JP5391862B2 - フレキシブル生産システムおよびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークを加工して完成品を成形する加工機と、複数のワーク、素材および完成品を収容する棚と、加工機と棚との間で素材やワークの搬送を行う搬送機と、搬送機の搬送制御を行う制御装置とを備えるフレキシブル生産システムに関するものである。また、このフレキシブル生産システムの制御方法に関するものである。
多品種少量生産を可能とするためのフレキシブル生産システム(以下、「FMS」とも称する)として、例えば、特開平6−63852号公報(特許文献1)に記載されたものがある。特許文献1には、ワークを加工する加工機と、複数のワーク、素材および完成品を収容する棚(ラック)と、作業者が作業する段取りステーションと、これらの間を移動する搬送機とを備えることが記載されている。そして、特許文献1の段落[0012][0013]には、段取りステーションにて、作業者が、加工前のワーク(以下、「素材」と称する)をパレットに取り付けたり、加工後のワーク(以下、「完成品」と称する)をパレットから取り外したりすることが記載されている。
つまり、作業者の動作は、以下のように行う。素材をパレットに取り付ける場合には、作業者は、搬送機に対して、段取りステーションに素材が収容された素材バスケットを棚から搬送させると同時に、その素材を取り付けるべきパレットを棚から搬送させるように、指示する。そして、作業者は、段取りステーションにて、素材バスケットからパレットに素材を移動させる。また、完成品をパレットから取り外して完成品バスケットに収容する場合には、作業者は、搬送機に対して、段取りステーションに完成品を取り付けたパレットを棚から搬送させると同時に、その完成品を収容すべき完成品バスケットを棚から搬送させるように、指示する。
特開平6−63852号公報(段落[0012][0013])
ところで、加工機におけるワークの加工順序は、スケジュール管理されている。そのため、ワークが取り付けられたパレットを棚から加工機へ搬送する順序および時刻については、自動的に行われる。しかし、上述したように、素材バスケットに収容されている素材をパレットに取り付けることと、完成品をパレットから取り外して完成品バスケットに移動させることは、作業者の指示に基づいて行っている。より具体的には、素材をパレットに取り付ける場合に、パレットが段取りステーションに搬送されてきた後に、作業者は、そのパレットを確認した上で、そのパレットに取り付けるべき素材が収容された素材バスケットを探索して、その素材バスケットを段取りステーションに搬送するように指示をしていた。このように作業者による素材バスケットの探索時間を要していた。そこで、システム稼働効率の向上をするために、この探索時間を短縮することが求められるようになった。
また、従来、FMSにおいては、完成品を製品製造単位のロット毎に管理していなかった。そのため、一度、素材をFMSに投入すると、素材の種類としてのみ把握され、ロット単位とは無関係に完成品が払い出されていた。つまり、ロットの異なる完成品が、同一の完成品バスケットに混在して収容されていた。しかし、トレーサビリティの観点から完成品をロット毎に管理したいという要望がユーザから出されるようになってきた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、システム稼働効率を向上することができるフレキシブル生産システムおよびその制御方法を提供することを目的とする。また、本発明は、完成品をロット管理することを可能とするフレキシブル生産システムおよびその制御方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係るフレキシブル生産システムの発明の特徴は、
ワークが取り付けられるパレットと、
前記パレットに取り付けられた加工前の前記ワークを加工して完成品または半製品である加工後製品を成形する加工機と、
前記パレットに取り付けられる加工前の前記ワークである素材または半製品である加工前製品が収容される加工前製品バスケットと、
前記加工後製品が収容される加工後製品バスケットと、
複数の前記パレットを配置可能なパレット棚と、
複数の前記加工前製品バスケットおよび複数の前記加工後製品バスケットを配置可能なバスケット棚と、
前記加工前製品バスケットに収容された前記加工前製品を前記パレットに移動するために、前記加工前製品バスケットを一時的に配置すると共に、前記パレットに取り付けられている前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに移動するために、前記加工後製品バスケットを一時的に配置するバスケットローディングステーションと、
前記バスケットローディングステーションに隣接して設けられ、前記加工前製品を前記パレットに移動するために、前記パレットを一時的に配置するパレットローディングステーションと、
前記加工機、前記パレット棚および前記パレットローディングステーションの相互間にて前記パレットを搬送可能であり、且つ、前記バスケット棚と前記バスケットローディングステーションの相互間にて前記バスケットを搬送可能な搬送機と、
前記搬送機の搬送制御を行う制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記パレットに取り付けられる前記ワークと、前記加工前製品バスケットに収容される前記加工前製品との関連付け情報を記憶し、
前記パレットローディングステーションへ前記パレットが搬送される場合に、
搬送される当該パレットに取り付けられる前記ワークに対応する前記加工前製品を前記関連付け情報に基づいて決定し、
決定された前記加工前製品が収容された前記加工前製品バスケットを、前記パレットの搬送に連動して、前記バスケット棚から前記バスケットローディングステーションへ搬送するように前記搬送機を制御し、
前記制御装置は、
前記パレットローディングステーションに搬送される前記パレットに加工前の前記ワークとなる前記加工前製品を取り付けるために、前記加工前製品バスケットを前記バスケットローディングステーションへ搬送する加工前製品バスケット搬送工程と、
前記パレットローディングステーションに搬送される前記パレットから取り外される前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに収容するために、前記加工後製品バスケットを前記バスケットローディングステーションへ搬送する加工後製品バスケット搬送工程と、
を行い、
前記制御装置は、前記パレットローディングステーションに前記パレットが搬送される際に、前記加工前製品バスケット搬送工程を前記加工後製品バスケット搬送工程より優先して行うことである。
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1において、
前記制御装置は、複数個の前記ワークを前記パレットに取り付ける場合に、取り付けられる前記ワークの個数と、関連付けられた前記加工前製品の各前記加工前製品バスケットに収容している前記加工前製品の個数とに基づいて決定された前記加工前製品バスケットを前記バスケットローディングステーションに搬送することである。
請求項3に係る発明の特徴は、請求項2において、
前記制御装置は、複数個の前記ワークを前記パレットに取り付ける場合に、取り付けられる前記ワークの個数以上の前記加工前製品を収容している前記加工前製品バスケットを抽出し、抽出した前記加工前製品バスケットを前記バスケットローディングステーションに搬送することである。
請求項4に係る発明の特徴は、請求項2において、
前記制御装置は、複数個の前記ワークを前記パレットに取り付ける場合に、取り付けられる前記ワークの個数よりも前記加工前製品バスケットに収容されている前記加工前製品の個数が少ない場合には、当該加工前製品を最も多く収容している前記加工前製品バスケットを前記バスケットローディングステーションへ搬送することである。
請求項5に係る発明の特徴は、請求項2〜4の何れか一項において、
前記制御装置は、複数個の前記ワークを前記パレットに取り付ける場合であって、取り付けられる前記ワークの個数以上の前記加工前製品を収容している前記加工前製品バスケットが複数ある場合には、前記搬送機の移動距離が短くなる前記加工前製品バスケットを抽出して、抽出した前記加工前製品バスケットを前記バスケットローディングステーションに搬送することである。
請求項6に係る発明の特徴は、請求項2〜4の何れか一項において、
前記制御装置は、
各前記加工前製品バスケットが前記バスケット棚に最初に投入された時刻を記憶し、
複数個の前記ワークを前記パレットに取り付ける場合であって、取り付けられる前記ワークの個数以上の前記加工前製品を収容している前記加工前製品バスケットが複数ある場合には、複数の前記加工前製品バスケットのうち前記投入時刻が古いものを抽出して、抽出した前記加工前製品バスケットを前記バスケットローディングステーションに搬送することである。
請求項7に係る発明の特徴は、請求項1において、
前記フレキシブル生産システムは、さらに、前記パレットローディングステーションに隣接して設けられ、前記パレットローディングステーションにて前記パレットから取り外した前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに収容する前に仮置きする仮置き台を備え、
前記制御装置は、前記仮置き台に仮置きされた前記加工後製品に関する搬送予約情報を記憶し、且つ、前記搬送予約情報に基づいて、前記加工後製品を収容可能な前記加工後製品バスケットを前記バスケットローディングステーションに搬送することである。
請求項8に係る発明の特徴は、請求項7において、
前記制御装置は、前記パレットから取り外された複数個の前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに収容する場合に、取り外された前記加工後製品の個数と、当該加工後製品の各前記加工後製品バスケットに収容可能な個数に基づいて、決定された前記加工後製品バスケットを前記バスケットローディングステーションに搬送することである。
請求項9に係る発明の特徴は、請求項8において、
前記制御装置は、前記パレットから取り外された複数個の前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに収容する場合に、取り外された前記加工後製品の個数以上を収容可能な前記加工後製品バスケットを抽出し、抽出した前記加工後製品バスケットを前記バスケットローディングステーションに搬送することである。
請求項10に係る発明の特徴は、請求項8において、
前記制御装置は、前記パレットから取り外された複数個の前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに収容する場合に、取り外された前記加工後製品の個数よりも前記加工後製品バスケットに収容可能な個数が少ない場合には、当該加工後製品を最も多く収容可能な前記加工後製品バスケットを前記バスケットローディングステーションへ搬送することである。
請求項11に係る発明の特徴は、請求項8〜10の何れか一項において、
前記制御装置は、前記パレットから取り外された複数個の前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに収容する場合であって、取り外された前記加工後製品の個数以上を収容可能な前記加工後製品バスケットが複数ある場合には、前記搬送機の移動距離が短くなる前記加工後製品バスケットを抽出して、抽出した前記加工後製品バスケットを前記バスケットローディングステーションに搬送することである。
請求項12に係る発明の特徴は、請求項8〜10の何れか一項において、
前記制御装置は、
各前記加工後製品バスケットに前記加工後製品を最初に収容した時刻である初期収容時刻を記憶し、
前記パレットから取り外された複数個の前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに収容する場合であって、取り外された前記加工後製品の個数以上を収容可能な前記加工後製品バスケットが複数ある場合には、複数の前記加工後製品バスケットのうち前記初期収容時刻が古いものを抽出して、抽出した前記加工後製品バスケットを前記バスケットローディングステーションに搬送することである。
請求項13に係る発明の特徴は、請求項1において、
前記制御装置は、複数の前記加工前製品を1群とする群情報を記憶し、前記ワーク毎に前記ワークに関する前記群情報を把握し、かつ、前記加工後製品毎に前記加工後製品に関する前記群情報を把握し、
