JP7183985B2 - ソレノイド - Google Patents

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Description

本開示は、ソレノイドに関する。
従来から、通電により磁力を発生するコイルの内側において、ステータコアの内側をプランジャが摺動するソレノイドが知られている。特許文献1に記載のソレノイドでは、ステータコアの外周に磁性体のリングコアが配置されている。これにより、ヨーク等の磁気回路部品とステータコアとをリングコアを介して磁気結合させ、磁気回路部品とステータコアとの間の組付隙間に起因する磁力低下を抑制している。
特許第4569371号明細書
特許文献1に記載のソレノイドでは、リングコアが径方向に移動可能に構成されているため、摺動コアに対してリングコアが偏心して組み付けられると、摺動コアとリングコアとの間の隙間の大きさに径方向の偏りが発生するおそれがある。これにより、リングコアを通って摺動コアとプランジャとに伝達される磁束の分布に径方向の偏りが発生し、径方向への吸引力がサイドフォースとして発生するおそれがある。サイドフォースが増大すると、プランジャの摺動性が悪化するおそれがある。また、プランジャ室に異物が入り込んだ場合にもプランジャの摺動性が悪化するおそれがある。このため、サイドフォースの増大を抑制しつつ、プランジャ室への異物の侵入を抑制できる技術が望まれる。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の一形態によれば、ソレノイド(100,100a~100c)が提供される。このソレノイドは、通電により磁力を発生するコイル部(20)と、軸方向(AD)に沿った側面部(12)と、前記軸方向と交差する方向に沿って形成された底部(14、14a)と、を有し、前記コイル部を収容するヨーク(10、10a)と、前記軸方向に摺動する柱状のプランジャ(30、30c)と、ステータコア(40、40a~b)であって、前記軸方向において前記プランジャの先端面(32)と対向して配置されて前記コイル部が発生する磁力により前記プランジャを磁気吸引する磁気吸引コア(50)と、前記軸方向と直交する径方向において前記コイル部の内側に配置されて前記プランジャを収容する筒状のコア部(61)と、前記コア部の前記軸方向の端部であって前記底部と対向するコア端部(62)から前記径方向の外側に向かって形成され、前記ヨークと前記コア部との間における磁束の受け渡しを行なう第1磁束受渡部(65、65a)と、を有する摺動コア(60、60a)と、前記摺動コアと前記磁気吸引コアとの間における磁束の通過を抑制する磁束通過抑制部(70、70b)と、を有するステータコアと、前記磁気吸引コアの前記軸方向の端部であって前記先端面と対向する側とは反対側の磁気吸引コア端部(54)の前記径方向の外側に配置され、前記磁気吸引コアと前記側面部との間における磁束の受け渡しを行なう第2磁束受渡部(80)と、を備え、前記第1磁束受渡部において前記底部と対向する第1対向面(68、68a)と、前記底部において前記第1磁束受渡部と対向する第2対向面(19、19a)とのうちの少なくとも一方には、前記第1磁束受渡部の前記径方向の内側と外側を連通させる呼吸溝(500、500a)が、前記ソレノイドが組み付けられた状態において天方向(D2)となるように形成されている。
この形態のソレノイドによれば、摺動コアが、プランジャに対して径方向外側に配置された筒状のコア部と、コア部のコア端部から径方向外側に向かって形成されて磁束の受け渡しを行なう第1磁束受渡部とを有するので、コア部と第1磁束受渡部との間に径方向の隙間がほぼ存在しない。このため、コア部と第1磁束受渡部とが偏心することを抑制できるので、かかる偏心に起因してコア部を介して第1磁束受渡部からプランジャへと伝達される磁束の分布に径方向の偏りが発生することを抑制できる。したがって、磁束の分布の偏りによるサイドフォースの増大を抑制できる。加えて、第1磁束受渡部においてヨークの底部と対向する第1対向面と、底部において第1磁束受渡部と対向する第2対向面とのうちの少なくとも一方に、第1磁束受渡部の径方向の内側と外側を連通させる呼吸溝が、ソレノイドが組み付けられた状態において天方向となるように形成されている。このため、ソレノイドの外部からソレノイドの内部へと流入した異物は、呼吸溝に到達するために比較的長い経路を通過する。例えば、ソレノイドの搭載環境に存在する流体をソレノイドの内部へと流入させる流入部が、ソレノイドが組み付けられた状態において天方向とは異なる方向となるように形成されている場合には、天方向とは異なる方向から流入した異物が天方向に形成された呼吸溝に到達するために比較的長い経路を通過する。また、例えば、かかる流入部が、ソレノイドが組み付けられた状態において天方向となるように形成されている場合においても、異物は重力に従って鉛直下方へと向かう傾向を有するため、天方向に形成された呼吸溝に到達するために長い経路を通過する。このように、異物の通過経路として長い経路の迷路構造を実現できるので、プランジャが収容されるプランジャ室へと異物が侵入することを抑制でき、プランジャの摺動性が悪化することを抑制できる。したがって、サイドフォースの増大を抑制しつつ、プランジャ室への異物の侵入を抑制できる。
