JP5388522B2 - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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本発明は、像振れ補正装置と、撮影光路に対して退避可能なミラー部材とを有する撮像装置およびその制御方法に関するものである。
現在のカメラは露出決定やピント合わせ等の撮影に際して重要な作業は全て自動化され、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起こす可能性は非常に少なくなっている。また、最近では、カメラに加わる手振れによる像振れを補正するシステムも研究されており、撮影者の撮影ミスを誘発する要因は殆ど無くなってきている。
ここで、手振れによる像振れを補正するシステムについて簡単に説明する。
撮影時のカメラの手振れは、周波数として通常1Hzないし10Hzの振動である。シャッタのレリーズ時点においてこのような手振れを起こしていても像振れの無い写真を撮影可能とするための基本的な考えとして、手振れによるカメラの振れを検出し、その検出値に応じて像振れ補正用のレンズ(以下、補正レンズ)を変位させなければならない。従って、カメラ振れが生じても像振れが生じない写真を撮影するためには、第1に、カメラの振れ(振動)を正確に検出し、第2に、手振れによる光軸変化を補正することが必要となる。
カメラ振れの検出は、原理的にいえば、加速度、角加速度、角速度、角変位等を検出し、カメラ振れによる像振れ補正の為にその出力を適宜演算処理する振れ検出部をカメラに搭載することによって行うことができる。そして、検出された振れ情報に基づき、撮影光軸を偏心させるための補正レンズを駆動して像振れ補正が行われる。
図11は像振れ補正機能を有するデジタルコンパクトカメラの外観図であり、光軸41に対して矢印42p,42yで示すカメラ縦振れおよび横振れに対し、像振れ補正を行う。尚、カメラ本体43の中で、43aはレリーズボタン、43bはモードダイアル(メインスイッチを含む)、43cはリトラクタブルストロボである。
図11ではカメラ本体43の背面に配置されて見えないが、該カメラ本体43の背面には液晶モニターが設けられており、後述する撮像素子で撮影される像を確認できるようになっている。撮影者はこの液晶モニターで撮影画像の構図を確認して、その後撮影を行う。
図12は、図11のデジタルコンパクトカメラに具備される像振れ補正装置に係る部分の構成を示す斜視図であり、44は撮像素子である。53は、補正レンズ52を矢印58p,58y方向に自在に駆動して、図8の矢印42p,42y方向の像振れ補正を行う像振れ補正装置であり、詳細については後述する。45p,45yは各々矢印46p,46y回りの振れを検出する角速度計や角加速度計等の振れ検出部である。この振れ検出部45p,45yの出力は後述する演算部47p,47yを介して補正レンズ52の駆動目標値に変換され、像振れ補正装置のコイルに入力されて像振れ補正が行われる。
図13は、図12に示した演算部47p,47yの詳細を示すブロック図であり、演算部47p,47yとも同様な構成である為に、図13では演算部47pのみを説明する。
演算部47pは、一点鎖線にて囲まれる以下の構成要素を具備している。DCカットフィルタ兼増幅部48p、ローパスフィルタ兼増幅部49p、アナログ トゥ ディジタル変換部(以下、A/D変換部)410p、カメラマイコン411および駆動部420pを具備する。また、カメラマイコン411は、記憶部412p、差動部413p、DCカットフィルタ414p、積分部415p、敏感度調整部416p、記憶部417p、差動部418p、PWMデューティ変換部419を具備する。
ここでは振れ検出部45pとして、カメラの振れ角速度を検出する振動ジャイロを用いており、振動ジャイロはカメラのメインスイッチのオンと同期して駆動され、カメラに加わる振れ角速度の検出を開始する。
振れ検出部45pからの振れ信号は、アナログ回路で構成されるDCカットフィルタ兼増幅部48pにより該信号に重畳しているDCバイアス成分がカットされると共に、適宜増幅される。DCカットフィルタ兼増幅部48pは0.1Hz以下の周波数の信号をカットする周波数特性を有しており、カメラに加わる1〜10Hzの手振れ周波数帯域には影響が及ばないようになっている。しかしながら、このように0.1Hz以下をカットする特性にすると、振れ検出部45pより振れ信号が入力されてから完全にDC成分がカットされるまでには10秒近くかかってしまう問題がある。そこで、カメラのメインスイッチがオンされてから例えば0.1秒まではDCカットフィルタ兼増幅部48pの時定数を小さく(例えば10Hz以下の周波数の信号をカットする特性にする)しておく。この事で、0.1秒位の短い時間でDC成分をカットし、その後に時定数を大きくして、0.1Hz以下の周波数のみカットする特性にしてDCカットフィルタ兼増幅部48pにより振れ角速度信号が劣化しないようにしている。
