JP2013043267A - 自動工作機械における複数パレットのセット搬送方法とセット搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】セット搬送装置1は、ストッカ11に保管するワークWを搭載した複数のパレットPをマシニングセンター7に搬送して加工を行う。加工後にストッカ11に戻したワークWを段取りステーション9に搬送して次の加工のために別のパレットPに移載する。段取りステーション9への搬送に先立ち、ストッカ11内のワークWを搭載した複数のパレットPに対し、一次〜三次の加工段階の加工済みワークWを搭載した複数種類のパレットPの組合せ群を検出手段で抽出する。1組のパレットの組合わせを選択手段で選択して段取りステーション9に同時に搬送し、治具の異なるパレットP間で加工済みワークWを次の段階の加工のためにそれぞれ別のパレットPに移載する。加工完了したワークを次の処理工程に移し替え、未加工のワークを空のパレットPに移載する。
【選択図】図4
Description
FMSによる加工装置では、ワークを複数段階に分割して順次加工する複数のマシニングセンターを備え、各加工段階のワークを特有の治具によって搭載した多数のパレットをストッカに保管しておく。加工時にはストッカからワークを搭載したパレットを搬送手段でマシニングセンターに搬送して加工を施す。加工済みのワークを搭載したパレットはストッカに戻されて保管される。
次に、このパレットを段取りステーションに移送して、段取りステーションで加工済みのワークは次の加工のための治具を有する別のパレットに移載され、空になったパレットには未加工のワークが搭載されてストッカに搬送されて保管される。
そのため、複数のワークの待ち時間をできるだけ少なくして効率的に加工処理することが要求されている。
このような工作機械加工システムとして、例えば特許文献1、2、3に記載されたものが提案されている。
段取りステーションとストッカとの間において、ワークを備えたパレットを搭載することなく空の状態でパレットを搬送することは、マシニングセンターによるワークの生産加工が効率的でないため、ワークの加工処理が煩雑でサイクルタイムが長時間かかるため効率的でないという不具合があった。
本発明によるセット搬送方法では、スタッカに保管されている異なる加工段階の加工済みの複数のワークを搭載した複数種類のパレットを、同時にまたは連続して段取りステーションに搬送し、段取りステーションで加工段階毎にワークを別の種類の治具を設けたパレットに移し替えてそれぞれ搭載させ、加工が完了したワークを次の処理工程に移し替えると共に未加工のワークを一の空のパレットに移載することで、段取りステーションへの搬送時においても、ワークの移し替え後のスタッカへの戻し搬送時においても、空のパレットを生じることなく、無駄なく効率的にスタッカと段取りステーションとの間で往復搬送できる。
本発明によるセット搬送方法では、ストッカで保管されているワークを搭載した複数のパレットに対し、異なる加工段階の加工済みのワークを搭載した複数種類のパレットの組合せを選択しておき、1組の複数種類のパレットの組合せを段取りステーションに搬送し、段取りステーションで加工段階毎にワークを別の種類の治具を設けたパレットに移し替えてそれぞれ搭載させ、加工が完了したワークを次の処理工程に移し替えると共に未加工のワークを一の空のパレットに移載することで、段取りステーションへの搬送時においても、ワークの移し替え後のスタッカへの戻し搬送時においても、空のパレットを生じることなく、無駄なく効率的にスタッカと段取りステーションとの間で往復搬送できる。
これによって、スタッカと段取りステーションとの間で、異なる加工段階のワークをそれぞれ搭載した複数種類のパレットを往復工程において無駄なく搬送することができ、空のパレットが発生しないので、無駄なパレット搬送を防止して効率的な搬送が行える。
あらかじめ、ストッカに保管された複数種類のワークをそれぞれ搭載した複数種類のパレットから異なる加工段階のワークをそれぞれ搭載した複数種類のパレットの組合わせの群を抽出し、それらの組合わせの群から1組を選択することで、異なる加工段階のワークを搭載した複数種類のパレットの組合わせを速く効率的に搬送できる。
