、運転終了後に車椅子7の利用者が車
両から降りる際の動作について説明する。まず、利用者
がドライビングポジション用スイッチ17を操作してド
ライビングポジション用指令を解除すると、制御回路は
電動シリンダ13のプランジャ14を伸ばして利用者が
座っているシート10を支持レール12に沿って上昇さ
せる。これにより、車椅子7の前部の第2のロック機構
19が台3の第2のロックバー21から自動的に外れ
る。そして、図4に示されるように、シート10が第2
の高さH2にまで上昇して第2のマイクロスイッチが作
動したところで、制御回路により電動シリンダ13のプ
ランジャ14の動きが停止され、これによりシート10
が第2の高さH2に固定される。
両から降りる際の動作について説明する。まず、利用者
がドライビングポジション用スイッチ17を操作してド
ライビングポジション用指令を解除すると、制御回路は
電動シリンダ13のプランジャ14を伸ばして利用者が
座っているシート10を支持レール12に沿って上昇さ
せる。これにより、車椅子7の前部の第2のロック機構
19が台3の第2のロックバー21から自動的に外れ
る。そして、図4に示されるように、シート10が第2
の高さH2にまで上昇して第2のマイクロスイッチが作
動したところで、制御回路により電動シリンダ13のプ
ランジャ14の動きが停止され、これによりシート10
が第2の高さH2に固定される。
【0023】そこで、利用者は運転席に設置されている
開閉スイッチを操作することによりドア5を開き、さら
にリモートコントローラで駆動モータ4を駆動させて運
転席のスペース1内に収納されていたリフター2の台3
を車椅子7ごと搬出する。台3が助手席側方の路面6の
上に位置したところで、利用者が乗り込み用スイッチ1
6を操作して乗り込み用指令を解除すると、制御回路は
電動シリンダ13のプランジャ14をさらに伸ばしてシ
ート10を支持レール12に沿って上昇させる。そし
て、図3に示されるように、シート10が第1の高さH
1にまで上昇して第1のマイクロスイッチが作動したと
ころで、制御回路により電動シリンダ13のプランジャ
14の動きが停止され、これによりシート10が通常生
活用の第1の高さH1に固定される。
開閉スイッチを操作することによりドア5を開き、さら
にリモートコントローラで駆動モータ4を駆動させて運
転席のスペース1内に収納されていたリフター2の台3
を車椅子7ごと搬出する。台3が助手席側方の路面6の
上に位置したところで、利用者が乗り込み用スイッチ1
6を操作して乗り込み用指令を解除すると、制御回路は
電動シリンダ13のプランジャ14をさらに伸ばしてシ
ート10を支持レール12に沿って上昇させる。そし
て、図3に示されるように、シート10が第1の高さH
1にまで上昇して第1のマイクロスイッチが作動したと
ころで、制御回路により電動シリンダ13のプランジャ
14の動きが停止され、これによりシート10が通常生
活用の第1の高さH1に固定される。
【0024】利用者は、車椅子7を移動させて台3から
降り、ここでリモートコントローラでリフター2の駆動
モータ4を駆動して助手席側方の路面6の上に位置して
いる台3を運転席のスペース1内に収納させる。その
後、車両の外側部に取り付けられた開閉スイッチを操作
してドア5を閉じる。
降り、ここでリモートコントローラでリフター2の駆動
モータ4を駆動して助手席側方の路面6の上に位置して
いる台3を運転席のスペース1内に収納させる。その
後、車両の外側部に取り付けられた開閉スイッチを操作
してドア5を閉じる。
【0025】このようにして、利用者は介護者を必要と
することなく自ら車両に乗降し、運転することができ
る。乗り込み用スイッチ16及びドライビングポジショ
ン用スイッチ17の操作により、車椅子7のシート10
の高さが通常生活用の第1の高さH1、乗降用の第2の
高さH2及びドライビングポジション用の第3の高さH
3のうち選択された高さに昇降して自動的に固定される
ので、細かな高さ調整が不要であり、極めて使い勝手の
優れた福祉車両が実現される。なお、乗り込み用スイッ
チとドライビングポジション用スイッチとを一つのスイ
ッチにして、例えば、スイッチを一度投入すると車椅子
のシートが第1の位置から第2の位置へ下降し、さらに
もう一度スイッチを投入すると第2の位置から第3の位
置へ下降するようにしてもよい。スイッチを解除する場
合にも同様に、スイッチを一度解除すると車椅子のシー
トが第3の位置から第2の位置へ上昇し、さらにもう一
度スイッチを解除すると第2の位置から第1の位置へ上
昇するようにすればよい。
することなく自ら車両に乗降し、運転することができ
る。乗り込み用スイッチ16及びドライビングポジショ
ン用スイッチ17の操作により、車椅子7のシート10
の高さが通常生活用の第1の高さH1、乗降用の第2の
高さH2及びドライビングポジション用の第3の高さH
3のうち選択された高さに昇降して自動的に固定される
ので、細かな高さ調整が不要であり、極めて使い勝手の
優れた福祉車両が実現される。なお、乗り込み用スイッ
チとドライビングポジション用スイッチとを一つのスイ
ッチにして、例えば、スイッチを一度投入すると車椅子
のシートが第1の位置から第2の位置へ下降し、さらに
もう一度スイッチを投入すると第2の位置から第3の位
置へ下降するようにしてもよい。スイッチを解除する場