前記加工後製品バスケット搬送工程は、同一の前記加工後製品バスケットには前記群情報が同一となる前記加工後製品を収容するように、それぞれの前記群情報に基づいて前記加工後製品バスケットを前記バスケットローディングステーションへ搬送することである。
請求項14に係る発明の特徴は、請求項13において、
前記制御装置は、
前記加工前製品バスケットに関する情報として、前記加工前製品の種類および当該加工前製品の前記群情報を記憶し、
前記加工後製品バスケットに関する情報として、前記加工後製品の種類および当該加工後製品の前記群情報を記憶し、
前記パレットに関する情報として、前記ワークの種類および当該ワークの前記群情報を記憶し、
前記加工後製品バスケット搬送工程は、前記ワークの前記群情報に一致する前記群情報を持つ前記加工後製品バスケットを、前記バスケットローディングステーションへ搬送することである。
請求項15に係る発明の特徴は、請求項13において、前記加工後製品バスケット搬送工程は、前記加工後製品が前記加工前製品のときに収容されていた前記加工前製品バスケットに、当該加工後製品を収容することである。
請求項16に係る発明の特徴は、請求項13において、前記群情報は、製品製造単位であるロットを1群とする情報であることである。
請求項17に係る発明の特徴は、請求項13において、前記群情報は、各前記加工前製品バスケットに収容される複数の前記加工前製品を1群とする情報であることである。
請求項18に係る発明の特徴は、請求項1において、前記加工前製品バスケットと前記加工後製品バスケットとは、同一のバスケットを兼用することである。
請求項19に係る発明の特徴は、請求項1において、前記加工前製品バスケットおよび前記加工後製品バスケットは、前記加工前製品および前記加工後製品の加工経過状態毎に異なるバスケットであることである。
また、請求項20に係るフレキシブル生産システムの制御方法に係る発明の特徴は、
ワークが取り付けられるパレットと、
前記パレットに取り付けられた加工前の前記ワークを加工して完成品または半製品である加工後製品を成形する加工機と、
前記パレットに取り付けられる加工前の前記ワークである素材または半製品である加工前製品が収容される加工前製品バスケットと、
前記加工後製品が収容される加工後製品バスケットと、
複数の前記パレットを配置可能なパレット棚と、
複数の前記加工前製品バスケットおよび複数の前記加工後製品バスケットを配置可能なバスケット棚と、
前記加工前製品バスケットに収容された前記加工前製品を前記パレットに移動するために、前記加工前製品バスケットを一時的に配置すると共に、前記パレットに取り付けられている前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに移動するために、前記加工後製品バスケットを一時的に配置するバスケットローディングステーションと、
前記バスケットローディングステーションに隣接して設けられ、前記加工前製品を前記パレットに移動するために、前記パレットを一時的に配置するパレットローディングステーションと、
前記加工機、前記パレット棚および前記パレットローディングステーションの相互間にて前記パレットを搬送可能であり、且つ、前記バスケット棚と前記バスケットローディングステーションの相互間にて前記バスケットを搬送可能な搬送機と、
前記搬送機の搬送制御を行う制御装置と、
を備えるフレキシブル生産システムにおける制御方法であって、
前記制御装置は、前記パレットに取り付けられる前記ワークと、前記加工前製品バスケットに収容される前記加工前製品との関連付け情報を記憶し、
前記パレットローディングステーションへ前記パレットが搬送される場合に、
前記制御装置により、搬送される当該パレットに取り付けられる前記ワークに対応する前記加工前製品が前記関連付け情報に基づいて決定され、決定された前記加工前製品が収容された前記加工前製品バスケットを、前記パレットの搬送に連動して、前記バスケット棚から前記バスケットローディングステーションへ搬送するように前記搬送機を制御し、
前記制御装置は、
前記パレットローディングステーションに搬送される前記パレットに加工前の前記ワークとなる前記加工前製品を取り付けるために、前記加工前製品バスケットを前記バスケットローディングステーションへ搬送する加工前製品バスケット搬送工程と、
前記パレットローディングステーションに搬送される前記パレットから取り外される前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに収容するために、前記加工後製品バスケットを前記バスケットローディングステーションへ搬送する加工後製品バスケット搬送工程と、
を行い、
前記制御装置は、前記パレットローディングステーションに前記パレットが搬送される際に、前記加工前製品バスケット搬送工程を前記加工後製品バスケット搬送工程より優先して行うことである。
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、制御装置が関連付け情報を記憶しておくことで、パレットに取り付けられるワークが、どの加工前製品に対応しているのかを、把握することができる。具体的には、ワークの品番と加工前製品の品番とを関連付ける。そして、制御装置は、関連付け情報を利用することで、パレットがパレットローディングステーションに搬送された場合に、そのパレットに取り付けられる加工前のワークとなる素材または半製品が収容された加工前製品バスケットを、そのパレットの動作に連動して、バスケットローディングステーションに搬送するとしている。これにより、作業者が加工前製品バスケットを探索する必要がない。従って、作業者の加工前製品バスケットの探索時間の削減を図ることができる。
さらに、パレットがパレットローディングステーションに搬送される動作に連動して、加工前製品バスケットがバスケットローディングステーションに搬送される。このことは、制御装置が予め関連付け情報を記憶しておくことにより達成できる。そして、この連動動作により、パレットがパレットローディングステーションにて待機する時間をより短縮することができる。以上のことから、フレキシブル生産システムの稼働効率を向上することができる。
さらに、加工前製品バスケット搬送工程と加工後製品バスケット搬送工程のうち、加工前製品バスケット搬送工程を優先して行うこととしている。ところで、従来は、加工後製品が取り付けられたパレットがパレットローディングステーションに搬送されてきた場合には、作業者は、まず、加工後製品を収容するための加工後製品バスケットをバスケットローディングステーションに搬送させて、加工後製品をパレットから加工後製品バスケットに移動させていた。その後に、作業者は、加工前製品が収容された加工前製品バスケットをバスケットローディングステーションに搬送させて、加工前製品を加工前製品バスケットからパレットに移動させていた。従って、従来は、パレットがパレットローディングステーションに搬送された時からパレットに加工前製品を取り付けるまでの時間が、多大な時間を要していた。つまり、加工前製品が取り付けられたパレットがパレット棚に配置されるまでに多くの時間を要していた。
これに対して、本発明によれば、加工後製品が取り付けられたパレットがパレットローディングステーションに搬送されてきた場合に、加工後製品を加工後製品バスケットに移動させる前に、加工前製品をパレットに取り付けることを優先している。従って、加工前製品が取り付けられたパレットを、早期にパレット棚に配置することができる。これにより、加工機のスケジュール管理をより確実に実行することができる。
請求項2に係る発明によれば、同種の加工前製品が収容された加工前製品バスケットが複数存在している場合であって、複数個のワークをパレットに取り付ける場合には、取り付けワークの個数と加工前製品バスケットが収容している加工前製品の個数とに基づいて、搬送する加工前製品バスケットを決定している。従って、加工前製品バスケットの搬送回数を少なくすることが可能となる。例えば、2個のワークを1つのパレットに取り付ける場合に、1つの加工前製品を収容する加工前製品バスケットと、2つの加工前製品を収容する加工前製品バスケットが存在しているときに、1つの加工前製品を収容する加工前製品バスケットを先に搬送すると、加工前製品バスケットの搬送を2回行わなければならない。これに対して、2つの加工前製品を収容する加工前製品バスケットを先に搬送すると、これ1回のみでパレットにワークを2つ取り付けることができる。このように、ワークの個数と加工前製品バスケットの加工前製品の個数とに基づき、搬送する加工前製品バスケットを決定することで、加工前製品バスケットの搬送回数を低減できる。
請求項3に係る発明によれば、上記の具体例のように、加工前製品バスケットの搬送回数を確実に少なくできる。
請求項4に係る発明によれば、仮にワークの個数以上の加工前製品を収容する加工前製品バスケットが存在しないとしても、出来るだけ加工前製品バスケットの搬送回数を少なくできる。
請求項5に係る発明によれば、複数の加工前製品バスケットが選択される場合に、搬送機の移動距離を短くできる加工前製品バスケットを搬送している。従って、搬送機の移動時間を短縮できる。
請求項6に係る発明によれば、複数の加工前製品バスケットが選択される場合に、加工前製品バスケットの最初に投入した時刻が古いものから順に加工させることができるため、素材の入れ替えが確実に行われる。
なお、複数の加工前製品バスケットが選択される場合に、搬送機の移動時間の短縮を図ることを優先させることもでき、投入時刻が古いものから順に加工させることを優先させることもできる。これらは選択的に決定できる。
請求項7に係る発明によれば、上述したように、まず前提として、制御装置は、パレットローディングステーションにパレットが搬送される際に、加工前製品バスケット搬送工程を加工後製品バスケット搬送工程より優先して行っている。そのため、加工後製品が一時的にパレットローディングステーションに滞留することになる。そこで、搬送予約情報に基づいて加工後製品バスケットをバスケットローディングステーションに搬送することで、滞留した加工後製品を、適切に加工後製品バスケットに搬送することができる。そして、加工後製品バスケットをバスケットローディングステーションに搬送するのは、例えば、搬送機の空き時間などを利用することで、システム稼働効率が低下しないようにできる。
請求項8に係る発明によれば、同種の加工後製品が収容された加工後製品バスケットが複数存在している場合であって、複数個の加工後製品をパレットから取り外した場合には、取り外した加工後製品の個数と加工後製品バスケットに収容可能な加工後製品の個数とに基づいて、搬送する加工後製品バスケットを決定している。従って、加工後製品バスケットの搬送回数を少なくすることが可能となる。例えば、2個の加工後製品が1つのパレットに取り付けられていた場合に、1つの加工後製品のみ収容可能な加工後製品バスケットと、2つの加工後製品を収容可能な加工後製品バスケットが存在しているときに、1つの加工後製品のみ収容可能な加工後製品バスケットを先に搬送すると、加工後製品バスケットの搬送を2回行わなければならない。これに対して、2つの加工後製品を収容可能な加工後製品バスケットを先に搬送すると、これ1回のみで加工後製品を加工後製品バスケットに移動することができる。このように、パレットに取り付けられていた加工後製品の個数と加工後製品バスケットに収容可能な加工後製品の個数とに基づき、搬送する加工後製品バスケットを決定することで、加工後製品バスケットの搬送回数を低減できる。
請求項9に係る発明によれば、上記の具体例のように、加工後製品バスケットの搬送回数を確実に少なくできる。
請求項10に係る発明によれば、仮に取り外した加工後製品の個数以上の加工後製品を収容可能な加工後製品バスケットが存在しないとしても、出来るだけ加工後製品バスケットの搬送回数を少なくできる。
請求項11に係る発明によれば、複数の加工後製品バスケットが選択される場合に、搬送機の移動距離を短くできる加工後製品バスケットを搬送している。従って、搬送機の移動時間を短縮できる。
請求項12に係る発明によれば、複数の加工後製品バスケットが選択される場合に、加工後製品バスケットに加工後製品を最初に収容した時刻が古い加工後製品バスケットに、加工後製品を移動させることで、古い加工後製品バスケットから順に収容可能数に達する。従って、加工後製品バスケットの入れ替えが確実に行われる。
なお、複数の加工後製品バスケットが選択される場合に、搬送機の移動時間の短縮を図ることを優先させることもでき、初期収容時刻が古い加工後製品バスケットから順に搬送させることを優先させることもできる。これらは選択的に決定できる。