DCカットフィルタ兼増幅部48pの出力信号はアナログ回路で構成されるローパスフィルタ兼増幅部49pによりA/D分解能に合わせて適宜増幅されると共に、振れ角速度信号に重畳する高周波のノイズがカットされる。これは振れ角速度信号がカメラマイコン411に入力される時のA/D変換部410pでのサンプリングが振れ角速度信号のノイズにより読み誤りが起きるのを避ける為である。
ローパスフィルタ兼増幅部49pの出力信号はA/D変換部410pによりサンプリングされてカメラマイコン411に取り込まれる。
DCカットフィルタ兼増幅部48pによりDCバイアス成分はカットされている訳であるが、その後のローパスフィルタ兼増幅部49pの増幅により再びDCバイアス成分が振れ角速度信号に重畳している。その為にカメラマイコン411内において再度DCカットを行う必要がある。
そこで、例えばカメラメインスイッチのオンから0.2秒後にサンプリングされた振れ角速度信号を記憶部412pで記憶し、差動部413pにより記憶値と振れ角速度信号の差を求めることでDC成分のカットを行う。尚、この動作では大雑把なDC成分のカットしか出来ない(カメラメインスイッチのオンから0.2秒後に記憶された振れ角速度信号の中にはDC成分ばかりでなく、実際の手振れも含まれている為)。そのために後段にてデジタルフィルタで構成されたDCカットフィルタ414pにより十分なDC成分のカットを行っている。このDCカットフィルタ414pもアナログのDCカットフィルタ兼増幅器部48pと同様に時定数を変更可能になっており、カメラのメインスイッチのオンから0.2秒後から更に0.2秒費やして時定数を徐々に大きくしている。具体的には、このDCカットフィルタ414pはメインスイッチオンから0.2秒経過した時には10Hz以下の周波数をカットするフィルタ特性である。そして、その後50msec毎にフィルタでカットする周波数を5Hz→1Hz→0.5Hz→0.2Hzと下げていく。
但し、上記動作の間に撮影者がシャッタレリーズボタンを半押し(スイッチSW1をオン)して測光及び測距を行った時は直ちに撮影を行う可能性があり、時間を費やして時定数変更を行う事が好ましくない場合もある。そこで、その様な時には撮影条件に応じて時定数変更を途中で中止する。例えば、測光結果によりシャッタスピードが1/60となることが判明し、撮影焦点距離が150mmの時には、防振の精度はさほど要求されない為にDCカットフィルタ414pは0.5Hz以下の周波数をカットする特性まで時定数変更した時点で完了とする。つまり、シャッタスピードと撮影焦点距離の積により時定数変更量を制御する。これにより、時定数変更の時間を短縮でき、シャッタチャンスを優先することが出来る。勿論より速いシャッタスピード、或いはより短い焦点距離の時には、DCカットフィルタ414pの特性は1Hz以下の周波数をカットする特性まで時定数変更した時点で完了とする。そして、より遅いシャッタスピード、より長い焦点距離の時には時定数の最後までの変更が完了するまで撮影を禁止する。
積分部415pはDCカットフィルタ414pの信号の積分を始め、角速度信号を角度信号に変換する。敏感度調整部416pは積分された角度信号をその時のカメラの焦点距離、被写体距離情報により適宜増幅し、振れ角度に応じて適切な量振れ補正装置の被駆動部が駆動されるように変換する。ズーム、フォーカスにより撮影光学系が変化し、被駆動部の駆動量に対し光軸偏心量が変わる為、この補正を行う必要がある。
シャッタレリーズボタンの半押しにより像振れ補正装置の機構部分(以下単に像振れ補正装置という)を駆動し始める。尚、この時点で、像振れ補正装置による像振れ補正動作が急激に始まらないように注意する必要がある。
記憶部417pおよび差動部418pはこの対策の為に設けられている。記憶部417pは上記シャッタレリーズボタンの半押し時点で積分部415pの振れ角度信号を記憶する。差動部418pは積分部415pの信号と記憶部417pの信号の差を求める。その為、シャッタレリーズボタンの半押し時点における差動部418pの二つの信号入力は等しく、差動部418pの駆動目標値信号はゼロである。しかし、その後ゼロより連続的に出力が行われる。記憶部2はシャッタレリーズボタンの半押し時点の積分信号を原点にする役割となる。これにより、像振れ補正装置は急激に駆動されることが無くなる。
差動部418pからの目標値信号はPWMデューティ変更部419pに入力される。像振れ補正装置のコイルには振れ角度に対応した電圧或いは電流を印加すれば補正レンズ52はその振れ角度に対応して駆動される訳である。しかし、像振れ補正装置の駆動消費電力およびコイルの駆動トランジスタの省電力化の為にはPWM駆動が望ましい。
そこで、PWMデューティ変更部419pにて目標値に応じてコイル駆動デューティを変更している。例えば周波数が20KHzのPWMにおいて差動部418pの目標値が「2048」の時にはデューティゼロ、「4096」の時にはデューティ100とし、その間を等分にしてデューティを目標値に応じて決定していく。尚、デューティの決定は目標値ばかりではなくその時のカメラの撮影条件(温度やカメラの姿勢、バッテリーの状態)によって細かく制御して精度良い像振れ補正が行われるようにする。