予め段取りステーションにパレットがないことを確認して、異なる加工段階の複数のワークをそれぞれ搭載した複数種類のパレットを段取りステーションに搬送することで、パレットが段取りステーションで他のパレットと干渉したり待機させられたりすることなく、無駄のない効率的な搬送を行える。
本発明によるセット搬送装置では、ストッカで保管されているワークを搭載した複数のパレットに対し、異なる加工段階のワークを搭載した複数種類のパレットの組合せを選択手段で選択しておき、そのうちの1組の複数種類のパレットの組合せを選択して段取りステーションに搬送し、段取りステーションで加工段階毎にワークを別の種類の治具を設けたパレットに移し替えてそれぞれ搭載させ、段取りステーションへの搬送時においても、ワークの移し替え後のスタッカへの戻し搬送時においても、複数種類のパレット間でワークの加工段階に応じて同時にまたは連続して移し替えることができて、無駄なく効率的にスタッカと段取りステーションとの間で往復搬送できる。
なお、段取りステーションで加工段階毎にワークを別の種類の治具を設けたパレットに移し替える際、既に加工が完了したワークは次の処理工程に移し替えると共に未加工のワークを一の空のパレットに移載することで、空のパレットを搬送させることのない効率的なパレット搬送を行える。
異なる加工段階のワークをそれぞれ搭載した複数種類のパレットの組合わせの群を検出手段によって予め抽出し、そのなかの1組を選択手段で選択することで効率的なパレット搬送を行える。
この場合、各パレットに搭載されたワークについて、同時にそれぞれ段取りステーションに移した後に次の加工のための治具を備えたパレットに移し替えることができる。
しかも、異なる加工段階の複数のワークを同時または連続してセットで移し替えることで、パレットの空返しをなくすことができて、各加工段階のワークを搭載したパレットが段取りステーションで滞留せず、搬送効率が向上する。そのため、結果的にマシニングセンターに対してワークの加工待ちによる滞留を抑制して効率の良いワークの加工を行える。
図1に示す自動工作機械1の加工システムは例えばFMSである。この自動工作機械1の加工システムにおいて、ワーク搬送部2にはライン状のガイドレール3が延びており、ガイドレール3にはワークWを図示しない治具によって所定の姿勢で固定して加工するために搭載するパレットPを取り付けて搬送するための搬送手段として搬送台車5が移動可能に支持されている。図では1台の搬送台車5を示すが、複数の搬送台車5が走行可能である。
また、搬送ガイド3の一方の側において、マシニングセンター7に隣接する位置にパレット4に搭載された所定段階の加工済みのワークWを次の段階の加工を行う別のパレット4に移載するための複数、ここでは3つの段取ステーション9が設けられている。段取りステーション9におけるパレットPに搭載されたワークWの移載は例えば自動的にワークWを移動させる移載手段10によって行われるが、手動によって行っても良い。また、段取りステーション9はワークWの加工数に応じた数だけ設定されている。
そのため、ワークWについても、未加工のワークW0に対して一次加工段階のワークをW1またはW1i(i=1,2,3,…),二次加工段階のワークをW2またはW2i、三次加工段階である完成品のワークをW3またはW3iとする。ワークWの一次加工工程をOP1、二次加工工程をOP2、三次加工工程をOP3というものとする。
また、段取りステーション9についても、3種類の加工段階にあるワークWを一のパレットPから別のパレットPに同時に移載するために3台以上設置されているものとする。ここでは段取りステーション9A,9B,9Cが設置されている。
そのため、ワークWの完成までの加工数が増大すれば、それに応じて各治具を搭載したパレットPの種類や段取りステーション9の台数も増大することになる。
なお、ワーク搬送部2に対してマシニングセンター7,段取りステーション9,パレットストッカ11の配設方向は何れの側にあってもよく、任意である。