請求項13に係る発明によれば、加工後製品バスケット搬送工程において、加工前製品の群情報、ワークの群情報および加工後製品の群情報に基づいて加工後製品バスケットをバスケットローディングステーションへ搬送している。これにより、作業者は、加工後製品バスケットには、群情報が同一となる加工後製品を収容することができる。従って、作業者(ユーザ)は、複数の加工後製品を群として管理することができる。これにより、例えば、不良品が発生した場合などに、群管理を行うことができる。
請求項14に係る発明によれば、各バスケットおよびパレットに関する情報として、群情報を含ませることで、容易にかつ確実に群管理をすることができる。
請求項15に係る発明によれば、加工前製品がバスケットから取り出された後に、当該加工前製品が加工されて加工後製品となると、当該加工後製品が元のバスケットに収容される。つまり、所定のバスケットに着目すると、最初に加工前製品として収容された物と同一物のみが収容されることになる。従って、本発明によれば、バスケット単位で管理することができる。この場合、加工前製品バスケットが加工後製品バスケットを兼用することとなる。
請求項16に係る発明によれば、ロットを1群として管理することができる。つまり、どの加工後製品がどのロットに属するものであるかを把握することができる。
請求項17に係る発明によれば、加工前製品バスケットの単位で、管理することができる。これにより、管理させたい群としての複数の加工前製品を同一のバスケットに収容させることで、群管理を行うことができる。
請求項18に係る発明によれば、バスケットの数を削減することができる。特に、上述した請求項15に係る発明を適用することで、バスケット単位で管理することができる。
請求項19に係る発明によれば、例えば、素材のバスケット、完成品のバスケット、半製品のバスケットなどを、それぞれ異なるバスケットとする。これにより、加工経過状態が異なるものが混在しないことで、素材、半製品および完成品を容易に管理且つ把握することができる。
請求項20に係る発明は、上述した請求項1に係るフレキシブル生産システムの発明を、その制御方法として把握したものである。本発明によれば、上記同様に、作業者の素材バスケットの探索時間の削減を図ることができる。また、連動動作により、パレットがパレットローディングステーションにて待機する時間をより短縮することができる。以上のことから、フレキシブル生産システムの稼働効率を向上することができる。
さらに、加工後製品が取り付けられたパレットがパレットローディングステーションに搬送されてきた場合に、加工後製品を加工後製品バスケットに移動させる前に、加工前製品をパレットに取り付けることを優先している。従って、加工前製品が取り付けられたパレットを、早期にパレット棚に配置することができる。これにより、加工機のスケジュール管理をより確実に実行することができる。
また、当該制御方法に係る発明について、上述したフレキシブル生産システムに係る他の特徴部分についても、実質的に同様に適用可能である。この場合、それぞれ、該当する効果を奏する。
第一実施形態:フレキシブル生産システムの全体構成図である。 制御装置100を示すブロック図である。 搬送予約情報を示す図である。 制御装置100のメイン処理を示すフローチャートである。 加工機⇔パレット棚搬送処理を示すフローチャートである。 パレットへのワーク取付処理を示すフローチャートである。 関連付けバスケットのBLD−STへの移動処理を示すフローチャートである。 仮置き台⇒バスケット棚搬送処理を示すフローチャートである。 バスケット棚⇔BLD搬送処理を示すフローチャートである。 素材投入処理を示すフローチャートである。 第二実施形態:制御装置200を示すブロック図である。 搬送予約情報を示す図である。 第三実施形態:搬送予約情報を示す図である。 加工機⇔パレット棚搬送処理を示すフローチャートである。 パレットへのワーク取付処理を示すフローチャートである。 関連付けバスケットのBLD−STへの移動処理を示すフローチャートである。 仮置き台⇒バスケット棚搬送処理を示すフローチャートである。 第四実施形態:バスケット420内における素材X、半製品Yおよび完成品Zの時間経過における状態を示す図である。 制御装置400を示すブロック図である。 搬送予約情報を示す図である。 パレットへのワーク取付処理を示すフローチャートである。 関連付けバスケットのBLD−STへの移動処理を示すフローチャートである。 仮置き台⇒バスケット棚搬送処理を示すフローチャートである。
以下、本発明のフレキシブル生産システムおよびその制御方法を具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。
<第一実施形態>
第一実施形態のフレキシブル生産システムは、最初に素材を素材バスケットに収容させ、最後に完成品が完成品バスケットに収容され、素材から完成品に至るまでの間はパレットに取り付けられているとする。つまり、バスケットは、素材バスケットと完成品バスケットが存在し、これらは別個に存在する。
第一実施形態のフレキシブル生産システムの構成について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、フレキシブル生産システムの全体構成図である。図2は、制御装置100を示すブロック図である。図3は、搬送予約情報を示す図である。
図1に示すように、フレキシブル生産システムは、加工機1,2と、システム搬入出ステーション(BLD)3と、バスケット棚4と、パレット棚5と、バスケットローディングステーション(BLD−ST)6,7と、パレットローディングステーション(PLD−ST)8,9と、仮置き台10,11と、搬送機12と、制御装置100とを備えている。
ここで、フレキシブル生産システムは、パレット21と、素材バスケット22と、完成品バスケット23とを備える。
パレット21には、ワークWを適切な位置や角度に固定するための冶具が固定されている。そして、パレット21には、1個のワークWが取り付けられるパレットや、複数個のワークWが取り付けられるパレットがある。また、複数個のワークWが取り付けられるパレット21には、同種のワークWが複数個取り付けられる場合と、異種のワークWが1個または複数個取り付けられる場合とがある。
素材バスケット22(本発明の「加工前製品バスケット」に相当する)には、複数個の素材Xが収容される。1つの素材バスケット22には、同種の素材Xが複数個収容されている。完成品バスケット23(本発明の「加工後製品バスケット」に相当する)には、複数個の完成品Zが収容される。1つの完成品バスケット23には、同種の完成品Zが複数個収容されている。
ここで、ワークWとは、加工機1,2にて加工される対象物を意味し、パレット21に固定された冶具などに取り付けられる。素材Xとは、加工前のワークWであり、パレット21に取り付けられる前のものを意味する。完成品Zは、加工後のワークWである。
加工機1,2は、それぞれ、パレット21に取り付けられたワークWを加工して完成品Zを成形する横型マシニングセンタである。これらの加工機1,2は、2個のパレット21を配置可能で、回転可能な回転ステーション1a,2aを備えている。一方のステーションでは、加工機1,2に取り付けられた工具1b,2bにより切削加工が行われる。他方のステーションでは、加工後の完成品Zをパレット棚5へ搬送するまでに配置しておくステーションであると共に、パレット棚5から搬送されてきたパレット21を加工準備のために配置するステーションである。
システム搬入出ステーションBLD3は、フレキシブル生産システムに素材Xを投入するステーションであると共に、完成品Zを当該システムから搬出するステーションである。つまり、新たな素材Xを投入する場合には、作業者が当該新たな素材Xを収容した素材バスケット22を配置しておき、搬送機12によりバスケット棚4へ搬送させる。また、完成品Zを搬出する場合には、搬送機12によりバスケット棚4から完成品バスケット23を搬送させ、その後に作業者が他の場所へ移動する。この完成品Zの搬出は、後述する制御装置100により予め設定された自動プログラムに基づいて自動的に行われる場合と、作業者により指定された完成品バスケット23を搬送させる場合とが可能である。
バスケット棚4は、複数の素材バスケット22および複数の完成品バスケット23を配置可能な棚である。このバスケット棚4は、BLD3に隣接して設けられている。本実施形態においては、バスケット棚4は、平段であって、最大で素材バスケット22と完成品バスケット23合わせて7個配置可能である。もちろん、複数段を有するバスケット棚とすることもできる。
パレット棚5は、複数のパレット21を配置可能な棚である。このパレット棚5は、バスケット棚4に隣接して、同方向に並べて設けられている。さらに、パレット棚5は、加工機1,2に対向する位置に設けられている。本実施形態においては、パレット棚5は、平段であって、最大で7個のパレット21を配置可能である。もちろん、複数段を有するパレット棚とすることもできる。
バスケットローディングステーション(BLD−ST)6,7は、作業者が素材バスケット22に収容された素材Xをパレット21に移動するために、素材バスケット22を一時的に配置するステーションである。さらに、BLD−ST6,7は、作業者がパレット21に取り付けられた完成品Zを完成品バスケット23に移動するために、完成品バスケット23を一時的に配置するステーションである。BLD−ST6,7は、BLD3またはバスケット棚4に対向して設けられている。
パレットローディングステーション(PLD−ST)8,9は、BLD−ST6,7のそれぞれに隣接して設けられている。このPLD−ST8,9は、素材Xをパレット21に移動するために、パレット21を一時的に配置するステーションである。さらに、PLD−ST8,9は、完成品Zを仮置き台10,11または完成品バスケット23に移動するために、完成品Zが取り付けられたパレット21を一時的に配置するステーションである。このPLD−ST8,9は、BLD3またはバスケット棚4に対向して設けられている。
仮置き台10,11と、BLD−ST6,7およびPLD−ST8,9のそれぞれに隣接して設けられている。この仮置き台10,11は、PLD−STにてパレット21から取り外した完成品Zを完成品バスケット23に収容する前に仮置きする場所である。
搬送機12は、BLD3、バスケット棚4およびパレット棚5と、加工機1,2、BLD−ST6,7およびPLD−ST8,9との間に設けられた直線状の2本のレール上を移動可能である。この搬送機12は、加工機1,2、パレット棚5およびPLD−ST8,9の相互間にてパレット21を搬送可能である。さらに、搬送機12は、バスケット棚4とBLD−ST6,7の相互間にて素材バスケット22および完成品バスケット23を搬送可能である。
制御装置100は、搬送機12の搬送制御を行う。この制御装置100は、図2に示すように、スケジュール管理部101と、搬送制御部102と、入力部103と、記憶部104とから構成される。スケジュール管理部101は、作業者が入力部103により入力した情報に基づいて、加工機1,2によるワークWの加工順序を決定する。例えば、入力部103にて、ワークWの種類、個数および加工完成時刻の情報が入力された場合に、それらの情報に基づいて、各種ワークWの加工時間などを考慮した上で、ワークWの加工順序を決定する。
搬送制御部102は、スケジュール管理部101により決定されたワークWの加工順序に基づいて、ワークWを加工機1,2に搬送するように、搬送機12を制御する。つまり、搬送制御部102は、決定された加工順序に基づいて、パレット棚5に配置されたパレット21を、加工機1,2へ搬送する。さらに、搬送制御部102は、加工機1,2から加工完了の信号を入力した場合に、加工機1,2に配置されているパレット21をパレット棚5へ搬送するように、搬送機12を制御する。また、搬送制御部102は、その他の情報に基づいて、搬送機12がLD3、バスケット棚4、パレット棚5、BLD−ST6,7およびPLD−ST8,9の相互間を移動するように、搬送機12を制御する。この詳細な搬送機12の制御については後述する。
