JP5387492B2 - リニアソレノイド - Google Patents

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本発明は、往復移動可能なプランジャを備えるリニアソレノイドに関する。
従来、筒状のステータコアの内壁に沿ってプランジャが往復移動可能なリニアソレノイドが公知である。例えば特許文献1には、ステータコアの一方の端部に隣接し、ステータコアとヨークとを磁気的に結合するためのリングコアを備えたリニアソレノイドが開示されている。このリングコアには、内壁と外壁とを連通する呼吸溝が設けられる。
特許文献1の請求項6には、「リングコアと、このリングコアに隣接する固定部材とが、回転規制手段によって係合して、リングコアの回転が規制されていることを特徴とするリニアソレノイド」が記載されている。特許文献1の実施例5に示されるリニアソレノイドでは、「リングコアに隣接する固定部材」はコイルを構成する樹脂製のボビンであり、回転規制手段としてボビンに回転規制凸部を設けるとともにリングコアに回転規制凹部を設けている。そして、回転規制凸部が回転規制凹部に嵌合することでリングコアの回転を規制し、リングコアに形成されて内径側と外径側を連通する呼吸溝の方向を位置決めしている。
特開2006−307984号公報
特許文献1の実施例5では、回転規制凸部が樹脂製のボビンに設けられ、回転規制凹部が鉄製等のリングコアに設けられる。そのため、リングコアをボビンに組み付ける際、回転規制凸部を回転規制凹部以外の位置に合わせて無理な力を加え樹脂製の回転規制凸部を押し潰して組み付けるおそれがある。また、使用時に、振動や熱で回転規制凸部が折れて位置決め機能を失うおそれがある。
そこで、ガラス繊維入りの強化樹脂でボビンを成形する方法や金属部材をボビンにインサート成形して回転規制凸部を形成する方法により回転規制手段の強度を向上させることが考えられる。しかし、これらの方法は製造コストをアップさせる。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、簡易な構成で、リングコアの回転を規制する回転規制手段の強度を向上するリニアソレノイドを提供することにある。
請求項1に記載のリニアソレノイドは、コイル、磁気吸引コア、プランジャ、案内コア、リングコア及び、ヨークを備える。
コイルは、導線が巻回される。磁気吸引コアは、コイルへの通電により磁気吸引力を発生する。プランジャは、磁気吸引コアの磁気吸引力により軸線に沿って移動可能である。案内コアは、筒状に形成され、プランジャを往復移動可能に収容する。
リングコアは、磁性体金属材料で環状に形成される。リングコアは、案内コアが嵌合する穴を有する。ヨークは、磁性体金属材料でカップ状に形成され、筒部と底壁とを有する。ヨークの筒部は、コイル、磁気吸引コア、及び、リングコアを収容する。ヨークの底壁は、リングコアの端面に対向する。
ヨークは、筒部の周方向の一方の側に切り欠きを有している。ヨークの底壁にはリングコア側に突出する回転規制凸部を一体に設けている。
リングコアは、回転規制凸部が嵌合するとともにリングの内壁と外壁とを連通する連通溝をヨーク側の端面に有している。
そして、リングコアの連通溝とヨークの切り欠きとが軸線に対して反対側に位置するようにリングコアの回転が規制される。
これにより、回転規制手段としての回転規制凸部および連通溝は、鉄等の磁性体金属材料で形成されるため、例えば樹脂等で形成される場合に比べて強度が向上する。よって、組み付け時に無理に回転規制凸部を押し潰すことや、使用時に振動や熱で回転規制凸部が破損する不具合を防止することができる。
また、例えばプレス加工により、ヨークの底壁に回転規制凸部を簡易に低コストで形成することができる。
通溝は、例えばミーリング加工によりヨーク側の端面に容易に形成することができる。
請求項に記載の発明では、リングコアは、回転規制凸部が連通溝に嵌合することにより回転が規制され、連通溝が切り欠きに対して周方向の反対側に位置する。
請求項に記載の発明は、連通溝が回転規制凹部の機能を兼ねることにより、連通溝と回転規制凹部とを別に設ける必要がなく、リングコアの加工工数を削減することができる。
請求項に記載の発明では、リニアソレノイドは軸線が水平に向くように設置される。そして、切り欠きが地方向に向き、連通溝が天方向に向く。
ここで、「水平」とは、厳密な水平に限定されない。また、「地方向」または「天方向」は厳密な重力方向または反重力方向に限定されず、軸線に対して水平方向よりも下側または上側であることを意味する。