PWMデューティ変更部419pの出力はPWMドライバ等の公知の駆動部420pに入力され、駆動部420pの出力が像振れ補正装置のコイルに印加されて像振れ補正が行われる。駆動部420pはシャッタレリーズボタンの半押し(スイッチSW1のオン)より0.2秒経過した時点に同期してオンする。
図13のブロック図では示していないが、撮影者がカメラのレリーズボタンの押し切り(スイッチSW2のオン)を行い、露光が開始されたときも、このまま像振れ補正は継続されているので、撮影像の振れによる画質劣化を防ぐことが出来る。
また、像振れ補正装置による像振れ補正はレリーズボタンの半押しが継続される限り継続され、半押しが解除されると、記憶部417pが敏感度調整部416pの信号の記憶を止める(サンプリング状態になる)。よって、差動部418pに入力される敏感度調整部416pおよび記憶部417pの信号は等しくなり、差動部418pの出力はゼロになる。そのために像振れ補正装置にはゼロの駆動目標値が入力されることになり、像振れ補正が行われなくなる。
カメラのメインスイッチをオフにしない限り、積分部415pは積分を継続しており、次のレリーズボタンの半押しで再び記憶部417pが新たな積分出力を記憶(信号ホールド)する。メインスイッチのオフで振れ検出部45pがオフされ、防振シーケンスは終了する。
尚、積分部415pの信号が所定値より大きくなった時にはカメラのパンニングが行われたと判定して、DCカットフィルタ414pの時定数を変更する。例えば0.2Hz以下の周波数をカットする特性であったものを1Hz以下をカットする特性に変更し、再び所定時間で時定数をもとに戻していく。この時、定数変更量も積分部415pの出力の大きさにより制御される。即ち、出力が第1閾値を超えた時にはDCカットフィルタ414pの特性を0.5Hz以下をカットする特性にし、第2閾値を超えた時は1Hz以下をカットする特性にし、第3閾値を超えた時は5Hz以下をカットする特性にする。
また、積分部415pの出力が非常に大きくなった時(例えばカメラのパンニングなどの極めて大きな角速度が生じた場合)には、積分部415pを一旦リセットして演算上の飽和(オーバーフロー)を防止している。
図13では演算部47p内にDCカットフィルタ兼増幅部48pおよびローパスフィルタ兼増幅部49pが設けられているが、これらは振れ検出部45p内に設けられても良いのは言うまでもない。
図14(a)〜(c)は像振れ補正装置の構成を示す図であり、詳しくは、図14(a)は像振れ補正装置の正面図、図14(b)は図14(a)を矢印51方向より見た図、図14(c)は図14(a)のA−A断面図である。
図14(a)〜(c)において、補正レンズ52(図14(c)の断面図に示すように、補正レンズ52は支持枠53に固定される2枚のレンズ52a,52bと地板54に固定されるレンズ52cにより撮影光学系の群を構成している)は支持枠53に固定される。支持枠53には強磁性材料のヨーク55が取り付けられ、ヨーク55の紙面裏面にはネオジウム等の永久磁石56p,56yが吸着固定されている(二点鎖線で示す)。又、支持枠53から放射状に延出する3本の支持軸53aは地板54の側壁54bに設けられた長孔54aに嵌合している。
図14(b)に示すように、支持軸53aと長孔54aの関係は補正レンズ52の光軸方向57には嵌合してガタは生じないが、光軸と直交する方向には長孔54aが延びている。よって、支持枠53は地板54に対し、光軸57方向には移動規制されるが、光軸57と直交する平面内には自由に移動できる(矢印58p,58y,58r)。但し、支持枠53上のピン53bと地板54上のピン54c間に引っ張りコイルバネ59が掛けられている為に各々の方向58p,58y,58r方向に弾性的に規制されている。
図14(a)に示すように、地板54には永久磁石56p,56yに対向してコイル510p,510yが取り付けられている。ヨーク55、永久磁石56p、コイル510pの配置は図14(c)のようになっている(永久磁石56y、コイル510yも同配置)。コイル510pに電流を流すと支持枠53は矢印58p方向に駆動され、コイル510yに電流を流すと支持枠53は矢印58y方向に駆動される。そして、その駆動量は各々の方向における引っ張りコイルバネ59のバネ定数とコイル510p,510yと永久磁石56p,56yの関連で生ずる推力との釣り合いで求まる。即ち、コイル510p,510yに流す電流量に基づいて補正レンズ52の偏心量を制御できる。
図11から図14を用いて説明した像振れ補正装置は、特許文献1に開示されているように、補正レンズ52を支持するばねのばね力に釣り合うように駆動力を発生させて像振れ補正を行うシステムである。このシステムでは補正レンズ52の位置を常に検出する必要が無い為に、小さく、ローコストの防振システムを提供できる。
図11〜図14により説明した像振れ補正装置は、特許文献1に開示されているように、補正レンズを支持する引っ張りコイルバネのバネ力に釣り合うように駆動力を発生させて像振れ補正を行うシステムである。このシステムでは、補正レンズの位置を常に検出する必要が無い為に、小型で、低コストの像振れ補正装置とすることができる。