入力部103は、作業者が各種記憶情報を入力する。記憶部104は、作業者により入力部103から入力された情報を記憶する。この記憶部104は、素材バスケット情報および完成品バスケット情報を記憶する。素材バスケット情報には、収容している素材Xの種類、現在収容している素材Xの個数、および、各素材バスケット22がBLD3からシステムにバスケット棚4に最初に投入された投入時刻などである。完成品バスケット情報は、収容している完成品Zの種類、現在収容している完成品Zの個数、現在さらに収容可能な完成品Zの個数、および、完成品バスケット23に完成品Zを最初に収容した時刻(初期収容時刻)などである。また、記憶部104は、パレット情報、すなわち、各パレット21に取り付けられるべきワークWの種類および個数が記憶されている。また、記憶部104は、パレット21に取り付けられるワークWと、素材バスケット22に収容される素材Xとの関連付け情報を記憶する。その他に、記憶部104は、搬送予約情報、素材バスケット22および完成品バスケット23がバスケット棚4などシステムにおいてどこに位置しているか示すバスケット場所、パレット21がパレット棚5などシステムにおいてどこに位置しているかを示すパレット場所が記憶されている。
搬送予約情報とは、図3に示すように、作業者が仮置き台10,11において入力する情報である。具体的には、搬送予約情報は、仮置き台10,11に一時的に配置されたワークWの種類および個数、および、予約入力順に応じて予約順序(予約No.)を含む。
次に、搬送制御部102の処理について、図4〜図10を参照して説明する。図4は、制御装置100のメイン処理を示すフローチャートである。図5は、加工機⇔パレット棚搬送処理を示すフローチャートである。図6は、パレットへのワーク取付処理を示すフローチャートである。図7は、関連付けバスケットのBLD−STへの移動処理を示すフローチャートである。図8は、仮置き台⇒バスケット棚搬送処理を示すフローチャートである。図9は、バスケット棚⇔BLD搬送処理を示すフローチャートである。図10は、素材投入処理を示すフローチャートである。
(メイン処理)
図4に示すように、搬送制御部102は、大別すると、「加工機⇔パレット棚搬送処理」、「パレットへのワーク取付処理」、「仮置き台⇒バスケット棚搬送処理」、「バスケット棚⇔BLD搬送処理」および「素材投入処理」を行う。
まず、搬送制御部102は、作業者により入力部103にて割り込み1が入力されると(S1)、パレットへのワーク取付処理を行い(S8)、メイン処理を終了(リターン)する。割り込み1が入力されていない場合に、割り込み2が入力されると(S2)、仮置き台⇒バスケット棚搬送処理を行い(S10)、メイン処理を終了する。割り込み1,2が入力されていない場合に、割り込み3が入力されると(S3)、バスケット棚⇔BLD搬送処理(S12)を行い、メイン処理を終了する。割り込み1〜3が入力されていない場合に、割り込み4が入力されると、素材投入処理を行い(S14)を行い、メイン処理を終了する。
割り込み1〜4が入力されていない場合には、通常処理が行われる。まず、搬送制御部102は、スケジュール管理部101を介して、「加工機1,2への搬入信号」が加工機1,2から入力された場合に(S5)、加工機⇔パレット棚搬送処理を行い(S6)、メイン処理を終了する。「加工機⇔パレット棚搬送処理」とは、加工機1,2にてワークWの加工が終了して完成品を成形した場合に、完成品が取り付けられているパレット21を加工機1,2からパレット棚5へ搬送する処理である。さらには、加工機⇔パレット棚搬送処理は、パレット棚5に配置されている加工前のワークWが取り付けられたパレット21を加工機1,2へ搬送する処理である。当該処理の詳細は、後述する。
続いて、搬送制御部102は、スケジュール管理部101から「加工機への搬入信号」を入力していない場合には、スケジュール管理部101から「パレットへのワーク取付処理信号」を入力したか否かを判定する(S7)。搬送制御部102は、「パレットへのワーク取付処理信号」を入力した場合には、パレットへのワーク取付処理を行(S8)、メイン処理を終了する。当該処理の詳細は、後述する。
続いて、搬送制御部102は、スケジュール管理部101から「パレットへのワーク取付処理信号」を入力していない場合には、スケジュール管理部101から「完成品を仮置き台から完成品バスケットへの搬出処理信号」を入力したか否かを判定する(S9)。搬送制御部102は、「完成品を仮置き台から完成品バスケットへの搬出処理信号」を入力した場合には、仮置き台⇒バスケット棚搬送処理を行い(S10)、メイン処理を終了する。当該処理の詳細は、後述する。
続いて、搬送制御部102は、スケジュール管理部101から「完成品を仮置き台から完成品バスケットへの搬出処理信号」を入力していない場合には、スケジュール管理部101から「完成品のBLDへの搬出処理信号」を入力したか否かを判定する(S11)。搬送制御部102は、「完成品のBLDへの搬出処理信号」を入力した場合には、バスケット棚⇔BLD搬送処理を行い(S12)、メイン処理を終了する。当該処理の詳細は、後述する。
続いて、搬送制御部102は、スケジュール管理部101から「完成品のBLDへの搬出処理信号」を入力していない場合には、「素材の搬入信号」を入力したか否かを判定する(S13)。搬送制御部102は、「素材の搬入信号」を入力した場合には、素材投入処理を行い(S14)、メイン処理を終了する。当該処理の詳細は、後述する。
つまり、搬送制御部102は、割り込み1〜4が入力されない限り、「加工機⇔パレット棚搬送処理」、「パレットへのワーク取付処理」、「仮置き台⇒バスケット棚搬送処理」、「バスケット棚⇔BLD搬送処理」、「素材投入処理」の順に、優先的に行う。
(加工機⇔パレット棚搬送処理)
「加工機⇔パレット棚搬送処理」について、図5を参照して説明する。図5に示すように、まず、完成品Zを成形した加工機1,2へ搬送機12を移動させる(S21)。続いて、加工機1,2から、完成品Zが取り付けられているパレット21を、パレット棚5へ移動させる(S22)。続いて、パレット棚5から次に加工させるワークWを、加工機1,2へ移動させる(S23)。
(パレットへのワーク取付処理)
「パレットへのワーク取付処理」について、図6および図7を参照して説明する。図6に示すように、まず、素材Xを取り付けるためのパレット21を、パレット棚5からPLD−ST8,9へ移動する(S31)。このパレット21には、完成品Zが取り付けられている場合が多いが、何のワークWも取り付けられていない場合もある。パレット21に完成品Zが取り付けられている状態であれば、作業者は、PLD−ST8,9にてパレット21から完成品Zを取り外し、仮置き台10,11に移動させる。さらに、作業者は、取り外した完成品Zの種類および個数についての搬送予約情報を登録する。
続いて、「関連付けバスケットのBLD−STへの移動処理」を行う(S32)。当該処理は、PLD−ST8,9に移動してきたパレット21に取り付けるべきワークWに関連付けられた素材Xを決定し、決定した素材Xが収容されている素材バスケット22をBLD−ST6,7に移動する処理である。当該処理は、本発明の「加工前製品バスケット搬送工程」に相当する。この処理の詳細は、図7を参照して後述する。
続いて、作業者により「取付スイッチ(PLD−ST)」がONされたか否かを判定する(S33)。作業者は、PLD−ST8,9にて、パレット21へ全ての素材Xの取付が完了した場合に、「取付スイッチ(PLD−ST)」をONにする。この情報は、制御装置100に入力され、記憶部104に記憶される。続いて、作業者により「取付スイッチ(PLD−ST)」がONされた場合には、PLD−ST8,9にあるパレット21を、パレット棚5に搬出する(S34)。
続いて、作業者により「取付スイッチ(BLD−ST)」がONされたか否かを判定する(S35)。作業者は、BLD−ST6,7にある素材バスケット22をバスケット棚4に搬出したい場合に、「取付スイッチ(BLD−ST)」をONとする。ここでは、パレット21へ全ての素材Xの取付が完了しているので、BLD−ST6,7にある素材バスケット22は、バスケット棚4に搬出されることになる。従って、作業者により「取付スイッチ(BLD−ST)」がONされた場合には、BLD−ST6,7にある素材バスケット22をバスケット棚4へ搬出し(S36)、処理を終了する。ただし、この場合、作業者により「取付スイッチ(BLD−ST)」がONされるまでは、素材バスケット22のバスケット棚4への搬出が行われない。
ここで、パレット21へ全ての素材Xの取付がまだ完了していないにも関わらず、素材バスケット22の中に素材Xが収容されていない状態になると、作業者は、別の素材バスケット22をBLD−ST6,7へ搬送するよう指示する。具体的には、作業者は、「取付スイッチ(PLD−ST)」をONにする前に、「取付スイッチ(BLD−ST)」をONにする。
このように、S33にて、作業者が「取付スイッチ(PLD−ST)」がONされずに、「取付スイッチ(BLD−ST)」がONされた場合には(S37)、搬送制御部102はBLD−ST6,7にある素材バスケット22をバスケット棚4に搬出する(S38)。その後、S32の「関連付けバスケットのBLD−STへの移動処理」が再び行われる。一方、S37にて、取付スイッチ(BLD−ST)」もONされないのであれば、再びS33に戻り、処理を繰り返す。
次に、図6のS32の「関連付けバスケットのBLD−STへの移動処理」について、図7を参照して説明する。まず、PLD−ST8,9に移動するパレット21に取り付けるワークWの種類、個数の情報を取得する(S41)。続いて、記憶部104に記憶された関連付け情報に基づいて、該当ワークWに関連付けられた素材Xを決定する(S42)。続いて、決定された素材Xが収容された素材バスケット22の抽出を行う(S43)。
続いて、S43にて抽出された該当の素材バスケット22が複数ない場合には(S44:N)、S43にて抽出された素材バスケット22をBLD−ST6,7へ移動し(S50)、処理を終了する。一方、S43にて抽出された素材バスケット22が複数ある場合には(S44:Y)、既に抽出された素材バスケット22の中から、パレット21に取り付けられるべきワークWの個数以上の素材Xを収容している素材バスケット22を抽出する(S45)。
続いて、S45にて抽出された素材バスケット22があり(S46:Y)、且つ、該当する素材バスケット22が複数ある場合には(S47:Y)、予め作業者により「時間優先」の登録があるか否かを判定する(S48)。時間優先の登録は、入力部103により行われ、記憶部104に記憶される。
続いて、時間優先の登録がされている場合には(S48:Y)、該当する複数の素材バスケット22の中から、システムへの投入時刻が古いものを抽出する(S49)。その後に、S49にて抽出された素材バスケット22をBLD−ST6,7へ移動し(S50)、処理を終了する。
一方、S48にて、時間優先の登録がない場合には(S48:N)、搬送機12の移動距離が短いものを抽出する(S52)。そして、抽出した素材バスケット22をBLD−ST6,7へ移動し(S50)、処理を終了する。
また、S47にて、取付ワークWの個数以上の素材Xが収容された素材バスケット22が1個の場合には(S47:N)、S45にて抽出された素材バスケット22をBLD−ST6,7へ移動して(S50)、処理を終了する。
また、S46にて、取付ワークWの個数以上の素材Xを収容している素材バスケット22がない場合には(S46:N)、収容する素材Xの個数が最も多い素材バスケット22を抽出する(S51)。そして、抽出した素材バスケット22をBLD−ST6,7へ移動し(S50)、処理を終了する。
(仮置き台⇒バスケット棚搬送処理)
次に、「仮置き台⇒バスケット棚搬送処理」について、図8を参照して説明する。この処理が、本発明の「加工後製品バスケット搬送工程」に相当する。まず、記憶部104に記憶されている搬送予約情報の取得を行う(S61)。続いて、搬送予約情報に基づいて、完成品Zが収容された完成品バスケット23の抽出を行う(S62)。
続いて、抽出された該当の完成品バスケット23が複数ない場合には(S63)、S62にて抽出された完成品バスケット23をBLD−ST6,7へ移動し(S69)、処理を終了する。一方、S62にて抽出された完成品バスケット23が複数ある場合には(S63)、既に抽出された完成品バスケット23の中から、仮置き台10,11に一時的に配置されている完成品Zの個数以上の完成品Zを収容可能な完成品バスケット23を抽出する(S64)。
続いて、S64にて抽出された完成品バスケット23があり(S65:Y)、且つ、該当する完成品バスケット23が複数ある場合には(S66:Y)、予め作業者により「時間優先」の登録があるか否かを判定する(S67)。時間優先の登録は、入力部103により行われ、記憶部104に記憶される。
続いて、時間優先の登録がされている場合には(S67:Y)、該当する複数の完成品バスケット23の中から、完成品バスケット23の初期収容時刻が古いものを抽出する(S68)。その後に、S68にて抽出された完成品バスケット23をBLD−ST6,7へ移動し(S69)、処理を終了する。