合にも同様に、スイッチを一度解除すると車椅子のシー
トが第3の位置から第2の位置へ上昇し、さらにもう一
度スイッチを解除すると第2の位置から第1の位置へ上
昇するようにすればよい。
【0026】なお、上述した実施の形態においては、リ
フター2によって運転席のスペース1と助手席側方の路
面6の上との間で台3を移動させたが、これに限るもの
ではなく、運転席のスペース1と運転席側方の路面上と
の間で台3を移動させてもよい。また、車椅子7ごと台
3が通るドア5としては、台3及び車椅子7の第2の高
さH2のシート10に座った利用者が出入りすることが
できるだけのドア開口が確保されていればよく、スライ
ド式に限定されるものではない。例えば、スイング式や
観音開き式のドアでもよい。
フター2によって運転席のスペース1と助手席側方の路
面6の上との間で台3を移動させたが、これに限るもの
ではなく、運転席のスペース1と運転席側方の路面上と
の間で台3を移動させてもよい。また、車椅子7ごと台
3が通るドア5としては、台3及び車椅子7の第2の高
さH2のシート10に座った利用者が出入りすることが
できるだけのドア開口が確保されていればよく、スライ
ド式に限定されるものではない。例えば、スイング式や
観音開き式のドアでもよい。
【0027】さらに、ドア5は、電動シリンダや電動モ
ータ等による電動式の自動ドアとすることもでき、ある
いはエンジンの作動時に発生する負圧を利用してエアシ
リンダによる自動開閉も可能である。ただし、エンジン
の負圧を利用する場合には、ドア5を開閉するためにエ
ンジンが作動していることが不可欠となるため、リモー
トコントローラでエンジンスタータによりエンジンを始
動してからドア5を開ける等の配慮が必要となる。
ータ等による電動式の自動ドアとすることもでき、ある
いはエンジンの作動時に発生する負圧を利用してエアシ
リンダによる自動開閉も可能である。ただし、エンジン
の負圧を利用する場合には、ドア5を開閉するためにエ
ンジンが作動していることが不可欠となるため、リモー
トコントローラでエンジンスタータによりエンジンを始
動してからドア5を開ける等の配慮が必要となる。
【0028】台3上で車椅子7のシート10を通常生活
用の第1の高さH1からドライビングポジション用の第
3の高さまで一気に下降させ、この状態で車両に乗り込
んでそのままドライビングポジションとすることも可能
である。ただし、上述した実施の形態のように、まず第
1の高さH1から乗り込み用の第2の高さH2まで下降
させて車両に乗り込み、その後さらに第3の高さまで下
降させるようにすれば、利用者は車椅子7のステップに
足を載せたまま車両に乗り込み、運転席のスペース1に
着いた後に足を車椅子7のステップから下ろしてドライ
ビングポジション用の第3の高さまでさらに下降させる
ことができ、使い勝手の優れたものとなる。
用の第1の高さH1からドライビングポジション用の第
3の高さまで一気に下降させ、この状態で車両に乗り込
んでそのままドライビングポジションとすることも可能
である。ただし、上述した実施の形態のように、まず第
1の高さH1から乗り込み用の第2の高さH2まで下降
させて車両に乗り込み、その後さらに第3の高さまで下
降させるようにすれば、利用者は車椅子7のステップに
足を載せたまま車両に乗り込み、運転席のスペース1に
着いた後に足を車椅子7のステップから下ろしてドライ
ビングポジション用の第3の高さまでさらに下降させる
ことができ、使い勝手の優れたものとなる。
【0029】シート10が第1、第2及び第3の高さに
位置することをそれぞれ検出する高さ検出手段として第
1、第2及び第3のマイクロスイッチを使用したが、光
学的あるい磁気的に第1〜第3の高さを検出する非接触
センサを用いてもよい。また、この福祉車両は、エンジ
ン車に限らず、電動車にも適用することができる。
位置することをそれぞれ検出する高さ検出手段として第
1、第2及び第3のマイクロスイッチを使用したが、光
学的あるい磁気的に第1〜第3の高さを検出する非接触
センサを用いてもよい。また、この福祉車両は、エンジ
ン車に限らず、電動車にも適用することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、車椅子に備えられた昇降手段に乗り込み用指令を投
入することにより車椅子のシートを通常生活用の第1の
高さから下降させて車両乗り込み用の第2の高さで停止
させ、リフターの台上に乗った状態で利用者を車椅子ご
と運転席のスペースに直接乗降させるので、大きな車高
を必要とせずに車椅子の利用者が容易に車椅子ごと運転
席に乗り込むことが可能となる。従って、車高の比較的
低い車両でも、福祉車両への改造が容易となる。
ば、車椅子に備えられた昇降手段に乗り込み用指令を投
入することにより車椅子のシートを通常生活用の第1の
高さから下降させて車両乗り込み用の第2の高さで停止
させ、リフターの台上に乗った状態で利用者を車椅子ご
と運転席のスペースに直接乗降させるので、大きな車高
を必要とせずに車椅子の利用者が容易に車椅子ごと運転
席に乗り込むことが可能となる。従って、車高の比較的
低い車両でも、福祉車両への改造が容易となる。
【0031】さらに、運転席に乗り込んだ後に車椅子に
備えられた昇降手段にドライビングポジション用指令を
投入することにより車椅子のシートを第2の高さから下
降させて第3の高さで停止させ、そのままドライビング