本開示は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、ソレノイドバルブ、ソレノイドの製造方法等の形態で実現することができる。
第1実施形態のソレノイドが適用されたリニアソレノイドバルブの概略構成を示す断面図である。 ソレノイドの詳細構成を示す断面図である。 図2のIII-III線に沿った断面図である。 第2実施形態のソレノイドの詳細構成を示す断面図である。 図4の領域Vを拡大して示す拡大断面図である。 図4のVI-VI線に沿った断面図である。 第3実施形態のソレノイドの詳細構成を示す断面図である。 第4実施形態のソレノイドの詳細構成を示す断面図である。
A.第1実施形態
A-1.構成
図1に示す第1実施形態のソレノイド100は、リニアソレノイドバルブ300に適用され、スプール弁200を駆動させるアクチュエータとして機能する。リニアソレノイドバルブ300は、図示しない車両用自動変速機に供給する作動油の油圧を制御するために用いられ、図示しないトランスミッションケースの外側面に設けられたバルブボディに搭載されている。本実施形態のリニアソレノイドバルブ300は、後述するコネクタ26の周方向の位置が地方向D1となるようにバルブボディに組み付けられて用いられている。本実施形態において、「地方向D1」とは、図1において矢印で示す鉛直下方向に限らず、水平方向よりも鉛直下方向側の方向を意味している。コネクタ26の周方向の位置は、リニアソレノイドバルブ300の搭載条件に応じて定められている。なお、図1では、中心軸AXに沿ってリニアソレノイドバルブ300を切断した断面を模式的に示している。
リニアソレノイドバルブ300は、中心軸AXに沿って互いに並んで配置されたスプール弁200とソレノイド100とを備える。なお、図1および図2では、非通電状態のソレノイド100およびリニアソレノイドバルブ300を示している。本実施形態のリニアソレノイドバルブ300は、ノーマリクローズタイプであるが、ノーマリオープンタイプであってもよい。
図1に示すスプール弁200は、後述する複数のオイルポート214の開口面積を調整する。スプール弁200は、スリーブ210と、スプール220と、バネ230と、バネ荷重調整部240とを備える。
スリーブ210は、略円筒状の外観形状を有する。スリーブ210には、中心軸AXに沿って貫通する挿入孔212と、挿入孔212と連通して径方向に開口する複数のオイルポート214とが形成されている。挿入孔212には、スプール220が挿入されている。挿入孔212のソレノイド100側の端部は、拡径して形成され、弾性部材収容部218として機能する。弾性部材収容部218には、後述する弾性部材420が収容される。複数のオイルポート214は、中心軸AXと平行な方向(以下、「軸方向AD」とも呼ぶ)に沿って互いに並んで形成されている。複数のオイルポート214は、例えば、図示しないオイルポンプと連通して油圧の供給を受ける入力ポート、図示しないクラッチピストン等と連通して油圧を供給する出力ポート、出力される油圧に応じてスプール220に負荷荷重を付与するフィードバックポート、作動油を排出するドレインポート等として機能する。スリーブ210のソレノイド100側の端部には、鍔部216が形成されている。鍔部216は、径方向外側に向かって拡径しており、後述するソレノイド100のヨーク10と互いに固定される。なお、本実施形態において、径方向とは、軸方向ADに直交する方向を意味している。
スプール220は、軸方向ADに沿って複数の大径部222と小径部224とが並んで配置された略棒状の外観形状を有する。スプール220は、挿入孔212の内部において軸方向ADに沿って摺動し、大径部222と小径部224との軸方向ADに沿った位置に応じて、複数のオイルポート214の開口面積を調整する。スプール220のソレノイド100側の端部には、ソレノイド100の推力をスプール220に伝達するためのシャフト90が当接して配置されている。スプール220の他端には、バネ230が配置されている。バネ230は、圧縮コイルスプリングにより構成され、スプール220を軸方向ADに押圧してソレノイド100側へと付勢している。バネ荷重調整部240は、バネ230と当接して配置され、スリーブ210に対するねじ込み量が調整されることにより、バネ230のバネ荷重を調整する。
図1および図2に示すソレノイド100は、図示しない電子制御装置によって通電制御されて、スプール弁200を駆動する。ソレノイド100は、ヨーク10と、コイル部20と、プランジャ30と、ステータコア40と、リング部材80と、弾性部材420とを備える。
図2に示すように、ヨーク10は、磁性体の金属により形成され、ソレノイド100の外郭を構成している。ヨーク10は、有底筒状の外観形状を有し、コイル部20とプランジャ30とステータコア40とを収容する。ヨーク10は、側面部12と、底部14と、開口部17と、切欠部18とを有する。
側面部12は、軸方向ADに沿った略円筒状の外観形状を有し、コイル部20の径方向外側に配置されている。
