JP3022974B2 - 車両搭載用ジャッキ - Google Patents
車両搭載用ジャッキInfo
- Publication number
- JP3022974B2 JP3022974B2 JP2086869A JP8686990A JP3022974B2 JP 3022974 B2 JP3022974 B2 JP 3022974B2 JP 2086869 A JP2086869 A JP 2086869A JP 8686990 A JP8686990 A JP 8686990A JP 3022974 B2 JP3022974 B2 JP 3022974B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arm
- suspension
- jack
- link
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、自動車室内に搭載され、モータの駆動制
御により、身体障害者等の懸吊対象を昇降させる車両搭
載用ジャッキに関する。
御により、身体障害者等の懸吊対象を昇降させる車両搭
載用ジャッキに関する。
従来、下肢の不自由な身体障害者(身障者)や高齢者
等が、車椅子から乗用車等に乗車する場合、たとえば、
付添い者が車椅子から身障者等を抱え挙げ、乗用車等の
ドアサイドからシートに着座させることが、一般的に行
なわれている。
等が、車椅子から乗用車等に乗車する場合、たとえば、
付添い者が車椅子から身障者等を抱え挙げ、乗用車等の
ドアサイドからシートに着座させることが、一般的に行
なわれている。
また、近年、下半身を使うことなく、両手だけで運転
操作の行なえる身障者用自動車が提供され、身障者自ら
も自動車の運転が行なえるようになっている。
操作の行なえる身障者用自動車が提供され、身障者自ら
も自動車の運転が行なえるようになっている。
ところで、自動車への身障者、高齢者等の乗降車の際
は、付添い者の介護を必要とするが、身障者の付添いと
して、女性や高齢者があたることが多い。しかしなが
ら、女性や高齢者の腕力は弱く、身障者等を自動車シー
トまで抱え上げて着座させることが容易でない。そのた
め、一人の付添い者では、身障者等を乗降車させること
ができず、身障者の乗降車の際に、複数の人間に協力を
求めているのが実情である。従って、身障者の自動車で
の移動の際は、複数の付添い者を同乗させることが必要
となり、自動車での移動も制限されている。
は、付添い者の介護を必要とするが、身障者の付添いと
して、女性や高齢者があたることが多い。しかしなが
ら、女性や高齢者の腕力は弱く、身障者等を自動車シー
トまで抱え上げて着座させることが容易でない。そのた
め、一人の付添い者では、身障者等を乗降車させること
ができず、身障者の乗降車の際に、複数の人間に協力を
求めているのが実情である。従って、身障者の自動車で
の移動の際は、複数の付添い者を同乗させることが必要
となり、自動車での移動も制限されている。
また、乗用車のシートに着座させる場合においては、
ドアスペースが限定されているため、抱え上げた姿勢で
身障者を乗降車させることが難しく、付添い者に無理な
姿勢を強いている。
ドアスペースが限定されているため、抱え上げた姿勢で
身障者を乗降車させることが難しく、付添い者に無理な
姿勢を強いている。
なお、小数の付添い者のもとで、身障者の乗降車が容
易に行なえるように自動車を改造することが望ましい。
しかし、改造費が高額となるとともに、自動車が身障者
等の専用となるため、自動車の改造は、容易に行なえな
い。
易に行なえるように自動車を改造することが望ましい。
しかし、改造費が高額となるとともに、自動車が身障者
等の専用となるため、自動車の改造は、容易に行なえな
い。
更に、身障者用の自動車においても、乗降車の際に付
添い者が不可欠であるため、身障者自身の運転機会が限
定されざるを得ない。
添い者が不可欠であるため、身障者自身の運転機会が限
定されざるを得ない。
この発明は、腕力の弱い付添い者や身障者、高齢者等
自身でも、車椅子、自動車間の乗降車を容易に行なえる
車両搭載用ジャッキの提供を目的としている。
自身でも、車椅子、自動車間の乗降車を容易に行なえる
車両搭載用ジャッキの提供を目的としている。
この目的を達成するために、この発明の車両搭載用ジ
ャッキによれば、一対のリンクアーム、一対のベルクラ
ンクのそれぞれの基端がジャッキベースの上下に枢着さ
れ、リンクアーム、ベルクランクによって平行リンクが
形成されている。そして、リンクアーム、ベルクランク
の先端の枢着されたアームホルダーに、シャフトを介し
て懸吊用アームが、左右方向に回動自在、かつ着脱可能