ポジションとすることができる。また、リフターの駆動
を遠隔操作するリモートコントローラの採用、並びに車
椅子ごと台に乗せて乗降させるためのドアを車両の外側
部及び運転席にそれぞれ取り付けられた開閉スイッチの
操作により開閉される自動ドアにすることにより、さら
に操作性に優れ、車椅子の利用者が介護者を必要とする
ことなく容易に自ら車両に乗り込んで運転することが可
能となる。
備えられた昇降手段にドライビングポジション用指令を
投入することにより車椅子のシートを第2の高さから下
降させて第3の高さで停止させ、そのままドライビング
ポジションとすることができる。また、リフターの駆動
を遠隔操作するリモートコントローラの採用、並びに車
椅子ごと台に乗せて乗降させるためのドアを車両の外側
部及び運転席にそれぞれ取り付けられた開閉スイッチの
操作により開閉される自動ドアにすることにより、さら
に操作性に優れ、車椅子の利用者が介護者を必要とする
ことなく容易に自ら車両に乗り込んで運転することが可
能となる。
【図1】 この発明の実施の形態に係る福祉車両を概略
的に示す正面断面図である。
的に示す正面断面図である。
【図2】 台の上に車椅子を乗せた状態を示す側面図で
ある。
ある。
【図3】 台に車椅子の後部を固定した状態を示す側面
図である。
図である。
【図4】 台の上で車椅子のシートを乗り込み用の第2
の高さにした状態を示す側面図である。
の高さにした状態を示す側面図である。
【図5】 車椅子のシートをドライビングポジション用
の第3の高さにした状態を示す側面図である。
の第3の高さにした状態を示す側面図である。
1 運転席のスペース、2 リフター、3 台、4 駆
動モータ、5 ドア、6 路面、7 車椅子、10 シ
ート、11 車椅子本体、12 支持レール、13 電
動シリンダ、14 プランジャ、15 バッテリ、16
乗り込み用スイッチ、17 ドライビングポジション
用スイッチ、18 第1のロック機構、19 第2のロ
ック機構、20 第1のロックバー、21 第2のロッ
クバー、H1 第1の高さ、H2 第2の高さ、H3
第3の高さ。
動モータ、5 ドア、6 路面、7 車椅子、10 シ
ート、11 車椅子本体、12 支持レール、13 電
動シリンダ、14 プランジャ、15 バッテリ、16
乗り込み用スイッチ、17 ドライビングポジション
用スイッチ、18 第1のロック機構、19 第2のロ
ック機構、20 第1のロックバー、21 第2のロッ
クバー、H1 第1の高さ、H2 第2の高さ、H3
第3の高さ。
Claims (10)
- 【請求項1】 車椅子の利用者が運転するための福祉車
両において、 乗り込み用指令の投入によりシートが通常生活用の第1
の高さから下降して車両乗り込み用の第2の高さで停止
させる昇降手段を有する車椅子と、 前記車椅子に座った利用者を台に乗せてシートを第2の
高さで停止させた状態で前記車椅子ごと運転席のスペー
スに直接乗降させるためのリフターとを備えたことを特
徴とする福祉車両。 - 【請求項2】 前記昇降手段は、ドライビングポジショ
ン用指令が投入されると前記シートを第2の高さからさ
らに下降させてドライビングポジションとなる第3の高
さで停止させる請求項1に記載の福祉車両。 - 【請求項3】 前記車椅子は、 昇降自在の前記シートを有する車椅子本体と、 前記車椅子本体に取り付けられ且つ前記昇降手段に乗り
込み用指令を投入するための乗り込み用スイッチと、 前記車椅子本体に取り付けられ且つ前記昇降手段にドラ
イビングポジション用指令を投入するためのドライビン
グポジション用スイッチとをさらに備え、前記昇降手段
は、前記乗り込み用スイッチが投入されると前記シート
を第1の高さから下降させて第2の高さで停止させると
共に前記乗り込み用スイッチを解除すると前記シートを
第2の高さから上昇させて第1の高さで停止させ、前記
ドライビングポジション用スイッチが投入されると前記
シートを第2の高さから下降させて第3の高さで停止さ
せると共に前記ドライビングポジション用スイッチを解
除すると前記シートを第3の高さから上昇させて第2の
高さで停止させる請求項2に記載の福祉車両。 - 【請求項4】 前記昇降手段は、 前記シートを昇降自在に支持する支持レールと、 前記支持レールに沿って前記シートを昇降させる電動シ
リンダと、 前記電動シリンダに電源を供給するためのバッテリと、 前記シートが第1、第2及び第3の高さに位置すること
をそれぞれ検出する高さ検出手段と、 前記乗り込み用スイッチあるいは前記ドライビングポジ
ション用スイッチの操作に応じて前記電動シリンダを作
動させることにより前記シートを昇降させると共に前記
シートが前記乗り込み用スイッチあるいは前記ドライビ
ングポジション用スイッチの操作に対応した高さに位置
したことを前記高さ検出手段が検出すると前記電動シリ
ンダの作動を停止させる制御回路とを含む請求項3に記
載の福祉車両。 - 【請求項5】 前記シートを第3の高さまで下降させる
ことにより自動的に前記車椅子の姿勢を固定するロック
装置をさらに備えた請求項3または4に記載の福祉車
両。 - 【請求項6】 前記リフターの駆動を遠隔操作するリモ
ートコントローラを備えた請求項1〜5のいずれか一項
に記載の福祉車両。 - 【請求項7】 前記リフターにより前記車椅子ごと台に
乗せて運転席のスペースに乗降させるためのドアは、車