底部14は、側面部12のスプール弁200側とは反対側の端部に連なって軸方向ADと垂直に形成され、側面部12の端部を閉塞している。なお、底部14は、軸方向ADと垂直に限らず、略垂直に形成されてもよく、後述する磁束受渡部65の形状に応じて軸方向ADと交差して形成されてもよい。底部14は、後述するプランジャ30の基端面34と対向している。底部14についての詳細な説明は、後述する。以下の説明では、底部14とステータコア40とシャフト90とにより囲まれる空間を「プランジャ室95」とも呼ぶ。プランジャ室95には、プランジャ30が収容されている。
開口部17は、側面部12のスプール弁200側の端部に形成されている。開口部17は、ヨーク10の内部にソレノイド100の構成部品が組み付けられた後、スプール弁200の鍔部216とかしめ固定される。なお、かしめ固定に代えて、溶接等の任意の方法を用いてスプール弁200とヨーク10とが固定されてもよい。
切欠部18は、開口部17の周方向の一部が切り欠かれて形成されている。本実施形態の切欠部18は、ソレノイド100が組み付けられた状態(以下、「組み付け状態」とも呼ぶ)において、周方向のうち地方向D1となるように形成されている。より具体的には、鉛直下方向となるように形成されているが、鉛直下方向に限らず、鉛直下方向に対して45°回転させた角度等、鉛直下方向に対して90°未満の角度で回転させた位置に形成されていてもよい。切欠部18によって、後述するコネクタ26がヨーク10から露出している。また、切欠部18は、ソレノイド100の搭載環境に存在する流体を、ソレノイド100の外部からソレノイド100の内部へと流入させる流入部として機能する。ソレノイド100の搭載環境に存在する流体には、作動油や空気等の流体が該当する。なお、切欠部18を介してソレノイド100の内部へと流入した流体は、切欠部18を介してソレノイド100の外部へと流出する。
コイル部20は、ヨーク10の側面部12の径方向内側に配置されている。コイル部20は、通電されることにより磁力を発生し、ヨーク10の側面部12と、ヨーク10の底部14と、ステータコア40と、プランジャ30と、リング部材80とを通るループ状の磁束の流れ(以下、「磁気回路」とも呼ぶ)を形成させる。図1および図2に示す状態では、コイル部20への通電が実行されず磁気回路が形成されていないが、説明の便宜上、コイル部20への通電が実行された場合に形成される磁気回路C1の一部を、図2において太線の矢印で模式的に示している。
コイル部20は、コイル21とボビン22とを有する。コイル21は、絶縁被覆が施された導線により形成されている。ボビン22は、樹脂により形成され、コイル21が巻回されている。ボビン22は、ヨーク10の外周部に配置されたコネクタ26と連結されている。コネクタ26は、切欠部18を介してヨーク10から露出している。コネクタ26の内部には、コイル21の端部が接続された接続端子24が配置されている。コネクタ26は、図示しない接続線を介してソレノイド100と電子制御装置との電気的な接続を行なう。
コイル部20の外径は、ヨーク10の側面部12の内径よりも小さく形成されている。このような構成により、側面部12の内側面とコイル部20の外側面との間には、全周に亘って径方向の隙間が形成されており、後述する磁束受渡部65の径方向外側とソレノイド100の外部を連通させる呼吸路28として機能する。呼吸路28は、ヨーク10の切欠部18を介してソレノイド100の外部と連通し、ソレノイド100の搭載環境に存在する流体を流通させる。例えば、ソレノイド100の搭載環境として、切欠部18が作動油に浸かっている場合には、流体としての作動油を流通させ、切欠部18が作動油の貯留レベルよりも鉛直上方に位置する場合には、流体としての空気を流通させる。
プランジャ30は、プランジャ室95に収容されている。プランジャ30は、略円柱状の外観形状を有し、磁性体の金属により構成されている。プランジャ30は、後述するステータコア40のコア部61の内周面を軸方向ADに摺動する。プランジャ30のスプール弁200側の端面(以下、「先端面32」とも呼ぶ)には、上述したシャフト90が当接して配置されている。これにより、プランジャ30は、図1に示すスプール220に伝達されるバネ230の付勢力により、軸方向ADに沿ってヨーク10の底部14側へと付勢されている。図2に示すように、プランジャ30の先端面32とは反対側の端面(以下、「基端面34」とも呼ぶ)は、ヨーク10の底部14と対向している。プランジャ30には、軸方向ADに貫通する呼吸孔36が形成されている。呼吸孔36は、プランジャ室95において、プランジャ30の基端面34側および先端面32側に位置する流体を流通させる。
ステータコア40は、磁性体の金属により構成され、コイル部20とプランジャ30との間に配置されている。ステータコア40は、磁気吸引コア50と、摺動コア60と、磁束通過抑制部70とが一体化された部材により構成されている。