本実施形態では、段取りステーション9、パレットストッカ11、ワーク搬送部2、そして段取りテーション9及びパレットストッカ11の間におけるワークWを搭載したパレットPの搬送制御部12と、によってセット搬送装置13を構成する。
搬送制御部12は、ワークWの加工状態を判別して記憶するワークメモリ15と、パレットPの位置や搭載するワークWの加工前後の状態等を判別して記憶するパレットメモリ16と、各段取りステーション9A,9B,9CにパレットPが存在するか否かを判別して記憶する段取りステーション判別手段17とをそれぞれ備えている。
また、段取りステーション判別手段17は、各段取りステーション9A,9B,9CにパレットPが搬送されているかされていない空の状態かをそれぞれ判別したデータを書き換え可能に記憶している。
そして、セット搬送一覧記憶手段20で選択されたセット搬送可能な3種のパレットP1i,P2i,P3iの組の群から1組を選択して、段取りステーション判別手段17における各段取りステーション9A,9B,9Cが空であることを確認した上で、各段取りステーション9A,9B,9Cへ搬送する3種のパレットP1i,P2i,P3iの組を1組選択する選択手段21を有している。選択手段21で選択された3種のパレットP1i,P2i,P3iの組は、それぞれ搬送車5に搭載されて搬送手段22によって段取りステーション9に搬送されるようになっている。
一次加工工程OP1で加工済みのワークW1を搭載したパレットP1がストッカ11に収容されていて、このパレットP1は搬送台車5に搭載されて段取りステーション9に搬送され、パレットP1の加工済みワークW1は移載手段10により段取りステーション9に移載される。
そして、空になったパレットP1には未加工の無垢のワークW0が搭載され、搬送台車5によりスタッカ11に戻される。段取りステーション9のワークW1は搬送された別のパレットP2が空いていれば段取りステーション9から移載され、二次加工工程OP2の未加工ワークW2としてストッカ11に戻される。
こうして順次、ワークWはマシニングセンター7で加工されては段取りステーション7で次の加工のために別のパレットPに移載される。三次加工OP3が終了したワークW3を搭載したパレットP3はストッカ11から段取りステーション7に搬送された後、移載手段10によって次の処理工程へ移送させられる。空になったパレットP3に、二次加工済みのワークW2を搭載したパレットP2が段取りステーション7に搬送されると、未加工ワークW3としてパレットP3に移載される。
このような、加工及び搬送方法では、段取りステーション7でのパレットP間におけるワークW移載のタイミングが合わない場合には、ワークWを外したパレットPを空でストッカ11へ戻したり、空のパレットPを段取りステーションに搬送してワークWを搭載させたりすることになり、動きに無駄があった。
搬送制御部12において、セット搬送モードを選択すると、段取りステーション9へ搬送可能な各加工工程OP1,OP2、OP3の加工前または後のワークW1i、W2i、W3i、…を搭載したパレットP1i、P2i、P3i(i=1,2,3,…)を各加工工程毎にストッカ11からそれぞれ選択して各種毎のリスト作成を指示し(ステップ102)、ワークメモリ15にこれら加工工程OP1,OP2、OP3毎のリストを作成して記憶する(ステップ103)。
まず、ワークWが例えば3段階の加工工程OP1、OP2、OP3によって加工処理が完了するワークWの加工種類(A)を選択する(ステップ201)。そして、ストッカ11内で、3段階の加工工程OP1、OP2、OP3における3種のワークW1i、W2i、W3iを搭載するパレットP1i、P2i、P3iの数をカウントし、それぞれN1個、N2個、N3個収納されているものとしてワークメモリ15に記憶する(ステップ202)。
一方、パレットP1iが条件1と条件2の少なくともいずれかを満たさない場合(NO)には、パレットP1iが搬送中かマシニングセンター7での一次加工用のものであるとしてセット搬送に不適格と判定する。そして、N1=0でなければ(ステップ207)、次のOP加工用のパレットP1i(例えばi=2)を選択して上記処理を繰り返す。これらの情報をパレットメモリ16で判別して記憶する。