に取付けられるとともに、内蔵モータの駆動によって伸
縮されるシリンダモータの上下端が、ジャッキベース、
ベルクランクの後端に、それぞれ回動可能に取付けられ
ている。
ャッキによれば、一対のリンクアーム、一対のベルクラ
ンクのそれぞれの基端がジャッキベースの上下に枢着さ
れ、リンクアーム、ベルクランクによって平行リンクが
形成されている。そして、リンクアーム、ベルクランク
の先端の枢着されたアームホルダーに、シャフトを介し
て懸吊用アームが、左右方向に回動自在、かつ着脱可能
に取付けられるとともに、内蔵モータの駆動によって伸
縮されるシリンダモータの上下端が、ジャッキベース、
ベルクランクの後端に、それぞれ回動可能に取付けられ
ている。
以下、図面を参照しながらこの発明の実施例について
詳細に説明する。
詳細に説明する。
第1図、第2図に示すように、この発明に係る車両搭
載用ジャッキ10は、一対のリンクアーム12と、一対のベ
ルクランク14と、懸吊用アーム16と、シリンダモータ18
とを備えて構成されている。
載用ジャッキ10は、一対のリンクアーム12と、一対のベ
ルクランク14と、懸吊用アーム16と、シリンダモータ18
とを備えて構成されている。
第1図に示すように、リンクアーム12の基端12aは、
たとえば、ジャッキ10の本体を形成するジャッキベース
20の上端部の左右サイドに、たとえば、枢支ピン22によ
って枢着されている。このような構成では、リンクアー
ム12の先端12bが、枢支ピン22を中心とし、ジャッキベ
ース20に対して、上下方向に揺動される(第2図、第3
図参照)。
たとえば、ジャッキ10の本体を形成するジャッキベース
20の上端部の左右サイドに、たとえば、枢支ピン22によ
って枢着されている。このような構成では、リンクアー
ム12の先端12bが、枢支ピン22を中心とし、ジャッキベ
ース20に対して、上下方向に揺動される(第2図、第3
図参照)。
また、ジャッキベース20の左右サイドで、たとえば、
リンクアーム12の下方に、ベルクランク14の基端14a
が、枢支ピン24によって枢着されている。このような構
成において、枢支ピン24は、ベルクランク14の支点を形
成し、支点を中心として、たとえば、ベルクランクの先
端14bが、ジャッキベース20に対して上下方向に揺動さ
れる。
リンクアーム12の下方に、ベルクランク14の基端14a
が、枢支ピン24によって枢着されている。このような構
成において、枢支ピン24は、ベルクランク14の支点を形
成し、支点を中心として、たとえば、ベルクランクの先
端14bが、ジャッキベース20に対して上下方向に揺動さ
れる。
ジャキベース20は、たとえば、第2図に示すようにボ
ルト等によって、フロントシート足下前方の車床25に固
定されている。
ルト等によって、フロントシート足下前方の車床25に固
定されている。
第1図、第2図に示すように、リンクアーム12、ベル
クランク14の先端12b,14bは、アームホルダー26を介し
て連結されている。アームホルダー26は、後述するよう
に、懸吊用アーム16のシャフト28の軸支可能な挿通孔30
を有して形成され、リンクアーム12、ベルクランク14の
先端12b,14bが、たとえば、枢支ピン32、ナット33によ
って、取付片26aに枢着されている。このような構成で
は、リンクアーム12、ベルクランク14によって、平行リ
ンクが形成され、リンクアーム、ベルクランクの一体的
な揺動によって、アームホルダー26が上下方向に移動
(昇降)される。
クランク14の先端12b,14bは、アームホルダー26を介し
て連結されている。アームホルダー26は、後述するよう
に、懸吊用アーム16のシャフト28の軸支可能な挿通孔30
を有して形成され、リンクアーム12、ベルクランク14の
先端12b,14bが、たとえば、枢支ピン32、ナット33によ
って、取付片26aに枢着されている。このような構成で
は、リンクアーム12、ベルクランク14によって、平行リ
ンクが形成され、リンクアーム、ベルクランクの一体的
な揺動によって、アームホルダー26が上下方向に移動
(昇降)される。
懸吊用アーム16は、第1図を見るとわかるように、た
とえば、垂直方向に延出したシャフト28を持つ略L字形
状に形成され、懸吊部材、たとえば、懸吊マット34のホ
ルダー36を係止可能な係止ピン38が、たとえば、先端16
aに固定されている。そして、たとえば、円滑な回動を
確保するためのブッシュ40を介して、アームホルダーの
挿通孔30にシャフト28を遊嵌することによって、懸吊用
アーム16がアームホルダー26に回動自在、かつ着脱可能
に取付けられている。
とえば、垂直方向に延出したシャフト28を持つ略L字形