一方、S67にて、時間優先の登録がない場合には(S67:N)、搬送機12の移動距離が短いものを抽出する(S71)。そして、抽出した完成品バスケット23をBLD−ST6,7へ移動し(S69)、処理を終了する。
また、S66にて、完成品Zの収容可能数が仮置き台10,11に一時的に配置された完成品Zの個数以上の完成品バスケット23が1個の場合には(S66:N)、S64にて抽出された完成品バスケット23をBLD−ST6,7へ移動して(S69)、処理を終了する。
また、S65にて、完成品Zの収容可能数が仮置き台10,11に一時的に配置された完成品Zの個数以上の完成品バスケット23がない場合には(S65:N)、完成品Zの収容可能数が最も多い完成品バスケット23を抽出する(S70)。そして、抽出した完成品バスケット23をBLD−ST6,7へ移動し(S69)、処理を終了する。
(バスケット棚⇔BLD搬送処理)
次に、「バスケット棚⇔BLD搬送処理」について、図9を参照して説明する。図9に示すように、当該処理は、まず、BLD3が空であるか、すなわち、BLD3に素材バスケット22または完成品バスケット23が配置されていない状態であるかを判定する(S81)。BLD3が空の場合には(S81:Y)、完成品バスケット23の自動搬出処理のスイッチである自動スイッチがONであるか否かを判定する(S82)。自動スイッチがONの場合には、収容可能数の完成品Zを収容した完成品バスケット23をBLD3へ搬送する(S83)。そして、処理を終了する。つまり、BLD3に搬送されてきた完成品バスケット23を作業者が搬出する。
一方、自動スイッチがONでない場合には(S82:N)、作業者による指定が入力されているか否かを判定し(S84)、指定が入力されていなければ、処理を終了する。作業者による指定が入力されている場合には(S84:Y)、指定された完成品バスケット23をBLD3へ搬送し(S85)、処理を終了する。
(素材投入処理)
次に、「素材投入処理」について、図10を参照して説明する。図10に示すように、当該処理は、まず、作業者により「取付完了スイッチ(BLD)」がONされているか否かを判定する(S91)。作業者は、BLD3にて、素材バスケット22の投入準備が完了した場合に、「取付完了スイッチ(BLD)」をONにする。
そして、「取付完了スイッチ(BLD)」がONの場合には、搬送機12をBLD3へ移動し(S92)、BLD3に配置されている素材バスケット22をバスケット棚4へ搬送する(S93)。そして、処理を終了する。一方、「取付完了スイッチ(BLD)」がONでない場合には、そのまま処理を終了する。
(効果)
以上説明したフレキシブル生産システムによれば、まず、制御装置100がワークWと素材Xの関連付け情報を記憶しておくことで、パレット21に取り付けられるワークWが、どの素材Xに対応しているのかを、把握することができる。そして、制御装置100は、関連付け情報を利用することで、パレット21がPLD−ST8,9に搬送された場合に、そのパレット21に取り付けられる素材Xが収容された素材バスケット22を、そのパレット21の動作に連動して、BLD−ST6,7に搬送するとしている。これにより、作業者が素材バスケット22を探索する必要がない。従って、作業者の素材バスケット22の探索時間の削減を図ることができる。
さらに、パレット21がPLD−ST8,9に搬送される動作に連動して、素材バスケット22がBLD−ST6,7に搬送される。この連動動作により、パレット21がPLD−ST8,9にて待機する時間をより短縮することができる。以上のことから、フレキシブル生産システムの稼働効率を向上することができる。
さらに、作業者による割り込みがない限り、「仮置き台⇒バスケット棚搬送処理」(加工後製品バスケット搬送工程に相当)より、「パレットへのワーク取付処理」(加工前製品バスケット搬送工程に相当)を優先して行っている。つまり、完成品Zが取り付けられたパレット21がPLD−ST8,9に搬送されてきた場合に、完成品Zを完成品バスケット23に移動させる前に、素材Xをパレット21に取り付けることを優先している。従って、素材Xが取り付けられたパレット21を、早期にパレット棚5に配置することができる。これにより、加工機1,2のスケジュール管理をより確実に実行することができる。
また、図7に示す「関連付けバスケットのBLD−STへの移動処理」で説明したように、同種の素材Xが収容された素材バスケット22が複数存在している場合であって、複数個のワークWをパレット21に取り付ける場合には、取り付けワークWの個数と素材バスケット22が収容している素材Xの個数とに基づいて、搬送する素材バスケット22を決定している。従って、素材バスケット22の搬送回数を少なくすることが可能となる。
そして、複数の素材バスケット22が選択される場合に、作業者の設定に応じて、搬送機12の移動距離を短くできる素材バスケットを搬送することもでき、素材バスケット22の投入時刻が古いものから順に搬送することもできる。前者を選択すると、搬送機12の移動時間を短縮でき、後者を選択すると、古いものから順に加工させることができるため、素材の入れ替えが確実に行われる。
また、図8に示す「仮置き台⇒バスケット棚搬送処理」で説明したように、同種の完成品Zが収容された完成品バスケット23が複数存在している場合であって、複数個の完成品Zをパレット21から取り外した場合には、取り外した完成品Zの個数と完成品バスケット23に収容可能な完成品Zの個数とに基づいて、搬送する完成品バスケット23を決定している。従って、完成品バスケット23の搬送回数を少なくすることが可能となる。
そして、複数の完成品バスケット23が選択される場合に、作業者の設定に応じて、搬送機12の移動距離を短くできる完成品バスケット23を搬送することもでき、完成品バスケット23に完成品Zを最初に収容した時刻が古い完成品バスケット23に、完成品Zを移動させることもできる。前者を選択すると、搬送機12の移動時間を短縮でき、後者を選択すると、古い完成品バスケット23から順に収容可能数に達するので、完成品バスケット23の入れ替えが確実に行われる。
また、仮置き台10,11を備えることと、搬送予約情報を用いて、仮置き台10,11に仮置きされた完成品Zを、搬送機12の空き時間などを利用して完成品バスケット23へ収容することができる。従って、システム稼動効率が低下しないようにできる。
なお、上記本実施形態においては、ワークWの取付けの効率的に行うために、「取付ワークWの個数以上の素材Xを収容している素材バスケット22(S45)」を優先的にバスケットローディングステーション(BLD−ST)6,7に搬送するようにした。これに限られず、投入時刻の古い素材Xの滞留を抑制する場合には、「システムへの投入時刻が古い素材Xを収容している素材バスケット22」を「取付ワークWの個数以上の素材Xを収容している素材バスケット22」よりも優先して、バスケットローディングステーション(BLD−ST)6,7に搬送するようにしてもよい。
<第二実施形態>
第二実施形態のフレキシブル生産システムは、最初に素材を素材バスケットに収容させ、一部加工された半製品を半製品バスケットに収容し、最後に完成品が完成品バスケットに収容され、素材から半製品に至るまでの間および半製品から完成品に至るまでの間はパレットに取り付けられているとする。つまり、バスケットは、素材バスケットと半製品バスケットと完成品バスケットが存在し、これらは別個に存在する。
第二実施形態のフレキシブル生産システムは、第一実施形態に対して、主として半製品バスケットを備えることが異なる。これに伴って、以下の点が相違する。第二実施形態に関する図は、図1、図4〜図10、図11〜図12である。以下には、第一実施形態との主要な相違点である図11、図12に関する点のみについて説明する。
制御装置200は、図11に示すように、記憶部204が第一実施形態の記憶部104と相違する。この記憶部204には、第一実施形態の記憶部104に記憶されている情報に加えて、半製品バスケット情報が記憶されている。半製品バスケット情報には、収容している半製品の種類、現在収容している半製品の個数、および、半製品バスケットに半製品を最初に収容した時刻(初期収容時刻)などである。
また、記憶部204に記憶される関連付け情報には、ワークWと素材Xとの関連付け情報に加えて、ワークWと半製品バスケットに収容されている半製品Yとの関連付け情報が含まれている。
また、記憶部204に記憶される搬送予約情報には、図12に示すように、さらにワークWの加工経過状態が含まれている。加工経過状態とは、半製品の状態のものか、完成品の状態のものかを意味する。
この場合、素材バスケットに収容されている素材および半製品バスケットに収容されている半製品が加工前製品に該当する。一方、完成品バスケットに収容されている完成品および半製品バスケットに収容されている半製品が加工後製品に該当する。ここで、半製品は、加工前製品と加工後製品の両方に該当する。これから加工対象となる半製品として見た場合には当該半製品は加工前製品として把握でき、加工後の半製品は、加工後製品として把握できるためである。
そして、第二実施形態の処理としては、第一実施形態における素材を加工前製品に置換し、第一実施形態における完成品を加工後製品に置換した処理となる。つまり、スケジュール管理部101にて決定されるワークWの加工順序において、加工前のワークWに関する情報には、素材である場合と半製品である場合とが存在する。
このように半製品バスケットを有する場合にも、第一実施形態と同様の効果を奏する。
<第一,第二実施形態の変形態様>
第一実施形態および第二実施形態においては、加工経過状態毎に異なるバスケットを用いている。この他に、加工経過状態が異なるものを同一のバスケットに収容するようにしてもよい。つまり、第一実施形態においては、素材バスケットと完成品バスケットが同一のバスケットとして兼用されることになる。第二実施形態においては、素材バスケットと半製品バスケットと完成品バスケットが同一のバスケットとして兼用されることになる。この場合、作業者は、バスケットからパレットに素材または半製品を移動させる際に、注意して行う必要がある。
<第三実施形態>
第三実施形態のフレキシブル生産システムは、最初に素材Xを素材バスケットに収容させ、一部加工された半製品Yを半製品バスケットに収容し、最後に完成品Zが完成品バスケットに収容され、素材Xから半製品Yに至るまでの間および半製品Yから完成品Zに至るまでの間はパレットに取り付けられているとする。さらに、複数の素材Xを1群として管理している。ここでは、1群とする群情報は、製品製造単位であるロットを1群とする情報とする。また、本実施形態において、バスケットは、素材バスケットと半製品バスケットと完成品バスケットが存在し、これらは別個に存在するものとする。
そして、第三実施形態に関する図は、図1、図4、図9〜図10、図11、図13〜図17である。図1、図4、図9〜図10は、第一実施形態と共通し、図11は、第二実施形態と共通し、図13〜図18は第三実施形態特有の図である。以下には、第一、第二実施形態との主要な相違点である図13〜図17に関する点のみについて説明する。
第三実施形態の制御装置200の記憶部204(図11に示す)には、第二実施形態と同様に、素材バスケット情報、半製品バスケット情報、完成品バスケット情報、パレット情報および関連付け情報が含まれている。
素材バスケット情報には、収容している素材Xの種類、現在収容している素材Xの個数、および、各素材バスケット22がBLD3からシステムにバスケット棚4に最初に投入された投入時刻に加えて、ロットNo.が含まれている。ロットNo.とは、製品製造単位であるロットを1群とする群情報である。同一のロットの素材には、同一のロットNo.が割り当てられている。
半製品バスケット情報には、収容している半製品の種類、現在収容している半製品の個数、および、半製品バスケットに半製品を最初に収容した時刻(初期収容時刻)に加えて、ロットNo.が含まれている。この半製品バスケット情報に含まれるロットNo.は、素材バスケット情報に含まれているロットNo.に対応する情報である。
完成品バスケット情報には、収容している完成品の種類、現在収容している完成品の個数、および、完成品バスケットに完成品を最初に収容した時刻(初期収容時刻)に加えて、ロットNo.が含まれている。この完成品バスケット情報に含まれるロットNo.は、素材バスケット情報に含まれているロットNo.に対応する情報である。
また、パレット情報には、各パレット21に取り付けられるべきワークWの種類、加工経過状態および個数に加えて、当該ワークWのロットNo.が含まれている。このパレット情報に含まれるロットNo.は、素材バスケット情報に含まれているロットNo.に対応する情報である。