両の外側部及び運転席にそれぞれ取り付けられた開閉ス
イッチの操作により開閉される自動ドアである請求項1
〜6のいずれか一項に記載の福祉車両。 - 【請求項8】 車椅子の利用者が運転するための福祉車
両の使用方法であって、 車両に装備されたリフターの台上に車椅子を乗せ、 車椅子に備えられた昇降手段に乗り込み用指令を投入す
ることにより車椅子のシートを通常生活用の第1の高さ
から下降させて車両乗り込み用の第2の高さで停止さ
せ、 この状態でリフターを駆動することにより利用者を車椅
子ごと運転席のスペースに直接乗降させることを特徴と
する福祉車両の使用方法。 - 【請求項9】 乗車時には、 リフターを駆動することによりリフターの台を車両から
搬出して路面上に位置させ、 台上に車椅子を乗せ、 車椅子に備えられた昇降手段に乗り込み用指令を投入し
て車椅子のシートを第1の高さから第2の高さまで下降
させ、 リフターを駆動することにより車椅子ごと台を運転席の
スペースに直接乗り込み、 車椅子に備えられた昇降手段にドライビングポジション
用指令を投入して車椅子のシートを第2の高さからドラ
イビングポジションとなる第3の高さまで下降させる請
求項8に記載の福祉車両の使用方法。 - 【請求項10】 降車時には、 車椅子に備えられた昇降手段へのドライビングポジショ
ン用指令を解除して車椅子のシートを第3の高さから第
2の高さまで上昇させ、 リフターを駆動することにより車椅子ごと台を車両から
搬出して路面上に位置させ、 車椅子に備えられた昇降手段への乗り込み用指令を解除
して車椅子のシートを第2の高さから第1の高さまで上
昇させる請求項8または9に記載の福祉車両の使用方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002082816A JP2003275251A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | 福祉車両及びその使用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002082816A JP2003275251A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | 福祉車両及びその使用方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003275251A true JP2003275251A (ja) | 2003-09-30 |
Family
ID=29206776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002082816A Pending JP2003275251A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | 福祉車両及びその使用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003275251A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008188138A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Toshiharu Wada | 下半身障害者用移動車輌。 |
JP2011142969A (ja) * | 2010-01-13 | 2011-07-28 | Toyota Motor Corp | 自律移動体乗降システム |
US11828609B2 (en) | 2021-07-21 | 2023-11-28 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control device of vehicle and vehicle control system |
-
2002
- 2002-03-25 JP JP2002082816A patent/JP2003275251A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008188138A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Toshiharu Wada | 下半身障害者用移動車輌。 |
JP2011142969A (ja) * | 2010-01-13 | 2011-07-28 | Toyota Motor Corp | 自律移動体乗降システム |
US11828609B2 (en) | 2021-07-21 | 2023-11-28 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control device of vehicle and vehicle control system |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040412 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061128 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070612 |