磁気吸引コア50は、シャフト90を周方向に取り囲んで配置されている。磁気吸引コア50は、ステータコア40のうちスプール弁200側の部分を構成し、コイル部20が発生する磁力によりプランジャ30を磁気吸引する。磁気吸引コア50のうちプランジャ30の先端面32と対向する面には、ストッパ52が配置されている。ストッパ52は、非磁性体により構成され、プランジャ30と磁気吸引コア50とが直接当接することを抑制し、磁気吸引により磁気吸引コア50からプランジャ30が離れなくなることを抑制する。
摺動コア60は、ステータコア40のうち底部14側の部分を構成し、プランジャ30の径方向外側に配置されている。摺動コア60は、コア部61と、磁束受渡部65とを有する。本実施形態において、コア部61と磁束受渡部65とは、一体に成形されている。
コア部61は、略円筒状の外観形状を有し、径方向においてコイル部20とプランジャ30との間に配置されている。コア部61は、プランジャ30の軸方向ADに沿った移動をガイドする。これにより、プランジャ30は、コア部61の内周面を直接摺動する。コア部61とプランジャ30との間には、プランジャ30の摺動性を確保するための図示しない摺動ギャップが存在している。摺動コア60の端部であって磁気吸引コア50側とは反対側の端部(以下、「コア端部62」とも呼ぶ)は、底部14と対向して当接している。
磁束受渡部65は、コア端部62の全周に亘って、コア端部62から径方向外側に向かって形成されている。このため、磁束受渡部65は、軸方向ADにおいて、ボビン22とヨーク10の底部14との間に位置している。磁束受渡部65は、コア部61を介してヨーク10とプランジャ30との間における磁束の受け渡しを行なう。より具体的には、本実施形態の磁束受渡部65は、ヨーク10の底部14とプランジャ30との間における磁束の受け渡しを行なう。なお、磁束受渡部65は、ヨーク10の側面部12とプランジャ30との間における磁束の受け渡しを行なってもよい。本実施形態の磁束受渡部65は、コア部61と一体に成形されている。なお、磁束受渡部65とコア部61とは、互いに別体として形成された後に一体化されてもよい。例えば、リング状に形成された磁束受渡部65の貫通孔に、コア部61が圧入されてもよく、コア部61が挿入された後に溶接等により固定されてもよい。
磁束受渡部65には、ヨーク10の底部14と対向する第1対向面68が形成されている。本実施形態において、第1対向面68は、径方向に沿って平面状に形成されている。また、以下の説明では、底部14において第1対向面68と対向する部分を、「第2対向面19」とも呼ぶ。第2対向面19は、径方向に沿って平面状に形成されて第1対向面68と当接している。第2対向面19には、呼吸溝500が形成されている。
図3では、説明の便宜上、磁束受渡部65の第1対向面68の位置を、破線で示している。図3に示すように、呼吸溝500は、磁束受渡部65の径方向の内側と外側を連通させる。したがって、図2に示すように、呼吸溝500と呼吸路28とを介して、プランジャ室95とソレノイド100の外部が連通されている。このような構成により、プランジャ30の摺動に伴ってプランジャ室95の圧力が変動することが抑制され、プランジャ30の滑らかな摺動が阻害されることが抑制される。
図3に示すように、本実施形態の呼吸溝500は、径方向に沿って形成された直線状の溝形状を有する。また、本実施形態の呼吸溝500は、組み付け状態において天方向D2となるように形成されている。本実施形態において、「天方向D2」とは、図3において矢印で示す鉛直上方向に限らず、水平方向よりも鉛直上方向側の方向を意味している。このため、呼吸溝500は、組み付け状態において、鉛直上方向に対して90°未満の角度で回転させた方向に沿って形成されている。図2に示すように、本実施形態の呼吸溝500は、コネクタ26および切欠部18に対して周方向に約180°回転させた位置に形成されている。
ソレノイド100の搭載環境に存在する作動油等の流体には、摩耗粉等の異物が含まれていることがある。かかる異物は、切欠部18を通って呼吸路28へと侵入するおそれがある。本実施形態のソレノイド100は、組み付け状態において呼吸溝500が天方向D2となるように形成されている。このため、地方向D1に位置する切欠部18から呼吸路28へと流入した異物が、天方向D2に位置する呼吸溝500に到達するまでの通過経路が比較的長く設定されている。本実施形態において、地方向D1に位置する切欠部18から呼吸路28へと流入した異物は、天方向D2に位置する呼吸溝500に到達するために周方向において呼吸路28を半周分回り込む必要がある。このように、異物が通過する経路がいわゆる迷路構造を有するので、呼吸路28へと流入した異物がプランジャ室95へと侵入することが抑制されている。本実施形態において、「迷路構造」とは、直線状の経路に比べて複雑であり経路長が長い経路を形成する構造を意味している。
図2に示す磁束通過抑制部70は、軸方向ADにおいて、磁気吸引コア50とコア部61との間に形成されている。磁束通過抑制部70は、コア部61と磁気吸引コア50との間で直接的に磁束が流れることを抑制する。本実施形態の磁束通過抑制部70は、ステータコア40の径方向の厚みが薄肉に形成されることにより、磁気吸引コア50およびコア部61よりも磁気抵抗が大きくなるように構成されている。