状に形成され、懸吊部材、たとえば、懸吊マット34のホ
ルダー36を係止可能な係止ピン38が、たとえば、先端16
aに固定されている。そして、たとえば、円滑な回動を
確保するためのブッシュ40を介して、アームホルダーの
挿通孔30にシャフト28を遊嵌することによって、懸吊用
アーム16がアームホルダー26に回動自在、かつ着脱可能
に取付けられている。
また、第1図、第2図に示すように、ジャッキベース
20に設けられたブラケット42と、ベルクランクの後端14
cとの間に、シリンダモータ18が配設されている。シリ
ンダモータ18は、たとえば、モータ本体18aにDCギヤー
ドモータ(図示しない)を内蔵し、ギヤードモータの駆
動により、ピストン18bが、モータ本体に対して伸縮す
るように構成されている。そして、たとえば、シリンダ
モータのモータ本体18aがジャッキベースのブラケット4
2に枢支ピン44、ナット45によって枢着されるととも
に、ピストン18bがベルクランクの後端14cに枢支ピン4
6、ナット47によって枢着されている。
20に設けられたブラケット42と、ベルクランクの後端14
cとの間に、シリンダモータ18が配設されている。シリ
ンダモータ18は、たとえば、モータ本体18aにDCギヤー
ドモータ(図示しない)を内蔵し、ギヤードモータの駆
動により、ピストン18bが、モータ本体に対して伸縮す
るように構成されている。そして、たとえば、シリンダ
モータのモータ本体18aがジャッキベースのブラケット4
2に枢支ピン44、ナット45によって枢着されるととも
に、ピストン18bがベルクランクの後端14cに枢支ピン4
6、ナット47によって枢着されている。
なお、シリンダモータ18は公知の構成とされ、ピスト
ン18bが、ギヤードモータの駆動により、モータ本体18a
に対して伸縮可能であれば足り、その構成自体はこの発
明の趣旨でないため、詳細には説明しない。
ン18bが、ギヤードモータの駆動により、モータ本体18a
に対して伸縮可能であれば足り、その構成自体はこの発
明の趣旨でないため、詳細には説明しない。
ここで、実施例においては、シリンダモータのモータ
本体18a、ピストン18bをはじめ、リンクアームの先端12
a、ベルクランクの先端14a等は、たとえば、ボルト形状
の枢支ピン32,44,46と、対応するナット33,45,47とによ
って枢着されている。しかし、枢支ピン32,44,46等は、
シリンダモータ18等を回動可能に取付ければよいため、
図示の形状、構成に限定されない。
本体18a、ピストン18bをはじめ、リンクアームの先端12
a、ベルクランクの先端14a等は、たとえば、ボルト形状
の枢支ピン32,44,46と、対応するナット33,45,47とによ
って枢着されている。しかし、枢支ピン32,44,46等は、
シリンダモータ18等を回動可能に取付ければよいため、
図示の形状、構成に限定されない。
シリンダモータ18の駆動制御は、たとえば、シリンダ
モータからコード50によって延出したリモコン式の手元
スイッチ52で行なわれる。手元スイッチ52として、たと
えば、ニュートラルポジションと2ポジションの接点と
を有する自動復帰形のシーソー式スイッチが利用でき、
シーソー式スイッチの操作方向によって、シリンダモー
タ18の駆動方向、つまり、モータ本体18aに対するピス
トン18bの伸長、縮小が適宜選択される。
モータからコード50によって延出したリモコン式の手元
スイッチ52で行なわれる。手元スイッチ52として、たと
えば、ニュートラルポジションと2ポジションの接点と
を有する自動復帰形のシーソー式スイッチが利用でき、
シーソー式スイッチの操作方向によって、シリンダモー
タ18の駆動方向、つまり、モータ本体18aに対するピス
トン18bの伸長、縮小が適宜選択される。
このような構成では、付添い者が離れた位置で、シリ
ンダモータ18の駆動制御を行なえるため、付添い者の安
全性が確保される。そして、懸吊される身障者等自らが
手元スイッチによって操作できるため、付添い者がいな
い場合であっても、十分に操作することができる。
ンダモータ18の駆動制御を行なえるため、付添い者の安
全性が確保される。そして、懸吊される身障者等自らが
手元スイッチによって操作できるため、付添い者がいな
い場合であっても、十分に操作することができる。
また、コード50により延出された手元スイッチ52によ
れば、手元スイッチを紛失することがないとともに、身
障者等が自ら操作する場合においては、手元スイッチを
誤って落下させても、コードによって、手元に戻すこと
が容易に行なえる。
れば、手元スイッチを紛失することがないとともに、身
障者等が自ら操作する場合においては、手元スイッチを