例えば、リニアソレノイドの軸線が水平になるように油槽中に設置されたとき、地方向に向いた切り欠きを経由して、オイルと共に異物がヨーク内部に侵入することが考えられる。仮に、連通溝がリングコアの軸線に対して地方向あるいは水平方向に向いていると、ヨーク内部の異物が連通溝を経由してプランジャ摺動部にまで侵入するおそれがある。そこで、連通溝を天方向に向けることにより、プランジャ摺動部への異物の侵入を防止することができる。よって、プランジャ摺動部に異物を挟み込むことに起因するプランジャの動作不良や固着故障等を防止することができる。
本発明の第1実施形態によるリニアソレノイドが適用される油圧電磁制御弁の(a)非通電時、(b)通電時の断面図である。 図1(a)のII部拡大図である。 油圧電磁制御弁が適用される油圧システムの概略構成図である。 (a):本発明の第1実施形態によるリニアソレノイドのヨーク底部を視た図である。(b):(a)のB−B断面図である。(c):本発明の第1実施形態によるリニアソレノイドのリングコアの平面図である。(d):(c)のD−D断面図である。 (a):本発明の第2実施形態によるリニアソレノイドのヨーク底部を視た図である。(b):(a)のV−V断面図である。 (a):本発明の第3実施形態によるリニアソレノイドのヨーク底部を視た図である。(b):(a)のVI−VI断面図である。
以下、本発明の実施形態によるリニアソレノイドを図面に基づいて説明する。
なお、第1実施形態が「請求項に係る発明を実施するための形態」に相当する。
(第1実施形態)
本発明のリニアソレノイドは、例えば自動車の自動変速機の油圧システムに適用される油圧電磁制御弁においてスプール弁を駆動するアクチュエータである。
自動変速機の油圧システムを図3に示す。油圧システム90は、オイルポンプ91、マニュアルバルブ92、油圧電磁制御弁93、クラッチ機構94、及び、油圧配管95を含む。オイルポンプ91は、吐出口から油圧配管95を経由して作動油を供給する。マニュアルバルブ92は、図示しないセレクトレバーの操作により、P(パーキング)、R(リバース)、N(ニュートラル)、D(ドライブ)のモードを選択する。
油圧電磁制御弁93は、油槽中で軸線が水平になるように設置される。油圧電磁制御弁93は、Dモードの選択時にクラッチ機構94へのオイルの供給油路を開放または遮断する。油圧電磁制御弁93は、スプール弁1と、このスプール弁1を駆動するリニアソレノイド2とから構成される。
次に、図1を参照して、スプール弁1の構成を説明する。スプール弁1は、スリーブ3、スプール4、スプリング5、及び、調整ねじ12を備える。
略円筒状のスリーブ3は、中心軸に沿って挿通穴6を有している。またスリーブ3は、挿通穴6からスリーブ3の外壁を貫通する複数のオイルポート7を有している。オイルポート7は、マニュアルバルブ93に連通する入口ポート7a、クラッチ機構94に連通する出口ポート7b、排出ポート7c、及び、呼吸ポート7dを含む。
スプール4は、スリーブ3の挿通穴6に摺動可能に収容される。スプール4は、挿通穴6に精度よく嵌合するランド8a、8b、8c、及び、ランド8bとランド8cとの間に設けられる小径部9を備える。スプール4は、スリーブ3との相対位置によってオイルポート7の開口面積を変化させる。スプール4は、スリーブ3との相対位置によってオイルポート7の連通状態と遮断状態とを切り換える。
スプリング5は、スプール4をリニアソレノイド2側に付勢する圧縮コイルスプリングである。スプリング5は、一端がスプール4のリニアソレノイド2と反対側の端面に当接し、他端が調整ねじ12に当接する。調整ねじ12は、スリーブ3の端部にねじ込まれ、ねじ込み量によってスプリング5の付勢力を調整する。
次に、リニアソレノイド2の構成を図1、2、4に基づいて説明する。リニアソレノイド2は、コイル13、ステータコア21、プランジャ14、シャフト11、ヨーク17、コネクタ16、リングコア23、及び、軸方向付勢部材24を備える。
なお、図1、2、4において図の上方が設置時の天方向に相当する。
コイル13は、通電されると磁力を発生して、ステータコア21、ヨーク17、及び、プランジャ14を通る磁気回路を形成する。コイル13は、樹脂製のボビン13aの周囲に、絶縁被膜を施した導線が巻回されている。
ステータコア21は、鉄等の磁性体金属材料で形成される。ステータコア21は、磁気吸引コア18、磁気遮断部19、案内コア20が一体に形成されている。