リング部材80は、軸方向ADにおいてコイル部20とスプール弁200の鍔部216との間に配置されている。換言すると、リング部材80は、後述するステータコア40の磁気吸引コア50における軸方向ADの端部であってプランジャ30側とは反対側の端部(以下、「磁気吸引コア端部54」とも呼ぶ)の径方向外側に配置されている。リング部材80は、リング状の外観形状を有し、磁性体の金属により構成されている。リング部材80は、ステータコア40の磁気吸引コア50とヨーク10の側面部12との間における磁束の受け渡しを行なう。リング部材80は、径方向において変位可能に構成されている。これにより、ステータコア40の製造上の寸法ばらつきと組み付け上の軸ずれとが吸収される。本実施形態において、リング部材80には、磁気吸引コア50が圧入されている。なお、圧入に限らず、径方向の僅かな隙間を設けて磁気吸引コア50が嵌合されていてもよい。
弾性部材420は、スプール弁200のスリーブ210に形成された弾性部材収容部218に収容され、ステータコア40を底部14側へと付勢する。弾性部材420は、磁気吸引コア50における軸方向ADの端面であってプランジャ30側とは反対側の端面(以下、「端面56」とも呼ぶ)と当接して配置されている。本実施形態において、弾性部材420は、略円筒状の外観形状を有する圧縮コイルバネにより構成されている。弾性部材420の径方向内側には、スプール220が挿入されている。弾性部材420により、ステータコア40がヨーク10の底部14側へと軸方向ADに付勢されるので、磁束受渡部65が底部14へと圧接され、ヨーク10の底部14から磁束受渡部65へと伝達される磁束の損失が抑制される。
本実施形態において、ヨーク10と、リング部材80と、プランジャ30と、ステータコア40とは、それぞれ鉄により構成されている。なお、鉄に限らず、ニッケルやコバルト等、任意の磁性体により構成されてもよい。また、本実施形態において、プランジャ30の外周面には、めっき処理が施されている。かかるめっき処理により、プランジャ30の表面硬度を高めることができ、また、摺動性の悪化を抑制できる。また、本実施形態において、ヨーク10はプレス成形により形成され、ステータコア40は鍛造により形成されているが、それぞれ任意の成形方法により形成されてもよい。例えば、ヨーク10は、側面部12と底部14とが互いに別体に形成された後に、かしめ固定や圧入固定等により一体化されてもよい。
図1および図2では、コイル21への通電が行なわれずに、プランジャ30が磁気吸引コア50から最も遠ざかった状態を示している。図1および図2に示す状態とは異なり、コイル21への通電が行なわれると、ソレノイド100の内部に磁気回路C1が形成される。プランジャ30は、磁気回路C1の形成によって磁気吸引コア50側へと引き寄せられて、コア部61の内周面を軸方向ADに摺動する。コイル部20に流される電流が大きいほど、磁気回路C1の磁束密度が増加し、プランジャ30のストローク量が増加する。
プランジャ30の先端面32に当接するシャフト90は、プランジャ30が磁気吸引コア50側へとストロークすると、図1に示すスプール220をバネ230側へと押圧する。これにより、オイルポート214の開口面積が調整され、コイル21に流される電流値に比例した油圧が出力される。
本実施形態の摺動コア60は、コア部61と磁束受渡部65とが一体に形成されている。このため、コア部61と磁束受渡部65との間に、径方向の隙間が存在せず、コア部61と磁束受渡部65とが偏心することを抑制できる。したがって、通電により磁気回路C1が構成された場合に、磁束受渡部65からコア部61へと伝達される磁束の分布に径方向の偏りが発生することを抑制でき、コア部61からプランジャ30へと伝達される磁束の分布に径方向の偏りが発生することを抑制できる。換言すると、本実施形態のソレノイド100によれば、磁気回路C1の磁束密度を周方向において略等しくできる。このため、磁束の分布の偏りによるサイドフォースの増大を抑制でき、プランジャ30の摺動性の悪化を抑制できる。
本実施形態において、磁束受渡部65は、本開示における第1磁束受渡部に相当し、リング部材80は、本開示における第2磁束受渡部に相当し、切欠部18は、本開示における流入部に相当する。
以上説明した第1実施形態のソレノイド100によれば、摺動コア60が、プランジャ30に対して径方向外側に配置された筒状のコア部61と、コア部61のコア端部62から径方向外側に向かって形成されて磁束の受け渡しを行なう磁束受渡部65とを有するので、コア部61と磁束受渡部65との間に、径方向の隙間がほぼ存在しない。このため、コア部61と磁束受渡部65とが偏心することを抑制できるので、かかる偏心に起因してコア部61を介して磁束受渡部65からプランジャ30へと伝達される磁束の分布に径方向の偏りが発生することを抑制できる。したがって、磁束の分布の偏りによるサイドフォースの増大を抑制できる。