なお、ステップ207でN1=0になった場合には、セット搬送用のパレットP1iがなくなったとして処理を終了し、後述のステップ301へ移行する。
一方、パレットP2iが条件1と条件2の少なくともいずれかを満たさない場合(NO)には、パレットP2iが搬送中かマシニングセンター7での二次加工用のものであるとしてセット搬送に不適格と判定する。そして、N2=0でなければ(ステップ211)、次のOP加工用のパレットP22(例えばi=2)を選択して上記処理を繰り返す。これらの情報をパレットメモリ16で判別して記憶する。
なお、ステップ211でN2=0になった場合には、セット搬送用のパレットP2iがなくなったとしてステップ203に戻る。
一方、パレットP3iが条件1と条件2の少なくともいずれかを満たさない場合(NO)には、パレットP3iが搬送中かマシニングセンター7での三次加工用のものであるとしてセット搬送に不適格と判定する。そして、N3=0でなければ(ステップ215)、次のOP加工用のパレットP3i(例えばi=2)を選択して上記処理を繰り返す。これらの情報をパレットメモリ16で判別して記憶する。
なお、ステップ215でN3=0になった場合には、セット搬送用のパレットP3iがなくなったとしてステップ203に戻る。
二次加工工程OP2のパレットP2iの数N2が0でない場合(ステップ301)、1つのパレットP2iを選択し(ステップ302)、N2=N2−1とデクリメントする(ステップ303)。そして、このパレットP2iがストッカ11上にあること(条件1とする)と、ワークW2iが二次加工済みであること(条件2とする)の2つの条件を満足する場合(YES)には、段取りステーション9へセット搬送するためのパレットP2iがカウントされる(ステップ304)。
一方、パレットP2iが条件1と条件2の少なくともいずれかを満たさない場合(NO)には、パレットP2iが搬送中かマシニングセンター7での二次加工用のものであるとしてセット搬送に不適格と判定する。そして、N2=0でなければ(ステップ305)、次のOP加工用のパレットP2iを選択して上記処理を繰り返す。
なお、ステップ305でN2=0になった場合には、セット搬送用のパレットP2iがなくなったとして後述のステップ400へ移行する。
なお、ステップ309でN3=0になった場合には、ステップ301へ戻る。
そして、セット搬送用のパレットP2i、P3iの組が決定すると、パレットメモリ16に追加して(ステップ310)、ステップ301に戻る。このような処理を二次加工のワークW2のカウント数がN2になるまで(N2=0になるまで)繰り返して続ける。
三次加工工程OP3のパレットP3iの数N3が0でない場合(ステップ400)、ステップ401へ移行して三次加工のワークW3iのパレットP3iをセット搬送用のリストとして作成する。
三次加工工程OP3のパレットP3iの1つのパレットP3iを選択し(ステップ401)、N3=N3−1とデクリメントする(ステップ402)。そして、このパレットP3iがストッカ11上にあること(条件1とする)と、ワークW3iが三次加工済みであること(条件2とする)の2つの条件を満足する場合(YES)には、段取りステーション9へセット搬送するためのパレットP3iがカウントされる(ステップ403)。
そして、これらのパレット3iをパレットメモリ16のセット搬送リストに記憶する(ステップ405)。
また、上述したステップ405において三次加工済みのパレット3iをパレットメモリ16のセット搬送リストに記憶した後は、ステップ400に戻って上述した処理を更に繰り返し、ステップ400でセット搬送用のパレットP3=0になった場合にはステップ400から処理を終了する(ステップ406)。