磁気吸引コア18は、フランジ部18aと吸引部18bとから構成される。吸引部18bは、コイル13の通電によって電磁吸引力を発生し、プランジャ14を吸引面18cに吸引する。磁気遮断部19は、薄肉の筒状に形成され、磁気吸引コア18と案内コア20との間を直接磁束が通ることを防止する。案内コア20は、筒状に形成される。案内コア20の端面は、後述するヨーク17の底壁17aに対向する。
プランジャ14は、鉄等の磁性体金属材料で略円柱形状に形成される。プランジャ14は、案内コア20の径内方向を軸線Zに沿って往復移動可能である。プランジャ14は、軸方向に貫通する呼吸穴14aを有する。
シャフト11は、磁気吸引コア18の吸引部18bに摺動自在に支持される。スプリング5がスプール4をシャフト11側へ付勢することで、シャフト11の一端はスプール4の端面に当接し、シャフト11の他端はプランジャ14の端面に当接する。
図4(a)、(b)に示すように、ヨーク17は、鉄等の磁性体金属材料で、筒部17cおよび底壁17aからなる略カップ状に形成される。筒部17cは、コイル13、磁気吸引コア18、及び、リングコア23を収容する。筒部17cは、開口端がスリーブ3にカシメられ、磁気吸引コア18のフランジ部18aおよびスリーブ3に固定される。筒部17cは、磁気吸引コア18のフランジ部18aと磁気的に結合される。
ヨーク17の底壁17aには、軸線Z上に中央凸部17bが設けられ、軸線Zに対して天側に回転規制凸部28aが設けられる。中央凸部17bおよび回転規制凸部28aはプレス加工により略円形状に形成される。中央凸部17bはプランジャ14の後退限を規制する。
コネクタ16は、油圧電磁制御弁93を制御する図示しない電子制御装置と接続線を介して電気的な接続を行う接続手段である。コネクタ16の内部には、コイル13の両端に接続される端子16aが設けられている。
図1に示すように、コネクタ16は、ヨーク17の筒部17cの地側に設けられる。コネクタ16の根元の位置に対応して、ヨーク17の筒部17cは、地側の一部に切り欠き17dを有している。切り欠き17dは、ヨーク17の筒部17cとコイル13の外壁13bとの間に形成される呼吸通路26と、ヨーク17の外部とを連通する。ヨーク17外部のオイルは、図1に破線矢印Fで示すように呼吸通路26へ流入する。
リングコア23は、鉄等の磁性体金属材料で環状に形成される。図4(c)、(d)に示すように、リングコア23は、フランジ面23eとボビン13aとの間に介装される軸方向付勢部材24の付勢力によって、端面23aがヨーク17の底壁17aに押し付けられる。軸方向付勢部材24は、ゴム、皿バネ、ウェーブワッシャなどの弾性材である。
リングコア23の穴23bには案内コア20が嵌合し、案内コア20とリングコア23との磁束の受け渡しを行う。リングコア23の端面23aはヨーク17の底壁17aに対向し、リングコア23とヨーク17との磁束の受け渡しを行う。これにより、案内コア20とヨーク17とは、リングコア23を介して磁気的に結合される。
リングコア23の端面23aには、内壁23cと外壁23dとを連通する呼吸溝27が形成される。呼吸溝27は、例えばミーリング加工により容易に形成することができる。ここで、呼吸溝27の深さHgは回転規制凸部28aの高さHpより深く、呼吸溝27の幅Wgは回転規制凸部28aの直径Wpより広く形成される。また、リングコア23の端面23aには、他に回転規制凸部28aが嵌合可能な凹部は設けられない。したがって、回転規制凸部28aが呼吸溝27に嵌合するとともに、リングコア23の端面23aがヨーク17の底壁17aに当接する。このとき、呼吸溝27は、回転規制凸部28aに倣って軸線Zに対して天側に位置する。すなわち、呼吸溝27とヨーク17の切り欠き17dとが軸線Zに対して反対側に位置する。
呼吸溝27は、特許請求の範囲に記載の「連通溝」に相当する。
また、ヨーク17の底壁17a、リングコア23の内壁23c、案内コア20の端面、及び、プランジャ14の端面に囲まれる空間は、プランジャ後方室22を形成する。
呼吸溝27は、プランジャ後方室22と呼吸通路26とを連通する。オイルが呼吸溝27および呼吸通路26を往復することにより、プランジャ14の作動やヨーク17内部の温度変化によるプランジャ後方室22の圧力変動が防止される。