加えて、ヨーク10の底部14において磁束受渡部65と対向する第2対向面19に、磁束受渡部65の径方向の内側と外側を連通させる呼吸溝500が、組み付け状態において天方向D2となるように形成されている。また、呼吸路28へと流入する異物の流入口となる切欠部18が、組み付け状態において地方向D1となるように形成されている。すなわち、切欠部18は、呼吸溝500とは異なる方向に形成されている。このような構成により、呼吸路28の構造として長い経路の迷路構造を実現できる。このため、呼吸路28へと流入した異物がプランジャ室95へと侵入することを抑制でき、プランジャ室95への異物の流入に起因してプランジャの摺動性が悪化することを抑制できる。このように、第1実施形態のソレノイド100によれば、ソレノイド100のサイドフォースの増大を抑制しつつ、プランジャ室95への異物の侵入を抑制できる。
また、呼吸溝500がヨーク10の底部14の第2対向面19に形成されているので、呼吸路28へと流入する異物の流入口となる切欠部18に対する呼吸溝500の周方向位置を、ヨーク10のみで規定できる。このため、組み付け状態において呼吸溝500が天方向D2となる構成を容易に実現でき、ソレノイド100の組み付け時に呼吸溝500の周方向の位置を調整する工程を省略できる。
B.第2実施形態:
図4に示す第2実施形態のソレノイド100aは、ヨーク10とステータコア40とに代えてヨーク10aとステータコア40aとを備える点において、第1実施形態のソレノイド100と異なる。より具体的には、第1実施形態のソレノイド100においてヨーク10の第2対向面19に形成されていた呼吸溝500に代えて、磁束受渡部65aの第1対向面68aに呼吸溝500aが形成されている。その他の構成は第1実施形態のソレノイド100と同じであるので、同一の構成には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
図4ないし図6に示すように、第2実施形態のステータコア40aが有する摺動コア60aの磁束受渡部65aには、第1対向面68aに呼吸溝500aが形成されている。図6に示すように、呼吸溝500aは、径方向に沿って形成された直線状の溝形状を有する。
図5に示すように、第2実施形態のヨーク10aが有する底部14aの第2対向面19aには、軸方向ADにおいて第1対向面68aに向かって突出する突出部510aが形成されている。図6に示すように、突出部510aは、組み付け状態において天方向D2となるように形成されている。本実施形態において、突出部510aは、図4に示すコネクタ26および切欠部18に対して周方向に約180°回転させた位置に形成されている。突出部510aは、呼吸溝500aの幅よりも小さい径を有し、第1対向面68aに形成された呼吸溝500aと係合する。かかる係合により、ヨーク10aに対するステータコア40aおよび呼吸溝500aの周方向位置が定められる。
以上説明した第2実施形態のソレノイド100aによれば、第1実施形態と同様な効果を奏する。加えて、第2対向面19aに呼吸溝500aと係合する突出部510aが形成されているので、ヨーク10aに対する呼吸溝500aの周方向位置を固定できる。このため、ソレノイド100aの組み付けの際に摺動コア60aの周方向位置を調整することを省略でき、組み付け状態において呼吸溝500aが天方向D2となる構成を容易に実現できる。
C.第3実施形態:
図7に示す第3実施形態のソレノイド100bは、磁束通過抑制部70に代えて磁束通過抑制部70bを有するステータコア40bを備える点において、第1実施形態のソレノイド100と異なる。その他の構成は第1実施形態のソレノイド100と同じであるので、同一の構成には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
第3実施形態のソレノイド100bにおける磁束通過抑制部70bは、非磁性体により形成された接続部72bを含む。接続部72bは、互いに別体として形成された磁気吸引コア50と摺動コア60とを物理的に接続している。本実施形態において、接続部72bは、コア部61と略等しい肉厚で、ろう付等により形成されている。また、本実施形態において、接続部72bは、オーステナイト系ステンレス鋼により形成されているが、オーステナイト系ステンレス鋼に限らず、アルミニウムや真鍮等の、任意の非磁性体により形成されていてもよい。
以上説明した第3実施形態のソレノイド100bによれば、第1実施形態と同様な効果を奏する。加えて、磁束通過抑制部70bが、非磁性体により形成された接続部72bを含むので、通電の際に、プランジャ30を通らずにコア部61から磁気吸引コア50へと磁束が直接的に通過することをより抑制できる。また、接続部72bが、コア部61と略等しい肉厚で形成されているので、磁気吸引コア50とコア部61とをより強固に接続でき、また、接続部72bにおいてもプランジャ30の摺動をガイドできる。
D.第4実施形態:
図8に示す第4実施形態のソレノイド100cは、プランジャ30に代えてプランジャ30cを備える点において、第1実施形態のソレノイド100と異なる。その他の構成は第1実施形態のソレノイド100と同じであるので、同一の構成には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