ここで、上述の像振れ補正装置は、ユーザーにより該像振れ補正装置の非作動が選択されている際、補正レンズを含む可動部分を機械的に固定するために、特許文献2に見られるように、メカ(機械的)ロック機構が具備されているのが一般的である。このメカロック機構を簡単に説明すると、補正レンズを含む可動部が引っ張りコイルバネのみに支持されている場合に、撮像装置が具備するミラーボックスなどから発せられる振動に影響を受け、補正レンズが振動してしまう。このことによって、撮影画像の解像感やファインダ内での見えに影響を与えることを防止するための機構である。
特開平8−184870号公報 特開平9−211518号公報
しかしながら、上記のメカロック機構は、一般に大きな容積を必要とするため、像振れ補正装置全体の容積増大を招いたり、その駆動に比較的大きな電力を消費したりするという問題を抱えている。ところが、上記のメカロック機構がない場合は、特にユーザーにより該像振れ補正装置の非作動が選択されている際に、ミラー部材の作動により生じる振動によって像振れ補正装置が振動して撮影画像が劣化する可能性があった。
(発明の目的)
本発明の目的は、上記のメカロック機構がない場合に、特に像振れ補正装置の非作動が選択されている際であっても、ミラー部材の作動により生じる振動によって撮影画像が劣化することを軽減させることのできる撮像装置およびその制御方法を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、補正部材を支持する支持手段、前記支持手段を弾性支持する弾性手段を固定する固定手段、前記支持手段を介して前記補正部材を光軸と直交する方向に移動させ、像振れ補正を行わせる駆動手段、および、前記支持手段と前記固定手段の間に配設され、前記支持手段の振動を減衰するゲル状ダンピング剤とを具備する像振れ補正装置と、撮影時に撮影光路から退避させられるミラー部材と、前記像振れ補正装置の非作動が選択されて前記駆動手段に像振れ補正動作のための通電がされないときは、露光開始指示時刻までに予め前記支持手段の位置を取得し、前記露光開始指示時刻から露光開始時刻までの間、前記支持手段を予め取得した前記支持手段の位置に保持するように前記駆動手段を制御する振動減衰制御手段とを有することを特徴とするものである。
本発明によれば、上記のメカロック機構がない場合に、特に像振れ補正装置の非作動が選択されている際であっても、ミラー部材の作動により生じる振動によって撮影画像が劣化することを軽減させることができる
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例1ないし3に示す通りである。
図1は本発明の実施例1に係わる像振れ補正装置を具備する撮像装置の概略を示す構成図である。
図1において、101は入射した光のエネルギーを電気信号に変換する撮像部であり、主に撮像素子とこの撮像素子を保護するカバーガラスとその前面に配設された光学素子とから構成されている。102は交換レンズであり、被写体からの反射光を捉えて、撮像部101に結像させるための複数のレンズ102a,102bや、絞り102c、図2にて後述する像振れ補正装置に具備される補正レンズ等を具備している。104は交換レンズ102を装着するためのマウント部である。
106は主ミラーであり、入射した全光束を撮像部101に導くべく撮影光路から退避した状態と、光束の一部をファインダ103の方向に反射すると共に残りの光束を撮像部101に透過させる状態(撮影光路に進入した状態)とを採りうる。つまり、ミラーボックス105内で回動することにより上記2つの状態を取り得る。111は被写体との距離を測定するAF(オートフォーカス)ユニットである。110はサブミラーであり、主ミラー106を透過した光束をAFユニット111に導くものである。112は入射した光束を所望の時間だけ撮像部101に照射させるようにする複数のシャッタ羽根から成るフォーカルプレーンシャッタである。
103はファインダであり、主ミラー106により上部に反射された光束が結像するフォーカシングスクリーン107とこの結像した像を正立実像にするために内部でその像を反射させるプリズム108と有する。さらには、プリズム108から射出された像を適正な倍率で使用者が確認できるようにする接眼レンズ109を有する。
また、本実施例1の撮像装置には、不図示のシャッタレリーズボタンが具備されており、その半押し(スイッチSW1のオン)で測光や自動焦点調節が行われ、押し切り(スイッチSW2のオン)で露光が開始される。また、像振れ補正装置の作動・非作動を切り換えるための不図示の切換スイッチも具備されており、ユーザーは任意に像振れ補正装置の作動、非作動を選択することができる。
図2(a)〜(c)は、図1の撮像装置の交換レンズ102内に具備される像振れ補正装置の概略を示す構成図である。詳しくは、図2(a)は光軸方向に見た像振れ補正装置の正面図、図2(b)は図2(a)のB1−B2断面図、図2(c)は図2(a)のC−B2断面図である。