ここで、呼吸溝27が地方向に向いている場合、ヨーク17の地側に設けられる切り欠き17dから侵入した異物が呼吸通路26および呼吸溝27を経由してプランジャ後方室22に侵入する可能性が高い。プランジャ後方室22に侵入した異物がプランジャ14の摺動部に挟み込まれると、プランジャ14の動作不良や固着故障等を起こすおそれがある。そこで、呼吸溝27を天方向に向けることで呼吸溝27への異物の侵入を防止することができる。
(作用)
次に、本発明の第1実施形態によるリニアソレノイド2を含む油圧電磁制御弁93の作用を説明する。
コイル13に通電されない時、磁気吸引コア18の吸引部18bには電磁吸引力が発生しない。したがって、図1(a)に示すように、スプール4、シャフト11、及び、プランジャ14は、スプリング5の付勢力によって図1(a)の右方向に付勢される。そして、プランジャ14の端面がヨーク17の中央凸部17bに当接する。
この状態では、入口ポート7aから流入したオイルは、ランド8bとランド8cとの間隙から排出ポート7cへ流出する。したがって、クラッチ機構94は駆動されない。
コイル13に通電されると、磁気吸引コア18の吸引部18bに電磁吸引力が発生し、プランジャ14が吸引面18cに吸引される。すると、図1(b)に示すように、プランジャ14は、シャフト11を介してスプール4を図1(b)の左方向に駆動する。このとき、プランジャ14の移動に伴いプランジャ14のシャフト11側のオイルが呼吸穴14aを通ってプランジャ後方室22に流入することで、プランジャ14の両側の圧力変動が防止される。
この状態では、ランド8cが排出ポート7cを遮断するため、入口ポート7aから流入したオイルは、ランド8bとランド8cとの間隙から出口ポート7bへ流出し、クラッチ機構94を駆動する。また、出口ポート7bから流出したオイルの一部は呼吸ポート7dへ戻される。
上記の非通電(オフ)状態と通電(オン)状態とは、電子制御装置のデューティ制御により繰り返される。
油圧電磁制御弁93の作動中、リニアソレノイド2の外部のオイルが切り欠き17dから呼吸通路26へ流入するのに伴い、呼吸通路26へ異物が侵入する可能性がある。しかし、呼吸溝27が天方向に向いているため、呼吸通路26から呼吸溝27への異物の侵入を防止することができる。
(効果)
次に、本発明の第1実施形態によるリニアソレノイド2の効果を説明する。
(1)回転規制手段としての回転規制凸部28aは、ヨーク17の底壁17aに形成され、回転規制凹部を兼ねる呼吸溝27は、リングコア23の端面23aに形成される。回転規制凸部28aおよび呼吸溝27は鉄等の磁性体金属材料で形成されるため、例えば樹脂等で形成される場合に比べて強度が向上する。よって、組み付け時に無理に回転規制凸部を押し潰すことや、使用時に振動や熱で回転規制凸部が破損する不具合を防止することができる。
(2)回転規制凸部28aは、プレス加工により、簡易に低コストで形成することができる。
(3)軸線Zが水平に向くようにリニアソレノイド2が油槽中に設置されたとき、呼吸溝27がリングコア23の軸線Zに対して天側に位置するため、呼吸通路26から呼吸溝27への異物の侵入を防止することができる。よって、プランジャ14の摺動部に異物を挟み込むことに起因するプランジャ14の動作不良や固着故障等を防止できる。
(4)呼吸溝27が回転規制凹部の機能を兼ねるため、呼吸溝27と回転規制凹部とを別に設ける必要がなく、リングコア23の加工工数を削減することができる。
続いて、本発明の第2、第3実施形態を図5、6に基づいて説明する。図5、6は、ヨーク17の底部を示すとともに、ヨーク17に収容されるリングコア23を破線で示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第2実施形態)
第2実施形態では、図5に示すように、ヨーク17の底壁17aに軸線Zに対して地側に回転規制凸部29aを設けている。また、リングコア23の端面23aに軸線Zに対して天側に呼吸溝27を設け、軸線Zに対して地側に回転規制凹部29bを設けている。回転規制凸部29aの位置と回転規制凹部29bの位置とは対応している。また、回転規制凸部29aの高さHpは、呼吸溝27の深さHgよりも高い。なお、この実施形態では回転規制凹部29bは貫通穴である。
この構成では、回転規制凸部29aは回転規制凹部29bに嵌合可能である。仮に、組付作業時に誤って回転規制凸部29aを呼吸溝27の位置に合わせたとしても、回転規制凸部29aの高さが干渉するため誤組付を防止できる。よって、呼吸溝27を確実に天方向に向けてヨーク17とリングコア23とを組み付けることができる。