誤って落下させても、コードによって、手元に戻すこと
が容易に行なえる。
なお、手元スイッチ52は、シリンダモータ18の駆動方
向を選択可能な構成であれば足り、シーソー式スイッチ
に限定されず、たとえば、2つの自動復帰形のプッシュ
式スイッチによって形成してもよい。また、実施例にお
いて、手元スイッチ52は、コードによって延出されたリ
モコン式スイッチとして具体化されているが、コードレ
スタイプのリモコン式スイッチによって、シリンダモー
タ18を駆動制御する構成としてもよい。このような構成
では、懸吊された身障者の足等が、手元スイッチのコー
ドに引掛かることもない。
向を選択可能な構成であれば足り、シーソー式スイッチ
に限定されず、たとえば、2つの自動復帰形のプッシュ
式スイッチによって形成してもよい。また、実施例にお
いて、手元スイッチ52は、コードによって延出されたリ
モコン式スイッチとして具体化されているが、コードレ
スタイプのリモコン式スイッチによって、シリンダモー
タ18を駆動制御する構成としてもよい。このような構成
では、懸吊された身障者の足等が、手元スイッチのコー
ドに引掛かることもない。
ここで、この発明においては、第2図、第3図を見る
とわかるように、シリンダモータ18の縮小によって懸吊
用アーム16が上昇し、シリンダモータの伸長によって懸
吊用アームが下降するように構成されている。
とわかるように、シリンダモータ18の縮小によって懸吊
用アーム16が上昇し、シリンダモータの伸長によって懸
吊用アームが下降するように構成されている。
たとえば、ジャッキ10を利用して乗車する場合につい
て述べると、懸吊用アーム16は、まず、シリンダモータ
18の伸長された状態、つまり、下降した状態で横方向に
回動され、自動車の室外に延出して待機される。このよ
うな状態において、たとえば、車椅子に着座した身体障
害者(身障者)、高齢者等の尻部に、懸吊マット34をあ
てがい、懸吊マットのホルダー36を懸吊用アームの係止
ピン38に係止することによって、懸吊マットが懸吊用ア
ーム16に取付けられる。そして、手元スイッチ52を操作
し、シリンダモータ18を縮小させると、ベルクランク14
が支点(枢支ピン)24を中心として時計方向に揺動され
るとともに、ベルクランク14に伴なって、リンクアーム
12が枢支ピン22を中心として時計方向に揺動され、懸吊
用アーム16を上昇させる。すると、懸吊マット34ととも
に身障者等が、懸吊用アーム16によって懸吊される。そ
して、自動車用シートに対応した高さでシリンダモータ
18を停止し、懸吊用アーム16を自動車の室内方向に押
圧、または、引込んで、横方向に回動させれば、第3図
に示すように、身障者等が、自動車の室内でシート上
に、無理なく移動される。
て述べると、懸吊用アーム16は、まず、シリンダモータ
18の伸長された状態、つまり、下降した状態で横方向に
回動され、自動車の室外に延出して待機される。このよ
うな状態において、たとえば、車椅子に着座した身体障
害者(身障者)、高齢者等の尻部に、懸吊マット34をあ
てがい、懸吊マットのホルダー36を懸吊用アームの係止
ピン38に係止することによって、懸吊マットが懸吊用ア
ーム16に取付けられる。そして、手元スイッチ52を操作
し、シリンダモータ18を縮小させると、ベルクランク14
が支点(枢支ピン)24を中心として時計方向に揺動され
るとともに、ベルクランク14に伴なって、リンクアーム
12が枢支ピン22を中心として時計方向に揺動され、懸吊
用アーム16を上昇させる。すると、懸吊マット34ととも
に身障者等が、懸吊用アーム16によって懸吊される。そ
して、自動車用シートに対応した高さでシリンダモータ
18を停止し、懸吊用アーム16を自動車の室内方向に押
圧、または、引込んで、横方向に回動させれば、第3図
に示すように、身障者等が、自動車の室内でシート上
に、無理なく移動される。
このような状態で、手元スイッチ52の操作により、シ
リンダモータ18を伸長させれば、ベルクランク14が、リ
ンクアーム12とともに反時計方向に揺動して、懸吊用ア
ーム16、つまりは、身障者等がシート上に下降されるた
め、身障者等を容易に着座(乗車)させることができる
(第2図参照)。
リンダモータ18を伸長させれば、ベルクランク14が、リ
ンクアーム12とともに反時計方向に揺動して、懸吊用ア
ーム16、つまりは、身障者等がシート上に下降されるた
め、身障者等を容易に着座(乗車)させることができる
(第2図参照)。
そして、自動車シートへの身障者等の着座後、懸吊マ
ットのホルダー36を懸吊用アームの係止ピン38から外
し、必要に応じて、懸吊マット34を身障者等の尻部から
取除けば、自動車への身障者等の着座作業が終了する。