搬送制御部12において検出手段19で選定されたセット搬送用の加工済みワークW1i、W2i、W3iを搭載したパレットP1i,P2i、P3iの組合せのリストから選択手段21によりセット搬送用の1組が選択されて、搬送手段22によって実行が指示される。すると、段取りステーション9A,9B,9CにパレットPがないことを段取りステーション判別手段17で確認して、加工段階の異なる3種のワークW1i、W2i、W3iをそれぞれ搭載したパレットP1i、P2i、P3iをそれぞれ搬送車5に搭載させて同時に段取りステーション9A,9B,9Cへ搬送する。
そして、加工後に、これらパレットP1i、P2i、P3iがストッカ11に戻ると、ワークメモリ15とパレットメモリ16が書き換えられ、3種のパレットP1i、P2i、P3iのセット搬送を行う。このような処理を繰り返して行う。
なお、セット搬送の工程中において、未加工のワークWを搭載したパレットPは随時マシニングセンター7に搬送されて加工され、加工済みのワークWを搭載したパレットPとしてスタッカ11へ戻ることになる。また、セット搬送されたパレットP1i、P2i、P3iはストッカ11に戻されることによって未加工ワークW1i、W2i、W3iを搭載したパレットP1i、P2i、P3iとしてストッカ11に保持される。これら更新される各パレットPは随時セット搬送用のプログラムを更新することで切り換えられ、更新されたデータを元に上記の処理が繰り返し行われることになる。
特にパレットPの空返しを極力防ぐためには、セット搬送するためのパレットP1i、P2i、P3iを備えた組のセット搬送が終了した時点で、セット搬送用のプログラムを更新することで、ストッカ11で新たに生じたパレットP1i、P2i、P3iを備えた組のセット搬送を行うようにしてもよい。そして、図6及び図7のフローチャートに示すように、全てのパレットP1iがストッカ11になくなった時点でパレットP2i、P3iの組でセット搬送し、全てのパレットP2iがストッカ11になくなった時点でパレットP3iの組で搬送するようにセット搬送用のプログラムを切り換えるようにしてもよい。
そのため、パレットPの空返しや空送りをなくして搬送車5による効率的な搬送を行える。これによって、段取りステーション9でのワークWの載せ替えに伴う中間加工品である一次加工のワークW1iや二次加工のワークW2iの滞留や搬送遅れを防止できる。その結果として、ワークWの加工待ちのためにマシニングセンター7が空き状態で待機することを改善できる。
例えば、上述の実施形態では、3段階の加工工程OP1、OP2、OP3によってワークWの加工が完了するようにしたが、2段階や4段階以上の加工工程を有するようにしてもよい。この場合には、ワークWの加工工程の数に応じてパレットPの種類と段取りステーション9を増減してもよく、その場合には多種類のパレットをセット搬送することで、より効率的なセット搬送が行える。
また、段取りステーション9に設けた移載手段10で自動的にワークWを移載するようにしたが、これに代えて手動で移載するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、パレットPの種類に応じた数の段取りステーションを設置したが、これに代えて大型の段取りステーションを1台またはパレットPの種類より少ない数だけ設置してもよい。
5 搬送車
7 マシニングセンター
9、9a,9B,9C 段取りステーション
10 移載手段
11 パレットストッカ
12 搬送制御部
13 セット搬送装置
15 ワークメモリ
16 パレットメモリ
17 段取りステーション判別手段
19 検出手段
21 選択手段
22 搬送手段
W、W1、W2、W3、W1i、W2i、W3i ワーク
P,P1、P2、P3、P1i、P2i、P3i パレット
Claims (8)
- ストッカに保管されたワークを搭載したパレットをマシニングセンターに搬送して加工を行うと共に、マシニングセンターからストッカに戻したワークを段取りステーションに搬送して次の加工のために別のパレットに移載するようにした自動工作機械における複数パレットのセット搬送方法において、
異なる加工段階の加工済みの複数のワークをそれぞれ搭載した複数種類のパレットを同時にまたは連続して前記段取りステーションにそれぞれ搬送する工程と、