関連付け情報には、ワークWと素材Xとの関連付け情報に加えて、ワークWと半製品バスケットに収容されている半製品Yとの関連付け情報が含まれている。
また、搬送予約情報には、図13に示すように、予約順序(予約No.)、仮置き台10,11に一時的に配置されたワークWの種類、当該ワークWのロットNo.、当該ワークWの加工経過状態、および当該ワークWの個数が含まれる。
(加工機⇔パレット棚搬送処理)
第三実施形態の「加工機⇔パレット棚搬送処理」について、図14を参照して説明する。図14に示すように、まず、完成品Zまたは半製品Yを成形した加工機1,2へ搬送機12を移動させる(S101)。続いて、加工機1,2から、完成品Zまたは加工後の半製品Yが取り付けられているパレット21を、パレット棚5へ移動させる(S102)。続いて、パレット棚5から次に加工させるワークWを、加工機1,2へ移動させる(S103)。続いて、加工機1,2から移動された完成品Zまたは加工後の半製品Yが取り付けられているパレット21のパレット情報の加工経過状態を変更する(S104)。
例えば、加工機1,2にて素材Xから半製品Yを成形した場合には、ステップS104の処理は、以下のようになる。加工前において、当該パレット21のパレット情報の加工経過状態としては、素材Xに相当する「X」が記憶されている。そして、ステップS104にて、加工後に、当該パレット21のパレット情報の加工経過状態が、半製品Yに相当する「Y」に変更される。
また、加工機1,2にて素材Xから半製品Yを成形した場合には、ステップS104の処理は、以下のようになる。加工前において、当該パレット21のパレット情報の加工経過状態としては、半製品Yに相当する「Y」が記憶されている。そして、ステップS104にて、加工後に、当該パレット21のパレット情報の加工経過状態が、完成品Zに相当する「Z」に変更される。
(パレットへのワーク取付処理)
第三実施形態の「パレットへのワーク取付処理」について、図15および図16を参照して説明する。図15に示すように、まず、加工前製品(素材Xまたは半製品Y)を取り付けるためのパレット21を、パレット棚5からPLD−ST8,9へ移動する(S111)。このパレット21には、加工後製品(完成品Zまたは半製品Y)が取り付けられている場合が多いが、何のワークWも取り付けられていない場合もある。パレット21に加工後製品(完成品Zまたは半製品Y)が取り付けられている状態であれば、作業者は、PLD−ST8,9にてパレット21から加工後製品(完成品Zまたは半製品Y)を取り外し、仮置き台10,11に移動させる。さらに、作業者は、取り外した加工後製品(完成品Zまたは半製品Y)の種類、ロットNo.、加工経過状態および個数についての搬送予約情報を登録する。
続いて、「関連付けバスケットのBLD−STへの移動処理」を行う(S112)。当該処理は、PLD−ST8,9に移動してきたパレット21に取り付けるべきワークWに関連付けられた加工前製品(素材Xまたは半製品Y)を決定し、決定した加工前製品(素材Xまたは半製品Y)が収容されている素材バスケット22または半製品バスケット(図示せず)をBLD−ST6,7に移動する処理である。当該処理は、本発明の「加工前製品バスケット搬送工程」に相当する。この処理の詳細は、図16を参照して後述する。
続いて、作業者により「取付スイッチ(PLD−ST)」がONされたか否かを判定する(S113)。作業者は、PLD−ST8,9にて、パレット21へ全ての加工前製品(素材Xまたは半製品Y)の取付が完了した場合に、「取付スイッチ(PLD−ST)」をONにする。この情報は、制御装置200に入力され、記憶部204に記憶される。続いて、作業者により「取付スイッチ(PLD−ST)」がONされた場合には、当該パレット21のパレット情報に、ロットNo.を記憶させる(S114)。このロットNo.は、パレット21に取り付けられた素材Xまたは半製品Yが収容されていたバスケットのバスケット情報に含まれているロットNo.である。
続いて、PLD−ST8,9にあるパレット21を、パレット棚5に搬出する(S115)。
続いて、作業者により「取付スイッチ(BLD−ST)」がONされたか否かを判定する(S116)。作業者は、BLD−ST6,7にある素材バスケット22または半製品バスケットをバスケット棚4に搬出したい場合に、「取付スイッチ(BLD−ST)」をONとする。ここでは、パレット21へ全ての加工前製品(素材Xまたは半製品Y)の取付が完了しているので、BLD−ST6,7にある素材バスケット22または半製品バスケットは、バスケット棚4に搬出されることになる。従って、作業者により「取付スイッチ(BLD−ST)」がONされた場合には、BLD−ST6,7にある素材バスケット22または半製品バスケットをバスケット棚4へ搬出し(S117)、処理を終了する。ただし、この場合、作業者により「取付スイッチ(BLD−ST)」がONされるまでは、素材バスケット22または半製品バスケットのバスケット棚4への搬出が行われない。
ここで、パレット21へ全ての加工前製品(素材Xまたは半製品Y)の取付がまだ完了していないにも関わらず、素材バスケット22または半製品バスケットの中に加工前製品(素材Xまたは半製品Y)が収容されていない状態になると、作業者は、別の素材バスケット22または半製品バスケットをBLD−ST6,7へ搬送するよう指示する。具体的には、作業者は、「取付スイッチ(PLD−ST)」をONにする前に、「取付スイッチ(BLD−ST)」をONにする。
このように、S113にて、作業者が「取付スイッチ(PLD−ST)」がONされずに、「取付スイッチ(BLD−ST)」がONされた場合には(S118)、まずは、当該パレット21のパレット情報に、ロットNo.を記憶させる(S119)。このロットNo.は、パレット21に取り付けられた素材Xまたは半製品Yが収容されていたバスケットのバスケット情報に含まれているロットNo.である。
その後に、搬送制御部102はBLD−ST6,7にある素材バスケット22または半製品バスケットをバスケット棚4に搬出する(S120)。その後、S102の「関連付けバスケットのBLD−STへの移動処理」が再び行われる。一方、S118にて、取付スイッチ(BLD−ST)」もONされないのであれば、再びS113に戻り、処理を繰り返す。
次に、図15のS112の「関連付けバスケットのBLD−STへの移動処理」について、図16を参照して説明する。まず、PLD−ST8,9に移動するパレット21に取り付けるワークWの種類、加工経過状態、個数の情報を取得する(S121)。続いて、記憶部204に記憶された関連付け情報に基づいて、該当ワークWに関連付けられた加工前製品(素材Xまたは半製品Y)であって、加工経過状態が一致する加工前製品を決定する(S122)。
続いて、既に加工前製品(素材Xまたは半製品Y)がパレット21に取り付けられているか否かを判断する(S123)。既に加工前製品がパレット21に取り付けられている状態とは、図15のS120の処理を一度終えた後に再びS112の処理を行う場合である。
そして、未だ加工前製品がパレット21に取り付けられていないのであれば、決定された加工前製品(素材Xまたは半製品Y)が収容された素材バスケット22または半製品バスケットの抽出を行う(S124)。一方、既に加工前製品がパレット21に取り付けられているのであれば、決定された加工前製品であって、当該パレット21のパレット情報に記憶されているロットNo.と同じロットNoを含む素材バスケット22または半製品バスケットの抽出を行う(S125)。
続いて、S125にて抽出された該当の素材バスケット22または半製品バスケットが複数ない場合には(S126:N)、S124またはS125にて抽出された素材バスケット22または半製品バスケットをBLD−ST6,7へ移動し(S132)、処理を終了する。一方、S124またはS125にて抽出された素材バスケット22または半製品バスケットが複数ある場合には(S126:Y)、既に抽出された素材バスケット22または半製品バスケットの中から、パレット21に取り付けられるべきワークWの個数以上の加工前製品(素材Xまたは半製品Y)を収容している素材バスケット22または半製品バスケットを抽出する(S127)。
続いて、S127にて抽出された素材バスケット22または半製品バスケットがあり(S128:Y)、且つ、該当する素材バスケット22または半製品バスケットが複数ある場合には(S129:Y)、予め作業者により「時間優先」の登録があるか否かを判定する(S130)。時間優先の登録は、制御装置200の入力部103により行われ、記憶部204に記憶される。
続いて、時間優先の登録がされている場合には(S130:Y)、該当する複数の素材バスケット22または半製品バスケットの中から、システムへの投入時刻が古いものを抽出する(S131)。その後に、S127にて抽出された素材バスケット22または半製品バスケットをBLD−ST6,7へ移動し(S132)、処理を終了する。
一方、S130にて、時間優先の登録がない場合には(S130:N)、搬送機12の移動距離が短いものを抽出する(S134)。そして、抽出した素材バスケット22または半製品バスケットをBLD−ST6,7へ移動し(S132)、処理を終了する。
また、S129にて、取付ワークWの個数以上の加工前製品(素材Xまたは半製品Y)が収容された素材バスケット22または半製品バスケットが1個の場合には(S129:N)、S127にて抽出された素材バスケット22または半製品バスケットをBLD−ST6,7へ移動して(S132)、処理を終了する。
また、S128にて、取付ワークWの個数以上の加工前製品(素材Xまたは半製品Y)を収容している素材バスケット22または半製品バスケットがない場合には(S128:N)、収容する加工前製品(素材Xまたは半製品Y)の個数が最も多い素材バスケット22または半製品バスケットを抽出する(S133)。そして、抽出した素材バスケット22または半製品バスケットをBLD−ST6,7へ移動し(S132)、処理を終了する。
(仮置き台⇒バスケット棚搬送処理)
次に、第三実施形態の「仮置き台⇒バスケット棚搬送処理」について、図17を参照して説明する。この処理が、本発明の「加工後製品バスケット搬送工程」に相当する。まず、制御装置200の記憶部204に記憶されている搬送予約情報の取得を行う(S141)。続いて、搬送予約情報に基づいて、加工後製品(完成品Zまたは半製品Y)が収容された完成品バスケット23または半製品バスケットの抽出を行う(S142)。具体的には、搬送予約情報に含まれているワーク種類、ロットNo.、加工経過状態が同一の加工後製品(完成品Zまたは半製品Y)が収容されたバスケットの抽出を行う。
続いて、抽出された該当の完成品バスケット23または半製品バスケットが複数ない場合には(S143)、S142にて抽出された完成品バスケット23または半製品バスケットをBLD−ST6,7へ移動し(S144)、処理を終了する。一方、S142にて抽出された完成品バスケット23または半製品バスケットが複数ある場合には(S143)、既に抽出された完成品バスケット23または半製品バスケットの中から、仮置き台10,11に一時的に配置されている加工後製品(完成品Zまたは半製品Y)の個数以上の加工後製品(完成品Zまたは半製品Y)を収容可能な完成品バスケット23または半製品バスケットを抽出する(S144)。
続いて、S144にて抽出された完成品バスケット23または半製品バスケットがあり(S145:Y)、且つ、該当する完成品バスケット23または半製品バスケットが複数ある場合には(S146:Y)、予め作業者により「時間優先」の登録があるか否かを判定する(S147)。時間優先の登録は、入力部103により行われ、記憶部204に記憶される。
続いて、時間優先の登録がされている場合には(S147:Y)、該当する複数の完成品バスケット23または半製品バスケットの中から、完成品バスケット23または半製品バスケットの初期収容時刻が古いものを抽出する(S148)。その後に、S148にて抽出された完成品バスケット23または半製品バスケットをBLD−ST6,7へ移動し(S149)、処理を終了する。
一方、S147にて、時間優先の登録がない場合には(S147:N)、搬送機12の移動距離が短いものを抽出する(S151)。そして、抽出した完成品バスケット23または半製品バスケットをBLD−ST6,7へ移動し(S149)、処理を終了する。
また、S146にて、加工後製品(完成品Zまたは半製品Y)の収容可能数が仮置き台10,11に一時的に配置された加工後製品(完成品Zまたは半製品Y)の個数以上の完成品バスケット23または半製品バスケットが1個の場合には(S146:N)、S144にて抽出された完成品バスケット23または半製品バスケットをBLD−ST6,7へ移動して(S149)、処理を終了する。