ットのホルダー36を懸吊用アームの係止ピン38から外
し、必要に応じて、懸吊マット34を身障者等の尻部から
取除けば、自動車への身障者等の着座作業が終了する。
また、身障者等の降車時においては、上記と同様に、
まず、懸吊マット34を身障者等の尻部にあてがい、懸吊
マットのホルダー36を懸吊用アームの係止ピン38に係止
した後、シリンダモータ18を縮小させれば、懸吊アーム
16の上昇によって、第3図に示すように、身障者が一旦
懸吊される。このような状態において、付添い者または
身障者等自身が、自動車の室外に懸吊用アーム16を牽引
して、懸吊された身障者等を、たとえば、自動車のドア
サイドに隣接された車椅子上まで移動させ、手元スイッ
チ52の操作によって車椅子に着座させれば、身障者の降
車が容易に行なえる。そして、懸吊用アームの係止ピン
38から懸吊マットのホルダー36を取外し、懸吊マット34
を必要に応じて取除けば、身障者等の降車作業が終了す
る。
まず、懸吊マット34を身障者等の尻部にあてがい、懸吊
マットのホルダー36を懸吊用アームの係止ピン38に係止
した後、シリンダモータ18を縮小させれば、懸吊アーム
16の上昇によって、第3図に示すように、身障者が一旦
懸吊される。このような状態において、付添い者または
身障者等自身が、自動車の室外に懸吊用アーム16を牽引
して、懸吊された身障者等を、たとえば、自動車のドア
サイドに隣接された車椅子上まで移動させ、手元スイッ
チ52の操作によって車椅子に着座させれば、身障者の降
車が容易に行なえる。そして、懸吊用アームの係止ピン
38から懸吊マットのホルダー36を取外し、懸吊マット34
を必要に応じて取除けば、身障者等の降車作業が終了す
る。
上記のように、この発明によれば、シリンダモータ18
の伸縮に伴なう平行リンクの揺動によって、身障者、高
齢者等を懸吊した懸吊用アーム16の昇降を行なってい
る。つまり、乗用車等への身障者等の乗降者の際には、
付添い者または身障者自身が手元スイッチ52を操作して
シリンダモータ18を駆動させれば、身障者の昇降が行な
える。そのため、付添い者等が、身障者を抱え上げる必
要もなく、付添い者に大きな負担を強いることもない。
そして、自動車の室内、室外への懸吊用アーム16の回動
は、小さな力による横方向への懸吊用アーム16の回動の
もとで十分に行なえる。従って、女性や高齢の付添い者
であっても、乗用車等への身障者の乗降者が一人で容易
に行なえる。
の伸縮に伴なう平行リンクの揺動によって、身障者、高
齢者等を懸吊した懸吊用アーム16の昇降を行なってい
る。つまり、乗用車等への身障者等の乗降者の際には、
付添い者または身障者自身が手元スイッチ52を操作して
シリンダモータ18を駆動させれば、身障者の昇降が行な
える。そのため、付添い者等が、身障者を抱え上げる必
要もなく、付添い者に大きな負担を強いることもない。
そして、自動車の室内、室外への懸吊用アーム16の回動
は、小さな力による横方向への懸吊用アーム16の回動の
もとで十分に行なえる。従って、女性や高齢の付添い者
であっても、乗用車等への身障者の乗降者が一人で容易
に行なえる。
また、身障者等が自分で懸吊マットのホルダー36を懸
吊用アームの係止ピン38に係止し、手元スイッチ52の操
作によって、懸吊用アーム16の昇降を行なえばよいた
め、付添い者なしでも、容易に乗降車が行なえ、身障者
用自動車においては、付添い者が不要となる。
吊用アームの係止ピン38に係止し、手元スイッチ52の操
作によって、懸吊用アーム16の昇降を行なえばよいた
め、付添い者なしでも、容易に乗降車が行なえ、身障者
用自動車においては、付添い者が不要となる。
更に、この発明によれば、ベルクランクの後端14C
と、ジャッキベースのブラケット42間に介在されたシリ
ンダモータ18の縮小によって、懸吊アーム16が上昇する
ように構成されている。つまり、シリンダモータ18は、
ジャッキベース20を隔てて、懸吊用アーム16の位置する
サイドに対する背後に配設されるため、リンクアーム1
2、ベルクランク14下方の空間が広く確保できる。その
ため、ジャッキ10がシートの足下前方に搭載されても、
シートの足回りのスペースが確保でき、横方向への身障
者の移動時に、身障者の足がシリンダモータ等に接触す
ることもないため、身障者の負傷等が十分に防止でき
る。
と、ジャッキベースのブラケット42間に介在されたシリ
ンダモータ18の縮小によって、懸吊アーム16が上昇する
ように構成されている。つまり、シリンダモータ18は、
ジャッキベース20を隔てて、懸吊用アーム16の位置する
サイドに対する背後に配設されるため、リンクアーム1