支持枠201は補正レンズ202を保持し、引っ張りコイルバネ203(203a,203b,203c)によって三方に光軸中心から半径方向に支持されている。引っ張りコイルバネ203は、支持枠201に配設されたフック部204(204a,204b,204c)および地板205に設けられたフック部206(206a,206b,206c)に固定される。ボール207(207a,207b,207c)は地板205と支持枠201の間に挟持されており、支持枠201が光軸と垂直な面内(208yおよび208pを含む面内)に移動するように案内を行う。
補正レンズ202(支持枠201)の駆動については、支持枠201が永久磁石209(209a,209b)を保持し、地板205が駆動用コイル210(210a,210b)を保持し、両者の間で既述のような電磁気的な駆動力を発生することで行う。支持枠201は位置検出センサとしてのPSDセンサ212(212a,212b)を保持しており、これにより補正レンズ202の位置情報を取得し、この位置情報をフィードバックすることにより閉ループ制御が行われる。
ここで、光ピックアップの対物レンズ駆動装置に関する特開平2−232824号公報に、ゲル状ダンピング剤を固定部材と連結部材との間に配設し、固定部材の不要振動を減衰する装置が提案されている。そこで、実施例1においては、支持枠201と地板205との間にゲル状ダンピング剤211を配設すると共に、後述の図3(a)ような制御を行うことで、支持枠201の不要振動を減衰し、従来必要であったメカロック機構を排除した機構となっている。
図3(a)は、撮像装置に具備される不図示のカメラマイコンにて実行される、本発明の実施例1に係わる主要部分の動作を示すフローチャートである。また、図3(b1)は像振れ補正装置に補正レンズ位置保持のための電圧印加を一切しなかった場合の像面での振動波形を示し、図3(b2)は像振れ補正装置に補正レンズ位置保持のための電圧印加を行った場合の像面での振動波形を示す。また、図3(b3)は本実施例1に示す通電保持の動作状況を模式的に示している。尚、図3(b)において、像振れ補正装置の像振れ補正動作は非作動が選択されているものとする。
また、図4は、本発明の実施例1に係わる主要部分のブロック図である。本発明の実施例1に関わる主要部分は、補正レンズ202とその位置を検出するPSDセンサ212、露光の開始を指示するスイッチSW2、駆動用コイル210および駆動用コイル駆動制御部213とからなっている。
以下、図3及び図4を用いて説明する。像振れ補正装置の非作動が選択されている場合、まず、静止している補正レンズ202の位置情報をPSDセンサ212によって取得しておく(S301)。そして、露光開始の指示(スイッチSW2のON)がなされると(S302のYES)、撮影光路からの主ミラー106の退避動作、つまりミラーアップを行う。また、これと同時に、駆動用コイル駆動制御部213によって像振れ補正装置の駆動用コイル210の両端に補正レンズ202の位置を保持する電圧を印加する(S303)。これにより、先ほど取得した補正レンズ202の位置が保持される。つまり、補正レンズ202に振動が加わった場合、該補正レンズ202の位置が動くことにより駆動用コイル210に電流が流れ、元の位置を保持しようとする反力により補正レンズ202の位置が保持される。
このように補正レンズ202の位置を保持するために、駆動用コイル駆動制御部213によって駆動用コイル210に電圧を印加する動作を「ゼロクローズ動作」と呼ぶ。このゼロクローズ動作のための電圧印加は補正レンズ202が振動によって動く場合にのみ、元の位置を保持するための電流が流れるため、電力の消費は一般的な像振れ補正動作などに比べ低く抑えられるという利点がある。よって、ミラーボックス105において、主ミラー106の退避動作などの振動が発生しても、この振動に伴って補正レンズ202が振動してしまうのをゼロクローズ動作によって抑えることが可能となる。
本実施例1においては、図3(b3)に示すように、駆動用コイル駆動制御部213によるゼロクローズ動作を、露光開始指示(スイッチSW2のON)があってから露光開始時刻、つまりシャッタが開く直前まで(S304→S305)の一定時間行う。
上記実施例1においては、さらにゲル状ダンピング剤211を支持枠201と地板205との間に配設したことにより振動の減衰力を利用し、より短時間、つまり撮影開始指示から露光開始までの間のゼロクローズ動作により補正レンズ202の位置保持動作を行う。ゲル状ダンピング剤が存在する構成の場合には、補正レンズ202が引っ張りコイルバネ203のみによって支持されている振動しやすい不安定な構成と異なり、ゼロクローズ動作中、特に保持通電時に発生しうる振動を好適に減衰することが可能である。このようにして、主ミラー16の作動により発生する振動を緩和できるようにしている。
よって、像振れ補正装置の像振れ補正動作が非作動を選択されている場合であっても、従来必要であったメカロック機構を排除しつつ、少ない電力で、主ミラー16の作動により生じる振動によって撮影画像が劣化することを軽減することができる。また、メカロック機構を排除しているので、装置の大型化を防ぐことができると共に、長秒時露光の際に発生し得る、電源電圧の低下などによる像振れ補正装置の機能低下を無くすことができる。