第4実施形態のプランジャ30cは、外周面のめっき処理が省略されており、外周面が膜部材39cにより覆われている。膜部材39cは、テフロンシート(テフロンは登録商標)により形成され、プランジャ30cに巻き付けられている。なお、テフロンに限らず、他の任意の非磁性体により形成されていてもよい。また、本実施形態の膜部材39cは、プランジャ30cの外周面、すなわち径方向外側面において、プランジャ30cの軸方向ADの全長に亘ってプランジャ30cを覆っている。なお、プランジャ30cの軸方向ADの全長に限らず、プランジャ30cの摺動部分を含むプランジャ30cの外周面の少なくとも一部を覆っていてもよい。
以上説明した第4実施形態のソレノイド100cによれば、第1実施形態と同様な効果を奏する。加えて、非磁性体により形成されてプランジャ30cの外周面の少なくとも一部を覆う膜部材39cをさらに備えるので、プランジャ30cの外周面のめっき処理を省略でき、プランジャ30cの製造に要するコストの増加を抑制できる。
E.他の実施形態:
(1)上記各実施形態における呼吸溝500、500aの構成は、あくまで一例であり、種々変更可能である。例えば、呼吸溝500、500aは、径方向に沿った直線状の溝形状に限らず、曲線状や波形状等、任意の溝形状であってもよく、1本に限らず、2本以上の任意の数の溝が周方向に並んで形成されていてもよい。また、磁束受渡部65、65aの第1対向面68、68aと、底部14、14aの第2対向面19、19aとの両方に、それぞれ呼吸溝500、500aが形成されていてもよい。すなわち一般には、第1対向面68、68aと第2対向面19、19aとのうちの少なくとも一方に、第1磁束受渡部の径方向の内側と外側を連通させる呼吸溝500、500aが、ソレノイド100、100a~cが組み付けられた状態において天方向D2となるように形成されていてもよい。このような構成によっても、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
(2)上記第2実施形態のソレノイド100aでは、第2対向面19aに突出部510aが形成されていたが、突出部510aが省略された態様であってもよい。かかる態様においては、ソレノイド100aの組み付けの際に摺動コア60aの周方向位置を調整することにより、呼吸溝500aを天方向D2に向けることができる。
(3)上記各実施形態のソレノイド100、100a~cの構成は、あくまで一例であり、種々変更可能である。例えば、切欠部18に代えて、または切欠部18に加えて、ヨーク10、10aの側面部12において径方向に形成された任意の貫通孔が、ソレノイド100、100a~cの搭載環境に存在する流体の流入部として機能していてもよい。また、例えば、摺動コア60、60aのコア部61と磁束受渡部65、65aとは、互いに別体に形成される態様であってもよい。かかる態様においては、環状に形成された磁束受渡部65、65aの内孔にコア部61が圧入されていてもよい。また、例えば、弾性部材420は、圧縮コイルバネに限らず、皿バネや板バネ等の任意の弾性部材により構成されていてもよく、弾性部材収容部218に代えて軸方向ADにおいてコイル部20と磁束受渡部65、65aとの間に配置されて磁束受渡部65、65aを付勢していてもよい。このような構成によっても、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
(4)上記第3実施形態のソレノイド100bにおいて、接続部72bは、コア部61と略等しい肉厚で形成されていたが、コア部61よりも薄肉に形成されてコイル部20の内周面側等において磁気吸引コア50と摺動コア60、60aとを物理的に接続していてもよい。かかる構成によっても、上記第3実施形態と同様な効果を奏する。
(5)上記第4実施形態のソレノイド100cでは、シート状の膜部材39cがプランジャ30cに巻き付けられていたが、シートの巻き付けに限らず、プランジャ30cの外周面へのコーティングにより膜部材39cが形成されていてもよい。また、摺動コア60、60aの内周面が非磁性体によりコーティングされることにより、プランジャ30cの外周面の少なくとも一部が膜部材39cにより覆われていてもよい。かかる構成によっても、上記第4実施形態と同様な効果を奏する。
(6)上記各実施形態のソレノイド100、100a~cは、コネクタ26および切欠部18の周方向の位置が地方向D1となるように組み付けられて用いられていたが、地方向D1に限らず任意の方向となるように組み付けられて用いられてもよく、呼吸溝500、500aとは異なる方向に切欠部18が形成されていてもよい。かかる構成によっても、ソレノイド100、100a~cの外部から切欠部18を介してヨーク10、10aの内部へと流入した異物が呼吸溝500、500aに到達するために比較的長い経路を通過するので、プランジャ室95への異物の侵入を抑制できる。また、切欠部18の周方向の位置が天方向D2に形成されていてもよく、呼吸溝500、500aと同じ方向に形成される態様であってもよい。かかる態様においては、空気等の流体に含まれる異物が重力に従って鉛直下方に落ち、天方向D2に位置する呼吸溝500、500aに到達するために長い経路を通過することとなる。したがって、プランジャ室95への異物の侵入を抑制できる。