2、ベルクランク14下方の空間が広く確保できる。その
ため、ジャッキ10がシートの足下前方に搭載されても、
シートの足回りのスペースが確保でき、横方向への身障
者の移動時に、身障者の足がシリンダモータ等に接触す
ることもないため、身障者の負傷等が十分に防止でき
る。
なお、参照符号54は、たとえば、ジャッキベース20の
上端を自動車の側壁等に固定するためのブラケットを示
す。このように、ジャッキベース20の下端の固定に加え
て、ジャッキベース20の上端を自動車の側壁に固定する
構成とすれば、ジャッキ10が、より安定した状態で保持
できる。
上端を自動車の側壁等に固定するためのブラケットを示
す。このように、ジャッキベース20の下端の固定に加え
て、ジャッキベース20の上端を自動車の側壁に固定する
構成とすれば、ジャッキ10が、より安定した状態で保持
できる。
ところで、この発明において、懸吊用アーム16は、挿
通孔30へのシャフト28の遊嵌によって、アームホルダー
26に取付けられている。つまり、ジャッキ10の不使用時
においては、アームホルダー26から懸吊用アーム16を取
外すことが可能となる。そのため、不使用時の不意な回
動等に起因する自動車内装の損傷、着座者の負傷等が十
分に防止できる。
通孔30へのシャフト28の遊嵌によって、アームホルダー
26に取付けられている。つまり、ジャッキ10の不使用時
においては、アームホルダー26から懸吊用アーム16を取
外すことが可能となる。そのため、不使用時の不意な回
動等に起因する自動車内装の損傷、着座者の負傷等が十
分に防止できる。
更に、ジャッキ10の使用後、つまり着座後等に懸吊用
アーム16を取外すことによって、シート前方の着座スペ
ースが、懸吊用アームに邪魔されることなく広く確保で
きる。従って、着座時の快適性が容易に確保できる。
アーム16を取外すことによって、シート前方の着座スペ
ースが、懸吊用アームに邪魔されることなく広く確保で
きる。従って、着座時の快適性が容易に確保できる。
ここで、実施例において、ジャッキ10は、車床25に、
常時固定されているが、これに限定されず、必要に応じ
て着脱可能な構成としてもよい。
常時固定されているが、これに限定されず、必要に応じ
て着脱可能な構成としてもよい。
また、ベルクランク14は、リンクアーム12の下方に枢
着されているが、リンクアームとの組合せにより平行リ
ンクが形成されれば足りるため、これとは逆に、ベルク
ランクをリンクアームの上方に配設する構成としてもよ
い。
着されているが、リンクアームとの組合せにより平行リ
ンクが形成されれば足りるため、これとは逆に、ベルク
ランクをリンクアームの上方に配設する構成としてもよ
い。
更に、横方向への懸吊用アーム14の回動は、手動で行
なうように構成されているが、たとえば、モータの駆動
制御によって回動させる構成としてもよい。しかし、横
方向への懸吊用アーム16の回動は小さな押力のもとで行
なえるため、腕力の弱い付添い者や身障者自身でも容易
に行なえる。そして、手動によって、懸吊用アームを回
動させる構成とすれば、ジャッキ10の構成が簡素でき
る。
なうように構成されているが、たとえば、モータの駆動
制御によって回動させる構成としてもよい。しかし、横
方向への懸吊用アーム16の回動は小さな押力のもとで行
なえるため、腕力の弱い付添い者や身障者自身でも容易
に行なえる。そして、手動によって、懸吊用アームを回
動させる構成とすれば、ジャッキ10の構成が簡素でき
る。
また、実施例においては、懸吊マット34によって身障
者を懸吊して、身障者の乗降車を行なう使用例を具体化
しているが、これに限定されない。たとえば、懸吊マッ
ト34に変えて、荷物載置用のパレット等を懸吊部材とし
て懸吊用アームの先端16aに係止する構成とすれば、自
動車に荷物の積み卸しをする荷物用ジャッキとして応用
できる。
者を懸吊して、身障者の乗降車を行なう使用例を具体化
しているが、これに限定されない。たとえば、懸吊マッ
ト34に変えて、荷物載置用のパレット等を懸吊部材とし
て懸吊用アームの先端16aに係止する構成とすれば、自
動車に荷物の積み卸しをする荷物用ジャッキとして応用
できる。
上述した実施例は、この発明を説明するためのもので
あり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の
技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発
明に包含されることはいうまでもない。
あり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の