図5(a)〜(c)は、本発明の実施例2に係わる像振れ補正装置の概略を示す構成図である。詳しくは、図5(a)は光軸方向に見た像振れ補正装置の正面図、図5(b)は図5(a)のD1−D2断面図、図5(c)は図5(a)のE−D2断面図である。なお、撮像装置の構成は図1と同様であるものとする。
支持枠301は補正レンズ302を保持し、引っ張りコイルバネ303(303a,303b,303c)によって三方に光軸中心から半径方向に支持されている。引っ張りコイルバネ303は、支持枠401に配設されたフック部304(304a,304b,304c)および地板305に設けられたフック部306(306a,306b,306c)に固定される。ボール307(307a,307b,307c)は地板305と支持枠301の間に挟持されており、支持枠301が光軸と垂直な面内(308yおよび308pを含む面内)に移動するように案内を行う。
補正レンズ302(支持枠301)の駆動については、支持枠301が永久磁石309(309a,309b)を保持し、地板305が駆動用コイル310(310a,310b)を保持し、両者の間で既述のような電磁気的な駆動力を発生することで行う。支持枠301には位置検出センサは保持されておらず、補正レンズ302の位置は開ループにより制御されている。
本実施例2においても、ゲル状ダンピング剤311(311a,311b)を支持枠301と地板305との間に配設すると共に、後述の図6(a)ような制御を行う。このことで、支持枠301の不要振動を減衰し、従来必要であったメカロック機構が排除された機構となっている。
図6(a)は、撮像装置に具備される不図示のカメラマイコンにて実行される、本発明の実施例2に係わる主要部分の動作を示すフローチャートである。また、図6(b1)は像振れ補正装置を一切作動させなかった場合(逆位相駆動なし時)の像面での振動波形を示し、図6(b2)は像振れ補正装置を作動させた場合(逆位相駆動あり時)の像面での振動波形を示す。また、図6(b3)は本実施例2における逆位相駆動信号の波形を模式的に示している。なお、本実施例2においては、主ミラー16の退避動作時の振動により支持枠301(補正レンズ302)に誘発される振動を予め記憶部に記憶しているものとする。図6(b)において、像振れ補正装置の像振れ補正動作は非作動が選択されているものとする。
また、図7は、本発明の実施例2に係わる主要部分のブロック図である。本発明の実施例2に関わる主要部分は、補正レンズ302と、主ミラー16の退避動作時の振動により支持枠301(補正レンズ302)に誘発される振動を予め記憶している記憶部312、露光の開始を指示するスイッチSW2、駆動用コイル310および駆動用コイル駆動制御部313とからなっている。
以下、図6及び図7を用いて説明する。露光開始の指示(スイッチSW2のON)がなされると(S501のYES)、撮影光路からの主ミラー106の退避動作、つまりミラーアップを行う。また、これと同時に、駆動用コイル駆動制御部313は、記憶部312に予め記憶されている振動(主ミラー106の退避動作時の振動により支持枠301に誘発される振動)とは逆位相かつ等価な振幅にて、駆動用コイル310に通電を行う(S502)。これにより、光軸と直交する平面内での補正レンズ302の位置の変動を軽減することができる。
本実施例2においては、図6(b3)に示すように、補正レンズ302の位置保持動作を、露光開始指示(スイッチSW2のON)があってから露光開始時刻、つまりシャッタが開く直前まで(S503→S504)の一定時間行う。
上記実施例2においても、ゲル状ダンピング剤311を支持枠301と地板305との間に配設したことによる振動の減衰力を利用する。そして、短時間、つまり撮影開始指示から露光開始までの間、記憶部312に記憶されている振動とは逆位相かつ等価な振幅にて、駆動用コイル310に通電を行う、つまり補正レンズ302の位置保持動作を行う。このようにして、主ミラー16の作動により発生する振動を緩和できるようにしている。
よって、像振れ補正装置の像振れ補正動作が非作動を選択されている場合であっても、従来必要であったメカロック機構を排除しつつ、少ない電力で、主ミラー16の作動により生じる振動によって撮影画像が劣化することを軽減することができる。また、メカロック機構を排除しているので、装置の大型化を防ぐことができると共に、長秒時露光の際に発生し得る、電源電圧の低下などによる像振れ補正装置の機能低下を無くすことができる。
図8(a)〜(c)は、本発明の実施例3に係わる像振れ補正装置の概略を示す構成図である。詳しくは、図8(a)は光軸方向に見た像振れ補正装置の正面図、図8(b)は図8(a)のF1−F2断面図、図8(c)は図8(a)のG−F2断面図である。なお、撮像装置の構成は図1と同様であるものとする。