また、S145にて、加工後製品(完成品Zまたは半製品Y)の収容可能数が仮置き台10,11に一時的に配置された加工後製品(完成品Zまたは半製品Y)の個数以上の完成品バスケット23または半製品バスケットがない場合には(S145:N)、加工後製品(完成品Zまたは半製品Y)の収容可能数が最も多い完成品バスケット23または半製品バスケットを抽出する(S150)。そして、抽出した完成品バスケット23または半製品バスケットをBLD−ST6,7へ移動し(S149)、処理を終了する。
(効果)
第三実施形態においては、加工後製品Y,Zを収容するためのバスケットをBLD−ST6,7に搬送する際に、加工前製品X,YのロットNo.、ワークWのロットNo.および加工後製品Y,ZのロットNo.に基づいて、加工後製品Y,Zを収容するためのバスケットをBLD−ST6,7へ搬送している。これにより、作業者は、バスケットには、ロットNo.が同一となる加工後製品Y,Zを収容することができる。従って、作業者(ユーザ)は、複数の加工後製品Y,Zをロットとして管理することができる。これにより、例えば、不良品が発生した場合などに、ロット管理を行うことができる。
また、ロット管理を行うためのロットNo.(本発明の「群情報」に相当する)は、それぞれのバスケット情報およびパレット情報に含ませているため、容易にかつ確実にロット管理をすることができる。
また、本実施形態においては、素材バスケット22、完成品バスケット23、半製品バスケットを、それぞれ異なるバスケットとしている。これにより、加工経過状態が異なるものが混在しないことで、素材X、半製品Yおよび完成品Zを容易に管理且つ把握することができる。
<第四実施形態>
第四実施形態のフレキシブル生産システムの概要について、図18を参照して説明する。本システムでは、素材X、半製品Yおよび完成品Zが同一のバスケット420に収容されている。図18に示すように、最初に10個の素材Xをあるバスケット420に収容する。そして、当該素材Xを2個加工してできた2個の半製品Yは、同一のバスケット420に収容される。この時点で、バスケット420には、図18の第2段目に示すように、8個の素材Xと、2個の半製品Yとが収容されていることになる。続いて、当該2個の半製品Yを加工してできた2個の完成品Zと、さらに別の素材Xを2個加工してできた2個の半製品Yとが、同一のバスケット420に収容される。この時点で、バスケット420には、図18の第3段目に示すように、6個の素材Xと、2個の半製品Yと、2個の完成品Zとが収容されていることになる。
さらに続けて加工することで、最終的には、10個の完成品Zがバスケット420に収容されることになる。ここで、当該10個の完成品Zは、最初にバスケット420に収容された10個の素材Xが加工されたものである。また、上記工程の途中において、半製品Yも、最初にバスケット420に収容された素材Xが加工されたものである。このように、所定のバスケット420には、最初に収容された素材X、および、当該素材Xが加工された半製品Yまたは完成品Zが収容されている。
つまり、第四実施形態においても、第三実施形態と同様に、複数の素材Xを1群として管理している。ただし、第四実施形態において、1群とする群情報は、各バスケット420に収容される複数の素材Xを1群とする情報であることである。そして、本実施形態においては、素材バスケットと半製品バスケットと完成品バスケットとは、同一のバスケットを兼用している。
そして、第四実施形態に関する図は、図1、図4、図9〜図10、図14、図19〜図23である。図1、図4、図9〜図10は、第一実施形態と共通し、図14は、第三実施形態と共通し、図19〜図23は第四実施形態特有の図である。以下には、第一、第二実施形態との主要な相違点である図19〜図23に関する点のみについて説明する。
制御装置400は、図19に示すように、記憶部404が第一実施形態の記憶部104と相違する。この記憶部404には、バスケット情報、パレット情報、関連付け情報、搬送予約情報、バスケット場所およびパレット場所が記憶されている。
バスケット情報には、各バスケット420に現在収容されている素材X、半製品Yおよび完成品Zの種類、それぞれの個数が含まれている。パレット情報には、各パレット21に取り付けられるべきワークWの種類および個数に加えて、バスケットNo.が含まれている。バスケットNo.は、各バスケット420に固有の情報である。そして、このバスケットNo.は、バスケット420からパレット21に加工前製品(素材Xまたは半製品Y)を移動する際に、パレット情報に記憶される情報である。関連付け情報には、ワークWと素材Xとの関連付け情報、および、ワークWと半製品Yとの関連付け情報が含まれている。
また、搬送予約情報には、図20に示すように、予約順序(予約No.)、仮置き台10,11に一時的に配置されたワークWの種類、当該ワークWのバスケットNo.、当該ワークWの加工経過状態、および当該ワークWの個数が含まれる。ここで、ワークWのバスケットNo.とは、パレット情報に含まれていた情報に基づくものである。
第四実施形態の「加工機⇔パレット棚搬送処理」は、図14に示す第三実施形態の処理と同じ処理であるため、説明を省略する。
(パレットへのワーク取付処理)
第四実施形態の「パレットへのワーク取付処理」について、図21および図22を参照して説明する。図21に示すように、まず、加工前製品(素材Xまたは半製品Y)を取り付けるためのパレット21を、パレット棚5からPLD−ST8,9へ移動する(S201)。このパレット21には、加工後製品(完成品Zまたは半製品Y)が取り付けられている場合が多いが、何のワークWも取り付けられていない場合もある。パレット21に加工後製品(完成品Zまたは半製品Y)が取り付けられている状態であれば、作業者は、PLD−ST8,9にてパレット21から加工後製品(完成品Zまたは半製品Y)を取り外し、仮置き台10,11に移動させる。さらに、作業者は、取り外した加工後製品(完成品Zまたは半製品Y)の種類、バスケットNo.、加工経過状態および個数についての搬送予約情報を登録する。
続いて、「関連付けバスケットのBLD−STへの移動処理」を行う(S202)。当該処理は、PLD−ST8,9に移動してきたパレット21に取り付けるべきワークWに関連付けられた加工前製品(素材Xまたは半製品Y)を決定し、決定した加工前製品(素材Xまたは半製品Y)が収容されている素材バスケット22または半製品バスケット(図示せず)をBLD−ST6,7に移動する処理である。当該処理は、本発明の「加工前製品バスケット搬送工程」に相当する。この処理の詳細は、図22を参照して後述する。
続いて、作業者により「取付スイッチ(PLD−ST)」がONされたか否かを判定する(S203)。作業者は、PLD−ST8,9にて、パレット21へ加工前製品(素材Xまたは半製品Y)の取付が完了した場合に、「取付スイッチ(PLD−ST)」をONにする。この情報は、制御装置400に入力され、記憶部404に記憶される。続いて、作業者により「取付スイッチ(PLD−ST)」がONされた場合には(S203:Y)、当該パレット21のパレット情報に、バスケットNo.を記憶させる(S204)。このバスケットNo.は、パレット21に取り付けられた素材Xまたは半製品Yが収容されていたバスケット420のバスケット情報に含まれているバスケットNo.である。
続いて、PLD−ST8,9にあるパレット21を、パレット棚5に搬出し(S205)、BLD−ST6,7にあるバスケット420をバスケット棚4へ搬出し(S206)、処理を終了する。なお、作業者により「取付スイッチ(PLD−ST)」がONされなければ(S203:N)、「取付スイッチ(PLD−ST)」がONされるまで処理が繰り返される。
次に、図21のS202の「関連付けバスケットのBLD−STへの移動処理」について、図22を参照して説明する。まず、PLD−ST8,9に移動するパレット21に取り付けるワークWの種類の情報を取得する(S211)。続いて、記憶部404に記憶された関連付け情報に基づいて、該当ワークWに関連付けられた加工前製品(素材Xまたは半製品Y)を決定する(S212)。
続いて、決定された加工前製品(素材Xまたは半製品Y)が収容されたバスケット420の抽出を行う(S213)。その後に、抽出されたバスケット420をBLD−ST6,7へ移動し(S214)、処理を終了する。
(仮置き台⇒バスケット棚搬送処理)
次に、第四実施形態の「仮置き台⇒バスケット棚搬送処理」について、図23を参照して説明する。この処理が、本発明の「加工後製品バスケット搬送工程」に相当する。まず、制御装置400の記憶部404に記憶されている搬送予約情報の取得を行う(S221)。続いて、搬送予約情報に基づいて、加工後製品(完成品Zまたは半製品Y)が収容されるバスケット420の抽出を行う(S222)。具体的には、搬送予約情報に含まれているワーク種類、バスケットNo.が同一の加工後製品(完成品Zまたは半製品Y)を収容すべきバスケット420の抽出を行う。続いて、抽出されたバスケット420をBLD−ST6,7へ移動し(S223)、処理を終了する。
(効果)
第四実施形態においては、加工後製品Y,Zを収容するためのバスケット420をBLD−ST6,7に搬送する際に、加工前製品X,YのバスケットNo.、および、ワークWのバスケットNo.に基づいて、加工後製品Y,Zを収容するためのバスケット420をBLD−ST6,7へ搬送している。これにより、作業者は、バスケット420には、バスケットNo.が同一となる加工後製品Y,Zを収容することができる。
特に、加工前製品X,Yがバスケット420から取り出された後に、当該加工前製品X,Yが加工されて加工後製品Y,Zとなると、当該加工後製品Y,Zが元のバスケット420に収容される。つまり、所定のバスケット420に着目すると、最初に加工前製品X,Yとして収容された物と同一物のみが収容されることになる。従って、バスケット単位で管理することができる。これにより、管理させたい群としての複数の加工前製品X,Yを同一のバスケット420に収容させることで、例えば、不良品が発生した場合などに、群管理を行うことができる。
さらに、この場合、加工前製品バスケットが加工後製品バスケットを兼用することとなる。これにより、バスケットの数を削減することができる。
1,2:加工機、 3:システム搬入出ステーション(BLD)
4:バスケット棚、 5:パレット棚
6,7:バスケットローディングステーション(BLD−ST)
8,9:パレットローディングステーション(PLD−ST)
10、11:仮置き台、 12:搬送機
21:パレット、 22:素材バスケット、 23:完成品バスケット
420:バスケット
100,200,400:制御装置
X:素材(加工前製品)、 Y:半製品(加工前製品、加工後製品)
Z:完成品(加工後製品)

Claims (20)

  1. ワークが取り付けられるパレットと、
    前記パレットに取り付けられた加工前の前記ワークを加工して完成品または半製品である加工後製品を成形する加工機と、
    前記パレットに取り付けられる加工前の前記ワークである素材または半製品である加工前製品が収容される加工前製品バスケットと、
    前記加工後製品が収容される加工後製品バスケットと、
    複数の前記パレットを配置可能なパレット棚と、
    複数の前記加工前製品バスケットおよび複数の前記加工後製品バスケットを配置可能なバスケット棚と、
    前記加工前製品バスケットに収容された前記加工前製品を前記パレットに移動するために、前記加工前製品バスケットを一時的に配置すると共に、前記パレットに取り付けられている前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに移動するために、前記加工後製品バスケットを一時的に配置するバスケットローディングステーションと、
    前記バスケットローディングステーションに隣接して設けられ、前記加工前製品を前記パレットに移動するために、前記パレットを一時的に配置するパレットローディングステーションと、
    前記加工機、前記パレット棚および前記パレットローディングステーションの相互間にて前記パレットを搬送可能であり、且つ、前記バスケット棚と前記バスケットローディングステーションの相互間にて前記バスケットを搬送可能な搬送機と、
    前記搬送機の搬送制御を行う制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記パレットに取り付けられる前記ワークと、前記加工前製品バスケットに収容される前記加工前製品との関連付け情報を記憶し、
    前記パレットローディングステーションへ前記パレットが搬送される場合に、