技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発
明に包含されることはいうまでもない。
上記のように、この発明に係る車両搭載用ジャッキに
よれば、シリンダモータの伸縮に伴なう平行リンクの揺
動によって、身障者、高齢者等の懸吊対象を懸吊した懸
吊用アームの昇降が行なわれるように構成されている。
そのため、付添い者が、身障者等を抱え上げることな
く、付添い者に大きな負担を強いることもない。従っ
て、女性や高齢の付添い者であっても、乗用車等への身
障者等の乗降車が、一人で容易に行なえる。
よれば、シリンダモータの伸縮に伴なう平行リンクの揺
動によって、身障者、高齢者等の懸吊対象を懸吊した懸
吊用アームの昇降が行なわれるように構成されている。
そのため、付添い者が、身障者等を抱え上げることな
く、付添い者に大きな負担を強いることもない。従っ
て、女性や高齢の付添い者であっても、乗用車等への身
障者等の乗降車が、一人で容易に行なえる。
また、身障者等が自分で懸吊マットのホルダーを懸吊
用アームの係止ピンに係止し、シリンダモータを駆動さ
せればよいため、容易に乗降車が行なえ、身障者用自動
車においては、付添い者が不要となる。
用アームの係止ピンに係止し、シリンダモータを駆動さ
せればよいため、容易に乗降車が行なえ、身障者用自動
車においては、付添い者が不要となる。
更に、この発明によれば、シリンダモータが、ジャッ
キベースを隔てて、懸吊用アームの位置するサイドに対
する背後に配設されているため、リンクアーム、ベルク
ランク下方の空間が広く確保できる。そのため、シート
の足回りのスペースが確保でき、横方向への身障者等の
移動時に、身障者等の足がシリンダモータ等に接触する
こともなく、身障者の負傷等が十分に防止できる。
キベースを隔てて、懸吊用アームの位置するサイドに対
する背後に配設されているため、リンクアーム、ベルク
ランク下方の空間が広く確保できる。そのため、シート
の足回りのスペースが確保でき、横方向への身障者等の
移動時に、身障者等の足がシリンダモータ等に接触する
こともなく、身障者の負傷等が十分に防止できる。
更に、懸吊用アームを取外すことによって、シート前
方の着座スペースが、懸吊用アームに邪魔されることな
く広く確保できる。従って、着座時の快適性が容易に確
保できる。
方の着座スペースが、懸吊用アームに邪魔されることな
く広く確保できる。従って、着座時の快適性が容易に確
保できる。
第1図は、この発明に係る車両搭載用ジャッキの概略分
解斜視図、 第2図、第3図は、下方位置、上方位置における、車両
搭載用ジャッキの各概略側面図である。 10:車両搭載用ジャッキ、12:リンクアーム、14:ベルク
ランク、16:懸吊用アーム、18:シリンダモータ、28:シ
ャフト、34:懸吊マット(懸吊部材)、52:手元スイッ
チ。
解斜視図、 第2図、第3図は、下方位置、上方位置における、車両
搭載用ジャッキの各概略側面図である。 10:車両搭載用ジャッキ、12:リンクアーム、14:ベルク
ランク、16:懸吊用アーム、18:シリンダモータ、28:シ
ャフト、34:懸吊マット(懸吊部材)、52:手元スイッ
チ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60P 3/00 A61G 3/00
Claims (1)
- 【請求項1】ジャッキ本体を形成して、車床等に固定さ
れるジャッキベースと、 ジャッキベースの両サイドに、基端の枢着された一対の
リンクアームと、 リンクアームの上方、下方のいずれかで、基端が支点と
して、ジャッキベースに枢着されて、リンクアームとの
組合せによって平行リンクを形成する一対のベルクラン
クと、 垂直方向に延出したシャフトを有して形成された懸吊用
アームと、 リンクアーム、ベルクランクの先端がともに枢着される
とともに、懸吊用アームのシャフトが回動自在、かつ着
脱可能に軸支されるアームホルダーと、 懸吊用アームの位置するサイドに対するジャッキベース
の背後でジャッキベース、ベルクランクの後端にそれぞ
れ回動可能に取付けられ、スイッチ操作による内蔵モー
タの駆動制御によって、ピストンがモータ本体に対して
伸縮されるシリンダモータと、 懸吊対象を載置し、懸吊用アームに係止される懸吊部材
と、 を具備して自動車室内のフロントシート足下前方に搭載
され、 シリンダモータの伸縮によって、懸吊用アームが、リン
クアーム、ベルクランクを介して昇降するように構成さ