支持枠401は補正レンズ402を保持し、引っ張りコイルバネ403(403a,403b,403c)によって三方に光軸中心から半径方向に支持されている。引っ張りコイルバネ403は、支持枠401に配設されたフック部404(404a,404b,404c)および地板405に設けられたフック部406(406a,406b,406c)に固定される。ボール407(407a,407b,407c)は地板405と支持枠401の間に挟持されており、支持枠401が光軸と垂直な面内(408yおよび408pを含む面内)に移動するように案内を行う。
補正レンズ402(支持枠401)の駆動については、支持枠401が永久磁石409(409a,409b)を保持し、地板405が駆動用コイル410(410a,410b)を保持し、両者の間で既述のような電磁気的な駆動力を発生することで行う。支持枠301には位置検出センサは保持されておらず、補正レンズ402の位置は開ループにより制御されている。
本実施例3においても、ゲル状ダンピング剤411を支持枠401と地板405との間に配設すると共に、後述の図9(a)ような制御を行うことで、支持枠401の不要振動を好適に減衰し、従来必要であったメカロック機構が排除された機構となっている。
図9(a)は、撮像装置に具備される不図示のカメラマイコンにて実行される、本発明の実施例3に係わる主要部分の動作を示すフローチャートである。また、図9(b1)は像振れ補正装置を一切作動させなかった場合の像面での振動波形を示し、図9(b2)は像振れ補正装置を作動させた場合の像面での振動波形を示し、図9(b3)は本実施例3に示す像振れ補正装置の作動状況を模式的に示している。尚、図9(b)において、像振れ補正装置の像振れ補正動作は非作動が選択されているものとする。
また、図10は、本発明の実施例3に係わる主要部分のブロック図である。本発明の実施例3に関わる主要部分は、補正レンズ402と、露光の開始を指示するスイッチSW2、駆動用コイル410および駆動用コイル駆動制御部413とからなっている。
次に、図9及び図10を用いて説明する。露光開始の指示(スイッチSW2のON)がなされると(S701のYES)、撮影光路からの主ミラー106の退避動作、つまりミラーアップを行う。この際、駆動用コイル駆動制御部413は像振れ補正装置の像振れ補正動作が非作動(OFF)として選択されている場合であっても、露光開始の指示を受けて、像振れ補正装置を作動(ON)状態に切り換え制御を行う(S702)。このため、ミラーボックス105において、主ミラー16の退避動作により振動が発生した場合にも、通常の像振れ補正動作により、補正レンズ402にて振動するのを抑えることが可能である。
本実施例3においては、図9(b3)に示すように、像振れ補正による補正レンズ402の位置保持動作を、露光開始指示(SW2のON)があってから露光開始時刻、つまりシャッタが開く直前まで(S703→S704)の一定時間行う。
上記実施例3においても、ゲル状ダンピング剤311を支持枠301と地板305との間に配設したことによる振動の減衰力を利用する。そして、短時間、つまり撮影開始指示から露光開始までの間、像振れ補正OFFであっても、像振れ補正ONにして、補正レンズ302の位置保持動作を行う。このようにして、主ミラー16の作動により発生する振動を緩和できるようにしている。
よって、像振れ補正装置の像振れ補正動作が非作動を選択されている場合であっても、従来必要であったメカロック機構を排除しつつ、少ない電力で、主ミラー16の作動により生じる振動によって撮影画像が劣化することを軽減することができる。また、メカロック機構を排除しているので、装置の大型化を防ぐことができると共に、長秒時露光の際に発生し得る、電源電圧の低下などによる像振れ補正装置の機能低下を無くすことができる。
(本発明と実施例の対応)
上記の各実施例において、補正レンズ202,302,402が本発明の補正部材に相当する。また、支持枠201,301,401が本発明の支持手段に相当する。また、地板205,305,405が、本発明の、支持手段を弾性支持する弾性手段(引っ張りコイルバネ203,303,403)を固定する固定手段に相当する。また、永久磁石209,309,409、駆動用コイル210,310,410が、本発明の、支持手段を介して補正部材を光軸と直交する方向に移動させ、像振れ補正を行わせる駆動手段に相当する。また、ゲル状ダンピング剤211,311,411が、本発明の、支持手段と固定手段の間に配設され、支持手段の振動を減衰するゲル状ダンピング剤に相当する。また、主ミラー106及びサブミラー110が、本発明の、撮影時に撮影光路から退避させられるミラー部材に相当する。
また、図3、図6、図9の動作を実行する不図示のカメラマイコンが、露光開始指示時刻から露光開始時刻までの間、ミラー部材の退避動作時に発する振動によって生じる支持手段の振動を減衰させる振動減衰制御手段に相当する。この振動減衰制御手段は、像振れ補正装置の非作動が選択されていることに関係なしに支持手段に生じる振動を減衰させるように駆動手段に通電させる。また、PSDセンサ212が、本発明の、支持手段の固定手段との相対位置を検出する位置検出手段に相当し、記憶部312が、本発明の、ミラー部材の退避動作時に発する振動により支持手段に生じる振動を予め記憶している記憶手段に相当する。