    搬送される当該パレットに取り付けられる前記ワークに対応する前記加工前製品を前記関連付け情報に基づいて決定し、
    決定された前記加工前製品が収容された前記加工前製品バスケットを、前記パレットの搬送に連動して、前記バスケット棚から前記バスケットローディングステーションへ搬送するように前記搬送機を制御し、
    前記制御装置は、
    前記パレットローディングステーションに搬送される前記パレットに加工前の前記ワークとなる前記加工前製品を取り付けるために、前記加工前製品バスケットを前記バスケットローディングステーションへ搬送する加工前製品バスケット搬送工程と、
    前記パレットローディングステーションに搬送される前記パレットから取り外される前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに収容するために、前記加工後製品バスケットを前記バスケットローディングステーションへ搬送する加工後製品バスケット搬送工程と、
    を行い、
    前記制御装置は、前記パレットローディングステーションに前記パレットが搬送される際に、前記加工前製品バスケット搬送工程を前記加工後製品バスケット搬送工程より優先して行うことを特徴とするフレキシブル生産システム。
  2. 請求項1において、
    前記制御装置は、複数個の前記ワークを前記パレットに取り付ける場合に、取り付けられる前記ワークの個数と、関連付けられた前記加工前製品の各前記加工前製品バスケットに収容している前記加工前製品の個数とに基づいて決定された前記加工前製品バスケットを前記バスケットローディングステーションに搬送することを特徴とするフレキシブル生産システム。
  3. 請求項2において、
    前記制御装置は、複数個の前記ワークを前記パレットに取り付ける場合に、取り付けられる前記ワークの個数以上の前記加工前製品を収容している前記加工前製品バスケットを抽出し、抽出した前記加工前製品バスケットを前記バスケットローディングステーションに搬送することを特徴とするフレキシブル生産システム。
  4. 請求項2において、
    前記制御装置は、複数個の前記ワークを前記パレットに取り付ける場合に、取り付けられる前記ワークの個数よりも前記加工前製品バスケットに収容されている前記加工前製品の個数が少ない場合には、当該加工前製品を最も多く収容している前記加工前製品バスケットを前記バスケットローディングステーションへ搬送することを特徴とするフレキシブル生産システム。
  5. 請求項2〜4の何れか一項において、
    前記制御装置は、複数個の前記ワークを前記パレットに取り付ける場合であって、取り付けられる前記ワークの個数以上の前記加工前製品を収容している前記加工前製品バスケットが複数ある場合には、前記搬送機の移動距離が短くなる前記加工前製品バスケットを抽出して、抽出した前記加工前製品バスケットを前記バスケットローディングステーションに搬送することを特徴とするフレキシブル生産システム。
  6. 請求項2〜4の何れか一項において、
    前記制御装置は、
    各前記加工前製品バスケットが前記バスケット棚に最初に投入された時刻を記憶し、
    複数個の前記ワークを前記パレットに取り付ける場合であって、取り付けられる前記ワークの個数以上の前記加工前製品を収容している前記加工前製品バスケットが複数ある場合には、複数の前記加工前製品バスケットのうち前記投入時刻が古いものを抽出して、抽出した前記加工前製品バスケットを前記バスケットローディングステーションに搬送することを特徴とするフレキシブル生産システム。
  7. 請求項1において、
    前記フレキシブル生産システムは、さらに、前記パレットローディングステーションに隣接して設けられ、前記パレットローディングステーションにて前記パレットから取り外した前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに収容する前に仮置きする仮置き台を備え、
    前記制御装置は、前記仮置き台に仮置きされた前記加工後製品に関する搬送予約情報を記憶し、且つ、前記搬送予約情報に基づいて、前記加工後製品を収容可能な前記加工後製品バスケットを前記バスケットローディングステーションに搬送することを特徴とするフレキシブル生産システム。
  8. 請求項7において、
    前記制御装置は、前記パレットから取り外された複数個の前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに収容する場合に、取り外された前記加工後製品の個数と、当該加工後製品の各前記加工後製品バスケットに収容可能な個数に基づいて、決定された前記加工後製品バスケットを前記バスケットローディングステーションに搬送することを特徴とするフレキシブル生産システム。
  9. 請求項8において、
    前記制御装置は、前記パレットから取り外された複数個の前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに収容する場合に、取り外された前記加工後製品の個数以上を収容可能な前記加工後製品バスケットを抽出し、抽出した前記加工後製品バスケットを前記バスケットローディングステーションに搬送することを特徴とするフレキシブル生産システム。
  10. 請求項8において、
    前記制御装置は、前記パレットから取り外された複数個の前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに収容する場合に、取り外された前記加工後製品の個数よりも前記加工後製品バスケットに収容可能な個数が少ない場合には、当該加工後製品を最も多く収容可能な前記加工後製品バスケットを前記バスケットローディングステーションへ搬送することを特徴とするフレキシブル生産システム。
  11. 請求項8〜10の何れか一項において、
    前記制御装置は、前記パレットから取り外された複数個の前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに収容する場合であって、取り外された前記加工後製品の個数以上を収容可能な前記加工後製品バスケットが複数ある場合には、前記搬送機の移動距離が短くなる前記加工後製品バスケットを抽出して、抽出した前記加工後製品バスケットを前記バスケットローディングステーションに搬送することを特徴とするフレキシブル生産システム。
  12. 請求項8〜10の何れか一項において、
    前記制御装置は、
    各前記加工後製品バスケットに前記加工後製品を最初に収容した時刻である初期収容時刻を記憶し、
    前記パレットから取り外された複数個の前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに収容する場合であって、取り外された前記加工後製品の個数以上を収容可能な前記加工後製品バスケットが複数ある場合には、複数の前記加工後製品バスケットのうち前記初期収容時刻が古いものを抽出して、抽出した前記加工後製品バスケットを前記バスケットローディングステーションに搬送することを特徴とするフレキシブル生産システム。
  13. 請求項1において、
    前記制御装置は、複数の前記加工前製品を1群とする群情報を記憶し、前記ワーク毎に前記ワークに関する前記群情報を把握し、かつ、前記加工後製品毎に前記加工後製品に関する前記群情報を把握し、
    前記加工後製品バスケット搬送工程は、同一の前記加工後製品バスケットには前記群情報が同一となる前記加工後製品を収容するように、それぞれの前記群情報に基づいて前記加工後製品バスケットを前記バスケットローディングステーションへ搬送することを特徴とするフレキシブル生産システム。
  14. 請求項13において、
    前記制御装置は、
    前記加工前製品バスケットに関する情報として、前記加工前製品の種類および当該加工前製品の前記群情報を記憶し、
    前記加工後製品バスケットに関する情報として、前記加工後製品の種類および当該加工後製品の前記群情報を記憶し、
    前記パレットに関する情報として、前記ワークの種類および当該ワークの前記群情報を記憶し、
    前記加工後製品バスケット搬送工程は、前記ワークの前記群情報に一致する前記群情報を持つ前記加工後製品バスケットを、前記バスケットローディングステーションへ搬送することを特徴とするフレキシブル生産システム。
  15. 請求項13において、
    前記加工後製品バスケット搬送工程は、前記加工後製品が前記加工前製品のときに収容されていた前記加工前製品バスケットに、当該加工後製品を収容することを特徴とするフレキシブル生産システム。
  16. 請求項13において、
    前記群情報は、製品製造単位であるロットを1群とする情報であることを特徴とするフレキシブル生産システム。
  17. 請求項13において、
    前記群情報は、各前記加工前製品バスケットに収容される複数の前記加工前製品を1群とする情報であることを特徴とするフレキシブル生産システム。
  18. 請求項1において、
    前記加工前製品バスケットと前記加工後製品バスケットとは、同一のバスケットを兼用することを特徴とするフレキシブル生産システム。
  19. 請求項1において、
    前記加工前製品バスケットおよび前記加工後製品バスケットは、前記加工前製品および前記加工後製品の加工経過状態毎に異なるバスケットであることを特徴とするフレキシブル生産システム。
  20. ワークが取り付けられるパレットと、
    前記パレットに取り付けられた加工前の前記ワークを加工して完成品または半製品である加工後製品を成形する加工機と、
    前記パレットに取り付けられる加工前の前記ワークである素材または半製品である加工前製品が収容される加工前製品バスケットと、
    前記加工後製品が収容される加工後製品バスケットと、
    複数の前記パレットを配置可能なパレット棚と、
    複数の前記加工前製品バスケットおよび複数の前記加工後製品バスケットを配置可能なバスケット棚と、
    前記加工前製品バスケットに収容された前記加工前製品を前記パレットに移動するために、前記加工前製品バスケットを一時的に配置すると共に、前記パレットに取り付けられている前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに移動するために、前記加工後製品バスケットを一時的に配置するバスケットローディングステーションと、
    前記バスケットローディングステーションに隣接して設けられ、前記加工前製品を前記パレットに移動するために、前記パレットを一時的に配置するパレットローディングステーションと、
    前記加工機、前記パレット棚および前記パレットローディングステーションの相互間にて前記パレットを搬送可能であり、且つ、前記バスケット棚と前記バスケットローディングステーションの相互間にて前記バスケットを搬送可能な搬送機と、
    前記搬送機の搬送制御を行う制御装置と、
    を備えるフレキシブル生産システムにおける制御方法であって、
    前記制御装置は、前記パレットに取り付けられる前記ワークと、前記加工前製品バスケットに収容される前記加工前製品との関連付け情報を記憶し、
    前記パレットローディングステーションへ前記パレットが搬送される場合に、
    前記制御装置により、搬送される当該パレットに取り付けられる前記ワークに対応する前記加工前製品が前記関連付け情報に基づいて決定され、決定された前記加工前製品が収容された前記加工前製品バスケットを、前記パレットの搬送に連動して、前記バスケット棚から前記バスケットローディングステーションへ搬送するように前記搬送機を制御し、
    前記制御装置は、
    前記パレットローディングステーションに搬送される前記パレットに加工前の前記ワークとなる前記加工前製品を取り付けるために、前記加工前製品バスケットを前記バスケットローディングステーションへ搬送する加工前製品バスケット搬送工程と、
    前記パレットローディングステーションに搬送される前記パレットから取り外される前記加工後製品を前記加工後製品バスケットに収容するために、前記加工後製品バスケットを前記バスケットローディングステーションへ搬送する加工後製品バスケット搬送工程と、
    を行い、
    前記制御装置は、前記パレットローディングステーションに前記パレットが搬送される際に、前記加工前製品バスケット搬送工程を前記加工後製品バスケット搬送工程より優先して行うことを特徴とするフレキシブル生産システムにおける制御方法。
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