れたことを特徴とする車両搭載用ジャッキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2086869A JP3022974B2 (ja) | 1990-03-31 | 1990-03-31 | 車両搭載用ジャッキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2086869A JP3022974B2 (ja) | 1990-03-31 | 1990-03-31 | 車両搭載用ジャッキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03287421A JPH03287421A (ja) | 1991-12-18 |
JP3022974B2 true JP3022974B2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=13898830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2086869A Expired - Lifetime JP3022974B2 (ja) | 1990-03-31 | 1990-03-31 | 車両搭載用ジャッキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3022974B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59143422U (ja) * | 1983-03-14 | 1984-09-26 | 関西交通機械株式会社 | 患者移載装置における腕杆部構造 |
JPS63154444A (ja) * | 1986-12-18 | 1988-06-27 | Nissan Motor Co Ltd | 大型タイヤ運搬車両 |
-
1990
- 1990-03-31 JP JP2086869A patent/JP3022974B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03287421A (ja) | 1991-12-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4142641A (en) | Transfer mechanism | |
US2650725A (en) | Motor vehicle invalid lift | |
US4054319A (en) | Stand-aid invalid wheelchair | |
US4141094A (en) | Increased mobility apparatus for the disabled | |
US4786072A (en) | Collapsible wheelchair and lift assembly | |
US3172551A (en) | Lifting apparatus for invalids | |
US7296960B2 (en) | Coupling system for attachment of a seat to allow securing and/or lifting thereof | |
US4809998A (en) | Collapsible wheelchair and lift assembly | |
NZ198743A (en) | Patient transporter:patient can be moved through various positions | |
JPS5963241A (ja) | 折り畳み式車椅子及び車両への積み、下し装置 | |
JP2000175974A (ja) | 多機能ベッド | |
JP3147737B2 (ja) | 車両用シート | |
JP3022974B2 (ja) | 車両搭載用ジャッキ | |
JP3577993B2 (ja) | 車両用回転座席 | |
GB2063062A (en) | Invalid seats | |
JPH09168566A (ja) | 車椅子 | |
JPS6159734B2 (ja) | ||
JPH0467458B2 (ja) | ||
KR101799685B1 (ko) | 자동차 리어시트용 하차 편의 장치 | |
JPH0789382A (ja) | 車両又は自動車における座席の旋回・車外昇降装置 | |
KR101039674B1 (ko) | 자동차의 휠체어 겸용 운전석 시트 구조 | |
JPH0721028U (ja) | 難歩行者用車 | |
JP3358534B2 (ja) | 車両用リフトアップシート | |
JP3383928B2 (ja) | 車両における座席の旋回・車外昇降機構の振動防止装置 | |
JPH10295738A (ja) | 走行式座椅子 |