上記各実施例では、像振れ補正用の補正部材として、補正レンズを例にしているが、撮像素子を光軸と直交する方向に移動させることにより、該撮像素子を補正部材とすることも可能である。
本発明の各実施例に係わる像振れ補正装置を含む撮像装置を示す概略構成図である。 本発明の実施例1に係わる像振れ補正装置を示す概略構成図である。 本発明の実施例1に係わる像振れ補正装置の主要部分の動作を示すフローチャートおよびタイミングチャートである。 本発明の実施例1に係わる主要部分のブロック図である。 本発明の実施例2に係わる像振れ補正装置を示す概略構成図である。 本発明の実施例2に係わる像振れ補正装置の主要部分の動作を示すフローチャートおよびタイミングチャートである。 本発明の実施例2に係わる主要部分のブロック図である。 本発明の実施例3に係わる像振れ補正装置を示す概略構成図である。 本発明の実施例3に係わる像振れ補正装置の主要部分の動作を示すフローチャートおよびタイミングチャートである。 本発明の実施例3に係わる主要部分のブロック図である。 従来の像振れ補正装置を具備するカメラシステムを示す斜視図である。 従来の像振れ補正装置を説明するための像振れ補正装置の概略図である。 従来の像振れ補正装置の演算部を示すブロック図である。 従来の像振れ補正装置の動作を説明するための概略図である。
符号の説明
106 主ミラー
101 撮像部
102 交換レンズ
110 サブミラー
201 支持枠
202 補正レンズ
203 引っ張りコイルバネ
205 地板
209 永久磁石
210 駆動用コイル
211 ゲル状ダンピング剤
212 PSDセンサ
213 駆動コイル用駆動制御部
211 ゲル状ダンピング剤
301 支持枠
302 補正レンズ
305 地板
309 永久磁石
310 駆動用コイル
311 ゲル状ダンピング剤
312 PSDセンサ
313 駆動コイル用駆動制御部
401 支持枠
402 補正レンズ
405 地板
409 永久磁石
410 駆動用コイル
411 ゲル状ダンピング剤
312 PSDセンサ
413 駆動コイル用駆動制御部

Claims (4)

  1. 補正部材を支持する支持手段、前記支持手段を弾性支持する弾性手段を固定する固定手段、前記支持手段を介して前記補正部材を光軸と直交する方向に移動させ、像振れ補正を行わせる駆動手段、および、前記支持手段と前記固定手段の間に配設され、前記支持手段の振動を減衰するゲル状ダンピング剤とを具備する像振れ補正装置と、
    撮影時に撮影光路から退避させられるミラー部材と、
    前記像振れ補正装置の非作動が選択されて前記駆動手段に像振れ補正動作のための通電がされないときは、露光開始指示時刻までに予め前記支持手段の位置を取得し、前記露光開始指示時刻から露光開始時刻までの間、前記支持手段を予め取得した前記支持手段の位置に保持するように前記駆動手段を制御する振動減衰制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記像振れ補正装置は、前記支持手段の前記固定手段との相対位置を検出する位置検出手段を有し、
    前記振動減衰制御手段は、露光開始指示時刻から露光開始時刻までの間、前記位置検出手段を経る前記駆動手段の閉ループ制御により前記支持手段を予め取得した前記支持手段の位置に保持するよう前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記ミラー部材の前記退避動作時に発する振動により前記支持手段に生じる振動を予め記憶している記憶手段を有し、
    前記振動減衰制御手段は、露光開始指示時刻から露光開始時刻までの間、前記記憶手段に記憶された振動と等価で逆の位相にて前記駆動手段に通電させて前記支持手段を予め取得した前記支持手段の位置に保持するように前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 補正部材を支持する支持手段、前記支持手段を弾性支持する弾性手段を固定する固定手段、前記支持手段を介して前記補正部材を光軸と直交する方向に移動させ、像振れ補正を行わせる駆動手段、および、前記支持手段と前記固定手段の間に配設され、前記支持手段の振動を減衰するゲル状ダンピング剤とを具備する像振れ補正装置と、
    撮影時に撮影光路から退避させられるミラー部材とを備えた撮像装置の制御方法であって、
    前記像振れ補正装置の非作動が選択されて前記駆動手段に像振れ補正動作のための通電がされないときは、露光開始指示時刻までに予め前記支持手段の位置を取得し、前記露光開始指示時刻から露光開始時刻までの間、前記支持手段を予め取得した前記支持手段の位置に保持するように前記駆動手段を制御する振動減衰制御ステップを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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