第2実施形態は、第1実施形態の効果(1)〜(3)を共通に奏する。
また、呼吸溝27が回転規制凹部を兼ねる第1実施形態では、呼吸溝27にオイル通路としての機能を確保するために呼吸溝27の幅Wgを回転規制凸部28aの直径Wpに対して余計に大きくする必要があり、リングコア23が回転方向にがたつくことになる。それに対し、第2実施形態では、回転規制凹部29bを回転規制凸部29aに対してわずかに大きく設定することでリングコア23のがたつきを抑えることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、図6に示すように、ヨーク17の底壁17aに軸線Zに対して水平方向の片側に略長円形状の回転規制凸部30aを設けている。また、リングコア23の端面23aに軸線Zに対して天側に呼吸溝27を設け、軸線Zに対して水平方向の片側に回転規制凹部30bを設けている。回転規制凸部30aの位置と回転規制凹部30bの位置とは対応している。また、ヨーク17の周方向についての回転規制凸部30aの長さWpは、呼吸溝27の幅Wgよりも長い。
この構成では、回転規制凸部30aは回転規制凹部30bに嵌合可能である。仮に、組付作業時に誤って回転規制凸部30aを呼吸溝27の位置に合わせたとしても、ヨーク17の周方向についての回転規制凸部30aの長さが干渉するため誤組付を防止することができる。よって、呼吸溝27を確実に天方向に向けてヨーク17とリングコア23とを組み付けることができる。
第3実施形態の効果は、第2実施形態と同様である。
(その他の実施形態)
(ア)上記の実施形態では、ステータコア21を構成する磁気吸引コア18、磁気遮断部19、案内コア20を一体に形成する。しかし、磁気吸引コアと案内コアとを別体で形成し、磁気吸引コアと案内コアとの間に非磁性体製の磁気遮断部材を介装してもよい。
(イ)上記の第2、第3実施形態では、1組の回転規制凸部および回転規制凹部を設けている。しかし、回転規制凸部および回転規制凹部は2組以上設けてもよい。ただし、その場合、組付位置を1通りに決めることで、誤組付を防止することが望ましい。
(ウ)呼吸溝と回転規制凹部とを独立して設ける場合、呼吸溝をリングコアのヨーク側の端面に設けなくてもよい。例えば、呼吸溝をコイル側に設けてもよく、あるいは、リングの内壁と外壁とを連通する連通穴としてもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
2 ・・・リニアソレノイド
13 ・・・コイル
13a ・・・ボビン
14 ・・・プランジャ
17 ・・・ヨーク
17a ・・・底壁
17c ・・・筒部
17d ・・・切り欠き
18 ・・・磁気吸引コア
20 ・・・案内コア
21 ・・・ステータコア
23 ・・・リングコア
23a ・・・端面
23b ・・・穴
23c ・・・内壁
23d ・・・外壁
26 ・・・呼吸通路
27 ・・・呼吸溝(連通溝)
28a、29a、30a ・・・回転規制凸部
29b、30b ・・・回転規制凹部
93 ・・・油圧電磁制御弁
Z ・・・軸線

Claims (2)

  1. 導線が巻回されるコイルと、
    前記コイルへの通電により磁気吸引力を発生する磁気吸引コアと、
    前記磁気吸引コアの磁気吸引力により軸線に沿って移動可能なプランジャと、
    筒状に形成され、前記プランジャを往復移動可能に収容する案内コアと、
    磁性体金属材料で環状に形成され、前記案内コアが嵌合する穴を有するリングコアと、
    磁性体金属材料でカップ状に形成され、前記コイル、前記磁気吸引コア、及び、前記リングコアを収容する筒部、並びに、前記リングコアの端面に対向する底壁を有するヨークと、
    を備え、
    前記ヨークは、前記筒部の周方向の一方の側に切り欠きを有し、前記底壁に前記リングコア側に突出する回転規制凸部を設けており、
    前記リングコアは、前記回転規制凸部が嵌合するとともにリングの内壁と外壁とを連通する連通溝を前記ヨーク側の端面に有し、
    前記リングコアの前記連通溝と前記ヨークの前記切り欠きとが軸線に対して反対側に位置するように前記リングコアの回転が規制されることを特徴とするリニアソレノイド。
  2. 軸線が水平に向くように設置され、前記切り欠きが地方向に向き、前記連通溝が天方向に向くことを特徴とする請求項に記載のリニアソレノイド。
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