(7)上記各実施形態のソレノイド100,100a~cは、車両用自動変速機に供給する作動油の油圧を制御するためのリニアソレノイドバルブ300に適用され、スプール弁200を駆動させるアクチュエータとして機能していたが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、トランスミッションケースの外側面に設けられたバルブボディに搭載されることに限らず、油圧の制御を必要とする任意の油圧装置に搭載されてもよい。また、例えば、スプール弁200に代えて、ポペット弁等の任意のバルブを駆動させてもよく、バルブに代えて、スイッチ等の任意の被駆動体を駆動させてもよい。
本開示は、上述の各実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した形態中の技術的特徴に対応する各実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10、10a ヨーク、12 側面部、14、14a 底部、19、19a 第2対向面、20 コイル部、30、30c プランジャ、32 先端面、40、40a~b ステータコア、50 磁気吸引コア、60、60a 摺動コア、61 コア部、62 コア端部、65、65a 磁束受渡部(第1磁束受渡部)、68、68a 第1対向面、70、70b 磁束通過抑制部、80 リング部材(第2磁束受渡部)、100、100a~c ソレノイド、500、500a 呼吸溝、AD 軸方向、D2 天方向

Claims (6)

  1. ソレノイド(100、100a~c)であって、
    通電により磁力を発生するコイル部(20)と、
    軸方向(AD)に沿った側面部(12)と、前記軸方向と交差する方向に沿って形成された底部(14、14a)と、を有し、前記コイル部を収容するヨーク(10、10a)と、
    前記軸方向に摺動する柱状のプランジャ(30、30c)と、
    ステータコア(40、40a~b)であって、
    前記軸方向において前記プランジャの先端面(32)と対向して配置されて前記コイル部が発生する磁力により前記プランジャを磁気吸引する磁気吸引コア(50)と、
    前記軸方向と直交する径方向において前記コイル部の内側に配置されて前記プランジャを収容する筒状のコア部(61)と、前記コア部の前記軸方向の端部であって前記底部と対向するコア端部(62)から前記径方向の外側に向かって形成され、前記ヨークと前記コア部との間における磁束の受け渡しを行なう第1磁束受渡部(65、65a)と、を有する摺動コア(60、60a)と、
    前記摺動コアと前記磁気吸引コアとの間における磁束の通過を抑制する磁束通過抑制部(70、70b)と、
    を有するステータコアと、
    前記磁気吸引コアの前記軸方向の端部であって前記先端面と対向する側とは反対側の磁気吸引コア端部(54)の前記径方向の外側に配置され、前記磁気吸引コアと前記側面部との間における磁束の受け渡しを行なう第2磁束受渡部(80)と、
    を備え、
    前記第1磁束受渡部において前記底部と対向する第1対向面(68、68a)と、前記底部において前記第1磁束受渡部と対向する第2対向面(19、19a)とのうちの少なくとも一方には、前記第1磁束受渡部の前記径方向の内側と外側を連通させる呼吸溝(500、500a)が、前記ソレノイドが組み付けられた状態において天方向(D2)となるように形成されている、
    ソレノイド。
  2. 請求項1に記載のソレノイドにおいて、
    前記ソレノイドの搭載環境に存在する流体を前記ソレノイドの外部から前記ソレノイドの内部へと流入させる流入部(18)が、前記呼吸溝とは異なる方向に形成されている、
    ソレノイド。
  3. 請求項1または請求項2に記載のソレノイドにおいて、
    前記呼吸溝は、前記第1対向面に形成されており、
    前記第2対向面には、前記軸方向に突出し前記呼吸溝と係合する突出部(510a)が形成されている、
    ソレノイド。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のソレノイドにおいて、
    前記呼吸溝は、前記第2対向面に形成されている、
    ソレノイド。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のソレノイドにおいて、
    前記磁束通過抑制部は、互いに別体として形成された前記磁気吸引コアと前記摺動コアとを物理的に接続する非磁性体の接続部(72b)を含む、
    ソレノイド。
  6. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載のソレノイドにおいて、
    非磁性体により形成されて前記プランジャの外周面の少なくとも一部を覆う膜部材(39c)をさらに備える、
    ソレノイド。
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