前記段取りステーションにおいて複数種類のパレット間で異なる加工段階のワークを次の段階の加工のためにそれぞれ別の前記パレットに移載すると共に、加工が完了したワークを次の処理工程に移し替え、未加工のワークを一の前記パレットに移載する工程と、
移載された前記ワークを搭載した複数種類のパレットを前記段取りステーションから前記ストッカに移送する工程と
を備えたことを特徴とする複数パレットのセット搬送方法。 - ストッカに保管されたワークを搭載したパレットをマシニングセンターに搬送して加工を行うと共に、マシニングセンターからストッカに戻したワークを段取りステーションに搬送して次の加工のために別のパレットに移載するようにした自動工作機械におけるパレット搬送方法において、
前記ストッカで待機しているワークを搭載した複数のパレットに対し、異なる加工段階の加工済みの複数のワークを搭載した複数種類のパレットの組合わせを選択する工程と、
前記複数種類のパレットの組合わせを前記段取りステーションにそれぞれ搬送する工程と、
前記段取りステーションにおいて、前記複数種類のパレット間で異なる加工段階のワークを次の段階の加工のためにそれぞれ別の前記パレットに移載すると共に、加工が完了したワークを次の処理工程に移し替え、未加工のワークを一の前記パレットに移載する工程と、
移載された前記ワークを搭載した複数種類のパレットを前記段取りステーションから前記ストッカに移送する工程と、
を備えたことを特徴とする複数パレットのセット搬送方法。 - 異なる加工段階のワークを保持する複数のパレットを同時または連続して前記ストッカから段取りステーションへ搬送し、前記移載した異なる加工段階のワークを搭載した複数種類のパレットを同時または連続して前記段取りステーションからストッカへ搬送するようにした請求項1または請求項2に記載されたパレット搬送方法。
- 前記ストッカに保管された複数種類のワークをそれぞれ搭載した複数種類のパレットから前記異なる加工段階のワークをそれぞれ搭載した複数種類のパレットの組合わせの群を抽出し、
前記複数種類のパレットの組合わせの群から1組を選択するようにした請求項1乃至3のいずれか1項に記載された複数パレットのセット搬送方法。 - 前記異なる加工段階の複数のワークをそれぞれ搭載した複数種類のパレットの組合わせを前記段取りステーションにそれぞれ搬送する前に、前記段取りステーションにパレットが設けられていないことを確認するようにした請求項1乃至4のいずれか1項に記載された複数パレットのセット搬送方法。
- ワークを搭載する複数のパレットを保管するストッカと、
前記パレットに搭載されたワークを複数段階に分けて加工するマシニングセンターと、
異なる加工段階の前記ワークをそれぞれ搭載した複数種類のパレットにおいて前記ワークを次の加工のために前記複数種類のパレットの他のパレットに移し替える段取りステーションと、
前記ストッカで待機している前記ワークを搭載した複数のパレットに対して、異なる加工段階の前記加工済みワークを搭載した複数種類のパレットの組合わせを選択する選択手段と、
前記選択手段で選択された複数種類のパレットの組合わせを前記ストッカから段取りステーションにそれぞれ移送すると共に、前記段取りステーションで前記ワークを移し替えた前記複数種類のパレットをストッカに移送する搬送手段と、
を備えたことを特徴とする複数パレットのセット搬送装置。 - 前記ストッカに保管された複数種類のワークをそれぞれ搭載した複数種類のパレットから前記異なる加工段階のワークをそれぞれ搭載した複数種類のパレットの組合わせの群を抽出する検出手段を備え、
前記検出手段で検出された前記複数種類のパレットの組合わせの群から1組を前記選択手段で選択するようにした請求項6に記載された複数パレットのセット搬送装置。 - 前記段取りステーションの数は前記パレットの数と同数またはそれ以上であることを特徴とする請求項6または7に記載された複数パレットのセット搬送装置。
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